JP2016191410A - トラックローラベアリング - Google Patents

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晃 東海林
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Abstract

【課題】円滑な回転が長期にわたって維持され、これによりスリップの発生を効果的に抑制することができるトラックローラベアリングを提供する。
【解決手段】内輪10に樹脂ライナー30を介して外輪20が摺動回転可能に装着されたトラックローラベアリング1であって、外輪20の内周面22が摺動する樹脂ライナー30の外周面31に、外輪20の内周面22に接触しない溝32等の非接触部を形成して、外輪20の内周面22に対する樹脂ライナー30の摺動面積を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内輪と外輪とが樹脂ライナーを介して摺動回転可能に組み合わされたトラックローラベアリングに係り、特に高負荷下で好適に使用されるトラックローラベアリングに関する。
航空機の翼においては、翼の前縁部に前後方向に伸縮可能に設けられたスラットや、翼の後縁部に前後方向に伸縮可能に設けられたフラップに、トラックローラベアリングが適用される(特許文献1参照)。該文献1には、内輪(内側リング)に外輪(外側リング)が回転可能に支持され、内輪と外輪との間に自己潤滑性の樹脂ライナーを設けた構成のトラックローラベアリングが開示されている。同文献に記載のトラックローラベアリングは、接触するトラックに沿って外輪が回転することでスラットやフラップの往復移動を支持している。スラットやフラップは翼の揚力を増減させるものであるため、トラックローラベアリングには多大な負荷がかかる。
特開2009−137574号公報
上記特許文献1に開示されるようなトラックローラベアリングにあっては、ライナーの摺動面が摩耗し、摩耗によって生じる摩耗粉が摺動面に凝着する場合がある。このようにライナーの摩耗粉が摺動面に凝着すると、摺動面の径の増大により、外輪を回転させるために必要な回転トルクが上昇して外輪の転がり抵抗が高くなるという問題を招く。そしてこれにより外輪が円滑に回転しない状態となり、外輪が回転せずスリップが起こるという問題が生じる。また、外輪が大きな負荷を受けてトラックに圧接させられることよって外輪が摩耗し、スリップが起こる場合がある。上記スラットやフラップに適用されたトラックローラベアリングには多大な負荷がかかるため、上記問題が起こりやすい。しかし、安全上スリップの発生は回避される必要があり、より効果的なスリップ防止策が求められている。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、円滑な回転が長期にわたって維持され、これによりスリップの発生を効果的に抑制することができるトラックローラベアリングを提供することにある。
本発明のトラックローラベアリングは、内輪と、前記内輪と同心状に配置され、該内輪に対して相対回転可能な外輪と、少なくとも前記内輪の外周面または前記外輪の内周面のいずれか一方に形成された樹脂ライナーと、前記樹脂ライナーのライナー摺動面と摺動する対向面と、を備え、前記樹脂ライナーを形成した領域内に前記ライナー摺動面と前記対向面とが接触しない非接触部が形成されていることを特徴とする。
本発明のトラックローラベアリングは、内輪と外輪とが相対回転する際に、ライナー摺動面と、樹脂ライナーが被覆されていない相手側の対向面とが摺動する。本発明によれば、樹脂ライナーを形成した領域内にライナー摺動面と対向面とが接触しない非接触部が形成されることにより、該非接触部が形成されていない場合よりも相手側の対向面に対する樹脂ライナーの摺動面積が低減する。一方、樹脂ライナーが摩耗して生じる摩耗粉は非接触部に取り込まれ、ライナー摺動面に摩耗粉が凝着することが抑えられる。このため、トラックローラベアリング回転トルクの上昇が抑制される。また、樹脂ライナーの接触面圧が高くなるため樹脂ライナーの摩擦係数が低下して外輪の転がり抵抗が低減する。これらのことから円滑な回転が長期にわたって実現可能となり、結果としてスリップの発生が抑制される。
本発明の前記非接触部の形態は任意であるが、例えば、前記ライナーの摺動面の周方向または軸方向、もしくは該軸方向に対して斜めに延びる方向のうちの、少なくとも一方向に延びる溝である形態が挙げられる。また、前記非接触部としては、分散して形成された複数の凹部も挙げられる。また本発明では、前記非接触部が前記非接触部が、前記樹脂ライナーに覆われている形態を含む。さらに本発明では、前記非接触部が、前記樹脂ライナーに覆われておらず、かつ、該樹脂ライナーと前記内輪の外周面または前記外輪の内周面との境界と連続しているか、または該境界よりも前記樹脂ライナーの外周面から遠ざかっている面を含む形態も含む。
