JP2016209403A - 体位安定クッション片、体位安定クッション及び体位安定クッションの使用方法 - Google Patents

体位安定クッション片、体位安定クッション及び体位安定クッションの使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の体圧の集中を緩和させることが可能な体位安定クッション片、体位安定クッション及び体位安定クッションの使用方法を提供する。【解決手段】一対の側面12(22),14(24)と、該一対の側面12(22),14(24)間に設けられ、利用者2を支持する支持面16(26)とを少なくとも有する体位安定クッション片10(20)であって、支持面16(26)は、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ、一方の側面12(24)から他方の側面14(22)に向けて傾斜している。【選択図】図1

Description

本発明は、利用者を支持することで体位を安定させる体位安定クッション片、体位安定クッション及び体位安定クッションの使用方法に関するものである。
従来、利用者を支持することで体位を安定させるクッションとして、図9に示すように、一対の側面102,104と、一方の側面102から他方の側面104に亘って延びる上面106、底面108及び背面110とを有する三角柱状のクッション100が知られている。特許文献1には、このような三角柱状クッションを寝たきりの病人や老人等と寝床との間に挿入することで、褥瘡(床ずれ)を予防することが開示されている。また、特許文献2には、このような三角柱状クッションを睡眠者と寝床との間に挿入することで、睡眠時のいびきの発生を防止することが開示されている。
特開2004−357819号 特開2005−34418号
しかしながら、従来の三角柱状クッション100は、利用者を支持する上面106が、一方の側面102から他方の側面104に亘って軸方向と平行に延びる平らな面であるため、利用者から受ける圧力が一部分に集中しやすいという問題がある。特に、利用者の肩部から臀部に至る領域は凹凸が大きいため、従来の三角柱状クッション100を用いて側臥位(横向き)状態の利用者を支持した場合には、利用者の肩部近傍や臀部近傍に圧力が集中し、血流障害を引き起こすおそれがあるという問題がある。
本発明は、利用者の体圧の集中を緩和させることが可能な体位安定クッション片、体位安定クッション及び体位安定クッションの使用方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る体位安定クッション片は、一対の側面と、該一対の側面間に設けられ、利用者を支持する支持面とを少なくとも有する体位安定クッション片であって、前記支持面は、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ、一方の側面から他方の側面に向けて傾斜していることを特徴とする。
本発明に係る体位安定クッション片において、前記一対の側面は、それぞれ、前後方向に延びる底辺と、該底辺の後端部から上方に向けて延びる後辺と、該後辺の上端部から正面方向かつ下方に向けて傾斜して延びる上辺とを少なくとも有する多角形状に形成され、前記一方の側面の前記底辺、前記後辺及び前記上辺は、それぞれ、前記他方の側面の前記底辺、前記後辺及び前記上辺よりも長くなるよう形成され、前記体位安定クッション片は、前記一方の側面の前記底辺から前記他方の側面の前記底辺に亘って延びる底面と、前記一方の側面の前記後辺から前記他方の側面の前記後辺に亘って延びる背面と、前記一方の側面の前記上辺から前記他方の側面の前記上辺に亘って延びる上面とを有し、前記上面が、前記支持面であることが好ましい。
また、本発明に係る体位安定クッション片において、前記一対の側面は、同一形状を有し、かつ、互いに異なる大きさを有することが好ましい。
本発明に係る体位安定クッションは、上記体位安定クッション片と、該体位安定クッション片に対して左右対称となる形状及び大きさを有する第2体位安定クッション片とを備えることを特徴とする。
本発明に係る体位安定クッションの第1の使用方法は、前記体位安定クッション片の前記一方の側面と、該体位安定クッション片の一方の側面と同形同大に形成された前記第2体位安定クッション片の他方の側面とを接触させ、前記体位安定クッション片及び前記第2体位安定クッション片が軸方向に沿って連続するように配置された状態の前記体位安定クッションによって、利用者を支持することを特徴とする。
