JP2016187397A - スライディングシート - Google Patents
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Abstract
Description
(1)静摩擦係数測定
JIS P8147:2010の8項:傾斜法に準じて行った。
タテ糸に440デシテックスのPTFEマルチフィラメント(東レ製、トヨフロン)を、ヨコ糸に440デシテックスのPTFEマルチフィラメントと440デシテックスのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いて、目付け400g/m2のヨコ二重織物を作製した。また、このヨコ二重織物では、その摺動面においてはヨコ糸よりもタテ糸の方が多く露出しており、その非摺動面においてはタテ糸よりもヨコ糸の方が多く露出していた。摺動面のPTFEマルチフィラメントの含有量は、摺動面を構成する全繊維100質量%に対し、90質量%であった。摺動面の静摩擦係数は0.13で、非摺動面の静摩擦係数は0.25であった。
タテ糸に440デシテックスのPTFEマルチフィラメント(東レ製、トヨフロン)を、ヨコ糸に440デシテックスのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントを用いて、図4の織組織で目付け250g/m2の5枚の朱子織物を作製した。また、この朱子織物では、その摺動面においてはヨコ糸よりもタテ糸の方が多く露出しており、その非摺動面においてはタテ糸よりもヨコ糸の方が多く露出していた。摺動面のPTFEマルチフィラメントの含有量は、摺動面を構成する全繊維100質量%に対し、80量%であった。摺動面の静摩擦係数は0.15、非摺動面の静摩擦係数は0.30であった。
3.3デシテックスのPTFE短繊維(繊維長51mm)を用いて、カード、クロスラップ、ニードルパンチ工程を経て、目付け200g/m2のニードルパンチ不織布Aを得た。一方、6.6デシテックスのポリエチレンテレフタレート短繊維を用い、同じくカード、クロスラップ、ニードルパンチ工程を経て、目付け150g/m2のニードルパンチ不織布Bを得た。次に、ニードルパンチ不織布Bをニードルパンチ不織布Aと重ね合わせて、更にニードルパンチ加工することで両者を絡合して、ニードルパンチ不織布A由来の層とニードルパンチ不織布B由来の層からなる2層積層不織布を得た。このニードルパンチ不織布Aに含まれるフッ素繊維の含有量は、ニードルパンチ不織布A全体に対し95質量%であった。すなわち、布帛の摺動面に含まれるフッ素繊維の含有量は、摺動面を構成する全繊維100質量%に対し、95質量%であった。また、上記のニードルパンチ不織布Bに含まれるポリエチレンテレフタレート短繊維の含有量は、ニードルパンチ不織布B全体に対し95質量%であった。ニードルパンチ不織布Aが形成する摺動面の静摩擦係数は0.20、ニードルパンチ不織布Bが形成する非摺動面の静摩擦係数は0.32であった。
タテ糸およびヨコ糸に440デシテックスのPTFEマルチフィラメント(東レ製、トヨフロン)を使用して、目付け230g/m2の平織物を作製した。この平織物のPTFEマルチフィラメントの含有量は、この平織物を構成する全繊維100質量%に対し100質量%であった。次に、この平織物の片面にフッ素よりも静摩擦係数の小さい樹脂であるアクリル系ゴムを1cm角の格子状に塗布して滑り止め加工を行った。滑り止め加工の無い摺動面の静摩擦係数は0.13、すべり止め加工した非摺動面の静摩擦係数は1.05であった。
タテ糸に440デシテックスのPTFEマルチフィラメントと440デシテックスのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントを交互に配し、ヨコ糸に440デシテックスのPTFEマルチフィラメント用いて、目付け300g/m2の平織物を作製した。この平織物のPTFEマルチフィラメントの含有量は、この平織物を構成する全繊維100質量%に対し75質量%であった。この織物の片面にフッ素よりも静摩擦係数の小さい樹脂であるアクリル系ゴムでピッチ1cmの間隔でドット加工による滑り止め加工を行った。滑り止め加工の無い摺動面の静摩擦係数は0.22、滑り止め加工をした非摺動面の静摩擦係数は0.97であった。
