JP2016205456A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トロイダル型無段変速機の押圧装置80は、油圧室85を構成するシリンダ部81と、このシリンダ部81に設けられ、かつ入力側ディスク2に設けられた当接部82に当接するピストン部83とを有し、ピストン部83に嵌合部100が設けられ、この嵌合部100に当接部82が嵌合しているので、入力側ディスク2の当接部82とピストン部83との当接面でのフレッチング摩耗を抑えることができる。
【選択図】図1
Description
図6は、トロイダル型無段変速機の押圧装置80を示す半断面図である。図示のように、入力軸1の入力側に位置する入力側ディスク2の背面(2d)側には、入力側ディスク2を軸方向へ押圧する油圧式の押圧装置80が設けられている。
この押圧装置80は、入力軸1の基端部(図6において右端部)1eに結合される第1のシリンダ部81と、入力側ディスク2に設けられた第2のシリンダ部82と、環状の第1のピストン部(油圧ピストン)83と、環状の第2のピストン部(油圧ピストン)84とを備えている。
また、第2のシリンダ部82の内周面と、第2のピストン部84と、入力側ディスク2の背面2dと、入力軸1の外周面の一部とによって囲まれた空間は、第2の油圧室(油室)90を構成している。この第2の油圧室90は、シール部材91によって流体密に保たれている。
また、入力軸1の基端部1eには、図示しない複数の油路が設けられており、これら油路から各油圧室85,90に油が供給されるようになっている。
第1の油圧室85に圧油が送り込まれると、第1ピストン部83が図6中左側(入力側ディスク2側)に押圧され、これによって、入力側ディスク2の背面に一体に形成された第2のシリンダ部82を介して当該入力側ディスク2が左側に押圧される。
一方、第2の油圧室90に圧油が送り込まれると、第2のピストン部84は図6中右側への移動が規制されているので、入力側ディスク2が左側に押圧される。
このように両油圧室85,90で発生した力は、何れも、入力側ディスク2を図示しない出力側ディスク側(左側)に向け押圧するとともに、入力軸1を基端側(図6の右側)に引っ張り、他方の図示しない入力側ディスクを図示しない出力側ディスクに押圧する方向の力として加わる。
この主要因は入力側ディスク2がパワーローラとの接触点を通過するたびに起こるディスク変形によって入力側ディスク2とピストン部83の当接面に発生する微小すべりであると考えられる。
すなわち、運転時に、入力側ディスク2は、パワーローラから受ける力に基づいて、入力側ディスク2の外径寄り部分がその軸側に近付く方向に繰り返し弾性変形する。このように入力側ディスク2が弾性変形すると、この入力側ディスク2のシリンダ部82の先端面とピストン部83とが断続的に繰り返し当接することで微小すべりを起こして互いに擦れ合い、当該当接面でフレッチング摩耗が生じる。
しかし、入力側ディスクとピストン部とでは、図7に示すように、入力側ディスク側の変形量の方が大きいが、これに対処するために入力側ディスクの剛性を上げることは重量増加に繋がるため、近年の軽量化が進む中、簡単に入力側ディスク2の剛性を上げることは困難である。
なお、図7では、入力側ディスクの0度〜90度の範囲の1/4モデルとして、ピストンとディスクの角度と変位量との関係を示している。
前記押圧装置は、前記油圧室を構成するシリンダ部と、このシリンダ部に設けられて、前記一方のディスクに設けられた当接部に当接するピストン部とを有し、
前記ピストン部に嵌合部が設けられ、この嵌合部に前記当接部が嵌合していることを特徴とする。
したがって、この弾性変形に起因してディスクの当接部とピストン部とが断続的に繰り返し当接するのを抑えて、微小すべりを抑制できるので、ディスクの当接部とピストン部との当接面でのフレッチング摩耗を抑えることができる。
なお、本実施形態のトロイダル型無段変速機の特徴は、押圧装置を構成するピストン部と入力側ディスク2の当接部との構造にあり、その他の構成および作用は上述した従来の構成および作用と略同様であるため、以下においては、本実施の形態の特徴部分について説明し、それ以外の部分については、図6と同一の符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
図1は、本発明に係るトロイダル型無段変速機の第1の実施の形態を示すもので、押圧装置の半断面図、図2は入力側ディスクを示す斜視図である。
図1に示すように、(第1の)ピストン部83の外周部で、かつ入力側ディスク2側を向く側面には、入力側ディスク2側に向けて突出する突出部(嵌合部)100が周方向に延在して設けられている。
このような環状の突出部100には、入力側ディスク2のシリンダ部(当接部)82の先端部が嵌合している。すなわち、突出部100のピストン部83の径方向における外側にシリンダ部82の先端部が圧入によって嵌合されている。
また、図2に示すように、環状の突出部100には、4つの溝101が周方向に等間隔で設けられている。この溝101は、これを通して油を排出する油抜き溝として機能するものである。なお、溝101の数は4つに限ることはなく、適宜所定の数だけ設ければよい。
したがって、この弾性変形に起因して入力側ディスク2のシリンダ部(当接部)82とピストン部83とが断続的に繰り返し当接するのを抑えて、図1において矢印Aで示す方向の微小すべりを抑制できるので、入力側ディスク2のシリンダ部(当接部)82とピストン部83との当接面でのフレッチング摩耗を抑えることができる。
図3は、本発明に係るトロイダル型無段変速機の第2の実施の形態の要部を示す半断面図である。
図3においては、図1に示す入力軸1、第1のシリンダ部81、第2のピストン部84等は図示を省略している。
また、入力側ディスク2のシリンダ部(当接部)82Aは、図1に示すシリンダ部(当接部)82より軸方向の長さが長くなっている。また、凹溝102の溝幅は、シリンダ部(当接部)82Aの胴部の厚さとほぼ等しいか、若干小さくなっている。
このような環状の凹溝102には、入力側ディスク2のシリンダ部(当接部)82の先端部が嵌合している。すなわち、凹溝102にシリンダ部82の先端部が圧入によって嵌合されている。
したがって、この弾性変形に起因して入力側ディスク2のシリンダ部(当接部)82Aとピストン部83とが断続的に繰り返し当接するのを抑えて、微小すべりを抑制できるので、入力側ディスク2のシリンダ部(当接部)82とピストン部83との当接面でのフレッチング摩耗を抑えることができる。
この場合、入力側ディスク2の背面側に当接部を設け、この当接部をピストン部83に設けられた嵌合部に嵌合させるように構成すればよい。
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
80 押圧装置
81 シリンダ部
82,82A シリンダ部(当接部)
83 ピストン部
85 油圧室
100 突出部(嵌合部)
102 凹溝(嵌合部)
Claims (1)
- それぞれの内側面どうしを互いに対向させた状態で互いに同心的にかつ回転自在に設けられた入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これら両ディスク間に挟持されたパワーローラと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとのうちの一方のディスクの背面側に油圧室を有し、前記両ディスクおよび前記パワーローラに押し付け力を付与する油圧式の押圧装置とを備えるトロイダル型無段変速機において、
前記押圧装置は、前記油圧室を構成するシリンダ部と、このシリンダ部に設けられて、前記一方のディスクに設けられた当接部に当接するピストン部とを有し、
前記ピストン部に嵌合部が設けられ、この嵌合部に前記当接部が嵌合していることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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JP2015084863A JP6561554B2 (ja) | 2015-04-17 | 2015-04-17 | トロイダル型無段変速機 |
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