また、本発明では、前記非接触部は、軸方向と直交する平面に対して対称に形成されている形態を含む。本発明においては、内輪と外輪とが相対回転した際に、非接触部の形態によっては外輪に作用する軸方向の分力が生じる可能性がある。例えば非接触部が軸方向に交差して斜め方向に延びる1本の溝であった場合、その分力が生じる。そこで、複数の溝を軸方向と直交する平面に対して対称に形成すると、軸方向に発生する分力が相殺される。このため、外輪が軸方向にずれてトラックローラベアリングの回転が妨げられることが抑えられる。
本発明によれば、円滑な回転が長期にわたって維持され、これによりスリップの発生を効果的に抑制したトラックローラベアリングを提供することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るトラックローラベアリングの(a)全体縦断面図、(b)ライナーを示す拡大断面図である。 同トラックローラベアリングの分解斜視図である。 同トラックローラベアリングの内輪(樹脂ライナーの非接触部が周方向に延びる溝)の(a)側面図、および(b)斜視図である。 同トラックローラベアリングの内輪(樹脂ライナーの非接触部が軸方向に延びる溝)の(a)側面図、および(b)斜視図である。 非接触部である溝の深さの形態を示す断面図である。 非接触部の他の実施形態を示す内輪の側面図である。 非接触部が形成される樹脂ライナーが外輪側にある他の実施形態のトラックローラベアリングを示す(a)全体縦断面図、および(b)樹脂ライナーを示す拡大断面図である。 実施例で行った耐久試験の概略図である。
以下、図面を参照して本発明をトラックローラベアリングに適用した一実施形態を説明する。
[1]全体構成
図1は一実施形態に係るトラックローラベアリング1の縦断面図、図2はトラックローラベアリング1の分解斜視図である。トラックローラベアリング1は、ステンレス鋼等の金属からなる環状の内輪10および外輪20を備えている。内輪10と外輪20は、同心状に、かつ相対回転可能に組み込まれるが、この場合、内輪10の貫通孔19には図示せぬ固定シャフトが挿入され、内輪10はその固定シャフトに固定される。すなわち内輪10は固定側であり、外輪20は内輪10に対して回転可能に組み込まれた状態で使用される。なお、以下の説明で軸方向とは内輪10および外輪20の軸方向を意味し、周方向は内輪10および外輪20の周方向を意味する。
本実施形態のトラックローラベアリング1は、例えば往復移動可能に支持された可動部材に対し、軸方向を可動部材の往復移動方向に直交させて装着され、外輪20の外周面21がガイドレール状のトラックに接触するように使用される。その状態で、トラックローラベアリング1においては可動部材から負荷を受けながら可動部材の往復移動に追従して外輪20が往復回転し、これにより可動部材の往復移動をガイドする。可動部材としては、前述した航空機の翼に設けられるスラットやフラップが挙げられる。
内輪10の軸方向一端部(図1の左端部)には、径方向に突出する鍔部13が形成されている。また、内輪10の軸方向他端部(図1の右端部)には、小径部14が形成されている。小径部14にはワッシャ15が嵌合して固定されている。ワッシャ15と鍔部13との間に位置する内輪10の外周面11に、樹脂ライナー30を介して外輪20が回転可能に装着されている。樹脂ライナー30は、内輪10の外周面11から鍔部13の内側端面131にわたって形成されている。また、ワッシャ15の内側端面151にも樹脂ライナー30が形成されている。
外輪20の軸方向両端の外周部には、軸方向に突出する環状凸部23が形成されている。外輪20は内輪10の外周面11に樹脂ライナー30を介して回転可能に装着される。外輪20が回転する際に、外輪20の内周面22が樹脂ライナー30の外周面31に摺動する。トラックローラベアリング1の内部は、軸方向両端部に装着される一対のシールリング40によって封止される。シールリング40は、弾性変形した状態で、一端側は外輪20の環状凸部23と内輪10の鍔部13との間に装着され、他端側は外輪20の環状凸部23とワッシャ15との間に装着される。外輪20の環状凸部23の内周面には、シールリング40を着脱可能に保持する周溝232が形成されている。
上記構成のトラックローラベアリング1は、周溝232にシールリング40を保持した外輪20の貫通孔29に内輪10を挿入し、内輪10の小径部14にワッシャ15を嵌合して固定するといった手順で組み立てられる。
[2]ライナー
上記樹脂ライナー30は、内輪10の外周面11を固体潤滑剤としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含む自己潤滑性樹脂で被覆して形成される。そのような樹脂ライナー30の主成分となる樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等が挙げられるが、これらに限定されない。樹脂ライナー30の厚さは0.2〜0.3mm程度が望ましい。
