JP2016203826A - 車両用前照灯の点灯制御装置、車両用前照灯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】実際の天候に応じてより的確に前照灯を自動点灯させる点灯制御技術を提供する。【解決手段】車両の外界の明るさが所定条件よりも低い場合に車両用前照灯70を自動的に点灯させる点灯制御部50であって、外界の明るさを検出する光センサ60と、自車位置を特定する自車位置マッチング処理部11と、自車位置に対応する天候情報を取得する交通情報処理部12と、天候情報に基づいて悪天候位置を特定し、悪天候位置と自車位置との距離を求め、車両用前照灯70の点灯の要否の判定に用いる基準値を、悪天候位置と自車位置との距離が小さいほど大きくなるように設定する対象距離算出部14、光センサ60によって検出される外界の明るさが対象距離算出部14で設定された基準値よりも小さい場合に車両用前照灯70を点灯させる点灯処理部53を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用前照灯の点灯制御技術に関する。
従来から、光センサを用いて車外の明るさを検出することにより、日が暮れた場合や車両がトンネルに進入した場合などに、車両の前照灯や尾灯を自動的に点灯させる点灯制御技術が知られている。
ところで、日中における霧や大雨などの悪天候時においては、自車の前方の視認性を向上させるとともに周辺の他車へ自車の位置(存在)を示すために、自車の前照灯や尾灯を点灯させる必要性が生じる。このような状況下での前照灯などの点灯も運転者の手動操作によらず自動的に行われることがより望ましいが、上記した従来技術ではそれを実現することが難しかった。これは、上記した従来技術ではトンネル進入時など比較的に明暗差の大きい状況を想定して点灯制御が行われていることから、日中における悪天候時では明暗差が小さく、前照灯等を点灯させるべき状況と判定しにくいからである。
これに対して、特開2008−6936号公報(特許文献1)には、気象条件や天候の変化に応じて車両補助前照灯を点灯制御する技術が開示されている。この従来技術は、カーナビゲーション装置を利用する等によって車両の現在位置情報と気象情報を取得し、これらの情報をもとに車両の現在位置における天候を分析し、その結果からユーザの視界が不良となる要因があると判断した場合には、補助前照灯の自動点灯を行うか、あるいはユーザに点灯を促す報知を行うというものである。
しかし、特許文献1に開示される従来技術では、車両の現在位置に対応して取得される気象情報が必ずしも最新の情報であるとは限らず、気象情報によって示される天候が実際の天候とは相違する場合がある。特に、急激に天候が変化したような場合にはその相違が生じやすい。このため、実際は悪天候であるにも関わらず前照灯の自動点灯が行われない場合が生じ得る一方で悪天候ではないのに前照灯が自動点灯される場合も生じ得る。
特開2008−6936号公報
本発明に係る具体的態様は、実際の天候に応じてより的確に前照灯を自動点灯させることが可能な制御技術を提供することを目的の1つとする。
本発明に係る一態様の点灯制御装置は、車両の外界の明るさが所定条件よりも低い場合に車両用前照灯を自動的に点灯させる点灯制御装置であって、(a)前記外界の明るさを検出する光センサと、(b)自車位置を特定する自車位置特定部と、(c)前記自車位置に対応する天候情報を取得する天候情報取得部と、(d)前記天候情報に基づいて悪天候位置を特定し、当該悪天候位置と前記自車位置との距離を求める距離算出部と、(e)前記車両用前照灯の点灯の要否の判定に用いる基準値を、前記悪天候位置と前記自車位置との前記距離が小さいほど当該基準値が大きくなるように設定する基準値設定部と、(f)前記光センサによって検出される前記外界の明るさが前記基準値設定部で設定された前記基準値よりも小さい場合に前記車両用前照灯を点灯させる点灯処理部を含む、車両用前照灯の点灯制御装置である。
