JP2016187252A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪が正回転する時でも逆回転する時でも1個のポンプで被供給部にオイルを供給することができるインホイールモータ駆動装置の潤滑構造を提供する。【解決手段】潤滑油回路の回転式ポンプ(51)は、オイルタンク(53)と接続する第1吸入口(51if)、および減速部と接続する第1吐出口(51of)を有し矢で示す正回転方向に対応する第1系統の潤滑油流路(52f,54f)と、オイルタンクと接続する第2吸入口(51is)、および減速部と接続する第2吐出口(51os)を有し、矢とは反対の逆回転方向に対応する第2系統の潤滑油流路(52s,54s)とを備える。一方向弁(66f,66s,67f,67s)は減速部の回転方向に応じて一方の系統が開通するとともに他方の系統が遮断する。【選択図】図10

Description

本発明は、車輪のロードホイール内空領域に配置されて当該車輪を駆動するインホイールモータ駆動装置に関し、特にインホイールモータ駆動装置の内部潤滑に関する。
車輪内部に配置されるインホイールモータは、自身の内部潤滑のために回転式ポンプを備える場合が多い。スペース制約上回転式ポンプは、小型軽量かつ簡易な機構であり、モータトルクによって駆動されることが多い。かかる回転式ポンプは、車両が前進走行してモータが正回転することを前提として稼働するものであるから、車両が後退走行してモータが逆回転する際に内部潤滑ができなくなる。
そこで、モータが逆回転しても稼働する回転式ポンプを備えるインホイールモータとして従来、特許5380911号公報(特許文献1)に記載のごときものが知られている。特許文献1に記載のインホイールモータは、モータと、モータから延びる出力軸の軸線上に設けられる正転用ポンプおよび逆転用ポンプと、出力軸の先端に設けられるワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチを介して出力軸と連結するホイールハブとを備える。正転用ポンプは、出力軸が正転方向に駆動する場合にオイル溜まりのオイルを吸入し、被供給部へ吐出する。逆転用ポンプは、出力軸が逆転方向に駆動する場合にオイル溜まりのオイルを吸入し、モータ部や減速部などの被供給部へ吐出する。これにより、モータの回転方向が正転方向および逆転方向の双方の場合において、被供給部へオイルを供給するというものである。
特許5380911号公報
上記従来のようなインホイールモータにあっては、2個の回転式ポンプを備えるため、インホイールモータの重量が嵩み、コスト負担が増す。しかも実際に稼働している回転式ポンプは1個にすぎないため、残る1個が遊んでしまい、改善の余地がある。またインホイールモータは、車輪とともに、サスペンション装置を介して車体に取り付けられることから、いわゆるバネ下重量に分類される。車両の走行安定性のためバネ下重量は軽いことが望ましく、インホイールモータの軽量化が望まれる。
本発明は、上述の実情に鑑み、車輪が正回転する場合であっても逆回転する場合であっても1個のポンプでモータ部や減速部などの被供給部にオイルを供給することができるインホイールモータ駆動装置の潤滑構造を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置は、モータ側回転部材を駆動するモータ部と、モータ側回転部材の回転を減速して車輪側回転部材に伝達する減速部と、車輪側回転部材と連結する車輪ハブ軸受部と、モータ部および/または減速部に潤滑油を循環させる潤滑油回路とを備えることを前提とする。そして潤滑油回路は、モータ部および/または減速部に附設されるオイルタンクと、減速部に駆動されてオイルタンクから潤滑油を吸入するとともにモータ部および/または減速部へ潤滑油を吐出する回転式ポンプを含む。回転式ポンプは、オイルタンクと接続する第1吸入口、およびモータ部および/または減速部と接続する第1吐出口を有し減速部の正回転方向に対応する第1系統の潤滑油流路と、オイルタンクと接続する第2吸入口、およびモータ部および/または減速部と接続する第2吐出口を有し、減速部の逆回転方向に対応する第2系統の潤滑油流路とを備える。第1系統および第2系統の潤滑油流路は、減速部の回転方向に応じて、一方の系統が開通するとともに他方の系統が遮断するよう構成される。
かかる本発明によれば、1個の回転式ポンプであっても正回転および逆回転の双方において潤滑油回路に潤滑油を適切に流すことができる。したがって従来のように2個の回転式ポンプを設ける必要がなく、コスト上有利であり、インホイールモータの軽量化に資する。
第1系統および第2系統を交互に開通および遮断する手段は特に限定されない。例えば本発明の一実施形態として潤滑油回路は、第1系統の潤滑油流路と接続して減速部の正回転時に開状態となり減速部の逆回転時に閉状態となる第1開閉弁と、第2系統の潤滑油流路と接続して減速部の正回転時に閉状態となり減速部の逆回転時に開状態となる第2開閉弁とをさらに含む。これにより第1系統および第2系統の潤滑油流路は、減速部の回転方向に応じて、一方の系統が開通するとともに他方の系統が遮断するよう構成される。他の実施形態として第1系統の潤滑油流路の上流端と、第2系統の潤滑油流路の上流端と、オイルタンクから延びる吸入油路を接続し、係る三叉路に切り換え弁を設けてもよい。
本発明の一実施形態として第1開閉弁は、オイルタンクと第1吸入口を接続する第1吸入油路に設けられてオイルタンクから第1吸入口へ向かう潤滑油の流れを許容し逆方向の流れを遮断する第1吸入弁、第1吐出口とモータ部および/または減速部を接続する第1吐出油路に設けられて第1吐出口からモータ部および/または減速部へ向かう潤滑油の流れを許容し逆方向の流れを遮断する第1吐出弁をさらに含む。かかる実施形態によれば、第1系統に第1吸入弁および第1吐出弁といった一方向弁を設けることから、第1系統の正流を許容しつつ逆流を防止することができ、回転式ポンプの回転方向に応じて第1系統の潤滑油流路を適切に開通させたり遮断させたりすることが可能になる。
