JP2016208720A - 機電一体型ユニット - Google Patents

機電一体型ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2016208720A
JP2016208720A JP2015089267A JP2015089267A JP2016208720A JP 2016208720 A JP2016208720 A JP 2016208720A JP 2015089267 A JP2015089267 A JP 2015089267A JP 2015089267 A JP2015089267 A JP 2015089267A JP 2016208720 A JP2016208720 A JP 2016208720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooler
integrated unit
medium
electromechanical integrated
power converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015089267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6550893B2 (ja
Inventor
裕介 中山
Yusuke Nakayama
裕介 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2015089267A priority Critical patent/JP6550893B2/ja
Publication of JP2016208720A publication Critical patent/JP2016208720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6550893B2 publication Critical patent/JP6550893B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】車両の停車時における冷却性能の低下を抑制する機電一体型ユニットを提供する。
【解決手段】機電一体型ユニットにおいて、複数の半導体素子を有する電力変換回路、及び、半導体素子を冷却する複数の冷却器を有する電力変換器と、モータ及びギアのうち少なくとも何れか一方の部品、当該部品を収容するケース、及び、ケース内に溜まる第1媒体を有する駆動部とを備え、電力変換器及び駆動部は、一体のユニットとして形成され、複数の冷却器のうち、一方の冷却器の一部は、ケース内に位置しつつ第1媒体を接触し、他方の冷却器は第2媒体と接触し、第1媒体の熱伝導率が2媒体の熱伝導率より高い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機電一体型ユニットに関するものである。
自動車に設けられる駆動装置において、自動車の後輪駆動系のモータを駆動制御するパワーコントロールユニット(PCU)に冷却フィンを取り付けて、後輪用のギヤ機構やディファレンシャルギヤが収められたギヤケース内に冷却フィンが突出するようPCUをギヤケースの上部に載置する。そして、ディファレンシャルギヤをその一部が潤滑油に浸漬させるよう配置することにより、自動車の走行に伴って回転するディファレンシャルギヤにより掻き上げられた潤滑油を冷却フィンに掛けてPCUを冷却する駆動装置が開示されている(特許文献1)。
特開2006−264442号公報
しかしながら、車両が停車し、ギアが回転していない場合には、潤滑油がギアにより掻き上げられないため、PCUに当たる潤滑油の量が少なく、PCUの冷却性能が低下するという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、車両の停車時における冷却性能の低下を抑制する機電一体型ユニットを提供することである。
本発明において、電力変換器は半導体素子を冷却する複数の冷却器を備え、駆動部は、モータ及びギアのうち少なくとも何れか一方の部品、当該部品を収容するケース、及び当該ケース内に溜まる第1媒体を備え、複数の冷却器のうち一方の冷却器の一部がケース内で第1媒体と接触し、他方の冷却器が第1媒体より熱伝導率の高い第2媒体と接触することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、車両が停車しているときに、冷却器がケース内に溜まっている第1媒体と接触しているため、半導体素子の発熱により、熱が冷却器に伝わった場合でも、当該冷却器は第1媒体で冷やされるので、車両の停車時における冷却性能の低下を抑制するという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る機電一体型ユニットの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る機電一体型ユニットの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る機電一体型ユニットの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る機電一体型ユニットの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るインホイールモータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るインホイールモータの断面図である。 本発明の変形例に係るインホイールモータの断面図である。 本発明の変形例に係るインホイールモータの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るインホイールモータの断面図である。 本発明の変形例に係るインホイールモータの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は、本発明の実施形態に係る機電一体型ユニットの断面図である。本実施形態に係る機電ユニットは、例えば車両に設けられる。
