JP2016189937A - 口腔挿入具 - Google Patents

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Abstract

【課題】睡眠時等の無意識下であっても口の周辺の筋肉を鍛え、口の周辺の筋肉のストレッチを行う機会を増やすこと。【解決手段】口腔挿入具1は、ベース部10との間に上唇を挿入可能な間隔を設けてベース部10に対して対向する対向壁22と、ベース部10との間に下唇を挿入可能な間隔を設けてベース部10に対して対向する対向壁23と、ベース部10の接続部28と上端11との間において板厚方向に貫通して設けられ、湾曲状に弾性変形した挿入片30の延設方向の先端を係合可能にする貫通孔13、14と、ベース部10の接続部29と下端12との間において板厚方向に貫通して設けられ、湾曲状に弾性変形した挿入片40の延設方向の先端を係合可能にする貫通孔15、16と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、口腔に挿入して口の周辺の筋肉のストレッチを行う口腔挿入具に関する。
脳梗塞等により半身が麻痺した患者は、例えば、涎を垂らしてしまったり、食事の際に食べようとした食物をこぼしてしまったり、食物を飲み込むことが不自由であり、又は言葉を喋ることが不自由である。従来、このような患者に対しては、外部から内部に向かって唇全体を一体的に圧縮して負荷を掛けることによる反発力を利用して、患者の口の周辺の筋肉を鍛える表情筋トレーニングと呼ばれるリハビリを行っている。
また、睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者や睡眠中に鼾をかく者は、唇を閉じる力が弱く、睡眠時に口呼吸している。特許文献1は、睡眠中に鼾をかく手前で、舌根が上気道側に落ちるのを防止して鼾の発生を抑え、また睡眠時の無呼吸状態も防止できる睡眠時無呼吸症防止具を開示する。特許文献1の睡眠時無呼吸症防止具は、鼾の発生や睡眠時の無呼吸状態を防ぐことはできるものの、根本的な治療にはならない。これに対し、近年、医学会では、睡眠時無呼吸症候群の患者の弱った口の周辺の筋肉を鍛えることにより、口呼吸から鼻呼吸に変えられるとの報告がある
特開2014−133016号公報
しかしながら、従来においては、口の周辺の筋肉を鍛える際には外部から内部に向かって唇全体を一体的に圧縮して負荷を掛ける方法を用いるため、睡眠時等の無意識下において口の周辺の筋肉を鍛えることができず、口の周辺の筋肉のストレッチを行う機会が限られてしまうという課題を有する。
本発明の目的は、口腔に挿入して口の周辺の筋肉のストレッチを行うことにより、睡眠時等の無意識下であっても口の周辺の筋肉を鍛えることができ、口の周辺の筋肉のストレッチを行う機会を増やすことができる口腔挿入具を提供することである。
本発明に係る口腔挿入具は、全体が弾性変形可能であると共に口腔に挿入される口腔挿入具であって、板状のベース部と、前記ベース部の一端から外方に延設される帯状の第1の挿入片と、前記ベース部の前記一端の反対側の他端から外方に延設される帯状の第2の挿入片と、前記ベース部に立設される支柱部と、前記支柱部の先端から前記一端に向けて延設され、前記ベース部との間に上唇を挿入可能な間隔を設けて前記ベース部に対して対向する第1の対向壁と、前記支柱部の先端から前記他端に向けて延設され、前記ベース部との間に下唇を挿入可能な間隔を設けて前記ベース部に対して対向する第2の対向壁と、前記ベース部において前記支柱部との接続部と、前記一端と、の間で板厚方向に貫通して設けられ、湾曲状に弾性変形させた前記第1の挿入片の延設方向の先端を係合可能にする第1の貫通孔と、前記ベース部において前記支柱部との接続部と、前記他端と、の間で板厚方向に貫通して設けられ、湾曲状に弾性変形させた前記第2の挿入片の延設方向の先端を係合可能にする第2の貫通孔と、を有する。
ベース部を歯牙及び歯肉に当接させた状態で口腔に挿入し、上唇を第1の対向壁とベース部との間に挿入すると共に、下唇を第2の対向壁とベース部との間に挿入し、更に、第1の貫通孔に先端を係合して湾曲状にした第1の挿入片を上唇と上顎の歯肉との間に挿入すると共に、第2の貫通孔に先端を係合して湾曲状にした第2の挿入片を下唇と下顎の歯肉との間に挿入した際における、第1の挿入片及び第2の挿入片の弾性力により、上唇や上唇の周辺及び下唇や下唇の周辺を外方に押圧する押圧力に抗して上唇と下唇とを閉じようとすることにより、口の周辺の筋肉のストレッチを行う。
本発明によれば、口腔に挿入して口の周辺の筋肉のストレッチを行うことにより、睡眠時等の無意識下であっても口の周辺の筋肉を鍛えることができ、口の周辺の筋肉のストレッチを行う機会を増やすことができる。
