JP2016207721A - 熱処理装置、及び熱処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 成膜の面内均一性の劣化を抑制することのできる熱処理装置を提供する。
【解決手段】 熱処理装置は、ランプヒータと、チャンバー内で前記ランプヒータによって加熱される半導体ウェーハの温度を測定する2以上の温度センサと、前記チャンバー内の前記温度センサと異なる位置で、前記半導体ウェーハと同質かつ同じ厚さのプレートの温度を測定する1以上の基準温度センサと、前記基準温度センサによって得られる基準温度と前記温度センサによって得られる測定温度との差を定量化して前記ランプヒータのパワーを制御する温度制御部と、を有する。
【選択図】図3
【解決手段】 熱処理装置は、ランプヒータと、チャンバー内で前記ランプヒータによって加熱される半導体ウェーハの温度を測定する2以上の温度センサと、前記チャンバー内の前記温度センサと異なる位置で、前記半導体ウェーハと同質かつ同じ厚さのプレートの温度を測定する1以上の基準温度センサと、前記基準温度センサによって得られる基準温度と前記温度センサによって得られる測定温度との差を定量化して前記ランプヒータのパワーを制御する温度制御部と、を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、熱処理装置と熱処理方法に関する。
半導体ウェーハの酸化、イオン注入後の拡散・活性化等の熱処理にランプアニール装置が用いられている。たとえば、複数のゲート酸化膜を作り分けるために、ランプアニール装置を用いて急速加熱、急速冷却が行われる。アニール時のウェーハ温度をモニタするために、パイロメータや熱電対等の温度センサを用いて、複数の測定点でウェーハ温度を測定する。パイロメータは熱放射を感知して測定する非接触の測定装置であり、熱電対は接触温度センサである。
図1のランプアニール装置101でたとえば熱酸化を行う場合、チャンバー110内の支持フレーム4にウェーハ2を水平に設置し、回転させながら酸化ガス(O2ガス)を流してウェーハ2の表面をランプヒータ11で加熱する。ランプとしては一般にハロゲンランプが用いられている。ウェーハ2の裏面側に、リフレクタプレート12とパイロメータ13を設置し、ウェーハ2の裏面からの放射熱をウェーハ2に反射させて裏面の放熱状態を面内で均一にしつつ、ウェーハ2の温度を非接触で測定する。測定結果(T1〜T7)を温度制御システム5に送って、ランプヒータ11のパワー制御にフィードバックする。
ランプアニール装置101で熱処理を行うと、使用時間・日数の経過につれて面内方向の熱分布がばらつき、成膜の面内均一性が劣化する。これは、ウェーハ2から発生する微粒子の外方拡散(アウトディフュージョン)により、リフレクタプレート12やパイロメータ13の表面に付着物3が形成されて曇りが発生するからと考えられる。リフレクタプレート12やパイロメータ13の曇りによりウェーハ温度の読み取りに誤差が生じる。その結果、ウェーハ温度のフィードバックに基づくランプヒータ11のパワー制御の精度が低下する。リフレクタプレート12やパイロメータ13の曇りの程度が進むにつれて、ウェーハ2の面内の成膜状態のばらつきが大きくなる。
そこで、成膜の面内均一性の劣化を抑制することのできる熱処理装置と熱処理方法の提供を課題とする。
一つの態様として、熱処理装置は、
ランプヒータと、
チャンバー内で前記ランプヒータによって加熱される半導体ウェーハの温度を測定する2以上の温度センサと、
前記チャンバー内の前記温度センサと異なる位置で、前記半導体ウェーハと同質かつ同じ厚さのプレートの温度を測定する1以上の基準温度センサと、
前記基準温度センサによって得られる基準温度と前記温度センサによって得られる測定温度との差を定量化して前記ランプヒータのパワーを制御する温度制御部と、
を有する。
ランプヒータと、
チャンバー内で前記ランプヒータによって加熱される半導体ウェーハの温度を測定する2以上の温度センサと、
