JP2016191819A - フレキシブル表示装置用基板及びそれを用いたフレキシブル表示装置 - Google Patents

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敦子 千吉良
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Kazuyoshi Satake
一義 佐竹
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Abstract

【課題】フレキシブル表示装置が曲げられたとしてもシール材がフレキシブル基材から剥離するのを防止することができるフレキシブル表示装置用基板及びそれを用いたフレキシブル表示装置を提供する。【解決手段】フレキシブル表示装置用基板1は、第1面2a及び当該第1面2aに対向する第2面2bを有し、表示領域51及び当該表示領域51を取り囲む非表示領域52を含むフレキシブル基材2と、フレキシブル基材2の第1面2a側に設けられてなる密着層3と、非表示領域52内の密着層3上に設けられてなるシール材4とを備え、密着層3は、無機フィラーと樹脂組成物とを含み、無機フィラーの粒径は、150〜500nmである。【選択図】図2

Description

本発明は、フレキシブル表示装置用基板及びそれを用いたフレキシブル表示装置に関する。
近年、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパーディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの急速な普及に伴い、ディスプレイを構成するディスプレイ部材の需要が拡大している。現在のフラットパネルディスプレイは、テレビやデスクトップモニター等の据置型電子機器の用途のみならず、携帯用ノートパソコン、携帯電話、携帯用ゲーム機、電子リーダー、電子ブック等の携帯型電子機器の用途にまで広く用いられる。そのため、フラットパネルディスプレイにおいては、さらなる軽量化、小型化、薄型化、耐衝撃性向上等が求められている。
このような状況において、上記ディスプレイ部材として、従来用いられてきたリジッドなガラス基板に替わり、可撓性を有するフレキシブル基材を用いたディスプレイ部材が提案されている。ディスプレイ部材においてフレキシブル基材を用いることにより、ディスプレイをフレキシブルディスプレイとすることが可能となり、またロール・ツー・ロールプロセスにより製造可能となる。このようなフレキシブルディスプレイとして、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパーディスプレイ等が知られている。
これらのフレキシブルディスプレイは、対向する2つのフレキシブル基材を備え、少なくとも一方のフレキシブル基材に有機EL素子、TFT素子、液晶素子、半導体素子等の表示素子が形成されている。そして、2つのフレキシブル基材の最外周を囲むようにして設けられたシール材により、2つのフレキシブル基材間の空間が封止される。
このようなフレキシブルディスプレイにおいて、2つのフレキシブル基材間の空間に外部から水分やガス等が侵入してしまうと、その空間に存在する上記表示素子の特性が低下し、フレキシブルディスプレイの寿命が短縮してしまうという問題がある。そのため、当該空間を封止するシール材には、外部から水分やガス等が侵入するのを抑制し得る特性を有することが要求されるが、フレキシブルディスプレイにおいては、当該フレキシブルディスプレイが曲げられることによりフレキシブル基材からシール材が剥離してしまうと、その剥離により生じた隙間(フレキシブル基材とシール材との間の隙間)から上記空間に水分やガス等が侵入してしまうおそれがある。
このような課題を解決するために、従来、フレキシブル基材の最外周を囲むシール材のコーナー部分に突出部を有し、シール材がフレキシブル基材から剥離し難くしたフレキシブルディスプレイが提案されている(特許文献1等)。
特開2006−146221号公報
上記特許文献1に記載のフレキシブルディスプレイにおいては、樹脂フィルム等により構成されるフレキシブル基材上に、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等により構成されるシール材が直接設けられている。しかしながら、これらの樹脂からなるシール材は、樹脂フィルム等により構成されるフレキシブル基材に対する接着強度が低いため、フレキシブルディスプレイが曲げられたときにシール材がフレキシブル基材から剥離しやすいという問題が依然としてある。上記樹脂により構成されるシール材をフレキシブル基材に確実に密着させるために熱融着させることも考えられるが、加熱によりシール材が溶融して表示領域に流れてしまうという問題もある。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、フレキシブル表示装置が曲げられたとしてもフレキシブル基材からシール材が剥離するのを防止することができるフレキシブル表示装置用基板及びそれを用いたフレキシブル表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有し、表示領域及び当該表示領域を取り囲む非表示領域を含むフレキシブル基材と、前記フレキシブル基材の前記第1面側の少なくとも前記非表示領域内に設けられてなる密着層と、前記非表示領域内の前記密着層上に設けられてなるシール材とを備え、前記密着層は、無機フィラーと樹脂組成物とを含み、前記無機フィラーの粒径は、150〜500nmであることを特徴とするフレキシブル表示装置用基板を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)によれば、所定の粒径の無機フィラーと樹脂組成物とを含む密着層がフレキシブル基材とシール材との間に介在することで、フレキシブル基材に対するシール材の接着強度が増大するため、上記発明(発明1)に係るフレキシブル表示装置用基板を用いるフレキシブル表示装置において、フレキシブル基材からシール材が剥離するのを防止することができる。
上記発明(発明1)において、前記密着層は、前記シール材の一部に少なくとも接触し、前記フレキシブル基材の第1面と前記シール材との界面に位置するのが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記シール材の線幅が、50〜5000μmであるのが好ましい(発明3)。かかる発明(発明3)によれば、シール材の線幅が上記範囲内であることで、フレキシブル基材からシール材が剥離するのを効果的に防止しつつ、フレキシブル表示装置における表示領域を相対的に大きくすることができる。
上記発明(発明1〜3)において、前記密着層の厚みが、0.5〜5.0μmであるのが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1〜4)において、前記無機フィラーが、酸化チタン、シリカ又は酸化ジルコニウムであるのが好ましく(発明5)、前記密着層における前記無機フィラーの含有量が、前記樹脂組成物100質量部に対して10〜200質量部であるのが好ましい(発明6)。
上記発明(発明1〜6)において、前記密着層は、前記非表示領域における前記フレキシブル基材を部分的に露出させるようにして設けられていてもよく(発明7)、かかる発明(発明7)において、前記非表示領域内に断続的に設けられているのが好ましく(発明8)、前記密着層の切断端面であって、前記フレキシブル基材の前記第1面に対する垂直方向、かつ前記密着層の線幅方向に沿った当該切断端面が、前記フレキシブル基材の前記第1面に対する垂直方向に向かって開放する略コの字状であるのが好ましい(発明9)。
上記発明(発明1〜6)において、前記密着層が、前記フレキシブル基材の前記第1面側における前記表示領域及び前記非表示領域を覆うようにして設けられていてもよい(発明10)。
