JP2016191515A - 穀物処理設備を支援する支援装置及び穀物処理設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支援装置100は、複数の稼動部が設けられた穀物処理設備を支援する装置であって、所定の稼動部よりも上流側に配置された上流稼動部の稼動に関する稼動情報及び、所定の稼動部よりも下流側に配置された下流稼動部の稼動に関する稼動情報を取得する稼動取得部101と、稼動取得部101が取得した上流稼動部の稼動情報及び下流稼動部の稼動情報に基づいて、所定の稼動部の累積稼動時間を演算する稼動演算部102とを備えている。
【選択図】図11
Description
特許文献1の乾燥機は、張込み、乾燥、通風、排出等の運転を行った時間を積算すると共に、積算した時間(アワメータ)を表示するものである。
請求項1に係る発明の支援装置は、複数の稼動部が設けられた穀物処理設備を支援する装置であって、所定の稼動部よりも上流側に配置された上流稼動部の稼動に関する稼動情報及び、所定の稼動部よりも下流側に配置された下流稼動部の稼動に関する稼動情報を取得する稼動取得部と、前記稼動取得部が取得した上流稼動部の稼動情報及び下流稼動部の稼動情報に基づいて、所定の稼動部の累積稼動時間を演算する稼動演算部と、を備えている。
請求項3に係る発明の穀物処理設備は、複数の稼動部が設けられた穀物処理設備であって、所定の稼動部と、前記稼動部よりも上流側に配置された上流稼動部と、前記稼動部よりも下流側に配置された下流稼動部と、所定の稼動部よりも上流側に配置された上流稼動部の稼動に関する稼動情報と、所定の稼動部よりも下流側に配置された下流稼動部の稼動に関する稼動情報とを取得する稼動取得部と、前記稼動取得部により取得した上流稼動部の稼動情報と下流稼動部の稼動情報とに基づいて、所定の稼動部の累積稼動時間を演算する稼動演算部と、を備えている。
請求項1及び3に係る発明によれば、上流稼動部の稼動情報と、下流稼動部の稼動情報とに基づいて、上流稼動部と下流稼動部との間にある所定の稼動部の累積稼動時間を求めることができる。つまり、所定の稼動部に累積稼動時間を求める機能が備わっていなくても、上流稼動部の稼動情報及び下流稼動部の稼動情報で所定の稼動部の累積稼動時間を把握することができる。
図1は、農業管理システムの全体図を示している。
農業管理システム(農業支援システム)は、農作物の作付けから農作物の収穫までを管理する生産管理システムと、収穫後の農作物を管理する作物管理システムとから構成されている。
生産管理システムは、穀物の作付けから穀物の収穫にわたる様々な情報(生産情報という)を管理するシステムである。生産情報は、農作物(穀物)を生産する生産者に関する情報(生産者情報)と、農作業に関する情報(作業情報という)と、農作物(穀物)に関する情報(作物情報という)とに大別される。
作物情報は、穀物の特性等を含む情報であって、例えば、穀物の品種、穀物の特性(収穫時の水分量、収穫時のタンパク量)、収穫量である。なお、穀物の特性(収穫時の水分量、収穫時のタンパク量)や収穫量は、農業実績として扱ってもよい。また、作物情報は、農作物(穀物)を表す情報であれば、上述した内容に限定されない。
まず、トラクタの構成について説明する。
置15は、例えば、走行系制御として、エンジン12の動作を制御する。また、制御装置15は、作業系制御として、運転席14の周囲に設けられた操作レバーや操作スイッチなどの操作具からの入力を受けると、入力値に従って3点リンク機構16の昇降、PTO軸の出力(回転数)などの動作を制御する。なお、制御装置15による走行系制御や作業系制御は、上述した内容に限定されない。
データ収集装置2(第1データ収集装置2A)は、車載ネットワーク等を介して制御装置15に接続されている。この第1データ収集装置2Aは、トラクタ10等が動作した場合、車載ネットワークに出力された制御信号や検出信号を取得する。
或いは、トラクタ10の後部に連結した農薬散布装置を作動させた場合(農薬散布を行った場合)は、車速、エンジン回転数、農薬散布量などのデータを、車載ネットワークを通じて取得する。即ち、第1データ収集装置2Aは、農作業として農薬散布を行った場合での農業実績である車速、エンジン回転数、農薬散布量を取得する。
次に、コンバインの構成について説明する。
図3に示すように、コンバイン20は、機体21と、走行装置22と、運転席14と、エンジン12と、グレンタンク24と、刈取装置25と、測定装置26と、制御装置27と、脱穀装置(図示省略)とを有している。走行装置22は機体の下部に設けられている。運転席14、エンジン12、脱穀装置及びグレンタンク24は機体21に設けられている。刈取装置25は、機体21の前部に設けられている。刈取装置25は、穀物を刈り取る装置である。脱穀装置は、刈り取った穀物を脱穀する装置である。グレンタンク24は、脱穀された穀物を貯留するタンクである。制御装置27は、エンジン12を制御したり、脱穀装置を制御したり、刈取装置25を制御する装置である。
水分量、収穫時のタンパク量を収集する。
このように、農業機械がコンバイン20である場合、第2データ収集装置2Bは、農業実績として収穫量を収集したり、作物情報として、収穫時の水分量及び収穫時のタンパク量を収集する。なお、上述したように、収穫時の水分量及び収穫時のタンパク量も農業実績として取り扱ってもよい。
