JP2016210397A - ホームドア - Google Patents

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Abstract

【課題】ホームドアの死角を小さくすること、ならびに製造コスト、据付工事のコストを低減すること。
【解決手段】プラットホームの縁部に沿って配設されるホームドア装置(10)が、プラットホーム(P)の上面に固定される基台(326)と、基台(326)に取付けられた戸袋(302)と、プラットホーム(P)の縁部に沿う方向に戸袋(302)に対して進退自在に設けられたスライドドア(306、308)とを具備し、スライドドア(306、308)は、戸尻側の端部が開いた略コの字形に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、駅のプラットホームに設置されるホームドアに関する。
駅のプラットホームから軌道側への人の転落を防止するため、プラットホームの縁部に沿ってホームドアを設置する安全策が取られている。こうしたホームドアは、鉄道のみならず、自動運転を行う新交通システムでは必須の構成要素となっている。ホームドアの設置は今後とも拡大の傾向にあり、これまで、種々のホームドアが開発されてきた。例えば特許文献1には、戸袋に対してスライド自在に設けられたスライドドアと、スライドドアと戸袋との間をスライド連結しているスライド機構と、スライドドアのための駆動手段とを備えたホームドア装置が記載されている。
特開2000−016280号公報
従来技術のホームドアでは、スライドドアが重量物であり、そのため、スライドドアを戸袋に対してスライド自在に支持する支持構造を堅牢に構成しなければならない。また、従来技術のホームドアでは、スライドドアはプラットホームの上面の直近から上方に延在しており、また、スライドドアの下縁部材16d、18dにおいて支持されているため、スライドドアの上縁部にプラットホーム側から軌道側へ作用する群衆荷重によるモーメントに対しても、スライドドアが十分な堅牢性を備えていなければならない。従って、従来技術のホームドアは更に重く大型化し、これが、製造コストを増加させる要因となっている。
また、ホームドアをプラットホームに設置することによって、落人防止に加えて、列車の着発時の安全確認のためにプラットホームに配置されている駅務員の労力を低減可能となるが、ホームドアをプラットホームに設置したために、かえって、プラットホーム側から軌道側を見ることができなくなってしまう問題が生じる。特に、ホームドアの戸袋の背後に人が隠れていたり物が置かれていても、プラットホーム側からは死角になって見えない問題がある。
本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを技術課題としており、死角が小さく、また製造コストならびに据付工事のコストを低減したホームドア装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の本発明は、プラットホームの縁部に沿って配設されるホームドア装置において、前記プラットホームの上面に固定される基台と、前記基台に取付けられた戸袋と、前記プラットホームの縁部に沿う方向に前記戸袋に対して進退自在に設けられたスライドドアとを具備し、
前記スライドドアは、戸尻側の端部が開いた略コの字形に形成されていることを特徴としたホームドア装置を要旨とする。
前記戸袋は、その両端において上方部分が切り欠かれており、前記スライドドアは、該戸袋内に収納されたときに、戸先部分が露出するようにできる。
前記スライドドアは、下縁部材と、該下縁部材の戸先側に連結され、戸尻側へ延びるL字形に曲げた棒状部材より成る上側部材とを具備しており、前記上側部材は、前記下縁部材と前記上側部材との間には空間が形成されるように、戸尻側へ延びるようにできる。
スライドドアを戸尻側の端部が開いた略コの字形に形成することによって、スライドドアが軽量化されるためスライドドアの支持案内構造の簡素化が可能となり、ホームドア装置の製造コストが低減される。更に、スライドドアを略コの字形に形成することによって、プラットホーム側から見たときの死角が小さくなる。
更に、スライドドアをコの字形に形成することによって、風荷重(風がスライドドアに当たった際の水平方向の荷重)が従来型のスライドドア(パネル状の部材によりドアを構成する)に比べて大幅に低減されることから、特に盛土構造のプラットホーム等において基礎の補強工事等が不要となる(または軽減される)ことにより、ホームドア設置工事のコストが低減される。
本発明の第1の実施形態による複数のホームドアユニットを備えたホームドアシステムの正面図であり、閉位置にあるスライドドアを示す図である。 本発明の第1の実施形態による複数のホームドアユニットを備えたホームドアシステムの正面図であり、開位置にあるスライドドアを示す図である。 ホームドアユニットの戸袋のカバーを取り外して示す図6において円Aで示す部分を矢視III-IIIの方向に見たホームドアユニットの部分拡大正面図である。 ホームドアユニットの戸袋のカバーを取り外して示す図6において円Bで示す部分を矢視IV-IVの方向に見たホームドアユニットの部分拡大正面図である。 ホームドアユニットの平面図である。 戸袋のカバーを取り外して示すホームドアユニットの平面図である。 戸袋のカバーおよびスライドドアを取り外して示すホームドアユニットの平面図である。 図6の円Bで示す部分を拡大して示すホームドアユニットの部分拡大図である。 図7の円Cで示す部分を拡大して示すホームドアユニットの部分拡大図である。 スライドドアの正面図である。 図10の矢視線XI-XIに沿うスライドドアを形成するセクション部材の断面図である。 スライドドアの案内手段の他の例を示す略示斜視図である。 図12の円Dで示す部分の拡大図である。 本発明の第2の実施形態による複数のホームドアユニットを備えたホームドアシステムの正面図であり、閉位置にあるスライドドアを示す図である。 本発明の第2の実施形態による複数のホームドアユニットを備えたホームドアシステムの正面図であり、開位置にあるスライドドアを示す図である。 本発明の第2の実施形態による複数のホームドアユニットを備えたホームドアシステムの斜視図であり、閉位置にあるスライドドアおよび開位置にある可動戸袋を示す図である。 