JP2016190742A - 灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造及びそのメンテナンス方法 - Google Patents

灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造及びそのメンテナンス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スクリューコンベヤからの灰の漏出を確実に防止し得る灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造及びそのメンテナンス方法を提供する。【解決手段】ハウジング4の軸方向端部4aに締結され、スクリュー軸6の軸端部6aとの間に第一のグランドパッキン10を備えてハウジング4からの灰の漏出を制限するよう構成された蓋体9、及び、該蓋体9に対して第一のグランドパッキン10を軸方向に押圧するよう構成された押圧部材11を備えた第一の軸封装置8と、該第一の軸封装置8の軸方向外側に締結され、該第一の軸封装置8との間に押圧部材11を収容する空間Sを形成し、スクリュー軸6の軸端部6aとの間に第二のグランドパッキン19を備えて空間Sからのガスの漏出を制限するよう構成された第二の軸封装置16とを備え、空間S内の圧力をハウジング4内の圧力より高圧に保つよう構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、加圧流動焼却炉などの燃焼炉から排出される灰を搬送するスクリューコンベヤからの灰の漏出を防止するための軸封部の構造及びそのメンテナンス方法に関する。
下水処理場などで処理後発生する下水汚泥は、その最終処分に向けて減容化するため、加圧流動焼却炉設備により燃焼処理することが近年、行われている。このような加圧流動焼却炉では、焼却炉内部の圧力を大気圧よりも高くすることにより、設備のコンパクト化を図ると同時に高い燃焼効率を実現している。燃焼後の燃焼排気ガスに含まれる灰は、バグフィルタなどの灰分離装置により排気ガスから分離されて集められ、各種の灰処理設備に搬送されるが、その際、加圧流動焼却炉や灰分離装置は大気圧よりも高圧となっているので、灰が外部に噴き出さないよう、集められた灰はスクリューコンベヤによって取り出され、搬送される。
図6はそうした灰の搬送に用いられているスクリューコンベヤの一例を示すもので、スクリューコンベヤ1は、一端側に灰入口2を、他端側に灰出口3を備えた略円筒形状のハウジング4の内部に、螺旋状のスクリュー羽根5を外周面に配したスクリュー軸6をハウジング4と同軸に収容した構造をしており、スクリュー軸6がハウジング4に対して回転することにより、灰入口2から投入された灰を灰出口3に向かって搬送するようになっている。ハウジング4の軸方向両端部4a,4aからはスクリュー軸6の軸端部6a,6aが突き出ており、このハウジング4から突き出た一方の軸端部6aに駆動機構7を取り付けてスクリュー軸6を回転駆動している。灰入口2は、加圧流動焼却炉(図示せず)から排出される燃焼排気ガスから灰を分離するバグフィルタ(図示せず)の出口と接続されており、加圧流動焼却炉(図示せず)とバグフィルタ(図示せず)の内部は上記したように高圧であるので、スクリューコンベヤ1の運転中、ハウジング4の内部も大気圧より100kPa〜150kPa程度、例えば140kPa程度高圧の状態となっている。
ここで、スクリューコンベヤ1において搬送される灰は環境に有害な物質を含んでおり、ハウジング4の外に漏出させないことが必要である。そこで、ハウジング4の両端部4a,4aに軸封装置8,8を備え、この軸封装置8,8でハウジング4内部の空間をシールするようにしている。
図7はこのような軸封装置8の構造を拡大して示している。軸封装置8は、スクリュー軸6の軸端部6aを取り囲んでハウジング4の端部4aを封じる蓋体9と、該蓋体9とスクリュー軸6の軸端部6aとの隙間を封じるグランドパッキン10と、該グランドパッキン10を軸方向に押圧する押圧部材11を備えてなる。
蓋体9は、円筒部9aの両端に径方向外側に張り出したフランジ9b,9cを備え、フランジ9bの形成された側の端部には、さらに径方向内側に張り出したフランジ9dを備えてなる。円筒部9aの内周面は、フランジ9dの部分ではスクリュー軸6の軸端部6aの外径と略一致する内径を有し、フランジ9d以外の部分においてはスクリュー軸6の軸端部6aの外径よりやや大きい径を有している。この円筒部9aに、スクリュー軸6の軸端部6aが挿通される。フランジ9bは、ハウジング4の端部4aの周囲に径方向外側に張り出したフランジ4bと突き合わされ、周囲を複数の締結ボルト12によってフランジ4bと締結される。そして、スクリュー軸6の軸端部6aの外周面と、蓋体9の円筒部9aの内周面との間に、グランドパッキン10が挟み込まれる。グランドパッキン10は、編んだ繊維に潤滑剤を染み込ませてなる部材であり、蓋体9に対するスクリュー軸6の回転運動を許容しながら、軸端部6aの外周面と円筒部9aの内周面との隙間を封じるようになっている。これにより、ハウジング4内部に充填された灰が外部環境へ漏出しないよう制限している。
押圧部材11は、円筒部11aの一端に径方向外側に張り出したフランジ11bを備えてなる。円筒部11aは、外周の径が蓋体9の円筒部9aの内周の径と略一致し、内周の径がスクリュー軸6の軸端部6aの外周の径と略一致している。円筒部11aにはスクリュー軸6の軸端部6aが挿通され、円筒部11aのフランジ11bが形成された側と反対側の端部は、スクリュー軸6の軸端部6aの外周面と、蓋体9の円筒部9aの内周面との間に挿入される。フランジ11bは、蓋体9のフランジ9cに対して複数の押圧ボルト13により連結される。
押圧ボルト13の頭部13aと押圧部材11のフランジ11bとの間には、コイルばね等の弾性体14を圧縮して内蔵した略円筒形状のスプリングカラー15を介装しており、弾性体14の圧縮に対する弾発力で押圧部材11が蓋体9に対して付勢されるようになっている。そして、押圧部材11の円筒部11aと蓋体9のフランジ9dとの間に位置するグランドパッキン10は、押圧ボルト13の締め付けと弾性体14の弾発力により、押圧部材11とフランジ9dとの間で軸方向に圧縮されて径方向に膨らもうとし、スクリュー軸6の軸端部6aの外周面及び蓋体9の円筒部9aの内周面に対し密着する。
