JP2017057901A - 車両用モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により、モータ部に供給する潤滑油量と減速部に供給する潤滑油量を運転状態に応じて適切に配分する車両用モータ駆動装置を提供する。【解決手段】車両用モータ駆動装置は、オイルタンクから潤滑油を吸入するオイルポンプと、オイルポンプの吐出口からモータ回転軸まで延びる供給油路と、モータ回転軸に設けられて一端が供給油路と接続し他端が減速部に向かって延びる軸線油路(57)と、ロータ(24d)に設けられて径方向に延び内径側端が軸線油路と接続し外径側端がモータ部の内部空間と接続するロータ油路(59)と、モータ部および減速部の内部空間からオイルタンクまで延びる回収油路と、ロータ油路に設けられて遠心力または油圧を受けて閉じる開閉弁(81)を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、車輪を駆動する車両用モータ駆動装置に関し、特に内部潤滑に関する。
インホイールモータ駆動装置等の車両用モータ駆動装置において、内部を潤滑する潤滑機構としては従来、例えば、特開2014−240666号公報(特許文献1)および特開2009−120021号公報(特許文献2)に記載のごときものが知られている。特許文献1に記載のインホイールモータ駆動装置は、インホイールモータ駆動装置の下部にオイルタンクを設け、オイルタンクの潤滑油をオイルポンプでくみ上げて、インホイールモータ駆動装置の中心に給油するものである。特許文献2に記載のインホイールモータは、オイル溜まりから潤滑油をくみ上げてインホイールモータのステータおよび減速機に供給する油圧ポンプと、この油圧ポンプからステータへ延びる第1油路と、油圧ポンプから減速機へ延びる第2油路と、油圧ポンプから延びる油路のうち第1油路および第2油路に分岐する箇所に設けられる分配調整弁を有する。分配調整弁はソレノイドバルブである。そしてステータの温度が低いために効率良く運転できない場合には、分配調整弁を制御して、第1油路への潤滑油の供給を制限するというものである。
特開2014−240666号公報 特開2009−120021号公報
減速部を有する車両用モータ駆動装置は、モータ部と減速部とで発熱する部位、発熱の条件、発熱の原因が異なる。モータ部の発熱は主にコイルに電流が流れることによる発熱である。減速部の発熱は主に回転要素の摩擦抵抗による。潤滑油は軸受などの潤滑はもとより発熱部位に付着し、抜熱を行う役割も果たす。このため、モータ部および減速部の運転状態に応じて、潤滑油を必要に応じて配分することが望まれる。特許文献1にあっては、インホイールモータ駆動装置のモータ部に供給する油量と減速部に供給する油量をインホイールモータ駆動装置の運転状態に応じて配分比を変化させることができない。例えばモータ部が高トルク低回転の出力で運転する高トルク条件時は、潤滑油をモータ部へ重点的に配分するべきである。反対にモータ部が低トルク高回転の出力で運転する高回転条件時は、潤滑油を減速部へ重点的に配分するべきである。特許文献2にあっては、インホイールモータ駆動装置の運転状態に応じてソレノイドバルブを電気的に制御しなければならず、構造が複雑となり、コスト上改善の余地がある。
本発明は、上述の実情に鑑み、簡易な構成により、車両用モータ駆動装置のモータ部に供給する潤滑油量と車両用モータ駆動装置の減速部に供給する潤滑油量を車両用モータ駆動装置の運転状態に応じて適切に配分することができる潤滑構造を提供することを目的とする。
この目的のため本発明による車両用モータ駆動装置は、モータ回転軸およびモータ回転軸に支持されるロータを有するモータ部と、モータ部の回転を減速して出力する減速部と、モータ部および減速部に潤滑油を供給する潤滑油回路とを備え、潤滑油回路は、オイルタンクからモータ回転軸まで延びる供給油路と、モータ回転軸に設けられて一端が供給油路と接続し他端が減速部に向かって延びる軸線油路と、ロータに設けられて径方向に延び内径側端が軸線油路と接続し外径側端がモータ部の内部空間と接続するロータ油路と、モータ部の内部空間および減速部からオイルタンクまで延びる回収油路と、ロータ油路に設けられて遠心力または油圧を受けて閉じる開閉弁を有する。
かかる本発明によれば、ロータ油路に遠心力または油圧を受けて閉じる開閉弁を設けたことから、モータ回転数が大きくなると開閉弁が閉じ方向にされ、モータ回転数が小さくなると開閉弁が開き方向にされる。遠心力はモータ回転数の2乗に比例して大きくなるためである。また油圧はオイルポンプによって生成される。したがって何ら複雑な構造を要することなく、モータ回転数や潤滑油の油圧に応じて、モータ部に供給する潤滑油量と減速部に供給する潤滑油量の配分比を制御することができる。ロータ油路は少なくとも2本以上設けられてロータの周方向等間隔に配置されるとよい。開閉弁は複数のロータ油路のうちの一部に設けられるとよい。これにより残部のロータ油路にはロータの回転中に常に潤滑油が流れ、高速回転するモータ部に最低限必要な潤滑油を供給することができる。供給油路には、オイルタンクから潤滑油を吸入するオイルポンプを設けるとよい。なお車輪と駆動結合するモータ回転軸とは、モータ回転軸が軸や歯車等を介して車輪に駆動力を伝達することをいう。
