JP2016206390A - 光増幅装置およびそれを用いた光伝送システム - Google Patents

光増幅装置およびそれを用いた光伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】低雑音での増幅が可能な光増幅装置及び光伝送システムを提供する。【解決手段】マルチコア光ファイバFMinの第1〜第6のコアには信号光が伝送され第7のコアにはパイロットトーンが伝送される。光増幅装置800の基本波発生部600ではパイロットトーンを基に基本波光を生成し、励起光発生部500は基本波光を基に励起光を発生する。光信号増幅部400−1〜400−6は、信号光と励起光が入力されて信号光を位相感応増幅して出力する。マルチコア光ファイバFMoutの第1〜第6のコアには増幅した信号光が入力され、第7のコアには励起光による新たなパイロットトーンが入力される。【選択図】図1

Description

本発明は、光通信システムや光計測システムにおいて用いられる光増幅装置およびそれを用いた光伝送システムに関する。
従来の光伝送システムでは、光ファイバを伝搬することにより減衰した信号光を再生するために、識別再生光中継器が用いられていた。この識別再生光中継器は、信号光を電気信号に変換し、ディジタル信号(電気信号)を識別した後に、信号光を再生するものである。
しかしながら、この識別再生光中継器では、信号光を電気信号に変換する電子部品の応答速度に制限があることや、伝送する信号光のスピードが速くなると、消費電力が大きくなること、などの問題があった。
この問題を解決する光増幅手段として、エルビウムやプラセオジム等の希土類元素を添加した光ファイバに励起光を入射して信号光を増幅するファイバレーザ増幅器や、半導体レーザ増幅器がある。
このようなファイバレーザ増幅器や半導体レーザ増幅器は、信号光を光のままで増幅することができるため、識別再生光中継器で問題になっていた電気的な処理速度の制限が存在しない。加えて、機器構成も比較的単純である利点を有する。
しかしながら、これらのレーザ増幅器は劣化した信号光波形を整形する機能は有していない。また、これらのレーザ増幅器においては、不可避的かつランダムに発生する自然放出光が信号成分とは全く無関係に混入されるので、信号光のS/Nが増幅前後で少なくとも3dB低下する。これらは、ディジタル信号伝送時における伝送符号誤り率の上昇につながり、伝送品質を低下させる要因になっている。
このような従来のレーザ増幅器の限界を打開する手段として、位相感応光増幅器(Phase Sensitive Amplifier:PSA)が検討されている。このPSAは、伝送ファイバの分散の影響による劣化した信号光波形や位相信号を整形する機能を有する。また、信号とは無関係の直交位相をもった自然放出光を抑圧でき、同相の自然放出光も最小限で済むために、増幅前後で信号光のS/Nを劣化させず同一に保つことが原理的に可能である。
図4は、従来のPSAの基本的な構成を示す。図4に示されるように、PSA100は、光パラメトリック増幅を用いた位相感応光増幅部101と、励起光源102と、励起光位相制御部103と、第1の光分岐部104−1及び第2の光分岐部104−2とを備える。
図4に示されるように、PSA100に入力された信号光110は、光分岐部104−1で2分岐されて、一方は位相感応光増幅部101に入射し、他方は励起光源102に入射する。励起光源102から出射した励起光111は、励起光位相制御部103を介して位相が調整されて、位相感応光増幅部101に入射する。位相感応増幅部101は、入力した信号光110及び励起光111に基づいて出力信号光112を出力する。
位相感応光増幅部101は、入射した信号光110の位相と励起光111の位相とが一致すると信号光110を増幅し、両者の位相が90度ずれた直交位相関係になると、信号光110を減衰する特性を有している。この特性を利用して増幅利得が最大となるように励起光111と信号光110との間の位相を一致させると、信号光110と直交位相の自然放出光が発生せず、また同相の成分に関しても信号光110のもつ雑音以上に過剰な自然放出光を発生しないため、S/N比を劣化させずに信号光110の増幅が可能になる。
このような信号光110と励起光111の位相同期を達成するために、励起光位相制御部103は、第1の光分岐部104−1で分岐された信号光110の位相と同期するように励起光111の位相を制御する。加えて、励起光位相制御部103は第2の光分岐部104−2で分岐された出力信号光112の一部を狭帯域の光検出器で検波し、出力信号光112の増幅利得が最大となるように励起光111の位相を制御する。その結果、位相感応光増幅部101では、上記の原理に基づいてS/N比の劣化のない光増幅が実現される。
なお、励起光位相制御部103は、励起光源102の出力側で励起光111の位相を制御する構成の他に、励起光源102の位相を直接制御する構成としてもよい。また信号光110を発生する光源が位相感応光増幅部101の近くに配置されている場合は、信号光用光源の一部を分岐して励起光として用いることもできる。
T. Umeki, O. Tadanaga, A. Takada and M. Asobe, "Phase sensitive degenerate parametric amplification using directly-bonded PPLN ridge waveguides," Optics Express, 2011年, Vol.19, No.7, p.6326-6332 M. Asobe, T. Umeki, H. Takenouchi, and Y. Miyamoto, "In-line phase-sensitive amplifier for QPSK signal using multiple QPM LiNbO3 waveguide," In Proceedings of the OptoElectronics and Communications Conference, OECC, 2013年, PDP paper PD2-3 T. Umeki, O. Tadanaga, M.Asobe, Y. Miyamoto and H. Takenouchi., "First demonstration of high-order QAM signal amplification in PPLN-based phase sensitive amplifier," Optics Express, 2014年2月, Vol.22, No.3, p.2473-2482 Takeshi Umeki, Masaki Asobe, and Hirokazu Takenouchi, "In-line phase sensitive amplifier based on PPLN waveguides," Optics Express, 2013年5月, Vol.21, No.10, p.12077-12084 R. Slavik et al., "All-optical phase and amplitude regenerator for next-generation telecommunications systems," Nature Photonics., vol. 4, pp. 690-695 (2010).
