JP2016197286A - 復旧曲線作成システム、復旧曲線作成方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このBIA手法を用いて、地震等の災害などによる事業への影響を少なくするために事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)が策定されている。
このヒアリング調査の結果を、経験的な指標を用いて点数化することにより、その会社のビジネスへの影響度合いを定量化している。
このため、コンサルティング会社の判定において、BIAを依頼した会社の経営判断が強く働くことにより、経営方針が反映された重要業務、目標復旧時間、対策優先順位、復旧優先順位が決められる場合が多い。
この際、経済的損失を表す指標として、最大予想損失率(PML:Probable Maximum Loss)を用い、このPMLにより、災害に対する対策効果の定量化、災害に対する最適な対策方法の選定、優先度の判定などが行える(例えば、特許文献1参照)。
一方、特許文献1に示すPMLのみを用いた分析では、施設の復旧を明確に求めることが、災害のビジネスへの影響度合いを推定することができない。
このため、災害及びテロなどの不測の事態が発生した際、この不測の事態による損失のビジネスへの影響を定量的、定性的に評価するために、復旧までに発生が見込まれる事業の損失を推定するための復旧曲線が必要となる。
しかしながら、上述した経営方針が反映されて経験的に事業の損失額が見込まれていたため、事業の損失を定量的に予測することが困難であった。
[3]また、本発明の復旧曲線作成システムにおける前記構成要素は、前記診断対象の施設における構成要素のうちから選択された構成要素であることを特徴とする。
[4]また、本発明の復旧曲線作成システムにおける前記構成要素は、前記診断対象の施設における少なくとも建物および各収容設備の何れかを含むことを特徴とする。
[6]また、本発明の復旧曲線作成システムにおける前記損失額算出部は、前記構成要素を用いて操業した際に得る営業利益に対し、前記損傷確率を乗じて予想損失額を求め、前記予想損失額に応じた推定損失額を算出することを特徴とする。
[7]また、本発明の復旧曲線作成システムは、前記構成要素の全壊における最大復旧時間に対し、前記損傷確率を乗じ、前記構成要素毎の最大復旧期待時間を求めるPMT算出部を有し、前記損失額算出部が、前記周期の経過毎に経過時間をカウントし、当該経過時間が前記最大復旧期待時間を超えた前記構成要素の損傷確率を0とし、前記予想損失額を再度計算することを特徴とする。
[9]また、本発明の復旧曲線作成システムにおける前記損傷確率記憶部は、診断対象の施設における構成要素がハザードにより損傷を受ける損傷確率をハザードの種類に応じて定めておき、前記定めた損傷確率を当該構成要素毎に記憶し、前記復旧曲線生成部は、前記損失額算出部によって前記ハザードの種類に応じて算出された前記推定損失額を前記周期毎にプロットし、前記復旧曲線を生成することを特徴とする。
[10]また、本発明の復旧曲線作成システムにおける前記復旧曲線生成部は、前記算出された推定損失額に基づいて復旧曲線を生成し、グラフに表示することを特徴とする。
図1に示す復旧曲線作成システム100は、コンピュータに周辺デバイスが接続されており、損傷確率算出部11、PMT算出部12、操業度算出部13(損失額算出部)、復旧曲線生成部14、入力装置15、表示装置16、損傷確率データベース17、基本情報データベース18及びモデルデータベース19を備えている。ここで、入力装置15は、ユーザーが、復旧曲線作成システム100に与える命令やデータを入力するための装置であって、具体的には、キーボードやマウス等である。表示装置16は、復旧曲線作成システム100の各部によって算出された算出結果等が表示される装置であって、具体的には、CRT(Cathode Ray Tube;陰極線管)ディスプレイや液晶ディスプレイである。
また、操業度算出部13は、事業構成要素毎に、事業構成要素を新たに構成するための費用である再構成費(部品の再調達額、再工事費、営業損失など)により、すでに求めた最大予想損失額を除算し、除算結果として最大予想損失率を求め、この算出した最大予想損失率を用い、この最大予想損失率(%)を通常の操業率を100%から減算し、すなわち以下の式により操業度(%)を算出する。
操業度(%)=100−最大予想損失率(%)
また、操業度算出部13(損失額算出部)は、事業構成要素毎に、事業構成要素を用いて操業した際に得る営業利益の予定額と、損傷確率算出部11が算出した損傷確率とに基づいて推定損失額を算出する。なお、操業度算出部13は、上記の営業利益の予定額に代えて、一日の売上げが有るときに見込める金額(売上、売上総利益など)にしてもよい。
損傷確率データベース17は、工場にある事業構成要素(あるいはサブ事業構成要素)毎の損傷確率が、地震が発生した際の最大地動加速度毎に記憶されている(詳細は後述)。
基本情報データベース18は、各工場の事業構成要素毎の操業度や事業の推定損失額などを算出する際に必要な損傷確率を求めるために用いられる、建物のフラジリティ曲線を作成するために用いられる基本データが格納されている(詳細は後述)。
モデルデータベース19は、復旧曲線を生成する際に、損傷確率算出部11が算出した損傷確率や、PMT算出部12が算出した最大復旧期待時間等を含むモデルテーブルが記憶されている。
次に、損傷確率算出部11における損傷確率の算出の説明を行う。
復旧曲線作成システムは工場における製造ライン及び電力設備を含めたトータルなリスクからの復旧の推定を対象としている。図2は、本実施形態における復旧曲線を推定する対象である工場の構成要素(事業構成要素)のフォールトツリー(FT)をモデル化した例である。すなわち、この工場は、製造ラインと、電力設備とが事業構成要素(コンポーネント)となっている。さらに、製造ラインは機械1と機械2との下位のサブ事業構成要素(サブコンポーネント)から構成され、電力設備は商用電源と自家発電源との下位のサブ事業構成要素から構成されている。
このフォールトツリーにおいて、製造ラインは機械1及び機械2のいずれか1つが損傷を受けると機能しなくなる。すなわち、機械1及び機械2は、製造ラインに対するOR(オア:論理和)事象となっている。
一方、電力設備は商用電源及び自家発電源の双方ともに損傷を受けた場合に、電力設備としての機能を失う。すなわち、商用電源及び自家発電源は、電力設備に対するAND(アンド:論理積)事象となっている。
Acceleration、単位はcm/s2)、縦軸は損傷確率である。例えば、Is値=0.6の場合、最大地動加速度PGAが650cm/s2では、損傷の程度が大破・全壊に至る確率は0.339すなわち33.9%である。また、損傷の程度が中破に至る確率は、中破以上となる損傷確率と大破・全壊に至る損傷確率との差であるため、0.24すなわち24%になる。上述では、機械1や機械2が1台であり、それぞれが損傷する確率として損傷確率として求める説明となっているが、例えば機械1がN台あり、このN台の内、M(≦N)台が損傷を受け、(N−M)台が稼動可能な状態の機械1の集合の損傷確率とする場合も含む。