上記構成によれば、自車位置と悪天候位置との距離が小さくなるほど前照灯を自動点灯させる際の基準値が大きな値に設定されるので、悪天候位置において実際に天候不良によって外界の明るさが低下して視界不良が発生している場合には前照灯を確実に自動点灯させることが可能となる。また、仮に天候情報が古い情報であった場合など、悪天候位置において実際には天候不良が発生しておらず外界の明るさが十分である場合には前照灯を自動点灯させることがない。従って、実際の天候に応じてより的確に前照灯を自動点灯させることが可能となる。
上記の点灯制御装置において、前記悪天候位置は、例えば、霧又は雨天に対応する位置であることが好ましい。
それにより、霧や雨天など視界不良の発生しやすい状況に対応して前照灯を自動点灯させることができる。
上記の点灯制御装置において、前記距離算出部は、前記悪天候位置が複数存在する場合にはそれらのうち前記自車位置から最も近い1つの悪天候位置との間で前記距離を求める、ことが好ましい。
それにより、複数の悪天候位置が存在してもそのうち自車位置から最も近い位置の天候不良に的確に対応することができる。
本発明に係る一態様の点灯制御方法は、車両の外界の明るさが所定条件よりも低い場合に車両用前照灯を自動的に点灯させる点灯制御方法であって、(a)自車位置を特定する第1ステップと、(b)前記自車位置に対応する天候情報を取得する第2ステップと、(c)前記天候情報に基づいて悪天候位置を特定し、当該悪天候位置と前記自車位置との距離を求める第3ステップと、(d)前記車両用前照灯の点灯の要否の判定に用いる基準値を、前記悪天候位置と前記自車位置との前記距離が小さいほど当該基準値が大きくなるように設定する第4ステップと、(e)前記光センサによって検出される前記外界の明るさが前記基準値設定部で設定された前記基準値よりも小さい場合に前記車両用前照灯を点灯させる第5ステップを含む、車両用前照灯の点灯制御方法である。
上記構成によれば、実際の天候に応じてより的確に前照灯を自動点灯させることが可能となる。
本発明に係る一態様の車両用前照灯システムは、上記した点灯制御装置と、当該点灯制御装置によって制御される車両用前照灯とを備える車両用前照灯システムである。
上記構成によれば、実際の天候に応じてより的確に前照灯を自動点灯させることが可能な車両用前照灯システムが得られる。
図1は、一実施形態の車載システムの構成を示すブロック図である。 図2は、交通情報に含まれる天候情報について説明する概念図である。 図3は、感度設定部による光センサの感度設定について説明する図である。 図4は、光センサの感度設定による効果について説明する図である。 図5は、車載システムの動作手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態の車載システムの構成を示すブロック図である。図1に示す車載システム(車両用前照灯システム)は、カーナビゲーションシステム1とランプシステム2を含んで構成されている。図示のカーナビゲーションシステム1は、自車の現在位置(自車位置)から所望の目的地までの経路を画像表示並びに音声出力によって逐次案内することを主な機能とするシステムである。また、ランプシステム2は、車両に搭載された各種ランプの点灯状態を制御することを主な機能とするシステムである。
カーナビゲーションシステム1は、制御部10と、地図データ記憶部20と、表示部21と、音声出力部22を含んで構成されている。
制御部10は、カーナビゲーションシステム1の全体動作を制御するものであり、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータシステムにおいて所定の動作プログラムを実行させることによって構成されている。
地図データ記憶部20は、例えばハードディスクドライブ等の記憶装置によって構成されており、経路案内に必要な地図データを格納する。
表示部21は、例えば液晶表示装置等の表示装置によって構成されており、制御部10によって生成される経路案内に必要な画像を表示する。音声出力部22は、スピーカやアンプを含んで構成されており、制御部10によって生成される経路案内に必要な音声を出力する。
制御部10は、機能ブロックとしての自車位置マッチング処理部11、交通情報処理部12、交通情報リンクマッチング処理部13、対象距離算出部14および時間管理部15を有する。
