JP2016210109A - 印刷物配送装置、画像形成装置及び画像配送システム - Google Patents

印刷物配送装置、画像形成装置及び画像配送システム Download PDF

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Keiichi Serizawa
敬一 芹沢
荏原 康久
Yasuhisa Ebara
康久 荏原
坂内 和典
Kazunori Sakauchi
和典 坂内
庄司 勝則
Katsunori Shoji
勝則 庄司
誠一 繁田
Seiichi Shigeta
誠一 繁田
和広 ▲高▼林
和広 ▲高▼林
Kazuhiro Takabayashi
裕輔 船山
Yusuke Funayama
裕輔 船山
前田 大輔
Daisuke Maeda
大輔 前田
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Abstract

【課題】配送を中止した印刷物の内容を第三者に見られることを防止できる印刷物配送装置、並びにこれを備えた画像形成装置及び画像配送システムを提供する。【解決手段】表面に画像が形成された印刷物Pを配送する印刷物配送装置である配送ロボット200において、印刷物Pの画像の情報を視認できなくする手段であるシュレッダー330を備え、配送を中止した印刷物Pをシュレッダー330で細断することで、印刷物Pの内容を第三者に見られることを防止する。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷物配送装置並びにこれを備えた画像形成装置及び画像配送システムに関するものである。
従来、画像形成装置が出力した印刷物をユーザーの位置まで配送する印刷物配送装置が提案されている。
特許文献1には、後処理装置であるフィニッシャーが印刷物配送装置として画像形成装置から分離して自律走行し、ユーザーの位置まで印刷物を配送する構成が記載されている。また、この印刷物配送装置は、配送先にユーザーが不在で印刷物が一定時間以上取り出されなかった場合や配送中に配送中止の信号を受信したときに、配送を中止して画像形成装置の元に帰還する構成である。この構成により、ユーザーが配達の指示をした後に離席した場合にも適切に対応でき、印刷物配達装置の無駄な走行を抑制して配達効率を向上させることができる、とされている。
しかしながら、特許文献1では、配送を中止した印刷物の取り扱いが不明である。仮に、画像形成装置に帰還し、配送を中止した印刷物を保持したまま次のユーザーの印刷物を受け取って配送する構成とすると、配送を中止した印刷物の内容を次のユーザーに見られるおそれがある。また、画像形成装置に帰還したときに配送を中止した印刷物を画像形成装置に受け渡す構成としても、画像形成装置に受け渡された印刷物を第三者が回収するときに印刷物の内容を見られるおそれがある。
このように、配送を中止した印刷物が出力されたままの状態で存在すると、印刷の出力と配送とを指示したユーザー以外の第三者に印刷物の内容を見られるおそれがある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、表面に画像が形成された印刷物を配送する印刷物配送装置において、前記印刷物の画像の情報を視認できなくする手段を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、配送を中止した印刷物の内容を第三者に見られることを防止できる、という優れた効果がある。
実施例1の配送ロボットの内部構造を示す概略側面図、(a)は、印刷物を受け入れている状態の説明図、(b)は、印刷物を細断している状態の説明図。 印刷物配送システムの一例の概略構成図。 配送ロボットがフィニッシャーに接続されている状態を表す斜視図。 配送ロボットの斜視図、(a)は、進行方向前側の斜視図、(b)は、進行方向後側の斜視図。 配送ロボットの台車部内に備えられている構成物品を示す概略図。 障害物検知センサに対する実際の障害物の位置と、認識した障害物位置との関係を示す説明図、(a)は、配送ロボットの正面に壁状の障害物がある状態の概略上面図、(b)は、(a)の状態での認識した障害物位置を示す説明図。 配送ロボットが備えるトレイ昇降装置の側面図、(a)は載置トレイが下降した状態、(b)は載置トレイが上昇した状態。 実施例2の配送ロボットの内部構造を示す概略側面図。 実施例2の配送ロボットの内部構造を示す概略側面図で、画像を塗りつぶしている状態の説明図、(a)は、印刷物が両面印刷の場合の説明図、(b)は、印刷物が片面印刷の場合の説明図。 プリンタのハードウェア構成を示すブロック図。 配送ロボットのハードウェア構成を示すブロック図。 プリンタより配送ロボットが分離して、目的のユーザーに印刷物を配送する印刷物配送システムの説明図。 配送ロボットが出発から地図データ作成時にはなかった障害物である追加障害物を検出するまでの走行中のイメージを模式的に示した説明図。 配送ロボットが追加障害物を回避して走行する状態のイメージを模式的に示した説明図。 配送ロボットが目的地に到着した際の動作を示す説明図、(a)は、到着直後の説明図、(b)は、到着後、反転し、背面側をユーザー側に向けた状態の説明図。 印刷要求を受信してから、配送ロボットが分離されるまでのメイン制御部及びサブ制御部の処理を示すフローチャート。 配送指示を受けた配送ロボットが自立走行して、配送先のユーザー付近に到達するまでのサブ制御部の処理を示すフローチャート。 配送ロボットがユーザー端末に到着し、その背面をユーザー側へ向けて走行を停止した後のサブ制御部の処理を示すフローチャート。 配送ロボットが目的地の配送先のユーザー付近からプリンタのあるホームポジションに到達するまでのサブ制御部の処理を示すフローチャート。 ユーザーの指示によって、画像破棄手段を起動させ、印刷物の画像を破棄するまでのサブ制御部の処理フローを示すフローチャート。 配送先でユーザーが印刷物を受領できなかった場合のサブ制御部の処理フローを示すフローチャート。 ユーザーの指示ではなく画像を破棄した際に、ユーザー端末へ再配送指示の選択通知が行われた場合のメイン制御部の処理フローを示すフローチャート。 再印刷及び再配送時の印刷物受領までのメイン制御部の制御を説明する処理フローを示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図2は、本実施形態の印刷物配送システム500の一例の概略構成図である。
印刷物配送システム500は、画像形成装置本体であるプリンタ100と、印刷物を積載、ソート、両面、ステープルなどの後処理をする後処理装置であるフィニッシャー110とを備える。さらに、印刷物配送システム500は、フィニッシャー110に接続され、フィニッシャー110の排紙口から排出される印刷物を受け取り、所定の配送先まで配送する印刷物配送装置としての配送ロボット200を備える。配送ロボット200は、プリンタ100やフィニッシャー110よりも小型である。
プリンタ100には、配送ロボット200との間で無線通信を行う通信手段である本体側通信部101を備える。また、プリンタ100は、図10等を用いて後述する印刷物配送システム500の画像形成装置本体側の制御手段であるメイン制御部102及び配送に必要な情報を記憶する本体内部メモリ103等を備えている。
図3は、配送ロボット200がフィニッシャー110に接続されている状態を表す斜視図である。図4は、配送ロボット200の斜視図であり、図4(a)は、進行方向前側の斜視図であり、図4(b)は、進行方向後側の斜視図である。
図4に示すように、配送ロボット200は、進行方向前面、側面及び上面を覆うカバー部材201、自律走行手段である台車部230、及び、進行方向前側に備えられた障害物検知センサ270を備える。また、進行方向後側には、背面側固定カバー302を備え、さらに、印刷物を受け入れる印刷物受入口280の開閉と、印刷物受入口280の高さ方向の開口幅とを調整するシャッター281を備える。また、印刷物受入口280によって外部と連通する配送ロボット200の内部には、印刷物を載置する載置トレイ282を備えている。
配送指示された印刷物は、フィニッシャー110の中段辺りの排紙口から出力され、配送ロボット200の印刷物受入口280から内部に進入し、載置トレイ282上に積載される。
載置トレイ282に印刷物を積載した後に、シャッター281が上昇し、印刷物受入口280を閉鎖することで、配送ロボット200の配送中に第三者が印刷物にアクセスすることを防止できる。
図4に示すように、配送ロボット200のカバー部材201の上面には、ユーザー認証を行うためのユーザー認証部320が設けられている。そして、このユーザー認証部320に、個人データが付与されたICカードをかざすことによって、印刷物Pの配送を指示したユーザーかどうかを判断し、ユーザー認証を行う。ユーザー認証を行うことによってシャッター281を下降させ、印刷物受入口280を開放することで、配送先のユーザーが印刷物を取り出すことができるようになる。ユーザーの認証方法としては、ICカードでの認証に限らず、指紋認証等のユーザーが特定できる情報を事前に登録し、配送時にユーザー認証を行うものであればよい。指紋認証の場合は、ユーザーの指紋情報を事前に登録し、ユーザー認証部320にユーザーが指を載せて指紋を読み込ませることで、ユーザー認証を行っても良い。さらに、ユーザー認証部320にパスワード入力部を設け、ユーザーが予め設定したパスワードを入力することでユーザー認証を行っても良い。
また、カバー部材201の一部は、破棄印刷物取り出し開閉カバー334となっており、詳細は後述する画像破棄処理を行った印刷物を取り出す際に開放するカバー部材となっている。
図5は、配送ロボット200の台車部230内に備えられている構成物品を示す概略図である。
台車部230は、駆動タイヤ231a、補助タイヤ231b、駆動モータ232、配送ロボット200の電源となるバッテリー240、プリンタ100のメイン制御部102と通信するための通信手段である配送側通信部210を備える。さらに、配送ロボット200の制御手段であるサブ制御部220、自律走行に必要となる地図データを記憶する地図データベースメモリ250、指定された目的地までの走行経路及び走行距離などを演算する経路演算手段である経路演算装置260が内蔵されている。
本実施形態の配送ロボット200は、配送側通信部210、サブ制御部220、地図データベースメモリ250及び経路演算装置260などの電子部品を台車部230に搭載しているが、これらの配置は台車部230内部でなくともかまわない。
次に、障害物検知センサ270について説明する。
