JP2016208737A - ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの部材の回転速度差によらず、十分に大きなブレーキ力を得ることが可能なブレーキ装置を提供する。
【解決手段】軸線Oと交差する方向に延在する主面を少なくとも一つ有し、軸線周りに回転する第1回転体10と、第1回転体の少なくとも一つの主面に対向配置され、軸線周りに回転する第2回転体20と、を備え、第1回転体は、主面に、導体板21及びヒステリシス板22、又は磁石群11のいずれか一方が設けられ、第2回転体は、第1回転体の主面との対向面に、導体板及びヒステリシス板、又は磁石群のいずれか他方が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブレーキ装置に関するものである。
転てつ機などのトルクを利用した駆動機構において、磁気によってブレーキ力(制動力)がはたらくブレーキ装置を用いることがある。この種のブレーキ装置として、例えば特許文献1には、対向配置された二つの回転体において、一方の回転体の対向面に永久磁石を設け、他方の回転体の対向面にヒステリシス材を設けた構成のブレーキ装置(ヒステリシスブレーキ装置)が開示されている。
また、特許文献2には、対向配置された二つの回転体において、一方の回転体の対向面に永久磁石を設け、他方の回転体の対向面に導体を設けた構成のブレーキ装置(渦電流ブレーキ装置)が開示されている。なお、特許文献2には、前述したヒステリシスブレーキ装置も開示されている。
特許第5271382号 特開平9−196216号公報
ところで、特許文献1、2に開示されたヒステリシスブレーキ装置は、対向配置された回転体同士(2つの部材)の回転に速度差(回転速度差)がある場合にブレーキ力が生じる。このヒステリシスブレーキ装置のブレーキ力は、回転体同士の回転速度差による変化がなく一定である。しかしながら、ヒステリシスブレーキ装置では、大きなブレーキ力が必要な場合にブレーキ力が不十分となることがあった。
一方、特許文献2に開示された渦電流ブレーキ装置は、対向配置された回転体同士の回転に速度差がある場合に、回転体に設けられた導体に発生する渦電流によってブレーキ力が生じる。ここで、渦電流ブレーキ装置において、回転速度差が大きいときは大きなブレーキ力を得られるが、回転速度差が小さいときは小さなブレーキ力しか得られず、必要なブレーキ力を得られないことがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、2つの部材によるブレーキ力を回転速度差に依存するブレーキ力を発生する要素と、回転速度差に依存せずほぼ一定のブレーキ力を発生する要素を組み合わせることで、低回転速度差でも所定のブレーキ力を維持可能なブレーキ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るブレーキ装置は、軸線と交差する方向に延在する主面を少なくとも一つ有し、前記軸線周りに回転する第1回転体と、該第1回転体の少なくとも一つの主面に対向配置され、前記軸線周りに回転する第2回転体と、を備え、前記第1回転体は、前記主面に、導体板及びヒステリシス板、又は磁石群のいずれか一方が設けられ、前記第2回転体は、前記第1回転体の主面との対向面に、前記導体板及び前記ヒステリシス板、又は前記磁石群のいずれか他方が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るブレーキ装置は、前記第2回転体には、前記導体板と前記ヒステリシス板とが対向配置されており、前記第1回転体は、前記磁石群が配設された、第1の主面及び第2の主面を有し、前記第1の主面に配設された前記磁石群が前記導体板に対して所定の間隔をあけて対向し、前記第2の主面に配設された前記磁石群が前記ヒステリシス板に対して所定の間隔をあけて対向するように、前記第1回転体が前記導体板と前記ヒステリシス板との間に配設されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るブレーキ装置は、前記第2回転体には、一対の前記磁石群が所定の間隔をあけて対向配置されており、前記第1回転体は、前記導体板が配設された第1の主面と、前記ヒステリシス板が配設された第2の主面とを有し、前記導体板が一方の前記磁石群に対して所定の間隔をあけて対向し、前記ヒステリシス板が他方の前記磁石群に対して所定の間隔をあけて対向するように、前記一対の磁石群の間に前記第1回転体が配設されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るブレーキ装置は、前記第1回転体の主面には、前記磁石群が配設され、前記第2回転体は、前記主面との対向面に、前記磁石群と所定の間隔をあけて配設された前記導体板及び前記ヒステリシス板が配設されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るブレーキ装置