このようにして、ハウジング4の端部4aは、スクリュー軸6の軸端部6aを取り囲むようにハウジング4に締結された蓋体9と、該蓋体9と軸端部6aとの間を封じるグランドパッキン10とを備えた軸封装置8によってシールされるようになっている。
しかしながら、グランドパッキン10は、スクリュー軸6の回転運動を許容しなければならないという性質上、完全な密封状態を保つようにはなっておらず、排気ガスと共に灰が送り込まれて高温高圧となっているハウジング4の内部から、排気ガスが僅かずつ漏れ出るようになっている。また、編んだ繊維に潤滑剤を染み込ませてなるグランドパッキン10は、使用に伴って変形することが避けられない。まず、その使い始めには、周囲からの圧力や、スクリュー軸6の軸端部6aの摺動を受けて変形する。さらに、スクリューコンベヤ1の運転を継続していくと、ハウジング4内部からの圧力を受けて収縮し、さらに軸端部6aとの間の摺動によって摩耗していく。特に、灰搬送用のスクリューコンベヤ1の場合には、グランドパッキン10と軸端部6aとの間に灰が入り込むことによって摩耗の進行はさらに加速されてしまう。このため、グランドパッキン10は、運転時間の経過と共に径方向の厚みが失われて痩せ、シール性能が落ちていく。収縮や磨耗のために低下したシール性能は、押圧ボルト13の締め込みを大きくする増し締めの作業によって回復させることができる。すなわち、工具を用いて押圧ボルト13を締め込み、押圧部材11の位置を蓋体9に対して軸方向に近づけるように調整すれば、蓋体9と押圧部材11との間でグランドパッキン10が押圧されて軸方向に圧縮され、これによって径方向の厚みを補充し、スクリュー軸6の軸端部6aの外周面及び蓋体9の円筒部9aの内周面に対する密着性を回復させることができる。増し締め後も、収縮や摩耗によって厚みは再び徐々に失われていくが、その場合はシール性能の低下に応じて繰り返し増し締めすれば良い。こうして、グランドパッキン10はその使用期間中にわたり、増し締めすることで何度かはシール性能を回復させることができる。
しかし、増し締めをしないでおくと、グランドパッキン10のシール性能が不十分になり、グランドパッキン10と軸端部6aとの隙間や、グランドパッキン10と蓋体9の隙間を灰が容易に通り抜けられるようになる。そして、軸端部6aと押圧部材11の間や、押圧部材11と蓋体9の間から灰が漏出してしまう。すなわち、灰の搬送用に用いられるスクリューコンベヤ1の場合、上記したように有害な灰を外部へ漏出させない要請が高い一方で、その構造上、灰の漏出が生じやすいと言える。
このように漏出を生じやすいグランドパッキンの欠点を補うため、灰搬送用のスクリューコンベヤにおいては、灰の漏出する経路の出口側に空間を設け、その空間にガスを送り込んでハウジング内よりも高圧にし、その圧力差によってハウジングからの灰の漏出を抑え込むようにすることが提案されている。例えば、下記特許文献1の図2には、スクリュー軸(回転軸)の端部に、缶内側グランドパッキンと缶外側グランドパッキンをそれぞれ有する二段の軸封装置(缶内側シールボックス、缶外側シールボックス)を備えたスクリューコンベヤ(スクリューフィーダ)が記載されている。そして、缶内側グランドパッキンと缶外側グランドパッキンの中間部に空間(バッファガス室)を備え、該バッファガス室に高圧の不燃性ガスを送り込んでハウジング内部(缶内)よりも高圧とし、缶内からの灰の漏出を抑え込むようにしている。
特開平8−104415号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置によっても、灰の漏出を抑え込む機能は完全とは言えない。上記したように、図7に記載した軸封装置においては、ハウジング4から灰が漏出する経路は、グランドパッキン10の径方向内側の経路(グランドパッキン10とスクリュー軸6との間を通り、押圧部材11とスクリュー軸6との間から漏出する経路)と、径方向外側の経路(グランドパッキン10と蓋体9との間を通り、押圧部材11と蓋体9との間から漏出する経路)との二通りがある。そして、上記特許文献1の図2に記載されたような装置では、前者の経路の出口はバッファガス室に繋がって高圧になっているが、後者の経路の出口は装置の外部に繋がっており、大気圧のままである。すなわち、上記特許文献1の図2に記載された装置の場合、グランドパッキン(缶内側グランドパッキン)の内周面とスクリュー軸(回転軸)の外周面との隙間を通って缶外側シールボックスとスクリュー軸(回転軸)との間から灰が漏出することは防げても、グランドパッキン(缶内側グランドパッキン)の外周面と軸封装置(缶内側シールボックス)の内周面との隙間を通って缶内側シールボックスと缶外側シールボックスとの間から灰が漏出することは防止できない。
本発明は、斯かる実情に鑑み、スクリューコンベヤからの灰の漏出を確実に防止し得る灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造及びそのメンテナンス方法を提供しようとするものである。
本発明は、加圧された排気ガスから灰分離装置によって分離した灰が投入されるハウジング内に、外周面にスクリュー羽根を配したスクリュー軸を収容し、前記スクリュー軸を回転させることで灰を搬送するスクリューコンベヤの軸封構造であって、前記ハウジングの軸方向端部に締結され、前記スクリュー軸の軸端部との間に第一のグランドパッキンを備えて前記ハウジングからの灰の漏出を制限するよう構成された蓋体、及び、該蓋体に対して前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧するよう構成された押圧部材を備えた第一の軸封装置と、該第一の軸封装置の軸方向外側に締結され、該第一の軸封装置との間に前記押圧部材を収容する空間を形成し、前記スクリュー軸の軸端部との間に第二のグランドパッキンを備えて前記空間からのガスの漏出を制限するよう構成された第二の軸封装置と、前記空間に対してガス管を介してガスを供給し、前記空間内の圧力を前記ハウジング内の圧力より高圧に保つよう構成された高圧ガス供給装置とを備えていることを特徴とする灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造にかかるものである。
而して、このようにすれば、ハウジングから灰が漏出する経路を全て前記空間内に連通させ、該空間内の圧力によってハウジングからの灰の漏出を確実に防止することができる。