また、本発明に係る体位安定クッションの第2の使用方法は、前記体位安定クッション片の前記他方の側面と、該体位安定クッション片の他方の側面と同形同大に形成された前記第2体位安定クッション片の一方の側面とを接触させ、前記体位安定クッション片及び前記第2体位安定クッション片が軸方向に沿って連続するように配置された状態の前記体位安定クッションによって、利用者を支持することを特徴とする。
さらに、本発明に係る体位安定クッションの第3の使用方法は、前記体位安定クッション片の前記一方の側面と、該体位安定クッション片の一方の側面と同形同大に形成された前記第2体位安定クッション片の他方の側面とが互いに同一の方向を向き、かつ、前記体位安定クッション片と前記第2体位安定クッション片とが互いに平行となるよう、前記体位安定クッション片及び前記第2体位安定クッション片を離間して配置させた状態の前記体位安定クッションによって、利用者を支持することを特徴とする。
本発明によれば、利用者の体圧の集中を緩和させることが可能な体位安定クッション片、体位安定クッション及び体位安定クッションの使用方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る体位安定クッションの概略構成を示す斜視図である。 図2(a)は、第1体位安定クッション片の左側面及び第2体位安定クッション片の右側面を示す概略側面図であり、図2(b)は、第1体位安定クッション片の右側面及び第2体位安定クッション片の左側面を示す概略側面図である。 図3(a)は、第1体位安定クッション片を示す概略正面図であり、図3(b)は、第2体位安定クッション片を示す概略正面図である。 図4(a)は、第1体位安定クッション片を示す概略平面図であり、図4(b)は、第2体位安定クッション片を示す概略平面図である。 体位安定クッションの第1の使用方法を示す概略斜視図である。 体位安定クッションの第2の使用方法を示す概略斜視図である。 体位安定クッションの第3の使用方法を示す概略斜視図である。 体位安定クッションの第4の使用方法を示す概略正面図である。 従来の三角柱状クッションの概略構成を示す斜視図である。 従来の三角柱状クッションの使用例を示す斜視図である。 従来の三角柱状クッションの他の使用例を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本実施形態に係る体位安定クッション1は、図1に示すように、互いに左右対称となるよう構成された第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20を備えている。
第1体位安定クッション片10は、発泡ウレタン等の弾力性を有する材料からなるクッション体をカバー部材等によって覆ったクッション部材であり、図1に示すように、左側面(一方の側面)12から右側面(他方の側面)14に向けて先細りとなる横倒しの略三角柱状に形成されている。具体的には、第1体位安定クッション片10は、一対の側面(左側面12及び右側面14)と、一対の側面12,14間に設けられた上面16、底面17及び背面18とを備える略三角柱状に形成されており、上面16が、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ、左側面12から右側面14に向けて傾斜するよう構成されている。
第1体位安定クッション片10の左側面12は、図1及び図2(a)に示すように、前後方向に延びる底辺12aと、底辺12aの後端部から上方に向けて延びる後辺12bと、後辺12bの上端部から底辺12aの前端部に向けて正面方向かつ下方に傾斜して延びる上辺12cとを有する三角形状に形成されている。
また、第1体位安定クッション片10の右側面14は、図1及び図2(b)に示すように、前後方向に延びる底辺14aと、底辺14aの後端部から上方に向けて延びる後辺14bと、後辺14bの上端部から底辺14aの前端部に向けて正面方向かつ下方に傾斜して延びる上辺14cとを有する三角形状に形成されている。
第1体位安定クッション片10の左側面12の底辺12a、後辺12b及び上辺12cは、それぞれ、右側面14の底辺14a、後辺14b及び上辺14cよりも長くなるよう形成されている。これら底辺12a,14a間、後辺12b,14b間及び上辺12c,14c間の各比率は、それぞれ同一となるよう設定されることが好ましい。すなわち、第1体位安定クッション片10の左側面12及び右側面14は、同一形状を有し、かつ、互いに異なる大きさを有することが好ましい。また、第1体位安定クッション片10は、左側面12及び右側面14を形成する三角形の角度がそれぞれ異なること(すなわち、左側面12及び右側面14が正三角形ではないこと)が好ましく、上辺12c,14cを斜辺とする直角三角形であることがより好ましい。さらに、左側面12及び右側面14が直角三角形である場合には、底辺12a,14aと上辺12c,14cのなす角が、上辺12c,14cと後辺12b,14bのなす角よりも小さい角度、好ましくは30度程度の角度を有することが好ましい。
