〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(家族伝言板システム100) まず、本実施形態に係る家族伝言板システム100(来客通知システム、以下、伝言板システム)の概要について、図2を参照して説明する。図2は伝言板システム100の概要を示す図である。伝言板システム100は、あらかじめ登録されたユーザ(図2に示す例ではお父さん、お母さん、太郎くん(子供))の間で情報を共有可能な電子伝言板(いわゆるソーシャル・ネットワーク・サービス)を提供するシステムである。つまり、予め登録されたユーザは電子伝言板を携帯端末などで閲覧可能である。1つの電子伝言板には、電子伝言板においてユーザを追加する権限を有するユーザ(例えば電子伝言板の作成者)から招待を受けたユーザのみが参加可能であり、ここでは、お父さんが作成した電子伝言板にお母さんと太郎くんだけが招待されている、つまり、家族だけが閲覧可能な電子伝言板を想定している。伝言板システム100は、家族伝言板サーバ1(来客通知装置、外部装置、以下、伝言板サーバ)、マンションコントローラ2(以下、MC2)、インターホン制御装置3(以下、IP制御装置3)、携帯端末4a、4b、4c、室内モニタ5a、5b、および共用呼出機6(インターホン子機)を含む。なお以降、携帯端末4a、4b、4cを特に区別する必要が無い場合は「携帯端末4」と称する。同様に、室内モニタ5a、5bを特に区別する必要が無い場合は「室内モニタ5」と称する。
伝言板システム100では、ユーザは自身の携帯端末4を用いて、電子伝言板(以下、家族伝言板)を閲覧したり、家族伝言板に書き込みを投稿したりすることができる。また、伝言板システム100では、来訪者が共用呼出機6を用いてある住戸の居住者(本実施形態では、お父さん、お母さん、太郎くん)を呼び出したとき、共用呼出機6を擬人化した「インターホン君」からの書き込みとして、来訪者が来たことを示す来客メッセージ(以下、来客MSG)を家族伝言板に投稿する。さらに、伝言板システム100では、ユーザは家族伝言板を自身の携帯端末4(端末装置)にて表示し、上記来客MSGに含まれるユーザインターフェース(以下、UI)を操作することで、来訪者に応対する(来訪者と通話する)ことができる。携帯端末4は、携帯電話回線によりインターネットを介して伝言板サーバ1と通信可能である。このため、携帯端末4のユーザ(居住者)は住戸外からも家族伝言板を利用可能である。また、伝言板サーバ1、MC2、室内モニタ5はそれぞれ、有線LANや無線LANによって、各装置の近傍に設置されたルータ(不図示)に接続され、インターネットを介してそれぞれ相互に通信が可能である。また、携帯端末4が住戸内に設置されたルータに接続されることにより、インターネットを介して伝言板サーバ1と通信可能であってもよい。なお、ルータとしては例えばWiFi(登録商標)ルータが挙げられるが、この例に限定されない。
伝言板サーバ1は、投稿されたメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスに当該メッセージを投稿する。つまり、上記来客MSGやユーザが携帯端末4を用いて作成した書き込みを家族伝言板に投稿する。また、伝言板サーバ1は、携帯端末4に対する家族伝言板の表示画面の提示および書き込みの管理などの家族伝言板に関する処理全般を行う。さらに、伝言板サーバ1は携帯端末4から送信された音声データ(来訪者に応対する音声の音声データ)を受信し、MC2に送信することで居住者と来訪者との音声通話を実現する。
共用呼出機6は各住戸に居住している居住者を呼び出すための装置である。具体的には、共用呼出機6は動画像を撮影するカメラ、マイク、およびスピーカを備えており、来訪者の操作(住戸の部屋番号の入力および当該住戸の居住者を呼び出すための操作)に応じて、来訪者が映る動画の撮影と音声の取得を行う。そして、動画データおよび音声データをIP制御装置3に送信する。また共用呼出機6は、IP制御装置3から取得した音声データを用いてスピーカから音声を出力する。
IP制御装置3は共用呼出機6と各住戸の室内モニタ5(インターホン親機)との情報の送受信を制御する。IP制御装置3は、共用呼出機6において入力された部屋番号に応じて、当該部屋番号が示す部屋に備えられた室内モニタ5を示す室内モニタIDを特定する。そして、当該室内モニタIDが示す室内モニタ5に動画データおよび音声データを送信する。また、IP制御装置3は室内モニタ5に動画データおよび音声データを送信するとともに、MC2に動画データ、音声データ、および特定した室内モニタIDを送信する。さらにIP制御装置3は、室内モニタ5およびMC2から取得した音声データを共用呼出機6に音声として出力させる。
MC2はマンションに備えられた共用呼出機6と伝言板サーバ1とを通信可能に接続する。また、MC2はIP制御装置3から動画データおよび室内モニタIDを受け取ると、来客MSGの下書きを生成する。具体的には、MC2は動画データをキャプチャすることで静止画データを生成する。そして、来訪者が来たことを示す所定のテキスト、「インターホン君」のアイコンを示す画像、または、伝言板サーバ1に保存されているアイコンを示す画像を識別するためのID、時間を示すテキスト、および生成した静止画データを含む来客MSGの下書きを生成する。そして、生成した下書きと室内モニタIDとを伝言板サーバ1に送信する。またMC2は、IP制御装置3または伝言板サーバ1から音声データを受け取ると、送信先(携帯端末4または共用呼出機6)にて処理可能な形式に当該音声データを変換して送信する。
室内モニタ5は各住戸内に備えられているモニタであり、共用呼出機6が撮影した来訪者が映る動画を表示する。また室内モニタ5は、共用呼出機6が取得した音声を出力する。さらに室内モニタ5は音声(居住者が来訪者に応対する音声)を取得して音声データに変換し、IP制御装置3に送信する。また室内モニタ5はユーザの操作に応じて家族伝言板を表示することができる。
携帯端末4は家族伝言板を自装置の表示領域に表示したり、書き込みの投稿操作を受け付けたりする情報端末であり、例えばフィーチャーフォンやスマートフォン、タブレット端末などである。また携帯端末4は、音声(居住者が来訪者に応対する音声)を取得して音声データに変換し、伝言板サーバ1に送信する。
(家族伝言板サーバ1の要部構成) 次に、図1を参照して伝言板サーバ1の要部構成について説明する。図1は伝言板システム100の伝言板サーバ1、携帯端末4、および室内モニタ5の要部構成の一例を示すブロック図である。伝言板サーバ1は、制御部11、通信部12、記憶部13、および伝言板管理部14(投稿部)を備える。
通信部12は携帯端末4、室内モニタ5、およびMC2との通信を行う。具体的には、通信部12は伝言板サーバ1の各部から受け取った各種情報を携帯端末4、室内モニタ5およびMC2の少なくとも1つに送信する。また通信部12は、携帯端末4、室内モニタ5またはMC2から受信した各種情報を、伝言板サーバ1の各部に出力する。
伝言板管理部14は携帯端末4に対する家族伝言板の表示画面の提示および書き込みの管理などの家族伝言板に関する処理全般を行う。具体的には、伝言板管理部14は後述する書込み生成部21(生成部)または携帯端末4が生成した書き込みデータを受け取り、家族伝言板に投稿する。より具体的には、伝言板管理部14は書き込みデータを受け取ると当該書き込みデータを示す文字列(例えばHTMLデータ)と画像とからなるデータ(以下、書き込み表示用データ)を生成する。そして、伝言板管理部14は書き込みデータを投稿したとき、書き込み生成部21(以下、生成部21)から受信したグループIDと対応付けられた端末IDが示すユーザの携帯端末4に書き込みデータを投稿した旨を通知する。具体的には、投稿した書き込みデータが来客MSGであるか否かを確認し、来客MSGである場合、来客MSGが投稿されたことを示す来客通知を携帯端末4に送信する。一方、来客MSGでない場合、来客通知とは異なる通知を携帯端末4に送信する。また伝言板管理部14は、携帯端末4または室内モニタ5から送信された家族伝言板取得要求に応じて、書き込み表示用データを携帯端末4または室内モニタ5に送信する。なお、家族伝言板取得要求とは携帯端末4または室内モニタ5に家族伝言板を表示するための要求である。また、伝言板管理部14が家族伝言板取得要求を受信したときに書き込み表示用データを送信する構成は一例であり、この例に限定されない。例えば、伝言板管理部14は、新たな書き込みデータを示す書き込み表示用データを生成するたびに、携帯端末4および室内モニタ5に生成した画像データを送信してもよい。
記憶部13は伝言板サーバ1が使用する各種データを記憶する。記憶部13は、少なくともグループ特定データベース25(以下、グループ特定DB25)、優先度データベース26(以下、優先度DB26)、書き込み生成用データ27および書き込み修正用データ28を記憶している。
ここで、グループ特定DB25の詳細について図3の(a)を参照して説明する。図3の(a)はグループ特定DB25のデータ構造および具体例を示す図である。なお、図3の(a)に示すグループ特定DB25は一例であり、データ構造および当該データベースに含まれる情報はこの例に限定されない。グループ特定DB25は各家族伝言板を識別するためのグループID、上述した室内モニタID、各家族伝言板を使用可能なユーザを示すユーザID、およびユーザIDが示すユーザが使用する携帯端末4を示す端末IDを対応付けて格納している。
「グループID」のカラムには上述したグループIDが格納される。例えば、「AAマンション101号室」というグループ(「AAマンション101号室」に住む居住者によって構成されるグループ)のグループIDは「G01」である。換言すれば、「AAマンション101号室」という家族伝言板を示すグループIDが「G01」である。なおグループIDは、各家族伝言板を識別することができればよく、図3の(a)に示すアルファベットと数字との組み合わせに限定されない。
「室内モニタID」のカラムには上述した室内モニタIDが格納される。図3の(a)では、上述した「G01」というグループIDには「IP01」という室内モニタIDが対応付けられている。これは「G01」が示すAAマンション101号室に設けられた室内モニタ5を示す室内モニタIDが「IP01」であることを示している。なお、室内モニタIDは各室内モニタ5を識別することができればよく、図3の(a)に示すアルファベットと数字との組み合わせに限定されない。
「ユーザID」のカラムには上述したユーザIDが格納される。図3の(a)では、「G01」というグループIDには図2に示すお母さんのユーザIDである「U01」、図2に示すお父さんのユーザIDである「U02」、および図2に示す太郎くんのユーザIDである「U03」というユーザIDが対応付けられている。換言すれば、「G01」が示すAAマンション101号室には「U01」、「U02」および「U03」が示すユーザ、すなわち、お母さん、お父さん、太郎くんが居住しているということである。なお、ユーザIDは各ユーザを識別することができればよく、図3の(a)に示すアルファベットと数字との組み合わせに限定されない。
