JP2016201007A - 搬送設備の遠隔メンテナンスシステム - Google Patents

搬送設備の遠隔メンテナンスシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2016201007A
JP2016201007A JP2015081379A JP2015081379A JP2016201007A JP 2016201007 A JP2016201007 A JP 2016201007A JP 2015081379 A JP2015081379 A JP 2015081379A JP 2015081379 A JP2015081379 A JP 2015081379A JP 2016201007 A JP2016201007 A JP 2016201007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
inspection
video
image
server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015081379A
Other languages
English (en)
Inventor
翔平 柴田
Shohei Shibata
翔平 柴田
圭 阿久根
Kei Akune
圭 阿久根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Transport Machinery Co Ltd
Original Assignee
IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Transport Machinery Co Ltd filed Critical IHI Transport Machinery Co Ltd
Priority to JP2015081379A priority Critical patent/JP2016201007A/ja
Publication of JP2016201007A publication Critical patent/JP2016201007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】点検技能者が点検の現場である対象設備に直接赴くのに近い形で簡便に点検作業を実行し得る搬送設備の遠隔メンテナンスシステムを提供する。
【解決手段】対象設備1の各点検箇所を点検するための点検空間Sに、該点検空間S内の映像を撮影した映像データを外部に画像入力信号2aとしてリアルタイムで送信する撮像装置2を複数備え、該複数の撮像装置2から入力される画像入力信号2aを基に、点検空間S内の任意の視点から見た3D映像データを作成する映像処理部12と、該映像処理部12で作成した3D映像データを画像出力信号3aとして外部に出力する映像出力部14を備えたサーバ3と、該サーバ3から入力される画像出力信号3aを3D映像として表示する画像表示部17と、サーバ3に対して点検空間S内における視点を指示する音声入力装置18又はコントローラ16の少なくとも一方とを備えた端末装置4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔地に設置された搬送設備を点検するための遠隔メンテナンスシステムに関する。
港湾や発電所等の各種施設で用いられるクレーンやアンローダ、コンベヤ等の搬送設備においては、設備を正しく稼働させるために、定期的に点検し保守するメンテナンスの作業が必須である。こうした搬送設備の点検作業は、基本的には肉眼による目視で行われる。すなわち、点検作業者が点検の対象設備に赴き、設備内の各所にある点検箇所を直接点検して回るのである。
そういった目視による直接点検は、点検に必要な知識や技能を有する人員が常駐している施設であれば問題なく実行できるが、点検の対象となる設備は必ずしも人員の豊富な施設に設置されているとは限らない。遠隔地や交通不便な土地の施設では、搬送設備の点検作業を実施できる人員が控えていない場合がある。そのような設備では、点検作業を行うにあたり、その都度他所から点検のための人員を派遣しなければならず、交通費や人件費が嵩んでしまう。
そこで、近年においては、対象設備を撮影した画像をその他のデータと共にネットワークを通じて点検作業者のもとに送信し、遠隔地にある対象設備をネットワークを介して間接的に監視することが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2006−155584号公報
しかしながら、こういったシステムでは、例えば決まった角度から撮影した画像しか取得できないなど、得られる情報の種類や量がどうしても少なくなってしまう。上記特許文献1に記載されたメンテナンスシステムでは、点検の対象設備から送信されるデータをモニターする作業者(点検に必要な知識や技能を有する作業者。以下、本明細書中では「点検技能者」と称する)と、該点検技能者から指示を受けながら現場である対象設備で作業を行う作業者(点検に必要な知識や技能を持たない作業者)との二名の存在を前提に、対象設備のCAD情報と画像情報を対応させ、画像に表示された位置やデータが示す点検箇所を特定することで情報と点検箇所との紐付けを容易にしている。しかし、二名の作業者による点検作業では、該二名の作業者間での情報の伝達に伴って認識の齟齬やタイムラグが生じてしまい、点検技能者が対象設備に直接赴く方法と比較すると、やはり作業効率に限界があることは否めない。
