JP2016125628A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪を後退回転方向に駆動する場合であってもインホイールモータ駆動装置の内部を効果的に潤滑することができる技術を提供する。
【解決手段】モータ部と、減速部と、車輪ハブとを備え、減速部は、モータ側回転部材に結合して偏心した1対の偏心部材と、内周が偏心部材の外周に相対回転可能にそれぞれ取り付けられた1対の公転部材と、公転部材の外周部に係合して公転部材の自転運動を生じさせる外周係合部材と、車輪側回転部材と結合し、公転部材の自転運動を取り出す内側係合部材と、外周係合部材よりも内径側かつ内側係合部材よりも外径側の位置でモータ側回転部材を包囲する環状体であって、1対の公転部材の間に介挿されるカラー部材(29)とを有する。そしてカラー部材は、該カラー部材の外周を起点とし内周を終点として、後退回転方向に対し鈍角(β)で交差するように延びる油路(29g)を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、インホイールモータ駆動装置の内部潤滑に関する。
サイクロイド減速機を備えたインホイールモータ駆動装置において、サイクロイド減速機の内部潤滑を向上させる技術として例えば、特開2010−221964号公報(特許文献1)に記載のものがある。特許文献1のインホイールモータ駆動装置は、1対の曲線板に環状体のカラー部材を介挿する。そして、カラー部材には、外周と内周とを連絡する溝を設けている。かかる従来技術によれば、潤滑油がカラー部材の溝を流れることで、サイクロイド減速機の内部に潤滑油を滞りなく供給することができる。
特開2010−221964号公報
上記従来のようなインホイールモータ駆動装置にあっては、車輪を前進回転方向に駆動することを前提として附属のオイルポンプでカラー部材の中心孔に潤滑油を供給するため、反対に車輪を後退回転方向に駆動する場合にはこのオイルポンプでは、カラー部材の中心孔に潤滑油を供給することができなくなる。そうするとサイクロイド減速機内部の潤滑不足が懸念される。
本発明は、上述の実情に鑑み、車輪を後退回転方向に駆動する場合であってもインホイールモータ駆動装置の内部を効果的に潤滑することができる改良技術を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置は、モータ側回転部材を回転駆動するモータ部と、モータ側回転部材の回転を減速して車輪側回転部材に伝達する減速部と、車輪側回転部材に連結された車輪ハブ軸受部とを備える。これらのうち減速部は、モータ側回転部材に該モータ側回転部材の軸線から偏心して結合した1対の偏心部材と、軸線方向に離隔して相互に対向する2個の板状体であって内周が偏心部材の外周に相対回転可能にそれぞれ取り付けられモータ側回転部材の回転に伴って軸線を中心とする公転運動を行う1対の公転部材と、記公転部材の外周部に係合して公転部材の自転運動を生じさせる外周係合部材と、車輪側回転部材と結合し外周係合部材よりも内径側で公転部材の自転運動を取り出す内側係合部材と、外周係合部材よりも内径側かつ内側係合部材よりも外径側の位置でモータ側回転部材を包囲する環状体であって1対の公転部材の間に介挿されるカラー部材とを有する。そしてカラー部材は、該カラー部材の外周を起点とし内周を終点として、後退回転方向に対し鈍角で交差するように延びる油路を備える。
かかる本発明によれば、インホイールモータ駆動装置が後退回転方向に車輪を駆動する際、減速部の下部に滞留した潤滑油が、後退回転方向に回転するカラー部材の外周から油路に導かれ、次にカラー部材の中心孔に供給される。したがって減速部の中心部分を潤滑油で潤滑することができる。
本発明の油路の形状は特に限定されない。本発明の一実施形態として油路は直線状に延びる。かかる実施形態によれば、カラー部材の製造コストを小さくすることができる。本発明の油路は途中で折れ曲がっていてもよい。折れ曲がり箇所を境界として油路の外周側領域は直線状に延びていてもよいし曲線状に延びていてもよい。油路の内周側領域も直線状に延びていてもよいし曲線状に延びていてもよい。
本発明の他の実施形態として、油路は曲線状に延びる。好ましくは、油路は外径側に向かうほど曲率半径が大きく、内径側に向かうほど曲率半径が小さくなる。かかる実施形態によれば、油路の外周側領域は内周側領域よりも周方向に対し緩勾配になる。したがって溝が急勾配の場合と比較してカラー部材の外周から多くの潤滑油を油路に導くことができる。本発明の好ましい実施形態として、カラー部材の周方向に対する油路の勾配は、内周側部分よりも外周側部分で緩勾配である。
油路はカラー部材に1箇所形成されてもよいが、好ましくはカラー部材の周方向に間隔を開けて複数形成される。周方向で隣り合う油路の間隔は、すべて等しくてもよく、あるいは不等間隔であってもよい。かかる実施形態によれば、カラー部材の全周に亘って潤滑油を流すことができる。
