JP2016203369A - 穴加工工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】切りくず処理性に優れる穴加工工具を提供すること。
【解決手段】先端面を有する切削ヘッドと、切削ヘッドが先端側に固着されたシャンクと、切削ヘッドの先端側から後端側に延在する少なくとも1つの切りくず排出溝と、切りくず排出溝と切削ヘッドの先端面との交差稜線部に切れ刃とを有する穴加工工具であって、切りくず排出溝は、切れ刃の少なくとも一部に沿うチップブレーカを有する。切りくず排出溝と平行に先端側からみて、チップブレーカは、切れ刃に対して隆起するチップブレーカ壁面を有する。切れ刃に対するチップブレーカ壁面の高さをブレーカ高さとすると、ブレーカ高さは、0.15mm以上0.35mm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、穴を切削加工する穴加工工具に関する。
従来の穴加工工具には、例えば特許文献1に示すものがある。すなわち、切削ヘッドとシャンクとを備え、切削ヘッドは、シャンクの先端側に固着されているガンドリルである。切削ヘッドの先端側から後端側に延在する1つの切りくず排出溝と、切りくず排出溝と切削ヘッドの先端面との交差稜線部に切れ刃とを有する。切りくず排出溝は、先端側から後端側に、工具中心軸線と平行に延在している。切りくず排出溝のすくい面は、切れ刃の一部に沿うチップブレーカを有する。チップブレーカは、隆起するチップブレーカ壁面を有する。
特開2014−124689号公報
特許文献1の穴加工工具は、切りくず処理性が改善され、切削条件である送りを高めることができるため、加工能率を高めるうえで一定の効果が得られる。しかし、まだ切りくず処理性が不十分な場合があった。
本発明の穴加工工具は、先端面を有する切削ヘッドと、切削ヘッドが先端側に固着されたシャンクと、切削ヘッドの先端側から後端側に延在する少なくとも1つの切りくず排出溝と、切りくず排出溝と先端面との交差稜線部に切れ刃とを有する穴加工工具であって、切りくず排出溝は、切れ刃の少なくとも一部に沿うチップブレーカを有する。切りくず排出溝と平行に先端側からみて、チップブレーカは、切れ刃に対して隆起するチップブレーカ壁面を有する。切れ刃に対するチップブレーカ壁面の高さをブレーカ高さとすると、ブレーカ高さは、0.15mm以上0.35mm以下である。
本発明の穴加工工具は、チップブレーカ壁面が適切な高さにされることで切りくず処理性が改善され、特に切削条件のうちの送りを高めることができるため、加工能率を高められる。
図1は、本発明の実施形態における穴加工工具の斜視図である。 図2は、図1の穴加工工具の平面図である。 図3は、図2の工具先端周辺の部分拡大平面図である。 図4は、図1の穴加工工具の切削ヘッド周辺の部分拡大右側面図である。 図5は、図1の穴加工工具の正面図である。 図6は、図5の工具先端周辺の部分拡大正面図である。 図7は、図6のVII−VII切断線における切断面の模式図である。
本発明の穴加工工具の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1から図6に示すように、この実施形態における穴加工工具1は、1つ(1組)の切れ刃4および1つの切りくず排出溝5を有する1枚刃ガンドリルである。穴加工工具1は、略円柱状の全体形状を有し、先端6側から後端7側に延在する工具中心軸線Oが定められる。穴加工工具1は、シャンク3の先端側に切削ヘッド2が、ろう付けによって固着されている。シャンク3の後端側には、ドライバを有する。ドライバは、工具中心軸線Oを中心とする略円柱状である。なお、図がわかりやすくなるように、この実施形態における穴加工工具1は、シャンク3の長さが比較的短いものを例示している。すなわち、この実施形態における穴加工工具1は、工具径に対する工具の突き出し長さ(L/D)が約10倍である。しかし、工具径に対する工具の突き出し長さが、10倍を超えるような長い穴加工工具にも適用可能である。工具径に対する工具の突き出し長さや工具の全長は、加工される穴の形状(深さ)に応じて、適宜変更が可能である。
