JP2016203933A - Obdアダプタ及びその取り付け方法 - Google Patents

Obdアダプタ及びその取り付け方法 Download PDF

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哲司 大石
雅人 清
Masahito Sei
雅人 清
加藤 憲一
Kenichi Kato
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Abstract

【課題】OBDコネクタに取り付けられるOBDアダプタに対して適切な通信プロトコルを簡便に設定し、車両情報の取得を容易にする。
【解決手段】車両300のOBDコネクタ310に取り付けられるOBDアダプタ320は、まず、OBDコネクタ310に接続した後、車両300のメーカー名を受け取る(S401)。次に、OBDアダプタ320は、受け取ったメーカー名に応じて、OBDコネクタ310との通信プロトコルのテストシーケンスを決定する(S402)。テストシーケンスは、テストシーケンス・テーブルとしてOBD320内の記憶媒体又はサーバ上に格納し、これを参照することで決定することができる。次に、OBDアダプタ320は、決定されたテストシーケンスに従って各通信プロトコルで正常に通信が可能か否かをテストし、テストの結果が合格である通信プロトコルを設定する(S403)。
【選択図】図4

Description

本発明は、OBDアダプタ及びその取り付け方法に関し、より詳細には、車両のOBDコネクタに取り付けられるOBDアダプタ及びその取り付け方法に関する。
近年、排気ガス規制、燃費規制の強化、安全装置の高度化、ITS(高度道路交通システム)の進展によって自動車(クルマ)の電子制御化、IT化が進んでおり、「クルマは機械からコンピュータに変わった」などといわれるように、軽自動車でも約40個、高級車の場合では約120個の車載コンピュータ(ECU)が搭載されている。
OBD(On Board Diagnosis)システムは、これらのECUからの信号に基づいて自動車の故障を正確かつ早期に検出することを可能とし、修理・メンテナンス等の実施を容易にしている。
具体的には、OBDシステムは、自動車の故障を検知して故障個所、故障状況等の故障情報を記録し、これを読み出し機器により読み出して、修理が必要な故障個所の特定を正確かつ早期に行うことができる。自動車の故障としては、O2センサ故障、車輪速センサ故障、エンジン故障などが挙げられ、これらに対応する故障コードが記録される。
図1に示すように、読み出し機器120は、OBDシステムのコネクタ110(「OBDコネクタ」)にそのアダプタ120A(「OBDアダプタ」)を取り付けて、自動車に接続することができる。読み出し機器120は、OBDコネクタ110を介してECU130A、130Bと通信を行い、記録された故障情報を読み出すことになるが、その際の通信プロトコルとして、CANとK−LINEがISO規格で定められている。
図2に、OBDコネクタの一例を示す。OBDコネクタ200は、16ピンのコネクタであり、各ピンには、CAN、K−LINEのほか、あらかじめ用途が割り当てられている。たとえば、一例では、6番にCAN−H、7番にK−LINE、14番にCAN−Lが割り当てられる。
OBDシステムにより得られる車両情報は、故障情報に限られない。読み出し機器120とは別に、車両情報を取得するためのOBDアダプタを取り付けて得られる情報としては、エンジン水温、吸気温、外気温、点火時期、インマニ圧、スロットル開度、エンジン負荷、エンジン・オンからの経過時間などが挙げられる。自動車等の移動体に通信システムを搭載して各種情報を提供することがテレマティクス(telematics)と呼ばれているが、このような故障情報以外の車両情報も、自動車のテレマティクスを充実されるものとして大きく注目を集めている。
一例は、PHYDともいわれる安全運転促進保険である。急加速の回数、急ブレーキの回数等のドライバーの運転特性に関する情報をテレマティクスにより収集し、これを自動車保険料の設定に利用することが考えられている。安全運転を行った場合は保険料が安くなるインセンティブを提供することができ、これは、事故の削減につなげる。また、安全運転のアドバイスを被保険者に提供することもできる。
もう一つの例は、自動車流通市場である。中古車の購入者は、事故履歴、オーナー数、修理・整備履歴、水害履歴等の履歴情報を求めているが、現状では入手が困難である。こうした履歴情報又はそれを代替若しくは補完する情報を部分的にでも提供することが可能となれば、中古自動車に対する信頼性が向上し、中古車市場の活性化につながる。
OBDシステムによって得られる車両情報のほかには、GPSセンサ、加速度センサ、ジャイロセンサなどを用いて、車両位置、走行距離、方角、加速度などが取得可能である。
自動車のIT化の進展に伴い、こうした車両情報の取得が進んだため、テレマティクスサービスは現実性を増している。
特開2013−6505号公報
しかしながら、OBDアダプタとOBDコネクタとの間の通信プロトコルにおいて規格化が進んでいるとはいえ、実際には自動車メーカー各社による仕様の相違が生じている。いわば通信プロトコルの「方言」がメーカーごとに存在しているのである。車両側で採用している通信プロトコルと合致しないものをOBDアダプタが用いて通信を開始すると、正常に車両情報を取得できないことがあり、さらに悪い場合には、車両を故障させてしまうことがある。