は、前記導体板の中央部には貫通孔が形成され、該貫通孔内に前記ヒステリシス板が配設されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るブレーキ装置において、前記導体板が配設される、前記第1回転体又は前記第2回転体は磁性体からなり、前記導体板が配設される、前記第1回転体又は前記第2回転体の表面には磁性体からなる突起部が形成され、前記導体板には前記突起部が挿通される孔部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るブレーキ装置において、前記突起部の数と前記磁石群の磁極数とが、異なる数とされていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係るブレーキ装置において、前記磁石群は、永久磁石、または電磁石からなることを特徴とする。
本発明によれば、2つの部材によるブレーキ力を回転速度差に依存するブレーキ力を発生する要素と、回転速度差に依存せずほぼ一定のブレーキ力を発生する要素を組み合わせることで、低回転速度差でも所定のブレーキ力を維持可能なブレーキ装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置の概略を示す断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置に用いる磁石群の概略説明図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置に用いる導体板(ヒステリシス板)の概略説明図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置の変形例の概略説明図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置の変形例の概略を示す断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係るブレーキ装置の概略を示す側面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係るブレーキ装置が備える第1回転体の概略を示す正面図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係るブレーキ装置が備える第2回転体の概略を示す正面図である。 図9は、本発明の第2実施形態の変形例1に係るブレーキ装置の概略を示す側面図である。 図10Aは、本発明の第2実施形態の変形例1に係るブレーキ装置が備える第1回転体の概略を示す正面図である。 図10Bは、図9に示す第1回転体の内部構造を説明するための概略断面図である。 図11は、本発明の第2実施形態の変形例2に係るブレーキ装置の概略を示す側面図である。 図12は、本発明の第2実施形態の変形例2に係るブレーキ装置が備える第1回転体の概略を示す正面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るブレーキ装置の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付し、重複した説明を適宜省略する。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置1の概略を示す断面図である。
ブレーキ装置1は、図1に示すように、回転軸30(ロータ軸)に取り付けられている。このブレーキ装置1は、例えば転てつ機などが有するトルクを用いた駆動機構に適用される。ブレーキ装置1は、回転軸30の軸線O周りに回転する、第1回転体10と第2回転体20とを備えている。
第1回転体10は、軸線Oと交差する方向に延在する主面を少なくとも一つ有している。本実施形態において、第1回転体10は、軸線Oと直交する方向に延在する第1の主面10a(図1において上面)及び第2の主面10b(図1において下面)を有する円盤状の形状とされている。第1回転体10は、中央部に回転軸30が挿通される貫通孔を有し、この貫通孔に回転軸30が挿通され、回転軸30と一体に第1回転体10も回転するようになっている。
また、第1回転体10の第1の主面10a及び第2の主面10bには、磁石群11が設けられている。
第2回転体20は、第1回転体10の少なくとも一つの主面に対向配置されている。本実施形態において、第2回転体20は、円盤状の上面部20a及び底面部20bと円筒状の側面部20cとを有するハウジング形状となっている。第2回転体20の上面部20a及び底面部20bには貫通孔が形成されており、この貫通孔に回転軸30が挿通されている。また、この第2回転体20の内部には、回転軸30に挿通された第1回転体10が、第2回転体20とは非接触な状態で配置されている。
なお、本実施形態において、第1回転体10は磁性体、第2回転体20は磁性体及び非磁性体で構成されている。第2回転体の望ましい構成として、上面部20aは磁性体、底面部20b及び側面部20cは非磁性体である。