データ収集装置2(第1データ収集装置2A、第2データ収集装置2B)は、第1記憶部30と、第1通信部31とを備えている。第1記憶部30は、農業実績を含むデータを一次記憶する。第1通信部31は、近距離、或いは、長距離の通信を行う装置で構成され、外部の機器(コンピュータ)と接続可能である。例えば、第1通信部31は、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等により無線通信を行う装置である。なお、第1通信部31は、携帯電話通信網により無線通信を行う装置であっても、データ通信網により無線通信を行う装置であってもよい。
作業者用コンピュータ33Aは、農作業を行う農作業者が操作可能なものであって、農作業者に割り当てられて農作業者が所持する通信端末(携帯端末)である。管理者用コンピュータ33Bは、農作業者を管理する管理者は操作可能なものであって、管理者に割り当てられたパーソナルコンピュータ(PC)等である。生産管理コンピュータ33Cは、作業者用コンピュータ33A及び管理者用コンピュータ33Bが接続可能なものであって、サーバである。
第2通信部35は、データ収集装置2や生産管理コンピュータ33Cと無線通信を行う通信装置で構成されている。第2通信部35は、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等により無線通信を行う装置である。また、第2通信部35は、例えば、携帯電話通信網やデータ通信網や携帯電話通信網などにより無線通信を行う装置である。
なお、通信端末33Aは、生産情報(作業情報、作物情報)を取得する場合に、生産情報の発信元となる機械識別情報を、生産情報に対応付けて取得する。例えば、通信端末33Aは、トラクタ10や作業装置17を識別するための機械識別情報、或いは、コンバイン20を識別するための機械識別情報を、生産情報と共にデータ収集装置2から取得する。
また、通信端末33Aの第2通信部35と生産管理コンピュータ33Cとを接続すれば、農業実績を含むデータ、即ち、生産情報(作業情報、作物情報)を生産管理コンピュータ33Cに送信することができる。加えて、生産管理コンピュータ33Cから通信端末33Aに向けて様々なデータを送信することができる。
農作業者の位置、即ち、農作業時の場所を検出することができる。
第2記憶部36は、データ収集装置2から送信されたデータ(作業情報、作物情報、機械識別情報等)を記憶したり、生産管理コンピュータ33Cから送信されたデータを記憶する。
生産管理コンピュータ33Cには、生産者情報が登録可能である。例えば、生産管理コンピュータ33Cに、通信端末33A、或いは、管理者用コンピュータ33Bがログインすると、当該生産管理コンピュータ33Cは、図34に示すように、生産者情報を登録するための画面(登録画面)Q3を、ログインした通信端末33Aや管理者用コンピュータ33Bに表示させる。登録画面Q3では、例えば、生産者の氏名、生産者の住所、居所、生産者が作付可能な圃場名、圃場面積及び圃場の位置、圃場数等が入力可能である。登録画面Q3の生産者情報の入力が完了すると、生産管理コンピュータ33Cは、生産者情報を管理するための登録特定情報(登録コード等)を発行して、ログインした通信端末33Aや管理者用コンピュータ33Bに送信する。また、登録画面Q3に入力された生産者情報及び登録特定情報は、生産管理コンピュータ33Cに設けられた管理情報記憶部47に記憶される。
また、生産管理コンピュータ33Cは、作業計画を作成する作業計画作成部42と、作業計画を記憶する作業計画記憶部43とを有している。作業計画作成部42は、生産管理コンピュータ33Cに格納されたプログラム等から構成されている。作業計画は、所定の場所(圃場)と、農作業と、農作業を行う時間(作業時間)と、農作業を行う農作業者と、農作業の詳細等を設定する計画である。なお、作業計画に農作物名(農作物の種類)などが含まれていてもよい。
管理者用コンピュータ33Bが生産管理コンピュータ33Cにログインをして、当該管理者用コンピュータ33Bから作業計画作成の要求があると、この要求に応じて作業計画作成部42は、作業計画を立てるための作業計画設定画面を管理者用コンピュータ33B
に表示する。作業計画作成部42は、例えば、農作物名、圃場、農作業、作業時間、農作業者及び農作業の詳細等を入力する作業計画設定画面を表示する。また、作業計画作成部42は、作業計画設定画面に入力された事項(農作物名、圃場、農作業、作業時間、農作業者、農作業の詳細)を、作業計画として、作業計画記憶部43に記憶させる。なお、作業計画は、作付計画に関連付けられて設定されるのが望ましく、作業計画設定画面では、作付計画を特定する特定情報(例えば、作付計画の名称)を入力する入力部があり、当該入力部に作付計画の名称等を入力することで作付計画と作業計画とを関連付けることができる。
したがって、管理者用コンピュータ33Bを生産管理コンピュータ33Cに接続することにより、生産者に対応付けて作業計画を簡単に作成することができ、作成した作業計画を作業計画記憶部43に記憶することができる。
農作業者に割り当てられた通信端末33Aが生産管理コンピュータ33Cにログインをして、当該通信端末33Aから作業計画の送信の要求があると、この要求に応じて作業指示部44は、通信端末33Aに割り当てられた作業者が含まれる作業計画を作業計画記憶部43から抽出して、当該作業計画を通信端末33Aに送信する。
