JP2016208789A - 送電機器及び非接触電力伝送装置 - Google Patents

送電機器及び非接触電力伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大型化を抑制しつつ、平滑コンデンサの残留電荷の放電を早期に行うことができる送電機器及び非接触電力伝送装置を提供すること。【解決手段】送電機器11は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源12と、交流電力が入力される送電器13とを備えている。交流電源12は、系統電力を直流電力に変換する第1変換動作を行うAC/DC変換器12aと、直流電力を交流電力に変換する第2変換動作を行うDC/AC変換器12bと、AC/DC変換器12aとDC/AC変換器12bとの間に設けられた平滑コンデンサC1とを備えている。ここで、送電機器11は、第1変換動作及び第2変換動作が行われている状況において、予め定められた停止条件が成立したことに基づいて、第1変換動作を停止する一方、第2変換動作を継続させる送電側コントローラ14を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、送電機器及び非接触電力伝送装置に関する。
従来から、例えば交流電力を出力する交流電源及び交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器が知られている(例えば特許文献1参照)。かかる送電機器においては、例えば1次側コイルと、車両等に搭載された2次側コイルとが磁場共鳴することにより、1次側コイルから2次側コイルに向けて非接触で交流電力を送電する。また、特許文献1には、交流電源は、外部電力変換部としてのAC/DC変換部とDC/AC変換部とを備えているとともに、AC/DC変換部から出力された直流電力を平滑する平滑コンデンサを備えていることが記載されている。
特開2014−117017号公報
ここで、交流電源からの交流電力の出力が停止すると、平滑コンデンサに電荷が残留し得る。平滑コンデンサの残留電荷が保持されていると、平滑コンデンサの電圧値が高い状態が維持されるため、送電機器の誤動作等が生じ得る。このため、平滑コンデンサの残留電荷を放電させることが求められる場合がある。
これに対して、例えば送電機器に放電用抵抗を設け、当該放電用抵抗を用いて平滑コンデンサの残留電荷の放電を行うことも考えられる。この場合、平滑コンデンサの残留電荷を早期に放電させるためには、放電用抵抗としては定格電力が大きいものが求められる。このような定格電力が大きい放電用抵抗は大型となり易いため、送電機器の大型化が懸念される。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は大型化を抑制しつつ、平滑コンデンサの残留電荷の放電を早期に行うことができる送電機器及び非接触電力伝送装置を提供することである。
上記目的を達成する送電機器は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源と、前記交流電力が入力される1次側コイルと、を備え、前記1次側コイルから、2次側コイルを有する受電機器の前記2次側コイルに対して非接触で前記交流電力を送電可能であって、前記交流電源は、外部電力を所定の電圧値の直流電力に変換する第1変換動作を行う外部電力変換部と、前記直流電力を前記交流電力に変換する第2変換動作を行うDC/AC変換部と、前記外部電力変換部と前記DC/AC変換部との間に設けられた平滑コンデンサと、を備え、前記送電機器は、前記外部電力変換部及び前記DC/AC変換部を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記第1変換動作及び前記第2変換動作が行われている状況において、予め定められた停止条件が成立したことに基づいて、前記第1変換動作を停止させる一方、前記第2変換動作を継続させることにより、前記平滑コンデンサの残留電荷によって生成された交流電力を前記1次側コイルへ入力させて、前記2次側コイルに対して非接触で送電する放電制御部を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、平滑コンデンサの残留電荷から交流電力を生成し、その生成された交流電力を1次側コイルに入力させて、2次側コイルに非接触で送電することにより、平滑コンデンサの残留電荷を放電させることができる。これにより、平滑コンデンサの残留電荷を放電させるための放電用抵抗として定格電力の小さいものを採用したり、放電用抵抗を省略したりしても、比較的早期に平滑コンデンサの残留電荷を放電させることができる。よって、送電機器の大型化を抑制しつつ、平滑コンデンサの残留電荷を早期に放電させることができる。
上記送電機器について、前記外部電力変換部は、第1スイッチング素子を有しており、前記第1変換動作は、前記第1スイッチング素子がON状態である場合に行われ、前記DC/AC変換部は、第2スイッチング素子を有しており、前記第2変換動作は、前記第2スイッチング素子の周期的なON/OFF動作が行われている場合に行われ、前記制御部は、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を個別に制御するものであるとよい。かかる構成によれば、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を個別に制御することにより、第1変換動作の停止タイミングと第2変換動作の停止タイミングとを異ならせることができる。これにより、第1変換動作の停止後も第2変換動作を継続させることができる。