本発明の一実施形態として第2開閉弁は、オイルタンクと第2吸入口を接続する第2吸入油路に設けられてオイルタンクから第2吸入口へ向かう潤滑油の流れを許容し逆方向の流れを遮断する第2吸入弁、第2吐出口とモータ部および/または減速部を接続する第2吐出油路に設けられて第2吐出口からモータ部および/または減速部へ向かう潤滑油の流れを許容し逆方向の流れを遮断する第2吐出弁をさらに含む。かかる実施形態によれば、第2系統に第2吸入弁および第2吐出弁といった一方向弁を設けることから、第2系統の正流を許容しつつ逆流を防止することができ、回転式ポンプの回転方向に応じて第2系統の潤滑油流路を適切に開通させたり遮断させたりすることが可能になる。本発明の他の実施形態として、モータトルクや電流によって駆動される弁を第1系統または第2系統の潤滑油流路に設けてもよい。
本発明の好ましい実施形態として回転式ポンプはトロコイドポンプであって、波形の内周を有するアウタロータと、アウタロータと噛合する波形の外周を有しアウタロータの中心から偏心して回転するインナロータと、アウタロータの両端面およびインナロータの両端面を覆うハウジングを備え、アウタロータ内周の波形とインナロータ外周の間の潤滑油をインナロータの正回転方向あるいは逆回転方向に流し、第1吸入口および第2吐出口はハウジングの周方向所定位置に形成され、第1吐出口および第2吸入口は周方向所定位置とは異なるハウジングの周方向位置に形成される。かかる実施形態によれば、周方向に離れた2箇所に出入口をそれぞれ有し、回転方向の応じいずれか一方の出入口が吐出吸入口になるとともに残る他方が吐出口になるトロコイドポンプにおいて、第1系統および第2系統の潤滑油流路を実現することができる。本発明の他の実施形態として、回転式ポンプはねじポンプやベーンポンプであってもよい。あるいは回転式ポンプはギヤポンプやねじポンプ等の両端開口を有し、両端開口の一方に第1吸入口および第2吐出口を形成し、残る他方に第1吐出口および第2吸入口を形成するとよい。
このように本発明によれば、車輪が正回転する時でも逆回転する時でも1個の回転式ポンプでモータ部および/または減速部に潤滑油を供給することができる。したがって従来よりもコスト上有利であり、インホイールモータ駆動装置の軽量化に資する。
本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す模式的な縦断面図である。 図1のII−IIにおける模式的な横断面図である。 同実施形態から吸入油路、回転式ポンプ、および吐出油路を取り出して示す模式的な正面図である。 同実施形態から吸入油路、回転式ポンプ、および吐出油路を取り出して示す模式的な背面図である。 同実施形態から吸入油路、回転式ポンプ、および吐出油路を取り出して示す模式的な側面図である。 図5のVI−VIにおける模式的な横断面図である。 同実施形態から一方向弁を取り出して示す正面図である。 図7のE−Eにおける開弁状態の模式的な縦断面図である。 図7のE−Eにおける閉弁状態の模式的な縦断面図である。 正回転時における潤滑油の流れを示す模式図である。 逆回転時における潤滑油の流れを示す模式図である。 本発明の変形例になる吸入油路、回転式ポンプ、および吐出油路を取り出して示す模式的な正面図である。 図12の実施形態を示す模式的な側面図である。 本発明の変形例になる一方向弁を取り出して示す模式的な正面図である。 図14のF−Fにおける一方向弁を示す模式的な縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置の潤滑構造を示す縦断面図である。図2は同実施形態を示す横断面図である。この実施形態は車輪のロードホイール内空領域に配置されるインホイールモータ駆動装置である。インホイールモータ駆動装置21は、図1に示すように駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速部Bと、減速部Bからの出力を駆動輪に伝える車輪ハブ軸受部Cとを備える。モータ部A、減速部B、および車輪ハブ軸受部Cはこの順序で、インホイールモータ駆動装置の軸線Oに沿って同軸に配置される。
モータ部Aはモータ部の外郭を形成するモータケーシング22a、ポンプケーシング22p、およびモータリヤカバー22tを有する。減速部Bは減速部の外郭を形成する減速部ケーシング22bを有する。これらモータリヤカバー22t、モータケーシング22a、および減速部ケーシング22bはボルト等により相互に結合し、さらにポンプケーシング22pはモータケーシング22aに一体形成される等、全体として1個のケーシング22を構成する。このようにケーシング22は複数のケーシング部材あるいはケーシング部分からなる。そしてケーシング22には、車輪ハブ軸受部Cの外輪部材33aが取付固定される。インホイールモータ駆動装置21は、例えば電気自動車のホイールハウジング内に配置され、図示しないサスペンション部材に取り付けられる。この電気自動車は乗用自動車であり、一般的なエンジン自動車と同様に公道を高速走行可能である。
モータ部Aは、円筒形状のモータケーシング22a内周に固定されるステータ23と、ステータ23の内側に径方向に開いた隙間を介して対面する位置に配置されるロータ24と、ロータ24の内側に連結固定されてロータ24と一体回転するモータ回転軸35とを備えるラジアルギャップモータである。あるいは図示はしなかったが、モータ部Aはアキシャルギャップモータであってもよい。
モータケーシング22aは、モータ回転軸35の軸線Oを中心とし、この軸線方向に延びる。ケーシング22の一部であるポンプケーシング22pは、略円板形状の隔壁であって、モータケーシング22aの一方端に一体形成され、モータ部Aの軸線O方向一方端で減速部Bとの境界を形成するとともに、転がり軸受37を介してモータ回転軸35の一方端部を回転自在に支持する。さらにポンプケーシング22pの壁厚内部には潤滑油回路の回転式ポンプ51が形成される。潤滑油回路については後述する。ケーシング22の一部であるモータリヤカバー22tは、略円板形状であって、モータケーシング22aの他方端に突き合わされて固定され、モータ部Aの軸線O方向他方端でモータ部Aの端面を形成するとともに、転がり軸受36を介してモータ回転軸35の他方端部を回転自在に支持する。モータリヤカバー22tはモータ部Aの軸線O方向端部であるとともに、インホイールモータ駆動装置21の車幅方向内側の端部でもある。