「端末ID」のカラムには上述した端末IDが格納される。図3の(a)では、お母さんのユーザIDである「U01」には、お母さんが使用する携帯端末4の端末IDである「T01」が対応付けられている。また図3の(a)の例は、お父さんが2台の携帯端末4を使用している例であり、お父さんのユーザIDである「U02」には、お父さんが使用する携帯端末4の端末IDである「T02」および「T03」が対応付けられている。また、太郎くんのユーザIDである「U03」には、太郎くんが使用する携帯端末4の端末IDである「T04」が対応付けられている。
なお、複数の携帯端末4を使用するユーザは、複数の携帯端末4に共通であるユーザIDを使って家族伝言板にログインする。そして、ログイン時に該携帯端末4から端末IDとユーザIDとを伝言板サーバ1に送信する。よって、伝言板サーバ1は受信した端末IDとユーザIDとを対応付けてグループ特定DBに格納することができる。なお、同じユーザIDに対応付けられた複数の端末IDが示す各携帯端末4では、同じ書き込み表示用データに基づいて生成した画面(以下、伝言板画面)を表示するため、家族伝言板の表示は同じとなる。
グループID、室内モニタIDおよびユーザIDの対応付けは、例えば、予めマンションの管理人や居住者のうちの1人が携帯端末4を操作して、家族伝言板の作成を指示する情報を伝言板サーバ1に送信しておく。これにより、伝言板サーバ1にて家族伝言板が作成され、当該家族伝言板を示すグループIDがグループ特定DB25に格納される。そして、居住者(またはマンションの管理人)は室内モニタ5の画面上で室内モニタIDを含む情報を文字列で表示し、当該文字列を、家族伝言板を作成した携帯端末4に入力する。携帯端末4がグループIDと室内モニタIDとを伝言板サーバ1に送信することにより、グループIDと室内モニタIDとが対応付けられてグループ特定DB25に格納される。
また、家族伝言板に参加させたいユーザの携帯端末4において、当該携帯端末4のユーザを示すユーザIDを用いて家族伝言板のサービスに予めログインしておき、当該携帯端末4にユーザIDを含む情報を文字列で表示し、家族伝言板を作成した携帯端末4にて当該文字列を入力する。そして、家族伝言板を作成した携帯端末4がグループIDとユーザIDとを伝言板サーバ1に送信することにより、グループIDとユーザIDとが対応付けられてグループ特定DB25に格納される。なお端末IDについては、上記ログイン時にユーザIDと対応付けられて伝言板サーバ1に送信されているので、家族伝言板を作成した携帯端末4からグループIDとユーザIDとが送信されたときに、伝言板サーバ1は、グループIDと端末IDとを対応付けてグループ特定DB25に格納することができる。
また、家族伝言板の作成を指示した携帯端末4において、当該家族伝言板に対応するグループIDを含む情報を文字列で表示し、家族伝言板に参加させたい携帯端末4にて当該文字列を入力する構成であってもよい。そして、家族伝言板に参加させたい携帯端末4がグループIDおよび端末IDを伝言板サーバ1に送信することにより、グループIDと端末IDとが対応付けられてグループ特定DB25に格納される。なおユーザIDについては、上記ログイン時に端末IDと対応付けられて伝言板サーバ1に送信されているので、家族伝言板を作成した携帯端末4からグループIDおよび端末IDが送信されたときに、伝言板サーバ1は、グループIDとユーザIDとを対応付けてグループ特定DB25に格納することができる。
なお、文字列で表示するのではなく、2次元バーコードを表示してもよい。この場合、室内モニタID、ユーザID、端末IDの情報を含む2次元バーコードを室内モニタ5や携帯端末4に表示し、当該2次元バーコードを、家族伝言板を作成した携帯端末4や家族伝言板に参加させたい携帯端末4のバーコードリーダー機能(カメラ)によって撮影して情報を取得すれば、ユーザに文字列を入力させる手間を省くことができる。
つまり本発明によれば、簡易な方法で複数の居住者に来訪者からの呼び出しを通知するシステムを実現することができる。
続いて、図3の(b)を参照して優先度DB26の詳細について説明する。図3の(b)は優先度DB26のデータ構造および具体例を示す図である。なお、図3の(b)に示す優先度DB26は一例であり、データ構造および当該データベースに含まれる情報はこの例に限定されない。優先度DB26は上述したユーザIDおよび来客MSGの投稿が通知されてから、各ユーザが来訪者に応対可能となる(来客MSGに含まれる来訪者との通話を開始するためのUIを操作可能となる)までの時間(遅延時間)を示す優先度を対応付けて格納している。
「ユーザID」のカラムには上述したユーザIDが格納される。また、「優先度」のカラムには上述した優先度が格納される。図3の(b)の例では、お母さんのユーザIDである「U01」には「0」という優先度が対応付けられている。この「0」という優先度は来客MSGの投稿が通知されてからすぐ応対可能であることを示している。また、お父さんのユーザIDである「U02」には「1」という優先度が対応付けられている。この「1」という優先度は来客MSGの投稿が通知されてから10秒後に応対可能となることを示している。また、太郎くんのユーザIDである「U03」には「2」という優先度が対応付けられている。この「2」という優先度は来客MSGの投稿が通知されてから20秒後に応対可能となることを示している。すなわち、図3の(b)の例では、来客MSGの投稿が通知されたとき、お母さんはすぐに応対可能である(つまり、通話可能な状態に移行する権限を有する)が、お父さんおよび太郎くんは来客MSGの投稿が通知されてからの遅延時間(それぞれ10秒および20秒)が経過しないと応対できないということを示している。なお、本実施形態では遅延時間を優先度×10秒としているが、この例に限定されない。また、優先度はユーザIDごとに決定されるため、1ユーザが複数の携帯端末4を使用している場合、各携帯端末4での優先度は同じとなる。つまり、各携帯端末4において遅延時間が同じとなる。
書き込み生成用データ27は来客MSGを生成するためのデータである。具体的には、書き込み生成用データ27は来訪者との通話を開始するためのUI(後述する通話開始ボタン64)であるが、この例に限定されない。書き込み修正用データ28は携帯端末4または室内モニタ5からの各種通知に応じて、各携帯端末4および室内モニタ5に表示される来客MSGを修正するためのデータである。具体的には、書き込み修正用データ28は来客MSGを修正するためのテキストデータ、画像データ、およびUIであるが、この例に限定されない。
制御部11は、伝言板サーバ1の機能を統括して制御する。制御部11は、書き込み制御部15、優先度設定部17、および通話制御部18を含む。
書き込み制御部15は来客MSGの生成および修正を行う。書き込み制御部15は、書き込み生成部21、および書き込み修正部22(以下、修正部22)を含む。
生成部21は来客MSGを生成する。具体的には、生成部21はMC2から来客MSGの下書きおよび室内モニタIDを受信すると、書き込み生成用データ27として後述する通話開始ボタン64(接続指示部)を読み出し、受信した下書きに追加して来客MSGを生成する。そして生成部21は、受信した室内モニタIDを用いてグループ特定DB25を検索して、当該室内モニタIDに対応付けられているグループIDおよびユーザIDを特定する。そして生成部21は、グループIDと来客MSGとを伝言板管理部14に出力し、グループIDが示す家族伝言板に来客MSGを投稿させる。
修正部22は各携帯端末4および室内モニタ5に表示される来客MSGを修正する。具体的には、修正部22は後述する端末画面制御部23からの指示に応じて携帯端末4または室内モニタ5に表示される来客MSGを、書き込み修正用データ28を用いて修正し、修正後の来客MSGの画像データを、上記通知を送信した携帯端末4または室内モニタ5に送信する。
優先度設定部17は各ユーザの優先度を設定する。具体的には、優先度設定部17は携帯端末4から優先度を受信すると、当該優先度を送信した携帯端末4のユーザを示すユーザIDと受信した優先度とを優先度DB26にて対応付ける。また優先度設定部17は、携帯端末4において家族伝言板アプリにログインしたことを示す情報(例えば、ユーザIDおよびパスワード)を当該携帯端末4から受信すると、受信したユーザIDを用いて優先度DB26を検索して、当該ユーザIDに対応付けられている優先度を特定する。そして優先度設定部17は、特定した優先度をユーザIDを送信した携帯端末4に送信する。
通話制御部18は携帯端末4と共用呼出機6との間の通話を制御する。通話制御部18は端末画面制御部23および接続先決定部24(通話制御部)を含む。
端末画面制御部23は携帯端末4からの各種通知に応じて携帯端末4に表示する画像を決定する。具体的には、端末画面制御部23は携帯端末4からの各種通知を受信すると、当該通知が来客MSGを修正する必要がある通知であるか否か、および共用呼出機6との通話を行なっているときに表示される画面(以下、通話画面)を修正する必要がある通知であるか否かを判定する。来客MSGを修正する必要がある通知であると判定した場合、端末画面制御部23は修正部22に受信した通知に応じた指示を行う。また、通話画面を修正する必要がある通知であると判定した場合、受信した通知に応じて特定した携帯端末4に当該通知に応じた通話画面の修正指示を送信する。
接続先決定部24は携帯端末4からの各種通知に応じて共用呼出機6と通話可能に接続する携帯端末4を決定する。なお本実施形態では、接続先決定部24は決定した携帯端末4と共用呼出機6とを通話可能に接続する。しかしながら、接続先決定部24はこの例に限定されない。つまり接続先決定部24は、共用呼出機6と通話可能に接続する携帯端末4を決定し、共用呼出機6と携帯端末4とを通話可能に接続する別装置に決定した携帯端末4と共用呼出機6とを通話可能に接続するよう指示するものであってもよい。
(携帯端末4の要部構成) 次に、図1を参照して携帯端末4の要部構成について説明する。携帯端末4は、通信部41、操作部42、表示部43、制御部44、記憶部45、マイク46、およびスピーカ47を備える。
