JP2016202661A - 運動情報測定装置、通信制御方法、及び通信制御プログラム - Google Patents
運動情報測定装置、通信制御方法、及び通信制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】近距離無線通信における通信確立の成功率の向上及び省電力化の両立を図ることのできる運動情報測定装置、通信制御方法、及び通信制御プログラムを提供する。【解決手段】運動情報測定装置10は、利用者の運動ペース情報を測定する運動ペース情報測定部20と、近距離無線通信を行う通信部を有する他装置と近距離無線通信を行うための通信部3と、通信部3による通信を制御する通信制御部21と、を備える。通信制御部21は、通信部3による他装置との通信の確立のために必要な通信確立用情報の送信期間と、通信確立用情報の他装置からの受信を待機する受信期間とを交互に繰り返す制御を行い、運動ペース情報測定部20により測定された運動ペース情報に応じて、単位期間における上記送信期間の占める割合を制御する。【選択図】図3
Description
本発明は、運動情報測定装置、通信制御方法、及び通信制御プログラムに関する。
近年、加速度センサ及び角速度センサ等の体の動きを検出する動き検出センサを用いることにより、活動量(歩数、歩行距離、消費カロリー等)及び移動速度(歩行速度、走行速度等)等の運動情報を測定することのできる運動情報測定装置の開発が盛んである。
こういった運動情報測定装置には、近距離無線通信機能を有するものが知られており、この機能を利用することで、様々なサービスが提供可能である。
例えば、特許文献1には、歩行のピッチに依存する情報である活動強度を歩数計同士で直接交換して、活動強度の比較により、歩行相性を判定する歩数計が開示されている。
特許文献2には、健康管理者が携行可能な受信端末との間でデータを送受信する歩数計端末であって、所定時間毎あるいは歩数が閾値を超えた場合に、カウントされた歩数を受信端末に送信する歩数計端末が開示されている。
特許文献1のように、複数ユーザの運動情報を利用することで、これまでにないサービスを利用者に提供することが可能である。
このようなサービスを提供するには、運動情報測定装置間でのデータの送受信をスムーズに行えることが前提となる。また、運動情報測定装置において近距離無線通信に要する電力の占める割合は大きく、携帯して使用することを前提とする運動情報測定装置においては、この電力を削減することも重要となる。
特許文献1では、通信ボタンが押されることで運動情報の送受信が開始され、特許文献2では、所定時間毎あるいは歩数が閾値を超えた場合に運動情報の送信が行われる。しかしながら、多数の装置間での近距離無線通信における通信確立の成功率を上げることや、近距離無線通信の省電力化を行うことについては考慮されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、近距離無線通信における通信確立の成功率の向上及び省電力化の両立を図ることのできる運動情報測定装置、通信制御方法、及び通信制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の運動情報測定装置は、利用者の運動ペース情報を測定する運動ペース情報測定部と、近距離無線通信を行う第一の通信部を有する他装置と近距離無線通信を行うための第二の通信部と、上記第二の通信部による通信を制御する通信制御部と、を備え、上記通信制御部は、上記第二の通信部による上記他装置との通信の確立のために必要な通信確立用情報を送信する送信期間と、上記通信確立用情報の他装置からの受信を待機する受信期間とを交互に繰り返す制御を行い、上記運動ペース情報測定部により測定された運動ペース情報に応じて、単位期間における上記送信期間の占める割合を制御するものである。
本発明の通信制御方法は、近距離無線通信を行う第一の通信部を有する他装置と近距離無線通信を行うための第二の通信部を有する運動情報測定装置の通信制御方法であって、上記運動情報測定装置の利用者の運動ペース情報を測定する運動ペース情報測定ステップと、上記第二の通信部による通信を制御する通信制御ステップと、を備え、上記通信制御ステップでは、上記第二の通信部による上記他装置との通信の確立のために必要な通信確立用情報を送信する送信期間と、上記通信確立用情報の他装置からの受信を待機する受信期間とを交互に繰り返す制御を行い、上記運動ペース情報測定ステップにより測定された運動ペース情報に応じて、単位期間における上記送信期間の占める割合を制御するものである。
