JP2016200448A - ハンディタイプの検相・検電器 - Google Patents

ハンディタイプの検相・検電器 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、検電器及び検相器の双方の機能がスイッチ操作によって使い分けでき、この双方の機能状態を表示するための発光部の配置や、組み立てのし易さ、点検や修理のし易いこと、更に、配線工事時の確認作業の簡便性を図り、また既存配線の状態確認の簡便性を図ることができるハンディタイプの検相・検電器を提供するものである。【解決手段】所要部品を取り付けた基板が筒状本体部に収容され、基板の裏側の筒状本体部内に電源用電池が収容され、基板に取り付けた検出部と発光部を収容する先端キャップ体と、電源用電池を押圧する後キャップ体が筒状本体部の前後開口部に取り付けられ、筒状本体部の外面に検電・検相用スイッチ操作部を設け、Y結線、デルタ結線、V結線のいずれに対しても検相・検電状態を判定する制御部を基板に設け、発光部の発光形態によって検電・検相状況を報知すること。【選択図】図4

Description

本発明は、電路の相順を検知し表示する検相機能、及び電路の通電状態を検知し表示する検電機能を有する検相・検電器に関し、特に、片手操作可能なハンディタイプの検相・検電器に関する。
本発明の従来技術の一つとして、検電器がある(特許文献1)。
この特許文献1のものは、外筐体の先端側へ突出して光伝導部材を設け、光伝導部材の先端部内に検知子を収容し、外筐体内に配置した発光素子の光を光伝導部材にて導き、検知子の周辺部が発光状態となるものである。
検知子の周辺部が発光状態となるために、視認性は向上するが、光伝導部材の必要性と、防水構造にする場合の組み立て構成が複雑化する。
また、検相機能を備えておらず、それに係る表示等は定かでない。
また、本発明の従来技術の一つとして、検相器がある(特許文献2)。
この特許文献2のものは、同相判定結果と相回転検出結果とを外部通知するために、表示ランプによる点灯・点滅表示、スピーカからの音声メッセージを採用している。
しかし、具体的な表示方法は不明であり、表示ランプの配置や、検相器の構成等については不明である。
また、検電機能を備えておらず、それに係る表示等は定かでない。
特許第3463750号公報 特開2010−54300号公報
上記のように、特許文献1及び特許文献2にて、検電器、及び検相器は公知であるが、双方の機能を備え、且つ、検電器及び検相器の双方の機能状態を表示するための発光部の配置や、組み立て構成のし易さや点検のし易さを考慮した構成は開示されていない。
本発明は、作業者が衣服の胸ポケットなどに入れて移動することができる携帯性に優れ、作業者が片手で握持した状態で、検電器及び検相器の双方の機能をスイッチ操作によって使い分けることができるようにし、配線工事時の電路の確認作業の簡便性を図り、また、既存配線の状態確認の簡便性を図ることができるハンディタイプの検相・検電器を提供する。
また、検相・検電器の本体を構成する筒状本体部内への配線基板の収容によって、配線基板の安定保持と、検電及び検相の双方の機能状態を表示する発光部の配置と、配線基板に取り付けたスイッチ部と外部操作するスイッチ操作部との対応配置等が容易に達成できるハンディタイプの検相・検電器を提供する。
更に、組み立て、点検、修理のし易さを考慮したハンディタイプの検相・検電器を提供する。
更に、3相電路がY結線、デルタ結線、V結線のいずれの場合にも、相順判定を容易に行うことができ、小型化、低コスト化を達成したハンディタイプとして好適な検相・検電器を提供する。
請求項1の本発明のハンディタイプの検相・検電器は、
電路を検知する検知部と、
前記検知部の検知に基づき前記電路のY結線、デルタ結線、V結線のいずれに対しても検相・検電状態を判定する制御部と、
前記制御部の判定結果に応じて異なる発光状態となる発光部と、
前記制御部の動作モードを検相モードと検電モードに切り替えるスイッチ部と、
前記検知部、前記制御部、前記発光部及び前記スイッチ部が電気配線された配線基板と、
電源用電池を有し、
前記発光部を覆う透光カバー部と、前記透光カバー部から前方へ延出し前記検知部を収容する突出部とを先端に備えた片手握持形態をなす合成樹脂製中空筒状本体部を有し、
前記筒状本体部は、前記筒状本体部の長さ方向に沿って前記配線基板が収容支持され、前記配線基板の裏側位置に前記筒状本体部の長さ方向に沿って前記電源用電池が収容され、後面開口に前記電源用電池の後面を弾性押圧する合成樹脂製後キャップ体が着脱自在に取り付けられ、前記スイッチ部に対応し外部操作可能なスイッチ操作部と、検相・検電のモード表示部を有し、
前記制御部は、前記検相モード状態において、3相電路の一つの電路検知から次の電路検知までの検相操作間隔の基準値として所定時間を設定し、前記検相操作間隔が、前記所定時間未満または前記所定時間以内の場合は正規の相順判定を行い、前記所定時間以上または前記所定時間を超えたとき前記発光部が所定のエラー発光状態となる
ことを特徴とする。
請求項2の本発明のハンディタイプの検相・検電器は、
請求項1において、
前記発光部は前記配線基板の前部に配置され、前記検知部は、前記配線基板の前端部から前記発光部より更に前方へ棒状または板状に突出するリード部の全体または前記リード部の先端部で構成され、前記突出部は前記検知部を収容するよう前記透光カバー部から前方へ棒状または板状に延出する
ことを特徴とする。
請求項3の本発明のハンディタイプの検相・検電器は、
請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
前記スイッチ部は、プッシュ操作によって電源ON状態、検相モード状態、及び検電モード状態に切り替わる単一のプッシュスイッチで構成され、
前記モード表示部は、前記検電モード表示部と前記検相モード表示部を有し、
前記電源ON状態で、前記検電モード表示部と前記検相モード表示部の双方が発光状態となり、所定時間後に検電モードまたは検相モードに切り替わる
ことを特徴とする。
請求項4の本発明のハンディタイプの検相・検電器は、
請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、
前記発光部は、異なる色で発光する単一または複数の発光素子で構成され、
前記検相モードにおいて、前記電路がY結線、デルタ結線、V結線のいずれに対しても、前記制御部の判定に基づく順(正)相、逆相、同相に応じた報知を、前記発光部による異なる発光パターンにて行う
ことを特徴とする。
請求項5の本発明のハンディタイプの検相・検電器は、
請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、
前記検電モードから前記検相モードに切り替わったままの状態が所定時間継続すれば、前記制御部は、自動的に検電モードに切り替えるように構成した
ことを特徴とする。
請求項6の本発明のハンディタイプの検相・検電器は、
請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、
前記検相操作間隔が前記所定時間未満または前記所定時間以内である場合の検相操作によって、断線、欠線、接地線等の死線を所定回数検出したとき、前記発光部が所定のエラー発光状態となる
ことを特徴とする。
請求項7の本発明のハンディタイプの検相・検電器は、
請求項1乃至請求項6のいずれかにおいて、
前記検相モードにおける前記発光部の発光状態の説明図を、外部から視認可能に前記本体部の長さ方向に設けた
