JP2019143610A - 扇風機 - Google Patents

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小林 昭彦
Akihiko Kobayashi
昭彦 小林
敏弘 大滝
Toshihiro Otaki
敏弘 大滝
川口 弘昭
Hiroaki Kawaguchi
弘昭 川口
彰 熊木
Akira Kumaki
彰 熊木
一也 三宅
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Abstract

【課題】特に蚊などの害虫を効果的に防除する扇風機を提供する。【解決手段】扇風機本体1は、内部に害虫防除用の薬剤を入れて回転することにより薬剤を拡散させるカートリッジ53を設置可能であり、風を送り出すファン22の回転の軸である回転軸52に、カートリッジ53を取付けるアタッチメント54を設けて構成される。回転軸52が回転することに伴い、ファン22に加えて、アタッチメント54およびカートリッジ53が回転し、カードリッジ53の回転により、カートリッジ53自身に遠心力が発生して、カートリッジ53内部の薬剤を放射状に360°拡散する。そして放射状に拡散された薬剤がファン22からの風と合流して、この風と共に送風部13の前方に拡散するため、薬剤がファン22からの風の全体と合流でき、広範囲においてこの薬剤の効果を得ることができ、特に蚊などの害虫を効果的に防除することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば蚊などの害虫防除用の薬剤を風と共に拡散する扇風機に関する。
この種の扇風機として、例えば特許文献1には、ピレスロイド系の薬剤を含ませた素材を内部に入れた蚊取りフィルターをフロントガードの中央部に位置して配置され、ファンからの風により薬品を周囲に拡散するものが開示されている。しかしながら、扇風機はファンを回転させて送風気流を発生させる構造のため、フロントガードの中央部はファンから発生する送風気流の風力が若干弱く、薬剤が周囲に広く拡散されなかった。そこで特許文献2には、前面ガードにおける中央域と外周域の中間にある中間域に揮発性物質放散用容器を取付け、風力が若干強い中間域の風により揮発性物質を周囲に拡散するものが開示されている。
特開2006−207522号公報 特開2006−325454号公報
近年、デング熱など蚊が媒介する感染症が注目されているが、扇風機などの風を人に当てることで蚊の対策になることが知られている。そのため、特にアウトドアで扇風機を使用する機会が増加しているが、さらに効果的に蚊の対策をした扇風機の開発が望まれていた。しかしながら、特許文献2の扇風機は、容器にファンからの風を当てて揮発性物質を周囲に拡散する構成を採用しており、最初は容器に当たる風にのみ揮発性物質が合流し、そこから揮発性物質が拡散するため、やはり揮発性物質が周囲に広く拡散されず、効果的な蚊の対策ができなかった。また、特にアウトドアで扇風機を使用する際に、蚊取り機能のみの動作を行なわせることができず、結局、別に蚊取り線香を必要としていた。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、特に蚊などの害虫を効果的に防除する扇風機を提供することを第1の目的とする。
また、蚊取り機能のみの動作を行なわせることができる扇風機を提供することを第2の目的とする。
また、屋外でも使用できる扇風機を提供することを第3の目的とする。
本発明の扇風機は、内部に害虫防除用の薬剤を入れて回転することにより前記薬剤を拡散させる容器を、設置可能な扇風機であって、風を送り出すファンの回転軸に前記容器を取付けるアタッチメントを設けたことを特徴とする。
また本発明の扇風機は、内部に害虫防除用の薬剤を入れて回転することにより前記薬剤を拡散させる容器を、設置可能な扇風機であって、床面や机上に載置されるベースに、前記容器を取付けて所定の速度で回転させるモータを設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、回転軸が回転することに伴い、ファンに加えて、アタッチメントおよび容器が回転し、容器の回転により、容器自身に遠心力が発生して、容器内部の薬剤を放射状に360°拡散する。そして放射状に拡散された薬剤がファンからの風と合流して、この風と共に扇風機の送風部の前方に拡散するため、薬剤がファンからの風の全体と合流でき、広範囲においてこの薬剤の効果を得ることができ、害虫を効果的に防除することができる。
請求項2の発明によれば、アタッチメントを取付けるだけで容器の設置可能な扇風機になる。
請求項3の発明によれば、広がりのある風を扇風機の正面に提供する。そのため、この広がりのある風と合流した薬剤も同様に扇風機の正面に拡散され、さらに広範囲においてこの薬剤の効果を得ることができ、害虫を効果的に防除することができる。
請求項4の発明によれば、容器の回転速度と回転数を検出でき、また異なる重み付けをすることで、回転速度や回転数により薬剤の拡散量が異なる容器の交換の時期をより適切に知ることができる。
請求項5の発明によれば、ファンとは別に、モータを独立して動作させることができ、扇風機の風量に影響されず一定の蚊取り性能を発揮させることができる。また扇風機に蚊取り機能のみの動作を行なわせることができる。
請求項6の発明によれば、モータの回転速度はユーザによらず所定の速度であり、薬剤の拡散量が略一定であるので、このように構成することで容器の交換の時期を適切に知ることができる。
請求項7の発明によれば、コンセントの無い場所でも扇風機を運転でき、屋外でも扇風機を使用できる。