切りくず排出溝5は、工具中心軸線Oとおおむね平行な方向に延在している。すなわち図2から図4において、切りくず排出溝5が切削ヘッド2の先端6側から穴加工工具1の後端7側に延在しており、切りくず排出溝5が延在する方向は工具中心軸線Oの延在する方向と一致している。切れ刃4は、切削ヘッド2の先端面10と切りくず排出溝5との交差稜線部の一部に少なくとも形成されている。切れ刃4は、切りくず排出溝5のすくい面5aと、先端面10の逃げ面10aとの交差稜線部である。図2および図3に示すように、すくい面5aに対向する方向からみた平面視において、切れ刃4は屈曲している。換言すると、図5および図6に示すように、工具中心軸線Oと切れ刃4の外周側端部とを含む仮想平面を基準平面Bと定めるとき、図2および図3に示すように、基準平面Bに対向する方向からみて、切れ刃4は屈曲している。切れ刃4は、先端6を含んでいる。ここでは、切れ刃4のうち外周側に位置し、外周側から工具中心軸線O側に向かうにつれ先端6側に向かう部分を、外刃4bと呼ぶ。また、切れ刃4のうち工具中心軸線O側に位置し、外周側から工具中心軸線O側に向かうにつれ後端7側に向かう部分を、内刃4cと呼ぶ。外刃4bは、2つの段差部によって、3つの部分(分割切れ刃部分)4d、4e、4fに分割されている。ここでは、各々の分割切れ刃部分を、外周側から順に第1、第2および第3の分割切れ刃部分4d、4e、4fと呼ぶ。
切りくず排出溝5のすくい面5aは、チップブレーカ8を有する。チップブレーカ8は、切れ刃4に沿って、外周部まで配置されている。工具中心軸線Oの近傍の切りくず排出溝5のすくい面5aは、傾斜面9を有する。傾斜面9と先端面10との交差稜線部は、切れ刃4の中心刃部分4aと呼称する。チップブレーカ8の工具中心軸線O側は、傾斜面9に接続している。すなわち、チップブレーカ8は、切れ刃4の外周側の一部に沿うように配置されている。切れ刃4は、傾斜面9に接続する中心刃部分4aと、チップブレーカ8が配置されている切れ刃部分とからなる。図6に示すように、穴加工工具1を先端6側からみた先端視において、中心刃部分4aは、外周側から工具中心軸線O側に近づくにつれ、基準平面Bから漸次離間する。なおかつ中心刃部分4aは、工具中心軸線Oから離間している。すなわち、図6の先端視において、中心刃部分4aは、工具中心軸線Oよりも下側に位置する。ただし、この実施形態における穴加工工具1は、工具径が約8.5mmであるのに対して、中心刃部分4aと工具中心軸線Oとの距離は、約0.05mmと非常に小さい。したがって、図6のような縮尺では、中心刃部分4aが工具中心軸線Oから離間していることが表現されず、中心刃部分4aは、工具中心軸線Oの近傍に描かれている。そこで、図7の模式図は、中心刃部分4aと基準平面B(工具中心軸線O)との距離を誇張して、中心刃部分4aは工具中心軸線Oよりも下側に位置することがわかりやすいように描かれている。この実施形態における穴加工工具1は、先端視において、外刃4bが、基準平面Bにほぼ沿うように配置されている。すなわち、先端視において、外刃4bは基準平面Bと略平行である。先端視において、外刃4bは基準平面Bと完全に重なっていてもよい。先端視において、内刃4cのうちの中心刃部分4aは、外刃4bに対して傾斜している。すなわち先端視において、切れ刃4は屈曲している。なお、穴加工工具1の工具径は、約8.5mmに限定されず、加工される穴の形状(穴径)に応じて、適宜変更が可能である。また、中心刃部分4aと工具中心軸線Oとの距離は、約0.05mmに限定されず、加工される被削材や切削条件などに応じて、適宜変更が可能である。
切りくず排出溝5のすくい面5aと平行に先端6側からみるとき、チップブレーカ8は、切れ刃4に対して隆起するチップブレーカ壁面8aを有する。すなわち、チップブレーカ8は、切れ刃4から工具中心軸線Oと平行に後端7側に延在した後、後端7側に向かうにつれ、工具回転方向の前方に向かって漸次隆起している。前述のとおり、この実施形態における穴加工工具1の切りくず排出溝5は、工具中心軸線Oと平行に延在している。したがって、この実施形態の穴加工工具1において、切りくず排出溝5のすくい面5aに平行に先端側からみることは、先端視を意味している。しかし、本発明の穴加工工具は、切りくず排出溝が工具中心軸線と平行に延在するものに限定されない。