上記発明(発明1〜9)において、前記密着層のヘイズ値が10〜80%であるのが好ましく(発明11)、上記発明(発明10)においては、前記密着層のヘイズ値が15%以下であるのが好ましい(発明12)。
上記発明(発明1〜12)において、前記フレキシブル基材の前記第1面側における前記表示領域にカラーフィルタ層が設けられているのが好ましい(発明13)。
また、本発明は、上記発明(発明1〜13)に係るフレキシブル表示装置用基板と、前記フレキシブル表示装置用基板に対向して配置されてなる対向フレキシブル基板とを備え、前記対向フレキシブル基板は、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有し、当該第1面側にバリア層を有し、前記フレキシブル表示装置用基板の第1面と前記対向フレキシブル基板の第1面とを対向させ、前記シール材を前記対向フレキシブル基板の前記バリア層に接触させるようにして、前記シール材を介して前記フレキシブル表示装置用基板と前記対向フレキシブル基板とを接着させてなることを特徴とするフレキシブル表示装置を提供する(発明14)。
本発明によれば、フレキシブル表示装置が曲げられたとしてもフレキシブル基材からシール材が剥離するのを防止することができるフレキシブル表示装置用基板及びそれを用いたフレキシブル表示装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板の概略構成を示す平面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板の概略構成を示す、図1におけるI−I線切断端面図である。 図3は、本発明の一実施形態における密着層の概略構成を示す平面図であるである。 図4(A)は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板の他の態様(その1)の概略構成を示す平面図であり、図4(B)は、図4(A)におけるII−II線切断端面図である。 図5(A)は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板の他の態様(その2)の概略構成を示す平面図であり、図5(B)は、図5(A)におけるIII−III線切断端面図であり、図5(C)は、図5(A)におけるIV−IV線切断端面図である。 図6(A)は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板の他の態様(その3)の概略構成を示す平面図であり、図6(B)は、図6(A)におけるV−V線切断端面図である。 図7(A)は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板の他の態様(その4)の概略構成を示す平面図であり、図7(B)は、図7(A)におけるVI−VI線切断端面図である。 図8(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板を製造する方法を概略的に示す側面図である。 図9は、本発明の一実施形態におけるフレキシブル表示装置の概略構成を示す切断端面図である。 図10は、本発明の一実施形態におけるフレキシブル表示装置を製造する方法を概略的に示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[フレキシブル表示装置用基板]
図1は、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板の概略構成を示す平面図であり、図2は、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板の概略構成を示す、図1におけるI−I線切断端面図であり、図3は、本実施形態における密着層の概略構成を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1は、第1面2a及び第1面2aに対向する第2面2bを有する長尺状のフレキシブル基材2を有する。かかるフレキシブル表示装置用基板1においては、フレキシブル基材2の第1面2aの長手方向(図2における横方向)に沿って所定の間隔で、表示領域51及びそれを囲む非表示領域52を含むディスプレイ領域5が複数設定され、各ディスプレイ領域5に含まれる表示領域51に設けられたカラーフィルタ層6と、非表示領域52に設けられている密着層3と、密着層3上に設けられているシール材4とが備えられる。
表示領域51は、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1を用いて製造されるフレキシブル表示装置10(図9参照)において画像等が表示される領域であり、非表示領域52は、当該フレキシブル表示装置10において主に配線等が取り回される領域である。
なお、本実施形態において「フレキシブル」とは、柔軟性があることを意味し、「フレキシブル基材」とは、一般的に可撓性があり、曲げることが可能な基材を意味する。本実施形態におけるフレキシブル基材2としては、フレキシブル表示装置用に用いることが可能な透明性を有するものであればよい。本実施形態において「透明」とは、波長380nm〜780nmの光線の平均透過率が70%以上であることを意味し、好ましくは80%以上、特に好ましくは90%以上である。
フレキシブル基材2を構成するフレキシブル材料としては、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルイミド(PEI)、セルローストリアセテート(CTA)、環状ポリオレフィン(COP)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリサルフォン(PSF)、ポリアミドイミド(PAI)、ノボルネン系樹脂、アリルエステル樹脂等の合成樹脂が挙げられる。
フレキシブル基材2の厚みは、10〜1000μmであるのが好ましく、30〜500μmであるのがより好ましい。後述するように、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1は、ロール状に巻回された状態で、ロール・ツー・ロール方式により対向フレキシブル基板11と対向させて貼り合わされ、それによりフレキシブル表示装置10が製造される(図10参照)。そのため、フレキシブル基材2の厚みが1000μmを超えると、フレキシブル基材2の可撓性が損なわれて折れやすくなり、ロール状に巻き取ることが困難になるおそれがある。一方、フレキシブル基材2の厚みが10μm未満であると、フレキシブル基材2のこしがなくなり、フレキシブル表示装置用基板の製造工程における取り扱いが困難になるおそれがある。
フレキシブル基材2の幅(短手方向(図1における縦方向)の長さ)は、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1を用いて製造されるフレキシブル表示装置10(図9参照)の大きさに応じて適宜選択され得るものであって、特に限定されるものではない。なお、フレキシブル基材2は、単一層の構成を有するものであってもよいし、複数の層が積層された構成を有するものであってもよい。
図3に示すように、本実施形態における密着層3は、フレキシブル基材2の第1面2aにおける非表示領域52内に、表示領域51を囲むようにして環状(フレーム状)に設けられている。なお、図3においては、フレキシブル基材2上における密着層3の構造の理解を容易にするために、シール材4及びカラーフィルタ層6の図示が省略されている。
密着層3は、樹脂組成物と無機フィラーとを含む。密着層3が樹脂組成物と無機フィラーとを含むことで、密着層3を介してフレキシブル基材2に接着されるシール材4のフレキシブル基材2に対する接着強度が増大し、フレキシブル基材2が曲げられたとしてもシール材4がフレキシブル基材2から剥離するのを防止することができる。
