JP2016193838A - 皮膚洗浄用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いメイク落ち効果を有するとともに泡立ちが良好で、メイクアップ化粧料と混合したときにも優れた泡もちを有する皮膚洗浄料の提供。
【解決手段】脂肪酸として、炭素鎖の炭素数が18以上である脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸の重合物から選ばれ、更にポリエチレングリコールの平均付加モル数が5〜60である脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、及び、脂肪酸と多価アルコールによって構成される脂肪酸エステル、を含有する皮膚洗浄用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、メイクアップ化粧料を除去するための優れたクレンジング能を有し、かつ起泡性及び泡もち性能の高い皮膚洗浄用組成物に関する。
皮膚洗浄料は、皮膚上の汚れを除去し、皮膚を健やかに保つ目的で使用される。通常、石けんを主成分とする皮膚洗浄料が汚れを除去するために使用されるが、メイクアップ化粧料の除去に対しては多くの課題を残していた。従来、メイクアップ化粧料を除去するクレンジングのために、いわゆるクレンジング化粧料が上市されている。メイクアップ化粧料には通常多量の油分が含まれているため、石けんを主成分とする洗顔剤では、乳化能が充分でないために完全に油分を除去することができなかった。そのため油汚れとしての油分を除去する目的で、油汚れとなじみやすい油分を多く配合した様々なクレンジング化粧料が提案されてきた。メイクアップ化粧料を除去するためには、油性基剤を主体とするクレンジングクリーム、クレンジングオイル、クレンジングジェルなどのクレンジング化粧料が使用されている。これら従来のクレンジング化粧料は油分を多く含み、使用後にすすいでも皮膚上に油分が残ることから、さっぱりとした感触が得られなかった。そのため、使用後さらに通常の洗顔剤で洗顔する過程が必要となり、二度洗顔することとなるため、使用上の煩雑さを伴う。この問題を解決するため、単独の皮膚洗浄料にてクレンジングと二度目の洗顔を可能とする試みがなされてきた。
クレンジング能を有する皮膚洗浄料を使用する際、メイクアップ化粧料と皮膚洗浄料を十分になじませるために肌の上で混合する必要がある。このとき、スクラブ剤を含む皮膚洗浄料(特許文献1)を用いたり、肌の上でマッサージを行ったりするが、摩擦により肌に負担が生じるという問題点があった。従来からこの問題を解決するために、クレンジング能を有しながらも泡立つ皮膚洗浄料が提案されてきた。洗浄力を高めるために、起泡性を高める技術が種々提案されており、カルボベタイン型両性界面活性剤と高級脂肪酸塩、アニオン性界面活性剤を組み合わせたクリーム状洗顔料(特許文献2)、アシルアミノ酸塩、アシルメチルタウリン塩および多価アルコールを組み合わせた皮膚洗浄料(特許文献3)、アシルアミノ酸塩とエーテルカルボン酸塩を組み合わせた洗浄剤組成物(特許文献4)など、泡立ちを向上する技術が開示されている。しかし通常、クレンジング効果を持たせるためには油分を多く配合する必要があり、油分の消泡作用が働き、十分にきめ細やかな泡立ちが実現されず、泡もちも十分ではなかった。粉体を配合することで泡立ちを向上する提案(特許文献5)がなされているが、粉体の配合により摩擦が肌への刺激につながったり、クリームが硬くなったりする欠点があった。
特開2011−116676 特開2011−213693 特開昭62−226921 特開平6−25695 特開2012−167035
上記問題点から、高いメイク落ち効果を有するとともに泡立ちが良好で、メイクアップ化粧料と混合したときにも優れた泡もちを有する皮膚洗浄料が望まれていた。
上記目的を達成するため、本発明者らは、鋭意研究した結果、特定の脂肪酸ポリエチレングリコールエステルと、脂肪酸と多価アルコールによる脂肪酸エステルを含有する組成物は、クレンジングや皮脂汚れ落とし効果に優れ、泡立ちが良好で、メイクとなじませた後も非常に良好な泡もちを実現することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
次の成分(A)〜(B)、
(A)脂肪酸が、炭素鎖の炭素数が18以上である脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸の重合物から選ばれ、さらにポリエチレングリコールの平均付加モル数が5〜60であることを特徴とする、脂肪酸とポリエチレングリコールのモノエステルまたはジエステル。
(B)脂肪酸と多価アルコールによって構成される脂肪酸エステル
を、含有することを特徴とする
皮膚洗浄用組成物を提供するものである。
本発明によれば、メイク落としや皮脂汚れ落としなどに優れた洗浄効果を有しているうえ、泡立ちが良好でメイクとなじませた後も非常に良好な泡もちを実現する皮膚洗浄用組成物を提供することができる。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明に用いられる成分(A)は、脂肪酸とポリエチレングリコールのエステルであり、脂肪酸の炭素数は18以上が望ましい。さらに、脂肪酸にヒドロキシル基が結合しているヒドロキシ脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸が重合しているポリヒドロキシ脂肪酸であることが望ましい。具体的には脂肪酸としてステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、エルカ酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、ヒドロキシステアリン酸、ポリヒドロキシステアリン酸などが挙げられ、直鎖だけでなく上記脂肪酸の分岐型も利用できる。