機電一体型ユニット100は、駆動部10と電力変換器20を備えており、駆動部10と電力変換器20を一体化したユニットである。
駆動部10はギアボックス11、ギア12、ベアリング13及び媒体14を備えている。駆動部10は、モータ又はエンジンから出力される動力を、車輪に伝達する伝達機構である。ギアボックス11は、ギア12、ベアリング13及び媒体14を収容するケースである。ギア12は、他の図示しないギアと噛合しており、減速ギアを構成する部品の1つである。ギア12は、動力を車輪に伝える機能を有している。ギア12は、ベアリング13に支持されている。ベアリング13は、ギア12を回転可能な状態で支持する。そして、ギア12の回転軸が、複数のベアリング13の間に狭持されている。
媒体14はベアリング13を潤滑するための液状の媒体である。媒体14は、オイルである。媒体14は、ギアボックス11の下部に形成された空間に溜まっている。ギア12の一部は、媒体14に浸かっている。そのため、ギア12が回転すると、媒体14は、ギアの12の回転によって跳ね上がり、跳ね上げられた媒体14がベアリング13等に当たる。そのため、ギア12の回転により、ベアリング13がオイルで潤滑されることになる。すなわち、媒体14としてオイルを用いた場合には、ギア12、ベアリング13及び媒体14は、潤滑機構としても機能する。なお、媒体14には、オイルの代わりに、例えば水などの液体が用いられてもよい。
電力変換器20は、半導体素子21、22、絶縁基板23、24、冷却器25、26、及びケース27を備えている。半導体素子21、22は、電力変換回路に含まれる回路素子であって、IGBT又はMOSFET等のスイッチング素子又はダイオードである。半導体素子21、22により構成される電力変換回路は、例えば、バッテリの電力を交流に変換するインバータであって、一対のスイッチング素子をブリッジ状で三相に接続した回路である。なお、電力変換器20に含まれる電力変換回路は、インバータに限らず、例えばコンバータであってもよい。
半導体素子21、22はモジュール化されており、半導体素子21、22の互いに向き合う側面は、ハンダにより絶縁基板23、24にそれぞれ接合している。すなわち、半導体素子21、22は、絶縁基板23の一側面と絶縁基板24の一側面との間に狭持されている。なお、半導体素子21、22は一体化した1つのモジュールで構成されてもよい。
絶縁基板23、24は、半導体素子21、22と冷却器25、26との間を絶縁するための基板である。絶縁基板23、24の主面は、モジュール化された半導体素子21、22の表面にハンダを介して接合している。
冷却器25は、半導体素子21、22を冷却する部品であって、アルミで形成されている。冷却器25と絶縁基板23との間は、例えば接着剤で接着している。
冷却器25の一方向には、フィンが形成されており、当該一方向と反対側は絶縁基板23の主面に沿った面になっている。冷却器25のうちフィンの部分は媒体14と接触している。そして、冷却器25の一部はギアボックス11内に位置しつつ、冷却器25の他の部分はケース27内に位置する。
冷却器26は、半導体素子21、22を冷却する部品であって、銅で形成されている。冷却器26と絶縁基板24との間は、例えば接着剤で接着している。冷却器26の一方向には、フィンが形成されており、当該一方向と反対側は絶縁基板24の主面に沿った面になっている。冷却器26のうちフィンの部分は、媒体14とは異なる媒体(例えば空気)接触している。すなわち、冷却器25は油冷式の冷却器であり、冷却器26は空冷式の冷却器である。
ケース27は、半導体素子21、22、絶縁基板23、24、冷却器25、26を収容する筐体である。ケース27はギアボックス11と一体化している。
媒体14の熱伝導率は、冷却器26の冷媒である空気の熱伝導率よりも高い。また、冷却器26の熱膨張率(α)は、冷却器25の熱膨張率(α)よりも低い。
次に、機電一体型ユニット100の冷却機能について説明する。半導体素子21、22が駆動し、半導体素子21、22が熱源になると、半導体素子21、22の熱は、絶縁基板23、24を介して、冷却器25、26に伝わる。冷却器25は媒体14で冷却され、冷却器26は空気で冷却される。すなわち、半導体素子21、22と冷却器25との間に第1伝熱経路が形成され、半導体素子21、22と冷却器26との間に第2伝熱経路が形成される。そして、それぞれの伝熱経路を伝わる熱は、媒体14と空気で冷やされる。