密着層3に含まれる樹脂組成物としては、例えば、光(紫外線)硬化性樹脂組成物若しくは熱硬化性樹脂組成物、又はこれらの混合樹脂組成物等を用いることができるが、密着層3を形成する過程で、所定のフレキシブル材料からなるフレキシブル基材2に熱を印加するのを可能な限り避けることのできるよう、光(紫外線)硬化性樹脂組成物又は上記混合樹脂組成物を用いるのが好ましい。
光(紫外線)硬化性樹脂組成物としては、特に限定されるものではないが、例えば、アクリレート基又はメタクリレート基を有するモノマーやオリゴマーが挙げられ、アクリレート基又はメタクリレート基を有するポリマーをさらに含んでいてもよい。
上記モノマーとしては、例えば、アリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシエチレングリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリセロールアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロシプロピルアクリレート、イソボニルアクリレート、イソデキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ステアリルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,3−プロパンジオールアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリアクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジアクリレート、ジアリルフマレート、1,10−デカンジオールジメチルアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、テトラヒドロフルフリールアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、3−ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート、フェノール−エチレンオキサイド変性アクリレート、フェノール−プロピレンオキサイド変性アクリレート、ビスフェノールA−エチレンオキサイド変性ジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレートモノステアレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサド変性トリアクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート、ペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等のアクリレートモノマー、及びこれらのアクリレート基をメタクリレート基に置換したもの等が挙げられる。
上記オリゴマーとしては、例えば、ポリウレタン構造を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステル構造を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたポリエステルアクリレートオリゴマー、エポキシ基を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたエポキシアクリレートオリゴマー、ポリウレタン構造を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたウレタンメタクリレートオリゴマー、ポリエステル構造を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたポリエステルメタクリレートオリゴマー、エポキシ基を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたエポキシメタクリレートオリゴマー、アクリレート基を有するポリウレタンアクリレート、アクリレート基を有するポリエステルアクリレート、アクリレート基を有するエポキシアクリレート樹脂、メタクリレート基を有するポリウレタンメタクリレート、メタクリレート基を有するポリエステルメタクリレート、ならびにメタクリレート基を有するエポキシメタクリレート樹脂等が挙げられる。
上記ポリマーとしては、例えば、ポリメタクリル酸樹脂、エチレンメタクリル酸樹脂、並びに重合可能なモノマーであるメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、sec−ブチルアクリレート、sec−ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリレート、n−ペンチルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン、グリシジル(メタ)アクリレートの1種以上と、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の2量体、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸及びこれらの酸無水物との共重合体等が挙げられる。
密着層3は、さらに重合開始剤を含んでいてもよい。かかる重合開始剤としては、熱重合開始剤及び/又は光重合開始剤等を用いることができ、例えば、ベンジル(ビベンゾイルとも言う)、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、ベンジルメチルケタール、ジメチルアミノメチルベンゾエート、2−n−ブトキシエチル−4−ジメチルアミノベンゾエート、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、メチロベンゾイルフォーメート、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、及び1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン等が挙げられる。
上記混合樹脂組成物における光(紫外線)硬化性樹脂組成物と熱硬化性樹脂組成物との質量比は、特に限定されるものではないが、例えば、1:0.1〜1程度、好ましくは1:0.1〜0.5程度である。
密着層3に含まれる無機フィラーとしては、例えば、酸化チタン、シリカ、酸化ジルコニウム等を用いることができる。無機フィラーの形状は、略球状、略針状、略板状等の定形でもよいし、不定形でもよい。
略球状の無機フィラーの粒径は、特に限定されるものでなく、150〜500nmであり、200〜400nmであるのが好ましい。略針状又は略板状の無機フィラーの長手方向の長さは、300〜600nm程度であるのが好ましく、アスペクト比は、0.5〜0.7程度であるのが好ましい。なお、本実施形態において「粒径」とは、算術平均粒子径を意味し、当該粒径は、例えば、動的光散乱法(日機装社製,製品名: Nanotrac Wave-EX250)等を用いて測定することができる。
密着層3における無機フィラーの含有量は、樹脂組成物100質量部に対して10〜200質量部であるのが好ましく、20〜100質量部であるのが好ましい。無機フィラーの含有量が200質量部を超えると、シール材4のフレキシブル基材2に対する接着強度が低下するおそれがあるとともに、密着層3の剛性が増大し、フレキシブル基材2の可撓性が損なわれるおそれがある。一方、無機フィラーの含有量が10質量部未満であると、シール材4の接着力が低下してしまうおそれがある。
密着層3の厚みT3(図2参照)は、0.5〜5.0μmであるのが好ましく、1〜4μmであるのがより好ましい。密着層3の厚みT3が上記範囲内であれば、フレキシブル基材2からシール材4の剥離を防止可能な程度の接着強度を発揮することができる。