第2回転体20の上面部20a及び底面部20bの内面側には、それぞれ、導体板21とヒステリシス板22が配設されている。すなわち、第2回転体20の内部において、導体板21とヒステリシス板22とが対向配置されているのである。導体板21と磁石群11とは、所定の間隔をあけて非接触な状態に配置されている。また、ヒステリシス板22と磁石群11とにおいても同様に、所定の間隔をあけて非接触な状態に配置されている。
図2は、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置1に用いる磁石群11の概略説明図(正面図)である。磁石群11は、正面からみて回転軸30の軸芯回りにN極とS極とが交互に所定間隔で配列された複数の永久磁石11a、11bからなっている。図2においては、合計18個の永久磁石11a、11bが等間隔に配列されている。この磁石群11は、例えば接着剤によって第1回転体10に接着される。
図3は、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置1に用いる導体板21(ヒステリシス板22)の概略説明図である。
導体板21は、例えば円盤状のアルミニウム板であり、中央部に回転軸30を挿通するための貫通孔が形成されている。
ヒステリシス板22は、例えばFe−Cr−Co系の合金(FCC材)からなる円盤状の板であり、中央部に回転軸30を挿通するための貫通孔が形成されている。
本実施形態において、導体板21と磁石群11との距離は、必要とされるブレーキ力の大きさに応じて、適宜所定の間隔に設定される。また、ヒステリシス板22と磁石群11との距離も同様に、必要とされるブレーキ力の大きさに応じて、適宜所定の間隔に設定される。
以上のような構成とされた第1実施形態に係るブレーキ装置1においては、第1回転体10及び第2回転体20が軸線O周りに回転したときに、第1回転体10と第2回転体20とに回転速度差がある場合、磁石群11の磁束(交番磁束)が第2回転体20の導体板21に流れる。そして、この磁束を打ち消すように導体板21中に渦電流が流れることによって、第1回転体10と第2回転体20間に渦電流によるブレーキ力が生じることになる。この渦電流ブレーキ力は、回転速度差が大きくなるに従い、ブレーキ力が大きくなる。
また、第1回転体10と第2回転体20とに回転速度差がある場合、磁石群11の磁束(交番磁束)がヒステリシス板22に流れてヒステリシス損によるブレーキ力が生じる。このヒステリシス損によるブレーキ力は、回転速度差に関係なく概ね一定のブレーキ力となる。
このように、ブレーキ装置1においては、渦電流によるブレーキ力と、ヒステリシス損によるブレーキ力との2つのブレーキ力を併用することによって、低回転速度差(低回転数差)でも所定のブレーキ力を得ることができ、かつ、渦電流ブレーキ力によって回転速度差が大きくなるに従いブレーキ力を漸次増加させることができる。特に、この2つのブレーキ力の比率を適宜設定することで、ブレーキ装置の要求される回転速度差によるブレーキ力の特性を調整することも可能となる。
(第1実施形態の変形例)
次に、本発明の第1実施形態の変形例について説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係るブレーキ装置の変形例の概略説明図である。このブレーキ装置は、ブレーキ装置1の構成とは、導体板と第2回転体(第2回転体の上面部)の構成が異なっており、その他の構成についてはブレーキ装置1と同様の構成であるため、導体板121と第2回転体120(第2回転体120の上面部120a)の構成について詳述する。なお、図4は、第2回転体120に配設された導体板121を正面から見たときの概略図を示している。
導体板121は円盤状の形状をしており、導体板121には、径方向の内周側から外周側まで伸びた複数の孔部121aが形成されている。図4において、導体板121には、24か所の孔部121aが形成されている。
第2回転体120の上面部120aの内面側には、導体板121の孔部121aと嵌め合いとなる突起部120aaが設けられている。突起部120aaは導体板121の孔部121aの数と対応しており、図4においては、24個の突起部120aaが設けられている。導体板121は、突起部120aaを囲うように、上面部120aの内面側に配設されている。なお、突起部120aaは、上面部120aと同様に磁性体で構成されている。
以上のような構成とされたブレーキ装置においては、永久磁石11a(磁石群11)の表面から第2回転体120の上面部120a側に向かう磁束の経路は、導体板121よりも磁性体からなる上面部120aの突起部120aaの方が大きいため、突起部120aaに向かう磁束の経路が支配的となる。したがって、第2回転体120の上面部120a内部を経由して隣接する突起部120aaから永久磁石11bに戻るような磁気回路が形成され、この磁束密度の変化に応じて、これを打ち消すように導体板121に渦電流が流れる。すなわち、突起部120aaをツースヨークとして機能させ、磁束の集中を生じさせているのである。これによって、より渦電流を大きくし、より大きなブレーキ力を得ることが可能となっている。
