JP2016188747A - 煙突の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】煙突ユニットの断熱材への水の流入を遮断して、断熱材の劣化を防止できる煙突の接続構造を提供する。【解決手段】煙突の接続構造1は、内筒2と外筒3の間に断熱材4を装填した二重筒構造の煙突ユニットの複数1A〜1Cが、パッキン6を介在して上下で対向し、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニットを接続手段5により接続して煙突を構築する。各煙突ユニット1A〜1Cの上端部は、外筒3の上端よりも内筒2の上端が低く設定され、断熱材4の上端面は、外筒3の上端から内筒2の上端に向けて斜めに下がるテーパ状に成形され、その上端面上に防水層8が形成され、当該防水層8の上端面上と直上で対向する煙突ユニットの下端面との間にパッキン6を介在させている。【選択図】図2

Description

本発明は煙突の接続構造に係り、例えば、非常用発電機を駆動するガスタービンエンジンやディーゼルエンジンの排ガス、ボイラー排ガス或いは産業廃棄物焼却炉の排ガスなどを高所に導いて放散させる大径かつ長寸の大型煙突の構築に好適な煙突の接続構造に関するものである。
従来、煙突の接続構造として特許文献1,2に記載の煙突の接続構造が提供されている。特許文献1に記載の煙突の接続構造を図7,図8に示し、特許文献2に記載の煙突の接続構造を図9,図10に示す。
図7,図8に示す煙突の接続構造1は、内筒2と外筒3の間に断熱材4を装填した二重構造の煙突ユニット1A,1B,1Cにおいて、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニット、つまり、煙突ユニット1Aと煙突ユニット1Bおよび煙突ユニット1Bと煙突ユニット1Cを嵌め合い構造を主とする接続手段により互いに接続して煙突が構築される。
接続手段は、各煙突ユニット1A,1B,1Cの外筒3に形成される嵌め合い構造の第1接続手段50と、別途設けた締付環からなる第2接続手段51とを備えている。
第1接続手段50は、外筒3の上端およびその近傍を若干拡径されている内筒2に重なる状態にまで縮径して形成した嵌合筒部50a、嵌合筒部50aの下側で円周方向等間隔で複数(例えば4つ)分割して外筒3に形成したカギ形掛止溝50bおよび掛止溝50bの下側で外筒3の全周に突出形成した突隆部50c、内筒2の下端およびその近傍に形成した嵌合部50d、外筒3の下端で全周に突出形成した突隆部50eおよび突隆部50eの上側に円周方向等間隔で複数(例えば4つ)分割して形成されるとともに、掛止溝50bに掛止可能な突起50fを備え、第2接続手段51は金属製で断面チャネル形のバンド状の締付環によって構成されている。
前記構成の煙突の接続構造1によれば、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニットにおいて、下位の煙突ユニット1B,1Cの嵌合筒部50aに上位の煙突ユニット1A,1Bの嵌合部50dを嵌合する。その際、下位の煙突ユニット1B,1Cの4つのカギ形掛止溝50bに上位の煙突ユニット1A,1Bの4つの突起50fを挿入し、円周方向に回動して掛止することにより、まず、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニットが嵌め合い構造の第1接続手段50により接続される。この接続により、下位の煙突ユニット1B,1Cの突隆部50cに上位の煙突ユニット1A,1Bの突隆部50eが当接する。この状態で、突隆部50c,50eを断面チャネル形のバンド状の締付環からなる第2接続手段51によって覆うように巻き付け、第2接続手段51に付設されている図示していない緊締用レバーを緊締操作することによって煙突が構築される。
図9,図10に示す煙突の接続構造1は、内筒2と外筒3の間に断熱材4を装填した二重構造の煙突ユニット1A,1B,1Cにおいて、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニット、つまり、煙突ユニット1Aと煙突ユニット1Bおよび煙突ユニット1Bと煙突ユニット1Cを接続手段5により互いに接続して煙突が構築される。なお、この接続手段5は、各煙突ユニット1A,1B,1Cの内筒2と外筒3に分割して形成される嵌め合い構造のみからなる接続手段52によって構成されている。