密着層3のヘイズ値は、特に限定されるものではないが、10〜80%であるのが好ましく、20〜60%であるのがより好ましい。
図1及び図2に示すように、シール材4は、密着層3上に環状(フレーム状)に設けられている。本実施形態においては、密着層3の上面にシール材4の下面の全面が接触するようにしてシール材4が設けられているが、このような態様に限定されるものではなく、シール材4の下面の一部が密着層3に接触するようにしてシール材4が設けられていてもよい。
シール材4を構成する樹脂組成物としては、シール材4としての特性、特に本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1に対向して貼り合わされる対向フレキシブル基板11(図9,10参照)に設けられている表示素子の種類(有機EL素子、TFT素子、液晶素子、半導体素子等)等に応じて要求されるシール特性を発揮し得る材料であれば特に制限されるものではない。当該樹脂組成物としては、例えば、上述した密着層3を構成する材料と同様の光硬化性樹脂組成物や、光硬化性樹脂組成物と熱硬化性樹脂組成物との混合樹脂組成物等が用いられ得る。
シール材4の高さT4は、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1を用いたフレキシブル表示装置の厚さ等に応じて適宜設定され得るものであり、例えば、5〜200μm程度である。
シール材4の線幅W4は、特に限定されるものではないが、当該線幅W4を短くすることでディスプレイ領域5において表示領域51の占める割合を相対的に大きくすることができる一方、線幅W4が短すぎるとフレキシブル基材2に対するシール材4の接着強度が低下するおそれがある。このような観点から、当該線幅W4は、例えば、50〜5000μm程度であるのが好ましく、100〜2000μm程度であるのがより好ましい。
本実施形態におけるカラーフィルタ層6は、開口部を有する所定パターン状に形成されてなる遮光部と、開口部を被覆するようにして設けられた複数色の着色部(例えば、赤色着色部、緑色着色部及び青色着色部の3色の着色部等)とにより構成される。
遮光部は、例えば、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有する樹脂材料の硬化体、クロム等の金属材料の厚み1000〜2000Å程度の薄膜等として構成され得る。なお、遮光部のパターン形状は、複数の開口部を有するパターン形状であれば特に限定されるものではなく、例えば、平行に設けられた複数のストライプ形状、格子形状等であればよい。
着色部は、パターン形状に形成された遮光部により構成される開口部のそれぞれを被覆するようにして設けられる。かかる着色部は、所望の着色材(顔料、染料等)を含む、公知のネガ型又はポジ型感光性樹脂材料等により構成される。
なお、カラーフィルタ層6は、遮光部及び各着色部を被覆する透明保護層を有していてもよい。透明保護層を有することで、各着色部からの不純物イオン成分の溶出や脱ガス等を防止することができる。
[フレキシブル表示装置用基板のその他の態様]
上述した構成を有するフレキシブル表示装置用基板1における密着層3の態様は、シール材4に対して所望とする接着強度が確保され得る限りにおいて、上述した態様に限定されるものではない。
例えば、図4(A)及び(B)に示すように、本実施形態における密着層3は、シール材4の剥離を防止し得る限りにおいて、シール材4の線幅W4よりも小さい線幅W3を有するものであってもよい。このような態様によれば、密着層3を構成する材料の使用量を低減することができる。なお、図4(A)及び(B)においては、密着層3がシール材4の幅方向略中央に位置しているが、このような態様以外にも、密着層3がシール材4の幅方向外側(ディスプレイ領域5の外縁側)又は内側(表示領域51側)に位置していてもよい。
また、図5(A)〜(C)に示すように、本実施形態における密着層3は、非表示領域52におけるフレキシブル基材2を部分的に露出させるようにして、非表示領域52内に断続的に設けられていてもよい。このような態様であれば、断続的に設けられる密着層3のピッチを適切な範囲に設定することで、密着層3とシール材4との接触面積を増大させることができ、フレキシブル基材2に対するシール材4の接着強度をさらに向上させることができる。また、上記態様における密着層3を、印刷法等によりフレキシブル基材2上に形成することで、密着層3を構成する材料の使用量を低減することができるという効果も奏し得る。
さらに、図6(A)及び(B)に示すように、本実施形態における密着層3は、フレキシブル基材2の第1面2aに対する垂直方向、かつ密着層3の線幅方向に沿った切断端面が、フレキシブル基材2の第1面2aに対する略垂直方向に向かって開放する略コの字状であってもよい。このような態様によれば、密着層3とシール材4との接触面積を増大させることができるとともに、密着層3の略コの字状部分がシール材4に対するアンカー効果を奏することで、フレキシブル基材2に対するシール材4の接着強度をさらに向上させることができる。
さらにまた、図7(A)及び(B)に示すように、本実施形態における密着層3は、表示領域51及び非表示領域52を含むディスプレイ領域5の全面に設けられていてもよい。この態様において、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1が、透過型フレキシブル表示装置に用いられるものである場合、密着層3のヘイズ値は、15%以下であるのが好ましく、12%以下であるのがより好ましい。ヘイズ値が15%を超えると、フレキシブル表示装置における表示画像の視認性に影響を及ぼすおそれがある。
一方、図7(A)及び(B)に示す本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1が、反射型フレキシブル表示装置に用いられるものである場合、密着層3のヘイズ値は、15〜70%であるのが好ましく、30〜60%であるのがより好ましい。ヘイズ値が15%未満であると、フレキシブル表示装置における表示画像が暗くなり過ぎてしまい、視認性に影響を及ぼすおそれがある。一方、ヘイズ値が70%を超えると、混色によりフレキシブル表示装置における表示画像のコントラストが低下してしまうおそれがある。
[フレキシブル表示装置用基板の製造方法]
次に、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1の製造方法を、以下に説明する。図8は、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1の製造方法を示す概略図である。
まず、表示領域51にカラーフィルタ層6が形成されてなり、ロール状に巻回された長尺状のフレキシブル基材2を準備する。そして、当該フレキシブル基材2を繰り出し、所定の方向(図中矢印で示す方向)に搬送しながら、いわゆるロール・ツー・ロール方式により、フレキシブル基材2の第1面2aにおける非表示領域52に密着層3を形成し、密着層3が形成されたフレキシブル基材2をロール状に巻き取る。フレキシブル基材2の第1面2aに密着層3を形成する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、密着層3を形成するための材料(密着層形成用組成物)をダイコート法、グラビアコート法、インクジェット法、スピンコート法等により塗布する方法等を採用することができる。
なお、密着層形成用組成物の塗布後、例えば高圧水銀ランプを用い、500mJ/cm2以下、好ましくは300mJ/cm2以下の条件で露光してもよいし、露光後、230℃以下、好ましくは200℃以下で焼成処理(乾燥処理)を行ってもよい。