本発明は、斯かる実情に鑑み、点検技能者が点検の現場である対象設備に直接赴くのに近い形で簡便に点検作業を実行し得る搬送設備の遠隔メンテナンスシステムを提供しようとするものである。
本発明は、対象設備の各点検箇所を点検するための点検空間に、該点検空間内の映像を撮影した映像データを外部に画像入力信号としてリアルタイムで送信する撮像装置を複数備え、該複数の撮像装置から入力される画像入力信号を基に、前記点検空間内の任意の視点から見た3D映像データを作成する映像処理部と、該映像処理部で作成した3D映像データを画像出力信号として外部に出力する映像出力部を備えたサーバと、該サーバから入力される画像出力信号を3D映像として表示する画像表示部と、前記サーバに対して前記点検空間内における視点を指示する音声入力装置又はコントローラの少なくとも一方とを備えた端末装置とを備えたことを特徴とする搬送設備の遠隔メンテナンスシステムにかかるものである。
而して、このようにすれば、必要な点検箇所の情報を、点検空間S内の任意の視点からの3D映像として取得することができる。
本発明の搬送設備の遠隔メンテナンスシステムにおいては、前記端末装置に前記音声入力装置を備え、該音声入力装置を介して3D映像における視点の位置又は視点の移動を指示するよう構成することが好ましく、このようにすれば、点検作業を音声入力による操作で簡便に実施することができる。
本発明の搬送設備の遠隔メンテナンスシステムにおいては、前記コントローラとして、レバーにより方向を入力できるよう構成されたジョイスティックを備え、該ジョイスティックを介して3D映像における視線の方向を指示するよう構成することが好ましく、このようにすれば、点検作業における視線の変更を手入力による操作で簡便に行うことができる。
本発明の搬送設備の遠隔メンテナンスシステムによれば、点検技能者が点検の現場である対象設備に直接赴くのに近い形で簡便に点検作業を実行し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明のシステム構成の一例を示すブロック図である。 本発明のシステム構成の一部を示す概略図である。 本発明のシステム構成の一部を示す概略図である。 本発明のシステム構成の一部を示すブロック図である。 本発明によるメンテナンスの作業手順を示すフローチャートである。 本発明によるメンテナンスの作業手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図4は本発明の実施による搬送設備の遠隔メンテナンスシステムの形態の一例を示すものである。
本実施例の搬送設備の遠隔メンテナンスシステムは、図1に示す如く、対象設備1に備えた点検空間Sの各所に設置され、該点検空間S内で撮影した画像データを送信する機能を備えた複数の撮像装置2と、該複数の撮像装置2から各々送信される画像データを受信し、それらの各画像データを送信元である各撮像装置2の座標等に基づいて合成し、画像データとして出力する機能を備えたサーバ3と、該サーバ3から入力された画像データを作業者である点検技能者に対し画像として出力する機能を備えた端末装置4とを備えてなる。
クレーンやアンローダ、コンベヤ等の搬送設備である対象設備1には、作業者が移動し、作業を行うための作業用通路等が機器類の間に設けられており、それらの作業用通路等により、図2に示す如く、作業者が保守点検作業を行う点検空間Sを形成している。点検空間Sは、複数のブロックA,B,Cに仮想的に分割され、各ブロックA,B,Cには、それぞれ複数の撮像装置2が一組ずつ備えられている。各ブロックA,B,Cからなる点検空間S内には、各所に対象設備1の点検箇所が点在している。点検箇所とは、対象設備1である搬送設備を構成する各機器や機械類のうち、点検が必要とされている箇所であり、例えば、対象設備1がクレーンであれば巻上機や巻上モータ、配電盤等である。
図2に示した例では、撮像装置2を八機一組で構成し、各ブロックA,B,Cは直方体状の空間として設定している。そして、図3に示す如く、各ブロックA,B,Cを構成する仮想直方体の各頂点に、各撮像装置2を配置している。各撮像装置2は、各々の位置から各ブロック内の空間全体を画角に収めるように配置されたカメラモジュールであり、一組の撮像装置2で各ブロック内を死角が生じないよう撮影できるようになっている。このようにして点検空間S内に多数配置された撮像装置2は、その撮影可能な範囲に対象設備1の各点検箇所を含んでいる。
