JP2017184034A - 海洋ネットワークシステム、ブイ、海中での物体制御システム、海中通信方法、海中での物体制御方法及びプログラム - Google Patents

海洋ネットワークシステム、ブイ、海中での物体制御システム、海中通信方法、海中での物体制御方法及びプログラム Download PDF

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Kazunori Otsuki
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Abstract

【課題】海中の任意の位置に多数の通信機器を配置し、各機器同士で相互にレーザー光による高速通信が可能なネットワークシステム及びそれを利用したシステムを構築できるようにする。【解決手段】海面に浮かぶフロート3とフロート3に接続されて海中に浮遊する通信部本体4を備えたブイ2が、海洋に多数配置され、多数のブイ2が一定の範囲内で相互に通信を行うようにした海洋ネットワークシステムであって、通信部本体4は、その周囲の一定の距離内に存在する他の複数の通信部本体4とレーザー光による海中通信を行う海中通信部を備え、ブイ2の少なくとも1つは、基地局10と通信を行う基地局中継ブイとして機能し、基地局中継ブイのフロート3は、フロート3に接続された通信部本体4の前記海中通信部と通信を行う通信用ケーブルと、基地局10との無線通信を行う無線通信部を備えた海洋ネットワークシステム1。【選択図】図1

Description

本発明は、海洋に多数配置されたブイが相互に通信を行うようにした海洋ネットワークシステム、ブイ、海中での物体制御システム、海中通信方法、海中での物体制御方法及びプログラムに関するものである。
広大な海洋に囲まれた日本において、海には資源開発やエネルギー開発など多くの可能性が秘められており、海洋開発はきわめて重要な課題となっている。また、海洋観測の分野においても、海中からの観測データをできるだけ迅速かつ正確に得る必要がある。
そのため、潜水艇や海洋気象ブイ等を利用した種々の水中通信システム、ネットワークシステム等が提案されている。
例えば、特開2009−17241号公報(特許文献1)には、無線中継装置とGPSと音波通信機と水中音波アンテナを備え、音波通信機が発する信号の反射波を水中音波アンテナで受信することにより水中における物体や海底の情報を得ると共に、無線中継装置によりこの情報を地上局に伝送できるGPS内蔵高機能ブイが開示されている。
また、特開2007−323391号公報(特許文献2)には、海中センサの浮上部から切り離してセンサ本体部分を海中に敷設し、このセンサ本体部分に備えた水中無線機の通信可能範囲内に存在する他の海中センサおよび/または海中通信ネットワーク端末との間で、水中通信によりセンスデータをはじめ任意のデータを送受信可能とし、最終的に、海底ケーブルを経由して陸上局と通信可能とした海中センサネットワークシステムが開示されている。
さらに、特開2015−56831号公報(特許文献3)には、第1のデータ送受信端末が、水上側装置(海洋情報提供ブイ)と水中側装置(ソナー装置)を備え、水上側装置は、水上側に構築された第1のネットワークに分散配置されて無線により通信を行い、水中側装置は、水上側装置に有線を介して接続された状態で水中に配置され、水上側装置から伝送されたパケットデータを超音波により第2のデータ送受信端末である水中航走体へ送信し、データ管理サーバが生成した送信データが人工衛星ST、第1のデータ送受信端末を経て、海洋調査を行う水中航走体(第2のデータ送受信端末)に配信される情報通信システムが開示されている。
しかしながら、特許文献1のGPS内蔵高機能ブイは、音波通信機が発する信号の反射波を水中音波アンテナで受信することにより水中における物体や海底の情報を得て、その情報が他のブイ(無線中継装置)に伝送するものであり、水中(海中)に存在する物体と送受信を行うことができないという問題がある。
また、特許文献2の海中センサネットワークシステムは、海中に敷設した海中センサ同士または海中センサと海中通信ネットワーク端末との間で、水中通信を行うもので最終的に海底ケーブルを経由して陸上局と通信を行うため、海底ケーブルが存在しない場所ではネットワークを構築できないという問題がある。
さらに、特許文献3の情報通信システムにおいては、データ管理サーバが生成した送信データが人工衛星ST、第1のデータ送受信端末(水上側装置と水中側装置からなる)を経て、海洋調査を行う水中航走体(第2のデータ送受信端末)に配信されるが、水上側装置から水中側装置に伝送されたパケットデータが超音波により水中航走体へ送信されるだけであり、水中側装置同士で送受信行うことができず、水中(海中)で相互に送受信を行うネットワークを構築できないという問題がある。
