JP2016194495A - アナログ電子時計及びその充電方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2次電源を充電する太陽電池を備えたアナログ電子時計において、2次電源の急速充電を可能とするアナログ電子時計の充電方法を提供する。【解決手段】アナログ電子時計10Aは、充電可能な2次電池130と、2次電池130を充電する太陽電池135と、2次電池130からの電力供給に基づき、モーターコイル280に流す駆動電流を発生するモータードライバー270と、モータードライバー270側から太陽電池130への電流の流入を阻止する逆流防止ダイオード260とを有する。制御部150は、急速充電を指示する操作子の操作に応じて、モータードライバー270の全てのスイッチング素子をOFFとし、外部交流磁界によりモーターコイル280に誘導される交流電流をモータードライバー270の還流ダイオード275〜278に整流させ、2次電池130の充電を行わせる。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池及び2次電源を備えたアナログ電子時計及びその充電方法に関する。
電池以外の電源を備えたアナログ電子時計が各種提供されている。例えば、太陽電池を備えたアナログ電子時計は、文字盤の裏に太陽電池が取り付けられており、太陽電池により発電された電力により2次電池を充電し、この2次電池を電源として動作する。他にも、例えば特許文献1に開示のアナログ電子時計は、外部交流磁界を利用してアナログ電子時計の運針駆動用のステップモーターのコイルに交流電圧を誘導し、この交流電圧を整流して2次電池の充電を行い、この2次電池を電源として動作する。
特開昭64−78188号公報
しかし、太陽電池を備えたアナログ電子時計では、文字盤の裏に配置された太陽電池まで透過する光が弱いため、充電に必要な時間が非常に長くなる。従って、アナログ電子時計を充電した状態で販売する場合に、販売前に長時間に亙ってアナログ電子時計に光を照射することが必要となり、コスト増を招くこととなる。販売前にアナログ電子時計に長時間に亙って光を照射することができない場合には、販売時に充電が不十分なアナログ電子時計を提供することとなる。この場合、光の照射が弱い季節や環境では、アナログ電子時計を使用してもすぐに充電不足で停止する問題が発生する。また、特許文献1に開示されたアナログ電子時計は、外部交流磁界による急速充電が可能であるものの、太陽電池を有していないので、充電を行うことなく長期に亙って動作させることができない。
本発明は以上に説明した課題に鑑みてなされたものであり、2次電源を充電する太陽電池を備えたアナログ電子時計において、2次電源の急速充電を可能とする技術的手段を提供することを目的とする。
この発明は、2次電源と、前記2次電源を充電する太陽電池と、モーターを駆動するためのコイルと、前記2次電源からの電力供給に基づき、前記コイルに流す駆動電流を発生するモータードライバーと、前記太陽電池と前記モータードライバーとの間に介挿され、前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止する逆流防止部とを有するアナログ電子時計の前記2次電源の充電方法において、前記アナログ電子時計に対して外部交流磁界を与えるステップと、前記外部交流磁界により前記コイルに誘導される交流電流を、前記モータードライバーが整流して、前記2次電源を充電するとともに、前記逆流防止ダイオードが前記モータードライバー側または前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止するステップとを含むことを特徴とするアナログ電子時計の充電方法を提供する。
かかる方法によれば、外部交流磁界をアナログ電子時計に与えることにより、コイルに交流電流を誘導し、その交流電流をモータードライバーに整流させ、2次電源の充電を行わせることができる。従って、外部交流磁界による2次電池の急速充電と、太陽電池が行う発電による2次電池の充電の両方を実現することができる。逆流防止部は、2次電源側から太陽電池への電流の流入を阻止できるのであれば、どのような構成であってもよい。例えば、逆流防止ダイオードなどの一方向へのみ電流を流す素子であってもよいし、あるいは、逆流を防止する回路であってもよい。そのような回路としては、トランジスターとそのドレイン電圧とソース電圧とを比較するコンパレータとを備え、コンパレータの出力信号で当該トランジスターのゲートを制御するようにしてもよい。
好ましい態様では、前記アナログ電子時計を保管する保管手段に前記外部交流磁界を発生する交流磁界発生装置が設けられる。
この態様によれば、例えば夜間にアナログ電子時計を保管手段に保管し、保管手段内の交流磁界発生装置により外部交流磁界をアナログ電子時計に与えて、アナログ電子時計の2次電源の充電を行うことができる。従って、保管手段からアナログ電子時計を取り出すときに、アナログ電子時計は2次電池の充電が完了した状態となっており、アナログ電子時計の使い勝手がよくなる利点がある。
また、この発明は、充電可能な2次電源と、前記2次電源を充電する太陽電池と、モーターを駆動するためのコイルと、前記2次電源の正極と前記コイルの第1端及び第2端との間に各々介挿された第1及び第2のスイッチング素子と、前記2次電源の負極と前記コイルの第1端及び第2端との間に各々介挿された第3及び第4のスイッチング素子と、前記第1〜第4のスイッチング素子に各々逆並列接続された第1〜第4の還流ダイオードを有し、前記第1〜第4のスイッチング素子により、前記2次電源から前記コイルに駆動電流を供給するモータードライバーと、前記太陽電池と前記モータードライバーとの間に介挿され、前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止する逆流防止ダイオードと、操作子の操作に応じて、前記モータードライバーの第1〜第4のスイッチング素子を全てOFFとし、外部交流磁界により前記コイルに誘導される交流電流を前記第1〜第4の還流ダイオードに整流させ、前記2次電源の充電を行わせる急速充電制御手段とを具備することを特徴とするアナログ電子時計を提供する。
かかるアナログ電子時計によれば、操作子の操作により、急速充電制御手段がモータードライバーの第1〜第4のスイッチング素子を全てOFFとするので、外部交流磁界によりコイルに誘導される交流電流は、第1〜第4のスイッチング素子を流れず、第1〜第4の還流ダイオードのみを流れる。従って、コイルに誘導される交流電流を第1〜第4の還流ダイオードが整流する際の損失を減らし、2次電源の充電効率を高めることができる。
好ましい態様では、前記第1〜第4のスイッチング素子がMOSFETであり、前記第1〜第4の還流ダイオードが前記第1〜第4のスイッチング素子の寄生ダイオードであり、前記第1及び第2のスイッチング素子の閾値電圧または前記第3及び第4のスイッチング素子の閾値電圧の少なくとも一方を低下させることにより前記寄生ダイオードの順方向電圧を低下させる。
この態様によれば、第1〜第4の還流ダイオードの順方向電圧を低下させることにより、コイルに誘導させる交流電流を整流する際の第1〜第4の還流ダイオードの損失を減らし、2次電源の充電効率を高めることができる。
また、この発明は、充電可能な2次電源と、前記2次電源を充電する太陽電池と、モーターを駆動するためのコイルと、前記2次電源の正極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたPチャネルトランジスターである第1及び第2のスイッチング素子と、前記2次電源の負極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたNチャネルトランジスターである第3及び第4のスイッチング素子とを含み、前記第1〜第4のスイッチング素子により、前記2次電源から前記コイルに駆動電流を供給するモータードライバーと、前記太陽電池と前記モータードライバーとの間に介挿され、前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止する逆流防止ダイオードと、操作子の操作に応じて、前記第1及び第3のスイッチング素子の各ドレインと前記第2及び第4のスイッチング素子の各ゲートとを共通接続するともに、前記第2及び第4のスイッチング素子の各ドレインと前記第1及び第3のスイッチング素子の各ゲートとを共通接続し、外部交流磁界により前記コイルに誘導される電流を前記第1及び第4のスイッチング素子の組または前記第2及び第3のスイッチング素子の組を介して前記2次電源に供給させる急速充電制御手段とを具備することを特徴とするアナログ電子時計を提供する。