本発明の第1の実施形態に係る口腔挿入具の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る口腔挿入具の背面図である。 本発明の第1の実施形態に係る口腔挿入具の平面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る口腔挿入具の挿入片を後方に折り曲げた状態の図1のB−B断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る口腔挿入具の挿入片を前方に折り曲げた状態の図1のB−B断面図である。 本発明の第1の実施形態における挿入片を後方に折り曲げた状態の口腔挿入具を口腔に挿入した状態の断面図である。 本発明の第1の実施形態における挿入片を前方に折り曲げた状態の口腔挿入具を口腔に挿入した状態の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る口腔挿入具の正面図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態に係る口腔挿入具につき、詳細に説明する。図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成し、y軸の正方向を前方向、y軸の負方向を後ろ方向、x軸方向を左右方向、z軸の正方向を上方向、及びz軸の負方向を下方向として説明する。
(第1の実施形態)
<口腔挿入具の構成>
本発明の第1の実施形態に係る口腔挿入具1につき、図1から図4を参照しながら、以下に詳細に説明する。
口腔挿入具1は、ベース部10と、突設部26と、突設部27と、挿入片30と、挿入片40と、引き紐50と、から構成されている。口腔挿入具1は、弾力性のある合成樹脂により一体に形成されており、全体が弾性変形可能になっている。口腔挿入具1を形成する合成樹脂は、典型的にはポリエステル・エラストマー、シリコンゴム、ポリエチレン、塩化ビニル又はエチレン系エラストマー等である。
ベース部10は、板状であり、図3に示すように、左右端部から中央部に向けて徐々に前方に突出する湾曲状になっている。ベース部10の中央部には、一対の突設部26及び突設部27が設けられている。ベース部10は、突設部26との接続部28と、一端である上端11と、の間において板厚方向に貫通する一対の貫通孔13及び貫通孔14を左右に備えていると共に、突設部27との接続部29と、上端11の反対側の他端である下端
12と、の間において板厚方向に貫通する一対の貫通孔15及び貫通孔16を左右に備えている。ベース部10の上端11の挿入片30aと挿入片30bとの間には、内方に切り欠かれた切欠き部17が設けられている。ベース部10の下端12の挿入片40aと挿入片40bとの間には、内方に切り欠かれた切欠き部18が設けられている。ベース部10には、中央部において板厚方向である前後方向に貫通する一対の空気孔9が左右に設けられている。貫通孔13及び貫通孔14は、ベース部10の上端11に沿って形成されている。貫通孔15及び貫通孔16は、ベース部10の下端12に沿って形成されている。
突設部26は、ベース部10と一体に形成されていると共に、ベース部10より前方に突出して設けられている。突設部26は、支柱部20及び対向壁22から構成されている。
突設部27は、ベース部10と一体に形成されていると共に、ベース部10より前方に突出して設けられている。突設部27は、支柱部21及び対向壁23から構成されている。
支柱部20は、ベース部10の中央部から前方に立設されている。
支柱部21は、ベース部10の中央部から前方に立設されている。支柱部21は、支柱部20に対して所定の間隔を設けて支柱部20に対向して配置されている。
支柱部20と支柱部21との間には、隙間25が形成されている。
対向壁22は、支柱部20の先端である前端から上端11に向けて延設され、ベース部10との間に上唇を挿入可能な間隔を設けてベース部10の対向面である前面8に対して対向している。対向壁22とベース部10との間には、図4に示すように、上唇を挿入可能な上唇挿入空間61が形成されている。
対向壁23は、支柱部21の前端から下端12に向けて延設され、ベース部10との間に下唇を挿入可能な間隔を設けてベース部10の前面8に対して対向している。対向壁23とベース部10との間には、図4に示すように、下唇を挿入可能な下唇挿入空間62が形成されている。
挿入片30は、板状且つ帯状であり、ベース部10と一体に形成されていると共にベース部10の上端11から外方である上方に延設されている。挿入片30は、ベース部10の上端11において所定間隔を有して形成された一対の挿入片30a及び挿入片30bから構成されている。
挿入片30aは、延設方向の先端である上端に、左右方向に幅広であると共に他の部分よりも厚みの厚い係合部31aを備えている。図4に示すように、挿入片30aの係合部31a以外の部分の板厚方向の厚みT2は、ベース部10の板厚方向の厚みT1よりも薄くなっている(T2<T1)。挿入片30aは、ベース部10の後面19と面一な表面32aを備えている。係合部31aは、貫通孔13を貫通することが可能な厚み及び左右方向の幅を有している。
