JP2016207872A - 無線給電システムおよび無線給電方法 - Google Patents

無線給電システムおよび無線給電方法 Download PDF

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周平 吉田
田能村 昌宏
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Abstract

【課題】海中での無線給電において、送電用コイルと受電用コイルとの位置関係が変動しても効率よく給電することのできる無線給電システムを提供する。【解決手段】無線給電システム11は、良導体媒質(海水)中21に設置された送電器31と、良導体媒質中21に設置された受電器41とを備える。送電器31は、誘電体を有する包含部で包含された送電用コイル511〜513を3個以上備える。受電器41は、誘電体を有する包含部で包含された受電用コイル71を備える。3個以上の送電用コイル511〜513は、各々、異なる配向を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、海中での無線による電力供給が可能な無線給電システムに関する。
近年、陸上資源の枯渇が進んでおり、海底のマンガン団塊、金や銀などを含む赤粘土堆積物およびコバルト・リッチ・クラストなど、海底資源の重要性に注目が集まっている。このような海底における資源探索には、その深度が1000m以上と深いことから、通常、海中で駆動する自律型無人潜水機(Autonomous Underwater Vehicle、AUVと略す)が用いられる。海中では内燃機関を使用することが難しいため、AUVはリチウムイオン電池等の二次電池により駆動される。
現在、この二次電池の充電は、AUVを海上の母船に引き揚げておこなわれている。しなしながら、AUVを母船に引き揚げるためには、AUVの重量に耐え得る大型クレーンが必要になりコスト高となる。コスト抑制の観点から、海中での無線給電が望まれている。海中でAUVなどの移動機器に無線給電する場合の課題は、高い導電率を有する海水への対応である。海水は、4S/mと高い導電率を有することから、海水中を電磁波が透過する際には電磁エネルギーを損失してしまう。その結果、海水中で高効率で長距離な無線給電を行うことは難しい。
非特許文献1には、海水中でも高効率で長距離な無線給電を可能とするために、凸状の支持材の周囲に送電用コイルを形成し、凹状の支持材の内部に受電用のコイルを形成し、送電用コイルと受電用コイルを篏合させて電力伝送する無線給電技術が開示されている。非特許文献1によれば、海水中に漏れ出す磁束を低減することが可能となり、高い導電率を有する海水中であっても、高効率で長距離な無線給電を行うことが可能となる。
特許文献1には、海水中でも高効率で長距離な無線給電を可能とするために、送電用コイルを誘電体で包含し、送電用コイルのインピーダンスと海水等の良導体媒質のインピーダンスとで定まる周波数で、共振させて電力伝送を行う無線給電技術が開示されている。特許文献1によれば、図19に示すように、海水中の送電器と受電器との間に、鉛直なポインティングベクトルを形成することができる。これにより、高い導電率を有する海水中であっても、高効率で長距離な無線給電を行うことが可能となる。
ポインティングベクトルとは、磁界ベクトル(H)と電界ベクトル(E)の外積の時間平均を指し、以下の式1で表される。このポインティングベクトルは、電磁場の持つエネルギーの流れの密度を表す物理量であり、電磁場によるエネルギーの伝達(以降、エネルギーフローという)そのものである。
なお、特許文献1および非特許文献1の技術は、図19に示すように、いずれも、送電用コイルと受電用コイルとが正対している状態を想定しており、送電用コイルから受電用コイルに対して鉛直方向(Z軸方向)に電力伝送が行われる。
国際公開第2014/034491号 特開2011−199975号公報 特開2012−65419号公報 特表2007−521642号公報
Tomohiro Kojia,et.al.,"Construction of Non−contacting Power Feeding System to Underwater Vehicle Utilizing Electro Magnetic Induction",Oceans 2005-Europe,Vol.1,709−712,June 2005. 石田哲也ら"受電体の設置角度に依存しないシームレスな非接触給電"、信学技報 WPT2012−04(2012−05). 小原寛貴ら"位相差給電による磁界共振結合型選択的無線電力伝送システムにおける共振器位置依存性の検討"、信学技報 WPT2013−28(2014−01). 居村岳広,堀洋一,"磁界共振結合を用いたワイヤレス電力伝送における複数給電の等価回路化",平成23年電気学会産業応用部門大会,2−9,pp.2−399〜2−402,2011.9.6.