本発明の第1実施例における扇風機の全体斜視図である。 同上、扇風機の正面図である。 同上、扇風機の右側面図である。 同上、扇風機の平面図である。 同上、送風部を傾けた状態の扇風機の右側面図である。 同上、送風部の分解斜視図である。 同上、アタッチメントの斜視図である。 同上、アタッチメントおよびカートリッジを取付けた状態で、前ガードを取り外した送風部を示す図である。 同上、ファンの正面図である。 同上、ファンの背面図である。 同上、ファンの斜視図である。 同上、ファンを含む扇風機本体の要部縦断面図である。 同上、ファンからの風の方向を示す図である。 同上、主な電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施例における扇風機のベースの斜視図である。 同上、開状態のカートリッジ収納部の斜視図である。 同上、開状態のカートリッジ収納部の側面図である。 同上、主な電気的構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明における扇風機の好ましい実施例を説明する。なお、以下に示す各実施例で、共通する箇所には共通する符号を付し、共通する部分の説明は重複を避けるため極力省略する。
図1〜図5は、本発明の第1実施例における扇風機本体1の外観を示している。これらの各図において、送風を行なうための扇風機本体1は、室内の床面や室外に設置された机の上などに載置されるベース11と、ベース11から上方に向かう支柱12と、風を送り出す送風部13と、送風部13を任意の方向に首振り運動させるための首振り装置14と、を主な構成要素としている。支柱12の上端部には送風部13が設けられ、送風部13の後部には首振り装置14が設けられる。ベース11と支柱12は、扇風機本体1のスタンドとなる支持基体15を構成し、この支持基体15により、送風部13および首振り装置14が床面または机の上面より所定の高さに支持される。
基台となる樹脂製のベース11は、扇風機本体1が容易に倒れないように、その外形が平面視でほぼ円形をなす扁平状に形成される。またベース11には、扇風機本体1の各部へ給電するためのバッテリおよびこのバッテリの充電・放電ユニットからなる電源部5が設けられ、この電源部5へ給電するための電源プラグ付きコード16が、電源部5に着脱自在に設けられる。そのため、コンセントの無い場所でも扇風機本体1を運転でき、屋外でも扇風機本体1を使用できる。
本実施例の電源部5のバッテリはリチウムイオンポリマーバッテリであり、扇風機本体1の軽量化かつパワフル運転を可能にしている。ベース部11の上面前方には、複数のキーやボタンによる操作部の他に、LEDなどの表示部を備えた操作パネル17が設けられる。
支持部となる支柱12は、首振り装置14および送風部13を昇降可能にする昇降装置をなすもので、ベース11の上面から垂直に延びる筒状の支柱基部18と、この支柱基部18の内側に上下摺動自在に組み付けられた摺動杆19からなり、支持基部18の上部後方に設けたロック釦20を、図示しない弾性体の付勢力に抗して押動することにより、支柱基部18と摺動杆19との係合が解除されて、送風部13や首振り装置14を支持する摺動杆19が、支柱基部18に対して上下に摺動するように構成される。
送風部13は、駆動源としてのモータに相当するDC(直流)ファンモータ21と、このDCファンモータ21により回転駆動されるファン22と、ファン22を囲む通気可能な網状のガードとしてのファンガード23とからなる。ファン22は、DCファンモータ21の前方に突出した回転軸52(図6参照)に取付け固定され、複数の翼24を放射状に配置して構成される。本実施例の翼24の数は7枚であり、羽根の枚数が増えることで1回の回転で切り出す風の量が増え、きめ細やかになって、優しい風を発生させることができる。また、送風部13のDCファンモータ21と首振り装置14の全体は、前側を開口した駆動部カバー25により覆われており、この駆動部カバー25の開口周縁にファンガード23が取付けられる。上述のように、本実施例ではDCファンモータ21を採用しているため、DCファンモータ21に供給するパルス駆動信号のデューティを制御することで、ファン22の回転数を任意に可変することができる。
ファンガード23は、送風部13からの送風を行なっているときに、回転するファン22に指などが触れないように、ファン22全体を囲むガードとして設けられるもので、ここでは駆動部カバー25の前部に取付け固定される後ガード27と、後ガード27の前面開口を塞ぐように配設される前ガード28とにより構成される。またファンガード23は、送風部13による送風を極力妨げないように、ファンガード23の全体に多数の通気孔29を有して形成される。
ファンガード23の側面部および後面部となる後ガード27は合成樹脂製であり、ファン22の後面に対向する円形の基部31と、基部31の外周端から前方に延びており、ファン22の外周部に対向する中空円筒形の周縁部32と、を主な構成要素としている。基部31は、その中心にDCファンモータ21の回転軸52を挿通する孔55(図6参照)が設けられ、駆動カバー25に対して所定の位置に取付け固定される。周縁部32は、基部31の外側端部よりファンガード23の前方向に延びて形成され、その前端部には前ガード28の外周部と連結する環状の連結部33が一体的に形成される。
ファンガード23の前面部となる前ガード28は、ファンガード23の中心部に配置され、環状部41および円板部42を有するカートリッジ収納部2と、環状部41の外周側に金属製のワイヤーを接合して構成される前ガード基材36と、合成樹脂製で、前ガード基材36の外周部を取り囲むように装着される環状のリブ部材37と、を主な構成要素とする。カートリッジ収納部2の環状部41および円板部42は、DCファンモータ21の回転軸52の延長線上に位置しており、前ガード基材36は、環状部41から半径方向に延びる複数本の放射状ワイヤーと、その放射状ワイヤーの外端どうしを連結した環状ワイヤーとを組み合わせて構成される。前ガード28の外周部をなすリブ部材37は、後ガード27の前面開口を前ガード28が塞ぐように、後ガード27の連結部33に嵌合して着脱自在に取り付けられる。