また、損傷確率は、上述したように、損傷確率データベース17における各事業構成要素のフラジリティ曲線のグラフを用いずに、事業構成要素毎の構造調査結果に基づいて、復旧曲線を求めようとするBIA実施者が直接に入力装置15から入力するようにしても良い。事業構成要素がサブ事業構成要素に分割されない場合、事業分割要素のフラジリティ曲線が損傷確率データベース17に記憶されて、設定されている。
A=Ao×(Is/0.6) …(1)
ただし、Aoは、Is=0.6の場合の、小破、中破または大破・全壊の中央値(最大地動加速度)、Aは、任意のIs値の建物の損傷の程度が、小破、中破または大破・全壊の中央値(最大地動加速度)である。なお、上記の式(1)による、任意のIs値の建物の最大地動加速度Aの算出は、損傷確率算出部11が行う。
なお、本実施形態における復旧曲線作成システムにおいて、建物の損傷の程度は、Is値以外にも、建物の応答変位(免震建物応答変位)、層間変位、層間変形角などから算出する方法もあり、上述したIs値による場合と同様に、損傷確率を算出する構成としても良い。
また、上述した損傷確率は地震の最大地動加速度との関係のフラジリティ曲線を例にとり説明したが、所定のハザードとして、横軸を洪水の場合の浸水水位、停電の場合の停電時間等、縦軸を損傷確率としたフラジリティ曲線を用い、浸水水位または停電時間から損傷確率を求める構成としても良い。
図5は、各最大地動加速度での損害額を示すグラフ(地震ロス関数)である。この損害額グラフのデータは、損傷確率データベース17にサブ事業構成要素毎に記憶されている。このグラフの横軸は最大地動加速度、縦軸は最大損害額である。例えば、この損失額グラフによれば、最大地動加速度が800cm/s2での最大損害額は約24億円である。この損失額グラフは、予め損傷確率データベース17に、サブ事業構成要素毎に書き込まれ、記憶されている。
また、損害額は、上述したように、損傷確率データベース17における各事業構成要素の損失額グラフを用いずに、工場の関係者からヒアリングをした結果に基づいて、復旧曲線を求めようとするBIA実施者が直接に入力装置15から入力するようにしても良い。事業構成要素がサブ事業構成要素に分割されない場合、事業分割要素の損失額グラフが損傷確率データベース17に設定されている。
また、操業度算出部13は、入力装置15から入力される各事業構成要素の再構成費(円:設備の再調達額、設備の再工事額、営業損失など)を事業構成要素毎に、基本情報データベース18に対して、図6に示す基本データテーブルのデータとして予め書き込み、記憶させておく。操業度算出部13は、サブ事業構成要素毎に要素識別情報を付加し、この要素識別情報とともに、この要素識別情報に対応する基本データテーブルの再構成費のデータを、基本情報データベース18へ書き込み、記憶させる。そして、操業度算出部13は、基本情報データベース18から各事業構成要素の再構成費のデータを検索する際、要素識別情報により検索して、要素識別情報に対応する再構成費のデータを読み出す。図6は、モデルとしての工場における事業構成要素(コンポーネント)とサブ事業構成要素(サブコンポーネント)との関係を示し、各サブ事業構成要素の再構成費や復旧時間が示された基本データテーブルの構成を示す図である。
そして、操業度算出部13は、求めた最大予想損失率を用いて以下の操業度関係式から、すなわち操業が100%行われている状態から最大予想損失率を減算し、減算結果を操業度(%)として算出する。
操業度(%)=100(%)−最大予想損失率(%)
操業度は、一般的に、商品を製造する機器の稼働率により算定されている。しかしながら、稼働率から算定される操業度は、事業継続という観点から考えると、売上げに対する寄与率や材料の仕入れ量、キャッシュフローなどに対するリスクを適格に寄与しているとはいえない。
そこで、本実施形態においては、経営的な地震を含むハザードを考慮した最大予想損失
率を用いることにより、容易に通常時の操業度を表す上記操業度関係式を生成した。この
操業度関係式により、通常時から、ハザードによる被害発生時における操業度までを適格
に表現することができる。
PMT算出部12は、BIA実施者の入力装置15からの操作により、このBIA実施者が予め工場の関係者にヒアリングした全壊した際の復旧時間を、基本情報データベース18に対して、事業構成要素毎に、図6に示す基本データテーブルのデータとして予め書き込み、記憶させておく。PMT算出部12は、サブ事業構成要素毎に要素識別情報を付加し、この要素識別情報とともに、この要素識別情報に対応する基本データテーブルの復旧時間のデータを、基本情報データベース18へ書き込み、記憶させる。そして、PMT算出部12は、基本情報データベース18から各事業構成要素の復旧時間のデータを検索する際、要素識別情報により検索して、要素識別情報に対応する復旧時間のデータを読み出す。
最大の損傷を受けたときの復旧時間(建物の新築や破損した機器の交換など)を用い、この復旧時間に対し、損傷確率を乗算することにより、容易に被害の程度に対応して、復旧に要する時間として最大復旧期待時間を算出することができる。
[リソース(事業構成要素)に対する操業度の算出]
次に、図2のフォールトツリーにおいて、各フォールトの状態の損傷確率を記述した図7のフォールトツリーを用いて、復旧曲線の生成を説明する。
損傷確率算出部11は、事業構成要素である機械1、機械2、商用電源及び自家発電源の各々の損傷確率を、入力された最大地動加速度に対応させ、損傷確率データベース17に記憶されている機械1、機械2、商用電源及び自家発電源の各々のフラジリティ曲線から読み出す。
ここで、損傷確率算出部11により読み出された損傷確率において、機械1の損傷確率が0.24020であり、機械2の損傷確率が0.0744であり、商用電源の損傷確率が0.00740であり、自家発電源の損傷確率が0.2286である。
すなわち、損傷確率算出部11は、図7のフォールトツリーにおいて、製造ラインが機械1及び機械2のOR事象として定義されているため、機械1の損傷確率を1から減算した数値(損傷しない確率)と、機械2の損傷確率を1から減算した数値(損傷しない確率)とを乗算し、いずれも損傷しない非損傷確率を算出する。
そして、損傷確率算出部11は、1から求めた非損傷確率を減算し、機械1または機械2のいずれかが損傷する損傷確率(製造ラインの損傷確率)を算出する。
すなわち、以下の式を用いて、機械1の損傷確率P1及び機械2の損傷確率P2から製造ラインの損傷確率PAを算出する。
PA=1−(1−P1)・(1−P2)
=1−(1−0.24020)・(1−0.07440)
=1−0.7598・0.9256
=0.29673
すなわち、以下の式を用いて、商用電源の損傷確率P3及び自家発電源の損傷確率P4から電力設備の損傷確率PBを算出する。
PB=P3・P4
=0.00740×0.22860
=0.0016916
図8は、工場における製造ライン及び電力設備の損傷有りまたは無しの組み合わせ毎の確率を示すイベントツリーのテーブルである。このテーブルにおいて、損傷有りは状態が「Y」で示され、損傷無しは状態が「N」で示されている。