本発明は一実施形態に限定されるものでないが、油路はカラー部材の一方端面および他方端面の少なくとも一方に形成された溝であってもよい。このように溝は、一方端面のみ形成されてもよく、あるいは、両方の端面に形成されてもよい。
好ましくは、溝は一方端面および他方端面の両方に周方向等間隔に複数形成され、一方端面に形成された溝と他方端面に形成された溝とが、周方向にずれた位置で交互に配列される。かかる実施形態によれば、カラー部材の一方端面および他方端面の両方に潤滑油を均等に流すことができる。
本発明は一実施形態に限定されるものでないが、油路は、カラー部材に形成された貫通孔であってもよい。油路はカラー部材の内周と外周とを接続すればよく、直線状に延在するものであってもよいし、曲線状に延在するものであってもよい。
好ましくは、カラー部材は樹脂製である。かかる実施形態によれば、油路の加工が容易になる。
好ましくは、内側係合部材は、軸線を中心とする仮想円上で周方向に間隔を開いて配設され、軸線と平行に延在する複数の内ピンを含み、内ピンは、内ピン本体と、内ピン本体の外周を包囲する内ピン外輪と、内ピン外輪の内周と内ピンの外周との間に介在する複数の転動体とを含み、カラー部材の内周が、内ピン外輪と転がり接触する。かかる実施形態によれば、カラー部材の内周が、これら複数の内ピンと外接することから、カラー部材の位置を軸線と略同軸になるよう規制することが可能になる。しかも、内ピンの外周に転がり軸受がそれぞれ設けられることから、カラー部材と内ピンとの摩擦抵抗を解消することができる。
このように本発明によれば、車輪を後退回転方向に回転させる場合において、減速部の中心部分へ潤滑油を供給して、減速部内部の潤滑油不足を解消することができる。
本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す縦断面図である。 図1のII−IIにおける減速部の断面図である。 同実施形態のカラー部材を取り出し、軸線方向からみた状態を示す正面図である。 図3に示すカラー部材の縦断面図である。 図3に示すカラー部材の拡大図であって車輪を前進オイルポンプ方向に駆動する場合を表す。 図3に示すカラー部材の拡大図であって車輪を後退回転方向に駆動する場合を表す。 他の実施形態になるカラー部材を取り出して軸線方向からみた状態を示す正面図である。 図7に示すカラー部材の縦断面図である。 図7に示すカラー部材の拡大図であって車輪を後退回転方向に駆動する場合を表す。 本発明のさらに他の実施形態になるカラー部材を取り出して軸線方向からみた状態を示す正面図である。 図10に示すカラー部材の縦断面図である。 図10に示すカラー部材の拡大図であって車輪を後退回転方向に駆動する場合を表す。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す縦断面図である。図2は、図1のII−IIにおける横断面図である。インホイールモータ駆動装置21は、図1に示すように駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速部Bと、減速部Bからの出力を車輪に伝える車輪ハブ軸受部Cとを備える。モータ部A、減速部B、および車輪ハブ軸受部Cはこの順序で、インホイールモータ駆動装置21の軸線Oに沿って同軸に配置される。
インホイールモータ駆動装置21は、図示しないサスペンション装置を介して、電気モータを駆動源とする電気自動車、あるいは電気モータおよびエンジンを駆動源とするハイブリッド車両、の車体に取り付けられる。かかる電気自動車およびハイブリッド車両は乗用自動車であり、一般的なエンジン自動車と同様に公道を高速走行可能である。
インホイールモータ駆動装置21は図示しない車輪のロードホイール内空領域に配置され、該車輪を駆動する。インホイールモータ駆動装置21の軸線Oは、車輪の軸線と一致し、車幅方向に延びる。
モータ部Aはモータ部の外郭を形成するモータケーシング22a、ポンプケーシング22p、およびモータリヤカバー22tを有する。減速部Bは減速部の外郭を形成する減速部ケーシング22bを有する。これらモータリヤカバー22t、モータケーシング22a、および減速部ケーシング22bはボルト等により相互に結合し、さらにポンプケーシング22pはモータケーシング22aに一体形成される等、全体として1個のケーシング22を構成する。このようにケーシング22は複数のケーシング部材あるいはケーシング部分からなる。そしてケーシング22には、車輪ハブ軸受部Cの外輪部材33aが取付固定される。
モータ部Aは、円筒形状のモータケーシング22a内周に固定されるステータ23と、ステータ23の内側に径方向に開いた隙間を介して対面する位置に配置されるロータ24と、ロータ24の内側に連結固定されてロータ24と一体回転するモータ回転軸35とを備えるラジアルギャップモータである。あるいは図示はしなかったが、モータ部Aはアキシャルギャップモータであってもよい。