挿入片30bは、延設方向の先端である上端に、左右方向に幅広であると共に他の部分よりも厚みの厚い係合部31bを備えている。挿入片30bの係合部31b以外の部分の板厚方向の厚みT2は、図示していないが、挿入片30aと同様に、ベース部10の板厚方向の厚みT1よりも薄くなっている。挿入片30bは、ベース部10の前面8の反対側の面である後面19と面一な表面32bを備えている。係合部31bは、貫通孔14を貫
通することが可能な厚み及び左右方向の幅を有している。
挿入片40は、板状且つ帯状であり、ベース部10と一体に形成されていると共にベース部10の下端12から外方である下方に延設されている。挿入片40は、ベース部10の下端12において所定間隔を有して形成された一対の挿入片40a及び挿入片40bから構成されている。
挿入片40aは、延設方向の先端である下端に、左右方向に幅広であると共に他の部分よりも厚みの厚い係合部41aを備えている。図4に示すように、挿入片30aと同様に、挿入片40aの係合部41a以外の部分の板厚方向の厚みT2は、ベース部10の板厚方向の厚みT1よりも薄くなっている。挿入片40aは、ベース部10の後面19と面一な表面42aを備えている。係合部41aは、貫通孔15を貫通することが可能な厚み及び左右方向の幅を有している。
挿入片40bは、延設方向の先端である上端に、左右方向に幅広であると共に他の部分よりも厚みの厚い係合部41bを備えている。挿入片40bの係合部41b以外の部分の板厚方向の厚みT2は、図示していないが、挿入片40aと同様に、ベース部10の板厚方向の厚みT1よりも薄くなっている。挿入片40bは、ベース部10の後面19と面一な表面42bを備えている。係合部41bは、貫通孔16を貫通することが可能な厚み及び左右方向の幅を有している。
引っ張り部材である引き紐50は、突設部26及び突設部27の前端に取り付けられている。引き紐50は、突設部26及び突設部27と一体に合成樹脂により形成されている。なお、引き紐50は、突設部26及び突設部27と別体にして突設部26及び突設部27に取り付けるようにしてもよく、突設部26及び突設部27と別体に形成する場合には合成樹脂で形成しなくてもよい。
上記構成を有する口腔挿入具1は、上端11と下端12とから等距離であってx軸に平行な仮想直線に対して対称形状であると共に、ベース部10の左端と右端とから等距離であってz軸に平行な仮想直線に対して対称形状になっている。
<口腔挿入具の使用方法>
本発明の第1の実施形態に係る口腔挿入具1の使用方法につき、図5から図8を参照しながら、以下に詳細に説明する。
口腔挿入具1は、挿入片30及び挿入片40を後方に湾曲状に折り曲げた図5に示す使用状態(以下、「後方折り曲げ状態」と記載する)にして使用する方法と、挿入片30及び挿入片40を前方に湾曲状に折り曲げた図6に示す使用状態(以下、「前方折り曲げ状態」と記載する)にして使用する方法と、の2つの使用方法がある。
最初に、図5に示す後方折り曲げ状態にして使用する方法について説明する。
まず、後面19と面一の表面32aを内側にして挿入片30aを湾曲状に折り曲げ、係合部31aを貫通孔13に貫通させた後にベース部10の前面8に係合させる。これにより、挿入片30aは、図5に示すように湾曲状態を維持する。
また、後面19と面一の表面32bを内側にして挿入片30bを湾曲状に折り曲げ、係合部31bを貫通孔14に貫通させた後にベース部10の前面8に係合させる。これにより、挿入片30bは、湾曲状態を維持する。
また、後面19と面一の表面42aを内側にして挿入片40aを湾曲状に折り曲げ、係合部41aを貫通孔15を貫通させた後にベース部10の前面8に係合させる。これにより、挿入片40aは、図5に示すように湾曲状態を維持する。
また、後面19と面一の表面42bを内側にして挿入片40bを湾曲状に折り曲げ、係合部41bを貫通孔16を貫通させた後にベース部10の前面8に係合させる。これにより、挿入片40bは、湾曲状態を維持する。
次に、口腔挿入具1を後面19が唇と対向する状態で口に近付けて、口腔挿入具1を口腔に挿入する。この際、口腔挿入具1は、上端11と下端12とから等距離であってx軸に平行な仮想直線に対して対称形状であると共に、ベース部10の左端と右端とから等距離であってz軸に平行な仮想直線に対して対称形状になっており、上下及び左右の向きに方向性を有していないので、上下及び左右の向きを気にすることなく口腔挿入具1を口腔に挿入することができ、使い勝手をよくすることができる。
次に、口腔挿入具1のベース部10の後面19が歯牙85、歯牙86、上顎の歯肉83及び下顎の歯肉84に当接して、それ以上口腔に挿入できない状態になる。この際、ベース部10の後面19は歯列に沿って湾曲していると共に凹凸の無い平坦な形状になっているので、後面19の略全面を歯牙85、歯牙86、上顎の歯肉83及び下顎の歯肉84に当接させることができ、口腔挿入具1を安定して口腔に装着することができる。また、後面19を凹凸の無い平坦な形状にすることにより、複雑な成形金型を用いることなく簡単な形状の成形金型を用いて口腔挿入具1を成形できるので、製造を容易にすることができると共に、製造コストの増大を抑制することができる。