接続手段52は、内筒2の上端を外筒3の上端より低く設定し、その上端部に形成した上側受け口52a、外筒3の上端部に形成した上側差し口52b、内筒2の下端を外筒3の下端より低く設定し、その下端部に形成した下側差し口52c、外筒3の下端部を拡径して形成した下側受け口52dを備える。
前記構成の煙突の接続構造1によれば、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニットにおいて、下位の煙突ユニット1B,1Cの上側受け口52aに上位の煙突ユニット1A,1Bの下側差し口52cを内嵌挿入するとともに、下位の煙突ユニット1B,1Cの上側差し口52bを上位の煙突ユニット1A,1Bの下側受け口52dに内嵌挿入することにより、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニットが嵌め合い構造のみからなる接続手段52により接続された煙突が構築される。
ところが、前記嵌め合い構造を主とする特許文献1に記載の煙突の接続構造1における接続手段5は、嵌合筒部50a、カギ形掛止溝50b、突隆部50c、嵌合部50d、突隆部50eおよび突起50fなどを形成する必要があり、かつ、断面チャネル形のバンド状の締付環からなる第2接続手段51が別途必要であるため、加工工数が多くなって、構造が複雑化されることにより各煙突ユニットの製作が困難である欠点を有しているばかりか、嵌め合い構造を主とする接続手段5では強い接続強度が期待できない。このため、暖炉やストーブなどの小径かつ短寸の煙突の構築に適用可能であるものの、例えば、非常用発電機を駆動するガスタービンエンジンやディーゼルエンジンの排ガス、ボイラー排ガス或いは産業廃棄物焼却炉の排ガスなどを高所に導いて放散させる大径かつ長寸の大型煙突の構築に適用することはできない。
一方、前記嵌め合い構造のみからなる特許文献2に記載の煙突の接続構造1における接続手段5(52)は、上側受け口52a、上側差し口52b、下側差し口52cおよび下側受け口52dなどを形成する必要があるため、加工工数が多くなって、構造が複雑化されることにより各煙突ユニットの製作が困難である欠点を有しているばかりか、嵌め合い構造そのみからなる接続手段52では強い接続強度が期待できない。このため、特許文献1に記載の煙突の接続構造1と同様、暖炉やストーブなどの小径かつ短寸の煙突の構築に適用可能であるものの、例えば、非常用発電機を駆動するガスタービンエンジンやディーゼルエンジンの排ガス、ボイラー排ガス或いは産業廃棄物焼却炉の排ガスなどを高所に導いて放散させる大径かつ長寸の大型煙突の構築に適用することはできない。
そこで、図11に示すように、加工工数の低減により構造を簡略化して、各煙突ユニットの製作を容易にするとともに、接続手段の接続強度を強くすることで、前記大径かつ長寸の煙突の構築に適用可能な煙突の接続構造1が提供されている。
図11に示す煙突の接続構造1は、内筒2と外筒3の間に断熱材4を装填した二重構造の煙突ユニット1A,1B,1Cにおいて、断熱材4は、上端部のキャスタブル断熱材40と、下端部のキャスタブル断熱材41と、これらキャスタブル断熱材の間に装填したロックウールなどの繊維質断熱材42とからなり、上端部のキャスタブル断熱材40の上端と内筒2および外筒3の上端は水平かつ面一に設定され、下端部のキャスタブル断熱材41の下端と内筒2および外筒3の下端も水平線かつ面一に設定されている。そして、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニット、つまり、煙突ユニット1Aと煙突ユニット1Bおよび煙突ユニット1Bと煙突ユニット1Cは、厚みが均等なガラス繊維のマット状成形体からなる耐熱パッキン6を介在させた突き合わせ構造、詳しくは、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニットにおいて、煙突ユニット1Bにおける上端部のキャスタブル断熱材40の上端および煙突ユニット1Cにおける上端部のキャスタブル断熱材40と上端に、複数の止め材7によって固定した耐熱パッキン6を介在させた突き合わせ構造により互いに対向しているとともに、接続手段5により接続されて煙突を構築している。