前記チャンバー内の前記温度センサと異なる位置で、前記半導体ウェーハと同質かつ同じ厚さのプレートの温度を測定する1以上の基準温度センサと、
前記基準温度センサによって得られる基準温度と前記温度センサによって得られる測定温度との差を定量化して前記ランプヒータのパワーを制御する温度制御部と、
を有する。
上記構成により、熱処理時に成膜の面内均一性の劣化を抑制することができる。
図2は、従来のランプアニール装置101を用いたときの膜厚の面内均一性の劣化を示す図である。横軸は日数(または時間)、縦軸は膜厚のばらつきを示す。上述のように、ランプアニール装置101の使用につれて、特にウェーハ2の裏面からの拡散物がリフレクタプレート12やパイロメータ13に付着して、ウェーハ温度の測定誤差が生じる。ウェーハ温度の測定誤差によりランプヒータ11のパワー制御の精度が低下し、ウェーハ2上に形成される膜の面内ばらつきが大きくなる。
成膜状態の面内分布が一定程度以上ばらついたときに、ウェット洗浄によりメンテナンスを行う。図2の縦線Mはメンテナンスイベントを示す。リフレクタープレート12とパイロメータ13の曇りを除去して温度制御及びこれに基づくパワー制御を正常化することで、ランプアニール装置101を繰り返し使用することができる。しかし、メンテナンスを繰り返しても膜厚均一性の劣化速度が加速し、メンテナンスイベントの発生間隔が徐々に短くなる。
そこで、実施形態では、ウェーハ温度の測定誤差を低減し、ランプのパワー制御を適正に維持することで、膜の面内均一性が劣化することを防止する。
図3は、実施形態の熱処理装置1Aの概略構成図である。図1と同じ構成要素には同じ符号を付けている。熱処理装置1Aは、チャンバー10の内部に、ランプヒータ11が設定されている。ランプヒータ11の下方に、半導体のウェーハ2を回転可能に支持する支持フレーム4と、リフレクタプレート12と、パイロメータ13が配置される。パイロメータ13は温度センサの一例であって、別の種類の温度センサであってもよい。リフレクタプレート12とパイロメータ13は、支持フレームにウェーハ2が水平配置されたときに、ウェーハ2の裏面側に位置する。
実施形態の特徴として、熱処理装置1Aは支持フレーム4の外側に、1つ以上の基準温度センサ15と、基準温度取得用のプレート16を有する。プレート16は、半導体のウェーハ2と同質、同じ厚さのプレートであり、ウェーハ2の熱処理中に、ウェーハ2と同様に加熱される。このことから、プレート16を「ダミープレート」と呼んでもよい。以下の記載では、便宜上、プレート16を「ダミープレート16」と称する。
ダミープレート16は、熱処理されるウェーハ2の種類(厚さ、質等)に応じて適宜交換され、チャンバー10内に設けた保持部18によって取り外し可能に保持される。ダミープレート16は、たとえば支持フレーム4とチャンバー10の内壁の間に配置される環状プレートである。環状のダミープレート16を用いる場合は、保持部18は、チャンバーの内壁に沿って環状に設けた突起または窪みでもよいし、部分的な突起を複数個所に配置したものでもよい。ダミープレート16はまた、基準温度センサ15が配置される位置とその周辺を覆う円弧プレートであってもよい。円弧の大きさは、基準温度センサ15がダミープレート16の裏面からの放熱を正確に検知できる大きさである。
ランプアニールの場合、ウェーハ2及びダミープレート16に光を照射することで、ウェーハ2とダミープレート16が直接光エネルギーを吸収して急速に加熱される。リフレクタプレート12は、ウェーハ2の裏面から放熱された熱をウェーハ2の裏面に反射してウェーハ2の面内方向の放熱状態を均一にする。ウェーハ2の温度はパイロメータ13によって測定され、ダミープレート16の温度は基準温度センサ15によって測定される。基準温度センサ15は、パイロメータ13と同一であってもよいし、別の非接触型または接触型のセンサであってもよい。