例えば、車両が走行しているときには、媒体14が高温になるため、半導体素子21、22の熱は、第1伝熱経路を伝わっても、冷却器25では冷却し難い。一方、冷却器26は空冷式のため、車両が走行しているときも十分な冷却機能を発揮できる。そのため、半導体素子21、22の熱は、第2伝熱経路を伝わって、冷却器26で冷やされる。これにより、車両の走行中に、半導体素子21、22の熱を放熱することができる。
また、例えば車両が停車しているとき、あるいは、登坂でアクセルホールドのときには、半導体素子21、22の熱は、第2伝熱経路を伝わっても、冷却器26では冷却し難い。一方、冷却器25は媒体14と接触しており、車両の停車中、媒体14の温度は低い。半導体素子21、22の熱は、第1伝熱経路を伝わって、冷却器25で冷やされる。これにより、車両の停車中、半導体素子21、22の熱を放熱することができる。
上記のように、本実施形態では、電力変換器20は半導体素子21、22を冷却する複数の冷却器25、26を備え、駆動部10はギア12、ギアボックス11、及びケース内に溜まる媒体14を備え、冷却器25の一部がギアボックス11内で媒体14と接触し、冷媒14の伝導率が、冷却器26と接触する媒体(空気)よりも高い。これにより、ギア12が回転しない場合でも、半導体素子で発生した熱が冷却器25を介して放熱されるため、車両の停車時における冷却性能を高めることができる。また、車両の走行中、媒体14の温度が高くなった場合には、半導体素子で発生した熱は冷却器26に伝わり、冷却器26の熱は空気中に放出される。そのため、車両の走行中における冷却性能を高めることができる。また、車速が増加した場合には、風速が大きくなるため、冷却器26の放熱性能がさらに高めることができる。また、本実施形態では、放熱性能の異なる伝熱経路が複数形成されるため、過渡熱性能および定常熱性能を向上できる。
また本実施形態では、半導体素子21、22から媒体14までの伝熱経路上に位置する冷却器26の熱膨張率(α)は、半導体素子21、22から空気までの伝熱経路上に位置する冷却器25の熱膨張率(α)より低い。複数の伝熱経路では、放熱媒体が異なるため、経路間で温度差が生じる。そして、伝熱経路上に位置する部品が熱により膨脹した場合には、経路間の温度差によって、熱膨張に差が生じるおそれがある。本実施形態では、冷却器26の熱膨張率(α)を、冷却器25の熱膨張率(α)より低くすることで、熱膨張差を縮小できる構造となるため、熱膨張による歪みを抑制できる。
また本実施形態では、冷却器25がアルミで形成され、冷却器26が銅で形成されている。これにより、機電一体型ユニットが熱膨張差を縮小できる構造となるため、熱膨張による歪みを抑制できる。
なお、本実施形態では、電力変換器20と一体化される駆動部10として、ギアのユニットとしたが、モータのユニットと電力変換器20とを一体化させて、機電一体型ユニット100を構成してもよい。モータユニットと電力変換器20とを一体化させた機電一体型ユニット100において、モータのロータがベアリング13に回転可能な状態で支持されており、モータ、ベアリング13及び媒体14がモータケースに収容されている。そして、ロータの回転により媒体14が掻き上げられて、ベアリング13が潤滑される。
なお、本実施形態では、駆動部10及び上記のモータユニットを、電力変換器20と一体化させることで、機電一体型ユニット100を構成してもよい。
なお、本実施形態において、冷却器26は、冷却器25を形成するアルミよりも熱膨張率の低いアルミで形成されてもよい。
なお、本実施形態において、絶縁基板24の熱膨張率が絶縁基板23の熱膨張率よりも低くなるように、絶縁基板23、24を構成してもよい。また、本実施形態では、冷却器25に接触する媒体14(第1媒体)と、冷却器26に接触する媒体(第2媒体)の違いを、熱伝導率で規定したが、熱容量又は熱伝達率でもよい。すなわち、第1媒体の熱容量は第2媒体の熱容量よりも高く、又は、第1媒体の熱伝達率は第2媒体の熱伝達率よりも高くしてもよい。
《第2実施形態》
図2は、発明の他の実施形態に係る機電一体型ユニットの断面図である。本例では上述した第1実施形態に対して、緩衝材28を設ける点が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。
電力変換器20は、半導体素子21、22等の他に、緩衝材28を有している。緩衝材28は、冷却器26の膨脹を緩衝するための部材であって、板状に形成されている。緩衝材28は、絶縁基板24と冷却器26との間に狭持されている。緩衝材28は、接着剤又はハンダにより絶縁基板24及び冷却器26に固定されている。
上記のように本実施形態では、電力変換器20は、冷却器26の熱による膨脹を緩衝する緩衝材28を備えている。これにより、機電一体型ユニットが熱膨張差を縮小できる構造となるため、熱膨張による歪みを抑制できる。
なお、本実施形態では、冷却器25と冷却器26の熱膨張率を同じにした上で、緩衝材を電力変換器20に設けてもよい。
また本実施形態の変形例として、図3に示すように、電力変換器20は、緩衝材28、29を備えてもよい。図3は、変形例に係る機電一体型ユニットの断面図である。緩衝材29は、冷却器25の膨脹を緩衝するための部材であって、板状に形成されている。緩衝材29は、絶縁基板23と冷却器25との間に狭持されている。また、緩衝材28の緩衝量は、緩衝材29の緩衝量より大きい。緩衝材28、29の緩衝量は、例えばヤング率により規定される。これにより、機電一体型ユニットが熱膨張差を縮小できる構造となるため、熱膨張による歪みを抑制できる。
《第3実施形態》