前記接続手段5は、各煙突ユニット1A,1B,1Cにおける外筒3の下端部外周に巻回して溶接により固着した山形鋼からなる下側フランジ5a(但し、煙突ユニット1Cの下端部および該下端部外周に巻回固着した下側フランジは図示されていない)と、各煙突ユニット1A,1B,1Cにおける外筒3の上端部外周に巻回して溶接により固着した山形鋼からなる上側フランジ5b(但し、煙突ユニット1Aの上端部および該上端部外周に巻回固着した上側フランジは図示されていない)および円周方向等間隔に配置されて下側フランジ5aと上側フランジ5bとを互いに締結するボルト・ナットからなる複数の鉛直締結部材5c(但し、図面では、2つの締結部材5cのみで下側フランジ5aと上側フランジ5bを締結している)を備えている。
このように耐熱パッキン6を介在させた突き合わせ構造が採用されている煙突の接続構造は、前記特許文献1,2に記載した嵌め合い構造を採用した煙突の接続構造と比較して、加工工数が低減され、構造が簡略されることにより各煙突ユニットの製作が容易となるばかりか、下側フランジ5aと上側フランジ5bおよびこれらを互いに締結するボルト・ナットからなる複数の鉛直締結部材5cからなる接続手段5は、特許文献1に記載した嵌め合い構造を主とした接続手段5や、特許文献2に記載した嵌め合い構造のみからなる接続手段5と比較して、接続強度の大幅な増大が確保されるので、例えば、非常用発電機を駆動するガスタービンエンジンやディーゼルエンジンの排ガス、ボイラー排ガス或いは産業廃棄物焼却炉の排ガスなどを高所に導いて放散させる大径かつ長寸の大型煙突の構築に適用することが可能となる。
ところが、例えば、図12に示すように、煙突ユニット1Bは、外筒3の軸線Cに対して内筒2の軸線C1が偏心(偏心距離e)して製作され、この偏心している煙突ユニット1Bの上位に内筒2の軸線Cと外筒3の軸線C1とが同心に製作されている煙突ユニット1Aが接続手段5により接続され、かつ、偏心している煙突ユニット1Bの下位に内筒2の軸線C1と外筒3の軸線Cとが同心に製作されている煙突ユニット1Cが接続手段5により接続されて煙突が構築されると、図13において、煙突ユニット1Bにおける斜線で示す領域αの投影平面下に在る煙突ユニット1Bの内筒2上端の一部および上端部のキャスタブル断熱材40の径内側の一部などが、煙突ユニット1Aの内筒2よりも径内側に張り出した状態になる。
また、図14において、煙突ユニット1Cにおける斜線で示す領域βの投影平面下に在る煙突ユニット1Cの内筒2上端の一部および上端部のキャスタブル断熱材40の径内側の一部などが、煙突ユニット1Bの内筒2よりも径内側に張り出した状態になる。
ここで、雨水が煙突ユニット内に流入したり、冬季の寒冷地における煙突運休時に際して内筒の内面に発生した結露水が流れ落ちると、この雨水や結露水の一部は、図13に示す煙突ユニット1Aの内筒2よりも径内側に張り出している領域αに在る耐熱パッキン6および図14に示す煙突ユニット1Bの内筒2よりも径内側に張り出している領域βに在る耐熱パッキン6に流下する。
図12,図13において、領域αに在る耐熱パッキン6の上端面は開放されているので、それ以外の部分、つまり、上端部のキャスタブル断熱材40と下端部のキャスタブル断熱材41とで挟圧されている部分よりも若干膨らんで通水性が確保される。このため、領域αに在る耐熱パッキン6に流下した雨水や結露水は、当該耐熱パッキン6および上端部のキャスタブル断熱材40の径内側の一部を透水して、ロックウールなどの繊維質断熱材42に流入する。また、図12,図14において、領域βに在る耐熱パッキン6の上端面は開放されているので、それ以外の部分、つまり、上端部のキャスタブル断熱材40と下端部のキャスタブル断熱材41とで挟圧されている部分よりも若干膨らんで通水性が確保される。このため、領域βに在る耐熱パッキン6に流下した雨水や結露水は、当該耐熱パッキン6および上端部のキャスタブル断熱材40の径内側の一部を透水して、ロックウールなどの繊維質断熱材42に流入する。その結果、煙突ユニット1B,1Cの断熱材4を劣化させて断熱効果の低下およびこれに伴う煙突内排ガス温度の低下を招き、煙突の排ガス吸い上げ能力を低下させることになる。また、断熱材4の劣化は、外筒3の温度上昇を招くことから外筒3に接する室内の温度が上昇するので室内の温度管理に支障をきたし、誤って外筒3に触れた場合には火傷の危険性もある。さらには、雨水や結露水による外筒3の腐蝕をもたらす。