モータ回転軸35は前述した転がり軸受36,37に両持ち支持される。モータ回転軸35の一端は、減速部Bの内部に回転自在に設けられた減速部入力軸25と結合する。この結合はスプライン結合(セレーション嵌合も含む。以下、同じ)であり、管状に形成されたモータ回転軸35の端部開口に、先細に形成された減速部入力軸25が挿入係合される。
減速部Bは、サイクロイド減速機であって、モータ部Aの軸線O方向一方側に同軸配置され、円筒形状の減速部ケーシング22bと、減速部ケーシング22bの内周面に取り付け固定される外ピン保持部材45と、軸線Oに沿って延びる減速部入力軸25と、減速部入力軸25に形成された一対の偏心部25a,25bと、それぞれの偏心部25a,25bに回転自在に保持される公転部材としての一対の曲線板26a,26bと、曲線板26a,26bの外周部に係合する外周係合部材としての複数の外ピン27と、軸線Oに沿って延びる減速部出力軸28と、減速部出力軸28と結合し、曲線板26a,26bの自転運動を取り出す内側係合部材としての複数の内ピン31と、一対の曲線板26a,26b間の隙間に取り付けられてこれら曲線板26a,26bの端面に当接して曲線板の傾きを防止するセンターカラー29と、複数の内ピン31の端部同士を固定する補強部材61とを有する。
減速部ケーシング22bの上部は、図示しないサスペンション装置のアッパアームと回動可能に連結する。また減速部ケーシング22bの下部は、図示しないサスペンション装置のロアアームと連結する。これによりインホイールモータ駆動装置21(減速部ケーシング22b)を自動車の車体に取り付ける。なお車重は、サスペンション装置と、減速部ケーシング22bと、車輪ハブ軸受部Cと、車輪を介して路面に伝達され、モータ部Aに伝達されない。
減速部入力軸25は、モータ回転軸35の軸線Oに沿って延び、その両端部のうちモータ部Aに近い側にある減速部入力軸25の端部がモータ回転軸35の一端と結合する。モータ部Aから遠い側にある減速部入力軸25の端部は、転がり軸受39を介して、後述する減速部出力軸28の端部に回転自在に支持される。減速部入力軸25の外周には、一対の偏心部25a,25bが軸線Oから偏心して形成される。
各偏心部25a,25bは、円板形状であり、軸線Oから偏心して減速部入力軸25に設けられる。また偏心部25a,25bは、2個で一対をなし、軸線O方向に離隔して配置され、偏心運動による遠心力で発生する振動を互いに打ち消し合うために、周方向180°位相を変えて設けられている。モータ回転軸35および減速部入力軸25は、モータ部Aの駆動力を減速部Bに伝達するモータ側回転部材を構成し、一体に回転する。
図2を参照して、曲線板26bは円板形状であり、その外周部を波形に形成される。具体的には曲線板26bの外周部は、エピトロコイド等のトロコイド系曲線で構成されて径方向に窪んだ複数の曲線凹部であり、外ピン27と噛合する。また曲線板26bは、一方側端面から他方側端面に貫通する複数の貫通孔30a,30bを有する。貫通孔30aは、曲線板26bの自転軸心Xを中心とする円周上に等間隔に複数個設けられており、内ピン31を受入れる。また、貫通孔30bは、曲線板26bの自転軸心Xに設けられており、曲線板26bの内周になる。曲線板26bは、偏心部25bの外周に相対回転可能に取り付けられる。内ピン31は、針状ころ軸受を含み、内ピン本体31aと、複数の針状ころ31bと、軸受外輪31cを有する。内ピン本体31aは軸受外輪31cを貫通し、針状ころ31bは内ピン本体31aおよび軸受外輪31c間の環状空間に配置される。軸受外輪31cの外周面は、貫通孔30aの孔壁面と転がり接触する。
曲線板26bは、転がり軸受41によって偏心部25bに対して回転自在に支持されている。理解を容易にするため図2では転がり軸受41の周方向一部を破断して示す。この転がり軸受41は、外径面に内側軌道面42aを有する環状の内輪部材42と、内側軌道面42aと外側軌道面になる貫通孔30bの孔壁面との間に配置される複数のころ44と、周方向で隣り合うころ44の間隔を保持する保持器(図示省略)とを備える円筒ころ軸受である。あるいは深溝玉軸受であってもよい。内輪部材42の内径面は偏心部25bの外径面に嵌合する。内輪部材42は内側軌道面42aに位置し径方向に貫通する孔43および内側軌道面42aを挟んで向かい合う一対の鍔部42bをさらに有する。孔43は、偏心部25b内部を軸線O直角方向に延びる分岐油路58bと接続する。分岐油路58bは後述する軸線油路57から分岐して延びる。曲線板26aについても同様である。
図1に示す外ピン27は、モータ側回転部材の軸線Oを中心とする円周軌道上に等間隔に複数設けられ(図2参照)、軸線Oと平行に延びる。そして、2個で一対の曲線板26a,26bが軸線Oを中心として公転運動すると、曲線板26a,26b外周の曲線凹部と外ピン27とが係合して、曲線板26a,26bに自転運動を生じさせる。
外ピン保持部材45は略円筒形状であり、減速部Bの軸線方向一端から他端まで延びる。外ピン保持部材45の軸線方向両端には内向きフランジが形成される。各内向きフランジには外ピン27の端部を受け入れる孔が複数形成され、各対の孔は軸線方向に対向する。これにより外ピン保持部材45は複数の外ピン27を軸線Oと平行に保持する。より具体的には、図1に示すように、外ピン27の軸線方向両端部を外ピン保持部材45に取り付けられた針状ころ軸受27a(転がり軸受)によって回転自在に支持されている。このように、外ピン27を転がり軸受27aを介して外ピン保持部材45に転がり回転自在に取り付けることにより、曲線板26a,26bとの係合による接触抵抗を低減することができる。あるいは図示しない他の実施形態として、外ピン27は減速部ケーシング22bの内壁面に直接連結固定されていてもよい。
図1に示すように減速部出力軸28は、モータ部A側の端部に大径フランジ部28bを、車輪ハブ軸受部C側に軸部28dを有する。大径フランジ部28bと軸部28dとの接続箇所には小径フランジ部28cが形成される。大径フランジ部28bの中心には減速部入力軸25の一端を受け入れる円形凹部34が形成され、円形凹部34に転がり軸受39が配置される。