本発明は、樹脂ライナー30の外周面(ライナー摺動面)31に、外輪20の内周面(対向面)22に接触しない非接触部が形成されていることを特徴とするものである。非接触部としては、図3に示す周方向に延びる溝32や、図4に示す軸方向に延びる溝33が挙げられる。なお、図1および図2では、周方向に延びる1本の溝32が樹脂ライナー30に形成されているものとしている。
図3に示す溝32は、この場合、樹脂ライナー30の軸方向中央に1本と、樹脂ライナー30の軸方向両端に1本ずつが形成されている。軸方向両端に形成された溝32は、軸方向中央のものより幅が狭い。なお、小径部14側の幅が狭い溝32は端面に開放しているが、上記ワッシャ15が小径部14に嵌合されることで溝となるため、溝32としている。本発明では周方向に延びる溝32の数はこのように1本に限定されない。溝32を複数形成する場合は、軸方向に等間隔に配置して負荷を均等に分散することが好ましい。図4に示す軸方向に延びる溝33は、周方向に等間隔をおいて複数形成されている。それら溝33は、小径部14側の端面に開放している。溝33の場合は少なくとも2本形成され、かつ、負荷を均等に分散させる観点から周方向に等間隔に配置されていることが好ましい。また、上記溝32,33を混在させてもよい。
溝32,33は、内輪10の外周面11の全面に樹脂ライナー30を形成した後に、樹脂ライナー30を切削加工等の手段で形成することができる。その場合、溝32,33の深さを樹脂ライナー30の厚さより小さくして非接触部も樹脂ライナー30に覆われるようにしてもよい(図5(a)参照)。また、樹脂ライナー30の溝形成部分を全て除去して非接触部が樹脂ライナー30に覆われないようにしてもよい。後者の場合は、溝32,33の底面が樹脂ライナー30と外周面11との境界と連続する形態(図5(b)参照)、または、外周面11の表層まで切削して溝深さを樹脂ライナー30の厚さより深くする形態、すなわち溝32,33の底面が樹脂ライナー30と外周面11との境界よりも外周面31から遠ざかっている形態(図5(c)参照)とすることができる。このように溝32,33の深さを適宜に選択可能とすることで、非接触部を切削等で形成するときに溝32,33の深さを高精度に決めなくてもよいので製造しやすくなる。
[3]実施形態の作用効果
上記トラックローラベアリング1は、前述のように往復移動可能に支持された可動部材に対し、軸方向をその可動部材の往復移動方向に直交させて装着され、外輪20の外周面21がガイドレール状のトラックに接触するように使用される。トラックローラベアリング1においては、可動部材の往復移動に追従して外輪20が回転し、これにより可動部材の往復移動をガイドする。外輪20が回転すると外輪20の内周面22が樹脂ライナー30の外周面31に摺動し、自己潤滑性を有する樹脂ライナー30の作用で外輪20は円滑に回転する。
上記トラックローラベアリング1は、樹脂ライナー30の外周面31すなわちライナー摺動面に、外輪20の内周面22に接触しない非接触部として溝32(33)が形成されている。このように非接触部が形成されることにより、非接触部が形成されていない場合よりも外輪20に対する樹脂ライナー30の摺動面積が低減する。一方、外輪20の内周面22が摺動すると、樹脂ライナー30の外周面31は摩耗し、摩耗粉が発生する。その摩耗粉は回転する外輪20によって溝32(33)内に取り込まれ、外輪20または樹脂ライナー30の摺動面に摩耗粉が凝着することが抑えられる。このため、負荷を受けた際において、外輪20を回転させるために必要な回転トルクの上昇が抑制される。また、樹脂ライナー30の接触面圧が上がるため摩擦係数が低下して外輪20の転がり抵抗が低減する。これらのことから、外輪20は大きな負荷下であっても長期にわたって円滑に回転することが可能となる。その結果、外輪20が回転せずスリップしてしまうという不具合の発生が抑制される。
[4]他の実施形態
上記実施形態では、本発明の非接触部の代表例として、樹脂ライナー30の外周面31の周方向に延びる溝32と、軸方向に延びる溝33を示した。本発明の非接触部の形態はこれらに限定されない。例えば、図6(a)に示すような樹脂ライナー30の外周面31に分散して形成された複数の凹部35が挙げられる。凹部35の平面形状は、例えば円形や楕円形など考えられるが、これらに限定されず任意に選択することができる。さらに、溝32,33の一方または双方と、上記凹部35を混在させてもよい。
また、図6(b)に示すような軸方向に対して斜め方向に延びる溝34を非接触部として採用することができる。図6(b)の実施形態においては溝34は2本形成され、2本の溝34は、内輪10の軸方向と直交する平面Pに対して対称に形成されている。2本の溝34は、それぞれ内輪10の外周面11内で閉じる軸方向に対して傾斜した周溝であるが、外周面11の両端に達する螺旋溝であってもよい。また、溝34の本数は2本に限定されない。