そして、特許文献1〜3に開示された水中通信技術は、いずれも音波あるいは超音波により水中通信を行うものであり、通信速度が遅く、高速の水中通信が行えないという大きな欠点がある。
この点、特開2009−55408号公報(特許文献4)には、送信すべきデータをレーザー光信号として第一の水中機器から第二の水中機器に送信する水中通信システムであって、第一の水中機器は、送信方向可動なレーザー送信機と、送信方向制御データ受信機と、レーザー送信機の送信方向を制御すると共に送信すべきデータを制御する制御部を備え、第二の水中機器は、受信方向可動なレーザー受信機と、送信方向制御データ送信機を備えた水中通信システムが開示されている。
しかしながら、特許文献4の水中通信システムは、レーザー光信号により高速通信を行うものであるが、互いに向き合っている水中機器同士において通信を行うものであり、任意の位置に存在し互いに向き合わないような多数の機器同士においては、通信できないという問題がある。
特開2009−17241号公報 特開2007−323391号公報 特開2015−56831号公報 特開2009−55408号
本発明が解決しようとする課題は、海中の任意の位置に多数の通信機器を配置し、各機器同士で相互にレーザー光による高速通信が可能なネットワークシステム及びそれを利用したシステムを構築できるようにすることである。
本発明は、海面に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイが、海洋に多数配置され、この多数のブイが一定の範囲内で相互に通信を行うようにした海洋ネットワークシステムであって、前記通信部本体は、その周囲の一定の距離内に存在する他の複数の通信部本体とレーザー光による海中通信を行う海中通信部を備え、前記ブイの少なくとも1つは、基地局と通信を行う基地局中継ブイとして機能し、この基地局中継ブイのフロートは、このフロートに接続された通信部本体の前記海中通信部と通信を行う通信用ケーブルと、前記基地局との無線通信を行う無線通信部を備えた海洋ネットワークシステムを提供して、上記課題を解決するものである。
本発明は、前記基地局中継ブイ以外のブイのフロートは、このフロートに接続された通信部本体の前記海中通信部と通信を行う通信用ケーブルと、前記基地局中継ブイのフロート及び/又は前記基地局中継ブイ以外の他のブイのフロートと無線通信を行う無線通信部を備えた海洋ネットワークシステムを提供して、上記課題を解決するものである。
本発明は、前記基地局中継ブイ以外のブイの通信部本体が、このブイと前記基地局中継ブイとの間に存在する他のブイの通信部本体を介在させて、前記基地局中継ブイの通信部本体と海中通信を行うようにコントロールするコンピュータをさらに備えた海洋ネットワークシステムを提供して、上記課題を解決するものである。
本発明は、海面に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイであって、前記通信部本体は、その周囲の一定の距離内に存在する他の複数の通信部本体とレーザー光による海中通信を行う海中通信部を備え、前記フロートは、このフロートに接続された通信部本体の前記海中通信部と通信を行う通信用ケーブルと、このフロートの周囲に存在する他のフロートと無線通信を行う無線通信部を備えたブイを提供して、上記課題を解決するものである。
本発明は、海中で動作する物体と、この物体の動作を制御する制御データを送信する基地局と、海面に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイが、海洋に多数配置され、この多数のブイが一定の範囲内で相互に通信を行うようにした海洋ネットワークシステムとを備えた海中での物体制御システムであって、 前記通信部本体は、その周囲の一定の距離内に存在する他の複数の通信部本体とレーザー光による海中通信を行う海中通信部を備え、前記ブイの少なくとも1つは、前記基地局と通信を行う基地局中継ブイとして機能し、この基地局中継ブイのフロートは、前記基地局との無線通信を行う無線通信部を備え、前記物体は、前記通信部本体とレーザー光による海中通信を行う海中通信部を備えた海中での物体制御システムを提供して、上記課題を解決するものである。
本発明は、前記基地局中継ブイ以外のブイの通信部本体が、このブイと前記基地局中継ブイとの間に存在する他のブイの通信部本体を介在させて、前記基地局中継ブイの通信部本体と海中通信を行うようにコントロールするコンピュータをさらに備えたこと海中での物体制御システムを提供して、上記課題を解決するものである。