本実施形態の配送ロボット200に搭載している障害物検知センサ270は、レーザーレンジファインダ(LRF)といわれる測距機器である。LRFは、レーザーを出射し、その反射光を受光し、出射してから受光までの間の時間と、出射したレーザー光に対する受光したレーザー光の位相差とから、反射点の距離を測定することができる。
図6は、配送ロボット200の正面に壁等の障害物600がある状態での障害物検知センサ270に対する実際の障害物600の位置と、制御上の情報として認識した障害物位置情報600aとの関係を示す説明図である。図6(a)は、配送ロボット200の正面に壁状の障害物がある状態の概略上面図である。また、図6(b)は、図6(a)の状態を障害物検知センサ270による検知結果に基づいて配送ロボット200のサブ制御部220が認識した障害物位置情報600aを示す説明図である。
障害物検知センサ270がレーザー光を出射する方向を図6(a)中の矢印αで示す方向へと水平走査させることによって、配送ロボット200から障害物600までの距離を測定することができる。このとき、障害物検知センサ270はレーザー光を回転走査するため、回転角の分解能によって、例えば図6(b)中の(1)〜(11)で示す測定点601のように、それぞれの測定点601の間に、未測定領域が発生する。それぞれの測定点601をつなげることによって、配送ロボット200が認識した障害物位置情報600aとして検出される。
また、上述した地図データベースメモリ250に記憶されている地図データは、印刷物配送システム500を稼動させる前に、配送ロボット200をオフィス等の印刷物配送システム500を稼動させるエリア内に単独で走行させ、地図データを作成させても良い。
なお、本実施形態の印刷物配送システム500では、障害物検知センサ270としてLRFを用いたが、昨今の測距手段は多様化しており、障害物検知センサ270に用いる測距手段はLRFに限るものではない。例えば、二台のカメラによるステレオカメラ方式、レーザー、スリット光、プロジェクターによる様々なパターンを投影し、その位置を認識する投影法などあり、狙いの仕様に応じて、使い分けるのが良い。
本実施形態の配送ロボット200は、載置トレイ282に載置した印刷物の画像の情報を視認できなくする手段として画像破棄手段を備える。
以下、実施例1及び実施例2において、画像破棄手段を備える配送ロボット200の具体的な構成について説明する。
〔実施例1〕
以下、本実施形態の配送ロボット200の一つ目の実施例(以下、「実施例1」と呼ぶ)について説明する。
図1は、実施例1の配送ロボット200の内部構造を示す概略側面図である。図1(a)は、印刷物受入口280から印刷物Pを受け入れている状態の説明図であり、図1(b)は、印刷物Pを細断している状態の説明図である。
図1に示すように、配送ロボット200は、載置トレイ282を昇降させる昇降手段であるトレイ昇降装置290と、印刷物Pを細断して画像情報を視認できない状態とする画像破棄手段としてのシュレッダー330とを備える。
図7は、配送ロボット200が備えるトレイ昇降装置290の側面図であり、図7(a)は載置トレイ282が下降した状態を示し、図7(b)は載置トレイ282が上昇した状態を示す。トレイ昇降装置290は、載置トレイ282を昇降できる機構であれば図7に示すものに限るものではない。
トレイ昇降装置290は、昇降モータ291、昇降リンク292、昇降シャフト293及びボールネジ294を備え、昇降モータ291の回転を、ボールネジ294によって昇降シャフト293の伸縮方向の運動へと変換している。図7(a)では、載置トレイ282の位置が下端にいる状態を表し、図7(b)では、載置トレイ282の位置が上端にいる状態を表している。
また、トレイ昇降装置290が載置トレイ282を昇降する動作スピードについては、複数選択できる仕様が望ましく、静音性が求められる場合は、動作スピードを遅く制御することが有効である。
図1に示すように、カバー部材201の上部を形成するケーシングの下面における載置トレイ282と対向する位置に印刷物検知センサ335を備える。印刷物検知センサ335によって、フィニッシャー110から排紙された印刷物Pが確実に配送ロボット200に積載されたかを確認することができる。また、この印刷物検知センサ335の信号を用いて、配送ロボット200の動作トリガに用いることも可能である。本実施形態の印刷物配送システム500における制御については、後述する。
本実施形態の印刷物検知センサ335は、フォトセンサを用いており、印刷物Pに反射した光がフォトセンサに入るかどうかを監視し、印刷物Pの有無を確認している。このセンサは、印刷物Pが検知できれば良いため、他にも載置トレイ282側に設ける重量センサなどに置き換えても良い。
図1及び図4に示すように、配送ロボット200の側面のうち、走行時に後方となる側以外の三方はカバー部材201で覆われており、走行時に後方となる部分は、背面側固定カバー302とシャッター281とを備える。シャッター281を閉鎖状態した状態からシャッター281を下降させることで、印刷物受入口280が開口し、印刷物受入口280を介して載置トレイ282が露出する。印刷物受入口280が開口することで、載置トレイ282への印刷物Pの受け渡しや、載置トレイ282に載置された印刷物Pの束をユーザーが取り出すことが出来るようになる。
オフィス内を配送するため、配送ロボット200は、極力小型化されていることが望ましい。また、印刷物Pの枚数が多い場合、配送ロボット200の積載量を鑑みると、載置トレイ282は下側に配置されている方が良い。しかしながら、小型化された配送ロボット200の下側に載置トレイ282がある場合、ユーザーが、印刷物Pを取りにくくなるデメリットが発生する。これに対して、載置トレイ282を昇降するトレイ昇降装置290を備えることによって、前述のデメリットを解消することが可能となる。
画像形成装置またはフィニッシャー側の印刷物排紙口(本実施形態ではフィニッシャー110の中段辺りの排紙口)の高さは、固定されている。このため、配送ロボット200が、印刷物Pを受け取る際にシャッター281を下降させることで開口する印刷物受入口280の開口量は、必要最小限の開口量にて問題がない。そして、配送ロボット200の内部に設けた印刷物検知センサ335にて載置トレイ282上の印刷物Pの高さを監視しながら、トレイ昇降装置290の昇降モータ291の駆動を制御する。これにより、図1(a)に示すように、載置トレイ282の高さを、印刷物Pを受け取るための最適な位置に保つことができる。
シュレッダー330は、印刷物Pを細断する細断回転刃331と、印刷物Pを細断することで生じる細断屑Paを収容する細断印刷物ボトル333とを備える。さらに、カバー部材201の上部を形成するケーシングの下面における載置トレイ282の前方側端部と対向する位置に印刷物搬送コロ332を備える。印刷物搬送コロ332は、載置トレイ282に載置された印刷物Pの最上部に位置する印刷物Pの上面に接触し、図1中の時計回り方向に回転することで、印刷物Pをシュレッダー330に向けて搬送する。
配送ロボット200の配送側通信部210が画像破棄信号としてのシュレッダー起動信号を受信すると、トレイ昇降装置290によって載置トレイ282を上方へと移動させる。このとき、印刷物検知センサ335によって載置トレイ282上の印刷物Pの最上面の高さを監視し、印刷物Pの最上面が印刷物搬送コロ332に接触する位置で載置トレイ282を停止する。次に、印刷物搬送コロ332及び細断回転刃331を回転駆動し、印刷物搬送コロ332によって印刷物Pを細断回転刃331へと順次搬送し、細断回転刃331で印刷物Pを細断する。細断された印刷物Pは細断印刷物ボトル333に破棄される。
細断印刷物ボトル333は、配送ロボット200のカバー部材201の側面に備えられた破棄印刷物取り出し開閉カバー334を開放することで、外部からアクセスできる。破棄印刷物取り出し開閉カバー334を鍵つきとし、鍵を持つ者だけが細断印刷物ボトル333にアクセスできる構成としてもよい。
本実施形態の印刷物配送システム500は、ユーザー端末から送られた印刷データを印刷して出力する画像形成装置本体であるプリンタ100と、このプリンタ100に対して分離可能に接続されるフィニッシャー110とで構成される画像形成装置を備える。さらに、この画像形成装置から出力される印刷物Pをユーザー端末まで配送する配送ロボット200を備える。
実施例1の配送ロボット200は、配送ロボット200内の不要となっている印刷物Pを破棄して、印刷物の画像情報を視認できなくする画像破棄手段としてのシュレッダー330を備える。また、印刷物Pが積載されている載置トレイ282を昇降させるトレイ昇降装置290と、印刷物搬送コロ332との駆動を制御することにより、載置トレイ282上の印刷物をシュレッダー330へと自動で通紙することができる。これにより、第三者を介在させずに、配送ロボット200内部の印刷物Pを破棄処理することが可能となる。
シュレッダー330は印刷物Pを細断することで、印刷物P上に形成された画像を破棄することが出来るため、配送を中止した印刷物Pの内容を第三者に見られることを防止できる。
また、実施例1の配送ロボット200は、シュレッダー330を起動させる信号を受信する通信手段としての配送側通信部210を備える。そして、シュレッダー330を起動させる信号を受信した後、配送ロボット200の内部の印刷物Pを自動的に破棄処理する。これにより、ユーザーから印刷物Pを破棄する指示があった場合に、第三者を介在させず、印刷物Pを自動的に破棄することが可能となる。
〔実施例2〕
以下、本実施形態の配送ロボット200の二つ目の実施例(以下、「実施例2」と呼ぶ)について説明する。
図8は、実施例2の配送ロボット200の内部構造を示す概略側面図であり、印刷物受入口280から印刷物Pを受け入れている状態の説明図である。
図9は、実施例2の配送ロボット200の内部構造を示す概略側面図であり、印刷物Pの画像を塗り潰している状態の説明図である。図9(a)は、印刷物Pの両面に画像が形成されている場合の説明図であり、図9(b)は、印刷物Pの片面のみに画像が形成されている場合の説明図である。
図8及び図9に示すように、配送ロボット200は、載置トレイ282を昇降させる昇降手段であるトレイ昇降装置290と、印刷物Pの画像面を塗り潰して画像情報を視認できなくする画像破棄手段としての印刷面塗り潰し装置430とを備える。
実施例2の配送ロボット200は、シュレッダー330の代わりに印刷面塗り潰し装置430を備えている点で実施例1の配送ロボット200と相違し、他の点は共通するため、共通する構成については説明を省略する。