図4に示すように、通信端末33Aの表示部39は、メイン画面(第1画面)Q1が表示可能である。このメイン画面Q1には、通知ボタン50と、収集ボタン51とが表示される。通知ボタン50及び収集ボタン51は選択可能である。
さて、生産管理コンピュータ33Cから送信された作業計画は、図5に示すように、通信端末33Aの作業計画画面Q2に表示される。また、通信端末33Aには、作業計画の他に、農作業の完了を示す完了ボタン52が表示可能である。完了ボタン52を選択すると、通信端末33Aは、作業計画画面Q2に示された作業計画を農業実績に変換する。具体的には、通信端末33Aは、完了ボタン52を選択した際、作業計画に示された項目のうち、データ収集装置2で得ることができない項目を農業実績として変換する。例えば、作業計画が「作物名、耕耘の場所、耕耘日、施肥の場所、施肥日、肥料名、施肥量、農薬散布の場所、農薬散布日、農薬名、農薬散布量、収穫の場所、作業者名、農業機械」である場合、施肥量、農薬散布量、収穫量を除く項目が農業実績に変換される。なお、作業計画を農業実績に変換する際に、所定の項目は、通信端末33Aの操作によって修正可能である。通信端末33Aは、変換後の農業実績を作付計画に対応付けて生産管理コンピュータ33Cに送信する。
生産管理システムでは、どの程度の水分量やタンパク量を含む穀物が、どの第1収容部材55に入っているかを設定することが可能である。即ち、作物管理システムでは、作物情報(作物名、収穫量、収穫時の水分量、収穫時のタンパク量)と、第1収容部材55とを対応付けることが可能である。
作物情報と第1収容部材55との対応付けは、通信端末33A等を用いて行う。この通信端末33Aは、識別取得部57と、対応付け部58とを備えている。
図7に示すように、通信端末33Aの表示部39は、コンバイン20等の農業機械を選択する機械選択画面Q5を表示可能である。この機械選択画面Q5には、所有するコンバイン20に対応するコンバイン名の一覧が表示される。機械選択画面Q5にて、所定のコンバイン名(収穫機)が選択されると、通信端末33Aは、選択されたコンバイン名に対応する機械識別情報を保持する。
とを荷受IDという。
したがって、図8に示すように、穀物を収穫したコンバイン20、即ち、コンバイン20を識別する機械識別情報と、当該コンバイン20が収穫した穀物を入れた第1収容部材55、即ち、収容識別情報とを関連付けることができる。所定のコンバイン20と所定の第1収容部材55との関係は、荷受IDにより抽出することができる。
例えば、対応付け部58は、作業計画から変換された農業実績に示された項目(圃場、収穫日、作業時間、作業者、機械に関する情報等)及び選択識別情報を検索キーとして、生産管理コンピュータ33Cに送信する。そして、対応付け部58は、検索キーを用いて管理情報記憶部47の中から選択コンバインで収穫した作物情報を抽出する。そして、対応付け部58は、管理情報記憶部47から抽出した作物情報と決定収容部材(収容識別情報)とを対応付ける。
次に、作物管理システムについて説明する。作物管理システムでは、主に、収穫後の農作物(穀物)を管理するシステムである。具体的には、作物管理システムは、収穫後の農
作物(穀物)に対して処理を行う穀物処理設備60を管理するシステムである。
図11に示すように、穀物処理設備60は、複数の処理機61を備えている。処理機61は、例えば、乾燥機61A、放冷タンク61B、籾摺機61C、色選機61D、計量器61E等である。なお、処理機は、上述したものに限定されない。
図12〜14に示すように、乾燥機61Aは、穀物を乾燥する装置である。乾燥機61Aは、投入部62と、貯留部63と、乾燥部64と、循環部65と、測定装置66とを備えている。
第2本体70は、底壁70Aと、この底壁70Aの周縁から立ち上がる周壁70Bとを有している。周壁70Bの下部には、横送り機構65Aで送られた穀物を受け入れる受入口70Cが形成されている。
底壁74Aは、移送室75から第2本体70へ向けて延びる板材で形成され、底壁74Aの端部は受入口70Cに接続されている。一対の縦壁74Bは、底壁74Aから立ち上がる板材で形成され、上壁74Cは、縦壁74Bの上端を連結する板材で形成されている。
74Eは、底壁74Aの中途部と、一対の縦壁74Bのうち第2本体70に対向する縦壁74Bとを連結する板材で形成されている。なお、流通路74は、上述した構成に限定されず、底壁74A及び一対の縦壁74Bで構成されていてもよいし、その他の壁によって構成されていてもよい。
つまり、流通路74は、第2本体70に近づくにしたがって下方に移行する傾斜面74Fを有している。傾斜面74Fの端部は、受入口70Cに接続されている。傾斜面74Fの幅は、第2本体70の下部の幅と略同じに設定されている。したがって、流通路74を流れる穀物が傾斜面74Fに達すると、当該穀物74は傾斜面74Fを滑りながら第2本体70の下方に落下する。それゆえ、傾斜面74Fにおいては、穀物は一様に広がり易く、穀物の運搬時における穀物層の厚みは、傾斜面74Fでは薄くなり易い箇所である。
