JP2016210339A - ワイヤハーネス組付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の吸音性能を得ることができるワイヤハーネス組付け構造を提供する。
【解決手段】2枚のシート材の間にワイヤハーネスを挟んだ状態で、ワイヤハーネスを所定の組付け場所に組み付けるワイヤハーネス組付け構造1であって、2枚のシート材のうちの一方が吸音材でシート状に形成された吸音シート11で、他方が吸音シート11の厚みよりも薄いシート状に形成された薄膜シート12であり、薄膜シート12は、吸音シート11との対向面に接着剤が塗布されて、吸音シート11との間にワイヤハーネスを挟んで吸音シート11に貼付されるものであって、薄膜シート12が、平面視で吸音シート11よりも小さく形成され、且つ、薄膜シート12の外周縁12bが、平面視で吸音シート11の外周縁11aよりも、全周に亘って吸音シート11の中央寄りとなるように吸音シート11に貼付されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドア等といった組付け場所にワイヤハーネスを組み付けるためのワイヤハーネス組付け構造に関する。
従来、車両における様々な電子機器に電力や各種制御信号を伝えるためにワイヤハーネスが用いられる。ワイヤハーネスは、車両用ドア、インストルメントパネル、ルーフ、フロア等といった組付け場所に組み付けられる。このようなワイヤハーネス組付け構造として、ワイヤハーネスをシート材と一体化して組付け場所に組み付ける構造が知られている(例えば特許文献1参照。)。図9には、このようなワイヤハーネス組付け構造の一例が示されている。
図9に示されているワイヤハーネス組付け構造600は、2枚のシート材602,603の間にワイヤハーネス601を挟んだ構造となっている。ワイヤハーネス601は、このような状態で所定の組付け場所に組み付けられる。このようなワイヤハーネス組付け構造600によれば、複雑な形状のワイヤハーネス601を、シート材602,603との一体化により組付け場所に容易に組み付けることができる。
また、このワイヤハーネス組付け構造600では、一方のシート材602が吸音材で形成された吸音シートとなっており、他方のシート603が、ワイヤハーネス601を固定するために吸音シートに貼付される薄膜シートとなっている。これにより、ワイヤハーネス組付け構造600では、ワイヤハーネスの組付け場所において次のような吸音効果を得ることができる。図10には、図9に示されているワイヤハーネス組付け構造600で得られる吸音効果が模式的に示されている。
この図10に示されているように、ワイヤハーネス組付け構造600によれば、ワイヤハーネスの組付け場所の音Sが吸音される。このような音Sは、シート材602,603の表裏面のみならず、その側端縁においても吸音されることとなる。
特開2014−88165号公報
ところで、薄膜シートとしてのシート603が吸音シートとしてのシート材602に貼付される際に、図11に示されているように貼付されることがある。図11には、薄膜シートとしてのシート603の貼付が、図中の領域Ar5のように、吸音シートとしてのシート材602の側端縁にまで及んでいる状態が示されている。このような状態では、吸音シートとしてのシート材602の側端縁が、薄膜シートとしてのシート603に引っ張られて変形することとなる。そして、このような変形は、この側端縁近傍における吸音を妨げて、設計段階で期待された所望の吸音性能を低下させることがある。
従って、本発明は、上記のような問題点に着目し、所望の吸音性能を得ることができるワイヤハーネス組付け構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、2枚のシート材の間にワイヤハーネスを挟んだ状態で、前記ワイヤハーネスを所定の組付け場所に組み付けるワイヤハーネス組付け構造であって、前記2枚のシート材のうちの一方が吸音材でシート状に形成された吸音シートで、他方が該吸音シートの厚みよりも薄いシート状に形成された薄膜シートであり、前記薄膜シートは、前記吸音シートとの対向面に接着剤が塗布されて、前記吸音シートとの間に前記ワイヤハーネスを挟んで前記吸音シートに貼付されるものであって、前記薄膜シートが、平面視で前記吸音シートよりも小さく形成され、且つ、前記薄膜シートの外周縁が、平面視で前記吸音シートの外周縁よりも、全周に亘って該吸音シートの中央寄りとなるように前記吸音シートに貼付されることを特徴とするワイヤハーネス組付け構造となっている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイヤハーネス組付け構造において、前記薄膜シートには、その縁から面内方向に延びる切れ込みが設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワイヤハーネス組付け構造において、前記薄膜シートが、平面視で複数のシート部分に分割されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち何れか一項に記載のワイヤハーネス組付け構造において、前記接着剤が前記薄膜シートに塗付されたうえで、該薄膜シートが前記吸音シートに貼付されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、薄膜シートは、吸音シートとの対向面に接着剤が塗布されて、吸音シートとの間に前記ワイヤハーネスを挟んで吸音シートに貼付されるものとなっている。