43は、ベース11の前側部に設けられ、リモコン3(図14参照)からの赤外線信号を受信する受光部である。扇風機本体1の例えばベース11内部には、CPU(Central Processing Unit)やメモリなどを含む制御部44が組み込まれており、制御部44がメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、受光部43で受信したリモコン3からの赤外線信号や、操作パネル17の操作部からの操作信号を受けて、扇風機本体1の各部、すなわち、操作パネル17の表示部や、送風部13のDCファンモータ21や、首振り装置14の駆動源となる首振り用モータ92(図14参照)に制御信号を送出して、これらを適切に制御する構成となっている。
首振り装置14は、扇風機本体1に対して送風部13を左右の水平方向だけでなく、上下の垂直(俯仰)方向にも単独もしくは両方で揺動させることができる。図5は、送風部13を上方向に揺動させたときの状態を示している。こうした送風部13に対する左右の首振り運動のオン・オフや、上下の首振り運動のオン・オフは、上述のリモコン3の操作や、操作パネル17の操作部からの手動操作でそれぞれ切替できるようになっている。
図6は、本実施例の送風部13の分解斜視図である。同図において51は、DCファンモータ21の回転軸52に螺着して、ファン22を回転軸52に取付け固定する取付スピナーである。また53は、内部に例えばメトフルトリンなどの害虫防除用の揮発性の薬剤を入れた円板状または円柱状のカートリッジであり、カードリッジ53が回転することにより、カートリッジ53自身に遠心力が発生し、薬剤を効率よく放射状に360°拡散できるように構成される。なお本実施例では、カートリッジ53の上面53aの形状により、カードリッジ53が回転することでカートリッジ53上面側に攪拌気流が発生する。そして54は、一側に取付スピナー51に係止し、他側にカートリッジ53を係止することで、取付スピナー51とカートリッジ53とを同軸に取付け固定する、カートリッジ取付用のアタッチメントである。このアタッチメント54は可撓性を有する材料からなり、送風部13を全て組み立てた時、DCファンモータ21から見て、ファン22、取付スピナー51、環状部41、カートリッジ53、円板部42の順で、各部の中心部が回転軸52の軸上に位置するように構成されている。
ここで図7および図8を参照して、本実施例におけるアタッチメント54を説明すると、ここでのアタッチメント54は、略円板形状のアタッチメント本体61と、アタッチメント本体61の一方の面の外周から延びる第1の係止部62と、アタッチメント本体61の他方の面の外周から延びる第2の係止部63を組み合わせた構成を有している。本実施例のアタッチメント本体61は、略円錐台形状の取付スピナー51の上面部51a(図12参照)よりも僅かに大きく形成される円板部61aと、この円板部61a外周端から一方の面側に立ち上がって形成される円筒形状の外縁部61bとからなり、外縁部61bの内周は取付スピナー51の上面部51aと略同径の円になるように形成される。また本実施例では第1の係止部62は略同一形状で3本設けられるが、取付スピナー51にアタッチメント54を取付け固定できるなら、これに限定されない。第1の係止部62は、取付スピナー51の側面部51b(図12参照)に沿うように延びる第1の延長部62aと、取付スピナー51の雌螺子部51d(図12参照)が設けられる取付スピナー開口部51c(図12参照)の外周端51e(図12参照)に係合するための第1の爪部62bとからなる。
そして本実施例では第2の係止部63は略同一形状で3本設けられるが、アタッチメント54にカートリッジ53を取付け固定できるなら、これに限定されない。第2の係止部63は、カートリッジ53の底面部53cに沿うようにアタッチメント本体61の径方向外側へ延びる梁部63aと、カートリッジ53の側面部53bに沿うように延びる第2の延長部63bと、カートリッジ53の上面部53aの外周端に係合するための第2の爪部63cとからなる。このようにアタッチメント54を構成することで、取付スピナー51やカートリッジ53を損傷することなくアタッチメント54に取付け固定でき、またアタッチメント54に取付けるだけで、容易に取付スピナー51とカートリッジ53とを同軸に設置できる。そして取付スピナー51は回転軸52に取付け固定されるため、取付スピナー51と同軸に固定されるカードリッジ53はファン22と同時に同じだけ回転する。したがって、後述する回転検出部91(図14参照)により回転軸52の回転速度と回転数を検出することで、ファン22に加えて、カードリッジ53の回転速度と回転数も検出することができる。
図6に戻って説明すると、カートリッジ収納部2は、環状部41と円板部42の間を接続する、ヒンジ部65、係脱部66および図示しない支柱部が設けられており、前ガード28を後ガード27に取り付けた時、上述したように、ファン22、取付スピナー51、環状部41、カートリッジ53、円板部42の順で、各部の中心部が回転軸52の軸上に位置するように、環状部41や円板部42の配置や、ヒンジ部65、係脱部66および支柱部の高さが構成される。またカートリッジ収納部2は、図6に示すような、環状部41と円板部42とを係脱部66で係合させた閉状態と、係脱部66の係合を解除して、ヒンジ部65を中心にして環状部41に対して円板部42を上方に回動させた、図示しない開状態とにすることができ、前ガード28を後ガード27から取り外さなくても、開状態でカートリッジ53の交換ができるようになっている。なお、環状部41の内径はカートリッジ53の外径よりもある程度大きく形成されており、前ガード28の着脱の際にカートリッジ53に干渉しない。
ここで図9〜図13を参照して、本実施例における好ましい形状のファン22を説明すると、ここでのファン22は、軸流型の翼24と、翼24よりも直径の小さな斜流型の羽根部71を組み合わせた構成を有している。回転ボス72の中心には、DCファンモータ21の回転軸52(図12を参照)と連結する金属製の連結部73が、ゴム製のダンパーとなる弾性部材74を介してファン22に取付け固定される。また、連結部73を取り囲むようにして、回転ボス72には複数の風洞75を有する羽根部71が配設される。