本実施形態において、上記密着層形成用組成物として、市販のポリマーを用いてもよく、例えば、アロニックスM−5600、アロニックスM−6200、アロニックスM−7100、アロニックスM−9050(いずれも東亞合成社製)等を用いることができる。また、当該密着層形成用組成物として、市販のモノマーを用いてもよく、例えば、SR399(サートマー社製)、アロニックスM−400(東亞合成社製)、アロニックスM−450(東亞合成社製)等を用いることができる。なお、密着層形成用組成物には、市販の重合開始剤が含まれていてもよく、当該重合開始剤としては、例えば、イルガキュア184、イルガキュア369、イルガキュア651、イルガキュア907(いずれも、チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製)、ダロキュアー(メルク社製)、アデカ1717(旭電化工業社製)等のケトン系化合物;2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,4’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール(黒金化成社製)等のビイミダゾール系化合物等が挙げられる。
次に、ロール状に巻き取られた、密着層3を有するフレキシブル基材2を繰り出し、所定の方向(図中矢印で示す方向)に搬送しながら、いわゆるロール・ツー・ロール方式により、密着層3上にシール材4を形成するための材料(シール材形成用組成物)を、ディスペンサー等を用いて塗布し、シール材4を形成する。
シール材4を形成するための材料(シール材形成用組成物)としては、上述したシール材4を構成する樹脂組成物を含む組成物を用いることができる。当該樹脂組成物の粘度(25℃)は、1000〜1000000cPであるのが好ましい。当該粘度が1000cP未満であると、密着層3上に形成したシール材4が表示領域51や、ディスプレイ領域5の外側に流れ出てしまうおそれがある。一方、当該粘度が1000000cPを超えると、シール材4を構成する樹脂組成物の塗布性が低下するおそれがある。
そして、密着層3上にシール材4が形成されて得られたフレキシブル表示装置用基板1をロール状に巻き取る。このようにして、ロール状に巻回されたフレキシブル表示装置用基板1が製造される。
このように、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1の製造方法によれば、ロール・ツー・ロール方式により、効率良く大量生産が可能となる。
[フレキシブル表示装置]
続いて、上述した本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1を用いたフレキシブル表示装置について説明する。図9は、本実施形態におけるフレキシブル表示装置の概略構成を示す切断端面図である。
図9に示すように、本実施形態におけるフレキシブル表示装置10は、上記フレキシブル表示装置用基板1と、当該フレキシブル表示装置用基板1と対向配置させてなる対向フレキシブル基板11とを備え、両基板1,11はシール材4により封止されている。なお、フレキシブル表示装置用基板1は、上記製造方法により製造された、ロール状に巻回されてなるフレキシブル表示装置用基板1がディスプレイ領域5に沿って切断されてなるものである。
対向フレキシブル基板11は、第1面12a及び第1面12aに対向する第2面12bを有する対向フレキシブル基材12と、対向フレキシブル基材12の第1面12a側に形成されたハードコート層13と、ハードコート層13上に形成されたバリア層14と、バリア層14上に形成された反射層15と、反射層15上に形成された表示素子層16とを備える。本実施形態におけるフレキシブル表示装置10は、いわゆる反射型電子ペーパーと称されるものである。
対向フレキシブル基材12としては、本実施形態に係るフレキシブル表示装置用基板1のフレキシブル基材2と同様のものを用いることができるが、フレキシブル性を有する基材であれば特に限定されるものではなく、透明性を有するものであってもよいし、透明性を有しないものであってもよい。
ハードコート層13は、対向フレキシブル基材12とバリア層14との密着性を向上させたり、対向フレキシブル基材12とバリア層14との間の膜応力差を緩和し、バリア層の割れやシワを防いだりするための層である。ハードコート層13を構成する材料としては、例えば、KZ6445A(JSR社製)等が挙げられる。ハードコート層13の厚みとしては、1〜30μmの範囲内であるのが好ましい。当該厚みが1μm未満であると対向フレキシブル基板11の硬度が不足するおそれがあり、30μmを超えると硬化収縮による応力が発生し、対向フレキシブル基材12との密着性が低下するおそれがある。ハードコート層13の形成方法としては、例えば、スピンコート、ディップコート、スリットコート等が挙げられる。
バリア層14は、本実施形態におけるフレキシブル表示装置10内を水分や酸素等から保護する層である。バリア層14を構成する材料としては、水分や酸素等に対するバリア性能を発揮し得るものであればよく、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化タンタル、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム等の無機酸化物等が挙げられる。
バリア層14の厚みとしては、所望とするバリア性能が発現し得る厚みであればよく、バリア層を構成する材料等に応じて適宜設定される。例えば、バリア層14の厚みは、10〜1000nmの範囲内であるのが好ましい。バリア層14の厚みが10nm未満であると、所望とするバリア性能を得ることが困難となるおそれがあり、バリア層14の厚みが1000nmを超えるとバリア層14に割れ等が生じやすくなるおそれがある。バリア層14の形成方法としては、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等が挙げられる。
反射層15は、フレキシブル表示装置10の外部(フレキシブル表示装置用基板1側)から入射する外光を反射させるための層である。反射層15を構成する材料としては、アルミ、酸化チタン、銀等が挙げられ、その他、ポリエステル系反射フィルム等を反射層15として用いてもよい。反射層15の厚みは、10nm〜100μmの範囲内であるのが好ましい。反射層15の厚みが10nm未満であると、反射ムラが生じやすく、100μmを超えると製造コストが高くなるおそれがある。反射層15の形成方法としては、例えば、スピンコート、ディップコート、スリットコート、スパッタ、蒸着、CVD等が挙げられる。
表示素子層16は、フレキシブル表示装置10の外部(フレキシブル表示装置用基板1側)から入射した外光を反射層15により反射させるためのシャッターとしての機能を有する層である。かかる表示素子層16の構成は、本実施形態におけるフレキシブル表示装置10の表示方式に応じて適宜選択され得るものである。フレキシブル表示装置10の表示方式としては、特に限定されるものではなく、例えば、電気泳動方式、ツイストボール方式、粉体移動方式(電子粉流体方式、帯電トナー型方式)、液晶表示方式、サーマル方式(発色方式、光散乱方式)、エレクトロクロミック方式、エレクトロウェッティング方式、磁気泳動方式等が挙げられる。
上記構成を有するフレキシブル表示装置10においては、当該フレキシブル表示装置10を構成するフレキシブル表示装置用基板1のフレキシブル基材2とシール材4とが密着層3を介して高い接着強度で接着している。そのため、当該フレキシブル表示装置10が曲げられたとしても、フレキシブル基材2とシール材4とが剥離し難い。また、フレキシブル表示装置10を構成する対向フレキシブル基板11の対向フレキシブル基材12とシール材4とは、シール材4との密着性の高いバリア層14を介して接着している。そのため、当該フレキシブル表示装置10が曲げられたとしても、対向フレキシブル基材12(バリア層14)とシール材4とが剥離し難い。よって、本実施形態におけるフレキシブル表示装置10によれば、表示装置としてのフレキシブル性を十分に発揮しつつ、シール材4の剥離による表示装置の信頼性低下を防止することができる。
