JP2016189926A - 二重包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤を患者が手で掴むことなく、薬剤を収納している袋から取り出しながら、直接口に入れて服用することが可能な包装体を提供する。【解決手段】薬剤10を収納している内装袋20と、この内装袋を封入している外装袋30とからなる二重包装体Aであって、内装袋を形成している表裏包装シート片の一端縁部の内面側に薬剤を押し付けた際の押圧力によって、剥離可能にシールされた薬剤取出口21aが形成されていると共に、内装袋の他端縁部は外装袋の他端縁部に一体に固定されており、且つ外装袋の一部を引き裂き除去して内装袋の少なくとも薬剤取出口を有する一半部を露出させるための引裂開始部33を設けている。【選択図】図1

Description

本発明は、薬剤を収納している内装袋と、この内装袋を封入している外装袋とを有する二重包装体に関する。
従来から、薬剤の変質や劣化を抑制するために、プラスチックフィルムや金属箔から形成された包装体が用いられている。薬剤の一般的な包装形態としては、ストリップ(SP)包装やプレススルーパック(PTP)包装などが知られている(例えば、特許文献1など)。通常、薬剤は一錠ずつ包装体に収納されるが、薬剤の飲み忘れや飲み間違いを防止するために、服用時期が同じ複数種類の薬剤を一包みにして包装体に収納することも行われている。
薬剤の服用時には、患者は包装体から薬剤を机や掌の上などに一旦取り出した後、取り出した薬剤を手で掴んで服用する。しかしながら、指先や目が不自由な患者では、取り出した薬剤を掴むことが困難となる場合があった。このような場合、薬剤が机や掌から落下したり、薬剤を飲み忘れたりするなどの問題が生じる。
特開2014−51296号公報
したがって、本発明の目的は、薬剤を患者が手で掴むことなく、薬剤を収納している袋から取り出しながら、直接口に入れて服用することが可能な包装体を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の二重包装体は、請求項1に記載したように、
薬剤を収納している内装袋と、この内装袋を封入している外装袋とからなる二重包装体であって、
上記内装袋の一端縁部は、この内装袋を形成している表裏包装シート片の一端縁部の内面側に上記薬剤を押し付けた際の押圧力によって、上記表裏包装シート片の一端縁部が剥離可能にシールされた薬剤取出口に形成されていると共に、
上記内装袋の他端縁部は上記外装袋の他端縁部に一体に固定されており、且つ
上記外装袋に、上記外装袋の一部を引き裂き除去して上記内装袋の少なくとも薬剤取出口を有する一半部を露出させるための引裂開始部を設けていることを特徴とする。
このように構成した二重包装体において、請求項2に係る発明は、上記内装袋の四方周縁部と上記外装袋の四方周縁部とが熱融着によってシールされていると共に、上記内装袋の薬剤取出口は、この薬剤取出口を設けている一端縁部以外の他の端縁部のシールよりも密着力が弱い弱シール部に形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、複数の二重包装体を切り離し可能に連設していることを特徴とする。
このように構成した請求項3に係る発明において、請求項4に係る発明は、隣接する二重包装体の対向する側縁部は熱融着されてなる一定幅のシール部によって連なってあり、このシール部の幅方向の中央部に二重包装体を切り離すためのミシン目を設けていると共に、このミシン目の他端部に外装袋の一部を引き裂き除去するための引裂開始部を設けていることを特徴とする。
さらに、上記請求項3及び4に係る発明において、請求項5に係る発明は、隣接する二重包装体同士を接続しているシール部に、その幅方向に小間隔を存して2条のミシン目を設けて、これらのミシン目間のシール部を切り離し部に形成していると共に、この切り離し部の一端部に切り離し開始部となる捲り挙げ可能な摘まみ片を形成してあり、さらに、上記切り離し部の他端部における外側に外装袋の一部を引き裂き除去するための引裂開始部を設けていることを特徴とする。
本発明の二重包装体によれば、服用前においては、薬剤を収納している内装袋が外装袋によって包被されているので、内装袋の表面を衛生的に保護しておくことができる。また、服用時においては、外装袋に設けている引裂開始部から外装袋の一部を幅方向に引き裂き除去することによって、内装袋の薬剤取出口を有する一半部を露出させることができる。
