JP2016191501A - ドレンポンプ装置 - Google Patents

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Yoshinobu Kuroda
佳伸 黒田
坂井 俊夫
Toshio Sakai
俊夫 坂井
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Abstract

【課題】電子制御回路等を用いることなく、十分にハンチング運転の発生を防止する。
【解決手段】ドレンポンプ装置は、ドレンタンク(12)に貯留されたドレン水を排出するポンプ(2)と、ドレン水の水位が下限水位を超過しているときにONとなり、前記下限水位以下であるときにOFFとなる第1スイッチ(3)と、ドレン水の水位が上限水位を超過しているときにONとなり、前記上限水位以下であるときにOFFとなる第2スイッチ(4)と、前記ポンプへ通電するON状態と、前記通電を停止するOFF状態との間で状態変化が可能なリレー(6)とを備える。リレーは、第1スイッチ及び第2スイッチが共にONの状態において前記ON状態となり、その後に、第2スイッチのみがOFFとなる状態において前記ON状態を維持し、さらにその後に、第1スイッチもOFFとなる状態において前記OFF状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和装置等で生成されるドレン水を、所要の高さまで汲み上げて排出するドレンポンプ装置に関する。
空気調和装置の室内機は、そのケーシング内に熱交換器を備えている。前記熱交換器おいて、冷媒と空気との熱交換の際にドレン水が生成されるため、これを室外に排出する必要がある。例えば天井埋込式若しくは天井吊り下げ式の室内機の場合、ドレン水を自然流出させる方式を採用するのは困難である。このため、生成されたドレン水をタンクで回収し、そのドレン水を所要の高さまで汲み上げて排出するドレンポンプ装置が用いられている(例えば、特許文献1〜3参照)。
ドレンポンプ装置は、ポンプ機能部を動作させるためのモータと、前記タンク内のドレン水の水位を検出して前記モータへの通電ON−OFFを切り換えるフロートスイッチとを備える。前記フロートスイッチは、ドレン水に浮かぶフロートと、該フロートの上昇度合いによってON−OFFが切り替わる機械的な接点部とを含む。前記タンク内のドレン水の水位が、予め定められた運転水位に至ると、前記接点部がONとなって前記モータに通電されてポンプ機能部が動作し、ドレン水が排出される。一方、水位が前記運転水位よりも低い予め定められた停止水位に至ると、前記接点部がOFFとなって前記モータへの通電は停止され、ポンプ機能部も停止する。
特開平6−137586号公報 特開平7−332696号公報 特開平8−49872号公報
従来のドレンポンプ装置では、前記運転水位と前記停止水位との水位差(デファレンシャル)を、前記接点部を作動させるためのレバー機構において、機械的に作り出している。このため、デファレンシャルを大きく取ることは困難であり、ポンプモータへの通電が頻繁にON/OFFを繰り返すハンチング運転の発生を十分に抑制できないという問題があった。マイコン等を用いた電子制御回路によるラッチ制御により前記ハンチング運転を抑止する手法も存在するが、コストアップを招来し、また前記電子制御回路の配置スペースを考慮せねばならないという不具合がある。
本発明の目的は、電子制御回路等を用いることなく、十分にハンチング運転の発生を防止できるドレンポンプ装置を提供することにある。
本発明の一局面に係るドレンポンプ装置は、ドレン水を貯留するドレンタンク(12)と、前記ドレンタンクに貯留されたドレン水を排出するポンプ(2)と、前記ドレンタンク内のドレン水の水位が、予め定められた下限水位を超過しているときにONとなり、前記下限水位以下であるときにOFFとなる第1スイッチ(3)と、前記ドレンタンク内のドレン水の水位が、予め定められた上限水位を超過しているときにONとなり、前記上限水位以下であるときにOFFとなる第2スイッチ(4)と、前記ポンプへ通電するON状態と、前記通電を停止するOFF状態との間で状態変化が可能なリレー(6)と、を備え、前記リレー(6)は、前記第1スイッチ(3)がONとなり、前記第2スイッチ(4)がOFFとなる第1状態において前記OFF状態であり、前記第1状態の後に、前記第1スイッチ(3)及び第2スイッチ(4)が共にONとなる第2状態において前記ON状態となり、前記第2状態の後に、前記第2スイッチ(4)のみがOFFとなる第3状態において前記ON状態を維持し、前記第3状態の後に、前記第1スイッチ(3)もOFFとなる第4状態において前記OFF状態となる。
このドレンポンプ装置によれば、ドレンタンク(12)内におけるドレン水の下限水位に対応する第1スイッチ(3)と、上限水位に対応する第2スイッチ(4)とが用いられる。リレー(6)は、前記第1スイッチ(3)がONとなる第1状態ではポンプへ通電させず、前記第1スイッチ(3)及び前記第2スイッチ(4)が共にONとなったとき(上限水位に至ったとき)にON状態となって、前記ポンプ(2)へ通電させる(第2状態)。また、リレー(6)は、この第2状態から前記第2スイッチ(4)のみがOFFとなっても(上限水位以下であるが下限水位を超過しているとき)、ON状態を維持し(第3状態)、前記第1スイッチ(3)及び前記第2スイッチ(4)が共にOFFとなったとき(下限水位以下となったとき)、OFF状態となる(第4状態)。従って、前記第1スイッチ(3)及び前記第2スイッチ(4)のON−OFF動作と、前記リレー(6)のON状態−OFF状態との組合せによってデファレンシャルを取ることができ、これによりハンチング運転を防止することができる。