本発明の通信制御プログラムは、コンピュータに、上記通信制御方法の各ステップを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、近距離無線通信における通信確立の成功率の向上及び省電力化の両立を図ることのできる運動情報測定装置、通信制御方法、及び通信制御プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するためのシステム100の概略構成を示す図である。システム100は、運動情報測定装置10及び電子機器11を備える。
運動情報測定装置10は、利用者(ユーザ)の体に装着されて使用されるものであり、具体例としては歩数計や活動量計やスポーツウォッチ等である。
電子機器11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力部、及び表示画面などを実装した携帯型コンピュータであって、例えば、歩数計、活動量計、スポーツウォッチ、スマートフォン、及びタブレット端末(携帯情報端末)等である。運動情報測定装置10及び電子機器11には、予め、すれ違い通信機能が搭載されている。
本実施形態においては、例えば、公衆の場において、運動情報測定装置10を装着したユーザAと電子機器11を装着したユーザBが、すれ違い通信を行うケースを想定している。
すれ違い通信とは、機器が、すれ違い通信モードに設定された状態では、すれ違い通信モードに設定された他の機器を探索し、すれ違い通信可能な距離に他の機器が存在すると、特別な操作を行わなくとも、探索した他の機器との間で自動的にデータ通信が行われ、機器間で情報の交換が行われる通信のことである。
交換される情報には、例えば、ユーザを特定する情報(機器ID等)、歩数や歩行速度や運動速度を含む運動情報等がある。
なお、説明をわかりやすくするため、運動情報測定装置10と電子機器11とのすれ違い通信について説明するが、実際には、運動情報測定装置10と、すれ違い通信機能を搭載する不特定多数の電子機器11(他の運動情報測定装置10を含む)との間ですれ違い通信が行われる。
図2は、運動情報測定装置10の構成例を示すブロック図である。
運動情報測定装置10は、体動検出部1と、全体を統括制御する制御部2と、通信部3(第二の通信部)と、操作部4と、フラッシュメモリやROM等の記憶媒体を含む記憶部5と、各種情報を表示するための表示部6と、脈拍センサ7と、を備える。
体動検出部1は、運動情報測定装置10が装着(衣服のポケットに入れた状態も含む)された利用者の体の動きに応じた情報(加速度、角速度等)を検出する。体動検出部1は、加速度センサ及び角速度センサ等の各種センサと、各種センサから出力された信号を処理する信号処理部とを含む。
脈拍センサ7は、運動情報測定装置10が装着された利用者の脈拍数を検出する。
制御部2は、記憶部5のROMに記憶されたプログラムを実行するプロセッサを主体に構成される。
通信部3は、近距離無線通信を行う通信部(第一の通信部)を有する他の電子機器(以下、他装置という)の該通信部と近距離無線通信を行うためのインターフェースである。
近距離無線通信とは、インターネット等のネットワークを介さずに機器間で直接通信を行える通信規格に準拠した通信のことを言う。このインターフェースとしては、ANTに準拠した通信インターフェース、ブルートゥース(登録商標)に準拠した通信インターフェース等が用いられる。
操作部4は、制御部2に各種指示を入力するためのデバイスであり、ボタンや表示部6に搭載されたタッチパネル等により構成される。
記憶部5は、体動検出部1によって検出された検出情報及び脈拍センサ7によって測定された脈拍数を記憶したり、通信部3を介して受信した情報を記憶したり、運動情報測定装置10の動作に必要な情報を記憶したりする。
電子機器11は、運動情報測定装置10の構成のうち少なくとも通信部3と、通信部3による通信を制御する通信制御部とを含んでおり、運動情報測定装置10と近距離無線通信が可能なものであればよい。
電子機器11の通信制御部は、少なくとも、他装置との通信の確立のために必要な通信確立用情報を送信する送信期間と、他装置からの通信確立用情報の受信を待機する受信期間とを交互に繰り返す制御を行う。
図3は、図2の運動情報測定装置10の記憶部5に記憶されたプログラムをプロセッサが実行することにより制御部2によって実現される機能ブロックを示す図である。
図3に示すように、制御部2は、運動ペース情報測定部20と、通信制御部21と、を備える。
運動ペース情報測定部20は、体動検出部1により検出される検出情報、又は、脈拍センサ7により測定された脈拍数に基づいて、自装置の装着者の運動ペース情報を測定する。