大径フランジ部28bには、減速部出力軸28の軸線Oを中心とする円周上の等間隔に内ピン31の一端部を固定する穴が形成されている。大径フランジ部28b外周面と、外ピン保持部材45の軸線方向一方端部の内周面の間には転がり軸受64が設けられる。これにより減速部出力軸28は軸線Oを中心として回転自在に支持される。軸部28dの外周面には、車輪ハブ軸受部Cの車輪ハブ32が連結固定されている。
図1に示すように、大径フランジ部28bから離れた側にある内ピン31の他端部には、補強部材61が設けられている。補強部材61は、減速部B内部で複数の内ピン31先端と結合固定するフランジ形状の大径円板部61bと、大径円板部61bに隣接して同軸に形成され大径円板部61bよりも小径の円筒部61dとを含む。大径円板部61bは軸線Oを中心とし、円筒部61dは大径円板部61bからモータ部Aに向かって軸線Oに沿って延びる。大径円板部61bおよび円筒部61d間には小径円板部61cが形成される。小径円板部61cは大径円板部61bよりも小さく円筒部61dよりも大きな外径を有する。小径円板部61c外周面と、外ピン保持部材45の軸線方向他方端部の内周面の間には転がり軸受62が設けられる。これにより補強部材61は軸線Oを中心として回転自在に支持される。なお転がり軸受62および前述した転がり軸受64の配置箇所は、外ピン27よりも内径側であり、内ピン31と略同じ径方向位置であり、内ピン31からみて軸線方向一方および他方になる。
2枚の曲線板26a、26bから一部の内ピン31に負荷される荷重は、補強部材61の大径円板部61bおよび減速部出力軸28の大径フランジ部28bを介して全ての内ピン31によって支持されるため、各内ピン31に作用する応力を低減させ耐久性を向上させることができる。円筒部61dの先端は、ポンプケーシング22pの中心に設けられた回転式ポンプ51に差し込まれて、回転式ポンプ51を駆動する(図1参照)。
補強部材61は、内ピン31を介して減速部出力軸28と連結することから、減速部出力軸28と一体に回転する。減速部出力軸28および補強部材61は、図1に示すように、減速部Bの駆動力を車輪ハブ32に伝達する車輪側回転部材を構成する。
小径円板部61c内周面と減速部入力軸25の中央領域外周面の間には転がり軸受38が設けられる。転がり軸受38は、偏心部25a,25bよりもモータ部Aに近い側に配置される。これにより転がり軸受38は前述した転がり軸受39とともに、軸線Oを中心として減速部入力軸25を回転自在に両持ち支持する。
車輪ハブ軸受部Cは、図1に示すようにインホイールモータ駆動装置21の車幅方向外側端に設置されて、内輪33c、回転軸としての車輪ハブ32、転動体33、外輪部材33aを有する転がり軸受である。車輪ハブ32は減速部出力軸28の軸線O方向一方側に同軸配置され、減速部出力軸28に連結固定される。外輪部材33aは減速部ケーシング22bの一端にボルト33bで固定され、内輪33cは車輪ハブ32の外周面に嵌合固定される。車輪ハブ軸受部Cは多数の転動体33を2列に有する複列アンギュラ玉軸受であって、第1列の転動体33が減速部Bに近い側で、外輪部材33aおよび内輪33c間に配置され、第2列の転動体33が減速部Bから遠い側で、外輪部材33aおよび車輪ハブ32間に配置される。
車輪ハブ32は、円筒形状の中空部32aと、中空部32aの一端から外径方向に突出する車輪取付けフランジ部32bとを有する。中空部32aの中央孔には軸部28dが挿入されて、両者はスプライン結合(セレーション嵌合も含む。以下、同じ)により連結される。また中空部32aの外周面には第2列の転動体33と転がり接触する内側軌道面が直接形成される。車輪取付けフランジ部32bにはボルト32cによって図示しない駆動輪のロードホイールが連結固定される。
図1および図2を参照して、上記構成のインホイールモータ駆動装置21の作動原理を詳しく説明する。
モータ部Aは、例えば、ステータ23のコイルに交流電流を供給することによって、永久磁石または磁性体によって構成されるロータ24が回転する。これにより、ロータ24に接続されたモータ回転軸35が回転すると、曲線板26a,26bはモータ側回転部材の軸線Oを中心として公転運動する。このとき、外ピン27が、曲線板26a,26bの外周に形成された曲線凹部に転がりながら接触して、曲線板26a,26bをモータ側回転部材の回転とは逆向きに自転運動させる。
各貫通孔30aに挿通される内ピン31は、貫通孔30aの内径よりも十分に細く、曲線板26a,26bの自転運動に伴って貫通孔30aの孔壁面と当接する(図2参照)。これにより、曲線板26a,26bの公転運動が内ピン31に伝わらず、曲線板26a,26bの自転運動のみが減速部出力軸28を介して車輪ハブ軸受部Cに伝達される。なお内ピン31の軸受外輪31cは、貫通孔30aの孔壁面に沿って転がる。このとき、軸受外輪31cの一部が貫通孔30aの孔壁面と接触しつつ軸受外輪31cの残部が貫通孔30aの孔壁面と非接触となる。そして軸受外輪31cは、貫通孔30aの孔壁面に沿って転がり接触する。
これにより軸線Oと同軸に配置された減速部出力軸28は、減速部Bの出力軸として曲線板26a,26bの自転を取り出す。本実施形態によれば、減速部入力軸25の回転が減速部Bによって減速されて減速部出力軸28に伝達されるので、低トルク、高回転型のモータ部Aを採用した場合でも、駆動輪に必要な高トルクを伝達することが可能となる。ここで附言すると、貫通孔30aと、内ピン31と、減速部出力軸28は、曲線板26a,26bの自転運動を減速部入力軸25の軸線Oを中心とする回転運動に変換して車輪ハブ32(車輪ハブ軸受部C)へ出力する運動変換機構を構成する。
なお、上記構成の減速部Bの減速比は、外ピン27の数をZ、曲線板26a,26bの波形の数をZとすると、(Z−Z)/Zで算出される。図2に示す実施形態では、Z=12、Z=11であるので、減速比は1/11と、非常に大きな減速比を得ることができる。このように、多段構成とすることなく大きな減速比を得ることができる減速部Bを採用することにより、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を得ることができる。本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を電気自動車に採用することにより、バネ下重量を抑えることができる。その結果、走行安定性に優れた電気自動車を得ることができる。
次に本実施形態の潤滑油回路につき説明する。