しかしながら、特許文献1および非特許文献1の技術は、以下の課題を有している。すなわち、海中で無線給電システムを運用する場合、送電用コイルと受電用コイルとが正対しない場合が生じるという課題である。
例えば、図20に示すように、AUVに送電器を搭載し、海底に設置されたセンサの受電器に無線給電を行う場合を想定する。送電器は、実装効率や障害物との衝突を避けるために、AUVの前方に搭載されている。一方、受電器は、センサの近傍に設置されているが、通常、設置面は平坦ではなく傾いている。このような状況においては、送電器の送電用コイルと受電器の受電用コイルとが正対しない場合が生じる。また、海中では、潮流や浮力などの影響でAUVの位置を固定することが難しいため、送電用コイルと受電用コイルの相対位置が変動し、両者が正対しない場合が生じる。
送電用コイルと受電用コイルとが正対しない場合、非特許文献1の技術では、送電用コイルと受電用コイルを篏合させることができない。また、特許文献1の技術では、送電用コイルが生じるポインティングベクトルの方向が受電用コイルの方向を向かない。よって、これらの技術では、高効率で長距離な無線給電を行うことが困難な場合が生じる。
非特許文献2には、直交して配置された2個の送電用コイルを位相差90°で励起し、2個のコイルから発生するエネルギーフローを干渉させた円偏波を作ることによって、受電用コイルが傾いている場合でも給電可能とする技術が開示されている。また、非特許文献3には、同一平面上に配置された2個の送電用コイルを位相差90°で励起し、エネルギーフローを重ね合わせることで、2個受電用コイルの内の一方に選択的に給電する技術が開示されている。
しかしながら、非特許文献2、3の技術は、海中での揺れや浮力に起因する3次元的な位置の変動に対処することはできない。図21に示すように、2個の送電用コイルからのエネルギーフローが干渉する領域において、X-Z平面内での送電方向の制御が可能である。このとき、空中であれば、送電用コイルから放射されるエネルギーフローは送電用コイルの周囲に広く分布するため、受電用コイルがY軸方向にずれたとしても給電は可能である。一方、海中では、図19に示すように、エネルギーフロー(ポインティングベクトル)は送電用コイルの鉛直方向にしか発生しないため、受電コイルがY軸方向にずれた場合、エネルギーフローの干渉する領域から外れ、給電は困難になる。
複数のコイルを組み合わせて送電方向を制御するための関連技術が、特許文献2、特許文献3、特許文献4に開示されている。これらの内、特許文献2、特許文献3の技術は、複数の送電用コイルを平面上に配置する構成であるため、受電用コイルが前記平面に垂直な方向へずれた場合や、受電用コイルが前記平面から傾いた場合、海中での給電は困難になる。また、特許文献4は、複数のコイルを異なる配向で配置した構成を開示しているが、海中での動作が考慮されていない構成となっている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、海中での無線給電において、送電用コイルと受電用コイルとの位置関係が変動しても効率よく給電することのできる無線給電システムを提供することにある。
本発明による無線給電システムは、良導体媒質中に設置された送電器と、前記良導体媒質中に設置された受電器とを備え、前記送電器は、誘電体を有する包含部で包含された送電用コイルを3個以上備え、前記受電器は、誘電体を有する包含部で包含された受電用コイルを備え、3個以上の前記送電用コイルは、各々、異なる配向を有する。
本発明による無線給電方法は、良導体媒質中で、誘電体で包含されている送電用コイルが受電用コイルに給電する無線給電方法において、配向の異なる3個以上の前記送電用コイルにより電力信号を送電し、前記受電用コイルで前記電力信号を受電する。
本発明によれば、海中での無線給電において、送電用コイルと受電用コイルとの位置関係が変動しても効率よく給電することのできる無線給電システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態の無線給電システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の無線給電システムの送電用コイルの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の無線給電システムの受電用コイルの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の無線給電システムの動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の無線給電システムの動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の無線給電システムの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の無線給電システムの動作を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態の無線給電システムの構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態の無線給電システムの送電用コイルと受電用コイルとの位置関係の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態の無線給電システムの送電用コイルと受電用コイルとのコイル間の結合係数の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態の無線給電システムの電力伝送効率の計算結果を示す図である。 