各撮像装置(カメラモジュール)2は、図4に示す如く、設置された各ブロック内の映像を撮影し、画像データとして取り込むカメラ部5と、外部のサーバ3(図1参照)とデータ通信を行い、カメラ部5からの画像データを画像入力信号2aとしてサーバ3に送信する送信部6とを備えてなる。カメラ部5は、各ブロックA,B,Cを構成する仮想直方体の頂点の位置から、仮想直方体の辺を構成し前記頂点を通る三軸を画角内に収めるよう構成されており、これによって、上記したように各々の位置から各ブロック内の空間全体を画角に収めることができる。送信部6は、カメラ部5で得た画像データである画像入力信号2aと同時に、各撮像装置2毎に割り振られた座標信号2bをサーバ3に向けて送信するようになっている。送信部6とサーバ3へとの間の通信は、無線で行うようにしても良いし、有線で行うようにしても良い。
尚、図2では説明の都合上、点検空間Sを三つのブロックA,B,Cに分割した構成として図示しているが、対象設備1や点検空間Sの実際の規模や構造によってはこれより多い数のブロックで構成しても良いし、また、これより少ない数でも良く、単一のブロックで構成しても良い。また、点検空間Sを構成するブロックは、互いに一部で重なり合っていても良いし、分離していても良い。ブロックA,B,Cは、それぞれを仮想直方体として設定しているが、これと異なる形状としても良い。
また、撮像装置2は、仮想直方体の各頂点を構成するよう八機一組で構成した場合を図示しているが、一組の撮像装置2をこれよりも多い数で構成しても良いし、少ない数で構成しても良い。各ブロック内を、一組の撮像装置2によって死角のないように撮影できるようになっていれば良い。
サーバ3は、図1に示す如く、撮像装置2とのデータ通信を行う通信部7と、作業者から端末装置4を介して操作信号8aが入力される操作入力部8と、作業者から端末装置4を介して音声信号9aが入力される音声入力部9と、該音声入力部9へ入力された音声信号9aを操作指令として認識する音声認識部10と、各種の制御や情報処理を実行する制御部11とを備えてなる。制御部11は、通信部7で受信した各撮像装置2からの画像入力信号2aを、各撮像装置2毎の座標信号2bに基づいて3D映像として合成する映像処理部12と、操作入力部8と音声認識部10を介して入力される作業者からの指令に基づき、映像処理部12で合成される映像の視点を演算する演算部13を備えている。
映像処理部12は、点検空間S内の任意の一点から、その点が属するブロック内の任意の方向を見た映像を、そのブロックに備えた一組の撮像装置2から送信される画像入力信号2aを基に合成できるようになっている。こうして、システム全体としては、点検空間Sを構成する各ブロックの内部を、それぞれ死角のないよう複数の撮像装置2で撮影し、その映像を各撮像装置2の座標情報を基に合成することで、点検空間S内の任意の視点から任意の方向を見た映像を作成することができるようになっている。
尚、視点の位置や視線の方向によっては、必ずしもそのブロックに備えた一組の撮像装置2全ての映像データを使用する必要のない場合もあるが、どの撮像装置2からの映像データを使用するかは、制御部11において適宜自動的に判断される。また、ある視点からの視界に含まれるのは、必ずしもその視点の位置するブロック内のみとは限らず、例えば図2に示すようなブロック配置の場合、ブロックA内の一視点からブロックBの方向を見れば、ブロックAの内部のみならずブロックBやブロックCの内部までが視界内に入る。このような場合、制御部11は、必要に応じてブロックAのみならずブロックBやブロックCに備えた撮像装置2からの映像データも使用し、ブロックA内の視点からの映像を作成するようになっている。
映像処理部12で合成した映像のデータは、映像出力部14から画像出力信号3aとして出力されるようになっている。
端末装置4は、図1に示す如く、作業者の頭部に装着する画像表示装置15と、作業者が手入力により指令を入力するコントローラ16を備えてなる。画像表示装置15は、サーバ3の映像出力部14から出力される画像出力信号3aを立体映像として映し出す画像表示部(ヘッドマウントディスプレイ)17を備え、さらに作業者の音声を入力する音声入力装置(マイクロフォン)18を備えたヘッドセットである。マイクロフォン18は、作業者の音声を音声信号9aとしてサーバ3の音声入力部9に入力するようになっている。コントローラ16は、例えばレバーを備えて該レバーの傾きとして方向を入力できるよう構成されたジョイスティックであり、作業者からの入力操作を操作信号8aとしてサーバ3の操作入力部8に入力するようになっている。その他、コントローラ16としては、キーボードやマウスを備えたコンピュータや、画像表示機能を有するタッチパネル等、種々の型式のものを採用することができる。また、画像表示装置15には、この他に作業者に対して音声を出力するスピーカ等の音声出力装置(図示せず)を備えても良い。
次に、上記した本実施例によるメンテナンスの手順を図5、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
サーバ3の映像処理部12(図1参照)には、対象設備1の点検空間Sを構成する各ブロックA,B,Cにそれぞれ取り付けられた各一組の撮像装置2から、通信部7を介し、撮影した映像のデータが画像入力信号2aとしてその座標信号2bとともにリアルタイムで送信されている。この映像データを基に、映像処理部12は、点検空間S内の任意の視点からの任意の映像を、リアルタイムで合成するようになっている。