例えば、運動ペース情報測定部20は、検出情報に基づいて測定した所定期間での歩数と、予め装置に登録された利用者の歩幅とを用いて、単位時間当たりの移動距離である歩行速度や走行速度を運動ペース情報として算出する。
または、運動ペース情報測定部20は、脈拍センサ7により測定される脈拍数そのものを運動ペース情報とする。利用者が移動速度を大きくすると、その利用者の脈拍数は移動速度に応じて大きくなる。このように、脈拍数は運動ペースと相関があると言えるため、脈拍数を運動ペース情報としてもよい。
通信制御部21は、通信部3による電子機器11を含む他装置との通信の確立のために必要な通信確立用情報を送信する送信期間と、電子機器11を含む他装置からの通信確立用情報の受信を待機する受信期間とを交互に繰り返す制御を行う。
また、通信制御部21は、運動ペース情報測定部20により測定された運動ペース情報に応じて、単位期間(1秒、5秒等の任意の期間)における上記送信期間の占める割合を制御する。
通信確立用情報とは、すれ違い通信を行う他の機器を探索して通信を確立させるための情報であって、空き通信チャンネル、自装置の識別情報(ID)、通信周波数等の情報を含む。
ここで、運動情報測定装置10が運動ペース情報に基づき、単位期間における通信確立用情報の送信期間の割合を制御する具体的な方法について説明する。
図4は、運動情報測定装置10によって測定された運動ペース情報が閾値以下の場合の通信制御の一例を示している。
ここでいう、運動ペース情報が閾値以下の場合とは、ユーザAが、歩行しているか、あるいは、静止している場合である。
運動ペース情報が閾値以下の場合には、ユーザAの移動速度が遅い。このため、運動情報測定装置10と電子機器11とが近距離無線通信を行うことが可能な範囲にいる期間(以下、通信可能な期間という)は長くなる。
図4(A)は、ユーザAが装着した運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間を示している。図4(B)は、ユーザBが装着した電子機器11における通信確立用情報の受信期間を示している。
図4(A)に示すように、運動情報測定装置10では、通信確立用情報の送信期間P1、P2、・・・が、間隔T1で繰り返されている。また、図4(B)に示すように、電子機器11では、通信確立用情報の受信期間P21、P22、・・・が、間隔T2で繰り返されている。
図4に示すように、運動情報測定装置10で測定される運動ペース情報が閾値以下の場合(ユーザAが例えば歩行しているとき)は、通信可能な時間が長くなる。このため、運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間と、電子機器11における通信確立用情報の受信期間とが重なる確率は高くなる。
図4の例では、通信可能な期間における時刻t1にて、運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間と、電子機器11における通信確立用情報の受信期間とが重なっている。このため、この時刻t1にて双方の間で通信が確立され、情報の送受信が可能となる。
一方、運動情報測定装置10で測定される運動ペース情報が閾値を超える場合(ユーザAが例えば走行しているとき)には、運動情報測定装置10と電子機器11との通信可能な時間は、図4に示したように短くなる。
このため、ユーザAが走行しているときの通信可能な期間において、運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間と、電子機器11における通信確立用情報の受信期間とが重なる確率は低くなる。
図4の例では、ユーザAが走行しているときの通信可能な期間において、運動情報測定装置10と電子機器11とで通信は確立できない。つまり、ユーザAとユーザBはすれ違っていているにもかかわらず、情報の交換を行うことができない。
そこで、通信制御部21は、運動ペース情報測定部20により測定される運動ペース情報が閾値を超える場合には、単位期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合を、運動ペース情報測定部20により測定される運動ペース情報が閾値以下の場合よりも短くする。
図5は、運動情報測定装置10によって測定された運動ペース情報が閾値を超える場合の通信制御の一例を示している。
図5(A)は、ユーザAが装着した運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間を示している。図5(B)は、ユーザBが装着した電子機器11における通信確立用情報の受信期間を示している。