上記送電機器について、前記平滑コンデンサの電圧値を検出する電圧センサを備え、前記放電制御部は、前記第1変換動作が停止してから、前記電圧センサによって検出される前記平滑コンデンサの電圧値が予め定められた閾値電圧値以下となるまで、前記第2変換動作を継続させるとよい。かかる構成によれば、平滑コンデンサの電圧値が閾値電圧値以下となるまで、第2変換動作が継続されるため、1次側コイル及び2次側コイルの相対位置の変動に関わらず、平滑コンデンサの残留電荷の放電を充分に行うことができる。
上記送電機器について、前記放電制御部は、前記第1変換動作が停止してから、予め定められた放電期間が経過するまで、前記第2変換動作を継続させるとよい。かかる構成によれば、比較的簡素な制御で、平滑コンデンサの残留電荷の放電を行うことができる。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、上述した送電機器と、前記受電機器と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、非接触電力伝送装置において、送電機器の大型化を抑制しつつ、平滑コンデンサの残留電荷を早期に放電させることができる。
この発明によれば、大型化を抑制しつつ、平滑コンデンサの残留電荷の放電を早期に行うことができる。
送電機器及び非接触電力伝送装置の電気的構成を示す回路図。 停止制御処理を示すフローチャート。 別例の停止制御処理を示すフローチャート。 別例の停止制御処理を示すフローチャート。
以下、送電機器(送電装置)及び非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)の一実施形態について説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、非接触で電力伝送が可能な送電機器11及び受電機器21を備えている。送電機器11は地上に設けられており、受電機器21は車両に搭載されている。送電機器11は、地上側機器とも1次側機器とも言える。受電機器21は、車両側機器とも2次側機器とも言える。
送電機器11は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源12を備えている。交流電源12は、例えば電圧源である。交流電源12は、外部電源としての系統電源Eから外部電力としての系統電力が入力された場合に、当該系統電力を交流電力に変換し、その変換された交流電力を出力可能に構成されている。
詳細には、交流電源12は、系統電源Eから入力される系統電力を所定の電圧値の直流電力に変換する第1変換動作を行う外部電力変換部としてのAC/DC変換器12aを備えている。
詳細には、AC/DC変換器12aは、例えば第1スイッチング素子Q1を有しており、当該第1スイッチング素子Q1がON状態(導通状態)となることによって、系統電力を所定の電圧値の直流電力に変換して出力する。つまり、本実施形態では、第1変換動作は、第1スイッチング素子Q1がON状態である場合に行われる。
一方、第1スイッチング素子Q1がOFF状態(非導通状態)である場合には、系統電力は直流電力に変換されず、直流電力の出力が停止する。すなわち、本実施形態では、第1スイッチング素子Q1がOFF状態である場合には、第1変換動作は停止している。
なお、AC/DC変換器12aの具体的な構成は任意であり、例えば系統電力を直流電力に変換する受動回路(例えばダイオードブリッジ等)であってもよい。この場合、例えば第1スイッチング素子Q1は、上記受動回路の前段に設けられ、受動回路への外部電力の入力の有無を切り替えるものであるとよい。この場合、第1スイッチング素子Q1がON状態である場合には、外部電力が受動回路に入力されることにより、第1変換動作が行われる一方、第1スイッチング素子Q1がOFF状態である場合には、外部電力が受動回路に入力されないため、第1変換動作は行われない。
交流電源12は、AC/DC変換器12aから出力された直流電力を交流電力に変換する第2変換動作を行うDC/AC変換器(DC/AC変換部)12bを備えている。送電機器11は、AC/DC変換器12aとDC/AC変換器12bとを接続する電力線EL1,EL2を備えている。第1電力線EL1は、AC/DC変換器12aの第1出力端(+端)とDC/AC変換器12bの第1入力端とを接続しており、第2電力線EL2は、AC/DC変換器12aの第2出力端(−端)とDC/AC変換器12bの第2入力端とを接続している。AC/DC変換器12aから出力された直流電力は、電力線EL1,EL2を介して、DC/AC変換器12bに入力される。