上面16は、図1に示すように、左側面12の上辺12cから右側面14の上辺14cに亘って延びる面であり、第1体位安定クッション片10の使用時において、利用者を支持する支持面として機能するよう構成されている。底面17は、左側面12の底辺12aから右側面14の底辺14aに亘って延びる面であり、第1体位安定クッション片10の使用時において、寝床等の設置箇所に載置される接地面として機能するよう構成されている。背面18は、左側面12の後辺12bから右側面14の後辺14bに亘って延びる面である。
第2体位安定クッション片20は、第1体位安定クッション片10と同様に、発泡ウレタン等の弾力性を有する材料からなるクッション体をカバー部材等によって覆ったクッション部材である。この第2体位安定クッション片20は、図1〜図4に示すように、第1体位安定クッション片10に対して左右対称となる形状及び大きさを有している。すなわち、第2体位安定クッション片20は、右側面(他方の側面)24から左側面(一方の側面)22に向けて先細りとなる横倒しの略三角柱状に形成されている。具体的には、第2体位安定クッション片20は、一対の側面(左側面22及び右側面24)と、一対の側面22,24間に設けられた上面26、底面27及び背面28とを備える略三角柱状に形成されており、上面26が、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ、右側面24から左側面22に向けて傾斜するよう構成されている。
第2体位安定クッション片20の左側面22は、図1及び図2(b)に示すように、前後方向に延びる底辺22aと、底辺22aの後端部から上方に向けて延びる後辺22bと、後辺22bの上端部から底辺22aの前端部に向けて正面方向かつ下方に傾斜して延びる上辺22cとを有する三角形状に形成されている。この第2体位安定クッション片20の左側面22は、第1体位安定クッション片10の右側面14と同形同大に形成されている。
また、第2体位安定クッション片20の右側面24は、図1及び図2(a)に示すように、前後方向に延びる底辺24aと、底辺24aの後端部から上方に向けて延びる後辺24bと、後辺24bの上端部から底辺24aの前端部に向けて正面方向かつ下方に傾斜して延びる上辺24cとを有する三角形状に形成されている。この第2体位安定クッション片20の右側面24は、第1体位安定クッション片10の左側面12と同形同大に形成されている。
第2体位安定クッション片20の上面26は、第1体位安定クッション片10の上面16と同様に、図1に示すように、左側面22の上辺22cから右側面24の上辺24cに亘って延びる面であり、第2体位安定クッション片20の使用時において、利用者を支持する支持面として機能するよう構成されている。また、底面27は、第1体位安定クッション片10の底面17と同様に、左側面22の底辺22aから右側面24の底辺24aに亘って延びる面であり、第2体位安定クッション片20の使用時において、寝床等の設置箇所に載置される接地面として機能するよう構成されている。さらに、背面28は、第1体位安定クッション片10の背面18と同様に、左側面22の後辺22bから右側面24の後辺24bに亘って延びる面である。
以上の構成を備えることにより、第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20は、それぞれ、一方の側端部における高さ方向寸法及び奥行き方向寸法と、他方の側端部における高さ方向寸法及び奥行き方向寸法とが異なるという特徴を有している。具体的には、第1体位安定クッション片10は、図2(a)、図2(b)、図3(a)及び図4(a)に示すように、左側面12側の端部の高さ方向寸法H及び奥行き方向寸法Dが、それぞれ、右側面14側の端部の高さ方向寸法H及び奥行き方向寸法Dよりも大きくなるよう構成されている。また、第2体位安定クッション片20は、図2(a)、図2(b)、図3(b)及び図4(b)に示すように、右側面24側の端部の高さ方向寸法H1´及び奥行き方向寸法D1´が、それぞれ、左側面22側の端部の高さ方向寸法H2´及び奥行き方向寸法D2´よりも大きくなるよう構成されている。