通信部41は伝言板サーバ1との通信を行う。具体的には、通信部41は携帯端末4の各部から受け取った各種情報を伝言板サーバ1に送信する。また通信部41は伝言板サーバ1から受信した各種情報を携帯端末4の各部に出力する。操作部42はユーザの操作入力を取得し、当該操作入力を示す入力信号を後述する操作取得部31に出力する。なお操作部42は例えば物理ボタンやタッチパネルであってもよいし、その他の入力デバイスであってもよい。なお本実施形態では、操作部42は表示部43と一体となっているタッチパネルであるものとして説明する。表示部43は後述する表示制御部33(表示部、通知部)から入力される表示用データを表示する。表示用データの具体例としては、伝言板画面や通話画面が挙げられる。なお、表示部43としては本実施形態では液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)であるものとして説明するが、表示機能を有する装置であれば液晶ディスプレイに限定されない。マイク46はユーザが発した音声を取得する。マイク46は取得した音声を音声データに変換し、後述する音声制御部34(通知部)に出力する。スピーカ47は音声を出力する。スピーカ47は音声制御部34によって制御されて、共用呼出機6から伝言板サーバ1を介して送信された来訪者の音声データを音声に変換して出力する。
記憶部45は携帯端末4が使用する各種データを記憶する。記憶部45は少なくとも、家族伝言板アプリ91(以下、伝言板アプリ91)、および優先度92を記憶している。伝言板アプリ91は携帯端末4において実行される家族伝言板のアプリケーションである。伝言板アプリ91は、携帯端末4のOSにおいて標準のアプリストアの仕組みを使って携帯端末4のユーザが事前に携帯端末4にインストールしたり、携帯端末4の販売時にプリインストールされていたりといった方法で、携帯端末4にインストールされている。伝言板アプリ91が実行されることで、携帯端末4は伝言板画面を表示したり、書き込みを生成するための画面を表示してユーザによる書き込みの生成を受け付けたりする。さらに携帯端末4は、伝言板アプリ91が実行されることで通話画面を表示するとともに、携帯端末4と共用呼出機6との通話を実行する。優先度92は各携帯端末4に設定された優先度である。
制御部44は携帯端末4の機能を統括して制御する。制御部44は操作取得部31、アプリ実行部32(以下、実行部32)、表示制御部33、および音声制御部34を含む。
操作取得部31は操作部42に入力されたユーザの操作を取得する。具体的には、操作取得部31は操作部42から入力された入力信号に応じて、表示部43に表示しているいずれのUIがタッチされたかを示す入力情報を作成し、実行部32に出力する。
実行部32は携帯端末4の各部、または伝言板サーバ1に伝言板アプリ91が実行した処理に基づく各種情報を出力する。具体的には、実行部32は伝言板画面や通話画面に表示されている各種UIがタッチされたことを示す入力情報に応じて、各種通知を生成して伝言板サーバ1に送信する。また実行部32は、伝言板サーバ1から来客通知を受信すると、後述する来客報知画像61を生成して表示制御部33に出力するとともに、家族伝言板取得要求を伝言板サーバ1に送信し、書き込み表示用データを受信する。ここで実行部32は、読み出した優先度92が「0」である場合、書き込み表示用データに基づいて、後述する通話開始ボタン64が表示された来客MSGを含む伝言板画面を生成し、表示制御部33に出力する。一方、優先度92が「1」または「2」である場合、来客通知の受信時刻からの経過時間を算出する。そして、算出した経過時間が優先度92が示す時間になるまでの残り時間を示すテキスト(例えば「あと〜秒で参加できます」というテキスト)が表示された来客MSGを含む伝言板画面を生成し、表示制御部33に出力する。また、実行部32は操作取得部31から受け取った入力情報に応じて、表示部43に表示させる画面を生成し、表示制御部33に出力する。例えば、通話開始ボタン64(後述)がタッチされたことを示す入力情報に応じて、通話画面を生成する。さらに実行部32は、伝言板サーバ1から受信した音声データを音声制御部34に出力したり、音声制御部34から受け取った音声データを伝言板サーバ1に送信したりする。また、実行部32はユーザの操作に基づく入力情報に応じて、伝言板サーバ1からユーザIDと優先度とを取得し、当該ユーザに対応する優先度を設定するための設定画面を生成し、表示制御部33に出力する。当該設定画面には、実行部32が取得したユーザIDと優先度とを対応付けたリストが含まれており、当該リストに含まれる優先度は、ユーザによる文字入力などの操作により変更できるようになっている。なお、優先度の変更はすべてのユーザ(居住者)が実行可能であってもよいし、家族伝言板を作成した居住者だけが変更可能であってもよい。前者の場合、他人の優先度を変更することが無いように、設定画面には優先度を変更しようとする居住者のユーザIDおよび優先度のみが含まれることが好ましい。
表示制御部33は実行部32が生成した画面を表示部43に表示させる。例えば、表示制御部33は伝言板画面、通話画面、設定画面を実行部32から取得し、表示部43に表示させる。なお、表示制御部33が表示する画面は、この例に限定されない。
音声制御部34は音声の入出力を制御する。音声制御部34は実行部32からの指示に応じてマイク46およびスピーカ47を制御し、音声の入出力が可能な状態とする。そして音声制御部34はマイク46から取得した音声データを実行部32に出力したり、実行部32から受け取った音声データをスピーカ47から音声として出力したりする。
(室内モニタ5の要部構成) 次に図1を参照して室内モニタ5の要部構成について説明する。室内モニタ5は、インターホン通信部51、インターネット通信部52、操作部53、表示部54、制御部55、記憶部56、マイク57およびスピーカ58を備える。
インターホン通信部51はIP制御装置3との通信を行う。具体的には、インターホン通信部51は後述する応答制御部35から受け取った音声データをIP制御装置3に送信する。またインターホン通信部51はIP制御装置3から受信した動画データおよび音声データ(共用呼出機6から送信された動画データおよび音声データ)を応答制御部35に出力する。インターネット通信部52は伝言板サーバ1との通信を行う。具体的には、インターネット通信部52は後述するアプリ実行部36(指示送信部、以下、実行部36)から受け取った各種通知を伝言板サーバ1に送信する。またインターネット通信部52は伝言板サーバ1から受信した各種情報を実行部36に出力する。操作部53はユーザの操作入力を取得し、当該操作入力を示す入力信号を後述する操作取得部37(取得部)に出力する。なお、操作部53は例えば物理ボタンやタッチパネルであってもよいし、その他の入力デバイスであってもよい。なお、本実施形態では、操作部53は表示部54と一体となっているタッチパネルと室内モニタ5に設けられた物理ボタンとを含むものとして説明する。表示部54は後述する表示制御部38から入力される表示用データを表示する。表示用データの具体例としては、例えば伝言板画面や通話画面が挙げられる。なお表示部54としては、本実施形態では液晶ディスプレイであるものとして説明するが、表示機能を有する装置であれば、液晶ディスプレイに限定されない。マイク57はユーザが発した音声を取得する。マイク57は取得した音声を音声データに変換し後述する音声制御部39に出力する。スピーカ58は音声を出力する。スピーカ58は音声制御部39によって制御され、共用呼出機6からIP制御装置3を介して送信された来訪者の音声データを音声に変換して出力する。
記憶部56は室内モニタ5が使用する各種データを記憶する。記憶部56は少なくとも家族伝言板アプリ93(以下、伝言板アプリ93)を記憶している。伝言板アプリ93は携帯端末4において実行される家族伝言板のアプリケーションと同等の機能をもつ室内モニタ5向けのアプリケーションである。伝言板アプリ93は、室内モニタ5の出荷時にプリインストールされていてもよいし、Webアプリケーション(PHP、JavaScript(登録商標)など)として提供されるものであって、伝言板サーバ1からダウンロードされてもよい。伝言板アプリ93が実行されることで、室内モニタ5は伝言板画面を表示したり通話画面を表示したりする。なお、伝言板アプリ93が実行されることで、室内モニタ5が書き込みを生成するための画面を表示して、ユーザによる書き込みの生成を受け付けることができてもよい。
制御部55は室内モニタ5の機能を統括して制御する。制御部55は、応答制御部35、実行部36、操作取得部37、表示制御部38、および音声制御部39を含む。
応答制御部35は室内モニタ5と共用呼出機6との通話を制御する。具体的には、応答制御部35はIP制御装置3から動画データを受信すると、動画データが示す動画を含む応答画面を生成し、表示制御部38に出力する。また応答制御部35は、操作取得部37から受け取った入力情報に応じて、音声制御部39にマイク57およびスピーカ58を起動するよう指示する。さらに応答制御部35は、IP制御装置3から受信した音声データを音声制御部39に出力したり音声制御部39から受け取った音声データをIP制御装置3に送信したりする。
実行部36は室内モニタ5の各部または伝言板サーバ1に、伝言板アプリ93が実行した処理に基づく各種情報を出力する。具体的には、実行部36は伝言板画面や通話画面に表示されている各種UIや、物理ボタンがタッチされたことを示す入力情報(操作取得部37から受け取った入力情報)に応じて、各種通知を生成して伝言板サーバ1に送信する。また実行部36は、操作取得部37から受け取った入力情報に応じて、伝言板サーバ1から受信した画像データ(例えば、伝言板画面を表示するための画像データ)を表示制御部33に出力する。さらに実行部36は、操作取得部37から受け取った入力情報に応じて、表示部43に表示させる画面を生成する。例えば、IP制御装置3から送信された動画データが示す動画を含む応答画面(後述)において、後述する画面切替ボタン82がタッチされたことを示す入力情報に応じて伝言板画面や通話画面を生成し、表示制御部33に出力する。
操作取得部37は操作部53に入力されたユーザの操作を取得する。具体的には、操作取得部37は操作部53から入力された入力信号に応じて、表示部54に表示されているいずれのUIがタッチされたか、またはいずれの物理ボタンが押下されたかを示す入力情報を作成し、応答制御部35または実行部36に出力する。
表示制御部38は応答制御部35や実行部36が生成した画面を表示部54に表示させる。具体的には、表示制御部38は応答制御部35から取得した応答画面を表示部54に表示させる。また表示制御部38は、実行部36から取得した伝言板画面や通話画面を表示部54に表示させる。
音声制御部39は音声の入出力を制御する。具体的には、音声制御部39は応答制御部35からの指示に応じてマイク57およびスピーカ58を制御し、音声の入出力が可能な状態とする。そして音声制御部39は、マイク57から取得した音声データを応答制御部35に出力したり、応答制御部35から受け取った音声データをスピーカ58から音声として出力したりする。
(携帯端末4における画面遷移) 次に、図4〜図7を参照して携帯端末4における画面遷移について説明する。図4〜図7は、各ユーザ(お母さん、お父さん、太郎くん)の携帯端末4a〜4cにおける画面遷移図である。なお、ここでの説明は伝言板サーバ1が来客MSGを投稿し、来客通知を携帯端末4に送信した後の画面遷移について説明する。なお、図4〜図7に示す各画面図は一例であり、この例に限定されない。また以下では、携帯端末4a〜4cの各部を区別する必要がある場合、各部の部材番号には、それぞれを区別するために携帯端末4a〜4cと同様のアルファベットを追加して説明する。