また、口腔挿入具1を更に口腔に挿入すると、上唇小帯が切欠き部17に位置すると共に下唇小帯が切欠き部18に位置する。これにより、口腔挿入具1は、上下左右にガタツキなく安定して口腔に装着される。
更に、図7に示すように、上唇挿入空間61に上唇81を挿入すると共に、下唇挿入空間62に下唇82を挿入する。これにより、口腔挿入具1は、前後にガタツキなく安定して口腔に装着される。また、引き紐50を口腔から外部に突出した状態にする。この際、口腔挿入具1を口腔に挿入した者は、空気孔9を介して呼吸することができる。
このように、切欠き部17及び切欠き部18と、上唇挿入空間61及び下唇挿入空間62と、を口腔挿入具1を口腔に挿入する際のガイドにすることができる。
口腔挿入具1を口腔に挿入することにより、挿入片30は上唇81と上顎の歯肉83との間に位置し、挿入片40は下唇82と下顎の歯肉84との間に位置する。そして、上顎の歯肉83により前方に押圧された挿入片30の弾性力により上唇81及び上唇81の周辺が外方に押圧されると共に、下顎の歯肉84により前方に押圧された挿入片40の弾性力により下唇82及び下唇82の周辺が外方に押圧される。この際、挿入片30及び挿入片40は、前庭円蓋を上方及び前方に突き上げる負荷を与えることとなり、ひいては口腔挿入具1と接触する粘膜直下にある筋肉群に対して負荷を与えることとなる。また、ベース部10を左右両端から中央に向かって徐々に前方に突出するように湾曲させているので、ベース部10の弾性力により上唇81及び上唇81の周辺と下唇82及び下唇82の周辺とが外方に押圧される。
口腔挿入具1を口腔に挿入した者は、挿入片30及び挿入片40の弾性力に抗して上唇81と下唇82とを閉じようとすることにより、口の周辺のストレッチを行うことができる。口腔挿入具1による上記のストレッチで鍛えられる口の周りの筋肉は、前庭円蓋の直
下にある可動性に富む筋群や口輪筋を含む表情筋等である。また、覚醒時において、口腔から外部に突出している引き紐50を前方、左右方向又は上下方向に引っ張ることにより、口の周辺に更に負荷を加えたストレッチを行うことができる。
口腔挿入具1を口腔に挿入した者は、無意識下等において口を動かした場合であっても、上唇小帯に係合した切欠き部17を支点として挿入片30が若干回転可能であると共に、下唇小帯に係合した切欠き部18を支点として挿入片40が若干回転可能であるので、挿入片30及び挿入片40を口の動きに応じて柔軟に追従させて動かすことができ、所定の押圧力で口の周囲を常に外方に押圧することができる。
また、挿入片30aと挿入片30bとの間に切欠き部17を設けることにより、挿入片30aと挿入片30bとを個別に大きく動かすことができる。また、挿入片40aと挿入片40bとの間に切欠き部18を設けることにより、挿入片40aと挿入片40bとを個別に大きく動かすことができる。これにより、口腔挿入具1を口腔に挿入した者が左右の口の動きを異ならせるような動作をした場合であっても、所定の押圧力で口の周囲を常に外方に押圧することができる。
口の周囲のストレッチを終えた後には、口腔から外部に突出している引き紐50を前方に引っ張ることにより、口腔挿入具1を口腔より取り出す。このように、引き紐50を設けることにより、口腔に挿入した口腔挿入具1を容易に取り出すことができる。
次に、図6に示す前方折り曲げ状態にして使用する方法について説明する。
まず、表面32aを外側にして挿入片30aを湾曲状に折り曲げ、係合部31aを貫通孔13を貫通させた後にベース部10の後面19に係合させる。これにより、挿入片30aは、図6に示すように湾曲状態を維持する。
また、表面32bを外側にして挿入片30bを湾曲状に折り曲げ、係合部31bを貫通孔14を貫通させた後にベース部10の後面19に係合させる。これにより、挿入片30bは、湾曲状態を維持する。
また、表面42aを外側にして挿入片40aを湾曲状に折り曲げ、係合部41aを貫通孔15を貫通させた後にベース部10の後面19に係合させる。これにより、挿入片40aは、図6に示すように湾曲状態を維持する。
また、表面42bを外側にして挿入片40bを湾曲状に折り曲げ、係合部41bを貫通孔16を貫通させた後にベース部10の後面19に係合させる。これにより、挿入片40bは、湾曲状態を維持する。
次に、口腔挿入具1を後面19が唇と対向する状態で口に近付けて、口腔挿入具1を口腔に挿入する。
なお、この後の口腔挿入具1の使用方法は、上記の後方折り曲げ状態の場合と同様であるので、その説明を省略する。