印刷面塗り潰し装置430は、印刷物Pの画像面にインクを塗布して塗り潰すスタンプローラ431と、片面にのみ画像を備える印刷物Pを搬送する片面印刷物搬送ローラ432と、画像面を塗り潰した印刷物Pを収容する塗り潰し印刷物ボトル434とを備える。また、実施例1と同様に、カバー部材201の上部を形成するケーシングの下面における載置トレイ282の前方側端部と対向する位置に印刷物搬送コロ332を備える。印刷物搬送コロ332は、載置トレイ282に載置された印刷物Pの最上部に位置する印刷物Pの上面に接触し、図8及び図9中の時計回り方向に回転することで、印刷物Pを印刷面塗り潰し装置430に向けて搬送する。
配送ロボット200の配送側通信部210が画像破棄信号としてのスタンプローラ起動信号を受信すると、トレイ昇降装置290によって載置トレイ282を上方へと移動させる。このとき、印刷物検知センサ335によって載置トレイ282上の印刷物Pの最上面の高さを監視し、印刷物Pの最上面が印刷物搬送コロ332に接触する位置で載置トレイ282を停止する。次に、印刷物搬送コロ332、片面印刷物搬送ローラ432、及び、スタンプローラ431を回転駆動し、印刷物搬送コロ332によって印刷物Pをスタンプローラ431へと順次搬送し、スタンプローラ431で印刷物Pの画像を塗り潰す。画像が塗り潰された印刷物Pは塗り潰し印刷物ボトル434に収容される。
実施例2の配送ロボット200では、スタンプローラ431として第一スタンプローラ431aと第二スタンプローラ431bとを備え、画像を破棄する対象の印刷物Pが片面印刷か両面印刷かによって搬送先を異ならせる構成となっている。また、塗り潰し印刷物ボトル434は、内部を二つに仕切る収容部仕切り壁435を備え、この収容部仕切り壁435によって片面印刷ストック部434aと両面印刷ストック部434bとを形成している。
画像を破棄する対象の印刷物Pが両面印刷の場合は、図9(a)に示すように、片面印刷物搬送ローラ432を図中反時計回り方向、第一スタンプローラ431aを図中時計回り方向、第二スタンプローラ431bを図中反時計回り方向にそれぞれ回転駆動する。印刷物搬送コロ332によって印刷面塗り潰し装置430に向けて搬送された印刷物Pは、その先端が第一スタンプローラ431aの表面に接触すると、その表面移動とともに第一スタンプローラ431aと第二スタンプローラ431bとの対向部に案内される。この対向部に進入すると、印刷物Pの両面に第一スタンプローラ431a及び第二スタンプローラ431bがそれぞれ接触し、両面に形成された画像をインクによって塗り潰す。両面の画像を塗り潰された印刷物Pは、裏紙として利用できない破棄印刷物Pbとして塗り潰し印刷物ボトル434の両面印刷ストック部434bに収容される。
画像を破棄する対象の印刷物Pが片面印刷の場合は、図9(b)に示すように、片面印刷物搬送ローラ432を図中時計回り方向、第一スタンプローラ431aを図中反時計回り方向、第二スタンプローラ431bを図中時計回り方向にそれぞれ回転駆動する。印刷物搬送コロ332によって印刷面塗り潰し装置430に向けて搬送された印刷物Pは、その先端が第一スタンプローラ431aの表面に接触すると、その表面移動とともに第一スタンプローラ431aと片面印刷物搬送ローラ432との対向部に案内される。この対向部に進入すると、印刷物Pの一方の面に第一スタンプローラ431aが接触し、この接触する面に形成された画像をインクによって塗り潰す。片面の画像を塗り潰された印刷物Pは、裏紙として利用できる裏紙印刷物Pcとして塗り潰し印刷物ボトル434の片面印刷ストック部434aに収容される。
塗り潰し印刷物ボトル434は、配送ロボット200のカバー部材201の側面に備えられた破棄印刷物取り出し開閉カバー334を開放することで、外部からアクセスできる。
実施例2の配送ロボット200は、配送ロボット200内の不要となっている印刷物Pの画像を破棄して、印刷物Pを破棄できる、または、裏紙として使えるようにする、画像破棄手段としての印刷面塗り潰し装置430を備える。また、印刷物Pが積載されている載置トレイ282を昇降させるトレイ昇降装置290と、印刷物搬送コロ332との駆動を制御することにより、載置トレイ282上の印刷物を印刷面塗り潰し装置430へと自動で通紙することができる。これにより、第三者を介在させずに、配送ロボット200内部の印刷物Pを破棄処理または裏紙として使用できる状態とすることが可能となる。
印刷面塗り潰し装置430は印刷物Pの画像面をインクによって塗り潰すことで、印刷物P上に形成された画像を破棄することが出来るため、配送を中止した印刷物Pの内容を第三者に見られることを防止できる。また、片面印刷の印刷物については、画像を破棄した印刷物を裏紙として再利用ができ、リサイクル性を高めることができる。
実施例2の配送ロボット200は、視認阻害画像付与手段としての印刷面塗り潰し装置430が印刷物Pの表面上に画像情報の視認を阻害する画像としてベタ画像を付与し、印刷物Pに形成されていた画像を塗り潰すものである。視認阻害画像付与手段が付与する画像としては、画像情報の視認を阻害することができれば画像ベタ画像に限るものではない。例えば、公知の個人情報保護用のスタンプに用いられるような文字や図形を幾何学的に配列したパターン画像であってもよい。
また、実施例2の配送ロボット200は、印刷面塗り潰し装置430を起動させる信号を受信する通信手段としての配送側通信部210を備える。そして、印刷面塗り潰し装置430を起動させる信号を受信した後、配送ロボット200の内部の印刷物Pを自動的に破棄処理または裏紙利用処理する。これにより、ユーザーから印刷物Pの配送をキャンセルする指示があった場合に、第三者を介在させず、印刷物Pの配送を自動的にキャンセルすることが可能となる。また、片面にのみ画像が形成されている場合は、その片面にのみインクを塗布することにより、配送がキャンセルされた印刷物Pは裏紙利用が可能となる。配送対象の印刷物Pが片面印刷出力か両面印刷出力かは、出力時の情報がメイン制御部102から配送ロボット200のサブ制御部220に送られる。
次に、実施例1及び実施例2の何れにも共通する本実施形態の印刷物配送システム500の構成について説明する。
図10は、プリンタ100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図10における印刷動作部150は、プリンタ100内のスキャナ、画像形成部などの印刷を行う際に動作する各部を総称したものである。
メイン制御部102は、いわゆるCPU(Central Processing Unit)で所望プログラムや印刷データなどを格納するための本体内部メモリ103を備えている。メイン制御部102には、印刷動作部150や、LAN(Local Area Network)を介してのユーザーのPC(personal computer)群と接続されたPCインターフェース(PC I/F)104が接続されている。さらに、配送ロボット200と通信を行う本体側通信部101などが接続されている。
メイン制御部102は、PCインターフェース104を介し、ユーザーのPC端末から印刷要求や印刷データ(片面印刷か、両面印刷か、というデータも含む)などを受け取って、本体内部メモリ103に格納し、印刷動作の制御を行う。また、印刷要求とともに、配送指示を受け取ったなら、本体側通信部101にて、配送ロボット200の配送条件(バッテリー残量有無、走行経路の演算など)の確認を指示する。具体的な処理フローについては、後述する。
図11は、配送ロボット200のハードウェア構成を示すブロック図である。
配送ロボット200のサブ制御部220は、メイン制御部102と同様にCPUである。このサブ制御部220は、配送ロボット200を作動させるためのプログラムや、走行経路情報、位置データなどを格納するための配送内部メモリ251を備えている。サブ制御部220には、配送側通信部210、バッテリー240、障害物検知センサ270、印刷物検知センサ335などが接続されている。サブ制御部220は、駆動モータ232、昇降モータ291、シャッター開閉モータ31、搬送コロ駆動モータ32、画像破棄手段駆動モータ33の制御を行っている。
シャッター開閉モータ31はシャッター281を上下方向に移動させる駆動源であり、駆動させることによって印刷物受入口280の開閉と、印刷物受入口280の高さ方向の開口幅とを調整するものである。
搬送コロ駆動モータ32は、実施例1及び実施例2の配送ロボット200における印刷物搬送コロ332の駆動源である。画像破棄手段駆動モータ33は、実施例1の配送ロボット200ではシュレッダー330の細断回転刃331の駆動源であり、実施例2の配送ロボット200では印刷面塗り潰し装置430のスタンプローラ431及び片面印刷物搬送ローラ432の駆動源である。
シュレッダー330または印刷面塗り潰し装置430である画像破棄手段に対するユーザーからの起動信号(画像破棄信号)については、ユーザー端末(PC端末、携帯端末など)から、PCインターフェース104を介してメイン制御部102に送信される。そして、メイン制御部102から本体側通信部101によって配送ロボット200へと送信され、配送ロボット200の配送側通信部210が画像破棄手段の起動信号を受信する。その後、サブ制御部220によってシュレッダー330または印刷面塗り潰し装置430の制御が行われる。
次に、印刷物配送システム500の具体的動作について説明する。
図12は、プリンタ100より配送ロボット200が分離して、目的のユーザーに印刷物を配送する印刷物配送システム500の説明図である。
配送ロボット200は、障害物検知センサ270が配置されている部分を前方に向けて進んでいく。各ユーザーが用いるPC群(40−1,40−2,...,40−N)とプリンタ100とはLANにて接続されており、プリンタ100には、印刷物の積載、ソート、ステープルなどの後処理をするフィニッシャー110が接続されている。
配送ロボット200がフィニッシャー110に接続されている状態を「ホームポジション」とし、ホームポジションでは配送ロボット200はフィニッシャー110を介し、充電することが可能となる。
例えば、PC端末40−1より、ユーザーがプリンタ100に対して印刷、配送指示すると、PC端末40−1は、PJL(Printer Job Language)などのコマンドと印刷データとをプリンタ100に送信する。
プリンタ100に内蔵されているメイン制御部102は、受信した印刷データの印刷制御を行うと共に、受信したPJLなどのコマンドで配送指示を解釈すると、本体側通信部101より配送側通信部210を介して、サブ制御部220に配送可否を確認する。