本発明の第2の実施形態によるホームドアユニットの戸袋内を示す部分断面図である。 本発明の第2の実施形態によるホームドアユニットの戸袋内を示す部分斜視図である。 図18とは反対側から見たホームドアユニットの部分斜視図である。 本発明の第2の実施形態によるホームドアユニットをスライドドアの移動方向に垂直な平面で切断した部分断面図である。 本発明の第2の実施形態によるホームドアユニットで用いる駆動装置の拡大斜視図である。 図21の駆動装置で用いる支持ローラーの断面図である。 本発明の第2の実施形態によるホームドアユニットで用いるスライドドアの斜視図である。 図23とは反対側から見たスライドドアの斜視図である。 図24の円Fで示す部分の拡大斜視図である。 図24の円Rで示す部分の拡大斜視図である。 本発明の第2の実施形態によるホームドアユニットで用いる案内部材の斜視図である。 図27の案内部材の側面図である。 図23に示すスライドドアの代替実施形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態によるホームドア装置の正面図であり、乗降通路を閉じた状態のホームドア装置の正面図である。 前記ホームドア装置の正面図であり、乗降通路を開放した状態のホームドア装置の正面図である。 閉鎖位置にある第1の可動戸袋を静止戸袋およびスライドドアと共に示す斜視図である。 開放位置にある第1の可動戸袋を静止戸袋およびスライドドアと共に示す斜視図である。 スライドドアが開放位置にあるホームドアユニットの部分正面図である。 第2可動戸袋の斜視図である。 第1可動戸袋の内部の構造を示す斜視図である。 スライドドアの斜視図である。 保護バーを有した実施形態の正面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
本発明によるホームドアシステムは、複数のホームドアユニット10を具備している。ホームドアユニット10は、プラットホームPに対して横付けに停車する列車の乗降口Eの間隔に適合するように、プラットホームPの長手の縁部に沿って所定の間隔を置いて配置され、隣接するホームドアユニット10によって両者間に開口部Sが画成される。ホームドアユニット10は、基台14、基台14に取付けられた戸袋12、戸袋12対して水平方向に進退自在に設けられ開口部Sを開閉するスライドドア16、18と、スライドドア16、18のための駆動装置20、50(図3、4)を具備している。
基台14は、複数の脚部14aによってプラットホームPの上面から上方に離間させて配置、固定されている。このように、基台14をプラットホームPの上面から上方に離間させることによって、戸袋12の外側に人が隠れていたり、物が置かれていることをプラットホームP側から該基台14の下側を通して目視可能となる。また、戸袋12も小型化することが可能となる。また、基台14をプラットホームPの上面から上方に離間させることによって、スライドドア16、18は、その高さ方向の長さHが短くなり、群衆荷重によるモーメントが小さくなり、スライドドア16、18それ自体の剛性および後述するスライドドア16、18の支持案内手段の構造を簡素化することが可能となる。
基台14の下側には、ホームドアユニット10を制御する制御盤80が、外部に露出するように配設されている。戸袋12の外部に配設された制御盤80は、戸袋12のカバー12a、12bを取外すことなく、その内部にアクセス可能であって、これによって、メンテナンス作業が容易になる。
本実施形態では、2本の案内レール32、62はスライドドア16、18の開閉方向に対して垂直な方向に互いにオフセットされており、2つのスライドドア16、18が戸袋12内に並設、収納されるようになっている。つまり戸袋12は、2つのスライドドア16、18を引き違い式に収納するように形成されている。戸袋12は、その両端において上方部分が切り欠かれて、スライドドア16、18は、図2に示すように、戸袋12内に収納された開位置にあっても、その戸先部分が露出するようになっている。これによって、スライドドア16、18を開位置に引き込んだときに、戸袋12とスライドドア16、18との間に指等が引き込まれる事故が防止される。また、このように戸袋12の一部を切り欠くことによって、プラットホームP側から軌道側を見た時の死角が低減される。なお、本実施形態では、戸袋12は、戸袋12の中央部分を覆うカバー12a、および、スライドドア16、18の下縁部材16d、18d(図11)の戸先部分を覆うカバー12bの双方または一方を取外すことによって、内部の機構へアクセス可能となっている。
本発明の第1の実施形態において、スライドドア16、18は、図10に示すように、戸先部材16a、18a、戸尻部材16b、18b、上縁部材16c、18c、下縁部材16d、18dを有して矩形状に形成した枠体より成る。この枠体は、例えば、図11に示すような断面を有した、適当な金属材料、例えばアルミニウム製の押出成形材を適当な長さに切断した複数のセクション部材を、例えばネジやボルトを用いた締結等の適当な接合手段を用いて形成することができる。また、スライドドア16、18は、戸先となる戸先部材16a、18aに、例えばゴム製のクッション17、19を有している。また、スライドドア16、18は、図11に示すように、特に枠体の下縁部材16d、18dの側面に長手方向に延設された溝部15および下縁部材16d、18dの底面に形成された溝部13を有している。
このように、スライドドア16、18を矩形の枠体より形成することによって、スライドドア16、18は軽量となり、その支持案内構造が簡素化されることにより、ホームドアユニット10の製造コストが低減される。スライドドア16、18の枠体の内側に、例えば透明のプラスチック製の板材を配置するようにしてもよいが、好ましくは、スライドドア16、18の内側には何も配置せずに、枠体が単なる開口部を形成するようにする。