しかしながら、上述した従来技術では以下に述べるような問題点がある。上述の光パラメトリック増幅を行う非線形光学媒質としては、周期分極反転LiNbO3(PPLN)導波路に代表される二次非線形光学材料を用いる方法と、石英ガラスファイバに代表される三次非線形光学材料を用いる方法がある。
図5は、非特許文献1等に開示されているPPLN導波路を用いた従来のPSAの構成を例示する。図5に示されるPSA200は、エルビウム添加ファイバレーザ増幅器(EDFA)201と、第1の二次非線形光学素子202及び第2の二次非線形光学素子204と、第1の光分岐部203−1及び第2の光分岐部203−2と、位相変調器205と、PZT(圧電(ピエゾ)素子)による光ファイバ伸長器206と、偏波保持ファイバ207と、光検出器208と、位相同期ループ(PLL)回路209と、を備える。
第1の二次非線形光学素子202は、第1の空間光学系211と、第1のPPLN導波路212と、第2の空間光学系213と、第1のダイクロイックミラー214とを備える。第2の二次非線形光学素子204は、第3の空間光学系215と、第2のPPLN導波路216と、第4の空間光学系217と、第2のダイクロイックミラー218と、第3のダイクロイックミラー219と、を備える。
第1の空間光学系211は、第1の二次非線形光学素子202の入力ポートから入力された光を第1のPPLN導波路212に結合する。第2の空間光学系213は、第1のPPLN導波路212から出力された光を第1のダイクロイックミラー214を介して第1の二次非線形光学素子202の出力ポートに結合する。
第3の空間光学系215は、第2の二次非線形光学素子204の入力ポートから入力された光を第2のダイクロイックミラー218を介して第2のPPLN導波路216に結合する。第4の空間光学系217は、第2のPPLN導波路216から出力された光を第3のダイクロイックミラー219を介して第2の二次非線形光学素子204の出力ポートに結合する。
図5に示される例では、PSA200に入射した信号光250は、第1の光分岐部203−1によって分岐されて、一方は第2の二次非線形光学素子204に入射し、他方は励起基本波光251として位相変調器205及び光ファイバ伸長器206を介して位相制御されてEDFA201に入射する。光通信に用いられる微弱なレーザ光から非線形光学効果を得るのに十分なパワーを得るためにEDFA201は、入射した励起基本波光251を増幅し、第1の二次非線形光学素子202に入射する。第1の二次非線形光学素子202では、入射した励起基本波光251から第二高調波(以下、「SH光」とも称する)252が発生し、当該発生したSH光252は偏波保持ファイバ207を介して第2の二次非線形光学素子204に入射する。
第2の二次非線形光学素子204では、入射した信号光250とSH光252とで縮退パラメトリック増幅を行うことで位相感応増幅を行い、出力信号光253を出力する。
PSAにおいては、信号と位相の合った光のみを増幅するために、上述のように信号光と励起光の位相が一致、もしくはπラジアンだけずれている必要がある。すなわち二次の非線形光学効果を用いる場合は、SH光に相当する波長である励起光の位相φ2ωsと、信号光の位相φωsとが以下の(式1)の関係を満たすことが必要となる。ここで、nは整数とする。
Δφ=(1/2)・(φ2ωs−φωs)=nπ (式1)
図6は、従来の二次非線形光学効果を利用したPSAにおける、入力信号光と励起光との間の位相差Δφと、利得(dB)との関係を示すグラフである。Δφが−π、0、またはπのときに、利得が最大となっていることがわかる。
図5に示した構成においては、信号光250と励起基本波光251とを位相同期させるために、位相変調器205を用いて微弱なパイロット信号により位相変調を励起基本波光251に施した後、出力信号光253の一部を分岐して光検出器208で検波する。このパイロット信号成分は、図6に示される位相差Δφが最小の位相同期が取れている状態で最小となるので、パイロット信号が最小、つまり増幅出力信号が最大となるようにPLL回路209を用いて、光ファイバ伸長器206にフィードバックを行う。励起基本波光251の位相を制御して、信号光250と励起基本波光251の位相同期を達成することができる。
上記のPPLN導波路を非線形媒質として用い、信号光250とSH光252を第2の二次非線形光学素子204に入射して縮退パラメトリック増幅を行う構成においては、一旦SH光252を発生してからパラメトリック増幅を行う際に、例えばダイクロイックミラー214及びダイクロイックミラー218の特性を用いて励起基本波光215の成分を取り除くことにより、SH光252と信号光250のみを第2の二次非線形光学素子204のようなパラメトリック増幅媒質に入射することができる。そのため、EDFA201の発生する自然放出光の混入による雑音が防げるので、低雑音な光増幅が可能になる。
上述のようにPPLN導波路を非線形光学媒質として用い、SH光252を用いて非線形媒質を励起する構成とすることで、EDFA201が発生する雑音の影響を受けることなく低雑音な位相感応増幅を行うことができ、また直交位相成分を減衰させる特性を活かして、位相雑音を低減させることができる。
図6に示すように、上述した従来の構成法では、直交する位相成分を減衰させる特性を有しているため、通常の強度変調信号や二値の位相変調を用いるIMDD、BPSKまたはDPSK等の変調信号の増幅に用いることができる。しかし、さらに多値の変調フォーマットであるQPSK(4値)や8PSKやQAM等の信号は増幅することができない。
一方、非特許文献2及び非特許文献3等に開示されているように非縮退のパラメトリック増幅に基づく構成を用いることで、QPSKやQAM等の多値の位相変調信号を位相感応増幅し、位相再生増幅が可能な構成をとりうることが知られている。
ここで、より具体的に位相感応光増幅器を光通信技術に適用する場合の位相同期手法について着目する。例えば、位相感応光増幅器を信号光の送信器直後に用いるような、信号光を発生する光源が位相感応光増幅器の近くに配置されている場合は、信号光用光源の一部を分岐して励起光として用いることができる。
しかしながら、光伝送における中継増幅器として位相感応光増幅器を用いる場合には、光変調が施されている信号光から平均的な位相を抽出し、信号光の搬送波位相と同期した励起光を生成する必要がある。実際の光伝送における中継増幅器として用いる場合は、この搬送波位相の抽出方法を含めて位相感応光増幅器を構成することが重要となる。
一般に、二次非線形光学効果を有する媒質を用いた第二高調波を用いると、励起光として使う光である、第二高調波の波長が信号光の波長の半分になる。これにより、搬送波位相の抽出などを行うための光デバイスに通信波長帯とは異なる波長の光部品を使う必要が生じる。
