JP2016189921A - Iabp用バルーンカテーテル - Google Patents

Iabp用バルーンカテーテル Download PDF

Info

Publication number
JP2016189921A
JP2016189921A JP2015071613A JP2015071613A JP2016189921A JP 2016189921 A JP2016189921 A JP 2016189921A JP 2015071613 A JP2015071613 A JP 2015071613A JP 2015071613 A JP2015071613 A JP 2015071613A JP 2016189921 A JP2016189921 A JP 2016189921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
proximal end
balloon
tip
lumen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015071613A
Other languages
English (en)
Inventor
貴樹 石田
Takaki Ishida
貴樹 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP2015071613A priority Critical patent/JP2016189921A/ja
Publication of JP2016189921A publication Critical patent/JP2016189921A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

【課題】 良好な挿入性を有するIABP用バルーンカテーテルを提供する。【解決手段】筒状の先端チップと、遠位端が前記先端チップに挿入される第1チューブ部分と、前記第1ルーメン及び第2ルーメンが内部に形成され、前記第1チューブ部分の近位端に接続する第2チューブ部分と、を有するカテーテルチューブと、前記先端チップの近位端に接続しており、前記先端チップと前記第1チューブ部分とを接合する接合部と、前記先端チップの外周と前記第2チューブ部分の外周とに固定されるバルーンと、を有するバルーンカテーテルであって、前記バルーンは、前記先端チップに固定されており所定の外径を有する筒状のネック部を有し、前記ネック部の近位端は、前記接合部の近位端より、近位端側に位置するIABP用バルーンカテーテル。【選択図】図2