上述した構成を有するフレキシブル表示装置10は、図10に示すように、例えば、ロール状に巻回されたフレキシブル表示装置用基板1と、同様にロール状に巻回された対向フレキシブル基板11とを、それぞれ繰り出し、所定の方向(図中矢印にて示す方向)に搬送しながら、いわゆるロール・ツー・ロール方式により、シール材4を介して、フレキシブル表示装置用基板1と対向フレキシブル基板11とを貼り合わすことにより製造され得る。このとき、シール材4が光硬化性樹脂組成物を含むことで、熱を印加することなく光の照射により対向する2つの基板1,11を強固に貼り合わせ、シールすることが可能となる。よって、シール材4が表示領域51側にはみ出すことなく上記フレキシブル表示装置10を製造することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態において、シール材4に粒径数μm程度の無機粒子(シリカ等)が含まれていてもよい。
上記実施形態において、フレキシブル表示装置用基板1の最表面に表面保護層がさらに設けられていてもよい。かかる表面保護層としては、例えば、防傷層(ハードコート層)、防汚層、帯電防止層、抗菌層等が挙げられる。
上記実施形態において、フレキシブル表示装置用基板1は、防眩層(アンチグレア層)、反射防止層(アンチリフレクション層)、低反射層、のぞき見防止層等の光学的機能層を有していてもよい。
上記実施形態において、フレキシブル表示装置用基板1は、光拡散層を有していてもよい。光拡散層を有することで、高いコントラストで画像等を表示することができる。なお、この場合、密着層3をフレキシブル基材2の第1面の全面に設けてなるフレキシブル表示装置用基板1(図7(A)及び(B)参照)において、密着層3が光拡散層としての機能を併せ持っていてもよい。
上記実施形態において、フレキシブル表示装置用基板1の第1面2a側の表示領域51にカラーフィルタ層6が設けられているが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、カラーフィルタ層6を有していなくてもよい。また、フレキシブル表示装置用基板1は、タッチパネル層を有していてもよい。
上記実施形態において、フレキシブル表示装置10として電子ペーパーを例に挙げて説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。上記実施形態におけるフレキシブル表示装置10は、表示素子として液晶素子やTFT素子等を対向フレキシブル基板11に具備してなる液晶ディスプレイ、表示素子として有機EL素子等を対向フレキシブル基板11に具備してなる有機ELディスプレイであってもよい。この場合において、フレキシブル表示装置10は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等に応じた必須の構成を当然に具備する。
上記実施形態において、対向フレキシブル基板11は、ハードコート層13を有していなくてもよいし、さらにバリア層14を有していなくてもよい。対向フレキシブル基板11がバリア層14を有しない場合、対向フレキシブル基材12とシール材4との間に密着層3を介在させて、対向フレキシブル基材12とシール材4とを接着すればよい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例等に何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
[樹脂組成物の調製]
重合槽中にメタクリル酸メチル(MMA,クラレ社製)63質量部、アクリル酸(AA,日本触媒社製)12質量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA,日本触媒社製)6質量部、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG,純正化学社製)88質量部を仕込み、攪拌し溶解させた後、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(重合開始剤,ABN−R,日本ファインケム社製)7質量部を添加し、均一に溶解させた。その後、窒素気流下、85℃で2時間攪拌し、さらに100℃で1時間反応させた。得られた溶液に、さらにメタクリル酸グリシジル(GMA,日本油脂社製)7質量部、トリエチルアミン(和光純薬社製)0.4質量部及びハイドロキノン(重合禁止剤,精工化学社製)0.2質量部を添加し、100℃で5時間攪拌し、樹脂組成物(固形分濃度50質量%)を得た。
[無機フィラー分散液Aの調製]
酸化チタン(TIPAQUE CR-90、石原産業社製)40質量部と、分散剤(アジスパーPB-821、味の素ファインテクノ社製)10質量部と、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタート50質量部とを混合し、ペイントシェイカー(ジルコニアビーズ、1mmφ)により分散し、無機フィラー分散液Aを得た。得られた無機フィラー分散液A中の無機フィラー(酸化チタン)の粒子径(算術平均粒子径)を、粒子径分布測定装置(日機装社製,製品名:Nanotrac Wave-EX250)を用いて測定したところ、当該粒子径は380nmであった。
[密着層形成用組成物Aの調製]
下記材料を室温で攪拌して混合し、密着層形成用組成物Aを調製した。
無機フィラー分散液A 1質量部
樹脂組成物(固形分濃度50質量%) 7質量部
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
(商品名:SR399、サートマー社製) 5.5質量部
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:IRACURE907、Ciba社製) 0.5質量部
ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製) 85質量部
[被験用フィルム基板の作製]
PCフィルム(帝人社製,SS120A)上に密着層形成用組成物Aを3μmの膜厚となるようにスピンコートし、高圧水銀ランプで100mJ/cm2(i線換算)露光後、乾燥炉にて120℃で30分間乾燥し密着層を形成した。その後、バーコーター♯5を使用して、シール材形成用組成物(協立化学産業社製、World Rock 723)を密着層上に塗布し、高圧水銀ランプで3000mJ/cm2露光してシール材(膜厚:10μm)を形成し、被験用フィルム基板を作製した。
〔実施例2〕
[密着層形成用組成物Bの調製]
下記材料を室温で攪拌して混合し、密着層形成用組成物Bを調製した。
無機フィラー分散液A 3質量部
樹脂組成物(固形分濃度50質量%) 5質量部
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
(商品名:SR399、サートマー社製) 5.5質量部
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:IRACURE907、Ciba社製) 0.5質量部
ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製) 85質量部
[被験用フィルム基板の作製]
密着層形成用組成物Aに代えて密着層形成用組成物Bを使用した以外は、実施例1と同様にして被験用フィルム基板を作製した。
〔実施例3〕
[密着層形成用組成物Cの調製]
下記材料を室温で攪拌して混合し、密着層形成用組成物Cを調製した。
無機フィラー分散液A 7質量部
樹脂組成物(固形分濃度50質量%) 1質量部
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
(商品名:SR399、サートマー社製) 5.5質量部
