JP2016208254A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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寿大 今井
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Abstract

【課題】読み取る画像データの品質向上を図ることができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】実施形態に係る画像読取装置は、原稿移動方式で動作する場合に原稿が通過する第1の透明窓、および原稿固定方式で動作する場合に前記原稿が載置される第2の透明窓、を有する装置本体と、前記原稿移動方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第1の透明窓を臨む第1領域で停止した状態で前記第1の透明窓を通して前記原稿を読取り、前記原稿固定方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第2の透明窓を臨む第2領域内を移動しながら前記第2の透明窓を通して前記原稿を読み取る読取ユニットと、前記読取ユニットを支持し、前記装置本体内に配設された案内部材により案内されて、前記第1領域と前記第2領域とを相互に移動できる支持部材と、前記読取ユニットが前記第1領域に位置する状態で前記読取ユニットの姿勢を調整するための姿勢調整ユニットと、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
複写機等に用いられる画像読取装置には、原稿を1枚ずつ原稿読取位置に搬送する原稿給紙装置(DF)を備えるものがある(例えば特許文献1参照)。この種の画像読取装置は、原稿給紙装置により複数枚の原稿を連続して原稿読取位置へ搬送し、この原稿読取位置において1ラインずつ読み込む原稿移動方式(シートスルー方式)による原稿の読み取りを行う。
シートスルー方式による原稿読み取り時におけるスキュー量の補正は、原稿給紙装置を用いて行われる。具体的には、サービスマン等が、スキュー量が小さくなるように、原稿給紙装置の取り付け状態を調整したり、原稿給紙装置の搬送ローラの傾きを調整したりする。
しかしながら、原稿給紙装置の取り付け状態を調整したり、原稿給紙装置の搬送ローラの傾きを調整したりする作業は比較的手間を要するため調整作業の効率が低下してしまう虞がある。また、このような調整方法では、スキュー量の微調整が困難であり、十分なスキュー量の補正を行うことができず、読み取る画像データの品質が劣化してしまう虞がある。
特開2005−27030号公報
本発明の実施形態は、上記事由に鑑みてなされたものであり、読み取る画像データの品質向上を図ることができる画像読取装置および画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明の実施形態に係る画像読取装置は、原稿移動方式で動作する場合に原稿が通過する第1の透明窓、および原稿固定方式で動作する場合に前記原稿が載置される第2の透明窓、を有する装置本体と、前記原稿移動方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第1の透明窓を臨む第1領域で停止した状態で前記第1の透明窓を通して前記原稿を読取り、前記原稿固定方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第2の透明窓を臨む第2領域内を移動しながら前記第2の透明窓を通して前記原稿を読み取る読取ユニットと、前記読取ユニットを支持し、前記装置本体内に配設された案内部材により案内されて、前記第1領域と前記第2領域とを相互に移動できる支持部材と、前記読取ユニットが前記第1領域に位置する状態で前記読取ユニットの姿勢を調整するための姿勢調整ユニットと、を備える。
また、本発明の実施形態に係る画像形成装置は、画像読取装置と、前記画像読取装置において原稿を読み取ることによって形成された画像データに基づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成ユニットと、を具備する。前記画像読取装置は、原稿移動方式で動作する場合に前記原稿が通過する第1の透明窓、および原稿固定方式で動作する場合に前記原稿が載置される第2の透明窓、を有する装置本体と、前記原稿移動方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第1の透明窓を臨む第1領域で停止した状態で前記第1の透明窓を通して前記原稿を読取り、前記原稿固定方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第2の透明窓を臨む第2領域内を移動しながら前記第2の透明窓を通して前記原稿を読み取る読取ユニットと、前記読取ユニットを支持し、前記装置本体内に配設された案内部材により案内されて、前記第1領域と前記第2領域とを相互に移動できる支持部材と、前記読取ユニットが前記第1領域に位置する状態で前記読取ユニットの姿勢を調整するための姿勢調整ユニットと、を備える。
第1の実施形態に係る画像形成装置を示す概略斜視図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の内部構成を概略的に説明するための概略構成図である。 第1の実施形態に係る画像読取装置を示す平面図である。 図2のA−A線に沿って示す、第1の実施形態に係る画像読取装置の一部の構成の断面図である。 第1の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。 第1の実施形態に係る制御装置のブロック図である。 第1の実施形態に係る画像読取装置の移動読取処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。 第1の実施形態に係る読取ユニットの姿勢調整方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。 第2の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。 第3の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。 第4の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。 第4の実施形態に係る画像読取装置の保持ユニットの要部を拡大して示す斜視図である。 