そして、このような第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20を備える体位安定クッション1によれば、第1体位安定クッション片10に対する第2体位安定クッション片20の位置を変化させることにより、利用者2を様々な体位で支持することが可能となる。以下、本実施形態に係る体位安定クッション1の使用方法について、図5〜図7を用いて例示する。なお、本実施形態に係る体位安定クッション1の使用方法は、これらの使用例に限定されるものではなく、様々な態様で使用することが可能である。
まず、本実施形態に係る体位安定クッション1の第1の使用方法について、図5を用いて説明する。第1の使用方法は、図5(a)及び図5(b)に示すように、第1体位安定クッション片10の上面(支持面)16と第2体位安定クッション片20の上面(支持面)26とがいずれも正面を向いた状態で、第1体位安定クッション片10の左側面(面積が大きい方の側面)12と、第2体位安定クッション片20の右側面(面積が大きい方の側面)24とを接触させ、第1及び第2体位安定クッション片10,20が軸方向に沿って連続するように配置された状態の体位安定クッション1によって、利用者2を支持する方法である。このように第1及び第2体位安定クッション片10,20が組み合わされることにより、体位安定クッション1は、軸方向の中間部の高さ方向寸法及び奥行き方向寸法の双方が、軸方向の両端部の高さ方向寸法及び奥行き方向寸法よりも大きい全体形状となる。また、体位安定クッション1には、図5(a)に示すように、軸方向の中間部が正面方向かつ上方に向けて略くの字状に突出するよう屈曲された山状の上面(支持面)16,26が形成される。具体的には、第1の使用方法における体位安定クッション1は、軸方向の一端部(第1体位安定クッション片10の右側面14)から軸方向の中間部までの支持面(第1体位安定クッション片10の上面16)が、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ軸方向の中間部に向けて上方に傾斜し、軸方向の中間部から軸方向の他端部(第2体位安定クッション片20の左側面22)までの支持面(第2体位安定クッション片20の上面26)が、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ軸方向の他端部(第2体位安定クッション片20の左側面22)に向けて下方に傾斜することで、全体として、山状の支持面(上面16,26)が形成されている。そして、図5(b)に示すように、このような体位安定クッション1を底面17,27を下にして寝床に配置し、山状の上面(支持面)16,26が利用者2の身体の凹凸と整合するように、利用者2と寝床との間に体位安定クッション1を挿入する。なお、図5(b)では、腹臥位(うつ伏せ)状態の利用者2の腹部を体位安定クッション1によって支持し、利用者2を半側臥位(半横向き)状態とする態様を例示したが、これに限定されず、例えば仰臥位(仰向け)状態の利用者2の背面を支持する態様など、様々な体位で利用者2を支持することが可能である。
次に、本実施形態に係る体位安定クッション1の第2の使用方法について、図6を用いて説明する。第2の使用方法は、図6(a)及び図6(b)に示すように、第1体位安定クッション片10の上面(支持面)16と第2体位安定クッション片20の上面(支持面)26とがいずれも正面を向いた状態で、第1体位安定クッション片10の右側面(面積が小さい方の側面)14と、第2体位安定クッション片20の左側面(面積が小さい方の側面)22とを接触させ、第1及び第2体位安定クッション片10,20が軸方向に沿って連続するように配置された状態の体位安定クッション1によって、利用者2を支持する方法である。このように第1及び第2体位安定クッション片10,20が組み合わされることにより、体位安定クッション1は、軸方向の中間部の高さ方向寸法及び奥行き方向寸法の双方が、軸方向の両端部の高さ方向寸法及び奥行き方向寸法よりも小さい全体形状となる。また、体位安定クッション1には、図6(a)に示すように、軸方向の中間部が正面方向かつ下方に向けて略くの字状に窪むよう屈曲された谷状の上面(支持面)16,26が形成される。