この内装袋の薬剤取出口は、収納している薬剤を内装袋を形成している表裏包装シート片の一端縁部の内面側に押し付けた際の押圧力によって、表裏包装シート片の一端縁部が剥離可能にシールしてなるシール部によって形成しているので、患者が内装袋の一半部を口に加えた状態で、内装袋と外装袋とが一体に固定されている二重包装体の他端部を摘んでこの他端部を引っ張ると、内装袋内の薬剤が、内装袋を形成している表裏包装シート片の一端部内面を介して患者の歯の裏側に係止しながら薬剤取出口側に移動して、この薬剤取出口に押し付けられ、この状態からさらに二重包装体の他端部を引っ張ると、薬剤が薬剤取出口を形成している表裏包装シート片の一端部をその押圧力によって剥離させながら薬剤取出口が開口し、この開口部を通じて薬剤を患者の口内に押し出すことができる。
したがって、本発明の二重包装体によれば、患者が薬剤を包装袋から取り出した後に手で掴んで口に投入する必要がなく、直接口の中に押し出すことができ、薬剤が机や掌から落下したり、薬剤を飲み忘れたりするなどの問題を防止することができる。
さらに、請求項2に係る発明によれば、内装袋の四方周縁部と外装袋の四方周縁部は熱融着によってシールされているので、薬剤を内装袋内に密封状態で衛生的に収納しておくことができるのは勿論のこと、内装袋の薬剤取出口は、この薬剤取出口を設けている一端部以外の他の端縁部のシールよりも密着力が弱い弱シール部に形成されているので、服用時には上記のように、内装袋内からの薬剤の押圧力によって薬剤取出口を開口させて口内に簡単且つ確実に押し出すことができる。
また、請求項3に係る発明によれば、上記二重包装体を複数、切り離し可能に連設しているので、多量生産に適し、安価に供給できるのは勿論、必要数の二重包装体をまとめて保管しておくことができ、紛失等を防止することができる。
その上、請求項4に係る発明によれば、隣接する二重包装体の対向する側縁部は熱融着してなる一定幅のシール部によって連なっており、このシール部の幅方向の中央部に二重包装体を切り離すためのミシン目を設けていると共に、このミシン目の他端部に外装袋の一部を引き裂くための引裂開始部を設けているので、服用時には外装袋や内装袋を破損させることなく、ミシン目から一袋ずつ簡単且つ確実に切り離すことができ、切り離した二重包装体の一部を引裂開始部から引き裂き除去して内装袋の薬剤取出口を有する一半部側を容易に露出させることができる。
一方、請求項5に係る発明によれば、上記請求項3及び4に記載の二重包装体において、二重包装体同士を接続しているシール部に、幅方向に小間隔を存して2条のミシン目を設けて、これらのミシン目間のシール部を切り離し部に形成していると共に、上記切り離し部の他端部における外側に外装袋の一部を引き裂き除去するための引裂開始部を設けているので、次に服用すべき薬剤を収納している二重包装体は、その一側端縁部に残存させている上記切り離し部によって引裂開始部が保護された状態となり、したがって、不測に引裂開始部から外装袋が引き裂かれることを確実に防止することができる。
本発明の二重包装体Aの一部切り欠き斜視図である。 本発明の二重包装体Aの平面図である。 図2におけるX−X線断面図である。 図2におけるY−Y線断面図である。 本発明の二重包装体Aにおける融着部を説明するための平面図である。 本発明の二重包装体Aがミシン目40を介して連設された二重包装体A群の平面図を示す。 図6における一部の拡大断面図である。 本発明の二重包装体Aが切り離し部50を介して連設された二重包装体A群の平面図を示す。 図8における一部の拡大断面図である。 本発明の二重包装体Aの他の実施形態であって、切り離し部50を有する二重包装体Aの平面図である。 本発明の二重包装体Aにおける外装袋30を引き裂き除去して、内装袋20の一半部を露出させる手順を説明する図である。 薬剤の服用態様を示す側面図である。 本発明の二重包装体Aにおいて、露出させた内装袋20の一半部から薬剤10を押し出す手順を説明する図であり、図13(a)は露出させた内装袋20の一半部を患者の口に挿入した状態を説明する図であり、図13(b)は露出させた内装袋20の一半部を患者が上下の歯でくわえて引く抜く状態を説明する図であり、図13(c)は内装袋20から患者の口の中に薬剤10が押し出された状態を説明する図である。