点検作業を行う作業者である点検技能者は、端末装置4を構成する画像表示装置(ヘッドセット)15を頭部に装着し、対象設備1を点検する機能を起動する。すると、まずステップS1として(図5参照)、ヘッドマウントディスプレイ17に対象設備1の全体図像が表示される。この全体図像には、点検対象である対象設備1の点検空間Sが併せて表示されており、点検空間Sを構成する個別のブロックA,B,Cも図示されている。
対象設備1の全体図像が表示されると、ステップS2として、サーバ3の制御部11がブロックの指定を受け付ける待ち状態となる。この受付状態において、制御部11は、作業者からの終了コマンドの入力の有無を判定するステップS3と、作業者からのブロック指定コマンドの入力の有無を判定するステップS4を繰り返す。ここで作業者からの終了コマンド又はブロック指定コマンドのいずれの入力もない限り、ステップS3とステップS4が繰り返されるが、作業者から終了コマンドが入力されると、ステップS3でフローは終了する。終了コマンドではなくブロック指定コマンドが入力された場合には、ステップS4でブロック指定コマンドが入力されたと判定され、ステップS5に移る。
ここで、終了コマンドは、作業者からマイクロフォン18と音声入力部9を介した音声入力によって入力しても良いし、コントローラ16と操作入力部8を介した手入力によって入力しても良い。ブロック指定コマンドは、ステップS1においてヘッドマウントディスプレイ17に表示された対象設備1の全体図像から、一つのブロック(例えば、ブロックA)を指定することによって入力される。入力は終了コマンドと同様、音声入力によって行っても良いし、手入力によって行っても良い。
ステップS5に移ると、ステップS4で入力されたブロック指定コマンドに従い、指定されたブロック(ここでは、ブロックA)の中の初期位置に視点が設定される。そして、映像処理部12は、ブロックAに備えた一組の撮像装置2(又は、必要に応じてブロックAに加え、ブロックB、Cに備えた撮像装置2)から画像入力信号2aとして入力された映像データを、各撮像装置2の座標信号2bに基づいて合成し、初期位置から見たブロックA内のリアルタイムの映像データを作成する。作成された映像データは映像出力部14から画像出力信号3aとして出力され、端末装置4のヘッドマウントディスプレイ17に3D映像として表示される。このとき、視線の向きは予め設定された初期値となっており、例えば、ブロックA内の一点(初期位置)からブロックB,Cの方向を見た映像が、ブロックA内部の初期映像としてヘッドマウントディスプレイ17に表示される。ヘッドマウントディスプレイ17には、ブロック内部の映像の他に、対象設備1や点検空間Sの全体図像、点検空間S内における現在の視点の位置や視線の方向、入力し得るコマンド等、各種の情報が併せて表示される。
指定ブロック内部の初期映像がヘッドマウントディスプレイ17に表示されたら、ステップS6に移り、制御部11は、再び作業者からのコマンドを受け付ける待ち状態となる。ここで受け付けるコマンドは、終了コマンド、ブロック指定コマンド、視点移動コマンド、視線移動コマンド、拡大縮小コマンドであり、それぞれ後述するステップS7、S8、S10、S12、S14でその入力の有無を判定される。
終了コマンドの入力の有無は、ステップS7で判定される。こで終了コマンドが入力されたと判定されればフローは終了し、終了コマンドの入力が判定されなければステップS8に移る。
ブロック指定コマンドの入力の有無は、ステップS8で判定される。ここでブロック指定コマンドが入力されたと判定されると、ステップS9に進み、直前のステップS8で指定されたブロック(例えば、ブロックB)へ移動する旨のメッセージが作業者に対して出力される。このメッセージは、ヘッドマウントディスプレイ17に視覚情報として表示しても良いし、スピーカ等の音声出力装置が備えられている場合には音声として出力しても良い。
その後、ステップS5へ移り、直前のステップS8で指定されたブロック(ここでは、ブロックB)へと視点が移動する。そして、指定されたブロック(ブロックB)内部の初期位置を視点とする初期映像が、ヘッドマウントディスプレイ17に表示された後、再びステップS6へと進んでコマンド受付状態となる。
尚、上記ステップS7、S8における終了コマンド及びブロック指定コマンドは、上記ステップS3、S4と同様、音声により入力しても良いし、手入力しても良い。
上記ステップS8でブロック指定コマンドの入力がないと判定された場合は、ステップS10に進む(図6参照)。ここでは、視点移動コマンドの入力の有無が判定される。視点移動コマンドは、現在の視点の座標及び視線の向きを基準とした相対的な位置関係として、例えば「前」、「後ろ」、「右」、「左」、「上」、「下」のように指定される。また、方向に加えて移動量も指定可能としても良い。例えば、「やや右」、「3メートル前」などである。視点移動コマンドの入力は、音声入力でも、手入力でも良いが、マイクロフォン18を介して音声入力するようにするとより簡便である。