詳しくは、測定装置66は、横送り機構65Aの流通路74内であって、底壁74Aに設けられている。底壁74Aの傾斜面74Fには、窓74Gが形成され、傾斜面74Fの一部を構成する窓74Gの外側に測定装置66が装着されている。測定装置66の光軸(赤外線を照射する光軸)は、窓74Gに向けられていて、当該測定装置66によって傾斜面74F(窓74G)を流れる穀物の水分量を測定する。これによれば、一様に広がりながら傾斜面74Fを流れる穀物の水分量を測定装置66によって測定することができる。即ち、乾燥後に循環する大多数の穀物における水分量を測定装置66によって測定することができる。この実施形態では、測定装置66を流通路74の傾斜面74Fに装着することによって、傾斜面74Fを流れる穀物の水分量を測定していたが、図15に示すように、測定装置66を、例えば、傾斜面74Fの上方に装着して、当該測定装置66の光軸を傾斜面74Fに向けることによって、傾斜面74Fを流れる穀物の水分量を測定してもよい。
第1コントローラ80Aには、測定装置66が接続されている。この第1コントローラ80Aは、測定装置66で測定した水分量に基づいて、乾燥機に関する様々な演算を行う。
第1コントローラ80Aは、乾減率演算部90を備えている。乾減率演算部90は、第1コントローラ80Aに格納されたプログラム、電子・電気回路等から構成されている。乾減率演算部90は、測定装置(近赤水分計)66で測定した水分量に基づいて単位時間当たりの水分の減少量である乾減率を演算する。説明の便宜上、測定装置(近赤水分計)
66で測定した水分量のことを、「測定水分量」という。
水分ムラ演算部91は、乾減率演算部90が減少近似線L2の傾き(乾減率)を求めた後、当該乾減率と、乾燥を開始してからの経過した時間(経過時間)とに基づいて、測定水分値を補正する。具体的には、水分ムラ演算部91は、「補正水分量=測定水分値×経過時間(測定水分値を測定した時点での経過時間)」により、補正水分量を求める。図16Bで示した減少近似線L2に対応して、補正水分量を求めると、補正水分量を補正後の補正線L3は、図16Bに示すようになる。
なお、上述した実施形態では、水分ムラ演算部91は、乾減率と経過時間とに基づいて測定水分量を補正し、補正後の補正水分量の最大値と最小値との差を水分ムラとしていたが、測定水分量のそのものを用いて、水分ムラを求めてもよい。つまり、水分ムラ演算部91は、実測値である測定水分量の最大値と最小値との差から水分ムラを求めてもよい。
目標取得部92は、乾燥機61Aで乾燥後の穀物の目標の水分量である目標水分量を取得するものである。目標取得部92は、乾燥機61Aの表示装置68から目標水分量を取得したり、或いは、後述する作物管理コンピュータから目標水分量を取得する。
算部93による到達時間の算出は、上述した実施形態に限定されない。例えば、時間演算部93は、測定水分量を測定する毎に、「到達時間=(現在の測定水分量−目標水分量)/乾減率」により到達時間を求めてもよいし、実際の測定水分量が目標水分量に近くなった段階での測定水分量及び乾減率を用いて到達時間を求めてもよい。
なお、上述した実施形態では、第1コントローラ80Aは、乾減率演算部90、水分ムラ演算部91及び時間演算部93の全てを備えているが、これに代え、乾減率演算部90、水分ムラ演算部91及び時間演算部93のいずれかを備えていてもよい。
さて、第1コントローラ80Aは、測定水分量に基づいて乾燥機61Aの制御を行う。第1コントローラ80Aは、例えば、乾減率に基づく制御である「乾減率制御」、水分ムラに基づく制御である「ムラ取り制御」を行う。
乾減制御部95は、乾減率演算部90で求めた乾減率に基づいて、乾燥部64を制御する。乾減制御部95は、例えば、図18に示すように、乾減率演算部90が算出した現在の乾減率(現在算出乾減率)に基づいて、現在から所定時間後である所定時点P1におけ
る水分量を予測する。即ち、乾減制御部95は、現在算出乾減率を用いて、所定時点P1での予測水分量を求める。そして、乾減制御部95は、所定時点P1での予測水分量と測定水分量との差(予測水分量−測定水分=乾減率差)を求め、乾減率差がマイナスの場合は、乾燥が進んでいないとして、乾燥部64で出力するバーナーの出力を乾減率差に応じて上げる。一方、乾減制御部95は、乾減率差がプラスの場合は、乾燥が進み過ぎているとして、乾燥部64で出力するバーナーの出力を乾減率差に応じて下げる。
ムラ取り制御部96は、水分ムラ演算部91で求めた水分ムラに基づいて、乾燥部64を制御する。ムラ取り制御部96は、水分ムラ演算部91で求めた水分ムラ(現在水分ムラ)が予め定められた値(水分ムラ設定値)よりも大きい場合に、水分ムラを小さくする制御を行う。具体的には、ムラ取り制御部96は、現在水分ムラが水分ムラ設定値よりも大きい場合、乾燥部64のバーナーの出力を停止する一方で、横送り機構65A及び縦送り機構65Bの駆動モータを駆動させて、穀物を乾燥機61A内(貯留部63、乾燥部64、循環部65)で循環させる。つまり、ムラ取り制御部96は、穀物を乾燥機61A内で循環させることで、穀物の温度を下げて、穀物の温度のバラツキを小さくする。なお、ムラ取り制御部96は、乾燥機61A(第1本体67)に通風を行う通風装置を駆動させながら、穀物の循環をすることによって、ムラ取り制御を行ってもよい。このように、穀物を循環させながら穀物の温度等を下げることによって、乾燥時の水分ムラを小さくすることができる。
