JP2016201063A - シート枚数の計測装置および計測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定して正確なシート枚数計測を行う。【解決手段】シート束を複数のブロックに分割し、分割されたブロックのうち1つのシート束の側面に気体を吹き付けながら、光学的にシート枚数を計測する。【選択図】図3

Description

本発明は、積層された多数のシートの枚数を数える技術に関する。
特許文献1には、積層されたシート束の枚数を光学的に数える技術が開示されている。この装置は、重ね合わされたシートの側面に空気を吹き付け隙間を拡げることで、光学的な検出の安定化を図っている。
特開2001−319215号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるように積層したシートに気体を吹き付ける場合であっても、シートの弾性力や重ね合わされたシートの自重などの要因により、積層における位置によっては隣り合うシートの隙間を拡げることが不安定となることがある。隣り合うシートの隙間を拡げ、シート間の分離を図ることは、隣接するシートからの反射光の影響を防ぐためのものであるので、シート間の分離が不安定となった場合には、正確な枚数計測を行うことができないことが懸念される。
本発明の目的は、被計数物であるシートの弾性力や自重などに影響を受けずに、安定して正確な枚数計測を行うことができる枚数計測方法及び装置を提供することにある。
本発明の1つの形態は、シート枚数を計測する装置であって、シート束を複数のブロックに分割する分割手段と、分割されたブロックのうち1つのシート束の側面に気体を吹き付けながら、光学的にシート枚数を計測する計測手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、計測位置でのシートの分離を安定して行うことができるようになり、より正確な枚数計測を行えるようになるようになる。
本発明の第1の実施形態の枚数計測装置の構成を示す模式図である。 第1の実施形態で用いられる計測ユニットの平面図と正面図である。 第1の実施形態の枚数計測装置による枚数計測を示す概念図である。 第1の実施形態の枚数計測装置による枚数計測の処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態で用いられる計測ユニットの平面図と正面図である。 第2の実施形態の枚数計測装置による枚数計測を示す概念図である。 第2の実施形態の枚数計測装置による枚数計測の処理を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
図1に示す本発明の第1の実施形態の枚数計測装置は、被計数物であるシート束201の枚数を計数するものである。シート束201の個々のシートは、紙、プラスチックシート、木材や金属の薄板などであり、例えばプリント用紙、紙幣などである。シート束201は通常、すべてのシートが同一サイズに切り揃えられているが、必ずしも同一サイズでなくてもよく、少なくとも1つの側面が揃っていれば枚数計測が可能である。
この枚数計測装置は、モータ206を動力源としたベルト搬送ステージ205と、ベルト搬送ステージ205に搭載された計測ユニット202と、計測対象となるシート束201が積載される台座203とを備えている。ベルト搬送ステージ205は、シート束201に対して計測ユニット202を相対的に移動させる駆動機構として機能する。ここでは計測ユニット202を移動させるようにしているが、計測ユニット202を固定したものとして台座203を移動させるようにしてもよい。台座203上に積載されたシート束201が計測時に浮き上がらないように、シート束201を押圧するストッパー204も枚数計測装置に設けられている。さらに枚数計測装置は、計測ユニット202での計測により得られたデータが転送されこのデータに基づいて処理及び枚数判定を行う演算ユニット207を備えている。
次に、計測ユニット202について図2を用いて説明する。計測ユニット202は、シート束201の側面に沿って、ベルト搬送ステージ205によってシート束201の積み重ね方向に平行に移動しながら、台座203上に積載されたシート束201の枚数を光学的に検出するために用いられるものである。本実施形態では、ベルト搬送ステージ205により、計測ユニットは、積載されたシート束201の側面に沿って、積載方向に平行に往復移動できるようになっている。積載されたシート束201における積層方向に平行な端面のうち、枚数の計測に用いられる端面のことを計測端面と呼ぶ。計測ユニット202では、積載されたシート束201の計測端面に対面する表面300に、計測時にシートを分離するための気体を吹き出す気体噴出口301と、計測時の補助用となる気体を吹き出す2つの気体噴出口302,303とが設けられている。なお、各気体噴出口301〜303から噴出される気体は、この例では空気(エアー)であるが、空気に限定されるものではない。