配送可能と判断された場合は、配送ロボット200に印刷物Pが出力され、配送ロボット200は、プリンタ100から切り離され、サブ制御部220によって自律走行制御が行われ、配送指示したPC端末40−1まで移動する。そして、配送後、同様にサブ制御部220によって自律走行制御が行われ、ホームポジションへと帰還し、次の指示に備える。
なお、ユーザーから配送指示が無い場合や、サブ制御部220に配送可否を確認した配送判断がNG(配送不可)となった場合は、プリンタ100の排紙部、もしくは、指示された後処理をおこなったフィニッシャー110の排紙部へと出力される。
図13及び図14は、配送ロボット200の出発から目的地(40−1)に向かう走行中のイメージを模式的に示した説明図である。図13は、出発から地図データ作成時にはなかった障害物である追加障害物650を検出するまでの説明図であり、図14は、追加障害物650を回避して走行する状態の説明図である。
図13及び図14中の「θ」は、障害物検知センサ270による周辺距離測定範囲を示している。
フィニッシャー110に接続されるホームポジションを出発した配送ロボット200は、出発前に地図データに基づいて算出された走行経路L1を進む。その間、常に障害物検知センサ270にて、周囲を監視する。走行中に、追加障害物650を検知すると、オドメトリ及び周辺距離測定結果から演算される近距離地図と地図データとを比較し、追加障害物650を避けるために新走行経路L2を演算する。新走行経路L2が算出されると、配送ロボット200は、新走行経路L2へと方向転換を行い、目的地へと走行する。
図15は、配送ロボット200が目的地に到着した際の動作を示す説明図である。図15(a)は、目的地である指定端末(40−1)に到着した直後の説明図である。また、図15(b)は、目的地である指定端末(40−1)に到着した後、反転し、印刷物受入口280が設けられた配送ロボット200の背面側をユーザー側に向けた状態の説明図である。
図15に示すように、配送ロボット200は、配送先に指定されたユーザー端末(40−1)付近に到着した後、印刷物Pを受け取りやすいように、印刷物受入口280が設けられた背面側をユーザーへと向けて停止する。
従来の画像形成装置を配置したオフィス環境では、ユーザーはパーソナルコンピューターから出力させた印刷物を、画像形成装置まで取りに行く必要がある。画像形成装置が出力した印刷物をユーザーまで配送する印刷物配送装置を備える構成であれば、ユーザーは印刷物を画像形成装置まで取りに行く必要がなくなり、その間の作業効率が低下することを抑制することが可能である。
特許文献1に記載の印刷物配送装置は、後処理機構を備えた後処理装置である。このように、後処理装置が印刷物を配送する構成では、画像形成装置自体が動く構成に比べれば、後処理装置は小型である。しかし、オフィス内を自律走行することが前提であるならば、印刷物配送装置としては後処理装置よりも更に小型のものが望まれる。
本実施形態の配送ロボット200は、画像形成機構や紙折り手段や用紙綴じ手段等の後処理機構を備えておらず、画像形成機構を備えるプリンタ100や後処理機構を備える後処理装置であるフィニッシャー110よりも小型なものとすることができる。後処理装置が自律走行を行う構成に比べて、小型化されることで、小回りが利くため、事前に演算された走行経路をより確実に走行することが可能となる。これにより、狭いオフィスなどでも、安全、且つ、確実に印刷物の配送が可能となる。
また、配送ロボット200は、フィニッシャー110から出力される印刷物Pを載置トレイ282で受け取り、載置トレイ282上に印刷物Pを載置した状態でユーザーPC端末まで配送する。配送ロボット200内に印刷物Pを受け取る位置からユーザーに受け渡す位置まで印刷物Pを搬送する機構を必要としないため、構造の簡素化を図ることができ、印刷物Pを配送するために移動する装置の小型化を図ることができる。
プリンタ100に印刷物の出力命令を入力したユーザーPC端末まで配送ロボット200が印刷物Pを配送するため、ユーザーは印刷物Pを受け取りにプリンタ100の設置位置まで移動する必要がなく、業務中の作業効率を落とすことなく業務継続が可能となる。
配送ロボット200は、指定されたユーザーPC端末に到着した際、回転して印刷物受入口280側をユーザー側へと向けて停止するため、ユーザーが印刷物Pを取りやすくすることが可能となる。
配送ロボット200は、印刷物Pを印刷物受入口280から受け入れるため、フィニッシャー110に接続されているときは、図2や図3に示すように配送ロボット200の背面をフィニッシャー110側に向ける必要がある。一方、配送ロボット200が印刷物Pを受け取り、フィニッシャー110から離れるときには、フィニッシャー110に接続された配送ロボット200のすぐ傍に追加障害物650が存在する可能性がある。このため、配送ロボット200がフィニッシャー110から離れるときの進行方向、すなわち、印刷物受入口280の裏側に障害物検知センサ270を配置している。
図3等に示すように、配送ロボット200における印刷物受入口280の裏側に障害物検知センサ270を設けることで、ホームポジションから配送を始めるときから、障害物の検出動作を実行することができる。このように、フィニッシャー110から印刷物Pを確実に受け取りつつ、配送開始時から障害物の検知を開始するため、障害物検知センサ270を設けた進行方向前方に対して印刷物受入口280は進行方向の後方に設けることとなる。
配送ロボット200が印刷物受入口280を進行方向の後方に向けたままユーザーの近くで走行を停止しても、ユーザーは載置トレイ282から印刷物Pを取り出し難い。これに対して、本実施形態の配送ロボット200は、指定されたユーザーPC端末に到着した際、回転して印刷物受入口280側をユーザー側へと向けて停止する。これにより、ユーザーが印刷物Pを取り易くすることが可能となる。
なお、ここでは、配送ロボット200がフィニッシャー110から印刷物Pを受け取る場合について説明したが、印刷物Pをプリンタ100から直接受け取る構成であっても同様である。
配送ロボット200は、指定されたユーザーPC端末の近傍へと到着後、印刷物検知センサ335により、印刷物Pが無くなったことを検知すると、ホームポジションへの帰還を開始する。配送ロボット200は、印刷物Pがなくなったことを検知することによって、配送完了と判断することができる。
配送ロボット200は、帰還動作開始すると、プリンタ100側へと通信し、配送完了であることを伝達することによって、プリンタ100側は次のジョブの準備を行うことができる。これにより、次のジョブの待ち時間の短縮を図ることができる。
トレイ昇降装置290は、配送ロボット200がユーザーPC端末の近傍からホームポジションへの帰還を開始してから到着するまでの間に、載置トレイ282の高さをプリンタ100の排紙高さ、または、フィニッシャー110の排紙高さまで移動させる。
配送ロボット200がホームポジションに到着する間に、載置トレイ282の高さを排紙高さに合わせることによって、ホームポジションに戻ってすぐに、次の印刷物を受け取ることが可能となる。
トレイ昇降装置290は、載置トレイ282を上昇または下降させるときの昇降スピードを複数選択できる構成となっている。配送ロボット200の走行中に、静音性が求められる場合は、昇降スピードを遅く制御できる静音モードが選択できるようになる。
図16は、プリンタ100がユーザーのPC端末から印刷要求を受信してから、配送ロボット200が配送を開始するまでのメイン制御部102及びサブ制御部220の処理フローの一例を示すフローチャートである。
プリンタ100のメイン制御部102は、ユーザーのPC端末からの印刷要求、印刷データ、配送要求の有無を、PCインターフェース104を介して受信し(S1001)、次に、配送要求の有無を確認する(S1002)。ここで、配送要求が無い場合(「S1002」で「N」)は、印刷及び本体排紙部(プリンタ100またはフィニッシャー110の排紙部)に排紙がなされ(S1104)、処理フローが終了となる。
配送要求が有る場合(「S1002」で「Y」)は、配送ロボット200がホームポジションにいるかどうかを確認する(S1003)。
配送ロボット200が未接続の場合(「S1003」で「N」)は、ユーザーのPC端末に、『配送中』と表示する通信を行い(S1101)、印刷及び本体排紙部に排紙がなされ(S1104)、処理フローが終了となる。
一方、配送ロボット200が接続されている場合(「S1003」で「Y」)は、印刷枚数のジョブ情報から印刷物Pを出力した場合の積載量を算出する(S1004)。次に、算出した印刷物Pの積載量が配送ロボット200の積載容量以下か否かに基づいて積載できるか否かの判断を行う(S1005)。
算出した積載量が配送ロボット200の積載容量を超える場合(「S1005」で「N」)は、ユーザーのPC端末に、『積載不可』と表示する通信を行い(S1102)、印刷及び本体排紙部に排紙がなされ(S1104)、処理フローが終了となる。
算出した積載量が配送ロボット200の積載容量以下の場合(「S1005」で「Y」)は、メイン制御部102の本体側通信部101から配送ロボット200側のサブ制御部220へ配送要求が有るという情報と目的地情報とを送信する(S1006)。
配送側通信部210にて配送要求が有るという情報を受信する(S1201)と、サブ制御部220は、地図データベースメモリ250にアクセスする。そして、メイン制御部102から送信された目的地情報に基づいて経路演算装置260が、走行経路及び走行距離を算出する(S1202)。算出した走行距離から必要なバッテリー量を算出し、算出したバッテリー量と、配送内部メモリ251に格納されているバッテリー240のバッテリー残量とを比較し、配送可能かどうかを判断する(S1203)。
バッテリー残量に基づいたサブ制御部220の判断結果が「配送不可能」である場合(「S1204」で「N」)は、シャッター開閉モータ31を駆動せずに、搬送可能かどうかの判断結果を配送側通信部210からメイン制御部102に送信する(S1206)。
一方、バッテリー残量に基づいたサブ制御部220の判断結果が「配送可能」である場合(「S1204」で「Y」)は、シャッター開閉モータ31を駆動してシャッター281を下降させ、印刷物受入口280を開放する(S1205)。その後、搬送可能かどうかの判断結果を配送側通信部210からメイン制御部102に送信する(S1206)。
メイン制御部102は、サブ制御部220からの送信情報を受信する(S1007)。そして、バッテリー残量に基づいたサブ制御部220の判断結果が「配送不可能」である場合(「S1008」で「N」)は、ユーザーのPC端末に、『バッテリー不足』と表示する通信を行う(S1103)。そして、印刷及び本体排紙部に排紙がなされ(S1104)、処理フローが終了となる。