ステップS10で視点移動コマンドが入力されたと判定されたら、ステップS11に進み、直前のステップS10での指定に対応した座標を視点とする映像がヘッドマウントディスプレイ17に表示される。例えば、直前のステップS10において「3メートル前」との視点移動コマンドが入力された場合には、それまでの位置から、視線方向に3メートル移動した位置からの映像が映像処理部12において合成され、ヘッドマウントディスプレイ17に表示される。視点移動後の映像がヘッドマウントディスプレイ17に表示されたら、ステップS6のコマンド受付状態へと戻る(図5参照)。
尚、視点移動の向きや距離によっては、視点の位置がブロックを跨いで移動する場合があり得るが、その場合には、いずれの撮像装置2のデータを使用するかを演算部13で適宜判定し、データを使用する撮像装置2を必要に応じて切り替えながら映像処理部12で映像を作成する。視点移動コマンドによってブロック間を移動する場合には、その旨を通知するメッセージが作業者に対して出力されるようにしても良い。
上記ステップS10(図6参照)で視点移動コマンドの入力がないと判定された場合は、ステップS12に進む。ここでは、視線移動コマンドの入力の有無が判定される。視線移動コマンドは、視点の位置している座標を中心とした視線の方向を指示するものであり、前後方向、左右方向、上下方向の角度の指定として入力される。視線移動コマンドの入力は、音声入力でも、手入力でも良いが、コントローラ16を介して手入力するようにするとより簡便である。特に、コントローラ16としてジョイスティックを備えている場合には、該ジョイスティックに備えたレバーの傾き角度として視線移動コマンドを入力するようにすると良い。
ステップS12で視線移動コマンドが入力されたと判定されたら、ステップS13に進み、直前のステップS12での指定に対応した向きの映像がヘッドマウントディスプレイ17に表示される。例えば、上記したようにコントローラ16としてジョイスティックを備えている場合には、レバーの傾き角度に追従してヘッドマウントディスプレイ17に表示される映像の向きが変更されるようにすれば、簡便且つ直感的な操作が可能である。視線移動後の映像がヘッドマウントディスプレイ17に表示されたら、ステップS6のコマンド受付状態へと戻る(図5参照)。
上記ステップS12(図6参照)で視線移動コマンドの入力がないと判定された場合は、ステップS14に進む。ここでは、拡大縮小コマンドの入力の有無が判定される。拡大縮小コマンドは、その時点で映像中に映し出されている特定の範囲の拡大表示や、その倍率を指定するコマンドである。ステップS14で視線移動コマンドが入力されたと判定されたら、ステップS15に進み、直前のステップS14での指定に対応した倍率の映像がヘッドマウントディスプレイ17に表示される。指定された倍率の映像がヘッドマウントディスプレイ17に表示されたら、ステップS6のコマンド受付状態へと戻る(図5参照)。ステップS14(図6参照)で視点移動コマンドの入力がないと判定された場合は、映像の倍率を変更することなくステップS6のコマンド受付状態へと戻る(図5参照)。
このようにして、ステップS6のコマンド受付状態においては、終了コマンドの入力の有無を判定するステップS7、ブロック指定コマンド入力の有無を判定するステップS8、視点移動コマンド入力の有無を判定するステップS10、視線移動コマンド入力の有無を判定するステップS12、拡大縮小コマンド入力の有無を判定するステップS14が繰り返され、終了コマンドが入力されない限り、その他のコマンドの入力に応じてヘッドマウントディスプレイ17に表示される映像を切り替えながら、コマンド受付状態が継続される。作業者は、頭部に装着したヘッドマウントディスプレイ17に表示される点検空間S内の3D映像を見ながら、該3D映像として映し出された点検空間S内で視点や視線を移動させ、リアルタイムで実際に点検空間S内にいるのと近い感覚で対象設備1の点検作業を実施することができる。
そして、点検に際し、現場の作業者が遠隔地にいる点検技能者から指示を受けて点検作業を行う形でなく、点検技能者自身が作業者として対象設備1の点検作業を実施することができるので、対象設備1から必要な情報を取得するにあたってタイムラグがなく、情報と点検箇所との紐付けも容易に行うことができる。しかも、対象設備1が遠隔地にある場合でも、点検作業にあたって点検技能者自身が現場である対象設備1まで赴く必要がなく、交通費や人件費を節減することができる。
以上のように、上記本実施例においては、対象設備1の各点検箇所を点検するための点検空間Sに、該点検空間S内の映像を撮影した映像データを外部に画像入力信号2aとしてリアルタイムで送信する撮像装置2を複数備え、該複数の撮像装置2から入力される画像入力信号2aを基に、点検空間S内の任意の視点から見た3D映像データを作成する映像処理部12と、該映像処理部12で作成した3D映像データを画像出力信号3aとして外部に出力する映像出力部14を備えたサーバ3と、該サーバ3から入力される画像出力信号3aを3D映像として表示する画像表示部17と、サーバ3に対して点検空間S内における視点を指示する音声入力装置18又はコントローラ16の少なくとも一方とを備えた端末装置4とを備えているので、必要な点検箇所の情報を、点検空間S内の任意の視点からの3D映像として取得することができる。
