JP2016191385A - 扇風機および扇風機の羽根 - Google Patents

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Akihiko Kobayashi
昭彦 小林
彰 熊木
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彰 熊木
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Abstract

【課題】ガードとしての軽量化やコスト低減を図りつつ、ガード全体の強度を確保して、転倒時における安全性を高めた扇風機を提供する。【解決手段】本発明は、網状のファンガードを、前ガード22と後ガードに分割可能な構成とした扇風機である。前ガード22は骨部41や外周部42からなる金属のワイヤーとする一方で、後ガードは合成樹脂として構成し、前ガード22が内接するリブ部材23を後ガードの内側に嵌合させる。後ガードを合成樹脂製にすることで、ファンガードとしての軽量化やコスト低減を図ることができる。また、金属のワイヤーからなる前ガード22にリブ部材23を設け、このリブ部材23を後ガードの内側に嵌合させて、外力による後ガードの変形を防止する。【選択図】図7

Description

本発明は、回転する羽根によって風を発生させる扇風機および扇風機の羽根に関する。
従来の扇風機は、本体の転倒時などの安全性を確保するために、羽根と、その羽根を覆うガードとの間の距離を比較的広くすると共に、強度のある金属ワイヤーでガードを形成するのが主流であった。しかし、金属ワイヤーのガードでは、本体重量の軽減やコストを抑えた設計をすることができなかった。そこで特許文献1には、ガードを合成樹脂製とした扇風機が開示されている。
また従来の扇風機は、羽根を回転させて風を人に向けて送っており、例えば引用文献2には、広い範囲に均等な量の風を送り出すために、各々特定の傾斜角を有する複数の桟を、前ガードに備えた扇風機が開示されている。
特開2004−353628号公報 登録実用新案第3179335号公報
上述した従来の扇風機では、本体の転倒時に、回転する羽根が網状のガードに形成した隙間に入り込んで破損しないようにしなければならず、ガードを薄型化・小型化することができなかった。とりわけガードを合成樹脂製とした場合は、ガードそのものが金属ワイヤー製のものよりも変形しやすく、ガードの薄型化や小型化はさらに困難であった。
また、ガードを構成する前ガードと後ガードとの固定方法は、磁石を利用したものや、後ガードに前ガードをねじ込むものが知られている。しかし、本体の転倒時に後ガードから前ガードが外れやすく、清掃時や収納時に前ガードと後ガードとの分解が難しいなどの問題がある。
また、引用文献2に示す扇風機では、前ガードの桟形状に工夫がなされているものの、羽根やガードの形状は固定されており、羽根の回転速度を変えて風の強弱を変更することしかできない。つまり従来の扇風機は、風の強弱を切替えるだけで、広範囲に送る風、もしくは直線性の風の切換えはできず、人に対して広がる風と、部屋の循環に適した直進性のある遠くまで届くような風との切替えができないという問題がある。
さらに、従来の扇風機は送風のために軸流ファンを用いており、製造性がよく安価にするため、4枚羽根や、5枚羽根や、7枚羽根などの軸流ファンが多く使用されている。しかし、この種の軸流ファンでは風を軸方向にしか出すことができず、風を広げて送り出すことができないため、本体に設けた首振り機構を運転させて、広がりのある風を供給するしかなかった。
本発明の第1の目的は、ガードとしての軽量化やコスト低減を図りつつ、ガード全体の強度を確保して、転倒時における安全性を高めた扇風機を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、広がる風と直進性の風を切替えて送り出すことが可能な扇風機を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、首振り機構を用いずに、直進性のある風と広がりのある風を実現できる扇風機の羽根を提供することにある。
請求項1の発明は、羽根を覆う網状のガードを、前ガードと後ガードに分割可能な構成とした扇風機において、前記前ガードは金属のワイヤーとし、前記後ガードは合成樹脂として構成し、前記前ガードが内接するリブ部材を設け、前記後ガードの強度を確保するために、前記リブ部材が前記後ガードの内側に嵌合する構成を有している。
請求項2の発明は、前記リブ部材の一端に前記後ガードと嵌合するリブを設け、前記リブ部材の他端に、前記後ガードとの外れ防止のためのクリップを設けている。
請求項3の発明は、回転する羽根と、前記羽根を覆う網状のガードとを備えた扇風機において、前記ガードは、羽根の前面に対向する前ガードに桟を設け、前記桟の形状を、前記羽根の回転方向に対して順方向と逆方向に切替える切替え手段を備えている。