本発明の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造においては、前記第二の軸封装置に、前記空間の内外を連通する作業穴を開閉可能に備え、前記空間に対し、前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記押圧部材の前記蓋体に対する位置を外部から工具で調整し得るよう構成されていることが好ましく、このようにすれば、第一のグランドパッキンに対する増し締めを実施するにあたって大掛かりな作業を必要とせず、簡便に増し締め作業を行うことができる。
本発明の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造において、 前記押圧部材は、前記蓋体に対して押圧ボルトにより連結され、該押圧ボルトを締め込むことにより前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧し得るよう構成されており、前記作業穴は、前記押圧ボルトと同軸に形成され、前記作業穴を介して外部から工具を差し込んで押圧ボルトを締め込むことができるよう構成されていることが好ましく、このようにすれば、作業穴から押圧ボルトを締め込むことで、極めて簡便に且つ短時間で増し締め作業を行うことができる。
本発明の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造においては、前記空間内の圧力を監視する圧力計を前記空間と連通する前記ガス管の途中に備えることが好ましく、このようにすれば、第一のグランドパッキンのシール性能の低下を圧力計の示す値の低下として把握することにより、適切な時期に増し締め作業を行うことができ、スクリューコンベヤの運転中であっても灰を漏出させることなく増し締め作業を行うことができる。
本発明の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造においては、前記第二の軸封装置に覗き窓を備え、前記空間の内部に位置する前記押圧部材を外部から視認し得るよう構成されていることが好ましく、このようにすれば、第一のグランドパッキンのシール性能の低下を目視で確認することにより、適切な時期に増し締め作業を行うことができ、スクリューコンベヤの運転中であっても灰を漏出させることなく増し締め作業を行うことができる。
また、本発明は、加圧された排気ガスから灰分離装置によって分離した灰が投入されるハウジング内に、外周面にスクリュー羽根を配したスクリュー軸を収容し、前記スクリュー軸を回転させることで灰を搬送するスクリューコンベヤの前記ハウジングの軸方向端部に、前記スクリュー軸の軸端部との間に第一のグランドパッキンを備えて前記ハウジングからの灰の漏出を制限するよう構成した蓋体、及び、該蓋体に対して前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧するよう構成した押圧部材を備えた第一の軸封装置を締結し、該第一の軸封装置の軸方向外側には、該第一の軸封装置との間に前記押圧部材を収容する空間を形成するとともに、前記スクリュー軸の軸端部との間に第二のグランドパッキンを備えて前記空間からのガスの漏出を制限するよう構成した第二の軸封装置を締結し、前記空間に対してガス管を介してガスを供給し、前記空間内の圧力を前記ハウジング内の圧力より高圧に保つよう構成した高圧ガス供給装置とを備えた灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造に対し、前記空間内の圧力を前記ガス管に備えた圧力計により監視するとともに、前記第二の軸封装置に、前記空間の内外を連通する作業穴を開閉可能に備え、前記押圧部材は、前記蓋体に対して押圧ボルトにより連結し、該押圧ボルトを前記作業穴を介し外部から工具を用いて締め込むことにより前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧し得るよう構成し、前記空間内の圧力が低下した場合に、前記空間内の圧力を大気圧に下げたうえで前記空間に対して前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記押圧ボルトの増し締めを実施することを特徴とする灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造のメンテナンス方法にかかるものである。
また、本発明は、加圧された排気ガスから灰分離装置によって分離した灰が投入されるハウジング内に、外周面にスクリュー羽根を配したスクリュー軸を収容し、前記スクリュー軸を回転させることで灰を搬送するスクリューコンベヤの前記ハウジングの軸方向端部に、前記スクリュー軸の軸端部との間に第一のグランドパッキンを備えて前記ハウジングからの灰の漏出を制限するよう構成した蓋体、及び、該蓋体に対して前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧するよう構成した押圧部材を備えた第一の軸封装置を締結し、該第一の軸封装置の軸方向外側には、該第一の軸封装置との間に前記押圧部材を収容する空間を形成するとともに、前記スクリュー軸の軸端部との間に第二のグランドパッキンを備えて前記空間からのガスの漏出を制限するよう構成した第二の軸封装置を締結し、前記空間に対してガス管を介してガスを供給し、前記空間内の圧力を前記ハウジング内の圧力より高圧に保つよう構成した高圧ガス供給装置とを備えた灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造に対し、前記第二の軸封装置に、前記空間内に位置する前記押圧部材を外部から視認し得る覗き窓を備えるとともに、前記第二の軸封装置に、前記空間の内外を連通する作業穴を開閉可能に備え、前記押圧部材は、前記蓋体に対して押圧ボルトにより連結し、該押圧ボルトを前記作業穴を介し外部から工具を用いて締め込むことにより前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧し得るよう構成し、前記覗き窓から、前記第一のグランドパッキンのシール性能の低下が確認された場合に、前記空間内の圧力を大気圧に下げたうえで前記空間に対して前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記押圧ボルトの増し締めを実施することを特徴とする灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造のメンテナンス方法にかかるものである。