かかるアナログ電子時計によれば、操作子の操作に応じて、急速充電制御手段は、第1及び第3のスイッチング素子の各ドレインと第2及び第4のスイッチング素子の各ゲートとを共通接続するともに、第2及び第4のスイッチング素子の各ドレインと第1及び第3のスイッチング素子の各ゲートとを共通接続する。この状態において、外部交流磁界によってコイルに誘導される電圧により、第1及び第3のスイッチング素子の各ドレインが高電位、第2及び第4のスイッチング素子の各ドレインが低電位となると、第1及び第4のスイッチング素子がON、第2及び第3のスイッチング素子がOFFとなる。従って、ONである第1及び第4のスイッチング素子の組を介してコイルに誘導される電流が流れ、2次電源の充電が行われる。一方、外部交流磁界によってコイルに誘導される電圧により、第1及び第3のスイッチング素子の各ドレインが低電位、第2及び第4のスイッチング素子の各ドレインが高電位となると、第1及び第4のスイッチング素子がOFF、第2及び第3のスイッチング素子がONとなる。従って、ONである第2及び第3のスイッチング素子の組を介してコイルに誘導される電流が流れ、2次電源の充電が行われる。このようにコイルに誘導される電流がONであるスイッチング素子を介して2次電源に流されるので、充電の際の損失を減らし、充電効率を高めることができる。
また、この発明は、充電可能な2次電源と、前記2次電源を充電する太陽電池と、モーターを駆動するためのコイルと、前記2次電源の正極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたPチャネルトランジスターである第1及び第2のスイッチング素子と、前記2次電源の負極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたNチャネルトランジスターである第3及び第4のスイッチング素子と、前記第1〜第4のスイッチング素子に各々逆並列接続された第1〜第4の還流ダイオードとを含み、前記第1〜第4のスイッチング素子により、前記2次電源から前記コイルに駆動電流を供給するモータードライバーと、前記太陽電池と前記モータードライバーとの間に介挿され、前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止する逆流防止ダイオードと、操作子の操作に応じて、前記第1のスイッチング素子のドレインと前記第2のスイッチング素子のゲートとを接続するともに、前記第2のスイッチング素子のドレインと前記第1のスイッチング素子のゲートとを接続し、さらに前記第3及び第4のスイッチング素子をOFFとし、外部交流磁界により前記コイルに誘導される電流を前記第1のスイッチング素子及び前記第4の還流ダイオードの組または前記第2のスイッチング素子及び前記第3の還流ダイオードの組を介して前記2次電源に供給させる急速充電制御手段とを具備することを特徴とするアナログ電子時計を提供する。
かかるアナログ電子時計によれば、操作子の操作に応じて、急速充電制御手段は、第1のスイッチング素子のドレインと第2のスイッチング素子のゲートとを接続するともに、第2のスイッチング素子のドレインと第1のスイッチング素子のゲートとを接続し、さらに第3及び第4のスイッチング素子をOFFとする。この状態において、外部交流磁界によってコイルに誘導される電圧により、第1のスイッチング素子のドレインが高電位、第2のスイッチング素子のドレインが低電位となると、第1のスイッチング素子がON、第2のスイッチング素子がOFFとなる。従って、ONである第1のスイッチング素子と第4の還流ダイオードの組を介してコイルに誘導される電流が流れ、2次電源の充電が行われる。一方、外部交流磁界によってコイルに誘導される電圧により、第1のスイッチング素子のドレインが低電位、第2のスイッチング素子のドレインが高電位となると、第1のスイッチング素子がOFF、第2のスイッチング素子がONとなる。従って、ONである第2のスイッチング素子および第3の還流ダイオードの組を介してコイルに誘導される電流が流れ、2次電源の充電が行われる。このようにコイルに誘導される電流がONである1個のスイッチング素子と1個の還流ダイオードを介して2次電源に流されるので、充電の際の損失を減らし、充電効率を高めることができる。
他の好ましい態様において、急速充電制御手段は、操作子の操作に応じて、前記第3のスイッチング素子のドレインと前記第4のスイッチング素子のゲートとを接続するともに、前記第4のスイッチング素子のドレインと前記第3のスイッチング素子のゲートとを接続し、さらに前記第1及び第2のスイッチング素子をOFFとし、外部交流磁界により前記コイルに誘導される電流を前記第3のスイッチング素子及び前記第2の還流ダイオードの組または前記第4のスイッチング素子及び前記第1の還流ダイオードの組を介して前記2次電源に供給させてもよい。
好ましい態様において、アナログ電子時計は、前記2次電源の充電電圧が所定の電圧を越えた場合に前記第1及び第2のスイッチング素子の組または前記第3及び第4のスイッチング素子の組のいずれか一方をONにして前記コイルの両端を短絡するとともに他のスイッチング素子をOFFにする過充電防止手段を具備する。
この態様によれば、2次電源の充電電圧が所定の電圧を越えるのを防止することができる。
好ましい態様において、アナログ電子時計は、複数の前記コイルと複数の前記モータードライバーを有し、複数の前記モータードライバーが複数の前記コイルに誘導される交流電流を整流して前記2次電源の充電を行う。
この態様によれば、複数のコイルに誘導される交流電流を整流して2次電源の充電が行われるので、2次電源の充電効率を高めることができる。
好ましい態様において、アナログ電子時計は、前記コイルに誘導される交流信号から前記外部交流磁界の変調に用いられた信号を復調する復調手段を具備する。
この態様によれば、信号により変調された外部交流磁界をアナログ電子時計に与えると、コイルに誘導される交流信号が復調手段に与えられ、外部交流磁界の変調に用いられた信号が復調される。従って、アナログ電子時計に対して各種の制御信号を与えることが可能になり、アナログ電子時計の利便性を向上させることができる。
この発明の第1実施形態であるアナログ電子時計10Aの電気的構成を示す回路図である。 同実施形態の動作を例示する回路図である。 この発明の第2実施形態であるアナログ電子時計10Bの電気的構成を示す回路図である。 同実施形態の動作を例示する回路図である。 この発明の第3実施形態であるアナログ電子時計10Cの電気的構成を示す回路図である。 同実施形態の動作を例示する回路図である。 この発明の第4実施形態であるアナログ電子時計10Dの外観を示す斜視図である。 同アナログ電子時計10Dの構成を示す断面図である。 同アナログ電子時計10Dの電気的構成を示す回路図である。 この発明の第5実施形態であるアナログ電子時計10Eの電気的構成を示す回路図である。 同実施形態の動作例を示す波形図である。
以下、この発明の好適な実施の形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。ただし、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態であるアナログ電子時計10Aの回路構成を示す回路図である。図1において、モータードライバー270は、運針駆動用のステップモーターのモーターコイル280に交流電流を流す回路である。このモータードライバー270は、第1及び第2のスイッチング素子であるPチャネルトランジスター271及び272と、第3及び第4のスイッチング素子であるNチャネルトランジスター273及び274とを有する。好ましい態様において、Pチャネルトランジスター271及び272とNチャネルトランジスター273及び274は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor;金属−酸化膜−半導体構造の電界効果トランジスター)である。
