JP2016207428A - 配線部材 - Google Patents

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Shinichi Takase
慎一 高瀬
英昭 柴田
Hideaki Shibata
英昭 柴田
暢之 松村
Nobuyuki Matsumura
暢之 松村
順多 片山
Junta Katayama
順多 片山
健治 木村
Kenji Kimura
健治 木村
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Abstract

【課題】簡易な構造によって、シート部材の垂れ下がりを抑制できるとともに、電極ピッチの公差に起因して、配設される電線に加わるストレスを緩和できる配線部材を提供すること。【解決手段】配設される電線25を収容する、配線部材の電線収容部材40は、粘着剤44が具備され粘着剤によってシート部材27にその長辺に沿って貼付される粘着部(41,42)と、粘着剤44が具備されずシート部材27に貼付されない非粘着部43とを含む。電線収容部材40は、粘着部(41,42)がシート部材27に貼付されることによって、電線25を収容する収容空間45を形成する。収容空間45は、電線収容部材40の長手方向の任意の位置において、収容空間に45収容される電線25によって占められる面積S2よりも大きい断面積S1を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、配線部材に関し、詳しくは、蓄電モジュールに使用される配線部材に関する。
電気自動車やハイブリッド車等の車両用の蓄電モジュールは、正極及び負極の電極端子を有する蓄電素子が複数個並んで配列されており、隣り合う蓄電素子の電極端子間が接続部材(バスバー)で接続されることにより、複数の蓄電素子が直列や並列に接続されるようになっている。
蓄電モジュールにおいて、各バスバーを電極端子に取り付ける際の作業の利便性から、配線部材を構成するシート状の絶縁フィルムに各バスバーを保持させる技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014−175291号公報
上記特許文献1に記載のバスバーモジュール(配線部材)を構成するシート状の絶縁フィルム(以下、「シート部材」という)は、伸縮性を有する合成樹脂で構成されたものである。シート部材を、伸縮性を有する合成樹脂によって構成することによって、隣接する蓄電素子の電極の間隔にばらつき(電極ピッチの公差)が生じても、シート部材の伸縮性によってそのばらつきに追従させようとするものである。
しかしながら、単に、伸縮性を有する合成樹脂によって平面状に形成されたシート部材上にバスバーが載せられた構成であるため、配線部材をモジュール上に搭載する際に、シート部材がバスバーの重みで撓んで、配線部材が垂れ下がる可能性があった。その場合、バスバーが蓄電素子の電極に引っ掛かりやすく、配線部材の搭載作業に手間が掛かり、搭載作業の効率を低下させる虞があった。
また、一般に、配線部材には、バスバーに接続されて蓄電素子の電圧等を検知するための検知電線(電線)が配設されることが多い。検知電線は、通常、伸縮しないため、蓄電素子の電極ピッチの公差によって、検知電線に不要な伸縮ストレスが加わることとなる。そのため、電極ピッチの公差によって検知電線に加わる不要な伸縮ストレスを、簡易な構造によって抑制できる検知電線の配設方法が所望されていた。
そこで、本明細書では、簡易な構造によって、シート部材の垂れ下がりを抑制できるとともに、電極ピッチの公差に起因して、配設される電線に加わるストレスを緩和できる配線部材を提供する。
本明細書によって開示される配線部材は、正極および負極の電極端子を有する複数の蓄電素子を並べてなる蓄電素子群に取り付けられる配線部材であって、前記電極端子間を接続する接続部材と、絶縁材料の硬質樹脂シートからなり、長辺を有する長方形の平面形状を有し、前記接続部材を保持するシート部材と、前記シート部材上に、前記長辺に沿うように配設されるとともに、前記接続部材に接続される電線と、伸縮性を有し、前記シート部材上の前記電線を収容する電線収容部材と、を備え、前記シート部材は、前記長辺の方向に伸縮し、前記電線収容部材は、粘着剤が具備され前記粘着剤によって、前記長辺に沿って前記シート部材上に貼付される粘着部と、粘着剤が具備されず前記シート部材に貼付されない非粘着部と、を含み、前記電線収容部材は、前記粘着部が前記シート部材に貼付されることによって、前記シート部材と前記非粘着部とによって、前記シート部材上の前記電線を収容する、前記長辺に沿った収容空間を形成しており、前記収容空間は、前記電線収容部材の長手方向の任意の位置において、前記収容空間に収容される前記電線によって占められる面積よりも大きい断面積を有する。