一方、バッテリー残量に基づいたサブ制御部220の判断結果が「配送可能」である場合(「S1008」で「Y」)は、メイン制御部102は、印刷動作部150を制御し、印刷及び配送ロボット200への排紙を開始する(S1009)。これにより、シャッター281を開放した印刷物受入口280から載置トレイ282に印刷物Pが受け渡される。印刷及び配送ロボット200への排紙が完了する(S1010)と、メイン制御部102はサブ制御部220へ排紙完了情報を送信し(S1011)、サブ制御部220はこの情報を受信する(S1207)。
排紙完了情報を受信したサブ制御部220は、シャッター開閉モータ31を駆動してシャッター281を上昇させ、印刷物受入口280を閉鎖する(S1208)。印刷物受入口280を閉鎖すると、印刷物受入口280の閉鎖が終了した情報を配送側通信部210からメイン制御部102に送信する(S1209)。
メイン制御部102は、サブ制御部220からの送信情報を受信する(S1012)と、印刷物Pの配送を開始し(S1013)、処理フローを終了する。
図17は、配送指示を受けた配送ロボット200が自立走行して、配送先のユーザー付近に到達するまでのサブ制御部220の処理フローの一例を示すフローチャートである。
サブ制御部220は、配送指示を受けると、印刷物Pが載置トレイ282に載置されたかどうかを印刷物検知センサ335によって確認する(S2001)。
印刷物検知センサ335によって印刷物Pが確認できなかった場合(「S2001」で「N」)は、ユーザーPC端末及びプリンタ100に『出力エラー』と表示する通信を行い(S2010)、「エラー終了(1)」として処理フローを終了する(S2011)。
印刷物検知センサ335によって印刷物Pが確認できた場合(「S2001」で「Y」)は、「S1202」で予め演算された走行経路で自立走行を開始する(S2002)。目的地に到着するまでの間の走行中は、障害物検知センサ270を用いて障害物の有無を確認する(S2003)。
障害物検知センサ270によって障害物を検知した場合(「S2003」で「Y」)は、地図データベースメモリ250にアクセスし、障害物検知センサ270にて検知した障害物サイズから、走行ルート上に回避スペースがあるかどうか判断する(S2012)。
回避不可と判断した場合(「S2012」で「N」)は、当初の走行ルートでは走行不可能であるため、地図データベースメモリ250にアクセスし、走行経路の再計算を行う(S2013)。
再計算した結果で新走行経路がない場合(「S2013」で「N」)は、走行停止し(S2014)、ユーザーPC端末及びプリンタ100に、『配送エラー』と表示する通信を行う(S2015)。そして、「エラー終了(2)」として処理フローを終了する(S2016)。
再計算した結果で新走行経路がある場合(「S2013」で「Y」)は、新走行経路を配送内部メモリ251に格納し(S2017)、走行を再開する(S2018)。
また、「S2012」の判断で、走行経路上に回避スペースがあって回避可能と判断した場合(「S2012」で「Y」)は、当初の走行経路で走行可能であるため、走行を再開する(S2018)。
障害物検知センサ270によって障害物を検知しない場合(「S2003」で「N」)は、走行中に障害物検知センサ270によって検知される走行経路周囲の壁や机などの情報と、地図データとを比較する(S2004)。そして、オドメトリによって自己位置推定位置が走行経路から逸脱しているか否かを判断する(S2005)。
オドメトリによる自己位置推定位置が走行経路から逸脱している場合(「S2005」で「Y」)は、オドメトリによる自己位置推定結果と地図データとに基づいて、走行経路の再設定し(S2019)、その後、走行を再開する。
オドメトリによる自己位置推定位置が走行経路から逸脱していない場合(「S2005」で「N」)は、配送ロボット200が、ユーザーPC端末に到着する(S2006)。そして、配送ロボット200は、印刷物受入口280が設けられた背面をユーザー側へ向けるように、回転を行う(S2007)。回転が終わると走行を停止し(S2008)、「配送完了」となる。
図18は、配送ロボット200がユーザー端末へ移動開始して、ホームポジションに戻るまでのサブ制御部220の処理フローの一例を示すフローチャートである。
ユーザー端末へ移動を開始し(S3001)、ユーザー端末に到着する(S3002)と、ユーザー認証を行う(3003)。
ここで、「S3001」から「S3002」までの制御は、図17に示した制御フローの「S2002」から「S2008」までの制御を実行する。このため、ユーザー認証を行う(S3003)ときには、配送ロボット200は、印刷物受入口280を設けた背面側をユーザーに向けた状態で停止している。
ユーザー認証としては、IDカード認証や指紋読み取りを行うユーザー認証部320を配送ロボット200側に搭載しており、ユーザーがIDカードや指紋をユーザー認証部320にかざすことで印刷指示したユーザーを認証する。ユーザー認証を行う構成としては、ユーザー認証部320等の読取機を用いたものに限るものではない。例えば、ユーザーに予め通知された暗証番号を入力する構成や、配送ロボット200に設けられたカメラによってユーザーの顔を認証する構成などを用いることができる。
ユーザー認証を行った(S3003)後は、シャッター開閉モータ31を駆動してシャッター281を下降させ、印刷物受入口280を開放する(S3004)。その後、ユーザーが印刷物Pを受け取る(S3005)と、印刷物検知センサ335の検知結果に基づいて、載置トレイ282から印刷物Pが除去されたことを確認する(S3106)。この確認後、サブ制御部220からメイン制御部102へ「配送完了」の信号を送信し(S3007)、シャッター開閉モータ31を駆動してシャッター281を上昇させ、印刷物受入口280を閉鎖する(S3008)。その後、ホームポジションへと帰還する(S3009)。
図19は、配送ロボット200が目的地の配送先のユーザー付近からプリンタ100のあるホームポジションに到達するまでのサブ制御部220の処理フローの一例を示すフローチャートである。
シャッター解放(S3004)後、印刷物検知センサ335によって、載置トレイ282上から印刷物Pがなくなったことを検知する(S4001)と、地図データベースメモリ250にアクセスして経路演算装置260よって帰路走行経路演算する。そして、演算した走行経路情報を配送内部メモリ251に格納する(S4002)。
次に、プリンタ100へ配送側通信部210より、「配送完了」の信号を送信し(S4003)。ホームポジションに向かって自律走行を開始する(S4004)。走行中は、障害物検知センサ270を用いて障害物の有無を確認する(S4005)。
障害物検知センサ270によって障害物を検知した場合(「S4005」で「Y」)は、地図データベースメモリ250にアクセスし、障害物検知センサ270にて検知した障害物サイズから、走行経路上に回避スペースがあるかどうか判断する(S4012)。
回避不可と判断した場合(「S4012」で「N」)は、当初の走行経路では走行不可能となるため、地図データベースメモリ250にアクセスし、走行経路の再計算を行う(S4013)。
再計算した結果で新走行経路がない場合(「S4013」で「N」)は、走行停止し(S4014)、ユーザーPC端末及びプリンタ100に、『帰還エラー』と表示する通信を行う(S4015)。そして、「エラー終了(3)」として処理フローを終了する(S4016)。
再計算した結果で新走行経路がある場合(「S4013」で「Y」)は、新走行経路を配送内部メモリ251に格納し(S4017)、走行を再開する(S4018)。
また、「S4012」の判断で、走行経路上に回避スペースがあって回避可能と判断した場合(「S4012」で「Y」)は、当初の走行経路で走行可能であるため、走行を再開する(S4018)。
障害物検知センサ270によって障害物を検知しない場合(「S4005」で「N」)は、走行中に障害物検知センサ270によって検知される走行経路周囲の壁や机などの情報と、地図データとを比較する(S4006)。そして、オドメトリによって自己位置推定位置が走行経路から逸脱しているか否かを判断する(S4007)。
オドメトリによる自己位置推定位置が走行経路から逸脱している場合(「S4007」で「Y」)は、オドメトリによる自己位置推定結果と地図データとに基づいてより、走行経路の再設定後、走行を再開する(S4019)。
オドメトリによる自己位置推定位置が走行経路から逸脱していない場合(「S4007」で「N」)は、配送ロボット200が、ホームポジションに到着し(S4008)、背面側をプリンタ100側へ向けるように、回転を行う(S4009)。回転が終わるとフィニッシャー110と接続して、走行を停止し(S4010)する。その後、充電を開始し(S4011)、帰還の動作が「完了」となる。
図20は、配送ロボット200による配送を開始(S1013)した後に、ユーザーの指示によって、画像破棄手段を起動させ、配送中の印刷物Pの画像を破棄するまでのサブ制御部220の処理フローの一例を示すフローチャートである。
印刷物Pの配送を開始すると(S5001、図16の「S1013」と同じ)、配送ロボット200は、図17で示した処理フローによってユーザー端末に向かう。その後、配送ロボット200が、ユーザー端末に到着する(S2006)前にユーザー端末(PCまたはタブレットPC等)から印刷物Pの画像の破棄を指示する画像破棄信号が送信される(S5002)。または、ユーザー端末に到着後であってもユーザーが印刷物Pを受け取る前に、ユーザー端末(PCまたはタブレットPC等)から印刷物Pの画像の破棄を指示する画像破棄信号が送信される(S5002)。この場合は、印刷物Pの画像の破棄を行う。ユーザー端末から画像破棄信号をメイン制御部102が受信する(S5003)と、メイン制御部102は本体側通信部101によってサブ制御部220へ画像破棄信号を送信する。
画像破棄信号を受信したサブ制御部220は、配送ロボット200をホームポジションへ帰還させる制御を開始する(S5005)とともに、印刷物Pの画像を破棄する制御を開始する。
配送ロボット200をホームポジションへ帰還させる制御(S5005)は、図19で示す処理フローの「S4004」以降の制御を実行する。
印刷物Pの画像を破棄する制御としては、トレイ昇降装置290によって載置トレイ282を上昇させる(S5006)。このとき、印刷物検知センサ335によって載置トレイ282上の印刷物Pの最上面の高さを監視し(S5007)、印刷物Pの最上面が印刷物搬送コロ332に接触する位置に到達しない間(「S5008」で「N」)は、載置トレイ282を上昇させる。印刷物Pの最上面が印刷物搬送コロ332に接触する位置まで上昇すると(「S5008」で「Y」)、画像破棄手段であるシュレッダー330または印刷面塗り潰し装置430が起動する。これにより、印刷物Pの細断または画像面の塗り潰しが行われる。