気体噴出口301は、シート束201の側面に対して気体を吹き付け、シート束201のうちの1枚のシートとこのシートに隣接するシートとの隙間を拡げるて枚数計測するためのメインのシート分離手段として機能する。気体噴出口302,303は、メインの分離位置を挟んで、シート束201を複数の大きなブロックに分割する補助的なシート分離手段(分割手段)として機能する。この実施形態では大きく3つのブロックに分割される。ただし、分割ブロックの数はこの限りではなく、2つもしくは4つ以上の大きなブロックに分割されるように、補助的な気体噴出口の数を変えてもよい。
メインのシート分離手段である気体噴出口301は、表面300の中央に設けられている。補助的なシート分離手段である気体噴出口302,303は、気体噴出口301に対し、計測ユニット202の移動方向での上流(前方)及び下流(後方)にそれぞれ設けられている。気体噴出口302,303からの気流により大きく3つに分離されたブロックのうち、中央の1つのブロックにおいて気体噴出口301からの気流により1枚ずつシートが分離されて、光学的に枚数計測を行う。なお、実施形態において、シート束の分離や分割は、シート束の側面の近傍においてなされるものでので、シート全体が分離あるいは分離するものではない。
分離用の気体噴出口301は表面300に垂直に設けられた孔として形成されており、計測ユニット202に対して正対する位置のシート束201に対して空気を吹き出すものである。したがって、積載されたシート束201の積載方向に直交するように、気体噴出口301の位置出しが行なわれている。これに対し、補助用の気体噴出口302,303は、それぞれ、気体噴出口301から吹き出される空気に対して離れる方向に空気を吹き出すように、表面300に対して斜めに設けられた孔として形成されている。これにより、気体噴出口302,303からは、気体噴出口301を中心として計測ユニット202の移動方向に外射するように空気が吹き出されることになる。このとき、気体噴出口302,303の外射の角度は、シート束201の計測端面と計測ユニット202のクリアランスと、空気吹き出し時に気体噴出口301の近傍に残すシート束201の枚数により決定する。ここでいう外射角度とは、気体噴出口301からの空気の吹き出し方向と、気体噴出口302,303からの空気の吹き出し方向とがなす角度のことである。本実施形態では、シート束201の計測端面と計測ユニット202とのクリアランスを5mmとし、外射角度を31°とした。この構成では、気体噴出口301〜303は計測ユニット202に設けられているので、計測ユニット202と気体噴出口301〜303との相互間の位置関係は固定しており、変化しない。
さらに計測ユニット202では、台座203上に積載されたシート束201の計測端面に対面する表面300に、個々のシート束201の端縁からの反射光を検出する光学センサとして、受光素子304及び投光素子305が設けられている。受光素子304及び投光素子305は、計測ユニット202の移動方向と直交する方向において、分離用の気体噴出口301に対してその両側に配置されている。ここに示した例では、投光素子305が設けられる側において表面300は、積載されたシート束201に向かうように角度をつけた斜面300aとなっており、投光素子305はこの斜面300aに設けられている。投光素子305としては、例えば発光ダイオード(LED)光源が用いられるが、LED光源の代わりにレーザー光源などを用いてもよい。受光素子304としては、例えばフォトダイオードが用いられるが、CCDセンサやCMOSセンサなどを用いてもよい。
次に、本実施形態の枚数計測装置を用いたシートの枚数の計測方法について、図3に示す概念図及び図4に示すフローチャートを利用して説明する。図3は、シート束201の計測端面に対し、計測ユニット202に設けられた各気体噴出口301〜303から空気を吹き付けた状態を概略的に示している。説明を分かり易くするため、図3には受光素子304及び投光素子305は示されれていない。図に示されるように、空気を吹き付けることにより、シート束201において空気が吹き付けられた位置のシートとその隣接するシートとの間に隙間が形成される。分離用の気体噴出口301からは計測端面に対して垂直に空気が吹き出されるので、この吹き出された空気が当たる位置のシート束201では、図示上下方向に位置する隣接するシート束201との間にそれぞれ隙間が形成される。気体噴出口302,303は、計測端面に対して斜め方向に空気を吹き付けるので、この空気が当たる位置においてシート束201間に大きな隙間が形成され、シート束201が2つのブロックに分割されることになる。