上記のドレンポンプ装置において、前記第1スイッチ(3)及び第2スイッチ(4)が、それぞれ、前記ドレンタンク(12)に貯留されたドレン水の水位の変動に応じて上下動し、マグネット(35,45)が付設されたフロート(31,41)と、前記ドレン水の水位の上昇によって前記マグネットが接近可能な位置に配置され、前記マグネットの磁力が作用したときにONとなり、前記磁力が実質的に作用しないときにOFFとなるリードスイッチ(33,43)と、を備えることが望ましい。
このドレンポンプ装置によれば、マグネット(35,45)の磁力によってON−OFFが切り替わるリードスイッチ(33,43)が用いられるので、従来のフロートと接点スイッチとをレバーを用いて連結する一般的なスイッチに比べて、機械的な摺動部分を少なくすることができる。従って、第1スイッチ(3)及び第2スイッチ(4)の2つのスイッチを要する本発明のドレンポンプ装置(1)において、リレーの動作の信頼性を高めることができる。
上記のドレンポンプ装置において、前記フロート(31,41)の上下動をガイドするガイド部(32,42)をさらに備え、前記フロート(31,41)は、前記ドレン水と接するフロート本体(311,411)と、該フロート本体から上方に突出する被ガイド部(312,412)とを含み、前記マグネット(35,45)は前記被ガイド部に搭載され、前記第1スイッチ(3)が有するフロートを第1フロート(31)とし、前記第2スイッチ(4)が有するフロートを第2フロート(41)とする場合、前記第1スイッチがONとなる状態における前記第1フロートのフロート本体の喫水線の高さをh1、前記第2スイッチがONとなる状態における前記第2フロートのフロート本体の喫水線の高さをh2とするとき、h2>h1であり、h1とh2とのデファレンシャルは、予め定められた前記第3状態を保持させる設定期間に応じて定められることが望ましい。
このドレンポンプ装置によれば、第1フロート(31)及び第2フロート(41)の各喫水線の高さh1、h2を適宜に調整することによって、必要なデファレンシャルを自在に設定することができる。例えば、ハンチング運転をなるべく抑止することを求めるならば、h1とh2との高さを大きく異ならせれば良い。すなわち、このドレンポンプ装置によれば、デファレンシャルの設定自由度が大きくなるので、求められるスペックやユーザーの様々な要望に対応することが可能となる。
上記のドレンポンプ装置において、前記ポンプ(2)は、駆動源としてポンプモータ(21)を備え、前記リレー(6)は、接点(63、64)及び励磁コイル(61)を含み、これらは、前記ポンプモータ(21)への通電経路(L3、L11)に前記第1スイッチ(3)を介して配置されて通電維持回路を構成し、前記通電維持回路は、前記第2状態において、前記接点(63、64)が閉となることで、前記ポンプモータ(21)への通電可能な状態となり、前記第3状態において、前記接点(63、64)を通した前記励磁コイル(61)への通電により、前記ポンプモータ(21)への通電を維持する構成とすることができる。
或いは、上記のドレンポンプ装置において、前記ポンプ(2)は、駆動源としてポンプモータ(21)を備え、前記リレー(6)は、第1接点(62)、第2接点(63)及び励磁コイル(61)を備え、前記第1接点(62)は、前記ポンプモータ(21)に直列接続され、前記第1スイッチ(3)は、前記励磁コイル(61)に対する第1通電経路(L3)において前記第2接点(63)と直列接続され、前記第2スイッチ(4)は、前記励磁コイル(61)に対する第2通電経路(L4)を通して直接前記励磁コイルに接続されており、前記第2状態において、少なくとも前記第2通電経路(L4)を経由した前記励磁コイル(61)に対する通電によって、前記第1接点(62)及び前記第2接点(63)が閉となり、前記第3状態において、前記第1通電経路(L3)を経由した前記励磁コイル(61)に対する通電によって、前記第1接点(62)及び前記第2接点(63)が閉の状態が維持され、前記第4状態において、前記第1通電経路(L3)において前記第1スイッチ(3)がOFFになることに伴い前記励磁コイル(61)に対する通電が停止されることで、前記第1接点(62)及び前記第2接点(63)が開となる構成とすることができる。
このドレンポンプ装置によれば、シンプルな回路構成で、前記第1スイッチ(3)及び前記第2スイッチ(4)のON−OFF動作の組合せによって、前記リレー(6)に求められる動作を実行させることができる。
上記のドレンポンプ装置において、常時ONであり、前記ドレンタンク内のドレン水の水位が、予め定められた異常水位を超過しているときにOFFとなる第3スイッチ(5)と、前記第3スイッチがOFFとなると動作する異常報知リレー(7)とをさらに備えることが望ましい。
このドレンポンプ装置によれば、一つのリレー、すなわち異常報知リレー(7)をさらに追加するだけで、ドレンタンク内のドレン水が異常水位に至っていることを検知する機能を具備させることができる。
本発明によれば、電子制御回路等を用いることなく、2つのドレン水位検出スイッチと1つのリレーを用いるのみで、十分にハンチング運転の発生を防止できるドレンポンプ装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るドレンポンプ装置の外観を示す斜視図である。 図2は、図1に示すドレンポンプ装置のドレンタンクとカバーとをと取り外した状態の斜視図である。 図3は、前記ドレンポンプ装置に適用される第1スイッチの詳細を示す断面図である。 図4は、第1スイッチ及び第2スイッチの動作を模式的に示す図である。 図5は、第1スイッチ及び第2スイッチの動作を模式的に示す図である。 図6は、第1スイッチ及び第2スイッチの動作を模式的に示す図であって、デファレンシャルを示す図である。 図7は、第1スイッチ及び第2スイッチの動作を模式的に示す図である。 図8は、第1スイッチ及び第2スイッチの動作を模式的に示す図である。 図9は、ドレンポンプ装置の運転制御のための回路図である。 図10は、ドレンポンプ装置の運転制御例を示すタイムチャートである。 図11は、ドレンポンプ装置の運転制御回路の変形例を示す回路図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係るドレンポンプ装置1について説明する。ドレンポンプ装置1は、好ましくは、空気調和装置の室内機、特に天井埋込式若しくは天井吊り下げ式の室内機が備える熱交換器おいて、冷媒と空気との熱交換が行われる際に発生するドレン水を回収し、回収したドレン水を所期の揚程(例えば5m〜12m程度の揚程)まで汲み上げて排出する用途に用いられる。