エチレングリコールの付加モル数は、5〜60が好ましく、さらに望ましくは、6〜55である。適した成分としては、イソステアリン酸PEG−6、ステアリン酸PEG−55、ジポリイソステアリン酸PEG−30などが挙げられる。この範囲であると泡立ち、泡もちを損なわずメイク落ち効果に優れる。一般的に起泡性の皮膚洗浄組成物は、洗浄剤に親水性界面活性剤や高級脂肪酸塩などを主成分として配合しており、油剤や親油性の高い界面活性剤は起泡性を損ねる可能性があるため配合しないのが主流である。しかし、クレンジング効果を持つ洗浄料を処方化するにあたっては、化粧落とし効果を与えるために、親油性界面活性剤、油剤などを配合することがある。これらの成分を配合することでクレンジング性を向上させることが可能であったが、同時に起泡性を損なう問題があり、従来の技術では高い起泡性と高いクレンジング効果の共存は実現できなかった。本発明に用いる成分(A)は、成分(B)と併用することにより、高いクレンジング効果と起泡力の維持を同時に発揮することが可能になった。
本発明に用いられる成分(A)の配合量は特に限定されないが、0.01%〜5%が望ましい。さらに望ましくは0.2%〜4.0%が望ましい。この配合量中では成分(B)との組み合わせ時において非常に優れたメイク落ち効果を発揮し、更に肌上で油分の多いメイクアップ品と混合された場合にも泡が消えにくい性質を有する。即ち泡もちの効果が飛躍的に向上する。また、特にこの配合料中では、発明品の安定性が非常に高い傾向にある。これ以下の比率では、メイク落ち効果が弱くなり、また、これ以上の比率では、泡立ちが悪くなる傾向にある。
本発明に用いられる成分(B)は脂肪酸と多価アルコールのエステルであり、脂肪酸の炭素数は8〜18が望ましい。具体的には脂肪酸としてカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸などが挙げられ、直鎖だけでなく上記脂肪酸の分岐型も含まれる。多価アルコールの価数は、特に限定されないが1価〜3価が好ましい。具体的にはエタノール、プロパノール、プロピレングリコールなどのプロパンジオール、1,3−ブチレングリコールなどのブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ジグリセリンなどが挙げられる。適した成分としては、ラウリン酸ブチレングリコール、カプリル酸プロピレングリコール、カプリン酸プロピレングリコールなどのエステル、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコールなどのジエステルが挙げられる。成分(B)はこれらの中から選ばれる脂肪酸エステルである。脂肪酸エステルはモノエステル以外にジエステルも効果を奏した。本発明に用いる脂肪酸の多価アルコールエステルは一般的に極性油として分類され、一般的にはシャンプーやクレンジング系などに、特にクレンジング効果を向上する目的で配合される。配合量によっては起泡性に問題が生じるが、成分(A)と併用することで起泡性を損なう問題を解決し、同時に高いクレンジング効果を発揮することが可能になった。
本発明に用いられる成分(B)の配合量は特に限定されないが、0.1%〜10%が望ましいさらに望ましくは0.2%〜5%が望ましく、さらに望ましくは1%〜4.0%が望ましい。この配合量中では発明品が肌上のメイクアップ化粧料とよくなじむので、クレンジングのマッサージが肌へ負担を与えるのを軽減することができる。さらに成分(A)との組み合わせ時において非常に優れたメイク落ち効果を発揮し、更に肌上で油分の多いメイクアップ品と混合された場合にも泡が消えにくい性質を有する。
本発明に用いられる成分(A)と成分(B)比率は、特に限定されるわけではないが、(A):(B)=1:0.03〜1:30が好ましく、望ましくは(A):(B)=1:0.05〜1:25が好ましい。この範囲で組み合わせ時において非常に優れたメイク落ち効果を発揮し、更に肌上で油分の多いメイクアップ品と混合された場合にも泡が消えにくい性質を有する。
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、上記の必須成分のほかに、必要に応じ一般的に洗浄剤や化粧料などに用いられる成分を配合することも可能である。例えば、アニオン性界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、アシル化アミノ酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル酢酸塩などが挙げられる。また、前期アニオン性界面活性剤に用いられる塩としては、ナトリウム、カリウムなどの金属塩、アンモニウム塩、又は低級アルカノールアミン(例えばモノ、ジ、トリエタノールアミン)塩などが挙げられる。そして、前記アニオン性界面活性剤において、アルキル基又はアシル基などの疎水部の炭素数は6〜24が好ましく、炭素数10〜22のものが更に好ましく、炭素数12〜18のものが特に好ましい。また、前記アルキル基又はアシル基は、直鎖又は分岐のいずれでも良い。ポリオキシエチレン部を有するアニオン性界面活性剤においては、ポリオキシエチレン部の平均付加モル数は0.5〜5が好ましく、1〜5が更に好ましく、2〜3が特に好ましい。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。
非イオン界面活性剤として、例えば、モノステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビットなどのソルビット脂肪酸エステル;モノステアリン酸グリセリン、モノカプリル酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリンなどのグリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール脂肪酸エステル→ここの部分はカットしてください;ポリオキシエチレンヒマシ油;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。