まず、ステップ401において、計測対象である複数枚のシート束201を積み重ねた状態で台座203上に投入する。積み重ねた状態の複数枚のシート束201のことをメディアとも呼ぶ。この例では、メディアを取り扱う製造ラインにおいてシート枚数を計測する場合を想定しているので、枚数計測装置を製造ラインに対してインライン設置とし、オートハンドを用いてメディアを投入するものとしている。次に、ステップ402において、台座203上にシート束201(すなわちメディア)を上からストッパー204で固定する。このとき、場合によっては、積載されたシート束201の位置規整を行いながら固定を行う。ストッパー204がシート束201に接触するので、当然のことながら、シート束201に傷や打痕等が発生しない最低限の圧力や接触面積をストッパー204に設定する。続いて、ステップ403において、枚数計測装置の上位装置となるPLC(プログラマブルコントローラ)から、枚数の計測を開始するための計測スタート信号を受信し、枚数計測を開始する。なお、計測開始時において、計測ユニット202は往方向への移動における始点位置にあるものとする。
枚数計数を開始すると、まずステップ404において、不図示のポンプを駆動し、メイン分離用の気体噴出口301からの空気の吹き付けと補助用の気体噴出口302,303からの空気を吹き付けを開始する。本実施形態では、ポンプにより、気体噴出口301には例えば30kPaに加圧した空気を供給し、気体噴出口302,303には例えば100kPaに加圧した空気を供給した。気体噴出口301〜303からの空気の吹き出しを行いつつ、ステップ405において、モータ206を駆動を開始して、ベルト搬送ステージ205の往方向への移動を開始させる。この際の移動速度は、受光素子304の分解能と計測要求タクトで決まり、速く移動させすぎると計測不能もしくは不安定計測となる。本実施形態では、30mm/sの速さで計測ユニット202の移動を行う。
計測ユニット202が移動を開始すると、2つある補助用の気体噴出口302,303のうち往方向側にある気体噴出口302からの空気が、まず、メディアの計測端面に吹き付けられることとなる。その結果、吹き付けられた位置でメディアが2つのブロックに分かれることとなる。引き続き計測ユニット202が移動すると、気体噴出口301からの空気によってもメディアが分割され、さらに気体噴出口303からの空気によってもメディアがブロックに分割される。その結果、図3のように、メディアは4分割されることとなる。図3において符号1a,1b,1d,1eは、そのような4つのブロックを示している。計測ユニット202がメディアの計測端面の端部に近い位置にある場合を除けば、各ブロックは、いずれも複数枚のシート束201によって構成されている。 分離用の気体噴出口301からは計測端面に対して垂直に空気が吹き出されるので、気体噴出口301に正対する位置では、1枚のシートがその両側のブロックから分離された状態となる。図3の符号1cは、このように、両側に隣接するいずれのシート束201との間にも隙間を生じている1枚のシートを示している。
気体噴出口301〜303は計測ユニット202に設けられているので、計測ユニット202の移動とともに、メディアにおいて各ブロック間の境界となる位置も移動する。しかしながら、気体噴出口301〜303の相互間の位置関係は固定しているから、ブロック1b,1dに関し、これらのブロック1b,1dに含まれるシート束201の枚数は、計測ユニット202の移動によらずブロックごとに一定である。すなわち、気体噴出口301に正対して投光素子305からの光が投光される位置のシート1cに着目すると、このシート1cの両側となるブロック1b,1dに含まれるシート束201の数は、計測ユニット202の移動があっても変化しない。ブロック1b,1dよりもさらに外側に位置するブロック1a,1eに含まれるシート束201の枚数は、それぞれ、計測ユニット202の移動に応じて変化する。気体噴出口301に正対するシート1cに対して間隙を隔てて隣接するブロック1b,1dに含まれるシート束201の枚数が変化しないことにより、分離用の気体噴出口301からの空気によって他から分離されるシート1cの状態が安定する。これにより、本実施形態の枚数計測装置では、確実な枚数計測が可能となる。
計測ユニット202の移動を開始させた後、ステップ406において、投光素子305より投光された光がシート束201の端縁より反射されて戻り、受光素子304で受光される。シート束201が計測ユニット202に正対する位置、すなわち、投光素子305と受光素子304を結ぶ中心線を含み、計測ユニット202の表面300に垂直な平面内にない場合には、投光素子305からの光はシート束201間の隙間に入り込むこととなる。この場合は受光素子304には反射光が戻ってこないので、投光素子305からの光は受光素子304では受光されない。受光素子304において受光した場合を明、受光しない場合を暗とし、この変化を枚数計測のために受光信号データとして演算ユニット207に転送する。転送された受光信号データは、演算ユニット207のメモリ上にバッファリングされる。ステップ407において、移動中のベルト搬送ステージ205が往方向の終端に到達したかを判定し、終端に到達していない場合にはステップ406に戻る。すなわち、ベルト搬送ステージ205が往方向の終端に達したことを不図示のリミットスイッチなどで検知するまで、ステップ406でのシートの光学的検出を繰り返す。
