JP2016203115A - 物理濾過装置 - Google Patents

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浩 伏見
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Abstract

【課題】処理対象水の量や質に適応した十分な濾過処理ができる物理濾過装置を提供すること。【解決手段】濾過処理体には、流入路から処理対象水を導入する導入路と、濾過処理水を流出路に導出する導出路と、を接続して、流入路と流出路の間に、導入路及び導出路を介して、複数個の濾過処理体を並列状態に配設し、一方の濾過処理体に接続した導出路の中途部と、他方の濾過処理体に接続した導入路の中途部と、の間には、分岐連通路を介設して、流入路に導入路を介して接続された一方の濾過処理体と、流出路に導出路を介して接続された他方の濾過処理体と、は分岐連通路を介して並列状態から直列状態に接続変更可能とした。【選択図】図4

Description

本発明は、物理濾過装置、詳しくは、フィルターバッグ内蔵の複数個の濾過処理体を並列的にもまた直接的にも接続変更可能とした物理濾過装置に関する。
従来、物理濾過装置の一形態として、特許文献1に開示されたものがある。すなわち、特許文献1には、本体部及び本体部上端の開口を開閉自在に密閉する上蓋部を有したハウジングと、ハウジング内に収容されて、多数の孔が形成された容器と、容器内に収容されるフィルターバッグとを備えた物理濾過装置が開示されている。そして、この物理濾過装置では、内部に導入した処理対象水をフィルターバッグに通して濾過処理するとともに、導出するようにしている。
特開2003−154213号公報
ところが、特許文献1に開示された物理濾過装置では、処理対象水の量や質に適応した十分な濾過処理をすることができないという不具合がある。
そこで、本発明は、処理対象水の量や質に適応した十分な濾過処理をすることができる物理濾過装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
処理対象水が流入される流入路と、流入路に流入された処理対象水を濾過処理するフィルターバッグ内蔵の濾過処理体と、濾過処理体により濾過処理された濾過処理水が流出される流出路と、を備えた物理濾過装置であって、
濾過処理体には、流入路から処理対象水を導入する導入路と、濾過処理水を流出路に導出する導出路と、を接続して、流入路と流出路の間に、導入路及び導出路を介して、複数個の濾過処理体を並列状態に配設し、
流入路に導入路を介して接続された一方の濾過処理体に接続した導出路の中途部と、流出路に導出路を介して接続された他方の濾過処理体に接続した導入路の中途部と、の間には、分岐連通路を介設して、
一方の濾過処理体と、他方の濾過処理体と、は分岐連通路を介して並列状態から直列状態に接続変更可能とした物理濾過装置である。ここでの処理対象水は、濾過処理体により未だ濾過処理されていない未濾過処理水である。
請求項1記載の発明では、流入路と流出路の間に複数個の濾過処理体を介設可能としているため、適宜、処理対象水の量に適応させて濾過処理体の数を増減させることで、効率よく濾過処理を実行することができる。しかも、流入路と流出路との間には、複数個の濾過処理体を並列状態又は直列状態に接続変更可能としているため、処理対象水の量や質に適応した十分な濾過処理ができる。
すなわち、流入路と流出路との間に、複数個の濾過処理体を並列状態に接続変更した場合には、各濾過処理体に、例えば、マイクロメータオーダーの同一レベルの網目を有するフィルターバッグを内蔵させておくことで、同時並列的に濾過処理を実行させることができる。
また、流入路と流出路との間に、複数個の濾過処理体を直列状態に接続変更した場合には、上流側から下流側に向けて配列した各濾過処理体に、例えば、ミリメートルオーダーからマイクロメートルオーダーの範囲で、網目が順次小さくなるように、異なるレベルの網目を有するフィルターバッグを順次内蔵させておくことで、上流側から下流側に向けて段階的に微細な濾過処理を効率良く実行させることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明であって、
流入路と流出路との間には、複数個の濾過処理体を並列状態から直列状態に接続変更可能とした一つの濾過処理ユニットを形成するとともに、濾過処理ユニットは、複数を並列状態に流体接続した物理濾過装置である。
請求項2記載の発明では、流入路と流出路との間に、複数個の濾過処理体を並列状態から直列状態に接続変更可能とした一つの濾過処理ユニットを形成するとともに、濾過処理ユニットは、複数を並列状態に流体接続しているため、濾過処理具合の設計自由度を大きく確保することができて、短時間にかつ効率良く濾過処理を実行させることができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明であって、
隣接する濾過処理ユニット同士は、分岐連通路を介して並列状態から直列状態に接続変更可能とした物理濾過装置である。