具体的には、第2の使用方法における体位安定クッション1は、軸方向の一端部(第2体位安定クッション片20の右側面24)から軸方向の中間部までの支持面(第2体位安定クッション片20の上面26)が、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ軸方向の中間部に向けて下方に傾斜し、軸方向の中間部から軸方向の他端部(第1体位安定クッション片10の左側面12)までの支持面(第1体位安定クッション片10の上面16)が、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ軸方向の他端部(第1体位安定クッション片10の左側面12)に向けて上方に傾斜することで、全体として、谷状の支持面(上面16,26)が形成されている。そして、図6(b)に示すように、このような体位安定クッション1を底面17,27を下にして寝床に配置し、谷状の上面(支持面)16,26が利用者2の身体の凹凸と整合するように、例えば、体位安定クッション1の谷部に利用者2の臀部が入り込むように、利用者2と寝床との間に体位安定クッション1を挿入する。なお、図6(b)では、仰臥位(仰向け)状態の利用者2の背面を体位安定クッション1によって支持する態様を例示したが、これに限定されず、例えば腹臥位(うつ伏せ)状態や側臥位(横向き)状態の利用者2を支持する態様など、様々な体位で利用者2を支持することが可能である。
次に、本実施形態に係る体位安定クッション1の第3の使用方法について、図7を用いて説明する。第3の使用方法は、図7(a)及び図7(b)に示すように、互いに平行となるよう離間して配置させた第1体位安定クッション片10と第2体位安定クッション片20とによって、利用者2を支持する方法である。第3の使用方法において、第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20は、上面(支持面)16,26が互いに向き合い、かつ、第1体位安定クッション片10の左側面(一方の側面)12と、第1体位安定クッション片10の左側面12と同形同大に形成された第2体位安定クッション片20の右側面(他方の側面)24とが互いに同一の方向を向くよう、配置される。このように第1及び第2体位安定クッション片10,20が配置されることにより、第1及び第2体位安定クッション片10,20の対向方向中央に向けて下方に傾斜しつつ対向方向と直交かつ寝床等の設置面と平行な方向の一方から他方に向かって下方に傾斜する支持面(上面16,26)が形成されるため、この支持面(上面16,26)によって、利用者2の身体の傾斜に沿って利用者の身体の両側部を支持することができる。なお、図7(b)では、仰臥位(仰向け)状態の利用者2の背面を体位安定クッション1によって支持する態様を例示したが、これに限定されず、例えば腹臥位(うつ伏せ)状態や側臥位(横向き)状態の利用者2を支持する態様など、様々な体位で利用者2を支持することが可能である。
また、本実施形態に係る体位安定クッション1は、第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20を組み合わせて用いる態様の他に、第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20をそれぞれ単独で用いることも可能である。図8は、第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20を単独で用いた使用例(第4の使用方法)を示している。第4の使用方法は、図8に示すように、車椅子3等に乗車している利用者2と車椅子3との間に第2体位安定クッション片20(又は第1体位安定クッション片10)のみを挿入して、利用者2を支持する方法である。このような第4の使用方法によれば、車椅子3に乗車している利用者2の身体の傾きを補正し、利用者2を適正な姿勢及び位置で乗車させることが可能となる。また、第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20の単独使用は、車椅子3での利用に限定されず、例えば、寝床と利用者との間に第1体位安定クッション片10(又は第2体位安定クッション片20)のみを挿入して利用者を支持する態様等、種々の態様で用いることができる。
以上のように、本実施形態に係る体位安定クッション1は、利用者を様々な体位で支持することが可能であるため、例えば、褥瘡(床ずれ)の予防や、睡眠時のいびきの発生の抑制等の効果を期待できる。特に、本実施形態に係る第1体位安定クッション片10は、一対の側面12,14と、該一対の側面12,14間に設けられ、利用者を支持する支持面16とを少なくとも有し、支持面16が、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ、一方の側面12から他方の側面14に向けて傾斜している。このような第1体位安定クッション片10によれば、傾斜した支持面16を利用者の身体の傾斜にフィットさせた状態で、利用者を支持することが可能となるため、利用者の体圧の集中を緩和させることができる。