回転式ポンプ51は図1に示すように、吸入油路52f,52sを介してオイルタンク53と接続し、吐出油路54f,54sを介して供給油路55の一端と接続する。供給油路55は、モータケーシング22aの壁厚内部に設けられて軸線Oと平行に延び、その他端が供給油路56の一端と接続する。供給油路56は、モータリヤカバー22tの壁厚内部に設けられて半径方向に延び、その他端が軸線油路57の端部と接続する。軸線油路57は、管状のモータ回転軸35および減速部入力軸25の内部に設けられて軸線Oに沿って延び、軸線Oから偏心部25a内を径方向外側に向かって延びる分岐油路58aと、偏心部25b内を同様に延びる分岐油路58bと接続する。分岐油路58aおよび分岐油路58bは、偏心部25a,25bの外周にそれぞれ嵌合する内輪部材42に穿設された孔43(図2)と接続する。なお軸線油路57は、モータ回転軸35の内部に形成されるモータ部軸線油路に、減速部入力軸25の内部に形成される減速部軸線油路を継ぎ足して、1本の軸線油路としたものである。また軸線油路57の先端には、円形凹部34と対面する開口58c(図1)が設けられる。
回転式ポンプ51から吐出された潤滑油は、吐出油路54fまたは吐出油路54sと、供給油路55,56と、供給油路になる軸線油路57と、分岐油路58a,58b、孔43、あるいは開口58cを順次流れて、減速部B内部(転がり軸受38,39,41、62,64、曲線板26a,26b、内ピン31、および外ピン27等)を潤滑および冷却する。潤滑後の潤滑油は落下し、減速部ケーシング22bの底部を貫通する排出油路60bを経て、オイルタンク53に集まる。次に潤滑油は、回転式ポンプ51に再び吸入されて、インホイールモータ駆動装置21の内部を循環する。このように本実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、軸心給油方式の潤滑油回路を備え、減速部入力軸25から潤滑油を噴射する。そして潤滑油は、減速部入力軸25から径方向外側に流れて減速部Bを潤滑および冷却する。
また潤滑油は、軸線油路57から分岐して、ロータ24に形成されたロータ油路59を流れ、モータ部A内部を冷却するとともに、モータ部A両端の転がり軸受36,37を潤滑する。潤滑後の潤滑油は、モータ部Aの内部空間の中を落下し、モータケーシング22aの底部と同じ高さでポンプケーシング22pを貫通する排出横孔60aを経てオイルタンク53に集まる。
次に潤滑油回路の回転式ポンプおよび回転式ポンプ周辺構造につき詳しく説明する。
図3は、本実施形態から吸入油路、回転式ポンプ、および吐出油路を取り出して示す模式的な正面図である。図4は、本実施形態から吸入油路、回転式ポンプ、および吐出油路を取り出して示す模式的な背面図である。図5は、本実施形態から吸入油路、回転式ポンプ、および吐出油路を取り出して示す模式的な側面図である。図6は回転式ポンプの断面図であり、図5中のVI−VIで回転式ポンプを切断し、その断面を矢の方向にみた状態を示す。なお図6では、回転式ポンプの下側に配置される吸入油路を表す他、参考のため回転式ポンプの上側に配置される吐出油路を仮想線で表す。回転式ポンプ51は羽根あるいは歯車等の回転体を内蔵するポンプであり、回転体の作用によって吸入口から回転式ポンプ51内に吸入された潤滑油を吐出口へ圧送する。回転体の作用とは回転体の回転に伴って回転体周囲の流体が移動することをいう。回転式ポンプ51は具体的には図6に示すようにトロコイドポンプであり、波形の外周を有するインナロータ51mと、波形の内周を有する環状のアウタロータ51kと、これら2個のロータを回転可能に収容するハウジング51jを有する。インナロータ51mの中心に形成される中心孔51nはインナロータ51mを軸線O方向に貫通し、減速部入力軸25、モータ回転軸35、および円筒部61dが通され、前述した補強部材61の円筒部61dと係合する。
回転式ポンプ51のハウジング51jには2個の吸入口と、2個の吐出口が形成される。回転式ポンプ51の各吸入口から吸入油路52f,52sが下方へ延び、回転式ポンプ51の各吐出口から吐出油路54f,54sが上方へ延びる。ハウジング51jは軸線O方向に離隔する一方端面および他方端面を有する。2個の吸入口はハウジング51jの一方端面に形成され、2個の吐出口はハウジング51jの他方端面に形成される。
吸入油路52fの上端は水平方向に屈曲して回転式ポンプ51の第1吸入口51ifと接続し、吸入油路52fの下端はオイルタンク53と接続する。同様に吸入油路52sの上端は水平方向に屈曲して回転式ポンプ51の第2吸入口51isと接続し、吸入油路52sの下端はオイルタンク53と接続する。第1吸入口51ifおよび第2吸入口51isは、回転式ポンプ51の中心になる軸線Oを挟んで水平方向一側および他側にそれぞれ配設される。吸入油路52fの途中には第1吸入弁66fが設けられる。吸入油路52sの途中には第2吸入弁66sが設けられる。図3および図5に縦断面で示される第1吸入弁66fおよび第2吸入弁66sは、上向き吸入方向の流れを許容し、下向き逆方向の流れを遮断する一方向弁である。
図4に示すように、吐出油路54fの下端は水平方向に屈曲して回転式ポンプ51の第1吐出口51ofと接続し、吐出油路54fの上端は供給油路55の一端と接続する。同様に吐出油路54sの下端は水平方向に屈曲して回転式ポンプ51の第2吐出口51osと接続し、吐出油路54sの上端は供給油路55の一端と接続する。吐出油路54fの途中には第1吐出弁67fが設けられる。吐出油路54sの途中には第2吐出弁67sが設けられる。図4および図5に縦断面で示される第1吐出弁67fおよび第2吐出弁67sは、上向き吐出方向の流れを許容し、下向き逆方向の流れを遮断する一方向弁である。
図3〜図5に示すように、第1吐出口51ofおよび第2吐出口51osは、回転式ポンプ51の中心になる軸線Oを挟んで水平方向一側および他側にそれぞれ配設される。そして第1吐出口51ofはハウジング51jの内部空間を挟んで第2吸入口51isと対向する。また第2吐出口51osはハウジング51jの内部空間を挟んで第1吸入口51ifと対向する。つまり第1吸入口51ifおよび第2吐出口51osは、ハウジング51jの周方向所定位置に形成され、第1吐出口51ofおよび第2吸入口51isは、上述の周方向所定位置とは180°異なる周方向位置に形成される。