図5(A)に示すように、運動情報測定装置10では、通信確立用情報の送信期間P1、P2、・・・が、図4(A)よりも短い間隔T1aで繰り返されている。図5(B)に示すように、電子機器11では、通信確立用情報の受信期間P21、P22、・・・が、図4(B)と同じ間隔T2で繰り返されている。
図5(A)に示したように、通信制御部21は、運動ペース情報測定部20により測定される運動ペース情報が閾値を超える場合には、通信確立用情報の送信期間の間隔T1aを図4(A)のときよりも短くしている。
この結果、ユーザAが走行している場合の通信可能な期間において、通信確立用情報の送信期間の占める割合が多くなる。したがって、この期間において図4では重なることのなかった、運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間と、電子機器11における通信確立用情報の受信期間は、図5の例では時刻t2において重なる。このため、時刻t2において双方の間で通信が確立され、情報の送受信が可能となる。
図6は、運動情報測定装置10によって測定された運動ペース情報が閾値を超える場合の通信制御の別の例を示している。
図6(A)は、ユーザAが装着した運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間を示している。図6(B)は、ユーザBが装着した電子機器11における通信確立用情報の受信期間を示している。
図6(A)に示すように、運動情報測定装置10では、通信確立用情報の送信期間P1、P2、・・・が、図5(A)と同じ間隔T1aで繰り返されている。図6(B)に示すように、電子機器11では、通信確立用情報の受信期間P21、P22、・・・が、図4(B)と同じ間隔T2で繰り返されている。
図6(A)に示したように、通信制御部21は、運動ペース情報測定部20により測定される運動ペース情報が閾値を超える場合には、通信確立用情報の送信期間の間隔を図4(A)のときより短くすると共に、この送信期間の長さを図4(A)のときよりも長くしている。
この結果、ユーザAが走行している場合の通信可能な期間において、通信確立用情報の送信期間の占める割合が更に多くなる。したがって、この期間において図4では重なることのなかった、運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間と、電子機器11における通信確立用情報の受信期間は、図6の例では時刻t3において重なる。このため、時刻t3において双方の間で通信が確立され、情報の送受信が可能となる。
図7は、運動情報測定装置10によって測定された運動ペース情報が閾値を超える場合の通信制御の別の例を示している。
図7(A)は、ユーザAが装着した運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間を示している。図7(B)は、ユーザBが装着した電子機器11における通信確立用情報の受信期間を示している。
図7(A)に示すように、運動情報測定装置10では、通信確立用情報の送信期間P1、P2、・・・が、図4(A)と同じ間隔T1で繰り返されている。図7(B)に示すように、電子機器11では、通信確立用情報の受信期間P21、P22、・・・が、図4(B)と同じ間隔T2で繰り返されている。
図7(A)に示したように、通信制御部21は、運動ペース情報測定部20により測定される運動ペース情報が閾値を超える場合には、通信確立用情報の送信期間の間隔を図4(A)のときと同じにしたまま、この送信期間の長さを図4(A)のときよりも長くしている。
この結果、ユーザAが走行している場合の通信可能な期間において、通信確立用情報の送信期間の占める割合が多くなる。したがって、この期間において図4では重なることのなかった、運動情報測定装置10における通信確立用情報の送信期間と、電子機器11における通信確立用情報の受信期間は、図7の例では時刻t4において重なる。
このため、時刻t4において双方の間で通信が確立され、情報の送受信が可能となる。図7の例では、送信期間の間隔を変える必要がないため、内部クロックを変える必要がなく、制御が容易となる。
図5、図6、及び図7に例示したように、運動情報測定装置10の通信制御部21は、運動ペース情報に応じて、単位期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合を制御することで、電子機器11との通信確立の成功率を上げることができる。