図4は、発明の他の実施形態に係る機電一体型ユニットの断面図である。本例では上述した第1実施形態に対して、冷却器26の形状が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。
冷却器26の断面が電力変換回路側に湾曲した形状になるように、冷却器26が形成されている。冷却器26の断面は、半導体素子21、22から冷却器26に伝わる熱の伝熱方向に沿った面である。図4の例では、x軸の方向が伝熱方向となる。また電力変換回路は、半導体素子21、22により形成される回路である。冷却器26の断面は、電力変換回路側に突き出た凸状になっている。
媒体14の熱伝導率は、冷却器26の冷媒となる空気の熱伝導率よりも高い。そのため、例えば、車両が停車している状態で、半導体素子21、22で発生した熱が、冷却器25に伝わったときには、冷却器25の熱は媒体14で放熱される。一方、半導体素子21、22で発生した熱が、冷却器26に伝わったときには、冷却器26の熱は放熱されにくい。上記のように、本実施形態では、冷却器26の断面が電力変換回路側に湾曲した形状になっているため、冷却器26が熱により膨張した際には、冷却器26は、湾曲の状態から平坦な状態に変形する。これにより、熱膨脹差による歪みを抑制できる。
なお、本実施形態では、xz面に沿った断面において、冷却器26を湾曲の形状にしたが、xy面に沿った断面において、冷却器26が湾曲の形状になるようにしてもよい。
《第4実施形態》
図5は、発明の他の実施形態に係る機電一体型ユニットの断面図である。機電一体型ユニットの各構成は、上述した第1実施形態と同様であり、その記載を適宜、援用する。
図5において、xは車両の進行方向を示し、yは車両の左右方向であり、zは車両の上下方向(車両の高さ方向)である。またx軸の正の方向が、車両が前方に走行する際の進行方向である。
図5に示すように、電力変換器(INV)20は、車両が前進するときの進行方向(x軸の正方向)に対して、駆動部10よりも後方の位置に配置されている。これにより、例えば落下物等が車両に落ちた場合に、電力変換器20は直撃を回避できる。そのため、安全性の高いユニットを実現できる。
《第5実施形態》
図6は、発明の他の実施形態に係るインホイールモータの断面図である。機電一体型ユニットは、ホイールと一体となっている。機電一体型ユニットの各構成は、上述した第1実施形態と同様であり、その記載を適宜、援用する。
図6において、xは車両の進行方向を示し、yは車両の左右方向であり、zは車両の上下方向(車両の高さ方向)である。またx軸の正の方向が、車両が前方に走行する際の進行方向である。Lは減速機10aに含まれるギア12の回転軸の位置を表しており、Lはモータ10bのロータの回転軸の位置を表している。
駆動部10は、減速機10a及びモータ10bを備えている。駆動部10及び電力変換器20はホイール30内に設けられている。減速機10aは、第1実施形態で示した駆動部10と同様の構成であって、ギアボックス11、ギア12等を有している。モータ10bは、減速機10aと一体になっている。モータ10bの回転軸は、ギア12に連結することで、モータ10bのロータの回転により発生する駆動力がギア12に伝達される。また減速機10aの出力軸がタイヤの回転軸(タイヤ軸)に相当する。モータ10bの筐体であるモータケースは、ギアボックス11と一体になっている。
減速機10aは、車両の高さ方向でロータの回転軸に対して、ギア12の回転軸がオフセットされるように、配置されている。言い替えると、ギア12の回転軸の位置は、車両の高さ方向でロータの回転軸よりも低い位置である。
電力変換器(INV)20は、車両が前進するときの進行方向(x軸の正方向)に対して、減速機10aよりも後方の位置に配置されている。また、電力変換器20は、車両の高さ方向(z方向)で、減速機10aよりも低い位置に配置されている。これにより、例えば落下物等が車両に落ちた場合に、電力変換器20は直撃を回避できる。そのため、安全性の高いユニットを実現できる。
また本実施形態に係る変形例として、図7に示すように、電力変換器20は、減速機10aとモータ10bで形成されるスペース内に配置されてもよい。図7は、変形例に係るインホイールモータの断面図である。x軸、y軸、及びz軸の表示は図6と同様である。図7において、Lは減速機10aに含まれるギア12の回転軸の位置を表しており、Lはモータ10bのロータの回転軸の位置を表している。
減速機10aは、車両の高さ方向でロータの回転軸に対して、ギア12の回転軸がオフセットされるように、配置されている。減速機10aの回転軸とモータ10bの回転軸をオフセットさせることで、車両の高さ方向でモータ10bの下方に位置し、かつ、車両の左右方向で減速機10aの左側に位置する部分には、空間が形成される。そして、当該空間に電力変換器20が配置されている。さらに、電力変換器20は、車両が前進するときの進行方向(x軸の正方向)に対して、減速機10aよりも後方の位置に配置されている。
これにより、例えば落下物等が車両に落ちた場合に、電力変換器20は直撃を回避できるため、安全性の高いユニットを実現することができる。また、機電一体型ユニットの小型化も実現できる。
また本実施形態に係る変形例として、図8に示すように、電力変換器20は、車両の高さ方向で、減速機10aの下側に配置されてもよい。図8は、変形例に係るインホイールモータの断面図である。x軸、y軸、及びz軸の表示は図6と同様である。図8において、Lは減速機10aに含まれるギア12の回転軸の位置を表しており、Lはモータ10bのロータの回転軸の位置を表している。