また、モータードライバー270は、Pチャネルトランジスター271及び272とNチャネルトランジスター273及び274に各々逆並列接続された第1〜第4の還流ダイオードである還流ダイオード275〜278を有する。好ましい態様において、還流ダイオード275及び276は、Pチャネルトランジスター271または272のドレインをアノードとし、各ドレインの形成されたサブストレート(あるいはNウェル)をカソードとする寄生ダイオードであり、還流ダイオード277及び278は、Nチャネルトランジスター273または274のドレインをカソードとし、各ドレインの形成されたサブストレート(あるいはPウェル)をアノードとする寄生ダイオードである。
このモータードライバー270において、Pチャネルトランジスター271及び272の各ソースは高電位電源線Pに接続され、Nチャネルトランジスター273及び274の各ソースは低電位電源線Nに接続されている。そして、Pチャネルトランジスター271とNチャネルトランジスター273のドレイン同士の共通接続点O1にはモーターコイル280の一端が接続され、Pチャネルトランジスター272とNチャネルトランジスター274のドレイン同士の共通接続点O2にはモーターコイル280の他端が接続されている。
2次電池130は、本実施形態によるアナログ電子時計10Aの2次電源として機能する。この2次電池130の正極は高電位電源線Pに接続され、負極は低電位電源線Nに接続されている。なお、2次電源として、スーパーキャパシタ等、2次電池以外の2次電源を使用してもよい。
太陽電池135は、光電変換により発電した電力を2次電池130に供給する素子である。図1に示す例では、太陽電池135の正極は高電位電源線Pを介して2次電池130の正極に接続され、太陽電池135の負極は低電位電源線N及びその途中に挿入された逆流防止ダイオード260を介して2次電池130の負極に接続されている。ここで、逆流防止ダイオード260は、アノードが2次電池130の負極側に、カソードが太陽電池135の負極側に位置している。この逆流防止ダイオード260は、モータードライバー270側あるいは2次電池130側から太陽電池135への充電電流(太陽電池135の正極に流入し、太陽電池135の負極から流出する電流)が発生するのを阻止する役割を果たすものである。太陽電池135には、過充電防止回路350が並列接続されている。この過充電防止回路350は、太陽電池135の出力電圧が所定の上限電圧を越えた場合にONとなって太陽電池135の出力電圧の上昇を制限する回路である。
図1には、アナログ電子時計10Aを構成する回路とともに、アナログ電子時計10Aの2次電池130の急速充電に用いられる交流磁界発生装置290が図示されている。本実施形態では、2次電池130の急速充電を行う場合に、この交流磁界発生装置290が発生する交流磁界中にアナログ電子時計10Aを配置する。この結果、この交流磁界によりモーターコイル280に交流電圧が誘導され、モータードライバー270がこの交流電圧を整流し、2次電池130を充電する。
この2次電池130の急速充電が過剰に行われると、2次電池130の充電電圧が2次電池130の耐圧を越える可能性がある。そこで、本実施形態では、2次電池130の充電電圧を監視し、充電電圧が2次電池130の耐圧以下である所定電圧を越えた場合に電圧検出信号を“0”から“1”に切り換える電圧検出回路110が設けられている。なお、この電圧検出信号に基づく2次電池130の過充電防止の制御については後述する。
制御部150は、水晶振動子153から得られる基準クロック信号に基づいて、モータードライバー270を制御するためのスイッチング制御信号S1〜S4を出力する。また、制御部150には、アナログ電子時計10の使用者がリューズ50等の操作子を操作することで生成される操作信号が入力される。制御部150は、この操作信号に対応した各種の制御を実行する。
信号切換回路1541は、電圧検出回路110が出力する電圧検出信号が“0”である場合、制御部150が出力するスイッチング制御信号S1〜S4をゲート信号G1〜G4としてモータードライバー270のPチャネルトランジスター271及び272、Nチャネルトランジスター273及び274の各ゲートに各々供給する。
また、信号切換回路1541は、電圧検出信号が“1”である場合は、スイッチング制御信号S1〜S4の内容に拘わらず、Pチャネルトランジスター271及び272を強制的にONとし、Nチャネルトランジスター273及び274を強制的にOFFとするゲート信号G1〜G4をモータードライバー270のPチャネルトランジスター271及び272、Nチャネルトランジスター273及び274の各ゲートに各々供給する。
このような制御を可能にするため、信号切換回路1541は、インバーター301、302及び307と、ローアクティブ入力のORゲート303及び304と、ANDゲート305及び306とを有する。ここで、インバーター307は、電圧検出信号を反転して出力する。インバーター301及び302は、スイッチング制御信号S1及びS2を各々反転して出力する。ORゲート303は、インバーター301及び307の各出力信号の反転値の論理和をゲート信号G1として出力する。ORゲート304は、インバーター302及び307の各出力信号の反転値の論理和をゲート信号G2として出力する。ANDゲート305は、スイッチング制御信号S3及びインバーター307の各出力信号の論理積をゲート信号G3として出力する。ANDゲート306は、スイッチング制御信号S4及びインバーター307の各出力信号の論理積をゲート信号G4として出力する。
以上が本実施形態によるアナログ電子時計10Aの構成である。
次に本実施形態の動作について説明する。
通常の運針動作において、制御部150は、Pチャネルトランジスター271及びNチャネルトランジスター274の組と、Pチャネルトランジスター272及びNチャネルトランジスター273の組を交互にONさせるスイッチング制御信号S1〜S4を出力する。このスイッチング制御信号S1〜S4がそのままゲート信号G1〜G4として出力される。
Pチャネルトランジスター271及びNチャネルトランジスター274の組がON、Pチャネルトランジスター272及びNチャネルトランジスター273の組がOFFになると、接続点O1から接続点O2に向かう電流がモーターコイル280に流れ、この電流により所定の向きを持った磁界が発生される。
次にPチャネルトランジスター271及びNチャネルトランジスター274の組がOFFになると、低電位電源線N→還流ダイオード277→モーターコイル280→還流ダイオード276→高電位電源線P→2次電池130という経路を電流が流れることにより、それまでにモーターコイル280に流れていた電流が維持される。
次にPチャネルトランジスター271及びNチャネルトランジスター274の組がOFF、Pチャネルトランジスター272及びNチャネルトランジスター273の組がONになると、接続点O2から接続点O1に向かう電流がモーターコイル280に流れ、モーターコイル280の発生する磁界の向きが反転する。
次にPチャネルトランジスター272及びNチャネルトランジスター273の組がOFFになると、低電位電源線N→還流ダイオード278→モーターコイル280→還流ダイオード275→高電位電源線P→2次電池130という経路を電流が流れることにより、それまでにモーターコイル280に流れていた電流が維持される。
以下同様の動作が周期的に行われることにより、モーターコイル280の発生する磁界の向きが周期的に反転され、運針用のローター(図示略)の回転駆動が行われる。
2次電池130の急速充電を行う場合は、アナログ電子時計10Aの所定の操作子の操作、例えばリューズ50の操作を行い、アナログ電子時計10Aに交流磁界発生装置290が発生する交流磁界を与える。
この所定の操作子の操作が行われると、制御部150は、スイッチング制御信号S1〜S4をHレベルに固定する。これによりモータードライバー270のPチャネルトランジスター271及び272に対するゲート信号G1及びG2はHレベル、Nチャネルトランジスター273及び274に対するゲート信号G3及びG4はLレベルとなる。この結果、Pチャネルトランジスター271及び272と、Nチャネルトランジスター273及び274は、全てOFFとなる。
この状態において、外部交流磁界により2次電池130の充電電圧V130に対して還流ダイオード2個分の順方向電圧2VFを加えた電圧V130+2VFを越える大きさの交流電圧V280がモーターコイル280に誘導されると、2次電池130の充電が行われる。図2(a)はこの場合の充電経路を示すものである。