本発明の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造及びそのメンテナンス方法によれば、スクリューコンベヤからの灰の漏出を確実に防止し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明を適用したスクリューコンベヤの全体構成を示す正断面図である。 本発明を適用したスクリューコンベヤの要部を拡大して示す正断面図である。 本発明の一構成部品を示す側断面図であり、図2のIII−III矢視相当図である。 本発明の要部を示す側面図であり、図2のIV−IV矢視相当図である。 本発明におけるガスの流路の構成及び要部の外観を示す概略図である。 従来のスクリューコンベヤの全体構成を示す正断面図である。 従来のスクリューコンベヤの要部を拡大して示す正断面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図5は本発明の実施による灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造の形態の一例を示すものであって、図中、図6、図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成は図6、図7に示す従来のものと同様である。
本実施例の場合、図1に示す如く、ハウジング4の両端に備えた軸封装置(第一の軸封装置)8,8の軸方向外側にさらに軸封装置(第二の軸封装置)16,16を備え、第一の軸封装置8と第二の軸封装置16との間に形成した空間S内に高圧のガスを送り込むようにしている。
第二の軸封装置16は、図2に拡大して示す如く、第一の軸封装置8の第一の押圧部材11の外周を取り囲んで空間Sの側壁をなすケース部材17と、スクリュー軸6の軸端部6aを取り囲むようにケース部材17の軸方向外側を覆って空間Sの軸方向外側の壁をなす第二の蓋体18と、該第二の蓋体18とスクリュー軸6の隙間を封じる第二のグランドパッキン19と、該第二のグランドパッキン19を押圧する第二の押圧部材20とを備えてなる。
ケース部材17は、円筒部17aの両端に径方向外側に張り出したフランジ17b,17cを備えてなる。円筒部17aの内周は、第一の押圧部材11のフランジ11bの外周より大きい径を有している。図2に示す如く、フランジ17bが第一の蓋体9のフランジ9cと突き合わされ、円筒部17aが第一の押圧部材11のフランジ11bの外周を取り囲む形になる。フランジ17bは、周囲を複数の締結ボルト21によりフランジ9cに対して締結される。
また、円筒部17aには、図2、図3に示す如く、所定位置に内周面と外周面を連通するガス注入口17dが備えられているほか、透明な素材で円筒部17aの内周面と外周面を隔てた覗き窓17eを備え、第二の軸封装置16の内部に形成された空間Sのうち、少なくとも一部(特に、押圧部材11のフランジ11bやスプリングカラー15などの配置された部分)を外部から視認できるようになっている。
第二の蓋体18は、円筒部18aの一端に径方向外側に張り出したフランジ18bを備え、フランジ18bの形成されていない他端側の端部には、径方向内側に張り出したフランジ18cを備えてなる。円筒部18aの内周面は、フランジ18cの部分ではスクリュー軸6の軸端部6aの外径と略一致する内径を有し、フランジ18c以外の部分ではスクリュー軸6の軸端部6aの外径よりやや大きい径を有している。この円筒部18aに、スクリュー軸6の軸端部6aが挿通される。フランジ18bは、ケース部材17のフランジ17cと突き合わされ、周囲を複数の締結ボルト22によってフランジ17cと締結される。そして、スクリュー軸6の軸端部6aの外周面と、第二の蓋体18の円筒部18aの内周面との間に第二のグランドパッキン19が挟み込まれる。
第二の押圧部材20は、円筒部20aの一端に径方向外側に張り出したフランジ20bを備えてなる。円筒部20aは、外周の径が第二の蓋体18の円筒部18aの内周の径と略一致し、内周の径がスクリュー軸6の軸端部6aの外周の径と略一致している。円筒部20aにはスクリュー軸6の軸端部6aが挿通され、円筒部20aのフランジ20bが形成された側と反対側の端部は、スクリュー軸6の軸端部6aの外周面と、第二の蓋体18の円筒部18aの内周面との間に挿入される。フランジ20bは、第二の蓋体18のフランジ18bに対して複数の第二の押圧ボルト23により連結される。
第二の押圧部材20の円筒部20aと第二の蓋体18のフランジ18cとの間に位置する第二のグランドパッキン19は、第二の押圧ボルト23の締め付けにより円筒部20aとフランジ18cとの間で軸方向に圧縮されて径方向に膨らもうとし、スクリュー軸6の軸端部6aの外周面及び第二の蓋体18の円筒部18aの内周面に対し密着する。
このようにして、第二の軸封装置16は、第一の軸封装置8を構成する第一の蓋体9の軸方向外側に、第一の押圧部材11を取り囲むように締結されたケース部材17と、スクリュー軸6の軸端部6aを取り囲むようにケース部材17に締結された第二の蓋体18とによって形成した空間S内に、第一の押圧部材11や、第一の押圧部材11と第一の蓋体9とを連結している第一の押圧ボルト13を収容するようになっており、この空間Sは、スクリュー軸6の軸端部6aの周囲に備えた第一のグランドパッキン10と第二のグランドパッキン19によって軸方向両端をシールされている。そして、ケース部材17の円筒部17aの所定位置に備えられた覗き窓17eから、空間S内部に収容された第一の押圧部材11や第一の押圧ボルト13、スプリングカラー15等の位置が視認できるようになっている。
また、本実施例においては、第二の蓋体18のフランジ18cに、第一の押圧ボルト13と同軸の位置にフランジ18cを貫通して空間Sの内外を連通する作業穴18dを備えている。この作業穴18dにはそれぞれプラグ18eが備えられており、このプラグ18eは、作業穴18dに対してシール材を介して螺合され、必要に応じて作業穴18dを密閉又は開放できるようになっている。また、第二の押圧部材20のフランジ20bには、図2、図4に示す如く、第二の蓋体18の作業穴18dに対応する位置に切欠き20cが設けられ、フランジ20bがプラグ18eと干渉しないようになっている。