一方、図11に示すように、煙突ユニット1A,1B,1Cの内筒2の軸線C1と外筒3の軸線Cとが同心に製作されても、何等かの原因で上位の煙突ユニットの断熱材4に水が流入すると、経時により、耐熱パッキン6を透水して下位の煙突ユニットの断熱材4に流入することも懸念される。
特開2004−77046号公報 特開2010−54112号公報
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたもので、加工工数の低減により構造を簡略化して、各煙突ユニットの製作を容易にし、接続手段の接続強度を強くした構造でありながら、煙突ユニットの断熱材への水の流入を遮断して、断熱材の劣化による断熱効果の低下およびこれに伴う煙突内排ガス温度の低下を抑制することで、煙突の排ガス吸い上げ能力の低下を防止でき、外筒の温度上昇の防止及び外筒の腐蝕を防止するための煙突の接続構造の提供を目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明に係る煙突の接続構造は、内筒と外筒の間に断熱材を装填した二重筒構造の煙突ユニットの複数が、パッキンを介在して上下で対向するとともに、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニットを接続手段により接続して煙突を構築する煙突の接続構造であって、
各煙突ユニットの上端部は、外筒の上端よりも内筒の上端が低く設定されるとともに、断熱材の上端面は、外筒の上端から内筒の上端に向けて斜めに下がるテーパ状に成形され、その上端面上に防水層が形成されていて、当該防水層の上端面上と直上で対向する煙突ユニットの下端面との間にパッキンを介在させてなることを特徴とするものである。
前記構成の煙突の接続構造によると、各煙突ユニットにおいて、断熱材上端面が外筒の上端から内筒の上端に向けて斜めに下がるテーパ状に成形され、この断熱材の上端面上に防水層が形成されていることにより、雨水や結露水がパッキンを透水しても、防水層の防水機能により透水が断熱材に流入するのを遮断するとともに、防水層によって透水を内筒の径内域へ流下するよう積極的に案内することができる。
前記断熱材は、上下両端部のキャスタブル断熱材と、これらキャスタブル断熱材の間に装填した繊維質断熱材とからなり、上端部のキャスタブル断熱材におけるテーパ状の上端面上に防水層を形成してある。このように、上端部がキャスタブル断熱材によって構成されていると、その上端面に求められる外筒の上端から内筒の上端に向けて斜めに下がるテーパ状の成形を、高精度で容易に行うことが可能となり、防水層の防水性および流下案内機能の向上に寄与する。また、繊維質断熱材の高い断熱特性によって、煙突内の排ガス温度が下がるのを抑えて、煙突の排ガス吸い上げ能力の低下を防止することができ、また外筒の温度上昇の防止及び外筒の腐蝕を防止することができるとともに、繊維質断熱材の優れた吸音効果を発揮することもできる。
前記防水層は、シリコン系コーキング剤からなる耐熱防水層である。これによると、高温下であっても、高い防水性と透水を内筒の径内域へ流下させる案内機能との双方を継続して発揮することができるとともに、キャスタブル断熱材におけるテーパ状の上端面上への形成が容易となる。
前記パッキンは、繊維質のマット状成形体からなる耐熱パッキンである。これによれば、高温下であっても高い封止性を継続して発揮できることにより、煙突ユニットの継ぎ目からの排ガスの漏れを回避することが可能となる。
本発明に係る煙突の接続構造によれば、雨水や結露水がパッキンを透水しても、断熱材の上端面に形成されている防水層によって、前記透水が断熱材に流入するのを遮断するとともに、内筒の径内域へ流下するよう有効に案内するので、断熱材の劣化による断熱効果の低下およびこれに伴う煙突内排ガス温度の低下を抑制することで、煙突の排ガス吸い上げ能力の低下を防止でき、外筒の温度上昇の防止及び外筒の腐蝕を防止することが可能となる。