画像破棄手段を起動させた後は、印刷物検知センサ335によって載置トレイ282上の印刷物Pの有無を検知し(S5010)、印刷物Pがある間(「S5011」で「Y」)は、画像破棄手段を稼動させる(S5009)。サブ制御部220が、載置トレイ282上から印刷物Pがなくなったことを認識すると(「S5011」で「N」)、メイン制御部102へ画像破棄完了信号を送信する(S5012)。メイン制御部102が画像破棄完了信号を受信すると(S5013)、メイン制御部102からユーザー端末に画像破棄完了信号を送信し、ユーザー端末が画像破棄完了信号を受信すると(S5014)、ユーザー端末に『画像破棄完了』と表示する。
ユーザー端末が画像破棄完了信号を受信することと、配送ロボット200のホームポジションへの帰還とが完了すると、処理フローが終了となる。
上述した実施例2の構成では、両面の画像を塗り潰した場合にはユーザー端末に画像破棄完了信号を送信し、片面の画像のみを塗り潰した場合にはユーザー端末に裏紙利用完了信号を送信するように、送信する信号を異ならせてもよい。
本実施形態の配送ロボット200は、その内部に配送不要となった印刷物Pの画像を第三者が介在させずとも破棄する画像破棄手段を備えている。そして、配送要求を行ったユーザーは、自席のPC端末や、移動先の端末、携帯などから、配送中止を指示することによって、配送要求後に不要となった印刷物Pを自動的に処理できる。これにより、セキュリティを満足させつつ、配送システムを円滑に稼動できる。
本実施形態の印刷物配送システム500では、配送中の印刷物Pの配送要求を行ったユーザーが、画像破棄手段を起動させる指示の信号を送信することが可能となっている。配送完了前に、出力した印刷物Pが不要となった場合、また、配送要求したユーザーが目的地にて印刷物Pの受取が不可能となった場合に、配送要求を行ったユーザーが、画像破棄信号を送信する。これにより、画像破棄手段が起動し、印刷物Pの画像を破棄することが可能となり、配送ロボット200は配送先まで移動する必要がなくなる。これによって、次のユーザーの配送要求があった場合は、より短時間に配送を請け負うことが可能となる。
図21は、配送先でユーザーが印刷物を受領できなかった場合のサブ制御部220の処理フローの一例を示すフローチャートである。
図18で示した処理フローのように、配送ロボット200が、ユーザー端末に到着する(S3002、S6001)と、予め設定されているユーザーが認証作業を行うまでの待機時間内に、認証作業が行われたかどうかを判定する(S6002)。
待機時間内に認証作業が行われ(「S6002」で「Y」)、且つ、認証判定が「OK」だった(「S6003」で「Y」)場合は、印刷物の受け渡し、及び、帰還を行う制御が実行される(S6004)。図21中の「S6004」で示す処理フローは、図18で示す処理フローの「S3003」から「S3009」までの処理フローと同じである。
待機時間内に認証作業が行われ(「S6002」で「Y」)、且つ、認証判定が「NG」だった(「S6003」で「N」)場合は、サブ制御部220からメイン制御部102に認証NGの信号が送信される(S6005)。そして、画像破棄制御及び帰還制御が実行される(S6006)。
また、待機時間内に認証作業が行われなかった(「S6002」で「N」)場合も、サブ制御部220からメイン制御部102に認証NGの信号が送信され(S6005)、画像破棄制御及び帰還制御が実行される(S6006)。
画像破棄制御及び帰還制御(S6006)は、図20に示す処理フローの「S5005」及び「S5006」の並列処理以降の制御を実行する。
配送ロボット200がユーザー端末へと到着した場合に、何らかの事情で不在となっている場合、印刷物Pが引き取られないため、配送システムは停滞してしまうおそれがある。これに対して、本実施形態の配送ロボット200は、任意に設定された待機時間を経た後、自動的に印刷物Pの画像を破棄する。これにより、セキュリティを満足させつつ、配送システムを円滑に稼動できる。
図21で示す処理フローでは、ユーザーの指示ではなく、配送先でユーザーが印刷物Pを受領できなかった場合に、画像破棄手段が起動され、配送中の印刷物Pの画像を破棄する制御を行うものである。
本実施形態の印刷物配送システム500では、自動の画像破棄処理が完了すると、図21中の「S5014」に示すように、ユーザー端末に破棄処理完了の信号が送信される。受け渡し目的地であるユーザー端末に一時的にユーザーが不在で、その後、ユーザーが戻ってきた場合、ユーザーは、配送ロボット200が未到着なのか、待機時間経過後の自動処理にて印刷物の画像が破棄されたのかわからない。そこで、印刷物配送システム500に予め登録されているユーザー端末(PC、携帯、タブレットPC等)に画像破棄処理が完了したことを通知することによって、ユーザーは、自身が配送要求した印刷物Pがどのような状態であるか知ることができる。
また、図20中の「S5014」で示すように、ユーザー端末から画像破棄指示がされた場合も自動の画像破棄処理が完了すると、ユーザー端末に破棄処理完了の信号が送信される。これにより、ユーザーは画像の破棄を指示した印刷物Pが第三者に画像の内容を見られることなく、画像が破棄されたことを確認することができる。
配送ロボット200は、予め、目的地到着時の印刷物受け渡し待機時間を設定でき、この待機時間を経過したら画像破棄処理を実行する。目的地に到着時に、配送要求したユーザーがいない場合、配送ロボットはその場に留まることになってしまう。これに対して、予め、受け渡し待機時間を設定することによって、印刷物Pは画像破棄処理がなされ、次のユーザーの配送指示があった場合は、より短時間に配送を請け負うことが可能となる。
図21に示す処理フローのように、ユーザーの指示ではなく印刷物Pの画像を破棄する処理を行った場合、ユーザーは再配達を望む場合が生じ得る。
図22は、ユーザーの指示ではなく印刷物Pの画像を破棄した際に、ユーザー端末へ再配送指示の選択通知が行われた場合のメイン制御部102の処理フローの一例を示すフローチャートである。
ユーザーのPC端末からの印刷要求、印刷データ、配送要求の有無を、PCインターフェース104を介して受信したメイン制御部102(S1301、図16の「S1001」と同じ)は、印刷データを本体内部メモリ103内のデータベースに保存する。次に、印刷物の配送要求の有無を確認する(S1302)。
配送要求が無い場合(「S1302」で「N」)は、印刷データに基づきプリンタ100にて印刷を行い(S1303)、本体排紙部に排紙し、印刷データ削除後(S1304)、処理フローが終了となる(S1312)。
配送要求が有る場合(「S1302」で「Y」)は、印刷データに基づき、プリンタ100にて印刷を行う(S1305、図16中の「S1003」〜「S1010」と同じ)。配送ロボット200が配送する印刷物Pの印刷データは、印刷後も本体内部メモリ103のデータベースに格納する(S1306)。印刷後の配送開始後(図16の「S1013」と同じ)、配送ロボット200で画像破棄制御が実行されたか、否かの判断を行う(S1307)。
図21で示した処理フローで、認証判定が「OK」となった場合(「S6003」で「Y」)、サブ制御部220からメイン制御部102に配送完了通信が行われる(S3007)ことで、画像破棄制御が実行されなかったと判断する(S1308で「N」)。この場合は、印刷物Pの受け渡しは完了した(S1308)として、印刷データ削除後(S1304)、処理フローが終了となる(S1312)。
図21で示した処理フローで、サブ制御部220からメイン制御部102に認証NGの信号が送信された(S6005)場合、メイン制御部102は画像破棄制御が実行されたと判断する(S1308で「N」)。この場合は、本体内部メモリ103のデータベースに格納した印刷データを保持し(S1309)、再印刷要求の有無を確認する(S1309)。この確認方法としては、画像破棄制御が実行されたと判断したときに、ユーザー端末に再印刷選択信号を通知し、ユーザー端末の画面上に再印刷の要否を選択させる画像を表示させる。再印刷選択信号を通知した後、予め設定した所定時間内に再印刷の要求がない場合、再印刷要求は無いと判断し(S1310で「N」)、印刷データ削除後(S1304)、処理フローが終了となる(S1312)。
再印刷選択信号を通知した後、予め設定した所定時間内に再印刷の要求があった場合、再印刷要求は有りと判断し(S1310で「Y」)、本体内部メモリ103のデータベースに格納していた印刷データを印刷動作部150に送信する。そして、再度、印刷物の配送要求の有無を確認する(S1302)制御を行い、修理フローが終了となる(S1312)までループする。
上述したように、配送ロボット200が配送する印刷物Pの印刷データを、印刷後も本体内部メモリ103のデータベースに格納することにより、画像破棄処理を行った印刷物の再印刷が可能となる。
図23は、再印刷及び再配送時の印刷物受領までのメイン制御部102の制御を説明する処理フローの一例を示すフローチャートである。
メイン制御部102がユーザー端末に画像破棄処理完了通知が送信し、ユーザー端末が画像破棄完了信号を受信する(S1401、図20の「S5014」と同じ)。これにより、ユーザー端末の画面上に再印刷の要否を選択させる画像を表示させる。ユーザー端末によって印刷物の再印刷が選択されなかった場合(S1402で「N」)は、処理フローが終了となり(S1411)、配送制御を終了する。
ユーザー端末によって印刷物Pの再印刷が選択された場合(S1402で「Y」)は、メイン制御部102は、印刷データを取得するために本体内部メモリ103内のデータベースにアクセスする(S1403)。また、ユーザー端末によって印刷物Pの再印刷が選択された場合、ユーザーに印刷物Pの再配送の要否を選択させる画像をユーザー端末の画面上に表示させる(S1404)。
ユーザーが印刷物Pの再配送を選択しなかった場合(S1404で「N」)、プリンタ100本体側で印刷物Pを受け取るものとして、印刷を実行し(S1409)、本体排紙部(プリンタ100またはフィニッシャー110の排紙部)に排紙がなされる。その後、ユーザーが印刷物Pを受け取り(S1410)、処理フローが終了となる(S1411)。
ユーザーが印刷物Pの再配送を選択した場合(S1404で「Y」)、サブ制御部220側へ配送指示の信号を送信する(S1405)。次に、印刷を実行して配送ロボット200の載置トレイ282上に排紙する(S1406)、配送を実行する(S1407)。配送を実行すると、配送ロボット200が自律走行しながら、再配送する。