そして、その薄膜シートが、平面視で前記吸音シートよりも小さく形成され、且つ、前記薄膜シートの外周縁が、平面視で前記吸音シートの外周縁よりも、全周に亘って該吸音シートの中央寄りとなるように前記吸音シートに貼付される。これにより、吸音シートの側端縁に薄膜シートが貼付されることで吸音性能が低下するといった事態が回避される。その結果、請求項1に記載の発明によれば、ワイヤハーネス組付け構造において、設計段階で期待された所望の吸音性能を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、薄膜シートの縁から面内方向に延びる切れ込みが設けられている。これにより、その切れ込みの周辺部の貼付位置を適宜に調節しつつ薄膜シートの貼付を行って、その周辺部における薄膜シートのしわ寄りを抑えることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、薄膜シートが、平面視で複数のシート部分に分割されている。これにより、シート部分単位で薄膜シートの貼付を行うことができるので、連続した1枚の薄膜シートを貼付する場合と比較して良好な作業性の下で、薄膜シートの外周縁が吸音シートの外周縁よりも中央寄りとなるような貼付を行うことができる。また、シート部分単位での貼付位置の調節が可能となるので、連続した1枚の薄膜シートを貼付する場合と比較して、薄膜シートのしわ寄りを抑えることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、接着剤が薄膜シートに塗付されたうえで、薄膜シートが吸音シートに貼付されるので、吸音シートの側端縁への接着剤の付着が回避される。これにより、上述した吸音性能低下の回避についての確度が向上することとなる。
本発明の第1実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造が適用される車両用ドアを示す斜視図である。 図1に示されている車両用ドアに組み付けられるワイヤハーネス組付け構造を示す分解斜視図である。 図2示されているワイヤハーネス組付け構造を、図2中の矢印A方向から見た平面図である。 図1〜図3に示されている第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造の別例を示す図である。 本発明の第2実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す平面図である。 図5に示されているワイヤハーネス組付け構造と比較するための比較例のワイヤハーネス組付け構造を示す平面図である。 本発明の第3実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す平面図である。 本発明の第4実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す平面図である。 従来のワイヤハーネス組付け構造の一例を示す図である。 図9に示されているワイヤハーネス組付け構造で得られる吸音効果について示す模式図である。 薄膜シートとしてのシートの貼付が、吸音シートとしてのシート材の側端縁にまで及んでいる状態を示す図である。
本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造を説明する。まず、第1実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造を、その別例も含めて図1〜4を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造が適用される車両用ドアを示す斜視図であり、図2は、図1に示されている車両用ドアに組み付けられるワイヤハーネス組付け構造を示す分解斜視図である。本実施形態のワイヤハーネス組付け構造1は、車両用ドア5を構成するドアパネル5Aとドアトリム5Bとの間にワイヤハーネス13を組み付けるための構造である。図2には、ドアトリム5B側から見たワイヤハーネス組付け構造1が、ドアパネル5Aの図示が省略されて示されている。
ドアパネル5Aは、鋼板から構成され、ドアパネル5Aの上部に(図1中の上方側)には、内側にウインドウガラスGが位置するウインドウ枠Sが設けられている。
ドアトリム5Bは、合成樹脂から構成され、ドアパネル5Aの車室内側に取り付けられる。そして、このドアトリム5Bとドアパネル5Aとの間に、ワイヤハーネス組付け構造1が設けられる。
ワイヤハーネス組付け構造1は、吸音シート11と薄膜シート12との間にワイヤハーネス13を挟んだ構造を有している。
吸音シート11は、多孔質吸音材でシート状に形成されたものである。ここでは特定しないが、この多孔質吸音材としては、ポリプロピレン系繊維やポリエチレンテレフタレート系繊維で形成された不織布、ウレタン等の樹脂からなる連続気泡体、及びフェルト等が挙げられる。