Description

本発明は、IABP法(大動脈内バルーンポンピング法)で用いられるIABP用バルーンカテーテルに関する。
医療用カテーテルとして、遠位端部分に膨張及び収縮可能なバルーンを備えるバルーンカテーテルがある。また、バルーンカテーテルの用途の一つに、心機能低下時の治療として大動脈内にバルーンカテーテルを挿入し、心臓の拍動に合わせてバルーンを膨張および収縮させて心機能の補助を行う大動脈内バルーンポンピング法(IABP法)がある。
IABP法で用いられるIABP用バルーンカテーテルは、大腿動脈や上腕動脈から動脈内に挿入され、バルーンを胸部下行大動脈に留置した状態で使用される。バルーンカテーテルは、バルーンをカテーテルチューブに巻きつけた状態で動脈内に挿入されるが、挿入時における動脈内腔での引っ掛かりを回避し、また、円滑な挿入を実現するために、バルーンカテーテルには良好な挿入性が求められる。
国際公開第2004/071567号
従来のバルーンカテーテルでは、バルーンをカテーテルチューブに巻きつけた状態において、先端チップの近位端側に接続する部分に膨らみが生じて、この部分の膨らみがバルーンカテーテルの挿入性に悪影響を与える問題が生じていた。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は良好な挿入性を有するIABP用バルーンカテーテルを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るIABP用バルーンカテーテルは、
筒状の先端チップと、
第1ルーメン及び前記第1ルーメンと隔てられた第2ルーメンを有するカテーテルチューブであって、前記第1ルーメンが内部に形成され、遠位端が前記先端チップに挿入される第1チューブ部分と、前記第1ルーメン及び前記第2ルーメンが内部に形成され、前記第1チューブ部分の近位端に接続する第2チューブ部分と、を有するカテーテルチューブと、
前記先端チップの近位端に接続しており、前記先端チップと前記第1チューブ部分とを接合する接合部と、
前記接合部と、前記第1チューブ部分のうち前記先端チップ及び前記接合部から露出している部分と、を内部に収納しており、前記先端チップの外周と前記第2チューブ部分の外周とに固定されるバルーンと、を有するバルーンカテーテルであって、
前記バルーンは、前記先端チップに固定されており所定の外径を有する筒状のネック部と、前記ネック部の近位端であるネック部近位端に接続しており近位端側に向かって外径が拡大するコーン部と、を有しており、
前記ネック部近位端は、前記接合部の近位端である接合部近位端より、近位端側に位置する。
従来のIABP用バルーンカテーテルでは、動脈への挿入時において、先端チップとカテーテルチューブとを接合する接合部の外周に、バルーンのコーン部が巻きつけられているため、この部分に膨らみが生じていた。その原因として、コーン部は、近位端側に向かって外径が拡大する部分であるため巻き付け状態において皺が形成されやすく、また、膜厚もバルーン全体の平均値より厚くなる傾向があることなどが関係していると考えられる。これに対して、本発明に係るバルーンカテーテルは、接合部の外周には筒状のネック部が位置するため、接合部の外周に膨らみが生じることを防止し、良好な挿入性を実現することができる。
また、例えば、前記カテーテルチューブは、前記第1ルーメンが形成された内管と、前記内管を挿通する外管とを有しており、前記第2ルーメンは、前記外管の内側であって前記内管の外側に形成されていてもよい。
カテーテルチューブは、第1チューブ部分と第2チューブ部分を有するものであれば特に限定されないが、一般的にコアキシャル型と呼ばれる内管と外管を有するものが好ましい。このようなカテーテルチューブは、第1ルーメンを有する第1チューブ部分を形成することが容易であるため製造が容易であり、また、曲がりやすさに方向性が生じ難く、均質な曲がり易さになる傾向を有するため、挿入性に優れている。
図1は、本発明の一実施形態に係るIABP用バルーンカテーテルの概略断面図である。 図2は、図1に示すバルーンカテーテルの遠位端部分の膨張状態における形状を表す模式側面図である。 図3は、図1に示すバルーンカテーテルの遠位端部分の巻き付け状態における形状を表す概略図である。 図4は、参考例に係るバルーンカテーテルの遠位端部分の膨張状態における形状を表す模式側面図である。
以下、本発明に係るIABP用バルーンカテーテルを、図面に示す実施形態に基づき、詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るバルーンカテーテル10の概略断面図である。バルーンカテーテル10は、先端チップ20と、先端チップ20に接続するカテーテルチューブ40と、先端チップ部20とカテーテルチューブ40とを接合する接合部30と、先端チップ20およびカテーテルチューブ40に固定されるバルーン60と、カテーテルチューブ40の近位端が接続される分岐部70とを有する。なお、バルーンカテーテル10の説明においては、バルーンカテーテル10の延在方向を軸方向とし、先端チップ20に近い側を遠位端側、分岐部70に近い側を近位端側として説明を行う。
バルーンカテーテル10の遠位端に位置する先端チップ20は筒状の形状を有しており、先端チップ20の内部には、動脈内の血液が流入する血液流通孔20cが形成されている。血液流通孔20cは、カテーテルチューブ40の第1ルーメン40cに連通している。また、先端チップ20の外周20dには、バルーン60の遠位端が固定される。先端チップ20は、例えばポリウレタン、ナイロンなどの樹脂材料、又はステンレス鋼などの金属材料で構成されるが、先端チップ20の材質は特に限定されない。先端チップが樹脂材料の場合、先端チップに造影性を付与するために、造影剤を含有させたり、金属を埋設したりする場合もある。
カテーテルチューブ40は、第1ルーメン40cと第1ルーメンと隔てられた第2ルーメン40dを有し、遠位端側の部分を構成する第1チューブ部分46と、第1チューブ部分46の近位端である第1チューブ部分近位端46aに接続する第2チューブ部分48とを有して構成される。第1チューブ部分46の内部には、第1ルーメン40cが形成されている。また、第1チューブ部分46の遠位端である第1チューブ部分遠位端46bは、先端チップ20の血液流通孔20cに挿入されている。第1チューブ部分46は、第1ルーメン40cが形成されたシングルルーメンのチューブである内管52の遠位端側部分で構成される。
第2チューブ部分48の内部には、第1チューブ部分46から続く第1ルーメン40cと、第1ルーメン40cとは隔てられた第2ルーメン40dとが形成されている。第2チューブ部分48は、内管52の近位端側部分と、内管52が内部を挿通する外管54とで構成される。外管54は、内管52の外径より大きい内径を有するシングルルーメンチューブで構成される。第2チューブ部分48の第2ルーメン40dは、外管54の内側であって内管52の外側に形成されている。