まず、接続点O2側が正、接続点O1側が負となる極性の電圧V280がモーターコイル280に誘導されると、モーターコイル280→還流ダイオード276→2次電池130→還流ダイオード277という経路を充電電流が流れる。一方、接続点O1側が正、接続点O2側が負となる極性の電圧V280がモーターコイル280に誘導されると、モーターコイル280→還流ダイオード275→2次電池130→還流ダイオード278という経路を充電電流が流れる。
このように、本実施形態における制御部150は、操作子の操作に応じて、モータードライバー270の第1〜第4のスイッチング素子を全てOFFとし、外部交流磁界によりモーターコイル280に誘導される交流電流を第1〜第4の還流ダイオードに整流させ、2次電池130の充電を行わせる急速充電制御手段として機能とする。
この充電の結果、2次電池130の充電電圧V130が太陽電池135の出力電圧よりも大きくなる場合があるが、そのような場合であっても、逆流防止ダイオード260があるため、モータードライバー270側あるいは2次電池130側から太陽電池135への充電電流の供給は阻止される。
図2(b)は、外部交流磁界によりモーターコイル280に誘導される電圧V280が2次電池130の充電電圧V130に対して還流ダイオード2個分の順方向電圧2VFを加えた電圧V130+2VF以下であり、さらに太陽電池135の出力電圧が2次電池130の充電電圧V130を越えている場合のアナログ電子時計10A内の回路の状態を示している。
この場合、モーターコイル280に交流電圧V280が誘導されても、還流ダイオード275〜278がONしないので、モーターコイル280による2次電池130の充電は行われない。しかしながら、太陽電池135の出力電圧が2次電池130の充電電圧V130を越えている場合には、太陽電池135により2次電池130の充電が行われる。
モーターコイル280による2次電池130の充電が進むと、2次電池130の充電電圧が2次電池130の耐圧以下の所定電圧を越える場合がある。この場合、電圧検出回路110は電圧検出信号を“0”から“1”に切り換える。電圧検出信号が“1”になると、信号切換回路1541は、モータードライバー270のPチャネルトランジスター271及び272に対するゲート信号G1及びG2と、Nチャネルトランジスター273及び274に対するゲート信号G3及びG4を強制的にHレベルとする。これによりPチャネルトランジスター271及び272がON、Nチャネルトランジスター273及び274がOFFとなり、モーターコイル280の両端がPチャネルトランジスター271及び272により短絡される。この場合、外部交流磁界によりモーターコイル280に誘導される交流電流は、Pチャネルトランジスター271及び272からなる経路を流れ、充電電流となって2次電池130に供給されることはない。従って、2次電池130の過充電が防止される。
このように本実施形態における電圧検出回路110及び信号切換回路1541は、2次電池130の充電電圧が所定の電圧を越えた場合に第1及び第2のスイッチング素子の組または第3及び第4のスイッチング素子の組のいずれか一方をONにしてモーターコイル280の両端を短絡するとともに他のスイッチング素子をOFFにする過充電防止手段として機能する。
以上のように、本実施形態によるアナログ電子時計10Aは、外部交流磁界を与えることによりモーターコイル280に交流電圧を誘導させ、この交流電圧をモータードライバー270により整流して、電源としての2次電池130を急速充電することができる。従って、2次電池130が十分に充電された状態でユーザーにアナログ電子時計10Aの使用を開始させることができる。また、本実施形態によるアナログ電子時計10Aは、太陽電池135を備えている。従って、この太陽電池135による発電及び2次電池130への充電を行わせつつ、長期に亙ってアナログ電子時計10Aを動作させることができる。
<第2実施形態>
図3はこの発明の第2実施形態であるアナログ電子時計10Bの構成を示す回路図である。図3において、上記第1実施形態(図1)におけるものと共通する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態によるアナログ電子時計10Bは、上記第1実施形態によるアナログ電子時計10Aに対して信号切換回路1542を追加した構成となっている。
この信号切換回路1542は、制御部150と信号切換回路1541との間に介挿されている。制御部150は、通常運針時には運針制御信号Mとして“1”を、急速充電を指示する所定の操作子の操作が行われた場合には運針制御信号Mとして“0”を信号切換回路1542に供給する。
信号切換回路1542は、AND−ORゲート311〜314とインバーター310とからなる周知のセレクターである。この信号切換回路1542は、運針制御信号Mが“1”である場合には、制御部150が出力するスイッチング制御信号S1〜S4をスイッチング制御信号S1’〜S4’として信号切換回路1541に出力する。また、信号切換回路1542は、運針制御信号Mが“0”である場合には、モータードライバー270の接続点O1の信号をスイッチング制御信号S2’及びS4’として信号切換回路1541に出力し、モータードライバー270の接続点O2の信号をスイッチング制御信号S1’及びS3’として信号切換回路1541に出力する。
信号切換回路1541の機能は上記第1実施形態と同様である。電圧検出回路110が出力する電圧検出信号が“0”である場合、信号切換回路1541は、スイッチング制御信号S1’〜S4’をゲート信号G1〜G4としてモータードライバー270のPチャネルトランジスター271及び272、Nチャネルトランジスター273及び274の各ゲートに各々供給する。また、電圧検出信号が“1”である場合、信号切換回路1541は、スイッチング制御信号S1’〜S4’の内容に拘わらず、Pチャネルトランジスター271及び272を強制的にONとし、Nチャネルトランジスター273及び274を強制的にOFFとするゲート信号G1〜G4をモータードライバー270のPチャネルトランジスター271及び272、Nチャネルトランジスター273及び274の各ゲートに各々供給する。
以上が本実施形態によるアナログ電子時計10Bの構成である。
次に本実施形態の動作について説明する。
急速充電を指示する所定の操作子の操作が行われると、制御部150は、運針制御信号Mを“0”とする。この結果、信号切換回路1542は、モータードライバー270の接続点O1の信号をスイッチング制御信号S2’及びS4’として信号切換回路1541に出力し、モータードライバー270の接続点O2の信号をスイッチング制御信号S1’及びS3’として信号切換回路1541に出力する。そして、信号切換回路1541は、スイッチング制御信号S1’〜S4’をゲート信号G1〜G4としてモータードライバー270のPチャネルトランジスター271及び272、Nチャネルトランジスター273及び274の各ゲートに各々供給する。
この結果、モータードライバー270は、図4(a)に示すように、Pチャネルトランジスター271及びNチャネルトランジスター273により第1のインバーターが構成され、Pチャネルトランジスター272及びNチャネルトランジスター274により第2のインバーターが構成され、第1のインバーターの出力端子O1が第2のインバーターの入力端子に接続され、第2のインバーターの出力端子O2が第1のインバーターの入力端子に接続された状態となる。
そして、外部交流磁界により出力端子O1側が高電位、出力端子O2側が低電位となる電圧がモーターコイル280に誘導されると、図4(b)に示すように、第1のインバーターでは、出力端子O2の低電位がPチャネルトランジスター271及びNチャネルトランジスター273の各ゲートに与えられることにより、Pチャネルトランジスター271がON、Nチャネルトランジスター273がOFFとなる。また、第2のインバーターでは、出力端子O1の高電位がPチャネルトランジスター272及びNチャネルトランジスター274の各ゲートに与えられることにより、Pチャネルトランジスター272がOFF、Nチャネルトランジスター274がONとなる。この結果、外部交流磁界による電流が、モーターコイル280→ONであるPチャネルトランジスター271→2次電池130→ONであるNチャネルトランジスター274という経路を介して流れ、2次電池130を充電する。