たとえば特許文献1には、故障診断コネクタに後付けの車両情報取得装置(OBDアダプタに相当)を取り付ける際の問題の一つに対処する技術が開示されているが、通信プロトコルの適切な設定については依然として改善が必要な状況にある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その一態様の目的は、OBDコネクタに取り付けられるOBDアダプタに対して適切な通信プロトコルを簡便に設定し、車両情報の取得を容易にすることにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、車両のOBDコネクタへのOBDアダプタの取り付け方法であって、前記車両のメーカー名を受け取る受け取りステップと、前記メーカー名に応じて、前記OBDコネクタと前記OBDアダプタとの間の通信プロトコルの複数の候補のテストを行うテストシーケンスを決定する決定ステップと、前記テストの結果が合格であるプロトコルを設定する設定ステップとを含み、前記テストシーケンスは、CANに依拠するプロトコル又はK−LINEに依拠するプロトコルを含むことを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記設定ステップは、前記テストの結果が最初に合格であるプロトコルを設定することを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様において、前記設定ステップは、前記テストの結果が最初に合格であるプロトコルまでで前記テストを終了することを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれかの態様において、前記テストシーケンスは、CANに依拠するプロトコル及びK−LINEに依拠するプロトコルの双方を含み、前記CANに依拠するプロトコル又は前記K−LINEに依拠するプロトコルのいずれかが先にテストされることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様において、前記CANに依拠するプロトコル又はK−LINEに依拠するプロトコルは、複数のプロトコルを含むことを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記K−LINEに依拠するプロトコルは、メーカーごとに対応している車種が多い順序で並べられていることを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、第1から第6のいずれかの態様において、前記テストシーケンスは、メーカーごとに前記メーカーの所定の車両のうち任意のものをテストしても車両に故障を生じさせない順序で通信プロトコルを並べたものであることを特徴とする。
また、本発明の第8の態様は、第1から第7のいずれかの態様において、前記テストシーケンスは、メーカー名に加えて、年代、車種、モデル及び型式の少なくともいずれかにより、候補が絞り込まれることを特徴とする。
また、本発明の第9の態様は、第1から第8のいずれかの態様において、前記受け取りステップは、携帯端末から前記メーカー名を受信することを特徴とする。
また、本発明の第10の態様は、第1から第9のいずれかの態様において、前記OBDアダプタは、前記OBDコネクタを介して、前記車両の車両情報を取得することを特徴とする。
また、本発明の第11の態様は、第1から第10のいずれかの態様において、前記車両情報は、前記車両で発生するデータをリアルタイムに取得したものであることを特徴とする。
また、本発明の第12の態様は、第1から第11のいずれかの態様において、前記車両情報は、速度、エンジン回転数、MAF、アクセルペダルの位置、燃料残量、燃料圧力及びバッテリー電圧のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
また、本発明の第13の態様は、OBDアダプタに、車両のOBDコネクタへの前記OBDアダプタの取り付け方法を実行させるためのプログラムであって、前記取り付け方法は、前記車両のメーカー名を受け取る受け取りステップと、前記メーカー名に応じて、前記OBDコネクタと前記OBDアダプタとの間の通信プロトコルの複数の候補のテストを行うテストシーケンスを決定する決定ステップと、前記テストの結果が合格であるプロトコルを設定する設定ステップとを含み、前記テストシーケンスは、CANに依拠するプロトコル又はK−LINEに依拠するプロトコルを含むことを特徴とする。
また、本発明の第14の態様は、車両のOBDコネクタに取り付けられるOBDアダプタであって、CANに依拠するプロトコル又はK−LINEに依拠するプロトコルを設定する設定部と、前記OBDコネクタを介して、前記車両の車両情報を取得する取得部と、取得した前記車両情報を、無線通信により、前記車両のECUとは別のコンピュータに送信するための無線通信部とを備え、前記取得部は、設定された前記CANに依拠するプロトコル又は前記K−LINEに依拠するプロトコル上で、前記車両の部品のオン・オフについての情報を取得することを特徴とする。