<ドレンポンプ装置の外観構造>
図1は、本実施形態に係るドレンポンプ装置1の外観を示す斜視図である。ドレンポンプ装置1は、平板状の矩形基板11と、基板11の下方に取り付けられたドレンタンク12と、ドレンポンプ2(ポンプ)とを含む。基板11は、各種の部品の搭載ベースであり、各種部品の取り付け孔やビス孔等を備えている。ドレンタンク12は、所定量のドレン水を貯留する。ドレンタンク12は、上面が開口した容器であり、その開口部が基板11の下面に嵌め込まれている。ドレンポンプ2は、ドレンタンク12に貯留されたドレン水を排出する動作を行う。
基板11には、ドレン水をドレンタンク12内に導入するための受入孔13と、ドレンタンク12に貯留されたドレン水を外部へ排出するための吐出ノズル14とが設けられている。受入孔13は、基板11を貫通する円形の貫通孔である。図1では、2つの受入孔13が基板11の短側片の近傍に設けられ、これらが蓋部材にて閉蓋されている例を示している。吐出ノズル14からは、ドレンポンプ2がドレンタンク12から汲み上げたドレン水が吐出される。この吐出ノズル14には、ドレン水の排水配管の一端が接続される。また、基板11の上面には、当該基板11に搭載される電気部品を覆うカバー15が取り付けられている。
<ドレンポンプ装置の内部構造>
図2は、ドレンポンプ装置1の内部構造を示す斜視図である。図2は、図1とは斜視方向を反転し、且つ、ドレンタンク12及びカバー15を取り除いた状態における、ドレンポンプ装置1の斜視図を示している。ドレンポンプ装置1は、上述のドレンポンプ2に加え、第1スイッチ3、第2スイッチ4、第3スイッチ5、運転用リレー6(リレー)及び異常用リレー7(異常報知リレー)を備えている。
ドレンポンプ2は、駆動源としてのポンプモータ21と、このポンプモータ21により駆動されるインペラユニット22とを有する。ポンプモータ21は、基板11の上面にマウントされている。インペラユニット22は、円盤状のケーシングであり、基板11の下面において宙づりにされる態様で基板に保持されている。ドレンタンク12内に所定量のドレン水が貯留されると、インペラユニット22は当該ドレン水に浸漬される。
インペラユニット22は、インペラケーシング221と、このインペラケーシング221内に収容されているインペラとを含む。前記インペラには、ポンプモータ21の出力軸211が連結されている。インペラユニット22の下面における前記インペラに対向する位置には、ドレン水の吸い込み用の開口が設けられている。また、インペラユニット22の上面の側周部付近には、ドレン水の吐出口222が設けられている。この吐出口222と、上述の吐出ノズル14とが連通されている。
ポンプモータ21に通電され、前記インペラに回転駆動力が与えられると、前記吸い込み用の開口からドレン水がインペラケーシング221内に吸い込まれる。そして、前記インペラの作用によって高圧とされたドレン水が、前記吐出口222から吐出される。
第1スイッチ3及び第2スイッチ4は、いずれもドレンタンク12内のドレン水の水位に応じて作動するフロートスイッチであり、ドレンポンプ装置1の通常運転時において、ドレンポンプ2(ポンプモータ21)の運転制御のために用いられるスイッチである。第1スイッチ3は、ドレンタンク12内のドレン水の水位が、予め定められた下限水位を超過しているときにONとなり、前記下限水位以下であるときにOFFとなる。一方、第2スイッチ4は、ドレンタンク12内のドレン水の水位が、予め定められた上限水位を超過しているときにONとなり、前記上限水位以下であるときにOFFとなる。この点については、図4〜図8に基づき、後記で詳述する。
第1スイッチ3は、第1フロート31、第1ガイド部32、第1リードスイッチ33及び第1ホルダ34を含む。同様に、第2スイッチ4は、第2フロート41、第2ガイド部42、第2リードスイッチ43及び第2ホルダ44を含む。第1スイッチ3及び第2スイッチ4は同じ構造を備えているが、両者の配置関係は、下限水位検出用の第1スイッチ3の方が上限水位検出用の第2スイッチ4よりも全体的に下方へシフトされた関係にある。
図3は、第1スイッチ3の詳細を示す断面図である。第1フロート31は、水よりも比重の軽い素材によって形成され、ドレンタンク12に貯留されたドレン水の水位の変動に応じて上下動する。第1フロート31は、円柱型のフロート本体311と、このフロート本体311の上面から上方に突出し、やや先細りの角柱体からなる被ガイド部312と、被ガイド部312に付設されたマグネット35とを含む。フロート本体311は、ドレン水と接する部分であり、ドレン水への浮遊時にはその一部が水中へ沈む。被ガイド部312は、フロート本体311と比較して上下方向に長い部材であり、その頂面付近にマグネット35が搭載されている。
第1ガイド部32は、第1フロート31の上下動をガイドするものであり、下向きに開口した角筒状部材からなる。本実施形態では、基板11と第1ガイド部32とが樹脂材料を用いて一体成型されている例を示している。第1ガイド部32の内部キャビティの上下方向の長さは、第1フロート31の被ガイド部312の上下方向の長さと略同じである。また、前記内部キャビティの水平断面のサイズは、被ガイド部312の水平断面のサイズよりもやや大きく、フロート本体311の直径よりも小さい。このような第1ガイド部32に被ガイド部312が嵌め込まれ、第1ガイド部32の内壁面に沿って被ガイド部312が上下方向に摺動可能とされている。なお、前記内部キャビティは、上方に向けて幅狭となる金型抜き勾配を有している。