一方、外部交流磁界により出力端子O1側が低電位、出力端子O2側が高電位となる電圧がモーターコイル280に誘導されると、図4(c)に示すように、第1のインバーターでは、出力端子O2の高電位がPチャネルトランジスター271及びNチャネルトランジスター273の各ゲートに与えられることにより、Pチャネルトランジスター271がOFF、Nチャネルトランジスター273がONとなる。また、第2のインバーターでは、出力端子O1の低電位がPチャネルトランジスター272及びNチャネルトランジスター274の各ゲートに与えられることにより、Pチャネルトランジスター272がON、Nチャネルトランジスター274がOFFとなる。この結果、外部交流磁界による電流が、モーターコイル280→ONであるPチャネルトランジスター272→2次電池130→ONであるNチャネルトランジスター273という経路を介して流れ、2次電池130を充電する。
このように本実施形態において制御部150及び信号切換回路1542は、操作子の操作に応じて、第1及び第3のスイッチング素子の各ドレインと第2及び第4のスイッチング素子の各ゲートとを共通接続するともに、第2及び第4のスイッチング素子の各ドレインと第1及び第3のスイッチング素子の各ゲートとを共通接続し、外部交流磁界によりモーターコイル280に誘導される電流を第1及び第4のスイッチング素子の組または第2及び第3のスイッチング素子の組を介して2次電池130に供給させる急速充電制御手段として機能する。
急速充電により2次電池130の充電電圧が耐圧を越えた場合に行われる過充電防止の制御は上記第1実施形態と同様である。また、太陽電池135の出力電圧が上限電圧を越えた場合に行われる過充電防止回路350の動作も上記第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様、外部交流磁界の印加によりモーターコイル280に交流電圧を誘導し、この交流電圧をモータードライバー270により整流して2次電池130の急速充電を行うことができる。
また、本実施形態では、図4(a)のように、モーターコイル280の両端のPチャネルトランジスター271及びNチャネルトランジスター274の組またはPチャネルトランジスター272及びNチャネルトランジスター273の組をONさせ、モーターコイル280に発生する外部交流磁界による充電電流をこれらのONになったトランジスターを介して2次電池130に流すので、第1実施形態に比べて低損失で2次電池130の充電を行うことができる。
さらに詳述すると、上記第1実施形態では、モーターコイル280の両端の還流ダイオード275及び278の組または還流ダイオード276及び277の組を介して、モーターコイル280に発生する外部交流磁界による充電電流を2次電池130に流すので、還流ダイオード2個分の順方向電圧に充電電流を乗算した電力が損失として発生する。これに対し、本実施形態では、十分にON抵抗の低いPチャネルトランジスター271及びNチャネルトランジスター274の組またはPチャネルトランジスター272及びNチャネルトランジスター273の組を介してモーターコイル280に発生する外部交流磁界による充電電流を2次電池130に流す。従って、本実施形態によれば、第1実施形態に比べて、低い損失で2次電池130の充電を行うことができ、第1実施形態に比べて、急速充電の効率を高め、2次電池130を満充電状態にするまでの所要時間を短くすることができる。
<第3実施形態>
図5は、この発明の第3実施形態によるアナログ電子時計10Cの構成を示す回路図である。図5において、上記第2実施形態(図3)におけるものと共通する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態によるアナログ電子時計10Cは、上記第2実施形態によるアナログ電子時計10Bの信号切換回路1542を信号切換回路1543に置き換えた構成となっている。そして、本実施形態における信号切換回路1543は、上記第2実施形態における信号切換回路1542のAND−ORゲート313及び314をANDゲート315及び316に置き換えた構成となっている。
上記第2実施形態と同様、制御部150は、通常運針時には運針制御信号Mとして“1”を、急速充電を指示する所定の操作子の操作が行われた場合には運針制御信号Mとして“0”を信号切換回路1543に供給する。
信号切換回路1543は、運針制御信号Mが“1”である場合には、制御部150が出力するスイッチング制御信号S1〜S4をスイッチング制御信号S1’〜S4’として信号切換回路1541に出力する。また、信号切換回路1543は、運針制御信号Mが“0”である場合には、モータードライバー270の接続点O1の信号をスイッチング制御信号S2’として信号切換回路1541に出力し、モータードライバー270の接続点O2の信号をスイッチング制御信号S1’として信号切換回路1541に出力するとともに、Nチャネルトランジスター273及び274をOFFさせるスイッチング制御信号S3’及びS4’を信号切換回路1541に出力する。信号切換回路1541の機能は上記第1及び第2実施形態と同様である。
以上が本実施形態によるアナログ電子時計10Cの構成である。
次に本実施形態の動作について説明する。
急速充電を指示する所定の操作子の操作が行われると、制御部150は、運針制御信号Mを“0”とする。この結果、信号切換回路1543は、モータードライバー270の接続点O1の信号をスイッチング制御信号S2’として信号切換回路1541に出力し、モータードライバー270の接続点O2の信号をスイッチング制御信号S1’として信号切換回路1541に出力し、さらにLレベルのスイッチング制御信号S3’及びS4’を信号切換回路1541に出力する。そして、信号切換回路1541は、スイッチング制御信号S1’〜S4’をゲート信号G1〜G4としてモータードライバー270のPチャネルトランジスター271及び272、Nチャネルトランジスター273及び274の各ゲートに各々供給する。
この結果、モータードライバー270は、図6(a)に示すように、Nチャネルトランジスター273及び274がOFFとされ、Pチャネルトランジスター271のドレインが接続された出力端子O1がPチャネルトランジスター272のゲートに接続され、Pチャネルトランジスター272のドレインが接続された出力端子O2がPチャネルトランジスター271のゲートに接続された状態となる。
そして、外部交流磁界により出力端子O1側が高電位、出力端子O2側が低電位となる電圧がモーターコイル280に誘導されると、図6(b)に示すように、出力端子O2の低電位がPチャネルトランジスター271のゲートに与えられることにより、Pチャネルトランジスター271がONとなり、出力端子O1の高電位がPチャネルトランジスター272のゲートに与えられることにより、Pチャネルトランジスター272がOFFとなる。この結果、外部交流磁界による電流が、モーターコイル280→ONであるPチャネルトランジスター271→2次電池130→還流ダイオード278という経路を介して流れ、2次電池130を充電する。
一方、外部交流磁界により出力端子O1側が低電位、出力端子O2側が高電位となる電圧がモーターコイル280に誘導されると、図6(c)に示すように、出力端子O2の高電位がPチャネルトランジスター271のゲートに与えられることにより、Pチャネルトランジスター271がOFFとなり、出力端子O1の低電位がPチャネルトランジスター272のゲートに与えられることにより、Pチャネルトランジスター272がONとなる。この結果、外部交流磁界による電流が、モーターコイル280→Pチャネルトランジスター272→2次電池130→還流ダイオード277という経路を介して流れ、2次電池130を充電する。
このように本実施形態において制御部150及び信号切換回路1543は、操作子の操作に応じて、第1のスイッチング素子のドレインと第2のスイッチング素子のゲートとを接続するともに、第2のスイッチング素子のドレインと第1のスイッチング素子のゲートとを接続し、さらに第3及び第4のスイッチング素子をOFFとし、外部交流磁界によりモーターコイル280に誘導される電流を第1のスイッチング素子及び第4の還流ダイオードの組または第2のスイッチング素子及び第3の還流ダイオードの組を介して2次電池130に供給させる急速充電制御手段として機能する。
急速充電により2次電池130の充電電圧が耐圧を越えた場合に行われる過充電防止の制御は上記第1実施形態と同様である。また、太陽電池135の出力電圧が上限電圧を越えた場合に行われる過充電防止回路350の動作も上記第1実施形態と同様である。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様、外部交流磁界の印加によりモーターコイル280に交流電圧を誘導し、この交流電圧をモータードライバー270により整流して2次電池130の急速充電を行うことができる。