切りくず排出溝が側面視においてねじれている場合などには、ねじれ(リード角)に沿って、実質的に切れ刃4に対して隆起するチップブレーカ壁面8aを有していれば、チップブレーカ壁面8aは、どのような形状にされてもよい。この実施形態における穴加工工具1は、先端視において、切れ刃4に対するチップブレーカ壁面8aの高さが約0.25mmである。ここでは、切れ刃4に対するチップブレーカ壁面8aの高さを、ブレーカ高さAと呼称する。ブレーカ高さAは、0.15mm以上0.35mm以下が好ましい。ブレーカ高さAは、0.15mm未満では、切りくず処理性を改善する効果が小さい。逆に、ブレーカ高さAは、0.35mmを超えると、切りくずを先端側に押し返す力が強くなり過ぎて、加工される穴の中から切りくずが排出されることを妨害する。なお、切れ刃4に対するチップブレーカ壁面8aの高さは、チップブレーカ壁面8aの全体にわたって一定の高さに形成されることに限定されない。外周側から工具中心軸線O側に向かうにしたがい、チップブレーカ壁面8aの高さが変化するようにされてもよい。例えば、外周側のチップブレーカ壁面8aの高さを高くし、工具中心軸線O側の高さを低くすることができる。または、その逆の変化にもできる。チップブレーカ壁面8aの高さは、被削材や切削条件に応じて、適宜変化させることができる。ただし、チップブレーカ壁面8aの高さが変化する場合は、高さの最大値をブレーカ高さAとし、0.15mm以上0.35mm以下とすることが好ましい。
切削ヘッド2の材料は、少なくともその切れ刃4付近に、超硬合金、サーメット、セラミックスおよび立方晶窒化ほう素を含有する焼結体などの硬質材料、それら硬質材料の表面にPVDやCVDによるコーティングを施された材料、またはダイヤモンドを含有する焼結体などを用いることが好ましい。なお切れ刃4付近以外の部分の材料も、同様の硬質材料などとされることが好ましい。
次に、本発明の穴加工工具の作用および効果について説明する。この実施形態における穴加工工具1は、切れ刃4に沿うようにチップブレーカ8が設けられているため、切りくずを小さく折断することができる。したがって、ガンドリルなどによる深い穴加工においても、切りくずの排出性がよく、特に切削条件のうちの送りを向上させることができて、高能率に穴の切削加工を行うことができる。しかし、チップブレーカ壁面8aの高さ(ブレーカ高さA)が高過ぎると、切りくずを小さく折断する効果は高まるが、反面として、切りくずを先端側に押し戻す力が働き、必ずしも切りくず排出性が向上しないことがある。そこで、ブレーカ高さAの適正な範囲を、実験によって求めた結果、0.15mm以上0.35mm以下が好ましいことをつきとめた。ブレーカ高さAをこの範囲にすることで、切りくずを細かく分断し、なおかつ切りくず排出溝5によって、スムーズに切りくずを加工される穴の外に排出できる。
なお工具中心軸線Oの近傍の切れ刃4、すなわち中心刃部分4aは、工具中心軸線Oから離間させることが好ましい。なぜなら、工具中心軸線O上では、切削速度がゼロになるため、切れ刃4が欠損しやすくなるためである。また、穴加工工具1の製造ばらつきなどにより、工具中心軸線Oに切れ刃4を合わせることが難しい場合もある。これらのことから、中心刃部分4aは、意図的に工具中心軸線Oから離間させることが好ましい。すなわち、工具の回転中心部は、被加工物に芯を残し、その芯をへし折るように切削加工されることが好ましい。工具中心軸線Oと中心刃部分4aとの距離は、被削材などに応じて、適宜変更が可能である。
中心刃部分4aを工具中心軸線Oから離間させるには、傾斜面9を設けることが効果的である。すなわち中心刃部分4aを、傾斜面9と先端面10との交差稜線部とすることで、チップブレーカ8が配置された切れ刃部分とは独立に、先端視における切れ刃の位置を調整することができる。図7の模式図に示すように、基準平面Bと直交し、かつ工具中心軸線Oと平行に傾斜面9を切断する図6のVII−VII切断線の切断面において、傾斜面9は、基準平面Bに対して鋭角αをなしている。基準平面Bに対する傾斜面9のこの傾斜角度αは、5°以上30°以下が好ましい。傾斜角度αは、5°未満とされると、中心刃部分4aを工具中心軸線Oから離間させることが難しくなる。逆に、傾斜角度αは、30°を超えると、切りくずを先端側に押し返す力が発生し、切りくずの排出性が急激に低下する。