モータケーシング22aは、モータ回転軸35の軸線Oを中心とし、この軸線方向に延びる。ケーシング22の一部であるポンプケーシング22pは、略円板形状の隔壁であって、モータケーシング22aの一方端に一体形成され、モータ部Aの軸線O方向一方端で減速部Bとの境界を形成するとともに、転がり軸受37を介してモータ回転軸35の一方端部を回転自在に支持する。さらにポンプケーシング22pの壁厚内部には、潤滑油回路の吸入油路52、オイルポンプ51、および吐出油路54が形成される。潤滑油回路については後述する。ケーシング22の一部であるモータリヤカバー22tは、略円板形状であって、モータケーシング22aの他方端に突き合わされて固定され、モータ部Aの軸線O方向他方端でモータ部Aの端面を形成するとともに、転がり軸受36を介してモータ回転軸35の他方端部を回転自在に支持する。モータリヤカバー22tはモータ部Aの端部であるとともに、インホイールモータ駆動装置21の車幅方向内側の端部でもある。
軸線Oに沿って延びるモータ回転軸35の一端は、減速部Bの内部に回転自在に設けられた減速部入力軸25と結合する。この結合はスプライン嵌合あるいはセレーション嵌合であり、管状に形成されたモータ回転軸35の端部開口に、先細に形成された減速部入力軸25が挿入係合される。
減速部Bは、モータ部Aの軸線O方向一方側に同軸配置されるサイクロイド減速機であって、円筒形状の減速部ケーシング22bと、減速部ケーシング22bの内周面に取り付け固定される外ピン保持部45と、軸線Oに沿って延びる減速部入力軸25と、減速部入力軸25に形成された一対の偏心部25a,25bと、それぞれの偏心部25a,25bに回転自在に保持される公転部材としての一対の曲線板26a,26bと、曲線板26a,26bの外周部に係合する外周係合部材としての複数の外ピン27と、軸線Oに沿って延びる減速部出力軸28と、減速部出力軸28と結合し曲線板26a,26bの自転運動を取り出す内側係合部材としての複数の内ピン31と、一対の曲線板26a,26b間の隙間に取り付けられてこれら曲線板26a,26bの端面に当接して曲線板の傾きを防止するカラー部材29と、複数の内ピン31のモータ部A側の端部同士を固定する補強部材61とを有する。
減速部ケーシング22bは軸線Oと同軸に配置され、モータケーシング22aよりも小さな外径寸法を有する。減速部ケーシング22bの上部は、サスペンション装置のサスペンション部材(図示せず)と回動可能に連結する。また減速部ケーシング22bの下部前側は、サスペンション装置のサスペンション部材(図示せず)と回動可能に連結する。車輪荷重(車体重量ともいう)は、これらのサスペンション部材と、減速部ケーシング22bと、車輪ハブ軸受部Cと、車輪を介して、路面に伝達される。
減速部入力軸25は、モータ回転軸35の軸線Oに沿って延び、その両端部のうちモータ部Aに近い側にある減速部入力軸25の端部がモータ回転軸35の一端と結合する。モータ部Aから遠い側にある減速部入力軸25の端部は、転がり軸受39を介して、後述する減速部出力軸28の端部に回転自在に支持される。減速部入力軸25の外周には、一対の偏心部25a,25bが軸線Oから偏心して形成される。減速部入力軸25は、偏心部25a,25bよりもモータ部Aに近い側で、転がり軸受38によって補強部材61に対し回転自在に支持される。
各偏心部25a,25bは、円板形状であり、軸線Oから偏心して減速部入力軸25に設けられる。また偏心部25a,25bは、2個で一対をなし、軸線O方向に離隔して配置され、偏心運動による遠心力で発生する振動を互いに打ち消し合うために、周方向180°位相を変えて設けられている。モータ回転軸35および減速部入力軸25は、モータ部Aの駆動力を減速部Bに伝達するモータ側回転部材を構成し、一体に回転する。
図2を参照して、曲線板26bは円板形状であり、その外周部を波形に形成される。具体的には曲線板26bの外周部は、エピトロコイド等のトロコイド系曲線で構成されて径方向に窪んだ複数の曲線凹部であり、外ピン27と噛合する。また曲線板26bは、一方側端面から他方側端面に貫通する複数の貫通孔30a,30bを有する。貫通孔30aは、曲線板26bの自転軸心Xを中心とする円周上に等間隔に複数個設けられており、内ピン31を受入れる。また、貫通孔30bは、曲線板26bの自転軸心Xに設けられており、曲線板26bの内周になる。曲線板26bは、偏心部25bの外周に相対回転可能に取り付けられる。内ピン31は、針状ころ軸受を含み、内ピン本体31aと、転動体としての複数の針状ころ31bと、内ピン外輪としての軸受外輪31cを有する。内ピン本体31aは軸受外輪31cを貫通し、針状ころ31bは内ピン本体31aおよび軸受外輪31c間の環状空間に配置される。軸受外輪31cの外径寸法は貫通孔30aの内径寸法よりも小さいため、軸受外輪31cの外周面の一部が貫通孔30aの孔壁面に接触するとともに、軸受外輪31cの外周面の残部が貫通孔30aの孔壁面から離れている。かかる状態のまま軸受外輪31cは貫通孔30aの孔壁面に沿って転がり回転する。