第4の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。 第4の実施形態に係る読取ユニットの姿勢調整方法を説明するための図である。 シャフトの変形例を示す、図3に対応する断面図である。 支持部材の本体部の変形例を示す、図3に対応する断面図である。 支持部材の本体部の変形例を示す、図3に対応する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1Aは、本実施形態に係る画像形成装置の概略斜視図であり、図1Bは、本実施形態に係る画像形成装置の内部構成を概略的に説明するための概略構成図である。図1Aおよび図1Bに示すように、本実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機1は、ケーシング4と、ケーシング4の上部に配設される画像読取装置10と、画像読取装置10の上方に配設される原稿搬送装置2と、操作パネル30と、を備える。ケーシング4は、略直方体状の筐体であり、内部に、画像形成部100(図1B)および定着装置103(図1B)を含む画像形成ユニットが収容されている。
原稿搬送装置2は、原稿フィーダ3に載置された原稿を画像読取装置10に搬送する。操作パネル30は、複数の押ボタンスイッチやタッチパネル等を備えており、画像読取装置10の操作や画像形成ユニットの操作は、この操作パネル30を介して行われる。操作パネル30を操作して原稿搬送装置2が原稿Dを画像読取装置10に搬送すると、画像読取装置10は原稿Dを読み込んで画像データを形成する。
ここで、例えば操作パネル30の操作等により画像形成の指令がなされると、画像形成部100に、ケーシング4の下方に設けられた給紙装置101から搬送路102を経由して、記録媒体の一例である用紙Sが搬送される。画像形成部100は、画像読取装置10において取得した画像データに基づいて、搬送された用紙Sにトナー像を形成する。
トナー像が形成された用紙Sは、ケーシング4の内部において、画像形成部100の下流に配置された定着装置103に搬送される。定着装置103は、トナー像を用紙Sに加熱押圧する等して、トナー像を用紙Sに定着させる。
トナー像が定着することによって画像形成が完了した用紙Sは、排紙ローラ104によって、トレイ105に排出される。
このような複合機1において、画像読取装置10は、内部に、読取ユニット13、を有する。
読取ユニット13は、光源99、等倍結像レンズ98、およびCCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ97、を含んでいる。読取ユニット13は、光源99から出射される照明光によって原稿Dを露光走査し、その反射光を取り込む。読取ユニット13は、取り込んだ反射光を、等倍結像レンズ98を介してCCDラインセンサ97に結像させる。このようにして、原稿Dで反射された光は、CCDラインセンサ97で受光され、CCDラインセンサ97は、画像データを形成する。このようにして、読取ユニット13は原稿Dを読み込んで画像データを形成する。
このような画像読取装置10は、シートスルー方式(原稿移動方式)と、原稿固定方式との、2つの動作方式で動作する。シートスルー方式で動作する場合、画像読取装置10は読取ユニット13を定位置に配置した状態で、原稿搬送装置2から読取ユニット13の読み取り位置に搬送されてくる原稿Dを1ラインずつ読み込む。一方、原稿固定方式で動作する場合、画像読取装置10は定位置に配置された原稿に対して読取ユニット13を副走査方向(図2の矢印AR1参照)に走査させることにより、原稿を読み込む。
図2は、実施形態に係る画像読取装置を示す平面図である。図2に示すように、画像読取装置10は、装置本体11と、装置本体11内部に収納された読取ユニット13と、読取ユニット13を案内するシャフト15と、読取ユニット13をシャフト15に沿って駆動する駆動ユニット17と、を備える。また、画像読取装置10は、読取ユニット13をシャフト15に沿って摺動自在に保持する支持部材19と、内側に読取ユニット13が配置されるケース20と、シートスルー方式動作時にケース20を固定する保持ユニット21と、を備える。更に、画像読取装置10は、駆動ユニット17および保持ユニット21を制御する制御ユニット31と、保持ユニット21の保持部材211の姿勢を調整するためのウォームギア41を備える。
装置本体11は、その内部に読取ユニット13等を収容する。装置本体11は、シートスルー方式で動作する場合に原稿Dが通過する第1の透明窓の一例である第1ガラス窓23と、原稿固定方式で動作する場合に原稿Dが載置される第2の透明窓の一例である第2ガラス窓25と、を有する。第1ガラス窓23および第2ガラス窓25には、いずれも無色透明のガラスから形成されている。
読取ユニット13は、シートスルー方式で動作する場合、装置本体11内における、第1ガラス窓を臨む第1領域S1で停止した状態で第1ガラス窓23を通して原稿Dを読取る。また、読取ユニット13は、原稿固定方式で動作する場合、装置本体11内における、第2ガラス窓25を臨む第2領域S2内を移動しながら第2ガラス窓25を通して原稿Dを読み取る。読取ユニット13は、長尺の略直方体状の形状を有し、その長手方向に沿った一面に光源からの照明光が放射されるとともに原稿からの反射光を取り込む読取部131が設けられている。
支持部材19は、読取ユニット13を支持する。支持部材19は、装置本体11内に配設されたシャフト(案内部材)15により案内されて、第1領域S1と第2領域S2とを相互に移動できる。
ここで、シャフト15は、長尺円柱状であり、第1領域S1と第2領域S2との並び方向(図2のX軸方向)に沿って延びている。シャフト15の両端部は、装置本体11に固定されている。シャフト15は、第1シャフト部151と、第1シャフト部151よりも外径が大きい第2シャフト部152と、を有する。なお、「外径」とは、画像読取装置10の上方(Z軸方向)から見た場合におけるシャフト15の太さを意味する。したがって、画像読取装置10の横方向(Y軸方向)から見た場合における第2シャフト部152は、第1シャフト部151より太くてもよいし、第1シャフト部151と実質的に同一の太さであってもよい。即ち、第1シャフト部151は、第2シャフト部152に比べて、シャフト15の中心軸に直交する断面(Y−Z軸平面に平行な断面)の面積が大きい。第1シャフト部151は、第1領域S1に配置され、第2シャフト部152は、第2領域S2に配置される。