色選機61Dは、籾摺り後の穀物等の色彩検査や色彩選別を行う装置である。色選機61Dは、ホッパー61D1と、撮像部61D2と、インジェクタ61D3と、制御部(第2コントローラ)80Dとを有している。ホッパー61D1は、穀物を入れると共に穀物を落下させる部材である。撮像部61D2は、落下中の穀物を撮像する装置であり、インジェクタ61D3は、色選結果に基づいて不良とされた穀物を分別する。
良好の穀物とを分別することができる。
ホッパー61E1は、穀物を入れる容器であり、台座61E2は、穀物を入れるフレコンやコンテナ等の収容部材を置く台である。計量部61E3は、収容部材に入れられた穀物の重量を測定する装置である。第3コントローラ80Eは、計量器61Eを制御する装置であって、計量結果、計量開始、計量終了等に関する処理を行う。
作物管理コンピュータ100、乾燥機61Aの第1コントローラ80A、色選機61Dの第2コントローラ80D、計量器61Eの第3コントローラ80Eは、LAN等のネットワークによって繋がっている。
稼動取得部101は、穀物処理設備60に設けられた複数の稼動する装置や機械(稼動部ということがある)の稼動情報を取得するものである。稼動情報とは、稼動部が稼動した際の稼動に関する様々な情報である。稼動情報は、稼動の状態を示す稼動状態、稼動の開始時を示す開始時間、稼動の終了時を示す終了時間、稼動の時間長さを示す稼動時間等である。なお。時間の単位は、時、分、時刻等であって限定されない。
例えば、稼動取得部101は、稼動部である乾燥機61Aの稼動情報として、稼動状態(乾燥中、停止等)、乾燥開始時間、乾燥終了時間、乾燥量等を第1コントローラ80A等から取得する。また、稼動取得部101は、稼動部である色選機61Dの稼動情報として、稼動状態(色選中、中止等)、色選結果、色選開始時間、色選終了時間等を第2コントローラ80D等から取得する。さらに、稼動取得部101は、稼動部である計量器61Eの稼動情報として、出荷量、袋詰数、袋詰量、計量開始時間、計量終了時間等を第3コントローラ80E等から取得する。
さて、作物管理システムでは、複数の稼動部に着目した場合、所定の稼動部より上流側に位置する稼動部(上流稼動部)の稼動情報と、下流側に位置する稼動部(下流稼動部)の稼動情報とに基づいて、所定の稼動部の稼動累積時間を求めることができるシステムである。この実施形態では、放冷タンク61B及び籾摺機61Cが所定の稼動部であり、乾燥機61Aが上流稼動部であり、色選機61Dが下流稼動部である。
作物管理コンピュータ100は、稼動演算部102を備えている。稼動演算部102は、作物管理コンピュータ100に格納されたプログラム、電子・電気回路等から構成されている。
する。
具体的には、稼動演算部102は、色選機61Dの稼動情報から得られた稼動開始時間と、乾燥機61Aの稼動情報から得られた稼動終了時間とに基づいて、放冷タンク61B及び籾摺機61Cでの稼動時間を求める。例えば、色選機61Dの稼動開始時間(時刻)が13時00分、乾燥機61Aの稼動終了時間(時刻)が11時00分である場合、稼動演算部102は、色選機61Dの稼動開始時間から乾燥機61Aの稼動終了時間を引くことで、乾燥機61Aの稼動が終了してから色選機61Dの稼動が始まるまでの時間(処理経過時間という)である「120分」を求める。
したがって、乾燥機61Aの稼動終了時間、色選機61Dの稼動開始時間、放冷タンク61B及び籾摺機61Cにおける稼動時間(処理経過時間)、累積稼動時間の関係は、例えば、図19に示すようになる。稼動演算部102が求めた累積稼動時間は、稼動部を特定するユニークな特定情報と対応付けて、作物管理コンピュータ100に設けられた不揮発性等のメモリで構成された記憶部103に記憶することができる。
稼動演算部102は、籾摺機61Cの稼動開始時間から乾燥機61Aの稼動終了時間を引くことで、乾燥機61Aの稼動が終了してから籾摺機61Cの稼動が始まるまでの時間(処理経過時間という)を求め、当該処理経過時間を放冷タンク61Bの稼動時間とする。稼動演算部102は、放冷タンク61Bの稼動時間を累積することによって、累積稼動
時間を求める。
さて、作物管理システムでは、生産管理システムでの様々な情報を取得することが可能である。具体的には、作物管理コンピュータ100は、生産情報を取得する生産情報取得部105を有している。生産情報取得部105は、作物管理コンピュータ100に格納されたプログラム、電子・電気回路等から構成されている。
生産情報取得部105によって得られた情報は、乾燥計画等に用いられる。 次に、乾燥計画について詳しく説明する。
作物管理コンピュータ100に外部の接続機器がログインして、接続機器から年間乾燥計画の作成の要求があると、この要求に応じて計画作成部104は、年間乾燥計画を立てるための画面(年間乾燥計画画面)を接続機器に表示する。なお、接続機器は、通信端末33A、或いは、管理者用コンピュータ33B等である。
作付表示部121には、作付計画の名称が表示される。詳しくは、作物管理コンピュータ100(計画作成部104)は、生産管理コンピュータ33Cに接続すると共に、接続後に作付計画記憶部41を参照することで作付計画の名称を取得する。計画作成部104は、取得した作付計画を作付表示部121に表示する。
圃場表示部123には、作付計画に対応する圃場数が表示される。詳しくは、作物管理コンピュータ100(計画作成部104)は、生産管理コンピュータ33Cに接続すると共に、接続後に作付計画記憶部41を参照することで作付計画に対応する圃場数を取得する。計画作成部104は、取得した圃場数を圃場表示部123に表示する。