そして、操業度算出部13は、このイベントツリーにおけるN(損傷無し)に、各事業構成要素が所定の最大地動加速度で損傷を受けない確率を当てはめ、Y(損傷有り)に、各事業構成要素が所定の最大地動加速度で損傷を受ける損傷確率を当てはめる。各事業構成要素が損傷を受ける確率とは、すでに説明したフォールトツリーにおいて説明した、各構成要素の損傷確率であり、各構成要素が損傷を受けない確率とは、(1−各構成要素の損傷確率)である。
そして、演算処理装置2は、損傷状態の組み合わせ毎に、各事業構成要素、本実施形態においては、製造ライン及び電力設備の各々の損傷を受けない確率または損傷を受ける確率どうしの積をとり、所定の最大地動加速度による各事業構成要素の各確率により、工場が各損傷モードに至る確率を算出する。
PNN=(1−PA)・(1−PB)
=0.70208
また、操業度算出部13は、製造ラインに損傷が無く、電力設備も損傷がある場合、以下の確率算出式により、いずれにも電力設備のみに損傷がある確率PNYを算出する。
PNY=(1−PA)・PB
=0.00189
また、操業度算出部13は、製造ラインに損傷が有り、電力設備に損傷が無い場合、以下の確率算出式により、製造ラインにのみ損傷がある確率PYNを算出する。
PYN=PA・(1−PB)
=0.29622
また、操業度算出部13は、製造ライン及び電力設備の双方に損傷がある場合、以下の確率算出式により、いずれにも損傷がある確率PYYを算出する。
PYY=PA・PB
=0.00050
本実施形態の場合、例えば、製造ラインの損失額が2000万円であり、電力設備の損失額が1500万円である。説明を簡単にするため、再構成費も製造ラインが2000万円とし、電力設備が1500万円とする。
そして、操業度算出部13は、製造ラインの損失額と、電力設備の損失額とを加算し、製造ラインと電力設備との双方が全壊した際の総損失額を算出する。
すなわち、操業度算出部13は、以下の式により、工場の受ける総損失額Q(円、本実施形態においては万円)を算出する。
Q=0×PNN(損傷がない場合、損失額は0円)
+2000×PNY(製造ラインにのみ損傷がある場合、損失額は2000万円)
+1500×PYN(電力設備にのみ損傷がある場合、損失額は1500万円)
+3500×PYY(双方に損傷がある場合、損失額は3500万円)
=448
R=2000+1500=3500
次に、操業度算出部13は、上述のようにして求めた総再構成費Rにより、先に求めた総損失額Qを除算することにより、最大予想損失率(PML)を算出する。
PML=Q/R
=448/3500
=0.128
OP=1−PML
=0.872
上記式により、最大予想損失率を用い、操業度を定義している。この最大予想損失率は経営的な地震等のハザードによるリスクを考慮しており、経営的な操業度を表現することができる。
すなわち、本実施形態においては、例えば地震が発生した際に、事業構成要素がどの程度の損失を受けるかを示す損失額の期待値である最大予想損失率を、通常の状態である100%から減算することにより、操業可能な割合として操業度が定義できるとしている。
そして、PMT算出部12は、損傷確率算出部11の求めた各事業構成要素の損傷確率を、それぞれ対応する事業構成要素の復旧時間に乗算し、各事業構成要素の復旧時間を算出する。
ここで、損傷確率算出部11により読み出された損傷確率において、機械1の損傷確率が0.24020であり、機械2の損傷確率が0.0744であり、商用電源の損傷確率が0.00740であり、自家発電源の損傷確率が0.2286である。
PMT1=10×0.24020=2.40200
PMT2=8×0.0744=0.59520
PMT3=3×0.00740=0.02220
PMT4=20×0.2286=4057200
図9は、モデルデータベース19に記憶されているモデルテーブルの構成を示す図である。このモデルテーブルは、復旧曲線生成部14によりモデル設定時に予め生成され、事業構成要素の単位としてタイプが示され、モデルとしての工場がコンポーネントの製造ライン及び電力設備から構成され、コンポーネントの製造ラインがサブコンポーネントの機械1及び機械2から構成され、コンポーネントの電力設備がサブコンポーネントの商用電源及び自家発電源から構成されていることを示している。また、それぞれのタイプが分解可能、すなわちモデルが下位のコンポーネント、あるいはサブコンポーネントで構成されているか否かを示す事象が示されている。
また、シミュレーションが開始された際、復旧曲線生成部14は、図11に示す復旧曲線の画像を表示装置16に表示する。ここで、復旧曲線生成部14は、ハザードが発生する経過日数を「0」とし、ハザードが発生する経過日数を前日として「−1」とし、ハザードが発生する「−1」日から発生した当日の「0」日までの操業度OPを1として、グラフに表示する。
PMT算出部12は、すでに説明したように、機械1の最大復旧期待時間PMT1、機械2の最大復旧期待時間PMT2、商用電源の最大復旧期待時間PMT3及び自家発電源の最大復旧期待時間PMT4を算出し(ステップS1)、算出した最大復旧期待時間PMT1からPMT4を復旧曲線生成部14へ、それぞれの要素識別情報とともに、この要素識別情報に対応付けて出力する。
また、このとき、復旧曲線生成部14は、最大復旧期待時間PMT1からPMT4の各々を比較し、最大の経過日数である最大経過日数を求める。
このとき、復旧曲線生成部14は、経過日数が最大経過日数を超えている場合、復旧曲線の生成を終了し、経過日数が最大経過日数を超えていない場合、処理をステップS4へ進める。したがって、本実施形態の場合、最大経過日数が最大復旧期待時間PMT4の5日であるため、経過日数が6日となると、完全に復旧1日後となるため処理を終了する。
このとき、復旧曲線生成部14は、経過日数が最大復旧期待時間PMT1からPMT4のいずれかと一致した場合、処理をステップS5へ進め、経過日数が最大復旧期待時間PMT1からPMT4のいずれとも一致しない場合、処理をステップS6へ進める。
このとき、復旧曲線生成部14は、経過日数以下の最大復旧時間を有するサブ事業構成要素の損傷確率を「0」とする情報も、対応する要素識別情報とともに損傷確率算出部11に出力する制御信号に付加する。
これにより、損傷確率算出部11は、入力される制御信号に含まれる要素識別情報に基づき、いずれのサブ事業構成要素の損失確率を用い、またいずれのサブ事業構成要素の損失確率を「0」とするかの情報を用い、すでに説明した式により、損傷確率PA及びPBを算出する(ステップS5)。そして、損傷確率算出部11は、算出した損傷確率PA及びPBを、操業度算出部13へ出力する。
そして、操業度算出部13は、算出した確率PNN、PNY、PYN及びPYYと、製造ライン及び電力設備の各々の再構成費とにより、総損失額Qを算出する。
現在の経過日数における総損失額Qを算出すると、操業度算出部13は、算出した総損失額Qを、すでに算出してある工場全体の事業構成要素に対する総再構成費Rにより除算し、現在の経過日数における最大予想損失率を算出する。
次に、操業度算出部13は、算出した最大予想損失率を1から減算し、現在の経過日数における操業度OPを算出し(ステップS6A)、算出した操業度OPを復旧曲線生成部14に対して出力する。
次に、操業度算出部13は、算出した総損失額Qを積算して、現在の経過日数における累積損失額を算出し(ステップS6B)、算出した累積損失額を復旧曲線生成部14に対して出力する。