本発明は、海面に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイが、海洋に多数配置され、この多数のブイが一定の範囲内で相互に通信を行うようにした海中通信方法であって、前記通信部本体が、その周囲の一定の距離内に存在する他の複数の通信部本体とレーザー光による海中通信を行い、前記フロートの少なくとも1つが、基地局と無線通信を行い、この基地局と無線通信を行うフロートが、通信用ケーブルを介して、このフロートに接続された通信部本体と通信を行うステップを備えた海中通信方法を提供して、上記課題を解決するものである。
本発明は、前記海中通信方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供して、上記課題を解決するものである。
本発明は、基地局から、洋上に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイが、海洋に多数配置され、この多数のブイが一定の範囲内で相互に通信を行うようにした海洋ネットワークシステムを介して、海中の物体の動作を制御する海中での物体制御方法であって、前記基地局から前記物体の動作を制御する制御データを送信し、この制御データを前記フロートの少なくとも1つが受信し、この受信した制御データを、前記物体から最も近い位置に浮遊する通信部本体に送信し、この通信部本体が、レーザー光による海中通信により、前記物体に前記制御データを送信し、前記物体が、前記制御データにより動作した動作結果データを、レーザー光による海中通信により、前記物体から最も近い位置に浮遊する通信部本体に送信し、この動作結果データを受信した通信部本体が、該動作結果データを、レーザー光による海中通信により、前記フロートのいずれかに接続された通信部本体に送信して、該フロートが前記動作結果データを取得し、前記動作結果データを取得したフロートが、前記基地局に前記動作結果データを送信するステップを備えた海中での物体制御方法。を提供して、上記課題を解決するものである。
本発明は、前記海中での物体制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供して、上記課題を解決するものである。
請求項1に記載の発明の海洋ネットワークシステムにおいては、海中の任意の位置に多数の通信機器を配置し、各機器同士で相互にレーザー光による高速通信が可能なネットワークシステムを構築できるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明の海洋ネットワークシステムにおいては、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
請求項3に記載の発明の海洋ネットワークシステムにおいては、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
請求項4に記載の発明のブイにおいては、海中の任意の位置に多数の通信機器を配置し、各機器同士で相互にレーザー光による高速通信が可能なネットワークシステムを構築できるという効果を奏する。
請求項5に記載の発明の海中での物体制御システムにおいては、海中の任意の位置に多数の通信機器を配置し、各機器同士で相互にレーザー光による高速通信が可能なネットワークシステムを利用したシステムが構築できるという効果を奏する。
請求項6に記載の発明の海中での物体制御システムにおいては、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏する。
請求項7に記載の発明の海中通信方法においては、海中の任意の位置に多数の通信機器を配置し、各機器同士で相互にレーザー光による高速通信が可能なネットワークシステムを構築できるという効果を奏する。
請求項8に記載の発明のるプログラムにおいては、請求項7に記載の発明と同様の効果を奏する。
請求項9に記載の発明の海中での物体制御方法においては、海中の任意の位置に多数の通信機器を配置し、各機器同士で相互にレーザー光による高速通信が可能なネットワークシステムを利用したシステムが構築できるという効果を奏する。
請求項10に記載の発明のプログラムにおいては、請求項9に記載の発明と同様の効果を奏する。
本発明の海洋ネットワークシステム、海中での物体制御システムの一実施形態の外観構成を示す外観構成図である。 本発明のブイの一実施形態の外観構成を示す外観構成図である。 フロート3の制御構成を示すブロック図である。 通信部本体4の制御構成を示すブロック図である。 通信部本体4(ブイ2)が格子状に配置された状態(図1)において、各通信部本体4が、周囲の他の通信部本体4とレーザー光による海中通信を行い、海中通信回線7による通信網を形成する状態を説明した説明図である。 図1に示す海中での物体制御システムの動作を示すフローチャートである。