来客通知を受信すると、実行部32は来客報知画像61の生成指示を表示制御部33に出力する。表示制御部33は当該指示を受けて、図4の(a)〜(c)に示すように、来客報知画像61を表示部43に表示させる。
なお来客報知画像61は、来客MSG以外の書き込みデータ(例えば、ユーザが生成した書き込みデータ)が投稿された場合の報知画像と異なるものとすることが好ましい。この場合、伝言板サーバ1は、書き込みデータが投稿されたことを示す通知と共に、当該書き込みデータの種類を示す情報を携帯端末4に送信する。当該情報は例えば、書き込みデータが来客MSGであるか、または来客MSG以外の書き込みデータであるかを示す情報であるが、この例に限定されない。そして、携帯端末4(実行部32)は、受信した情報に基づいて来客報知画像61または来客MSG以外の書き込みデータが投稿された場合の報知画像を生成する。これにより、ユーザは来客MSGの投稿とその他の書き込みデータの投稿とを区別することができ、来訪者が来たことをすぐに認識することができる。また、来客通知を受信したとき(来客MSGが投稿されたとき)、実行部32が音声制御部34に指示して来客通知を受信したとき専用の音声を出力させてもよい。また、来客通知を受信したとき専用の色や時間などで図示しない発光部を点灯(または点滅)させてもよい。また実行部32は、書き込みデータの種類を示す情報に応じて、報知方法を変更してもよい。また、来客報知画像61(および来客MSG以外の書き込みデータが投稿された場合の報知画像)は、書き込みデータに含まれるテキストのうち、先頭から所定の文字数の文字列を含む画像であってもよい。
続いて、操作部42に対するユーザの操作入力に基づいて、表示制御部33は図4の(d)〜(f)に示す伝言板画面を表示部43に表示させる。具体的には、実行部32が入力情報を受け取ると、伝言板サーバ1に家族伝言板取得要求を送信する。そして実行部32は書き込み表示用データを受信すると、記憶部45から読み出した優先度92に応じた、来客MSGを含む伝言板画面を生成し、表示制御部33に出力する。表示制御部33は受信した情報に基づいて伝言板画面を生成し、表示部43に表示させる。ここで、お母さんの携帯端末4a(第1装置)には優先度92として「0」が記憶されている。この場合、表示制御部33aは図4の(d)に示すように、来訪者の静止画像63および通話開始ボタン64を含む来客MSG62aを表示部43aに表示させる。一方、お父さんの携帯端末4b(第2装置)には優先度92として「1」が、太郎くんの携帯端末4c(第2装置)には優先度92として「2」が記憶されている。この場合、表示制御部33bおよび表示制御部33cは図4の(e)および(f)に示すように、通話開始ボタン64の代わりに残り時間を示すテキストを含む来客MSG62b、来客MSG62cを表示部43bおよび表示部43cにそれぞれ表示させる。
図4の(d)に示す伝言板画面において、お母さんが通話開始ボタン64をタッチすると、実行部32aは通話開始通知および携帯端末4aのユーザのユーザIDを伝言板サーバ1(通話制御部18)に送信するとともに、通話画面を生成して、表示制御部33aに出力する。これにより、接続先決定部24によって携帯端末4aと共用呼出機6とが通話可能に接続され、表示部43aには図4の(g)に示す通話画面が表示される。通話画面は共用呼出機6が取得した来訪者が映る動画65を含み、さらに、会話に参加中のユーザを示すアイコン(図4の(g)では、お母さんのアイコン「MI」)と、会話に招待可能なユーザを示すアイコン(図4の(g)では、お父さんのアイコン「FI」と、太郎くんのアイコン「TI」)を含む。なお、会話に招待可能なユーザを示すアイコンは当該アイコンが示すユーザを会話に招待するためのUI(招待ボタン)でもある。
また、通話開始通知を受信した伝言板サーバ1の端末画面制御部23は、来客MSG62bおよび来客MSG62cにおける残り時間の表示を、会話への参加要請を行うための参加ボタン69(図5の(c)参照)に切替えるよう修正部22に指示する。修正部22は当該指示に応じて来客MSGを修正し、携帯端末4bおよび携帯端末4cに送信する。修正後の来客MSGを受信した表示制御部33bおよび表示制御部33cは家族伝言板における来客MSGを修正後の来客MSGに切替える。これにより、表示部43bおよび表示部43cでは、図4の(h)および図4の(i)に示す来客MSG62bおよび来客MSG62c(参加ボタン69を含む来客MSG)がそれぞれ表示される。
なお、ある携帯端末4において通話開始ボタン64がタッチされたことに伴い、その他の携帯端末4の来客MSGに参加ボタン69を表示させる構成は一例であり、例えば、別の携帯端末4において通話開始ボタン64がタッチされたか否かに関わらず、優先度92に応じた時間が経過した時点で参加ボタン69を表示する構成であってもよい。
続いて、図4の(g)に示す伝言板画面において、お母さんがお父さんを招待するための招待ボタン66をタッチすると、実行部32aは別のユーザを会話に招待するための招待通知、携帯端末4aのユーザ(お母さん)を示すユーザID、および招待するユーザ(お父さん)を示すユーザIDを伝言板サーバ1に送信する。そして、伝言板サーバ1の端末画面制御部23は、招待通知を受信すると、携帯端末4bのユーザを招待中であることを示す招待中画像の生成を携帯端末4aに指示する。当該指示に応じて、実行部32aは招待中画像を生成して表示制御部33aに出力する。これにより、図5の(a)に示すように表示部43aに招待中画像が表示される。
また、修正部22は端末画面制御部23からの指示に応じて来客MSGを修正する。具体的には、携帯端末4aのユーザ(お母さん)から会話に招待されていることを示すテキスト、および参加ボタン68を来客MSGに追加する。そして、修正後の来客MSGを携帯端末4bに送信する。これにより、表示制御部33bは、図5の(b)に示すように受信した修正後の来客MSG62bを表示部43bに表示させる。
ここで、お父さんが参加ボタン68をタッチすると、実行部32bは会話に参加する旨を示す会話参加通知を伝言板サーバ1に送信する。これにより、接続先決定部24が携帯端末4bと共用呼出機6とを通話可能に接続する。そして、携帯端末4が追加されたことを示す端末追加通知とお父さんのユーザIDとをその他の会話に参加しているユーザの携帯端末4(この例の場合、携帯端末4a)に送信する。そして、実行部32からの指示に基づいて、表示制御部33aは招待中画像を表示部43aから削除し、実行部32から取得した修正後の通話画面を表示部43aに表示させる。修正後の通話画面は図5の(e)に示す通話画面と同様であり、後述する。
また、実行部32bは通話画面を生成し、表示制御部33bに出力する。これにより、表示部43bには図5の(e)に示す通話画面が表示される。図5の(e)に示す通話画面では、お父さんが会話に参加したため、会話に参加中のユーザを示すアイコンが「MI」および「FI」の2つとなっている。また、会話に招待可能なユーザを示すアイコンが「TI」のみとなっている。
ここで、図5の(c)に示す伝言板画面において、太郎くんが参加ボタン69をタッチすると、実行部32cは既に会話に参加しているユーザに参加要請をするための参加要請通知を携帯端末4cのユーザ(太郎くん)を示すユーザIDとともに伝言板サーバ1に送信する。そして、伝言板サーバ1の端末画面制御部23は、参加要請通知を受信すると、優先度DB26を参照して、現在会話に参加しているユーザのうち最も優先度が高いユーザ(お母さん)を特定する。そして、特定したユーザの携帯端末4aに参加要請を許可するか否かを選択するための参加選択画像の生成を指示する。当該指示に応じて、実行部32aは参加選択画像71を生成する。そして、表示制御部33aが、図5の(d)に示すように参加選択画像71を表示部43aに表示させる。なお参加選択画像71は、参加要請を許可するための許可ボタン72と、参加要請を許可しないための不許可ボタンとを含む。
また修正部22は、端末画面制御部23からの指示に応じて、来客MSGを修正する。具体的には、携帯端末4aのユーザ(お母さん)に参加要請を行っていることを示すテキストおよび参加要請を中止するための中止ボタンを来客MSGに追加する。そして修正後の来客MSGを携帯端末4cに送信する。これにより、表示制御部33cは図5の(f)に示すように受信した修正後の来客MSG62cを表示部43cに表示させる。
続いて、図5の(d)に示す通話画面において、お母さんが許可ボタン72をタッチすると、実行部32aは参加要請を許可したことを示す許可通知を伝言板サーバ1に送信する。また実行部32aは表示制御部33aに参加選択画像71の削除指示を出力する。これにより、表示制御部33aは参加選択画像71を通話画面から削除する。
接続先決定部24は、許可通知を受信すると携帯端末4cと共用呼出機6とを通話可能に接続する。また端末画面制御部23は、通話画面の生成指示を携帯端末4cに送信する。これにより、表示制御部33cは、図5の(i)に示すように表示部43cに実行部32が生成した通話画面を表示させる。図5の(i)に示す通話画面では、太郎くんが会話に参加したため、会話に参加中のユーザを示すアイコンが「MI」、「FI」、「TI」の3つとなっている。
また端末画面制御部23は、携帯端末4が追加されたことを示す端末追加通知と太郎くんのユーザIDとを、その他の会話に参加しているユーザの携帯端末4(この例の場合、携帯端末4aおよび携帯端末4b)に送信する。これにより、実行部32aおよび実行部32bは通話画面を修正する。図5の(g)および図5の(h)に示す修正後の通話画面は、図5の(i)に示す通話画面と同様であるため、ここでの説明は省略する。
続いて、図5の(g)に示す通話画面において、お母さんが通話終了ボタン73をタッチすると、実行部32aは通話終了を確認するための終了確認画像を生成し、表示制御部33aに出力する。表示制御部33aは、図6の(a)に示すように終了確認画像74を表示部43aに表示させる。終了確認画像74には通話を終了するための承諾ボタン75(「はい」と表記されたUI)と、通話を終了させず通話画面に戻る不承ボタン(「いいえ」と表記されたUI)とを含む。続いて、図6の(a)に示す終了確認画像74において、お母さんが承諾ボタン75をタッチすると、実行部32aは通話終了通知およびお母さんのユーザIDを伝言板サーバ1に送信する。