スライドドア16、18は、また、駆動装置20、50によって、図1に示すように、各々の先端または戸先において互いに当接する閉位置と、図2に示すように、戸袋12内に収納された開位置との間で水平直線方向に駆動される。本実施形態による駆動装置20、50は、駆動モーター22、52、減速機24、54、駆動プーリー26、56、遊動プーリー28、58および駆動プーリー26、56と遊動プーリー28、58の間に張架されたベルト30、60を具備している。本実施形態において、駆動モーター22、52は、水平に配向された回転軸を有しており、減速機24、54は、駆動モーター22、52の水平の回転軸の回転を駆動プーリー26、56の鉛直に配向された回転軸に伝達する。スライドドア16、18は、連結部材38、68によってベルト30、60に結合されている。本実施形態では、連結部材38、68は、スライドドア16、18の後端部から後方に突出するようにスライドドア16、18の下縁部材16d、18dに取付けられたブラケット36、66を介してスライドドア16、18に結合されている。
駆動プーリー26、56および遊動プーリー28、58は、外周面に沿って等間隔に配設された歯を有した歯付プーリーとし、ベルト30、60は、駆動プーリー26、56および遊動プーリー28、58の歯に適合した複数の歯を内周面に有した歯付ベルトとすることができる。或いは、駆動プーリー26、56および遊動プーリー28、58をスプロケットにて置換し、ベルト30、60をチェーンとしてもよい。
なお、本実施形態では、駆動モーター22、52、減速機24、54および駆動プーリー26、56は、スライドドア16、18の移動方向に対して基端側、つまりスライドドア16、18が開位置にあるとき(図2)に、該スライドドア16、18の後端部(戸尻)に隣接する位置に配置されており、遊動プーリー28、58が先端側、つまり開位置にあるスライドドア16、18の先端部(戸先)に隣接する位置に配置されている。
本実施形態において、ホームドアユニット10は、スライドドア16、18を水平方向に案内する案内手段として、ベルト30、60の内側に配置され水平方向に延びる直線状の案内レール32、62、および、スライドドア16、18の下縁部材16d、18dに設けられ案内レール32、62に対して摺動する摺動ブロック34、64が設けられている。また、戸袋12の先端側には、スライドドア16、18の下縁部材16d、18dの底面を支持する回転自在の支持ローラーまたはフォロア44、74(図7)、スライドドア16、18の下縁部材16d、18dの両側面を支持する摺動支持部材46、76(図7)、および、枠体の下縁部材16d、18d、特にその側面に形成された溝部15に係合して、スライドドア16、18が上方に移動して案内レール32、62から脱離することを防止する脱離防止部材78(図4)が設けられている。但し、スライドドア16のための脱離防止部材は図示されていないが、スライドドア18のための脱離防止部材78と同様の脱離防止部材が設けられている。本実施形態では、摺動ブロック34、64はブラケット36、66の下面に取付けられている。摺動支持部材46、76において、スライドドア16、18の下縁部材16d、18dに対面する側面にライナー(図示せず)が設けられている。
スライドドア16、18の案内手段は、既述した案内レール32、62と、摺動ブロック34、64に限定されず、例えば、図12、13に示すような、上方に開口した断面が概ねコの字形の案内部材90を枠体の下縁部材16d、18dの両側面に接触させて、スライドドア16、18を案内部材90によって案内するようにしてもよい。
ホームドアユニット10は、更に、スライドドア16、18の行程を閉位置と開位置との間で限定するために、基台14に固定された閉限停止部40a、70aおよび開限停止部40b、70b、スライドドア16、18に取付けられた閉限当接部材41、71および開限当接部材を具備している。閉限停止部40a、70aは、アングル部材39a、69aによって基台14の上面から上方に離間させて基台14の先端側に固定されている。閉限当接部材41、71は、スライドドア16、18が閉位置にあるときに、閉限停止部40a、70aに当接するように、スライドドア16、18の下縁部材16d、18dの底面に固定されている。開限停止部40b、70bは、スライドドア16、18が開位置にあるときに、摺動ブロック34、64の後端に当接するように、アングル部材39b、69bによって基台14の上面から上方に離間させて基台14の後端側に固定されている。この場合、摺動ブロック34、64が開限当接部材として作用する。
ホームドアユニット10は、更に、スライドドア16、18が閉位置、開位置にあることを検知するために、閉限センサー42a、72aおよび開限センサー42b、72bを具備している。閉限センサー42a、72aは、一例として近接センサーから構成することができ、スライドドア16、18が閉位置にあるとき、連結部材38、68を検知するように、案内レール32、62の側面において摺動ブロック34、64に干渉しない位置に取付けることができる。この場合には、連結部材38、68が近接センサーが検知するドグとして作用する。閉限センサー42a、72aが連結部材38、68を検知すると、制御盤80内の制御装置(図示せず)はスライドドア16、18が閉位置に到達したと判断し、駆動モーター22、52への電力供給を遮断する。同様に、開限センサー42b、72bが連結部材38、68を検知すると、前記制御装置はスライドドア16、18が開位置に到達したと判断し、駆動モーター22、52への電力供給を遮断する。
次に、図14〜図28を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態では、ホームドアシステムは、複数のホームドアユニット100を具備している。ホームドアユニット100は、第1の実施形態と同様に、プラットホームPの長手の縁部に沿って所定の間隔を置いて配置され、隣接するホームドアユニット100によって両者間に例えば乗降客が行き来する開口部Sが画成される。ホームドアユニット100は、脚部126によってプラットホームPに固定される基台108、基台108に取付けられた戸袋102、戸袋102対して水平方向に進退自在に設けられ開口部Sを開閉するスライドドア16′、18′、該スライドドア16′、18′のための駆動装置140(図21)を具備している。
戸袋102は、第1の実施形態の戸袋12と同様に、その両端において上方部分が切り欠かれており、スライドドア16′、18′は、図15に示すように、戸袋12内に収納された開位置にあっても、その戸先部分が露出するようになっている。