本発明に係る煙突の接続構造の一実施形態を示す正面図である 煙突ユニットを同心で上下に接続した状態を示す断面図である 煙突ユニットが偏心して上下に接続された状態を示す断面図である 図3の偏心した煙突ユニットとその上位に接続される同心の煙突ユニットとの関係を拡大して示す平面図である 図3の偏心した煙突ユニットとその下位に接続される同心の煙突ユニットとの関係を拡大して示す平面図である 接続手段の変形例を示す拡大断面図である 第1従来例に適用される煙突ユニットを示す正面図である 第1従来例の煙突の接続構造を示す断面図である 第2従来例に適用される煙突ユニット正面図である 第2従来例の煙突の接続構造を示す断面図である 煙突ユニットを同心で上下に接続した状態を示す第3従来例の断面図である 煙突ユニットが偏心して上下に接続された状態を示す第3従来例の断面図である 図11の偏心した煙突ユニットとその上位に接続される同心の煙突ユニットとの関係を拡大して示す平面図である 図11の偏心した煙突ユニットとその下位に接続される同心の煙突ユニットとの関係を拡大して示す平面図である
以下、本発明に係る煙突の接続構造の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る煙突の接続構造の一実施形態を示す正面図、図2煙突ユニットを同心で上下に接続した状態を示す断面図、図3は煙突ユニットが偏心して上下に接続された状態を示す断面図、図4は図3の偏心した煙突ユニットとその上位に接続される同心の煙突ユニットとの関係を拡大して示す平面図、図5は図3の偏心した煙突ユニットとその下位に接続される同心の煙突ユニットとの関係を拡大して示す平面図である。なお、前記従来例と同一もしくは相当部分には同一符号を付して説明する。
図1および図2において、煙突の接続構造1は、ステンレス鋼板からなる横断面円形の内筒2と、亜鉛メッキ鋼板からなる横断面円形の外筒3との間の環状空間に断熱材4を装填した二重筒構造の煙突ユニットの複数1A,1B,1Cを、パッキン6を介在させた突き合わせ構造により上下に配置するとともに、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニット1Aと1Bおよび1Bと1Cを接続手段5により接続して煙突を構築する。
各煙突ユニット1A,1B,1Cの上端部は、外筒3の上端よりも内筒2の上端が低く設定されており(但し煙突ユニット1Aの上端部は図示していない)、断熱材4は、上端部の環状のキャスタブル断熱材40と、下端部の環状のキャスタブル断熱材41と、これらキャスタブル断熱材40,41の間に装填したロックウールなどの繊維質断熱材42とからなり、上端部のキャスタブル断熱材40の上端面40a(図2の拡大部分参照)は、外筒3の上端から内筒2の上端に向けて斜めに下がるテーパ状に成形され、この上端面40a上にシリコン系コーキング剤からなる耐熱防水層8が形成されている。そして、外筒3の下端、内筒2の下端および下端部のキャスタブル断熱材41の下端面41aは水平かつ面一に設定されている。
パッキン6は環状を呈するガラス繊維のマット状成形体からなる耐熱パッキンによって構成され、その上端面が下端部のキャスタブル断熱材41の水平な下端面に密着する水平面となされ、下端面は上端部のキャスタブル断熱材40のテーパ状の上端面40a上の耐熱防水層8に密着可能なテーパ部を有し、複数の止め材7により、耐熱防水層8を介して上端部のキャスタブル断熱材40のテーパ状の上端面40aに固定される。
本実施形態において適用される接続手段5は、図11,図12の接続手段5と同様、下側フランジ5a、上側フランジ5bおよび複数の鉛直締結部材5cを備えているので、図1および図2において図11,図12の接続手段5と同一部分に同一符号を付して重複する説明は省略する。
このように耐熱パッキン6を介在させた突き合わせ構造が採用されている煙突の接続構造1は、前記特許文献1に記載した嵌め合い構造を主とした接続手段5や、特許文献2に記載した嵌め合い構造のみからなる接続手段5と比較して、加工工数が低減され、構造が簡略されることにより各煙突ユニットの製作が容易となるばかりか、接続強度の大幅な増大が確保されるので、例えば、非常用発電機を駆動するガスタービンエンジンやディーゼルエンジンの排ガス、ボイラー排ガスや産業廃棄物焼却炉の排ガスなどを高所に導いて放散させる大径かつ長寸の大型煙突の構築に適用することが可能となる。