また、本実施例においては、端末装置4に音声入力装置18を備え、該音声入力装置18を介して3D映像における視点の位置又は視点の移動を指示するよう構成しているので、点検作業を音声入力による操作で簡便に実施することができる。
また、本実施例においては、コントローラ16として、レバーにより方向を入力できるよう構成されたジョイスティックを備え、該ジョイスティックを介して3D映像における視線の方向を指示するよう構成しているので、点検作業における視線の変更を手入力による操作で簡便に行うことができる。
したがって、上記本実施例によれば、点検技能者が点検の現場である対象設備に直接赴くのに近い形で簡便に点検作業を実行し得る。
尚、本発明の搬送設備の遠隔メンテナンスシステムは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 対象設備
2 撮像装置(カメラモジュール)
2a 画像入力信号
3 サーバ
3a 画像出力信号
4 端末装置
12 映像処理部
14 映像出力部
16 コントローラ
17 画像表示部(ヘッドマウントディスプレイ)
18 音声入力装置(マイクロフォン)
S 点検空間

Claims (3)

  1. 対象設備の各点検箇所を点検するための点検空間に、該点検空間内の映像を撮影した映像データを外部に画像入力信号としてリアルタイムで送信する撮像装置を複数備え、
    該複数の撮像装置から入力される画像入力信号を基に、前記点検空間内の任意の視点から見た3D映像データを作成する映像処理部と、該映像処理部で作成した3D映像データを画像出力信号として外部に出力する映像出力部を備えたサーバと、
    該サーバから入力される画像出力信号を3D映像として表示する画像表示部と、前記サーバに対して前記点検空間内における視点を指示する音声入力装置又はコントローラの少なくとも一方とを備えた端末装置と
    を備えたことを特徴とする搬送設備の遠隔メンテナンスシステム。
  2. 前記端末装置に前記音声入力装置を備え、該音声入力装置を介して3D映像における視点の位置又は視点の移動を指示するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の搬送設備の遠隔メンテナンスシステム。
  3. 前記コントローラとして、レバーにより方向を入力できるよう構成されたジョイスティックを備え、該ジョイスティックを介して3D映像における視線の方向を指示するよう構成したことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の搬送設備の遠隔メンテナンスシステム。
JP2015081379A 2015-04-13 2015-04-13 搬送設備の遠隔メンテナンスシステム Pending JP2016201007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015081379A JP2016201007A (ja) 2015-04-13 2015-04-13 搬送設備の遠隔メンテナンスシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015081379A JP2016201007A (ja) 2015-04-13 2015-04-13 搬送設備の遠隔メンテナンスシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016201007A true JP2016201007A (ja) 2016-12-01

Family

ID=57424330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015081379A Pending JP2016201007A (ja) 2015-04-13 2015-04-13 搬送設備の遠隔メンテナンスシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016201007A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020202993A1 (ja) * 2019-04-05 2020-10-08 村田機械株式会社 保守方法、保守サーバ、及びプログラム
JP2021002321A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 Mig株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002108196A (ja) * 2000-10-03 2002-04-10 Matsushita Electric Works Ltd 避難仮想体験システム