しかしながら、通信波長帯以外の波長の部品を使用するためには、様々な障害が生じる。波長によって、デバイスの成熟度が異なるため、デバイスの特性・スペックなど位相感応光増幅器を構成するための仕様を満足することができない、もしくは仕様を満たすためには非常に高額になる部品を使わなければならないなどの問題が生じる。
より具体的には、高品質な半導体レーザなどの入手が難しく、光強度や光線幅、使用可能な波長などに制限をうける。
光増幅器に関しても大きな課題を擁する。第二高調波などの通信波長に比べ波長の短い領域においては、光ファイバレーザ増幅器などを用いることができない。一部に半導体の増幅器などが実用化されているものもあるが、増幅率や飽和強度などの問題から位相感応増幅に用いる励起光としては十分な光強度が得られなかったり、半導体増幅器のもつ雑音指数(NF)により位相感応光増幅器に用いる励起光のSNが劣化するなどの問題があった。
さらに、第二高調波などの通信波長に比べ波長の短い光用の光デバイスにおいては、部品によっては信頼性の観点から問題があることも多い。これらを用いた位相感応増幅装置を実際の光通信システムに用いる障害となっている。
このため、信号光からの搬送波抽出と局発光生成は、通信波長帯で実現することが好ましい。
二次非線形光学効果を有する媒質を用いた従来の位相感応増幅の研究において非特許文献4や非特許文献2に示されている通り、2値位相変調信号(BPSK)や4値位相変調信号(QPSK)信号からの搬送波位相の抽出方法を含めた位相感応増幅方法が示されている。また、非特許文献5に示されているように、3次の非線形効果を有する光ファイバ中の四光波混合を用いた搬送波位相の抽出方法も示されている。しかしながら、これらの手法は、非線形過程を用いて変調をキャンセルするため、QAM信号のような強度方向にも多値化された信号からの搬送波抽出は難しいという課題があった。この解決手段としては、変調信号光のキャリア位相(搬送波位相)と同じ位相を持つ連続波(CW)のパイロットトーンを同送する方法がある。
ここで、位相感応増幅のための基本波生成のためにパイロットトーンを同送する手法について説明する。
図7に構成の一例を示す。データ変調の施された変調信号光が光ファイバ等の伝送媒質を伝搬し信号が送られる。その際、伝送媒体における光強度の損失を補償するために光増幅を行う中継増幅器として本位相感応光増幅器を用いる場合の構成例を、図7に示す。
信号光を発生する光源が位相感応光増幅器の近くに配置されている場合は、信号光用光源の一部を分岐して基本波光として用いることができる。しかしながら、光伝送における中継増幅器として位相感応光増幅器を用いる場合には、例えば以下に述べる位相同期手段を用いて位相感応光増幅装置内の基本波光と信号光の位相を同期させる必要がある。
本構成例では、データ変調の施された信号光とアイドラ光に加え、無変調のCW光がパイロットトーンとして同送された入力光を用いる。無変調のCW光であるパイロットトーンは、周波数軸上において信号光とアイドラ光の間に配置されている。しかも、信号光,アイドラ光及びパイロットトーンは、相互に位相が同期している。
図7に示す位相感応光増幅器(PSA)300には、CW光のパイロットトーンを混ぜ込んだ変調信号光及びアイドラ光が光ファイバFinを通って伝送されてくる。この位相感応光増幅器300は、信号光を増幅して光ファイバFoutに出力する。
位相感応光増幅器300は、パラメトリック増幅を行うことで位相感応増幅を行う二次非線形光学素子310と、励起光を発生する二次非線形光学素子320を有している。二次非線形光学素子310,320は、周期分極反転LiNbO3(PPLN)導波路311,321と、空間光学系312,322と、ダイクロイックミラー313,323と、空間光学系314,324と、ダイクロイックミラー315,325を備えて構成されている。
伝送されてきた入力光は、偏波補償器301を通過した後、光分岐回路302により分岐される。分岐された一方の光は、光遅延ライン303を介して二次非線形光学素子310に入力される。
光分岐回路302により分岐された他方の光は、バンドパスフィルタ304を通過することにより、パイロットトーンのみが分離される。分離されたパイロットトーンは、可変光アッテネータ(VOA)305により光強度が調整された後、光サーキュレータ306を通して局発光源307に入力されて光注入同期が行われる。
局発光源307としてはDFB型の半導体レーザを用いた。半導体レーザの位相がパイロットトーンの位相に引き込まれ、これにより、局発光源307がパイロットトーンに位相同期する。
局発光源307は、パイロットトーンに位相同期した基本波光を発生し、この基本波光はPZTによる光ファイバ伸長器308,位相変調器309,エルビウム添加ファイバレーザ増幅器(EDFA)331及びバンドパスフィルタ332を介して二次非線形光学素子320に入力される。
二次非線形光学素子320は、基本波光が入力されると、励起光を発生し、この励起光が、二次非線形光学素子310に入力される。
二次非線形光学素子310は、信号光と励起光とでパラメトリック増幅を行うことで位相感応増幅を行い、出力信号光を光ファイバFoutに向けて出力する。出力信号光には信号光,アイドラ光及びパイロットトーンが含まれる。
出力信号光の一部は、光分岐回路333により分岐され光検出器334にて検波される。位相同期ループ回路335は、光検出器334にて検波した信号成分を基に、出力信号光の大きさが最大となるように、光ファイバ伸長器308に対してフィードバック制御を行う。
このように、位相感応光増幅器300内にバンドパスフィルタ304,可変アッテネータ305,光サーキュレータ306及び局発光源307を備え、局発光源307から、パイロットトーンに位相同期した基本波光を得るという位相同期手段を採用することにより、基本波光と信号光の位相を同期させることができる。このため、信号光を発生する光源が位相感応光増幅部の近くに配置されていないような中継増幅においても、位相同期手段を用いることで位相感応増幅を行うことができる。
しかしながら、従来のパイロットトーンを同送する手法には以下の問題があった。位相同期を行うために、パイロットトーンを増幅媒質の手前で取り出す必要があるため、信号光に損失が発生する。増幅媒質の前段での信号光の損失は、直ちに位相感応光増幅器の雑音指数(NF)を劣化させてしまうため、低雑音増幅の実現を困難とする要因となっていた。
信号光の損失量を低減するためには、信号光成分は分岐せず、パイロットトーンのみを抜き出すような、波長分波器を用いることが考えられる。例えばパイロットトーン波長を信号光とアイドラ光の波長の間の中心波長とする場合、その中心波長のみを分岐し、信号光とアイドラ光は透過させる波長分波器を用いることで、信号全体を分岐するよりも信号光の損失を小さくすることができる場合もある。