羽根部71の各風洞75は何れも同一形状で、回転ボス72の後面に吸気口76を有すると共に、回転ボス72の前面に排気口77を有し、吸気口76よりも排気口77がファン22の外周側に、且つファン22の回転方向Sに対して逆方向に配置されている。また、隣り合う風洞75,75を区画する第1翼78は、ファン22の回転方向Sに対して順方向に膨出しているのに対し、プロペラ形状をなす翼24の第2翼79は、ファン22の回転方向Sに対して逆方向に膨出している。ここでの羽根部71は、軸方向に吸い込んだ空気を斜め前方に送り出す斜流型ファンの形態を有するが、軸方向に吸い込んだ空気を横方向(遠心方向)に送り出す遠心型ファンの形態を有していてもよい。
図12は、上述したファン22を含む扇風機本体1の要部の縦断面図である。同図において、駆動部カバー25の前面と後面は、送風部13のファン22の後方から羽根部71の吸気口76に空気を取り入れるための通気孔81,82がそれぞれ設けられる。また83は、羽根部71の吸気口76を開閉するために、この吸気口76に対向して配置された通気孔81の開閉を切替える開閉手段としてのシャッターである。このシャッター83は、手動もしくは電動で動作が可能であり、本実施例では駆動部カバー25の内部で移動可能に設けられているが、吸気口76への空気の進入を可能にし、または遮断するものであれば、どのような構造でどの位置に設けられていても構わない。ここでは、斜流型の羽根部71が駆動部カバー25の前面に対向して配置される一方で、軸流型の翼24は駆動部カバー25の外方に配置される。
そして本実施例では、操作パネル17やリモコン3を操作して、運転の開始を指示すると、DCファンモータ21への電力供給によってファン22が所定の回転方向Sに回転し、ファン22の後方から翼24に吸い込まれた風が、ファン22の軸方向に沿って前方に流れ、直進性のある風が翼24から送り出される。
ここで、通気孔81を開放する位置にシャッター83が移動していると、図12の白抜き矢印で示したように、ファン22の回転に伴って、通気孔82から駆動部カバー25の内部を通り、別な通気孔81から羽根部71の後方に形成された吸気口76へ向かう風の流れが、扇風機本体1の内部で形成される。これにより、羽根部71の吸気口76に吸い込まれた風は風洞75を通過し、ファン22の軸方向に対して斜め前方に流れ、翼24の排気口77から送り出され、図13に示されるように、翼24から送り出される風とぶつかって、広がりのある風を扇風機本体1の正面から提供することが可能になる。
図14は、本実施例の扇風機の電気的構成を示したものである。同図において、扇風機本体1のベース11内に配設された制御部44は、その入力ポートにリモコン3からの赤外線信号を受信する受光部43や、操作パネル17を構成する操作部や、DCファンモータ21の回転軸52の回転速度や回転数を検出する回転検出部91が電気的に接続される。また制御部44の出力ポートには、送風部13の駆動源となるDCファンモータ21や、操作パネル17を構成する表示部や、首振り装置14に組み込まれる首振り用モータ92や、送風部13が送り出す風の幅を切り替える手段であるシャッター83を駆動させる風幅切替駆動部93と、カートリッジ53の交換時期を報知する交換報知部94がそれぞれ接続される。
制御部44は、マイコンによるプログラム上の機能として、主にDCファンモータ21の動作や送風部13の風幅切替駆動部93の動作を制御する送風制御部95と、操作パネル17の表示部の動作や交換報知部93の動作を制御する表示制御部96と、首振り用モータ92の動作を制御する首振り制御部97と、をそれぞれ備えている。また制御部44は、上述のプログラム上の機能に加えて、扇風機本体1の運転中はもとより、扇風機本体1の運転を停止した後も、送風部13からの風量や風の幅、首振り装置14による送風部13の上下左右の首振り範囲などの設定状態を記憶保持するメモリとしての記憶部98と、入タイマーや切タイマーなどのタイマー動作のための時間や、回転検出部91で検出した回転軸52の回転速度や回転数などをカウントするカウンタとしての計時部99と、を備えている。
そして本実施例では、操作パネル17の操作部やリモコン3の受光部43への操作に伴い、制御部44が扇風機本体1の運転を開始させると、送風制御部95は最初に記憶部98に記憶保持された風量および風の幅で、送風部13からの送風が行なわれるように、DCファンモータ21に適切な駆動信号を供給するための制御信号を送出する。また同様に、風幅切替駆動部93に適切な駆動信号を供給してシャッター83を移動させるための別な制御信号を送出する。そして、送風制御部95は最初に記憶部98に記憶保持された首振り範囲で、送風部13が左右および/または上下に揺動するように、首振り用モータ92に適切な駆動信号を供給するための別な制御信号を送出する。
表示制御部96は扇風機本体1の運転中に、送風部13からの風量や風の幅の設定状態などを操作パネル17の表示部に表示させる。送風部13からの風量や風の幅は送風制御部95により制御され、操作パネル17やリモコン3に設けられた例えば風量スイッチを操作するたびに、それまでよりも風量が強くなったり、或いは風量が弱くなったりし、また操作パネル17やリモコン3に設けられた別なスイッチ、例えば風幅スイッチを操作するたびに、それまでよりも風の幅が広くなったり、或いは風の幅が狭くなったりする。そして、別なスイッチ、例えばランダム風切替スイッチを操作するたびに、送風部13からの風量が一定で変化しない連続風と、送風部13からの風量が強弱して変化するランダム風の何れかに切替えることもできる。表示制御部96は、現在の設定されている風量や風の幅だけでなく、連続風またはランダム風のどちらで送風が行なわれているのかを、操作パネル17の表示部に表示させる。
また扇風機本体1の運転中に、操作パネル17やリモコン3に設けられた例えば切タイマースイッチを押すたびに、運転を停止するまでの切タイマー時間が任意に設定され、または解除される。制御部44は、切タイマースイッチからの操作信号を受けて切タイマー時間を設定すると、その設定された切タイマー時間を、表示制御部96により操作パネル17の表示部に表示させ、計時部99でカウントした時間が設定した切タイマー時間に達した時点で、DCファンモータ21や、首振り用モータ92や、風幅切替駆動部93の各動作を終了させて、扇風機本体1の運転を自動的に停止させる。