そして、復旧曲線生成部14は、処理をステップS3へ進める。
BIA実施者により入力装置15からシミュレーション開始の制御信号が供給されると、復旧曲線生成部14は、経過日数「−1」から経過日数「0」までの操業度OPを1としてプロットする。
次に、復旧曲線生成部14は、ハザード、例えば地震が発生した際の経過日数「0」における操業度OPの計算を開始する制御信号を、損傷確率算出部11、PMT算出部12及び操業度算出部13に対して出力する。これにより、損傷確率算出部11、PMT算出部12及び操業度算出部13は、指定されたモデルの情報をモデルデータベース19のモデルテーブルに書き込む。
損傷確率算出部11は、製造ライン、電力設備、機械1、機械2、商用電源及び自家発電源の各々の損傷確率(PA、PB、P1、P2、P3及びP4)を算出し、モデルテーブルに書き込み、記憶させる。
PMT算出部12は、機械1、機械2、商用電源及び自家発電源の各々の最大復旧期待時間(PMT1、PMT2、PMT3、PMT4)を、それぞれ損傷確率と復旧日数とを乗算することにより算出し、モデルテーブルに書き込み、記憶させる。
ここで、機械1、機械2、商用電源及び自家発電源の各々の最大復旧期待時間は、すでに説明したように、それぞれ3日、1日、1日、5日と求められる。
また、操業度算出部13は、損傷確率算出部11が算出した損傷確率により、それぞれの操業度OPを算出する。
この経過日数「0」日における操業度OPは、すでに算出したように、「0.872」である。
このため、復旧曲線生成部14は、得られた操業度OP=0.872を経過日数「0」にプロットし、操業度OPが1から0.872へ低下してことを表示画面のグラフに表示する。また、復旧曲線生成部14は、経過日数をインクリメントし、経過日数「1」とする。
ここで、復旧曲線生成部14は、経過日数と一致する最大復旧期待時間を有する事業構成要素として機械2と商用電源とを検出する。
検出後、復旧曲線生成部14は、機械1と自家発電源とが経過日数を超えた事業構成要素とし、機械2と商用電源とが損傷確率を「0」とする事業構成要素とし、それぞれの構成識別情報を含む制御信号を、損傷確率算出部11へ出力する。
そして、損傷確率算出部11は、上述した制御信号が供給されると、機械2と商用電源との損傷確率を「0」とし、以下の式により、製造ラインの損傷確率PA及び電力設備の損傷確率PBの算出を行う。
PA=1−(1−P1)・(1−P2)
=1−(1−0.24020)・(1−0)
=1−0.7598
=0.2402
PB=P3・P4
=0.22860×0
=0
操業度算出部13は、損傷確率算出部11から供給される損傷確率PA及びPBにより、製造ラインと電力設備とにおける損傷の有無の組み合わせの確率PNN(製造ライン及び電力設備の双方に損傷無し)、PNY(電力設備のみに損傷有り)、PYN(製造ラインのみに損傷有り)、PYY(製造ライン及び電力設備の双方に損傷有り)の算出を以下の式により行う。
PNN=(1−PA)・(1−PB)
=(1−0.2402)×(1−0)
=0.7598
PNY=(1−PA)・PB
=(1−0.2402)×0
=0
PYN=PA・(1−PB)
=0.2402×(1−0)
=0.2402
PYY=PA・PB
=0.2402×0
=0
Q=0×PNN(損傷がない場合、損失額は0円)
+2000×PNY(製造ラインにのみ損傷がある場合、損失額は2000万円)
+1500×PYN(電力設備にのみ損傷がある場合、損失額は1500万円)
+3500×PYY(双方に損傷がある場合、損失額は3500万円)
=0×0.7598+2000×0+1500×0.2402+3500×0
=360.3
≒360
PML=Q/R
=360/3500
=0.102857
最大予想損失率を算出すると、操業度算出部13は、以下の式に示すように、1から最大予想損失率PML=0.102857を減算し、操業度OPを算出する。
OP=1−0.102857
=0.897143
しかしながら、復旧曲線生成部14は、モデルテーブルに2日の最大復旧期待時間がないため、経過日数「2」と一致する最大復旧期待時間を有する事業構成要素を抽出することができない。
このため、復旧曲線生成部14は、新たに損傷状態から稼動状態に遷移した事業構成要素がないので、前回算出した操業度OPから変化がないものとし、前回の操業度OPを表示装置16の表示画面のグラフに表示する。また、復旧曲線生成部14は、経過日数をインクリメントし、経過日数「3」とする。
ここで、復旧曲線生成部14は、経過日数と一致する最大復旧期待時間を有する事業構成要素として機械1を検出する。
検出後、復旧曲線生成部14は、自家発電源が経過日数を超えた事業構成要素とし、機械1、機械2及び商用電源とが損傷確率を「0」とする事業構成要素とし、それぞれの構成識別情報を含む制御信号を、損傷確率算出部11へ出力する。
そして、損傷確率算出部11は、上述した制御信号が供給されると、機械1、機械2及び商用電源との損傷確率を「0」とし、以下の式により、製造ラインの損傷確率PA及び電力設備の損傷確率PBの算出を行う。
PA=1−(1−P1)・(1−P2)
=1−(1−0)・(1−0)
=1−0
=0
PB=P3・P4
=0.22860×0
=0
操業度算出部13は、損傷確率算出部11から供給される損傷確率PA及びPBにより、製造ラインと電力設備とにおける損傷の有無の組み合わせの確率PNN(製造ライン及び電力設備の双方に損傷無し)、PNY(電力設備のみに損傷有り)、PYN(製造ラインのみに損傷有り)、PYY(製造ライン及び電力設備の双方に損傷有り)の算出を以下の式により行う。
PNN=(1−PA)・(1−PB)
=(1−0)×(1−0)
=1
PNY=(1−PA)・PB
=(1−0)×0
=0
PYN=PA・(1−PB)
=0×(1−0)
=0
PYY=PA・PB
=0×0
=0
Q=0×PNN(損傷がない場合、損失額は0円)
+2000×PNY(製造ラインにのみ損傷がある場合、損失額は2000万円)
+1500×PYN(電力設備にのみ損傷がある場合、損失額は1500万円)
+3500×PYY(双方に損傷がある場合、損失額は3500万円)
=0×1+2000×0+1500×0+3500×0
=0
PML=Q/R
=0/3500
=0
最大予想損失率を算出すると、操業度算出部13は、以下の式に示すように、1から最大予想損失率PML=0を減算し、操業度OPを算出する。
OP=1−0
=1
しかしながら、復旧曲線生成部14は、モデルテーブルに2日の最大復旧期待時間がないため、経過日数「4」と一致する最大復旧期待時間を有する事業構成要素を抽出することができない。
このため、復旧曲線生成部14は、新たに損傷状態から稼動状態に遷移した事業構成要素がないので、前回算出した操業度OPから変化がないものとし、前回の操業度OPを表示装置16の表示画面のグラフに表示する。また、復旧曲線生成部14は、経過日数をインクリメントし、経過日数「5」とする。
そして、復旧曲線生成部14は、モデルテーブルに5日の最大復旧期待時間を有する事業構成要素として自家発電源があるため、経過日数「5」と一致する最大復旧期待時間を有する事業構成要素として自家発電源を抽出する。