請求項3記載の発明では、流入路と流出路との間に、分岐連通パイプを介して複数の濾過処理ユニットを並列状態から直列状態に接続変更可能に流体接続しているため、直列的に流体接続することで、粗→微細の濾過処理を行う段階を適宜増大させることができる。その結果、濾過精度と濾過効率の向上を両立させることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の発明であって、
導入路の中途部には、導入開閉弁を取り付けるとともに、導出路の中途部には、導出開閉弁を取り付け、
一方の濾過処理体に接続した導出路の導出開閉弁よりも上流側に位置する導出路の中途部には、分岐連通路の基端部を接続し、
他方の濾過処理体に接続した導入路の導入開閉弁よりも下流側に位置する導入路の中途部には、分岐連通路の先端部を接続して、
分岐連通路の中途部には、分岐開閉弁を取り付け、
導入開閉弁及び導出開閉弁は、開弁状態となすとともに、
分岐開閉弁は、閉弁状態となすことで、流入路と流出路との間に複数個の濾過処理体を並列状態に流体接続可能とする一方、
一方の濾過処理体に接続した導入路の導入開閉弁は、開弁状態となすとともに、その濾過処理体に接続した導出路の導出開閉弁は、閉弁状態となし、
他方の濾過処理体に接続した導入路の導入開閉弁は、閉弁状態となすとともに、その濾過処理体に接続した導出路の導出開閉弁は、開弁状態となし、
分岐開閉弁は、開弁状態となすことで、流入路と流出路との間に複数個の濾過処理体を直列状態に流体接続可能とした物理濾過装置である。
請求項4記載の発明では、導入路に取り付けた導入開閉弁と、導出路に取り付けた導出開閉弁と、分岐連通路に取り付けた分岐開閉弁と、を適宜開閉させることで、複数個の濾過処理体を並列状態及び/又は直列状態に流体接続可能としているため、処理対象水の量と質に適応した流体接続形態となすことができて、構造簡易にして堅実な濾過処理を実行させることができる。
本発明によれば、処理対象水の量や質に適応した十分な濾過処理をすることができる物理濾過装置を提供することができる。
閉鎖循環濾過養殖システムの構成概略図。 気液混合水生成装置の構成概略図。 物理濾過装置の正面説明図。 物理濾過装置の平面説明図。 濾過処理体の上部の正面図(a)と、濾過処理体の上部の開蓋状態の説明図(b)。 隣接する濾過処理体同士の並列接続状態を示す概念的説明図(a)と、隣接する濾過処理体同士の直列接続状態を示す概念的説明図(b)。 制御ブロック図。 隣接する濾過処理体同士を直列接続状態となした隣接する濾過処理ユニット同士を、直列接続状態となした概念的説明図。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。すなわち、図1に示すSyは、本実施形態に係る閉鎖循環濾過養殖システムである。ここでの閉鎖循環濾過養殖システムSy(以下、「養殖システムSy」と略称する。)は、蒸発と管理作業による飼育水W(図2参照)の損失分だけを補給するものから、一日当たりの飼育水Wと同量の注水(換水)を行うものまでを含む広い概念であるが、本実施形態の養殖システムSyでは、蒸発と管理作業による飼育水Wの損失分だけを補給するだけで養殖を行うようにしている。以下では、まず、養殖システムSyの構成について概略的に説明し、その後に、養殖システムSyに備えた特徴的な構成である物理濾過装置Pfについて詳細に説明する。
[養殖システムの構成の説明]
養殖システムSyは、図1に示すように、循環流路Rcに、飼育水槽Faと、沈澱槽Dpと、物理濾過装置Pfと、気液混合水生成装置(以下、「生成装置」と略称する。)Aと、生物濾過装置Bfと、調温装置Taと、循環ポンプPcと、をこの順で配設して構成している。
循環流路Rcは、閉鎖する環状の流路を形成して、循環ポンプPcにより飼育水Wを循環させるようにしている。ここでの飼育水Wは、物理濾過装置Pfにより濾過処理される前の処理対象水と、物理濾過装置Pfにより濾過処理された後の濾過処理水と、濾過処理水と酸素ガスとを混合した後述する気液混合水Rmと、を総称している。
飼育水槽Faは、魚介類を飼育ないしは養殖するために、プラスチックシート等の防水性のシートを上面開口の箱形に張設して形成した水槽であり、循環流路Rcの上流側から流入するようにした飼育水Wを貯溜するとともに、その一部を循環流路Rcの下流側に流出させるようにしている。D1は第1排水路であり、第1排水路D1を通して、飼育水槽Faの底部を掃除した際の魚介類の糞や残餌や排水等を系外の所定箇所へ排出可能としている。
沈澱槽Dpは、飼育水槽Faから流出される飼育水Wを導入して、飼育水Wよりも比重の大きい魚類の糞と残餌を沈降させて捕集し、残餌等が捕集・分離された飼育水W、具体的には、処理対象水を循環流路Rcにおける下流側に配設した物理濾過装置Pfに流入させるようにしている。