吸入油路52f、第1吸入口51if、第1吐出口51of、および吐出油路54fは、第1系統の潤滑油流路を構成する。これに対し吸入油路52s、第2吸入口51is、第2吐出口51os、および吐出油路54sは、第2系統の潤滑油流路を構成する。回転式ポンプ51が正方向に駆動されると第1系統の潤滑油流路が開通するとともに第2系統の潤滑油流路が遮断し、潤滑油は第1系統の潤滑油流路を流れる。反対に回転式ポンプ51が逆方向に駆動されると第2系統の潤滑油流路が開通するとともに第1系統の潤滑油流路が遮断し、潤滑油は第2系統の潤滑油流路を流れる。かかる開通および遮断は、一方向弁である第1吸入弁66f、第2吸入弁66s、第1吐出弁67f、および第2吐出弁67sによって行われる。
図7〜図9は、4個の一方向弁である第1吸入弁66f、第2吸入弁66s、第1吐出弁67f、および第2吐出弁67sを共通に示す模式図であって、図7が一方向弁の下流側の一端を示す正面図であり、図8が開弁状態を示す縦断面図であり、図9が閉弁状態を示す縦断面図である。各一方向弁は、外筒68と、外筒68の上流側一端部内周に固定されて上流(一端)に向かうほど細孔になるテーパ孔69と、外筒68の中央部内周に固定される網71と、これら外筒68の内部に収容されてテーパ孔69および網71間に位置を規制されるボール70と、外筒68の下流側他端部内周に固定されて網71が下流(他端)側へ抜け出すことを防止する内筒72を有する。そして各一方向弁は上流側の一端部が下方になり下流側の他端部が上方になるよう配置され、潤滑油の上向き流れのみを許容する。
図8に太矢印で示すように潤滑油が上向きに正流して一方向弁の上流側の一端部に進入すると、潤滑油はボール70をテーパ孔69の大径側に押し出し、ボール70はテーパ孔69から離れて下流の網71に当接し、テーパ孔69が開放される。よって一方向弁は正流で開通し、潤滑油の上向き流れは阻害されない。これに対し図9に太矢印で示すように潤滑油が下向きに逆流して一方向弁の下流側の他端部に進入すると、潤滑油はボール70をテーパ孔69の小径側に押し込み、ボール70は網71から離れてテーパ孔69に当接し、テーパ孔69が閉塞される。よって一方向弁は逆流で遮断し、潤滑油の下向き流れは太×印で示すように阻害される。
説明を図6の回転式ポンプ51に戻すと、インナロータ51mの中心に形成される中心孔51nには、円筒部61d(図1)が相対回転不能に係合する。アウタロータ51kはインナロータ51mの中心から偏心して配置され、インナロータ51m外周の周方向一部の波形とアウタロータ51k内周の周方向一部の波形が互いに係合し、この係合箇所と異なる周方向箇所で隙間を構成する。
図6に示す状態では、インナロータ51m下部の波形がアウタロータ51k下部の波形に係合するとともにインナロータ51m上部の波形がアウタロータ51k上部の波形から最も離隔する。そして軸線Oを中心として概ね90°の略等しい間隔で、波形同士の噛合箇所と、第1吸入口51ifおよび第2吐出口51osと、波形同士の隙間領域と、第2吸入口51isおよび第1吐出口51ofが配置される。
円筒部61dから回転を入力されるとインナロータ51mが回転するとともに、アウタロータ51kが連れ回されて回転する。インナロータ51mの波形の個数はアウタロータ51kの波形の個数よりも1個少なく、アウタロータ51kは軸線Oから偏心したまま転がり回転する。インナロータ51m外周の波形とアウタロータ51k内周の波形によって区画される隙間領域は潤滑油で満たされ、この潤滑油は軸線O回りに移動する。
図10はインナロータ51mおよびアウタロータ51kが細矢印で示す正回転方向に回転する際の潤滑油の流れを模式的に示す図である。オイルタンク53に貯留する潤滑油はインナロータ51mの回転により生じる負圧により、太矢印で示すように第1系統の吸入油路52fの下端から吸い込まれて上方へ流れ、第1吸入弁66fを通過し、第1吸入口51ifから回転式ポンプ51内に吸入される。吸入された潤滑油は回転式ポンプ51内でアウタロータ51kおよびインナロータ51mの相対回転によって細矢印で示す正回転方向に圧送され、周方向180°離れた第1吐出口51ofから回転式ポンプ51外へ吐出される。吐出された潤滑油は太矢印で示すように第1系統の吐出油路54fの下端から上端へ流れ、回転式ポンプ51により生じる油圧により第1吐出弁67fを開弁状態にして第1吐出弁67を通過する。
なお回転式ポンプ51内で圧送される潤滑油は、図10中、第1吐出口51ofと対向する第2吸入口51isにも向かうが、回転式ポンプ51により生じる油圧により前述した第2吸入弁66sが遮断され閉弁状態になる。したがって太×印で示すように回転式ポンプ51の正回転中、潤滑油が第2系統の吸入油路52sを下向きに逆流することが防止される。
また潤滑油が第1系統の潤滑油流路を上向きに流れる際、インナロータ51mの回転により生じる負圧により、第2吐出弁67sのボールがテーパ孔の中に落ち込み(図9)、第2吐出弁67sは閉弁する。したがって図10に太×印で示すように回転式ポンプ51の正回転中、潤滑油が第2系統の吐出油路54sを上向きに流れることが防止される。
図11はインナロータ51mおよびアウタロータ51kが細矢印で示す逆回転方向に回転する際の潤滑油の流れを模式的に示す図である。オイルタンク53に貯留する潤滑油はインナロータ51mの回転により生じる負圧により、太矢印で示すように第2系統の吸入油路52sの下端から吸い込まれて上方へ流れ、第2吸入弁66sを通過し、第2吸入口51isから回転式ポンプ51内に吸入される。吸入された潤滑油は回転式ポンプ51内でアウタロータ51kおよびインナロータ51mの相対回転式によって細矢印で示す逆回転方向に圧送され、周方向180°離れた第2吐出口51osから回転式ポンプ51外へ吐出される。吐出された潤滑油は太矢印で示すように第2系統の吐出油路54sの下端から上端へ流れ、回転式ポンプ51により生じる油圧により第1吐出弁67fを開弁状態にして第2吐出弁67sを通過する。
なお回転式ポンプ51内で圧送される潤滑油は、図11中、第2吐出口51osと対向する第1吸入口51ifにも向かうが、回転式ポンプ51により生じる油圧により前述した第1吸入弁66fが遮断され閉弁状態になる。したがって太×印で示すように回転式ポンプ51の逆回転中、潤滑油が第1系統の吸入油路52fを下向きに逆流することが防止される。