第1ガイド部32の下端部321は、下方に向けてラッパ型に拡開されている。これにより、例えばドレンポンプ装置1が水平面に対して傾斜した面に配置された場合に、第1フロート31が第1ガイド部32の下端エッジに係止されてしまうことを防止できる。第1ガイド部32の上端部322は、前記内部キャビティの上部を完全に覆う平板である。上端が閉塞されていることによって、前記内部キャビティに塵埃等が進入することが防止され、被ガイド部312の前記摺動を阻害しない。また、第1ガイド部32の内壁面には、上下方向に延在する溝部323が複数本設けられ、当該内壁面と被ガイド部312との摺動抵抗を抑制する工夫が施されている。
第1リードスイッチ33は、被ガイド部312に搭載されたマグネット35の磁力が作用したときにON(閉)となり、前記磁力が実質的に作用しないときにOFF(開)となる一対の接点を備えている。第1リードスイッチ33は、ドレンタンク12内のドレン水の水位の上昇によってマグネット35が接近可能な位置、すなわち第1ガイド部32の上端部322の上に配置されている。
第1ホルダ34は、第1フロート31(フロート本体311)の下端面を支持する部材である。ドレンタンク12内にドレン水が存在しないとき、図3に示すように、第1フロート31は第1ホルダ34によって保持され、第1ガイド部32からの第1フロート31の抜け止めが図られる。ドレン水位が上昇してフロート本体311が第1ホルダ34から浮上すると、被ガイド部312は第1ガイド部32に沿って上昇してゆき、マグネット35と第1リードスイッチ33が徐々に接近する。そして、ドレン水位が予め定められた下限水位まで至ると、マグネット35と第1リードスイッチ33とは上端部322を挟んで近接した状態となり、マグネット35の磁力によって第1リードスイッチ33がONとなる。
第2スイッチ4の第2フロート41、第2ガイド部42、第2リードスイッチ43及び第2ホルダ44は、それぞれ、上記で説明した第1スイッチ3の第1フロート31、第1ガイド部32、第1リードスイッチ33及び第1ホルダ34と同じである。従って、第2スイッチ4の各部の説明は省略する。なお、第2スイッチ4は、ドレン水位が予め定められた上限水位に到達することを検出するスイッチであるので、第2ホルダ44の配置位置は第1ホルダ34よりも高い位置とされ、これに合わせて第2ガイド部42も第1ガイド部32よりも上方に突出している。
第3スイッチ5もまた、ドレンタンク12内のドレン水の水位に応じて作動するフロートスイッチである。但し、この第3スイッチ5は、ドレンポンプ装置1の異常検出のために設けられているスイッチであり、接点が常時ONであり、ドレンタンク12内のドレン水の水位が、予め定められた異常水位を超過しているときにOFFとなる。
運転用リレー6は、電磁石と、この電磁石(励磁コイル)への通電によって発生する磁力により動作する接点とを備えた電磁継電器である。運転用リレー6としては、電磁石へ通電されたときに接点が閉じる(ON)となるa接点タイプのリレーが用いられる。運転用リレー6は、ドレンポンプ装置1において、ドレンポンプ2(ポンプモータ21)へ通電させるON状態と、前記通電を停止するOFF状態との間で状態変化を行わせる機能を担う。
上記の状態変化は、第1スイッチ3及び第2スイッチ4のON−OFFの組合せに基づいて生じる。大略的には、運転用リレー6は、第1スイッチ(3)がONとなり前記第2スイッチ(4)がOFFとなる第1状態において前記OFF状態であり、第1スイッチ3及び第2スイッチ4が共にONとなる第2状態において前記ON状態となり、前記第2状態の後に、第2スイッチ4のみがOFFとなる第3状態において前記ON状態を維持し、前記第3状態の後に、第1スイッチ3もOFFとなる第4状態において前記OFF状態となる。この点については、図9及び図10に基づき後記で詳述する。
異常用リレー7は、同じく電磁石と、この電磁石の磁力により動作する接点とを備えた電磁継電器である。この異常用リレー7としては、電磁石へ通電されたときに接点が閉じる(ON)となるa接点タイプのリレーが用いられる。異常用リレー7の動作は、第3スイッチ5と連動する。第3スイッチ5がONのとき、前記電磁石への通電が行われる。第3スイッチ5がOFFとなったとき、つまり異常水位を検知したとき、前記電磁石への通電が停止され、接点が開く。この動作により、例えば空調機本体の異常報知回路や、運転停止等を行わせる安全回路等が作動するよう構成される。
<第1スイッチ及び第2スイッチの動作>
図4〜図8は、第1スイッチ3及び第2スイッチ4の動作を説明するための模式的な図である。これらの図では、図面の理解を容易にするため、第1ガイド部32と第2ガイド部42との高さを同じとし、その代わりに第1フロート31を第2フロート41よりも長く描いている。
図4は、ドレンタンク12に未だドレン水が貯留されていない空の状態を示している。この場合、第1スイッチ3の第1フロート31及び第2スイッチ4の第2フロート41に浮力は生じない。このため、各々のフロートの自重により、第1フロート31のフロート本体311は第1ホルダ34に、第2フロート41のフロート本体411は第2ホルダ44に、それぞれ接している。この状態では、各マグネット35、45と第1、第2リードスイッチ33、43とは大きく離間している。このため、マグネット35、45の磁力はいずれも実質的に作用せず、第1、第2リードスイッチ33、43はOFFの状態である(第1スイッチ3=OFF、第2スイッチ4=OFF)。