このように、挿入片30及び挿入片40の板幅方向の厚みT2をベース部10の板厚方向の厚みT1よりも薄くすると共に、挿入片30aの表面32a、挿入片30bの表面32b、挿入片40aの表面42a及び挿入片40bの表面42bを、ベース部10の後面19と面一にすることにより、図5に示すように後方折り曲げ状態で使用した場合と、図6に示すように前方折り曲げ状態で使用した場合と、で口腔に挿入した際に口の周辺に加
えられる押圧力に相違を生じる。
具体的には、後方折り曲げ状態にした場合における、挿入片30及び挿入片40のベース部10との接続部と、湾曲状にした状態の挿入片30及び挿入片40の後端と、の幅W1は、前方折り曲げ状態にした場合における、挿入片30及び挿入片40のベース部10との接続部と、湾曲状にした状態の挿入片30及び挿入片40の後端と、の幅W2よりも大きくなる(W1>W2)。従って、口の周囲のストレッチを始める前において、後方折り曲げ状態の口腔挿入具1を口腔に挿入した際の口腔における挿入片30及び挿入片40の前後方向の幅W3は、前方折り曲げ状態の口腔挿入具1を口腔に挿入した際の口腔における挿入片30及び挿入片40の幅W4よりも大きくなる(W3>W4)。
これより、後方折り曲げ状態の口腔挿入具1を使用した場合には、前方折り曲げ状態の口腔挿入具1を使用した場合に比べて、口の周辺に加えられる押圧力が大きくなるため、口の周辺の筋肉のストレッチにより口の周辺の筋肉をより強化することができる。
口腔挿入具1は、典型的には睡眠時に口腔に挿入する。これにより、睡眠時等の無意識下において口の周辺のストレッチを行うことができるので、覚醒時以外において口の周辺の筋肉を鍛えることができ、口の周辺の筋肉のストレッチの機会を増やすことができる。また、人目につかない睡眠時にストレッチをすることができるので、ストレッチをし易くすることができる。
本実施形態によれば、後方折り曲げ状態から前方折り曲げ状態又は前方折り曲げ状態から後方折り曲げ状態に変えることにより、挿入片30及び挿入片40により口の周辺に加える押圧力を変えることができるので、自分の好みに応じた強さのストレッチを行うことができる。また、性別の相違等の口の大きさの異なる場合であっても、後方折り曲げ状態から前方折り曲げ状態又は前方折り曲げ状態から後方折り曲げ状態に変えることにより、口の周辺に加える押圧力をある程度一定にすることができる。
また、本実施形態によれば、ベース部10と、挿入片30及び挿入片40と、の弾性力により口の周辺を外側に押圧して、簡単かつ効果的に口の周辺のストレッチを行うことができる。
また、本実施形態によれば、口腔挿入具1を弾力性のある合成樹脂により形成することにより、口腔の周囲の薄いために傷つきやすい粘膜を傷つけないようにすることができる。
また、本実施形態によれば、ベース部10を湾曲させると共にベース部10の縁部を曲線にしたので、口腔の周囲の薄いために傷つきやすい粘膜を傷つけないようにすることができる。
また、本実施形態によれば、支柱部20と支柱部21との間に隙間25を設けることにより、口唇の動きに合わせて支柱部20及び支柱部21の各々を個別に上下に動かすことができるので、支柱部20及び支柱部21の弾性力を利用して簡単かつ効果的に口の周辺のストレッチを行うことができる。
<口腔挿入具を用いたストレッチの効果>
本発明の第1の実施形態に係る口腔挿入具1を用いたストレッチの効果につき、以下に詳細に説明する。
(1)リハビリ効果(脳卒中等の脳血管障害による片麻痺に対する運動機能の回復)
本発明者は、口唇の動きと舌の運動機能との関係の研究により、口唇をつぐむと舌の尖端が自然に運動して上顎前歯口蓋付近に触れるように運動することを発見した。この性質を利用して、脳卒中で舌の半分が麻痺した患者に対して、口腔挿入具1を口腔に挿入して口をつぐむ訓練をさせると、麻痺していない側の舌が反応して運動し、この運動に引っ張られた麻痺している側の舌も強制的に動かされる。このように、従来、リハビリ訓練が不可能であった睡眠中でも麻痺している舌に対して特に意識せずに運動機能訓練が可能となり、その結果、次第に正常な発音、呼吸、食塊形成及び嚥下ができるようになる。
(2)疾病予防効果
近年の医学会の通説によれば、大きな鼾をかく人の75%は、睡眠時に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる症状をもっている。そして、この症状をもつ人は血中酸素が通常の人より30%程度少ないことが報告されており、その結果、心臓の筋肉の働きに必要な酸素が不足することによる突然死、不整脈、狭心症又は心筋梗塞等の心疾患を起こしやすいといわれている。また、血液中の血小板が増加して脳梗塞になりやすいとも報告されている。睡眠時無呼吸症候群の原因は舌の位置と関係がある。一般に健康時の舌の先端部は、上顎前歯口蓋部付近にあるが、老化によって舌の筋肉が弱くなると舌尖端を上顎前歯口蓋部付近に維持していくのが困難になり、さらに肥満その他により上気道が挟まった状態になると、顔を上に向けて寝る際に舌根が上気道に沈下してきて上気道を塞ぎ呼吸を止めてしまうことにより睡眠時無呼吸が起こる。そこで、口腔挿入具1を使用して口腔前庭に刺激を加えることにより舌筋の力が強化され、特に意識しなくても舌尖部が口蓋に触れた状態となり、睡眠中に舌根が上気道に沈下せず、睡眠時無呼吸が起こらなくなる。それに伴う生活習慣病等の諸疾病も予防することができる。