前述のとおり、切れ刃4のうち、外刃4bは、3つの分割切れ刃部分4d、4e、4fを有する。このように切れ刃4が第1から第3の分割切れ刃部分4d、4e、4fに分割されることで、各々の切れ刃4の長さを短くし、切りくずの幅を小さく分断することができる。したがって、ますます切りくずの排出性が向上する。複数の分割切れ刃部分4d、4e、4fは、チップブレーカ8と協働することによって、ガンドリルなどによる深い穴加工においても、切りくずの排出性を向上し、特に切削条件のうちの送りを向上させることができて、高能率に穴の切削加工を行うことができる。なお、切れ刃4を分割する数については、3つに限定されず、2つにされても、4つ以上にされてもよく、分割する数は、被削材や工具径、切削条件などに応じて適宜変更が可能である。また工具径によっては、切れ刃4が分割されなくてもよい。
この実施形態における穴加工工具1は、分割切れ刃部分4d、4e、4fの各々の切れ刃4の長さが約1mmとされている。したがって、分割切れ刃部分4d、4e、4fの各々の切れ刃4の長さは、ブレーカ高さAに対して、約4倍とされている。少なくとも1つの分割切れ刃部分4d、4e、4fの切れ刃4の長さは、ブレーカ高さAに対して、2倍以上20倍以下が好ましい。すべての分割切れ刃部分4d、4e、4fの切れ刃4の長さは、ブレーカ高さAに対して、2倍以上20倍以下が、さらに好ましい。このような分割切れ刃部分4d、4e、4fの長さにされることで、チップブレーカ8との相乗効果が高まり、切りくずを細かく折断できるようになる。分割切れ刃部分4d、4e、4fの各々の切れ刃の長さは、ブレーカ高さAに対して2倍未満のときは、切れ刃4を分割することにより切りくずを細かく折断する効果は得られるが、チップブレーカ8を設ける効果が失われる。逆に、分割切れ刃部分4d、4e、4fの各々の切れ刃の長さは、ブレーカ高さAに対して20倍を超えると、切れ刃4を分割することにより切りくずを細かく折断する効果が低下する。
この実施形態における穴加工工具1は、すくい面5aに対向する方向からみたとき(平面視において)、切れ刃4からのチップブレーカ8の幅が約1mmとされている。したがって、チップブレーカ8の幅は、ブレーカ高さAに対して、約4倍とされている。少なくとも一部分のチップブレーカ8の幅は、ブレーカ高さAに対して、2倍以上20倍以下が好ましい。すべての部分のチップブレーカ8の幅は、ブレーカ高さAに対して、2倍以上20倍以下が、さらに好ましい。このようなチップブレーカ8の幅にされることで、切りくずを細かく折断できる。チップブレーカ8の幅は、ブレーカ高さAに対して2倍未満のときは、チップブレーカ8の壁面8aに切りくずが激しく衝突し、びびり振動などが発生しやすくなる場合がある。逆に、チップブレーカ8の幅は、ブレーカ高さAに対して20倍を超えると、チップブレーカ8の壁面8aの作用が弱く、切りくずを細かく折断する効果が失われる。なお、切れ刃4からのチップブレーカ8の幅とは、すくい面5aに対向する方向からみたとき(平面視において)、切れ刃4に直交する方向における切れ刃4からチップブレーカ壁面8aの最高部までの寸法とする。ただし、切れ刃が屈曲または湾曲している場合は、切れ刃の両端を結んだ直線に直交する方向の幅とする。また、切れ刃の位置によってチップブレーカ8の幅が異なる場合は、最も狭い部分の幅について、ブレーカ高さAに対して、2倍以上20倍以下が好ましい。
この実施形態における穴加工工具1は、チップブレーカ8の部分のすくい角が0°とされている。すなわち、図4のように基準平面Bに平行な側面視において、チップブレーカ8のすくい面が、切れ刃4から工具中心軸線Oと平行な方向に延在している。しかし、これに限定されない。チップブレーカ8にすくい角が付与されてもよい。チップブレーカ8にすくい角を付与する場合は、正のすくい角にすることが好ましい。すなわち、図4において、切れ刃4から離れて右に向かうにつれ、下に下がるようにすくい角が付与されることが好ましい。チップブレーカ8のすくい角は、0°以上10°以下が好ましい。チップブレーカ8のすくい角は、このような角度にされると、切削抵抗が軽減し、なおかつ切りくず処理性が向上する。