油性成分は化粧料としては、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィンなどの炭化水素系の液状油;サフラワー油、大豆油、月見草油、ブドウ種子油、ローズヒップ油、ククイナッツ油、アルモンド油、ゴマ油、コムギ胚芽油、トウモロコシ油、綿実油、アボガド油、オリーブ油、ツバキ油、パーシック油、ヒマシ油、ラッカセイ油、ヘーゼルナッツ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油、ホホバ油などの植物性液状油;2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸2−ヘキシデシル、炭酸ジアルキルなどのエステル油などが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。両性界面活性剤としては、通常の洗浄剤に用いられるものであれば特に制限されず、カルボキシベタイン系、スルホベタイン系、イミダゾリウムベタイン系などの界面活性剤が挙げられる。カルボキシベタイン系界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインなどがあり、スルホベタイン系界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタインなどがあり、また、イミダゾリウムベタイン系界面活性剤としては、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、HLBが3〜12であることが好ましく、より好ましくは4.5〜11である。成分のなかでも、特に効果の高いものとして、ジメチコンコポリオール、ビス(PEG/PPG−16/16)PEG/PPG−16/16ジメチコン、PEG/PPG−20/20ジメチコンが挙げられる。ビス(PEG/PPG−16/16)PEG/PPG−16/16ジメチコンの具体的な例としては、ABIL CARE 85(商品名:デグサ製)、PEG/PPG−20/20ジメチコンの具体的な例としては、SH3749(商品名:東レダウコーニング社)が挙げられる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる水溶性高分子としては、通常の洗浄剤に用いられるものであれば特に制限されず、アニオン性水溶性高分子、カチオン性水溶性高分子、非イオン性水溶性高分子の中から、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。アニオン性水溶性高分子としては、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマーなどが挙げられる。カチオン性水溶性高分子としては、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化デンプン、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−39、ポリクオタニウム−51のような合成ポリマーなどが挙げられる。非イオン性水溶性高分子としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース系高分子化合物、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナンなどの増粘性多糖類、加水分解水添デンプン、エチレングリコールの重合体であるポリエチレングリコールがあり、ポリエチレングリコールではPEG−6、PEG−20、PEG−32、PEG−75、PEG−400、PEG−2M、PEG−5M、PEG−7M、PEG−9Mなどが好適に用いられる。これら成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。
本発明の化粧料には、本発明の目的を阻害しない限りにおいて、保湿剤、上記以外の他の界面活性剤、上記以外の界面活性剤、高級アルコール、酸化防止剤、植物エキス、防腐剤、アルコール、殺菌剤、香料、粉体などを含有させることもできる。他の成分を含有させる場合の配合割合は、その種類や目的に応じて適宜選択することができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。配合量は質量%である。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
効果の測定は以下の評価法によった。
[メイク落ち評価方法]
1:直径4cmの円を人肌上にマーキングし、その円内に着色したW/O剤型のベースメーキャップ0.02gを、指サックをした指で均一に塗布する。
2:30分乾燥させる。
3:洗浄料10%水溶液を作製し、十分に泡立てた後、泡を0.3g取って円内にのせ、50回こする。
4:水洗し、メイク落ちの程度を目視で確認する。
5:10名の専門パネラーによる官能評価を行い、メイク落ちの評価を、それぞれ下記基準に基づいて評価した。10名の評価点の平均値を算出し、3.0点未満を×、3.0点以上3.5点未満を△、3.5点以上4.5点未満を○、4.5点以上を◎とした。
(メイク落ちの評価基準)
5点:非常に多い
4点:やや多い
3点:ふつう
2点:やや少ない
1点:少ない
[泡質の評価方法]
1:洗浄料10%水溶液を作製する。
2:手で十分に泡立てたのち、泡の量、泡の弾力、きめ細かさを外観にて評価する。
3:10名の専門パネラーによる官能評価を行い、泡の量、泡の弾力、きめ細かさの3項目について、それぞれ下記基準に基づいて評価した。10名の評価点の平均値を算出し、3.0点未満を×、3.0点以上4.0点未満を△、4.0点以上4.5点未満を○、4.5点以上を◎とした。
(泡質の評価基準)
5点:非常に良好
4点:やや良好
3点:ふつう
2点:やや不満
1点:不満