(3)美容効果
口腔挿入具1を使用して口腔前庭に負荷を与えることにより、口唇粘膜直下にある口輪筋に負荷を与えると、連動して広義の顔の表情筋(上唇挙筋、下唇下制筋等)に負荷がかけられてストレッチングされる。これにより、フェイスラインがすっきりし、小顔を作ると共に、筋肉部分の代謝を活発化し、肌のしわやニキビを解消することができる。
(第2の実施形態)
<口腔挿入具の構成>
本発明の第2の実施形態に係る口腔挿入具2につき、図9を参照しながら、以下に詳細に説明する。なお、図9において、図1から図4と同一構成である部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
口腔挿入具2は、突設部26と、突設部27と、挿入片30と、挿入片40と、引き紐50と、ベース部70と、から構成されている。
ベース部70は、上端11と貫通孔13との間において板厚方向に貫通する貫通孔71と、上端11と貫通孔14との間において板厚方向に貫通する貫通孔72と、下端12と貫通孔15との間において板厚方向に貫通する貫通孔73と、下端12と貫通孔16との間において板厚方向に貫通する貫通孔74と、を備えている。なお、ベース部70における上記以外の構成はベース部10の構成と同一であるので、その説明を省略する。
係合部31aは、貫通孔13及び貫通孔71を貫通することが可能な厚み及び左右方向の幅を有している。係合部31bは、貫通孔14及び貫通孔72を貫通することが可能な厚み及び左右方向の幅を有している。係合部41aは、貫通孔15及び貫通孔73を貫通することが可能な厚み及び左右方向の幅を有している。係合部41bは、貫通孔16及び貫通孔74を貫通することが可能な厚み及び左右方向の幅を有している。
<口腔挿入具の使用方法>
本発明の第2の実施形態に係る口腔挿入具2の使用方法につき、以下に詳細に説明する。
口腔挿入具2は、後方折り曲げ状態にして使用する方法と、前方折り曲げ状態にして使用する方法と、の2つの使用方法がある。
最初に、後方折り曲げ状態にして使用する方法について説明する。
まず、表面32aを内側にして挿入片30aを湾曲状に折り曲げ、係合部31aを貫通孔71を貫通させた後にベース部70の前面8に係合させる。これにより、挿入片30aは、湾曲状態を維持する。
また、表面32bを内側にして挿入片30bを湾曲状に折り曲げ、係合部31bを貫通孔72を貫通させた後にベース部70の前面8に係合させる。これにより、挿入片30bは、湾曲状態を維持する。
また、表面42aを内側にして挿入片40aを湾曲状に折り曲げ、係合部41aを貫通孔73を貫通させた後にベース部70の前面8に係合させる。これにより、挿入片40aは、湾曲状態を維持する。
また、表面42bを内側にして挿入片40bを湾曲状に折り曲げ、係合部41bを貫通孔74を貫通させた後にベース部70の前面8に係合させる。これにより、挿入片40bは、湾曲状態を維持する。
なお、後方折り曲げ状態における上記以外の使用方法は上記第1の実施形態と同一方法であるので、その説明を省略する。
次に、前方折り曲げ状態にして使用する方法について説明する。
まず、表面32aを外側にして挿入片30aを湾曲状に折り曲げ、係合部31aを貫通孔71を貫通させた後にベース部70の後面19に係合させる。これにより、挿入片30aは、湾曲状態を維持する。
また、表面32bを外側にして挿入片30bを湾曲状に折り曲げ、係合部31bを貫通孔72を貫通させた後にベース部70の後面19に係合させる。これにより、挿入片30bは、湾曲状態を維持する。
また、表面42aを外側にして挿入片40aを湾曲状に折り曲げ、係合部41aを貫通孔73を貫通させた後にベース部70の後面19に係合させる。これにより、挿入片40aは、湾曲状態を維持する。
また、表面42bを外側にして挿入片40bを湾曲状に折り曲げ、係合部41bを貫通孔74を貫通させた後にベース部70の後面19に係合させる。これにより、挿入片40bは、湾曲状態を維持する。
なお、前方折り曲げ状態における上記以外の使用方法は上記第1の実施形態と同一方法であるので、その説明を省略する。
このように、上端11と貫通孔13との間に貫通孔71を設け、上端11と貫通孔14
との間に貫通孔72を設け、下端12と貫通孔15との間に貫通孔73を設けると共に、下端12と貫通孔16との間に貫通孔74を設けて、係合部31aを貫通孔71に係合し、係合部31bを貫通孔72に係合し、係合部41aを貫通孔73に係合すると共に、係合部41bを貫通孔74に係合することにより、係合部31aを貫通孔13に係合し、係合部31bを貫通孔14に係合し、係合部41aを貫通孔15に係合すると共に、係合部41bを貫通孔16に係合する場合に比べて、後方折り曲げ状態にした場合及び前方折り曲げ状態にした場合の両方における、挿入片30及び挿入片40のベース部10との接続部と、湾曲状にした状態の挿入片30及び挿入片40の後端と、の幅を大きくすることができる。