熱処理装置1Aの使用につれて、ウェーハ2の裏面からの拡散物による付着物3の影響で、リフレクタプレート12とパイロメータ13に曇りが生じる。他方、基準温度センサ15は、ウェーハ2からの不純物等の外方拡散物がかからない位置に配置されており、センサ面に曇りはほとんど生じない。また、ダミープレート16は、ウェーハ2と同質、同じ厚さであっても、裏面酸化膜の形成やイオン打ち込み等は行われていないので、ダミープレート16からの不純物等の外方拡散物は少なく、基準温度センサ15への付着物も少ない。パイロメータ13による測定結果と基準温度センサ15による測定結果は、温度制御システム5に送られる。基準温度センサ15で測定された基準温度に基づいてパイロメータ13の測定誤差が補正され、ランプヒータ11のパワーが制御される。
図4は、ランプヒータ11のランプ配置(上段)と、パイロメータ13及び基準温度センサ15の配置例(下段)を示す。ランプヒータ11は、蜂の巣状に配置された多数のハロゲンランプ111を有する。ランプヒータ11は半径方向に沿って複数のゾーンに分割されている。この例では、ランプヒータ11の中心から外周に向かってZ1〜Z7の7つのゾーンに分けられている。ゾーンZ1〜Z7を囲むサークルWは、ウェーハ2の外周に対応する。
パイロメータ13は、ランプヒータ11のゾーンZ1〜Z7のそれぞれに対応して、支持フレーム4の内側に配置される。この例では7つのパイロメータ13が用いられる。基準温度センサ15は、ウェーハ外周に対応するサークルWの外側に配置される。加熱処理中は、パイロメータ13はウェーハ2の裏面側でゾーンZ1〜Z7に対応する領域の温度T1〜T7を取得する。基準温度センサ15はダミープレート16の裏面側で基準温度Trefを取得する。基準温度Trefと各パイロメータ13で取得された温度の差を用いて、パイロメータの曇りの度合いを定量化する。
図3の例では、2つの基準温度センサ15が用いられているが、基準温度センサ15の数は特に制限されず、1つ以上の任意の数の基準温度センサ15を用いることができる。複数の基準温度センサ15を用いるときは、平均化された基準温度Trefを定量化のために用いてもよい。
温度T1〜T7と基準温度Trefの差を定量化して、各パイロメータ13の曇りの度合いを表わす曇り係数として用いる。たとえば、温度差がほとんどない場合、すなわち曇りのないときを基準状態とし、熱処理の繰り返しによりパイロメータ13で測定される温度と基準温度センサ15で測定される温度の間に温度差が生じたときにその温度差を定量化する。一例として、基準温度センサ15に対する各ゾーンの温度の比率を曇りの定量値とする。測定温度が1000℃に対して、ゾーンZ1の測定温度が990℃であれば、曇りの程度は1%(0.01)、ゾーンZ7の測定温度が980℃であれば曇りの程度は2%(0.02)となる。定量化された値は、後述するようにランプヒータ11のパワー制御を行う際の重み係数として用いることができる。ゾーン数は必ずしも7つである必要はなく、2つ以上に設定することで、2点以上で曇りの程度を定量化して重み係数を求めることができる。
パイロメータ13の曇り度合を反映させない場合、ランプヒータ11のパワーと成膜の面内ばらつきUの関係は次の近似式(1)で表すことができる。
U=a1×(LP1-TO1) + a2×(LP2-TO2) + … + a7×(LP7-TO7) + B (1)
面内ばらつきUは成膜の均一性の指標であり、たとえばハロゲンランプ111のパワーの標準偏差を用いることができる。ウェーハ2に形成される膜の厚さは、ランプヒータ11のパワーと相関関係があるからである。LP1〜LP7はゾーンZ1〜Z7のそれぞれに設定されるパワーであり、制御対象(変数)である。TO1〜TO7は、ゾーンZ1〜Z7のパワーオフセットである。パワーオフセットTOはウェーハ上の位置に応じて温度に勾配をつけるための補正値であり、あらかじめ熱処理装置1Aの性質として決められている。たとえば、メンテナンス(ウェット洗浄)直後の熱処理装置1Aの立ち上げ時に、パイロットウェハで測定を行ってパワーオフセットを決定してもよいし、一番最初のロットの一枚目のウェーハ2の処理時に取得した温度と、前回のサイクルで設定されたパワーとからパワーオフセットを設定してもよい。