DC/AC変換器12bは、例えばD級増幅器である。詳細には、DC/AC変換器12bは、互いに直列に接続された上側第2スイッチング素子Q2u及び下側第2スイッチング素子Q2dを有している。各第2スイッチング素子Q2u,Q2dは例えばn型のパワーMOSFETである。上側第2スイッチング素子Q2uのドレインは、DC/AC変換器12bの第1入力端及び第1電力線EL1を介してAC/DC変換器12aの第1出力端(+端)に接続されている。下側第2スイッチング素子Q2dのソースは、DC/AC変換器12bの第2入力端及び第2電力線EL2を介して、AC/DC変換器12aの第2出力端(−端)に接続されている。上側第2スイッチング素子Q2uのソースと、下側第2スイッチング素子Q2dのドレインとが接続されており、その接続線はDC/AC変換器12bの第1出力端に接続されている。また、下側第2スイッチング素子Q2dのソースは、DC/AC変換器12bの第2出力端に接続されている。
かかる構成によれば、各第2スイッチング素子Q2u,Q2dが交互にON/OFFすることにより、DC/AC変換器12bから、各第2スイッチング素子Q2u,Q2dのスイッチング周波数に対応した交流電力が出力される。すなわち、本実施形態において第2変換動作は、各第2スイッチング素子Q2u,Q2dが周期的にON/OFF動作(スイッチング動作)している場合に行われる。
一方、各第2スイッチング素子Q2u,Q2dの周期的なON/OFF動作が停止している場合には、直流電力は交流電力に変換されず、交流電力の出力が停止する。すなわち、第2変換動作は、各第2スイッチング素子Q2u,Q2dの周期的なON/OFF動作が停止している場合には停止している。
なお、各第2スイッチング素子Q2u,Q2dの周期的なON/OFF動作が停止している場合とは、例えば、上側第2スイッチング素子Q2uがOFF状態であり、下側第2スイッチング素子Q2dがON状態である場合、又は、各第2スイッチング素子Q2u,Q2dの双方がOFF状態である場合等である。
図1に示すように、送電機器11は、AC/DC変換器12aとDC/AC変換器12bとの間に設けられた平滑コンデンサC1を備えている。平滑コンデンサC1は、AC/DC変換器12a及びDC/AC変換器12bに対して並列に接続されており、詳細には両電力線EL1,EL2に接続されている。AC/DC変換器12aから出力された直流電力は、平滑コンデンサC1によって平滑されてDC/AC変換器12bに入力される。なお、平滑コンデンサC1は、AC/DC変換器12aの一部としてもよいし、DC/AC変換器12bの一部としてもよい。
交流電源12から出力された交流電力は、非接触で受電機器21に伝送され、受電機器21に設けられた蓄電装置としての車両用バッテリ22の充電に用いられる。具体的には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11及び受電機器21間の電力伝送を行うものとして、送電機器11に設けられた送電器13と、受電機器21に設けられた受電器23とを備えている。
送電器13及び受電器23は同一の構成となっており、両者は磁場共鳴可能に構成されている。詳細には、送電器13は、互いに並列に接続された1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路を有している。受電器23は、互いに並列に接続された2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路を有している。両共振回路の共振周波数は同一に設定されている。
また、送電機器11は、DC/AC変換器12bから出力される交流電力が送電器13に入力されるように構成されている。詳細には、DC/AC変換器12bの第1出力端と送電器13の第1入力端(詳細には1次側コイル13aの一端)とが接続されており、DC/AC変換器12bの第2出力端と送電器13の第2入力端(詳細には1次側コイル13aの他端)とが接続されている。
かかる構成によれば、送電器13及び受電器23の相対位置が磁場共鳴可能な位置にある状況において、交流電力が送電器13に入力された場合、送電器13と受電器23とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13からのエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から交流電力を受電する。
ちなみに、交流電源12から出力される交流電力の周波数、詳細には各第2スイッチング素子Q2u,Q2dのスイッチング周波数は、送電器13及び受電器23間にて電力伝送が可能となるよう、送電器13及び受電器23の共振周波数に対応させて設定されている。例えば、交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23の共振周波数と同一に設定されている。なお、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で、交流電力の周波数と、送電器13及び受電器23の共振周波数とが、ずれていてもよい。
図1に示すように、受電機器21は、受電器23によって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部としての整流器24を備えている。受電機器21は、整流器24によって整流された直流電力が車両用バッテリ22に入力されるように構成されている。これにより、非接触で受電した交流電力を用いて車両用バッテリ22の充電が行われる。なお、本実施形態では、車両用バッテリ22及び整流器24が、受電器23(2次側コイル23a)によって受電された交流電力が入力される負荷に対応する。