図8に示すように、電力変換器20は、減速機10aの底面に設けられている。これにより、安全性の高い機電一体型ユニットを実現できる。
《第6実施形態》
図9は、発明の他の実施形態に係るインホイールモータの断面図である。図9において、Lはモータ10bのロータの回転軸の位置を表している。機電一体型ユニットは、ホイールと一体となっている。駆動部10は、モータであって、ロータ、ステータ、ベアリング、モータケース、及び媒体を備えている。ロータは、第1実施形態に係るギア12と同様に、ベアリングにより回転可能な状態で支持されている。そして、ロータの回転により、モータケースの下部に溜まる媒体が掻き上げられて、媒体がベアリングを潤滑する。媒体はオイル等である。
電力変換器20は、車両の高さ方向で、減速機10aの下側に配置されており、具体的には、駆動部10の底面に設けられている。これにより、安全性の高い機電一体型ユニットを実現できる。
なお、本実施形態に係る変形例として、図10に示すように、電力変換器20は、車両の高さ方向で、モータ10bの下側に配置されてもよい。図10は、発明の他の実施形態に係るインホイールモータの断面図である。図10において、Lは、減速機10aに含まれるギア12の回転軸の位置、及び、モータ10bのロータの回転軸の位置を表している。モータ10bは、減速機10aと一体になっており、モータ10bの回転軸と減速機10aの回転軸は、車両の高さ方向で、同じ高さになっている。なお、減速機10aの下部には、オイルなどの媒体14aが溜まっており、モータ10bの下部には、オイルなどの媒体14bが溜まっている。
10…駆動部
11…ギアボックス
12…ギア
13…ベアリング
14…媒体
20…電力変換器
21、22…半導体素子
23、24…絶縁基板
25、26…冷却器
27…ケース
28、29…緩衝材
30…ホイール
100…機電一体型ユニット

Claims (7)

  1. 複数の半導体素子を有する電力変換回路、及び、前記半導体素子を冷却する複数の冷却器を有する電力変換器と、
    モータ及びギアのうち少なくとも何れか一方の部品、当該部品を収容するケース、及び、前記ケース内に溜まる第1媒体を有する駆動部とを備え、
    前記電力変換器及び前記駆動部は、一体のユニットとして形成され、
    前記複数の冷却器のうち、一方の冷却器の一部は、前記ケース内に位置しつつ前記第1媒体を接触し、他方の冷却器は第2媒体と接触し、
    前記第1媒体の熱伝導率が前記2媒体の熱伝導率より高い
    機電一体型ユニット。
  2. 請求項1記載の機電一体型ユニットにおいて、
    前記複数の半導体素子から前記第2媒体までの伝熱経路上に位置する部品の熱膨張率は、前記複数の半導体素子から前記第1媒体までの伝熱経路上に位置する部品の熱膨張率よりも低い
    機電一体型ユニット。
  3. 請求項1又は2記載の機電一体型ユニットにおいて、
    前記一方の冷却器はアルミにより形成され、
    前記他方の冷却器は、前記一方の冷却器に含まれるアルミよりも熱膨張率の低いアルミ及び銅のうち少なくともいずれか一方の材料により形成されている
    機電一体型ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の機電一体型ユニットにおいて、
    前記電力変換器は、前記他方の冷却器の熱による膨脹を緩衝する緩衝材を有する
    機電一体型ユニット。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の機電一体型ユニットにおいて、
    前記電力変換器は、前記一方の冷却器の熱による膨脹を緩衝する第1緩衝材、及び、前記他方の冷却器の熱による膨脹を緩衝する第2緩衝材を有し、
    前記第2緩衝材の緩衝量は、前記第1緩衝材の緩衝量より大きい
    機電一体型ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の機電一体型ユニットにおいて、
    前記他方の冷却部の断面は、前記電力変換回路側に湾曲した形状に形成されている
    機電一体型ユニット。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の機電一体型ユニットにおいて、
    前記機電一体型ユニットは車両に設けられ、
    前記電力変換器は、前記車両が前進するときの進行方向に対して、前記駆動部よりも後方の位置に配置されている
    機電一体型ユニット。
JP2015089267A 2015-04-24 2015-04-24 機電一体型ユニット Active JP6550893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015089267A JP6550893B2 (ja) 2015-04-24 2015-04-24 機電一体型ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015089267A JP6550893B2 (ja) 2015-04-24 2015-04-24 機電一体型ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016208720A true JP2016208720A (ja) 2016-12-08