図3に示すように、煙突ユニット1Bは、外筒3の軸線Cに対して内筒2の軸線C1が偏心(偏心距離e)して製作され、この偏心している煙突ユニット1Bの上位に内筒2の軸線C1と外筒3の軸線Cとが同心に製作されている煙突ユニット1Aが接続手段5により接続され、かつ、煙突ユニット1Bの下位に内筒2の軸線C1と外筒3の軸線Cとが同心に製作されている煙突ユニット1Cが接続手段5により接続されて煙突が構築されると、図4において、煙突ユニット1Bにおける領域αの投影平面下に在る耐熱防水層8の径内端部の一部、煙突ユニット1Bの内筒2上端の一部および上端部のキャスタブル断熱材40の径内側の一部などが、煙突ユニット1Aの内筒2よりも径内側に張り出した状態になる。
また、図5において、煙突ユニット1Cにおける斜線で示す領域βの投影平面下に在る耐熱防水層8の径内端部の一部、煙突ユニット1Cの内筒2上端の一部および上端部のキャスタブル断熱材40の径内側の一部などが、煙突ユニット1Bの内筒2よりも径内側に張り出した状態になる。
ここで、雨水が煙突ユニット内に流入したり、冬季の寒冷地における煙突運休時に際して内筒の内面に発生した結露水が流れ落ちると、この雨水や結露水の一部は、図4に示す煙突ユニット1Aの内筒2よりも径内側に張り出している領域αに在る耐熱パッキン6および図5に示す煙突ユニット1Bの内筒2よりも径内側に張り出している領域βに在る耐熱パッキン6に流下する。
図3,図4において、領域αに在る耐熱パッキン6の上端面は開放されているので、それ以外の部分、つまり、上端部のキャスタブル断熱材40と下端部のキャスタブル断熱材41とで挟圧されている部分よりも若干膨らんで通水性が確保される。このため、領域αに在る耐熱パッキン6に流下した雨水や結露水は、当該耐熱パッキン6を透水するものの、煙突ユニット1B上端部のキャスタブル断熱材40の上端面40aに形成されている防水層8によって、煙突ユニット1Bの断熱材4に流入するのが遮断されるとともに、煙突ユニット1Bの内筒2の径内域へ流下するよう有効に案内するので、煙突ユニット1Bの断熱材4の劣化による断熱効果の低下およびこれに伴う煙突内排ガス温度の低下を抑制することで、煙突の排ガス吸い上げ能力の低下を防止でき、また、外筒3の温度上昇の防止及び雨水や結露水による外筒3の腐蝕を防止することが可能となる。
図3,図5において、領域βに在る耐熱パッキン6の上端面は開放されているので、それ以外の部分、つまり、上端部のキャスタブル断熱材40と下端部のキャスタブル断熱材41とで挟圧されている部分よりも若干膨らんで通水性が確保される。このため、領域βに在る耐熱パッキン6に流下した雨水や結露水は、当該耐熱パッキン6を透水するものの、煙突ユニット1C上端部のキャスタブル断熱材40の上端面40aに形成されている防水層8によって、煙突ユニット1Cの断熱材4に流入するのが遮断されるとともに、煙突ユニット1Cの内筒2の径内域へ流下するよう有効に案内するので、煙突ユニット1Cの断熱材4の劣化による断熱効果の低下およびこれに伴う煙突内排ガス温度の低下を抑制することで、煙突の排ガス吸い上げ能力の低下を防止でき、また、外筒3の温度上昇の防止及び雨水や結露水による外筒3の腐蝕を防止することが可能となる。
図2に示すように、煙突ユニット1A,1B,1Cの内筒2の軸線C1と外筒3の軸線Cとが同心に製作されている構造において、何等かの原因で上位の煙突ユニットの断熱材4に水が流入すると、経時により、耐熱パッキン6を透水するものの、上端部のキャスタブル断熱材40の上端面40aに形成されている防水層8によって、煙突ユニット,1B,1Cの断熱材4に流入するのが遮断されるとともに、煙突ユニット1B,1Cの内筒2の径内域へ流下するよう有効に案内することができる。
前記断熱材4は、上下両端部のキャスタブル断熱材40,41と、これらキャスタブル断熱材40,41の間に装填した繊維質断熱材42とからなり、上端部のキャスタブル断熱材40におけるテーパ状の上端面40a上に防水層8を形成してある。このように、断熱材4の上端部に上端部のキャスタブル断熱材40が備わっていると、当該キャスタブル断熱材40の上端面40aに求められる外筒3の上端から内筒2の上端に向けて斜めに下がるテーパ状の成形を、高精度で容易に行うことが可能となり、防水層8による水の流下案内機能の向上に寄与する。また、ロックウールなどの繊維質断熱材42の高い断熱特性によって、煙突内の排ガス温度が下がるのを抑えて、煙突の排ガス吸い上げ能力の低下を防止することができ、また外筒の温度上昇の防止及び外筒の腐蝕を防止することができるとともに、繊維質断熱材の優れた吸音効果を発揮することもできる。