曲線板26bは、転がり軸受41によって偏心部25bに対して回転自在に支持されている。理解を容易にするため図2では転がり軸受41の周方向一部を破断して示す。この転がり軸受41は、外径面に内側軌道面42aを有する環状の内輪部材42と、内側軌道面42aと外側軌道面になる貫通孔30bの孔壁面との間に配置される複数のころ44と、周方向で隣り合うころ44の間隔を保持する保持器(図示せず)とを備える円筒ころ軸受である。あるいは深溝玉軸受であってもよい。内輪部材42の内径面は偏心部25bの外径面に嵌合する。内輪部材42は内側軌道面42aに位置し径方向に貫通する孔43および内側軌道面42aを挟んで向かい合う一対の鍔部をさらに有する。孔43は、偏心部25b内部を軸線O直角方向に延びる分岐油路58bと接続する。曲線板26aについても同様である。
外ピン27は、モータ側回転部材の軸線Oを中心とする円周軌道上に等間隔に複数設けられ、図1に示すように軸線Oと平行に延びる。そして、2枚で一対の曲線板26a,26bが軸線Oを中心として公転運動すると、図2に示すように曲線板26a,26b外周の曲線凹部と外ピン27とが係合して、曲線板26a,26bに自転運動を生じさせる。
なお、減速部ケーシング22b内部に配設された外ピン27は、減速部ケーシング22bの内壁面に直接連結固定されていてもよいが、減速部ケーシング22bの内壁面に取付固定されている外ピン保持部45に保持されている。より具体的には、図1に示すように、外ピン27の軸線方向両端部を外ピン保持部45に取り付けられた針状ころ軸受27a(転がり軸受)によって回転自在に支持されている。このように、外ピン27を転がり軸受を介して外ピン保持部45に転がり回転自在に取り付けることにより、曲線板26a,26bとの係合による接触抵抗を低減することができる。
減速部出力軸28は、モータ部A側の端部に大径フランジ部28bを、車輪ハブ軸受部C側に軸部28dを有する。大径フランジ部28bと軸部28dとの接続箇所には小径フランジ部28cが形成される。大径フランジ部28bの中心には減速部入力軸25の一端を受け入れる円形凹部34が形成され、円形凹部34に転がり軸受39が配置される。大径フランジ部28bには、減速部出力軸28の軸線Oを中心とする円周上の等間隔に内ピン31の一端部を固定する穴が形成されている。
大径フランジ部28bから離れた側にある内ピン31の他端部には、補強部材61が設けられている。補強部材61は、減速部B内部で複数の内ピン31先端と結合固定するフランジ形状の大径円板部61bと、大径円板部61bに隣接して同軸に形成され、大径円板部61bよりも小径の小径円板部61cと、小径円板部61cの内周縁からモータ部Aへ延びるさらに小径の円筒部61dとを含む。大径円板部61bは軸線Oを中心とし、小径円板部61cは大径円板部61bよりもモータ部A寄りに配置され、円筒部61dは小径円板部61cからモータ部Aに向かって軸線Oに沿って延びる。
2枚の曲線板26a、26bから一部の内ピン31に負荷される荷重は、補強部材61の大径円板部61bおよび減速部出力軸28の大径フランジ部28bを介して全ての内ピン31によって支持されるため、各内ピン31に作用する応力を低減させ耐久性を向上させることができる。円筒部61dの先端は、オイルポンプ51に差し込まれて、オイルポンプ51を駆動する。小径円板部61cの内周面には転がり軸受38が取り付けられ、転がり軸受38は減速部入力軸25を回転自在に支持する。
補強部材61は、内ピン31を介して減速部出力軸28と連結することから、減速部出力軸28と一体に回転する。減速部出力軸28および補強部材61は減速部Bの駆動力を車輪ハブ32に伝達する車輪側回転部材を構成する。なお図1には図示しなかったが、車輪ハブ32はボルト32cで車輪と連結する。
外ピン保持部45の両端部の内周には転がり軸受62,64が配置される。転がり軸受62,64は車輪側回転部材を回転自在に支持する。具体的には、転がり軸受62は補強部材61の小径円板部61cの外径に嵌合して補強部材61を回転自在に支持し、転がり軸受64は減速部出力軸28の小径フランジ部28cの外径に嵌合して減速部出力軸28を回転自在に支持する。転がり軸受62はモータ部Aに近い側に配置され、転がり軸受64は車輪ハブ軸受部Cに近い側に配置される。