本構成によれば、シート部材は硬質樹脂シートから構成されている。また、シート部材上にその長辺に沿うように配設される電線を収容する電線収容部材が設けられており、電線収容部材は、その粘着部によってシート部材の長辺に沿って、シート部材に貼付される。さらに、シート部材と電線収容部材の非粘着部とによって形成された収容空間には、電線が収容されている。これらの構成によって、シート部材が垂れ下がることが抑制される。
また、電線を収容する収容空間は、電線収容部材の長手方向の任意の位置において、収容空間に収容される電線によって占められる面積よりも大きい断面積を有する。それによって、収容空間に電線の存在しない隙間を形成することが可能となる。そのため、所定の電極ピッチの公差を考慮して電線の長さに余長(マージン)を持たせて、すなわち、電線の長さを配設に必要な長さよりも長くして電線を収容空間内に配設することができる。そのため、電極ピッチの公差によってシート部材がその長辺方向に伸縮した場合、電線は、その長さのマージンによって、シート部材の伸縮に対応でき、電線に加わる張力等のストレスを緩和できる。
すなわち、本構成によれば、簡易な構造によって、シート部材の撓みを抑制できるとともに、電極ピッチの公差に起因して、配線部材に配設された電線に加わるストレスを緩和できる。
上記配線部材において、前記シート部材は、第1および第2水平面と、前記第1および第2水平面の間に位置し、前記第1および第2水平面を連結する連結部とを有し、前記電線収容部材の前記粘着部は、前記第1水平面に貼付される第1粘着部と、前記第2水平面に貼付される第2粘着部とを含み、前記第2水平面は、前記第2粘着部が貼付される貼付部と、前記連結部と前記貼付部との間に位置し前記電線が載置される電線載置部とを含み、前記収容空間は、前記シート部材の前記連結部、前記電線収容部材の前記非粘着部、および前記第2水平面の前記電線載置部によって形成されており、前記電線収容部材の前記非粘着部は、前記電線収容部材の前記長手方向の任意の位置において、下式で示される断面長を有する構成としてもよい。L1>L2+L3、ここで、L1は非粘着部の断面長であり、L2は連結部の断面長であり、L3は第2水平面の電線載置部の断面長である。
本構成によっても、収容空間に電線の存在しない隙間を形成することが可能となり、電線の長さに余長(マージン)を持たせることができる。
また、上記配線部材において、前記電線収容部材は、前記長手方向の伸縮率であって、前記シート部材の伸縮率以上の伸縮率を有する構成としてもよい。
本構成によれば、電線収容部材はシート部材の伸縮率以上伸縮率を有する。そのため、電線収容部材は、電極ピッチの公差に起因したシート部材の伸縮に追従して伸縮することができる。すなわち、電線収容部材が、電極ピッチの公差に起因したシート部材の伸縮の妨げとなることを、防止できる。
また、上記配線部材において、前記シート部材は、前記長辺の方向に開閉するスリットを有する構成としてもよい。
本構成によれば、シート部材は、スリットの開閉によって長辺方向に伸縮することができる。
本発明によれば、簡易な構造によって、シート部材の垂れ下がりを抑制できるとともに、電極ピッチの公差に起因して、検知電線に加わるストレスを緩和できる配線部材を提供することができる。
一実施形態に係る配線部材を備えた蓄電モジュールを示す斜視図 蓄電モジュールの平面図 一実施形態に係る配線部材を示す斜視図 配線部材の平面図 配線部材の分解斜視図 配線部材のバスバー取付け部分を示す拡大斜視図 配線部材のシート部材を示す平面図 配線部材の収容空間を示す部分断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図8によって説明する。
図1に示されるように蓄電モジュールM1は、本実施形態の配線部材20と、複数の蓄電素子11を並べてなる蓄電素子群10と、を備える。
蓄電モジュールM1は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車等の車両の駆動源として使用される。
また、以下の説明において、複数の同一部材については、一の部材に符号を付し、他の部材については符号および説明を省略することがある。
1.蓄電素子群
本実施形態の配線部材20が取り付けられる蓄電素子群10は、図1および図2に示すように、複数個(本実施形態では24個)の蓄電素子11を並べて構成される。
蓄電素子11は、内部に図示しない蓄電要素が収容された扁平な直方体状の本体部12の上面から垂直に突出する正極および負極の電極端子部13を有する。
各電極端子部13は、円盤状の端子台15と、端子台15から上方へ突出する円筒状の電極端子14とを備える。各電極端子14にはバスバー21の端子挿通孔22(図3参照)が挿通されるようになっている。電極端子14の側壁部分には、ナット16が螺合されるねじ山(図示せず)が形成されている。