図5は、矢印A1で示すように、受入孔13からドレン水が導入され、ドレンタンク12内に下限水位までドレン水が貯留された状態を示している。この状態では、第1フロート31に浮力が生じる。図5中において符号h1で示す点線は、第1フロート31のフロート本体311の喫水線(つまり、下限水位)を示している。このとき、第1フロート31のマグネット35は第1リードスイッチ33に近接し、これをONの状態とする。一方、この下限水位は第2フロート41に未だ浮力を発生させない水位である。従って、第2リードスイッチ43はOFFの状態を維持している(第1状態;第1スイッチ3=ON、第2スイッチ4=OFF)。
図6は、受入孔13からさらにドレン水が導入され、ドレンタンク12内に上限水位までドレン水が貯留された状態を示している。この状態では、第2フロート41にも浮力が生じる。図6中において符号h2で示す点線は、第2フロート41のフロート本体411の喫水線(つまり、上限水位)を示している。第2フロート41のマグネット45は第2リードスイッチ43に近接し、これをONの状態とする。第1フロート31にも浮力が生じているが、既に移動範囲の上限まで移動しているので、図5に示した位置から実質的に動いておらず、第1リードスイッチ33はONの状態を維持している(第2状態;第1スイッチ3=ON、第2スイッチ4=ON)。
図6に示すように、第1スイッチ3及び第2スイッチ4が共にONとなると、運転用リレー6がON状態となり、ドレンポンプ2を動作させる。これにより、矢印A2で示すように、吐出ノズル14からのドレン水の排出が開始される。一般に、受入孔13からのドレン水の流入量よりも、ドレンポンプ2の稼働時における吐出ノズル14からのドレン水の排出量の方が大きい。従って、しばらくの間、ドレンポンプ2が稼働すると、ドレン水位は前記上限水位を下回る。
図7は、ドレンポンプ2による排水によって、ドレンタンク12内のドレン水の水位が図6の状態からある程度下がった状態を示している。このときの第2フロート41のフロート本体411の喫水線h21は、下限水位の喫水線h1と上限水位の喫水線h2との間に位置するようになる。フロート本体411が喫水線h21の高さまで下降すると、第2フロート41のマグネット45は第2リードスイッチ43から離間するので、第2リードスイッチ43はOFFの状態となる。一方、第1リードスイッチ33については、ドレン水位が前記下限水位まで下降していないので、ONの状態を維持する(第3状態;第1スイッチ3=ON、第2スイッチ4=OFF)。
このように、第1スイッチ3及び第2スイッチ4が共にONの状態(図6)から、第2スイッチ4のみがOFFとなる状態(図7)に移行しても、運転用リレー6はON状態を維持する。従って、ドレンポンプ2は継続して稼働され、吐出ノズル14からのドレン水の排出も継続される。ドレン水の排出が進行すると、やがて、ドレン水位は図5に示す下限水位に至る。
図8は、さらなるドレン水の排水が行われ、図5の状態からさらにドレン水位が下降した状態を示している。このときの第1フロート31のフロート本体311の喫水線h11は、下限水位の喫水線h1よりも下降するようになる。フロート本体311が喫水線h11の高さまで下降すると、第1フロート31のマグネット35は第1リードスイッチ33から離間するので、第1リードスイッチ33はOFFの状態となる。第2フロート41は、最下点まで下降し、第2ホルダ44で支持されている状態であり、第2リードスイッチ43もOFFの状態である(第4状態;第1スイッチ3=OFF、第2スイッチ4=OFF)。
図8に示すように、第1スイッチ3及び第2スイッチ4が共にOFFとなると、運転用リレー6がOFF状態となり、ドレンポンプ2の動作を停止させる。これにより、吐出ノズル14からのドレン水の排出も停止する。次にドレンポンプ2が稼動するのは、受入孔13からドレンタンク12内へのドレン水の導入が進み、ドレン水位が図6に示す上限水位に至ったときである。
以上の通り、本実施形態のドレンポンプ装置1によれば、ドレンポンプ2の運転水位は、第2スイッチ4がONとなる状態における第2フロート41のフロート本体411の喫水線h2の水位(上限水位)である。また、ドレンポンプ2の停止水位は、第1スイッチ3がONとなる状態における第1フロート31のフロート本体311の喫水線h1の水位(下限水位)である。図6から明らかな通り、両者の高さ関係は、h2>h1である。このh2(運転水位)とh1(停止水位)との水位差であるデファレンシャルDは、従来のように機械的に作り出されたものではなく、第1スイッチ3及び第2スイッチ4のON−OFF動作と、運転用リレー6のON状態−OFF状態との組合せによって作り出されるものである。従って、デファレンシャルDを図6に示す通り大きく取ることができ、これによりハンチング運転を効果的に防止することができる。
さらに、各喫水線h1、h2の高さは、例えば第1、第2フロート31、41の被ガイド部312,412の上下方向の長さを調整する等して、自在に設定することが可能である。このことは、デファレンシャルDを自在に設定できることを意味する。例えば、ハンチング運転をなるべく抑止することを求めるならば、h1とh2との高さを大きく異ならせれば良いことになる。デファレンシャルDの決定は、一旦ドレンポンプ2の運転を開始してから停止させるまでの期間(上記第3状態を保持させる期間)の決定に繋がる。本実施形態のドレンポンプ装置1によれば、求められるスペックやユーザーの様々な要望に対応して、デファレンシャルDを設定することが可能となる。
<回路図の説明>
続いて、上記の動作を実現させるための、ドレンポンプ装置1の回路構成例について説明する。図9は、ドレンポンプ装置1の運転制御のための回路図である。ドレンポンプ装置1は、電気的に、電源装置81と、該電源装置81から与えられて動作する回路部とを備える。前記回路部は、ドレンポンプ2のポンプモータ21、第1スイッチ3、第2スイッチ4、第3スイッチ5、運転用リレー6及び異常用リレー7を含む。