次に、本発明の二重包装体Aについて図面を用いて説明する。本発明の二重包装体Aの一実施形態を、図1〜5に示す。
二重包装体Aは、薬剤10が収納されている内装袋20と、この内装袋20が封入されている外装袋30とを含んでいる。
薬剤10の形態としては、図示した錠剤の他にも、顆粒剤、散剤、カプセル剤など、経口投与が可能な形態であればよい。また、薬剤10は、図示したように1錠ずつ内装袋20に収納してもよいが、朝、昼、晩など服用時期が同じ2種以上の薬剤を一包みにして内装袋20に収納してもよい。
内装袋20は、矩形状の表裏包装シート片20a、20bを有しており、これらの表裏包装シート片20a、20bが重ね合わされて四方周縁部が熱融着されることによってシール部21が形成されると共に、内部に薬剤10が収納された収納部22が形成されている。また、上記四方周縁部を熱融着してなるシール部21において一端縁部(図においては下端縁部)のシール部21a は他のシール部よりも融着力が弱い弱シール部に形成されており、この弱シール部21a を有する内装袋20の一端縁部を薬剤取出口に形成している。
一方、外装袋30は、内装袋20を形成している表裏包装シート片20a、20bよりもひと回り大きい矩形状の表裏包装シート片30a、30bを有しており、これらの表裏包装シート片30a、30b間に内装袋20がサンドウィッチ状に配設され、この内装袋20の薬剤取出口21a を設けている一端縁部と反対側の他端縁部と一体的に、表裏包装シート片30a、30bの他端縁部を熱融着によりシールしていると共に、表裏包装シート片30a、30bの一端縁部と両側端縁部とを熱融着することによって、内部に内装袋20が封入された収納部32を有する外装袋30を形成している。
内装袋20及び外装袋30を形成する各包装シート片は、特に制限されないが、基材シートを含む。基材シートに含まれる材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネートなどのポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド系樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルスルフォン及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの合成樹脂、セロハン、並びに紙などが挙げられる。基材シートとしては、上述した合成樹脂を含む合成樹脂シートが好ましく、合成樹脂シートが一軸延伸又は二軸延伸された合成樹脂延伸シートが好ましい。また、基材シートが熱融着性を有している場合には、後述する熱融着性層の使用を省略することもできる。
基材シート上には、ガスバリア層又は熱融着性層がさらに積層一体化されていてもよい。基材シート上には、ガスバリア層又は熱融着性層のいずれか一方のみが積層されてもよく、ガスバリア層及び熱融着性層がこの順で積層されてもよい。包装シート片がガスバリア層を含む場合には、内装袋20及び外装袋30のそれぞれにおいて、基材シートを外側に、ガスバリア層を内側にして、包装シートが用いられるのが好ましい。
ガスバリア層に含まれる材料は、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、及び酸化ジルコニウムなどの無機物や、アルミニウム、鉄、銅、錫などの金属が挙げられる。
熱融着性層に含まれる材料としては、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMMA)等が挙げられる。
なお、包装シート片は、基材シートとガスバリア層若しくは熱融着性層との間、又はガスバリア層と熱融着性層との間に、接着剤層をさらに含んでいてもよい。接着剤層は、例えば、ポリエステル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、又はポリエーテル系接着剤などの接着剤を含む。
内装袋20及び外装袋30の包装形態は、図示した形態に限定されず、ピロー包装など公知の包装形態であればよい。
内装袋20及び外装袋30における包装シートのシール方法も、図示した熱融着に限定されず、高周波融着、及び超音波融着の他、接着剤による接着など、公知の方法を用いることができる。