配送を実行した後、メイン制御部102は、印刷物Pの受け渡しが完了したかどうかを判断する(1408)。サブ制御部220からメイン制御部102に配送完了通信が行われた場合(S3007)は、印刷物Pの受け渡しが完了したものとして(S1408で「Y」)、処理フローが終了となる(S1411)。
サブ制御部220からメイン制御部102に画像破棄完了信号が送信された場合(S5012)は、印刷物Pの受け渡しが完了しなかったものとして(S1408で「N」)、ユーザー端末に画像破棄処理完了通知を送信する(S1401)。その後、修理フローが終了となる(S1411)までループする。
目的地到着後にユーザー認定待機時間等の印刷物受け渡し待機時間を過ぎて、印刷物Pの画像破棄処理が行われた場合は、メイン制御部102がユーザー端末に画像破棄処理完了通知が送信し、ユーザー端末の画面上に再印刷の要否を選択させる画像を表示させる。すなわち、ユーザー端末に、再配送指示の選択通知が送信される。ユーザー自ら画像破棄処理を指示しなかった場合、画像を破棄された印刷物Pは必要となる場合が多い。本実施形態では、ユーザーが再度、印刷設定を行わずとも、印刷物配送システム500からユーザー端末への再配送指示の選択通知から再度、印刷することが可能となる。
本実施形態の印刷物配送システム500では、印刷物Pの画像を破棄した後にユーザーが再印刷が必要であることを選択した場合に、再配送とプリンタ100本体側での通常出力とのどちらかを選択できる。再印刷の要否を選択する通知を受信した際のユーザーの場所によっては、配送させるよりも、プリンタ100本体側での通常出力をさせた方が、早く受け取ることが可能となる場合がある。このため、どこで印刷物Pを受け取るかを選択できることによってユーザーの待ち時間を少なくすることができる。
図16のフローチャートでは、配送ロボット200が未接続の場合(「S1003」で「N」)は、ユーザーのPC端末に、『配送中』と表示する通信を行い(S1101)、印刷及び本体排紙部に排紙がなされる(S1104)。配送ロボット200が未接続の場合の処理としては、本体排紙部に排紙するものに限らず、ユーザーのPC端末に、『配送中』と表示するとともに、配送ロボット200が接続状態となってから配送処理を行うか否かをユーザーが選択できる構成としてもよい。この構成では、配送中のときに、配送ロボット200が接続状態となってから配送処理を行うことをユーザーが選択すると、印刷データを本体内部メモリ103内のデータベースに保存する。その後、配送ロボット200が接続状態となったときに、印刷データを取得するために本体内部メモリ103内のデータベースにアクセスし、図16中の「S1004」以降の処理フローを実行する。
また、バッテリー不足の場合(「S1008」で「N」)も、同様に充電完了後に配送処理を行う構成としてもよい。
従来の印刷物配送装置では、配送先に到着した際、ユーザーが不在となっている場合、印刷物が印刷物配送装置の内部に放置される。この場合、配送が完了しないため、印刷物配送装置は、配送先に留まり、画像形成装置本体が配置されたホームポジションに戻ることができずに、他のユーザーへの配送処理が滞ってしまう可能性がある。
本実施形態の配送ロボット200は、図21のフローチャートで示すように、配送先でユーザーが印刷物を受領できなかった場合は、印刷物Pの画像を破棄する処理を行いつつ、ホームポジションに帰還する。これにより、他のユーザーへの配送処理が滞ることを防止できる。
また、従来の印刷物配送装置では、配送要求を出したユーザーが、配送完了前に印刷物を不要と判断しても、印刷物配送装置への排紙が開始された後では、不要な印刷物の配送を停止することが出来ない。この場合、不要となる印刷物をユーザーの元へ配送する時間分、次のユーザーへの配送処理が滞ってしまう。さらに、配送要求を出したユーザーが配送完了前に印刷物を不要と判断し、且つ、早急に自席から移動する必要が生じた場合であっても、不要と判断した印刷物が配送されるまで自席で待機する必要が生じる。
本実施形態の配送ロボット200は、図20のフローチャートで示すように、ユーザー端末(PCまたはタブレットPC等)から印刷物Pの画像の破棄を指示する画像破棄信号が送信される(S5002)と、印刷物Pの画像の破棄を行う。これにより、次のユーザーへの配送処理が滞ることを防止でき、さらに、配送要求を行ったユーザーが、不要と判断した印刷物Pが配送されるまで自席で待機することが不要となる。
また、配送要求が出された印刷物を印刷物配送装置が受け取った後、配送要求が取り消された場合、配送処理を円滑に実行するためには、不要となる印刷物の処置が必要となる。このとき、配送要求を行ったユーザーである出力者本人が受け取れない場合、印刷物の処理には第三者が介在せざるを得ないといったセキュリティ上の問題がある。
本実施形態の配送ロボット200は、シュレッダー330または印刷面塗り潰し装置430といった画像破棄手段を備え、印刷物Pの画像を破棄することができる。このため、配送が不要となった印刷物Pの処理を第三者が介在しても画像の内容を確認されることがないため、セキュリティ上の問題が生じることを防止できる。
上述した実施形態では、配送を中止した印刷物Pは、シュレッダー330または印刷面塗り潰し装置430といった画像破棄手段によって画像が破棄される構成となっている。印刷物Pとしては画像の内容を他人に見られても問題のない機密性の低い画像が形成されているものもある。このような機密性の低い画像が形成された印刷物Pに対して、画像破棄処理を行うことなく、載置トレイ282以外の収容部に移動させる構成としてもよい。このような構成であれば、シュレッダー330または印刷面塗り潰し装置430といった画像破棄手段の駆動を抑制し、省エネルギー化を図ることができる。さらに、印刷面塗り潰し装置430の場合は、インクの消費を抑制し、運用コストの削減を図ることができる。
本実施形態の印刷物配送システム500では、配送前、もしくは、配送途中に、不要となる印刷物Pがあらかじめ分かっている場合の印刷物Pの画像破棄処理と、配送途中の場合にはホームポジションへの帰還処理と、を行うことができる。また、配送ロボット200がユーザー端末へと到着時にユーザー不在となっている場合に印刷物Pの画像破棄処理と、ホームポジションへの帰還処理と、を行うことができる。このような構成により、不要となった印刷物Pの画像破棄処理を、第三者が介在せず、処理することが可能となりセキュリティ対応することができる。
プリンタ100は転写紙等のトナーを用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であるが、印刷物配送システム500で用いる画像形成装置はこれに限るものではない。インクジェット方式の画像形成装置や感熱紙に対して画像を形成するサーマル方式の画像形成装置など、記録媒体上に画像を形成するものであれば適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
表面に画像が形成された印刷物P等の印刷物を配送する配送ロボット200等の印刷物配送装置において、シュレッダー330または印刷面塗り潰し装置430等の印刷物の画像の情報を視認できなくする手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、配送を中止した印刷物の画像の情報を上記手段によって視認することが出来ない状態とすることで、配送を中止した印刷物の内容を第三者に見られることを防止できる。
(態様B)
態様Aにおいて、画像の情報を視認できなくする手段として、印刷物P等の印刷物を細断するシュレッダー330等の印刷物細断手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、印刷物を裁断することで、印刷物の画像の情報を視認することが出来ない状態とすることが可能となる。
(態様C)
態様Aにおいて、画像の情報を視認できなくする手段として、印刷物P等の印刷物の表面上に画像情報の視認を阻害する画像(ベタ画像等)を付与する印刷面塗り潰し装置430等の視認阻害画像付与手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、印刷物の表面上に画像情報の視認を阻害する画像を付与することで、印刷物の画像の情報を視認することが出来ない状態とすることが可能となる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、印刷物P等の印刷物の配送を指示したユーザー等の使用者の指示によって、画像破棄手段等の画像の情報を視認できなくする手段を稼動させる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、次の使用者が配送を指示している場合に、より短時間に配送を請け負うことが可能となる。
(態様E)
態様A乃至Dの何れかの態様において、画像破棄手段等の画像の情報を視認できなくする手段による画像の破棄が完了すると、印刷物P等の印刷物の配送を指示したユーザー等の使用者に画像の破棄が完了したことを通知する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、使用者は、自身が配送要求した印刷物がどのような状態であるか知ることができる。
(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、印刷物P等の印刷物の配送先に到着して待機時間等の所定時間経過後に画像破棄手段等の画像の情報を視認できなくする手段を稼動させる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、次の使用者が配送を指示している場合に、より短時間に配送を請け負うことが可能となる。
(態様G)
態様Fにおいて、待機時間等の所定時間経過後に画像破棄手段等の画像の情報を視認できなくする手段を稼動させた場合に、印刷物P等の印刷物の配送を指示した入力端末に、再印刷の要否を選択させる再印刷選択信号等の再印刷選択通知を送信する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、使用者自身が画像破棄処理を指示せずに画像破棄処理が行われた場合に、使用者が再度、印刷設定をすることなく、印刷することが可能となる。
(態様H)