しかしながらこの方法では、完全に中心波長のパイロットトーンのみを抜き出すことは難しく、中心波長に対して有限の帯域内の光を分岐してしまうため、信号光とアイドラ光の波長を十分に離しておく必要がある。このことから、信号光とアイドラ光の間には、ガードバンドと呼ばれる信号を送ることのできない帯域を設ける必要性が生じ、信号光とアイドラ光の波長帯域に制限がかかり、有限の帯域内に信号を密に詰めることができないという問題があった。
また、波長分波器によりパイロットトーンのみを取り出す場合、新たなパイロットトーンを光増幅後に再度合波する必要があることにより別の問題も生じてしまう。パイロットトーンのみを取り出す場合、その概ねほとんどの光強度を局発光生成に用いることができるが、その一方で信号光からはパイロットトーンがなくなってしまう。
中継増幅が1段のみであれば問題はないが、通常の長距離伝送では多段に中継増幅器を用いるため、次の中継増幅器を動作させるために、新たなパイロットトーンを、増幅器の出力段において再度合波する必要がある。
一見、増幅器の後段(増幅媒質による光増幅後)にパイロットトーンと信号光及びアイドラ光を合波する波長合波器を用いて、局発光から生成された光を新たなパイロットトーンとして合波すればよいようにも考えられる。
しかしながら、この方法では、波長分波器および波長合波器の消光特性に従って、元のパイロットトーンからの残留光が新たなパイロットトーンに混入してしまうという問題があった。
パイロットトーンのみを取り出す波長分波器により、ほとんどの光は分岐され、光増幅媒質には入射されないが、実際の波長分波器の消光比(本来の波長分波ポートから出力される光と、本来消光されるべきポートから出力される残留光との比)は有限であるため、波長分波器を通過した後でも、残留したパイロットトーンが光増幅媒質へ入射される。残留パイロットトーンは光増幅媒質により増幅された後、波長合波器へ入射される。波長合波器でも残留パイロットトーンは消光されるが、その消光比は有限であるため、新たなパイロットトーンが波長合波器により合波される際に、残留パイロットトーンが混入する。新たなパイロットトーンと残留パイロットトーンの干渉により、雑音が生じることとなる。
多段の中継においては、この雑音が中継増幅の度に累積するため、新たなパイロットトーンを増幅器の出力段において再度合波することは、容易ではないという課題があった。
さらに、従来のパイロットトーンを同送する手法では、励起光の高SNR(Signal to Noise ratio)を担保することが難しいという課題もある。低雑音な位相感応光増幅器を実現するためには、信号光のSNRに対して、十分にSNRの高い励起光を用い、高い精度で位相同期を行う必要がある。これは、SNRの低い励起光を用いるとその雑音成分からのエネルギー移行により信号光のSNRが劣化する、さらに励起光と信号光の位相誤差は位相雑音を生じる一因となるからである。このことから、励起光には高い品質が求められる。つまり、励起光を生成するための局発光(基本波光)、さらに言えば局発光(基本波光)と信号光の位相同期を行うためのパイロットトーンにも高いSNRが求められる。
高いSNRを得るための最も有効な手段の一つは、信号光よりも十分光強度の強いパイロットトーンを用いることである。これは、ショット雑音で決まる信号光のSNRは、光強度に比例してSNRを大きくすることができるからであり、SNRという観点からはパイロットトーンの光強度を強くすることが有効である。
しかしながら、光伝送路である光ファイバへ入力できる光強度は有限であるため、信号強度の大きなパイロットトーンを用いることは、伝送特性を劣化させる要因となってしまう。つまり、光ファイバへ入力できる総パワーは有限であるため、パイロットトーンの強度を上げる余地があるのであれば、信号光の強度を上げることで信号光のSNRを高めた方が高い品質での伝送が可能となる。
このように伝送特性の観点からは、パイロットトーンの光強度は小さい方が良く、位相感応光増幅器の動作条件とは相反するという課題があった。
さらに、従来のパイロットトーンを同送した手法を用いて、複数本のファイバ伝送路を用いた伝送システムに位相感応光増幅器を適用すると、以下の問題があった。
即ち、従来技術を用いて、複数のファイバ伝送路へPSAを適用するためには、全てのファイバにパイロットトーンを入れる必要があり、従来のパイロットトーン方式では伝送路の複数化をする場合に、その数に単純比例して装置数が増大し、大規模化が難しいという課題があった。
図8に、複数本のファイバ伝送路を用いた伝送システムに位相感応光増幅器を適用する場合の構成例を示す。この構成例は、上流側の光ファイバFin1,Fin2,Fin3,Fin4,Fin5・・・と、下流側の光ファイバFout1,Fout2,Fout3,Fout4,Fout5・・・との間に、位相感応光増幅器300−1、300−2、300−3、300−4、300−5・・・を備えたものである。なお、位相感応光増幅器300−1、300−2、300−3、300−4、300−5・・・の構成は、図7に示す位相感応光増幅器300と同じである。
図8に示した構成は、それぞれに独立した伝送システムを束ねたものになるため、図7に示した単一ファイバを用いた構成を単純に複数台配置した構成となり、伝送路を複数化するにはその数に応じて装置数が増大してしまうことが分かる。
本発明の目的は、上記のような従来技術の問題に鑑みて、低雑音での増幅が可能な光増幅装置及び光伝送システムを提供することである。特に、信号光の搬送波位相の抽出方法を含めた光伝送における中継増幅器として適用可能な光増幅装置を複数の伝送路に対して適用可能な光伝送システムを提供することにある。
上記課題を解決する本発明の光増幅装置は、
マルチコア光ファイバから伝送される信号光を増幅する光増幅装置であって、
前記信号光を伝送するコアとは異なるコアに、前記信号光の位相に対して予め決めた位相関係になっているパイロットトーンが伝送され、
局発光源を有しており、前記パイロットトーンが入力されるとこのパイロットトーンの位相に同期した局発光を前記局発光源が発生し、この局発光を基本波光として出力する基本波光発生部と、
波長変換を行う非線形光学素子を有しており、前記基本波光が入力されることにより励起光を生成して出力する励起光発生部と、
パラメトリック光増幅による位相感応増幅を行う非線形光学素子を有しており、前記信号光と前記励起光が入力されると前記信号光を位相感応増幅して出力する信号光増幅部と、
を備えていることを特徴とする。
また本発明の光増幅装置は、
前記基本波光発生部は、前記局発光源から発生した局発光を2分岐する光分岐回路を有しており、分岐した一方の局発光を前記基本波光として出力し、分岐した他方の局発光を新たなパイロットトーンとして出力することを特徴とする。