内装袋20の一端縁部におけるシール部は、上述したように、薬剤10を取り出すための薬剤取出口21a に形成されており、この薬剤取出口21a を形成する表裏包装シート片20a、20bは互いに剥離可能にシールされている。そして、薬剤10の服用時に、薬剤10を内装袋20の一端側に押し進めた際に、その押圧力によって、表裏包装シート片20a、20bが互いに剥離して薬剤取出口21a が開口する弱シール部に形成されている。この弱シール部21a は、内装袋20を上下の歯で挟んで口から引き抜くことによって押し進められる薬剤10の押圧力によって弱シール部21a が剥がれるように封止されていればよい。弱シール部21a は、内装袋20の他のシール部21よりも弱い剥離強度でシールされた部分であり、弱シール部21a は、内装袋20の少なくとも一端縁部に形成されるが、内装袋20の端縁部の全周に亘って形成されていてもよい。このような弱シール部の形成も、熱融着、高周波融着、及び超音波融着の他、接着剤による接着など公知の方法を用いて、剥離強度を調整して行えばよい。
二重包装体Aにおいて、内外装袋20、30の他半部側の端部同士は熱融着されることによって、上述したように、内外装袋20、30の他端縁部が一体に固定されている。このように固定することによって、内装袋20内から薬剤10を押し出す際に一体に固定している他端縁部を支点として薬剤10を薬剤取出口21a 側に押し進めることができ、内装袋20から薬剤10を円滑に押し出すことが可能となる。なお、この端部同士の一体化も、熱融着に限定されず、高周波融着、超音波融着、及び接着剤による接着など公知の方法を用いて行うことができる。
そして、外装袋30の外周シール部31の一側縁部における他端部側には、引裂開始部としてV字状のノッチ33が設けられており、このノッチ33を起点として外装袋30を幅方向に引き裂き除去することにより、内装袋20の少なくとも薬剤取出口21a を有する一半部を露出させることができる。
外装袋30に形成される引裂開始部は、ノッチ33に限定されず、複数の微細な傷痕などの公知の引裂開始手段であればよい。引裂開始手段は、外装袋の両側縁部における少なくとも一方の側縁部に設けられればよいが、外装袋30のシール部31に設けられることが好ましい。ノッチの形状としては、特に制限されず、図示したV字状の他、U字状及びI字状など任意の形状とすることができる。また、複数の微細な傷痕は、外装袋30の切り裂き除去を容易に行うために、外装袋30の表面側から裏面側へ貫通していることが好ましい。複数の微細な傷痕の形成方法としては、例えば、外装袋30に表面に粗面を有するローラーを圧接する方法や、金属刃、レーザー照射、及び針などを用いて外装袋30に複数の微細な傷痕を付与する方法などが用いられる。
また、外装袋30には、図示していないが、上述した引裂開始部33を起点として、幅方向に開封線が設けられていることが好ましい。これにより、外装袋30を幅方向に容易に引き裂いて内装袋20を包被している部分を除去し、内装袋20の一半部をより確実に露出させることができる。開封線は、外装袋30にミシン目又は切込みを連続的又は断続的に刻設することによって形成することができる。また、開封線は、外装袋30の幅方向に横断するように形成されていることが好ましい。
また、外装袋30を幅方向に引き裂いて内装袋20の一半部をより確実に露出させるために、外装袋30を構成する表裏包装シート片30a、30bは、基材シートとして、合成樹脂延伸シートを含んでいることが好ましい。合成樹脂延伸シートは、幅方向又は長さ方向のうち少なくとも一方の方向に容易に引裂くことができる。したがって、このような合成樹脂延伸シートを、その引き裂き可能な方向を外装袋30の幅方向となるようにして、外装袋30を構成する表裏包装シート片30a、30bとして用いればよい。
合成樹脂延伸シートは、合成樹脂シートを一軸延伸又は二軸延伸することにより得られるが、一軸延伸された合成樹脂シートが好ましい。外装袋30において、一軸延伸された合成樹脂シートはその延伸方向が外装袋30の引き裂き方向に平行となるように用いられる。これにより、外装袋30の一部を引き裂き除去して内装袋20の少なくとも薬剤取出口を有する一半部をより確実に露出させることができる。一軸延伸された合成樹脂シートとしては、例えば、一軸延伸ポリエチレンテレフタレートシートや一軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルムなどの一軸延伸ポリエステルシート、一軸延伸ポリプロピレン(OPP)シートなどの一軸延伸ポリオレフィン系樹脂シートなどが挙げられる。これらは、1層単独で用いられてもよく、2層以上を積層一体化して用いてもよい。