また、本発明の第15の態様は、第14の態様において、前記取得部は、前記車両の速度、エンジン回転数及びMAFを取得することを特徴とする。
また、本発明の第16の態様は、第14又は第15の態様において、前記取得部は、前記車両情報をリアルタイムに取得することを特徴とする。
また、本発明の第17の態様は、第14から第16のいずれかの態様において、前記車両のメーカー名を受け取る受け取り部と、前記メーカー名に応じて、前記OBDコネクタと前記OBDアダプタとの間の通信プロトコルの複数の候補のテストを行うテストシーケンスを決定する決定部とを備え、前記設定部は、前記テストの結果が合格であるプロトコルを設定することを特徴とする。
また、本発明の第18の態様は、第14から第17のいずれかの態様において、前記別のコンピュータは、スマートフォン又はタブレットであることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、メーカー名に応じて通信プロトコルのテストシーケンスを決定することにより、OBDコネクタに取り付けられるOBDアダプタに対して適切な通信プロトコルを簡便に設定し、車両情報の取得を容易にすることにある。
従来のOBDシステムを示す図である。 OBDコネクタの一例を示す図である。 本発明の一実施形態にかかるOBDアダプタを示す図である。 本発明の一実施形態にかかるOBDアダプタの取り付け方法を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図3に、本発明の第1の実施形態にかかるOBDアダプタを示す。また、図4に、かかるOBDアダプタの取り付け方法を示す。OBDアダプタは、当該取り付け方法をOBDアダプタ(のCPU)に実行させるためのプログラムにより、その機能を発揮することができる。
車両300のOBDコネクタ310に取り付けられるOBDアダプタ320は、まず、OBDコネクタ310に接続した後、車両300のメーカー名を受け取る(S401)。
メーカー名の受け取りは、携帯端末340上で動作するアプリ内でメーカー名を指定して、OBDアダプタ320に送信することにより、行うことができる。また、OBDアダプタ320が通信可能なネットワーク上のサーバにユーザーが指定したメーカー名を記録しておき、OBDアダプタ320がそれを受信することもできる。また、OBDアダプタ320にメーカー名を指定する入力手段または選択手段を設けておくこともできる。
このメーカー名の指定は、OBDアダプタ320をユーザーに発送する前にあらかじめ行っておいてもよいし、ユーザーがOBDアダプタ320を手にしてから、OBDコネクタ310への接続の前又は後に行ってもよい。OBDアダプタ320がOBDコネクタ310により給電される場合には、接続後に指定を行うことができる。
次に、OBDアダプタ320は、受け取ったメーカー名に応じて、OBDコネクタ310との通信プロトコルのテストシーケンスを決定する(S402)。
通信プロトコルには「方言」に起因して複数の候補が存在し、発明者らは、メーカー名ごとに、それらの候補(のすべて又は一部)をどのような順序でテストするかを規定するテストシーケンス・テーブルを作成しておくことで、各車両に悪影響を与えずに適切な通信プロトコルをOBDアダプタ320に対して設定できることを見出した。
表1は、テストシーケンス・テーブルの一例である。
各プロトコルの概要は、以下のとおりである。
GenericCANプロトコルは、ISO規格で定められたCAN(11bitID、500kbps)上で、OBD−IIで定められたコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。
トヨタ用CANプロトコルは、ISO規格で定められたCAN(11bitID、500kbps)上で、OBD−IIで定められたコマンド及びデータフォーマットを使用するものであるが、コマンド中のサービスIDがGenericCANプロトコルとは異なるものに変更されている。
ホンダ用CANプロトコル1は、ISO規格で定められたCAN(29bitID、500kbps)上で、OBD−IIで定められたコマンド及びデータフォーマットを使用するものであり、コマンド中の送信先IDについては、所定の255個のうちの1つに設定されている。
ホンダ用CANプロトコル2は、ISO規格で定められたCAN(29bitID、500kbps)上で、OBD−IIで定められたコマンド及びデータフォーマットを使用するものであり、コマンド中の送信先IDについては、ホンダ用CANプロトコル1と異なるものに設定されている。
ホンダ用CANプロトコル3は、ISO規格で定められたCAN(29bitID、500kbps)上で、OBD−IIで定められたコマンド及びデータフォーマットを使用するものであり、コマンド中の送信先IDについては、ホンダ用CANプロトコル1及び2と異なるものに設定されている。
ダイハツ用CANプロトコルは、ISO規格で定められたCAN(11bitID、500kbps)上で、OBD−IIで定められたコマンド及びデータフォーマットを使用するものであり、コマンド中のサービスIDについては、GenericCANプロトコルと異なるものに変更され、さらに一部のコマンドがOBD−IIと異なる。