ことを特徴とする。
請求項1の本発明では、検相・検電器の器体が、透光カバー部と突出部を備えた合成樹脂製の中空筒状本体部と、合成樹脂製の後キャップ体で構成され、本体部には配線基板と電源用電池が収容され、突出部に検知部が収容され、透光カバー部に発光部が収容され、後キャップ体で電源用電池を弾性押圧する。更に、本体部には、検相モードと検電モードの切り替えスイッチ部を操作するスイッチ操作部と、検相・検電のモード表示部を設ける。
このため、検知部、発光部、検相モードと検電モードの切り替えスイッチ部、及び制御部を組み付けた配線基板とすることができるため、主要回路部がコンパクト化されて筒状本体部内に組み込まれることとなり、筒状本体部内への配線基板の収容がし易く、検知部及び発光部を所定位置へ収容できる組み立てが容易となる。
また、筒状本体部内には、左右支持部に配線基板が筒状本体部の長さ方向に沿って収容支持されるため、筒状本体部内における配線基板の位置が定まり、スイッチ操作部に対する所定位置にスイッチ部を配置でき、安定したスイッチ操作が達成できる。
更に、配線基板の裏側位置に筒状本体部の長さ方向に沿って電源用電池を収容する電池収容部が確保でき、配線基板と電源用電池を所定長さの筒状本体部内にコンパクトに収容できる構成となり、ハンディタイプの検相・検電器として好適な構成となる。
また、透光カバー部から前方へ延出する突出部に検知部を収容するため、配線が混み合う狭い箇所においても、隣り合う配線に触れることなく正確な検知ができると共に、検知部を収容する突出部によって、検電・検相の作業中における検知部の保護が達成できる。
また、本体部の前後が透光カバー部と突出部、及び後キャップ体で塞げば、電気絶縁性の防水構造のハンディタイプの検相・検電器となる。
また、後キャップ体が本体部に着脱自在に結合すれば、本体部からの後キャップ体の取り外しによって、電池交換がし易く、且つ基板の挿入及び引き出しが可能となり、組み立て及び配線基板の点検も容易となる。
また、制御部は、検相モード状態において、3相電路の一つの電路検知から次の電路検知までの検相操作間隔の基準値として所定時間を設定し、検相操作間隔が、前記所定時間未満または前記所定時間以内の場合は正規の相順判定を行い、前記所定時間以上または前記所定時間を超えたとき前記発光部が所定のエラー発光状態となる。このため、制御部に含まれるクロック信号発生部のクロックパルスの精度向上のための対策等が不要となり、低価格で且つ小型化に適し、軽量なハンディタイプの検相・検電器を提供できることとなる。
また、請求項2の本発明では、発光部は配線基板の前部に配置され、検知部は、配線基板の前端部から発光部より更に前方へ棒状または板状に突出するリード部の全体またはリード部の先端部で構成され、突出部は検知部を収容するよう透光カバー部から前方へ棒状または板状に延出する。
このため、棒状または板状に延出する突出部内に検知部が収容されるため、配線が混み合う狭い箇所であっても、隣り合う配線に触れることなく正確な検知ができると共に、検知部を収容する突出部によって、検電・検相の作業中における検知部の保護が達成できる。
また、リード部全体を検知部とする場合は、電路に対して突出部の先端以外の箇所による検知も可能となり、検知操作がし易くなる。
また、リード部全体を検知部とする場合は、接地相を検知する際に他相の誘導電圧の影響によって正確な検知ができない場合がある。これの解決のために、リード部は、その先端部以外の部分に電気的シールドを施した状態で突出部内に収容し、先端部のみを検知部とし、この先端部の検知部にて、検相・検電の作業を行うことにより、他相の誘導電圧の影響を受けずに正確な検知が達成できる。
また、請求項3の本発明では、スイッチ部は、プッシュ操作によって電源ON状態、検相モード状態、及び検電モード状態に切り替わる単一のプッシュスイッチで構成され、モード表示部は、検電モード表示部と検相モード表示部を有し、電源ON状態で、検電モード表示部と検相モード表示部の双方が発光状態となり、所定時間後に検電モードまたは検相モードに切り替わる。
このため、スイッチ部は、プッシュ操作によって、電源ON状態、検相モード状態、及び検電モード状態に切り替わる単一のプッシュスイッチ構成であるため、これらの切り替え操作を片手親指で操作し易いものとなる。また、電源ON状態で、検相モード表示部と検電モード表示部の双方が発光状態となるため、電源スイッチを特別に設けなくても、検相モードと検電モードの双方が動作可能であることを視認させることができる。
また、請求項4の本発明では、発光部は異なる色で発光する単一または複数の発光素子で構成され、
検相モードにおいて、電路がY結線、デルタ結線、V結線のいずれに対しても、制御部の判定に基づく順(正)相、逆相、同相に応じた報知を、発光部による異なる発光パターンにて行う。
このため、スイッチ操作部の近傍前方に位置する光拡散性透光カバー部を通して視認できる発光部の
発光パターンによって、作業者は順(正)相、逆相、同相、エラーを確認でき、作業の効率化が図れる。
また、請求項5の本発明では、検電モードから検相モードに切り替わったままの状態が所定時間継続すれば、制御部は、自動的に検電モードに切り替わる。
検相モードは、電圧検知ができない状態である。この状態では作業者は、電路に電圧が印加された活線であるか否かを判断できないため、活線に人体が触れると危険である。
本発明では、検電モードから検相モードに切り替わり、その状態で検相作業に入らずに放置したままの状態が所定時間(例えば、6秒のような数秒間)継続すれば、制御部のタイマ機能により、自動的に検電モードに切り替わり、活線に対して電圧検知ができるため、活線であることが判明され、この危険を回避でき安全性を確保できることとなる。
また、請求項6の本発明では、検相操作間隔が所定時間未満または所定時間以内である場合の検相操作によって、断線、欠線、接地線等の死線を所定回数検出したとき、発光部が所定のエラー発光状態となる。
このため、3相電路の正規の検知操作によって、死線検出が所定の複数回行われたことを把握できることとなる。
また、請求項7の本発明は、検相モードにおける発光部の発光状態の説明図を、外部から視認可能に本体部の長さ方向に設けるため、作業者が、検相モードにおける発光部の発光状態と、発光形態の説明部との一致を確認すれば、検相結果が順(正)相、逆相、同相、エラーのいずれであるかの確認が容易となる。それゆえ、熟練者でなくても、容易に検相作業を行えることとなる。
本発明に係る検相・検電器の正面図である。 本発明に係る検相・検電器の内部構成を説明するための断面正面図である。 本発明に係る検相・検電器の内部構成を説明するための断面背面図である。 本発明に係る検相・検電器の内部構成を説明するための断面側面図である。 本発明に係る検相・検電器の内部構成を説明するための縦断面図である。 本発明に係る検相・検電器の外観斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る検相・検電器の内部構成を説明するための断面側面図である。 電路の結線図であり、(イ)はY結線図、(ロ)はデルタ結線図、(ハ)はV結線図である。 本発明に係る検相・検電器の制御に係るブロック図である。
本発明は、検電器及び検相器の双方の機能がスイッチ操作によって使い分けることができるようにして、配線工事時の確認作業の簡便性を図り、また既存配線の状態確認の簡便性を図ることができるハンディタイプの検相・検電器を提供するものである。
本発明に係るハンディタイプの検相・検電器1は、