従って、係合部31aを貫通孔71に係合し、係合部31bを貫通孔72に係合し、係合部41aを貫通孔73に係合すると共に、係合部41bを貫通孔74に係合した口腔挿入具2を口腔に挿入した際の口腔における挿入片30及び挿入片40の前後方向の幅は、係合部31aを貫通孔13に係合し、係合部31bを貫通孔14に係合し、係合部41aを貫通孔15に係合すると共に、係合部41bを貫通孔16に係合する場合に比べて、大きくなる。
これより、係合部31aを貫通孔71に係合し、係合部31bを貫通孔72に係合し、係合部41aを貫通孔73に係合すると共に、係合部41bを貫通孔74に係合した口腔挿入具2を使用した場合には、係合部31aを貫通孔13に係合し、係合部31bを貫通孔14に係合し、係合部41aを貫通孔15に係合すると共に、係合部41bを貫通孔16に係合した口腔挿入具2を使用した場合に比べて、口の周辺に加えられる押圧力が大きくなるため、口の周辺の筋肉に対してより強い負荷を加えてストレッチを行うことができる。
なお、本実施形態において、リハビリ効果、疾病予防効果及び美容効果を得ることができる点は、上記第1の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、後方折り曲げ状態又は前方折り曲げ状態にすることができることに加えて、貫通孔13、貫通孔14、貫通孔15及び貫通孔16に挿入片30及び挿入片40を係合して使用する状態と、貫通孔71、貫通孔72、貫通孔73及び貫通孔74に挿入片30及び挿入片40を係合して使用する状態と、で使用状態を変えることができる。これにより、本実施形態では、上記の第1の実施形態の効果に加えて、挿入片30及び挿入片40により口の周辺に加える押圧力を上記第1の実施形態よりも細かく変えることができるので、自分の好みに応じた第1の実施形態よりも更に細かに異なる負荷を口の周辺の筋肉に加えてストレッチを行うことができる。
なお、本実施形態において、上端11と貫通孔13との間に1つの貫通孔71を設け、上端11と貫通孔14との間に1つの貫通孔71を設け、下端12と貫通孔15との間に1つの貫通孔73を設け、下端12と貫通孔16との間に1つの貫通孔74を設けたが、上端11と貫通孔13との間、上端11と貫通孔14との間、下端12と貫通孔15との間、及び下端12と貫通孔16との間の各々に、複数の貫通孔を設けて、更に細かに異なる負荷を口の周辺の筋肉に加えてストレッチを行うことができるようにしてもよい。
本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、ベース部10の後面19と面一の表面32a、表面32b、表面42a及び表面42bを備える挿入片30及び
挿入片40を設けたが、ベース部10の前面8と面一の表面を備える挿入片を設けてもよい。この場合、後方折り曲げ状態における、挿入片のベース部との接続部と、湾曲状にした状態の挿入片の後端と、の幅は、前方折り曲げ状態における、挿入片のベース部との接続部と、湾曲状にした状態の挿入片の前端と、の幅よりも小さくなる。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、ベース部10の上端11及び下端12に切欠き部17及び切欠き部18を設けたが、切欠き部17及び切欠き部18を設けなくてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、挿入片を一対設けたが、ベース部10の上端11及び下端12の各々に単一の挿入片を設けてもよいし、3つ以上の挿入片を設けてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、引き紐50を設けたが、引き紐50を設けなくてもよい。また、引き紐50は、突設部26及び突設部27に設ける場合に限らず、ベース部10に設けてもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、切欠き部17及び切欠き部18の形状は、図1、図2及び図9の形状に限らず、上唇小帯及び下唇小帯を位置させることができる形状であれば矩形状又は半円状等の任意の形状にすることができる。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、挿入片30及び挿入片40の延設方向の中央部分の厚みを、挿入片30及び挿入片40における係合部31a、31b及び係合部41a、41bを除く他の部分よりも薄くしてもよい。これにより、挿入片30及び挿入片40を容易に折り曲げることができる。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、挿入片30及び挿入片40の延設方向の中央部分の幅を、挿入片30及び挿入片40における係合部31a、31b及び係合部41a、41bを除くそれ以外の部分よりも狭くしてもよい。これにより、挿入片30及び挿入片40を容易に折り曲げることができる。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、ベース部から前方に突設する一対の突設部を設けたが、ベース部から前方に突設する一つの突設部を設けるようにしてもよい。