カテーテルチューブ40において、第1チューブ部分46の近位端である第1チューブ部分近位端46aは、外管54の遠位端である外管遠位端54bに備えられる切込み片56によって、第2チューブ部分48の遠位端に固定されている。切込み片56は、外管遠位端54bの近くに径方向の切込み55を形成し、切込み55から遠位端54b側の部分を第2ルーメン40dに向かって押し込んだものである。内管52は、切込み片56を第2ルーメン40dに押し込むことにより開いた切込み55を通過している。したがって、内管52において外管54へ挿入されている部分と外管54から露出している部分との境界に位置する第1チューブ部分近位端46aは、切込み片56と外管54の内壁に挟まれることにより、第2チューブ部分48の遠位端に固定されている。
カテーテルチューブ40の材質は特に限定されないが、例えば内管52は、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン等の合成樹脂チューブ、あるいはニッケルチタン合金細管、ステンレス鋼細管等で構成される。また、内管52を合成樹脂チューブで構成する場合は、ステンレス鋼線等を埋設してもよい。また、例えば外管54は、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等の合成樹脂で構成され、ステンレス鋼線等を埋設してもよい。
内管52の外径は、特に限定されないが、好ましくは、0.5〜2.0mmであり、外管54の内径の30〜60%が好ましい。この内管52の外径は、軸方向に沿って略同じである。外管54の内径および肉厚は、特に限定されないが、内径は、好ましくは、1.5〜4.0mmであり、肉厚は、好ましくは、0.05〜0.4mmである。外管54の長さは、好ましくは300〜800mmである。
先端チップ20と第1チューブ部分46とは、接合部30によって接合されている。図2に示すように、接合部30は、先端チップ20の近位端である先端チップ近位端20aに接続している。例えば、接合部30は、先端チップ近位端20aと、先端チップ近位端20aから露出した第1チューブ部分46の外周とを接合する接着剤が硬化することにより、形成される。接合部30は、シアノアクリレート系接着剤や、エポキシ系接着剤等の接着剤が硬化した接着剤硬化部によって構成することができるが、接合部30の材質は特に限定されない。なお、接合部30を接着剤で形成する場合には、第1チューブ部分46の遠位端部の外周に接着剤を塗布して、その接着剤が塗布された第1チューブ部分46の遠位端部を先端チップ20の血液流通孔20cに挿入して、接着剤を硬化させればよい。このとき、第1チューブ部分46と先端チップ20との接着不良が生じないように、第1チューブ部分46の遠位端部の外周には、十分な量の接着剤を塗布しておくことが望ましく、具体的には、接着剤の硬化後に、図2に示す本実施形態のように、先端チップ近位端20aよりも近位端側に先端チップ20から露出した接着剤硬化部で形成された接合部30が生じるような量の接着剤を塗布しておくことが望ましい。
バルーン60の遠位端は先端チップ20の外周に固定されており、バルーン60の近位端は第2チューブ部分48の外周48dに固定されている。バルーン60と先端チップ20及び第2チューブ部分48との固定方法は特に限定されないが、熱融着又は接着等により行われる。バルーン60は、先端チップ20における近位端側の一部と、接合部30と、第1チューブ部分46のうち先端チップ20及び接合部30から露出している第1露出部分46cと、第2チューブ部分48における遠位端側の一部とを、内部に収納している。
バルーン60内部の空間は、第2チューブ部分48の第2ルーメン40dに接続している。IABP法におけるバルーン60の駆動において、バルーン60内部の空間には、第2ルーメン40dを介して、圧力流体が導入および導出される。これにより、バルーン60は、心臓の拍動に合わせて膨張および収縮することができる。
バルーン60は、膜厚30〜150μm程度の薄膜で構成される。薄膜の材質は、特に限定されないが、耐屈曲疲労特性に優れた材質であることが好ましく、例えばポリウレタンなどにより構成される。バルーン60の外径および長さは、心機能の補助効果に大きく影響するバルーン60の内容積と、動脈血管の内径などに応じて決定される。バルーン60の内容積は、特に限定されないが、20〜50ccであり、バルーン60の外径は、膨張時で12〜19mmが好ましく、長さは、150〜260mmが好ましい。バルーン60の製造方法は特に限定されないが、ブロー成形やディップ成形等で作製される。なお、バルーン60の形状の詳細については、図2を用いて後ほど述べる。
図1に示すように、カテーテルチューブの近位端が接続される分岐部70は、バルーンカテーテル10の軸方向に沿って延びる直線部72と、軸方向に対して傾斜しており、直線部72に対して分岐位置70cで接続する傾斜部76とを有している。直線部72には、内管52の近位端を固定する内管固定部73と、外管54の近位端を固定する外管固定部75が設けられている。
直線部72において、内管固定部73は、分岐位置70cより近位端側に設けられている。直線部72の近くには、内管52の第1ルーメン40cに連通する血圧測定口74が形成してある。
外管固定部75は、分岐位置70cより遠位端側に設けられている。傾斜部76には、外管54の内側の第2ルーメン40dに連通する圧力流体導通路77が形成されており、傾斜部76の近位端には、圧力流体導通路77への入り口である圧力流体出入り口78が形成されている。
圧力流体出入り口78は、図示省略してあるポンプ装置に接続され、このポンプ装置により、外管54の第2ルーメン40dを介して圧力流体がバルーン60内に導入および導出されるようになっている。圧力流体としては、特に限定されないが、ポンプ装置の駆動に応じて素早くバルーン60が膨張および収縮するように、粘性及び質量の小さいヘリウムガスなどが用いられる。
血圧測定口74は、図示省略してある血圧測定装置に接続され、先端チップ20の血液流通孔20cから第1ルーメン40cを介して取り入れた動脈内の血圧の変動を測定可能になっている。この血圧測定装置で測定した血圧の変動に基づき、心臓の拍動に応じてポンプ装置を制御し、0.4〜1秒の短周期でバルーン60を膨張および収縮させるようになっている。なお、第1ルーメン40c及び血液流通孔20cは、バルーン60を胸部下行大動脈まで挿入する際、バルーンカテーテル10の遠位端を導くガイドワイヤーを挿通する管腔としても用いられる。