JP6550893B2 JP6550893B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=57490871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015089267A Active JP6550893B2 (ja) 2015-04-24 2015-04-24 機電一体型ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6550893B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060810A1 (ja) * 2007-11-06 2009-05-14 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. インバータ一体型電動圧縮機
JP2009200258A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Toyota Motor Corp 半導体モジュール
JP2009247119A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Aisin Aw Co Ltd 駆動装置
JP2015104168A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 アスモ株式会社 電動ポンプ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060810A1 (ja) * 2007-11-06 2009-05-14 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. インバータ一体型電動圧縮機
JP2009200258A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Toyota Motor Corp 半導体モジュール
JP2009247119A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Aisin Aw Co Ltd 駆動装置
JP2015104168A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 アスモ株式会社 電動ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6550893B2 (ja) 2019-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017101679A1 (zh) 托盘、动力电池包及电动车
CN109311376B (zh) 用于车辆的电气轴驱动器
CN108390123B (zh) 一种动力电池包热管理系统及汽车
JP4816350B2 (ja) コンデンサの冷却構造およびその冷却構造を備えたモータ
JP2011069402A (ja) 発電機能付き軸受装置及びこれを用いた車両用軸受装置
CN106128300B (zh) 显示设备
JP2007013223A (ja) 鉄道車両用電力変換装置
JP6741561B2 (ja) 鉄道車両の電力変換装置
US9059607B2 (en) Gear-integrated electric motor and electric vehicle
JP4322898B2 (ja) 鉄道車両用電力変換装置
JP2011217559A5 (ja) ギア一体型電動モータ
EP2434542A2 (en) Heat dissipation device with multiple heat conducting pipes
JP5239349B2 (ja) パワートレインケースの冷却構造
JP5785203B2 (ja) ヒートシンクを含む冷却構造部を備えるサーボアンプ
KR102248103B1 (ko) 열전 소자를 적용한 차량 파워 모듈
JP6550893B2 (ja) 機電一体型ユニット
JPWO2017006429A1 (ja) ホィール駆動装置の配設構造
JP2007227437A (ja) 冷却装置
JP2012227344A (ja) 電力変換装置
JP2013157573A (ja) 蓄熱冷却器
Singh et al. Heat pipe applications in cooling automotive electronics
JP2018179127A (ja) 潤滑油昇温装置及び潤滑油昇温方法
JP4491492B2 (ja) 自動車用モータ駆動装置
JP2009225549A (ja) 冷却機構
CN210781900U (zh) 一种连续冷却与抗热冲击冷却复合的一体式散热器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190617

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6550893

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151