電源装置81は、単相100V又は200Vの商用交流電圧を、ヒューズ82を介して前記回路部に供給する。前記回路部は、前記交流電圧に基づく電流の通電経路となる通電ラインL1、L2、L3、L4、L5を含む。通電ラインL1に対し、通電ラインL2及び通電ラインL5は並列接続されている。通電ラインL3(第1通電経路)及び通電ラインL4(第2通電経路)は、並列状態で通電ラインL5に対して直列接続されている。
ポンプモータ21(M1P)は、通電ラインL2に接続されている。ポンプモータ21には、始動用コンデンサCが並列接続されている。運転用リレー6は、第1接点62、第2接点63及び励磁コイル61(K1R)を備える。第1接点62は、通電ラインL2に組み入れられ、ポンプモータ21とは直列接続の関係にある。第2接点63は、通電ラインL3に組み入れられている。励磁コイル61は、通電ラインL3及び通電ラインL4に連なる通電ラインL5に組み入れられている。励磁コイル61に通電されると、第1接点62及び第2接点63はON状態(閉)となり、前記通電が停止されると、第1接点62及び第2接点63はOFF状態(開)となる。
第1スイッチ3の第1リードスイッチ33(FS1)は、通電ラインL3に組み入れられている。すなわち、第1リードスイッチ33は、励磁コイル61(通電ラインL5)に対する通電経路の一つである通電ラインL3において、第2接点63と直列接続されている。既述の通り、第1リードスイッチ33は、ドレンタンク12内に下限水位までドレン水が貯留されたときにONとなる。
第2スイッチ4の第2リードスイッチ43(FS2)は、通電ラインL4に組み入れられている。すなわち、第2リードスイッチ43は、励磁コイル61(通電ラインL5)に対するもう一つの通電経路である通電ラインL4を通して、運転用リレー6の接点を介することなく、励磁コイル61に接続されている。第2リードスイッチ43は、ドレンタンク12内に上限水位までドレン水が貯留されたときにONとなる。
第3スイッチ5の接点51(FS3)は、通電ラインL1に組み入れられている。接点51は常時ONであり、ドレンタンク12内のドレン水の水位が異常水位を超過したときにOFFとなる。
異常用リレー7は、励磁コイル71(K2R)と、接点72とを備える。励磁コイル71は、通電ラインL1に組み入れられ、第3スイッチ5の接点51と直列接続の関係にある。接点72は、空気調和装置の本体に備えられている安全回路83を動作させるための接点である。安全回路83は、第3スイッチ5がOFFとなったとき、つまり、ドレン水の排水が正常に行われていないことが検出されたときに、ドレン水のオーバーフローを防止するために前記空気調和装置の運転を停止させる回路である。安全回路83には、オン端子73とオフ端子74とが備えられている。
電源装置81から交流電圧が印加され、励磁コイル71に電流が流れると、接点72はオン端子73に接し、安全回路83を非動作の状態とする。一方、ドレン水の異常水位時に接点51がOFFとなり、励磁コイル71への通電が停止されると、接点72はオフ端子74に接し、安全回路83を動作状態とする。なお、第2接点63及び励磁コイル(K1R)は、ポンプモータ21への通電経路L13、L5に第1スイッチ3を介して配置されることによって、通電維持回路を構成している。
<ドレンポンプ装置の運転制御例>
続いて、図9に示す回路構成を備えたドレンポンプ装置1の運転制御例を、図10に示すタイムチャートに沿って説明する。
時刻T1は、ドレンポンプ装置1の電源スイッチが投入され、電源装置81から前記回路部へ交流電圧が印加されたタイミングである。既述の通り、第3スイッチ5の接点51(FS3)は当初からONである。この時刻T1では、異常用リレー7の励磁コイル71(K2R)だけに通電され、接点72はオン端子73に接する。図9に示した回路図は、この時刻T1の状態である。なお、時刻T1では、ドレンタンク12内にドレン水は貯留されていないものとし、時刻T1以降、空気調和装置の運転が開始され、ドレンタンク12へドレン水が徐々に貯留されてゆくものとする。
時刻T2は、ドレンタンク12内においてドレン水が下限水位まで貯留されたタイミングである(第1状態;図5参照)。この時刻T2において、第1リードスイッチ33(FS1)はONとなる。しかし、第1リードスイッチ33がONとなっても、運転用リレー6の第2接点63(K1R)はOFF状態であるので、通電ラインL3を通した励磁コイル61への通電は行われない。従って、第1接点62(K1R)もOFF状態のままであり、ポンプモータ21(M1P)には通電されない。
時刻T3は、ドレンタンク12内においてドレン水が上限水位まで貯留されたタイミングである(第2状態;図6参照)。この時点で、ポンプモータ21の運転が開始される。すなわち、時刻T3においては、第1リードスイッチ33(FS1)に加え、第2リードスイッチ43(FS2)もONとなる。その結果、通電ラインL4及びL5を経由した励磁コイル61に対する通電が開始され、これにより第1接点62及び第2接点63(K1R)がONとなる。従って、通電ラインL2を通してポンプモータ21(M1P)へ通電され、当該ポンプモータ21が駆動を開始する。時刻T3以降、ドレンポンプ2によるドレン水の排出が開始される。
時刻T4は、ドレン水の水位が、上限水位よりも下降したタイミングである(第3状態;図7参照)。時刻T4においては、上限水位を検知する第2リードスイッチ43(FS2)がOFFとなる。但し、下限水位を検知する第1リードスイッチ33(FS1)はONのままである。このため、通電ラインL4を経由した励磁コイル61への通電ルートは消失するものの、通電ラインL3を経由した励磁コイル61への通電ルートは残存する。よって、第1接点62及び第2接点63(K1R)のON状態が維持される。結果として、通電ラインL2を通してポンプモータ21(M1P)への通電が続き、当該ポンプモータ21の駆動が継続される。