図23〜図26に示すように、スライドドア16′、18′は、第1の実施形態のスライドドア16、18と概ね同様に構成されており、戸先部材16′a、18′a、戸尻部材16′b、18′b、上縁部材16′c、18′c、下縁部材16′d、18′dを有して矩形状に形成した枠体より成る。また、スライドドア16′、18′の戸先部材16′a、18′a、戸尻部材16′b、18′b、上縁部材16′c、18′c、下縁部材16′d、18′dもまた、例えば、図11に示すような断面を有した、適当な金属材料、例えばアルミニウム製の押出成形材を適当な長さに切断した複数のセクション部材から形成することができる。然しながら、本実施形態では、スライドドア16′、18′の戸先に取付けられたクッション17′、19′は、下縁部材16′d、18′dを超えて下方に延びる突出部11を有している。このように、スライドドア16′、18′を枠体から形成し、その設置高さをプラットホームPの床面から一定程度離隔をおく(高い位置に設置して下部は省略する)ことによって、スライドドア16′、18′が閉じる際に、フレーム状のスライドドア16′、18′の先端部が、ベビーカーに搭乗した乳児や立位の幼児等の頭部や顔面に衝突して受傷させる可能性がある。下縁部材16′d、18′dを超えて下方に延びる突出部11をクッション17′、19′に設けることによって、そのような事故を未然に防止可能となる。つまり、低位にある乳幼児の頭部や顔面よりも低い位置(ベビーカーのサイドフレームよりも低い位置)までクッション17′、19′を延伸させておくことにより、そうした頭部や顔面をドアの先端部で突き刺すような状態になることが回避される。
基台108は、脚部126によってプラットホームPに固定された一対の静止基台104と、該静止基台104に対して水平方向に回動自在に設けられた一対の可動基台106とを有している。可動基台106の下側には脚部は設けられていない。戸袋102は、一対の静止基台104の各々に取付けられた一対の静止戸袋120と、該静止戸袋120の各々に対してヒンジ124を介して取付けられ、可動基台106と共に水平方向に回動自在の一対の可動戸袋130とを有している。より詳細には、可動戸袋130は、可動基台106と共に、図14、15、17に示す閉位置と、図16に示す開位置との間で、ヒンジ124を中心として水平方向に回動可能となっている。
第1の実施形態では、スライドドア16、18は、案内レール32、62に沿って移動するように設けられているが、第2の実施形態は、案内レールを備えていない。第2の実施形態では、スライドドア16′、18′は、案内部材160、162によって水平方向に案内される。案内部材160、162は静止基台104上に取付けられている。
案内部材160、162は、上方に延びる腕部材160a、162aを有した略コの字形のブロック部材より成り、静止基台104の上面に固定される。案内部材160、162の上方に延びる腕部材160a、162aの間にスライドドア16′、18′の下縁部材16′d、18′dが配置される。案内部材160、162の腕部材160a、162aにおいて、スライドドア16′、18′の下縁部材16′d、18′dと対面する内側面には、ライナー164a(図20、27、28参照)が設けられている。更に、案内部材160、162の腕部材160a、162aの間において、スライドドア16′、18′の下縁部材16′d、18′dの底面に対面する内面にもライナー164bが設けられている。
静止基台104には、図21に示すような駆動装置140が取付けられている。駆動装置140は、静止基台104に固定されるブラケット142、ブラケット142の一側面に取付けられている駆動モーター144、駆動プーリー146、遊動プーリー148、154および支持ローラー156、158を具備している。駆動プーリー146は駆動モーター144の反対側に配設されており、水平に配向され回転自在にブラケット142に支持された駆動軸146aに取付けられている。駆動軸146aは、不図示の減速機を介して駆動モーター144の出力軸(図示せず)に連結されている。なお、駆動装置140および先端側の案内部材160は、静止戸袋120において、スライドドア16′、18′の下縁部材16′d、18′d(図11)の戸先部分を覆うカバー120a内に配設されている。
後端側の遊動プーリー148は、止め輪またはC形クリップ152aおよびワッシャー150bによって支持軸150に回転自在に取付けられている。先端側の遊動プーリー154の両側部には支持ローラー156、158が配設されており、支持ローラー156、遊動プーリー154および支持ローラー158は、止め輪またはC形クリップ152aおよびワッシャー152bによって、支持軸152に夫々独立して回転するように取付けられている。
図22を参照すると、先端側の支持ローラー156、158は、半径方向に最も外側の第1の環状部156a、158a、第1の環状部156a、158aの内側に設けられた第2の環状部156b、158b、第2の環状部156b、158bの内側に設けられた第3の環状部156c、158c、および、第3の環状部156c、158cの内側に設けられた金属製の中空円筒状のコア156d、158dを有している。
第1の環状部156a、158aと第3の環状部156c、158cは、例えばウレタンゴムのような弾性材料より成り、第2の環状部156b、158bは、例えばステンレス鋼のような金属材料より成る。特に、第1の環状部156a、158aは、第3の弾性部156c、158cよりも硬質の弾性材料から形成される。また、コア156d、158dの内周面に軸受ブッシュ156e、158eを配設するようにできる。
このように、外側の第1の環状部156a、158aよりも内側の第3の環状部156c、158cの硬度を低くすることによって、スライドドア16′、18′に鉛直方向下向きに大きな荷重が作用した際に、内側の第3の環状部156c、158cが変形する(潰れる)ことにより、スライドドア16′、18′の下縁部材16′d、18′dがライナー164bに接触し、スライドドア16′、18′に作用する荷重をライナー164bに負担させることが可能となる。これによって、支持ローラー156、158の最も外側の第1の環状部156a、158aと下縁部材16′d、18′dとの間の接触面圧が低減され、支持ローラー156、158または下縁部材16′d、18′dに永久変形が生じることが防止される。