図4の場合と、図5、図6、及び図7の場合とでは、図4の方が、同じ期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合が少なくなる。つまり、情報の送信を行っている期間が相対的に少なくなるため、通信部3で消費する電力を抑えることができる。一方、図5、図6、及び図7の場合は、他装置との通信を確立できる可能性を高めることができる。
したがって、運動情報測定装置10によれば、近距離無線通信における通信確立の成功率の向上及び省電力化の両立を図ることができる。
以上のように構成された運動情報測定装置10の詳細な動作を説明する。
図8は、システム100における運動情報測定装置10の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザAは、運動情報測定装置10を装着する。ユーザAが自身に装着した運動情報測定装置10の操作部4を操作してすれ違い通信機能をONする設定指示を行うと、運動情報測定装置10の制御部2は、自装置のすれ違い通信機能をONに設定する(ステップS1)。
次に、運動ペース情報測定部20は、自装置の装着者の運動ペース情報を測定する(ステップS2)。
通信制御部21は、運動ペース情報測定部20で測定された運動ペース情報が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS3)。この閾値とは、運動ペース情報に含まれる移動速度又は脈拍数が、歩行又は静止していると判断できる値のうちの最大の値である。
ステップS3の判定がYESのとき、つまり、ユーザAが歩行又は静止しているとき、通信制御部21は、単位期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合を、省電力化を図ることができる第1の値(図4(A)参照)に設定した上で、通信確立用情報の送信期間と、通信確立用情報の受信期間とを交互に繰り返す制御を行う(ステップS4)。
ステップS3の判定がNOのとき、つまり、ユーザAが走行しているとき、通信制御部21は、単位期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合を、通信確立の成功率を上げることができる第2の値(図5(A),図6(A),図7(A)参照)に設定した上で、通信確立用情報の送信期間と、通信確立用情報の受信期間とを交互に繰り返す制御を行う(ステップS5)。
ステップS4またはステップS5の後、制御部2は、通信部3による他装置との通信が確立したか否かを判定する(ステップS6)。
図4の例では、時刻t1において、運動情報測定装置10と電子機器11との間で通信が確立する。また、図5の例では、時刻t2において、運動情報測定装置10と電子機器11との間で通信が確立する。また、図6の例では、時刻t3において、運動情報測定装置10と電子機器11との間で通信が確立する。また、図7の例では、時刻t4において、運動情報測定装置10と電子機器11との間で通信が確立する。
ステップS6の判定がYESのとき、通信制御部21は、通信確立用情報の送信期間の割合を省電力化が可能な第1の値(図4(A)参照)に設定して、通信確立用情報の送信期間と、通信確立用情報の受信期間とを交互に繰り返す制御を行う(ステップS7)。このように、少なくとも1つの電子機器11との通信が確立した場合には、省電力化を図ることができるように、送信期間の割合が少なく制御される。
一方、ステップS6の判定がNOのとき、通信制御部21は、ステップS2に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。つまり、他装置との通信が確立されるまで、運動ペース情報測定部20で測定される運動ペース情報の大きさに応じて、通信確立用情報の送信期間の割合が制御される。
ステップS7の後、制御部2は、通信を確立した他装置との通信が終了したか否かを判定し(ステップS8)、通信が終了していないと判定した場合には(ステップS8:NO)、ステップS7に処理を戻す。
そして、制御部2は、ステップS8の判定がYESのときは、ステップS3に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。つまり、運動ペース情報測定部20で測定される運動ペース情報の大きさに応じて、通信確立用情報の送信期間の割合が制御され、再び、すれ違い通信を行う他の機器が探索される。
以上のように、システム100によれば、他装置との通信可能な期間が長いと判断されるような状況(歩行時あるいは静止時)では、運動情報測定装置10において、単位期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合が少なく制御されるため、省電力化を図ることができる。