ステップ407においてベルト搬送ステージ205が往方向の終端に達したことを検知したら、次にステップ408においてモータ206を制御してベルト搬送ステージ205の移動方向を反転させ、復方向への移動を開始させる。そしてステップ409,410において、前述のステップ406,407と同様の処理を行い、ベルト搬送ステージ205が復方向の終端に至るまで、シート束201の端縁で反射された反射光の受光を行う。ステップ410においておいてベルト搬送ステージ205が復方向の終端に達したことを検知したら、ステップ411においてモータ206の駆動を停止してベルト搬送ステージ205の移動を停止させる。引き続き、ステップ412において不図示のポンプを停止して気体噴出口301〜303からの空気の吹き出しを停止させる。その後、ステップ413において、演算ユニット207のメモリ上にバッファリングしておいた受光信号データに対し、演算ユニット207が、ハイパスフィルタ等のフィルタリング処理や基準値との比較のなどの演算処理を行う。この演算処理では、受光信号データにおける明暗の反復など強度変化の回数を数えることなどにより、シート束201の枚数を決定する。その結果、計測ユニット202が往方向に移動した際に計測したシート束201の枚数と、復方向に移動した際に計測したシート束201の枚数とが得られる。本実施形態では、この演算を演算ユニット207においてソフトウェアにより実行しているが、上記のステップ406,409のタイミングでハードウェアにより演算を行うことも可能である。
次に、ステップ414において、往方向での計測枚数と復方向での計測枚数とを比較して両者が等しいかを判定する。正常に計測できた場合には、往方向と復方向とでは計測枚数が一致するはずであるので、一致しなかった場合には、ステップ415に移行してエラー処理を実行する。エラー処理は、例えば、上位装置に計測エラーを返すことや、あるいは、ステップ404に戻って再度計測を行うリトライ処理などがある。本実施形態では、シート束201に対して往復の両方向で枚数の計数を行って比較することにより、確実な枚数計測を実現している。
枚数計測が終わったら、ステップ416において計測結果を上位装置に送信する。計測結果を受信した上位装置は、例えば、事前に設定した枚数と枚数計測装置から受信した枚数計測データとを比較して合否を判定する。最後に、ステップ417において、台座203上に積載されている複数枚のシート束201すなわちメディアをオートハンドによって排出し、枚数計測のための一連の処理を終了させる。
光学的な枚数計測のために、積層されたシートの1か所に気体を吹き付けて隣接するシート間の隙間を拡げる場合、シートの弾性力や自重等の要因により、積層における位置によっては隙間を拡げることが不安定となることがある。本実施形態では、計測位置からはやや離れた一定の位置において積載状態を維持したまま複数枚のシート束201をブロックに分割するように、補助用の気体噴出口302,303から積層されたシート束201に対して気体を吹き付ける。この補助用の気体吹き付けを行ってブロックの分割を行うことにより、計測対象となっている位置やその近傍のシートにかかる荷重を一定にすることができ、計測位置でのシートの分離を安定して行うことができる。その結果、本実施形態では、より正確な枚数計測を行えるようになる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、積載状態を維持したままシート束201を複数のブロックに分割する分割手段として、補助用の気体噴出口302,303を用いているが、分割手段はこれに限られるものではない。例えば、積載された複数枚のシートの側面にローラを押し付けることによっても積載されたシートを複数のブロックに分割することができる。第2の実施形態は、このようなローラを第2のシート分離手段とするものであり、全体構成としては第1の実施形態のものと同様であって、計測ユニットの構成のみが第1の実施形態と異なっている。そこで、図5を用いて第2の実施形態の枚数計測装置における計測ユニットの構成を説明する。
第1の実施形態の場合と同様に、計測ユニット202において積載されたシート束201の計測端面に対面する表面500の中央に、計測時にシートを分離するための気体を吹き出す気体噴出口501が設けられている。吹き出される気体は例えば空気である。分離用の気体噴出口501は、表面500に垂直に設けられた孔として形成されており、計測ユニット202に対して正対する位置のシート束201に対し、不図示のポンプから供給された空気を吹き出すものである。したがって、積載されたシート束201の積載方向に直交するように、気体噴出口501の位置出しが行なわれている。また表面500には、個々のシート束201の端縁からの反射光を検出する光学センサとして、受光素子504及び投光素子505が設けられている。受光素子504及び投光素子505は、第1の実施形態での受光素子304及び投光素子305と同様のものであり、計測ユニット202の移動方向と直交する方向において、分離用の気体噴出口501に対してその両側に配置されている。ここでは、投光素子505が設けられる側において表面500は、積載されたシート束201に向かうように角度をつけた斜面500aとなっており、投光素子505はこの斜面500aに設けられている。