しかしながら、復旧曲線生成部14は、すでに操業度OPが「1」となり、通常に工場が稼動している状態にあるため、前回算出した操業度OPから変化がないものとし、前回の操業度OPを表示装置16の表示画面のグラフに表示する。また、復旧曲線生成部14は、経過日数をインクリメントし、経過日数「6」とする。
上述したように、復旧曲線生成部14は、図11における工場のリソースの復旧曲線を生成する。
次に、本実施形態による復旧曲線生成システムが行う商品A及び商品Bの生産に対する操業度と累積損失額の算出について説明する。
以下の説明において、例えば、商品Aは1日の売上げで見込む金額(売上、売上総利益、営業利益など)が600万円で、製造ライン及び電力設備の双方が動作していなければ、生産ができず、一方、商品Bは一日の売上げで見込む金額(売上、売上総利益、営業利益など)が300万円で、電力設備が動作していれば、生産ができるとする。
商品A及び商品Bにおいても、各事業構成要素の損失確率の計算は、すでに説明したリソースの場合と、使用する式も数値も同様である。また、PMT算出部12が行う各事業構成要素に対する最大復旧期待時間の計算も同様である。
しかしながら、操業度算出部13における総損失額Qを求める際、確率PNN、PNY、PYN、PYYの算出に用いる損傷確率PA及びPBにおいて、商品Aの場合は製造ライン及び電力設備の双方が稼動状態でなければ生産できないため、損傷確率PA及びPBともにリソースの計算に用いた数値と同様である。一方、商品Bの場合、電力設備さえあれば生産が可能であるため、製造ラインの損傷確率PAを「0」とし、電力設備の損傷確率PBはリソースの計算に用いた電力設備の損傷確率PBと同一の数値である。
ここで、商品の復旧曲線がリソースの復旧曲線の生成と異なる点は、総損失額Qの算出に用いる損失額が1日の売上で見込む金額(売上、売上総利益、営業利益など)となっていることである。以下の説明では、売上額を例に挙げて説明する。
以下に、操業度算出部13の商品A及び商品Bの操業度の算出処理について説明する。このとき、損傷確率算出部11は、操業度算出部13に対し、算出した損傷確率PA(=0.29673)及びPB(=0.00169)を出力する。
また、操業度算出部13は、商品Aが製造ライン及び電源設備の双方が稼働状態でないと生産できないため、損傷確率PA及びPBをそのまま用い、商品Bが電源設備のみで生産できるため、損傷率PAを「0」とし、損傷率PBをそのまま用いるとの制御情報を、復旧曲線生成部14により予め設定されている。この制御情報は、BIA実施者が入力装置15から入力する、復旧曲線を生成するための設定データである。
すでに述べたように、商品Aは、リソースと同様の製造ラインの損傷確率PAと電力設備の損傷確率PBとを用いて、製造ラインが損傷の有無と電力設備の損傷の有無との組み合わせの確率PNN、PNY、PYN、PYYを算出するため、得られる数値は以下に示すようにリソースの場合と同様である。
PNN=0.70208(製造ライン及び電力設備の双方に損傷が無い場合)
PNY=0.00189(電力設備にのみ損傷がある場合)
PYN=0.29622(製造ラインにのみ損傷がある場合)
PYY=0.00050(製造ライン及び電力設備の双方に損傷がある場合)
本実施形態の場合、例えば、商品Aの損失額が600万円(1日)である。したがって、再構成費も商品Aの損失額と同一の600万円となる。
すなわち、操業度算出部13は、以下の式により、工場の受ける商品Aの総損失額QA(円、本実施形態においては万円)を算出する。
QA=0×PNN(損傷がない場合、損失額LAは0円)
+600×PNY(製造ラインにのみ損傷がある場合、損失額LAは600万円)
+600×PYN(電力設備にのみ損傷がある場合、損失額LAは600万円)
+600×PYY(双方に損傷がある場合、損失額LAは600万円)
=178.75
PML=QA/R
=178.5/600
=0.297919
最大予想損失率を算出すると、操業度算出部13は、以下の式に示すように、1から最大予想損失率PML=0.297919を減算し、操業度OPAを算出する。
OPA=1−0.297919
=0.702081
すでに述べたように、商品Aは、製造ラインの損傷確率PAを「0」とし、リソースと同様の電力設備の損傷確率PB(=0.00169)とを用いて、製造ラインが損傷の有無と電力設備の損傷の有無との組み合わせの確率PNN、PNY、PYN、PYYを算出する。
操業度算出部13は、製造ラインに損傷が無く、電力設備も損傷が無い場合、以下の確率算出式により、いずれにも損傷が無い確率PNNを算出する。
PNN=(1−PA)・(1−PB)
=(1−0)×(1−0.00169)
=0.99831
また、操業度算出部13は、製造ラインに損傷が無く、電力設備に損傷がある場合、以下の確率算出式により、いずれにも電力設備のみに損傷がある確率PNYを算出する。
PNY=(1−PA)・PB
=(1−0)×0.00169
=0.00169
また、操業度算出部13は、製造ラインに損傷が有り、電力設備に損傷が無い場合、以下の確率算出式により、製造ラインにのみ損傷がある確率PYNを算出する。
PYN=PA・(1−PB)
=0×(1−0.00169)
=0
また、操業度算出部13は、製造ライン及び電力設備の双方に損傷がある場合、以下の確率算出式により、いずれにも損傷がある確率PYYを算出する。
PYY=PA・PB
=0×0.00169
=0
本実施形態の場合、例えば、商品Bの損失額が300万円(1日)である。したがって、再構成費も商品Bの損失額と同一の300万円となる。
すなわち、操業度算出部13は、以下の式により、工場の受ける商品Bの総損失額QB(円、本実施形態においては万円)を算出する。
QB=0×PNN(損傷がない場合、損失額LBは0円)
+0×PNY(製造ラインにのみ損傷がある場合、損失額LBは0万円)
+300×PYN(電力設備にのみ損傷がある場合、損失額LBは300万円)
+300×PYY(双方に損傷がある場合、損失額LBは300万円)
=0.0
PML=QB/R
=0.0/300
=0.0
最大予想損失率を算出すると、操業度算出部13は、以下の式に示すように、1から最大予想損失率PML=0.0を減算し、操業度OPBを算出する。
OPB=1.0−0.0
=1.0
復旧曲線生成部14は、リソースの場合と同様に、表示装置16の表示画面において、図11Aに示すグラフに供給される操業度OPA及びOPBを算出した経過日数に対応する位置にプロットする。上記の図11Aは、図10のフローチャートの手順により操業度を用いて作成される復旧曲線を示す図である。
さらに、復旧曲線生成部14は、リソースの場合と同様に、表示装置16の表示画面において、図11Bに示すグラフに供給される累積損失額を算出した経過日数に対応する位置にプロットする。なお、上記の累積損失額は、総損失額QAとQBのそれぞれを積算して算出される。上記の図11Bは、図10のフローチャートの手順により累積損失額を用いて作成される復旧曲線を示す図である。
また、操業度算出部13は、商品A及び商品Bの各々の損失額QA及び損失額QBを、経過日数毎に積算し、操業度OPAと操業度OPBのそれぞれが通常時(平常時)に戻るまでの積算値(累積損失額)を求める。