WO2014162554A1 (ja) * 2013-04-04 2014-10-09 株式会社Amatel 画像処理システムおよび画像処理用プログラム
WO2014196483A1 (ja) * 2013-06-07 2014-12-11 株式会社Dapリアライズ ライブ映像配信システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002108196A (ja) * 2000-10-03 2002-04-10 Matsushita Electric Works Ltd 避難仮想体験システム
WO2014162554A1 (ja) * 2013-04-04 2014-10-09 株式会社Amatel 画像処理システムおよび画像処理用プログラム
WO2014196483A1 (ja) * 2013-06-07 2014-12-11 株式会社Dapリアライズ ライブ映像配信システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020202993A1 (ja) * 2019-04-05 2020-10-08 村田機械株式会社 保守方法、保守サーバ、及びプログラム
JP2020170452A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 村田機械株式会社 保守方法、及び、保守サーバ
US11829958B2 (en) 2019-04-05 2023-11-28 Murata Machinery, Ltd. Maintenance method, maintenance server, and a non-transitory computer readable medium
JP7456094B2 (ja) 2019-04-05 2024-03-27 村田機械株式会社 保守方法、及び、保守サーバ
JP2021002321A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 Mig株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9628772B2 (en) Method and video communication device for transmitting video to a remote user
EP2818948B1 (en) Method and data presenting device for assisting a remote user to provide instructions
JP6309176B2 (ja) 遠隔作業支援装置、指示用端末及び現場用端末
WO2009112063A9 (en) Information processing apparatus and method for remote technical assistance
JP2004213673A (ja) 強化現実システム及び方法
JP2018501684A (ja) 作業機の遠隔操作のための表示システム
JP2008162725A (ja) エレベータリモート点検システム
JP6520273B2 (ja) クレーン作業支援システム
JP2010060344A (ja) 空間情報表示装置及び支援装置
US12054915B2 (en) Work assisting server and work assisting system
JP2016072727A (ja) 建設機械の遠隔操縦用映像伝送システム
JP2016201007A (ja) 搬送設備の遠隔メンテナンスシステム
JP2008217608A (ja) 産業機械の遠隔監視システム及び方法
EP2203878B1 (en) Information processing apparatus and method for remote technical assistance
JP2011251395A (ja) ロボット教示システム
JP3735708B2 (ja) 遠隔環境ガイド装置
JP6256874B2 (ja) 建設機械用俯瞰画像表示装置
JP7281955B2 (ja) 安全支援装置及び安全監視方法
JP7408991B2 (ja) 移動物システム、移動物、制御プログラム、及び制御方法
KR101998364B1 (ko) 고정점과 vr을 활용한 지하시설물 정보 실시간 현장 확인 시스템
WO2011148729A1 (ja) 移動機械の移動方法
KR20140008659A (ko) 로봇을 모니터링하는 교시조작 시스템 및 교시조작 방법
JP2005252831A (ja) 設備監視支援装置
KR20190109168A (ko) 복합현실 표시장치를 이용한 멀티 유저 운영시스템 및 그 방법
JP6857701B2 (ja) 作業機、表示装置および作業機の遠隔操作のための表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200107