面内ばらつきUは成膜の均一性の指標であり、たとえばハロゲンランプ111のパワーの標準偏差を用いることができる。ウェーハ2に形成される膜の厚さは、ランプヒータ11のパワーと相関関係があるからである。LP1〜LP7はゾーンZ1〜Z7のそれぞれに設定されるパワーであり、制御対象(変数)である。TO1〜TO7は、ゾーンZ1〜Z7のパワーオフセットである。パワーオフセットTOはウェーハ上の位置に応じて温度に勾配をつけるための補正値であり、あらかじめ熱処理装置1Aの性質として決められている。たとえば、メンテナンス(ウェット洗浄)直後の熱処理装置1Aの立ち上げ時に、パイロットウェハで測定を行ってパワーオフセットを決定してもよいし、一番最初のロットの一枚目のウェーハ2の処理時に取得した温度と、前回のサイクルで設定されたパワーとからパワーオフセットを設定してもよい。
係数a1〜a7は、各ゾーンのパワーLPの変化と均一性(またはばらつき)Uの変化から決まる係数であり、熱処理装置1Aの性質によって決まる。初期設定値としては、前回のサイクルで用いられていた値を用いてもよい。定数Bも、熱処理装置1Aの性質によって決まり、パイロットウェハを用いた立ち上げ測定時に算出してもよい。あるいは、メンテナンス後の最初のロットの一枚目のウェーハの処理時に取得した測定結果から算出してもよいし、一枚処理毎に行われる温度測定結果から算出してもよい。
実施形態では、式(1)に曇り係数Sを与えた式(2)を用いてランプヒータ11のパワーを制御する。
U=a1×(LP1-TO1)S1 + a2×(LP2-TO2)S2 + … + a7×(LP7-TO7)S7 + B (2)
各ゾーンの曇り係数S1、…S7は、ウェーハ2の裏面側のパイロメータ13で測定された温度と、ダミープレート16の直下で測定された基準温度の差を定量化した値であり、無単位である。
各ゾーンの曇り係数S1、…S7は、ウェーハ2の裏面側のパイロメータ13で測定された温度と、ダミープレート16の直下で測定された基準温度の差を定量化した値であり、無単位である。
各ランプパワーLPは、たとえば式(3)から求めることができる。
LP1=[U-a2×(LP2-TO2)S2-…-a7×(LP7-TO7)S7-B]/(a1×S1) + TO1 (3)
これをLP1〜LP7について7つ求めて、前回のサイクルからの差分が一番小さいLP値に合わせて全ゾーンのパワーを制御する。
これをLP1〜LP7について7つ求めて、前回のサイクルからの差分が一番小さいLP値に合わせて全ゾーンのパワーを制御する。
あるいは、中心のゾーンZ1のLP1だけを計算して、そのLP1値に合わせて全ゾーンのパワーを制御してもよい。熱処理中は、ウェーハ2の中心部を加熱するハロゲンランプ111のパワーが支配的になること、また、ウェーハ2の中心部を測定するパイロメータ13は、ウェーハ2の周縁部近傍を測定するパイロメータ13と比較して外方拡散物の影響が少ないからである。
あるいは、式(2)のLP1〜LP7を適切なステップ幅で変化させて、面内ばらつきUが管理値以下になるように収束させてもよいし(ニュートン法)、シンプレックス法などの任意の最適化アルゴリズムを用いてもよい。
ウェーハ2の熱処理時間は短いので、パイロメータ13の曇りの度合いを定量化してパワー制御に反映させる処理を、ロットごとに行ってもよい。その場合、あるロットでの熱処理中に得られた温度差を定量化した値を、次のロットの熱処理の曇り係数Sとして用いてもよい。ウェーハ2の熱処理時間が比較的長い場合(1分〜数分など)は、ウェーハ2ごとに温度差の取得とパワー制御を行ってもよい。曇らない位置に基準温度センサ15を設置し、付着物3の影響を受けるパイロメータ13との温度差を曇り量として定量化してランプヒータ11のパワー制御に反映することで、測定温度誤差を補完し、成膜の面内均一性の劣化を抑制することができる。