そして、図5に示す如く、ケース部材17の円筒部17aに備えられたガス注入口17dにはガス管24が連結され、高圧ガス供給装置25から空間S(図2参照)内に高圧の空気等のガスが送り込まれるようになっている。
高圧ガス供給装置25とガス注入口17dの間のガス管24には、開閉弁26、減圧弁27、流量調整弁28、圧力計29が備えられ、また、ガス管24から分岐した枝管24aに開放口30が設けられている。枝管24aの途中には、開放弁31が備えられている。減圧弁27は、例えば、ガスの流路の開度を自動的に調整し、高圧ガス供給装置25から送り出されるガスの圧力を適当な範囲まで下げるようになっている。流量調整弁28は、例えばニードル弁であり、ガスの流路の開度をニードルにより調整することで減圧弁27から送り出された空気の流量を微調整することができるようになっている。このようにして、高圧ガス供給装置25から送り出された高圧のガスは、一定の流量で下流の空間Sに送り込まれるようになっており、その圧力を圧力計29により常時測定できるようになっている。メンテナンス作業の際などには、必要に応じて開閉弁26を閉弁して高圧ガス供給装置25からガス注入口17dへ至るガスの流れを遮断し、同時に開放弁31を開弁して空間S内のガスを開放口30から排出できるようになっている。
次に、上記した本実施例の作動を説明する。
スクリューコンベヤ1の運転中、ハウジング4の内部には灰入口2から高温の排気と灰が加圧された状態で送り込まれ、内部空間は大気圧よりも100kPa〜150kPa程度、例えば140kPa程度高圧になっている。また、第一の軸封装置8と第二の軸封装置16との間に形成された空間Sには、高圧ガス供給装置25からガス管24を通して空気等のガスが送り込まれ、ハウジング4の内部よりもさらに高圧になっている(図5参照)。送り込まれるガスの圧力の値は、減圧弁27の設定により、好ましくは220kPa以上300kPa以下、さらに好ましくは240kPa程度に調整される。尚、このとき、開閉弁26は開弁され、開放弁31は閉弁されている。
ここで、上記したように、第一のグランドパッキン10(図2参照)は、完全な密封状態を保つようにはなっていない。ハウジング4内の高圧の排気ガスは、灰と共に第一のグランドパッキン10と第一の蓋体9の円筒部9aとの隙間(径方向外側の経路)や、第一のグランドパッキン10とスクリュー軸6の軸端部6aとの隙間(径方向内側の経路)に入り込んで、第一の蓋体9と第一の押圧部材11との隙間や、第一の押圧部材11と軸端部6aとの隙間から漏出しようとする。
しかし、第一のグランドパッキン10の配置された第一の蓋体9の円筒部9aとスクリュー軸6の軸端部6aとの隙間は、空間Sと連通している。そして、空間S内の圧力は、ハウジング4の内部の圧力より高圧となっているので、灰を伴った排気ガスが前記径方向外側の経路や前記径方向内側の経路から漏出しようとしても、反対に空間S内の圧力によって抑え込まれることになる。このため、第一のグランドパッキン10によるシールが不完全であっても、灰を伴った排気ガスが空間S内に漏出することはなく、逆に、ハウジング4内部に向けてガスが僅かずつ漏れるようになっている。尚、第一のグランドパッキン10のシール性能が十分であれば、この漏れは極めて少ない。上記したように、空間S内の圧力は大気圧と比較して240kPa程度の高圧に保たれ、ハウジング4(140kPa程度)との差圧が約100kPa確保されている。このような高い圧力は、小さな容積の空間Sに押し込まれる高圧のガス(240kPa程度)が、大空間であるハウジング4内にごく僅かずつしか漏れ出ていないことで保つことができる。
密封が不完全ではないこと、及び、シール性能が十分に保たれている限りその漏れが通常極めて僅かであることは、第二のグランドパッキン19に関しても同様である。こうして、空間Sからは、第一のグランドパッキン10を通してハウジング4内部に向けてガスが僅かずつ漏れ、同時に、第二のグランドパッキン19を通して外部に向けてガスが僅かずつ漏れるようになっている。このグランドパッキン10,19からのガスの漏出量と、高圧ガス供給装置25からのガスの供給量とが釣り合うことで、空間S内における上記圧力がほぼ一定に保たれている。尚、このガスの供給量は、各グランドパッキン10,19のシール性能が良好な場合、極めて僅かである。
ここで、第一のグランドパッキン10は、上記したように、使用に伴って変形することが避けられない。編んだ繊維に潤滑剤を染み込ませてなる第一のグランドパッキン10は、その使い始めにハウジング4側からの圧力や空間S側からの圧力、軸端部6aとの間の摺動等の影響を受けて変形する。さらに運転を継続していくと、ハウジング4側及び空間S側からの圧力によって徐々に収縮し、軸端部6aとの間の摺動によって摩耗する。軸端部6aとの間に灰が入り込むと、摩耗の進行はさらに速くなる。こうして、第一のグランドパッキン10は、径方向の厚みが徐々に失われていく。
失われる厚みは、第一のグランドパッキン10を軸方向に圧縮することによって補うことができる。本実施例では、第一の押圧部材11と押圧ボルト13の頭部13aとの間に備えた弾性体14の弾発力により、第一の押圧部材11を第一の蓋体9に対し自動的に押し込んで第一のグランドパッキン10を軸方向に押圧するようにしている。これにより、ある程度までの変形であれば弾性体14の弾発力で補い、第一のグランドパッキン10のシール性能を保つことができるようになっている。しかし、収縮や摩耗による変形が大きくなると、弾性体14の伸びが大きくなって弾発力が小さくなり、十分な圧縮力が得られなくなって第一のグランドパッキン10のシール性能が低下していってしまう。
シール性能の低下は、圧力計29の示す値の低下として表れる。上記したように、高圧ガス供給装置25から空間Sに送り込まれるガスは流量調整弁28によって流量を一定に保たれており、空間Sへの供給量は一定となっている。第一のグランドパッキン10のシール性能が低下すると、空間Sとハウジング4との圧力差により空間Sからハウジング4へ漏れる空気の量が多くなり、空間S内の圧力が低下していくのである。