複数の二重包装体Aを用いる場合には、二重包装体Aは、取り扱い性や生産性を考慮して、複数の二重包装体Aの対向する側縁部同士を切り離し可能に連接して袋群とされていてもよい。切り離し可能に連接する手段としては、特に制限されず、例えば、図6や図8に示すように、複数の二重包装体Aがミシン目40や切り離し部50を介して連設する手段などが挙げられる。
例えば、図6及び7に示すように、複数の二重包装体Aをミシン目40を介して連設することにより袋群とすることができる。ミシン目40を介して二重包装体A群を引きちぎることにより、二重包装体Aを個々に分離することができる。
このような二重包装体A群は、例えば、次の通りにして製造することができる。まず、一定幅を有する長尺帯状の包装シートをその幅方向の中央部から二つ折りして表裏包装シート片30a、30bを形成する。この際、この長尺帯状の包装シートを二つ折りする前に、裏側包装シート片30bとなる包装シートの一半部上に、薬剤10を封入している内装袋20を、その薬剤取出口21a を設けている一端部(図においては下端部)とは反対側の他端部を、二つ折りされる包装シートの幅方向の中央部に沿わせながら一定間隔ごとに載置する。
しかる後、包装シートを上述したようにその幅方向の中央部から二つ折りして、内装袋20を載置している裏側包装シート片30b 上に表側包装シート片30a を重ね合わせ、隣接する内装袋20、20間の表裏包装シート片部分を包装シートの二つ折りした折り目から表裏包装シート片30a、30bの互いに重なり合っている自由端部間に亘って順次熱融着してシールすると共に、二つ折りした折り目部分と表裏包装シート片30a、30bの互いに重なり合っている自由端部とを包装シートの長さ方向に連続的に熱融着して、それぞれシールすることにより、内装袋20を封入している外装袋30を並列状に順次、形成する。
さらに、隣接する外装袋30、30間を接続しているシール部31の幅方向の中央部に表裏包装シート片30a、30bの両端部間に亘ってミシン目40を刻設すると共に、このミシン目40の他端部、即ち、表裏包装シート片30a、30bの二つ折りした部分の近傍部に内装袋20側に向かって引裂開始部となるV字状のノッチ33を形成することによって外装袋30内に内装袋20が封入されてなる二重包装体A群を得ることができる。
この二重包装体A群においては、隣接する二重包装体A、Aを接続しているシール部31の幅方向の中央部に二重包装体Aを切り離し可能な一条のミシン目40を設けているが、図8、9に示すように、隣接する二重包装体A、Aを接続しているシール部31の幅方向の中央部に小間隔を存して二条のミシン目40a、40bを設け、これらのミシン目40a、40b間のシール部を切り離し部50に形成すると共に、この切り離し部50の一端部をミシン目40a、40bから切り離されて捲り上げ可能な摘まみ片51に形成しており、さらに、上記切り離し部50の他端部における外側のシール部31に内装袋20に向かって外装袋30の一部を切り裂き除去するための引裂開始部となるV字状のノッチ33を形成している。なお、その他の構成及び製造方法については上記実施例と同様であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
そして、二重包装体A群において、上記摘まみ片51を摘んでミシン目40a、40b間の切り離し部50を除去すれば、二重包装体Aを個々に分離することができる。また、薬剤10の服用時に、次に服用する薬剤10を収納した内装袋20を封入している外装袋30の一側端縁部に上記切り離し部50が残存するように、一条のミシン目40b から端部側の二重包装体Aを切り離すと、図10に示すように、切り離し部50によってノッチ33などの引裂開始部を保護することができ、これにより二重包装体Aの輸送時や幼児によって外装袋30が不用意に開封されるのを防止することができる。また、薬剤10の服用時には、二重包装体Aから切り離し部50をミシン目40a を介して切り離せばよく、高齢者であっても容易に切り離し部50を除去して、二重包装体Aを開封することができる。