請求項4の発明は、駆動源の回転軸に取り付けられる回転ボスと、前記回転ボスを中心として、複数の翼を放射状に設けてなる軸流型の第1羽根部と、前記回転ボスを中心として、前記第1羽根部よりも直径が小さい斜流型或いは遠心型の第2羽根部とを備え、回転時には、前記第2羽根部により中心から斜め前方若しくは横方向に風を出し、前記第1羽根部により外周部から直進の風を出す構成となっている。
請求項5の発明は、前記第2羽根部の吸気口を開閉する開閉手段を備え、前記吸気口を閉じた場合には、前記羽根の全体から直進の風を出し、前記吸気口を開いた場合には、前記羽根の全体から広がる風を出す構成となっている。
請求項1の発明によれば、後ガードを合成樹脂製にすることで、ガードとしての軽量化やコスト低減を図ることができ、また、金属のワイヤーからなる前ガードにリブ部材を設け、このリブ部材を後ガードの内側に嵌合させて、外力による後ガードの変形を防止することで、ガード全体の強度を確保して、転倒時における安全性を高くすることができる。
請求項2の発明によれば、リブ部材に設けたリブを後ガードに嵌合させ、リブの反対側でクリップを用いてリブ部材と後ガードとを係止固定することで、転倒時に前ガードと後ガードとを容易に外れないようにすることができる。また、清掃時や収納時にクリップを操作して、後ガードとリブ部材との嵌合を解除するだけで、後ガードと前ガードとを容易に分解することができる。
請求項3の発明によれば、羽根の回転速度を変えて風の強弱を変更するのではなく、前ガードに設けた桟の形状を切替え手段によって切替えることで、桟の形状が羽根の回転方向に対して順方向に向いている場合は、前ガードで風を拡散して広がる風を送り出すことができ、また桟の形状が羽根の回転方向に対して逆方向に向いている場合は、前ガードから直進性の風を送り出すことが可能になる。従って、扇風機として広がる風と直進性の風を切替えて送り出すことが可能になる。
請求項4の発明によれば、扇風機の羽根として、形態の異なる2種類の羽根部を組み合わせることで、首振り機構をわざわざ用いなくても、直進性のある風と広がりのある風を一つの羽根で実現することが可能になる。
請求項5の発明によれば、開閉手段を用いて第2羽根部の吸気口を開閉することで、羽根の全体から直進性のある風と、広がりのある風の何れかを切替えて送り出すことができる。
本発明の第1実施例における扇風機本体の全体斜視図である。 同上、扇風機本体の正面図である。 同上、扇風機本体の右側面図である。 同上、扇風機本体の平面図である。 同上、送風部を傾けた状態の扇風機本体の右側面図である。 同上、扇風機本体の斜め前方から見て、後ガードから前ガードを外した状態の要部斜視図である。 同上、扇風機本体の斜め後方から見て、化粧蓋を含む前ガードとリブ部材の要部斜視図である。 同上、後ガード単体の正面から見た透視図である。 同上、化粧蓋を含む前ガード単体の正面から見た透視図である。 同上、リブ部材単体の背面から見た透視図である。 同上、後ガードとファンとの位置関係を示す要部の正面から見た透視図である。 同上、後ガードとファンとの位置関係を示す要部の正面から見た透視図である。 本発明の第2実施例における扇風機本体の正面図である。 同上、扇風機本体の右側面図である。 本実施例のファンガードを説明する要部の斜視図である。 本実施例において、ファンの回転方向に対する桟の形状の違いと、風速分布との関係を示したグラフである。 第2実施例の変形例として、前ガード組立て体を正面から見た図である。 同上、図17の前ガード組立て体を背面から見た図である。 同上、図17や図18とは異なる桟の形状で、前ガード組立て体を正面から見た図である。 同上、図19の前ガード組立て体を背面から見た図である。 本発明の第3実施例におけるファンの正面図である。 同上、ファンの背面図である。 同上、ファンの斜視図である。 同上、ファンを含む扇風機本体の要部縦断面図である。 同上、軸流羽根のファンについて、風の流れを線で示した図である。 同上、軸流羽根と斜流羽根のファンについて、風の流れを線で示した図である。 同上、軸流羽根のファンと、軸流羽根と斜流羽根のファンについて、羽根近傍の風の流れを解析した結果を矢印で示した図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明における扇風機の好ましい実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施例で同一の部分には同一の符号を付し、その共通する箇所の説明は重複を避けるため極力省略する。