一方、扇風機本体1の運転停止中や切タイマー時間を設定した後に、操作パネル17に設けられた例えば入タイマースイッチを押すたびに、運転を開始するまでの入タイマー時間が任意に設定変更され、または解除される。制御部44は、入タイマースイッチからの操作信号を受けて入タイマー時間を設定すると、その設定された入タイマー時間を、表示制御部96により操作パネル17の表示部に表示させ、計時部99でカウントした時間が設定した入タイマー時間に達した時点で、扇風機本体1の運転を自動的に開始させる。
計時部99は上述の他にも、扇風機本体1の運転中に回転検出部91からの検出信号を受信して、回転軸52の回転数をカウントすると共に、そのときの回転速度を記憶している。本実施例の回転検出部91は、例えばロータリーエンコーダなどのセンサにより、回転軸52の回転速度や回転数を検出しているが、DCファンモータ21がステッピングモータの場合は、DCファンモータ21に供給されるパルス電力により、回転軸52の回転数をカウントすると共に、そのときの回転速度を記憶するように構成してもよい。ここで、このカウントおよび記憶した値が所定の閾値を超えると、制御部44は表示制御部96に制御信号を送出し、表示制御部96は交換報知部94に適切な駆動信号を供給して、交換報知部94が、例えばLEDなどの表示や警告音などの音でユーザにカートリッジ53の交換時期を報知する。
この時の所定の閾値は、回転軸52を所定の回転速度で所定回数回転させたときの値が設定されるが、ユーザによって例えば風量を弱、中、強と選択するので回転軸52、すなわちファン22の回転速度や回転数は様々であり、後述するように回転速度や回転数により薬剤の拡散量が異なるために、ただ回転軸52の回転数をカウントするだけでは交換の時期が担保できない。そこで本実施例の計時部99では、そのときの回転速度によってカウントする値に異なる重み付けをしている。例えば風量が中のときを基準として、例えば風量が強のときなど、風量を多くするために回転速度が速い場合には、例えば風量が中のときの4回転分の値にするなど1回転ごとの重みを大きくし、その一方で、例えば風量が弱のときなど、風量を少なくするために回転速度が遅い場合には、例えば風量が中のときの0.25回転分の値にするなど1回転ごとの重みを小さくして記憶している。このように構成することで、カートリッジ53の交換の時期をより適切に報知することができる。また、このカウントした値は、操作パネル17の操作部やリモコン3の受光部43への操作によりリセットできるように構成してもよい。
その他、送風部13の首振り運動の動作についても、操作パネル17やリモコン3に設けられた首振り動作に関するスイッチを操作すると、その操作信号を受信して首振り制御部97が首振り用モータ92を制御し、例えば上下の首振り運転や左右の首振り運転の開始と停止をそれぞれ切替えたり、首振り運転中の首振り範囲を任意に設定変更したりすることができる。
次に扇風機本体1の、特に薬剤の拡散方法について具体的に説明する。先ず、後ガード27から前ガード28を取り外し、取付スピナー51にアタッチメント54を取り付ける。取付スピナー51の上面部51a方向からアタッチメント54を圧入すると、第1の係止部62の第1の爪部62bが取付スピナー51の側面部51bと干渉することで第1の延長部62aが弾性変形する。その後、取付スピナー51の上面部51aとアタッチメント本体61の円板部61aが面接触すると、第1の延長部62aに復元力が働いて、第1の延長部62aが取付スピナー51の側面部51bに面接触すると共に、第1の爪部62bが取付スピナー51の開口部51cの外周端51eに係合する。このとき、それぞれの第1の延長部62aが同一の力で取付スピナー51の側面部51bに接触し、またアタッチメント本体61の外縁部61aに取付スピナー51の上面部51aが挿入しているため、取付スピナー51とアタッチメント54とは、回転軸52と同軸に固定される。
次にカートリッジ53をアタッチメント54に取り付ける。カートリッジ53の側面部53bを、3本中2本の第2の係止部63の第2の延長部63bに接触するように挿入すると、残りの1本の第2の係止部63の第2の爪部63cがカートリッジ53の底面部53cと干渉することで梁部63aが弾性変形する。その後、カートリッジ53の側面部53bが3本中2本の第2の係止部63の第2の延長部63bに接触し、そのまま挿入方向に力を加えると、これらの第2の延長部63bが挿入方向に弾性変形し、その一方で、残りの1本の第2の係止部63の梁部63aに復元力が働いて、3本の第2の係止部63の梁部63aがカートリッジ53の底面部53bに面接触する。そして3本中2本の第2の係止部63の第2の延長部63bに復元力が働いて、それぞれの第2の延長部63bがカートリッジ53の側面部53bに面接触すると共に、第2の爪部63cがカートリッジ53の上面部53aの外周端に係合する。このとき、それぞれの第2の延長部63bがカートリッジ53の側面部53bに接触しているため、カートリッジ53とアタッチメント54とは、回転軸52と同軸に固定される。その後、前ガード28を後ガード27に取り付ける。
なお上述のアタッチメント54の取付スピナー51への取り付け作業、およびカートリッジ53のアタッチメント54への取り付け作業は、前ガード28を後ガード27から取り外さず、前ガード28のカートリッジ収納部2を開状態にして行ない、取付後にカートリッジ収納部2を閉状態にしてもよい。
続いて、操作パネル17の操作部やリモコン3の受光部43への操作に伴い、制御部44が扇風機本体1の運転を開始させると、DCファンモータ21に適切な駆動信号が供給されて回転軸52が回転することに伴い、ファン22に加えて、取付スピナー51、アタッチメント54およびカートリッジ53が回転する。そしてカードリッジ53の回転により、カートリッジ53自身に遠心力が発生し、カートリッジ53内部の薬剤を放射状に360°拡散する。このとき、例えば風量を弱に設定しており、回転軸52の回転速度、すなわちカートリッジ53の回転速度が遅い場合は、上述の遠心力が弱く、薬剤の拡散量は少なくなる。その一方で、例えば風量を強に設定しており、カートリッジ53の回転速度が速い場合は、上述の遠心力が強く働き、薬剤の拡散量は多くなる。