受電機器21は、車両用バッテリ22の充電率を検出するSOCセンサ25を備えている。SOCセンサ25は、その検出結果を、受電機器21に設けられた受電側コントローラ26に送信する。これにより、受電側コントローラ26は、車両用バッテリ22の充電率を把握できる。なお、充電率とは充電状態(SOC)とも言える。
送電機器11は、交流電源12を制御する制御部としての送電側コントローラ14を備えている。
送電側コントローラ14は、第1スイッチング素子Q1のスイッチング制御を行うことにより、AC/DC変換器12aによる第1変換動作を開始させたり、当該第1変換動作を停止させたりする。
また、送電側コントローラ14は、DC/AC変換器12bの各第2スイッチング素子Q2u,Q2dのスイッチング制御を行うことにより、DC/AC変換器12bによる第2変換動作を開始させたり、当該第2変換動作を停止させたりする。
ちなみに、送電側コントローラ14は、DC/AC変換器12b及びAC/DC変換器12a、詳細には第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2u,Q2dとを個別に制御する。このため、送電側コントローラ14は、第1変換動作の停止タイミングと第2変換動作の停止タイミングとを異ならせることができる。
図1に示すように、送電機器11は、平滑コンデンサC1の電圧値であるコンデンサ電圧値Vを検出する電圧センサ15を備えている。電圧センサ15は、例えば平滑コンデンサC1とAC/DC変換器12aとの間に配置されており、平滑コンデンサC1の両端間の電圧値を検出する。そして、電圧センサ15は、その検出結果を送電側コントローラ14に送信する。これにより、送電側コントローラ14は、電圧センサ15の検出結果からコンデンサ電圧値Vを把握可能となっている。
ちなみに、本実施形態では、平滑コンデンサC1のキャパシタンスは、1次側コンデンサ13bのキャパシタンスよりも高く設定されている。
送電側コントローラ14と受電側コントローラ26とは、無線通信可能に構成されている。非接触電力伝送装置10は、送電側コントローラ14と受電側コントローラ26との間で情報のやり取りを行うことを通じて、電力伝送の開始又は終了等の各種制御を行う。
詳細には、送電側コントローラ14は、送電器13と受電器23とが磁場共鳴可能な位置に配置されている状況において予め定められた送電開始条件が成立した場合には、交流電源12から交流電力が出力されるように交流電源12を制御する。詳細には、送電側コントローラ14は、AC/DC変換器12aによる第1変換動作と、DC/AC変換器12bによる第2変換動作とを開始させる。すなわち、送電側コントローラ14は、第1スイッチング素子Q1をOFF状態からON状態に切り替え、且つ、上述したスイッチング周波数で各第2スイッチング素子Q2u,Q2dを交互にON/OFFさせる。これにより、送電器13に交流電力が入力され、送電器13及び受電器23間で非接触の電力伝送が行われる。そして、車両用バッテリ22の充電が開始される。
送電開始条件は、任意であるが、例えば受電側コントローラ26が送電側コントローラ14に送電開始要求信号を送信する構成においては、送電開始条件は、送電側コントローラ14が上記送電開始要求信号を受信したこと等が考えられる。
送電側コントローラ14は、送電機器11から受電機器21への送電中、定期的に停止制御処理を実行する。当該停止制御処理について図2を用いて以下に説明する。なお、本実施形態では、停止制御処理を実行する送電側コントローラ14が「放電制御部」に対応する。
図2に示すように、送電側コントローラ14は、まずステップS101にて、予め定められた停止条件が成立しているか否かを判定する。停止条件は、例えば送電側コントローラ14が受電側コントローラ26から停止要求信号を受信したこと等が考えられる。
受電側コントローラ26が停止要求信号を送信する条件は任意であるが、例えばSOCセンサ25によって検出された車両用バッテリ22の充電率が予め定められた充電停止率に到達したこと等が考えられる。なお、例えば送電機器11に充電停止スイッチ等が設けられている構成においては、停止条件は、上記充電停止スイッチが操作されたことを含んでいてもよい。
送電側コントローラ14は、停止条件が成立していない場合には、そのまま本停止制御処理を終了する一方、停止条件が成立している場合には、ステップS102に進み、第1変換動作を停止させる一方、第2変換動作を継続させる。詳細には、送電側コントローラ14は、第1スイッチング素子Q1をON状態からOFF状態に切り替える一方、各第2スイッチング素子Q2u,Q2dの周期的なON/OFF動作を継続させる。この場合、DC/AC変換器12bにて、平滑コンデンサC1に残留している電荷を用いて交流電力が生成され、当該交流電力が送電器13から受電器23に向けて非接触で送電される。
なお、本実施形態では、送電側コントローラ14は、停止条件の成立後において、停止条件の成立前と同一態様で第2変換動作を継続させる。詳細には、送電側コントローラ14は、停止条件の成立前と同一のスイッチング周波数で各第2スイッチング素子Q2u,Q2dを交互にON/OFFさせる。