また、本実施形態では、図4(a)のように、モーターコイル280の両端のPチャネルトランジスター271及び還流ダイオード278の組またはPチャネルトランジスター272及び還流ダイオード277の組をONさせ、モーターコイル280に発生する外部交流磁界による充電電流を2次電池130に流す。従って、還流ダイオードの損失として、還流ダイオード1個分の順方向電圧に充電電流を乗算した電力に相当する損失しか発生しない。従って、本実施形態によれば、上記第2実施形態と同様、第1実施形態に比べて、低い損失で2次電池130の充電を行うことができ、第1実施形態に比べて、急速充電の効率を高め、2次電池130を満充電状態にするまでの所要時間を短くすることができる。また、本実施形態では、急速充電時、Nチャネルトランジスター273及び274をOFFとし、Pチャネルトランジスター271または272しかONさせないので、PチャネルトランジスターとNチャネルトランジスターの組が同時にONとなって貫通電流が流れるのを防止し、低損失での充電を実現することができる。
<第4実施形態>
図7はこの発明の第4実施形態であるアナログ電子時計10Dの外観を示す斜視図である。また、図8は同アナログ電子時計14の構成を示す断面図である。本実施形態は、運針駆動用のモーターを複数有するアナログ電子時計にこの発明を適用したものである。
図7及び図8に示すように、アナログ電子時計10Dは、外装ケース30と、カバーガラス33と、裏蓋34とを備えている。外装ケース30は、金属で形成されていた円筒状のケース31に、セラミックで形成されたベゼル32が嵌合されて構成されている。このベゼル32の内周側に、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング40を介して、円盤状の文字板11が時刻表示部分として配置されている。
文字板11には、指針21,22,23が備えられている。また、文字板11には、中心より、2時方向に円形の第1小窓70と指針71とが、10時方向に円形の第2小窓80と指針81とが、6時方向に円形の第3小窓90と指針91とが、4時方向に矩形のカレンダー小窓15とが、設けられている。文字板11、指針21,22,23、第1小窓70、第2小窓80、第3小窓90及びカレンダー小窓15などは、カバーガラス33を透かして、視認可能となっている。
外装ケース30の側面には、文字板11の中心により、8時方向の位置にAボタン61と、10時方向の位置にBボタン(図示略)と、2時方向の位置にCボタン63と、4時方向の位置にDボタン64と、3時方向の位置にリュウズ50とが、設けられている。これらのAボタン61、Bボタン、Cボタン63、Dボタン64及びリュウズ50が操作されることにより、操作に応じた操作信号が出力される。
図8に示すように、アナログ電子時計10Dは、金属製の外装ケース30の2つの開口のうち、表面側の開口は、ベゼル32を介してカバーガラス33で塞がれており、裏面側の開口は金属で形成された裏蓋34で塞がれている。
外装ケース30の内側には、ベゼル32の内周に取り付けられているダイヤルリング40と、光透過性の文字板11と、文字板11を貫通した指針軸25と、指針軸25を中心に周回する指針21,22,23と、指針21,22,23を駆動する駆動機構140などとが備えられている。指針軸25は、外装ケース30の平面視中心を通り、表裏方向に延在する中心軸に沿って設けられている。
ダイヤルリング40は、外周端が、ベゼル32の内周面に接触しているとともに、一面がカバーガラス33と平行な平板部分と、内周端が文字板11に接触するように、文字板11側へ傾斜した傾斜部分を備えている。ダイヤルリング40は、平面視においてはリング形状となっており、断面視においてはすり鉢形状となっている。
文字板11は、外装ケース30の内側で時刻を表示する円形の板材であり、プラスチックなどの光透過性の材料で形成され、カバーガラス33との間に指針21,22,23などを備え、ダイヤルリング40の内側に配置されている。
文字板11と、駆動機構140が取り付けられている地板125との間には、光発電を行うパネル状の太陽電池135が備えられている。太陽電池135は、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する複数のソーラーセル(光発電素子)を直列接続した円形の平板である。また、太陽電池135は、太陽光の検出機能も有している。文字板11、太陽電池135及び地板125には、指針軸25と、第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81及び第3小窓90の指針91の指針軸(図示せず)とが貫通する孔が形成されているとともに、カレンダー小窓15の開口部が形成されている。
駆動機構140は、地板125に取り付けられ、回路基板120で裏面側から覆われている。駆動機構140は、ステップモーターと歯車などの輪列とを有し、当該ステップモーターが当該輪列を介して指針軸25を回転させることにより、指針21,22,23が旋回する。また、図7に示す第1小窓70の指針71、第2小窓80の指針81及び第3小窓90の指針91も同様の駆動機構(図示せず)を有する。
回路基板120は、水晶振動子153(図7及び図8では図示略)、駆動制御回路122、制御部150D及びリチウムイオン電池などの2次電池130を備えている。2次電池130は、太陽電池135が発電した電力で充電される。駆動制御回路122は、指針21,22,23の駆動機構、第1小窓70の指針71の駆動機構、第2小窓80の指針81の駆動機構及び第3小窓90の指針91の駆動機構の制御を行う回路である。なお、回路基板120の下方には、回路押え123が設けられている。
図9は本実施形態によるアナログ電子時計10Dの電気的構成を示す回路図である。図9において、駆動制御回路122は、4個の駆動回路部155を含む。これらの4個の駆動回路部155は、図7及び図8における指針21,22,23の駆動機構、第1小窓70の指針71の駆動機構、第2小窓80の指針81の駆動機構及び第3小窓90の指針91の駆動機構を各々制御する。
図9に示すように、各駆動回路部155は、上記第1実施形態におけるモーターコイル280と、モータードライバー270と、信号切換回路1541とを含む。ここで、4個の駆動回路部155の高電位電源線Pは互いに接続され、2次電池130の正極及び太陽電池135の正極に接続されている。また、4個の駆動回路部155の低電位電源線Nは互いに接続され、2次電池130の負極に接続されるとともに、逆流防止ダイオード260を介して太陽電池135の負極に接続されている。上記第1実施形態と同様、電圧検出回路110は、2次電池130の充電電圧が耐圧を越えるか否かを監視し、監視結果を示す電圧検出信号を4個の駆動回路部155の信号切換回路1541に供給する。過充電防止回路350は、上記第1実施形態と同様、太陽電池135の出力電圧が所定の上限電圧を越えるのを制限する。
制御部150Dは、通常運針時、水晶振動子153から得られる基準クロック信号に基づいて、指針21,22,23の駆動機構を制御するためのスイッチング制御信号S1〜S4、第1小窓70の指針71の駆動機構を制御するためのスイッチング制御信号S1〜S4、第2小窓80の指針81の駆動機構を制御するためのスイッチング制御信号S1〜S4、第3小窓90の指針91の駆動機構を制御するためのスイッチング制御信号S1〜S4を各々発生し、4個の4個の駆動回路部155の信号切換回路1541に各々供給する。
また、急速充電を指示する所定の操作子の操作が行われた場合、制御部150Dは、4個の駆動回路部155のモータードライバー270のPチャネルトランジスター271及び272、Nチャネルトランジスター273及び274の全てをOFFにするスイッチング制御信号S1〜S4を4個の駆動回路部155の信号切換回路1541に各々供給する。4個の駆動回路部155の信号切換回路1541の機能は上記第1実施形態のものと同様である。
本実施形態においても上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態によれば、急速充電時、外部交流磁界によって4個の駆動回路部155の各モーターコイル280に交流電流が誘導され、これらの交流電流を整流した充電電流により2次電池130の充電が行われる。従って、本実施形態によれば、上記第1実施形態よりも高い充電効率が得られ、上記第1実施形態よりも短い所要時間で2次電池130を満充電状態にすることができる。