放射状に360°拡散された薬剤は、ファン22からの風と合流して、この風と共に送風部13の前方に拡散される。そのため、薬剤がファン22からの風の全体と合流でき、広範囲においてこの薬剤の効果を得ることができる。
ここで、風幅切替駆動部93がシャッター83を駆動させて送風部13からの風の幅が広い場合は、カートリッジ53からの薬剤は、先ず斜流型の羽根部71からの風と合流してカートリッジ53の回転軸方向斜め前方に送り出され、続いて軸流型の翼24からの風と合流する。上述したように、羽根部71からの風は翼24から送り出される風とぶつかって、広がりのある風を扇風機本体1の正面に提供するため、この広がりのある風と合流した薬剤も同様に扇風機本体1の正面に拡散され、さらに広範囲において、扇風機本体1を室内で運転している場合は室内中で、この薬剤の効果を得ることができる。
カートリッジ53は、所定の回転速度で回転した場合は60日〜90日拡散できる量の薬剤を内部に蓄積するが、これは上述したように、カートリッジ53の回転速度、すなわち風量の強さにより薬剤の拡散量が増減する。そのため、制御部44の計時部99は、回転軸52の回転数をカウントすると共に、そのときの回転速度を記憶し、例えば風量が中のときを基準として、例えば回転速度が速い場合には、例えば風量が中のときの4回転分の値にするなど1回転ごとの重みを大きくし、その一方で、例えば回転速度が遅い場合には、例えば風量が中のときの0.25回転分の値にするなど1回転ごとの重みを小さくするなど、回転速度によってカウントする値に異なる重み付けをして記憶することにより、カートリッジ53の交換の時期を担保している。
計時部99でカウントしている値が所定の閾値を超えると、交換報知部94が、例えばLEDなどの表示や警告音などの音でユーザにカートリッジ53の交換時期を報知する。その後、ユーザは扇風機本体1の運転を停止させ、上述の取り付け作業と逆の作業を行なってカートリッジ53を取り外す。そして新しいカートリッジ53で上述の取り付け作業を行ない、操作パネル17の操作部やリモコン3の受光部43への操作により、計時部99でカウントしている値をリセットすることで、扇風機本体1の運転再開の準備が完了する。
以上のように、本実施例の扇風機としての扇風機本体1は、内部に害虫防除用の薬剤を入れて回転することにより前記薬剤を拡散させる容器としてのカートリッジ53を設置可能であり、風を送り出すファン22の回転の軸である回転軸52に、カートリッジ53を取付けるアタッチメント54を設けて構成される。
このように構成することで、回転軸52が回転することに伴い、ファン22に加えて、アタッチメント54およびカートリッジ53が回転し、カードリッジ53の回転により、カートリッジ53自身に遠心力が発生して、カートリッジ53内部の薬剤を放射状に360°拡散する。そして放射状に拡散された薬剤がファン22からの風と合流して、この風と共に送風部13の前方に拡散するため、薬剤がファン22からの風の全体と合流でき、広範囲においてこの薬剤の効果を得ることができ、特に蚊などの害虫を効果的に防除することができる。
また本実施例のアタッチメント54は、ファン22を駆動部としてのDCファンモータ21に固定する固定部としての取付スピナー51に着脱自在に取付けられ、アタッチメント54を取付けるだけでカートリッジ53の設置可能な扇風機になる。そのため、既存の扇風機でも、その扇風機の取付スピナー51の形状に対応したアタッチメント54を取付ければ本発明の作用効果を得ることができる。
また本実施例のファン22は斜流ファンとしての羽根部71を備えて構成され、広がりのある風を扇風機本体1の正面に提供する。そのため、この広がりのある風と合流した薬剤も同様に扇風機本体1の正面に拡散され、さらに広範囲においてこの薬剤の効果を得ることができ、特に蚊などの害虫を効果的に防除することができる。
また本実施例では、ファン22の回転数をカウントすると共に、そのときの回転速度を記憶するカウント手段としての計時部99を備え、計時部99は、例えば風量が中のときを基準として、例えば回転速度が速い場合には、例えば風量が中のときの4回転分の値にするなど1回転ごとの重みを大きくし、その一方で、例えば回転速度が遅い場合には、例えば風量が中のときの0.25回転分の値にするなど1回転ごとの重みを小さくするなど、ファン22の回転速度により記憶する回転数に異なる重み付けをしている。このように構成することで、カードリッジ53の回転速度と回転数を検出でき、また異なる重み付けをすることで、回転速度や回転数により薬剤の拡散量が異なるカートリッジ53の交換の時期をより適切に知ることができる。
また本実施例では、扇風機本体1の各部への給電用のバッテリを備え、コンセントの無い場所でも扇風機本体1を運転でき、屋外でも扇風機本体1を使用できる。
図15は、本発明の第2実施例における扇風機本体1’のベース11の斜視図を示している。また図16および図17は本実施例におけるカートリッジ収納部2’の斜視図および側面図を示している。
これらの各図において、本実施例のカートリッジ収納部2’は、前ガード28ではなくベース11上面に設けられる。このカートリッジ収納部2’は、ヒンジ部65、係脱部66の爪部66aおよび支柱部67が設けられた円板部42と、第1実施例の環状部41に相当する土台部101と、DCファンモータ21とは別に、カートリッジ53を回転させるカートリッジ専用モータ102と、カートリッジ専用モータ102を駆動させるモータ駆動部103と、を主な構成要素としている。
円板部42は第1実施例と同様の形態であり、ヒンジ部65を中心にして土台部101に対して回動可能になるように、土台部101と接続される。