これにより、復旧曲線生成部14は、製品単位に、それぞれの製品の生産に必要な事業構成要素の損傷状態により、通常時(平常時)の売上げに対し、災害後に障害が解消して生産が行えるまでに生じる損失を、上述した各商品の損失額の積算値として算出することができる。ここで、復旧曲線生成部14は、図11Bに示すように、表示装置16の表示画面における図11Aのグラフの操業度の部分に、算出した積算値の累積損失額を経過日数に対応させて表示する。
また、復旧曲線生成部14は、リソースで求めた、ハザードが発生した当日、すなわち経過日数が「0」の際の損失を、商品の積算値に加算することにより、発生したハザードによるリソース自体(事業構成要素)の損失額と、事業構成要素の損傷による商品の生産
が行えないことによる売上げの損失額との総計を容易に算出することができる。
上述してきた説明において、損傷確率の変化は、ハザードが発生した時点に設定された損傷確率が最大復旧期待時間経過後に「0」となるステップでの変化になっている。
しかしながら、本実施形態に対し、最大復旧期待時間を損失率が「0」にいきなり変化する唯一のトリガとするのではなく、損失確率が設定値から「0」に経過日数により段階的に変化する、すなわちリニアに変化させ、経過日数毎に操業度OPを算出する構成としても良い。
一方、損傷率をリニア変化させた場合、事業構成要素の損傷確率を、ハザードが発生した日の最高の損傷確率を基本確率として、経過日数ごとに以下の式により変化させて、経過日数毎の操業度の算出を行う。
ここで、損傷確率(ステップ)のリニア変化における損傷確率(経過日数毎)は、損傷確率算出部11が以下の式により求める。
損傷確率(経過日数毎)=基本損傷確率(1−(経過日数/PMT))
すなわち損傷を受けてから徐々に回復する場合、例えば100台の装置があり、50台が損傷して、日数が経過する毎に、この損傷した50台において数台ずつ稼働状態となり、徐々に損傷確率が変化することを想定している。
予めBIA実施者は、入力装置15から、事業構成要素毎に、操業度OPを算出する際に、損傷確率をステップ変化させるかリニア変化させるかの設定を行う。
これにより、復旧曲線生成部14は、モデル設定時に、図9に示すモデルテーブルにおける途中復旧率の欄に、損傷確率の変化をステップかリニアかの情報が記憶される。
ステップS2までは、図10のフローチャートと同様の動作であるため、説明を省略する。そして、ステップS2において、復旧曲線生成部14は、経過日数Dを「0」にリセットした後、処理をステップS10へ進める。
復旧曲線生成部14は、モデルデータベース19におけるモデルテーブルにおいて、各事業構成要素の途中復旧率の欄のデータを読み込み、各事業構成要素が損傷確率をステップあるいはリニアかであるかの判定を行い、リニアに設定されている事業構成要素の有無の検出を行う(ステップS10)。
そして、復旧曲線生成部14は、復旧曲線を生成するモデルのモデルテーブルにおける全ての事業構成要素がステップである場合、すなわち損傷確率をリニア処理して用いると設定された事業構成要素が無い場合、処理をステップS3へ進める。ここで、ステップS3に進んだ場合、後の処理は図10のフローチャートの動作と同様のため、これ以降のステップS4からステップS8までの処理についての説明を省略する。
そして、損傷確率算出部11は、上述したリニア計算指示信号が供給されると、付加されている要素識別情報に対応する事業構成要素の損傷確率(経過日数毎)の算出を行う(ステップS11)。
ここで、損傷確率算出部11は、例えば、図9に示すように、事業構成要素として機械1がリニアと設定されている場合、機械1の損傷確率から損傷確率(経過日数毎)の算出を行う。損傷確率算出部11は、機械1の最大復旧期待時間が3日のため、以下のように各経過日数の損傷確率(経過日数毎)を算出する。
経過日数D=0:
損傷確率(経過日数毎)=0.24020×(1−(0/3))
=0.24020
経過日数D=1:
損傷確率(経過日数毎)=0.24020×(1−(1/3))
=0.16013
経過日数D=2:
損傷確率(経過日数毎)=0.24020×(1−(2/3))
=0.08006
経過日数D=3:
損傷確率(経過日数毎)=0.24020×(1−(3/3))
=0
次に、復旧曲線生成部14は、損傷確率算出部11から損傷確率(経過日数毎)の算出が終了したことが通知されると、処理をステップS13へ進める。
このとき、復旧曲線生成部14は、経過日数が最大経過日数を超えている場合、復旧曲線の生成を終了し、経過日数が最大経過日数を超えていない場合、処理をステップS4へ進める。したがって、本実施形態の場合、最大経過日数が最大復旧期待時間PMT4の5日であるため、経過日数が6日となると、完全に復旧1日後となるため処理を終了する。
このとき、復旧曲線生成部14は、経過日数以下の最大復旧時間を有するサブ事業構成要素の損傷確率を「0」とする情報も、対応する要素識別情報とともに損傷確率算出部11に出力する制御信号に付加する。
そして、損傷確率算出部11は、算出した損傷確率PA及びPBを、操業度算出部13へ出力する。
そして、操業度算出部13は、算出した確率PNN、PNY、PYN及びPYYと、製造ライン及び電力設備の各々の再構成費とにより、総損失額Qを算出する。
現在の経過日数における総損失額Qを算出すると、操業度算出部13は、算出した総損失額Qを、すでに算出してある工場全体の事業構成要素に対する総再構成費Rにより除算し、現在の経過日数における最大予想損失率を算出する。
次に、操業度算出部13は、算出した最大予想損失率を1から減算し、現在の経過日数における操業度OPを算出し(ステップS16A)、算出した操業度OPを復旧曲線生成部14に対して出力する。
次に、操業度算出部13は、算出した総損失額Qを積算して、現在の経過日数における累積損失額を算出し(ステップS16B)、算出した累積損失額を復旧曲線生成部14に対して出力する。
そして、復旧曲線生成部14は、処理をステップS13へ進める。
BIA実施者により入力装置15からシミュレーション開始の制御信号が供給されると、復旧曲線生成部14は、経過日数「−1」から経過日数「0」までの操業度OPを1としてプロットする。
次に、復旧曲線生成部14は、ハザード、例えば地震が発生した際の経過日数「0」における操業度OPの計算を開始する制御信号を、損傷確率算出部11、PMT算出部12及び操業度算出部13に対して出力する。これにより、損傷確率算出部11、PMT算出部12及び操業度算出部13は、指定されたモデルの情報をモデルデータベース19のモデルテーブルに書き込む。
損傷確率算出部11は、製造ライン、電力設備、機械1、機械2、商用電源及び自家発電源の各々の損傷確率(PA、PB、P1、P2、P3及びP4)を算出し、モデルテーブルに書き込み、記憶させる。
PMT算出部12は、機械1、機械2、商用電源及び自家発電源の各々の最大復旧期待時間(PMT1、PMT2、PMT3、PMT4)を、それぞれ損傷確率と復旧日数とを乗算することにより算出し、モデルテーブルに書き込み、記憶させる。
ここで、機械1、機械2、商用電源及び自家発電源の各々の最大復旧期待時間は、すでに説明したように、それぞれ3日、1日、1日、5日と求められる。