電極端子14に挿通されたバスバー21と、端子台15とが接触することにより、バスバー21と電極端子14とが電気的に接続されるようになっている。複数の蓄電素子11は、図2における左右方向について隣り合う電極端子14の極性が反対になるように配置されている。
2.配線部材
配線部材20は、図1および図2に示すように、蓄電素子11の並び方向(矢印X方向)に沿って蓄電素子群10に取り付けられ、複数の蓄電素子11を電気的に接続する機能を有する。配線部材20は、図3に示されるように、バスバー21、検知電線25、コネクタ26、シート部材27、および電線収容部材40を含む。
2−1.バスバー
バスバー21は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等の金属からなり、隣り合う電極端子14,14間の寸法(電極ピッチ)に応じた長さの板状をなしている。バスバー21は接続部材の一例である。図4における上側両端部のバスバー21A以外のバスバー21には、電極端子14が挿通される一対の端子挿通孔22,22が、貫通形成されている。なお、図4における上側両端部のバスバー21Aには、端子挿通孔22が1つだけ貫通形成されている。端子挿通孔22の形状は、蓄電素子11の並び方向(矢印X方向)に長い長円形状をなす。
また、バスバー21の一側縁には、図6に示すように、検知電線25が取り付けられる電線取付部23が突出して設けられている。電線取付部23には、図5に示すように、1組のバレル部23A,23Bが設けられている。1組のバレル部23A,23Bのうち、検知電線25の露出芯線に圧着されるバレル部23Aはワイヤバレル部23Aであり、検知電線25の絶縁被覆により被覆された部分に圧着されるバレル部23Bはインシュレーションバレル部23Bである。
また、バスバー21の一側縁の両端部には、図6に示すように、バスバー21をシート部材27に保持させるためのシート保持部24がそれぞれ突出して設けられている。
2−2.検知電線
バスバー21に接続される検知電線(「電線」の一例)25は、蓄電素子11の状態を検知する。なお、検知電線25は、本実施形態においては、各蓄電素子11の電圧を検知するものであり、コネクタ26を介して図示しない電池ECUに接続される。検知電線25は、シート部材27の長辺方向に沿って配置される。ここで、シート部材27の長辺方向とは、シート部材27の長辺に沿った方向を意味し、図1の矢印X方向に相当する。また、図1等に示されるように、シート部材27の長辺方向と、蓄電素子11の並び方向とは等しい。なお、検知電線25は電圧を検知する検知電線に限られない。例えば、蓄電素子の温度を検知する検知電線であってもよい。
電池ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、蓄電素子11の電圧・電流・温度等の検知、各蓄電素子11の充放電コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
検知電線25は、詳細は図示しないが、芯線を絶縁樹脂からなる絶縁被覆により被覆してなるものであり、検知電線25の端末はバスバー21に接続されている。具体的には、図5に示されるように、検知電線25の端末において、絶縁被覆の剥離除去により露出した露出芯線にバスバー21のワイヤバレル部23Aが圧着されている。
2−3.シート部材
シート部材27は、硬質樹脂シートの絶縁材料からなり、図7に示されるように、長方形のシート状に形成され、バスバー21および検知電線25を保持する。なお、図7には、折り曲げる前のシート部材27の平面図が示される。一方、図5等には、例えば、加熱プレス加工によって折り曲げられて壁部27W,27Wが形成されたシート部材27が示される。壁部27W,27Wは「連結部」の一例である。
シート部材27の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)等の絶縁材料が挙げられる。本実施形態において、シート部材27は、例えばポリカーボネート製シートなどの硬質樹脂製のシートである。シート部材27には、図7に示すように、シート部材27の長辺方向(蓄電素子11の並び方向:矢印X方向)に開閉するスリット30が複数形成されている。
スリット30、詳しくは、スリット30の開口部が開閉することによって、硬質樹脂製のシート部材27は、その長手方向に伸縮することができる。それによって、製造および組立てに係る蓄電素子11,11の電極端子14間の公差(電極ピッチの公差)に追従できる。なお、以降の説明において、スリット30Aとスリット30Bとを区別する必要がない場合、単に「スリット30」と記す。また、シート部材27を長手方向へ伸縮させる手段は、スリット30に限られない。例えば、シート部材27を長手方向に所定数に分割して構成して、伸縮させるようにしてもよい。あるいは、シート部材27に、伸縮する折り畳み部を設けるようにしてもよいし、シート部材27に、伸縮する細く繋いだ部分を設けるようにしてもよい。