図2は、バルーンカテーテル10の遠位端部分の膨張状態における形状を表す模式側面図である。なお、図2では、バルーン60の内側にある部材についても、その他の部材の内側にあるものを除き実線で示している。
バルーン60は、遠位端側の一部が先端チップ20の外周20dに固定されており所定の外径を有する筒状の第1ネック部62と、第1ネック部62の近位端である第1ネック部近位端62aに接続しており近位端側に向かって外径が拡大する第1コーン部64と、第1コーン部64の近位端に接続する直胴部66とを有する。
第1ネック部62は、軸方向に沿って外径が略一定であり、直胴筒状の形状を有している。第1ネック部62の外周面が軸方向となす角θ1は、少なくとも第1コーン部64の外周面が軸方向となす角θ2より小さく、0〜5度であることが好ましい。第1ネック部62は、先端チップ20より近位端側に延びており、軸方向の位置関係において、第1ネック部近位端62aは、接合部30の近位端である接合部近位端30aより近位端側に位置する。言い換えると、第1ネック部近位端62aの内側には、第1チューブ部分46のうち先端チップ20及び接合部30から露出している第1露出部分46cが配置されている。
先端チップ近位端20aから接合部近位端30aまでの長さL1は、特に限定されないが、先端チップ20と第1チューブ部分46とを確実に固定しつつ、接合部30による外径の膨らみを防止する観点から、1〜2mmとすることが好ましい。また、先端チップ近位端20aから第1ネック部近位端62aまでの長さL2は特に限定されないが、第1コーン部64と接合部30との重複を回避しつつ、バルーン60の中央部分より遠位端側の部分が長くなり過ぎないように、4〜7mmであることが好ましい。
バルーン60の外周面が軸方向となす角は、第1ネック部近位端62aで変化する。第1コーン部64の外周面が軸方向となす角θ2は、20〜40度であることが好ましい。また、直胴部66は、第1ネック部62と同様に軸方向に沿って外径が略一定であり、直胴筒状の形状を有している。なお、バルーン60は、直胴部66の近位端に接続しており近位端側に向かって径が縮小する第2コーン部と、第2コーン部の近位端に接続しており第2チューブ部分48の外周に固定される第2ネック部とを、さらに有する。ただし、第2コーン部及び第2ネック部は、図2に示す第1ネック部62及び第1コーン部64と対称な形状を有するため、説明を省略する。
図3は、バルーン60を巻き付けた状態におけるバルーンカテーテル10の遠位端部分の形状を表す概略図である。バルーンカテーテル10は、図3に示すように、バルーン60を第1チューブ部分46に巻き付けた状態で、必要に応じてシースイントロデューサー等を用いて、体外から胸部下行大動脈まで挿入される。
バルーンカテーテル10において、接合部30の外周には第1ネック部62が位置しているため、図3に示すようにバルーン60を巻き付けた状態で、接合部30の周りに膨らみが形成される問題を防止できる。第1ネック部62は、先端チップ20に固定されている部分からほとんど外径が変化せず、バルーン60を巻き付けた状態でも、この部分に皺等が形成され難いためである。
また、近位端側に向かって径が拡大する第1コーン部64については、バルーン60を巻き付けた状態で皺60dが形成されるが、第1コーン部64の内側には接合部30より外径の小さい第1露出部分46cが位置しているため、第1コーン部64の部分で外径が大きくなる問題も回避することができる。したがって、バルーンカテーテル10は、バルーン60を巻き付けた状態において接合部30の近傍に外径が大きくなる膨らみ部が形成される問題を防止し、そのような膨らみが動脈内で引っ掛かり挿入性を悪化させる問題を好適に防止できる。したがって、バルーンカテーテル10は、良好な挿入性を奏する。
なお、上述した実施形態は、本発明に係るバルーンカテーテルの一実施形態にすぎず、本発明は他の多くの実施形態を有する。たとえば、上述したバルーンカテーテル10は、カテーテルチューブ40として内管52と外管54を含むコアキシャル型のものを用いているが、カテーテルチューブはこれに限定されず、バイアキシャル型のような他のカテーテルチューブであっても良い。
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、実施例は本発明を限定するものではない。
実施例
図2に示す形状のバルーンカテーテル10を4サンプル(No.1〜No.4)作製し、図3に示すようにバルーン60をカテーテルチューブ40に巻き付けた状態とし、接合部近位端30aから軸方向に±2mmの範囲における外径の最小値を、レーザー外径測定器(キーエンス社製、LS−5500)を用いて測定した。バルーン60の材質はポリウレタン、バルーン60を構成する膜の平均厚さは、直胴部で48.7μm、コーン部で73.9μmとした。
図2に示す第1ネック部62の長さは12mm、第1コーン部64の長さは13.5mm、直胴部66の長さは163mmとした。さらに、先端チップの外径は2.3mm、バルーン60における直胴部66の外径は16.6mm、第1チューブ部分46(内管52)の外径は1.07mmとした。先端チップ近位端20aから接合部近位端30aまでの長さL1は狙い値で1.5mm、先端チップ近位端20aから第1ネック部近位端62aまでの長さL2は狙い値で5mmとした。結果を表1に示す。
Figure 2016189921
参考例
図4に示す形状のバルーンカテーテル100を4サンプル(No.1〜No.4)作製し、図3と同様にバルーン160をカテーテルチューブに巻き付けた状態とし、接合部近位端30a付近の外径の最大値を、実施例と同様に測定した。バルーンカテーテル100は、図4に示す第1ネック部162の長さを7mmとした点を除き、バルーンカテーテル10と同様の形状である。先端チップ近位端20aからネック部近位端162aまでの長さL22は狙い値で0.5mmとした。結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例に係るバルーンカテーテル10は、いずれも参考例に係るバルーンカテーテル100より接合部近位端30a付近の外径が小さく、その差は平均値で10%程度であった。これにより、第1ネック部62を長くして第1コーン部64が接合部30に重ならない構成としたバルーンカテーテル10は、接合部30又は第1ネック部62による膨らみを抑制できることを確認できた。
10…バルーンカテーテル
20…先端チップ
20a…先端チップ近位端
30…接合部
30a…接合部近位端
40…カテーテルチューブ
40c…第1ルーメン
40d…第2ルーメン
46…第1チューブ部分
46b…第1チューブ部分遠位端
46c…第1露出部分
48…第2チューブ部分
52…内管
54…外管
60…バルーン
62…第1ネック部
62a…第1ネック部近位端
64…第1コーン部