スズキ用CANプロトコルは、ISO規格で定められたCAN(11bitID、500kbps)上で、特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。
あるメーカーについてCANに依拠する通信プロトコルが複数ある場合には、順序を並び替えてもよいが、GenericCANプロトコルがあるときには、GenericCANプロトコルの方が取得できる車両情報が多いため、GenericCANプロトコルを先に並べるのが好ましい。
GenericK−LINEプロトコルは、ISOで定められたK−LINE(10.4kbps)上で、OBD−IIで定められたコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。
トヨタ用K−LINEプロトコル1は、ISOで定められたK−LINE上で、OBD−IIで定められたコマンド及びデータフォーマットを使用するものであり、通信速度については、GenericK−LINEプロトコルよりも遅くなっている。
トヨタ用K−LINEプロトコル2は、ISOで定められたK−LINE上で、トヨタ用K−LINEプロトコル1と異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
トヨタ用K−LINEプロトコル3は、ISOで定められたK−LINE上で、トヨタ用K−LINEプロトコル1及び2と異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
ニッサン用K−LINEプロトコル1は、ISOで定められたK−LINE上で、GenericK−LINEプロトコルと異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
ニッサン用K−LINEプロトコル2は、ISOで定められたK−LINE上で、ニッサン用K−LINEプロトコル1と同じコマンド及びデータフォーマットを用いるものであるが、通信初期化シーケンスがGenericK−LINEプロトコルと異なる。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
ホンダ用K−LINEプロトコルは、ISOで定められたK−LINE上で、GenericK−LINEプロトコルと異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
ダイハツ用K−LINEプロトコル1は、ISOで定められたK−LINE上で、GenericK−LINEプロトコルと異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
ダイハツ用K−LINEプロトコル2は、ISOで定められたK−LINE上で、ダイハツ用K−LINEプロトコル1と異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
スズキ用K−LINEプロトコル1は、ISOで定められたK−LINE上で、GenericK−LINEプロトコルと異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
スズキ用K−LINEプロトコル2は、ISOで定められたK−LINE上で、スズキ用K−LINEプロトコル1と異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
スバル用K−LINEプロトコル1は、ISOで定められたK−LINE上で、GenericK−LINEプロトコルと異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものであり、通信速度については、GenericK−LINEプロトコルよりも遅くなっている。
スバル用K−LINEプロトコル2は、ISOで定められたK−LINE上で、スバル用K−LINEプロトコル1とは異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものであり、通信速度については、GenericK−LINEプロトコルよりも遅くなっている。
スバル用K−LINEプロトコル3は、ISOで定められたK−LINE上で、スバル用K−LINEプロトコル1、2と異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルと同一である。
スバル用K−LINEプロトコル4は、ISOで定められたK−LINE上で、スバル用K−LINEプロトコル1、2、3と異なる特殊なコマンド及びデータフォーマットを使用するものである。通信速度については、GenericK−LINEプロトコルよりも遅くなっている。
あるメーカーについてK−LINEに依拠する通信プロトコルが複数ある場合には、対応している車種が多い順序で並べるのが好ましい。
いずれのメーカーに関しても、CANに依拠するプロトコル又はK−LINEに依拠するプロトコルのいずれかが先にテストされている。上記例では、すべてのメーカー名に対し、CANに依拠するプロトコル及びK−LINEに依拠するプロトコルの双方を含むが、必ずしも含まなくてもよい。