詳しくは、シート部材27は、シート部材27の長手方向(長辺方向)に対して交差する方向(図7の矢印Y方向)に、言い換えれば、シート部材の長辺に沿った端部から反対側の長辺に沿った端部に向って形成された5対のスリット(30A,30B)を有する。なお、スリット30の対数は、これに限られない。各スリット30は、図7に示されるように、シート部材の短辺方向の長さW1の半分以上のスリット長SLを有する。
また、シート部材27において、隣り合うバスバー21,21の間に相当する位置には、凹状に切り欠かれた凹部35が形成されている(図7を参照)。このように、シート部材27に凹部35を形成することでバスバー21,21間の、シート部材27のシートの表面に沿った距離である沿面距離を長くすることによって、シート部材27を介してのバスバー21,21間の短絡が防止される。なお、スリット30は、凹部35の、沿面距離を長くする機能を兼ねている。
また、シート部材27には、図6および図7に示されるように、バスバー21を保持するための保持部28、および配置凹部29が形成されている。図6に示されるように、保持部28にバスバー21のシート保持部24が結合されることによってバスバー21がシート部材27に保持させる。また、配置凹部29には、バスバー21の電線取付部23が配置される。
また、シート部材27には、加熱プレス加工によって折り曲げられて、図5等に示されるように、第1および第2水平面(27A,27B)と、第1および第2水平面(27A,27B)の間に位置し、第1および第2水平面(27A,27B)に対して垂直を成す壁部27Wとが形成されている。なお、第1および第2水平面(27A,27B)と、壁部27Wとの成す角度は、垂直に限られない。例えば、120度であってもよい。
第2水平面27Bは、図8に示されるように、後述する電線収容部材40の第2粘着部42が貼付される貼付部27Pと、壁部27Wと貼付部27Pとの間に位置し、検知電線25が載置される電線載置部27Mとを含む。
なお、シート部材27におけるスリット30の形成態様は、図6に示されるものに限られない。また、シート部材27は一枚のシートで構成されることに限られず、所定個数、例えば、3個に分割されて構成されてもよい。
2−4.電線収容部材
電線収容部材40は、図3等に示されるように、L字状の断面形状を有し、細長い形状に形成され、例えば、発砲ウレタンシート、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、ソフトテープ等によって構成される。なお、電線収容部材40の断面形状は、L字状に限られず、例えば、1/4円弧状、半円弧状等であってもよい。
また、電線収容部材40は、伸縮性を有し、長手方向(図1の矢印X方向)の伸縮率においては、シート部材27の伸縮率E2以上の伸縮率E1を有する。すなわち、E1>E2の関係が満たされている。そのため、電線収容部材40は、電極ピッチの公差に起因したシート部材27の伸縮に追従して伸縮することができる。それによって、電線収容部材40が、電極ピッチの公差に起因したシート部材27の伸縮の妨げとなることを、防止できる。
電線収容部材40は、詳しくは、図8に示されるように、粘着剤44が具備され、粘着剤44によって、シート部材27に、その長辺(長手方向)に沿って貼付される粘着部41,42と、粘着剤44が具備されずシート部材27に貼付されない非粘着部43とを含む。粘着剤44は、例えば、両面テープである。
粘着部41,42は、図8に示されるように、シート部材27の第1水平面27Aに貼付される第1粘着部41と、シート部材27の第2水平面27Bに貼付される第2粘着部42とを含む。
電線収容部材40は、図8に示されるように、粘着部(41,42)がシート部材27に貼付されることによって、シート部材27と非粘着部43とによって、シート部材27上の検知電線25を収容する収容空間45を形成する。収容空間45は、シート部材27の長辺に沿って形成している。
また、収容空間45は、図8に示されるように、電線収容部材40の長手方向(蓄電素子の並び方向;図1の矢印X方向)の任意の位置において、収容空間45に収容される検知電線25によって占められる面積S2よりも大きい断面積S1を有する。すなわち、収容空間45の任意の断面において、S2>S1の条件を満たすように、収容空間45が、シート部材27と電線収容部材40の非粘着部43とによって形成されている。詳しくは、図8に示されるように、収容空間45は、シート部材27の壁部27W、シート部材27の第2水平面27Bに含まれる電線載置部27M、および電線収容部材40の非粘着部43によって形成されている。