<第5実施形態>
図9はこの発明の第5実施形態であるアナログ電子時計10Eの電気的構成を示す回路図である。本実施形態によるアナログ電子時計10Eは、上記第3実施形態(図5参照)によるアナログ電子時計10Cの制御部150を復調部152を備えた制御部150Eに置き換えた構成となっている。
本実施形態において、交流磁界発生装置290は、急速充電のための外部交流磁界の他、各種のデジタル信号により変調された外部交流磁界を発生し、この変調された外部交流磁界により変調信号をモーターコイル280に誘導することができる。ここで、変調に用いるデジタル信号は、一般的なアナログ電子時計において、各種の操作子の操作により発生することができる制御信号である。復調部152は、モータードライバー270の出力端子O1を介してこの変調信号を受信し、受信した変調信号からデジタル信号を復調する回路である。制御部150Eは、この復調部152により復調されたデジタル信号に従ってアナログ電子時計10E内の各部の制御を行う。
図11は、本実施形態において交流磁界発生装置290がデジタル信号により変調された外部交流磁界を発生している間にモーターコイル280に誘導される交流電圧とモータードライバー270の出力端子O1に現れる信号波形を例示した波形図である。
この例において、交流磁界発生装置290は、所定周期長4Tを有する正弦波状の外部交流磁界を所定周期分だけプリアンブル信号として発生し、それに続けて、プリアンブル信号と同一周期長であって、送信対象デジタル信号に応じてデューティ比(正期間と負期間との比率)が変調された正弦波状の外部交流磁界を発生している。そして、モーターコイル280には、この外部交流磁界に近似した波形の交流信号が現れる。出力端子O1にはこの交流信号を2値化した信号が現れる。復調部152は、この出力端子O1に現れるパルス列から送信対象のデジタル信号を復調する。
図示の例では、プリアンブル信号であるデューティ比50%のパルス波形が所定個数だけ受信された後、Hレベル期間3T及びLレベル期間Tからなるパルス波形と、Hレベル期間T及びLレベル期間3Tからなるパルス波形が復調部152により受信される。そこで、復調部152は、プリアンブル信号であるデューティ比50%のパルス波形が所定個数だけ受信された後、Hレベル期間3T及びLレベル期間Tからなるパルス波形の復調結果としてデジタル信号“1”を発生し、Hレベル期間T及びLレベル期間3Tからなるパルス波形の復調結果としてデジタル信号“0”を発生する。
このように本実施形態によれば、上記第3実施形態と同様な効果が得られる他、操作子の操作により発生していた各種の制御信号を外部交流磁界としてアナログ電子時計10Eに与え、アナログ電子時計10Eの制御を行うことができる。従って、本実施形態によれば、アナログ電子時計10Eの操作性を高めることができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1〜第5実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記第1実施形態において、サブストレートの不純物濃度の調整等によりPチャネルトランジスター271及び272の閾値電圧またはNチャネルトランジスター273及び274の閾値電圧を低下させ、還流ダイオード275〜278の順方向電圧を低下させてもよい。この場合、整流時における還流ダイオード275〜278の損失を減らすことができるので、充電効率を高めることができる。
(2)上記第1実施形態では、2次電源130の充電電圧が耐圧以下の所定電圧を越えたことを電圧検出回路110が検出した場合に、Pチャネルトランジスター271及び272をONとしてモーターコイル280の両端を短絡し、Nチャネルトランジスター273及び274をOFFにした。しかし、そのようにする代わりに、2次電源110の充電電圧が所定電圧を越えたことを電圧検出回路110が検出した場合に、Nチャネルトランジスター273及び274をONとしてモーターコイル280の両端を短絡し、Pチャネルトランジスター271及び272をOFFにしてもよい。他の実施形態についても同様である。
(3)上記第3実施形態では、急速充電時に、Pチャネルトランジスター271のドレインをPチャネルトランジスター272のゲートに接続し、Pチャネルトランジスター272のドレインをPチャネルトランジスター271のゲートに接続するとともに、Nチャネルトランジスター273及び274をOFFとした。しかし、そのようにする代わりに、急速充電時に、Nチャネルトランジスター273のドレインをNチャネルトランジスター274のゲートに接続し、Nチャネルトランジスター274のドレインをNチャネルトランジスター273のゲートに接続すするとともに、Pチャネルトランジスター271及び272をOFFとしてもよい。この場合、モーターコイル280に誘導される電流は、Nチャネルトランジスター273及び還流ダイオード276の組またはNチャネルトランジスター274及び還流ダイオード275の組を介して2次電源130に供給される。従って、上記第3実施形態と同様な効果が得られる。
(4)保管収納箱等、アナログ電子時計を保管する保管手段に交流磁界発生装置290を内蔵させてもよい。この場合、例えば夜間にアナログ電子時計を保管手段に保管し、同保管手段に内蔵された交流磁界発生装置290によりアナログ電子時計に外部交流磁界を与える。これにより例えば朝になって使用者がアナログ電子時計を使用するときには、アナログ電子時計の2次電源130が充電された状態となっている。従って、アナログ電子時計の利便性を向上させることができる。
(5)上記第4実施形態では、上記第1実施形態におけるモータードライバー270及び信号切換回路1541を複数並列化し、各モータードライバー270のモーターコイル280に誘導される交流電流を整流して2次電池130の充電を行った。しかし、そのようにする代わりに、上記第2実施形態におけるモータードライバー270、信号切換回路1542及び1541を複数並列化し、各モータードライバー270のモーターコイル280に誘導される交流電流を整流して2次電池130の充電を行ってもよい。あるいは、上記第3実施形態におけるモータードライバー270、信号切換回路1543及び1541を複数並列化し、各モータードライバー270のモーターコイル280に誘導される交流電流を整流して2次電池130の充電を行ってもよい。
(6)上述した各実施形態では、2次電池130から太陽電池135への電流の流入を阻止する構成として逆流防止ダイオード260を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2次電池側から太陽電池135への電流の流入を阻止する逆流防止部であればよい。例えば、一方向へのみ電流を流す素子であってもよいし、あるいは、逆流を防止する回路であってもよい。そのような回路としては、トランジスターと、当該トランジスターのドレイン電圧とソース電圧とを比較するコンパレータとを備え、コンパレータの出力信号で当該トランジスターのゲートを制御するようにしてもよい。
10A,10B,10C,10D,10E……アナログ電子時計、11……文字板、15……カレンダー小窓、21,22,23……指針、25……指針軸、30……外装ケース、31……ケース、32……ベゼル、33……カバーガラス、34……裏蓋、40……ダイヤルリング、50……リューズ、61……Aボタン、63……Cボタン、64……Dボタン、70……第1小窓、71,81,91……指針、80……第2小窓、90……第3小窓、110……電圧検出回路、120……回路基板、122……駆動制御回路、123……回路押え、125……地板、130……2次電池、135……太陽電池、140……駆動機構、150,150D,150E……制御部、152……復調部、153……水晶振動子、155……駆動回路部、260……逆流防止ダイオード、270……モータードライバー、271,272……Pチャネルトランジスター、273,274……Nチャネルトランジスター、275,276,277,278……還流ダイオード、280……モーターコイル、290……交流磁界発生装置、350……過充電防止回路、1541,1542,1543……信号切換回路。

Claims (10)