本発明の第3の実施形態の無線給電システムの電力伝送効率の計算結果を示す図である。 結合係数により結合する2個のコイルをインダクタンスを用いた回路で表現した図である。 本発明の第3の実施形態の無線給電システムを実海洋において効果を検証するための評価系の構成図である。 本発明の無線給電システムを用いた実施例1の構成を示す図である。 本発明の無線給電システムを用いた実施例2の構成を示す図である。 本発明の無線給電システムを用いた実施例3の構成を示す図である。 本発明の無線給電システムを用いた実施例4の構成を示す図である。 本発明の無線給電システムを用いた実施例4の構成を示す図である。 海水中の送電用コイルと受電用コイルとポインティングベクトルとの関係を説明するための図である。 AUVに送電器を搭載し海底に設置されたセンサの受電器に無線給電を行う場合を説明するための図である。 2個の送電用コイルからのエネルギーフローが干渉する領域に受電用コイルを配置する様子を示す図である。
以下、図を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の無線給電システムの構成を示す図である。本実施形態の無線給電システム11は、良導体媒質中に設置された送電器31と、前記良導体媒質中に設置された受電器41とを備え、前記送電器31は、誘電体を有する包含部で包含された送電用コイルを3個以上備え、前記受電器41は、誘電体を有する包含部で包含された受電用コイル71を備え、3個以上の前記送電用コイルは、各々、異なる配向を有する。
本実施形態の無線給電方法は、良導体媒質中で、誘電体で包含されている送電用コイルが受電用コイルに給電する無線給電方法において、配向の異なる3個以上の前記送電用コイルにより電力信号を送電し、前記受電用コイルで前記電力信号を受電する。
図1を用いて、さらに詳細に本実施形態の無線給電システム11の構成を説明する。無線給電システム11は、海水21(良導体媒質)中に設置された送電器31と受電器41とを備えている。送電器31は、電力信号を無線で送信する3個の送電用コイル511、512、513を備えている。送電用コイル511、512、513は誘電体で包含されている。送電用コイル511、512、513は、Dを頂点とする三角錐の側面(ABD、BCD、CAD)に1個ずつ設けられることによって、各々、異なる配向を有するように配置されている。ここで云う配向とは、送電用コイル511、512から放射されるエネルギーフローの方向に対応する。三角錐は、正三角錐とすることもできる。受電器41は、3個の送電用コイル511、512、513から送信された電力信号を受信する受電用コイル71を備えている。受電用コイル71は誘電体で包含されている。
図2は、送電用コイル511、512、513の例を示す平面および断面図である。送電用コイル511、512、513は、各々、誘電体を有する包含部61aで包含されている。包含部61aは、海水21中への電界の拡がりを抑え、これにより、海水21中に拡散して消滅する電磁エネルギーを低減する効果がある。よって、誘電体の包含部61aで包含することによって、包含部61aのない場合に比較して、海中で高い電力伝送効率を得ることができる。なお、図2では、四角形の送電用コイルの例を示しているが、円形や三角形などの任意の形状とすることができる。
図3は、受電用コイル71の例を示す平面および断面図である。受電用コイル71は、送電用コイルのように、誘電体を有する包含部61bで包含されている。誘電体の包含部61bで包含することによって、包含部のない場合に比較して、海中で高い電力伝送効率を得ることができる。なお、図3では、四角形の受電用コイル71の例を示しているが、円形や三角形などの任意の形状とすることができる。
送電用コイル511、512、513と受電用コイル71は、銅線等の材料を用いたスパイラルコイル等で実現することができる。包含部61a、61bは、エポキシ樹脂、ガラス、テフロン(登録商標)、アクリル、プラスチック、セラミック、マイカ、油、水、プリント配線板用のFR4材料等の、誘電体で構成することができる。また、これらの誘電体の一部にフィラーや金属薄板等の導電性の材料を混在させても良いし、これらの誘電体を複数組み合わせても良い。例えば、固体の誘電体を外枠とし、その内部を液体の誘電体で満たした構造とすることもできる。
次に、無線給電システム11の動作を説明する。送電用コイル511、512、513の内の1個以上から放射された磁界ベクトルは、包含部61aを通って海水21に入射する。このとき、送電用コイル511、512、513から放射された磁界ベクトルによるエネルギーフローは、包含部61aの表面を送電用コイルのループ面に対して平行とすることで、各送電用コイルのループ面に対して垂直方向となる。エネルギーフローは受電用コイル71に受電され、給電が完了する。
図4は、無線給電システム11の動作を説明するための図であり、送電用コイル511、512、513をそれぞれ励起した時のエネルギーフローを示す概念図である。各送電用コイルからは、各コイルのループ面が形成された三角錐の各側面に対して垂直方向に、エネルギーフローが放射する。
図5は、無線給電システム11の動作を説明するための図であり、送電用コイル511、512、513をそれぞれ励起した時のエネルギーフローを、Z軸正方向から見た概念図である。説明を簡単にするために、三角錐を正三角錐とし、辺BCをX軸に平行とする。