この場合、所定の余長(マージン)を持たせて検知電線25を収容空間45に収容することができ、それによって、検知電線25は、シート部材27の伸縮に応じて伸縮できる。
なお、収容空間45に係る条件として、さらに、電線収容部材40の長手方向の任意の位置において、電線収容部材40の非粘着部43は、下記の式(1)で示される断面長L1を有する条件を追加するようにしてもよい。あるいは、収容空間45に係る条件として、式(1)で示される条件のみとしてもよい。
L1>L2+L3……式(1)
ここで、L1は非粘着部43の断面長であり、L2は壁部27Wの断面長であり、L3は第2水平面27Bの電線載置部27Mの断面長である(図8参照)。
このように、電線収容部材40の非粘着部43の断面長L1は、シート部材27の壁部27Wの断面長L2に電線載置部27Mの断面長L3を加えたものよりも大きいことが、さらなる条件とされてもよい。すなわち、収容空間45を形成するシート部材27の断面長(L2+L3)よりも、収容空間45を形成する電線収容部材40の非粘着部43の断面長L1が大きいことが条件とされてもよい。この条件は、例えば、図8の右側の非粘着部43に示されるように、非粘着部43をシート部材27の壁部27Wと反対方向に膨らませた形状とすることによって達成できる。この構成によっても、収容空間45に検知電線25の存在しない隙間を形成することが可能であり、検知電線25の長さに余長(マージン)を持たせることができる。
3.配線部材の作製方法
硬質樹脂製シートを図7に示す形状に、例えば、抜き加工によって一括カットしてシート部材27を製造する。具体的には、隣り合うバスバー21の間の位置に凹部35と、スリット30とを交互に、それぞれシート部材27の長辺方向と交差する方向(図7の矢印Y方向)に形成する。また、凹部35とスリット30との間に、配置凹部29を形成する。
また、硬質樹脂製シートの加工作業と同時または前後して、電線収容部材40の第1粘着部41(詳しくは、第1粘着部41の裏面)および第2粘着部42(詳しくは、第2粘着部42の裏面)に、粘着剤44が貼付け、あるいは塗布された電線収容部材40を準備する。
次いで、例えば加熱プレス加工によって、シート部材27を変形して、バスバー21の水平面とほぼ直交する方向(図1の矢印Z方向)の壁部27W,27Wを形成する。壁部27W,27Wによって空間部27Sが形成される(図3参照)。なお、これに限られず、第1水平面27A、第2水平面27B、および壁部27W,27Wを有するように、シート部材27を射出成形するようにしてもよい。
硬質樹脂製シートの加工作業と同時または前後して、各検知電線25の端末を各バスバー21の電線取付部23(1組の圧着部23A,23B)に圧着して取り付けておく。
次に、シート部材27の保持部28に、バスバー21のシート保持部24によって検知電線25が接続されたバスバー21を固定する。そして、検知電線25をシート部材27の長手方向に、壁部27W,27Wに沿って配する。次いで、電線収容部材40の第1粘着部41をシート部材27の第1水平面27Aに貼付け、電線収容部材40の第2粘着部42をシート部材27の第2水平面27Bに貼付けることによって、図3に示すような配線部材20が得られる。
4.配線部材の組み付け方法
次に、配線部材20の蓄電素子群10への組み付け方法について説明する。複数の蓄電素子11を、隣り合う電極端子14が逆極性となるように並べておき、その電極端子14が形成された面に配線部材20を載置する。本実施形態の配線部材20は、スリット30および凹部35等が設けられた硬質樹脂製のシート部材27を備えるので、蓄電素子群10における配線部材20の位置決めが容易に行える。
配線部材20を取り付けて、蓄電素子群10の各電極端子14をバスバー21の端子挿通孔22に挿通させたのち、各電極端子14にナット16を取り付けると、図1に示すような蓄電モジュールM1が得られる。
5.本実施形態の効果
本実施形態においては、シート部材27は硬質樹脂シートから構成されている。また、シート部材27上に、その長辺方向に延びて配設される検知電線25を収容する電線収容部材40が設けられている。電線収容部材40は、その粘着部41,42によってシート部材27の長辺に沿って、シート部材27に貼付される。さらに、シート部材27と電線収容部材40の非粘着部43とによって形成された収容空間45には、検知電線25が収容されている。これらの構成によって、シート部材27が垂れ下がることが抑制される。それによって、配線部材20の蓄電素子群10に対する脱着時の作業性を向上させることができる。