また本発明の光増幅装置は、
パラメトリック光増幅による位相感応増幅を行う非線形光学素子を有しており、前記マルチコア光ファイバにより伝送されてきたパイロットトーンを増幅して増幅されたパイロットトーンを出力するパイロットトーン増幅部を更に有することを特徴とする。
また本発明の光増幅装置は、
前記非線形光学素子は、二次非線形光学素子又は三次非線形光学素子であることを特徴とする。
また本発明の光増幅装置は、
前記二次非線形光学素子は、前記励起光と前記信号光との間で擬似位相整合を満たす周期分極反転構造を有する、LiNbO3、KNbO3、LiTaO3、LiNbxTa1-x3(0≦x≦1)若しくはKTiOPO4、又はそれらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一種を添加物として含有している材料からなる光導波路を有することを特徴とする。
また本発明の光増幅装置は、
前記パイロットトーンは、前記信号光の中心波長をもつ1波長の連続光、もしくは中心波長に対し短波長側と長波長側に対称的に離調された2波長の連続光であり、
このパイロットトーンを用いて前記励起光発生部の前記非線形光学素子中にて第二高調波発生もしくは和周波発生過程により励起光を生成することを特徴とする。
また本発明の光伝送システムは、
信号光を伝送するコアと、前記信号光の位相に対して予め決めた位相関係になっているパイロットトーンを伝送するコアとが異なっているマルチコア光ファイバと、
前記のいずれかの光増幅装置と、
前記マルチコア光ファイバのコアのうち前記信号光を伝送するコアと、前記信号光増幅部の入力部とを接続する光ファイバと、
前記マルチコア光ファイバのコアのうち前記パイロットトーンを伝送するコアと、前記基本波光発生部の入力部とを接続する光ファイバと、
を有することを特徴とする。
また本発明の光伝送システムは、
信号光を伝送するコアと前記信号光の位相に対して予め決めた位相関係になっているパイロットトーンを伝送するコアとが異なっている上流側のマルチコア光ファイバと、
前記信号光を伝送するコアと前記パイロットトーンを伝送するコアとが異なっている下流側のマルチコア光ファイバと、
前記のいずれかの光増幅装置と、
前記上流側のマルチコア光ファイバのコアのうち前記信号光を伝送するコアと、前記信号光増幅部の入力部とを接続する光ファイバと、
前記下流側のマルチコア光ファイバのコアのうち前記信号光を伝送するコアと、前記信号光増幅部の出力部とを接続する光ファイバと、
前記上流側のマルチコア光ファイバのコアのうち前記パイロットトーンを伝送するコアと、前記基本波光発生部の入力部とを接続する光ファイバと、
前記下流側のマルチコア光ファイバのコアのうち前記パイロットトーンを伝送するコアに、前記新たなパイロットトーンまたは前記増幅されたパイロットトーンを伝送する光ファイバと、
を有することを特徴とする。
本発明は、局発光の位相同期を行うためのパイロットトーンを複数の伝送路において共通で用いることができるため、従来方法に比べて必要装置数を大幅に低減できる。また、中継段数が増えてもSNRの高い局発光を生成できるため、低雑音性に優れる位相感応光増幅装置を多段の中継増幅器として適用できる。
本発明の実施例1に係る光増幅装置及び光伝送システムを示す構成図である。 本発明の実施例1で用いたマルチコア光ファイバのコア配置を示す構成図である。 本発明の実施例1で用いた各コアにおける信号光及びパイロットトーンの波長配置を示す波形図である。 従来の位相感応光増幅器を示す構成図である。 従来の二次非線形光学効果を利用した位相感応光増幅器を示す構成図である。 従来の二次非線形光学効果を利用した位相感応光増幅器における、入力信号光−励起光間の位相差Δφと利得との関係を示す特性図である。 パイロットトーンを同送し中継増幅器として位相感応光増幅器を用いる光伝送システムを示す構成図である。 複数本のファイバ伝送路を用いた伝送システムに位相感応光増幅器を適用した光伝送システムを示す構成図である。
以下、図面を参照しながら本発明の各実施例について詳細に説明する。
(実施例1)
本実施例1に係る光増幅装置および光伝送システムでは、マルチコア光ファイバを光伝送路として、周期分極反転LiNbO3(PPLN)導波路を用いた位相感応光増幅器(PSA)の構成を示す。本実施例1に係る光増幅装置および光伝送システムでは、PSAの中継増幅動作実現のためのパイロットトーンをマルチコア光ファイバの1つのコアに伝送させることで、従来の課題を解決することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る光増幅装置800および光伝送システム1000の構成を示す。
光伝送システム1000は、上流側のマルチコア光ファイバFMin及び下流側のマルチコア光ファイバFMoutと、光増幅装置800と、入力側のシングルモード光ファイバfin1〜fin7と、出力側のシングルモード光ファイバfout1〜fout7により構成されている。
つまり、この光伝送システム1000は、第1(上流側)のマルチコア光ファイバFMinによって伝送されてきた信号光を、光増幅装置800によって位相感応増幅をして中継増幅した後、第2(下流側)のマルチコア光ファイバFMoutに信号光を入力するものである。
なお図1に示す実施例1では、1つの中継光増幅の構成を示しているが、本構成を多段に用いることが可能である。つまり、第2のマルチコア光ファイバを伝送後に、第3、第4、第5といったマルチコア光ファイバへの多段中継伝送路を本構成を用いて構築することができる。
光増幅装置800は、パラメトリック光増幅による6個(第1〜第6)の信号光増幅部400−1〜400−6と、1つの励起光発生部500と、基本波光発生部600と、励起光分岐部700により構成されている。
信号光増幅部400−1は、分散・偏波補償器401と、PZTによる光ファイバ伸長器402と、位相変調器403と、光分岐回路404と、光検出器405と、位相同期ループ回路406と、二次非線形光学素子410により構成されている。
二次非線形光学素子410は、周期分極反転LiNbO3(PPLN)導波路411と、入力側の空間光学系412と、入力側のダイクロイックミラー413と、出力側の空間光学系414と、出力側のダイクロイックミラー415を備えて構成されている。
入力側の空間光学系412は、二次非線形光学素子410の入力ポートから入力された光を、ダイクロイックミラー413を介してPPLN導波路411に結合する。出力側の空間光学系414は、PPLN導波路411から出力された光を、出力側のダイクロイックミラー415を介して、二次非線形光学素子410の出力ポートに結合する。
他の信号光増幅部400−2〜400−6も、信号光増幅部400−1と同じ構成になっている。