送電用コイル511を励起した場合(左図)、エネルギーフローはX軸の負方向とY軸の正方向との成分を有する。送電用コイル512を励起した場合(中央図)、エネルギーフローはY軸の負方向の成分を有する。送電用コイル513を励起した場合(右図)、エネルギーフローはX軸の正方向とY軸の正方向との成分を有する。さらに、各エネルギーフローは、図4に示すように、Z軸の正方向の成分も有する。よって、送電器31は、三角錐の各側面に設けられている送電用コイル511、512、513によって、Z軸が正の領域において、X軸の正負方向およびY軸の正負方向に成分を有するエネルギーフローを形成することができる。
すなわち、受電用コイル71が、たとえば、正三角錐の底面(ABC)の中心のZ軸上に位置し、Z軸から傾いていなければ、送電用コイル511、512、513から同じ大きさのエネルギーフローを送って給電すればよい。受電用コイル71が、Z軸から傾いた場合、送電用コイル511、512、513の各々で励起するエネルギーフローの大きさを調整することで、重ね合わせたエネルギーフローの方向が、受電用コイル71のループ面に垂直となるようにして給電すればよい。受電用コイル71が、X軸方向やY軸方向にずれた場合、送電用コイル511、512、513の各々で励起するエネルギーフローの大きさを調整することで、重ね合わせたエネルギーフローの方向が、受電用コイル71のループ面に垂直となるようにして給電すればよい。
図5において、例えば、受電用コイル71がY軸の正方向にずれた場合、送電用コイル511または送電用コイル513、または、その両方のエネルギーフローを強めて給電すればよい。受電用コイル71がY軸の負方向にずれた場合、送電用コイル512のエネルギーフローを強めて給電すればよい。受電用コイル71がX軸の正方向にずれた場合、送電用コイル513のエネルギーフローを強めて給電すればよい。受電用コイル71がX軸の負方向にずれた場合、送電用コイル511のエネルギーフローを強めて給電すればよい。
以上のように、送電用コイルに対する受電用コイル71の位置や傾きによって、送電用コイル511、512、513の各々で励起する電力信号の大きさを制御することによって、送電用コイルから受電用コイルへの電力伝送効率を改善することができる。送電用コイルに対する受電用コイルの位置や傾きは、例えば、送電用コイル側に受電用コイルを検知する赤外線センサなどを設けておくことで、特定することができる。また、受電用コイルで受電している電磁波の強さを送電用コイルにフィードバックし、受電している電磁波の強さが最大となるように連続的に各送電用コイルの励起を制御することも可能である。
無線給電システム11によれば、三角錐の各側面に設けられている送電用コイル511、512、513によって、Z軸が正の領域において、X軸の正負方向およびY軸の正負方向にエネルギーフローを形成することができる。すなわち、送電用コイルの数としては必要最小限であるので、送電器31の小型化に際しても有利である。
以上のように、本実施形態によれば、海中での無線給電において、送電用コイルと受電用コイルとの位置関係が変動しても効率よく給電することのできる無線給電システムを提供することができる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態の無線給電システムの構成を示す図である。無線給電システム12は、海水22中に設置された送電器32と受電器42とを備えている。送電器32は、電力信号を無線で送信する4個の送電用コイル521、522、523、524を備えている。送電用コイル521、522、523、524は誘電体で包含されている。送電用コイル521、522、523、524は、Eを頂点とする四角錐の側面(ABE、BCE、CDE、DAE)に1個ずつ設けられることによって、各々、異なる配向を有するように配置されている。四角錐は、正四角錐とすることもできる。受電器42は、4個の送電用コイル521、522、523、524から送信された電力信号を受信する受電用コイル72を備えている。受電用コイル72は誘電体で包含されている。
無線給電システム12のその他の構成や材料は、第1の実施形態の無線給電システム11と同様である。
次に、無線給電システム12の動作を説明する。送電用コイル521、522、523、524の内の1個以上から放射された磁界ベクトルは、誘電体の包含部を通って海水22に入射する。このとき、送電用コイル521、522、523、524から放射された磁界ベクトルによるエネルギーフローは、包含部の表面を送電用コイルのループ面に対して平行とすることで、各送電用コイルのループ面に対して垂直方向となる。エネルギーフローは受電用コイル72に受電され、給電が完了する。
図7は、無線給電システム12の動作を説明するための図であり、送電用コイル521、522、523、524をそれぞれ励起した時のエネルギーフローを示す概念図である。説明を簡単にするために、四角錐を正四角錐とし、辺ABと辺CDをX軸に平行、辺BCと辺DAをY軸に平行とする。各送電用コイルからは、各コイルのループ面の形成された四角錐の各側面に対して垂直方向に、エネルギーフローが放射する。
送電用コイル521を励起した場合、エネルギーフローはY軸の正方向の成分を有する。送電用コイル522を励起した場合、エネルギーフローはX軸の負方向の成分を有する。送電用コイル523を励起した場合、エネルギーフローはY軸の負方向の成分を有する。送電用コイル524を励起した場合、エネルギーフローはX軸の正方向の成分を有する。さらに、各エネルギーフローは、Z軸の正方向の成分も有する。よって、送電器32は、四角錐の各側面に設けられている送電用コイル521、522、523、524によって、Z軸が正の領域において、X軸の正負方向およびY軸の正負方向に成分を有するエネルギーフローを形成することができる。