自車位置マッチング処理部11は、GPSセンサによって検出される位置情報と地図データ記憶部20から読み出される道路データをマッチングさせることにより、現在の自車位置を特定する。なお、この自車位置マッチング処理部11が「自車位置特定部」に対応する。
交通情報処理部12は、FM多重放送、ビーコン、DSRCもしくは図示しない移動体通信機(携帯電話等)を介して交通情報(道路交通情報)とこの交通情報の発生時刻の情報を取得する。交通情報には、特定の道路区間における速度規制に関する情報、渋滞に関する情報、事故に関する情報、天候に関する情報(天候情報)などが含まれている。なお、この交通情報処理部12が「天候情報取得部」に対応する。
ここで、交通情報は、例えばVICSリンクと対応づけて提供される。ここで、VICSリンクとは、道路を交差点間などの情報提供単位ごとに区切り、一定の方式にしたがって符号(リンクナンバー)を付与したものである。このVICSリンクに対応づけて交通情報が提供されることで、VICSに対応したカーナビゲーションシステムにおいては交通情報を容易に利用できる。
交通情報リンクマッチング処理部13は、地図データ記憶部20に格納された地図データに含まれる道路リンクと、交通情報処理部12によって取得される交通情報を照合することにより、天候情報などの各交通情報が提供されている道路リンクを特定してそのリンクナンバーを保持する。なお、地図データに含まれる道路リンクとは、上記したVICSリンクと同様のものである。本実施形態では、地図データ記憶部20には、道路リンクとVICSリンクとの照合テーブルが格納されており、この照合テーブルを用いることで各交通情報に対応した道路リンクを特定することができる。
対象距離算出部14は、道路リンクのリンクナンバーと対応づけて保持されている天候情報に基づいて所定の悪天候(例えば、霧又は雨天)が発生している地点(悪天候位置)を特定し、この悪天候位置と自車位置との距離を算出する。悪天候位置が複数存在する場合には、それぞれの悪天候位置と自車位置との距離が算出される。なお、この対象距離算出部14が「距離算出部」に対応する。
時間管理部15は、制御部10において種々の処理を行う際に必要となる現在時刻を管理する。
ランプシステム2は、点灯制御部50、光センサ60、前照灯70、方向指示灯71、尾灯72およびフォグランプ73を含んで構成されている。
点灯制御部50は、ランプシステム2の全体動作を制御するものであり、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータシステムにおいて所定の動作プログラムを実行させることによって構成されている。
光センサ60は、車両の所定位置(例えばダッシュボード)に設置されており、車両の周囲である外界の明るさを検出してその明るさに応じた電気信号を出力する。
前照灯70は、車両の前部に設けられており、点灯制御部50の制御により車両前方へ光を照射する。方向指示灯71は、車両の前部および後部にそれぞれ設けられており、点灯制御部50の制御により車両の移動方向を示す光を照射する。尾灯72は、車両の後部に設けられており、点灯制御部50の制御により車両後方へ光を照射する。フォグランプ73は、車両の前部に設けられており、点灯制御部50の制御により車両前方へ光を照射する。
点灯制御部50は、機能ブロックとしての時間管理部51、感度設定部52および点灯処理部53を有する。
時間管理部51は、点灯制御部50において種々の処理を行う際に必要となる現在時刻を管理する。
感度設定部52は、光センサ60によって検出された外界の明るさが所定の基準よりも明るいか否かを判定する際の感度を設定する。外界の明るさが所定の基準に満たないと判定された場合には、点灯処理部53によって前照灯70が点灯状態に制御される。詳細には、感度設定部52は、前照灯70の点灯の要否に用いる閾値(基準値)を、カーナビゲーションシステム1の対象距離算出部14によって求められる自車位置と悪天候位置との距離に応じて増減させる。この閾値は、自車位置と悪天候位置との距離が近くなるほど大きい値となるように設定される。なお、この感度設定部52が「基準値設定部」に対応する。