薄膜シート12は、樹脂材料で、吸音シート11の厚みよりも薄いシート状に形成されたものである。ここでは特定しないが、樹脂材料としては、ポリ塩化ビニルやポリエチレン、ポリプロピレン等からなる樹脂フィルムや、次のような樹脂からなる独立気泡体が挙げられる。独立気泡体の構成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エラストマー等が挙げられる。
ワイヤハーネス組付け構造1は、吸音シート11との間にワイヤハーネス13を挟んで薄膜シート12が吸音シート11に接着剤で貼付されて構成される。ワイヤハーネス13は、ここでは特定しないが、複数の電線が互いに平行に一体化されたフラットケーブルや、複数の電線が結束バンド等で結束された組み電線等が、車両用ドア5に搭載された部品等に応じて所望の形状に枝分かれして配索されたものである。
ここで、本実施形態では、薄膜シート12は、吸音シート11との対向面12aに接着剤が塗布されて、吸音シート11との間にワイヤハーネス13を挟んで吸音シート11に貼付されるものとなっている。そして、その薄膜シート12が、次のように形成されている。
図3は、図2示されているワイヤハーネス組付け構造を、図2中の矢印A方向から見た平面図である。尚、この図3では、ワイヤハーネス13の図示が省略されている。この図3に示されているように、薄膜シート12は、平面視で吸音シート11よりも小さく形成されている。さらに、薄膜シート12は、その外周縁12bが、平面視で吸音シート11の外周縁11aよりも、全周に亘って吸音シート11の中央寄りとなるように吸音シート11に貼付される。
本実施形態のワイヤハーネス組付け構造1によれば、薄膜シート12に接着剤が塗布されて吸音シートに貼付される。そして、その薄膜シート12が上記のように吸音シート11よりも小さく、且つ、その外周縁12bが、平面視で吸音シート11の外周縁11aよりも、全周に亘って吸音シート11の中央寄りとなるように吸音シート11に貼付される。これにより、図10及び図11を参照して説明したように吸音シート11の側端縁に薄膜シート12が貼付されることで吸音性能が低下するといった事態が回避される。その結果、本実施形態によれば、ワイヤハーネス組付け構造1において、設計段階で期待された所望の吸音性能を得ることができる。
尚、本実施形態では、薄膜シート12は、その外周縁12bが吸音シート11の外周縁11aに全周に亘って沿って延在する、吸音シート11と相似な形状を有している。しかしながら、本発明にいう薄膜シートの形状は、このように吸音シートと相似な形状に限るものではなく、以下に説明する別例のように、吸音シートとは異なる形状を有するものであってもよい。
図4は、図1〜図3に示されている第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造の別例を示す図である。図4では、別例のワイヤハーネス組付け構造1’が、図4と同様の平面図で示されており、また、ワイヤハーネス13の図示は省略されている。
この別例のワイヤハーネス組付け構造1’では、薄膜シート12’は、その外周縁12b’の一部12b’−1が、吸音シート11の外周縁11aに沿っていない。その外周縁12b’の一部12b’−1は、図4に示されているように、外周縁12b’の他の部分12b’−2よりも吸音シート11の中央寄りに凹んでいる。このように、別例のワイヤハーネス組付け構造1’では、薄膜シート12’は、吸音シート11とは異なる形状を有している。
そして、この別例のワイヤハーネス組付け構造1’でも、吸音シート11の側端縁への薄膜シート12’の貼付が回避されることは言うまでもない。このため、上述した第1実施形態のワイヤハーネス組付け構造1と同様に、別例のワイヤハーネス組付け構造1’でも、設計段階で期待された所望の吸音性能を得ることができる。
次に、第2実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造を図5及び図6を参照して説明する。第2実施形態は、吸音シートに貼付される薄膜シートに後述の切れ込みが設けられている点が第1実施形態と異なっている。以下では、第2実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造について、第1実施形態との相違点に注目して説明を行う。
図5は、本発明の第2実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す平面図である。また、図6は、図5に示されているワイヤハーネス組付け構造と比較するための比較例のワイヤハーネス組付け構造を示す平面図である。
図5に示されているワイヤハーネス組付け構造2は、図示を省略する車両用ドアに組み付けられる。このワイヤハーネス組付け構造2は、吸音シート21と薄膜シート22との間にワイヤハーネス23を挟んだ構造を有している。吸音シート21は、不織布、連続気泡体、及びフェルト等からなる多孔質吸音材でシート状に形成されたものである。薄膜シート22は、樹脂フィルムや独立気泡体等の樹脂材料で、吸音シート21の厚みよりも薄いシート状に形成されたものである。
ワイヤハーネス組付け構造2は、吸音シート21との間に、フラットケーブルや組み電線等のワイヤハーネス23を挟んで薄膜シート22が吸音シート21に貼付されて構成される。