また、各種実験結果から、磁石群11の極数と突起部120aの数は、突起部120aの数が多い方がより大きなブレーキ力を得られることがわかっている。したがって、ブレーキ装置においては、突起部120aの数が、磁石群11の極数よりも多いことが好ましい。
なお、上記の第1実施形態において、第1回転体10の第1の主面10a及び第2の主面10bに磁石群11が配設され、第2回転体20に導体板21及びヒステリシス板22が配設される場合について説明したが、磁石群11と、導体板21及びヒステリシス板22との配置が逆の構成でも良い。
例えば、図5に示すブレーキ装置101のように、第1回転体10の第1の主面10aに導体板21を配設し、第1回転体10の第2の主面10bにヒステリシス板22を配設する。そして、これらの導体板21及びヒステリシス板22と所定の間隔をあけて対向配置するように、一対の磁石群11を第2回転体20に対向配置する。このような構成とされたブレーキ装置101もブレーキ装置1と同様の効果を奏する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るブレーキ装置201について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係るブレーキ装置201の概略を示す側面図である。
ブレーキ装置201は、図6に示すように、第1回転軸230に挿通された第1回転体210と、第2回転軸240に挿通された第2回転体220とを備えている。
第2実施形態において、第1回転体210は、第1回転軸230の軸線Oと直交する方向に延在する主面210aを有する円盤状の形状とされている。第1回転体210は、中央部に第1回転軸230が挿通される貫通孔を有し、この貫通孔に第1回転軸230が挿通され、第1回転軸230と一体に第1回転体210も回転するようになっている。なお、第1回転体210は軸受け部215を有している。また、第1回転体230の主面210aには、磁石群211が設けられている。
第2回転体220は、軸線Oと直交する方向に延在する円盤状の形状とされており、第1回転体210の主面210aに対向配置されている。第2回転体220は、中央部に第2回転軸240が挿通される貫通孔が形成されており、この貫通孔に第2回転軸240が挿通され、第2回転軸240と一体に第2回転体220も回転するようになっている。なお、第2回転体220は軸受け部225を有している。
また、第2実施形態において、第1回転体210及び第2回転体220は磁性体によって構成されている。
第1回転体210の主面210a(磁石群211)と対向する第2回転体220の対向面には、導体板221及びヒステリシス板222が配設されている(図8参照)。これら導体板221と磁石群211とは、所定の間隔をあけて非接触な状態に配置されている。また、ヒステリシス板222と磁石群211とにおいても同様に、所定の間隔をあけて非接触な状態に配置されている。
図7は、本発明の第2実施形態に係るブレーキ装置201が備える第1回転体210の正面図である。なお、図7は、第2回転体220との対向面側から見た第1回転体210の正面図である。
第1実施形態では、渦電流とヒステリシス損との2つのブレーキ力が、それぞれ回転体の異なる対向面において生じる構成としているが、第2実施形態では、前述の2つのブレーキ力が一つの対向面において生じる構成とすることにより、構成を簡便にできるという特徴がある。すなわち、第2実施形態においては、第2回転体220の同一面の内周側と外周側との対向面に渦電流ブレーキ力とヒステリシスブレーキ力とが生じる構成としているのである。
第2実施形態において、磁石群211は、正面からみて第1回転軸230の軸線O回りにN極とS極とが交互に等間隔に配列された複数の永久磁石211a、211bからなっている。図7においては、合計24個の永久磁石211a、211bが配列されている。この磁石群211は、例えば接着剤によって第1回転体210に接着される。
図8は、本発明の第2実施形態に係るブレーキ装置201が備える第2回転体220の概略を示す正面図である。なお、図8は、第1回転体210との対向面側から見た第2回転体220の正面図であり、第2回転体220に導体板221及びヒステリシス板222が配設された状態を示している。
ヒステリシス板222は、例えばFe−Cr−Co系の合金(FCC材)からなる円盤状の板であり、中央部に第2回転軸240を挿通するための貫通孔が形成されている。導体板221は、例えば円盤状のアルミニウム板であり、中央部にヒステリシス板222を配設するための貫通孔が形成されている。
第2実施形態において、導体板221とヒステリシス板222とが同一面上に配設されており、導体板221の内側の貫通孔内にヒステリシス板222が配置されている。