土台部101は、略円板状に形成される土台部本体101aと、土台部本体101aの中央部に配置され、内側にカートリッジ専用モータ102を配設するモータ収容部101bと、土台部101の外縁部に設けられ、円板部42のヒンジ部65と対応するヒンジ受け部101cと、土台部101の上面部外周付近に設けられ、円板部42の爪部66aと対応する係脱部66の係止部66bと、土台部101の側面に設けられ、指を差し入れて爪部66aを押圧することで係脱部66の係合を解除する取り外し部101dと、からなり、カートリッジ収納部2’は、爪部66aと係止部66bが係合することで閉状態となる。モータ収容部101bは、その中心にカートリッジ専用モータ102の回転軸104を挿通する孔105が設けられる。また円板部42および土台部101の各部の配置や高さは、カートリッジ収納部2’が閉状態の時、カートリッジ専用モータ102から見て、土台部101、カートリッジ53、円板部42の順で、各部の中心部が回転軸52の軸上に位置するようにそれぞれ構成される。
本実施例のカートリッジ専用モータ102はDCモータであり、上方に突出した回転軸104を有している。またカートリッジ専用モータ102は、駆動電圧となるDC3Vを給電すると所定の速度で回転軸104が回転する。この回転軸104をカートリッジ53の底面中心部に設けられる図示しない取付孔に挿入することで、カートリッジ53がカートリッジ専用モータ102に取付け固定される。またモータ駆動部103は、ベース11内部の土台部101下方に配設されており、カートリッジ専用モータ102に駆動電圧となるDC3Vを給断電することでカートリッジ専用モータ102を制御している。
図18は、本実施例の扇風機の電気的構成を示したものである。同図において、制御部44’の出力ポートにはモータ駆動部103が電気的に接続されており、またマイコンによるプログラム上の機能として、主にカートリッジ専用モータ102の動作を制御する拡散制御部106を備えている。また計時部99’は、DCファンモータ21とは別に、カートリッジ専用モータ102の入タイマーや切タイマーなどのタイマー動作のための時間や、扇風機本体1’の運転中に回転検出部91’からの検出信号を受信して、現在までのカートリッジ専用モータ102が動作した積算時間をカウントして記憶している。そして本実施例では、このカートリッジ専用モータ102のタイマー動作のための時間や動作した積算時間を操作パネル17の表示部に表示させており、これらの表示は表示制御部96により制御される。それ以外の構成や作用効果は、図14に示す第1実施例と共通する。
本実施例では、操作パネル17の操作部やリモコン3の受光部43への操作に伴い、制御部44がカートリッジ収納部2’の運転を開始させると、拡散制御部106はモータ駆動部103に適切な駆動電圧を供給するための制御信号を送出し、モータ駆動部103はカートリッジ専用モータ102に駆動電圧を供給する。そしてカートリッジ専用モータ102への電圧供給によってカートリッジ53が所定の回転方向に回転する。また、操作パネル17の操作部やリモコン3の受光部43への操作に伴い、制御部44がカートリッジ収納部2’の運転を停止させると、拡散制御部106はモータ駆動部103への制御信号の送出を停止し、モータ駆動部103はカートリッジ専用モータ102への駆動電圧の供給を停止する。そしてカートリッジ53の回転が停止する。
カートリッジ収納部2’の運転中に、操作パネル17やリモコン3に設けられた例えば蚊取り機能切タイマースイッチを押すたびに、カートリッジ収納部2’の運転を停止するまでの切タイマー時間が任意に設定され、または解除される。制御部44’は、蚊取り機能切タイマースイッチからの操作信号を受けて切タイマー時間を設定すると、その設定された切タイマー時間を、表示制御部96により操作パネル17の表示部に表示させ、計時部99’でカウントした時間が設定した切タイマー時間に達した時点で、カートリッジ専用モータ102の動作を終了させて、カートリッジ収納部2’の運転を自動的に停止させる。
一方、カートリッジ収納部2’の運転停止中や切タイマー時間を設定した後に、操作パネル17に設けられた例えば蚊取り機能入タイマースイッチを押すたびに、カートリッジ収納部2’の運転を開始するまでの入タイマー時間が任意に設定変更され、または解除される。制御部44は、蚊取り機能入タイマースイッチからの操作信号を受けて入タイマー時間を設定すると、その設定された入タイマー時間を、表示制御部96により操作パネル17の表示部に表示させ、計時部99’でカウントした時間が設定した入タイマー時間に達した時点で、カートリッジ収納部2’の運転を自動的に開始させる。
計時部99’は上述の他にも、カートリッジ収納部2’の運転中に回転検出部91’からの検出信号を受信して、現在までのカートリッジ専用モータ102が動作した積算時間をカウントして記憶する。ここで、このカウントした値が所定の閾値を超えると、制御部44’は表示制御部96に制御信号を送出し、表示制御部96は交換報知部94に適切な駆動信号を供給して、交換報知部94が、例えばLEDなどの表示や警告音などの音でユーザにカートリッジ53の交換時期を報知する。
本実施例では、カートリッジ専用モータ102の回転速度はユーザによらず所定の速度であり、薬剤の拡散量が略一定であるので、時間管理をすることでカートリッジ53の交換の時期が担保できる。そのため、計時部99は、現在までのカートリッジ専用モータ102が動作した積算時間をカウントする時間管理をしており、カートリッジ53の交換の時期の管理を簡素化している。
次に本実施例の扇風機本体1’の、特に薬剤の拡散方法について具体的に説明する。先ず、土台部101の取り外し部101dで爪部66aを押圧して係脱部66の係合を解除し、カートリッジ収納部2’でヒンジ部65を中心にして土台部101に対して円板部42を上方に回動させた開状態にする。続いて、カードリッジ53の取付孔にカートリッジ専用モータ102の回転軸104を挿入し、カートリッジ専用モータ102にカードリッジ53を取付け固定する。その後、ヒンジ部65を中心にして土台部101に対して円板部42を下方に回動させて爪部66aと係止部66bを係合させ、カートリッジ収納部2’を閉状態にする。