  1. 2次電源と、前記2次電源を充電する太陽電池と、モーターを駆動するためのコイルと、前記2次電源からの電力供給に基づき、前記コイルに流す駆動電流を発生するモータードライバーと、前記太陽電池と前記モータードライバーとの間に介挿され、前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止する逆流防止部とを有するアナログ電子時計の前記2次電源の充電方法において、
    前記アナログ電子時計に対して外部交流磁界を与えるステップと、
    前記外部交流磁界により前記コイルに誘導される交流電流を、前記モータードライバーが整流して、前記2次電源を充電するとともに、前記逆流防止部が前記モータードライバー側または前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止するステップと
    を含むことを特徴とするアナログ電子時計の充電方法。
  2. 前記アナログ電子時計を保管する保管手段に前記外部交流磁界を発生する交流磁界発生装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載のアナログ電子時計の充電方法。
  3. 充電可能な2次電源と、
    前記2次電源を充電する太陽電池と、
    モーターを駆動するためのコイルと、
    前記2次電源の正極と前記コイルの第1端及び第2端との間に各々介挿された第1及び第2のスイッチング素子と、前記2次電源の負極と前記コイルの第1端及び第2端との間に各々介挿された第3及び第4のスイッチング素子と、前記第1〜第4のスイッチング素子に各々逆並列接続された第1〜第4の還流ダイオードを有し、前記第1〜第4のスイッチング素子により、前記2次電源から前記コイルに駆動電流を供給するモータードライバーと、
    前記太陽電池と前記モータードライバーとの間に介挿され、前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止する逆流防止ダイオードと、
    操作子の操作に応じて、前記モータードライバーの第1〜第4のスイッチング素子を全てOFFとし、外部交流磁界により前記コイルに誘導される交流電流を前記第1〜第4の還流ダイオードに整流させ、前記2次電源の充電を行わせる急速充電制御手段と
    を具備することを特徴とするアナログ電子時計。
  4. 前記第1〜第4のスイッチング素子がMOSFETであり、前記第1〜第4の還流ダイオードが前記第1〜第4のスイッチング素子の寄生ダイオードであり、前記第1及び第2のスイッチング素子の閾値電圧または前記第3及び第4のスイッチング素子の閾値電圧の少なくとも一方を低下させることにより前記寄生ダイオードの順方向電圧を低下させたことを特徴とする請求項3に記載のアナログ電子時計。
  5. 充電可能な2次電源と、
    前記2次電源を充電する太陽電池と、
    モーターを駆動するためのコイルと、
    前記2次電源の正極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたPチャネルトランジスターである第1及び第2のスイッチング素子と、前記2次電源の負極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたNチャネルトランジスターである第3及び第4のスイッチング素子とを含み、前記第1〜第4のスイッチング素子により、前記2次電源から前記コイルに駆動電流を供給するモータードライバーと、
    前記太陽電池と前記モータードライバーとの間に介挿され、前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止する逆流防止ダイオードと、
    操作子の操作に応じて、前記第1及び第3のスイッチング素子の各ドレインと前記第2及び第4のスイッチング素子の各ゲートとを共通接続するともに、前記第2及び第4のスイッチング素子の各ドレインと前記第1及び第3のスイッチング素子の各ゲートとを共通接続し、外部交流磁界により前記コイルに誘導される電流を前記第1及び第4のスイッチング素子の組または前記第2及び第3のスイッチング素子の組を介して前記2次電源に供給させる急速充電制御手段と
    を具備することを特徴とするアナログ電子時計。
  6. 充電可能な2次電源と、
    前記2次電源を充電する太陽電池と、
    モーターを駆動するためのコイルと、
    前記2次電源の正極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたPチャネルトランジスターである第1及び第2のスイッチング素子と、前記2次電源の負極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたNチャネルトランジスターである第3及び第4のスイッチング素子と、前記第1〜第4のスイッチング素子に各々逆並列接続された第1〜第4の還流ダイオードとを含み、前記第1〜第4のスイッチング素子により、前記2次電源から前記コイルに駆動電流を供給するモータードライバーと、
    前記太陽電池と前記モータードライバーとの間に介挿され、前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止する逆流防止ダイオードと、
    操作子の操作に応じて、前記第1のスイッチング素子のドレインと前記第2のスイッチング素子のゲートとを接続するともに、前記第2のスイッチング素子のドレインと前記第1のスイッチング素子のゲートとを接続し、さらに前記第3及び第4のスイッチング素子をOFFとし、外部交流磁界により前記コイルに誘導される電流を前記第1のスイッチング素子及び前記第4の還流ダイオードの組または前記第2のスイッチング素子及び前記第3の還流ダイオードの組を介して前記2次電源に供給させる急速充電制御手段と
    を具備することを特徴とするアナログ電子時計。
  7. 充電可能な2次電源と、
    前記2次電源を充電する太陽電池と、
    モーターを駆動するためのコイルと、
    前記2次電源の正極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたPチャネルトランジスターである第1及び第2のスイッチング素子と、前記2次電源の負極に各々のソースが接続され、前記コイルの第1端及び第2端に各々のドレインが接続されたNチャネルトランジスターである第3及び第4のスイッチング素子と、前記第1〜第4のスイッチング素子に各々逆並列接続された第1〜第4の還流ダイオードとを含み、前記第1〜第4のスイッチング素子により、前記2次電源から前記コイルに駆動電流を供給するモータードライバーと、
    前記太陽電池と前記モータードライバーとの間に介挿され、前記2次電源側から前記太陽電池への電流の流入を阻止する逆流防止ダイオードと、
    操作子の操作に応じて、前記第3のスイッチング素子のドレインと前記第4のスイッチング素子のゲートとを接続するともに、前記第4のスイッチング素子のドレインと前記第3のスイッチング素子のゲートとを接続し、さらに前記第1及び第2のスイッチング素子をOFFとし、外部交流磁界により前記コイルに誘導される電流を前記第3のスイッチング素子及び前記第2の還流ダイオードの組または前記第4のスイッチング素子及び前記第1の還流ダイオードの組を介して前記2次電源に供給させる急速充電制御手段と
    を具備することを特徴とするアナログ電子時計。
  8. 前記2次電源の充電電圧が所定の電圧を越えた場合に前記第1及び第2のスイッチング素子の組または前記第3及び第4のスイッチング素子の組のいずれか一方をONにして前記コイルの両端を短絡するとともに他のスイッチング素子をOFFにする過充電防止手段を具備することを特徴とする請求項3〜7のいずれか1の請求項に記載のアナログ電子時計。
  9. 複数の前記コイルと複数の前記モータードライバーを有し、複数の前記モータードライバーが複数の前記コイルに誘導される交流電流を整流して前記2次電源の充電を行うことを特徴とする請求項3〜8のいずれか1の請求項に記載のアナログ電子時計。
  10. 前記コイルに誘導される交流信号から前記外部交流磁界の変調に用いられた信号を復調する復調手段を具備することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1の請求項に記載のアナログ電子時計。
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