また、検知電線25を収容する収容空間45は、電線収容部材40の長手方向(図1の矢印X方向)の任意の位置において、収容空間45に収容される検知電線25によって占められる面積S2よりも大きい断面積S1を有する。それによって、収容空間45に検知電線25の存在しない隙間を形成することが可能となる。そのため、所定の電極ピッチの公差を考慮して検知電線25の長さに余長(マージン)を持たせて、すなわち、検知電線25の長さを配設に必要な長さよりも長くして、検知電線25を収容空間45内に配設することができる。そのため、電極ピッチの公差によってシート部材17がその長辺方向(図1の矢印X方向)に伸縮した場合、検知電線25は、その長さのマージンによって、シート部材27の伸縮に対応でき、検知電線25に加わる張力等のストレスを緩和できる。
すなわち、本実施形態によれば、簡易な構造によって、シート部材27の垂れ下がりを抑制できるとともに、電極ピッチの公差に起因して、配線部材20に配設された検知電線25に加わるストレスを緩和できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、図5等に示されるように、シート部材27は、壁部27W,27Wによって空間部27Sを形成する形状とする例を示したが、これに限られない。シート部材27の形状は、例えば、図7で示される平面形状を有する板状として、壁部27W,27Wおよび空間部27Sを有しない形状としてもよい。この場合、シート部材27の形状に応じて、電線収容部材40の断面形状も、L字状から検知電線25を囲むような形状、例えば、半円弧状に変更するようにすればよい。
M1…蓄電モジュール、10…蓄電素子群、11…蓄電素子、14…電極端子、20…配線部材、21…バスバー(接続部材)、27…シート部材、27A,27B…水平部、27W…壁部、30…スリット、40…電線収容部材、41,42…粘着部、43…非粘着部、45…収容空間

Claims (4)

  1. 正極および負極の電極端子を有する複数の蓄電素子を並べてなる蓄電素子群に取り付けられる配線部材であって、
    前記電極端子間を接続する接続部材と、
    絶縁材料の硬質樹脂シートからなり、長辺を有する長方形の平面形状を有し、前記接続部材を保持するシート部材と、
    前記シート部材上に、前記長辺に沿うように配設されるとともに、前記接続部材に接続される電線と、
    伸縮性を有し、前記シート部材上の前記電線を収容する電線収容部材と、
    を備え、
    前記シート部材は、前記長辺の方向に伸縮し、
    前記電線収容部材は、粘着剤が具備され、前記粘着剤によって前記長辺に沿って前記シート部材上に貼付される粘着部と、粘着剤が具備されず前記シート部材に貼付されない非粘着部と、を含み、
    前記電線収容部材は、前記粘着部が前記シート部材に貼付されることによって、前記シート部材上の前記電線を収容する、前記長辺に沿った収容空間を形成しており、
    前記収容空間は、前記電線収容部材の長手方向の任意の位置において、前記収容空間に収容される前記電線によって占められる面積よりも大きい断面積を有する、配線部材。
  2. 前記シート部材は、第1水平面および第2水平面と、前記第1および第2水平面の間に位置し、前記第1および第2水平面を連結する連結部とを有し、
    前記電線収容部材の前記粘着部は、前記第1水平面に貼付される第1粘着部と、前記第2水平面に貼付される第2粘着部とを含み、
    前記第2水平面は、前記第2粘着部が貼付される貼付部と、前記連結部と前記貼付部との間に位置し前記電線が載置される電線載置部とを含み、
    前記収容空間は、前記シート部材の前記連結部、前記電線収容部材の前記非粘着部、および前記第2水平面の前記電線載置部によって形成されており、
    前記電線収容部材の前記非粘着部は、前記電線収容部材の前記長手方向の任意の位置において、下式で示される断面長を有する、請求項1に記載の配線部材。
    L1>L2+L3
    ここで、L1:非粘着部の断面長、L2:連結部の断面長、L3:第2水平面の電線載置部の断面長
  3. 前記電線収容部材は、前記長手方向の伸縮率であって、前記シート部材の伸縮率以上の伸縮率を有する、請求項1または請求項2に記載の配線部材。
  4. 前記シート部材は、前記長辺の方向に開閉するスリットを有する、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の配線部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019150596A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社豊田自動織機 蓄電装置
WO2021006051A1 (ja) * 2019-07-05 2021-01-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 配線モジュール

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