図3は、図2のA−A線に沿って示す、実施形態に係る画像読取装置の一部の構成の断面図である。図3に示すように、支持部材19は、シャフト15が挿通される挿通孔191が設けられた、シャフト15に支持される本体部190と、本体部190と後述のベルト173とを連結する連結部192と、を備える。挿通孔191の断面形状は、第2シャフト部152の円形状の断面形状よりも若干大きい円形状である。即ち、挿通孔191のその中心軸に直交する断面形状は、第2シャフト部152のシャフト15の中心軸JC1に直交する断面の形状に沿った形状を有する。また、本体部190には、読取ユニット13の舌片部132に配設された螺子133により、読取ユニット13が固定されている。
図2を参照する。駆動ユニット17は、制御ユニット31からの制御信号に基づいて、読取ユニット13を駆動する。駆動ユニット17は、第1プーリ171と、第2プーリ172と、第1プーリ171および第2プーリ172の両方に掛けられたベルト173と、を備える。ベルト173は、例えばゴムベルトから構成される。また、駆動ユニット17は、第1プーリ171を回動させるステッピングモータ174と、ステッピングモータ174を駆動するモータ駆動部175と、を備える。モータ駆動部175は、制御ユニット31から入力される移動指令信号に基づいて、ステッピングモータ174を駆動して、ベルト173に連結された連結部192を移動させる。このとき、支持部材19およびこれに支持される読取ユニット13は、シャフト15に沿って移動する。
図4は、実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。図4に示すように、ケース20は、読取ユニット13が内側に配置された状態で、読取ユニット13にコイルバネ(結合部材)20aを介して結合されている。これにより、ケース20に衝撃が加わった場合、コイルバネ20aは、その衝撃を吸収することにより読取ユニット13に伝達する衝撃を緩和する。ケース20は、後述の電磁石212による吸引が可能な磁性材料から形成されている。この磁性材料としては、鉄、珪素鋼等が挙げられる。ケース20は、細長の矩形枠状に形成されている。ケース20は、読取ユニット13の読取部131を囲繞するように配置されている。
保持ユニット21とウォームギア41とは、読取ユニット13が第1領域S1に位置する状態で読取ユニット13の姿勢を調整するための姿勢調整ユニットを構成する。
保持ユニット21は、読取ユニット13およびケース20を保持する長尺の保持部材211と、保持部材211の長手方向における両端部それぞれに配設された固定部の一例である電磁石212と、を有する。電磁石212は、読取ユニット13が第1領域S1に位置するときに、ケース20を保持部材211に固定する。保持部材211は、樹脂材料等から形成され、射出成形等を利用して作製される。また、保持ユニット21は、保持部材211の長手方向における中央部で保持部材211を軸支する軸部213と、制御ユニット31からの切替指令信号に基づいて、電磁石212への電流供給または供給停止を行う電磁石駆動部(切替部)214と、を備える。軸部213は、第1ガラス窓23における原稿が通過する一面に直交する方向に延びている。電磁石駆動部214は、電磁石212への電流供給を行うことにより、読取ユニット13およびケース20が保持部材により保持された第1状態に切り替える。一方、電磁石駆動部214は、電磁石212への電流供給を停止することにより、読取ユニット13およびケース20が保持部材211から離脱可能な第2状態に切り替える。また、保持部材211の長手方向における一端部には、ウォームギア41の第2の斜歯歯車412bに噛む凹凸が設けられている。
姿勢変更ユニットの一例であるウォームギア41は、保持部材211により読取ユニット13およびケース20が保持された状態で、保持部材211の姿勢を変更することにより読取ユニット13の姿勢を変更するためのものである。図4に示すように、ウォームギア41は、螺子歯車411、螺子歯車411に噛む第1の斜歯歯車412a、および第1の斜歯歯車412aに固定され、第1の斜歯歯車412aの回転とともに同一方向に回転する第2の斜歯歯車412b、とを組み合わせた機構である。ウォームギア41は、Y―Z軸平面に平行な平面上において螺子歯車411を回転させることにより、螺子歯車411に噛むように構成された第1の斜歯歯車412aを、X―Y軸平面に平行な平面上において回転させる。第1の斜歯歯車412aの回転により、第2の斜歯歯車412bも回転する。ウォームギア41は、この第2の斜歯歯車412bの回転により、保持部材211を軸部213周りに旋回させることができる。
図5は、実施形態に係る制御装置のブロック図である。図5に示すように、制御ユニット31は、CPU(Central Processing Unit)31a、主記憶部31b、補助記憶部31c、インタフェース部31dおよび各部を接続するシステムバス31eを有している。
CPU31aは、補助記憶部31cに記憶されたプログラムを読み出して実行する。そして、プログラムに応じて、駆動ユニット17および保持ユニット21等を統括的に制御する。
主記憶部31bは、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを有している。主記憶部31bは、CPU31aの作業領域として用いられる。
補助記憶部31cは、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリなどの不揮発性メモリを有している。補助記憶部31cは、CPU31aが実行するプログラムおよび各種パラメータなどを記憶している。また、CPU31aによる処理結果などを順次記憶する。
インタフェース部31dは、LANインタフェース、シリアルインタフェース、パラレルインタフェース、アナログインタフェースなどを備えている。操作パネル30、モータ駆動部175および電磁石駆動部214は、インタフェース部31dを介して、制御ユニット31に接続される。
次に、本実施の形態に係る画像読取装置10が実行する移動読取処理について、図4および図6を参照しながら説明する。なお、図6は、実施形態に係る画像読取装置の移動読取処理を示すフローチャートである。移動読取処理では、シートスルー方式で動作するか、原稿固定方式で動作するかに応じて、読取ユニット13の位置を変更した後、読み取り動作の動作開始指令の有無に応じて読み取り処理を実行する。読取処理は、例えばユーザが画像読取装置10へ電源を投入したことを契機として開始される。
まず、制御ユニット31は、画像読取装置10の動作方式を示す動作方式情報を取得する(ACT1)。動作方式には、シートスルー方式と原稿固定方式とがある。この動作方式は、ユーザが操作パネル30を操作することにより設定される。動作方式情報は、主記憶部31bの予め設定された動作方式記憶領域(図示せず)に記憶される。