遊動プーリー148、154は、図20に示すように、スライドドア16′、18′の下縁部材の溝部13(図11参照)内に配置され、支持ローラー156、158は、スライドドア16′、18′の下縁部材の溝部13の両側の下面またはフランク13a(図11参照)に当接する。先端側の遊動プーリー154、駆動プーリー146および後端側の遊動プーリー148を巡ってベルト166が張架されており、該ベルト166の各端部が、取付金具166a、166bによって、スライドドア16′、18′の下縁部材16′d、18′dの先端(戸先)側および後端(戸尻)側に結合されている。駆動プーリー146は、外周面に沿って等間隔に配設された歯を有した歯付プーリーとすることができる。ベルト166は、駆動プーリー146の歯に適合した複数の歯を有した歯付ベルトとすることができる。こうして、駆動モーター144によって駆動プーリー146が回転駆動されると、駆動プーリー146の回転方向に応じて、スライドドア16′、18′が水平方向に進退動作する。
静止戸袋120内には、更に、スライドドア16′、18′の進行方向に後端側に配置されたフォロア134が配設されている。フォロア134は、スライドドア16′、18′の下縁部材16′d、18′dの上面に係合し、スライドドア16′、18′の上方への移動を規制する。静止戸袋120の上端近傍の内側には、案内部材160、162のライナーと同様のライナーを有した振れ止め138が配設されている。振れ止め138のライナーは、スライドドア16′、18′の上縁部分16′c、18′cの側面に対面するように配置されている。また、可動戸袋130内には、スライドドア16′、18′の後端(戸尻)側で下縁部材16′d、18′dの底面を支持するフォロア132(図17)が配設されている。
なお、本実施形態においても、ホームドアユニット100は、スライドドア16′、18′の行程を閉位置と開位置との間で限定するために、第1の実施形態で説明したような閉限停止部(図示せず)および開限停止部(図示せず)、スライドドア16′、18′に取付けられた閉限当接部材(図示せず)および開限当接部材(図示せず)を具備している。更に、ホームドアユニット100は、スライドドア16′、18′が開位置、閉位置にあることを検知する閉限センサーおよび開限センサーを具備し、スライドドア16′、18′が開位置または閉位置に到達したときに、駆動モーター144への電力供給が自動的に遮断される。
本実施形態では、図16に示すように、車両ドアとホームドアユニット100の開口部Sとが対峙しない位置(両者がずれた位置)で列車が何等かの理由で停止し、その後、停電その他の理由により列車が動けない状態になってしまった場合に、図16に示すように、可動戸袋130を手動で開き、ホームドアユニット100の一対の静止戸袋120の間を非常口ESとして、列車内の乗客をプラットホームPへ移動させることが可能となる。
既述の実施形態では、スライドドア16、18、16′、18′は、戸先部材16a、18a、16′a、18′a、戸尻部材16b、18b、16′b、18′b、上縁部材16c、18c、16′c、18′cおよび下縁部材16d、18d、16′d、18′dを有して略矩形状のフレーム部材より成るように説明したが、本発明はこれに限定されず、図29に示すように、戸先部材16a、18a、16′a、18′aおよび上縁部材16c、18c、16′c、18′cを1本の棒状部材から形成してもよい。すなわち、図29において、スライドドア200は、スライドドア16、18の下縁部材16d、18dおよび戸尻部材16b、18bと同様に形成された下縁部材202、戸尻部材204および下縁部材202と戸尻部材204との間に延設されL字形に曲げた中空または中実の棒状部材より成る上側部材206を具備している。戸先には、下縁部材202より下側に延在するクッション208が取付けられている。本例によるスライドドアは、スライドドア16、18と比較して軽量で、かつ低コストでスライドドアを形成することが可能となる。
なお、図10のスライドドア16、18、図23、24のスライドドア16′、18′および図29のスライドドア200は、第1と第2の実施形態の何れのホームドアユニット10、100においても用いることができる。
次に、図30〜図37を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。
第3の実施形態では、ホームドアシステムは、複数のホームドアユニット300を具備している。ホームドアユニット300は、既述の実施形態と同様に、プラットホームPの長手の縁部に沿って所定の間隔を置いて配置され、隣接するホームドアユニット300によって両者間に例えば乗降客が行き来する開口部Sが画成される。ホームドアユニット300は、脚部326によってプラットホームPに固定される一対の基台304、基台304に取付けられた戸袋302、戸袋302対して水平方向に進退自在に設けられ開口部Sを開閉するスライドドア306、308、該スライドドア306、308のための駆動装置を具備している。第3の実施形態において、駆動装置は、第2の実施形態の駆動装置140と同様に構成されている。また、該スライドドア306、308のための駆動装置140は、静止戸袋320において、スライドドア16′、18′の下縁部材16′d、18′d(図11)の戸先部分を覆うカバー320a内に配設されている。
図37に示すように、スライドドア306、308は、戸尻部材を有していない点を除いて、図29に示したスライドドア200に類似している。すなわち、図37において、スライドドア306、308は、下縁部材306d、308dおよび下縁部材306d、308dの戸先側に連結され、戸尻側へ延びるL字形に曲げた中空または中実の棒状部材より成る上側部材306a、308aを具備しており、上側部材306a、308aと下縁部材306d、308dとの間には空間が形成されている。