電路を電気的非接触にて検知する検知部2と、
検知部2の検知に基づき電路のY結線、デルタ結線、V結線のいずれに対しても検相・検電状態を判定する制御部3と、
制御部3の判定結果に応じて異なる発光状態となる発光部4と、
制御部3の動作モードを検相モードと検電モードに切り替えるスイッチ部6と、
検知部2、制御部3、発光部4及びスイッチ部6が電気配線された配線基板7と、
電源用電池8を有し、
発光部4を覆う透光カバー部15Aと、透光カバー部15Aから前方へ延出し検知部2を収容する突出部15Bとを先端に備えた片手握持形態をなす合成樹脂製中空筒状本体部5を有し、
筒状本体部5は、筒状本体部5の長さ方向に沿って配線基板7が収容支持され、配線基板7の裏側位置に筒状本体部5の長さ方向に沿って電源用電池8が収容され、後面開口に電源用電池8の後面を弾性押圧する合成樹脂製後キャップ体17が着脱自在に取り付けられ、スイッチ部6に対応し外部操作可能なスイッチ操作部10と、検相・検電のモード表示部11を有し、
制御部3は、検相モード状態において、3相電路の一つの電路検知から次の電路検知までの検相操作間隔の基準値として所定時間を設定し、前記検相操作間隔が、前記所定時間未満または所定時間以内の場合は正規の相順判定を行い、前記所定時間以上または前記所定時間を超えたとき前記発光部が所定のエラー発光状態となる構成である。
[第1実施形態]
この検相・検電器1を更に具体化した第1実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
電路を電気的非接触にて検知する検知部2と、検知部2の検知に基づき前記電路の検相・検電状態を判定する制御部3と、制御部3の判定結果に応じて異なる発光状態となる発光部4と、前後に開口し片手握持形態をなし検相・検電器1の本体を構成する合成樹脂製中空筒状本体部5と、制御部3の動作モードを検相モードと検電モードに切り替えるスイッチ部6と、検知部2、制御部3、発光部4及びスイッチ部6等が電気配線された配線基板7と、電源用電池8を有する。
筒状本体部5の内部に形成した左右支持部9に、配線基板7が筒状本体部5の長さ方向に沿って収容支持され、電源用電池8が配線基板7の裏側位置に筒状本体部5の長さ方向に沿って収容される。
筒状本体部5には、スイッチ部6を外部操作可能なスイッチ操作部10と、スイッチ操作部10の前側に外部から視認可能なモード表示部11を設け、配線基板7の前部には、本体部5の前面開口5Aから前方に突出する位置に発光部4が配置され、配線基板7の前端部から発光部4より更に前方へ突出するリード部14の先端部に検知部2を有する。モード表示部11は、検電モード表示部12と検相モード表示部13を有する。
発光部4を覆う透光カバー部15Aと、透光カバー部15Aから前方へ延出し検知部2を収容する突出部15Bとが一体形成された合成樹脂製光拡散性先端カバー部15が、本体部5の前面開口5Aを塞ぐように取り付けられ、電源用電池8の後面をコイルばね16にて弾性押圧する合成樹脂製後キャップ体17が、本体部5の後面開口5Bを塞ぐように取り付けられた構成である。
制御部3は、マイクロプロセッサやメモリを含む演算処理部3A及びクロック信号発生部3B等を有し、電路に対する検相・検電操作において、検知部2の検知に基づき、検相・検電の判定を基準値との比較によって行う。
片手握持形態の中空の筒状本体部5は、前後に開口5Aと5Bを有し、筒状本体部5の内面には、左右同等位置に支持部9、9が一体形成され、この支持部9、9に前後方向に長尺のプリント配線基板7の左右縁部が支持される。プリント配線基板7の左右幅は、後部領域7Aに比して前部領域7Bが狭くなる寸法でもって、前後に長い長尺の板状形態である。左右支持部9、9は相互に対面する溝9Aを有し、この溝9Aは後端が開口し前端が塞がる形状でもって、この前端の塞がる部分がストッパ9Sとなる。
これによって、制御部3等を取り付けたプリント配線基板7は、その左右縁部を左右支持部9、9の左右溝9Aに対応する関係でもって筒状本体部5の後端開口5Bから挿入し、プリント配線基板7の左右幅が前部領域7Bよりも広くなった後部領域7Aの左右縁部を左右支持部9、9の左右溝9Aに挿入する。この挿入は、後部領域7Aの左右縁部の前端部が、左右支持部9、9の左右溝9Aの前端部であるストッパ9Sに衝突する位置まで行う。これによって、プリント配線基板7は全体が筒状本体部5内に収容され、筒状本体部5内の略上半分より上方位置の所定位置に、がたつきを制限した状態で保持される。この状態で、プリント配線基板7の前端部は、筒状本体部5の前面開口5Aから前方へ突出した状態であり、発光部4は、筒状本体部5の前面開口5Aから前方へ突出した露出状態となる。
プリント配線基板7の前部には発光部4が配置され、配線基板7の前端部から発光部4より更に前方へ突出して検知部2が配置される。発光部4は、異なる色で発光する単一の発光素子で構成されるものでもよく、また、それぞれ異なる発光色の発光素子の複数で構成されるものでもよい。以下に記載する実施形態は後者の形態に係るものであり、発光部4は、図示のように、第1発光素子の赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと、第2発光素子の緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bが左右配置される構成である。
また、検知部2の構成として、配線基板7の前端部から発光部4より更に前方へ棒状または板状に突出する銅製のリード部14を設け、第1の構成は、このリード部14全体を検知部2とする。また、第2の構成は、リード部14の先端部以外の部分に電気的シールドを施した状態で突出部15B内に収容し、先端部のみを検知部2とする。この第2の構成によって、接地相を検知する際に、検知部2が他相の誘導電圧の影響を受けることにより生じる誤検知を防止することができる。
検知部2は、配線基板7の前端部から前方へ棒状または板状に突出するリード部14の全体を検知部2とするか、リード部14の先端部を検知部2とするかのいずれであっても、突出部15Bは、検知部2を収容するよう透光カバー部15Aから前方へ棒状または板状に延出する形態である。
また、検知部2は、制御部3との関係において、リード部14の先端部に取り付けた検知素子とする形態でもよい。この場合も、突出部15Bは、検知部2を収容するよう透光カバー部15Aから前方へ棒状または板状に延出する形態である。
以下、検知部2が、上記第2の構成において説明する。
発光部4を構成する第1発光素子4Aと第2発光素子4Bを覆う透光カバー部15Aと、透光カバー部15Aから前方へ延出しリード部14とその先端の検知部2を収容する突出部15Bとが一体形成された合成樹脂製光拡散性先端カバー部15が、本体部5の前面開口5Aを塞ぐように取り付けられる。先端カバー部15は乳白色等の透光部材であり、内面が細かい凹凸形状の粗面をなし、第1発光素子4Aと第2発光素子4Bの発光が拡散し、先端カバー部15の外部において、第1発光素子4Aと第2発光素子4Bの発光が、透光カバー部15Aの広範囲を照らす状態に見える。
先端カバー部15は、第1発光素子4A、第2発光素子4B、リード部14、及び検知部2を安定して保護するために、本体部5の前面開口5A周縁に接着状態で本体部5に取り付けている。この状態で、プリント配線基板7の交換や、プリント配線基板7に取り付けた制御部3等の各部品の点検等の場合には、プリント配線基板7は、その後端部をペンチなどの工具によって掴み、本体部5から引き出すことができる。