また潤滑油が第2系統の潤滑油流路を上向きに流れる際、インナロータ51mの回転により生じる負圧により、第1吐出弁67fのボールがテーパ孔の中に落ち込み(図9)、第1吐出弁67fは閉弁する。したがって図11に太×印で示すように回転式ポンプ51の逆回転中、潤滑油が第1系統の吐出油路54fを上向きに流れることが防止される。
本発明によれば、減速部Bの出力軸に駆動されてオイルタンク53から潤滑油を吸入するとともにモータ部Aおよび減速部Bへ潤滑油を吐出する回転式ポンプ51を含み、回転式ポンプ51は第1吸入口51ifおよび第1吐出口51ofを有し減速部Bの出力軸の正回転方向に対応する第1系統の潤滑油流路と、第2吸入口51isおよび第2吐出口51osを有し減速部Bの出力軸の逆回転方向に対応する第2系統の潤滑油流路を備える。そして減速部Bの出力軸の回転方向に応じて、第1系統および第2系統のいずれか一方が開通するとともに残る他方が遮断するよう構成される。これにより減速部およびモータ部の回転方向が入れ替わると吸入方向および吐出方向が入れ替わる回転式ポンプを用いる場合であっても、1個の回転式ポンプで足り、従来のように2個の回転式ポンプを具備する必要がない。したがって正回転および逆回転の双方で稼働する回転式ポンプにおいて、コスト上の負担が軽減され、インホイールモータ駆動装置の軽量化を図ることができる。
また本発明によれば、第1系統の吸入油路52fに第1吸入弁66fを設け、第1系統の吐出油路54fに第1吐出弁67fを設け、第2系統の吸入油路52sに第2吸入弁66sを設け、第2系統の吐出油路54sに第2吐出弁67sを設けることから、第1系統および第2系統のいずれか一方が開通するとともに残る他方が遮断するよう構成される。したがってインホイールモータ駆動装置21が正回転する場合であっても、あるいは逆回転する場合であっても、1個の回転式ポンプ51で潤滑油回路に潤滑油を所定方向に流すことができる。
また本発明によれば、回転式ポンプ51がトロコイドポンプであることから、簡易かつ軽量なポンプでありながらも潤滑油の圧送力を大きくすることができ、潤滑油回路に充分な潤滑油を流すことができる。
次に本発明の変形例になる吸入油路、回転式ポンプ、および吐出油路を説明する。図12はインホイールモータ駆動装置から取り出して示す模式的な正面図である。図13は、図12の実施形態を示す模式的な側面図である。この変形例につき、前述した実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。この変形例では回転式ポンプ51のハウジング51jの一方端面にのみ第1系統の第1吸入口51ifおよび第1吐出口51ofと、第2系統の第2吸入口51isおよび第2吐出口51osを設ける。
具体的には、インナロータ51m外周の波形とアウタロータ51k内周の波形の隙間領域(図6参照)と接続するポート51p,51qが、ハウジング51jの水平方向に180度離れてそれぞれ設けられる。一側のポート51pは、図3に示す第1吸入口51ifと同じ内径かつ同じ配置であり、上下方向に延びる管路51rの中央部と接続する。管路51rの下端は第1吸入口51ifになり、管路51rの上端は第2吐出口51osになる。同様に他側のポート51qは、図3に示す第2吸入口51isと同じ内径かつ同じ配置であり、上下方向に延びる管路51tの中央部と接続する。管路51tの下端は第2吸入口51isになり、管路51tの上端は第1吐出口51ofになる。
図12および図13に示す変形例においても、前述した図1〜図11に示す実施形態と同様、オイルタンク53に貯留する潤滑油は減速部Bの正回転時に第1系統の吸入油路52fを流れて第1吸入口51ifから回転式ポンプ51内に吸入され、次に第1吐出口51ofから回転式ポンプ51外へ吐出され、第1系統の吐出油路54fを流れる。このとき第2系統の吸入油路52sは第2吸入弁66sに遮断され、第2系統の吐出油路54sは第2吐出弁67sに遮断される。
これに対し減速部Bの逆回転時には、オイルタンク53に貯留する潤滑油が第2系統の吸入油路52sを流れて第2吸入口51isから回転式ポンプ51内に吸入され、次に第2吐出口51osから回転式ポンプ51外へ吐出され、第2系統の吐出油路54sを流れる。このとき第1系統の吸入油路52fは第1吸入弁66fに遮断され、第1系統の吐出油路54fは第1吐出弁67fに遮断される。
次に第1吸入弁66f、第1吐出弁67f、第2吸入弁66s、および第2吐出弁67sの変形例になる一方向弁を説明する。図14は本発明の変形例になる一方向弁を取り出して示す模式的な正面図である。図15は、図14のF−Fにおける一方向弁を示す模式的な縦断面図である。この変形例につき、前述した実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。変形例の一方向弁は、上流の一端領域68cが小径にされ、下流の他端領域68dが大径にされる外筒68と、外筒68の他端領域68dに収容される円板状の弁体75と、外筒68の中央部に取り付けられるコイルスプリング76を有する。
外筒68内周のうち小径の一端領域68cと大径の他端領域68dの境界面74は環状段差を構成する。弁体75の外径は、一端領域68cの内径よりも大きく、他端領域68dの内径よりも小さく、弁体75の外周部は外筒68内周の境界面74と対面する。弁体75の中心部には軸部77が立設される。軸部77は、コイルスプリング76の中心に差し込まれ、コイルスプリング76とともに外筒68の一端領域68cに差し込まれる。なお軸部77は省略可能である。
一端領域68c内周には外筒68の他端81に向かって指向する段差面78が形成される。段差面78はコイルスプリング76の一端に当接する。コイルスプリング76の他端は弁体75あるいは軸部77に固定される。これによりコイルスプリング76は弁体75を外筒68の一端(下流)に向かって付勢し、図15に示すように一方向弁を開弁状態にする。
外筒68の境界面74にはコイルスプリング76に係合するストッパ79が固定される。ストッパ79はコイルスプリング76が外筒68から抜け出すことを防止する。これにより弁体75の移動は外筒68の中に規制される。