さらに計測ユニット202には、保持部材506,507を介してローラ502,503が取り付けられている。保持部材506は、ローラ502の回転軸の両端を保持するとともに計測ユニット202の側面に接続し、保持部材507は、ローラ503の回転軸の両端を保持するとともに計測ユニット202の側面に接続する。ローラ502,503は、気体噴出口501を挟んで計測ユニット202の移動方向の上流(前方)及び下流(後方)にそれぞれ配置されている。
ローラ502,503は、積載されたシート束201の側面に沿って計測ユニット202が移動するときに、シート束201の側部に当接しシート束201を押し込むように設けられている。ローラ502,503の回転軸は計測ユニット202の表面500と平行かつ計測ユニットの移動方向に垂直となっており、ローラ502,503の表面は例えばゴムなどの弾性体で形成されている。ローラ502,503は、積載されたシート束201に当接する位置においてシート束201に対し、気体噴出口501から離れる方向で計測端面に対して斜め方向となる力を加え、これによってシート束201をブロックに分割するものである。
本実施形態では、シート束201に対して斜め方向に加えられる力の向きを気体噴出口501からの吹き出される気体の向きから測った角度を外射角度とする。外射角度は、計測端面と計測ユニット202のクリアランスと、空気吹き出し時に気体噴出口501の近傍に残すシート束201の枚数により決定する。本実施形態では、クリアランスを5mmとし、外射角度を31°とした。また、積載されたシート束201がローラ502,503で押し込まれる押し込み量を0.1mmとなるように調整を行う。ローラの押し込み量を変化させることにより、このローラによってシートがブロックに分割されたときのブロック間の隙間の大きさが決定する。この構成では、気体噴出口501とローラ502,503は計測ユニット202に設けられているので、計測ユニット202と気体噴出口501とローラ502,503との相互間の位置関係は固定しており、変化しない。
次に、本実施形態の枚数計測装置を用いたシートの枚数の計測方法について、図6に示す概念図及び図7に示すフローチャートを利用して説明する。図6は、シート束201の計測端面に対し、計測ユニット202に設けられた気体噴出口501から空気を吹き付け、ローラ502,503を押し付けた状態を概略的に示している。説明を分かり易くするため、図6には受光素子504及び投光素子505は示されれていない。第1の実施形態の同様に、分離用の気体噴出口501から吹き出された空気が当たる位置のシート束201において、図示上下方向に位置する隣接するシート束201との間にそれぞれ隙間が形成される。また、ローラ502,503が押し付けられる位置において、シート束201間に大きな隙間が形成され、シート束201が2つのブロックに分割されることになる。
第1の実施形態と同様に、ステップ701においてメディアを台座203上に投入し、ステップ702においてストッパー204によりメディアを固定し、ステップ703において上位装置から計測スタート信号を受信して枚数計測を開始する。枚数計数を開始すると、まずステップ704において、不図示のポンプを駆動し、分離用の気体噴出口301からの空気を吹き付けを開始し、ステップ705において往方向へのベルト搬送ステージ205の移動を開始させる。この際の移動速度は、受光素子504の分解能と計測要求タクトで決まり、速く移動させすぎると計測不能もしくは不安定計測となる。本実施形態では、30mm/sの速さで計測ユニット202の移動を行う。
計測ユニット202が移動を開始すると、2つあるローラ502,503のうち往方向側にあるローラ502がまずメディアに接触し、接触位置でメディアが2つのブロックに分かれることとなる。引き続き計測ユニット202が移動すると、気体噴出口501からの空気によってもメディアが分割され、さらにローラ503が接触することによってもメディアがブロックに分割される。その結果、第1の実施形態の場合と同様に、シート束201すなわちメディアは4分割される。図6において符号5a,5b,5d,5eはそのような4つのブロックを示している。また、気体噴出口501に正対する位置では、1枚のシートがその両側のブロックから分離された状態となる。図6の符号5cは、このように、両側に隣接するいずれのシート束201との間にも隙間を生じている1枚のシートを示している。気体噴出口501とローラ502,503は計測ユニット202に設けられているので、計測ユニット202の移動とともに、メディアにおいて各ブロック間の境界となる位置も移動する。しかしながら、気体噴出口501とローラ502,503の相互間の位置関係は固定しているから、ブロック5b,5dに関し、これらのブロック5b,5dに含まれるシート束201の枚数は、計測ユニット202の移動によらずブロックごとに一定である。すなわち、気体噴出口501に正対して投光素子505からの光が投光される位置のシート5cに着目すると、このシート5cの両側となるブロック5b,5dに含まれるシート束201の数は、計測ユニット202の移動があっても変化しない。ブロック5a,5eに含まれるシート束201の枚数は、それぞれ、計測ユニット202の移動に応じて変化する。気体噴出口501に正対するシート5cに対して間隙を隔てて隣接するブロック5b,5dに含まれるシート束201の枚数が変化しないことにより、分離用の気体噴出口501からの空気によって他から分離されるシート5cの状態が安定する。これにより、本実施形態の枚数計測装置では、確実な枚数計測が可能となる。