また、本実施形態に係る体位安定クッション1は、第1体位安定クッション片10と、第1体位安定クッション片10に対して左右対称となる形状及び大きさを有する第2体位安定クッション片20とを備えている。このような体位安定クッション1によれば、第1〜第3の使用方法として上述したとおり、支持面(上面16,26)を利用者の身体の形状にフィットさせた状態で利用者を支持することができるため、利用者の体圧の集中を緩和させつつ、利用者の身体を安定して支持することができる。特に、従来の三角柱状クッション100のような単なる三角柱状のクッションでは、例えば利用者の身体に沿って2つ並べて用いた場合、図10及び図11に示すように、一方の三角柱状クッション100と他方の三角柱状クッション100との間に隙間Pが生じ、安定して利用者を支持することができないという問題がある。これに対し、本実施形態に係る体位安定クッション1は、第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20が、それぞれ左右非対称となるよう形成されると共に、互いに左右対称となるよう形成されることにより、図5(a)及び図6(a)に示すように、第1体位安定クッション片10及び第2体位安定クッション片20を隙間なく接続させることが可能となるため、安定して、利用者を支持することが可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述の実施形態では、第1及び第2体位安定クッション片10,20が、それぞれ、一対の側面、上面、底面及び背面を備える横倒しの略三角柱状に形成されるものとして説明したが、これに限定されず、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ、一方の側面から他方の側面に向けて傾斜する支持面を有するものであれば良く、例えば、横倒しの円柱状や横倒しの四角柱形状等の任意の形状を採用することができる。
また、上述の実施形態では、第1及び第2体位安定クッション片10,20の上面16,26、底面17,27及び背面18,28が、それぞれ直線的に延びる面であるものとして説明したが、これに限定されず、例えば、上面16,26、底面17,27及び背面18,28の少なくとも一つは、左側面12,22から右側面14,24に亘って軸方向に延びる窪みが形成された湾曲面であるとしても良い。この軸方向に延びる窪みは、軸方向と垂直に交わる断面R状に形成されることが好ましく、この場合には、第1及び第2体位安定クッション片10,20の軸方向に延びる各辺が、丸みを帯びた形状に形成されることが好ましい。このように、上面16,26が窪みを有するよう構成された場合には、利用者2の身体と上面16,26との接触面積が窪みによって広くなるため、安定感が増すと共に、体重による負荷が分散され、痛みが生じにくいという利点がある。また、底面17,27が窪みを有するよう構成された場合には、利用者2が第1及び第2体位安定クッション片10,20に体重を掛けた際に、沈み込むように弾性変形することで、利用者2の体重を弾性的に支えるばねの機能を発揮すると共に、上面16,26の高さ方向の位置を調整する機能を発揮することとなるため、安定感及び体圧分散性能をより向上させることができるという利点がある。さらに、背面18,28が窪みを有するよう構成された場合には、利用者2が第1及び第2体位安定クッション片10,20に体重を掛けた際に、内側に屈曲するように弾性変形することで、利用者2の体重を弾性的に支えるばねの機能を発揮すると共に、上面16,26の傾斜角度を調整する機能を発揮することとなるため、安定感及び体圧分散性能をより向上させることができるという利点がある。そして、上面16,26、底面17,27及び背面18,28の全てに窪みが形成される場合には、上述した利点に加え、使用時において、利用者2の体型にフィットする形状に変形しつつ、その形状を維持するように利用者2を付勢し続けることが可能となるため、非常に優れた安定感を実現することができる。