次に、制御ユニット31は、動作方式がシートスルー方式であるか否かを判定する(ACT2)。制御ユニット31は、取得した動作方式情報が示す動作方式がシートスルー方式であるか否かを判定する。
ACT2において、動作方式がシートスルー方式であると判定されると(ACT2:Yes)、制御ユニット31は、第1領域S1へ移動するよう指令する第1移動指令信号をモータ駆動部175へ出力する(ACT3)。読取ユニット13が、予め第2領域S2に配置されているとする。この場合、モータ駆動部175は、第1移動指令信号が入力されると、図4中の矢印AR2に示すように、読取ユニット13を第1領域S1へ移動させる。このとき、第1プーリ171および第2プーリ172は、時計回りに回転する(図4中矢印AR3参照)。ベルト173のうち、支持部材19に連結される側が第2プーリ172に向かう方向へ移動し、支持部材19に連結されない側が第2プーリ172から離れる方向へ移動する(図4中の矢印AR4参照)。一方、読取ユニット13が、予め第1領域S1に配置されているとする。この場合、モータ駆動部175は、第1移動指令信号が入力されても読取ユニット13を移動させない。
続いて、制御ユニット31は、電磁石212へ電流を供給するよう指令する供給指令信号(第1切替指令信号)を電磁石駆動部214へ出力する(ACT4)。電磁石駆動部214は、供給指令信号が入力されると、電磁石212への電流供給を開始して、読取ユニット13およびケース20が保持部材211により保持された第1状態に切り替える。ここでは、電磁石駆動部214から電磁石212への電流供給が開始されることにより、電磁石212に吸引力が発生し、ケース20および読取ユニット13は、電磁石212を介して保持部材211に固定される。
その後、制御ユニット31は、読み取り動作を開始するよう指令する動作開始指令が入力されたか否かを判定する(ACT5)。動作開始指令は、ユーザが操作パネル30を操作することにより入力される。入力された動作開始指令は、主記憶部31bの予め設定された動作開始指令記憶領域(図示せず)に記憶される。制御ユニット31は、動作開始指令記憶領域に動作開始指令が記憶されている場合、動作開始指令が入力されたと判定する。
ACT5において、動作開始指令が入力されたと判定されると(ACT5:Yes)、制御ユニット31は、シートスルー方式での読み取り処理を実行する(ACT6)。ここで、制御ユニット31は、原稿搬送装置へ原稿搬送指令信号を出力する。すると、原稿搬送装置は、装置本体11の第1ガラス窓23の上面へ原稿を一枚ずつ搬送する。また、制御ユニット31は、読取ユニット13で読み取った情報に基づいて原稿画像を形成して主記憶部31bの画像記憶領域(図示せず)に記憶する。また、制御ユニット31は、動作開始指令を消去して、動作開始指令記憶領域を初期化する。この読み取り処理が終了すると、再びACT1の処理が実行される。一方、ACT5において、動作開始指令が入力されていないと判定されると(ACT5:No)、そのままACT1の処理が実行される。
一方、ACT2において、動作方式がシートスルー方式でない、即ち、動作方式が原稿固定方式であると判定されたとする(ACT2:No)。この場合、制御ユニット31は、電磁石212への電流供給を停止するよう指令する供給停止指令信号(第2指令信号)を電磁石駆動部214へ出力する(ACT7)。電磁石駆動部214は、供給停止指令が入力されると、電磁石212への電流供給を停止して、読取ユニット13およびケース20が保持部材211から離脱可能な第2状態に切り替える。ここでは、電磁石駆動部214から電磁石212への電流供給が停止されることにより、電磁石212の吸引力が消失し、ケース20および読取ユニット13は保持部材211から脱離可能となる。
次に、制御ユニット31は、第2領域S2における読み取り開始位置へ移動するよう指令する第2移動指令信号をモータ駆動部175へ出力する(ACT8)。読取ユニット13が、予め第1領域S2に配置されているとする。この場合、モータ駆動部175は、第2移動指令信号が入力されると、読取ユニット13を第2領域S2における読み取り開始位置Xs(図1B参照)へ移動させる。一方、読取ユニット13が、予め読み取り開始位置Xsに位置しているとする。この場合、モータ駆動部175は、第2移動指令信号が入力されても読取ユニット13を移動させない。
続いて、制御ユニット31は、読み取り動作を開始するよう指令する動作開始指令が入力されたか否かを判定する(ACT9)。動作開始指令は、ユーザが操作パネル30を操作することにより入力される。入力された動作開始指令は、主記憶部31bの予め設定された動作開始指令記憶領域(図示せず)に記憶される。制御ユニット31は、動作開始指令記憶領域に動作開始指令が記憶されている場合、動作開始指令が入力されたと判定する。
ACT7において、動作開始指令が入力されたと判定されると(ACT9:Yes)、制御ユニット31は、原稿固定方式での読み取り処理を実行する(ACT10)。ここで、制御ユニット31は、モータ駆動部175へ読取ユニット13を副走査方向(図1B中の矢印AR1参照)へ一定の速度で移動させる旨の副走査指令を入力する。モータ駆動部175は、副走査指令が入力されると、読取ユニット13を副走査方向へ一定の速度で移動させる。モータ駆動部175は、読取ユニット13を、読み取り終了位置Xe(図1B参照)まで移動させていく。また、制御ユニット31は、読取ユニット13で読み取った情報に基づいて原稿画像を形成して主記憶部31bの画像記憶領域(図示せず)に記憶する。また、制御ユニット31は、動作開始指令を消去して、動作開始指令記憶領域を初期化する。この読み取り処理が終了すると、再びACT1の処理が実行される。一方、ACT7において、動作開始指令が入力されていないと判定されると(ACT9:No)、そのままACT1の処理が実行される。
以上説明したように、画像読取装置10がシートスルー方式で動作する場合、読取ユニット13が第1領域S1へ移動するとともに電磁石212に電流が供給される。一方、画像読取装置10が原稿固定方式で動作する場合、電磁石212への電流供給が停止されるとともに読取ユニット13が第2領域S2における読み取り開始位置Xsに移動する。
次に、本実施の形態に係る画像読取装置10におけるシートスルー方式で読み取った画像データのスキュー量の補正方法について図7および図8を参照しながら説明する。図7は、実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図であり、図8は、実施形態に係る読取ユニットの姿勢調整方法を説明するための図である。なお、このスキュー量の補正方法は、例えばサービスマン等のユーザにより画像読取装置10を設置する際に行われる。