本発明に係る口腔挿入具は、口腔に挿入して口の周辺の筋肉のストレッチを行うのに好適である。
1 口腔挿入具
2 口腔挿入具
8 前面
9 空気孔
10 ベース部
11 上端
12 下端
13 貫通孔
14 貫通孔
15 貫通孔
16 貫通孔
17 切欠き部
18 切欠き部
19 後面
20 支柱部
21 支柱部
22 対向壁
23 対向壁
25 隙間
26 突設部
27 突設部
28 接続部
29 接続部
30 挿入片
30a 挿入片
30b 挿入片
31a 係合部
31b 係合部
32a 表面
32b 表面
40 挿入片
40a 挿入片
40b 挿入片
41a 係合部
41b 係合部
42a 表面
42b 表面
50 引き紐
61 上唇挿入空間
62 下唇挿入空間
70 ベース部
71 貫通孔
72 貫通孔
73 貫通孔
74 貫通孔

Claims (5)

  1. 全体が弾性変形可能であると共に口腔に挿入される口腔挿入具であって、
    板状のベース部と、
    前記ベース部の一端から外方に延設される帯状の第1の挿入片と、
    前記ベース部の前記一端の反対側の他端から外方に延設される帯状の第2の挿入片と、
    前記ベース部に立設される支柱部と、
    前記支柱部の先端から前記一端に向けて延設され、前記ベース部との間に上唇を挿入可能な間隔を設けて前記ベース部に対して対向する第1の対向壁と、
    前記支柱部の先端から前記他端に向けて延設され、前記ベース部との間に下唇を挿入可能な間隔を設けて前記ベース部に対して対向する第2の対向壁と、
    前記ベース部において前記支柱部との接続部と、前記一端と、の間で板厚方向に貫通して設けられ、湾曲状に弾性変形させた前記第1の挿入片の延設方向の先端を係合可能にする第1の貫通孔と、
    前記ベース部において前記支柱部との接続部と、前記他端と、の間で板厚方向に貫通して設けられ、湾曲状に弾性変形させた前記第2の挿入片の延設方向の先端を係合可能にする第2の貫通孔と、
    を有することを特徴とする口腔挿入具。
  2. 前記第1の挿入片は、
    前記ベース部よりも厚みが薄く、前記ベース部の前記第1の対向壁及び前記第2の対向壁との対向面又は前記対向面の反対側の面に対して面一に形成される第1の表面を備え、前記第1の表面を内側にして湾曲状に弾性変形して延設方向の先端を前記第1の貫通孔に係合可能であると共に、前記第1の表面を外側にして湾曲状に弾性変形して延設方向の先端を前記第1の貫通孔に係合可能であり、
    前記第2の挿入片は、
    前記ベース部よりも厚みが薄く、前記対向面又は前記反対側の面に対して面一に形成される第2の表面を備え、前記第2の表面を内側にして湾曲状に弾性変形して延設方向の先端を前記第2の貫通孔に係合可能であると共に、前記第2の表面を外側にして湾曲状に弾性変形して延設方向の先端を前記第2の貫通孔に係合可能である、
    ことを特徴とする請求項1記載の口腔挿入具。
  3. 前記第1の挿入片は、
    前記一端において所定間隔を有して一対設けられ、
    前記第2の挿入片は、
    前記他端において所定間隔を有して一対設けられ、
    前記ベース部は、
    一対の前記第1の挿入片の間の前記一端から内方に切り欠かれた第1の切欠き部と、一対の前記第2の挿入片の間の前記他端から内方に切り欠かれた第2の切欠き部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の口腔挿入具。
  4. 前記ベース部は、
    前記一端と前記第1の貫通孔との間において板厚方向に貫通して設けられ、湾曲状に弾性変形させた前記第1の挿入片の延設方向の先端を係合可能な第3の貫通孔と、前記他端と前記第2の貫通孔との間において板厚方向に貫通して設けられ、湾曲状に弾性変形させた前記第2の挿入片の延設方向の先端を係合可能な第4の貫通孔と、を更に有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の口腔挿入具。
  5. 前記ベース部、又は、前記第1の対向壁及び前記第2の対向壁に設けられる紐状の引っ
    張り部材を更に有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の口腔挿入具。

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