点灯処理部53は、センサ値取得部51によって取得された光センサ60の出力(すなわち外界の明るさ)と感度設定部52によって設定される閾値に基づいて、前照灯70の点灯の要否を判定し、必要と判定した場合には前照灯70を点灯させる制御を行う。ここでは、光センサ60の出力が閾値よりも小さい場合に、前照灯70の点灯が必要であると判定される。
図2は、交通情報に含まれる天候情報について説明する概念図である。ここでは、図示の上下方向に延びる道路と左右方向に延びる道路を例示している。上下方向に延びる道路は、道路リンクL1、L2、L3、L4、L5に対応付けられており、左右方向に延びる道路は、道路リンクL6、L7、L8、L9、L10、L11に対応付けられている。また、自車位置は道路リンクL5上であるものとする。そして、道路リンクL1、L2、L7、L10、L11に対応する区間には、濃霧発生という天候情報が与えられており、かつ速度規制(時速50kmに制限)が与えられている。このとき、道路リンクL1、L2、L7、L10、L11の位置を含んだある程度の範囲の領域(図中、二点差線で示した領域)は悪天候領域であると推測できる、
この状況において、自車位置と悪天候位置との距離としては、自車位置から道路リンクL1までの距離、自車位置から道路リンクL2までの距離、自車位置から道路リンクL7までの距離、自車位置から道路リンクL10までの距離、自車位置から道路リンクL11までの距離の5つが挙げられる。これらのうち、最も近い距離は、自車位置から道路リンクL2までの距離である。なお、距離の定め方については、例えば各道路リンクの自車位置に近い一端側から自車位置までの距離とすればよい。自車位置と道路リンクL2までの距離は、自車位置の移動によって徐々に短くなる。このとき、濃霧発生の位置に近くなるほど霧が濃くなると予測される。霧が濃くなるほど前方視認性が低下するため、本実施形態では、自車位置と道路リンクL2までの距離に応じて、距離が遠いときは光センサ60が相対的に低感度であるのに対して、距離が近くなるほど光センサ60が相対的に高感度に設定される。
図3は、感度設定部による光センサの感度設定について説明する図である。横軸は外界の明るさ(輝度)を示し、縦軸はこの明るさを光センサ60によって検出したときの光センサ60の出力をアナログ/デジタル変換した値(AD値)を示している。図示のように、通常は、夜間やトンネル進入時など外界の明るさが相当程度低いときにのみ前照灯70の点灯が必要であると判断できるように、閾値が相対的に低く設定されている。この閾値を「通常閾値」と表している。本実施形態では、この閾値は、自車位置と悪天候位置との距離に応じて増減される。具体的には、距離が近くなるほど閾値が大きい値となるように設定される。この閾値の最大値は、自車位置と悪天候位置との距離が最小となったときの値である。
図4は、光センサの感度設定による効果について説明する図である。横軸は自車位置からみた外界の透過率を示し、縦軸は外界の明るさを示している。そして、悪天候の一例として、日中および夜間のそれぞれにおける霧発生時の透過率−外界の明るさの関係が示されている。日中の霧発生時には、透過率が高くなる(霧が薄くなる)につれて外界の明るさが急激に増加する。このとき、通常閾値のままでは光センサ60の出力に基づいて前照灯70の点灯の要否を判定すると、ほとんどの場合において点灯不要と判断される。これに対して、閾値を可変に設定することにより、霧発生時は外界の明るさ(輝度)が比較的大きい場合であっても、光センサ60の出力に基づいて前照灯70の点灯が必要であると判定できる。なお、図示のように、夜間の霧発生時には、霧の影響よりも夜間で暗いこと自体の影響が大きいため、閾値を可変に設定したとしても通常閾値の場合と同じ判定結果となり、前照灯70の自動点灯制御には影響がない。
図5は、車載システムの動作手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照しながら、本実施形態の車載システムにおける前照灯の自動点灯を行う際の動作手順について詳細に説明する。なお、以下に示す各ステップは、処理に矛盾を生じない限りにおいてその順番を入れ替えることもできる。
ナビゲーションシステム1において、自車位置マッチング処理部11は、現在の自車位置を特定し(ステップS11)、交通情報処理部12は、天候情報を含んだ交通情報を取得する(ステップS12)。交通情報リンクマッチング処理部13は、取得された交通情報を各道路リンクと対応づけるマッチング処理を行う(ステップS13)。