これにより、損傷確率算出部11は、経過日数毎の損傷確率(経過日数毎)を算出し、モデルデータベース19のモデルテーブルの損傷確率の欄に書き込み、記憶させる。このとき、各経過日数Dにおける損傷確率(経過日数毎)は、D=0:損傷確率(経過日数毎)=0.24020、D=1:損傷確率(経過日数毎)=0.16013、D=2:損傷確率(経過日数毎)=10.8006、D=3:損傷確率(経過日数毎)=0
また、操業度算出部13は、損傷確率算出部11が算出した損傷確率により、それぞれの操業度OPを算出する。
この経過日数「0」日における操業度OPは、すでに算出したように、「0.872」である。
このため、復旧曲線生成部14は、得られた操業度OP=0.872を経過日数「0」にプロットし、操業度OPが1から0.872へ低下してことを表示画面のグラフに表示する。また、復旧曲線生成部14は、経過日数をインクリメントし、経過日数「1」とする。
検出後、復旧曲線生成部14は、機械1と自家発電源とが経過日数を超えた事業構成要素とし、機械2と商用電源とが損傷確率を「0」とする事業構成要素とし、それぞれの構成識別情報を含む制御信号を、損傷確率算出部11へ出力する。このとき、復旧曲線生成部14は、損傷確率をリニアとするフラグを機械1の構成識別情報に付加して、損傷確率算出部11へ出力する。
PA=1−(1−P1)・(1−P2)
=1−(1−0.16013)・(1−0)
=1−0.83987
=0.16013
PB=P3・P4
=0.22860×0
=0
操業度算出部13は、損傷確率算出部11から供給される損傷確率PA及びPBにより、製造ラインと電力設備とにおける損傷の有無の組み合わせの確率PNN(製造ライン及び電力設備の双方に損傷無し)、PNY(電力設備のみに損傷有り)、PYN(製造ラインのみに損傷有り)、PYY(製造ライン及び電力設備の双方に損傷有り)の算出を以下の式により行う。
PNN=(1−PA)・(1−PB)
=(1−16013)×(1−0)
=0.83987
PNY=(1−PA)・PB
=(1−0.16013)×0
=0
PYN=PA・(1−PB)
=0.16013×(1−0)
=0.16013
PYY=PA・PB
=0.16013×0
=0
Q=0×PNN(損傷がない場合、損失額は0円)
+2000×PNY(製造ラインにのみ損傷がある場合、損失額は2000万円)
+1500×PYN(電力設備にのみ損傷がある場合、損失額は1500万円)
+3500×PYY(双方に損傷がある場合、損失額は3500万円)
=0×0.83987+2000×0+1500×0.16013+3500×0
=240.195
≒240
PML=Q/R
=240/3500
=0.06857
最大予想損失率を算出すると、操業度算出部13は、以下の式に示すように、1から最大予想損失率PML=0.06857を減算し、操業度OPを算出する。
OP=1−0.06857
=0.93143
検出後、復旧曲線生成部14は、機械1と自家発電源とが経過日数を超えた事業構成要素とし、機械2と商用電源とが損傷確率を「0」とする事業構成要素とし、それぞれの構成識別情報を含む制御信号を、損傷確率算出部11へ出力する。このとき、復旧曲線生成部14は、損傷確率をリニアとするフラグを機械1の構成識別情報に付加して、損傷確率算出部11へ出力する。
PA=1−(1−P1)・(1−P2)
=1−(1−0.08006)・(1−0)
=1−0.91994
=0.08006
PB=P3・P4
=0.22860×0
=0
操業度算出部13は、損傷確率算出部11から供給される損傷確率PA及びPBにより、製造ラインと電力設備とにおける損傷の有無の組み合わせの確率PNN(製造ライン及び電力設備の双方に損傷無し)、PNY(電力設備のみに損傷有り)、PYN(製造ラインのみに損傷有り)、PYY(製造ライン及び電力設備の双方に損傷有り)の算出を以下の式により行う。
PNN=(1−PA)・(1−PB)
=(1−0.08006)×(1−0)
=0.91994
PNY=(1−PA)・PB
=(1−0.08006)×0
=0
PYN=PA・(1−PB)
=0.08006×(1−0)
=0.08006
PYY=PA・PB
=0.08006×0
=0
Q=0×PNN(損傷がない場合、損失額は0円)
+2000×PNY(製造ラインにのみ損傷がある場合、損失額は2000万円)
+1500×PYN(電力設備にのみ損傷がある場合、損失額は1500万円)
+3500×PYY(双方に損傷がある場合、損失額は3500万円)
=0×0.91994+2000×0+1500×0.08006+3500×0
=120.09
≒120
PML=Q/R
=120/3500
=0.03428
最大予想損失率を算出すると、操業度算出部13は、以下の式に示すように、1から最大予想損失率PML=0.03428を減算し、操業度OPを算出する。
OP=1−0.03428
=0.96571
検出後、復旧曲線生成部14は、自家発電源が経過日数を超えた事業構成要素とし、機械1と機械2と商用電源とが損傷確率を「0」とする事業構成要素とし、それぞれの構成識別情報を含む制御信号を、損傷確率算出部11へ出力する。
そして、損傷確率算出部11は、上述した制御信号が供給されると、機械1、機械2及び商用電源との損傷確率を「0」とし、以下の式により、製造ラインの損傷確率PA及び電力設備の損傷確率PBの算出を行う。
PA=1−(1−P1)・(1−P2)
=1−(1−0)・(1−0)
=1−0
=0
PB=P3・P4
=0.22860×0
=0
操業度算出部13は、損傷確率算出部11から供給される損傷確率PA及びPBにより、製造ラインと電力設備とにおける損傷の有無の組み合わせの確率PNN(製造ライン及び電力設備の双方に損傷無し)、PNY(電力設備のみに損傷有り)、PYN(製造ラインのみに損傷有り)、PYY(製造ライン及び電力設備の双方に損傷有り)の算出を以下の式により行う。
PNN=(1−PA)・(1−PB)
=(1−0)×(1−0)
=1
PNY=(1−PA)・PB
=(1−0)×0
=0
PYN=PA・(1−PB)
=0×(1−0)
=0
PYY=PA・PB
=0×0
=0
Q=0×PNN(損傷がない場合、損失額は0円)
+2000×PNY(製造ラインにのみ損傷がある場合、損失額は2000万円)
+1500×PYN(電力設備にのみ損傷がある場合、損失額は1500万円)
+3500×PYY(双方に損傷がある場合、損失額は3500万円)
=0×1+2000×0+1500×0+3500×0
=0
PML=Q/R
=0/3500
=0
最大予想損失率を算出すると、操業度算出部13は、以下の式に示すように、1から最大予想損失率PML=0を減算し、操業度OPを算出する。
OP=1−0
=1
検出後、復旧曲線生成部14は、自家発電源が経過日数を超えた事業構成要素とし、機械1と機械2と商用電源とが損傷確率を「0」とする事業構成要素として検出するが、自家発電源がリニアの損傷確率を使用するとして設定されておらず、自家発電源の損傷確率が前回と同一であることを検出する。
このため、復旧曲線生成部14は、新たに損傷状態から稼動状態に遷移した事業構成要素がないので、前回算出した操業度OPから変化がないものとし、前回の操業度OPを表示装置16の表示画面のグラフに表示する。また、復旧曲線生成部14は、経過日数をインクリメントし、経過日数「5」とする。