シール性能が低下しても、高圧ガスが供給されて空間S内とハウジング4内との間に圧力差が生じている間は灰の漏出は抑え込まれるが、第一のグランドパッキン10のシール性能を低下したままにしておくわけにはいかない。メンテナンス作業等の際には、空間Sへの高圧ガスの供給を停止して空間S内の圧力を大気圧に戻すことが必要となるが、第一のグランドパッキン10のシール性能が低下している時に空間S内の圧力を下げると、その途端に高圧のハウジング4内から灰が漏れ出してしまう。したがって、第一のグランドパッキン10に対しては、なるべくシール性能が低下しきる前に処置を行う必要がある。
第一のグランドパッキン10のシール性能は、第一の押圧ボルト13を増し締めすることで回復させることができる。上記従来例においても説明したように、第一の押圧ボルト13を締め込み、第一の押圧部材11を第一の蓋体9に対して押圧して第一のグランドパッキン10を軸方向に圧縮するのである。同時に、弾性体14も押されて縮むことになり、第一の押圧部材11を第一の蓋体9に対して付勢する力が回復する。このような増し締め作業は、第一のグランドパッキン10の使い始めの変形に対して必要となるほか(初期増し締め)、その後の運転の継続により生じる収縮や摩耗に応じて定期的に必要となる。尚、増し締めの作業が必要となるのは第二のグランドパッキン19に関しても同様である。第二のグランドパッキン19については、第二の押圧ボルト23を増し締めすることにより第二の押圧部材20と第二の蓋体18との間で圧縮することができる。
そして、増し締めを実施すべき時期は、ガス管24の途中に備えた圧力計29(図5参照)の示す値を監視することによって判断することができる。上記したように、グランドパッキン10,19のシール性能の低下が圧力計29の値として表れるからである。この圧力計29の値が所定値(例えば、220kPa)未満となれば、第一のグランドパッキン10又は第二のグランドパッキン19のうち少なくとも一方のシール性能が低下し、空間S内からハウジング4内又は外部へのガスの漏出量が増加していると判断することができる。
また、第一のグランドパッキン10の増し締めの要否については、ケース部材17の円筒部17aに設けた覗き窓17eから空間S内を視認することによっても確認することができる。前記したように、弾性体14はスプリングカラー15に収められているが、第一のグランドパッキン10の収縮や摩耗が大きくなると、必要な軸方向の圧縮量が増えて弾性体14が伸び、この伸びは、スプリングカラー15と第一の押圧部材11のフランジ11bとの間の隙間として表れる。この隙間を覗き窓17eから観察することにより、第一の押圧ボルト13の増し締めが必要かどうかを判断することができる。
圧力計29の値の低下により、増し締めの必要があると判断されたら、以下の手順によりメンテナンス作業を行う。まず、空間S内の圧力の低下が、第一のグランドパッキン10と第二のグランドパッキン19のいずれのシール性能の低下によるものかであるかを見極める必要がある。
第二のグランドパッキン19に関しては、第二の押圧部材20や第二の押圧ボルト23が外部に露出しているので、そのまま締め込むことができる。そこで、まず第二の押圧ボルト23に対して増し締めを行い、圧力計29の示す値が回復するかどうかを確認する。ここで値が回復した場合には、シール性能が低下していたのは第二のグランドパッキン19のみであり、増し締めによりそのシール性能が回復したと判断することができるので、第一のグランドパッキン10に対する増し締め作業は必要ない。値が回復しなかった場合には、第一のグランドパッキン10に対して増し締めが必要であると判断される。第一のグランドパッキン10に対する増し締めの要否は、上記した通り、覗き窓17eからスプリングカラー15を視認することによっても確認することができる。
尚、第二のグランドパッキン19のシール性能の低下については、例えば、第二の押圧部材20と軸端部6aとの間や、第二の押圧部材20と第二の蓋体18との間に石鹸水を塗布することによっても確認することができる。石鹸水が泡立てば、空間Sから第二のグランドパッキン19を通して多量にガスが漏出していると判断できる。
第一のグランドパッキン10に対する増し締め作業には、空間S内に収容された第一の押圧ボルト13にアクセスする必要がある。そこで、増し締め作業に先立ち、空間Sを大気開放し、空間S内の圧力を大気圧に戻す。これには、開閉弁26を閉弁し、開放弁31を開弁すれば良い。開閉弁26の閉弁によって高圧ガス供給装置25からのガスの供給は停止し、開放口30から空間S内の高圧のガスが外部へ放出され、空間S内の圧力は大気圧まで下がる。
尚、ここで、第一のグランドパッキン10のシール性能が大幅に低下していた場合には、覗き窓17eから空間S内への灰の漏出を確認することができる。灰の漏出の程度が著しい場合には、スクリューコンベヤ1の運転を停止してハウジング4内の圧力を下げてから作業を行うことも検討すべきである。ただし、第一のグランドパッキン10のシール性能の低下の程度が大きくなければ、短時間の増し締め作業であれば灰の漏出までには至らないか、漏出したとしてもごく僅かの量で済む。本実施例においては、圧力計29で空間S内の圧力を監視することにより、第一のグランドパッキン10のシール性能が深刻に低下する前に増し締め作業を実施することができるので、この段階で灰が漏出する心配はほとんどない。例えば、上記したように、通常状態におけるハウジング4内に対する空間Sの差圧を100kPaとし、140kPa前後のハウジング4内に対して空間Sの通常の圧力を240kPaとして運転を実施している場合を想定すると、圧力計29によって検出される値が200kPa以上220kPa未満の範囲まで低下した時に増し締めを行うようにすれば良い。空間S内の圧力が200kPa以上220kPa未満の場合、ハウジング4(140kPa)内に対する空間Sの差圧は60kPa以上80kPa未満の範囲であり、第一のグランドパッキン10のシール性能が低下しているとしても、通常(100kPa)の6割〜8割の差圧が得られていることになる。すなわち、この場合におけるシール性能の低下は2割〜4割であり、第一のグランドパッキン10は正常状態の6割〜8割のシール性能を保持していると見ることができる。そして、排気ガス中の固体である灰は、気体である排気ガスそのものと比較して漏出しにくい。よって、正常状態の6割〜8割の程度のシール性能があれば未だ致命的な低下ではなく、短時間の増し締め作業であれば灰が漏出する虞はない。実際に、運転中において圧力計29の値がおおよそ200kPa(上記の例において、差圧にして4割低下した値)以上を示していれば、第一のグランドパッキン10のシール性能は増し締め作業の実施を許容できる範囲であり、スクリューコンベヤ1の運転を継続したままでも灰を漏出させることなく増し締めの作業を完了させることができることが確認されている。