物理濾過装置Pfは、本実施形態の特徴的な構成を有するものであり、詳細は後述するが、概略的には、次の通りである。物理濾過装置Pfは、沈澱槽Dpから流出された処理対象水を濾過処理するものであり、図3〜図6に示すように、沈澱槽Dpから流出された処理対象水、つまり、物理濾過装置Pfにより濾過処理される処理対象水が流入される流入路(流入管5)と、流入路(流入管5)に流入された処理対象水を濾過処理するフィルターバッグ22を内蔵する濾過処理体20と、濾過処理体20により濾過処理された濾過処理水が流出される流出路(流出管10)と、を備えている。D2は第2排水路であり、第2排水路D2を通して、物理濾過処理物を系外の所定箇所へ排出可能としている。
生成装置Aは、物理濾過装置Pfから流出された濾過処理水と、液体酸素ガスボンベや酸素供給装置等の酸素供給源Ox(図2参照)から導入した酸素ガス(純酸素ないしは大部分が酸素からなるガス)と、を気液混合装置Mにより混合して気液混合水Rmを生成するものである。気液混合装置Mは、酸素ガスの90%以上をナノレベルの気泡(外径が1μm以下、好ましくは、100nm以下の気泡;以下「ナノ気泡」とも言う。)に微細化するとともに、濾過処理水に均一化させて混合可能としている。気液混合装置Mとしては、例えば、丸福水産(株)製の「ナノフレッシャー」(商品名)を使用することができる。
生成装置Aにより生成される気液混合水Rmには、過飽和状態に酸素ガスを溶存させるようにしている。すなわち、気液混合水Rmの溶存酸素飽和度が100%以上の過飽和状態(例えば、140%)となるようにしている。ここでの溶存酸素飽和度は、溶存酸素量を飽和溶存酸素量で除して、その除した値に100を乗じた値(%)である。生成装置Aから流出させる際の気液混合水Rmの溶存酸素飽和度は、生成装置Aへの酸素ガスの導入量を、飼育水槽Fa内で飼育する魚介類の種類や大きさや個体数等に応じて適宜調整することにより調整することができる。
生物濾過装置Bfは、生成装置Aから流出されるナノ気泡含有の気液混合水Rmを導入して、気液混合水Rm中に含まれる毒性の高い魚介類の排泄物のアンモニアを、好気性バクテリアである硝化細菌の働きにより、亜硝酸を経由して毒性の低い硝酸に酸化させる生物濾過処理を行うようにしている。硝化細菌の培地としては浸漬型濾材を用いている。生物濾過処理を行う生物濾過装置Bfの容器の大きさおよび必要濾材量は、飼育水槽Faで飼育される魚介類の大きさと個体数により変化するため、アンモニアなどの窒素排泄量と濾材のアンモニア酸化速度に基づいて適宜設計する。また、生物濾過装置Bfで生物濾過処理された後に飼育水槽Faに供給(還流)される気液混合水Rmにも過飽和状態(例えば、120%)に酸素ガスが溶存されているようにしている。飼育水槽Faに還流される気液混合水Rmの溶存酸素飽和度の調整は、予め生成装置Aから生物濾過装置Bfに導入される際の気液混合水Rmの溶存酸素飽和度を、飼育水槽Fa内で飼育する魚介類の種類や大きさや個体数等に応じて適宜調整することにより行うことができる。
調温装置Taは、生物濾過装置Bfから流出される気液混合水Rmを加温ないしは冷却することで、飼育水槽Faに貯溜される気液混合水Rmの水温を一定の範囲(例えば、15〜25℃、好ましくは、16℃)に維持するようにしている。調温装置Taは、系外である井戸等の取水源Wsに接続して、取水源Wsから導入した調温水により熱交換することで気液混合水Rmの水温を適宜調節可能としている。Eは取水設備であり、取水設備Eは、地下水を取水する取水ポンプや取水を濾過する取水濾過器や取水を殺菌する殺菌装置等を備えている。
飼育水槽Faと生物濾過装置Bfには、それぞれ送気パイプPaを介して空気を圧送するブロワーポンプ等の送気装置Asを接続している。
このように構成した養殖システムSyでは、過飽和状態に酸素ガスを溶存させた気液混合水Rmが生成装置Aにより生成されて、その気液混合水Rmが生物濾過装置Bfに供給されるようにしているため、生物濾過装置Bfにおける硝化に必要な酸素ガスを十分に供給することができる。この際、酸素ガスは、ナノ気泡となっているため、生物濾過装置Bf内において殆ど浮上することなく長時間滞留するとともに、気泡内から気液混合水Rm中に酸素が溶解・拡散される。そのため、生物濾過処理された飼育水Wを別途に酸素溶解装置により処理して、飼育水Wの溶存酸素量(DO値)を高める必要がない。つまり、酸素溶解装置が不要となる。そのため、その分のコスト低減が図れる。
物理濾過装置Pfにより処理対象水が濾過処理されて生成された濾過処理水に、生成装置Aによりナノ気泡となした酸素ガスを混合させるようにしているため、ナノ気泡となした酸素ガスにより循環流路Rc中の飼育水Wに蓄積する炭酸ガスの指標となるpHの低下が生じない。そのため、炭酸ガスを除去するための脱気装置を設ける必要性がない。ここで、炭酸ガスを除去する理由は、飼育魚が呼吸によって炭酸ガスを排出し、その濃度が上昇すると飼育水WのpHの低下や、飼育魚の成長の鈍化などが生じるからである。したがって、本実施形態では、脱気装置を設ける必要性がない分のコスト低減が図れる。
送気装置Asにより飼育水槽Fa内に空気を圧送することにより、飼育水槽Fa内で気液混合水Rm等の飼育水Wを循環させることができる。その結果、魚介類の飼育環境を良好となすことができる。また、送気装置Asにより生物濾過装置Bfに空気を圧送することにより、硝化細菌を活性化させることができる。その結果、硝化効果を高めることができる。
[物理濾過装置の具体的な説明]