[海洋ネットワークシステム、海中での物体制御システム等の構成]
図1は、本発明の海洋ネットワークシステム、海中での物体制御システムの一実施形態の外観構成を示す外観構成図であり、図2は本発明のブイの一実施形態の外観構成を示す外観構成図である。図において、1は海洋ネットワークシステム、2(2a〜2i)はブイ、3(3a、3b)はフロート、4(4a、4b)は通信部本体、5はケーブル、6は無線通信回線、7は海中通信回線、8は海中や海底等の調査を行う潜水艇(船)、9は人工衛星、10は基地局、11、12は無線通信回線、13は海中通信回線、Sは海洋、SLは海面、USは海中である。
図1に示すように、海面SLに浮かぶフロート3とフロート3に接続されて海中USに浮遊する通信部本体4を備えた多数のブイ2(2a〜2i)が海洋Sに配置され(図1においては、9個のブイ2a〜2iが、格子状に配置されている。)、各フロート3は、他のフロート3と無線通信を行う無線通信回線6により接続され、各通信部本体4は、周囲の一定の距離内に存在する他の通信部本体4とレーザー光による海中通信を行う海中通信回線7により接続され、この無線通信回線6と海中通信回線7により、各ブイ2が相互に通信を行う海洋ネットワークシステム1が構築されている。
潜水艇8は、通信部本体4とレーザー光による海中通信を行うためのレーザー送信機・受信機とその制御機器を搭載すると共に、各種調査機器、GPS、各種測定機器等を搭載して無人で走行し、海中や海底等の調査を行う。
人工衛星9は、ブイ2のフロート3及び基地局10と無線通信を行い、ブイ2と基地局10の中継局として機能する。
基地局10は、サーバー、モニター、通信機器等を備え、海洋ネットワークシステム1全体の動作を制御するとともに、海洋ネットワークシステム1を介して無人の潜水艇8に制御データを送信し、その走行と搭載された各種機器の動作を制御する。
そして、ブイ2の少なくとも1つは基地局10と無線通信を行う基地局中継ブイとして機能するが、図1においては、ブイ2aのフロート3aと人工衛星9が無線通信回線11によって接続され、人工衛星9と基地局10が無線通信回線12によって接続され、これによりブイ2aのフロート3aが人工衛星9を介して基地局10と無線通信を行い、ブイ2aが基地局中継ブイとなる。
また、通信部本体4と潜水艇8は、レーザー光による海中通信を行う海中通信回線13によって接続されるが、図1においては、通信部本体4bと潜水艇8が海中通信回線13によって接続されている。
このようにして海洋ネットワークシステム1、潜水艇8、基地局10等により本発明の海中での物体制御システムが構成される。
[ブイ2]
図2に示すように、ブイ2は、円筒状のフロート3、球状の通信部本体4、及び、フロート3と通信部本体4を接続するケーブル5から構成される。
そして、ケーブル5は、フロート3と通信部本体4の通信行う通信ケーブル、及び、フロート3から通信部本体4に電力を供給する電源ケーブルを備えている。
このケーブル5の長さは50〜300mとするのが望ましく、さらには、150m程度とするのが望ましい。
[フロート3]
図3は、フロート3の制御構成を示すブロック図であり、図において、31は送信部、32は受信部、33は通信制御部、34はGPS(Global Positioning System)、35はマイクロコンピュータ、36はバッテリー、51は通信用ケーブル、52は電源ケーブルである。以下図に基づいて、フロート3の制御構成について説明する。
図3に示すように、フロート3は、送信部31、受信部32、通信制御部33、GPS34、マイクロコンピュータ35、バッテリー36等を備え、送信部31、受信部32及び通信制御部33は、本発明の無線通信部を構成する。
送信部31は、無線通信回線6を介して他のフロート3に信号を送信し、受信部32は、無線通信回線6を介して他のフロート3から送信される信号を受信し、通信制御部33は、送信部31と受信部32における信号の送受信を制御する。
また、基地局中継ブイ2aのフロート3aにおいては、送信部31と受信部32は、無線通信回線6を介して人工衛星9と信号の送受信も行う。
GPS34は、GPS衛星からの電波を受信してブイ2(フロート3)の現在位置を測定して出力するものであり、GPS34からの位置データは、マイクロコンピュータ35に送られるともに、送信部31から無線通信回線6を介して基地局中継ブイ2aのフロート3aに送信される。
マイクロコンピュータ35には、どのフロート同士が無線通信を行うかを定めた通信テーブルが予め組み込まれ、この通信テーブルやGPS34からの位置データ等に基づき、送信部31が送信する信号、受信部32が受信した信号、レーザー送受信部41が送受信する信号の取捨選択等を行う。