その後、送電側コントローラ14は、ステップS103にて、電圧センサ15の検出結果からコンデンサ電圧値Vを把握する。そして、送電側コントローラ14は、ステップS104では、ステップS103にて把握されたコンデンサ電圧値Vが予め定められた閾値電圧値Vth以下であるか否かを判定する。
閾値電圧値Vthは、予め定められた値であれば任意である。例えば、平滑コンデンサC1から車両用バッテリ22までの回路の時定数をτとする。この場合、閾値電圧値Vthは、第1変換動作が停止してから、送電器13及び受電器23の相対位置が予め定められた基準位置である状況における時定数τと同一期間が経過したタイミングでのコンデンサ電圧値Vであり、送電中のコンデンサ電圧値Vに対応させて設定されてもよい。
なお、送電中のコンデンサ電圧値Vは、放電開始時のコンデンサ電圧値Vの初期値ともAC/DC変換器12aの出力電圧値とも言える。また、送電器13及び受電器23の相対位置の基準位置とは、両者間で非接触の電力伝送が可能な位置であれば任意であるが、例えば送電器13が地面に設置され、受電器23が車両の底部に設置されている構成においては、送電器13及び受電器23が車高方向に対向配置されている位置等である。
ちなみに、停止要求信号の送信契機となる充電停止率は、平滑コンデンサC1の残留電荷に対応させて設定されている。詳細には、充電停止率は、100%から、平滑コンデンサC1の残留電荷によって生成される交流電力を用いて充電される車両用バッテリ22の充電率の増加量δSOCを減算した値に設定されている。換言すれば、第1変換動作の停止契機となる停止条件は、当該停止条件が成立後も第2変換動作が継続されること、詳細には第1変換動作の停止後に送電器13から受電器23に伝送される交流電力の電力値に対応させて設定されているとも言える。
送電側コントローラ14は、ステップS103にて把握されたコンデンサ電圧値Vが閾値電圧値Vthよりも高い場合には、ステップS104を否定判定し、ステップS103に戻る。すなわち、送電側コントローラ14は、コンデンサ電圧値Vが閾値電圧値Vth以下となるまで、ステップS103及びステップS104の処理を繰り返し実行する。つまり、送電側コントローラ14は、コンデンサ電圧値Vが閾値電圧値Vth以下となるまで、第2変換動作を継続させる。
一方、送電側コントローラ14は、コンデンサ電圧値Vが閾値電圧値Vth以下となった場合には、ステップS105に進み、第2変換動作(詳細には各第2スイッチング素子Q2u,Q2dの周期的なON/OFF動作)を停止させて本停止制御処理を終了する。
次に本実施形態の作用について説明する。
交流電源12から交流電力が出力されている状況、すなわち第1変換動作及び第2変換動作が行われている状況において停止条件が成立した場合、第1変換動作が停止する一方、第2変換動作が継続される。これにより、AC/DC変換器12aからの直流電力の出力は停止される一方、DC/AC変換器12bでは、平滑コンデンサC1の残留電荷を用いて交流電力が生成され、当該交流電力が送電器13に入力される。これにより、平滑コンデンサC1の残留電荷を用いて生成された交流電力が、送電器13から受電器23に向けて非接触で伝送される。
以上詳述した本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(1)送電機器11は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源12と、交流電力が入力される送電器13(1次側コイル13a)とを備えている。交流電源12は、系統電力を直流電力に変換する第1変換動作を行うAC/DC変換器12aと、直流電力を交流電力に変換する第2変換動作を行うDC/AC変換器12bと、AC/DC変換器12aとDC/AC変換器12bとの間に設けられた平滑コンデンサC1とを備えている。
かかる構成において、送電機器11は、AC/DC変換器12a及びDC/AC変換器12bを制御する送電側コントローラ14を備えている。送電側コントローラ14は、第1変換動作及び第2変換動作が行われている状況において、予め定められた停止条件が成立したことに基づいて、第1変換動作を停止する一方、第2変換動作を継続させることにより、平滑コンデンサC1の残留電荷から交流電力を生成し、その生成された交流電力を送電器13に入力させる。これにより、平滑コンデンサC1の残留電荷から生成された交流電力が受電器23に対して非接触で送電される。よって、平滑コンデンサC1の残留電荷を放電させることができるため、平滑コンデンサC1の残留電荷による悪影響を抑制できる。
詳述すると、第1変換動作によって変換された直流電力は、平滑コンデンサC1によって平滑化される。そして、第1変換動作及び第2変換動作が行われている場合には、平滑コンデンサC1には電荷が蓄積される。平滑コンデンサC1に電荷が蓄積されている状態で、第1変換動作及び第2変換動作の双方が同時に停止すると、平滑コンデンサC1に電荷が残留した状態が維持される。この場合、コンデンサ電圧値Vが高い状態が維持され、送電機器11の誤動作等が生じるといった不都合が生じ得る。
これに対して、本実施形態では、停止条件が成立した場合には、第1変換動作が停止する一方、第2変換動作は継続される。これにより、平滑コンデンサC1の残留電荷によって生成された交流電力を受電器23に送電できる。したがって、平滑コンデンサC1の残留電荷を放電することができ、コンデンサ電圧値Vを早期に低減できる。よって、上記不都合を抑制できる。