[泡もちの評価方法]
1:洗浄料10%水溶液を作製し、手で十分に泡立てる。
2:ひと肌上の直径4cmの円内に塗布した着色しているW/O剤型のベースメーキャップとなじませ、50回こする。
3:メイクとなじんだ後の泡もちとして泡の量を外観にて評価する。
4:10名の専門パネラーによる官能評価を行い、泡もちの項目について、それぞれ下記基準に基づいて評価した。10名の評価点の平均値を算出し、3.0点未満を×、3.0点以上4.0点未満を△、4.0点以上4.5点未満を○、4.5点以上を◎とした。
(泡もちの評価基準)
5点:非常に多い
4点:やや多い
3点:ふつう
2点:やや少ない
1点:少ない
以下に、評価結果の表を示す。なお、BGとは1,3−ブチレングリコール、PGとはプロピレングリコールの略である。
Figure 2016193838
Figure 2016193838
Figure 2016193838
実施例1〜3より明らかなように、本発明の成分を用いた皮膚洗浄剤はいずれも優れた性能を示していた。特に、A成分について、炭素数が多い脂肪酸ポリエチレングリコールを用いた実施例2で、メイク落ちがより顕著な傾向となった。また、A成分を炭素数の少ない脂肪酸または重合度の少ないポリエチレングリコールを含有する脂肪酸ポリグリセリルに変更した場合、充分な性能が得られていない。(比較例1〜4)
実施例4〜14より明らかなように、本発明の成分を用いた皮膚洗浄剤はいずれも優れた性能を示していた。特に、B成分について、炭素数12までの比較的炭素数の少ない脂肪酸エステルを用いた実施例で、メイク落ちがより顕著な傾向となった(実施例5〜10)。一方、必須成分のどちらかを欠いた比較例5、6では、充分な性能が得られていない。また、必須成分の一つと、一般的皮膚洗浄剤に使用される成分との組合せ(比較例7〜9)でも、評価が劣っていた。また、ジ脂肪酸エステルよりもモノ脂肪酸エステルを用いた実施例で、メイク落ちがより顕著な傾向となった(実施例8,9と実施例13、14を比較)。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、剤型としてオイル状、乳液状、クリーム状、ジェル状、泡状(ポンプ式、もしくは、エアゾール)、などとすることができ、スプレータイプとしても使用できる。
<処方例>
常法にて、各処方の組成物を作製した。いずれも、良好なメイク落ち、良好な泡質、良好な泡もちを満足するものであることが確認された。