なお、先端カバー部15が、筒状本体部5の前面開口5Aの周縁とネジ結合によって着脱自在な構成とすることにより、第1発光素子4A、第2発光素子4B、リード部14、及び検知部2等の点検修理を行い易くなる。即ち、プリント配線基板7が本体部5内に収容された状態で、先端カバー部15を取り外せば、第1発光素子4A、第2発光素子4B、リード部14、及び検知部2が、本体部5の前方へ露出するため、これらの点検修理を行うことに適する。
上記のように、プリント配線基板7が筒状本体部5内に収容された状態で、プリント配線基板7の裏側の空間に、筒状本体部5の後端開口5Bから電源用電池8が2本直列状態に収容される。筒状本体部5内の電源用電池8の収容部には、筒状本体部5の長さ方向である長軸に交差する短軸方向(左右方向)に、相対する制限突状部18が筒状本体部5に形成される。これによって、電源用電池8は、左右方向の移動が制限突状部18で制限され、上下方向がプリント配線基板7と筒状本体部5の内面で移動が制限されることにより、電池のがたつきを制限する。
筒状本体部5の後面開口5Bの周縁部には、ネジ結合にて後キャップ体17が着脱自在に取り付けられる。筒状本体部5に後キャップ体17を取り付けることによって、後キャップ体17の内側に設けたコイルばね16が、電源用電池8のマイナス端子である後面を弾性押圧する。この弾性押圧によって、電源用電池8のプラス端子である前面が、プリント配線基板7の前部領域7Bから裏側へ垂下するプラス端子板20に押圧される。これによって、電源用電池8の電力は、プラス側がプラス端子板20からプリント配線基板7の制御部3等の電気部品へ供給され、マイナス側がコイルばね16を通してプリント配線基板7の制御部3等の電気部品へ供給される。プリント配線基板7の前部領域7Bの裏側には、プラス端子板20と発光部4との間に発音部としてブザー19が取り付けられている。
筒状本体部5には、スイッチ部6に対応して外部操作可能なスイッチ操作部10と、スイッチ操作部10の前側に、外部から視認可能なモード表示部11として検電モード表示部12と検相モード表示部13を設けている。外部から視認可能な検電モード表示部12と検相モード表示部13は、スイッチ操作部10に隣接した前側に配置される。筒状本体部5には、スイッチ操作部10の後方に向けて直線状に、検相モードにおける発光部4である第1発光素子4Aと第2発光素子4Bの発光状態の説明部23を、外部から視認可能に筒状本体部5の長さ方向に設ける。この説明部23は、順(正)相の状態図23A、逆相の状態図23B、同相の状態図23C、エラーの状態図23Dで構成しており、これらは、それぞれの発光状態を絵図と文字で表示している。説明部23の絵図と文字は、筒状本体部5に印刷等にて形成している。このようなモード表示部11、スイッチ操作部10、及び説明部23は、筒状本体部5の長さ方向軸に沿って、筒状本体部5の上面に直線状の配置である。
また、作業者が、検相モードにおける発光部4の発光状態と、発光形態の説明部23との一致を確認すれば、検相結果が順(正)相、逆相、同相、エラーのいずれであるかの確認が容易となる。それゆえ、熟練者でなくても、容易に検相作業を行えることとなる。
検電モード表示部12は、透光材で形成した雷光状の検電モードマーク12Aと、その裏側に配置する一色発光ダイオード(LEDという)で構成する検電モード用発光素子12Bとで構成する。また、検相モード表示部13は、透光材で形成した相回転矢印と三相Y結線状の組み合わせで示す検相モードマーク13Aと、その裏側に配置する二色発光ダイオード(LEDという)で構成する検相モード用発光素子13Bとで構成する。
プリント配線基板7には、検電モード用発光素子12Bと検相モード用発光素子13Bが取り付けられている。プリント配線基板7が筒状本体部5内の所定位置へ収容された状態で、検電モード用発光素子12Bが検電モードマーク12Aの裏側の光導部に対向し、且つ、検相モード用発光素子13Bが検相モードマーク13Aの裏側の光導部に対向する。
上記のように、筒状本体部5の後面開口5Bからプリント配線基板7を筒状本体部5内に挿入し、左右支持部9、9に支持した状態で、先端カバー部15の突出部15B内にリード部14と検知部2が収容され、透光カバー部15A内に第1発光素子4Aと第2発光素子4Bが収容される。この状態で、筒状本体部5の後面開口5Bから電源用電池8をプリント配線基板7の裏側空間へ挿入し、筒状本体部5の後面開口5Bを後キャップ体17で塞ぐ。これによって、電源用電池8の電力がプリント配線基板7に取り付けた制御部3等へ供給状態となり、検相・検電器1は動作可能状態となる。実施形態では、電源用電池8は、直径が略10mmの2本の単4形電池が、筒状本体部の長さ方向に直列接続状態に収容される。電源用電池8は、再充電可能な2次電池または再充電できない1次電池のいずれでもよい。
検相・検電器1は、筒状本体部5を片手で握持した状態で、スイッチ操作部10の操作が可能となる形態である。このため、筒状本体部5は、片手握持が容易な直径及び長さの筒状をなす。第1実施形態において、検相・検電器1の通常の操作状態では、検知部2が前方に向き、スイッチ操作部10と説明図23が上側に位置する態勢となるように、作業者が筒状本体部5を片手で握持し、握持する手の親指でスイッチ操作部10を操作する。検知部2は、電気的絶縁性のある合成樹脂製の先端カバー部15の突出部15B内に収容されているため、検相または検電対象となる電路に直接接触せず、電気的に非接触状態にて電路の通電状態を検知することとなり、作業者の安全性が確保される。
作業者が筒状本体部5を片手で握持し易い形態とするために、筒状本体部5の基本形状は、直径が略17mmの円筒状をなす。そして、筒状本体部5の上下面には、筒状本体部5の上面に配置したスイッチ操作部10、モード表示部11及び説明部23と、これに対向する底面部分は、前記直径よりも若干大径の直径20mmに形成し、説明部23の前側にスイッチ操作部10とモード表示部11を弧状に窪ませて形成する。これによって、スイッチ操作部10の操作の容易さと、モード表示部11の視認のし易い効果が得られる。更に、筒状本体部5の上下面が膨出していることによって、筒状本体部5を片手で握持した状態が安定し、スイッチ操作がし易く、検相・検電作業がし易い効果が得られる。
なお、上記筒状本体部5の断面形状は、円筒形状であるが、略楕円形状または略長円形状でもよい。即ち、スイッチ操作部10と説明部23が上側に位置する状態において、筒状本体部5の上下方向の直径に対して左右方向の直径を小さく形成した形態とすることにより、所謂、筒状本体部5の断面形状が、略楕円形状または略長円形状を呈する形態でもよい。
検相・検電器1は、これを使用する作業者の持ち運びの便利さのために、筒状本体部5の左右側面のいずれかに、筒状本体部5の後端部の外部に結合する支持部22を介して、弾性復帰可能なフック21を取り付けている。このため、作業者が衣服のポケットに検相・検電器1を収容した状態で、そのポケットの開口縁にフック21を掛けることにより、筒状本体部5とフック21との間にポケットの開口縁を挟むため、検相・検電器1をポケット内に保持できる。
検相・検電器1は、検相操作または検電操作を行う際に、作業者が感電しないように電気絶縁性を有する構成である。このため、モード表示部11及び説明部23を含めた筒状本体部5、先端カバー部15、及び後キャップ体17が電気絶縁性を有する合成樹脂製で形成される。
次に、検相操作及び検電操作における表示について記載する。