特に、本実施形態では、放電用抵抗等を設けることなく、平滑コンデンサC1の残留電荷の放電を行うことができるため、放電用抵抗を設けることによる送電機器11の大型化を抑制できる。更に、平滑コンデンサC1の残留電荷から生成された交流電力を、車両用バッテリ22の充電に用いることにより、上記残留電荷の有効活用を図ることができる。
(2)AC/DC変換器12aは、第1スイッチング素子Q1を備えており、第1変換動作は、第1スイッチング素子Q1がON状態(導通状態)である場合に行われる。また、DC/AC変換器12bは、第2スイッチング素子Q2u,Q2dを備えており、第2変換動作は、各第2スイッチング素子Q2u,Q2dの周期的なON/OFF動作が行われている場合に行われる。そして、送電側コントローラ14は、第1スイッチング素子Q1及び各第2スイッチング素子Q2u,Q2dを個別に制御する。これにより、第1変換動作の停止タイミングと第2変換動作の停止タイミングとを異ならせることができるため、第1変換動作の停止後も、第2変換動作を継続させることができる。
(3)送電機器11は、平滑コンデンサC1の電圧値であるコンデンサ電圧値Vを検出する電圧センサ15を備え、送電側コントローラ14は、コンデンサ電圧値Vが予め定められた閾値電圧値Vth以下となるまで、第2変換動作を継続させる。これにより、送電器13(1次側コイル13a)と受電器23(2次側コイル23a)との相対位置の変動に関わらず、平滑コンデンサC1の残留電荷の放電を充分に行うことができる。
詳述すると、平滑コンデンサC1から車両用バッテリ22までの回路の時定数τは、送電器13及び受電器23の相対位置に応じて変動する。このため、平滑コンデンサC1の残留電荷の放電速度は、送電器13及び受電器23の相対位置に応じて変動し得る。この場合、仮に予め定められた放電期間に亘って第2変換動作が継続される構成とすると、送電器13と受電器23との相対位置によっては、放電期間が経過した後であっても、平滑コンデンサC1の残留電荷が充分に放電できていない不都合が生じ得る。
これに対して、本実施形態では、コンデンサ電圧値Vが閾値電圧値Vth以下となるまで、第2変換動作が継続されるため、送電器13及び受電器23の相対位置の変動に起因して時定数τの変動が生じている場合であっても、平滑コンデンサC1の残留電荷を充分に放電させることができる。よって、上記不都合を抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、放電用抵抗が設けられていなかったが、平滑コンデンサC1と並列に接続された放電用抵抗が設けられていてもよい。この場合、放電用抵抗として、定格電力(許容電力)の比較的小さいものを採用するとよい。当該定格電力の小さい放電用抵抗は、定格電力の比較的大きな放電用抵抗と比較して、小型になり易い。このため、送電機器11に定格電力の比較的大きな放電用抵抗を設ける構成と比較して、送電機器11の大型化を抑制できる。
しかしながら、定格電力が比較的小さい放電用抵抗を用いた場合、平滑コンデンサC1の残留電荷の放電に要する時間、例えばコンデンサ電圧値Vが閾値電圧値Vthとなるまでの時間が長くなり易い。これに対して、上述した通り、第1変換動作の停止後に第2変換動作を継続させて残留電荷を放電させることにより、定格電力が比較的小さい放電用抵抗を採用した場合であっても、平滑コンデンサC1の残留電荷の放電に要する時間を、定格電力の比較的大きな放電用抵抗を用いた場合と同等又はそれよりも短くすることができる。
○ 図3に示すように、送電側コントローラ14は、ステップS102の処理の実行後、ステップS201にて、第1変換動作を停止してから予め定められた放電期間が経過するまで待機し、その後ステップS105の処理を実行してもよい。すなわち、送電側コントローラ14は、第1変換動作が停止してから放電期間が経過するまで第2変換動作を継続させてもよい。この場合、放電期間に亘って平滑コンデンサC1の残留電荷の放電が行われる。これにより、比較的簡素な制御で平滑コンデンサC1の残留電荷の放電を行うことができる。なお、放電期間は、平滑コンデンサC1の残留電荷の放電が充分に行われる期間であれば任意であるが、例えば送電器13及び受電器23の相対位置が予め定められた基準位置である状況における時定数τと同一期間等が考えられる。
○ 非接触電力伝送装置10、詳細には送電側コントローラ14及び受電側コントローラ26の少なくとも一方は、送電中、詳細には送電器13から受電器23への非接触の電力伝送中の異常を把握する異常把握部を備えていてもよい。例えば送電側コントローラ14は、異常把握部として、送電中において、電圧センサ15の検出結果に基づいて、交流電源12の出力電圧値に異常が発生しているか否かを定期的に判定する送電側異常把握部を備えていてもよい。
また、例えば、受電側コントローラ26は、異常把握部として、車両用バッテリ22の入力電圧値及び入力電流値を検出するセンサの検出結果に基づいて、車両用バッテリ22又は非接触の電力伝送等に異常が発生しているか否かを定期的に判定する受電側異常把握部を備えていてもよい。そして、受電側コントローラ26は、受電側異常把握部によって異常が把握された場合には異常発生信号を送電側コントローラ14に送信する。
かかる構成においては、送電側コントローラ14は、異常把握部によって異常が把握された場合には、第2変換動作を継続することなく、第1変換動作及び第2変換動作の双方を停止してもよい。