さらに、上述の実施形態では特に言及していないが、第1体位安定クッション片10の左側面12及び右側面14と、第2体位安定クッション片20の左側面22及び右側面24には、それぞれ、面ファスナ等の接着手段が設けられることが好ましい。また、第1及び第2体位安定クッション片10,20の底面17,27には、滑り止め加工が施されるとしても良いし、滑り止め部材が設けられるとしても良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 体位安定クッション、10 第1体位安定クッション片、20 第2体位安定クッション片、12,22 左側面(一方の側面)、14,24 右側面(他方の側面)、16,26 上面(支持面)、17,27 底面、18,28 背面、12a,14a,22a,24a 底辺、12b,14b,22b,24b 後辺、12c,14c,22c,24c 上辺

Claims (7)

  1. 一対の側面と、該一対の側面間に設けられ、利用者を支持する支持面とを少なくとも有する体位安定クッション片であって、
    前記支持面は、正面方向に向けて下方に傾斜しつつ、一方の側面から他方の側面に向けて傾斜している
    ことを特徴とする体位安定クッション片。
  2. 前記一対の側面は、それぞれ、前後方向に延びる底辺と、該底辺の後端部から上方に向けて延びる後辺と、該後辺の上端部から正面方向かつ下方に向けて傾斜して延びる上辺とを少なくとも有する多角形状に形成され、
    前記一方の側面の前記底辺、前記後辺及び前記上辺は、それぞれ、前記他方の側面の前記底辺、前記後辺及び前記上辺よりも長くなるよう形成され、
    前記体位安定クッション片は、前記一方の側面の前記底辺から前記他方の側面の前記底辺に亘って延びる底面と、前記一方の側面の前記後辺から前記他方の側面の前記後辺に亘って延びる背面と、前記一方の側面の前記上辺から前記他方の側面の前記上辺に亘って延びる上面とを有し、
    前記上面が、前記支持面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の体位安定クッション片。
  3. 前記一対の側面は、同一形状を有し、かつ、互いに異なる大きさを有している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の体位安定クッション片。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の体位安定クッション片と、
    該体位安定クッション片に対して左右対称となる形状及び大きさを有する第2体位安定クッション片と
    を備えることを特徴とする体位安定クッション。
  5. 請求項4に記載の体位安定クッションの使用方法であって、
    前記体位安定クッション片の前記一方の側面と、該体位安定クッション片の一方の側面と同形同大に形成された前記第2体位安定クッション片の他方の側面とを接触させ、前記体位安定クッション片及び前記第2体位安定クッション片が軸方向に沿って連続するように配置された状態の前記体位安定クッションによって、利用者を支持する
    ことを特徴とする体位安定クッションの使用方法。
  6. 請求項4に記載の体位安定クッションの使用方法であって、
    前記体位安定クッション片の前記他方の側面と、該体位安定クッション片の他方の側面と同形同大に形成された前記第2体位安定クッション片の一方の側面とを接触させ、前記体位安定クッション片及び前記第2体位安定クッション片が軸方向に沿って連続するように配置された状態の前記体位安定クッションによって、利用者を支持する
    ことを特徴とする体位安定クッションの使用方法。
  7. 請求項4に記載の体位安定クッションの使用方法であって、
    前記体位安定クッション片の前記一方の側面と、該体位安定クッション片の一方の側面と同形同大に形成された前記第2体位安定クッション片の他方の側面とが互いに同一の方向を向き、かつ、前記体位安定クッション片と前記第2体位安定クッション片とが互いに平行となるよう、前記体位安定クッション片及び前記第2体位安定クッション片を離間して配置させた状態の前記体位安定クッションによって、利用者を支持する
    ことを特徴とする体位安定クッションの使用方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD915790S1 (en) * 2019-02-14 2021-04-13 James Smythe Footrest

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