本実施形態の特徴的な構成である物理濾過装置Pfは、図3〜図6に示すとおりである。すなわち、物理濾過装置Pfは、処理対象水が流入される流入路を形成する流入管5と、流入管5に流入された処理対象水を濾過処理するフィルターバッグ22を内蔵する濾過処理体20と、濾過処理体20が内蔵するフィルターバッグ22により処理対象水が濾過処理されて生成された濾過処理水が流出される流出路を形成する流出管10と、を備えている。濾過処理体20の上部には、流入管5から処理対象水を導入する導入路を形成する導入パイプ26の先端部を接続している。一方、濾過処理体20の下部には、濾過処理水を流出管10に導出する導出路を形成する導出パイプ27の基端部を接続している。流入管5には、導入パイプ26の基端部を接続するとともに、流出管10には、導出パイプ27の先端部を接続している。そして、流入管5と流出管10との間に、複数個(本実施形態では、流入管5に沿わせて配置した4個の濾過処理体20と、流出管10に沿わせて配置した4個の濾過処理体20と、の計8個)の濾過処理体20を並列状態に介設している。
一方(本実施形態では、流入管5側)の濾過処理体20に接続した導出パイプ27の中途部と、他方(本実施形態では、流入管5側)の濾過処理体20に接続した導入パイプ26の中途部と、の間には、分岐連通路を形成する分岐連通パイプ29を介設して、濾過処理ユニットUを複数個(本実施形態では、4個)形成している。各濾過処理ユニットUにおいて、流入管5に導入パイプ26を介して接続された一方の各濾過処理体20と、流出管10に導出パイプ27を介して接続された他方の濾過処理体20と、は分岐連通パイプ29を介して並列状態から直列状態に接続変更可能としている。
各導入パイプ26の中途部には、導入開閉弁92を取り付けるとともに、各導出パイプ27の中途部には、導出開閉弁93を取り付けている。一方の濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93よりも上流側に位置する導出パイプ27の中途部には、分岐連通パイプ29の基端部を接続している。他方の濾過処理体20に接続した導入パイプ26の導入開閉弁92よりも下流側に位置する導入パイプ26の中途部には、分岐連通パイプ29の先端部を接続している。各分岐連通パイプ29の中途部には、分岐開閉弁94を取り付けている。
このように構成して、導入パイプ26の導入開閉弁92及び導出パイプ27の導出開閉弁93は、開弁状態となすとともに、分岐連通パイプ29の分岐開閉弁94は、閉弁状態となすことで、流入管5と流出管10との間に、複数個の濾過処理体20を並列状態に流体接続可能としている。つまり、流入管5と流出管10との間に、各濾過処理ユニットUの濾過処理体20が並列状態に流体接続され、各濾過処理ユニットUが並列状態に流体接続されている結果、全ての濾過処理体20は並列状態に流体接続される。
また、一方の濾過処理体20に接続した導入パイプ26の導入開閉弁92は、開弁状態となすとともに、その濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93は、閉弁状態となし、他方の濾過処理体20に接続した導入パイプ26の導入開閉弁92は、閉弁状態となすとともに、その濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93は、開弁状態となし、分岐連通パイプ29の分岐開閉弁94は、開弁状態となすことで、流入管5と流出管10との間に、複数個の濾過処理体を直列状態に流体接続可能としている。つまり、流入管5と流出管10との間に、各濾過処理ユニットUの濾過処理体20は直列状態に流体接続されるが、各濾過処理ユニットU同士は並列状態に流体接続される。
このように構成した物理濾過装置Pfでは、流入管5と流出管10との間に、複数個の濾過処理体20を介設可能としているため、適宜、処理対象水の量に適応させて濾過処理体20の数を増減させることで、効率よく濾過処理を実行することができる。しかも、流入管5と流出管10との間には、複数個の濾過処理体20を並列状態又は直列状態に接続変更可能としているため、処理対象水の量や質に適応した十分な濾過処理ができる。
すなわち、流入管5と流出管10との間に、各濾過処理ユニットUにおける複数個の濾過処理体20を並列状態に接続変更した場合には、各濾過処理体20に、例えば、マイクロメータオーダーの同一レベルの網目を有するフィルターバッグを内蔵させておくことで、全ての濾過処理体20を同時並列的に同様に濾過処理させることができる。
また、流入管5と流出管10との間に、各濾過処理ユニットUにおける複数個の濾過処理体20を直列状態に接続変更した場合には、上流側から下流側に向けて配列した各濾過処理体20に、例えば、ミリメートルオーダーからマイクロメートルオーダーの範囲で、網目が順次小さくなるように、異なるレベルの網目を有するフィルターバッグを順次内蔵させておくことで、上流側から下流側に向けて段階的に微細な濾過処理を効率良く実行させることができる。