詳細には、図4に示すように、送電側コントローラ14は、まずステップS301にて、通常停止条件が成立しているか否かを判定する。ステップS301の処理は、ステップS101の処理と同一であり、通常停止条件とは、実施形態のステップS101における「停止条件」に相当する。当該通常停止条件には、異常把握部によって異常が把握された場合は含まれていない。
送電側コントローラ14は、通常停止条件が成立している場合には、ステップS302〜ステップS305の処理を実行する。これらの処理はステップS102〜ステップS105の処理と同一である。
一方、送電側コントローラ14は、通常停止条件が成立していない場合には、ステップS306に進み、異常停止条件が成立しているか否かを判定する。異常停止条件とは、異常把握部によって異常が把握されている場合である。詳細には、例えば送電側コントローラ14が送電側異常把握部を備え、且つ、受電側コントローラ26が受電側異常把握部を備えている場合には、異常停止条件とは、送電側異常把握部によって異常が把握された場合、又は、送電側コントローラ14が異常発生信号を受信した場合である。
送電側コントローラ14は、異常停止条件が成立していない場合には、そのまま本停止制御処理を終了する一方、異常停止条件が成立している場合には、ステップS307に進み、第2変換動作を継続させることなく、第1変換動作及び第2変換動作の双方を停止させて本停止制御処理を終了する。これにより、異常が発生している場合には、直ちに交流電源12からの交流電力の出力を停止させることができる。なお、上記別例に限られず、送電側コントローラ14は、異常停止条件が成立した場合にも、第2変換動作を継続してもよい。
○ AC/DC変換器12aは、第1スイッチング素子Q1の周期的なON/OFF動作を行うことにより、交流電力を直流電力に変換するものであってもよい。この場合、第1変換動作は、第1スイッチング素子Q1の周期的なON/OFF動作が行われる場合に行われると言える。
要は、送電側コントローラ14は、交流電源12から交流電力が出力されている状況において停止条件が成立したことに基づいて、AC/DC変換器12aからの直流電力の出力を停止させる一方、第2変換動作を継続させることにより、平滑コンデンサC1の残留電荷によって生成された交流電力を送電器13へ入力させるとよい。
○ また、AC/DC変換器12aは、例えば第1スイッチング素子Q1とは別の特定スイッチング素子を有するPFC回路(力率改善回路)を備えていてもよい。この場合、第1変換動作は、力率を改善しつつ、交流電力を直流電力に変換する動作であるとよい。また、上記特定スイッチング素子は、第1変換動作中、周期的にON/OFF動作しているとよい。
○ 充電停止率は100%に設定されていてもよい。この場合、受電機器21は、車両用バッテリ22とは別に設けられた負荷と、受電器23によって受電された交流電力又は当該交流電力を整流することによって得られる直流電力の入力先を、車両用バッテリ22又は負荷に切り替える切替部とを備えているとよい。そして、受電側コントローラ26は、充電停止率が100%となったことに基づいて、上記入力先が、車両用バッテリ22から負荷に切り替わるように切替部を制御し、且つ、停止要求信号を送信するとよい。これにより、充電停止率が100%であっても、平滑コンデンサC1の残留電荷の放電による車両用バッテリ22の過充電を回避できる。
○ 閾値電圧値Vthは「0V」であってもよい。
○ 送電側コントローラ14は、第1変換動作の停止後の各第2スイッチング素子Q2u,Q2dのスイッチング周波数と、第1変換動作の停止前の各第2スイッチング素子Q2u,Q2dのスイッチング周波数とを異ならせてもよい。
○ 実施形態では、外部電力として系統電力が採用されていたが、これに限られず、例えば外部電力として直流電力を採用してもよい。この場合、外部電力変換部として、DC/DCコンバータを採用するとよい。
○ DC/AC変換器12bの具体的な構成は、実施形態のものに限られず、任意であり、例えば、第2スイッチング素子を1つ有する構成であってもよい。
○ 平滑コンデンサC1のキャパシタンスと1次側コンデンサ13bのキャパシタンスとは同一であってもよいし、平滑コンデンサC1のキャパシタンスは、1次側コンデンサ13bのキャパシタンスよりも低くてもよい。
○ 受電器23によって受電された交流電力が入力される負荷は整流器24及び車両用バッテリ22に限られず任意である。
○ 送電機器11は、交流電源12と送電器13との間にフィルタ回路やインピーダンス変換器等を備えていてもよい。
○ 交流電源12は、電圧源であったが、電力源、電流源であってもよい。
○ 送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは同一に設定されていたが、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で両者を異ならせてもよい。
○ 送電器13と受電器23とは同一の構成であったが、これに限られず、異なる構成であってもよい。