上側部材306a、308aは、その戸先側の先端部が下方へ曲げられて下縁部材306d、308dに固定され、その戸尻側は下縁部材306d、308dに固定されておらず、スライドドア306、308は、全体として概ねコの字形に形成されている。上側部材306a、308aは、戸尻側で下縁部材306d、308dに固定されていないので、後述するように、静止戸袋320によって支持される。戸先には、クッション306b、308bが取付けられている。クッション306b、308bは、下縁部材306d、308dを超えて下方に延びる突出部を有していてもよい。
ホームドアユニット300のスライドドア306、308は、隣接して配置されるホームドアユニット300のスライドドア308、306と協働して乗降通路Sを開閉する。そのため、スライドドア306、308は、乗降通路となる開口部Sを閉鎖する閉鎖位置(図30)と、それを開放する開放位置(図31)との間で往復移動する。1つのホームドアユニット300において、スライドドア306、308は、それらが閉鎖位置から開放位置に至るときに引き違い式にすれ違うことができるようになっている。
戸袋302は、既述の実施形態の戸袋12、102と同様に、戸先側の両端において上方部分が切り欠かれており、スライドドア306、308は、図31に示すように、戸袋302内に収納された開位置にあっても、上側部材306a、308aの戸先部分が露出するようになっている。
戸袋302は、脚部326によって、プラットホームPの上面とスライドドア306、308あるいは戸袋302との間には隙間が形成されるように、プラットホームPの上面から上方に離間させてプラットホームPの上面に固定される。戸袋302は、一対の基台304の各々に取付けられた一対の静止戸袋320と、該静止戸袋320の各々に対してヒンジ328を介して回動自在に取付けられた第1と第2の可動戸袋330、360とを有している。第1と第2の可動戸袋330、360は、図30、31、32、34に示す閉位置と、図34に示す開位置との間で、ヒンジ328を中心として水平方向に回動可能となっている。
静止戸袋320は、可動戸袋330、336に対面する側壁322にスライドドア306、308の下縁部材306d、308dの通過を可能にする2つの縦長の略矩形の角穴324a、324b、および、上側部材306a、308aの通過を可能にする2つの丸穴324c、324dが形成されている。上側部材306a、308aの戸尻側は、丸穴324c、324dによって支持される。つまり、戸袋302は、上側部材306a、308aの戸尻側支持手段を有している。
本実施形態では、スライドドア306、308は、第2の実施形態と同様に、基台304上に取付けられている案内部材376、378によって水平方向に案内される。案内部材376、378は、第2の実施形態の案内部材160、162と同様に構成されている。静止戸袋320の上端近傍の内側には、上案内部材380が配設されている。
静止戸袋320内には、更に、スライドドア306、308の戸先側に配置されたフォロア370が配設されている(図34)。フォロア370は、図21に示した駆動装置140の支持ローラー156、158によって構成される。また、第1と第2の可動戸袋330、360内には、スライドドア306、308の後端(戸尻)側で下縁部材306d、308dの底面を支持するフォロア373が配設されている(図34)。また、静止戸袋320内には、スライドドア306、308の下縁部材306d、308dの上面に係合し、スライドドア306、308の上方への移動を規制するフォロア374が配設されている。フォロア370、373、374によって、スライドドア306、308は、その自重とそれに基づく回転モーメントが支持されて、閉鎖位置と開放位置との間で移動可能となっている。
本実施形態では、フォロア373が第1と第2の可動戸袋330、360内に配設されることによってフォロア370との間隔が十分確保されるので、前記回転モーメントが効果的に支持され、このことが、スライドドア306、308の大きなストロークを実現することに貢献している。本実施形態におけるスライドドア306、308は、それが開放位置にあるとき、その戸尻側の端部はホームドアユニット300を貫通するほどの大きなストロークを有する。
ホームドアユニット300の第1と第2の可動戸袋330、360は、静止戸袋320のホーム側の隅部にヒンジ328によって回動自在に連結されているので、スライドドア306、308が閉鎖位置にあるとき、ホーム側へ回動することが可能である。本実施形態では図33に示すように、最大180度まで開くことが可能である。第1と第2の可動戸袋330、360は、概ね対称であるが以下に記す相違点を有する。なお、本明細書では、一つのホームドアユニット300内において、図30の左側のものを第1の可動戸袋330、右側のものを第2の可動戸袋360と称する。
以下、より単純な構造を有する第2の可動戸袋360について説明する。
第2の可動戸袋360は、図35に示すように、底板362と、上板364と、前記底板362および上板364を静止戸袋320に近い側で連結するように上下方向に延びる側板371と、底板362および上板364に結合され且つ側板371にも結合された仕切板366を有する。底板362、上板364、側板371および仕切板366は、第2の可動戸袋360のフレームを構成する。
さらに、第2の可動戸袋360は、その下側の概ね半分を覆う下カバー372と、上板364よりも上側を覆う上カバー368とを有する。上カバー368および下カバー372ともに、僅かに湾曲した上面をそれぞれ有している。また、軽量化等のために、上カバー368と下カバー372との間の仕切板366には角穴366aを設けることができる。
第2の可動戸袋360の高さは、スライドドア306、308の上側部材306a、308aの高さとほぼ等しく、したがって静止戸袋320よりやや低く設定されている。第2の可動戸袋360の底板362にはフォロア373が取り付けられている。
スライドドア306、308の上側部材306a、308aが通過できるように、第2の可動戸袋の上カバー368の戸尻側の側面は開放しており、また側板371の、上板364より上側の領域には、スライドドア306、308の上側部材306a、308aの戸尻側を受容する2つの丸穴(図示せず)が形成されている。同様に、スライドドア306、308の下縁部材306d、308dが通過できるように、第1の可動戸袋の下カバー372の戸尻側の側面には仕切板366により仕切られた角穴372aが開口しており、また側板371の下側の領域にも、図35には示されないが、静止戸袋320と同様に2つの角穴が形成されている。