上記のように、筒状本体部5内にプリント配線基板7と電源用電池8が収容されて検相・検電器1が動作可能状態となる。この状態は電源OFFであり、第1発光素子4A、第2発光素子4B、検電モード用発光素子12B、及び検相モード用発光素子13Bは、消灯(非発光)状態である。
この状態で、検相・検電を開始する場合は、スイッチ操作部10を所定時間(例えば、3秒のような数秒間)押し続けると、電源ONになり、ブザー19が一時的に発音すると共に、モード表示部11の検電モード用発光素子12Bと検相モード用発光素子13Bの双方が一時的に点灯(発光)し、その直後に検電モード用発光素子12Bが橙色点滅状態となり、検電モードになったことを報知する。
この検電モードにおいて、検電作業を行う場合は、被検電路へ検知部2を収容する突出部15Bを近接または接触させることにより、その被検電路が活電状態か非活電状態かを検電できる。
この検電操作によって、被検電路が所定の電圧が印加されている活電路(電圧印加状態)であれば、発光部4の第1発光素子4Aが赤色発光の点滅状態になると共に、ブザー19が発音する。
また、この検電操作によって、被検電路が所定の電圧が印加されていない死線(断線、欠相、接地線等)であれば、発光部4の第1発光素子4Aと第2発光素子4Bの双方は点灯せず、ブザー19も発音しない。
このようにして、被検電路が活電状態(電圧印加状態)か、断線等の非活電状態かの検電ができる。
検電モードにおいて、スイッチ操作部10を1回押すことにより、モードが検相モードに切り替わり、検相モード用発光素子13Bが赤色点滅状態となり、検相モードであることを報知する。
この検相モードにおいて、検相作業を行う場合は、スイッチ操作部10を1回押すことにより、検相モード用発光素子13Bの点滅が止み、緑色連続点灯状態になり、検相スタンバイ、即ち、検相作業開始可能状態になったことを報知する。
この状態において、検相作業を開始する。例えば、図8の(イ)〜(ハ)に示すように、3相電路がY結線、デルタ結線、V結線の場合の検相作業は、3相電路R、S、Tの相のひとつひとつに検知部2を収容する突出部15Bを近接または接触させて検相を行う。この場合、検相操作間隔(検相作業時間ともいう)を極めて短く制限した方式を採用している。即ち、一つの電路に検知部2を収容する突出部15Bを近接または接触させて検相を行った時から所定時間(例えば、3秒のような数秒間)と定めた検相操作間隔内に次の電路の検相を行わなければ、制御部3のタイマ機能によりエラーとなる構成である。このエラーによって、第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bは交互点灯状態となり、エラーを報知する。
上記のように検相操作間隔(検相作業時間ともいう)を所定時間に制限した理由は、以下の理由による。
即ち、クロック信号発生部3Bを安定した周期のクロックパルスを発生する、所謂周期変動が無い精度の高いクロックパルスを発生する基準クロックパルス発生器とすれば、大幅なコストアップとなり、低価格のハンディタイプの検相・検電器には適さないものとなる。
また、そのような高動作能力の基準クロックパルス発生器ではない低コストのクロック信号発生部3Bの場合は、発生するクロックパルスの精度が低下する。特にクロックパルスの発生時間が長くなるほど検相判定精度が低下し、誤差が大きくなる。このため、その補正回路が必要であり、または、標準時刻信号を電波によって受信して、このクロックパルスの誤差を補正する回路構成とする等の補正対策が必要となる。しかし、このような補正対策を講じればコストアップとなり、小型化に適さないものとなる。
本発明は、このような補正対策を講じる必要がなく、また精度の高いクロックパルスを発生する基準クロックパルス発生器を採用することなく、低コストのクロック信号発生部3Bを採用し、低価格で且つ小型化に適し、軽量なハンディタイプの検相・検電器1を提供できるようにするものである。
このような低コストのクロック信号発生部3Bの場合は、クロックパルスの発生時間が長くなるほど検相判定精度が低下するが、短い時間であればその誤差が許容できるため、本発明は、短時間のうちに検相作業を行うという制限を課すことにより、許容できる判定結果が得られるようにするものである。
本発明では、低コストのクロック信号発生部3Bを採用し、且つ、作業者による検相作業時間を制限した短時間以内とするために、検相モード状態において、3相電路の一つの電路の検知を行ってから次の電路の検知を行うまでの時間を検相操作間隔とし、制御部3は、この検相操作間隔の基準値として所定時間を設定し、前記検相操作間隔が、前記所定時間未満または所定時間以内の場合は正規の相順判定を行い、前記所定時間以上または前記所定時間を超えたとき発光部4が所定のエラー発光状態となる構成である。
この判定基準となる所定時間は短い程、制御部3による判定精度が高くなるが、作業者が的確に検相作業を行うことができる時間の確保と、クロックパルスによる精度誤差を許容できる時間等を考慮して決定することとなる。
その一つとして、前記所定時間を10秒以下の数秒程度に設定することとし、その中でも前記所定時間を2〜3秒のように極力短く設定した検相・検電器をテストしたところ、良好な結果を得ることができた。
なお、誤差の比較的少ないクロックパルスを発生する低コストのクロック信号発生部3Bが今後開発され、且つ、作業者による検相作業を制限した短時間で終わらせるようにすることを考慮すれば、前記所定時間を60秒以内と定める場合でも、本発明の所期の目的を達成することができる。
実施例では、前記所定時間を極力短く設定する一つの形態として、前記所定時間を3秒に設定しており、検相操作間隔が3秒未満または3秒以内の場合は、正規の検相操作が行われたものと判定し、一方、検相操作間隔が3秒以上または3秒を超えたときエラーと判定し、発光部4が所定のエラー発光状態となる。これによって、クロック信号発生部3Bが発生するクロックパルスの精度誤差を考慮しなくても、制御部3が行う判定は、正規の判定が達成できたものとすることができる。
このため、前記所定時間未満または以内の間隔で3相電路の各電路の検相作業を順次行い、合計3回の検知操作を行うことにより、この検相作業に従って制御部3は、3相電路の相順(位相のずれの順番)を判定する。
実施例では、3相電路の検相において、3相電路の一つの電路の検知が行われたとき、ブザー19がピー、ピーと所定回数(実施例では4回)発音したとき正規の検知が行われたこととなり、その直後に次の電路の検知を行う。もし、このブザー19の発音が4回ではなく、例えば2回の直後に次の電路の検知を行えばエラーとなり、発光部4がエラーの報知状態となる。このエラー発光状態は、第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bは交互点灯状態となり、報知される。
実施例では、一つの電路の検知を行い、ブザー19がピー、ピーと所定回数(実施例では4回)発音してから、次の電路の検知を行うまでの時間である検相操作間隔が、制御部3に基準値と定めた所定時間(実施例の3秒)未満または以内の場合は、制御部3はクロック信号発生部3Bが発生するクロックパルスを基準とするタイマ機能により正規の検知操作が行われたものと判定する。一方、検相操作間隔が、所定時間(実施例の3秒)以上または超えたときは、制御部3のタイマ機能によりエラーと判定し、発光部4が所定のエラー発光状態となる。即ち、第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bは交互点灯状態となり、エラーが報知される。