時刻T5は、ドレン水の水位が、下限水位よりも下降したタイミングである(第4状態;図8参照)。時刻T5においては、上限水位を検知する第2リードスイッチ43(FS2)に加え、第1リードスイッチ33(FS1)もOFFとなる。これにより、通電ラインL3を経由した励磁コイル61への通電ルートも消失し、第1接点62及び第2接点63(K1R)はOFF状態に変化する。結果として、通電ラインL2を通したポンプモータ21(M1P)への通電は遮断され、当該ポンプモータ21の駆動が停止される。従って、時刻T5の時点で、ドレンポンプ2によるドレン水の排出は停止する。
時刻T6は、再びドレン水の水位が上昇し、ドレンタンク12内においてドレン水が下限水位まで貯留されたタイミングである。このときの状況は、先に説明した時刻T2と同じである。時刻T7は、ドレン水の水位がさらに上昇し、ドレンタンク12内においてドレン水が上限水位まで貯留されたタイミングである。このときの状況は、先に説明した時刻T3と同じであって、時刻T7においてドレンポンプ2の運転が再開される。以下、同様な動作が、空気調和装置の運転中に繰り返される。
時刻T8は、第3スイッチ5の接点51(FS3)がOFFとなるタイミングである。ドレンポンプ2が運転状態にあるにも拘わらず、ドレン水の排水が進まないと、第3スイッチ5の接点51がONからOFFに変化する。このとき、ドレンタンク12内のドレン水の水位が異常水位を超過している状況にある。接点51(FS3)がOFFになると、異常用リレー7の励磁コイル71(K2R)への通電が遮断される。その結果、接点72はオフ端子74に接し、安全回路83を動作させる。これに伴い、前記空気調和装置の運転が停止される。
<ドレンポンプ装置の作用効果>
以上説明した本実施形態に係るドレンポンプ装置1によれば、ドレン水の上限水位を検出する第1スイッチ3と下限水位を検出する第2スイッチ4との2つのスイッチを用い、これら第1、第2スイッチ3,4のON−OFF動作と、運転用リレー6のON状態−OFF状態との組合せによって、マイコン制御的な要素を用いることなく、デファレンシャルDを取ることができる。従って、十分なデファレンシャルDを取ることができ、ドレンポンプ2のハンチング運転を防止することができる。従って、ドレンポンプ装置1の耐久性を高めることができる。
また、第1、第2スイッチ3、4として、マグネット35,45の磁力によってON−OFFが切り替わる第1、第2リードスイッチ33,43が用いられている。このため、従来のフロートと接点スイッチとをレバーを用いて連結する一般的なスイッチに比べて、機械的な摺動部分を少なくすることができる。従って、第1スイッチ3及び第2スイッチ4の2つのスイッチを要する本実施形態のドレンポンプ装置1において、リレーの動作の信頼性を高めることができる。
さらに、運転時のドレン水位検出用に第1スイッチ3及び第2スイッチ4の2つのスイッチを備えるので、仮に一方のスイッチが故障しても、他方のスイッチを利用してドレン水位の検出を行わせ、運転を継続させることが可能である。
<変形実施形態>
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)図11は、ドレンポンプ装置1の運転制御回路の変形例を示す回路図である。変形例に係る運転制御回路は、電源装置81、ポンプモータ21、第1スイッチ3、第2スイッチ4及び運転用リレー6を含む。この図11では、第3スイッチ5及び異常用リレー7の回路は省いている。上記の実施形態と相違する点は、運転用リレー6が一つの接点64を具備するリレーである点である。
電源装置81からの通電経路となる通電ラインL11に、第1スイッチ3の第1リードスイッチ33(FS1)、運転用リレー6の接点64、励磁コイル61(K1R)及びポンプモータ21が直列に接続されている。第1スイッチ3と接点64との区間において通電ラインL11と並列な通電ラインL12には、第2スイッチ4の第2リードスイッチ43(FS2)が組み入れられている。接点64及び励磁コイル(K1R)は、ポンプモータ21への通電経路(L11に第1スイッチ3を介して配置されることによって、通電維持回路を構成している。
変形例に係る運転制御回路においても、図10に示したタイムチャートと同様な動作を実行させることができる。すなわち、時刻T2において、第1リードスイッチ33(FS1)はONとなるが、励磁コイル61への通電は行われないので、ポンプモータ21への通電経路は遮断されたままである。時刻T3において、第2リードスイッチ43(FS2)がONとなることで、通電ラインL12を経由するポンプモータ21への通電経路が確保され、ポンプモータ21が駆動を開始する。また、励磁コイル61への通電によって、接点64が閉じる。
時刻T4において、第2リードスイッチ43(FS2)がOFFとなるが、通電ラインL11を経由したポンプモータ21への通電ルートは残存する。従って、ポンプモータ21の駆動が継続される。時刻T5において、第1リードスイッチ33(FS1)もOFFとなると、通電ラインL11を経由した励磁コイル61、ポンプモータ21への通電ルートが消失し、接点64はOFF状態に変化する。これにより、ポンプモータ21の駆動が停止される。
(2)上記実施形態では、第1スイッチ3及び第2スイッチ4として、フロート31、41と、これを受け入れるガイド部32、42とを用いたものを示した。これは一例であり、第1スイッチ3及び第2スイッチ4として、この種のドレンポンプ装置に適用されている各種タイプのスイッチを用いることができる。例えば、ドレンタンク12内において上下方向に延びるステムと、このステムに挿入され該ステムに沿って上下動するフロートとを備えたスイッチを用いても良い。
1 ドレンポンプ装置
2 ドレンポンプ(ポンプ)
3 第1スイッチ
4 第2スイッチ
5 第3スイッチ
6 運転用リレー(リレー)
7 異常用リレー(異常報知リレー)
12 ドレンタンク
31、41 第1フロート、第2フロート(フロート)