このように、流入管5と流出管10との間に、複数個の濾過処理体20を並列状態から直列状態に接続変更可能とした一つの濾過処理ユニットUを形成するとともに、濾過処理ユニットUは、複数を並列状態に流体接続しているため、濾過処理具合の設計自由度を大きく確保することができて、短時間にかつ効率良く濾過処理を実行させることができる。
[物理濾過装置のより具体的な説明]
物理濾過装置Pfについて、図3〜図7を参照しながら、より具体的に説明する。すなわち、物理濾過装置Pfは、図3〜図7に示すように、直状の流入管5と、直状の流出管10と、を左右対向状態に並行させて配置し、両管5,10の間に4つの濾過処理ユニットUを両管5,10の軸線方向に一定の間隔をあけて並列状態に流体接続するとともに、各濾過処理ユニットUを形成する2個の濾過処理体20を並列状態にそれぞれ流体接続して構成している。
換言すると、物理濾過装置Pfは、両管5,10の間に、それらの軸線方向に一定の間隔をあけて、8個の濾過処理体20を並列状態にそれぞれ流体接続して構成しており、これらの濾過処理体20は、隣接する2個ずつで濾過処理ユニットUを形成している。
濾過処理体20は、上下方向に長手状で有底筒状に形成したハウジング21と、ハウジング21内に出し入れ自在に収容可能とした有底筒状のフィルターバッグ22と、フィルターバッグ22を収容したハウジング21の上端開口部23を開閉する開閉蓋24とから構成している。25は、開閉蓋24を閉蓋固定する固定体である。ハウジング21の上部には、流入管5に基端部を接続した導入パイプ26の先端部を接続している。ハウジング21の下部には、流出管10に先端部を接続した導出パイプ27の基端部を接続している。フィルターバッグ22は、ポリプロピレン製の網状に形成して、1μm〜50μmの濾過精度を有している。28は、フィルターバッグ22の上端開口部に取り付けた取り出し用の取っ手であり、取っ手28を介して、ハウジング21内に収容したフィルターバッグ22を取り出し可能としている。そして、濾過処理体20では、フィルターバッグ22内に導入パイプ26を通して処理水が導入され、フィルターバッグ22を通過して流出することで処理水が濾過処理されて、ハウジング21内から導出パイプ27を通して濾過処理水が導出されるようにしている。
濾過処理体20は、流入管5の延伸方向に沿わせて4個を配置する一方、流出管10の延伸方向に沿わせて4個を配置している。つまり、計8個の濾過処理体20は、流入管5と流出管10の間に、左右に対向する2個ずつを1つの濾過処理ユニットUとして、前後方向に4つの濾過処理ユニットUが並列状態に配置されている。
流入管5側の濾過処理体20に接続された導出パイプ27の中途部には、分岐連通路を形成する分岐連通パイプ29の基端部が接続されるとともに、流出管10側に隣接配置された濾過処理体20に接続された導入パイプ26の中途部には、分岐連通パイプ29の先端部が接続されている。導入パイプ26の中途部には、導入開閉弁92を取り付け、導入開閉弁92よりも下流側に位置する導入パイプ26の中途部には、分岐連通パイプ29の先端部を接続している。一方、導出パイプ27の中途部には、導出開閉弁93を取り付け、導出開閉弁93よりも上流側に位置する導出パイプ27の中途部には、分岐連通パイプ29の基端部を接続している。そして、分岐連通パイプ29の中途部には、分岐開閉弁94を取り付けている。
このように構成して、各濾過処理ユニットUにおける導入開閉弁92と導出開閉弁93は、開弁状態となすとともに、分岐開閉弁94は閉弁状態となすことで、図5(a)に示すように、流入管5と流出管10に2個の濾過処理体20をそれぞれ並列に流体接続することができる。4つの濾過処理ユニットUは、流入管5と流出管10との間で並列状態に流体接続されている。つまり、8個の全ての濾過処理体20が流入管5と流出管10との間で並列状態に流体接続される。
また、各濾過処理ユニットUにおいて、流入管5側に位置する濾過処理体20に接続した導入パイプ26の導入開閉弁92は、開弁状態となすとともに、その濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93は、閉弁状態となす一方、流出管10側に位置する濾過処理体20に接続した導入パイプ26の導入開閉弁92は、閉弁状態となすとともに、その濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93は開弁状態となし、かつ、分岐開閉弁94は開弁状態となすことで、図5(b)に示すように、左右に対向状態に隣接する2個の濾過処理体20同士を直列に流体接続した状態で、流入管5と流出管10との間に介設することができる。
この際、4つの濾過処理ユニットUは、流入管5と流出管10との間で並列状態に流体接続される。つまり、各濾過処理ユニットUの2個の濾過処理体20は、流入管5と流出管10との間で直列状態に流体接続され、4つの濾過処理ユニットUは、流入管5と流出管10との間で並列状態に流体接続される。
ここで、直状の流入管5は、単に、給水機能を有しているだけでなく、流入管5に並列状態に流体接続した4つの導入パイプ26への処理対象水の流入圧力を等圧にするためのヘッダーとして機能させている。そうすることで、流入管5側に並列状態に配置した4個の濾過処理体20内に収容しているフィルターバッグ22に、処理水の流入圧力が等圧に作用するようにして、これらの4個のフィルターバッグ22が同等に濾過処理機能を発揮するようにしている。