接続先決定部24は通話終了通知を受信すると、受信したユーザIDが示すユーザの携帯端末4(お母さんの携帯端末4a)と共用呼出機6との接続を切り、通話を終了させる。また、端末画面制御部23は修正部22に来客MSGを修正するよう指示する。そして、修正部22は端末画面制御部23からの指示を受けて来客MSGを修正する。具体的には、端末画面制御部23は、優先度DB26を参照して、現在会話に参加しているユーザのうち最も優先度が高いユーザ(お父さん)を特定し、来客MSGの修正指示と共に特定したユーザを示すユーザIDを修正部22に送信する。修正部22は、端末画面制御部23によって特定されたユーザ(お父さん)が通話中であることを示すテキスト、参加ボタンをタッチすることで会話に参加できることを示すテキスト、および会話に参加するための参加ボタンを来客MSGに追加する。そして、修正後の来客MSGを携帯端末4aに送信する。これにより、表示制御部33aは、図6の(g)に示すように受信した修正後の来客MSG62aを表示部43aに表示させる。
また、端末画面制御部23は、携帯端末4が会話から離脱したことに基づく通話画面の修正指示をお母さんのユーザIDとともにその他の携帯端末4(この例の場合、携帯端末4bおよび携帯端末4c)に送信する。これにより、実行部32bおよび実行部32cは通話画面を修正する。修正後の通話画面は図6の(e)および図6の(f)に示すように、会話に参加中のユーザを示すアイコンが「FI」および「TI」の2つとなっている。また、会話に招待可能なユーザを示すアイコンが「MI」となっている。
続いて、図6の(e)に示す通話画面において、お父さんが通話終了ボタン73をタッチすると、上述したお母さんの例と同様の処理が実行される。つまり、お父さんの携帯端末4bにおいて、表示制御部33bは図7の(b)に示す伝言板画面を表示部43bに表示させる。図7の(b)に示す来客MSGにおいては、現在会話に参加しているユーザのうち、もっとも優先度が高いユーザは太郎くんであるため、太郎くんが通話中であることを示すテキストが表示されている。
また、お父さんが通話を終了したことにより太郎くんの携帯端末4cに送信される通話画面の修正指示によって、携帯端末4cの通話画面が修正される。具体的には、図7の(c)に示すように、会話に参加中のユーザを示すアイコンが「TI」のみとなっている。また、会話に招待可能なユーザを示すアイコンが「MI」および「FI」となっている。
続いて、図7の(c)に示す通話画面において、太郎くんが通話終了ボタン73をタッチすると、上述したお母さんの例と同様の処理が実行される。ただし、端末画面制御部23は修正部22に対して来客MSGを修正するよう指示するとともに、最後に通話を終了したユーザ(太郎くん)のユーザIDおよび通話を終了した日時を出力する。そして修正部22は、太郎くんが応対終了したことを示すテキストと通話を終了した日時を示すテキストとを来客MSGに追加する。そして、修正後の来客MSGをすべての携帯端末4(携帯端末4a、携帯端末4b、携帯端末4c)に送信する。これにより、各携帯端末4の表示制御部33は、図7の(g)〜(i)に示すように受信した修正後の来客MSG62を表示部43に表示させる。
(室内モニタ5における画面遷移) 次に、図8を参照して室内モニタ5における画面遷移について説明する。図8は室内モニタ5における画面遷移図である。なおここでは、IP制御装置3から動画データを受信した後の画面遷移について説明する。なお図8に示す各画面図は一例であり、この例に限定されない。
応答制御部35はIP制御装置3から動画データを受信すると、動画データが示す動画を含む応答画面を生成し、表示制御部38に出力する。具体的には、応答画面は図8の(a)に示すように、動画データが示す動画、通話を開始するための通話開始ボタン81、および、伝言板アプリ93に基づく画面へ切り替えるための画面切替ボタン82を含む。表示制御部38は、取得した応答画面を表示部54に表示させる。
ここで、図8の(a)に示す応答画面においてユーザが通話開始ボタン81をタッチすると、応答制御部35は音声制御部39に指示してマイク57およびスピーカ58を起動させる。これにより、共用呼出機6の前にいる来訪者と通話が可能となる。また応答制御部35は、通話開始後の応答画面を生成し、表示制御部38に出力する。これにより、表示制御部38は、図8の(b)に示すように通話開始ボタン81に代えて通話終了ボタン83を含む応答画面を表示部54に表示させる。
続いて、図8の(b)に示す応答画面において、ユーザが画面切替ボタン82をタッチすると、実行部36は共用呼出機6と通話可能に接続している携帯端末4を確認するための端末確認要求を伝言板サーバ1に送信する。
端末画面制御部23は端末確認要求を受信すると、共用呼出機6と通話可能に接続している携帯端末4を特定し、特定した携帯端末4のユーザIDを室内モニタ5に送信する。
実行部36はユーザIDを受信すると通話画面を生成し、表示制御部38に出力する。当該通話画面は図8の(c)に示すように、来訪者が映る動画、通話終了ボタン、会話に参加中のユーザを示すアイコン、および会話に招待可能なユーザを示すアイコン84を含む。表示制御部38は、通話画面を取得すると表示部54に表示させる。なお、アイコン84は当該アイコンが示すユーザを会話に招待するためのUI(招待ボタン)でもある。実行部36は通話画面を生成するときに、受信したユーザIDを参照して「会話に参加中」の欄に表示するアイコン、および「会話に招待」の欄に表示するアイコンを特定する。具体的には、受信したユーザIDのユーザを示すアイコンを「会話に参加中」の欄に表示し、それ以外のアイコンを「会話に招待」の欄に表示する。なお図8の(c)では、すべての携帯端末4が共用呼出機6と通話可能に接続されていない、すなわちユーザIDを受信していない例を示している。
ユーザがアイコン84にタッチすると、実行部36は別のユーザを会話に招待するための招待通知および室内モニタIDを伝言板サーバ1に送信する。以降、携帯端末4において招待ボタン66がタッチされた場合と同様の処理が実行され、別のユーザを会話に参加させることができる。なお、室内モニタ5を使用するユーザは居住者(本実施形態ではお父さん、お母さん、太郎くん)に限定されない。例えば、遊びに来ていたおばあちゃんが室内モニタ5を用いて来訪者の呼び出しに応答し、お父さんを会話に招待するために室内モニタ5を操作して招待通知および室内モニタIDを伝言板サーバ1に送信してもよい。
また、図8の(c)に示す通話画面には画面切替ボタン85が含まれている。当該画面切替ボタン85をユーザがタッチすると、応答制御部35は図8の(b)に示す応答画面への画面切替指示を表示制御部38に出力する。これにより、表示制御部38は図8の(b)に示す応答画面を表示部54に表示させる。
図8の(a)に示す応答画面において、ユーザが画面切替ボタン82をタッチした場合、実行部36は伝言板サーバ1に家族伝言板取得要求を送信する。そして、書き込み表示用データを受信すると、当該書き込み表示用データに基づいて図8の(d)に示す伝言板画面を生成し、表示制御部38に出力する。表示制御部38は、伝言板画面を表示部54に表示させる。ここで、来客MSGに含まれる通話開始ボタン86をユーザがタッチすると、実行部36は図8の(b)に示す応答画面への画面切替指示を表示制御部38に出力する。そして、表示制御部38は図8の(b)に示す応答画面を表示部54に表示させる。また、画面切替ボタン87をユーザがタッチすると、実行部36は図8の(a)に示す応答画面への画面切替指示を表示制御部38に出力する。そして、表示制御部38は図8の(a)に示す応答画面を表示部54に表示させる。
(来訪者応対処理の流れ) 次に、図9を参照して来訪者応対処理の流れを説明する。図9は本実施形態の来訪者応対処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
まずMC2が、来訪者が共用呼出機6にて呼び出し操作をしたことを示す情報をIP制御装置3から受信すると(S1でYES)、MC2は共用呼出機6から送信される動画をキャプチャして静止画データを生成する(S2)。そして、MC2は来訪者の静止画を含む、来訪者が来たことを示す来客MSGの下書きを生成し(S3)、生成した下書きを、特定した室内モニタIDとともに伝言板サーバ1に送信する(S4)。
続いて、下書きを受信した伝言板サーバ1の生成部21は受信した下書きから来客MSGを生成し(S11、生成ステップ)、受信した室内モニタIDから特定したグループIDとともに伝言板管理部14に出力する。続いて、伝言板管理部14はグループIDが示す家族伝言板に来客MSGを投稿する(S12、投稿ステップ)。また、伝言板管理部14はグループIDと対応付けられた端末IDが示す携帯端末4に来客MSGを投稿したことを通知する(S13)。
続いて、通知(来客通知)を受信した携帯端末4の実行部32は来客MSGが投稿されたことを報知する(S21)。具体的には、表示制御部33に指示して来客報知画像61を表示部43に表示させる。続いて、操作部42が伝言板画面の表示操作を受け付けた場合(S22でYES)、表示制御部33は実行部32から受け取った伝言板画面を表示するための画像データを用いて、優先度に応じた伝言板画面を表示する(S23)。具体的には、携帯端末4に記憶されている優先度が「0」の場合、通話開始ボタン64を含む来客MSGが表示される。一方優先度が「1」や「2」である場合、通話開始ボタン64が表示されるまでの残り時間を示すテキストを含む来客MSGが表示される。
次に、伝言板サーバ1において携帯端末4から書き込み修正通知を受信した場合(S14でYES)、端末画面制御部23は書き込み修正通知の内容に応じた指示を修正部22に出力する。修正部22は受け取った指示に応じて投稿した来客MSGを修正する(S15)。そして、修正部22は修正後の来客MSGを書き込み修正通知に応じた携帯端末4に送信する(S16)。携帯端末4の表示制御部33は実行部32から受け取った来客MSG(伝言板サーバ1から受信した来客MSG)を表示部43に表示させる(S24)。
一方、書き込み修正通知を受信していない場合(S14でNO)、ステップS15およびステップS16は省略される。なお書き込み修正通知とは当該通知を受けたことに基づき修正部22が来客MSGを修正する通知のことであり、具体的には、上述した通話開始通知、招待通知、参加要請通知、通話終了通知のことである。続いて、携帯端末4は通話処理を実行する(S25)。なお通話処理の詳細については後述する。
次に、伝言板サーバ1において、携帯端末4から通話開始通知を受信すると(S17でYES)、接続先決定部24は通話開始通知を送信した携帯端末4と共用呼出機6とを通話可能に接続する(S18)。一方、通話開始通知を受信しない場合(S17でNO)、ステップS18は省略される。そして、接続先決定部24は、来客応対が終了したか否かを判定する(S19)。具体的には、共用呼出機6と通話可能に接続した携帯端末4について、すべて共用呼出機6との接続を切断したか否かを判定する。来客応対が終了していない場合(S19でNO)、すなわち、共用呼出機6と通話可能に接続された携帯端末4がある場合、来訪者応対処理はステップS14に戻る。一方、来客応対が終了した場合(S19でYES)、来訪者応対処理は終了する。