ここで、ワイヤハーネス組付け構造2では、上述の第1実施形態においては説明を省略したが、吸音シート21及び薄膜シート22に、重ね合わされたときに互いに連通する抜き孔21a,22aが、各々2箇所に設けられている。これらの抜き孔21a,22aは、取付け場所の車両用ドアの形状に合わせて設けられたものである。そして、薄膜シート22では、2箇所の抜き孔22aのうち図中左側の抜き孔22aの内周縁22a−1と外周縁22bとの間が、他の部分よりも幅が狭い帯状部分22−1となっている。
そして、本実施形態では、薄膜シート22に、その外周縁22bや抜き孔22aの内周縁22a−1といった薄膜シート22の縁から面内方向に延びる切れ込み22cが設けられている。この切れ込み22cは、上記の帯状部分22−1を含む4箇所に設けられている。また、帯状部分22−1については、切れ込み22cが、その帯状部分22−1を横断して設けられている。
図6には、図5に示されているワイヤハーネス組付け構造2と比較するために、上記のような切れ込みが設けられていない比較例のワイヤハーネス組付け構造2’が示されている。尚、この図6では、図5に示されているワイヤハーネス組付け構造2の構成要素と同等な構成要素については、図5と同じ符号が付されており、以下では、それら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
比較例のワイヤハーネス組付け構造2’でも、薄膜シート22’が、図5に示されている薄膜シート22における帯状部分22−1と同様に幅狭の帯状部分22’−1を有している。このような薄膜シート22’が吸音シート21に貼付される場合、図6において領域Ar1の拡大図に示されているように、幅狭の帯状部分22’−1にしわ22’−2が寄り易い。
これに対し、図5に示されている第2実施形態では、2枚のシート材の間にワイヤハーネス23を挟んだ状態で、ワイヤハーネス23を所定の組付け場所に組み付けるワイヤハーネス組付け構造2であって、2枚のシート材のうちの一方が吸音材でシート状に形成された吸音シート21で、他方が吸音シート21の厚みよりも薄いシート状に形成された薄膜シート22であり、この薄膜シート22には、その縁から面内方向に延びる切れ込み22cが設けられている。これにより、仮に薄膜シート22の貼付時に図6に示されているようなしわが寄りそうになっても、切れ込み22cの周辺部の貼付位置を適宜に調節しつつ薄膜シート22の貼付を行って、その周辺部における薄膜シート22のしわ寄りを抑えることができる。
次に、第3実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造を、図7を参照して説明する。第3実施形態は、吸音シートに貼付される薄膜シートが複数のシート部分に分割されている点が第1実施形態と異なっている。以下では、第3実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造について、第1実施形態との相違点に注目して説明を行う。
図7は、本発明の第3実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す平面図である。尚、この図7では、ワイヤハーネスの図示が省略されている。
図7に示されているワイヤハーネス組付け構造3も、図示を省略する車両用ドアに組み付けられるものであり、吸音シート31と薄膜シート32との間にワイヤハーネスを挟んだ構造を有している。吸音シート31は、不織布、連続気泡体、及びフェルト等からなる多孔質吸音材でシート状に形成され、薄膜シート32は、樹脂フィルムや独立気泡体等の樹脂材料で、吸音シート31の厚みよりも薄いシート状に形成されたものである。ワイヤハーネス組付け構造3は、吸音シート31との間に、フラットケーブルや組み電線等のワイヤハーネスを挟んで薄膜シート32が吸音シート31に貼付されて構成される。
ここで、本実施形態では、薄膜シート32が、その外周縁32aから面内方向に延びる2本の切れ込み32bにより、平面視で3つのシート部分321,322,323に分割されている。各シート部分321,322,323が個別に吸音シート31に貼付されて、ワイヤハーネス組付け構造3が構成される。
次に、第4実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造を、図8を参照して説明する。第4実施形態は、吸音シートに貼付される薄膜シートが複数のシート部分に分割されている点が第1実施形態と異なっており、その分割のされ方が第3実施形態と異なっている。以下では、第4実施形態にかかるワイヤハーネス組付け構造について、第1実施形態や第3実施形態との相違点に注目して説明を行う。
図8は、本発明の第4実施形にかかるワイヤハーネス組付け構造を示す平面図である。尚、この図8でも、ワイヤハーネスの図示が省略されている。
図8に示されているワイヤハーネス組付け構造4も、図示を省略する車両用ドアに組み付けられるものであり、吸音シート41と薄膜シート42との間にワイヤハーネスを挟んだ構造を有している。また、吸音シート41も多孔質吸音材でシート状に形成され、薄膜シート42も樹脂材料で薄いシート状に形成されたものである。ワイヤハーネス組付け構造4は、吸音シート41との間に、フラットケーブルや組み電線等のワイヤハーネスを挟んで薄膜シート42が吸音シート41に貼付されて構成される。