ユーザは、まず、画像読取装置10の動作方式をシートスルー方式に設定することにより、ケース20および読取ユニット13が、第1領域S1において保持部材211に固定された状態にする。このとき、支持部材19の挿通孔191の内側面と第1シャフト部151の側面との間に隙間SPが発生する。これにより、ケース20および読取ユニット13は、シャフト15の中心軸JC1に対して傾いた姿勢をとることが可能となる。なお、読取ユニット13が第2領域S2に位置する場合、支持部材19の挿通孔191の内側面と第2シャフト部152の側面との間の隙間はほとんど発生しない。これにより、読取ユニット13は、その姿勢が比較的安定した状態で第2領域S2内を移動できる。
次に、ユーザが例えば手動でウォームギア41の螺子歯車411を回転させると(図7中の矢印AR5参照)、第1の斜歯歯車412aが回転し(図7中の矢印AR6参照)、それに伴い第2の斜歯歯車412bも同一方向に回転する。これにより、保持ユニット21の保持部材211は、その長手方向のシャフト15の中心軸JC1に対する傾きが変化する。
なお、ウォームギア41の螺子歯車411は、電動方式によってユーザが回転させてもよい。すなわち、図示しない回転制御装置にユーザが所望のビット値を打ち込むと、その値に応じた量だけ螺子歯車411が回転するようにしてもよい。
図8に示すように、保持部材211は、支持部材19の挿通孔191における保持部材211側とは反対側の端部P1がシャフト15の第1シャフト部151の側面に当接した状態となるまで、傾けることができる。図8において、シャフト15の中心軸JC1と軸部213の中心軸JC2とに直交し、中心軸JC1と軸部213の中心軸JC2との交点を通る第1軸をJ2としている。また、保持部材211の長手方向に延長し、中心軸J0と軸部213の中心軸J1との交点を通る第2軸をJ2としている。
ここで、支持部材19の挿通孔191の端部P1と第2軸J2との間の距離をL1とし、支持部材19の挿通孔191の端部P1が第1シャフト部151の側面に当接した状態における、第1軸J1と第2軸J2とのなす角度(鋭角)をθ1としたとする。また、第1シャフト部151の外径がFA、第2シャフト部152の外径がFBであり、第2シャフト部152の外径は、挿通孔191の内径に等しいとする。この場合、下記式(1)に示す関係式が成立する。
θ1=arctan[(FB−FA)/2L1]・・・式(1)
arctan[X]は、0<Xの範囲では単調に増加する。従って、θ1は、第1シャフト部151と第2シャフト部152との外径差(FB−FA)が大きいほど、または、距離L1が小さいほど大きくなる。従って、保持部材211のシャフト15に対する傾きの調整範囲を広げるには、第1シャフト部151と第2シャフト部152との外径差を大きくする、または、支持部材19の挿通孔191の端部P1と第2軸J2との間の距離L1を小さくすればよい。シートスルー方式で動作する場合に発生しうるスキュー量の最大値が、統計的にθsであることが判明しているとする。この場合、画像読取装置10の設計段階において、θ1=θsとなるように、第1シャフト部151、第2シャフト部152それぞれの外径または支持部材19の挿通孔191の端部P1と第2軸J2との間の距離Lを設定すればよい。距離L1は、例えば読取ユニット13に対する支持部材19の取り付け位置、保持部材211に対する軸部213の位置等を変更することにより調整できる。
本実施形態に係る画像読取装置10によれば、読取ユニット13が第1領域S1に位置する状態で読取ユニットの姿勢を調整するためのウォームギア41を備える。これにより、シートスルー方式で動作する場合における読取ユニット13の姿勢を調整することにより、シートスルー方式での動作時におけるスキュー量を補正することができる。つまり、例えば原稿給紙装置を備えない構成であってもスキュー量の補正を実現することができる。従って、原稿給紙装置の省略による装置構成の簡素化および小型化を図りつつ、読み取る画像の品質向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る画像読取装置10では、第1シャフト部151が第1領域S1に位置し、第2シャフト部152が第2領域S2に位置するようにシャフト15が配置される。読取ユニット13が第1領域S1に位置する場合、支持部材19の挿通孔191の内側面と第1シャフト部151の側面との間に隙間が発生する。これにより、読取ユニット13は、シャフト15の中心軸JC1に対して傾いた姿勢をとることが可能となり、読取ユニット13の姿勢を調整することが可能となる。このように、本実施形態に係る画像読取装置10では、比較的簡単な構成で第1領域S1における読取ユニット13の姿勢調整機構を実現しているので、装置構成の簡素化が図れるという利点がある。
本実施の形態に係る読取ユニット13は、ケース20が電磁石212を介して保持部材211に固定された状態で、保持部材211により保持される。これにより、読取ユニット13が、保持部材211または電磁石212に当接した状態で保持部材211により保持される構成に比べて、保持部材211への固定時における読取ユニット13への衝撃を緩和できる。従って、保持部材211への固定時における読取ユニット13への衝撃に起因した読取ユニット13の損傷を抑制できる。
本実施の形態に係る画像読取装置10では、読取ユニット13が第1領域S1に位置する場合、電磁石212を介して、読取ユニット13およびケース20を保持部材211に固定している。これにより、読取ユニット13およびケース20をより確実に保持部材211に固定することができ、読取ユニット13およびケース20をと保持部材211との傾きが相違することを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る画像読取装置10では、読取ユニット13が第1領域S1に位置する場合、読取ユニット13およびケース20が電磁石212を介して保持部材211に固定される。これにより、電磁石212への電流供給状態を制御することにより、読取ユニット13が保持部材211に保持された第1状態と、読取ユニット13が保持部材211から離脱可能な第2状態と、に切り替えることができるので、第1状態と第2状態との切り替えを比較的素早く行うことができる。これに伴い、動作方式を、シートスルー方式と原稿固定方式との間で切り替えるためのオーバヘッド時間の短縮化を図ることができる。