しかしながら、復旧曲線生成部14は、経過日数を超える最大復旧期待時間を超える事業構成要素が存在せず、すでに操業度OPが「1」となっていることから、通常に工場が稼動している状態にあるため、前回算出した操業度OPから変化がないものとし、前回の操業度OPを表示装置16の表示画面のグラフに表示する。また、復旧曲線生成部14は、経過日数をインクリメントし、経過日数「6」とする。
上述したように、復旧曲線生成部14は、図13における工場のリソースの復旧曲線を生成する。
また、リニアな損傷確率を使用する復旧曲線の生成−サービス(商品の生産)については、リソースと同様の演算を行うため、説明を省略する。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
12…PMT算出部
13…操業度算出部
14…復旧曲線生成部
15…入力装置
16…表示装置
17…損傷確率データベース
18…基本情報データベース
19…モデルデータベース
100…復旧曲線作成システム
Claims (12)
- ハザードによる施設に対する被害を定量的に評価し、施設における事業の推定損失額を予測する復旧曲線を生成する復旧曲線生成システムであり、
診断対象の施設における構成要素がハザードにより損傷を受ける損傷確率を当該構成要素毎に記憶する損傷確率記憶部と、
所定の周期毎に、前記構成要素を用いて操業した際に得る営業利益の予定額と前記損傷確率とに基づいて推定損失額を算出する損失額算出部と、
前記算出された推定損失額に基づいて、前記被害に応じた推定損失額を示す復旧曲線を生成する復旧曲線生成部と
を有することを特徴とする復旧曲線作成システム。 - 前記構成要素は、
前記診断対象の施設における事業の操業度に影響する構成要素である
ことを特徴とする請求項1に記載の復旧曲線作成システム。 - 前記構成要素は、
前記診断対象の施設における構成要素のうちから選択された構成要素である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の復旧曲線作成システム。 - 前記構成要素は、
前記診断対象の施設における少なくとも建物および各収容設備の何れかを含む
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の復旧曲線作成システム。 - 前記損失額算出部は、
前記構成要素を用いて操業した際に得る営業利益の予定額に対し、前記損傷確率を乗じて予想損失額を求め、前記予想損失額を累計して、前記推定損失額を算出する
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の復旧曲線作成システム。 - 前記損失額算出部は、
前記構成要素を用いて操業した際に得る営業利益に対し、前記損傷確率を乗じて予想損失額を求め、前記予想損失額に応じた推定損失額を算出する
ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の復旧曲線作成システム。 - 前記構成要素の全壊における最大復旧時間に対し、前記損傷確率を乗じ、前記構成要素毎の最大復旧期待時間を求めるPMT算出部
を有し、
前記損失額算出部が、前記周期の経過毎に経過時間をカウントし、当該経過時間が前記最大復旧期待時間を超えた前記構成要素の損傷確率を0とし、前記予想損失額を再度計算する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の復旧曲線作成システム。 - 前記復旧曲線生成部は、
前記ハザードが発生した時点から最大復旧期待時間が経過するまでの期間の復旧曲線を生成する
ことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の復旧曲線作成システム。 - 前記損傷確率記憶部は、
診断対象の施設における構成要素がハザードにより損傷を受ける損傷確率をハザードの種類に応じて定めておき、前記定めた損傷確率を当該構成要素毎に記憶し、
前記復旧曲線生成部は、
前記損失額算出部によって前記ハザードの種類に応じて算出された前記推定損失額を前記周期毎にプロットし、前記復旧曲線を生成する
ことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の復旧曲線作成システム。 - 前記復旧曲線生成部は、
前記算出された推定損失額に基づいて復旧曲線を生成し、グラフに表示する
ことを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の復旧曲線作成システム。 - ハザードによる施設に対する被害を定量的に評価し、施設における事業の推定損失額を予測する復旧曲線を生成する復旧曲線生成システムにおける復旧曲線作成方法であり、
診断対象の施設における構成要素がハザードにより損傷を受ける損傷確率を当該構成要素毎に記憶する損傷確率記憶部があり、所定の周期毎に、前記構成要素を用いて操業した際に得る営業利益の予定額と前記損傷確率とに基づいて推定損失額を算出する操業度算出過程と、
前記算出された推定損失額に基づいて、前記被害に応じた推定損失額を示す復旧曲線を生成する復旧曲線生成過程と
を含むことを特徴とする復旧曲線作成方法。 - ハザードによる施設に対する被害を定量的に評価し、施設における事業の推定損失額を予測する復旧曲線を生成する復旧曲線生成システムの動作をコンピュータに実行させるプログラムであり、
診断対象の施設における構成要素がハザードにより損傷を受ける損傷確率を当該構成要素毎に記憶する損傷確率記憶部があり、所定の周期毎に、前記構成要素を用いて操業した際に得る営業利益の予定額と前記損傷確率とに基づいて推定損失額を算出する損失額算出処理と、
前記算出された推定損失額に基づいて、前記被害に応じた推定損失額を示す復旧曲線を生成する復旧曲線生成処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。
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JP2001200645A (ja) * | 2000-01-18 | 2001-07-27 | Taisei Corp | コンクリート構造物の維持管理装置 |
JP2005141334A (ja) * | 2003-11-04 | 2005-06-02 | Toshiba Solutions Corp | 災害リスク評価システム、災害リスク評価サービス提供システム、災害リスク評価方法、災害リスク評価支援方法及び災害リスク評価サービス提供方法 |
JP2009265765A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Ohbayashi Corp | 復旧過程評価方法、及び復旧評価プログラム |
JP2014199680A (ja) * | 2014-07-30 | 2014-10-23 | 株式会社Nttファシリティーズ | 復旧曲線作成システム、復旧曲線作成方法、及びプログラム |
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2015
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