タテ糸およびヨコ糸に200デシテックスのナイロンマルチフィラメント(東レ製、東レナイロン)を使用して、目付け150g/m2の平織物を作製した。この平織物の静摩擦係数は両面で差は無く、両面共にその静摩擦係数は、0.30であった。
2:布帛
3:フッ素繊維を有する布帛
4:ポリエステル繊維を有する布帛
5:織物
6:アクリル系ゴム
7:フッ素繊維
8:ポリエステル繊維
9:平織物
11:摺動面
12:非摺動面
13:被介護者等
Claims (9)
- 布帛が円筒状または二つ折り状となったスライディングシートであって、
前記布帛が、一方の面がその面を構成する全繊維100質量%に対してフッ素繊維を60質量%以上含み、前記一方の面が他方の面よりも静摩擦係数が小さく、
前記布帛の相対的に静摩擦係数の小さい方の面が内側となるように円筒状または二つ折り状となった、スライディングシート。 - 前記布帛の相対的に静摩擦係数の小さい方の面の静摩擦係数が、他方の面の静摩擦係数より0.1以上小さい、請求項1のスライディングシート。
- 前記布帛が織物である、請求項1または2のスライディングシート。
- 前記布帛が不織布である、請求項1または2のスライディングシート。
- 前記布帛がフッ素繊維および前記フッ素繊維より静摩擦係数の大きい繊維を有した二重織物であり、
前記布帛の相対的に静摩擦係数の小さい方の面に、前記フッ素繊維が前記フッ素繊維よりも静摩擦係数の大きい繊維よりも多く露出しており、
前記布帛の相対的に静摩擦係数の大きい方の面に、前記フッ素繊維よりも静摩擦係数の大きい繊維が前記フッ素繊維よりも多く露出している、請求項3のスライディングシート。 - 前記布帛が朱子織物であり、
前記布帛のタテ糸が、タテ糸を構成する全ての糸100質量%に対しフッ素繊維を60質量%以上含み、
前記布帛のヨコ糸が、ヨコ糸を構成する全ての糸100質量%に対し、前記フッ素繊維よりも静摩擦係数の大きい繊維を50質量%以上含み、
前記布帛の相対的に静摩擦係数の小さい方の面に、前記タテ糸が前記ヨコ糸よりも多く露出しており、
前記布帛の相対的に静摩擦係数の大きい方の面に、前記ヨコ糸が前記タテ糸よりも多く露出している、請求項3のスライディングシート。 - 前記布帛が、一方の面と他方の面とで種類の異なる不織布が積層されて構成されており、
前記布帛の相対的に静摩擦係数の小さい方の面を構成する不織布が、その不織布全体に対してフッ素繊維を60質量%以上含有し、
前記布帛の相対的に静摩擦係数の大きい方の面を構成する不織布が、その不織布全体に対して、前記フッ素繊維よりも静摩擦係数の大きい繊維を50質量%以上含有する、請求項4のスライディングシート。 - 前記布帛の相対的に静摩擦係数の小さい方の面が繊維シートで構成され、この繊維シートを構成する全繊維100質量%に対してフッ素繊維が60質量%以上含まれており、
前記布帛の相対的に静摩擦係数の大きい方の面が、前記フッ素繊維よりも静摩擦係数の大きい樹脂で構成された、請求項1または2のスライディングシート - 前記フッ素繊維が、防汚性付与剤および/または消臭機能付与剤を含有する、請求項1〜8のいずれかのスライディングシート。
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Citations (4)
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JP2005065901A (ja) * | 2003-08-22 | 2005-03-17 | Toray Ind Inc | 移動用シート |
JP2008073083A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Toray Ind Inc | 摺動用布帛および摺動用衣類 |
JP2010264009A (ja) * | 2009-05-13 | 2010-11-25 | Showa Denko Kk | 離床センサ |
-
2015
- 2015-03-30 JP JP2015068207A patent/JP6464879B2/ja active Active
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