続いて、操作パネル17の操作部やリモコン3の受光部43への操作に伴い、制御部44は拡散制御部106に制御信号を送出し、拡散制御部106はモータ駆動部103に適切な駆動信号を供給して、モータ駆動部103がカートリッジ専用モータ102に駆動電圧を給電してカートリッジ53を回転させる。カードリッジ53が回転することにより、カートリッジ53自身に遠心力が発生し、薬剤を放射状に360°拡散させる。なお本実施例ではカートリッジ53上面の形状により、カードリッジ53が回転することでカートリッジ53上面側に攪拌気流が発生し、薬剤がさらに効率よく拡散されている。
本実施例では、送風部13や首振り装置14とは別に、カートリッジ専用モータ102を独立して動作させることができ、扇風機本体1’の送風機13の風量に影響されずカートリッジ収納部2’の、すなわち扇風機本体1’の一定の蚊取り性能を発揮させることができる。また扇風機本体1’に蚊取り機能のみの動作を行なわせることができる。
なお送風部13や首振り装置14とリンクしてカートリッジ収納部2’を動作させるように、制御部44を構成してもよい。薬剤は揮発性であるので、拡散後は次第に上昇していく。このとき、操作パネル17の操作部やリモコン3の受光部43への操作に伴い、制御部44が扇風機本体1の運転を開始させると、ファン22からの風が、拡散されて送風部13の前方に上昇してきた薬剤と合流して、送風部13の前方に拡散される。そのため、やはり広範囲においてこの薬剤の効果を得ることができる。
計時部99’は、カートリッジ専用モータ102が動作した積算時間をカウントしており、この積算時間の値が所定の閾値を超えると、交換報知部94が、例えばLEDなどの表示や警告音などの音でユーザにカートリッジ53の交換時期を報知する。その後、ユーザはカートリッジ収納部2’の動作を停止させ、上述の取り付け作業と逆の作業を行なってカートリッジ53を取り外す。そして新しいカートリッジ53で上述の取り付け作業を行ない、操作パネル17の操作部やリモコン3の受光部43への操作により、計時部99’でカウントしている値をリセットすることで、カートリッジ収納部2’の運転再開の準備が完了する。
以上のように、本実施例の扇風機としての扇風機本体1’は、内部に害虫防除用の薬剤を入れて回転することにより前記薬剤を拡散させる容器としてのカートリッジ53を設置可能であり、床面や机上に載置されるベース11に、カートリッジ53を取付けて回転させるモータとしてのカートリッジ専用モータ102を設けて構成される。
このように構成することでも、カードリッジ53の回転により、カートリッジ53自身に遠心力が発生して、カートリッジ53内部の薬剤を放射状に360°拡散する。また送風部13や首振り装置14とは別に、カートリッジ専用モータ102を独立して動作させることができ、扇風機本体1’の送風機13の風量に影響されず扇風機本体1’の一定の蚊取り性能を発揮させることができる。
また本実施例では、カートリッジ専用モータ102の動作時間をカウントして記憶する計時部99’を備えて構成される。カートリッジ専用モータ102の回転速度はユーザによらず所定の速度であり、薬剤の拡散量が略一定であるので、このように構成することでカートリッジ53の交換の時期を適切に知ることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば第2実施例では、カートリッジ53を所定の速度で回転させるカートリッジ専用モータ102を採用しているが、DCファンモータ21のように回転数を任意に可変することができるモータを採用してもよい。この場合の計時部99’は、第1実施例と同様に、カートリッジ専用モータ102の回転軸104の回転速度と回転数も検出するように構成される。また、第1実施例や第2実施例の各部の構成や形状は、図示したものに限定されず、適宜変更が可能である。
1 扇風機本体(扇風機)
1’ 扇風機本体(扇風機)
11 ベース
21 DCファンモータ(駆動部)
22 ファン
51 取付スピナー(固定部)
52 回転軸
53 カートリッジ(容器)
54 アタッチメント
71 羽根部(斜流ファン)
99 計時部(カウント手段)
99’ 計時部(カウント手段)
102 カートリッジ専用モータ(モータ)

Claims (7)

  1. 内部に害虫防除用の薬剤を入れて回転することにより前記薬剤を拡散させる容器を、設置可能な扇風機であって、
    風を送り出すファンの回転軸に前記容器を取付けるアタッチメントを設けたことを特徴とする扇風機。
  2. 前記アタッチメントは、前記ファンを前記回転軸に固定する固定部に着脱自在に取付けられることを特徴とする請求項1記載の扇風機。
  3. 前記ファンは斜流ファンを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の扇風機。
  4. 前記ファンの回転数をカウントすると共に、そのときの回転速度を記憶するカウント手段を備え、
    前記カウント手段は、前記ファンの回転速度により記憶する回転数に異なる重み付けをすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の扇風機。
  5. 内部に害虫防除用の薬剤を入れて回転することにより前記薬剤を拡散させる容器を、設置可能な扇風機であって、
    床面や机上に載置されるベースに、前記容器を取付けて回転させるモータを設けたことを特徴とする扇風機。
  6. 前記モータは所定の速度で回転するモータであり、
    前記モータの動作時間をカウントして記憶するカウント手段を備えることを特徴とする請求項5記載の扇風機。
  7. 給電用のバッテリを備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の扇風機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111578514A (zh) * 2020-06-24 2020-08-25 深圳市飞天慧景科技有限公司 一种智能控制风扇及其控制方法

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