対象距離算出部14は、道路リンクと対応づけられた道路情報に含まれる天候情報に基づいて、悪天候位置と自車位置との距離を算出する(ステップS14)。上記したように、悪天候位置が複数存在する場合にはそれら全ての位置と自車位置との距離が算出され、そのうち最も近い悪天候位置との距離が保持される。
ナビゲーションシステム1の制御部10は、悪天候位置と自車位置との距離と、この距離の算出に用いられた交通情報の取得時刻などの情報を図示しない通信手段を介してランプシステム2の点灯制御部50へ送信する。点灯制御部50は各情報を受信する(ステップS15)。この情報通信は、例えば車内用通信の規格であるCANに準拠した通信手段によって行うことができる。ナビゲーションシステム1とランプシステム2との間での各情報の送受信は、一定時間(例えば1秒間)ごとに実行される。
ランプシステム2において、感度設定部52は、ナビゲーションシステム1から送信された交通情報の取得時刻が現在時刻から所定時間内(ここでは30分以内)であるか否かを判定する(ステップS16)。
交通情報の取得時刻が所定時間内である場合に(ステップS16;YES)、感度設定部52は、光センサの感度設定に用いるパラメータである光感度係数Ksを算出する(ステップS17)。ここで、光感度係数Ksは、以下の式で定義される。
光感度係数Ks=閾値係数/自車位置と悪天候位置との距離
ここで、閾値係数は、自車位置と悪天候位置との距離が最も小さくなったとき(ただし、距離=0のときは除外)に光感度係数Ksが最大値となるように設定する。例えば、自車位置と悪天候位置との距離がキロメートルの単位で表されているとすると、閾値係数は「1」と設定することができる。この場合、例えば、距離が1kmであれば光感度係数Ksが1となり、距離が0.1kmであれば光感度係数Ksが10となる。
次に、感度設定部52は、算出した光感度係数Ksの値を用いて、前照灯70の点灯の要否に用いる閾値(基準値)を設定する(ステップS18)。この閾値は、通常閾値(図3参照)に対して、光感度係数Ksを乗算することによって求められる。それにより、閾値を自車位置と悪天候位置との距離に応じて増減させることができる。
次に、点灯処理部53は、光センサ60の出力値を取得する(ステップS19)。点灯処理部53は、光センサ60の所定期間分(ここでは2秒間分)の出力値を取得したかを判定し(ステップS20)、所定期間分を取得していない間は(ステップS20;NO)、ステップS19の処理が繰り返される。出力値の取得は例えば数十ミリ秒ごとに実行される。
所定期間分の出力値を取得すると(ステップS20;YES)、点灯処理部53は、全ての出力値が感度設定部52によって設定された閾値を超えているか否かを判定する(ステップS21)。このような判定を行うのは、車両が日陰を通過した場合などに逐次反応して前照灯70の点消灯が頻繁に実行されることを防ぐためである。
全ての出力値が閾値を超えていない場合には(ステップS21;NO)、点灯処理部53は、前照灯70が消灯中であるか、すなわち既に点灯状態ではないかを判定し(ステップS22)、消灯中である場合には(ステップS22;YES)、前照灯70を点灯状態に制御する(ステップS23)。前照灯70が既に点灯状態の場合にはそのまま点灯状態を維持する(ステップS22;NO)。
他方で、全ての出力値が閾値を超えている場合には(ステップS21;YES)、点灯処理部53は、前照灯70が点灯中であるか、すなわち既に消灯状態ではないかを判定し(ステップS24)、点灯中である場合には(ステップS24;YES)、前照灯70を消灯状態に制御する(ステップS25)。前照灯70が既に消灯状態の場合にはそのまま点灯状態を維持する(ステップS24;NO)。
なお、上記したステップS16において、交通情報(特に天候情報)の取得時刻が現在時刻から所定時間内ではない場合には(ステップS16;NO)、ステップS17、ステップS18の処理を行わずにステップS19へ移行し、それ以降の処理が実行される。これは、交通情報が古い情報であり有効ではないと考えられるためである。この場合には、閾値が通常閾値に設定されている場合であればその閾値を用いて前照灯70の自動点灯の制御が行われる。すなわち、通常の自動点灯制御が行われる。