図4に示す30は、ポンプ配管濾過処理ユニットであり、ポンプ配管ユニット30は、直状の本管31と、本管31からその軸線方向に間隔をあけて分岐状に突設した複数本(本実施形態では3本)の分岐管32と、各分岐管32の中途部に取り付けた開閉弁33と、から形成している。各開閉弁33の上流側に位置する各分岐管32の中途部には、吸引ポンプ40を取り付けて、各吸引ポンプ40により分岐管32の先端部に連結した吸引パイプ34から沈澱槽Dpの処理水を吸引可能としている。50はポンプ支持パレット、60は配管ユニット支持台、70は、電動式の各開閉弁33,92,93,94や電動式の吸引ポンプ40等の駆動を操作する操作部としての操作ボックスである。80は、本管31の終端部と流入管5の始端部とを中継する中継管である。ここでの流入管5の終端部は、閉塞されている。85は、流出管10の始端部に基端部が接続されるとともに、生成装置AのタンクT(貯留槽)内に先端部が配置された供給管である。ここでの流出管10の終端部は、閉塞されている。90は濾過処理支持パレット、91は支持機枠である。
上記のように構成した物理濾過装置Pfは、図7に示すように、コントローラCを備えており、コントローラCは、内部バスにより相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータ装置である。CPUは、タイマを内蔵しており、ROMに格納された制御プログラムをRAMに読み込み、この制御プログラムにしたがって、各開閉弁33,92,93,94や吸引ポンプ40等の駆動制御を実行する。
コントローラCには、図7に示すように、操作ボックス70からの操作情報が入力インターフェースを介して入力される一方、操作情報を取得したコントローラCは、操作情報に基づいて制御プログラムにしたがった制御情報を生成し、生成した制御情報を、出力インターフェースを介して各駆動部に出力する。特に、本実施形態では、操作ボックス70からの操作に基づいて、コントローラCにより電動式開閉弁である導入開閉弁92と導出開閉弁93と分岐開閉弁94をそれぞれ開閉弁制御するようにしている。制御プログラムは、複数個の濾過処理体20の流体接続形態、つまり、並列接続形態、直列接続形態、両接続形態の組み合わせ形態に応じた各開閉弁92,93,94の開閉駆動をCPUに命令すように作成されている。操作ボックス70では、制御プログラムの選択や実行時間の設定等が行えるようにしている。
このように構成した物理濾過装置Pfでは、沈澱槽Dpにおいて残餌等が捕集・分離された処理水を、吸引ポンプ40によりポンプ配管ユニット30中に吸引して、ポンプ配管ユニット30の本管31→中継管80→流入管5→導入パイプ26→濾過処理体20に導入されて、導入された処理水がフィルターバッグ22によりミクロンレベルに濾過処理され、濾過処理された濾過処理水が、→導出パイプ27→流出管10→供給管85→生成装置AのタンクT(貯留槽)に供給される。このように、8個の濾過処理体20により並列8系統の濾過処理を行うことで、精度良く濾過処理ができる。その結果、後続の生成装置Aによる硝化に必要な酸素ガスの十分な供給処理が堅実になされる。
この際、導入開閉弁92と導出開閉弁93と分岐開閉弁94は、前記したように適宜開閉弁操作することで、隣接する2個の濾過処理体20を、分岐連通パイプ29を介して直列に接続して、濾過精度の小さいフィルターバッグ22を収容した先行する濾過処理体20により粗く濾過した後に、濾過精度の大きいフィルターバッグ22を収容した後続の濾過処理体20により微細に濾過するという二段階の並列4系統の濾過処理を行って、効率良く濾過処理することもできる。
[変形例としての物理濾過装置の説明]
図8は、変形例としての物理濾過装置Pfとしての概念図を示している。変形例としての物理濾過装置Pfは、基本的構造を前記した物理濾過装置Pfと同様に構成しているが、隣接する濾過処理ユニットU同士を、相互に分岐連通パイプ29を介して接続している点で異なる。すなわち、相互に隣接する一方の濾過処理ユニットUの濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93よりも上流側に位置する導出パイプ27の中途部には、分岐連通パイプ29の基端部を接続している。相互に隣接する他方の濾過処理ユニットUの濾過処理体20に接続した導入パイプ26の導入開閉弁92よりも下流側に位置する導入パイプ26の中途部には、分岐連通パイプ29の先端部を接続している。相互に隣接する2つの濾過処理ユニットU同士間に介設した各分岐連通パイプ29の中途部には、分岐開閉弁94を取り付けている。