また、基地局中継ブイ2aのフロート3aのマイクロコンピュータ35は、他のフロート3から送信される他のフロート3の位置データを記憶部に記憶する。
バッテリー36は、通信制御部33、GPS34、マイクロコンピュータ35や通信部本体4に電力を供給する。
ケーブル5は、通信用ケーブル51と電源ケーブル52を備え、通信用ケーブル51はフロート3と通信部本体4とで通信を行う通信回線となり、電源ケーブル52は、バッテリー36から通信部本体4に電力を供給する電線となる。
[通信部本体4]
図4は、通信部本体4の制御構成を示すブロック図であり、図において、41(41a〜41e)はレーザー送受信部、42はレーザー通信制御部、43はマイクロコンピュータである。以下図に基づいて、通信部本体4の制御構成について説明する。
図4に示すように、通信部本体4は、レーザー送受信部41(41a〜41e)、レーザー通信制御部42、マイクロコンピュータ43を備え、レーザー送受信部41とレーザー通信制御部42により本発明の海中通信部を構成する。
レーザー送受信部41は、レーザー送信機とレーザー受信機を備え、他の通信部本体4や潜水艇8にレーザー光を送信し、他の通信部本体4や潜水艇8から送信されるレーザー光を受信する。
レーザー光の発信源としては、半導体レーザー、ガスレーザー、LED等が使用され、海中において最も透過性のよい450nm付近の波長を有した青色レーザーを使用するのが望ましい。
レーザー送受信部41の一部は、球状の通信部本体4の外周面に水平状に複数個配置され、周囲の一定の距離内に存在する他の通信部本体4のレーザー送受信部41とレーザー光の送受信ができるようにされるが、本実施形態においては、4個のレーザー送受信部41a〜41dが等間隔で配置される。
他のレーザー送受信部41は、球状の通信部本体4の外周面の最下部に配置され、潜水艇8のレーザー送受信部とレーザー光の送受信ができるようにされるが、本実施形態においては、レーザー送受信部41eが通信部本体4の最下部に配置される。
また、各通信部本体4は、100〜300mの距離をおいて、望ましくは200m程度の距離をおいて配置されるのが望ましい。
レーザー通信制御部42は、各レーザー送受信部41(41a〜41e)におけるレーザー光の送受信を制御する。
マイクロコンピュータ43には、どの通信部本体4同士が海中通信を行うかを定めた通信テーブルが予め組み込まれ、この通信テーブル等に基づき、レーザー送受信部41が送受信する信号の取捨選択等を行う。
なお、本実施形態においては、フロート3に搭載したバッテリー36から通信部本体4に電力を供給しているが、通信部本体4にもバッテリーを搭載し、このバッテリーからレーザー通信制御部42やマイクロコンピュータ43等に直接電力を供給してもよい。
[無線通信回線6]
図1の海洋ネットワークシステム1においては、隣接するフロート3同士の無線通信による無線通信回路6によって格子状の通信網が形成されているが、各フロート3が、基地局中継ブイ2aのフロート3aと無線通信を行うような通信網を形成してもよい。
そして、どのフロート3同士が無線通信を行うかは、マイクロコンピュータ35の通信テーブルに定められている。
[海中通信回線7]
図5は、通信部本体4(ブイ2)が格子状に配置された状態(図1)において、各通信部本体4が、周囲の他の通信部本体4とレーザー光による海中通信を行い、海中通信回線7による通信網を形成する状態を説明した説明図である。
図5に示すように、各通信部本体4(4a〜4i)の周囲には4個のレーザー送受信部41a〜41dが配置され、最も近接するレーザー送受信部同士がレーザー光の送受信を行うことができ、海中通信回線7による格子状の通信網を形成している。
具体的には、例えば、通信部本体4eにおいて、レーザー送受信部41aは通信部本体4hのレーザー送受信部41cと、レーザー送受信部41bは通信部本体4fのレーザー送受信部41dと、レーザー送受信部41cは通信部本体4bのレーザー送受信部41aと、レーザー送受信部41dは通信部本体4dのレーザー送受信部41bと各々レーザー光の送受信を行うことができる。
そして、どの通信部本体4同士が無線通信を行うかは、マイクロコンピュータ43の通信テーブルに定められている。
なお、各通信部本体4において、他の通信部本体4とレーザー光の送受信を行うレーザー送受信部の数は、4個に限定されるものではなく、5〜8個あるいはそれ以上としてもよい。レーザー送受信部の数を増やすことにより、通信部本体4同士の相対位置が変化しても、確実に通信部本体4同士でレーザー光による海中通信を行うことができる。
[海中での物体制御システムの動作]
図6は、図1に示す海中での物体制御システムの動作を示すフローチャートであり、以下図に基づいて海中での物体制御システムの動作を説明する。