また、他装置との通信可能な期間が長いと判断されるような状況(走行時)では、単位期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合が多く制御されるため、通信確立の成功率を上げることができる。
また、運動情報測定装置10では、複数の機器と同時に近距離無線通信を行うことが可能であるが、少なくとも1つの他装置との通信が確立した場合には、単位期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合が少なく制御されるため、省電力化を図ることができる。
運動情報測定装置10が他装置との通信を確立する目的は、他装置との間で運動情報等の情報交換をすることである。1つの他装置と通信が確立されているときには所期の目的は達成できているため、このようなときには省電力化を図ることで、運動情報測定装置10の電池持ちを長くすることが可能となる。
他装置との情報交換をたくさん行うことで特典が付与されるようなサービスをユーザに提供することを想定すると、運動情報測定装置10によれば、そのユーザは、より多くの他装置から情報を取得することができる。
このため、特典を得ようとユーザは外出して運動をするよう心掛けるようになり、運動情報測定装置10の利用促進を図ることができる。サービス提供者側にとっても、運動情報測定装置10の普及を進めることができる。
なお、運動情報測定装置10では、運動ペース情報が閾値以下であるか否かに基づき、単位期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合を制御するようにした。この閾値は、段階的に複数の閾値を設定することも可能であり、各閾値に応じて送信期間の占める割合を変えるようにしてもよい。
つまり、通信制御部21は、運動ペース情報測定部20により測定された運動ペース情報が大きいほど、単位期間における通信確立用情報の送信期間の占める割合を多くすればよい。
また、電子機器11は、近距離無線通信機能を有する装置であれば特に限定はしないが、運動情報測定装置10と同じ機能を有するものであっても勿論良い。この場合には、運動情報測定装置10と電子機器11との通信確立が成功する確率をより高めることができる。
コンピュータに、図8に示したフローチャートの各ステップを実行させるためのプログラム、又は、コンピュータを図3の各機能ブロックとして機能させるためのプログラムは、当該プログラムをコンピュータが読取可能な一時的でない(non−transitory)記録媒体に記録されて提供可能である。
このような「コンピュータ読取可能な記録媒体」は、たとえば、CD−ROM(Compact Disc−ROM)等の光学媒体や、メモリカード等の磁気記録媒体等を含む。また、このようなプログラムを、ネットワークを介したダウンロードによって提供することもできる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
開示された運動情報測定装置は、利用者の運動ペース情報を測定する運動ペース情報測定部と、近距離無線通信を行う第一の通信部を有する他装置と近距離無線通信を行うための第二の通信部と、上記第二の通信部による通信を制御する通信制御部と、を備え、上記通信制御部は、上記第二の通信部による上記他装置との通信の確立のために必要な通信確立用情報を送信する送信期間と、上記通信確立用情報の他装置からの受信を待機する受信期間とを交互に繰り返す制御を行い、上記運動ペース情報測定部により測定された運動ペース情報に応じて、単位期間における上記送信期間の占める割合を制御するものである。
開示された運動情報測定装置は、上記通信制御部は、上記運動ペース情報測定部により測定された運動ペース情報が大きいほど、上記送信期間の占める割合を多くするものである。
開示された運動情報測定装置は、上記通信制御部は、上記送信期間の間隔を変更することで、単位期間における上記送信期間の占める割合を制御するものである。
開示された運動情報測定装置は、上記通信制御部は、上記送信期間の長さを変更することで、単位期間における上記送信期間の占める割合を制御するものである。
開示された運動情報測定装置は、上記第二の通信部は、複数の他装置と同時に通信可能であり、上記通信制御部は、少なくとも1つの他装置との通信を確立した状態では、上記運動ペース情報測定部により測定された運動ペース情報に関わらずに、上記送信期間の占める割合を予め決められた値にするものである。