(通話処理の流れ) 次に、図10を参照して通話処理の流れを説明する。図10は通話処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお図10では、複数のユーザ(居住者)のうち1人のユーザが来訪者と通話し、他のユーザが参加することなく当該通話が終了する例を説明する。
まず優先度に応じた時間が経過すると(S31でYES)、表示制御部33は、実行部32が生成した通話開始ボタン64を含む来客MSG(図4の(d)参照)を表示部43に表示させる。続いて、操作部42が通話開始の操作、具体的には通話開始ボタン64へのタッチ操作を受け付けると(S32でYES)、実行部32は通話開始通知を伝言板サーバ1に送信する(S33)。そして表示制御部33は実行部32が生成した通話画面を表示部43に表示させる(S34)。上述したように、通話画面は来訪者が映る動画を含んでおり、当該動画は継続的に共用呼出機6から家族伝言板サーバ1を介して携帯端末4に送信されている。これにより、表示制御部33は来訪者が映る動画を表示部43に表示させる。
続いて、実行部32が伝言板サーバ1から音声データを受信した場合(S35でYES)、音声制御部34は実行部32から受け取った音声データを用いて、スピーカ47から音声を出力する(S36)。一方、音声データを受信していない場合(S35でNO)、ステップS36の処理は省略される。続いて、マイク46が音声入力を受け付けた場合(S37でYES)、マイク46は当該音声を音声データに変換する。そして、実行部32は当該音声データを伝言板サーバ1に送信する(S38)。一方、音声入力を受け付けていない場合(S37でNO)、ステップS35の処理に戻る。
続いて、操作部42が通話終了の操作、具体的には、終了確認画像74における承諾ボタン75へのタッチ操作を受け付けた場合(S39でYES)、実行部32は通話終了通知を伝言板サーバ1に送信する(S40)。また、表示制御部33は実行部32から受け取った修正後の来客MSGを含む伝言板画面を表示する(S41)。一方、通話終了の操作を受け付けていない場合(S39でNO)、ステップS35の処理に戻る。つまり、携帯端末4は通話終了の操作を受け付けるまで、伝言板サーバ1と音声データの送受信を行う。以上で通話処理は終了する。
(通話処理における各携帯端末4の処理の流れ) 次に、図11を参照して通話処理中の携帯端末4a〜4cそれぞれにおける処理の流れについて説明する。図11は通話処理中の各携帯端末4(携帯端末4a〜4c)における処理の流れを示すシーケンス図である。なお図11では、お母さんの優先度が一番高く、お母さんの携帯端末4aが最初に共用呼出機6と通話可能に接続される例を説明する。またこの例では、お父さんの携帯端末4bが携帯端末4aから招待され、太郎くんの携帯端末4cが携帯端末4aに参加要請を行う例を説明する。なお、図11に示す処理の流れは一例であり、この例に限定されない。
また、実際の携帯端末4は伝言板サーバ1を介して情報の送受信を行うが、図11では図面の見易さを考慮し、伝言板サーバ1の処理の流れについては記載を省略している。また以下では、携帯端末4a〜4cの各部の部材番号には、それぞれを区別するために携帯端末4a〜4cと同様のアルファベットを追加して説明する。
まず、携帯端末4aにおいて、操作部42aが招待の操作、すなわち招待ボタン66(図4の(g)参照)へのタッチ操作を受け付けた場合(S51でYES)、実行部32aは招待通知を伝言板サーバ1に送信する(S52)。一方、招待の操作を受け付けていない場合(S51でNO)、ステップS52の処理は省略される。
続いて、携帯端末4bにおいて通話に招待された場合(S61でYES)、すなわち、伝言板サーバ1に招待通知が送信されたことにより実行部32bが伝言板サーバ1から参加ボタン68(図5の(b)参照)が追加された来客MSGを受信した場合、表示制御部33bは参加ボタン68が追加された来客MSGを含む伝言板画面を表示する(S62)。一方、通話に招待されていない場合(S51でNO)、ステップS52の処理は省略される。続いて、操作部42bが参加の操作、すなわち参加ボタン68へのタッチ操作を受け付けた場合(S63でYES)、実行部32bは会話参加通知を伝言板サーバ1に送信する(S64)これにより、携帯端末4bと共用呼出機6とが通話可能に接続される。また表示制御部33bは、実行部32bが生成した通話画面を表示部43bに表示させる(S65)。一方、参加の操作を受け付けなかった場合(S63でNO)、ステップS64およびステップS65の処理は省略される。
次に、携帯端末4cにおいて、操作部42cが参加要請の操作、すなわち参加ボタン69(図5の(c)参照)へのタッチ操作を受け付けた場合(S71でYES)、実行部32cは参加要請通知を伝言板サーバ1に送信する(S72)。一方、参加要請の操作を受け付けていない場合(S71でNO)、携帯端末4cにおける処理は終了する。
続いて携帯端末4aにおいて参加要請された場合(S53でYES)、すなわち、伝言板サーバ1に参加要請通知が送信されたことにより、実行部32aが伝言板サーバ1から参加選択画像71の生成を(図5の(d)参照)を指示された場合、実行部32aは当該指示に応じて参加選択画像71を生成し、表示制御部33aに出力する。表示制御部33aは取得した参加選択画像71を通話画面に表示させる(S54)。一方、参加要請されていない場合(S53でNO)、携帯端末4aにおける処理は終了する。
続いて、携帯端末4aにおいて許可の操作、すなわち許可ボタン72(図5の(d)参照)へのタッチ操作を受け付けた場合(S55でYES)、実行部32aは許可通知を伝言板サーバ1へ送信する(S56)。一方、許可の操作を受け付けていない場合(S55でNO)、携帯端末4aにおける処理は終了する。
続いて、携帯端末4cにおいて許可された場合(S73でYES)、すなわち、伝言板サーバ1に許可通知が送信されたことにより、携帯端末4cと共用呼出機6とが通話可能に接続され、実行部32cが伝言板サーバ1から通話画面の生成を指示された場合、実行部32cは当該指示に応じて通話画面を生成し、表示制御部33cに出力する。表示制御部33cは取得した通話画面を表示部43cに表示させる(S74)。一方、許可されなかった場合(S73でNO)、携帯端末4cにおける処理は終了する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図12および図13に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、マンションの各住戸(図2参照)にルータが備えられ、携帯端末4が住戸内(住居内)にある場合、携帯端末4は自動的にルータに接続し、当該ルータを介したインターネット通信により伝言板サーバ1と情報の送受信を行う。なお、本実施形態のルータはWiFiルータであるとして説明するが、ルータはWiFiルータに限定されない。
また携帯端末4は、来客通知を受信したときに、自装置がWiFiルータと接続しているか否かを確認する。接続している場合、伝言板画面を表示させるときに、記憶部45に記憶されている優先度92に関わらず、来客MSG62bに通話開始ボタン64を表示させる。一方、接続していない場合、伝言板画面を表示させるときに、記憶部45から読み出した優先度92に応じた遅延時間をさらに10秒増やす。
図12は、本実施形態における各ユーザ(お母さん、お父さん、太郎くん)の携帯端末4a〜4cにおける画面遷移図である。なお、図12では、図4〜図7と異なる点を説明するために必要な画面図のみ示しており、その他の画面図は省略している。また、図12では、お父さんが住戸内におり、お母さんと太郎くんが外出している例を説明する。つまり、携帯端末4bは住戸内にあるので、WiFiルータおよびインターネットを介して伝言板サーバ1と通信し、携帯端末4aおよび携帯端末4cは、携帯電話(フィーチャーフォンやスマートフォン)の通信網およびインターネットを介して伝言板サーバ1と通信する。
来客通知を受信すると、実行部32は来客報知画像61を生成し、表示制御部33に出力する。表示制御部33は図12の(a)〜(c)に示すように、取得した来客報知画像61を表示部43に表示させる。そして、実行部32は、伝言板画面を表示部43に表示させる操作入力の入力情報を受け付けると、WiFiルータと接続しているか否かを確認する。ここで、住戸内にあるお父さんの携帯端末4bはWiFiルータと接続しているので、実行部32は優先度92を参照することなく、通話開始ボタン64が表示された来客MSG62bを含む伝言板画面を生成し、表示制御部33に出力する。表示制御部33は図12の(e)に示すように来訪者の静止画像63および通話開始ボタン64を含む来客MSG62bを表示部43bに表示させる。
一方、住戸外にあるお母さんの携帯端末4aはWiFiルータと接続していないので、実行部32は記憶部45から読み出した優先度92である「0」(優先度が示す時間は0秒)に10秒を追加し、来客通知の受信時刻からの経過時間を算出する。そして、図12の(d)に示すように、当該経過時間が、優先度92が示す時間に10秒を追加した時間(10秒)になるまでは、残り時間を示すテキストを含む来客MSG62aを表示制御部33aに出力し、表示部43aに表示させる。同様に、携帯端末4cにおいては、実行部32は記憶部45から読み出した優先度92である「2」(優先度が示す時間は20秒)に10秒を追加し、来客通知の受信時刻からの経過時間を算出する。そして、図12の(f)に示すように、当該経過時間が、優先度92が示す時間に10秒を追加した時間(30秒)になるまでは、残り時間を示すテキストを含む来客MSG62cを表示制御部33aに出力し、表示部43cに表示させる。つまり実行部32は、携帯端末4が住戸外にある場合、優先度92が示す遅延時間に、10秒をさらに追加する。なお、追加する時間は10秒に限定されない。また、本実施形態では追加する時間が共通であったが、携帯端末4ごとに追加する時間を変更してもよい。
(来訪者応対処理の流れ) 次に、図13を参照して来訪者応対処理の流れを説明する。図13は、本実施形態の携帯端末4における来訪者応対処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお図13では実施形態1と同様の処理については記載を省略している。具体的には、伝言板サーバ1およびMC2のフローチャート、および図9に示すステップS24〜S25を省略している。
まず、通知(来客通知)を受信した携帯端末4の実行部32は来客MSGが投稿されたことを報知する(S81)。具体的には、実行部32は生成した来客報知画像61を表示制御部33に出力し、表示部43に表示させる。続いて、操作部42が伝言板画面の表示操作を受け付けた場合(S82でYES)、実行部32は、自装置がWiFiルータと接続しているか否かを確認する(S83)。接続している場合(S83でYES)、実行部32は優先度92を参照することなく、来客MSGに通話開始ボタン64を表示した伝言板画面を生成し、表示制御部33に出力する。表示制御部33は、通話開始ボタン64を含む来客MSGを表示部43に表示させる(S84)。すなわち、実行部32が生成した伝言板画面を表示させる。