上記溝34を内輪10の軸方向と直交する平面Pに対して対称に形成する理由は、以下の通りである。すなわち、斜め方向に延びる溝34が例えば1本であった場合、その1本の溝34により、外輪20が回転すると軸方向に作用する分力が生じる可能性がある。その分力が生じると、外輪20は回転するにつれて内輪10またはワッシャ15の軸方向に押し付けられる。しかし、2本の溝34を対称的に形成するとそれぞれの溝で発生する分力が相殺され、外輪20に軸方向の力が作用することが抑えられる。外輪20が軸方向にずれると、外輪20またはワッシャ15が内輪10に押し付けられて回転トルクが大きくなるなどの不具合を招くが、そのような不具合の発生が抑えられるため、溝34を対称的に形成することは有効である。なお、溝34のような非接触部を対称的に形成することは、非接触部の形態が溝の場合に限らず、例えば図6(a)に示した複数の凹部35の場合でも有効である。
また、上記実施形態は、いずれも内輪10の外周面11に樹脂ライナー30を形成しているが、本発明の樹脂ライナー30は、内輪10の外周面11または外輪20の内周面22のいずれか一方に形成されているものとしている。したがって図7に示すように、外輪20の内周面22に樹脂ライナー30を形成し、この外輪20側の樹脂ライナー30に、溝32等の内輪10の外周面11と接触しない非接触部を形成した形態としてもよい。
[1]耐久試験
図1の構造のトラックローラにおいて図3および図4に示した各内輪を用いてそれぞれ実施例1および実施例2のトラックローラベアリングを得た。また、樹脂ライナーの外周面に非接触部を形成しないままとした以外は図1と同じ構成のトラックローラベアリングを作製し、これを比較例1とした。実施例1、2および比較例1のトラックローラベアリングについて、外輪にラジアル方向の荷重をかけながら往復回転させる耐久試験を行い、どの程度回転させた後に外輪がスリップするかを確認した。
耐久試験は、図8に示すように、トラックローラベアリングT間に軌道板Sを挟んで、ラジアル方向の荷重FによってトラックローラベアリングTを軌道板Sに押し付けながら軌道板Sを図面左右方向に往復移動させることで、トラックローラベアリングTの外輪を往復回転させる動作を連続的に行う試験である。トラックローラベアリングTに負荷するラジアル荷重を8.6kNとして外輪を30万回往復回転させる耐久試験を行い、外輪が軌道板S上でスリップするか否かを調べた。その結果を、表1に示す。
Figure 2016191410
表1によれば、比較例1のトラックローラベアリングは21万5千回転で外輪のスリップが発生した。これに対し本発明の実施例1、2のトラックローラベアリングは外輪が30万回転しても外輪のスリップは発生せず、回転可能な状態が維持された。したがって樹脂ライナーの外周面に非接触部を形成することでスリップの発生が長期にわたって防止されることが実証された。
本発明のトラックローラベアリングは、航空機の翼に設けられるスラットやフラップに好適である。
1…トラックローラベアリング
10…内輪
11…内輪の外周面
20…外輪
22…外輪の内周面(対向面)
30…樹脂ライナー
31…樹脂ライナーの外周面(ライナー摺動面)
32,33,34…溝(非接触部)
35……凹部(非接触部)
P…軸方向に直交する平面

Claims (6)

  1. 内輪と、
    前記内輪と同心状に配置され、該内輪に対して相対回転可能な外輪と、
    少なくとも前記内輪の外周面または前記外輪の内周面のいずれか一方に形成された樹脂ライナーと、
    前記樹脂ライナーのライナー摺動面と摺動する対向面と、を備え、
    前記樹脂ライナーを形成した領域内に前記ライナー摺動面と前記対向面とが接触しない非接触部が形成されていることを特徴とするトラックローラベアリング。
  2. 前記非接触部は、溝であることを特徴とする請求項1に記載のトラックローラベアリング。
  3. 前記非接触部は、分散して形成された複数の凹部であることを特徴とする請求項1に記載のトラックローラベアリング。
  4. 前記非接触部は、前記樹脂ライナーに覆われていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトラックローラベアリング。
  5. 前記非接触部は、前記樹脂ライナーに覆われておらず、かつ、該樹脂ライナーと前記内輪の外周面または前記外輪の内周面との境界と連続しているか、または該境界よりも前記樹脂ライナーの外周面から遠ざかっている面を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトラックローラベアリング。
  6. 前記非接触部は、軸方向と直交する平面に対して対称に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のトラックローラベアリング。
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