図1〜図5は本発明の第1実施例における扇風機本体1の外観を示している。これらの各図において、2は室内の床面などに載置されるベース、3はベース2から上方に向かう支柱、4は風を送り出す羽根部としての送風部で、支柱3の上端部と送風部4との間には、送風部4を任意の方向に首振り運動させるための首振り装置6が装備される。ベース2は、その外形が平面視でほぼ円形をなす扁平状に形成され、前方上面には複数のキーやボタンによる操作体の他に、LEDなどの表示体を備えた操作パネル8が設けられる。また支柱3は、首振り装置6を含めた送風部4を昇降させる昇降装置をなすもので、ベース2の後方上面から垂直に延びる筒状の支柱基部11と、この支柱基部6の内側に上下摺動自在に組み付けられた摺動杆12とからなり、支柱基部11の上部後方に設けたロック釦13を、図示しない弾性体の付勢力に抗して押動することにより、支柱基部11と摺動杆12との係合が解除されて、送風部4や首振り装置6を支持する摺動杆12が、支柱基部11に対して上下に摺動するようになっている。なお、上記各図には示していないが、扇風機本体1には遠隔操作体としてのリモコン送信機を別体で備えており、これらの扇風機本体1とリモコン送信機とにより、本実施例における扇風機が構成される。
送風部4は、駆動源としてのモータに相当するDC(直流)ファンモータ15と、このDCファンモータ15により回転駆動される羽根としてのファン16と、ファン16を覆う網状のガードとしてのファンガード17とからなる。ファン16は、DCファンモータ15の前方に突出した回転軸(図示せず)に取付け固定され、複数の翼18を放射状に配置して構成される。また、送風部4のDCファンモータ15と首振り装置6の全体は、前側を開口した駆動部カバー19により覆われており、この駆動部カバー19の開口周縁にファンガード17が取り付けられる。本実施例では、特に送風部4の駆動源としてAC(交流)モータではなく、DCファンモータ15を採用しているので、このDCファンモータ15に供給するパルス駆動信号のデューティを制御することで、ファン16の回転数を任意に可変することができる。また、本実施例では図示しないが、送風部4の静音化対策として、DCファンモータ15とファン16との連結部分には、ゴムなどの弾性部材がダンパーとして設けられる。
次に、上述したファンガード17のより詳細な構成を、図6〜図10に基づき説明する。なお、図1〜図5に示す同一実施例の扇風機本体1とは、形状が異なる部位も認められるが、特に説明がない限り、同一符号では同一機能を有するものとみなす。
図6〜図10の各図において、ファンガード17は、駆動部カバー19の前部に取付け固定される後ガード21と、後ガード21の前面開口を塞ぐように配設される前ガード22と、前ガード22を保持した状態で、後ガード21に取付け固定される環形のリブ部材23とにより構成される。
後ガード21は、プラスチックなどの合成樹脂製で、ファン16の後面に対向する円形の基部24と、基部24の外周端から前方に延びており、ファン16の外周部に対向する中空円筒形の周縁部25とからなる。基部24は、その中心にDCファンモータ15の回転軸を挿通する孔26が設けられており、孔26を取り囲んで駆動部カバー19との位置決め部27が設けられている。位置決め部27には複数の孔が形成され、何れも図示しないが、駆動部カバー19の前面に突設した複数のピンを、位置決め部27の孔に差し込んだ状態で、孔26から前方に突出した駆動部カバー19の雄ねじ部に、別部品である締め付けリングを螺着することにより、駆動部カバー19に対して所定の位置で後ガード21を取付け固定できるようになっている。
基部24はさらに、後ガード21の正面方向から見て、位置決め部27の外周から周縁部25に向けて放射状に延びるように設けられ、互いに適宜間隔を有して配置される複数の骨部28と、各骨部28とほぼ垂直に交差するように配置される環形の当接部29と、当接部29の外周側にあって、各骨部28の外周端部を連結する環形の連結部30とを備えている。この中で、骨部28や当接部29は、板状,棒状または線状をなし、特に当接部29は、ファン16に対向する前面を、全体で凹凸のない平坦状に形成している。骨部28は正面から見て直線状ではなく、曲線状に形成されていても構わない。
周縁部25は、後ガード21の前端部を形成する環形の連結部31と、後ガード21の前後方向に沿って、その一端と他端が連結部30,31にそれぞれ連結して直線状に設けられ、互いに適宜間隔を有して配置される複数の骨部32とを備えている。また、周縁部25の一端と下端に相当する上端と下端には、それぞれ孔を有する上嵌合部33と下嵌合部34が設けられる。後ガード21の開口縁部に位置する連結部31の前端側には、後端側よりも肉薄な舌片35がほぼ全周に渡って形成される。また、連結部31の内面には、所定の間隔を有して複数の嵌合リブ36が突設される。
前ガード22は、ファン16の前面に対向して、その大部分が直線状の骨部41と、環形状の外周部42とからなる金属製のワイヤーを接合して構成され、後ガード21の正面方向から見て、前ガード22の中心部には、合成樹脂製の蓋43を取付けるための中空な円板44が設けられる。複数本の骨部41は、金属製の円板44の外周から、外周部42に向けて放射状に延びるように設けられ、互いに適宜間隔を有して配置される。