ここで、本実施形態では、薄膜シート42が、大小2つのシート部分421,422に分割されている。これら2つのシート部分421,422の大きさは、図8では図示が省略されているワイヤハーネスの固定に十分な大きさとなっている。また、小サイズのシート部分422は、大サイズのシート部分421から離されて配置されている。これら2つのシート部分421,422が個別に吸音シート41に貼付されて、ワイヤハーネス組付け構造4が構成される。
以上に説明した第3及び第4実施形態のワイヤハーネス組付け構造3,4によれば、薄膜シート32,42が、平面視で複数のシート部分に分割されている。これにより、シート部分単位で薄膜シート32,42の貼付を行うことができる。このため、連続した1枚の薄膜シートを貼付する場合と比較して良好な作業性の下で、薄膜シート32,42の外周縁が吸音シートの外周縁よりも中央寄りとなるように貼付を行うことができる。また、シート部分単位での貼付位置の調節が可能となるので、連続した1枚の薄膜シートを貼付する場合と比較して、薄膜シート32,42のしわ寄りを抑えることができる。
尚、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のワイヤハーネス組付け構造の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、前述した第1〜第4実施形態では、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造の一例として、何れも、ワイヤハーネス13を車両用ドア5に組み付けるワイヤハーネス組付け構造1、1’、2、3、4が例示されている。しかしながら、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造はこれらに限るものではない。本発明にいうワイヤハーネス組付け構造は、例えば、ワイヤハーネスをインストルメントパネル、ルーフ、フロア等といった組付け場所に組み付けるものであってもよい。即ち、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造は、ワイヤハーネスを吸音シートと一体化して組付け場所に組み付ける構造であれば、その具体的な組付け場所を問うものではない。
また、例えば、前述した第3及び第4実施形態では、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造の一例として、何れも、薄膜シート32,42が複数のシート部分に分割された構造が例示されている。しかしながら、本発明にいうワイヤハーネス組付け構造はこれらに限るものではない。本発明にいうワイヤハーネス組付け構造は、薄膜シートが複数のシート部分に分割されることに加え、各シート部分に、第2実施形態で説明したような、各シート部分の縁から面内方向に延びる切れ込みが設けられた構造等であってもよい。
1,1’,2,3,4 ワイヤハーネス組付け構造
5 車両用ドア
5A ドアパネル
5B ドアトリム
11,21,31,41 吸音シート
11a 外周縁(吸音シートの外周縁の一例)
12,22,32,42 薄膜シート
12a 対向面
12b,22b 外周縁(薄膜シートの外周縁の一例、薄膜シートの縁の一例)
13,23 ワイヤハーネス
22a−1 内周縁(薄膜シートの縁の一例)
22c,32b 切れ込み
321,322,323,421,422 シート部分

Claims (4)

  1. 2枚のシート材の間にワイヤハーネスを挟んだ状態で、前記ワイヤハーネスを所定の組付け場所に組み付けるワイヤハーネス組付け構造であって、
    前記2枚のシート材のうちの一方が吸音材でシート状に形成された吸音シートで、他方が該吸音シートの厚みよりも薄いシート状に形成された薄膜シートであり、
    前記薄膜シートは、前記吸音シートとの対向面に接着剤が塗布されて、前記吸音シートとの間に前記ワイヤハーネスを挟んで前記吸音シートに貼付されるものであって、
    前記薄膜シートが、平面視で前記吸音シートよりも小さく形成され、且つ、前記薄膜シートの外周縁が、平面視で前記吸音シートの外周縁よりも、全周に亘って該吸音シートの中央寄りとなるように前記吸音シートに貼付されることを特徴とするワイヤハーネス組付け構造。
  2. 前記薄膜シートには、その縁から面内方向に延びる切れ込みが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス組付け構造。
  3. 前記薄膜シートが、平面視で複数のシート部分に分割されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス組付け構造。
  4. 前記接着剤が前記薄膜シートに塗付されたうえで、該薄膜シートが前記吸音シートに貼付されることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載のワイヤハーネス組付け構造。
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