すなわち、受電用コイル72が、たとえば、正四角錐の底面(ABCD)の中心のZ軸上に位置し、Z軸から傾いていなければ、送電用コイル521、522、523、524から同じ大きさのエネルギーフローを送って給電すればよい。受電用コイル72が、Z軸から傾いた場合、送電用コイル521、522、523、524の各々で励起するエネルギーフローの大きさを調整することで、重ね合わせたエネルギーフローの方向が、受電用コイル72のループ面に垂直となるようにして給電すればよい。受電用コイル72が、X軸方向やY軸方向にずれた場合、送電用コイル521、522、523、524の各々で励起するエネルギーフローの大きさを調整することで、重ね合わせたエネルギーフローの方向が、受電用コイル72のループ面に垂直となるようにして給電すればよい。
以上のように、本実施形態によれば、海中での無線給電において、送電用コイルと受電用コイルとの位置関係が変動しても効率よく給電することのできる無線給電システムを提供することができる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態の無線給電システムの構成を示す図である。本実施形態の無線給電システム13は、海水23中に設置された送電器33と受電器43とを備えている。送電器33は、電力信号を無線で送信する3個の送電用コイル531、532、533を備えている。送電用コイル531、532、533は誘電体で包含されている。送電用コイル531、532、533は、Dを頂点とする三角錐の側面(ABD、BCD、CAD)に1個ずつ設けられることによって、各々、異なる配向を有するように配置されている。三角錐は、正三角錐とすることもできる。受電器43は、3個の送電用コイル531、532、533から送信された電力信号を受信する受電用コイル73を備えている。受電用コイル73は誘電体で包含されている。
送電用コイル531、532、533には、各々、送電用コイル531、532、533に入力される電力信号である高周波信号の強度や位相等を制御する機能を有する調整器831、832、833が設けられている。調整器831、832、833は、例えば、可変信号源と増幅器を用いて構成することができる。また、前記構成以外にも、スイッチ、オペアンプ、移相器、減衰器、発信源、可変インダクタ、可変キャパシタ等の素子や、それらの組み合わせにより実現できる。
無線給電システム13のその他の構成や材料は、第1の実施形態の無線給電システム11と同様である。
図9は、無線給電システム13の送電用コイルと受電用コイルとの位置関係の例を示す図である。図9の例に示すように、海中で揺れが発生する前と後では、送電用コイルと受電用コイル73との位置関係が変動する。すなわち、受電用コイル73は、揺れが発生する前では、送電用コイル531、532、533から等距離の位置に存在し、揺れが発生した後では、送電用コイル533の近傍に存在する。
図9に示す、送電用コイル531、送電用コイル532、送電用コイル533、受電用コイル73の各々の間の電力伝送効率を、各コイルの等価回路モデル、および、各コイル間の結合係数を用いて計算する(例えば、非特許文献4参照)。ここで、結合係数とは、送電用コイルから放射された磁束を受電用コイルが受信する割合を示す係数であり、0から1までの値を取る。結合係数が1とは、送電用コイルが放射した磁束の全量が、受電用コイルを通過している状態を指す。また、結合係数が0とは、送電用コイルは放射した磁束が受電用コイルを全く通過しない状態、すなわち、送電用コイルと受電用コイルとが互いに何ら作用しない状態を指す。
図10は、無線給電システム13の送電用コイルと受電用コイルとのコイル間の結合係数の例を示す図である。図10は、揺れが発生した後の値を示すとする。例えば、送電用コイル531は、送電用コイル532と結合係数k12で結合し、送電用コイル533と結合係数k13で結合し、受電用コイルとk14で結合している、などである。なお、以下の電力伝送効率の計算では、送電用コイル531、532、533、受電用コイル73は同一の構成としている。
図11は、無線給電システム13の電力伝送効率の計算結果を示す図である。電力伝送効率は、送電用コイルの励起強度(送電強度)に対する受電用コイルの受電強度の比率としている。図11では、送電用コイル531、532、533を、同じ強度、同じ位相、周波数200〜300KHzの間で励起している。図11に示すように、213.4KHzで最大値−9.12dBが得られている。
図12は、無線給電システム13の電力伝送効率の計算結果を示す図である。図12では、送電用コイル531、532、533を、同じ強度、異なる位相、周波数200〜300KHzの間で励起している。異なる位相とは、送電用コイル531と送電用コイル532とを同相、送電用コイル533を送電用コイル531に対して−90°の位相としている。図12に示すように、217.6KHzで最大値−6.692dBの受電特性が得られており、図11よりも約2.5dB改善している。
以上のように、図9に示したように、揺れなどにより各電力伝送用コイルと受電用コイルとの距離が均等でなくなった場合、すなわち、受電用コイルが特定の送電用コイルの近傍に位置した場合、各送電用コイルの励起位相を調整することで、電力伝送効率が改善する。
発明者らは、送電用コイルの励起位相を調整することで電力伝送効率が改善する効果が、ラットレース回路理論により説明できることを見出している。すなわち、図10のように、各送電用コイルから受電用コイルへ給電する経路が異なり、さらに、送電用コイル531、532と受電用コイル73とを結合する結合係数k14、k24と、送電用コイル533と受電用コイル73とを結合する結合係数k34とが異なると、このような現象が発生する。