リブ部材23は、プラスチックなどの合成樹脂製で、後方に突出した仕切り壁45を共通の壁部として、仕切り壁45の外周側に形成した断面U字状の第1嵌入部46と、仕切り壁45の内周側に形成した断面L字状の第2嵌入部47を備えている。第1嵌入部46は、後ガード21の舌片35が嵌入可能な形状を有しており、前記嵌合リブ36に対応して仕切り壁45の適所には、第1嵌入部46に向けて突出する複数の受け部48が一体に形成される。この受け部48は、後ガード21の舌片35にリブ部材23の第1嵌入部46を押し込むようにして、リブ部材23を後ガード21に装着する途中で、後ガード21の内側に位置する嵌合リブ36に当接し、そこからさらに後ガード21側にリブ部材23を押し込むと、嵌合リブ36が受け部48を乗り越えて、リブ部材23が後ガード21の内側で嵌合するように構成されている。
一方、リブ部材23の第2嵌入部47は、後ガード21にリブ部材23を装着した時に、後ガード21の周縁部25よりも内周側で、前ガード22の外周部42に接して保持するように設けられており、前ガード22を第2嵌入部47に装着したときの抜け止め部として、仕切り壁45の適所には、第2嵌入部47に向けて複数の突起49が形成される。
その他、リブ部材23の上端には、後ガード21の上嵌合部33に嵌合可能なリブ51が、リブ部材23と一体的に設けられると共に、リブ部材23の下端には、後ガード21との外れ防止のために、後ガード21の下嵌合部34に嵌合可能なクリップ52が、リブ部材23と別部材で設けられる。クリップ52は、リブ部材23に形成れたヒンジ部53に回動自在に取付けられ、リブ部材23のリブ51を後ガード21の上嵌合部33に嵌合させた後、リブ部材23の第1嵌入部46に後ガード21の舌片35を完全に嵌入させた状態で、クリップ52を後ガード21の周縁部25に向けて回動操作することで、クリップ52を後ガード21の下嵌合部34に掛止できるようになっている。
次に、ファン16とファンガード17との位置関係について、図11や図12を参照して説明する。これらの各図において、本実施例のファン16は、DCファンモータ15の回転軸がその中心に取付け固定される回転ボス61と、プロペラ形状をなす軸流型の羽根部62として、回転ボス61を中心に放射状に配置される複数の翼18とにより構成される。各翼18は同一形状をなし、ファン16の回転方向Sに対して、翼18の前側外周には、風を切り始める鋭角状の前縁部63が形成される。そしてここでは特に、ファン16の先端部となる前縁部63の回転軌跡に一致するように、ファン16に対向して平坦面を有する当接部29が、後ガード21の基部24に設けられており、回転するファン16がどの位置にあっても、その前縁部63は当接部29の平坦面と向かい合っている。
そして、上記構成の扇風機では、操作パネル8や付属のリモコンを操作して、運転の開始を指示すると、DCファンモータ15への電力供給によってファン16が所定の回転方向Sに回転し、ファンガード17を通して送風部4から送風が行なわれる。この扇風機の運転中に、ベース2が床面から離れて扇風機本体1が転倒すると、送風部4に外力が加わって、DCファンモータ15と弾性部材68を介して連結されたファン16や、合成樹脂製の後ガード21が変形してたわんだりする。しかし、仮に回転するファン16が後ガード21に接触した場合でも、ファン16の先端部に相当する前縁部63は、どの位置にあっても後ガード21の基部24に設けられた当接部29の平坦面に当たって、隣り合う骨部28,28の間に形成された隙間には入り込まず、ファン16は破損しない。そのため、後ガード21を合成樹脂製とした場合であっても、ファン16とファンガード17との隙間をより狭くすることができ、扇風機本体1のファンガード17を薄型化および小型化することが可能になる。
次に、ファンガード17の分解および組立の手順について説明する。図1〜図5に示す扇風機の完成状態からファンガード17を分解するには、先ず、ヒンジ部53に枢着されるクリップ52を手動操作して手前側に起こし、リブ部材23の下側で、クリップ52と後ガード21の下嵌合部34との掛止状態を解除する。次いで、後ガード21の内側に突設した嵌合リブ36と、リブ部材23の仕切り壁45に設けた受け部48との嵌合を解除するために、ファンガード17の下側からリブ部材23を手前に引っ張るように力を加える。そして、リブ部材23の第1嵌入部46から後ガード21の舌片35が概ね離脱した時点で、リブ部材23に上向きの力を加えると、リブ部材23のリブ51と後ガード21の上嵌合部33との嵌合が外れ、前ガード22を装着したリブ部材23を後ガード21から分離させることが可能になる。そこからさらに、前ガード22の外周部42とリブ部材23の突起49との嵌合を解除するような力を加えることで、前ガード22とリブ部材23とを分離させることが可能になる。
一方、ファンガード17の組立時の手順は分解時と逆になる。先ず、リブ部材23の後側から、前ガード22の外周部42がリブ部材23の突起49を乗り越えるような力を前ガード22に加え、前ガード22をリブ部材23の第2嵌入部47に装着する。このときの金属製の前ガード22は、前ガード22よりも弾性に富む合成樹脂製のリブ部材23の補強部材として作用する。