励起光発生部500は、エルビウム添加ファイバレーザ増幅器(EDFA)501と、バンドパスフィルタ502と、二次非線形光学素子510により構成されている。
二次非線形光学素子510は、周期分極反転LiNbO3(PPLN)導波路511と、入力側の空間光学系512と、入力側のダイクロイックミラー513と、出力側の空間光学系514と、出力側のダイクロイックミラー515を備えて構成されている。
基本波光発生部600は、分離・偏波補償器601と、バンドパスフィルタ602と、可変アッテネータ603と、光サーキュレータ604と、局発光源605と、光分岐回路606により構成されている。局発光源605としては、DFB型の半導体レーザを用いた。
上流側のマルチコア光ファイバFMinは7つのコアを有しており、その第1〜第6のコアは、光ファイバfin1〜fin6により、信号光増幅部400−1〜400−6の入力部である分散・偏波補償器401に接続されており、その第7のコアは、光ファイバfin7により、基本波光発生部600の入力部である分散・偏波補償器601に接続されている。
下流側のマルチコア光ファイバFMoutは7つのコアを有しており、その第1〜第6のコアは、光ファイバfout1〜fout6により、信号光増幅部400−1〜400−6の出力部である光分岐回路404に接続されており、その第7のコアは、光ファイバfout7により、基本波光発生部600の出力部である光分岐回路606に接続されている。
ここで、本実施例で用いたPPLN導波路411,511の作製方法を以下に例示する。まず、Znを添加したLiNbO3上に周期が約17μmの周期的な電極を形成した。
次に、電界印加法により上記の電極パターンに応じた分極反転グレーティングをZn:LiNbO3中に形成した。次に、この周期分極反転構造を有するZn:LiNbO3基板をクラッドとなるLiTaO3上に直接接合を行い、500℃で熱処理を行うことにより両基板を強固に接合した。
次に、コア層を研磨により5μm程度まで薄膜化し、ドライエッチングプロセスを用いてリッジ型の光導波路を形成した。この導波路はペルチェ素子により温調が可能であり、導波路の長さは、50mmとした。このようにして形成されたPPLN導波路を有する二次非線形光学素子は、1.5μm帯の偏波保持ファイバで光の入出力が可能なモジュールとした。
ここで、本実施例では、Znを添加したLiNbO3を用いたが、それ以外の非線形材料である、KNbO3、LiTaO3、LiNbxTa1-x3(0≦x≦1)若しくはKTiOPO4、又はそれらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一種を添加物として含有している材料を用いてもよい。
図2に、本実施例で用いたマルチコア光ファイバFMin,FMoutのコア数及びコア配置を示す。コアの数は7つであり、外周に第1から第6のコアである6つのコアが配置されて、中心に第7のコアとして1つのコアが配置されている。本実施例では、図2に示したコア数及びコア配置のマルチコア光ファイバを用いた場合の構成例を示すが、コア数は2つ以上であればよく、どのようなコア配置においても本発明の効果を発揮することができる。
第1(上流側)のマルチコア光ファイバFMinの第1から第6のコアは、データ変調した信号光を伝送するために用いた。中心コアである第7のコアは、連続光(CW光)のパイロットトーンを伝送するために用いた。
図3に第1から第7のコアに入力した、信号光及びパイロットトーンの波長配置を示す。第1から第6のコアには、伝送できる波長帯域内の全てに信号光とアイドラ光を密に配置した多波長信号を入力し、第7のコアには中心波長にのみCW光をパイロットトーンとして伝送させる。
本実施例では、パイロットトーンの波長は、1550nmである。第1から第6のコアに入力した変調信号は、1550nmを中心として対称に信号光とアイドラ光を配置した。伝送帯域としては、C帯1535nmから1565nmである。つまり、中心波長1550nmを中心に±15nmの帯域に密に変調信号光を配置した。第1から第6のコアには、パイロットトーンを入力する必要がないため、中心波長の近辺にガードバンドを設ける必要がないため、伝送帯域の全てを用いることができる。
第1のマルチコア光ファイバFMinを伝送した、データ変調信号群及びパイロットトーンは、第1のマルチコア光ファイバFMinの出口において、光ファイバfin1〜fin6により6個の信号光増幅部400−1〜400−6に入力される。
各信号光増幅部400−1〜400−6では、変調信号光は、分散・偏波補償器401により、マルチコア光ファイバFMin内の分散及び偏波が補償された後、光ファイバ伸長器402及び位相変調器403を介して、二次非線形光学素子410に入力される。
第1(入力側)のマルチコア光ファイバFMinを伝送したパイロットトーンは、光ファイバfin7により基本波光発生部600に入力される。
基本波光発生部600では、分散・偏波補償器601によりマルチコア光ファイバFMin内の分散及び偏波が補償された後、バンドパスフィルタ602によりパイロットトーンに重畳した自然放出雑音が除去される。その後、可変アッテネータ(VOA)603により光強度を調整し、光サーキュレータ604を用いて、局発光源605に光注入同期を行った。
局発光源605は、光注入同期により、パイロットトーンと同一波長、同一の位相情報を持つ局発光(基本波光)を生成する。局発光源605から出力された局発光を光サーキュレータ604により取り出した後、光分岐回路606により2分岐し、第1の局発光及び第2の局発光を取り出した。
第1の局発光は基本波光として励起光発生部500に入力される。第2の局発光は新たなパイロットトーンとして、光ファイバfout7に入力されこの光ファイバfout7を伝送して、第2(出力側)のマルチコア光ファイバFMoutの第7のコアに入力されて伝送される。
励起光発生部500では、第1の局発光である基本波光をエルビウム添加ファイバレーザ増幅器(EDFA)501により10Wまで増幅し、バンドパスフィルタ502によりEDFA501の自然放出光を除去した後、二次非線形光学素子510に入射する。
二次非線形光学素子510内のPPLN導波路511中の第二高調波発生(SHG)により、1550nmの2倍波である775nmの波長を持つ励起光を生成した。10Wの局発光(基本波光)により、6Wの励起光強度が得られた。この励起光はダイクロイックミラー515により取りだされて励起光分岐部700に送られる。
励起光分岐部700では、励起光を6等分岐し、それぞれ第1乃至第6の励起光を生成し、それぞれを、信号光増幅部400−1〜400−6の二次非線形光学素子410に入射した。つまり各信号光増幅部400−1〜400−6の二次非線形光学素子410のダイクロイックミラー413に入力した。