また、第2実施形態において、導体板221と磁石群211との距離は、必要とされるブレーキ力の大きさに応じて、適宜所定の間隔に設定される。また、ヒステリシス板222と磁石群211との距離も同様に、必要とされるブレーキ力の大きさに応じて、適宜所定の間隔に設定される。
以上のような構成とされた本発明の第2実施形態に係るブレーキ装置201においては、第1回転体210及び第2回転体220が軸線O周りに回転したときに、第1回転体210と第2回転体220とに回転速度差がある場合、磁石群211の磁束(交番磁束)が導体板221に流れる。そして、この磁束を打ち消すように導体板221中に渦電流が流れることによって、第1回転体210と第2回転体220との間に渦電流によるブレーキ力が生じることになる。また、第1回転体210と第2回転体220とに回転速度差がある場合、磁石群211の磁束(交番磁束)がヒステリシス板222に流れヒステリシス損によるブレーキ力が生じる。
このように、ブレーキ装置201においても、ブレーキ装置1と同様に、渦電流によるブレーキ力と、ヒステリシス損によるブレーキ力との2つのブレーキ力を併用することによって、低回転速度差でも所定のブレーキ力を得ることができ、かつ、渦電流ブレーキ力によって回転速度差が大きくなるに従いブレーキ力を漸次増加させることができる。
また、第2実施形態に係るブレーキ装置201は、第1回転体210の一つの主面210aに磁石群211が配設され、この主面210aと対向する第2回転体220の一つの面に導体板221及びヒステリシス板222が配設された構成とされているので、ブレーキ装置1と比較してより小型化することができる。
(第2実施形態の変形例1)
次に、第2実施形態の変形例1に係るブレーキ装置301について説明する。ブレーキ装置301は、第1回転体の構成以外は、上述した第2実施形態に係るブレーキ装置201と同様の構成であるため、同一の構成のものについては同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
図9は、本発明の第2実施形態の変形例1に係るブレーキ装置301の概略を示す側面図である。図10Aは、本発明の第2実施形態の変形例1に係るブレーキ装置301が備える第1回転体310の概略を示す正面図である。なお、図10Aは、第2回転体220との対向面側から見た第1回転体310の正面図である。図10Bは、図9に示す第1回転体の内部構造を説明するための概略断面図である。
ブレーキ装置301は、第1回転軸230が挿通された第1回転体310と、第2回転軸240が挿通された第2回転体220とを備えている。
第1回転体310は、ハウジング形状をしており、第2回転体220との対向面側に、軸線O周りに等間隔に配列された櫛歯状のヨーク板311が設けられている。このヨーク板311の内面側(図10Bにおいて右面側)には、リング状のコイル312が配置されている。また、このコイル311は、例えば第1回転体310の内部に設けられた回路基板(図示なし)に固定されている。また、第1回転体310の中央部には貫通孔が形成されるとともに、軸受け部315が設けられ、この貫通孔及び軸受け部315に第1回転軸230が挿通されている。
そして、このコイル312に電流を流すことにより、櫛歯状のヨーク板311の外側及び内側がそれぞれN極とS極とに励磁される。すなわち、ヨーク板311とコイル312とが電磁石として機能し、磁石群を形成するのである。このようにN極とS極とに励磁されたヨーク板311に対向するように、第2回転体220の導体板221及びヒステリシス板222を配置することでヒステリシスブレーキ及び渦電流ブレーキが発生する。したがって、ブレーキ装置301も、上述したブレーキ装置201と同様の効果を奏する。また、このブレーキ力は、コイル312(励磁コイル)に流す電流値によって制御することが可能である。
(第2実施形態の変形例2)
次に、第2実施形態の変形例2に係るブレーキ装置401について説明する。ブレーキ装置401は、第1回転体の構成以外は、上述した第2実施形態に係るブレーキ装置201と同様の構成であるため、同一の構成のものについては同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
図11は、本発明の第2実施形態の変形例2に係るブレーキ装置401の概略を示す側面図である。図12は、本発明の第2実施形態の変形例2に係るブレーキ装置401が備える第1回転体410の概略を、第2回転体220との対向面側から見た正面図である。
ブレーキ装置401は、第1回転軸230が挿通された第1回転体410と、第2回転軸240が挿通された第2回転体220とを備えている。
第1回転体410は、軸線Oと直交する方向に延在する円盤状の形状とされており、第2回転体220の面に対向配置されている。第1回転体410は、中央部に第1回転軸230が挿通される貫通孔が形成されており、この貫通孔に第1回転軸230が挿通され、第1回転軸230と一体に第1回転体410も回転するようになっている。なお、第1回転体410は軸受け部415を有している。