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:IRACURE907、Ciba社製) 0.5質量部
ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製) 85質量部
[被験用フィルム基板の作製]
密着層形成用組成物Aに代えて密着層形成用組成物Cを使用した以外は、実施例1と同様にして被験用フィルム基板を作製した。
〔実施例4〕
[無機フィラー分散液Bの調製]
酸化ジルコニウム(関東化学社製)40質量部と、分散剤(アジスパーPB-821、味の素ファインテクノ社製)10質量部と、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタート50質量部とを混合し、ペイントシェイカー(ジルコニアビーズ、1mmφ)により分散し、無機フィラー分散液Bを得た。得られた無機フィラー分散液B中の無機フィラー(酸化ジルコニウム)の粒子径(算術平均粒子径)を、粒子径分布測定装置(日機装社製,製品名:Nanotrac Wave-EX250)を用いて測定したところ、当該粒子径は210nmであった。
[密着層形成用組成物Dの調製]
下記材料を室温で攪拌して混合し、密着層形成用組成物Dを調製した。
無機フィラー分散液B 1質量部
樹脂組成物(固形分濃度50質量%) 7質量部
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
(商品名:SR399、サートマー社製) 5.5質量部
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:IRACURE907、Ciba社製) 0.5質量部
ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製) 85質量部
[被験用フィルム基板の作製]
密着層形成用組成物Aに代えて密着層形成用組成物Dを使用した以外は、実施例1と同様にして被験用フィルム基板を作製した。
〔実施例5〕
[無機フィラー分散液Cの調製]
酸化チタン(TIPAQUE CR-90、石原産業社製)40質量部と、分散剤(アジスパーPB-821、味の素ファインテクノ社製)10質量部と、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタート50質量部とを混合し、ペイントシェイカー(ジルコニアビーズ、0.3mmφ)により分散し、無機フィラー分散液Cを得た。得られた無機フィラー分散液C中の無機フィラー(酸化チタン)の粒子径(算術平均粒子径)を、粒子径分布測定装置(日機装社製,製品名:Nanotrac Wave-EX250)を用いて測定したところ、当該粒子径は150nmであった。
[密着層形成用組成物Eの調製]
下記材料を室温で攪拌して混合し、密着層形成用組成物Eを調製した。
無機フィラー分散液C 3質量部
樹脂組成物(固形分濃度50質量%) 5質量部
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
(商品名:SR399、サートマー社製) 5.5質量部
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:IRACURE907、Ciba社製) 0.5質量部
ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製) 85質量部
[被験用フィルム基板の作製]
密着層形成用組成物Aに代えて密着層形成用組成物Eを使用した以外は、実施例1と同様にして被験用フィルム基板を作製した。
〔実施例6〕
[無機フィラー分散液Dの調製]
酸化チタン(TIPAQUE CR-90、石原産業社製)43質量部と、分散剤(アジスパーPB-821、味の素ファインテクノ社製)7質量部と、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタート50質量部とを混合し、ペイントシェイカー(ジルコニアビーズ、1mmφ)により分散し、無機フィラー分散液Dを得た。得られた無機フィラー分散液D中の無機フィラー(酸化チタン)の粒子径(算術平均粒子径)を、粒子径分布測定装置(日機装社製,製品名:Nanotrac Wave-EX250)を用いて測定したところ、当該粒子径は500nmであった。
[密着層形成用組成物Fの調製]
下記材料を室温で攪拌して混合し、密着層形成用組成物Fを調製した。
無機フィラー分散液D 3質量部
樹脂組成物(固形分濃度50質量%) 5質量部
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
(商品名:SR399、サートマー社製) 5.5質量部
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:IRACURE907、Ciba社製) 0.5質量部
ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製) 85質量部
[被験用フィルム基板の作製]
密着層形成用組成物Aに代えて密着層形成用組成物Fを使用した以外は、実施例1と同様にして被験用フィルム基板を作製した。
〔比較例1〕
密着層を形成せずに、フィルム上に直接シール材を形成した以外は、実施例1と同様にして被験用フィルム基板を作製した。
〔比較例2〕
[無機フィラー分散液Eの調製]
酸化ジルコニウム(関東化学社製)40質量部と、分散剤(アジスパーPB-821、味の素ファインテクノ社製)10質量部と、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタート50質量部とを混合し、ペイントシェイカー(ジルコニアビーズ、1mmφ)により分散し、さらにジルコニアビーズ(0.1mmφ)を追加して分散し、無機フィラー分散液Eを得た。得られた無機フィラー分散液E中の無機フィラー(酸化ジルコニウム)の粒子径(算術平均粒子径)を、粒子径分布測定装置(日機装社製,製品名:Nanotrac Wave-EX250)を用いて測定したところ、当該粒子径は20nmであった。
[密着層形成用組成物Gの調製]
下記材料を室温で攪拌して混合し、密着層形成用組成物Gを調製した。
無機フィラー分散液E 1質量部
樹脂組成物(固形分濃度50質量%) 7質量部
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
(商品名:SR399、サートマー社製) 5.5質量部
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:IRACURE907、Ciba社製) 0.5質量部
ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製) 85質量部
[被験用フィルム基板の作製]
密着層形成用組成物Aに代えて密着層形成用組成物Gを使用した以外は、実施例1と同様にしてフ被験用フィルム基板を作製した。
〔比較例3〕
[無機フィラー分散液Fの調製]
酸化チタン(TIPAQUE CR-90、石原産業社製)43質量部と、分散剤(アジスパーPB-821、味の素ファインテクノ社製)7質量部と、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタート50質量部とを混合し、ペイントシェイカー(ジルコニアビーズ、2mmφ)により分散し、無機フィラー分散液Fを得た。得られた無機フィラー分散液F中の無機フィラー(酸化チタン)の粒子径(算術平均粒子径)を、粒子径分布測定装置(日機装社製,製品名:Nanotrac Wave-EX250)を用いて測定したところ、当該粒子径は550nmであった。
[密着層形成用組成物Hの調製]
下記材料を室温で攪拌して混合し、密着層形成用組成物Hを調製した。
無機フィラー分散液F 1質量部