圧力計29の値により、空間S内の圧力が大気圧まで下がったことが確認されたら、作業穴18dを密閉している第二の蓋体18のフランジ18c表面のプラグ18eを外し、作業穴18dを露出させる。上記したように、この作業穴18dは第一の押圧ボルト13と同軸に設置されているので、作業穴18dから第一の押圧ボルト13に対して直接アクセスできる。したがって、増し締め作業にあたっては、この作業穴18dに空間Sの外部から工具を差し込んで第一の押圧ボルト13を締め込むだけで良い。このように、増し締めの作業にあたり、例えば第二の蓋体18やケース部材17を取り外すような手間は必要なく、短時間で簡単に作業を完了することができる。
第一の押圧ボルト13を増し締めしたら、プラグ18eを再度取り付けて作業穴18dを密閉し、開放弁31を閉弁して開閉弁26を開弁する。高圧ガス供給装置25から供給されるガスによって空間S内が再度満たされ、圧力計29の値が正常値まで回復したことを確認したら、メンテナンスの作業は終了する。
以上のように、上記本実施例においては、加圧された排気ガスから灰分離装置によって分離した灰が投入されるハウジング4内に、外周面にスクリュー羽根5を配したスクリュー軸6を収容し、スクリュー軸6を回転させることでハウジング4内で灰を搬送するスクリューコンベヤ1の軸封構造に関して、ハウジング4の軸方向端部4aに締結され、スクリュー軸6の軸端部6aとの間に第一のグランドパッキン10を備えてハウジング4からの灰の漏出を制限するよう構成された蓋体(第一の蓋体)9、及び、該蓋体(第一の蓋体)9に対して第一のグランドパッキン10を軸方向に押圧するよう構成された押圧部材(第一の押圧部材)11を備えた第一の軸封装置8と、該第一の軸封装置8の軸方向外側に締結され、該第一の軸封装置8との間に押圧部材(第一の押圧部材)11を収容する空間Sを形成し、スクリュー軸6の軸端部6aとの間に第二のグランドパッキン19を備えて空間Sからのガスの漏出を制限するよう構成された第二の軸封装置16と、空間Sに対してガス管24を介してガスを供給し、空間S内の圧力をハウジング4内の圧力より高圧に保つよう構成された高圧ガス供給装置25とを備えているので、ハウジング4から灰が漏出する経路を全て空間S内に連通させ、該空間S内の圧力によってハウジング4からの灰の漏出を確実に防止することができる。
また、本実施例においては、第二の軸封装置16に、空間Sの内外を連通する作業穴18dを開閉可能に備え、空間Sに対し、作業穴18dを介して外部からアクセスし、押圧部材(第一の押圧部材)11の蓋体(第一の蓋体)9に対する位置を外部から工具で調整し得るよう構成されているので、第一のグランドパッキン10に対する増し締めを実施するにあたって大掛かりな作業を必要とせず、簡便に増し締め作業を行うことができる。
また、本実施例においては、押圧部材(第一の押圧部材)11は、蓋体(第一の蓋体)9に対して押圧ボルト(第一の押圧ボルト)13により連結され、該押圧ボルト(第一の押圧ボルト)13を締め込むことにより第一のグランドパッキン10を軸方向に押圧し得るよう構成されており、作業穴18dは、押圧ボルト(第一の押圧ボルト)13と同軸に形成され、作業穴18dを介して外部から工具を差し込んで押圧ボルト(第一の押圧ボルト)13を締め込むことができるよう構成されているので、作業穴18dから押圧ボルト(第一の押圧ボルト)13を締め込むことで、極めて簡便に且つ短時間で増し締め作業を行うことができる。
また、本実施例においては、空間S内の圧力を監視する圧力計29を空間Sと連通するガス管24の途中に備えているので、第一のグランドパッキン10のシール性能の低下を圧力計29の示す値の低下として把握することにより、適切な時期に増し締め作業を行うことができ、スクリューコンベヤ1の運転中であっても灰を漏出させることなく増し締め作業を行うことができる。
また、本実施例においては、第二の軸封装置16に覗き窓17eを備え、空間Sの内部に位置する押圧部材(第一の押圧部材)13を外部から視認し得るよう構成しているので、第一のグランドパッキン10のシール性能の低下を目視で確認することにより、適切な時期に増し締め作業を行うことができ、スクリューコンベヤ1の運転中であっても灰を漏出させることなく増し締め作業を行うことができる。
したがって、上記本実施例によれば、スクリューコンベヤからの灰の漏出を確実に防止し得る。
尚、本発明の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造及びそのメンテナンス方法は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 スクリューコンベヤ
4 ハウジング
4a 端部
5 スクリュー羽根
6 スクリュー軸
6a 軸端部
8 第一の軸封装置
9 蓋体(第一の蓋体)
10 第一のグランドパッキン
11 押圧部材(第一の押圧部材)
13 押圧ボルト(第一の押圧ボルト)
16 第二の軸封装置
17e 覗き窓
18d 作業穴
19 第二のグランドパッキン
24 ガス管
25 高圧ガス供給装置
29 圧力計
S 空間

Claims (7)

  1. 加圧された排気ガスから灰分離装置によって分離した灰が投入されるハウジング内に、外周面にスクリュー羽根を配したスクリュー軸を収容し、前記スクリュー軸を回転させることで灰を搬送するスクリューコンベヤの軸封構造であって、
    前記ハウジングの軸方向端部に締結され、前記スクリュー軸の軸端部との間に第一のグランドパッキンを備えて前記ハウジングからの灰の漏出を制限するよう構成された蓋体、及び、該蓋体に対して前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧するよう構成された押圧部材を備えた第一の軸封装置と、