図5は、図3の熱処理装置1Aの変形例である熱処理装置1Bを示す。熱処理装置1Bでは、ダミープレート16と基準温度センサ15を覆う遮蔽板19を設ける。遮蔽板19は取り外し可能であることが望ましい。遮蔽板19を設置することで、支持フレーム4とリフレクタプレート12の隙間から、ウェーハ2の裏面からの外方拡散物が漏れることを防止する。遮蔽板19は、たとえばハロゲンランプ111の波長に対して透過性を有する石英である。この構成により、基準温度をより正確に取得してパイロメータ13との温度差を曇りの程度として定量化し、ランプヒータ11のパワー制御にフィードバックすることができる。
図6は、別の変形例としての熱処理装置1Cを示す。熱処理装置1Cは、パイロメータ13及びリフレクタプレート12と、ダミープレート16及び基準温度センサ15の間に遮蔽板21を設ける。この例ではパイロメータ13とリフレクタプレート12は支持リング4の内側に配置されているので、遮蔽板21は、たとえば支持リング4とダミープレート16の間に配置される環状の遮蔽板21である。図5の構成と異なり、ダミープレート16の上面を覆っていないので、熱処理対象のウェーハ2の種類に応じたダミープレート16の交換が容易である。遮蔽板21は、固定式であっても取り外し可能であってもどちらでもよい。遮蔽板21は、必ずしもランプヒータ11の波長に対して透過性を有していなくてもよいが、図5と同様に、ランプヒータ11の波長に対して透過性を有する石英を用いてもよい。遮蔽板21によって、支持フレーム4とリフレクタプレート12の隙間から飛散する外方拡散物の漏れを十分に防ぐことができ、より正確に基準温度を取得することができる。図5の構成と同様に、基準温度センサ15とパイロメータ13の測定温度差を曇りの程度として定量化し、ランプヒータ11のパワー制御にフィードバックすることができる。
図7は、実施形態の熱処理方法のフローチャートである。この処理は、熱処理装置1A(または1Bまたは1C)の動作中はロットごと、またはウェーハごとに繰り返し行われるので、エンドレスのループとして描かれており、熱処理装置1Aの動作の終了により終了する。まず熱処理装置1Aで、たとえば熱酸化膜形成のためのアニールを開始する(S11)。各センサ(たとえばパイロメータ13)と基準温度センサ15にてウェーハ温度を取得する(S12)。基準温度センサ15で測定された温度と、各パイロメータ13で測定された温度の差を計算する(S13)。温度差を各ゾーンの曇り係数として定量化する(S14)。定量化した曇り係数を用いてランプパワーを制御する(S15)。各ゾーンのランプパワーは、成膜の均一性の指標値を表わす近似式に曇り係数で重みを付け、近似式をたとえば最適化の方法で解くことで算出される。
図8は、実施形態の熱処理装置1A〜1Cと熱処理方法の効果を示す図である。図8(A)は図2と同様に従来のランプアニール装置101を用いたときの成膜のばらつきのドリフトを示す。図8(A)は、実施形態の熱処理装置1Aを用いたときの成膜のばらつきの抑制効果を示す。従来は、パイロメータ13に付着する曇りの影響で温度測定に誤差が生じ、ランプパワー制御の精度が劣化して成膜のばらつき、たとえば膜厚の面内ばらつきが大きくなる。メンテナンスによるウェット洗浄の直後は、成膜の面内均一性は回復するが、時間の経過につれて、成膜の均一性が劣化するサイクルが早くなる。
これに対し、実施形態の構成と手法を用いることで、成膜の面内均一性の劣化を抑制することができる。この結果、メンテナンスの間隔を拡げることができる。
1A、1B、1C 熱処理装置
2 ウェーハ
3 付着物
4 支持フレーム(支持部)
5 温度制御システム(温度制御部)
10 チャンバー
11 ランプヒータ
12 リフレクタプレート
13 パイロメータ(温度センサ)
15 基準温度センサ
16 ダミープレート
19、21 遮蔽板
111ハロゲンランプ
Z1〜Z7 ゾーン1〜ゾーン7
T1〜T7 各パイロメータ13で取得される温度
Tref 基準温度センサ15で取得される温度
2 ウェーハ
3 付着物
4 支持フレーム(支持部)