樹脂組成物(固形分濃度50質量%) 7質量部
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
(商品名:SR399、サートマー社製) 5.5質量部
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:IRACURE907、Ciba社製) 0.5質量部
ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製) 85質量部
[被験用フィルム基板の作製]
密着層形成用組成物Aに代えて密着層形成用組成物Hを使用した以外は、実施例1と同様にして被験用フィルム基板を作製した。
〔比較例4〕
[無機フィラー分散液Gの調製]
酸化チタン(TIPAQUE CR-90、石原産業社製)40質量部と、分散剤(アジスパーPB-821、味の素ファインテクノ社製)10質量部と、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタート50質量部とを混合し、ペイントシェイカー(ジルコニアビーズ、0.2mmφ)により分散し、無機フィラー分散液Gを得た。得られた無機フィラー分散液G中の無機フィラー(酸化チタン)の粒子径(算術平均粒子径)を、粒子径分布測定装置(日機装社製,製品名:Nanotrac Wave-EX250)を用いて測定したところ、当該粒子径は120nmであった。
[密着層形成用組成物Iの調製]
下記材料を室温で攪拌して混合し、密着層形成用組成物Iを調製した。
無機フィラー分散液G 1質量部
樹脂組成物(固形分濃度50質量%) 7質量部
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
(商品名:SR399、サートマー社製) 5.5質量部
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
(商品名:IRACURE907、Ciba社製) 0.5質量部
ジエチレングリコールジメチルエーテル(純正化学社製) 85質量部
[被験用フィルム基板の作製]
密着層形成用組成物Aに代えて密着層形成用組成物Iを使用した以外は、実施例1と同様にして被験用フィルム基板を作製した。
〔試験例1〕
実施例1〜6及び比較例1〜4の被験用フィルム基板を用い、JIS K−5400に準拠してクロスカット試験を行い、シール材とフィルム基材との接着強度(密着性)を評価した。結果を表1に示す。なお、評価基準としては、クロスカット試験における7点以上を「○」、5〜6点を「△」、4点以下を「×」とした。
Figure 2016191819
表1に示すように、実施例1〜6の被験用フィルム基板においては、シール材がフィルム基材に対して強固に接着(密着)していることが確認された。一方、比較例1〜4の被験用フィルム基板においては、シール材のフィルム基材に対する接着強度(密着性)が不十分であることが確認された。
本発明は、フレキシブルディスプレイの技術分野において有用である。
1…フレキシブル表示装置用基板
2…フレキシブル基材
2a…第1面
2b…第2面
3…密着層
4…シール材
5…ディスプレイ領域
51…表示領域
52…非表示領域
6…カラーフィルタ層
10…フレキシブル表示装置
11…対向フレキシブル基板
12…対向フレキシブル基材
12a…第1面
12b…第2面
14…バリア層

Claims (14)

  1. 第1面及び当該第1面に対向する第2面を有し、表示領域及び当該表示領域を取り囲む非表示領域を含むフレキシブル基材と、
    前記フレキシブル基材の前記第1面側の少なくとも前記非表示領域内に設けられてなる密着層と、
    前記非表示領域内の前記密着層上に設けられてなるシール材と
    を備え、
    前記密着層は、無機フィラーと樹脂組成物とを含み、
    前記無機フィラーの粒径は、150〜500nmであることを特徴とするフレキシブル表示装置用基板。
  2. 前記密着層は、前記シール材の一部に少なくとも接触し、前記フレキシブル基材の第1面と前記シール材との界面に位置することを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル表示装置用基板。
  3. 前記シール材の線幅が、50〜5000μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキシブル表示装置用基板。
  4. 前記密着層の厚みが、0.5〜5.0μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフレキシブル表示装置用基板。
  5. 前記無機フィラーが、酸化チタン、シリカ又は酸化ジルコニウムであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフレキシブル表示装置用基板。
  6. 前記密着層における前記無機フィラーの含有量が、前記樹脂組成物100質量部に対して10〜200質量部であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフレキシブル表示装置用基板。
  7. 前記密着層は、前記非表示領域における前記フレキシブル基材を部分的に露出させるようにして設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフレキシブル表示装置用基板。
  8. 前記密着層が、前記非表示領域内に断続的に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のフレキシブル表示装置用基板。
  9. 前記密着層の切断端面であって、前記フレキシブル基材の前記第1面に対する垂直方向、かつ前記密着層の線幅方向に沿った当該切断端面が、前記フレキシブル基材の前記第1面に対する略垂直方向に向かって開放する略コの字状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のフレキシブル表示装置用基板。
  10. 前記密着層が、前記フレキシブル基材の前記第1面側における前記表示領域及び前記非表示領域を覆うようにして設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のフレキシブル表示装置用基板。
  11. 前記密着層のヘイズ値が10〜80%であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のフレキシブル表示装置用基板。
  12. 前記密着層のヘイズ値が15%以下であることを特徴とする請求項10に記載のフレキシブル表示装置用基板。
  13. 前記フレキシブル基材の前記第1面側における前記表示領域にカラーフィルタ層が設けられていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のフレキシブル表示装置用基板。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載のフレキシブル表示装置用基板と、
    前記フレキシブル表示装置用基板に対向して配置されてなる対向フレキシブル基板と
    を備え、
    前記対向フレキシブル基板は、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有し、当該第1面側にバリア層を有し、
    前記フレキシブル表示装置用基板の第1面と前記対向フレキシブル基板の第1面とを対向させ、前記シール材を前記対向フレキシブル基板の前記バリア層に接触させるようにして、前記シール材を介して前記フレキシブル表示装置用基板と前記対向フレキシブル基板とを接着させてなることを特徴とするフレキシブル表示装置。
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