JP2016196950A - 差動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】差動装置のデフケージの内側に効果的に潤滑油を供給できるようにする。【解決手段】差動装置40において、駆動軸15の外周を取り囲むとともに、デフケージ44のリングギヤ43の歯部の背面側の面の少なくとも一部を覆うことにより、デフケージ44のリングギヤ43の歯部の背面側にサイドギヤ45の周囲と連通する空間Sを画成する覆部61を有し、覆部61により画成された空間Sを、駆動軸15の近傍において、外部と連通し、駆動軸15の径方向外側の外縁部において、外部と連通しないように形成する。【選択図】図1
Description
本発明は、差動装置に関し、特に、差動装置内の潤滑油を循環させる技術に関する。
車両に搭載される差動装置は、ハウジング内にギヤ機構やベアリング等が収容されている。また、差動装置のハウジング内には、これらギヤ機構やベアリング等を潤滑する潤滑油が封入されている。
差動装置においては、ギヤ機構やベアリング等に対して適切に潤滑油を供給できるようにする必要がある。
例えば、ディファレンシャル装置内のピニオンギヤとリングギヤとの噛合部にオイルを供給する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
差動装置においては、デフケージの内側に複数のギヤ等が収容されており、デフケージの内側に潤滑油を供給することが重要である。
これに対して、例えば、デフケージ等の鋳物の形状を変更したり、或いは、差動装置のハウジング内に封入する潤滑油の量を増加させたりすることにより、デフケージ内への潤滑油の供給を行っていた。このため、差動装置の重量増加や、コストの増加が発生してしまっていた。
本発明の目的は、差動装置のデフケージの内側に効果的に潤滑油を供給することのできる差動装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の一観点に係る差動装置は、プロペラシャフトの動力が伝達されるドライブピニオンギヤと、ドライブピニオンギヤと噛合わされたリングギヤと、リングギヤが固定されているデフケージと、デフケージに収容され、駆動軸に接続されるサイドギヤと、を含む差動装置において、駆動軸の外周を取り囲むとともに、デフケージのリングギヤの歯部の背面側の面の少なくとも一部を覆うことにより、デフケージのリングギヤの歯部の背面側にサイドギヤの周囲と連通する空間を画成する覆部を有し、覆部により画成された空間は、駆動軸の近傍において、外部と連通し、駆動軸の径方向外側の外縁部において、外部と連通しないように形成されている。
上記差動装置において、覆部は、デフケージのリングギヤの歯部の背面側に突出する凸状部を覆うように形成され、外形の形状が、駆動軸の回転軸を中心軸とする回転体の表面の形状となっていてもよい。
上記差動装置において、覆部は、円錐台の側面形状となっていてもよい。
本発明の差動装置によれば、差動装置のデフケージの内側に効果的に潤滑油を供給することができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る差動装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の一部を示す模式的な構成図である。図1においては、前方、後方、左方、右方は、図の矢印に示すようになっている。図2は、本発明の一実施形態に係る差動装置の覆部の斜視図である。
本発明の一実施形態に係る車両10に搭載される差動装置40は、プロペラシャフト14の一端に接続されている。差動装置40には左右の駆動軸15,16が接続されるとともに、左右の駆動軸15,16の先端には左右の駆動輪17,18がそれぞれ取り付けられている。
すなわち、図示しないエンジンの回転動力は、プロペラシャフト14に伝達された後、差動装置40を介して左右の駆動軸15,16から左右の駆動輪17,18へと伝達される。
差動装置40は、エンジンの回転動力を、プロペラシャフト14を介してドライブピニオン42から入力するとともに、この回転動力を左右の駆動軸15,16に分配して伝達する。ハウジング41内には所定量の潤滑油(デフオイル)が封入されるとともに、ドライブピニオン42が車両10の前方側から挿入されている。このドライブピニオン42は、ベアリング51,52によりハウジング41に回転可能に軸支されている。
ドライブピニオン42の一端にはドライブピニオンギヤ42aが設けられ、このドライブピニオンギヤ42aにはリングギヤ43が噛合されている。リングギヤ43は、図示しないボルトによりデフケージ44に固定されている。デフケージ44内には、左右一対のサイドギヤ45,46が収容されている。左右一対のサイドギヤ45,46はそれぞれ左右の駆動軸15,16にスプライン嵌合されている。さらに、このサイドギヤ45,46には、二対のデフピニオンギヤ47,48(図1中において一対は図示省略)が噛合されている。デフピニオンギヤ47,48は、デフケージ44に固定されたスパイダ49に回転可能に挿通されている。これらデフケージ44、サイドギヤ45,46、デフピニオンギヤ47,48及び、スパイダ49により、左右の駆動輪17,18に差動を許容しつつ駆動力を伝達する差動機構が構成されている。
リングギヤ43及びデフケージ44は、車両10の前進走行時には、矢印Rに示すように後方から図面手前側を通って前方に回転する。以下、前進走行時のリングギヤ43及びデフケージ44の回転方向を、通常回転方向という。
デフケージ44のリングギヤ43の歯部の背面側(図中左方)の面には、駆動軸15の外周を取り囲むとともに、デフケージ44のリングギヤ43の歯部の背面側の面の少なくとも一部を覆う覆部61が、例えば、図示しないボルトにより固定されている。これにより、デフケージ44が回転すると、覆部61もデフケージ44と一体的に回転する。覆部61は、デフケージ44との間にサイドギヤ45の周囲(すなわち、デフケージ44の内部)と連通する空間Sを画成する。