次いで、リブ部材23の上側で、リブ部材23のリブ51と後ガード21の上嵌合部33とを嵌合させ、リブ部材23の上側から、リブ部材23の第1嵌入部46を後ガード21の舌片35に押し込むようにして、そのリブ部材23に力を加える。こうして、リブ部材23を後ガード21に装着する途中で、後ガード21の内側に設けた嵌合リブ36にリブ部材23の受け部48が当接するが、そこからさらにリブ部材23を後ガード21側に押し込むと、嵌合リブ36が受け部48を乗り越えて、リブ部材23が後ガード21の内側で嵌合する。そして、最後にクリップ52を後ガード21の周縁部25に向けて手動で回動操作するだけで、クリップ52が後ガード21の下嵌合部34に掛止され、前ガード22を含むリブ部材23が後ガード21から外れるのを簡単に防ぐことができる。
本実施例のファンガード17は、前ガード22を金属ワイヤー製とし、後ガード21を合成樹脂製としたことにより、ファンガード17として形状の自由度を高めつつ、軽量化やコスト低減を図っている。しかし、後ガード21は金属製のものよりも強度がなく、変形しやすいので、従来の磁石やねじ込みによる前ガード22との固定方法では、扇風機本体1の転倒時に後ガード21から前ガード22が簡単に外れてしまう。
そこで本実施例では、前ガード22の金属ワイヤー部である外周部42が内側に接して保持されるようなリブ部材23を設け、前ガード22により補強されたリブ部材23を、後ガード21の内側に嵌合させる。これにより、後ガード21の外側から力が加わった場合でも、リブ部材23を介して前ガード22が受け止めて、内側への変形を防止することができ、ファンガード17全体の強度を確保して、仮に扇風機本体1が転倒した場合でも、その安全性を高くすることが可能になる。
また上記構成では、後ガード21の上嵌合部33と嵌合するリブ51を、リブ部材23の上端に設ける一方で、後ガード21との外れ防止のためのクリップ52を、リブ部材23の下端に設けている。そのため、リブ部材23に設けたリブ51を後ガード21の上嵌合部33に嵌合させ、リブ51の反対側でクリップ52によりリブ部材23と後ガード21とを係止固定することができ、扇風機本体1の転倒時に、前ガード22を含むリブ部材23と後ガード21とを容易に外れないようにすることができる。また、清掃時や収納時などにクリップ52を操作すれば、後ガード21とリブ部材23との嵌合を簡単に解除でき、後ガード21と前ガード22とを容易に分解することができる。
さらにファンガード17は、後ガード21の周縁部25の開口端に、他の部位よりも肉薄な舌片35を形成し、リブ部材23に形成した断面U字状の第1嵌入部46に後ガード21の舌片35を嵌合させることで、リブ部材23を後ガード21に装着する構成となっている。そのため、後ガード21の中で特に変形しやすい円筒状の周縁部25を、第1嵌入部46と舌片35との嵌合により効果的に補強でき、しかも後ガード21の周縁部25の外周面とリブ部材23の外周面とを面一にして、デザイン性を高めたファンガード17を提供できる。
以上のように本実施例では、回転する羽根としてのファン16と、そのファン16を覆う網状の隙間を有するガードとしてのファンガード17とを、扇風機本体1に備えた扇風機において、ファンガード17は、ファン16の先端部に位置する前縁部63の回転軌跡に対向する箇所の全周に、平坦面を有する当接部29を設けている。
この場合、転倒時にファン16やファンガード17の後ガード21がたわみ変形して、ファンガード17にファン16が接触することがあっても、回転するファン16の先端はどの位置でも、当接部29に形成した平坦面に当接するので、ファンガード17の骨部28,28の間に形成される隙間にファン16が入り込むことはなく、ファン16は破損しない。したがって、ファン16とファンガード17との隙間が狭くてもファン16は破損せず、ファンガード17を薄型化および小型化することが可能になる。
また本実施例では、ファン16を覆う網状のファンガード17を、前ガード22と後ガード21に分割可能な構成とした扇風機において、前ガード22は骨部41や外周部42からなる金属のワイヤーとする一方で、後ガード21は合成樹脂として構成し、前ガード22が内接するリブ部材23を設け、後ガード21の強度を確保するために、リブ部材23が後ガード21の内側に嵌合する構成となっている。
この場合、後ガード21を合成樹脂製にすることで、ファンガード17としての軽量化やコスト低減を図ることができ、また、金属のワイヤーからなる前ガード22にリブ部材23を設け、このリブ部材23を後ガード21の内側に嵌合させて、外力による後ガード21の変形を防止することで、ファンガード17全体の強度を確保して、扇風機本体1の転倒時における安全性を高くすることができる。
さらに本実施例では、リブ部材23の一端である上端に後ガード21と嵌合するリブ51を設け、リブ部材23の他端に、後ガード21との外れ防止のためのクリップ52を設けている。