車輪ハブ軸受部Cは、内輪33c、回転軸としての車輪ハブ32、転動体33、外輪部材33aを有する転がり軸受である。車輪ハブ32は減速部出力軸28の軸線O方向一方側に同軸配置され、減速部出力軸28に連結固定される。外輪部材33aは減速部ケーシング22bの一端にボルト33bで固定され、内輪33cは車輪ハブ32の外周面に嵌合固定される。車輪ハブ軸受部Cは多数の転動体33を2列に有する複列アンギュラ玉軸受であって、第1列の転動体33が減速部Bに近い側で、外輪部材33aおよび内輪33c間に配置され、第2列の転動体33が減速部Bから遠い側で、外輪部材33aおよび車輪ハブ32間に配置される。外輪部材33aは耐摩耗性および耐久性の観点から鋼製である。これに対しケーシング22は、軽量化の観点からアルミニウム等の軽金属製である。
外輪部材33aと内輪33cとの環状隙間にはシール材33sおよびシール材33tが設けられる。シール材33sは車輪ハブ軸受部Cと減速部Bとの間を遮断し、減速部Bの内部空間を封止する。シール材33tは車輪ハブ軸受部Cとインホイールモータ駆動装置21の外方空間との間を遮断する。このようにシール材33s,33tは、外輪部材33aの両端部にそれぞれ配置され、車輪ハブ軸受部Cの環状空間を封止する。
車輪ハブ32は、円筒形状の中空部32aと、中空部32aの一端から径方向外方に突出する車輪取付けフランジ部32bとを有する。中空部32aの中心孔には軸部28dがスプライン嵌合(セレーション嵌合も含む。以下同じ)する。また中空部32aの外周面には第2列の転動体33と転がり接触する内側軌道面が直接形成される。車輪取付けフランジ部32bにはボルト32cによって図1に示されない車輪のロードホイールが連結固定される。
インホイールモータ駆動装置21の下部にはオイルタンク53が配置される。オイルタンク53はモータケーシング22aの下部および減速部ケーシング22bの下部に一体形成される。吸入油路52の下端部52dは、ポンプケーシング22pからさらに外径側へ延出し、オイルタンク53の内部を上下方向に延びる。そして下端部52dの下端は、オイルタンク53の底面と隙間をあけて対向し、潤滑油の吸い込み口を構成する。
オイルポンプ51はポンプケーシング22pの壁厚内部に設けられた吸入油路52および吐出油路54と接続し、モータ部Aおよび減速部Bの下部に設けられたオイルタンク53から吸入油路52を経て潤滑油を吸い込み、吐出油路54から高圧の潤滑油を吐き出す。吐出油路54は、モータケーシング22aの壁厚内部に設けられて軸方向に延びる油路55と、モータリヤカバー22tの壁厚内部に設けられて径方向に延びる油路56と、管状のモータ回転軸35および減速部入力軸25の内部に設けられて軸線Oに沿って延びる軸線油路57と、軸線Oから偏心部25a内を径方向外側に向かって延びる分岐油路58aおよび偏心部25b内を同様に延びる分岐油路58bと、偏心部25a,25bの外周にそれぞれ嵌合する内輪部材42に穿設された孔43(図2参照)と順次接続する。また軸線油路57の先端には、円形凹部34と接続する開口58cが設けられる。
そしてオイルポンプ51から吐出した潤滑油は、これら油路54,55,56,57,58a(58b)、開口58c、および孔43を順次流れて、減速部B内部(転がり軸受38,39,41,62,64、曲線板26a,26b、内ピン31、および外ピン27、カラー部材29等)を潤滑および冷却する。潤滑後の潤滑油は、減速部Bの内部空間の中を落下し、次に減速部ケーシング22bの下部を上下方向に貫通する縦孔65を通り、オイルタンク53に受け止められる。
また潤滑油は、軸線油路57から分岐して、ロータ24に形成されたロータ油路59を流れ、モータ部A内部を冷却するとともに、転がり軸受36,37を潤滑する。潤滑後の潤滑油は、モータ部Aの内部空間Lの中を落下して内部空間Lの下部に集まる。内部空間Lの下部に集まった潤滑油は、モータケーシング22aの下部を上下方向に貫通する縦孔66を流下し、オイルタンク53に受け止められる。なおオイルタンク53はモータ部Aおよび減速部Bよりも下方に配置されるため、潤滑油は縦孔65,66を自然流下する。
落下および自然流下によりオイルタンク53に貯留された潤滑油は、オイルポンプ51によって再び吸入されて、インホイールモータ駆動装置21の内部を循環する。このように本実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、軸心給油方式の潤滑油回路を備える。潤滑油回路を循環して流れる潤滑油は、モータ部Aおよび減速部Bの軸心に配置された軸線油路57から径方向外側に流れてモータ部および減速部Bを潤滑する。
次にカラー部材29につき詳細に説明する。
図3は、同実施形態のカラー部材を取り出し、軸線方向からみた状態を示す正面図である。図4は、同実施形態のカラー部材の縦断面図であり、図3中にIV―IVで示す平面で切断し矢印方向からみた断面を表す。図5および図6は、図3に丸囲みで示すカラー部材の拡大図であって、図5は車輪を前進回転方向に駆動する場合を表し、図6は車輪を後退回転方向に駆動する場合を表す。カラー部材29は環状であり、図2に示すようにモータ側回転部材になる減速部入力軸25の一端および複数の内ピン31を包囲する。またカラー部材29の中心孔の内周面は、内ピン31の軸受外輪31cと転がり接触する。