Claims (2)

  1. 筒状の先端チップと、
    第1ルーメン及び前記第1ルーメンと隔てられた第2ルーメンを有するカテーテルチューブであって、前記第1ルーメンが内部に形成され、遠位端が前記先端チップに挿入される第1チューブ部分と、前記第1ルーメン及び前記第2ルーメンが内部に形成され、前記第1チューブ部分の近位端に接続する第2チューブ部分と、を有するカテーテルチューブと、
    前記先端チップの近位端に接続しており、前記先端チップと前記第1チューブ部分とを接合する接合部と、
    前記接合部と、前記第1チューブ部分のうち前記先端チップ及び前記接合部から露出している部分と、を内部に収納しており、前記先端チップの外周と前記第2チューブ部分の外周とに固定されるバルーンと、を有するバルーンカテーテルであって、
    前記バルーンは、前記先端チップに固定されており所定の外径を有する筒状のネック部と、前記ネック部の近位端であるネック部近位端に接続しており近位端側に向かって外径が拡大するコーン部と、を有しており、
    前記ネック部近位端は、前記接合部の近位端である接合部近位端より、近位端側に位置することを特徴とするIABP用バルーンカテーテル。
  2. 前記カテーテルチューブは、前記第1ルーメンが形成された内管と、前記内管を挿通する外管とを有しており、前記第2ルーメンは、前記外管の内側であって前記内管の外側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のIABP用バルーンカテーテル。
JP2015071613A 2015-03-31 2015-03-31 Iabp用バルーンカテーテル Pending JP2016189921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015071613A JP2016189921A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 Iabp用バルーンカテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015071613A JP2016189921A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 Iabp用バルーンカテーテル