以上に説明した穴加工工具1は、ガンドリルマシンなどの工作機械に着脱自在に装着されて、被加工物に対して相対運動を与えられて、切削加工(穴あけ)を行う。工作機械に装着される部分はドライバなどと呼ばれる。工作機械には、マシニングセンタや旋盤などが用いられてもよく、穴加工工具はガンドリルに限定されない。
本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜、構成の変更、追加および削除が可能であることはいうまでもない。例えば、2つ以上の切れ刃を有するドリルなどにも適用可能である。
1 穴加工工具
2 切削ヘッド
3 シャンク
4 切れ刃
4a 中心刃部分
4b 外刃
4c 内刃
4d 第1の分割切れ刃部分
4e 第2の分割切れ刃部分
4f 第3の分割切れ刃部分
5 切りくず排出溝
5a すくい面
6 先端
7 後端
8 チップブレーカ
8a チップブレーカ壁面
9 傾斜面
10 先端面
10a 逃げ面
A ブレーカ高さ
B 基準平面
O 工具中心軸線
α 傾斜面の傾斜角度

Claims (9)

  1. 先端面(10)を有する切削ヘッド(2)と、前記切削ヘッド(2)が先端側に固着されたシャンク(3)と、前記切削ヘッド(2)の先端(6)側から後端側に延在する少なくとも1つの切りくず排出溝(5)と、前記切りくず排出溝(5)と前記先端面(10)との交差稜線部に切れ刃(4)とを有する穴加工工具(1)であって、
    前記切りくず排出溝(5)は、前記切れ刃(4)の少なくとも一部に沿うチップブレーカ(8)を有し、
    前記切りくず排出溝(5)と平行に前記先端(6)側からみて、前記チップブレーカ(8)は、前記切れ刃(4)に対して隆起するチップブレーカ壁面(8a)を有し、
    前記切れ刃(4)に対する前記チップブレーカ壁面(8a)の高さをブレーカ高さ(A)とすると、前記ブレーカ高さ(A)は、0.15mm以上0.35mm以下である穴加工工具。
  2. 前記先端(6)側から後端側に延在する工具中心軸線(O)を定め、
    前記工具中心軸線(O)近傍の前記切れ刃(4)に接続する前記切りくず排出溝(5)は、傾斜面(9)を有し、
    前記工具中心軸線(O)と前記切れ刃(4)の外周側端部とを含む基準平面(B)と直交し、かつ前記工具中心軸線(O)と平行に前記傾斜面(9)を切断する切断面において、前記傾斜面(9)は、前記基準平面(B)に対して鋭角をなし、その傾斜角度(α)は、5°以上30°以下である請求項1に記載の穴加工工具。
  3. 前記切れ刃(4)は、前記傾斜面(9)と前記先端面(10)との交差稜線部に中心刃部分(4a)を有し、
    先端視において、前記中心刃部分(4a)は、前記工具中心軸線(O)と離間している請求項2に記載の穴加工工具。
  4. 前記切りくず排出溝(5)は、前記先端(6)側から後端側に延在する工具中心軸線(O)と平行な方向に延在する請求項1から3のいずれか一項に記載の穴加工工具。
  5. 前記先端(6)側から後端側に延在する工具中心軸線(O)と、前記切れ刃(4)の外周側端部と、を含む基準平面(B)を定め、前記基準平面(B)に対向する方向からみて、前記切れ刃(4)は、外周側から前記工具中心軸線(O)側に向かうにつれ前記先端(6)側に向かう外刃(4b)と、前記外周側から前記工具中心軸線(O)側に向かうにつれ後端側に向かう内刃(4c)とを有する1枚刃のガンドリルである請求項1から4のいずれか一項に記載の穴加工工具。
  6. 前記外刃(4b)は、少なくとも2つの部分(4d、4e、4f)へ、段差部によって分割される請求項5に記載の穴加工工具。
  7. 先端視において、段差部によって分割された前記外刃(4b)の少なくとも1つの分割切れ刃部分(4d、4e、4f)は、切れ刃(4)の長さが、前記ブレーカ高さ(A)に対して、2倍以上20倍以下である請求項6に記載の穴加工工具。
  8. 前記切れ刃(4)からの前記チップブレーカ(8)の幅は、前記ブレーカ高さ(A)に対して、2倍以上20倍以下である請求項1から7のいずれか一項に記載の穴加工工具。
  9. 前記チップブレーカ(8)のすくい角は、0°以上10°以下である請求項1から8のいずれか一項に記載の穴加工工具。
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