カラー部材29は図1に示すように、公転部材になる2個の曲線板26a,26b同士の間に介挿される別部材であって、これら2個の曲線板26a,26b同士を離隔するスペーサになる。したがって、カラー部材29の一方側端面は曲線板26aの端面と面接触し、カラー部材29の他方側端面は曲線板26bの端面と面接触する。
カラー部材29の両端面には図2〜図6に示すように溝29gが形成される。なお、ここでいう両端面とは、曲線板26bと接触する一方端面と、曲線板26aと接触する他方端面をいう。なお図示はしなかったが、両端面のうちいずれか一方のみに溝29gを形成してもよい。あるいは溝29gに代えて、軸方向厚みの中央部に貫通孔を穿設してもよい。
溝29gは、カラー部材の外周面から内周面まで延び、カラー部材29の外周と内周とを連絡する油路を構成する。図3に示すように溝29gは、周方向等間隔に複数形成され、直線状に延びる。また溝29gは、半径方向および周方向に対し傾斜している。曲線板26aは硬質プラスチックなどの樹脂製であるが、金属製であってもよい。
カラー部材29は、インホイールモータ駆動装置21が車輪を前進回転方向に駆動する場合、自転する1対の曲線板29a,29bと共回りする。カラー部材29の前進回転方向を図5に細矢印で示す。外周を起点とし内周を終点として延びる溝29gは図5に示すように鋭角αで交差する。したがってカラー部材29が前進回転方向に回転する際、カラー部材29の外周から溝29gに潤滑油が導かれない。そしてカラー部材29の中心孔に存在する潤滑油は、遠心力の作用によって各溝29gを流れ、径方向外方へ向かう。これにより曲線板26aと曲線板26bとの間に流入した潤滑油は、カラー部材29により遮断されることなく、溝29gを外径側に通過して外ピン27および曲線板26a,26bの外周を潤滑する。
反対にインホイールモータ駆動装置21が車輪を後退回転方向に駆動する場合、カラー部材29は1対の曲線板29a,29bと共回りして、図6に細矢印で示す後退回転方向に回転する。外周を起点とし内周を終点として延びる溝29gは後退回転方向に対し鈍角βで交差する。カラー部材29は潤滑油の油面Eに浸かっており、カラー部材29が後退回転方向に回転する際、カラー部材29の外周から溝29gに潤滑油が導かれる。
溝29gに潤滑油を含んだままカラー部材29が回転すると、潤滑油は溝29gを通過してカラー部材29の中心孔に流入する。あるいは一部の潤滑油は油面Eよりも上方へ運ばれ、次に減速部Bの上部で溝29gから内径側に落下する。これにより潤滑油は、カラー部材29の中心孔に流入して、減速部Bの中心部分を潤滑する。
本実施形態によれば図6に示すように、カラー部材29が該カラー部材の外周を起点とし内周を終点として、後退回転方向に対し鈍角βで交差するように延びる溝29gを備えることから、インホイールモータ駆動装置21が車輪を後退回転方向に駆動する際、カラー部材29はその外周から潤滑油を取り込みその内周へ供給することができる。したがって減速部Bの中心部分の潤滑油不足を解消することができる。
また本実施形態によれば図2〜図6に示すように、溝29gは直線状に延びる油路であることから、曲線状に延びる場合と比較してカラー部材29の製造コストを小さくすることができる。
また本実施形態によれば図2〜図4に示すように、溝29gはカラー部材29の周方向に間隔を開けて複数形成されることから、単数形成される場合と比較して大量のカラー部材の周方向に間隔を開けて複数形成される。
また本実施形態によれば図4に示すように、カラー部材29の一方端面に形成された溝29gと他方端面に形成された溝29gとが、周方向にずれた位置で交互に配列されることから、周方向に同じ位置で配列される場合と比較して潤滑油を周方向にムラなく供給することができる。
また本実施形態によれば図2に示すように、カラー部材29の内周面が内ピン31の軸受外輪31cと対面し、両者が当接するとカラー部材29の内周面が軸受外輪31cと転がり接触する。したがってインホイールモータ駆動装置21内部のフリクションロスを低減することができる。
再び図1および図2を参照して、上記構成のインホイールモータ駆動装置21の作動原理を詳しく説明する。
モータ部Aは、例えば、ステータ23のコイルに交流電流を供給することによって、永久磁石または磁性体によって構成されるロータ24が回転する。これにより、ロータ24に接続されたモータ回転軸35が回転すると、曲線板26a,26bはモータ側回転部材の軸線Oを中心として公転運動する。このとき、外ピン27が、曲線板26a,26bの外周に形成された曲線凹部と転がりながら接触しつつ係合して、曲線板26a,26bをモータ側回転部材の回転とは逆向きに自転運動させる。