    該第一の軸封装置の軸方向外側に締結され、該第一の軸封装置との間に前記押圧部材を収容する空間を形成し、前記スクリュー軸の軸端部との間に第二のグランドパッキンを備えて前記空間からのガスの漏出を制限するよう構成された第二の軸封装置と、
    前記空間に対してガス管を介してガスを供給し、前記空間内の圧力を前記ハウジング内の圧力より高圧に保つよう構成された高圧ガス供給装置とを備えていること
    を特徴とする灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造。
  2. 前記第二の軸封装置に、前記空間の内外を連通する作業穴を開閉可能に備え、前記空間に対し、前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記押圧部材の前記蓋体に対する位置を外部から工具で調整し得るよう構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造。
  3. 前記押圧部材は、前記蓋体に対して押圧ボルトにより連結され、該押圧ボルトを締め込むことにより前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧し得るよう構成されており、
    前記作業穴は、前記押圧ボルトと同軸に形成され、前記作業穴を介して外部から工具を差し込んで押圧ボルトを締め込むことができるよう構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造。
  4. 前記空間内の圧力を監視する圧力計を前記空間と連通する前記ガス管の途中に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造。
  5. 前記第二の軸封装置に覗き窓を備え、前記空間の内部に位置する前記押圧部材を外部から視認し得るよう構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造。
  6. 加圧された排気ガスから灰分離装置によって分離した灰が投入されるハウジング内に、外周面にスクリュー羽根を配したスクリュー軸を収容し、前記スクリュー軸を回転させることで灰を搬送するスクリューコンベヤの前記ハウジングの軸方向端部に、前記スクリュー軸の軸端部との間に第一のグランドパッキンを備えて前記ハウジングからの灰の漏出を制限するよう構成した蓋体、及び、該蓋体に対して前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧するよう構成した押圧部材を備えた第一の軸封装置を締結し、
    該第一の軸封装置の軸方向外側には、該第一の軸封装置との間に前記押圧部材を収容する空間を形成するとともに、前記スクリュー軸の軸端部との間に第二のグランドパッキンを備えて前記空間からのガスの漏出を制限するよう構成した第二の軸封装置を締結し、
    前記空間に対してガス管を介してガスを供給し、前記空間内の圧力を前記ハウジング内の圧力より高圧に保つよう構成した高圧ガス供給装置とを備えた灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造に対し、
    前記空間内の圧力を前記ガス管に備えた圧力計により監視するとともに、前記第二の軸封装置に、前記空間の内外を連通する作業穴を開閉可能に備え、
    前記押圧部材は、前記蓋体に対して押圧ボルトにより連結し、該押圧ボルトを前記作業穴を介し外部から工具を用いて締め込むことにより前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧し得るよう構成し、
    前記空間内の圧力が低下した場合に、前記空間内の圧力を大気圧に下げたうえで前記空間に対して前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記押圧ボルトの増し締めを実施すること
    を特徴とする灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造のメンテナンス方法。
  7. 加圧された排気ガスから灰分離装置によって分離した灰が投入されるハウジング内に、外周面にスクリュー羽根を配したスクリュー軸を収容し、前記スクリュー軸を回転させることで灰を搬送するスクリューコンベヤの前記ハウジングの軸方向端部に、前記スクリュー軸の軸端部との間に第一のグランドパッキンを備えて前記ハウジングからの灰の漏出を制限するよう構成した蓋体、及び、該蓋体に対して前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧するよう構成した押圧部材を備えた第一の軸封装置を締結し、
    該第一の軸封装置の軸方向外側には、該第一の軸封装置との間に前記押圧部材を収容する空間を形成するとともに、前記スクリュー軸の軸端部との間に第二のグランドパッキンを備えて前記空間からのガスの漏出を制限するよう構成した第二の軸封装置を締結し、
    前記空間に対してガス管を介してガスを供給し、前記空間内の圧力を前記ハウジング内の圧力より高圧に保つよう構成した高圧ガス供給装置とを備えた灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造に対し、
    前記第二の軸封装置に、前記空間内に位置する前記押圧部材を外部から視認し得る覗き窓を備えるとともに、前記第二の軸封装置に、前記空間の内外を連通する作業穴を開閉可能に備え、
    前記押圧部材は、前記蓋体に対して押圧ボルトにより連結し、該押圧ボルトを前記作業穴を介し外部から工具を用いて締め込むことにより前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧し得るよう構成し、
    前記覗き窓から、前記第一のグランドパッキンのシール性能の低下が確認された場合に、前記空間内の圧力を大気圧に下げたうえで前記空間に対して前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記押圧ボルトの増し締めを実施すること
    を特徴とする灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造のメンテナンス方法。
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