この場合、リブ部材23に設けたリブ51を後ガード21に嵌合させ、リブ51の反対側でクリップ52を用いてリブ部材23と後ガード51とを係止固定することで、扇風機本体1の転倒時に前ガード22と後ガード21とを容易に外れないようにすることができる。また、清掃時や収納時にクリップ52を回動操作して、後ガード21とリブ部材23との嵌合を解除するだけで、前ガード22と後ガード21とを容易に分解することができる。
図13〜図15は本発明の第2実施例における扇風機本体71の外観を示している。ここでは、第1実施例のリブ部材23に代わる合成樹脂製の送風切替えユニット72が設けられ、この送風切替えユニット72に第1実施例で説明した金属製の前ガード22を装着して構成される前ガード組立て体73が、後ガード21の前端開口に対してリバーシブルに着脱可能に設けられている。そして、前ガード組立て体73と後ガード21とにより、ガードとなるファンガード74が構成される。また、後ガード21の周縁部25に形成された骨部32は、ファンガード74の前後方向ではなく周方向に沿って、それぞれ適宜間隔を有して配置される。その他の構成は、第1実施例の扇風機本体1と共通している。
送風切替えユニット72は、前ガード22の外周部42を嵌合保持する中空円形の外周枠75と、外周枠75の中心に位置し、前ガード22の円板44に取付けられる円形基部76と、前ガード22の骨部41に対向し、円形基部76の外周から外周枠75に向けて、渦巻き状の隙間を形成するように配置された複数の曲線形の桟77とにより構成される。従って、本実施例における前ガードとは、実質的に前ガード22や桟77を含む前ガード組立て体73となる。
そして本実施例では、操作パネル8や付属のリモコンを操作して、運転の開始を指示すると、DCファンモータ15への電力供給によってファン16が所定の回転方向Sに回転し、後ガード21を通してファン16の後方から吸い込まれた風が、ファン16の軸方向に沿って前方に流れ、前ガード組立て体73を通して送風部4から送風が行なわれる。
この場合、図15に示すように、桟77の基端から外周に向けた曲線形状が、ファン16の回転方向Sに対して逆方向となるように、前ガード組立て体73を後ガード21に装着すると、ファン16から前ガード組立て体73に向けて送り出された風が、桟77,77の間を通過する際にさほど拡散しなくなり、前ガード22の隙間を通して前ガード組立て体73の前方から直進性を有する風を送り出すことができる。一方、桟77の基端から外周に向けた曲線形状が、ファン16の回転方向Sに対して順方向となるように、前ガード組立て体73を後ガード21に装着すると、桟77,77の間を通過する際に拡がって、前ガード22の隙間を通して前ガード組立て体73の前方から拡散した風を送り出すことができる。つまりここでは、後ガード21に対して前ガード組立て体73をリバーシブルに着脱可能にする手段が、桟77の形状をファン16の回転方向Sに対して順方向と逆方向に切替える切替え手段として設けられている。
図16は、前ガード組立て体73に設けた渦巻き状リブとしての桟77の形状を、ファン16の回転方向Sに対して順方向に向けた「渦巻き右方向(ファン回転方向)」の場合と、ファン16の回転方向Sに対して順方向に向けた「渦巻き右方向(ファン回転逆方向)」の場合に、扇風機本体1の前方60cmで、ファン16の中心からの測定距離で風速がどのように分布しているのかをグラフで示している。この測定結果から、「渦巻き右方向(ファン回転方向)」の場合には、「渦巻き右方向(ファン回転逆方向)」の場合よりも、風が拡散して送り出されているのがわかる。
また、図17〜図20は、別な変形例の前ガード組立て体73を示している。ここでの前ガード組立て体73は、桟77の形状をファン16の回転方向Sに対して順方向と逆方向に切替える切替え手段として、各桟77の基端と先端が、それぞれ円形基部76と外周枠75に回動自在に取付けられていると共に、蓋43と円形基部76が同軸で回動可能に取付けられており、蓋43を回動操作するのに伴い、桟77の曲線形状が変化するように構成されている。
そしてこの変形例では、図17や図18に示すように、桟77の基端から外周に向けた曲線形状が、ファン16の回転方向Sに対して順方向となるように、蓋43を手動で回動操作すると、ファン16から前ガード組立て体73に向けて送り出された風が、桟77,77の間を通過する際に拡がって、前ガード22の隙間を通して前ガード組立て体73の前方から拡散した風を送り出すことができる。一方、図19や図20に示すように、桟77の基端から外周に向けた曲線形状が、ファン16の回転方向Sに対して逆方向となるように、蓋43を手動で回動操作すると、ファン16から前ガード組立て体73に向けて送り出された風が、桟77,77の間を通過する際にさほど拡散しなくなり、前ガード22の隙間を通して前ガード組立て体73の前方から直進性を有する風を送り出すことができる。また、このような風の切替えは、ファンガード74の外側から蓋43を操作するだけで可能になるため、後ガード21から前ガード組立て体73を着脱する手間も省ける。