覆部61は、図2に示すように、所定の軸を中心とした回転体の表面の形状をしており、本実施形態では、円錐台の側面形状の薄板である。本実施形態では、覆部61の中心軸が、駆動軸15の回転軸とほぼ一致するようにして、デフケージ44に固定されている。
また、本実施形態では、覆部61は、デフケージ44の歯部背面側に突出する凸状部44aを覆うように形成されている。このため、デフケージ44と一体的に覆部61が回転しても、デフケージ44の凸状部44aがハウジング41内の底部に溜まっている潤滑油に暴露した状態とはならないので、凸状部44aに起因する撹拌抵抗の発生を防止できる。
覆部61は、駆動軸15の周囲近傍において、間隙を開けて配置されており、空間Sと外部とが連通するようになっている。このため、空間S内に外部から潤滑油が流入可能となっている。
一方、覆部61の駆動軸15の径方向外側の外縁部62においては、空間Sが外部と連通しないように、すなわち、覆部61と、デフケージ44のリングギヤ43の歯部背面側の面(歯部背面側面という)との間に間隙が存在しないようになっている。覆部61とデフケージ44の歯部背面側面との間に間隙が存在しないようにする方法としては、覆部61と、デフケージ44の歯部背面側面との形状を互いに対応する形状とするようにしてもよく、覆部61と、デフケージ44の歯部背面側面との間隙を所定のシール剤等によって埋めるようにしてもよい。
次に、本発明の一実施形態に係る差動装置40の覆部61による作用効果について説明する。
車両10が前進走行を行うと、車両10に搭載された差動装置40のリングギヤ43及びデフケージ44は、通常回転方向に回転する。この際、覆部61は、デフケージ44と一体的に通常回転方向に回転する。
ハウジング41の底部に溜まっている潤滑油内を覆部61が通過すると、駆動軸15の周囲近傍の間隙を通って空間Sへと潤滑油が流入する。空間S内に流入した潤滑油は、空間S内で遠心力を受けて駆動軸15の径方向外側へ流れようとする。ここで、覆部61の駆動軸15の径方向外側の外縁部62において、空間Sが外部と連通しないようになっているので、その部分から潤滑油が外部に流れ出すことがない。このため、空間S内の潤滑油は、空間Sに連通するサイドギヤ45、デフピニオンギヤ47,48等の周辺(デフケージ44の内部)に流れ出すこととなる。
このように、本実施形態に係る差動装置40によると、覆部61の駆動軸15の近傍から潤滑油が空間Sの流入し、空間Sを経由してサイドギヤ45、デフピニオンギヤ47,48等の周辺に効果的に供給される。したがって、サイドギヤ45、デフピニオンギヤ47,48等における潤滑性能を適切に維持することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、覆部61の形状を円錐台の側面形状としていたが、デフケージ44内の潤滑性能を維持する効果を得るためであれば、覆部61の形状はこれに限られず、デフケージ44のリングギヤ43の歯部背面側にサイドギヤ45の周囲と連通する空間を画成できる形状であれば任意の形状でよい。
10 車両
40 差動装置
42 ドライブピニオン
42a ドライブピニオンギヤ
43 リングギヤ
44 デフケージ
61 覆部
62 外縁部
40 差動装置
42 ドライブピニオン
42a ドライブピニオンギヤ
43 リングギヤ
44 デフケージ
61 覆部
62 外縁部
Claims (3)
- プロペラシャフトの動力が伝達されるドライブピニオンギヤと、前記ドライブピニオンギヤと噛合わされたリングギヤと、前記リングギヤが固定されているデフケージと、前記デフケージに収容され、駆動軸に接続されるサイドギヤと、を含む差動装置において、
前記駆動軸の外周を取り囲むとともに、前記デフケージの前記リングギヤの歯部の背面側の面の少なくとも一部を覆うことにより、前記デフケージの前記リングギヤの歯部の背面側に前記サイドギヤの周囲と連通する空間を画成する覆部を有し、
前記覆部により画成された空間は、前記駆動軸の近傍において、外部と連通し、前記駆動軸の径方向外側の外縁部において、外部と連通しないように形成されている
差動装置。 - 前記覆部は、前記デフケージの前記リングギヤの歯部の背面側に突出する凸状部を覆うように形成され、外形の形状が、前記駆動軸の回転軸を中心軸とする回転体の表面の形状となっている
請求項1に記載の差動装置。 - 前記覆部は、円錐台の側面形状となっている
請求項2に記載の差動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015078013A JP2016196950A (ja) | 2015-04-06 | 2015-04-06 | 差動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015078013A JP2016196950A (ja) | 2015-04-06 | 2015-04-06 | 差動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016196950A true JP2016196950A (ja) | 2016-11-24 |
Family
ID=57358346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015078013A Pending JP2016196950A (ja) | 2015-04-06 | 2015-04-06 | 差動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016196950A (ja) |
-
2015
- 2015-04-06 JP JP2015078013A patent/JP2016196950A/ja active Pending
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