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019044197A Division JP6835120B2 (ja) 2019-03-11 2019-03-11 Iabp用バルーンカテーテル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016189921A true JP2016189921A (ja) 2016-11-10

Family

ID=57244904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015071613A Pending JP2016189921A (ja) 2015-03-31 2015-03-31 Iabp用バルーンカテーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016189921A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018171389A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 日本ゼオン株式会社 バルーンカテーテル
WO2020100383A1 (ja) * 2018-11-15 2020-05-22 株式会社東海メディカルプロダクツ カテーテル及びカテーテルの作製方法
CN115920211A (zh) * 2022-12-12 2023-04-07 浙江巴泰医疗科技有限公司 一种尖端结构、包含有该尖端结构的球囊扩张导管及制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0531194A (ja) * 1991-12-26 1993-02-09 Terumo Corp バルーンカテーテル
JPH05192410A (ja) * 1991-09-16 1993-08-03 Cook Inc バルーンカテーテル
JPH1176409A (ja) * 1997-09-12 1999-03-23 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd バルーンカテーテル
JP2007513687A (ja) * 2003-12-10 2007-05-31 ボストン サイエンティフィック リミテッド バルーン・カテーテル・チップ設計

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05192410A (ja) * 1991-09-16 1993-08-03 Cook Inc バルーンカテーテル
JPH0531194A (ja) * 1991-12-26 1993-02-09 Terumo Corp バルーンカテーテル
JPH1176409A (ja) * 1997-09-12 1999-03-23 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd バルーンカテーテル
JP2007513687A (ja) * 2003-12-10 2007-05-31 ボストン サイエンティフィック リミテッド バルーン・カテーテル・チップ設計

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018171389A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 日本ゼオン株式会社 バルーンカテーテル
JP2022093711A (ja) * 2017-03-31 2022-06-23 日本ゼオン株式会社 バルーンカテーテル
JP7530053B2 (ja) 2017-03-31 2024-08-07 日本ゼオン株式会社 バルーンカテーテル
WO2020100383A1 (ja) * 2018-11-15 2020-05-22 株式会社東海メディカルプロダクツ カテーテル及びカテーテルの作製方法
JP2020080930A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 株式会社東海メディカルプロダクツ カテーテル及びカテーテルの作製方法
JP7282355B2 (ja) 2018-11-15 2023-05-29 株式会社東海メディカルプロダクツ カテーテル及びカテーテルの作製方法
CN115920211A (zh) * 2022-12-12 2023-04-07 浙江巴泰医疗科技有限公司 一种尖端结构、包含有该尖端结构的球囊扩张导管及制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7476196B2 (ja) 心室補助装置
KR102429803B1 (ko) 캐뉼러 배치를 위한 가이드 와이어
JP6031608B2 (ja) ガイドエクステンションカテーテルおよびガイドエクステンションカテーテルシステム
JP6343009B2 (ja) 低輪郭閉塞カテーテル
US20190030280A1 (en) Percutaneous catheter and method of manufacturing tube for percutaneous catheter
US20190151607A9 (en) Guide extension catheter with perfusion openings
US20120016344A1 (en) Aspiration catheter
JP6304713B2 (ja) バルーンカテーテル
WO2015101333A1 (zh) 一种导引导管
US20070203453A1 (en) Balloon Catheter
US20070005010A1 (en) Intra-aortic balloon catheter
JP2016189921A (ja) Iabp用バルーンカテーテル
JP6031087B2 (ja) バルーンカテーテル
JP2017176719A (ja) カテーテル
JP6835120B2 (ja) Iabp用バルーンカテーテル
JP4900242B2 (ja) 大動脈内バルーンポンピングセット
JP2015192808A (ja) バルーンカテーテル
JP2002355313A (ja) カテーテルチューブおよびバルーンカテーテル
JP2004275337A (ja) バルーンカテーテル及びその製造方法
JPH08257139A (ja) バルーンカテーテル
JP4492182B2 (ja) 大動脈内バルーンカテーテル
JP2015192807A (ja) バルーンカテーテル
JP7530053B2 (ja) バルーンカテーテル
JP2018187229A (ja) 医療用長尺体
JP4492183B2 (ja) バルーンカテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181211