一方、接続していない場合(S83でNO)、実行部32は優先度92を読み出し、優先度92が示す時間に10秒を追加した時間(修正遅延時間)を算出する(S85)。そして、実行部32は来客通知を受信してからの経過時間を算出し(S86)、経過時間が修正遅延時間を超えていない場合(S86でNO)、残り時間を示すテキストが表示された来客MSG62を含む伝言板画面を生成し、表示制御部33に出力する。表示制御部33は、残り時間を示すテキストを含む来客メッセージを表示部43に表示させる(S87)。すなわち、実行部32が生成した伝言板画面を表示させる。
一方、経過時間が修正遅延時間を超えている場合(S86でYES)、表示制御部33は通話開始ボタン64を含む来客MSGを表示部43に表示させる(S84)。
(実施形態2の変形例) 実施形態2に係る実行部32はWiFiルータと接続していない場合、修正遅延時間ではなく、優先度92に基づく遅延時間が表示された来客MSGを生成してもよい。また、実施形態2に係る実行部32はWiFiルータと接続していない場合、来客報知画像61を生成しない構成であってもよい。つまり、この変形例では、WiFiルータに接続されている携帯端末4(住戸内にある携帯端末4)のみが来客に応答できる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について説明すれば以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、本発明を一戸建ての住居に適用した場合について説明する。本発明を一戸建ての住居に適用した場合、共用呼出機6は玄関に設置された呼出機(不図示)に置き換わる。そして、呼出機と室内モニタ5とは直接情報の送受信を行う。また、室内モニタ5は、伝言板サーバ1との間の情報の送受信を制御するホームサーバ(不図示)と通信可能に接続されている。ホームサーバは、実施形態1にて説明したMC2の機能とIP制御装置3の機能とを備える。具体的には、室内モニタ5は呼出機から受信した音声データおよび動画データをホームサーバに送信する。そして、ホームサーバは当該動画データをキャプチャして静止画データとし、当該静止画データ、来訪者が来たことを示す所定のテキスト、「インターホン君」のアイコンを示す画像または、伝言板サーバ1に保存されているアイコンを示す画像を識別するためのID、および時間を示すテキストを含む来客MSGの下書きを生成し、伝言板サーバ1に送信する。さらにホームサーバは、伝言板サーバ1から受信した音声データを、室内モニタ5を介して呼出機に送信する。
(実施形態3の変形例) 上述した実施形態3に係る伝言板システム100はホームサーバを含まず、呼出機と室内モニタ5とが直接情報の送受信を行う構成であり、伝言板サーバ1と呼出機とは室内モニタ5を介して情報の送受信を行う構成であってもよい。この場合、下書きの生成は室内モニタ5が行う。また、本実施形態において、上述した実施形態2の構成を適用してもよい。
〔変形例〕
上述した実施形態1〜3に係る伝言板システム100において、来訪者に対して応対可能な人数は常に1人であってもよい。この例において、最初に応答したユーザが別のユーザを参加させる場合、接続先決定部24は当該別のユーザの携帯端末4と共用呼出機6とを通話可能に接続したとき、最初に応答したユーザの携帯端末4と共用呼出機6との通話を切断する。また、来客MSGが投稿されたときに、居住者全員の携帯端末4において伝言板画面に通話開始ボタン64が表示される構成であってもよい。換言すれば、来客MSGが投稿された時点で、居住者全員が来訪者に対して応対可能であってもよい。また、携帯端末4において、来客報知画像61などによる報知を行うか否かを予め設定可能であってもよい。この場合、報知を行うと設定した携帯端末4では、来客MSGが投稿されたときに、表示制御部33が来客報知画像61を表示部43に表示させたり、音声制御部34がスピーカ47を介して所定の音声を出力させたりする。一方、報知を行わないと設定した携帯端末4では、来客MSGが投稿されても、上述したような居住者への報知を行わない。また、下書きを含む来客MSGをすべて伝言板サーバ1で生成してもよい。つまり、MC2からは来客があった事だけが伝言板サーバ1に通知される。また、来客時に投稿するべき書き込みデータに含まれるテキストデータや画像データは、予め伝言板サーバ1に保存されており、生成部21がこれらのデータを用いて書き込みデータを生成し、伝言板管理部14が家族伝言板に投稿する。
さらに、上述した実施形態1〜3では、通話開始ボタン64が来客MSGに表示されている居住者(以下、お母さん)が別の居住者(以下、お父さん)の携帯端末4と共用呼出機6(または呼出機)とを通話可能に接続する場合、お母さんの携帯端末4が共用呼出機6(または呼出機)と通話可能に接続している必要があった。しかしながら、本発明はこの例に限定されない。例えば、来客MSGに別のユーザの携帯端末4に来訪者に対応するよう指示するための指示画面への切替ボタンが含まれており、当該切替ボタンへのタッチ操作を行うことで、別の居住者のアイコン(ユーザ選択ボタン)を含む指示画面が表示部43に表示されてもよい。ここで、お母さんが当該指示画面にてお父さんのアイコンにタッチすることで、伝言板サーバ1は、お父さんの携帯端末4bに参加ボタン68を含む来客MSGを送信する。これにより、表示制御部33bが当該来客MSGを表示させるので、お父さんが参加ボタン68をタッチすれば、お母さんの携帯端末4aと共用呼出機6とが通話可能に接続されずとも、お父さんの携帯端末4bを共用呼出機6と通話可能に接続することができる。また、通話開始ボタン64が来客MSGに表示されていない居住者(以下、太郎くん)が、通話開始ボタン64が来客MSGに表示される前に、通話開始ボタン64が来客MSGに表示されている居住者(以下、お母さん)に参加要請を行うことができる構成であってもよい。具体的には、来客MSGには、上述した切替ボタンが含まれており、指示画面に遷移した後で太郎くんがお母さんのアイコンにタッチすることで、伝言板サーバ1は、お母さんの携帯端末4aに参加選択画像を含む来客MSGを送信する。これにより、表示制御部33aが当該来客MSGを表示させるので、お母さんが許可ボタン72をタッチすれば、お母さんの携帯端末4aと共用呼出機6とが通話可能に接続されずとも、太郎くんの携帯端末4cを共用呼出機6と通話可能に接続することができる。また、伝言板サーバ1の修正部22ではなく、携帯端末4の実行部32が来客MSGの修正を行う構成であってもよい。
〔実施形態4〕
上記各実施形態では1つの伝言板サーバ1を用いる例を説明したが、伝言板サーバ1の有する各機能が個別のサーバにて実現されていてもよい。そして、複数のサーバを適用する場合においては、各サーバは同じ事業者によって管理されていてもよいし、異なる事業者によって管理されていてもよい。
〔実施形態5〕
伝言板サーバ1、携帯端末4、および室内モニタ5の各ブロックは集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、伝言板サーバ1、携帯端末4、および室内モニタ5のそれぞれを、図14に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。図14は伝言板サーバ1、携帯端末4、および室内モニタ5として利用可能なコンピュータ910の構成を例示したブロック図である。コンピュータ910は、バス911を介して互いに接続された演算装置912と、主記憶装置913と、補助記憶装置914と、入出力インターフェース915と、通信インターフェース916とを備えている。演算装置912、主記憶装置913、および補助記憶装置914はそれぞれ、例えばCPU、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブであってもよい。入出力インターフェース915には、ユーザがコンピュータ910に各種情報を入力するための入力装置920およびコンピュータ910がユーザに各種情報を出力するための出力装置930が接続される。入力装置920および出力装置930はコンピュータ910に内蔵されたものであってもよいし、コンピュータ910に接続された(外付けされた)ものであってもよい。例えば入力装置920は、キーボード、マウス、タッチセンサなどであってもよく、出力装置930はディスプレイ、プリンタ、スピーカなどであってもよい。また、タッチセンサとディスプレイとが一体化されたタッチパネルのような、入力装置920および出力装置930の双方の機能を有する装置を適用してもよい。通信インターフェース916はコンピュータ910が外部の装置と通信するためのインターフェースである。補助記憶装置914には、コンピュータ910を伝言板サーバ1、携帯端末4、および室内モニタ5として動作させるための各種のプログラムが格納されている。そして、演算装置912は補助記憶装置914に格納された上記プログラムを主記憶装置913上に展開して該プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ910を伝言板サーバ1、携帯端末4、および室内モニタ5が備える各部として機能させる。なお、補助記憶装置914が備える、プログラム等の情報を記録する記録媒体はコンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などであってもよい。また、上記プログラムはコンピュータ910の外部から取得してもよく、この場合、任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して取得してもよい。そして、本発明は上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る来客通知装置(家族伝言板サーバ1)は、居住者を呼び出して通話する機能を備えるインターホン子機(共用呼出機6)から、呼び出しに応答して通話する機能を備えるインターホン親機(室内モニタ5)へ呼び出しがあったことを、上記居住者の端末装置(携帯端末4)に通知する来客通知装置であって、上記呼び出しがあったことに応じて、上記端末装置と上記インターホン子機とを通話可能な状態とすることを指示する上記居住者による操作入力を取得する接続指示部(通話開始ボタン64)を含む来客メッセージを生成する生成部(生成部21)と、投稿されたメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスに対して、上記来客メッセージを、予め登録された複数の居住者それぞれの上記端末装置にて閲覧可能に投稿する投稿部(伝言板管理部14)と、を備える。