以上のように本実施形態によれば、自車位置と悪天候位置との距離が小さくなるほど前照灯を自動点灯させる際の基準値が大きな値に設定されるので、悪天候位置において実際に天候不良によって外界の明るさが低下して視界不良が発生している場合には前照灯を確実に自動点灯させることが可能となる。また、仮に天候情報が古い情報であった場合など、悪天候位置において実際には天候不良が発生しておらず外界の明るさが十分である場合には前照灯を自動点灯させることがない。従って、実際の天候に応じてより的確に前照灯を自動点灯させることが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。例えば、上記した実施形態では前照灯の自動点灯について着目して説明していたが、一般的な車両において標準仕様であるように、前照灯の点消灯に連動して尾灯も点消灯させてもよい。また、前照灯の点消灯に連動してフォグランプを点灯させてもよい。また、点灯制御の対象を前照灯の代わりにフォグランプとしてもよい。また、上記した実施形態ではカーナビゲーションシステムに備わった機能を利用して点灯制御装置並びに車両用前照灯システムを構成する例を示していたが、構成はこれに限定されない。
1:ナビゲーションシステム
2:ランプシステム
10:制御部
11:自車位置マッチング処理部
12:交通情報処理部
13:交通情報リンクマッチング処理部
14:対象距離算出部
15:時間管理部
20:地図データ記憶部
21:表示部
22:音声出力部
50:点灯制御部
51:時間管理部
52:感度設定部
53:点灯処理部
60:光センサ
70:前照灯
71:方向指示灯
72:尾灯
73:フォグランプ

Claims (5)

  1. 車両の外界の明るさが所定条件よりも低い場合に車両用前照灯を自動的に点灯させる点灯制御装置であって、
    前記外界の明るさを検出する光センサと、
    自車位置を特定する自車位置特定部と、
    前記自車位置に対応する天候情報を取得する天候情報取得部と、
    前記天候情報に基づいて悪天候位置を特定し、当該悪天候位置と前記自車位置との距離を求める距離算出部と、
    前記車両用前照灯の点灯の要否の判定に用いる基準値を、前記悪天候位置と前記自車位置との前記距離が小さいほど当該基準値が大きくなるように設定する基準値設定部と、
    前記光センサによって検出される前記外界の明るさが前記基準値設定部で設定された前記基準値よりも小さい場合に前記車両用前照灯を点灯させる点灯処理部と、
    を含む、車両用前照灯の点灯制御装置。
  2. 前記悪天候位置は、霧又は雨天に対応する位置である、
    請求項1に記載の車両用前照灯の点灯制御装置。
  3. 前記距離算出部は、前記悪天候位置が複数存在する場合にはそれらのうち前記自車位置から最も近い1つの悪天候位置との間で前記距離を求める、
    請求項1又は2に記載の車両用前照灯の点灯制御装置。
  4. 車両の外界の明るさが所定条件よりも低い場合に車両用前照灯を自動的に点灯させる点灯制御方法であって、
    自車位置を特定する第1ステップと、
    前記自車位置に対応する天候情報を取得する第2ステップと、
    前記天候情報に基づいて悪天候位置を特定し、当該悪天候位置と前記自車位置との距離を求める第3ステップと、
    前記車両用前照灯の点灯の要否の判定に用いる基準値を、前記悪天候位置と前記自車位置との前記距離が小さいほど当該基準値が大きくなるように設定する第4ステップと、
    前記光センサによって検出される前記外界の明るさが前記基準値設定部で設定された前記基準値よりも小さい場合に前記車両用前照灯を点灯させる第5ステップと、
    を含む、車両用前照灯の点灯制御方法。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載の点灯制御装置と、当該点灯制御装置によって制御される車両用前照灯とを備える車両用前照灯システム。
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