収穫量取得部109は、例えば、作付計画に示された圃場数及び各圃場の面積を生産管理コンピュータ33Cから取得する。そして、収穫量取得部109は、取得した圃場数及び各圃場の面積から全作付面積(全圃場面積)を求め、全圃場面積に基づいて全予定収穫量を求めて、収穫表示部124に表示する。
日程表示部127には、各日付と、当該日付に対応して予め定めた乾燥機61Aの台数とが表示される。なお、日程表示部127に表示する日付に対応する乾燥機61Aの台数は、接続機器等の入力インターフェース等を用いて、第2画面Q8の日付表示部127に直接入力することができる。
作物管理コンピュータ100における乾燥時期の演算について説明する。
作物管理コンピュータ100は、時間記憶部106と、時間取得部107と、予測部108とを有している。時間記憶部108は、ハードディスクや不揮発性等のメモリで構成されている。時間取得部107及び予測部108は、作物管理コンピュータ100に格納されたプログラム、電子・電気回路等から構成されている。
予測部108は、生産情報取得部105が取得した農業実績に含まれる農作業と、時間取得部106で取得した第1生育時間とに基づいて、穀物を乾燥する乾燥時期を予測する演算を行う。
日」と、田植えの実施日である「5/29」とを加算した日付(10/1)を乾燥時期とする。
このように、予測部108では、農業実績で示された所定の農作業の実施日と、当該農作業に対応する第1生育時間とに基づいて、簡単に乾燥時期を予測することができる。
図24は、所定の作付計画に対応する農業実績の一例を示している。
図24に示すように、予測部108は、同一の作付計画(例えば、こしいぶき)に対応する農業実績において、同一の農作業且つ同一の実施日の圃場を抽出する。予測部108は、例えば、農作業が「田植え」で実施日が「5/30」の場合は、A圃場、C圃場、E圃場を抽出する。そして、A圃場、C圃場、E圃場についての総予定収穫量(例えば、120石)を収穫量取得部109から取得する。
図21に示すように、例えば、こしいぶきの作付計画に対応する日程表示部127において、10/2は乾燥機の台数が1台であって、10/2の総乾燥量が「70石」であったとする。一方、10/2の総予定収穫量は、上述したように、120石であるため、総予定収穫量>総乾燥量である。この場合、日程表示部127における10/2の乾燥機61Aの台数は、赤字となる。これにより、年間乾燥計画画面Q8を見れば、10/2に割り当てた乾燥機の台数が少ないことが分かる。この場合、接続機器等の操作によって、日付表示部127の10/2に割り当てる乾燥機の台数を、例えば2台にすることによって総乾燥量を増加させ、10/2の総乾燥量を10/2の総予定収穫量よりも大きくすることができる。
上述した実施形態では、農業実績の中から所定の農作業を抽出して、当該農作業から穀物が生育するまでの第1生育時間に基づいて、乾燥時期を予測していたが、農作業に代えて、実際の穀物の生育状況から収穫までの生育時間(第2生育時間)に基づいて、乾燥時期を予測してもよい。次に、生育状況を用いた乾燥時期の予測の変形例について説明する。
部34aと、生育状況を入力する生育入力部34bとを有している。生育入力部34bには、生育状況を調査した日付(調査日)、稲等の穀物の生育状況として稲の長さ、出穂の有無等を入力することができる。
時間記憶部106は、所定の生育状況から穀物が収穫できる程度に生育するまでの第2生育時間を記憶している。図26に示すように、時間記憶部106は、出穂からの収穫までの期間、稲の長さに応じて収穫までの期間等が記憶されている。なお、第2生育時間も、品種(銘柄)・地域等によって異なる場合があるため、第2生育時間は変更可能となっている。第2生育時間の変更は、作物管理コンピュータ100の入力インターフェースで行ったり、接続機器を作物管理コンピュータ100に接続して接続機器から作物管理コンピュータ100に指令を行うことによって行うことができる。
予測部108は、まず、生産管理コンピュータ33Cに接続して、作付計画に対応した農業実績を参照する。そして、予測部108は、農業実績から所定の圃場における生育状況を抽出すると共に、生育状況に対応した第2生育時間を時間記憶部106から取得する。予測部108は、生育状況の調査日に第2生育期間を加算した日付を、乾燥時期とする。
作物管理コンピュータ100に外部の接続機器がログインして、接続機器から日乾燥計画の作成の要求があると、この要求に応じて計画作成部104は、日乾燥計画を立てるための画面(日乾燥計画画面)を接続機器に表示する。なお、接続機器は、通信端末33A、或いは、管理者用コンピュータ33B等である。
日付表示部130には、日乾燥計画を設定する日付が表示される。日付表示部130に表示する日付は、作物管理コンピュータ100の入力インターフェース、或いは、接続機器の入力インターフェースで変更可能である。
圃場、当該圃場の予定収穫量、当該圃場の収穫した穀物を乾燥する乾燥機の対応付けは、作物管理コンピュータ100によって行う。作物管理コンピュータ100は、指定部111と、乾燥設定部112と、決定部113とを有している。指定部111と、乾燥設定部112と、決定部113は、作物管理コンピュータ100に格納されたプログラム、電子・電気回路等から構成されている。