防水層8は、シリコン系コーキング剤からなる耐熱防水層により形成されているので、高温下であっても、高い防水性と透水を内筒2の径内域へ流下させる案内機能との双方を継続して発揮することができるとともに、上端部のキャスタブル断熱材40におけるテーパ状の上端面40a上への形成が容易となる。
さらに、パッキン6は、ガラス繊維のマット状成形体からなる耐熱パッキンにより構成されているので、高温下であっても高い封止性を継続して発揮できる。これにより、煙突ユニット1A,1B,1Cの継ぎ目からの排ガスの漏れを回避することが可能となる。尚、ガラス繊維のマット状成形体からなるパッキン6は、適宜、炭素繊維のマット状成形体からなる耐熱パッキンとしてもよい。パッキン6を炭素繊維のマット状成形体からなる耐熱パッキンとした場合には、ガラス繊維よりも高価ではあるが、強度、耐熱性、腐蝕性にの面で優れる。
図6は接続手段5の変形例を示し、前述の接続手段5と同一部分に同一符号を付して重複する説明は省略する。この図に示した接続手段5は、各煙突ユニット1A,1B,1Cの下側フランジ5aの外周に、当該下側フランジ5aの下端よりも下方に延在して下向きに開口する環状の受け口9を溶接によって固着し、この環状の受け口9に煙突ユニット1B,1Cの上側フランジ5Bを嵌合するようにした嵌め合いと突き合わせを複合した構造である。このような接続手段5であってもよい。なお、上側フランジ5bの外周に、当該上側フランジ5bの上端よりも上方に延在して上向きに開口する環状の受け口(図示省略)を溶接によって固着し、この環状の受け口9に上側フランジ5bを嵌合するようにした嵌め合いと突き合わせを複合した構造であってもよい。
前記実施形態では、横断面円形の煙突ユニット1A,B,1Cを使用して説明しているが、正方形、長方形、三角形、台形など様々な横断面形の煙突ユニットを採用することができる。
本発明に係る煙突の接続構造1は、前記実施形態のみに限定されるものではなく、その趣旨および技術思想を逸脱しない範囲であれば、構造変形が可能である。
本発明の煙突の接続構造は、非常用発電機を駆動するガスタービンエンジンやディーゼルエンジンの排ガス、ボイラー排ガス或いは産業廃棄物焼却炉の排ガスなどを高所に導いて放散させる大径かつ長寸の大型煙突の構築に有用である。
1 煙突の接続構造
1A 煙突ユニット
1B 煙突ユニット
1C 煙突ユニット
2 内筒
3 外筒
4 断熱材
40 上端部のキャスタブル断熱材
40a 上端部のキャスタブル断熱材のテーパ状の上端面
41 下端部のキャスタブル断熱材
42 繊維質断熱材
5 接続手段
6 パッキン(耐熱パッキン)
8 防水層(耐熱防水層)

Claims (4)

  1. 内筒と外筒の間に断熱材を装填した二重筒構造の煙突ユニットの複数が、パッキンを介在して上下で対向するとともに、直上と直下で互いに対向する一対の煙突ユニットを接続手段により接続して煙突を構築する煙突の接続構造であって、
    各煙突ユニットの上端部は、外筒の上端よりも内筒の上端が低く設定されるとともに、断熱材の上端面は、外筒の上端から内筒の上端に向けて斜めに下がるテーパ状に成形され、その上端面上に防水層が形成されていて、当該防水層の上端面上と直上で対向する煙突ユニットの下端面との間にパッキンを介在させてなることを特徴とする煙突の接続構造。
  2. 請求項1に記載した煙突の接続構造において
    前記断熱材は、上下両端部のキャスタブル断熱材と、これらキャスタブル断熱材の間に装填した繊維質断熱材とからなり、上端部のキャスタブル断熱材におけるテーパ状の上端面上に防水層が形成されている煙突の接続構造。
  3. 請求項1又は2に記載した煙突の接続構造において
    前記防水層は、シリコン系コーキング剤からなる耐熱防水層である煙突の接続構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載した煙突の接続構造において
    前記パッキンは、繊維質のマット状成形体からなる耐熱パッキンである煙突の接続構造。
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