上記のように、3相電路の検相において、上記所定時間(例えば、3秒のような数秒間)未満または前記所定時間以内の検相操作間隔によって電路の検相が順次行われた場合において、断線、欠線、接地線等の死線を所定回数検出したときは、制御部3の判定によって、発光部4が所定のエラー発光状態となる。このエラー発光状態は、第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bは交互点灯状態となり、報知される。
実施例では、上記所定回数を2回と定めている。このため、上記所定時間と定めた3秒未満または3秒以内の検相操作間隔によって電路の検相が順次行われた場合において、断線、欠線、接地線等の死線の検出が2回あれば、発光部4が上記のように、第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bは交互点灯状態となり、エラーが報知される。
本発明の検相・検電器1による検相は、電路がY結線、デルタ結線(三角結線)、V結線のいずれに対しても有効に作用するものであり、以下、この検相・検電器1による検相の具体例を記載する。
先ず、図8(イ)に示すY結線の場合の検相の判定は、次のように行われる。
即ち、
交流の3相電路のR相、S相、T相の各相の対地電圧は、それぞれ120度の位相差である。この3相電路の検相は、検知部2によって順次各相を1回ずつ検知し、計3回の検知操作によって、順相(正相)か、逆相か、同相かの判定を制御部3が行う。このため、進み角判定を行う方式では、例えば、R相、S相、T相を検知部2によって順次検知したときの制御部3の判定結果が、R相がS相より120度の進み角を有し、S相がT相より120度の進み角を有し、T相がR相より120度の進み角を有する場合、制御部3はこれらの相が順相(正相)であると判定し、発光部4は第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bが点灯し、順相(正相)であることを報知する。
もし、制御部3の判定結果が、R相がS相より240度の進み角を有し、S相がT相より240度の進み角を有し、T相がR相より240度の進み角を有する場合、制御部3はこれらの相が逆相であると判定し、発光部4は第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点灯し、逆相であることを報知する。
また、遅れ角判定を行う方式では、上記のようにR相、S相、T相を検知部2によって順次検知したときの制御部3の判定結果が、R相がS相より240度の遅れ角を有し、S相がT相より240度の遅れ角を有し、T相がR相より240度の遅れ角を有する場合、制御部3はこれらの相が順相(正相)であると判定し、発光部4は第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bが点灯する。
もし、制御部3の判定結果が、R相がS相より120度の遅れ角を有し、S相がT相より120度の遅れ角を有し、T相がR相より120度の遅れ角を有する場合、制御部3はこれらの相が逆相であると判定し、発光部4は第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点灯し、逆相であることを報知する。
なお、検知部2による検相操作において、R相、S相、T相の内、いずれか同じ相を3回検知すれば、同じ相の検知であるため位相差が0度であり、制御部3は同相であると判定し、発光部4は第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点滅し、同相であることを報知する。
本発明の検相・検電器1は、図8(ロ)に示すデルタ結線(三角結線)及び図8(ハ)に示すV結線の検相判定を行うことができる点でも特徴を有する。
以下、図8(ロ)に示すデルタ結線(三角結線)の検相について記載する。
この場合の検相操作もY結線のときと同様に、各相を1回ずつ検知する合計3回の検知によって相順を判定し、それを発光部4によって報知する。
デルタ結線(三角結線)の場合、その一つがアースEとして接地される。図示の場合、S相が接地された状態である。このため、R相、T相では電圧波形が検知できるが、S相では電圧ゼロであり、電圧波形は検知できない。
しかし、相順判定は、R相、S相、T相の3か所を検知部2によって順次検知したときの制御部3の判定結果によって行う。
具体的には、進み角判定を行う方式では、例えば、R相、S相、T相を検知部2によって順次検知したときの制御部3の判定結果が、S相が接地相(電圧ゼロ)であり、T相がR相より60度の進み角を有する場合、制御部3はこれらの相が順相(正相)であると判定し、発光部4は第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bが点灯し、順相(正相)であることを報知する。
もし、制御部3の判定結果が、S相が接地相(電圧ゼロ)であり、T相がR相より300度の進み角を有する場合、制御部3はこれらの相が逆相であると判定し、発光部4は第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点灯し、逆相であることを報知する。
また、遅れ角判定を行う方式では、上記のようにR相、S相、T相を検知部2によって順次検知したときの制御部3の判定結果が、S相が接地相(電圧ゼロ)であり、T相がR相より300度の遅れ角を有する場合、制御部3はこれらの相が順相(正相)であると判定し、発光部4は第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bが点灯する。
もし、制御部3の判定結果が、S相が接地相(電圧ゼロ)であり、T相がR相より60度の遅れ角を有する場合、制御部3はこれらの相が逆相であると判定し、発光部4は第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点灯し、逆相であることを報知する。
なお、検知部2による検相操作において、R相、T相の内、いずれか同じ相を3回検知すれば、同じ相の検知であるため位相差が0度であり、制御部3は同相であると判定し、発光部4は第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点滅し、同相であることを報知する。なお、S相については、上記のように、S相は死線であるため、2回検知した時点でエラーとなる。
次に、図8(ハ)に示すV結線の検相について記載する。
この場合の検相操作も上記同様に、各相を1回ずつ検知する合計3回の検知によって相順を判定し、それを発光部4によって報知する。
V結線の場合、180度の位相差を有する。180度の位相差がある電圧波形では、制御部3は二つの相の間に相回転関係を決定することができない。このため、図8(ハ)のように、アースEに対してR相とS相は180度の位相差を有するため、制御部3は、180度の位相差がある二つの相に対する90度差のある相との関係により、位相回転を決定する。
具体的には、進み角判定を行う方式では、例えば、R相、S相、T相を検知部2によって順次検知したときの制御部3の判定結果が、R相とS相が180度の位相差を有し、S相がT相より90度の進み角を有し、T相がR相より90度の進み角を有する場合、制御部3はこれらの相が順相(正相)であると判定し、発光部4は第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bが点灯し、順相(正相)であることを報知する。