第2回転体220の導体板221及びヒステリシス板222と対向する第1回転体410の主面には、回路基板412が配設されている。そして、この回路基板412上にさらに、第1回転軸230の軸線O周りに等間隔に複数のコイル411が配設されている。
各コイル411には、直流電圧が印可され、印可電圧の正負の極性によって各コイル411によって形成される磁場は、正面から見て軸線O周りにN極とS極とが交互に現れるようになっている。すなわち、このコイル411(電磁コイル)が電磁石となり、磁石群を形成する。なお、図12では、各コイル411の中心に磁性体を設けていないが、必要に応じて適当な磁性体を設けることもできる。
以上のような構成とされたブレーキ装置401も、上述したブレーキ装置201と同様の効果を奏する。
なお、上記の実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば上記実施形態においては、第1回転体及び第2回転体が回転する場合について説明したが、片方の回転体が固定されていても良い。
O 軸線
1、101、201、301、401 ブレーキ装置
10、210、310、410 第1回転体
10a 第1の主面
10b 第2の主面
11、211 磁石群
11a、11b 永久磁石
20、120、220 第2回転体
20a、120a 上面部
20b 底面部
20c 側面部
21、121、221 導体板
22、222 ヒステリシス板
30 回転軸
120aa 突起部
121a 孔部
210a 主面
215、225、315、415 軸受け部
230 第1回転軸
240 第2回転軸
310a 凸部
311 ヨーク板
312、411 コイル
412 回路基板

Claims (8)

  1. 軸線と交差する方向に延在する主面を少なくとも一つ有し、前記軸線周りに回転する第1回転体と、
    該第1回転体の少なくとも一つの主面に対向配置され、前記軸線周りに回転する第2回転体と、を備え、
    前記第1回転体は、前記主面に、導体板及びヒステリシス板、又は磁石群のいずれか一方が設けられ、
    前記第2回転体は、前記第1回転体の主面との対向面に、前記導体板及び前記ヒステリシス板、又は前記磁石群のいずれか他方が設けられていることを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記第2回転体には、前記導体板と前記ヒステリシス板とが対向配置されており、
    前記第1回転体は、前記磁石群が配設された、第1の主面及び第2の主面を有し、
    前記第1の主面に配設された前記磁石群が前記導体板に対して所定の間隔をあけて対向し、前記第2の主面に配設された前記磁石群が前記ヒステリシス板に対して所定の間隔をあけて対向するように、前記第1回転体が前記導体板と前記ヒステリシス板との間に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記第2回転体には、一対の前記磁石群が所定の間隔をあけて対向配置されており、
    前記第1回転体は、前記導体板が配設された第1の主面と、前記ヒステリシス板が配設された第2の主面とを有し、
    前記導体板が一方の前記磁石群に対して所定の間隔をあけて対向し、前記ヒステリシス板が他方の前記磁石群に対して所定の間隔をあけて対向するように、前記一対の磁石群の間に前記第1回転体が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  4. 前記第1回転体の主面には、前記磁石群が配設され、
    前記第2回転体は、前記主面との対向面に、前記磁石群と所定の間隔をあけて配設された前記導体板及び前記ヒステリシス板が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  5. 前記導体板の中央部には貫通孔が形成され、該貫通孔内に前記ヒステリシス板が配設されていることを特徴とする請求項4に記載のブレーキ装置。
  6. 前記導体板が配設される、前記第1回転体又は前記第2回転体は磁性体からなり、
    前記導体板が配設される、前記第1回転体又は前記第2回転体の表面には磁性体からなる突起部が形成され、
    前記導体板には前記突起部が挿通される孔部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のブレーキ装置。
  7. 前記突起部の数と前記磁石群の磁極数とが、異なる数とされていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のブレーキ装置。
  8. 前記磁石群は、永久磁石又は電磁石からなることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のブレーキ装置。
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