続いて、第1の実施形態でのステップ406,407と同様に、ステップ706,707において、往方向のステージ終端を検出するまで、投光素子505から出射してシート束201の端縁で反射した光の受光素子504での受光を継続する。往方向のステージ終端を検出したら、第1の実施形態と同様に、ステップ708において、ステージ移動方向を反転させる。そしてステップ709,710において、前述のステップ706,707と同様の処理を行い、ベルト搬送ステージ205が復方向の終端に至るまで、シート束201の端縁で反射された反射光の受光を行う。ステップ710においてベルト搬送ステージ205が復方向の終端に達したことを検知したら、ステップ711においてベルト搬送ステージ205の移動を停止させ、ステップ712において気体噴出口501からの空気の吹き出しを停止させる。その後、第1の実施形態と同様に、ステップ713において演算処理を行い、ステップ714において、往方向での計測枚数と復方向での計測枚数とを比較して両者が等しいかを判定する。両者が等しくなければ、ステップ715において、第1の実施形態と同様にエラー処理を行う。枚数計測が終わったら、ステップ716において計測結果を上位装置に装置し、ステップ717において、台座203上に積載されている複数枚のシート束201すなわちメディアをオートハンドによって排出し、枚数計測のための一連の処理を終了させる。
本実施形態では、計測位置からはやや離れた一定位置において、ローラ502,503により、積載状態を維持したままシート束201を複数のブロックに分割するこれにより、本実施形態においても、計測対象となっている位置やその近傍のシート束201にかかる荷重を一定にすることができ、計測位置でのシートの分離を安定して行うことができて、より正確な枚数計測を行えるようになる。
201 シート束
202 計測ユニット
301〜303,501 気体噴出口
304,504 受光素子
305,505 投光素子
502,503 ローラ

Claims (7)

  1. シート枚数を計測する装置であって、
    シート束を複数のブロックに分割する分割手段と、
    分割されたブロックのうち1つのシート束の側面に気体を吹き付けながら、光学的にシート枚数を計測する計測手段と
    を有することを特徴とする計測装置。
  2. 前記分割手段および前記計測手段と、前記シート束との位置関係を、前記シート束の側面に沿って相対的に移動させる移動手段を有し、
    前記移動手段により移動させながら前記計測手段でシート枚数を計測することを特徴とする、請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記移動手段は、前記分割手段と前記計測手段との相互間の位置関係を固定したまま、前記相対的な移動を行うことを特徴とする、請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記分割手段は、前記シート束の側面に対して、前記計測手段による気体の吹き付けとは異なる位置に向けて気体を吹き出す口を備え、前記口から吹き出す気体により前記シート束に隙間が生じて複数のブロックに分割されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の計測装置。
  5. 前記分割手段は、前記シート束の側面に対してローラを押し当てる手段を備え、前記ローラの押し当てによりシート束に隙間が生じて複数のブロックに分割されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の計測装置。
  6. 前記移動手段により、前記シート束に対して前記計測手段を相対的に往復移動させ、往方向への移動と復方向への移動の両方でシート枚数の計測を行うことを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の計測装置。
  7. シート枚数を計測する方法であって、
    シート束を複数のブロックに分割し、
    分割されたブロックのうち1つのシート束の側面に気体を吹き付けながら、光学的にシート枚数を計測することを特徴とする枚数計測方法。
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