次に、上述した二重包装体Aにより患者が薬剤10を服用する方法を、図11〜13を用いて説明する。先ず、図11に示すように、外装袋30の一部をノッチ33から幅方向に引き裂き除去することによって、内装袋20の少なくとも薬剤取出口21a を有する一半部を露出させる。次に、図12及び13に示すように、露出させた内装袋20の一半部を患者の口に挿入して(図13(a))、上下の歯で挟むようにくわえた状態で、内装袋20と外装袋30とが一体的に固定している他端縁部を摘んで引っ張ることにより、薬剤10を内装袋20の一端側に押し進める方向に二重包装体Aを口から引き抜く(図12、図13(b))。この際、初めに、押し進められている薬剤10が内装袋20を形成している表裏包装シート片20a、20bの一端縁部の内面側に押し付けられ、薬剤10の押圧力によって、弱シール部に形成されている薬剤取出口21a が容易に開口する。これにより、薬剤10が開口した薬剤取出口21a を通過して患者の口内に押し出され(図13(c))、患者は薬剤10を服用することができる。
このように、本発明の二重包装体Aでは、患者の口に直接、挿入する内装袋20が外装袋30によって包装されていることから、服用前に内装袋20に塵埃等が付着したりすることを防止して、患者が口にくわえる内装袋20の表面を衛生的に保つことができる。そして、内装袋20の薬剤取出口21a を弱シール部に形成することによって、二重包装体Aを患者の口から引き抜くといった簡単な操作によって、薬剤10を弱い力で容易に口内に二重包装体Aから直接取り出すことができる。したがって、薬剤10の服用時に、薬剤10を二重包装体Aから掌や机の上に一旦取り出した後、手で摘んで口に投入する必要がなく、指先や目が不自由な患者であっても容易に薬剤10を服用することができ、薬剤10が机や掌から落下したり、薬剤10を飲み忘れたりするなどの問題を防止することができる。
10 薬剤
20 内装袋
30 外装袋
20a 表包装シート片
20b 裏包装シート片
21 シール部
21a 薬剤取出口(弱シール部)
22 収納部
30a 表包装シート片
30b 裏包装シート片
31 シール部
32 収納部
33 ノッチ(引裂開始部)
40 ミシン目
50 切り離し部
51 摘まみ片

Claims (5)

  1. 薬剤を収納している内装袋と、この内装袋を封入している外装袋とからなる二重包装体であって、
    上記内装袋の一端縁部は、この内装袋を形成している表裏包装シート片の一端縁部の内面側に上記薬剤を押し付けた際の押圧力によって、上記表裏包装シート片の一端縁部が剥離可能にシールされた薬剤取出口に形成されていると共に、
    上記内装袋の他端縁部は上記外装袋の他端縁部に一体に固定されており、且つ
    上記外装袋に、上記外装袋の一部を引き裂き除去して上記内装袋の少なくとも薬剤取出口を有する一半部を露出させるための引裂開始部を設けていることを特徴とする二重包装体。
  2. 内装袋の四方周縁部と外装袋の四方周縁部とが熱融着によってシールされていると共に、上記内装袋の薬剤取出口は、この薬剤取出口を設けている一端縁部以外の他の端縁部のシールよりも密着力が弱い弱シール部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二重包装体。
  3. 複数の二重包装体を切り離し可能に連設していることを特徴とする請求項1に記載の二重包装体。
  4. 隣接する二重包装体の対向する側縁部は熱融着されてなる一定幅のシール部によって連なってあり、このシール部の幅方向の中央部に二重包装体を切り離すためのミシン目を設けていると共に、このミシン目の他端部に外装袋の一部を引き裂き除去するための引裂開始部を設けていることを特徴とする請求項3に記載の二重包装体。
  5. 隣接する二重包装体同士を接続しているシール部に、その幅方向に小間隔を存して2条のミシン目を設けて、これらのミシン目間のシール部を切り離し部に形成していると共に、この切り離し部の一端部に切り離し開始部となる捲り挙げ可能な摘まみ片を形成してあり、さらに、上記切り離し部の他端部における外側に外装袋の一部を引き裂き除去するための引裂開始部を設けていることを特徴とする請求項3又は4に記載の二重包装体。
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