第1乃至第6の信号光増幅部400−1〜400−6の二次非線形光学素子410に入力された、励起光及び変調信号光は、二次非線形光学素子410内のダイクロイックミラー413により合波された後、PPLN導波路411に入射され、PPLN導波路411中のパラメトリック増幅過程により、位相感応増幅される。
第1乃至第6の信号光増幅部400−1〜400−6の二次非線形光学素子410の出力光を、光分波回路404により一部を分岐し、光検出器405により光強度の変化を検出した後、位相同期ループ回路406を用いて励起光と信号光との位相が同期するように光ファイバ伸長器402にフィードバックをかけることで安定的な位相感応光増幅動作を実現した。
第1乃至第6の信号光増幅部400−1〜400−6の二次非線形光学素子410により増幅されたそれぞれの出力光(信号光及びアイドラ光)は、光ファイバfout1〜fout6により第2のマルチコア光ファイバFMoutの第1〜第6の各コアに入射される。
これにより、マルチコア光ファイバFMin,FMout間において中継増幅器として、信号光増幅部400−1〜400−6や基本波光発生部600や励起光発生部500等を有する光増幅器800を適用することが可能となった。
(変形した実施例)
なお、本実施例では二次非線形光学素子をパラメトリック増幅媒質として用いたが、高非線形ファイバや半導体レーザーなどの三次非線形光学素子を用いてもよい。その場合、局発光源より出力される局発光を、励起光として用いて信号光のパラメトリック増幅動作を行えばよい。
また、本実施例では、パイロットトーンと局発光の位相同期には、光注入同期を用いたが、その他の方法を用いてもよい。例えば、コスタスループに代表される高速な電気信号のフィードバックを局発光源に帰還することで位相同期を行ってもよい。
また、本実施例では、中継増幅後のパイロットトーンは局発光の一部を新たなパイロットトーンとして用いたが、伝送されてきたパイロットトーンも位相感応光増幅を行い中継してもよい。具体的には、実施例1の構成に更に、パイロットトーン増幅用の二次非線形光学素子を有するパイロットトーン増幅部を備え、パイロットトーン増幅部を用いて変調信号光と同様にパイロットトーンを増幅した後、増幅されたパイロットトーンを第二のマルチコア光ファイバFMoutに入力することでパイロットトーンの中継を行ってもよい。
また、本実施例では、光増幅後に、第二のマルチコア光ファイバFMoutへ中継伝送する構成が示されているが、増幅後に受信器等に入力してもよい。つまり、6個の信号光増幅部400−1〜400−6により増幅した後の出力光をそれぞれ受信器に入力することで、本実施例の光増幅装置800を受信器前段のプリアンプとして用いることもできる。
ここで、マルチコア光ファイバへ入力する変調信号光及びパイロットトーンの送信器における発生方法について述べておく。変調信号光を構成する信号光とアイドラ光、そしてパイロットトーンは、光位相レベルで位相関係が予め定まっているものを使う必要がある。その発生方法の一つは、同じ光源から出力された光を変調信号光およびパイロットトーンに用いる方法である。具体的には、マスター光源からのCW光を光変調器により変調することで、光コムを生成し、その中心波長の光をパイロットトーンとし、中心波長から波長軸上に短波長と長波長に対称に配置された光をそれぞれ信号光とアイドラ光として用いるものである。この場合、信号光とアイドラ光とパイロットトーンはいずれも同じ位相を持つ関係を満たすこととなる。
信号生成の別の方法としては、非線形光学効果を用いる方法がある。例えば二次非線形光学効果における差周波発生過程(DFG)を用いれば、信号光から位相関係の定まったアイドラ光を生成することができる。具体的には、信号光とは別のマスター光源からの出力を二次非線形光学結晶中の第二高調波発生により励起光を生成し、励起光と信号光を別の二次非線形光学結晶に入力し、励起光と信号光の間の差周波としてアイドラ光を生成することができる。この場合、位相情報も差の関係を満たす。つまり、アイドラ光の位相は、励起光の位相から信号光の位相を引いたものとなる。これは、励起光の位相を基準とすれば、アイドラ光は信号光の位相共役光となっている。この信号光とアイドラ光を変調信号光として用い、マスター光源からの出力をパイロットトーンとして用いることができる。
この例では、励起光の生成に第二高調波発生を用いたが、マスター光源として2つの光源を用いて、2波の間の和周波発生により励起光を生成し、差周波発生を行ってもよい。この場合、2つのマスター光源からの出力光をパイロットトーンとして用いればよい。
結局、パイロットトーンは、信号光の中心波長をもつ1波長の連続光、もしくは、中心波長に対し短波長側と長波長側に対称的に離調された2波長の連続光とすることができる。
上述した各種の変形した実施例の光増幅装置を、図1に示したのと同様に、マルチコア光ファイバFMin,FMoutに接続して光伝送システムを構成したり、上述した各種の変形した実施例の光増幅装置を上流側のマルチコア光ファイバFMinに接続して受信器前段のプリアンプとして構成したりすることができる。
(実施例の効果)
上記実施例における発明の効果について述べる。
まず、複数の伝送路におけるトータルの伝送帯域が広く確保できることが挙げられる。例えば、伝送帯域が30nmであって7つの伝送路を用いれば、理想的にはトータルで210nmの帯域が確保できる。しかしながら、パイロットトーンを設けるために10nm程度のガードバンドを設ける場合、伝送帯域は、20nmとなり、かつ従来の方式では全ての伝送路においてパイロットトーンを設ける必要があるため、トータルの伝送帯域としては、140nm程度となってしまう。
これに対し、本発明は、パイロットトーンを入力するコア以外のコアでの伝送帯域はまったく制限を受けないため、7コア中の6コア全ての帯域を伝送に用いることができるため、トータルの帯域としては180nmを確保することができる。従来方式との差は、伝送路の数、つまりマルチコアのコア数を多くなるほど顕著となる。
また、実施例で示した7つのコアを持つマルチコア光ファイバにおいて、中心コアは隣接しているコアの数が外周のコアに比べて多いため、外周のコアからのクロストークの影響を大きく受ける。しかしながら、中心コアをパイロットトーンの伝送に用いる場合は、これらのクロストークは、実施例の構成における、バンドパスフィルタや光注入同期により低減できるため、影響はほとんど無視できる程度であった。
つまり、マルチコア光ファイバのコア配置において、全てのコアが対称的に配置されていれば、どのコアにパイロットトーンを入れてもよいが、対称配置ではなく隣接コア数に差がある場合には、最も隣接コア数が多い、つまりクロストークの大きいコアにパイロットトーンを入れることがより望ましい。これにより、マルチコア光ファイバ全体で、より伝送特性の劣化を抑えた伝送が可能となる。