第1の可動戸袋330は、第2の可動戸袋360と同様に、底板342と、上板340と、底板342と上板340とを連結するように上下に延びる側板332と、底板342、上板340および側板332に結合された仕切板344と、下カバー323と、上カバー321とを含む。底板342、上板340、側板332および仕切板344は、第1の可動戸袋330のフレームを構成している。
スライドドア306、308の上側部材306a、308aが通過できるように、第1の可動戸袋330の側板332において上板340より上側の領域には、静止戸袋320と同様に2つの丸穴334a、334bが形成されている。同様に、スライドドア306、308の下縁部材306d、308dが通過できるように、第1の可動戸袋330の側板332の下側の領域には、静止戸袋320と同様に2つの角穴336a、336bが形成されている。
スライドドア306、308の上側部材306a、308aの戸尻側は、側板371の丸穴および側板332の丸穴324a、324bによって支持される。
第1の可動戸袋330は、伸縮部をさらに具備している点において第2の可動戸袋360と異なっている。伸縮部は、第1の可動戸袋330の長さ、つまりヒンジ328からの回動半径を可変にするものであり、前記幅が最大になる前進位置と最小になる後退位置をとることができる。
伸縮部は、上伸縮部350と、前側下伸縮部352と、後側下伸縮部354と、上伸縮部350と後側下伸縮部354を連結する連結部356とを有する。上伸縮部350は、上カバー321と上板340とが画成する空間内に挿入可能であるように、上カバー321の横断面形状にほぼ相似形の横断面形状を有する。前側下伸縮部352および後側下伸縮部354は、下カバー323と底板342とが画成する空間内に挿入可能であるように形成されている。上伸縮部350は、X方向に延びる帯状の上スライダ部350aを有しており、該上スライダ部350aが、上板340に設けられた2つのガイド板351に設けられたスリットに挿入されてX方向の移動を案内される。
前側下伸縮部352と後側下伸縮部354は仕切板344を中心にして対称に形成されており、また図示されない結合部によって結合されている。前側下伸縮部352は、スライドドア306、308の下縁部材306d、308dがその内部を貫通できる縦長の矩形穴を形成する前端部352aと、前端部352aから側板332側へ延びる略コの字状の下スライダ部352bとを有する。後側下伸縮部354も前側下伸縮部352と同様に形成されている。上伸縮部350、前側下伸縮部352および後側下伸縮部354は一体化されており、また、スライドドア306、308のスライド方向に移動可能に支持されており、例えば連結部356を掴んで伸縮部全体をスライドドア306、308のスライド方向に移動することが可能である。なお、図32、34、36では、伸縮部はその前進位置に配置されている。
伸縮部は、通常は前進位置に配置されるが、閉じられている第1と第2の可動戸袋330、360を開けるときは、後退位置に移動すればよい。これにより、第1と第2の可動戸袋の先端部の干渉を回避してそれら戸袋を回動することが可能になる。また、第1と第2の可動戸袋330、360を閉じるときには、伸縮部が後退位置にある状態で第1と第2の可動戸袋330、360を閉じてから、伸縮部を前進位置に移動させればよい。これにより、第1と第2の可動戸袋の間の隙間を埋めることが可能になる。
スライドドア306、308は第1と第2の可動戸袋330、360内をも移動経路としており、特に上側部材306a、308bはそれら可動戸袋の上カバー321、368の直ぐ下を通過する。このため、もし2つの上カバー321、368の間に旅客の指が入る隙間があると非常に危険であるが、本実施形態によると、通常時は第1の可動戸袋330の伸縮部の効果によって、指等の入るそのような隙間は生じない。その一方で、非常時等には、伸縮部を後退させて隙間を設けることにより、第1と第2の可動戸袋330、360を、互いの干渉を避けて回動させることが可能になる。
また、第1の可動戸袋330の伸縮部によって、特に据付工事に際して、スライドドア306、308のスライド方向の設置位置の許容誤差を大きく設定することが可能になる。そのため、本実施形態のホームドアユニット300によると、据付工事が容易になって工事時間が短縮されることが期待される。
前述の実施形態では、一対の可動戸袋のうちの一方の第1の可動戸袋330が伸縮部を有していたが、一対の可動戸袋の両方が伸縮部を有する実施形態も可能である。
なお、本実施形態においても、ホームドアユニット300は、スライドドア306、308の行程を閉位置と開位置との間で限定するために、既述の実施形態で説明したような閉限停止部(図示せず)および開限停止部(図示せず)、スライドドア306、308に取付けられた閉限当接部材(図示せず)および開限当接部材(図示せず)を具備している。更に、ホームドアユニット300は、スライドドア306、308が開位置、閉位置にあることを検知する閉限センサーおよび開限センサーを具備し、スライドドア306、308が開位置または閉位置に到達したときに、駆動装置の駆動モーターへの電力供給が自動的に遮断される。
本実施形態においても、車両ドアとホームドアユニット300の開口部Sとが対峙しない位置(両者がずれた位置)で列車が何等かの理由で停止し、その後、停電その他の理由により列車が動けない状態になってしまった場合に、可動戸袋330、360を手動で開き、ホームドアユニット300の一対の静止戸袋320の間を非常口として、列車内の乗客をプラットホームPへ移動させることが可能となる。
また、図38に示すように、スライドドア306、308の各々の下縁部材306d、308dの下側に保護バー306c、308cを取り付けるようにしてもよい。図38の例では、保護バー306c、308cは、戸先側で連結部材306e、308eによって、下縁部材306d、308dの戸先側に連結されている。保護バー306c、308cの戸尻側は、脚部326に貫通穴325(図32)を形成し、該貫通穴325内に導入することによって、脚部326に支持するようにできる。更には、貫通穴325に連通する管部材327を脚部326間に水平に取り付け、該管部材327内に保護バー306c、308cを導入させ、スライドドア306、308が開放位置にあるとき、反対側の脚部326の貫通穴329から保護バー306c、308cの戸尻側先端が突出するようにできる。