以上のように本実施例では、回転するファン16と、ファン16を覆う網状のガードであるファンガード74とを備えた扇風機において、ファンガード74は、ファン16の前面に対向して配置される前ガード組立て体73に複数の同一形状の桟77を設けており、桟77の曲線形状を、ファン16の回転方向Sに対して順方向と逆方向に切替える切替え手段を備えている。
この場合、ファン16の回転速度を変えて風の強弱を変更するのではなく、前ガード組立て体73に設けた桟の形状を切替え手段によって切替えることで、桟77の形状がファン16の回転方向Sに対して順方向に向いている場合は、前ガード組立て体73で風を拡散して広がる風を送り出すことができ、また桟77の形状がファン16の回転方向Sに対して逆方向に向いている場合は、前ガード組立て体73から直進性の風を送り出すことが可能になる。従って、扇風機として広がる風と直進性の風を切替えて送り出すことが可能になる。
図21〜図23は、本発明の第3実施例におけるファン81の外観を示している。ここでのファン81は、第1実施例で説明した羽根部62を軸流型の第1羽根部とし、これとは別な斜流型の第2羽根部として、羽根部62よりも直径の小さな羽根部82を組み合わせた構成を有している。回転ボス61の中心には、DCファンモータ15の回転軸15A(図24を参照)と連結する金属製の連結部83が、ゴム製のダンパーとなる弾性部材84を介してファン81に取付け固定される。また、連結部83を取り囲むようにして、回転ボス61には複数の風洞85を有する羽根部82が配設される。
羽根部82の各風洞85は何れも同一形状で、回転ボス61の後面に吸気口86を有すると共に、回転ボス61の前面に排気口87を有し、吸気口86よりも排気口87がファン81の外周側に、且つファン81の回転方向Sに対して逆方向に配置されている。また、隣り合う風洞85,85を区画する翼88は、ファン81の回転方向Sに対して順方向に膨出しているのに対し、プロペラ形状をなす羽根部62の翼18は、ファン81の回転方向Sに対して逆方向に膨出している。ここでの羽根部82は、軸方向に吸い込んだ空気を斜め前方に送り出す斜流型ファンの形態を有するが、軸方向に吸い込んだ空気を横方向(遠心方向)に送り出す遠心型ファンの形態を有していてもよい。
図24は、上述したファン81を含む扇風機本体91の要部の縦断面図である。同図において、駆動部カバー19の前面と後面は、送風部4のファン81の後方から羽根部82の吸気口86に空気を取り入れるための通気口92,93がそれぞれ設けられる。また94は、羽根部82の吸気口86を開閉するために、この吸気口86に対向して配置された通気孔92の開閉を切替える開閉手段としてのシャッターである。このシャッター94は、手動もしくは電動で動作が可能であり、本実施例では駆動部カバー19の内部で移動可能に設けられているが、吸気口86への空気の進入を可能にし、または遮断するものであれば、どのような構造でどの位置に設けられていても構わない。ここでは、斜流型の送風部82が駆動部カバー19の前面に対向して配置される一方で、軸流型の送風部62は駆動部カバー19の外方に配置される。その他、95はDCファンモータ15の回転軸15Aに螺着して、ファン81を回転軸15Aに取付け固定されるスピンナーである。
そして本実施例では、操作パネル8や付属のリモコンを操作して、運転の開始を指示すると、DCファンモータ15への電力供給によってファン81が所定の回転方向Sに回転し、ファン81の後方から羽根部62に吸い込まれた風が、ファン81の軸方向に沿って前方に流れ、直進性のある風が羽根部62から送り出される。
ここで、通気口92を開放する位置にシャッター94が移動していると、図24の白抜き矢印で示したように、ファン81の回転に伴って、通気口93から駆動部カバー19の内部を通り、別な通気口92から羽根部82の後方に形成された吸気口86へ向かう風の流れが、扇風機本体1の内部で形成される。これにより、羽根部82の吸気口86に吸い込まれた風は風洞85を通過し、ファン81の軸方向に対して斜め前方に流れ、羽根部62の排気口87から送り出され、羽根部62から送り出される風とぶつかって、広がりのある風を扇風機本体1の正面から提供することが可能になる。
それに対して、通気口92を閉じる位置にシャッター94が移動していると、図24の白抜き矢印で示した風の流れが遮断され、ファン81の羽根部62から直線性のある風だけが送り出される。したがって、シャッター94の切替え動作により、通気口92ひいては羽根部82の吸気口86を閉じた場合には、ファン81の全体から直進性のある風が送り出され、羽根部82の吸気口86を開いた場合には、ファン81の全体から横方向に広がる風を送り出すことができる。