もし、制御部3の判定結果が、R相とS相が180度の位相差を有し、S相がT相より270度の進み角を有し、T相がR相より270度の進み角を有する場合、制御部3はこれらの相が逆相であると判定し、発光部4は第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点灯し、逆相であることを報知する。
また、遅れ角判定を行う方式では、上記のようにR相、S相、T相を検知部2によって順次検知したときの制御部3の判定結果が、R相とS相が180度の位相差を有し、S相がT相より270度の遅れ角を有し、T相がR相より270度の遅れ角を有する場合、制御部3はこれらの相が順相(正相)であると判定し、発光部4は第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bが点灯する。
もし、制御部3の判定結果が、R相とS相が180度の位相差を有し、S相がT相より90度の遅れ角を有し、T相がR相より90度の遅れ角を有する場合、制御部3はこれらの相が逆相であると判定し、発光部4は第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点灯し、逆相であることを報知する。
このような検知操作によって、180度の位相差が2回現れた場合は、制御部3はエラーと判定し、発光部4の第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bは交互点灯状態となり、エラーが報知される。
なお、検知部2による検相操作において、R相、T相、S相の内、いずれか同じ相を3回検知すれば、同じ相の検知であるため位相差が0度であり、制御部3は同相であると判定し、発光部4は第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点滅し、同相であることを報知する。
上記から明らかなように、Y結線及びV結線においては、3回の検知によって、いずれの相も電圧波形が検知され、検知中は検相モード用発光素子13Bが赤色点滅状態となり、その点滅が検相モードマーク13Aから視認される。この点滅によって、正規の検知が行われたことを視認できる。
一方、デルタ結線(三角結線)の場合、上記のようにS相が接地されていることにより、この電圧はゼロであり、他の相は電圧波形が検知される。このため、電圧波形が検知されるR相、T相の検知においては、検知中は検相モード用発光素子13Bが赤色点滅状態となり、その点滅が検相モードマーク13Aから視認される。しかし、S相の検知では、電圧波形が検知されないため、検知中は検相モード用発光素子13Bが緑色点滅状態となり、その点滅が検相モードマーク13Aから視認され、接地相であることが判明する。
このため、各相を検知する3回の検知の中で、1回の検知が電圧波形を検知せず、2回の検知が電圧を検知する場合は、作業者は、それによってデルタ結線(三角結線)であることを認識できることとなる。
このように、検相モード用発光素子13Bは、異なる色で発光する構成である。このため、検相モード用発光素子13Bは、赤色及び緑色のように異なる色で発光する単一の発光素子で構成するものでもよく、また、それぞれ異なる発光色の発光素子の複数で構成されるものでもよい。
もし、R相、S相、T相の各相の検知において、死線であるS相の検知が2回行われた場合、上記のように、1回の検知において、検相モード用発光素子13Bが緑色点滅状態を3秒等の数秒間継続した後、2回目の検知において、検相モード用発光素子13Bが緑色点滅状態を3秒等の数秒間継続した後、発光部4が第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bは交互点灯状態となり、エラーが報知される。
上記のように3相電路の検相作業を行ったときの制御部3の判定結果が、R相→S相→T相のように順相(正相)であれば、第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bが点灯する。もしT相→S相→R相のように逆相であれば、第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点灯状態となる。また、同相であれば、第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aが点滅状態となる。
このように、検相モードにおいて、制御部3の判定結果が、順(正)相、逆相、同相、エラーの場合には、それに応じた報知を前記第1発光部と前記第2発光部による異なる発光パターンで行うが、これと共に、この順(正)相、逆相、同相、エラーに対応して、発音部であるブザー19が異なる発音パターンで発音する。このため、視覚と聴覚の両方による報知がなされるため、作業者は、検相モードにおける制御部3の判定結果がいずれであったかを把握し易くなる。
上記3相電路の検相作業において、一つの作業が上記検相操作間隔内に行われなかった場合は、その検相作業が失敗であるため、第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bは交互点灯状態となり、エラーを報知する。
なお、上記のように検相スタンバイにおいて、所定時間(例えば、6秒のような数秒間)内に活電相を検知できなければ、制御部3のタイマ機能により、エラーであることを報知するために、所定時間(例えば、6秒のような数秒間)ブザー19の発音と共に、発光部4の第1発光素子である赤色の発光ダイオード(LEDという)4Aと第2発光素子である緑色の発光ダイオード(LEDという)4Bが交互に点灯状態となり、エラー状態であることを所定時間(例えば、6秒のような数秒間)報知する。
なお、上記所定時間(例えば、6秒のような数秒間)のブザー19の発音と共に、モード表示部11の検電モード用発光素子12Bと検相モード用発光素子13Bの双方が点滅状態となるようにして、エラーを報知するようにしてもよい。
この報知時間の経過にて、検相モード用発光素子13Bが赤色点滅状態となり、再度検相モードに復帰する。このため、再度検相作業を行うことができ、再度スイッチ操作部10を1回押すことにより、上記同様に、検相モード用発光素子13Bの点滅が止み、緑色連続点灯状態になり、検相スタンバイ、即ち、検相作業開始可能状態になったことを報知する。このため、再度検相作業を行うことができる。
また、上記のように、検電モードにおいて、スイッチ操作部10を1回押すことにより、検相モードに切り替わるが、この検相モードにおいて検相作業に入らずに放置したままの状態が所定時間(例えば、6秒のような数秒間)継続すれば、制御部のタイマ機能により、自動的に検電モードに切り替わり、検電モード用発光素子12Bが橙色点滅状態となり、検電モードであることを報知する。
このように構成する理由は、作業者を保護するためである。即ち、上記のように検相モード用発光素子13Bが赤色点滅状態となる検相モードは、電圧検知ができない状態である。この状態では作業者は、電路に電圧が印加された活線であるか否かを判断できないため、この活線に人体が触れると危険である。
本発明では、これを回避するために、上記のように、検電モードにおいてスイッチ操作部10を押すことにより検相モードに切り替わるが、検相作業に入らずに放置したままの状態が所定時間(例えば、6秒のような数秒間)継続すれば、制御部のタイマ機能により、自動的に検電モードに切り替わる。このため、活線に対して電圧検知ができるため、活線であることが判明され、この危険を回避でき安全性を確保できることとなる。