指定部111によって圃場が指定されると、収穫量取得部109は、指定された圃場の予定収穫量を取得する。乾燥設定部112は、指定部111によって指定された圃場に対応する収穫量(予定収穫量)を、指定部111で指定された乾燥機の乾燥量に設定する。乾燥設定部112は、圃場Aの予定収穫量である「30石」を、乾燥機Aの乾燥量(30石)に設定する。このとき、図29に示すように、乾燥機表示部132の乾燥機Aの図形Gには、乾燥機Aの乾燥量である「30石」をレベルによって表示する。
この場合、乾燥機Aの乾燥量は120石であり、乾燥機Aの乾燥能力である70石を超えていることになる。そのため、決定部113は、乾燥設定部112で設定された乾燥機の乾燥量が指定された乾燥機の乾燥能力を超えているため、10/2において、圃場A、圃場C、圃場Eの穀物と乾燥機Aとを割り当てる乾燥計画の決定は無理があると判断して、乾燥計画の見直しを第3画面Q9上に表示させる。
作物管理システムでは、乾燥計画を作成に加えて、農業実績から乾燥計画の見直しが行うことが可能である。
図11に示すように、作物管理コンピュータ100は、第1状況取得部114と、第2状況取得部115と、計画取得部116と、判断部117と、通知部118とを有している。第1状況取得部114、第2状況取得部115、計画取得部116、判断部117及び通知部118は、作物管理コンピュータ100に格納されたプログラム、電子・電気回路等から構成されている。
第2状況取得部115は、穀物を乾燥する乾燥機の乾燥状況を取得する。第2状況取得部115は、例えば、第1コントローラ80A、或いは、稼動取得部101に接続して、乾燥機61Aの稼動状態(乾燥中、停止等)、乾燥開始時間、乾燥終了時間、乾燥量、乾燥中の水分、乾減率、目標水分量等を、乾燥状況として取得する。
判断部117は、乾燥計画、収穫状況及び乾燥状況に基づいて乾燥計画の変更が必要であるか否かを判断する。
図30を用いて判断部117の判断について説明する。
例えば、判断部117は、乾燥機Aの乾燥状況から予測される乾燥終了時間を計算する。ここでは、乾燥開始時間が22:00、乾減率が0.5%/h、目標水分量が15%であるため、判断部117は、予想される乾燥終了時間は、10/2の14:00と予測する。
に穀物の割り当てができない場合、接続機器等に乾燥計画通りに割り当てができないことを通知する。通知部118は、例えば、10/2の収穫終了時には、乾燥機Aの乾燥が終了しないことを接続機器である通信端末33Aや管理者用コンピュータ33Bに通知する。このようにすれば、通信端末33Aを所持する作業者、或いは、管理者用コンピュータ33Bの管理者が新たな乾燥先を手配することができる。
図31に示すように、第1状況部115で取得した収穫状況によれば、圃場Aの収穫時の水分量は23%、圃場Cの収穫時の水分量は29%、圃場A及び圃場Cの収穫終了時間は、10/2の14:00であったとする。この場合は、収穫終了時間と乾燥終了時間とは同じであるため、収穫終了時間及び乾燥終了時間では、判断部117は、乾燥計画通りに割り当てができると判断する。また、判断部117は、10/2の収穫状況で示された穀物の割り当てが可能であるか否かを10/2の乾燥状況ではなく、収穫状況から判断する。
次に、図32を用いて判断部117の別の判断について説明する。
図32に示すように、第1状況部115で取得した収穫状況によれば、10/2の14:00時点において、圃場Aの収穫作業は行われていない、即ち、圃場Aの収穫作業を行っている農業実績が無く、圃場Cの収穫は完了していたとする。第2状況部116で取得した乾燥状況によれば、10/2の14:00時点にて、乾燥機Aの乾燥が終了しているとする。
乾燥機61Aの第1コントローラ80Aは、乾燥機61Aで乾燥処理を行う場合に、図33に示すように、作物管理コンピュータ100に接続して、生産情報の要求を行う(S1)。作物管理コンピュータ100の生産情報取得部105は、第1コントローラ80Aの要求に応じて、生産管理コンピュータ33Cに接続し、収穫情報記憶部48を参照する(S2)。そして、生産情報取得部105は、収穫時に割り当てられた特定情報及び当該特定情報から割り出された生産者情報を取得する(S3:生産者情報の取得処理)。
1収容部材55の収容識別情報(第1識別情報)及び荷受ID(荷受情報)を収穫情報記憶部48から取得する。第1識別情報及び荷受IDは、収穫時に割り当てられた特定情報(第1特定情報)である。
そして、生産情報取得部105は、取得した荷受IDを検索キーとして、さらに、収穫情報記憶部48から荷受IDに対応付けられた農業実績を抽出する。次に、生産情報取得部105は、管理情報記憶部47を参照し、抽出した農業実績に対応付けられた作付計画を抽出する。そして、抽出した作付計画に対応する生産者情報を管理情報記憶部47から抽出する。
このように、作物管理コンピュータ100と、生産管理コンピュータ33Cとを連係することによって、乾燥機61A等で処理している穀物の生産者を表示することができる。
生産者情報の表示は、乾燥機61Aに限定されず、穀物処理設備60に設けられた処理機であれば何でもよく、放冷タンク61B、籾摺機61C、調製機の1つである色選機61D、計量器61Eであってもよい。