図25は、第1実施例や第2実施例で説明した軸流型の羽根部62だけを有する軸流羽根のファン16について、当該ファン16からの風の流れを線で示している。また図26は、本実施例で説明した軸流型と斜流型の羽根部62,82を組み合わせた軸流羽根と斜流羽根のファン81について、当該ファン81からの風の流れを線で示している。
図25と図26を比較すると、図25に示すファン16は、その前面から直進性の強い風が送り出されていて、風の広がりはさほど認められないのに対し、図26に示すファン81は、その前面から比較的広がりのある風が送り出されているのがわかる。
図27は、実施例のファン81では、上述した軸流羽根のファン16と、軸流羽根と斜流羽根のファン81について、羽根近傍の風の流れと向きを矢印で示したものである。同図において、特に点線で囲んだ部分に着目すると、軸流羽根のファン16では、軸流型の羽根部62の中心部を通過した風が、ファン16の中心方向に向かって流れているため、ファン16の全体から直進性のある風が送り出されている。一方、軸流羽根と斜流羽根を有するファン81では、斜流型の羽根部82から吐出する風が、その外周に位置する軸流型の羽根部62からの風とぶつかり、ファン81の全体からワイドに広がる風が送り出されている。
以上のように、本実施例における扇風機の羽根としてのファン81は、駆動源であるモータ15の回転軸15Aに取り付けられる回転ボス61と、その回転ボス61を中心として、複数の翼18を放射状に設けてなる軸流型の第1羽根部としての羽根部62と、回転ボス61を中心として、前記第1羽根部よりも直径が小さい斜流型或いは遠心型の第2羽根部としての羽根部82とを備え、ファン81の回転時には、羽根部82によりファン81の中心から斜め前方若しくは横方向に風を出し、羽根部62によりファン81の外周部から直進の風を出す構成となっている。
この場合、扇風機のファン81として、形態の異なる2種類の羽根部62,82を組み合わせることで、首振り機構となる首振り装置6をわざわざ用いなくても、直進性のある風と広がりのある風を一つのファン81で実現することが可能になる。
また本実施例のファン81は、羽根部82の吸気口86を開閉する開閉手段としてシャッター94を備え、吸気口86を閉じた場合には、ファン81の全体から直進の風を出し、吸気口86を開いた場合には、ファン81の全体から広がる風を出す構成となっている。
この場合、シャッター94を用いて羽根部82の吸気口86を開閉することで、ファン81の全体から直進性のある風と、広がりのある風の何れかを切替えて送り出すことができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば各実施例における技術的な特徴を適宜組み合わせた扇風機としてもよい。また、図示したファン16,81やファンガード17,74の形状はあくまでも一例で、同様の作用効果が発揮されるならば、適宜形状変更を行なっても構わない。
15 DCファンモータ(駆動源)
16,81 ファン(羽根)
17,74 ファンガード(ガード)
18 翼
21 後ガード
22 前ガード
23 リブ部材
51 リブ
52 クリップ
61 回転ボス
62 羽根部(第1羽根部)
73 前ガード組立て体(前ガード)
77 桟
82 羽根部(第2羽根部)
86 吸気口
94 シャッター(開閉手段)

Claims (5)

  1. 羽根を覆う網状のガードを、前ガードと後ガードに分割可能な構成とした扇風機において、
    前記前ガードは金属のワイヤーとし、前記後ガードは合成樹脂として構成し、
    前記前ガードが内接するリブ部材を設け、
    前記後ガードの強度を確保するために、前記リブ部材が前記後ガードの内側に嵌合することを特徴とする扇風機。
  2. 前記リブ部材の一端に前記後ガードと嵌合するリブを設け、
    前記リブ部材の他端に、前記後ガードとの外れ防止のためのクリップを設けたことを特徴とする請求項1記載の扇風機。
  3. 回転する羽根と、前記羽根を覆う網状のガードとを備えた扇風機において、
    前記ガードは、羽根の前面に対向する前ガードに桟を設け、
    前記桟の形状を、前記羽根の回転方向に対して順方向と逆方向に切替える切替え手段を備えたことを特徴とする扇風機。
  4. 駆動源の回転軸に取り付けられる回転ボスと、
    前記回転ボスを中心として、複数の翼を放射状に設けてなる軸流型の第1羽根部と、
    前記回転ボスを中心として、前記第1羽根部よりも直径が小さい斜流型或いは遠心型の第2羽根部とを備え、
    回転時には、前記第2羽根部により中心から斜め前方若しくは横方向に風を出し、前記第1羽根部により外周部から直進の風を出す構成としたことを特徴とする扇風機の羽根。
  5. 前記第2羽根部の吸気口を開閉する開閉手段を備え、
    前記吸気口を閉じた場合には、前記羽根の全体から直進の風を出し、前記吸気口を開いた場合には、前記羽根の全体から広がる風を出す構成としたことを特徴とする請求項4記載の扇風機の羽根。
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