本実施の形態に係る画像読取装置10では、制御ユニット31が、シートスルー方式で動作する場合、第1切替指令信号を電磁石駆動部214へ出力し、原稿固定方式で動作する場合、第2切替指令信号を電磁石駆動部214へ出力する。これにより、電磁石駆動部214は、シートスルー方式で動作する場合にのみ電磁石212へ電流を供給するので、電磁石212へ無駄に電流供給するのを防止できる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る画像読取装置は、第1の実施形態に係る画像読取装置10と比較して、保持ユニット51の構成が異なっている。以下に、図9、図10を参照して、本実施形態に係る画像読取装置の保持ユニット51の構成を説明する。図9および図10はそれぞれ、第2の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。
図9に示すように、保持ユニット51は、長尺の保持部材511と、保持部材511の長手方向における両端部に軸部512aにより保持部材511に対して旋回可能に支持されたアーム部512と、を備える。また、保持ユニット51は、アーム部512を駆動するアーム駆動機構514を備える。アーム駆動機構514は、アーム部512を開いた状態へ付勢するバネ514aと、アーム部512それぞれに接続されたワイヤ514bと、ワイヤ514bを巻き取る巻き取り部514cと、を備える。巻き取り部514cは、ワイヤ514bを巻き取るためのボビン(図示せず)と、ボビンを回転させるモータ(図示せず)と、を有する。また、保持ユニット51は、巻き取り部514cを駆動する巻き取り駆動部515を備える。
図10に示すように、読取ユニット13およびケース20が、第1領域S1に移動すると(図10中の矢印AR2参照)、巻き取り駆動部515が、巻き取り部514cにワイヤ514bを巻き取らせる。これにより、アーム部512が閉じて(図12中の矢印AR8参照)、読取ユニット13およびケース20が保持部材511に固定される。
このような保持ユニット51を備える画像読取装置の制御ユニット31は、図6で説明した移動読取処理において、ACT4の処理の代わりに、巻き取り駆動部515へワイヤ514bを巻き取るように指令する巻き取り指令信号を出力する。また、制御ユニット31は、ACT7の処理の代わりに、巻き取り駆動部515へワイヤ514bの巻き取りを停止するように指令する巻き取り停止指令信号を出力する。巻き取り駆動部515は、制御ユニット31から巻き取り指令信号が入力されると、巻き取り部514cのモータへ電流を供給する。一方、巻き取り駆動部515は、制御ユニット31から巻き取り停止指令信号が入力されると、巻き取り部514cのモータへの電流供給を停止する。このとき、バネ514aによるアーム部512を開いた状態へ付勢する付勢力により、ワイヤ514bが巻き取り部514cのボビンから解かれ、アーム部512は再び開いた状態となる。
以上に説明した第2の実施形態に係る画像読取装置においても、第1の実施形態に係る画像読取装置10と同様の理由により、原稿給紙装置の省略による装置構成の簡素化および小型化を図りつつ、読み取る画像の品質向上を図ることができる。また、読取ユニット13およびケース20をより確実に保持部材511に固定することができ、読取ユニット13およびケース20と保持部材511との傾きが相違することを抑制することができる。
さらに、第2の実施形態に係る画像読取装置によれば、2つのアーム部512がケース20を長手方向における両側から挟持する形で、読取ユニット13およびケース20が保持部材511に固定される。従って、読取ユニット13が保持部材511に対してその長手方向にずれた状態で固定されるのを抑制できる。また、ケース20を樹脂等から形成することができ、ケース20の軽量化を図ることができる。さらに、読取ユニット13が予想される衝撃に対する耐性を十分に有する場合、ケース20を省略してもよい。
<第2の実施形態の変形例>
なお、本実施形態の変形例として、小型のアーム部を保持部材511の両端部より内側に設けるとともに、ケース20または読取ユニット13の一部に、アーム部が挿入される開口部を設けてもよい。この場合、小型のアーム部がケース20または読取ユニット13の一部に設けた開口部に挿入されることにより、読取ユニット13およびケース20が保持部材511に固定される。
このような変形例に係る画像読取装置であっても、上述した第2の実施形態に係る画像読取装置と同様の効果を得ることができる。しかし、既存の読取ユニット13にはこのような開口部は存在しないため、コスト上昇を抑制するためには、既存の読取ユニット13を採用しつつ、ケースに開口部を設ける必要がある。したがって、この変形例に係る画像読取装置においては、ケースを省略することは困難である。
<第3の実施形態>
第3の実施形態に係る画像読取装置は、第1の実施形態に係る画像読取装置10と比較して、保持ユニット71の構成が異なっている。以下に、図11を参照して、本実施形態に係る画像読取装置の保持ユニット71の構成を説明する。図11は、第3の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。
図11に示すように、本実施形態に係る画像読取装置は、保持ユニット71が、長尺であり、その長手方向における両端部それぞれに真空パッド712aが配設された保持部材711と、真空ポンプ714と、を備える。真空パッド712aと真空ポンプ714とは、管712bを介して接続されている。真空ポンプ714は、画像読取装置の動作中において真空引き動作を継続する。管712bには、バルブ715が介挿されている。また、保持ユニット71は、バルブ715を駆動するバルブ駆動部716を備える。
読取ユニット13およびケース20が、第1領域S1に移動すると、ケース20が保持部材711に当接した状態となる。このとき、ケース20と保持部材711とは、互いに対向する面同士が略隙間無く面接触した状態となる。この状態で、バルブ駆動部716が、バルブ715を開状態にする。これにより、ケース20が保持部材711に真空吸着され、読取ユニット13およびケース20が保持部材711に固定される。
このような保持ユニット71を備える画像読取装置の制御ユニット31は、図6で説明した移動読取処理において、ACT4の処理の代わりに、バルブ駆動部716へバルブ715を開状態にするよう指令する開指令信号を出力する。また、制御ユニット31は、ACT7の処理の代わりに、バルブ駆動部716へバルブ715を閉状態にするよう指令する閉指令信号を出力する。
以上に説明した第3の実施形態に係る画像読取装置においても、第1の実施形態に係る画像読取装置10と同様の理由により、原稿給紙装置の省略による装置構成の簡素化および小型化を図りつつ、読み取る画像の品質向上を図ることができる。また、読取ユニット13およびケース20をより確実に保持部材711に固定することができ、読取ユニット13およびケース20と保持部材711との傾きが相違することを抑制することができる。