32、42 第1ガイド部、第2ガイド部(ガイド部)
33、43 第1リードスイッチ、第2リードスイッチ(リードスイッチ)
35、45 マグネット
61 励磁コイル
62 第1接点
63 第2接点
64 接点

Claims (6)

  1. ドレン水を貯留するドレンタンク(12)と、
    前記ドレンタンクに貯留されたドレン水を排出するポンプ(2)と、
    前記ドレンタンク内のドレン水の水位が、予め定められた下限水位を超過しているときにONとなり、前記下限水位以下であるときにOFFとなる第1スイッチ(3)と、
    前記ドレンタンク内のドレン水の水位が、予め定められた上限水位を超過しているときにONとなり、前記上限水位以下であるときにOFFとなる第2スイッチ(4)と、
    前記ポンプへ通電するON状態と、前記通電を停止するOFF状態との間で状態変化が可能なリレー(6)と、を備え、
    前記リレー(6)は、
    前記第1スイッチ(3)がONとなり、前記第2スイッチ(4)がOFFとなる第1状態において前記OFF状態であり、
    前記第1状態の後に、前記第1スイッチ(3)及び第2スイッチ(4)が共にONとなる第2状態において前記ON状態となり、
    前記第2状態の後に、前記第2スイッチ(4)のみがOFFとなる第3状態において前記ON状態を維持し、
    前記第3状態の後に、前記第1スイッチ(3)もOFFとなる第4状態において前記OFF状態となる、ドレンポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のドレンポンプ装置において、
    前記第1スイッチ(3)及び第2スイッチ(4)が、それぞれ、
    前記ドレンタンク(12)に貯留されたドレン水の水位の変動に応じて上下動し、マグネット(35,45)が付設されたフロート(31,41)と、
    前記ドレン水の水位の上昇によって前記マグネットが接近可能な位置に配置され、前記マグネットの磁力が作用したときにONとなり、前記磁力が実質的に作用しないときにOFFとなるリードスイッチ(33,43)と、を備えるドレンポンプ装置。
  3. 請求項2に記載のドレンポンプ装置において、
    前記フロート(31,41)の上下動をガイドするガイド部(32,42)をさらに備え、
    前記フロート(31,41)は、前記ドレン水と接するフロート本体(311,411)と、該フロート本体から上方に突出する被ガイド部(312,412)とを含み、前記マグネット(35,45)は前記被ガイド部に搭載され、
    前記第1スイッチ(3)が有するフロートを第1フロート(31)とし、前記第2スイッチ(4)が有するフロートを第2フロート(41)とする場合、
    前記第1スイッチがONとなる状態における前記第1フロートのフロート本体の喫水線の高さをh1、前記第2スイッチがONとなる状態における前記第2フロートのフロート本体の喫水線の高さをh2とするとき、h2>h1であり、
    h1とh2とのデファレンシャルは、予め定められた前記第3状態を保持させる設定期間に応じて定められる、ドレンポンプ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のドレンポンプ装置において、
    前記ポンプ(2)は、駆動源としてポンプモータ(21)を備え、
    前記リレー(6)は、接点(63、64)及び励磁コイル(61)を含み、これらは、前記ポンプモータ(21)への通電経路(L3、L11)に前記第1スイッチ(3)を介して配置されて通電維持回路を構成し、
    前記通電維持回路は、
    前記第2状態において、前記接点(63、64)が閉となることで、前記ポンプモータ(21)への通電可能な状態となり、
    前記第3状態において、前記接点(63、64)を通した前記励磁コイル(61)への通電により、前記ポンプモータ(21)への通電を維持する、ドレンポンプ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のドレンポンプ装置において、
    前記ポンプ(2)は、駆動源としてポンプモータ(21)を備え、
    前記リレー(6)は、第1接点(62)、第2接点(63)及び励磁コイル(61)を備え、
    前記第1接点(62)は、前記ポンプモータ(21)に直列接続され、
    前記第1スイッチ(3)は、前記励磁コイル(61)に対する第1通電経路(L3)において前記第2接点(63)と直列接続され、
    前記第2スイッチ(4)は、前記励磁コイル(61)に対する第2通電経路(L4)を通して直接前記励磁コイルに接続されており、
    前記第2状態において、少なくとも前記第2通電経路(L4)を経由した前記励磁コイル(61)に対する通電によって、前記第1接点(62)及び前記第2接点(63)が閉となり、
    前記第3状態において、前記第1通電経路(L3)を経由した前記励磁コイル(61)に対する通電によって、前記第1接点(62)及び前記第2接点(63)が閉の状態が維持され、
    前記第4状態において、前記第1通電経路(L3)において前記第1スイッチ(3)がOFFになることに伴い前記励磁コイル(61)に対する通電が停止されることで、前記第1接点(62)及び前記第2接点(63)が開となる、ドレンポンプ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のドレンポンプ装置において、
    常時ONであり、前記ドレンタンク内のドレン水の水位が、予め定められた異常水位を超過しているときにOFFとなる第3スイッチ(5)と、
    前記第3スイッチがOFFとなると動作する異常報知リレー(7)と、
    をさらに備える、ドレンポンプ装置。
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