各貫通孔30aに挿通される内ピン31は、貫通孔30aの内径よりも十分に細く、曲線板26a,26bの自転運動に伴って貫通孔30aの孔壁面と当接する(図2参照)。これにより、曲線板26a,26bの公転運動が内ピン31に伝わらず、曲線板26a,26bの自転運動のみが減速部出力軸28を介して車輪ハブ軸受部Cに伝達される。
このとき、軸線Oと同軸に配置された減速部出力軸28は、減速部Bの出力軸として曲線板26a,26bの自転を取り出す。これにより、減速部入力軸25の回転が減速部Bによって減速されて減速部出力軸28に伝達されるので、低トルク、高回転型のモータ部Aを採用した場合でも、トルクを増加させて、駆動輪に必要なトルクを伝達することが可能となる。ここで附言すると、貫通孔30aと、内ピン31と、減速部出力軸28は、曲線板26a,26bの自転運動を減速部入力軸25の軸線Oを中心とする回転運動に変換して車輪ハブ軸受部Cへ出力する運動変換機構を構成する。
なお、上記構成の減速部Bの減速比は、外ピン27の数をZ、曲線板26a,26bの波形の数をZとすると、(Z−Z)/Zで算出される。図2に示す実施形態では、Z=12、Z=11であるので、減速比は1/11と、非常に大きな減速比を得ることができる。このように、多段構成とすることなく大きな減速比を得ることができる減速部Bを採用することにより、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を得ることができる。本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を電気自動車に採用することにより、バネ下重量を抑えることができる。その結果、走行安定性に優れた電気自動車を得ることができる。
次に本発明の他の実施形態を説明する。図7は他の実施形態になるカラー部材を取り出して軸線方向からみた状態を示す正面図である。図8は、図7に示すカラー部材の縦断面図であり、図7中に一点鎖線で示す平面で切断し矢印方向にみた状態を表す。図9は、図7中の丸囲みを拡大して示す説明図であって車輪を後退回転方向に駆動する場合を表す。他の実施形態につき、前述した実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。他の実施形態では油路になる溝29gが途中で折れ曲がって延びている。
各溝29gは図9に示すように、外周側領域29glおよび内周側領域29gnを含む。外周側領域29glおよび内周側領域29gnは双方とも直線状であって、細矢印で示す後退回転方向に対して鈍角で延びる。ただし外周側領域29glは周方向に対し緩勾配であり、内周側領域29gnは周方向に対し急勾配である。外周側領域29glはカラー部材29の径方向中央部で内周側領域29gnと接続する。かかる接続箇所29gmで溝29gは折れ曲がっている。
図7〜図9に示す実施形態によれば、各溝29gは途中の接続箇所29gmで折れ曲がり、外周側領域29glは内周側領域29gnよりも周方向に対し緩勾配であるから、急勾配の場合と比較してカラー部材29の外周から多くの潤滑油を溝29gに導くことができる。したがってインホイールモータ駆動装置21が車輪を後退回転させる際、充分な潤滑油を減速部Bの中心部分に供給することが可能になる。
次に本発明のさらに他の実施形態を説明する。図10はさらに他の実施形態になるカラー部材を取り出して軸線方向からみた状態を示す正面図である。図11は、図10に示すカラー部材の縦断面図であり、図10中に一点鎖線で示す平面で切断し矢印方向にみた状態を表す。図12は、図10中の丸囲みを拡大して示す説明図であって車輪を後退回転方向に駆動する場合を表す。他の実施形態につき、前述した実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。他の実施形態では油路になる溝29gが曲線状に延びている。
各溝29gは図12に示すように、外周側部分29gpおよび内周側部分29gqを含む。外周側部分29gpおよび内周側部分29gqは滑らかに接続するが、外径側に向かうほど曲率半径が大きくなり、内径側に向かうほど曲率半径が小さくなる。したがって外周側部分29gpは周方向に対し緩勾配であり、内周側部分29gqは周方向に対し急勾配である。
図10〜図12に示す実施形態によれば、各溝29gは曲線状に延び、内径側に向かうほど曲率半径が小さくなることから、溝29gの外周側領域29glは内周側領域29gnよりも周方向に対し緩勾配になる。したがって溝が急勾配の場合と比較してカラー部材29の外周から多くの潤滑油を溝29gに導くことができる。インホイールモータ駆動装置21が車輪を後退回転させる際、充分な潤滑油を減速部Bの中心部分に供給することが可能になる。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるインホイールモータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