さらに、第3の実施形態に係る画像読取装置によれば、第2の実施形態に係る画像読取装置と同様に、ケース20を樹脂等から形成することができ、ケース20の軽量化を図ることができる。または、読取ユニット13が予想される衝撃に対する耐性を十分に有する場合、ケース20を省略してもよい。
そして、第3の実施形態に係る画像読取装置によれば、第2の実施形態に係る画像読取装置と比較して、装置構成の簡素化を図ることができる。
<第4の実施形態>
第4の実施形態に係る画像読取装置は、第1の実施形態に係る画像読取装置10と比較して、保持ユニット61の構成が異なっている。以下に、図12を参照して、本実施形態に係る画像読取装置の保持ユニット61の構成を説明する。図12は、第4の実施形態に係る画像読取装置の装置本体内部を示す平面図である。
図12に示すように、本実施形態に係る画像読取装置は、保持ユニット61が、保持部材211と一体に設けられた副保持部材615を備える。副保持部材615は、図13に示すように、第1延出片615aと、主片615bと、第2延出片615cと、を有する。第1延出片615aは、保持部材211の長手方向における両端部近傍から保持部材211の長手方向に直交する方向(−Y方向)に延出する。主片615bは、2つの第1延出片615aそれぞれにおける保持部材211に連続する側とは反対側の端部に接続されている。第2延出片615cは、主片615bの長手方向における中央部から保持部材211の長手方向に直交する方向(+X方向)に延出している。保持部材211および副保持部材615は、軸部213によって軸部213周りに旋回可能に支持されている。
次に、本変形例に係る画像読取装置におけるシートスルー方式動作時に発生するスキューの補正方法について図14を参照しながら説明する。ユーザは、まず、画像読取装置の動作方式をシートスルー方式に設定することにより、ケース20および読取ユニット13が、保持ユニット61の保持部材211に固定された状態にする。
次に、ユーザが例えば手動ウォームギア41の螺子歯車411を回転させると(図14中の矢印AR5参照)、第1の斜歯歯車412aが回転し(図14中の矢印AR6参照)、それに伴い第2の斜歯歯車412bも同一方向に回転する。これにより、保持ユニット61の保持部材211は、その長手方向のシャフト15の延長方向に対する傾きが変化する(図14中の矢印AR9参照)。
なお、ウォームギア41の螺子歯車411は、電動方式によってユーザが回転させてもよい。
保持部材211は、図15に示すように、支持部材19の挿通孔191における保持部材211側とは反対側の端部P21と挿通孔191における保持部材211側の端部P22とがシャフト15の第1シャフト部151の側面に当接した状態となるまで、傾けることができる。図15において、シャフト15の中心軸JC1と軸部213の中心軸JC2とに直交し、中心軸JC1と軸部213の中心軸JC2との交点を通る第1軸をJ1としている。また、保持部材211の長手方向に沿った方向に延長され、中心軸JC1と軸部213の中心軸JC2との交点を通る第2軸をJ2としている。
ここで、支持部材19の挿通孔191の長さの半分の長さをL2とし、支持部材19の挿通孔191の端部P1、P2が第1シャフト部151の側面に当接した状態における、第1軸J1と第2軸J2とのなす角度(鋭角)をθ2としたとする。また、第1シャフト部151の外径がFA、第2シャフト部152の外径がFBであり、第2シャフト部152の外径は、挿通孔191の内径に等しいとする。この場合、下記式(2)に示す関係式が成立する。
θ2=arctan[(FB−FA)/2L2]・・・式(2)
ここで、支持部材19の挿通孔191の長さの半分の長さL2は、支持部材19の挿通孔191の端部P1と第2軸J2との間の距離L1に比べて小さい。従って、θ2はθ1に比べて大きい。即ち、本変形形態では、第1の実施形態に比べて、読取ユニット13の傾き調整範囲を広くすることができる。
以上に説明した第4の実施形態に係る画像読取装置においても、第1の実施形態に係る画像読取装置10と同様の理由により、原稿給紙装置の省略による装置構成の簡素化および小型化を図りつつ、読み取る画像の品質向上を図ることができる。また、読取ユニット13およびケース20をより確実に保持部材211に固定することができ、読取ユニット13およびケース20と保持部材211との傾きが相違することを抑制することができる。
また、第4の実施形態に係る画像読取装置においては、第1の実施形態に係る画像読取装置10と比較して、読取ユニット13の傾き調整範囲を広くすることができる。また、読取ユニット13およびケース20を第1領域S1の中央部周りに旋回させることができるので、スキュー補正時において読取ユニット13およびケース20の中心がシャフト15の中心軸JC1上からずれるのを防止できる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の各実施形態において、シャフトは円柱状であったが、図16に示すように、断面が略矩形状である四角柱状のシャフト15´が適用されてもよい。四角柱状のシャフト15´であっても、円柱状のシャフト15と同様に構成される。すなわち、シャフト15´は、第1シャフト部(不図示)と、第1シャフト部よりも外径が大きい第2シャフト部152´と、を有する。即ち、第1シャフト部は、第2シャフト部152´に比べて、シャフト15´の中心軸に直交する断面(Y−Z軸平面に平行な断面)の面積が大きい。第1シャフト部は、第1領域S1に配置され、第2シャフト部152´は、第2領域S2に配置される。
なお、このような四角柱状のシャフト15´が適用される場合、支持部材19の本体部190´には、第2シャフト部152´の断面形状よりも若干大きい四角形状の挿通孔191´が設けられている。
また、図17Aおよび図17Bに示すように、支持部材19の本体部199、199´は、シャフト15、15´の断面形状に略一致した形状の溝198、198´を有しており、本体部199、199´は、溝198、198´にシャフト15、15´が配置されるようにして、シャフト15、15´上に載置される。本体部199、199´は、このようにしてシャフト15、15´に支持されていてもよい。
また、上述の各実施形態において、ケース20は、読取ユニット13にコイルバネ20aを介して結合されていた。これに限らず、ケース20は、ゴム等の弾性材料から形成された結合部材を介して読取ユニット13に結合されていてもよい。