図10のように、送電用コイル531から受電用コイル73へ給電する経路は複数存在する。具体的には、送電用コイル531から受電用コイル73に直接給電する経路、送電用コイル531から送電用コイル533を中継して受電用コイル73に給電する経路、送電用コイル531から送電用コイル533を中継し、さらに送電用コイル532を中継して受電用コイル73に給電する経路、などである。このような複数の経路がある場合、コイル間の結合係数の対称性が崩れた場合、各送電用コイルから受電用コイルに給電される電力信号に位相差が生じる。
結合係数により結合する2個のコイルは、インダクタンスを用いた回路で表現できる。図13に示すように、結合係数kで結合するコイル1(インダクタL1)、コイル2(インダクタL2)は、T型の回路で表現できる。ここで、図13から明らかなように、結合係数kが異なれば、T型回路を構成するインダクタンスは異なる。
複数の給電経路が存在し、かつ、インダクタンスに違いがある場合、送電用コイル531、532から受電用コイル73へ伝送される高周波信号の位相と、送電用コイル533から受電用コイル73へ伝送される高周波信号の位相が異なる。図10の場合、送電用コイル533から受電用コイル73へ伝送される高周波信号は、送電用コイル531、532から伝送される高周波信号に対して、位相が約90°進む。よって、送電用コイル533に入力する高周波信号の位相を予め90°遅らせることで、電力伝送効率を改善することができる。
以上のように、各送電用コイルに入力する高周波信号の位相を制御することで、海中で揺れが発生した場合であっても、受電器の空間的位置に合わせて電力伝送効率を改善することができる。
図14は、本実施形態の無線給電システム13を、実海洋において効果を検証するための評価系の構成図である。評価系は、伝送用コイルa、b、c、調整器a、b、c、受電用コイルを備えた受電器aを備えている。評価に際しては、受電器aを辺ADすなわちY軸に沿って移動させ、調整器の位相調整による受電器aの受電効率(電力伝送効率)の改善を確認している。
図14中の表は、受電器aの移動距離と最適位相量の関係を示す。表において、移動距離0とは、ABC面の重心上(Z軸方向)に受電器aが設置されている状態を指す。また、最適位相量とは、受電器aの受電効率が最も高くなる場合の、送電用コイルbの励起位相と送電用コイルaの励起位相の差である。表のように、移動距離が0cmと15cmでは、最適位相量は0°であるのに対し、30cmでは、最適位相量が180°という結果が得られた。すなわち、受電器aの位置がずれた場合、位相を調整することによって、受電効率を改善させられることが確認された。
以上のように、本実施形態によれば、海中での無線給電において、送電用コイルと受電用コイルとの位置関係が変動しても効率よく給電することのできる無線給電システムを提供することができる。
以上の第1〜第3の実施形態の無線給電システム11〜13を用いた実施例1〜3を、以下に説明する。
(実施例1)
図15は、本発明の実施形態の無線給電システムを用いた実施例1の海中システム100の構成を示す図である。海中システム100は、海水25内で駆動する移動体105が送電用コイルを有する送電器35を備え、海底125で駆動するセンサ115が受電用コイルを有する受電器45を備えている。送電器35と受電器45とは、本実施形態の無線給電システムを構成している。
移動体105は、AUV等である。センサ115は、海底環境センサ、地震センサ、物体検知センサ等である。センサ115は、バッテリーやキャパシタ等の電力保持手段を備えていても良い。
海中システム100の移動体105とセンサ115の動作について説明する。まず、移動体105がセンサ115に接近し、送電器35と受電器45とが効率よく無線給電するよう、送電器35と受電器45との位置関係に基づいて、送電用コイルに入力する電力信号の調整がされる。次に、送電器35を通じて受電器45に電力が無線給電される。受電器45を通じて受電された電力は、センサ115へ伝達される。センサ115は、伝達された電力により直接駆動、または、伝達された電力により充電された電力保持手段により駆動する。
本実施例によれば、海中で動作する移動体から、海底などで動作するセンサなどへの電力の無線給電が可能となり、信頼性の高い海中電力供給網を提供することが可能となる。
(実施例2)
図16は、本発明の実施形態の無線給電システムを用いた実施例2の海中システム200の構成を示す図である。海中システム200では、海水26内で駆動する移動体1061が送電用コイルを有する送電器36を備え、海水26内で駆動する移動体1062が受電用コイルを有する受電器46を備えている。移動体1062は、バッテリーやキャパシタ等の電力保持手段を有していても良い。
海中システム200の、移動体1061と移動体1062の動作について説明する。まず、移動体1061が移動体1062に接近し、送電器36と受電器46とが効率よく無線給電するよう、送電器36と受電器46との位置関係に基づいて、送電用コイルに入力する電力信号の調整がされる。次に、送電器36を通じて受電器46に電力が無線給電される。受電器46を通じて受電された電力は、移動体1062へ伝達される。移動体1062は、伝達された電力により直接駆動、または、伝達された電力により充電された電力保持手段により駆動する。
本実施例によれば、海中で動作する移動体から移動体への電力の無線給電が可能である。また、さらにその先の海底センサなどへと電力を受け渡してゆくことも可能となり、信頼性の高い海中電力供給網を提供することが可能となる。