10 ホームドアユニット
12 戸袋
12a カバー
12b カバー
13 溝部
13a 下面
14 基台
14a 脚部
15 溝部
16 スライドドア
16′ スライドドア
16a 戸先部材
16′a 戸先部材
16b 戸尻部材
16′b 戸尻部材
16c 上縁部材
16′c 上縁部材
16d 下縁部材
16′d 下縁部材
17 クッション
18 スライドドア
18′ スライドドア
18a 戸先部材
18′a 戸先部材
18b 戸尻部材
18′b 戸尻部材
18c 上縁部材
18′c 上縁部材
18d 下縁部材
18′d 下縁部材
19 クッション
20 駆動装置
22 駆動モーター
24 減速機
26 駆動プーリー
28 遊動プーリー
30 ベルト
32 案内レール
34 摺動ブロック
36 ブラケット
38 連結部材
39a アングル部材
39b アングル部材
40a 閉限停止部
40b 開限停止部
41 閉限当接部材
42a 閉限センサー
42b 開限センサー
44 フォロア
46 摺動支持部材
50 駆動装置
52 駆動モーター
54 減速機
56 駆動プーリー
58 遊動プーリー
60 ベルト
62 案内レール
64 摺動ブロック
66 ブラケット
68 連結部材
69a アングル部材
69b アングル部材
70a 閉限停止部
70b 開限停止部
71 閉限当接部材
72a 閉限センサー
72b 開限センサー
74 フォロア
76 摺動支持部材
78 脱離防止部材
80 制御盤
90 案内部材
100 ホームドアユニット
102 戸袋
104 静止基台
106 可動基台
108 基台
120 静止戸袋
120a カバー
124 ヒンジ
126 脚部
130 可動戸袋
132 フォロア
134 フォロア
138 振れ止め
140 駆動装置
142 ブラケット
144 駆動モーター
146 駆動プーリー
146a 駆動軸
148 遊動プーリー
150 支持軸
150a C形クリップ
150b ワッシャー
152 支持軸
152a C形クリップ
152b ワッシャー
154 遊動プーリー
156 支持ローラー
156a 第1の環状部材
156b 第2の環状部材
156c 第3の環状部材
156d コア
158 支持ローラー
158a 第1の環状部材
158b 第2の環状部材
158c 第3の環状部材
158d コア
160 案内部材
160a 腕部材
162 案内部材
162a 腕部材
164a ライナー
164b ライナー
166 ベルト
166a 取付金具
166b 取付金具
200 スライドドア
202 下縁部材
204 戸尻部材
206 上側部材
208 クッション
300 ホームドアユニット
302 戸袋
304 基台
306 スライドドア
306a 上側部材
306b クッション
306c 保護バー
306d 下縁部材
306e 連結部材
308 スライドドア
308a 上側部材
308b 上側部材
308b クッション
308c 保護バー
308d 下縁部材
308e 連結部材
320 静止戸袋
320a カバー
321 上カバー
232 側壁
323 下カバー
324a 角穴
324b 角穴
324c 丸穴
324d 丸穴
325 貫通穴
326 脚部
327 管部材
328 ヒンジ
329 貫通穴
330 第1の可動戸袋
332 側板
336a 角穴
336b 角穴
340 上板
342 底板
344 仕切板
350 上伸縮部
350a 上スライダ部
351 ガイド板
352 前側下伸縮部
352a 前端部
352b 下スライダ部
354 後側下伸縮部
356 連結部
360 第2の可動戸袋
362 底板
364 上板
366 仕切板
366a 角穴
368 上カバー
370 フォロア
371 側板
372 下カバー
373 フォロア
372a 角穴
374 フォロア
376 案内部材
378 案内部材
380 上案内部材

Claims (7)

  1. プラットホームの縁部に沿って配設されるホームドア装置において、
    前記プラットホームの上面に固定される基台と、
    前記基台に取付けられた戸袋と、
    前記プラットホームの縁部に沿う方向に前記戸袋に対して進退自在に設けられたスライドドアとを具備し、
    前記スライドドアは、戸尻側の端部が開いた略コの字形に形成されていることを特徴としたホームドア装置。
  2. 前記戸袋は、その両端において上方部分が切り欠かれており、前記スライドドアは、該戸袋内に収納されたときに、戸先部分が露出するようになっている請求項1に記載のホームドア装置。
  3. 前記スライドドアは、下縁部材と、該下縁部材の戸先側に連結され、戸尻側へ延びるL字形に曲げた棒状部材より成る上側部材とを具備しており、前記上側部材は、前記下縁部材と前記上側部材との間には空間が形成されるように、戸尻側へ延びている請求項1または2に記載のホームドア装置。
  4. 前記基台は、脚部によって前記プラットホームの上面から上方に所定の間隔を置いて配置されており、
    前記スライドドアは、前記下縁部材の下側に取り付けられ前記下縁部材に対して平行に延びる保護バーを具備する請求項1〜3の何れか1項に記載のホームドア装置。
  5. 前記保護バーは、前記スライドドアの下縁部材から垂下する連通部材によって、その戸先側で前記下縁部材の戸先側に連結されている請求項4に記載のホームドア装置。
  6. 前記保護バーは、その戸尻側において、前記脚部に形成された貫通穴内に導入することによって、前記脚部により前記スライドドアの移動方向に移動自在に支持されている請求項5に記載のホームドア装置。
  7. 前記基台の下側に配置され、かつ、脚部の貫通穴に連通するように前記脚部に結合された管部材を更に具備し、前記保護バーの戸尻側を前記管部材内に収納するようにした請求項6に記載のホームドア装置。
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