○ 各コンデンサ13b,23bを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 実施形態では、1次側コイル13aと1次側コンデンサ13bとは並列に接続されていたが、これに限られず、両者は直列に接続されていてもよい。同様に、2次側コイル23aと2次側コンデンサ23bとは、直列に接続されていてもよい。
○ 受電機器21の搭載対象は車両に限られず任意である。
○ 実施形態では、非接触の電力伝送を実現させるために磁場共鳴を用いたが、これに限られず、電磁誘導を用いてもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bを含む共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有してもよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bを含む共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる好適な一例について以下に記載する。
(イ)送電中の異常を把握する異常把握部を備え、前記停止条件は通常停止条件であり、前記制御部は、前記第1変換動作及び前記第2変換動作が行われている状況において前記異常把握部によって異常が把握された場合には、前記第2変換動作を継続させることなく、前記第1変換動作及び前記第2変換動作の双方を停止させる請求項5に記載の非接触電力伝送装置。
(ロ)前記受電機器は、前記2次側コイルによって受電された交流電力が入力される負荷を備え、前記閾値電圧値は、前記第1変換動作が停止してから、前記1次側コイル及び前記2次側コイルの相対位置が予め定められた基準位置である状況における前記平滑コンデンサから前記負荷までの回路の時定数と同一期間が経過した場合の前記平滑コンデンサの電圧値に設定されている請求項3に記載の送電機器。
(ハ)前記受電機器は、前記2次側コイルによって受電された交流電力が入力される負荷を備え、前記放電期間は、前記1次側コイル及び前記2次側コイルの相対位置が予め定められた基準位置である状況における前記平滑コンデンサから前記負荷までの回路の時定数と同一期間に設定されている請求項4に記載の送電機器。
10…非接触電力伝送装置、11…送電機器、12…交流電源、12a…AC/DC変換器(外部電力変換部)、12b…DC/AC変換器(DC/AC変換部)、13a…1次側コイル、14…送電側コントローラ(制御部)、15…電圧センサ、21…受電機器、23a…2次側コイル、C1…平滑コンデンサ、Q1…第1スイッチング素子、Q2u,Q2d…第2スイッチング素子。

Claims (5)

  1. 予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源と、
    前記交流電力が入力される1次側コイルと、
    を備え、前記1次側コイルから、2次側コイルを有する受電機器の前記2次側コイルに対して非接触で前記交流電力を送電可能な送電機器において、
    前記交流電源は、
    外部電力を所定の電圧値の直流電力に変換する第1変換動作を行う外部電力変換部と、
    前記直流電力を前記交流電力に変換する第2変換動作を行うDC/AC変換部と、
    前記外部電力変換部と前記DC/AC変換部との間に設けられた平滑コンデンサと、
    を備え、
    前記送電機器は、前記外部電力変換部及び前記DC/AC変換部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1変換動作及び前記第2変換動作が行われている状況において、予め定められた停止条件が成立したことに基づいて、前記第1変換動作を停止させる一方、前記第2変換動作を継続させることにより、前記平滑コンデンサの残留電荷によって生成された交流電力を前記1次側コイルへ入力させて、前記2次側コイルに対して非接触で送電する放電制御部を備えていることを特徴とする送電機器。
  2. 前記外部電力変換部は、第1スイッチング素子を有しており、前記第1変換動作は、前記第1スイッチング素子がON状態である場合に行われ、
    前記DC/AC変換部は、第2スイッチング素子を有しており、前記第2変換動作は、前記第2スイッチング素子の周期的なON/OFF動作が行われている場合に行われ、
    前記制御部は、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を個別に制御するものである請求項1に記載の送電機器。
  3. 前記平滑コンデンサの電圧値を検出する電圧センサを備え、
    前記放電制御部は、前記第1変換動作が停止してから、前記電圧センサによって検出される前記平滑コンデンサの電圧値が予め定められた閾値電圧値以下となるまで、前記第2変換動作を継続させる請求項1又は請求項2に記載の送電機器。
  4. 前記放電制御部は、前記第1変換動作が停止してから、予め定められた放電期間が経過するまで、前記第2変換動作を継続させる請求項1又は請求項2に記載の送電機器。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の送電機器と、
    前記受電機器と、
    を備えていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
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