(実施例3)
図17は、本発明の実施形態の無線給電システムを用いた実施例3の情報収集システム300の構成を示す図である。情報収集システム300は、母船121と、海水27中の移動体107およびセンサ117を有する。さらに、移動体107に関する情報やセンサ117により収集される情報を統合的に管理する管理センター301を有する。管理センター301は、母船121に備えられていても良く、また、陸上に備えられていても良い。
母船121は送電器371を備え、移動体107は送電器372と受電器471とを備え、センサ117は受電器472を備えている。センサ117は、例えば、水温計、震度計、石油漏れ検知センサ、侵入検知センサ等である。なお、移動体107とセンサ117とは、それぞれ複数とすることができる。
情報収集システム300の動作について説明する。まず、母船121と移動体107とセンサ117とは、海中音響通信等により、移動体107のバッテリー残量、センサ117のバッテリー残量の情報を共有する。次に、移動体107とセンサ117は、それぞれのバッテリー量が少なくなっていると判定した場合、それぞれの有する受電器471または受電器472を通じて電力を受電する。この時、移動体107の受電器471が受電する場合、移動体107の受電器471が母船121の有する送電器371に接近して受電する。また、センサ117の受電器472が受電する場合、移動体107の送電器372がセンサ117の受電器472に接近して受電する。移動体107とセンサ117は、各々が収集した情報を、海中音響通信等を通じて管理センター301に送信する。管理センター301は、移動体107とセンサ117から送信された情報を受信し、統合的に管理する。
本実施例によれば、母船から海中を調査するための移動体、さらには、移動体から海中を調査するためのセンサに、安定して無線給電する情報収集システムが可能となる。
(実施例4)
図18Aと図18Bとは、本発明の実施形態の無線給電システムを用いた実施例4の構成を示す図である。本実施例の給電システムでは、移動体1081(自動車)や移動体1082(ヘリコプター)が、送電用コイルを有する送電器を備えている。さらに、マンホールの底部の配管などに設置されたセンサ1381や、橋脚に設置されたセンサ1382が、受電用コイルを有する受電器を備えている。各々の送電器と受電器とは、前記の本実施形態の無線給電システムを構成している。
センサ1381、1382は、環境センサ、地震センサ、物体検知センサ、異常検出センサ等である。センサ1381、1382は、バッテリーやキャパシタ等の電力保持手段を備えていても良い。センサ1381、1382は、マンホールの蓋や筐体などの金属や土などの導電性媒質を介して移動体1081、1082に対峙している。
図18Aと図18Bの給電システムの動作について説明する。まず、移動体1081、1082がセンサ1381、1382に接近する。すなわち、自動車は走行によって、ヘリコプターはホバリングによって、接近する。次に、各々の送電器と受電器とが効率よく無線給電するよう、送電器と受電器との位置関係に基づいて、送電用コイルに入力する電力信号の調整がされる。次に、送電器を通じて受電器に電力が無線給電される。受電器を通じて受電された電力は、センサ1381、1382へ伝達される。センサ1381、1382は、伝達された電力により直接駆動、または、伝達された電力により充電された電力保持手段により駆動する。
本実施例によれば、陸上や空中の移動体から、金属や土などの導電性媒質を介して動作するセンサなどへの電力の無線給電が可能となり、信頼性の高い電力供給網を提供することが可能となる。
本発明は上記実施形態や実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものである。
また、上記の実施形態や実施例の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
付記
(付記1)
良導体媒質中に設置された送電器と、前記良導体媒質中に設置された受電器とを備え、前記送電器は、誘電体を有する包含部で包含された送電用コイルを3個以上備え、前記受電器は、誘電体を有する包含部で包含された受電用コイルを備え、3個以上の前記送電用コイルは、各々、異なる配向を有する、無線給電システム。
(付記2)
前記送電用コイルは、三角錐の側面に1個ずつ設けられている3個を有する、付記1記載の無線給電システム。
(付記3)
前記送電用コイルは、四角錐の側面に1個ずつ設けられている4個を有する、付記1記載の無線給電システム。
(付記4)
前記送電用コイルに対する前記受電用コイルの位置または傾きに基づいて、前記送電用コイルに入力する電力信号の強度もしくは位相を制御する調整器を備えている、付記1から3の内の1項記載の無線給電システム。
(付記5)
前記受電用コイルの受電信号の大きさに基づいて、前記送電用コイルに入力する電力信号の強度もしくは位相を制御する調整器を備えている、付記1から3の内の1項記載の無線給電システム。
(付記6)
前記良導体媒質は海水である、付記1から5の内の1項記載の無線給電システム。
(付記7)
良導体媒質中で、誘電体で包含されている送電用コイルが受電用コイルに給電する無線給電方法において、配向の異なる3個以上の前記送電用コイルにより電力信号を送電し、前記受電用コイルで前記電力信号を受電する、無線給電方法。
(付記8)
前記送電用コイルは、三角錐の側面に1個ずつ設けられている3個を有する、付記7記載の無線給電方法。
(付記9)