開示された通信制御方法は、近距離無線通信を行う第一の通信部を有する他装置と近距離無線通信を行うための第二の通信部を有する運動情報測定装置の通信制御方法であって、上記運動情報測定装置の利用者の運動ペース情報を測定する運動ペース情報測定ステップと、上記第二の通信部による通信を制御する通信制御ステップと、を備え、上記通信制御ステップでは、上記第二の通信部による上記他装置との通信の確立のために必要な通信確立用情報を送信する送信期間と、上記通信確立用情報の他装置からの受信を待機する受信期間とを交互に繰り返す制御を行い、上記運動ペース情報測定ステップにより測定された運動ペース情報に応じて、単位期間における上記送信期間の占める割合を制御するものである。
開示された通信制御プログラムは、コンピュータに、上記通信制御方法の各ステップを実行させるためのプログラムである。
2 制御部
3 通信部
10 運動情報測定装置
11 電子機器
20 運動ペース情報測定部
21 通信制御部
P1〜P14 通信確立用情報の送信期間
P21〜P24 通信確立用情報の受信期間
3 通信部
10 運動情報測定装置
11 電子機器
20 運動ペース情報測定部
21 通信制御部
P1〜P14 通信確立用情報の送信期間
P21〜P24 通信確立用情報の受信期間
Claims (7)
- 利用者の運動ペース情報を測定する運動ペース情報測定部と、
近距離無線通信を行う第一の通信部を有する他装置と近距離無線通信を行うための第二の通信部と、
前記第二の通信部による通信を制御する通信制御部と、を備え、
前記通信制御部は、前記第二の通信部による前記他装置との通信の確立のために必要な通信確立用情報を送信する送信期間と、前記通信確立用情報の他装置からの受信を待機する受信期間とを交互に繰り返す制御を行い、前記運動ペース情報測定部により測定された運動ペース情報に応じて、単位期間における前記送信期間の占める割合を制御する運動情報測定装置。 - 請求項1記載の運動情報測定装置であって、
前記通信制御部は、前記運動ペース情報測定部により測定された運動ペース情報が大きいほど、前記送信期間の占める割合を多くする運動情報測定装置。 - 請求項1又は2記載の運動情報測定装置であって、
前記通信制御部は、前記送信期間の間隔を変更することで、単位期間における前記送信期間の占める割合を制御する運動情報測定装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項記載の運動情報測定装置であって、
前記通信制御部は、前記送信期間の長さを変更することで、単位期間における前記送信期間の占める割合を制御する運動情報測定装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項記載の運動情報測定装置であって、
前記第二の通信部は、複数の他装置と同時に通信可能であり、
前記通信制御部は、少なくとも1つの他装置との通信を確立した状態では、前記運動ペース情報測定部により測定された運動ペース情報に関わらずに、前記送信期間の占める割合を予め決められた値にする運動情報測定装置。 - 近距離無線通信を行う第一の通信部を有する他装置と近距離無線通信を行うための第二の通信部を有する運動情報測定装置の通信制御方法であって、
前記運動情報測定装置の利用者の運動ペース情報を測定する運動ペース情報測定ステップと、
前記第二の通信部による通信を制御する通信制御ステップと、を備え、
前記通信制御ステップでは、前記第二の通信部による前記他装置との通信の確立のために必要な通信確立用情報を送信する送信期間と、前記通信確立用情報の他装置からの受信を待機する受信期間とを交互に繰り返す制御を行い、前記運動ペース情報測定ステップにより測定された運動ペース情報に応じて、単位期間における前記送信期間の占める割合を制御する通信制御方法。 - コンピュータに、請求項6記載の各ステップを実行させるための通信制御プログラム。
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JP2015089114A JP2016202661A (ja) | 2015-04-24 | 2015-04-24 | 運動情報測定装置、通信制御方法、及び通信制御プログラム |
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JP2015089114A JP2016202661A (ja) | 2015-04-24 | 2015-04-24 | 運動情報測定装置、通信制御方法、及び通信制御プログラム |
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