JP2016198949A5 - ガスケットの製造方法 - Google Patents

Description

本発明は、シール技術に係るガスケットの製造方法に関する。本発明のガスケットは例えば、燃料電池用ガスケットとして用いられる。

本発明は以上の点に鑑みて、補強体の厚み寸法にバラつきがあっても型締め時に金型の分割型同士の間に隙間が生じにくく、もって隙間によりバリが発生したり、ガスケットの厚み寸法のバラつきが大きくなったりするのを抑制することができるガスケットの製造方法を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明の請求項１によるガスケットの製造方法は、ゴム状弾性体よりなるガスケット本体と、前記ガスケット本体より剛性の高い材質よりなる補強体とを有し、
前記ガスケット本体は、平板状の基部と、前記基部の幅方向端部に設けられたシール部とを一体に有し、
前記補強体は、平板状に形成され、その厚みを前記基部の厚みより小さく設定され、前記基部の厚み方向一面で表面露出するかたちにて前記基部に埋設され、
前記補強体には、前記ガスケット本体を成形する金型に対する当該補強体の平面上の位置決めをなすための位置決め用穴が設けられているガスケットを製造する方法であって、
前記金型は、前記ガスケット本体を成形するキャビティと、前記キャビティに成形材料を注入する成形材料注入口とを有し、
前記成形材料注入口を、前記位置決め用穴をもって前記キャビティ内の定位置にセットされた前記補強体と平面上重なる位置に開口し、
前記成形材料注入口から前記キャビティへ成形材料を注入するときの注入圧によって前記補強体を前記キャビティの内面に押し付けながら成形材料の注入を行なうことを特徴とする。

上記構成を備える本発明においては、ガスケット本体と組み合わされる剛性の補強体が、平板状に形成され、その厚みをガスケット本体における基部の厚みより小さく設定され、基部の厚み方向一面で表面露出するかたちにて基部に埋設されるものとされているため、このような構成の補強体を金型のキャビティにセットすると、セットされた補強体は金型の一方の分割型（補強体が表面露出する向きの分割型）のみに接触し、他方の分割型に対しては接触しない状態とされる。したがってこれに伴い、金型の型締め部が補強体の平面上から外れた位置に設定されるため、補強体の厚み寸法のバラつきが、型締め時に金型の分割型同士の間に隙間が生じるか否かに対して影響を及ぼさないことになる。したがって本発明所期の目的どおり、補強体の厚み寸法にバラつきがあっても型締め時に金型の分割型同士の間に隙間が生じにくく、もってこの隙間によりバリが発生したり、ガスケットの厚み寸法のバラつきが大きくなったりするのを抑制することができる。

Claims (1)

1. ゴム状弾性体よりなるガスケット本体と、前記ガスケット本体より剛性の高い材質よりなる補強体とを有し、
   前記ガスケット本体は、平板状の基部と、前記基部の幅方向端部に設けられたシール部とを一体に有し、
   前記補強体は、平板状に形成され、その厚みを前記基部の厚みより小さく設定され、前記基部の厚み方向一面で表面露出するかたちにて前記基部に埋設され、
   前記補強体には、前記ガスケット本体を成形する金型に対する当該補強体の平面上の位置決めをなすための位置決め用穴が設けられているガスケットを製造する方法であって、
   前記金型は、前記ガスケット本体を成形するキャビティと、前記キャビティに成形材料を注入する成形材料注入口とを有し、
   前記成形材料注入口を、前記位置決め用穴をもって前記キャビティ内の定位置にセットされた前記補強体と平面上重なる位置に開口し、
   前記成形材料注入口から前記キャビティへ成形材料を注入するときの注入圧によって前記補強体を前記キャビティの内面に押し付けながら成形材料の注入を行なうことを特徴とするガスケットの製造方法。