このように構成した変形例としての物理濾過装置Pfでは、流入管5と流出管10との間に、複数(本実施形態では、3つ)の濾過処理ユニットUを介設し、これらの濾過処理ユニットUを相互に並列状態と直列状態に接続変更可能としている。すなわち、相互に隣接する濾過処理ユニットU同士を接続する分岐連通パイプ29の分岐開閉弁94を閉弁させることで、流入管5と流出管10との間に、複数の濾過処理ユニットUを相互に並列状態に流体接続することができる。また、分岐開閉弁94を開弁させることで、流入管5と流出管10との間に、複数の濾過処理ユニットUを直列状態に流体接続することができる。
この際、開閉弁操作する分岐開閉弁94を選択することで、複数の濾過処理ユニットUの内のいくつかの濾過処理ユニットUを相互に並列状態と直列状態とに接続変更することもできる。また、全ての濾過処理ユニットUを直列状態に接続することで、全ての濾過処理体20を直列状態に接続することもできる。つまり、並列状態と直列状態とに接続変更される濾過処理体20の個数を適宜選択することができる。
換言すると、各濾過処理ユニットUが有する複数個の濾過処理体20は直列状態に接続することで、複数段階にわたって段階的に粗→微細の濾過処理を行う濾過処理ユニットUを複数形成するとともに、複数の濾過処理ユニットU同士は並列状態に接続した複数系統となすことで、大量の処理対象水を短時間で濾過処理することができる。また、複数の内のいくつかないしは全ての濾過処理ユニットUは、分岐連通パイプ29を介して直列状態に流体接続することで、粗→微細の濾過処理を行う段階を適宜増大させることができる。その結果、濾過精度と濾過効率の向上を両立させることができる。
より具体的に説明すると、図8に示すように、1つの濾過処理ユニットUにおいて、最上流側に位置する(図8では、最下段に位置する)濾過処理体20に接続した導入パイプ26の導入開閉弁92は開弁させる一方、この濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93は閉弁させる。その直下流側に位置する(図8では、下から2段目に位置する)濾過処理体20に接続した導入パイプ26の導入開閉弁92は閉弁させる一方、この濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93は閉弁させる。そして、最下段の導出パイプ27と下から2段目の導入パイプ26との間に介設した分岐連通パイプ29の分岐開閉弁94は開弁させる。図8における下から3段目と5段目にそれぞれ位置する濾過処理体20に接続した各導入パイプ26の各導入開閉弁92は、それぞれ閉弁させる。一方、図8における下から4段目に位置する濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93は閉弁させるとともに、図8における下から6段目に位置する濾過処理体20に接続した導出パイプ27の導出開閉弁93は開弁させる。そして、各導出パイプ27と各導入パイプ26との間に介設した各分岐連通パイプ29の各分岐開閉弁94は、それぞれ開弁させる。このように各開閉弁92,93,94を開閉操作することで、1つの濾過処理ユニットUにおける6個の濾過処理体20を、流入管5と流出管10とに直列状態に流体接続することができる。
このように構成した変形例としての物理濾過装置Pfでは、複数個の濾過処理体20を並列状態及び/又は直列状態に流体接続可能としているため、適宜、処理対象水の量と質に適応した流体接続形態となすことができて、構造簡易にして堅実な濾過処理を実行させることができる。
上記した複数個の濾過処理体20を並列状態及び直列状態に流体接続する形態は、複数の濾過処理ユニットUを並列状態に流体接続するとともに、各濾過処理ユニットUを形成する各濾過処理体20を直列状態に流体接続する形態である。また、複数個の濾過処理体20を並列状態に流体接続する形態は、複数の濾過処理ユニットUを並列状態に流体接続するとともに、各濾過処理ユニットUを形成する各濾過処理体20を並列状態に流体接続する形態である。また、複数個の濾過処理体20を直列状態に流体接続する形態は、複数の濾過処理ユニットUを直列状態に流体接続するとともに、各濾過処理ユニットUを形成する各濾過処理体20を直列状態に流体接続する形態である。
次に、前記した生成装置Aを具備する養殖システムSyの実施例について説明する。本実施例では、物理濾過装置Pfにより飼育水Wとしての海水を濾過処理した。この際、物理濾過装置Pfは、4つの濾過処理ユニットUを並列接続し、各濾過処理ユニットUに設けた2個の濾過処理体20を直列接続した。物理濾過装置Pfにより濾過処理した濾過処理水はタンクT内に導入して、タンクT内に濾過処理水を満たすとともに、タンクT内の濾過処理水中に2台の気液混合装置Mを浸漬した。そして、気液混合装置Mに酸素供給源Oxである液体酸素ガスボンベから5〜10L/分の純酸素を供給して、気液混合装置Mとしての丸福水産(株)製の「ナノフレッシャー」(商品名)により濾過処理水と酸素ガスを混合することで、微細化かつ均一化した気液混合水Rmを生成した。その後、気液混合水Rmは生物濾過装置Bfに導出した。この際の海水の温度は約16℃であり、生物濾過装置BfのDO値は約20mg/L(溶存酸素飽和度は約200%)になるように気液混合装置Mへの純酸素の供給量を調整して設定した。そして、養殖システムSyの運転は、毎日、飼育水槽Faの飼育水Wの減少分を補給しながら1ヶ月間行った。その時の結果は以下の通りである。