潤滑油が外方から一方向弁の上流側一端80に進入すると、軸部77と一端領域68cの環状隙間を経て、弁体75を他端81に向かって押し開く。これにより一方向弁は正流で開弁し、潤滑油は弁体75と他端領域68dの環状隙間を経て、一方向弁の下流側他端81から外方へ流出する。
これに対し潤滑油が外方から一方向弁の他端81に進入すると、潤滑油はコイルスプリング76の付勢力に抗して弁体75を境界面74に押し付ける。これにより一方向弁は逆流で閉弁し、潤滑油は一方向弁の一端80に到達しない。なお、コイルスプリングに代えて皿ばねなどの他の弾性部材を使用してもよい。また、前述の実施の形態のボールにコイルスプリングや皿ばねなどの弾性部材を設けてもよい。
この発明に係るインホイールモータ駆動装置21においては、サイクロイド式の減速機を採用した例を示したが、これに限ることなく、遊星減速機、2軸平行減速機、その他の減速機を適用可能である。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるインホイールモータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
21 インホイールモータ駆動装置、 22 ケーシング、
22p ポンプケーシング、 25 減速部入力軸、
32 車輪ハブ、 33a 外輪部材、 34 円形凹部、
35 モータ回転軸、 45 外ピン保持部材、 51 回転式ポンプ、
51if 第1吸入口、 51is 第2吸入口、
51j ハウジング、 51k アウタロータ、
51m インナロータ、 51n 中心孔、 51of 第1吐出口、
51os 第2吐出口、 51p,51q ポート、
51r,51t 管路、 52f,52s 吸入油路、
53 オイルタンク、 54f,54s 吐出油路、
55,56 供給油路、 57 軸線油路、
58a,58b 分岐油路、 58c 開口、 59 ロータ油路、
60a 排出横孔、 60b 排出油路、 61 補強部材、
61d 円筒部、 66f 第1吸入弁、 66s 第2吸入弁、
67f 第1吐出弁、 67s 第2吐出弁、 68 外筒、
68c 一端領域、 68d 他端領域、 69 テーパ孔、
70 ボール、 、71 網、 72 内筒、
74 境界面(環状段差)、 75 弁体、
76 コイルスプリング、 77 軸部、 、78 段差面、
79 ストッパ、 A モータ部、 B 減速部、
C 車輪ハブ軸受部、 O 軸線、 X 自転軸心。

Claims (5)

  1. モータ側回転部材を駆動するモータ部と、前記モータ側回転部材の回転を減速して車輪側回転部材に伝達する減速部と、前記車輪側回転部材と連結する車輪ハブ軸受部と、前記モータ部および/または前記減速部に潤滑油を循環させる潤滑油回路とを備え、
    前記潤滑油回路は、前記モータ部および/または前記減速部に附設されるオイルタンクと、前記減速部に駆動されて前記オイルタンクから潤滑油を吸入するとともに前記モータ部および/または前記減速部へ潤滑油を吐出する回転式ポンプを含み、
    前記回転式ポンプは、前記オイルタンクと接続する第1吸入口、および前記モータ部および/または前記減速部と接続する第1吐出口を有し前記減速部の正回転方向に対応する第1系統の潤滑油流路と、前記オイルタンクと接続する第2吸入口、および前記モータ部および/または前記減速部と接続する第2吐出口を有し、前記減速部の逆回転方向に対応する第2系統の潤滑油流路とを備え、
    前記第1系統および前記第2系統の潤滑油流路は、前記減速部の回転方向に応じて、一方の系統が開通するとともに他方の系統が遮断するよう構成される、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記潤滑油回路は、前記第1系統の潤滑油流路と接続して前記減速部の正回転時に開状態となり前記減速部の逆回転時に閉状態となる第1開閉弁と、前記第2系統の潤滑油流路と接続して前記減速部の正回転時に閉状態となり前記減速部の逆回転時に開状態となる第2開閉弁とをさらに含む、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記第1開閉弁は、前記オイルタンクと前記第1吸入口を接続する第1吸入油路に設けられて前記オイルタンクから第1吸入口へ向かう潤滑油の流れを許容し逆方向の流れを遮断する第1吸入弁と、前記第1吐出口と前記モータ部および/または前記減速部を接続する第1吐出油路に設けられて前記第1吐出口から前記モータ部および/または前記減速部へ向かう潤滑油の流れを許容し逆方向の流れを遮断する第1吐出弁を含む、請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記第2開閉弁は、前記オイルタンクと前記第2吸入口を接続する第2吸入油路に設けられて前記オイルタンクから前記第2吸入口へ向かう潤滑油の流れを許容し逆方向の流れを遮断する第2吸入弁、前記第2吐出口と前記モータ部および/または前記減速部を接続する第2吐出油路に設けられて前記第2吐出口から前記モータ部および/または前記減速部へ向かう潤滑油の流れを許容し逆方向の流れを遮断する第2吐出弁を含む、請求項2または3に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記回転式ポンプはトロコイドポンプであって、波形の内周を有するアウタロータと、前記アウタロータと噛合する波形の外周を有し前記アウタロータの中心から偏心して回転するインナロータと、前記アウタロータの両端面および前記インナロータの両端面を覆うハウジングを備え、前記アウタロータ内周の波形と前記インナロータ外周の間の潤滑油を前記インナロータの正回転方向あるいは逆回転方向に流し、
    前記第1吸入口および前記第2吐出口は、前記ハウジングの周方向所定位置に形成され、
    前記第1吐出口および前記第2吸入口は、前記周方向所定位置とは異なる前記ハウジングの周方向位置に形成される、請求項1〜4のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
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