この場合、潜水艇8は、潜水艇8が搭載するGPS等によって、ブイ2bの通信部本体4bの真下付近の位置まで誘導されている。
まず、基地局10から、潜水艇8の動作を制御するための制御データが、無線通信回線12を介して人工衛星9に送信され、人工衛星9から無線通信回線11を介して基地局中継ブイ2aのフロート3aに送信される(S1)。この場合、制御データは、基地局10のサーバーで生成されて通信機器等に無線通信回線11に送信されるが、この制御データには、潜水艇8の位置データが含まれている。
次いで、フロート3aの受信部32が人工衛星9から送信される制御データを受信する(S2)。
フロート3aにおいては、マイクロコンピュータ35が、受信部32が受信した制御データに含まれる潜水艇8の位置データと、記憶部に記憶する各フロートの位置データを比較し、潜水艇8から最も近い位置に浮遊する通信部本体4を特定する。この場合は、通信部本体4bが、潜水艇8から最も近い位置に浮遊する通信部本体4として特定される。
次いで、フロート3aの受信部32が受信した制御データは、通信用ケーブル51を介して通信部本体4aに送信され、通信部本体4aにおいて、レーザー送受信部41bのレーザー送信機から海中通信回線7を介して制御データ通信部本体4bに送信する(S3)。
次いで、通信部本体4bにおいて、レーザー送受信部41dのレーザー受信機が、通信部本体4aから送信された制御データを受信し、受信した制御データを、レーザー送受信部41(41e)のレーザー送信機から、海中通信回線13を介して潜水艇8に送信する(S4)。
次いで、潜水艇8においては、通信部本体4bから送信される制御データをレーザー受信機で受信し、受信した制御データに基づき、潜水艇8を走行させ、各種機器を動作させ、その結果を動作結果データとしてレーザー送信機から海中通信回線13を介して通信部本体4bに送信する(S5)。
次いで、通信部本体4bにおいて、レーザー送受信部41(41e)のレーザー受信機が潜水艇8から送信される動作結果データを受信し、マイクロコンピュータ43の指令に基づき、受信した動作結果データをレーザー送受信部41(41d)のレーザー送信機から、海中通信回線7を介して通信部本体4aに送信する(S6)。
次いで、通信部本体4aにおいて、レーザー送受信部41bのレーザー受信機が、通信部本体4bから送信された動作結果データを受信し、受信した動作結果データは、通信用ケーブル51を介してフロート3aに送信され、フロート3aが動作結果データを取得する(S7)。
最後に、フロート3aの送信部31から、無線通信回線11を介して人工衛星9に動作結果データが送信され、人工衛星9から無線通信回線12を介して基地局10に動作結果データが送信され(S8)、処理を終了する。
本発明の海洋ネットワークシステム、ブイ、海中での物体制御システム、海中通信方法、海中での物体制御方法及びプログラムは、海中の任意の位置に多数の通信機器を配置し、各機器同士で相互にレーザー光による高速通信が可能なネットワークシステム及びそれを利用したシステムを構築する。
1 海洋ネットワークシステム
2 ブイ
2a〜2i ブイ
3 フロート
3a、3b フロート
4 通信部本体
4a、4b 通信部本体
5 ケーブル
6 無線通信回線
7 海中通信回線
8 潜水艇
9 人工衛星
10 基地局
11 無線通信回線
12 無線通信回線
13 海中通信回線
31 送信部
32 受信部
33 通信制御部
34 GPS
35 マイクロコンピュータ
36 バッテリー
41 レーザー送受信部
41a〜41e レーザー送受信部
42 レーザー通信制御部
43 マイクロコンピュータ
51 通信用ケーブル
52 電源ケーブル
S 海洋
SL 海面
US 海中

Claims (10)

  1. 海面に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイが、海洋に多数配置され、この多数のブイが一定の範囲内で相互に通信を行うようにした海洋ネットワークシステムであって、
    前記通信部本体は、その周囲の一定の距離内に存在する他の複数の通信部本体とレーザー光による海中通信を行う海中通信部を備え、
    前記ブイの少なくとも1つは、基地局と通信を行う基地局中継ブイとして機能し、
    この基地局中継ブイのフロートは、このフロートに接続された通信部本体の前記海中通信部と通信を行う通信用ケーブルと、前記基地局との無線通信を行う無線通信部を備えたこと
    を特徴とする海洋ネットワークシステム。
  2. 前記基地局中継ブイ以外のブイのフロートは、このフロートに接続された通信部本体の前記海中通信部と通信を行う通信用ケーブルと、前記基地局中継ブイのフロート及び/又は前記基地局中継ブイ以外の他のブイのフロートと無線通信を行う無線通信部を備えたことを特徴とする請求項1記載の海洋ネットワークシステム。