テストシーケンス・テーブルは、OBDアダプタ320が内部に有するメモリなどの記憶媒体に格納しておいてもよいし、OBDアダプタ320が無線通信によりアクセス可能なサーバ(図示せず)上に格納しておいてもよい。OBDアダプタ320が有するCPUがテストシーメンス・テーブルを参照して、テストシーケンスを決定することができる。
次に、OBDアダプタ320は、決定されたテストシーケンスに従って各通信プロトコルで正常に通信が可能か否かをテストし、テストの結果が合格である通信プロトコルを設定する(S403)。
ここで、テストは、コマンドに対する応答に基づいて判定することができる。
また、テストシーケンスをすべて終えてから合格したものを設定することも可能であるが、最初にテストに合格した通信プロトコルまででテストを終了することもできる。これにより、車両と通信プロトコルとの不整合に起因する車両の故障が生じることを抑制することができる。換言すれば、故障の原因はメーカーによって異なるものの、上述のテストシーケンスは、メーカーごとに当該メーカーの所定の自動車のうち任意のものをテストしても車両に故障を生じさせない順序で通信プロトコルを並べている。
このようにすることで、本発明の一実施形態によれば、OBDコネクタ310に取り付けられるOBDアダプタ320に対して適切な通信プロトコルを簡便に設定することができる。
新車種が発売されたときは、当該車種も、そのメーカー用のテストシーケンスで正常に通信プロトコルの設定ができることを検証することによって、テストシーケンスの有効性を維持することができる。
上記の例では、ユーザーはメーカー名のみを指定すれば後は自動で適切な通信プロトコルが設定されるため、極めて簡便であるが、さらに、年代、車種、モデル及び型式の少なくともいずれかをユーザーにより指定してもらい、OBDコネクタ310が自動車300との通信に用いる通信プロトコルの候補を絞り込んでもよい。このようにユーザーによる指定条件を増やすことで、テストシーケンスをより簡略化することができる。
OBDアダプタ320は、OBDコネクタ310を介して、車両300の故障情報のみならず、各種車両情報を取得することができる。
具体的には、取得可能な車両情報として、既に上述のものに加えて、速度、エンジン回転数、MAF(吸入空気量)、アクセルペダルの位置、燃料残量、燃料圧力、バッテリー電圧などがある。
速度、エンジン回転数及びMAFは、それに基づいて燃費[km/L]の算出が可能であり、重要な車両情報の一つである。燃費が分かれば、過去又は未来のガソリン代の算出ができるし、また、正確な燃費についての情報は、中古車の購入者が強く望みながらも提供されてきていないものであり、自動車流通市場の活性化に大きな意味を持つ。
また、故障情報を含む車両情報が活用されるためには、その信頼性の確保が肝要となり、たとえば、取り付け日時、取り外し日時等もOBDコネクタ320に記録することで、データの信頼性を高めることができる。
車両のECU間では常時様々な通信がなされており、OBDアダプタ320においても、それらを受信することができる。受信した情報を処理することにより、たとえば、ワイパー、ブレーキ、ウィンカー、ヘッドライトなどの部品のオン・オフ、ハンドルの切れ角などの取得ができる。これらの情報は、事故時の検証の客観性を高める上で有用である。
設定された通信プロトコルが用いるOBD−IIのコマンド以外のコマンドを与えることにより、車両内の各種ECUにアクセスして、さらに広範囲の車両情報の取得も可能である。
(第2の実施形態)
OBDコネクタ310に取り付けられたOBDアダプタ320は、車両情報をリアルタイム、定期的又は断続的に取得して、記録していくことができる。このように蓄積された車両情報からは、速度、加速度等だけでなく、平均速度、平均加速度等も算出が可能である。
OBDコネクタ320は、取得した車両情報を、Bluetooth(登録商標)などによる無線通信によって、ECU330A、330Bとは別のコンピュータに送信することができる。インターネット上のサーバ(図示せず)に送信することもできるし、スマートフォン、タブレット等の携帯端末340に送信することもできる。
車両情報の送信は、継続的に行ってもよいし、何らかのトリガの発生により行ってもよい。リアルタイムに送信することも、蓄積した車両情報又はその分析結果を送信することもできる。
特定の車両からの車両情報がサーバ(図示せず)又は携帯端末340に送信され、蓄積されると、たとえば、当該ユーザーの運転特性の分析が可能となる。一例として、急ブレーキの回数、急発進の回数、平均スピードなどに応じて運転特性を評価してポイント換算し、安全運転促進保険の保険料算定根拠とすることができる。
多数の車両からこのような車両情報がサーバ(図示せず)に送信され、蓄積されると、たとえば、同じメーカー、同じ車種等でどのような故障が発生しているか、どのような運転がなされているかといった分析が可能となる。
300 車両
310 OBDコネクタ
320 OBDアダプタ
330A、330B ECU
340 携帯端末

Claims (18)

  1. 車両のOBDコネクタへのOBDアダプタの取り付け方法であって、
    前記車両のメーカー名を受け取る受け取りステップと、
    前記メーカー名に応じて、前記OBDコネクタと前記OBDアダプタとの間の通信プロトコルの複数の候補のテストを行うテストシーケンスを決定する決定ステップと、