また、本実施例の別の効果として、パイロットトーンの光強度を大きくすることができるということも挙げられる。これは、同じコア内に変調信号がなく、パイロットトーンを伝送するためのコアには、パイロットトーンのみを伝送するため、そのコアに入れられる最大値までパイロットトーンの光強度を強くすることができる。これにより、SNRの高いパイロットトーンを伝送することができ、位相感応光増幅に必要な高いSNRを持つ励起光の生成が可能となる。
また、本実施例に示した通り、パイロットトーンを中継の度に入れ替えられることも大きな効果を生み出す。フィルタなどでパイロットトーンを取り出す従来の構成と違うため、従来手法では課題となっていた残留パイロットトーンによる干渉等なく、局発光を新たなパイロットトーンとして用いることができる。これにより、中継段数が増えてもパイロットトーンから生成した局発光のSNRが劣化しないため、中継段数に依存することなく位相感応光増幅器を動作することができる。
また、本実施例に示した通り、中継増幅に用いる部品点数を大幅に低減できる。
従来方法では、全ての伝送路内のパイロットトーンに対して、局発光源及び励起光生成用の構成部品が必要であったため、伝送路の数が増えるほどそれに比例して部品点数が増えてしまうという課題があった。
これに対し本実施例の方法では、パイロットトーンが共通なので、局発光光源が1つで済む、同様に励起光生成機構も1つで済むというメリットを有する。コア数が増えても、部品点数の大幅な増加がないため、伝送路の数を容易に増やすことができる。
400−1〜400−6 信号光増幅部
410 二次非線形光学素子
411 PPLN導波路
500 励起光発生部
510 二次非線形光学素子
511 PPLN導波路
600 基本波光発生部
605 局発光源
700 励起光分岐部
800 光増幅装置
1000 光伝送システム
FMin,FMout マルチコア光ファイバ
fin1〜fin7 シングルモード光ファイバ
fout1〜fout7 シングルモード光ファイバ

Claims (8)

  1. マルチコア光ファイバから伝送される信号光を増幅する光増幅装置であって、
    前記信号光を伝送するコアとは異なるコアに、前記信号光の位相に対して予め決めた位相関係になっているパイロットトーンが伝送され、
    局発光源を有しており、前記パイロットトーンが入力されるとこのパイロットトーンの位相に同期した局発光を前記局発光源が発生し、この局発光を基本波光として出力する基本波光発生部と、
    波長変換を行う非線形光学素子を有しており、前記基本波光が入力されることにより励起光を生成して出力する励起光発生部と、
    パラメトリック光増幅による位相感応増幅を行う非線形光学素子を有しており、前記信号光と前記励起光が入力されると前記信号光を位相感応増幅して出力する信号光増幅部と、
    を備えていることを特徴とする光増幅装置。
  2. 請求項1において、
    前記基本波光発生部は、前記局発光源から発生した局発光を2分岐する光分岐回路を有しており、分岐した一方の局発光を前記基本波光として出力し、分岐した他方の局発光を新たなパイロットトーンとして出力することを特徴とする光増幅装置。
  3. 請求項1において、
    パラメトリック光増幅による位相感応増幅を行う非線形光学素子を有しており、前記マルチコア光ファイバにより伝送されてきたパイロットトーンを増幅して増幅されたパイロットトーンを出力するパイロットトーン増幅部を更に有することを特徴とする光増幅装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項において、
    前記非線形光学素子は、二次非線形光学素子又は三次非線形光学素子であることを特徴とする光増幅装置。
  5. 請求項4において、
    前記二次非線形光学素子は、前記励起光と前記信号光との間で擬似位相整合を満たす周期分極反転構造を有する、LiNbO3、KNbO3、LiTaO3、LiNbxTa1-x3(0≦x≦1)若しくはKTiOPO4、又はそれらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一種を添加物として含有している材料からなる光導波路を有することを特徴とする光増幅装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項において、
    前記パイロットトーンは、前記信号光の中心波長をもつ1波長の連続光、もしくは中心波長に対し短波長側と長波長側に対称的に離調された2波長の連続光であり、
    このパイロットトーンを用いて前記励起光発生部の前記非線形光学素子中にて第二高調波発生もしくは和周波発生過程により励起光を生成することを特徴とする光増幅装置。
  7. 信号光を伝送するコアと、前記信号光の位相に対して予め決めた位相関係になっているパイロットトーンを伝送するコアとが異なっているマルチコア光ファイバと、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載した光増幅装置と、
    前記マルチコア光ファイバのコアのうち前記信号光を伝送するコアと、前記信号光増幅部の入力部とを接続する光ファイバと、
    前記マルチコア光ファイバのコアのうち前記パイロットトーンを伝送するコアと、前記基本波光発生部の入力部とを接続する光ファイバと、
    を有することを特徴とする光伝送システム。
  8. 信号光を伝送するコアと前記信号光の位相に対して予め決めた位相関係になっているパイロットトーンを伝送するコアとが異なっている上流側のマルチコア光ファイバと、
    前記信号光を伝送するコアと前記パイロットトーンを伝送するコアとが異なっている下流側のマルチコア光ファイバと、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載した光増幅装置と、
    前記上流側のマルチコア光ファイバのコアのうち前記信号光を伝送するコアと、前記信号光増幅部の入力部とを接続する光ファイバと、
    前記下流側のマルチコア光ファイバのコアのうち前記信号光を伝送するコアと、前記信号光増幅部の出力部とを接続する光ファイバと、
    前記上流側のマルチコア光ファイバのコアのうち前記パイロットトーンを伝送するコアと、前記基本波光発生部の入力部とを接続する光ファイバと、
    前記下流側のマルチコア光ファイバのコアのうち前記パイロットトーンを伝送するコアに、前記新たなパイロットトーンまたは前記増幅されたパイロットトーンを伝送する光ファイバと、
    を有することを特徴とする光伝送システム。
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