<クレンジングオイル>
ジヒドロキシステアリン酸PEG−30 2.5
カプリル酸PG 2.5
ミネラルオイル 61.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 20.0
PEG−7グリセリルココエート 8.0
テトラオレイン酸ソルベス−40 5.0
安定化剤 0.5
防腐剤 0.5
合計 100.0

<クレンジングオイル>
ステアリン酸PEG−55 2.5
カプリル酸PG 2.5
ミネラルオイル 61.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 20.0
PEG−7グリセリルココエート 8.0
テトラオレイン酸ソルベス−40 5.0
安定化剤 0.5
防腐剤 0.5
合計 100.0

<クレンジングミルク>
ステアリン酸PEG−55 2.5
カプリル酸PG 2.5
ジメチコン 10.0
エチルへキサン酸セチル 3.0
PEG−50水添ヒマシ油 1.5
安定化剤 0.5
保湿剤 10.0
防腐剤 0.5
水溶性高分子 0.4
中和剤 0.1
水 74.0
合計 100.0

<クレンジングミルク>
ジヒドロキシステアリン酸PEG−30 2.5
カプリル酸PG 2.5
ジメチコン 10.0
エチルへキサン酸セチル 3.0
PEG−50水添ヒマシ油 1.5
安定化剤 0.5
保湿剤 10.0
防腐剤 0.5
水溶性高分子 0.4
中和剤 0.1
水 74.0
合計 100.0

<クレンジングクリーム>
ステアリン酸PEG−55 2.5
カプリル酸PG 2.5
トリエチルヘキサノイン 44.0
ステアリン酸ポリグリセリル−6 7.0
安定化剤 0.5
保湿剤 10.0
防腐剤 0.5
水溶性高分子 0.2
中和剤 0.1
水 37.7
合計 100.0

<クレンジングジェル>
ジヒドロキシステアリン酸PEG−30 2.5
カプリル酸PG 2.5
PEG−20ソルビタンココエート 25.0
安定化剤 0.5
保湿剤 10.0
防腐剤 0.5
水溶性高分子 0.2
中和剤 0.1
水 63.7
合計 100.0

<クレンジングジェル>
ステアリン酸PEG−55 2.5
カプリル酸PG 2.5
PEG−20ソルビタンココエート 25.0
安定化剤 0.5
保湿剤 10.0
防腐剤 0.5
水溶性高分子 0.2
中和剤 0.1
水 63.7
合計 100.0

<泡状洗顔(ポンプ式 もしくはエアゾール)>
ジヒドロキシステアリン酸PEG−30 2.5
カプリル酸PG 2.5
ラウロイルアスパラギン酸Na 12.0
ラウラミドプロピルベタイン 24.0
安定化剤 0.5
保湿剤 15.0
防腐剤 0.5
水溶性高分子 0.2
中和剤 0.1
水 47.7
合計 100.0

<泡状洗顔(ポンプ式 もしくはエアゾール)>
ステアリン酸PEG−55 2.5
カプリル酸PG 2.5
ラウロイルアスパラギン酸Na 12.0
ラウラミドプロピルベタイン 24.0
安定化剤 0.5
保湿剤 15.0
防腐剤 0.5
水溶性高分子 0.2
中和剤 0.1
水 47.7
合計 100.0

Claims (3)

  1. 成分(A):脂肪酸が、炭素鎖の炭素数が18以上である脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸の重合物から選ばれ、さらにポリエチレングリコールの平均付加モル数が5〜60であることを特徴とする、脂肪酸とポリエチレングリコールのモノエステルまたはジエステル
    成分(B):脂肪酸と多価アルコールによって構成される脂肪酸エステル
    を含有する皮膚洗浄用組成物。
  2. 成分(B)として配合する脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の炭素数が8〜18であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚洗浄用組成物。
  3. 成分(B)として配合する脂肪酸エステルを構成する多価アルコールが2価または3価であることを特徴とする請求項1〜2に記載の皮膚洗浄用組成物。
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