この場合、生産者情報の取得処理S3においては、まず、生産情報取得部105は、収穫情報記憶部48を参照して、農業実績を抽出する。そして、生産情報取得部105は、管理情報記憶部47を参照し、抽出した農業実績に対応付けられた作付計画を抽出し、抽出した作付計画に対応する生産者情報を管理情報記憶部47から抽出する。
[第2実施形態]
第2実施形態は、乾燥計画の作成、乾燥時期の予測、乾燥時期の変更等を生産管理コンピュータ33Cで行う実施形態である。第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。
通信端末33Aや管理者用コンピュータ33B等の接続機器がログインして、接続機器から年間乾燥計画の作成の要求があると、この要求に応じて計画作成部104は、第2画面Q8を接続機器に表示する。また、接続機器から日乾燥計画の作成の要求があると、この要求に応じて計画作成部104は、第3画面Q9を接続機器に表示する。接続機器による年間乾燥計画や日乾燥計画画面の設定方法は、上述した実施形態と同じである。第2画面Q8に入力された年間乾燥計画、第3画面Q9に入力された日乾燥計画は、生産管理コンピュータ33Cに設けた乾燥計画記憶部119に記憶される。なお、日乾燥計画を作成するにあたって、乾燥機の登録が必要であるが、登録後の情報は、第1実施形態で示した作物管理コンピュータ100と同様に、生産管理コンピュータ33Cに記憶することが可能である。
乾燥時期を予測するにあたっては、予測部108は、例えば、管理情報記憶部47に接続して、農業実績を参照する。また、予測部108は、農業実績に示された農作業に対応する第1生育時間を時間取得部106から抽出し、農作業の実施日に第1生育時間を加算することで乾燥時期を求める。
47に接続して、農業実績を参照し、当該農業実績から所定の圃場における生育状況を抽出すると共に、生育状況に対応した第2生育時間を時間記憶部106から取得する。そして、予測部108は、生育状況の調査日に第2生育期間を加算した日付を乾燥時期とする。
生産管理コンピュータ33Cは、第1状況取得部114と、第2状況取得部115と、計画取得部116と、判断部117と、通知部118とを有している。第1状況取得部114、第2状況取得部115、計画取得部116、判断部117及び通知部118は、生産管理コンピュータ33Cに格納されたプログラム、電子・電気回路等から構成されている。
第2状況取得部115は、穀物を乾燥する乾燥機の乾燥状況を取得する。第2状況取得部115は、例えば、作物管理コンピュータ100に接続して、当該作物管理コンピュータ100の稼動取得部101により、乾燥機61Aの稼動状態(乾燥中、停止等)、乾燥開始時間、乾燥終了時間、乾燥量、乾燥中の水分、乾減率、目標水分量等を、乾燥状況として取得する。
通知部118は、乾燥計画の変更が必要である場合に、作物管理コンピュータ100Cや接続機器に通知をする。即ち、通知部118は、判断部117によって、乾燥計画通りに穀物の割り当てができない場合、接続機器等に乾燥計画通りに割り当てができないことを通知する。
上述した実施形態では、作業者用コンピュータ33A、管理者用コンピュータ33B、生産管理コンピュータ33C、作物管理コンピュータ100について説明したが、各コンピュータの構成を他のコンピュータが有していてもよい。例えば、生産管理コンピュータ33Cと、作物管理コンピュータ100とが一体になっていてもよいし、管理者用コンピュータ33Bが生産管理コンピュータ33Cで示した構成の一部或いは全部を有していてもよい。また、作業者用コンピュータ33Aが管理者用コンピュータ33Bで示した構成の一部或いは全部を有していてもよい。
61A 乾燥機(上流稼動部)
61D 色選機(下流稼動部)
101 稼動取得部
102 稼動演算部
Claims (4)
- 複数の稼動部が設けられた穀物処理設備を支援する装置であって、
所定の稼動部よりも上流側に配置された上流稼動部の稼動に関する稼動情報及び、所定の稼動部よりも下流側に配置された下流稼動部の稼動に関する稼動情報を取得する稼動取得部と、
前記稼動取得部が取得した上流稼動部の稼動情報及び下流稼動部の稼動情報に基づいて、所定の稼動部の累積稼動時間を演算する稼動演算部と、
を備えている支援装置。 - 前記稼動演算部は、下流稼動部の稼動情報から得られた稼動開始時間と上流稼動部の稼動情報から得られた稼動終了時間とに基づいて所定の稼動部での稼動時間を求め、当該稼動時間を累積することで所定の稼動部の前記累積稼動時間を求める請求項1に記載の支援装置。
- 複数の稼動部が設けられた穀物処理設備であって、
所定の稼動部と、
前記稼動部よりも上流側に配置された上流稼動部と、
前記稼動部よりも下流側に配置された下流稼動部と、
所定の稼動部よりも上流側に配置された上流稼動部の稼動に関する稼動情報と、所定の稼動部よりも下流側に配置された下流稼動部の稼動に関する稼動情報とを取得する稼動取得部と、
前記稼動取得部により取得した上流稼動部の稼動情報と下流稼動部の稼動情報とに基づいて、所定の稼動部の累積稼動時間を演算する稼動演算部と、
を備えている穀物処理設備。 - 前記稼動演算部は、下流稼動部の稼動情報から得られた稼動開始時間と上流稼動部の稼動情報から得られた稼動終了時間とに基づいて所定の稼動部での稼動時間を求め、当該稼動時間を累積することで所定の稼動部の前記累積稼動時間を求める請求項3に記載の穀物処理設備。
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