すなわち、生物濾過装置Bfで生物濾過処理されるとともに、調温装置Taにより約16℃に温度調節された気液混合水Rmが、循環ポンプPcにより飼育水槽Faに送水されるときのDO値は、約10mg/L(溶存酸素飽和度が100%以上の過飽和状態)であった。そして、飼育水槽Fa内おける気液混合水RmのDO値は、飼育水槽Fa内の飼育魚の量によって異なるものの、概ね7〜8mg/L(溶存酸素飽和度が100%以上の過飽和状態)に維持されていた。養殖システムSyおける気液混合水RmのpHは、7.5〜8に維持され、pHの低下は起きなかった。循環ポンプPcの位置では、pHが7.8、気液混合水Rm中に含まれるアンモニア態窒素が0.3mg/L、亜硝酸態窒素が0.1mg/L、硝酸態窒素が30mg/Lであった。沈澱槽Dp内では、pHが7.8、気液混合水Rm中に含まれるアンモニア態窒素は0.3mg/L、亜硝酸態窒素は0.2mg/L、硝酸態窒素は30mg/Lであった(検査方法;パックテスト)。循環流路Rc、飼育水槽Fa、沈澱槽Dp、物理濾過装置Pf、生成装置A、及び生物濾過装置Bfにおける一般細菌数は30〜70個体/mLであった(検査方法;JIS K 0101 63.2(1998))。
気液混合水Rm中の一般細菌数が30〜70個体/mLということは、気液混合水Rmが清浄な海域の水準(例えば、一般細菌数が2〜96(CFU/mL))と同じ水準であると言える。一般細菌数をこの範囲に抑えることができたのは、気液混合水Rm中の酸素ガスの気泡をナノレベル化していたことに起因すると考えられる。そして、気液混合水Rmは、紫外線殺菌装置等により滅菌処理する必要がないものと判断される。その結果、養殖システムSyに紫外線殺菌装置等の滅菌処理装置を設ける必要性がないので、その分の養殖システムの低コスト化が図れる。
飼育水槽Faと配管設備内の汚れが少なく、汚れが付いても清掃が極めて簡単にできた。そのため、酸素ガスの気泡がナノレベル化された気液混合水Rmを循環させることで、長期間にわたって飼育水槽Faを使用し続けることができることが分かった。
飼育水槽Fa内に生じる残餌や斃死魚の腐敗が遅くなった。このことから、酸素ガスの気泡がナノレベル化された気液混合水Rmは、水質悪化を防ぐ効果があることが分かった。
Sy 養殖システム
Pf 物理濾過装置
U 濾過処理ユニット
5 流入管
10 流出管
20 濾過処理体、
26 導入パイプ
27 導出パイプ
29 分岐連通パイプ
92 導入開閉弁、
93 導出開閉弁
94 分岐開閉弁

Claims (4)

  1. 処理対象水が流入される流入路と、流入路に流入された処理対象水を濾過処理するフィルターバッグ内蔵の濾過処理体と、濾過処理体により濾過処理された濾過処理水が流出される流出路と、を備えた物理濾過装置であって、
    濾過処理体には、流入路から処理対象水を導入する導入路と、濾過処理水を流出路に導出する導出路と、を接続して、流入路と流出路の間に、導入路及び導出路を介して、複数個の濾過処理体を並列状態に配設し、
    流入路に導入路を介して接続された一方の濾過処理体に接続した導出路の中途部と、流出路に導出路を介して接続された他方の濾過処理体に接続した導入路の中途部と、の間には、分岐連通路を介設して、
    一方の濾過処理体と、他方の濾過処理体と、は分岐連通路を介して並列状態から直列状態に接続変更可能とした物理濾過装置。
  2. 流入路と流出路との間には、複数個の濾過処理体を並列状態から直列状態に接続変更可能とした一つの濾過処理ユニットを形成するとともに、濾過処理ユニットは、複数を並列状態に流体接続した請求項1記載の物理濾過装置。
  3. 隣接する濾過処理ユニット同士は、分岐連通路を介して並列状態から直列状態に接続変更可能とした請求項2記載の物理濾過装置。
  4. 導入路の中途部には、導入開閉弁を取り付けるとともに、導出路の中途部には、導出開閉弁を取り付け、
    一方の濾過処理体に接続した導出路の導出開閉弁よりも上流側に位置する導出路の中途部には、分岐連通路の基端部を接続し、
    他方の濾過処理体に接続した導入路の導入開閉弁よりも下流側に位置する導入路の中途部には、分岐連通路の先端部を接続して、
    分岐連通路の中途部には、分岐開閉弁を取り付け、
    導入開閉弁及び導出開閉弁は、開弁状態となすとともに、
    分岐開閉弁は、閉弁状態となすことで、流入路と流出路との間に複数個の濾過処理体を並列状態に流体接続可能とする一方、
    一方の濾過処理体に接続した導入路の導入開閉弁は、開弁状態となすとともに、その濾過処理体に接続した導出路の導出開閉弁は、閉弁状態となし、
    他方の濾過処理体に接続した導入路の導入開閉弁は、閉弁状態となすとともに、その濾過処理体に接続した導出路の導出開閉弁は、開弁状態となし、
    分岐開閉弁は、開弁状態となすことで、流入路と流出路との間に複数個の濾過処理体を直列状態に流体接続可能とした請求項1〜3のいずれか1項記載の物理濾過装置。
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