    前記テストの結果が合格であるプロトコルを設定する設定ステップと
    を含み、
    前記テストシーケンスは、CANに依拠するプロトコル又はK−LINEに依拠するプロトコルを含むことを特徴とする取り付け方法。
  2. 前記設定ステップは、前記テストの結果が最初に合格であるプロトコルを設定することを特徴とする請求項1に記載の取り付け方法。
  3. 前記設定ステップは、前記テストの結果が最初に合格であるプロトコルまでで前記テストを終了することを特徴とする請求項1又は2に記載の取り付け方法。
  4. 前記テストシーケンスは、CANに依拠するプロトコル及びK−LINEに依拠するプロトコルの双方を含み、
    前記CANに依拠するプロトコル又は前記K−LINEに依拠するプロトコルのいずれかが先にテストされることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の取り付け方法。
  5. 前記CANに依拠するプロトコル又はK−LINEに依拠するプロトコルは、複数のプロトコルを含むことを特徴とする請求項4に記載の取り付け方法。
  6. 前記K−LINEに依拠するプロトコルは、メーカーごとに対応している車種が多い順序で並べられていることを特徴とする請求項5に記載の取り付け方法。
  7. 前記テストシーケンスは、メーカーごとに前記メーカーの所定の車両のうち任意のものをテストしても車両に故障を生じさせない順序で通信プロトコルを並べたものであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の取り付け方法。
  8. 前記テストシーケンスは、メーカー名に加えて、年代、車種、モデル及び型式の少なくともいずれかにより、候補が絞り込まれることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の取り付け方法。
  9. 前記受け取りステップは、携帯端末から前記メーカー名を受信することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の取り付け方法。
  10. 前記OBDアダプタは、前記OBDコネクタを介して、前記車両の車両情報を取得することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の取り付け方法。
  11. 前記車両情報は、前記車両で発生するデータをリアルタイムに取得したものであることを特徴とする請求項10に記載の取り付け方法。
  12. 前記車両情報は、速度、エンジン回転数、MAF、アクセルペダルの位置、燃料残量、燃料圧力及びバッテリー電圧のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の取り付け方法。
  13. OBDアダプタに、車両のOBDコネクタへの前記OBDアダプタの取り付け方法を実行させるためのプログラムであって、前記取り付け方法は、
    前記車両のメーカー名を受け取る受け取りステップと、
    前記メーカー名に応じて、前記OBDコネクタと前記OBDアダプタとの間の通信プロトコルの複数の候補のテストを行うテストシーケンスを決定する決定ステップと、
    前記テストの結果が合格であるプロトコルを設定する設定ステップと
    を含み、
    前記テストシーケンスは、CANに依拠するプロトコル又はK−LINEに依拠するプロトコルを含むことを特徴とするプログラム。
  14. 車両のOBDコネクタに取り付けられるOBDアダプタであって、
    CANに依拠するプロトコル又はK−LINEに依拠するプロトコルを設定する設定部と、
    前記OBDコネクタを介して、前記車両の車両情報を取得する取得部と、
    取得した前記車両情報を、無線通信により、前記車両のECUとは別のコンピュータに送信するための無線通信部と
    を備え、
    前記取得部は、設定された前記CANに依拠するプロトコル又は前記K−LINEに依拠するプロトコル上で、前記車両の部品のオン・オフについての情報を取得することを特徴とするOBDアダプタ。
  15. 前記取得部は、前記車両の速度、エンジン回転数及びMAFを取得することを特徴とする請求項14に記載のOBDアダプタ。
  16. 前記取得部は、前記車両情報をリアルタイムに取得することを特徴とする請求項14又は15に記載のOBDアダプタ。
  17. 前記車両のメーカー名を受け取る受け取り部と、
    前記メーカー名に応じて、前記OBDコネクタと前記OBDアダプタとの間の通信プロトコルの複数の候補のテストを行うテストシーケンスを決定する決定部と
    を備え、
    前記設定部は、前記テストの結果が合格であるプロトコルを設定することを特徴とする請求項14から16のいずれかに記載のOBDアダプタ。
  18. 前記別のコンピュータは、スマートフォン又はタブレットであることを特徴とする請求項14から17のいずれかに記載のOBDアダプタ。
JP2015091533A 2015-04-28 2015-04-28 Obdアダプタ及びその取り付け方法 Pending JP2016203933A (ja)

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