前記送電用コイルは、四角錐の側面に1個ずつ設けられている4個を有する、付記7記載の無線給電方法。
(付記10)
前記受電用コイルは、誘電体で包含されている、付記7から9の内の1項記載の無線給電方法。
(付記11)
前記送電用コイルに対する前記受電用コイルの位置または傾きに基づいて、前記送電用コイルに入力する電力信号の強度もしくは位相を制御する、付記7から10の内の1項記載の無線給電方法。
(付記12)
前記受電用コイルの受電信号の大きさに基づいて、前記送電用コイルに入力する電力信号の強度もしくは位相を制御する、付記7から10の内の1項記載の無線給電方法。
(付記13)
前記良導体媒質は海水である、付記7から12の内の1項記載の無線給電方法。
(付記14)
海中を移動する第1の移動体と、前記海中に設けられたセンサもしくは前記海中を移動する第2の移動体とを有し、前記第1の移動体は、付記1から6の内の1項記載の無線給電システムの送電器を有し、前記センサもしくは前記第2の移動体は、付記1から6の内の1項記載の無線給電システムの受電器を有し、前記受電器は前記送電器から給電する、海中システム。
(付記15)
母船と、海中を移動する移動体と、前記海中に設けられたセンサと、前記移動体と前記センサからの情報を収集し管理する管理センターとを有し、前記母船は、付記1から6の内の1項記載の無線給電システムの第1の送電器を有し、前記移動体は、付記1から6の内の1項記載の無線給電システムの第2の送電器と第1の受信機とを有し、前記センサは、付記1から6の内の1項記載の無線給電システムの第2の受電器を有し、前記第1の受電機は前記第1の送電器から給電し、前記第2の受電機は前記第2の送電器から給電する、情報収集システム。
(付記16)
移動体と、良導体媒質を介して前記移動体と対峙しているセンサとを有し、前記移動体は、付記1から6の内の1項記載の無線給電システムの送電器を有し、前記センサは、付記1から6の内の1項記載の無線給電システムの受電器を有し、前記受電器は前記送電器から給電する、給電システム。
11、12、13 無線給電システム
21、22、23、25、26、27 海水
31、32、33、35、36、371、372 送電器
41、42、43、45、46、471、472 受電器
511、512、513、521、522、523、524、531、532、533 送電用コイル
61a、61b 包含部
71、72、73 受電用コイル
831、832、833 調整器
100、200 海中システム
105、1061、1062、107、1081、1082 移動体
115、117、1381、1382 センサ
121 母船
125 海底
300 情報収集システム
301 管理センター

Claims (10)

  1. 良導体媒質中に設置された送電器と、前記良導体媒質中に設置された受電器とを備え、
    前記送電器は、誘電体を有する包含部で包含された送電用コイルを3個以上備え、
    前記受電器は、誘電体を有する包含部で包含された受電用コイルを備え、
    3個以上の前記送電用コイルは、各々、異なる配向を有する、無線給電システム。
  2. 前記送電用コイルは、三角錐の側面に1個ずつ設けられている3個を有する、請求項1記載の無線給電システム。
  3. 前記送電用コイルは、四角錐の側面に1個ずつ設けられている4個を有する、請求項1記載の無線給電システム。
  4. 前記送電用コイルに対する前記受電用コイルの位置または傾きに基づいて、前記送電用コイルに入力する電力信号の強度もしくは位相を制御する調整器を備えている、請求項1から3の内の1項記載の無線給電システム。
  5. 前記受電用コイルの受電信号の大きさに基づいて、前記送電用コイルに入力する電力信号の強度もしくは位相を制御する調整器を備えている、請求項1から3の内の1項記載の無線給電システム。
  6. 良導体媒質中で、誘電体で包含されている送電用コイルが受電用コイルに給電する無線給電方法において、
    配向の異なる3個以上の前記送電用コイルにより電力信号を送電し、
    前記受電用コイルで前記電力信号を受電する、無線給電方法。
  7. 前記送電用コイルに対する前記受電用コイルの位置または傾きに基づいて、前記送電用コイルに入力する電力信号の強度もしくは位相を制御する、請求項6記載の無線給電方法。
  8. 前記受電用コイルの受電信号の大きさに基づいて、前記送電用コイルに入力する電力信号の強度もしくは位相を制御する、請求項6記載の無線給電方法。
  9. 海中を移動する第1の移動体と、前記海中に設けられたセンサもしくは前記海中を移動する第2の移動体とを有し、
    前記第1の移動体は、請求項1から6の内の1項記載の無線給電システムの送電器を有し、
    前記センサもしくは前記第2の移動体は、請求項1から6の内の1項記載の無線給電システムの受電器を有し、
    前記受電器は前記送電器から給電する、海中システム。
  10. 母船と、海中を移動する移動体と、前記海中に設けられたセンサと、前記移動体と前記センサからの情報を収集し管理する管理センターとを有し、
    前記母船は、請求項1から6の内の1項記載の無線給電システムの第1の送電器を有し、
    前記移動体は、請求項1から6の内の1項記載の無線給電システムの第2の送電器と第1の受信機とを有し、
    前記センサは、請求項1から6の内の1項記載の無線給電システムの第2の受電器を有し、
    前記第1の受電機は前記第1の送電器から給電し、前記第2の受電機は前記第2の送電器から給電する、情報収集システム。
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