また、上述の各実施形態において、保持部材211は、ケース20が保持部材211に固定される際の衝撃を緩和するための緩衝材(図示せず)を備えるものであってもよい。緩衝材は、ゴム等の弾性材料から形成されてもよい。
また、上述の各実施形態においては、ウォームギア41を利用して保持部材211の姿勢を変更する構成について説明したが、保持部材211の姿勢を変更する機構はこれに限定されない。
また、上述の各実施形態においては、移動読取処理がプリントユニットを備える複合機1によって実行される場合について説明した。これに限らず、移動読取処理は、プリントユニットを備えないスキャナ装置により実行されてもよい。また、複合機ではなく、複写機などによって実行されてもよい。
1・・・複合機
2・・・原稿搬送装置
3・・・原稿フィーダ
4・・・ケーシング
10・・・画像読取装置
11・・・装置本体
13・・・読取ユニット
15、15´・・・シャフト
17・・・駆動ユニット
19・・・支持部材
20・・・ケース
20a・・・コイルバネ
21、51、61、71・・・保持ユニット
23・・・第1ガラス窓
25・・・第2ガラス窓
30・・・操作パネル
31・・・制御ユニット
31a・・・CPU
31b・・・主記憶部
31c・・・補助記憶部
31d・・・インタフェース部
31e・・・システムバス
41・・・ウォームギア(スキュー補正部)
97・・・CCDラインセンサ
98・・・等倍結像レンズ
99・・・光源
100・・・画像形成部
101・・・給紙装置
102・・・搬送路
103・・・定着装置
104・・・排紙ローラ
105・・・トレイ
131・・・読取部
132…舌片部
133…螺子
151・・・第1シャフト部
152、152´・・・第2シャフト部
171・・・第1プーリ
172・・・第2プーリ
173・・・ベルト
174・・・ステッピングモータ
175・・・モータ駆動部
190、190´、199、199´・・・本体部
191、191´・・・挿通孔
192・・・連結部
198、198´・・・溝
211、511、711…保持部材
212・・・電磁石
213、512a…軸部
214・・・電磁石駆動部
411・・・螺子歯車
412a・・・第1の斜歯歯車
412b・・・第2の斜歯歯車
512・・・アーム部
514・・・アーム駆動機構
514b・・・ワイヤ
514c・・・巻き取り部
515・・・巻き取り駆動部
615・・・副保持部材
615a・・・第1延出片
615b・・・主片
615c・・・第2延出片
712a・・・真空パッド
712b・・・管
714・・・真空ポンプ
715・・・バルブ
716…バルブ駆動部

Claims (5)

  1. 原稿移動方式で動作する場合に原稿が通過する第1の透明窓、および原稿固定方式で動作する場合に前記原稿が載置される第2の透明窓、を有する装置本体と、
    前記原稿移動方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第1の透明窓を臨む第1領域で停止した状態で前記第1の透明窓を通して前記原稿を読取り、前記原稿固定方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第2の透明窓を臨む第2領域内を移動しながら前記第2の透明窓を通して前記原稿を読み取る読取ユニットと、
    前記読取ユニットを支持し、前記装置本体内に配設された案内部材により案内されて、前記第1領域と前記第2領域とを相互に移動できる支持部材と、
    前記読取ユニットが前記第1領域に位置する状態で前記読取ユニットの姿勢を調整するための姿勢調整ユニットと、
    を備える画像読取装置。
  2. 前記案内部材は、長尺柱状の形状のシャフトから構成され、
    前記支持部材は、前記シャフトが配置される挿通孔または溝を有し、
    前記シャフトは、第1シャフト部と、前記第1シャフト部よりも前記シャフトの中心軸に直交する断面の面積が大きい第2シャフト部と、を有し、前記第1シャフト部が前記第1領域に位置し、前記第2シャフト部が前記第2領域に位置するように配置される、
    請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記読取ユニットが内側に配置された状態で、前記読取ユニットに結合部材を介して結合されたケースを更に備え、
    前記姿勢調整ユニットは、
    前記読取ユニットおよび前記ケースを保持する保持部材を有する保持ユニットと、
    前記保持部材により前記読取ユニットおよび前記ケースが保持された状態で、前記保持部材の姿勢を変更することにより前記読取ユニットの姿勢を変更する姿勢変更ユニットと、
    を有する請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記保持ユニットは、前記保持部材に配設され、前記読取ユニットが前記第1領域に位置するときに、前記ケースを前記保持部材に固定する固定部、
    をさらに有する請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 原稿移動方式で動作する場合に原稿が通過する第1の透明窓、および原稿固定方式で動作する場合に前記原稿が載置される第2の透明窓、を有する装置本体と、
    前記原稿移動方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第1の透明窓を臨む第1領域で停止した状態で前記第1の透明窓を通して前記原稿を読取り、前記原稿固定方式で動作する場合、前記装置本体内における、前記第2の透明窓を臨む第2領域内を移動しながら前記第2の透明窓を通して前記原稿を読み取る読取ユニットと、
    前記読取ユニットを支持し、前記装置本体内に配設された案内部材により案内されて、前記第1領域と前記第2領域とを相互に移動できる支持部材と、
    前記読取ユニットが前記第1領域に位置する状態で前記読取ユニットの姿勢を調整するための姿勢調整ユニットと、を備える、
    画像読取装置と、
    前記原稿を読み取ることによって形成された画像データに基づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成ユニットと、
    を具備する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112714224A (zh) * 2019-10-24 2021-04-27 精工爱普生株式会社 图像读取装置、其控制方法以及计算机可读介质

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