また、検相モード・検電モードのいずれの状態においても、検相・検電操作を中止する場合は、スイッチ操作部10を所定時間(例えば、3秒のような数秒間)押し続けると、電源OFFとなり、モード表示部11は消灯状態となる。
また、電源ONの状態において、検相操作または検電操作を行わずに放置したままの状態が長時間継続すれば、電源用電池8の寿命が切れる。これを防ぐために、検相モード・検電モードのいずれの状態においても、放置したままの状態が所定時間(例えば、1分のような数分間)継続すれば、電源OFFとなり、モード表示部11は消灯状態となるタイマ機能を制御部3は備えている。この場合の放置したままの時間を判定する所定時間は、前記検相操作間隔を判定するために制御部3に基準値と定めた所定時間よりも長い時間である。
上記のように、スイッチ部10は、プッシュ操作によって電源ON状態、検相モード状態、及び検電モード状態に切り替わる単一のプッシュスイッチで構成され、電源ON状態で、検相モード表示部と検電モード表示部の双方が発光状態となり、次いで検電モード用発光素子12Bが橙色点滅状態となり、検電モードになったことを報知する。これに替わって、電源ON状態で、検相モード表示部と検電モード表示部の双方が発光状態となり、次いで検相モード用発光素子13Bが赤色点滅状態となって、検相モードになったことを報知する構成でもよい。
[第2実施形態]
以下、本発明に係る検相・検電器の第2実施形態を図7に基づいて説明する。
第2実施形態の検相・検電器1は、上記の第1実施形態の検相・検電器1において、発光部4を構成する第1発光素子4Aと第2発光素子4Bの配置が異なる。第2実施形態では、第1発光素子4Aと第2発光素子4Bは、そのリード部14がプリント配線基板7の配線に接続された状態で、プリント配線基板7の前端部に載置される状態である。これによって、第1発光素子4Aと第2発光素子4Bの取り付けが安定した状態となる。
また、第2実施形態の検相・検電器1は、筒状本体部5は、先端カバー部15が一体形成された中空の円筒形状であり、その後面開口部5Bに後キャップ体17が着脱可能に取り付けられている。また、スイッチ操作部10とモード表示部11は、筒状本体部5の外面と面一に形成される構成であり、説明部23は、筒状本体部5の外面に印刷等にて表示される。
その他の構成は、第1実施形態と同様であり、スイッチ操作部10の操作にて検電・検相を行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の実施形態を包含するものである。
1・・・・・・検相・検電器
2・・・・・・検知部
3・・・・・・制御部
4・・・・・・発光部
4A・・・・・第1発光素子
4B・・・・・第2発光素子
5・・・・・・筒状本体部
6・・・・・・スイッチ部
7・・・・・・配線基板
7A・・・・・配線基板の後部領域
7B・・・・・配線基板の前部領域
8・・・・・・電源用電池
9・・・・・・左右支持部
9A・・・・・溝
9S・・・・・ストッパ
10・・・・・スイッチ操作部
11・・・・・モード表示部
12・・・・・検電モード表示部
12A・・・・検電モードマーク
12B・・・・検電モード用発光素子
13・・・・・検相モード表示部
13A・・・・検相モードマーク
13B・・・・検相モード用発光素子
15・・・・・先端カバー部
15A・・・・透光カバー部
15B・・・・突出部
16・・・・・コイルバネ
17・・・・・後キャップ体
19・・・・・発音部(ブザー)
23・・・・・発光部の発光状態の説明部

Claims (7)

  1. 電路を検知する検知部と、
    前記検知部の検知に基づき前記電路のY結線、デルタ結線、V結線のいずれに対しても検相・検電状態を判定する制御部と、
    前記制御部の判定結果に応じて異なる発光状態となる発光部と、
    前記制御部の動作モードを検相モードと検電モードに切り替えるスイッチ部と、
    前記検知部、前記制御部、前記発光部及び前記スイッチ部が電気配線された配線基板と、
    電源用電池を有し、
    前記発光部を覆う透光カバー部と、前記透光カバー部から前方へ延出し前記検知部を収容する突出部とを先端に備えた片手握持形態をなす合成樹脂製中空筒状本体部を有し、
    前記筒状本体部は、前記筒状本体部の長さ方向に沿って前記配線基板が収容支持され、前記配線基板の裏側位置に前記筒状本体部の長さ方向に沿って前記電源用電池が収容され、後面開口に前記電源用電池の後面を弾性押圧する合成樹脂製後キャップ体が着脱自在に取り付けられ、前記スイッチ部に対応し外部操作可能なスイッチ操作部と、検相・検電のモード表示部を有し、
    前記制御部は、前記検相モード状態において、3相電路の一つの電路検知から次の電路検知までの検相操作間隔の基準値として所定時間を設定し、前記検相操作間隔が、前記所定時間未満または前記所定時間以内の場合は正規の相順判定を行い、前記所定時間以上または前記所定時間を超えたとき前記発光部が所定のエラー発光状態となる
    ことを特徴とするハンディタイプの検相・検電器。
  2. 前記発光部は前記配線基板の前部に配置され、前記検知部は、前記配線基板の前端部から前記発光部より更に前方へ棒状または板状に突出するリード部の全体または前記リード部の先端部で構成され、前記突出部は前記検知部を収容するよう前記透光カバー部から前方へ棒状または板状に延出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のハンディタイプの検相・検電器。
  3. 前記スイッチ部は、プッシュ操作によって電源ON状態、検相モード状態、及び検電モード状態に切り替わる単一のプッシュスイッチで構成され、
    前記モード表示部は、前記検電モード表示部と前記検相モード表示部を有し、
    前記電源ON状態で、前記検電モード表示部と前記検相モード表示部の双方が発光状態となり、所定時間後に検電モードまたは検相モードに切り替わる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のハンディタイプの検相・検電器。
  4. 前記発光部は、異なる色で発光する単一または複数の発光素子で構成され、
    前記検相モードにおいて、前記電路がY結線、デルタ結線、V結線のいずれに対しても、前記制御部の判定に基づく順(正)相、逆相、同相に応じた報知を、前記発光部による異なる発光パターンにて行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハンディタイプの検相・検電器。
  5. 前記検電モードから前記検相モードに切り替わったままの状態が所定時間継続すれば、前記制御部は、自動的に検電モードに切り替えるように構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のハンディタイプの検相・検電器。
  6. 前記検相操作間隔が前記所定時間未満または前記所定時間以内である場合の検相操作によって、断線、欠線、接地線等の死線を所定回数検出したとき、前記発光部が所定のエラー発光状態となる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のハンディタイプの検相・検電器。
  7. 前記検相モードにおける前記発光部の発光状態の説明図を、外部から視認可能に前記本体部の長さ方向に設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のハンディタイプの検相・検電器。
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