21 インホイールモータ駆動装置、 22 ケーシング、
25 減速部入力軸、 25a,25b 偏心部(偏心部材)、
29a,29b 曲線板(公転部材)、 27 外ピン(外周係合部材)、
28 減速部出力軸、 29 カラー部材、 29g 溝、
29gl 外周側領域、 29gm 接続箇所、
29gn 内周側領域、 29gp 外周側部分、
29gq 内周側部分、 30a,30b 貫通孔、 31 内ピン、
31a 内ピン本体、 31c 軸受外輪、 32 車輪ハブ、
33 転動体、 45 外ピン保持部、 51 オイルポンプ、
52 吸入油路、 53 オイルタンク、 54 吐出油路、
57 軸線油路、 58a,58b 分岐油路、 59 ロータ油路、
61 補強部材、 65,66 縦孔、 A モータ部、
B 減速部、 C 車輪ハブ軸受部、 E 油面、 O 軸線、
X 自転軸心。

Claims (10)

  1. モータ側回転部材を回転駆動するモータ部と、前記モータ側回転部材の回転を減速して車輪側回転部材に伝達する減速部と、前記車輪側回転部材に連結された車輪ハブ軸受部とを備え、
    前記減速部は、モータ側回転部材に該モータ側回転部材の軸線から偏心して結合した1対の偏心部材と、
    軸線方向に離隔して相互に対向する2個の板状体であって、内周が前記偏心部材の外周に相対回転可能にそれぞれ取り付けられ、前記モータ側回転部材の回転に伴って前記軸線を中心とする公転運動を行う1対の公転部材と、
    前記公転部材の外周部に係合して前記公転部材の自転運動を生じさせる外周係合部材と、
    前記車輪側回転部材と結合し、前記外周係合部材よりも内径側で前記公転部材の自転運動を取り出す内側係合部材と、
    前記外周係合部材よりも内径側かつ前記内側係合部材よりも外径側の位置でモータ側回転部材を包囲する環状体であって、前記1対の公転部材の間に介挿されるカラー部材とを有し、
    前記カラー部材は、該カラー部材の外周を起点とし内周を終点として、後退回転方向に対し鈍角で交差するように延びる油路を備える、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記油路は直線状に延びる、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記油路は途中で折れ曲がる、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記油路は曲線状に延びる、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記カラー部材の周方向に対する前記油路の勾配は、内周側部分よりも外周側部分で緩勾配である、請求項3または4に記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記油路は、前記カラー部材の周方向に間隔を開けて複数形成される、請求項1〜5のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  7. 前記油路は、前記カラー部材の一方端面および他方端面の少なくとも一方に形成された溝である、請求項1〜6のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  8. 前記溝は、前記一方端面および前記他方端面の両方に、周方向等間隔に複数形成され、
    一方端面に形成された溝と他方端面に形成された溝とが、周方向にずれた位置で交互に配列される、請求項7に記載のインホイールモータ駆動装置。
  9. 前記カラー部材は樹脂製である、請求項1〜8のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  10. 前記内側係合部材は、前記軸線を中心とする仮想円上で周方向に離隔して配設され、前記軸線と平行に延在する複数の内ピンを含み、
    前記内ピンは、内ピン本体と、前記内ピン本体の外周を包囲する内ピン外輪と、前記内ピン外輪の内周と内ピンの外周との間に介在する複数の転動体とを含み、
    前記カラー部材の内周が、前記内ピン外輪と転がり接触する、請求項1〜9のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102022001354B3 (de) 2022-04-20 2023-09-28 Mercedes-Benz Group AG Elektrische Antriebseinrichtung für ein Kraftfahrzeug, insbesondere für einen Kraftwagen

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