JP2016190465A5 - 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 - Google Patents

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本発明は、建築物内装材、建具の表面、家電製品の表面材などに用いられる化粧シートおよび化粧シートの製造方法に関するもので、超臨界逆相蒸発法によりベシクル化された難燃剤を添加してなる熱可塑性樹脂組成物からなる層を有している化粧シートおよび化粧シートの製造方法に関する。
そこで、本発明においては、ポリオレフィン系樹脂への難燃化剤の分散性を良好なものとするために、超臨界逆相蒸発法により当該難燃化剤にナノカプセル化処理を施した後に、ポリオレフィン系樹脂に配合することにより、建装材として十分な製造特性および耐後加工性を備え、不燃性に優れた化粧シートおよび化粧シートの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を達成するべく、本発明の第1の態様の化粧シートは、複数の樹脂層からなる化粧シートであって、前記樹脂層のうち少なくとも1層が、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに難燃化剤を内包させた難燃化剤内包ベシクルをポリオレフィン系樹脂に対して添加して熱可塑性樹脂組成物からなる層として形成されたことを特徴とする。
このような、本発明の第1の態様の化粧シートにおいては、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに難燃化剤を内包させた難燃化剤内包ベシクルとすることにより、ポリオレフィン系樹脂への分散性を極めて良好なものとすることができる。その結果、難燃化剤がポリオレフィン系樹脂中において二次凝集することなく均一に分散するため、難燃化剤の表面積が増大して少ない配合量においても不燃性を付与した化粧シートを実現することを可能とする。さらには、難燃化剤の添加量を低減化できることで、化粧シートに要求される機械的強度を維持した不燃性の化粧シートを提供することができる。
本発明の第7の態様の化粧シートは、不燃性基材と貼り合わせた状態でのISO5660−1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において、建築基準法施工例第108条の2第1号および第2号に記載の要件を満たす不燃材料であることを特徴とする。このような、本発明の第7の態様の化粧シートにおいては、不燃性に優れた化粧シートを提供することを可能とする。
本発明の化粧シートの製造方法は、複数の樹脂層からなる化粧シートの製造方法であって、前記樹脂層のうち少なくとも1層を、熱可塑性樹脂組成物からなる層として形成し、前記熱可塑性樹脂組成物からなる層を、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに難燃化剤を内包させた難燃化剤内包ベシクルをポリオレフィン系樹脂に対して添加して形成することを特徴とする。
本発明によれば、建装材として十分な製造特性および耐後加工性を備え、不燃性を付与した化粧シートおよび化粧シートの製造方法を提供することができる。
本発明の化粧シートは、複数の樹脂層からなる化粧シートであって、当該樹脂層のうち少なくとも1層が、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに難燃化剤を内包させた難燃化剤内包ベシクルをポリオレフィン系樹脂に対して添加して熱可塑性樹脂組成物からなる層として形成されていることが重要である。
本発明の化粧シートの熱可塑性樹脂組成物を調製する際には、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに難燃化剤を内包させた難燃化剤内包ベシクルをポリオレフィン系樹脂に対して添加して熱可塑性樹脂組成物からなる層として形成することが重要であり、このような、ベシクル内に内包された状態の難燃化剤は、当該ベシクルとポリオレフィン系樹脂とを混練させた際に、ポリオレフィン系樹脂中において凝集することなく均一に分散するため、ポリオレフィン系樹脂に対する難燃化剤の充填量を増大させても、機械的強度や耐後加工性などに優れたシートを形成可能な熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。
以上のように、本発明の化粧シート1においては、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに難燃化剤を内包させた難燃化剤内包ベシクルをポリオレフィン系樹脂に対して添加して熱可塑性樹脂組成物からなる層として形成しているので、当該難燃化剤を凝集させることなく均一に分散させた状態で高充填することが可能となり、難燃化剤が充填された分だけ化粧シート1に要する樹脂成分を低減化させて、燃焼時に生じる発熱量を抑制し、建築基準法施工令に記載の不燃材料の技術的基準を満たした「不燃材料」としての化粧シート1を提供することを可能とする。
本発明の化粧シートおよび化粧シートの製造方法は、上記の実施形態および実施例に限定されるものではなく、発明の特徴を損なわない範囲において種々の変更が可能である。

Claims (8)

  1. 複数の樹脂層からなる化粧シートであって、
    前記樹脂層のうち少なくとも1層が、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに難燃化剤を内包させた難燃化剤内包ベシクルをポリオレフィン系樹脂に対して添加して熱可塑性樹脂組成物からなる層として形成されたことを特徴とする化粧シート。
  2. 前記難燃化剤が、少なくとも無機系難燃化剤を含み、
    前記無機系難燃化剤が、金属水酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 前記金属水酸化物が、水酸化マグネシウムまたは水酸化アルミニウムで
    あることを特徴とする請求項2に記載の化粧シート。
  4. 前記ベシクルが、リン脂質の外膜からなるリポソームであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の化粧シート。
  5. 前記熱可塑性樹脂組成物からなる層が、引張弾性率が500MPa以上2000MPa以下であり、かつ、引張破断伸度が200%以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の化粧シート。
  6. 前記熱可塑性樹脂組成物からなる層が、一軸延伸加工または二軸延伸加工されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の化粧シート。
  7. 前記化粧シートが、不燃性基材と貼り合わせた状態でISO5660−1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において、建築基法施行令第108条の2第1号および第2号に記載の要件を満たす不燃材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の化粧シート。
  8. 複数の樹脂層からなる化粧シートの製造方法であって、
    前記樹脂層のうち少なくとも1層を、熱可塑性樹脂組成物からなる層として形成し、
    前記熱可塑性樹脂組成物からなる層を、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに難燃化剤を内包させた難燃化剤内包ベシクルをポリオレフィン系樹脂に対して添加して形成することを特徴とする化粧シートの製造方法。
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