上記の構成によれば、インターホン子機からインターホン親機への呼び出しがあったことに応じて来客メッセージを生成し、投稿されたメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスに対して、当該来客メッセージを、予め登録された複数の居住者それぞれの端末装置にて閲覧可能に投稿するので、コミュニケーションサービスを介して、複数の居住者に来訪者の訪問を通知することができる。つまり、上記コミュニケーションサービスに予め各居住者の端末装置を登録するとともに、インターホンからの書込みを投稿可能としておくだけで、複数の居住者の端末装置に来訪者の訪問を通知することができる。よって、複数の居住者へのインターホン子機からの呼び出しの通知を容易に実現することができる。また、来客メッセージは端末装置にて閲覧可能に投稿される。つまり端末装置は、例えばインターネットを介して伝言板サーバと通信し、来客メッセージをユーザが閲覧可能な状態とする(例えば来客メッセージを表示する)。このように端末装置がインターネットを介して取得した来客メッセージを表示すれば、居住者が住居に居ない時にも来客メッセージを確認する事ができ、来訪者の訪問を知ることができる。
また、来客メッセージには端末装置とインターホン子機とを通話可能な状態とすることを指示する上記居住者による操作入力を取得する接続指示部が含まれているので、居住者は来客メッセージを確認し、上記接続指示部に対する操作を入力することで、自身の端末装置を用いてインターホン子機の前にいる来訪者と会話することができる。
本発明の態様2に係る来客通知装置は、上記態様1において、上記インターホン親機において、または、上記インターホン子機と通話可能な状態にある、または通話可能な状態に移行する権限を有する上記端末装置である第1装置(携帯端末4a)において、上記居住者による所定の操作が取得されたことに応じて、上記第1装置とは別の上記端末装置である第2装置(携帯端末4b、携帯端末4c)を上記インターホン子機と通話可能な状態とする通話制御部をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、インターホン親機において、または、インターホン子機と通話可能な状態にある、または通話可能な状態に移行する権限を有する端末装置(第1装置)において所定の操作が取得されたことに応じて、第1装置とは別の端末装置(第2装置)をインターホン子機と通話可能な状態とする。つまり、来訪者と会話している居住者が当該会話に別の居住者を参加させたり、別の居住者に会話を引き継いだりすることができる。また、来客メッセージの投稿に気付いた居住者が、別の居住者に来訪者が来たことを通知することができる。これにより、複数の居住者のうち、対応すべき居住者と来訪者との会話を容易に実現することができる。
本発明の態様3に係る来客通知装置の制御方法は、居住者を呼び出して通話する機能を備えるインターホン子機から、呼び出しに応答して通話する機能を備えるインターホン親機へ呼び出しがあったことを、上記居住者の端末装置に通知する来客通知装置の制御方法であって、上記呼び出しがあったことに応じて、上記端末装置と上記インターホン子機とを通話可能な状態とすることを指示する上記居住者による操作入力を取得する接続指示部を含む来客メッセージを生成する生成ステップ(S11)と、投稿されたメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスに対して、上記来客メッセージを、予め登録された複数の上記居住者それぞれの上記端末装置にて閲覧可能に投稿する投稿ステップ(S12)と、を含む。上記の構成によれば、態様1に係る来客通知装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様4に係る端末装置(携帯端末4)は、居住者を呼び出して通話する機能を備えるインターホン子機から、呼び出しに応答して通話する機能を備えるインターホン親機へ呼び出しがあったことを、上記居住者に通知する端末装置であって、上記呼び出しがあったことに応じて生成された、上記端末装置と上記インターホン子機とを通話可能な状態とすることを指示する上記居住者による操作入力を取得する接続指示部(通話開始ボタン64)を含む来客メッセージを、投稿されたメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスから取得して、他のメッセージと共に時系列に沿って自装置の表示領域に表示させる表示部(表示制御部33)を備える。
上記の構成によれば、投稿されたメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスから、来客メッセージを取得して表示するので、居住者に来訪者の訪問を通知することができる。また、来客メッセージには端末装置とインターホン子機とを通話可能とするための接続指示部が含まれているので、居住者は来客メッセージを確認した後で自身の端末装置を用いてインターホン子機の前にいる来訪者と会話することができる。また、端末装置が例えばインターネットを介して伝言板サーバと通信、すなわち、表示部がインターネットを介して来客メッセージを取得して表示すれば、居住者が住居に居ない時にも来客メッセージを確認する事ができ、来訪者の訪問を知ることができる。
本発明の態様5に係る端末装置は、上記態様4において、上記表示部は、自装置が上記居住者の住居内にある場合、上記来客メッセージが投稿された時に、上記接続指示部を、上記居住者による上記操作入力を取得可能な状態とする一方、自装置が上記住居内にない場合、上記来客メッセージが投稿されたときから所定の遅延時間が経過した時に、上記接続指示部を、上記居住者による上記操作入力を取得可能な状態としてもよい。
上記の構成によれば、端末装置が居住者の住居内にある場合、来客メッセージが投稿されたときに接続指示部を居住者による操作入力を取得可能な状態とし、端末装置が住居内に無い場合、メッセージが投稿されたときから所定の遅延時間が経過したときに居住者による操作入力を取得可能な状態とする。これにより、住居内にある端末装置のユーザである居住者は来客メッセージが投稿されてからすぐに来訪者に対応することができる一方、住居外にある端末装置のユーザである居住者は遅延時間が経過しないと来客者に対応することができない。よって、在宅している居住者が来訪者への最初の対応者となる可能性が高くなり、来訪者と居住者とが直接会って対話する可能性を上げることができる。また、外出している居住者が対応することで発生する、来訪者の待ち時間を減らすことができる。この待ち時間とは、例えば、在宅している居住者を会話に参加させるために発生する時間などである。
本発明の態様6に係る端末装置は、上記態様4または5において、上記コミュニケーションサービスに上記メッセージが投稿されたことを上記居住者に通知する通知部(表示制御部33、音声制御部34)を備え、上記通知部は、上記来客メッセージが投稿された場合と、上記来客メッセージ以外のメッセージが投稿された場合とで、異なる態様にて通知してもよい。上記の構成によれば、来客メッセージが投稿された場合は通常の投稿の場合と異なる態様の通知が居住者に対してなされるので、居住者は来訪者が訪問したことを迅速に認識することができる。
本発明の態様7に係る端末装置は、上記態様6において、予め登録された複数の上記居住者それぞれの上記端末装置に対して、それぞれ所定の条件が設定されており、上記通知部は、自装置に対して設定された上記所定の条件を自装置が満たしている場合、所定の態様で、上記来客メッセージが投稿されたことを通知してもよい。
上記の構成によれば、所定の条件を満たした端末装置においてのみ、来客メッセージが投稿されたことを通知する。これにより、所定の条件を満たした端末装置のユーザである居住者は来訪者が訪問したことを迅速に認識することができる。なお、「所定の条件を満たした端末装置」とは、予め通知を行うよう設定された端末装置や住居内にあると特定された端末装置などを示す。ここで、子どもの端末装置において予め通知を行わないよう設定しておけば、子どもの端末装置には来訪者の訪問が通知されないので、子どもが不審な来訪者と対面するといった危険を回避することができる。
本発明の態様8に係るインターホン親機(室内モニタ5)は、居住者を呼び出して通話する機能を備えるインターホン子機からの呼び出しに応答して通話する機能を備えるインターホン親機であって、所定の操作を取得する取得部と、上記取得部が上記所定の操作を取得したとき、上記居住者の端末装置と上記インターホン子機とを通話可能な状態とするための指示を、外部装置に送信する指示送信部を備える。
上記の構成によれば、居住者の端末装置をインターホン子機と通話可能な状態とするための指示を外部装置に送信する。これにより、来訪者とインターホン親機で会話しているユーザ(例えば居住者)が当該会話に別の居住者を参加させたり、別の居住者に会話を引き継いだりすることができる。また、来客メッセージの投稿に気付いた居住者が、インターホン親機を操作して別の居住者に来訪者が来たことを通知することができる。これにより、複数の居住者のうち、対応すべき居住者と来訪者との会話を容易に実現することができる。なお、インターホン親機を使用するユーザは居住者に限定されない。つまり、居住者を訪問して住戸内にいたユーザがインターホン親機を操作して、居住者の端末装置をインターホン子機と通話可能な状態とするための指示を外部装置に送信してもよい。
本発明の態様9に係る来客通知システムは、居住者を呼び出して通話する機能を備えるインターホン子機と、呼び出しに応答して通話する機能を備えるインターホン親機と、上記インターホン親機へ呼び出しがあったことを予め登録された複数の上記居住者それぞれの端末装置に通知する来客通知装置と、複数の上記端末装置と、を含む来客通知システムであって、上記呼び出しがあったことに応じて、上記端末装置と上記インターホン子機とを通話可能な状態とすることを指示する上記居住者による操作入力を取得する接続指示部を含む来客メッセージを生成し、投稿されたメッセージを時系列に沿って表示するコミュニケーションサービスに対して、上記来客メッセージを、複数の上記端末装置にて閲覧可能に投稿する。上記の構成によれば、態様1に係る来客通知装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る来客通知装置、端末装置、およびインターホン親機はコンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記来客通知装置、端末装置、およびインターホン親機が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記来客通知装置、端末装置、およびインターホン親機をコンピュータにて実現させる来客通知装置、端末装置、およびインターホン親機の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより新しい技術的特徴を形成することができる。