態様Gにおいて、再印刷選択信号等の再印刷選択通知に対して再印刷が選択された場合に、印刷物P等の印刷物の配送を指示した入力端末(ユーザー端末等)に、再配送の要否を選択させる再配送の要否を選択させる画像等の再配送選択通知を送信する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、どこで印刷物を受け取るかを選択できることによってユーザー等の使用者の待ち時間を少なくすることができる。
(態様I)
態様A乃至Hの何れかの態様において、画像形成手段や後処理手段を備えず、プリンタ100等の画像形成装置から出力される印刷物P等の印刷物、または、画像形成装置で画像が形成された印刷物に後処理を施すフィニッシャー110等の後処理装置から出力される印刷物を受け取り、画像形成装置または後処理装置から配送ロボット200等の装置本体が分離して、受け取った印刷物をユーザーPC端末近傍等の目的地まで配送する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成を行う画像形成手段や画像が形成された印刷物に後処理を施す後処理手段を備えていないため、印刷物を搬送するために移動する装置本体の小型化を図ることができる。よって、画像形成部を備えたものや、後処理機構を備えたものが移動する従来の構成よりも印刷物配送装置の小型化が可能である。
(態様J)
態様A乃至Iの何れかの態様において、プリンタ100等の画像形成装置の本体と無線通信する配送側通信部210等の配送側通信手段と、各部の制御を行うサブ制御部220等の配送制御手段と、画像形成装置の本体またはフィニッシャー110等の後処理装置から分離して自律走行するための台車部230等の自律走行手段と、自律走行手段の動力源となるバッテリー240等の蓄電池と、事前に入力される地図データベース等の地図情報及び自律走行しながら獲得する追加障害物650の位置情報等の情報を記憶する配送内部メモリ251等の記憶手段と、自律走行の経路を演算するための経路演算装置260等の演算手段と、走行経路上の障害物を検知する障害物検知センサ270等の障害物検知手段と、プリンタ100等の画像形成装置の本体またはフィニッシャー110等の後処理装置から出力される印刷物を収容する載置トレイ282等の印刷物収容部と、印刷物収容部での印刷物の有無を検知する印刷物検知センサ335等の印刷物検知手段と、を備え、印刷物収容部が印刷物を収容していることを確認すると、演算手段が地図情報上の目的地までの経路の演算を行い、演算した経路に沿った走行中に障害物検知手段が記憶手段の地図情報上に存在しない障害物を検知すると回避動作を行い、新たに経路の演算を行いながら記憶手段が備える地図情報を更新しつつ、印刷物をユーザーのPC端末近傍等の目的地まで配送する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、配送ロボット200等の印刷物配送装置が自律走行によって目的地まで印刷物を搬送する構成を実現することが可能となる。
(態様K)
転写紙等の記録媒体に画像を形成する印刷動作部150等の画像形成部と、画像形成部が画像を形成した印刷物を目的地まで配送する印刷物配送手段と、を備えるプリンタ100等の画像形成装置において、印刷物配送手段として、態様A乃至Jの何れかに係る配送ロボット200等の印刷物配送装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成を行った印刷物を狭いオフィスなどでも、安全、且つ、確実に印刷物の配送が可能な構成を実現することができ、さらに、配送を中止した印刷物の内容を第三者に見られることを防止できる。
(態様L)
転写紙等の記録媒体に画像を形成し、印刷物P等の印刷物として出力するプリンタ100等の画像形成手段と、画像形成手段が出力した印刷物を目的地まで配送する印刷物配送手段と、を備える印刷物配送システム500等の印刷物配送システムにおいて、印刷物配送手段として、態様A乃至Jの何れかに係る配送ロボット200等の印刷物配送装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成手段が出力した印刷物を狭いオフィスなどでも、安全、且つ、確実に印刷物の配送が可能な構成を実現することができ、さらに、配送を中止した印刷物の内容を第三者に見られることを防止できる。
31 シャッター開閉モータ
32 搬送コロ駆動モータ
33 画像破棄手段駆動モータ
40 PC端末
100 プリンタ
101 本体側通信部
102 メイン制御部
103 本体内部メモリ
104 インターフェース
110 フィニッシャー
150 印刷動作部
200 配送ロボット
201 カバー部材
210 配送側通信部
220 サブ制御部
230 台車部
231a 駆動タイヤ
231b 補助タイヤ
232 駆動モータ
240 バッテリー
250 地図データベースメモリ
251 配送内部メモリ
260 経路演算装置
270 障害物検知センサ
280 印刷物受入口
281 シャッター
282 載置トレイ
290 トレイ昇降装置
291 昇降モータ
292 昇降リンク
293 昇降シャフト
294 ボールネジ
302 背面側固定カバー
320 ユーザー認証部
330 シュレッダー
331 細断回転刃
332 印刷物搬送コロ
333 細断印刷物ボトル
334 開閉カバー
335 印刷物検知センサ
430 印刷面塗り潰し装置
431 スタンプローラ
431a 第一スタンプローラ
431b 第二スタンプローラ
432 片面印刷物搬送ローラ
434 印刷物ボトル
434a 片面印刷ストック部
434b 両面印刷ストック部
435 収容部仕切り壁
500 印刷物配送システム
600 障害物
600a 障害物位置情報
601 測定点
650 追加障害物
L1 走行経路
L2 新走行経路
P 印刷物
Pa 細断屑
Pb 破棄印刷物
Pc 裏紙印刷物
特開2015−1863号公報

Claims (12)

  1. 表面に画像が形成された印刷物を配送する印刷物配送装置において、
    前記印刷物の画像の情報を視認できなくする手段を備えることを特徴とする印刷物配送装置。
  2. 請求項1に記載の印刷物配送装置において、
    上記画像の情報を視認できなくする手段として、印刷物を細断する印刷物細断手段を備えることを特徴とする印刷物配送装置。
  3. 請求項1に記載の印刷物配送装置において、
    上記画像の情報を視認できなくする手段として、印刷物の表面上に画像情報の視認を阻害する画像を付与する視認阻害画像付与手段を備えることを特徴とする印刷物配送装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の印刷物配送装置において、
    上記印刷物の配送を指示した使用者の指示によって上記画像の情報を視認できなくする手段を稼動させることを特徴とする印刷物配送装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の印刷物配送装置において、
    上記画像の情報を視認できなくする手段による画像の破棄が完了すると、上記印刷物の配送を指示した使用者に画像の破棄が完了したことを通知することを特徴とする印刷物配送装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の印刷物配送装置において、
    上記印刷物の配送先に到着して所定時間経過後に上記画像の情報を視認できなくする手段を稼動させることを特徴とする印刷物配送装置。
  7. 請求項6に記載の印刷物配送装置において、
    所定時間経過後に上記画像の情報を視認できなくする手段を稼動させた場合に、上記印刷物の配送を指示した入力端末に、再印刷の要否を選択させる再印刷選択通知を送信することを特徴とする印刷物配送装置。
  8. 請求項7に記載の印刷物配送装置において、
    上記再印刷選択通知に対して再印刷が選択された場合に、上記印刷物の配送を指示した入力端末に、再配送の要否を選択させる再配送選択通知を送信することを特徴とする印刷物配送装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の印刷物配送装置において、
    画像形成手段や後処理手段を備えず、画像形成装置から出力される印刷物、または、前記画像形成装置で画像が形成された印刷物に後処理を施す後処理装置から出力される印刷物を受け取り、
    前記画像形成装置または前記後処理装置から分離して、受け取った印刷物を目的地まで配送することを特徴とする印刷物配送装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載の印刷物配送装置において、
    画像形成装置の本体と無線通信する配送側通信手段と、
    各部の制御を行う配送制御手段と、
    前記画像形成装置の本体または前記後処理装置から分離して自律走行するための自律走行手段と、
    前記自律走行手段の動力源となる蓄電池と、
    事前に入力される地図情報及び自律走行しながら獲得する情報を記憶する記憶手段と、
    自律走行の経路を演算するための演算手段と、
    走行経路上の障害物を検知する障害物検知手段と、
    画像形成装置の本体または前記後処理装置から出力される印刷物を収容する印刷物収容部と、
    前記印刷物収容部での印刷物の有無を検知する印刷物検知手段と、を備え、
    前記印刷物収容部が印刷物を収容していることを確認すると、
    前記演算手段が地図情報上の目的地までの経路の演算を行い、演算した経路に沿った走行中に前記障害物検知手段が前記記憶手段の地図情報上に存在しない障害物を検知すると回避動作を行い、
    新たに経路の演算を行いながら前記記憶手段が有する地図情報を更新しつつ、印刷物を目的地まで配送することを特徴とした印刷物配送装置。
  11. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部が画像を形成した印刷物を目的地まで配送する印刷物配送手段と、を備える画像形成装置において、
    前記印刷物配送手段として、請求項1乃至10の何れかに記載の印刷物配送装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  12. 記録媒体に画像を形成し、印刷物として出力する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が出力した印刷物を目的地まで配送する印刷物配送手段と、を備える印刷物配送システムにおいて、
    前記印刷物配送手段として、請求項1乃至10の何れかに記載の印刷物配送装置を用いることを特徴とする印刷物配送システム。
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