  3. 前記基地局中継ブイ以外のブイの通信部本体が、このブイと前記基地局中継ブイとの間に存在する他のブイの通信部本体を介在させて、前記基地局中継ブイの通信部本体と海中通信を行うようにコントロールするコンピュータをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の海洋ネットワークシステム。
  4. 海面に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイであって、
    前記通信部本体は、その周囲の一定の距離内に存在する他の複数の通信部本体とレーザー光による海中通信を行う海中通信部を備え、
    前記フロートは、このフロートに接続された通信部本体の前記海中通信部と通信を行う通信用ケーブルと、このフロートの周囲に存在する他のフロートと無線通信を行う無線通信部を備えたことを特徴とするブイ。
  5. 海中で動作する物体と、
    この物体の動作を制御する制御データを送信する基地局と、
    海面に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイが、海洋に多数配置され、この多数のブイが一定の範囲内で相互に通信を行うようにした海洋ネットワークシステムと
    を備えた海中での物体制御システムであって、
    前記通信部本体は、その周囲の一定の距離内に存在する他の複数の通信部本体とレーザー光による海中通信を行う海中通信部を備え、
    前記ブイの少なくとも1つは、前記基地局と通信を行う基地局中継ブイとして機能し、
    この基地局中継ブイのフロートは、前記基地局との無線通信を行う無線通信部を備え、
    前記物体は、前記通信部本体とレーザー光による海中通信を行う海中通信部を備えたこと
    を特徴とする海中での物体制御システム。
  6. 前記基地局中継ブイ以外のブイの通信部本体が、このブイと前記基地局中継ブイとの間に存在する他のブイの通信部本体を介在させて、前記基地局中継ブイの通信部本体と海中通信を行うようにコントロールするコンピュータをさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の海中での物体制御システム。
  7. 海面に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイが、海洋に多数配置され、この多数のブイが一定の範囲内で相互に通信を行うようにした海中通信方法であって、
    前記通信部本体が、その周囲の一定の距離内に存在する他の複数の通信部本体とレーザー光による海中通信を行い、
    前記フロートの少なくとも1つが、基地局と無線通信を行い、
    この基地局と無線通信を行うフロートが、通信用ケーブルを介して、このフロートに接続された通信部本体と通信を行う
    ステップを備えたことを特徴とする海中通信方法。
  8. 請求項7記載の海中通信方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  9. 基地局から、洋上に浮かぶフロートとこのフロートに接続されて海中に浮遊する通信部本体を備えたブイが、海洋に多数配置され、この多数のブイが一定の範囲内で相互に通信を行うようにした海洋ネットワークシステムを介して、海中の物体の動作を制御する海中での物体制御方法であって、
    前記基地局から前記物体の動作を制御する制御データを送信し、
    この制御データを前記フロートの少なくとも1つが受信し、
    この受信した制御データを、前記物体から最も近い位置に浮遊する通信部本体に送信し、
    この通信部本体が、レーザー光による海中通信により、前記物体に前記制御データを送信し、
    前記物体が、前記制御データにより動作した動作結果データを、レーザー光による海中通信により、前記物体から最も近い位置に浮遊する通信部本体に送信し、
    この動作結果データを受信した通信部本体が、該動作結果データを、レーザー光による海中通信により、前記フロートのいずれかに接続された通信部本体に送信して、該フロートが前記動作結果データを取得し、
    前記動作結果データを取得したフロートが、前記基地局に前記動作結果データを送信する
    ステップを備えたことを特徴とする海中での物体制御方法。
  10. 請求項9記載の海中での物体制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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