5 温度制御システム(温度制御部)
10 チャンバー
11 ランプヒータ
12 リフレクタプレート
13 パイロメータ(温度センサ)
15 基準温度センサ
16 ダミープレート
19、21 遮蔽板
111ハロゲンランプ
Z1〜Z7 ゾーン1〜ゾーン7
T1〜T7 各パイロメータ13で取得される温度
Tref 基準温度センサ15で取得される温度
Claims (10)
- ランプヒータと、
チャンバー内で前記ランプヒータによって加熱される半導体ウェーハの温度を測定する2以上の温度センサと、
前記チャンバー内の前記温度センサと異なる位置で、前記半導体ウェーハと同質かつ同じ厚さのプレートの温度を測定する1以上の基準温度センサと、
前記基準温度センサによって得られる基準温度と前記温度センサによって得られる測定温度との差を定量化して前記ランプヒータのパワーを制御する温度制御部と、
を有することを特徴とする熱処理装置。 - 前記基準温度センサと前記温度センサとの間に配置される遮蔽板、
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。 - 前記ランプヒータの下方に位置する熱反射性のリフレクタプレート、
をさらに有し、
前記基準温度センサは、前記リフレクタプレートの外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。 - 前記リフレクタプレートと前記基準温度センサの間に配置される遮蔽板、
をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の熱処理装置。 - 前記遮蔽板は、前記ランプヒータの波長に対して透過性であることを特徴とする請求項請求項2または4に記載の熱処理装置。
- 前記遮蔽板は、前記基準温度センサを覆って配置されていることを特徴とする請求項2、4、または5のいずれか1項に記載の熱処理装置。
- 前記チャンバー内で前記プレートを交換可能に保持する保持部、
をさらに有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱処理装置。 - 半導体ウェーハの熱処理時に、前記半導体ウェーハと同質かつ同じ厚さのプレートを同時に熱処理し、
前記半導体ウェーハの2以上の箇所でのウェーハ温度と、前記プレートの基準温度とを取得し、
前記ウェーハ温度の各々と前記基準温度との温度差を定量化し、
前記定量化された値を用いて前記熱処理に用いるランプヒータのパワーを制御する、
ことを特徴とする熱処理方法。 - 前記熱処理時に、前記プレートを前記半導体ウェーハから遮蔽することを特徴とする請求項8に記載の熱処理方法。
- 前記温度差を定量化した値で、成膜の均一性を表わす近似式を重み付けし、
前記近似式に基づいて前記ランプヒータのパワーを制御することを特徴とする請求項8に記載の熱処理方法。
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WO2021131276A1 (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-01 | 株式会社Screenホールディングス | 熱処理装置、および、熱処理方法 |
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- 2015-04-16 JP JP2015084438A patent/JP2016207721A/ja active Pending
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JP2021101444A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-08 | 株式会社Screenホールディングス | 熱処理装置、および、熱処理方法 |
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