開閉弁は、モータ回転軸の軸線から離れて配置されることにより遠心力を受ける。このため開閉弁の位置はロータの外径側であってもよいし、あるいはロータの内径側であってもよい本発明の一実施形態として、軸線油路の内壁面はモータ回転軸の軸線を包囲し、開閉弁は軸線油路の内壁面と接続するロータ油路の内径側端に設けられる。かかる実施形態によれば開閉弁をモータ回転軸の軸線近傍に配置することができる。他の実施形態として開閉弁はロータ油路の内径側領域や、ロータ油路の中間領域や、ロータ油路の外径側領域に設けられてもよい。
開閉弁は、弁体と、かかる弁体を収容する弁通路を有する。本発明の好ましい実施形態として、軸線油路の内壁面はモータ回転軸の軸線を包囲し、開閉弁は内壁面と接続するロータ油路の内径側端に設けられる。かかる実施形態によればモータ回転数が小さい場合や油圧が低い場合にばねによって開閉弁を開位置にすることができる。またばね定数を変更することにより、開閉弁が閉じるモータ回転数または油圧を調整することができる。他の実施形態としてばねを設ける代わりに、開閉弁が完全に閉じないよう弁体と弁通路の内壁面の間に空隙を設けてもよい。なお弁通路の内壁面に近づく閉位置は、弁体が弁通路の内壁面に当接する位置を含む。
弁体の形状は特に限定されない。本発明の一実施形態として、弁通路は太い方が内径側を指向し細い方が外径側を指向するテーパ孔であり、弁体は球状であってテーパ孔にされた弁通路に収容され、ばねはテーパ孔の外径側端と弁体の間に配置され、弁体を内径側に付勢する。
開閉弁はロータ油路の内径側端と軸線油路に跨って設けられてもよい。本発明の一実施形態として弁通路は、ロータ油路の内径側端部の内壁面と、軸線油路の内壁面のうちロータ油路の内径側端と接続する環状部分を含み、弁体は軸線油路の内部に配置されて環状部分と当接可能な板である。
好ましい実施形態として弁体は、板の中心から突出してロータ油路の内径側端に差し込まれる軸部を有し、ばねは軸部を包囲するコイルスプリングであって、一端部で円板を支持し、他端部でロータ油路の内壁面に支持される。
他の実施形態として、ばねの一端が弁体と連結し、ばねの他端が弁通路の内壁面と連結する。
他の実施形態として開閉弁はロータの径方向に延びる筒状の弁通路と、弁通路の内壁面のうちロータ内径側に設けられる内径側突起と、弁通路の内壁面のうちロータ外径側に設けられる外径側突起と、弁通路に収容されて内径側突起と外径側突起の間で径方向移動を規制される弁体とを含む。
好ましい実施形態として外径側突起は中心孔を有するリングであって、該リングの外周が弁通路の内壁面全周に亘って結合し、弁体はリングの中心孔を覆う閉位置と、リングの中心孔から離れる開位置に選択的にされる。
一実施形態としてロータ油路はロータの周方向等間隔に複数配置され、開閉弁は少なくとも2本のロータ油路に設けられてロータの周方向等間隔に配置される。これによりロータ回転時に懸念される複数の開閉弁のアンバランスを打ち消すことができる。一実施形態として、減速部の出力軸と結合する車輪ハブを含み該車輪ハブを回転自在に支持する車輪ハブ軸受部をさらに備える。かかる実施形態によれば、車両用モータ駆動装置を車輪の中(in wheel)に配置してインホイールモータ駆動装置とすることができる。インホイールモータ駆動装置は小型化が好ましいため、モータが高トルク条件となり、減速部が高回転条件に晒される。したがって本発明はインホイールモータ駆動装置に有益である。本発明の他の実施形態として車両用モータ駆動装置は、電動車両の車体フレーム上に搭載され、等速継手およびドライブシャフトによって車輪と駆動結合されてもよい。
減速部は特に限定されなく、遊星歯車組や平行軸歯車式減速機等であってもよい。本発明の好ましい実施形態として減速部は、モータ部から回転を入力される減速部入力軸と、減速部入力軸に偏心して結合した偏心部と、内周および外周を有し、内周が偏心部の外周に相対回転可能に取り付けられ、減速部入力軸の回転に伴って減速部入力軸の軸線を中心とする公転運動を行う公転部材と、公転部材の外周に係合して公転部材の自転運動を生じさせる外周係合部材と、公転部材の内周寄りに設けられて公転部材の自転運動を取り出す運動変換機構と、運動変換機構によって取り出された回転を車輪側へ出力する減速部出力軸と、これら偏心部、公転部材、外周係合部材、および運動変換機構を収容する減速部ケーシングを有する。かかる実施形態によれば、高減速比のサイクロイド式減速機を採用することから、車両用モータ駆動装置の小型化を図ることができる。また軸心給油によって、高回転の減速部入力軸に充分な潤滑油を供給することができる。
このように本発明によれば、開閉弁を電気的に制御する必要がなく、遠心力または油圧を利用して簡易な構成で開閉弁を開閉させることができる。したがってコスト上有利である。
本発明の一実施形態になる車両用モータ駆動装置を示す縦断面図である。 同実施形態を示す横断面図である。 ロータ本体およびモータ回転軸を取り出して示す側面図である。 ロータ本体およびモータ回転軸を示す横断面図である。 モータ油路に設けられた開閉弁を示す横断面図である。 モータ油路に設けられた開閉弁を示す横断面図である。 モータ部のトルク−モータ回転数の関係と、開閉弁が開閉するモータ回転数の所定値を示す特性図である。 本発明の変形例になる開閉弁を示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態になる開閉弁を示す横断面図である。 本発明の他の実施形態になる開閉弁を示す横断面図である。 本発明のさらに他の実施形態になる開閉弁を示す横断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になる車両用モータ駆動装置を示す縦断面図である。図2は、同実施形態の車両用モータ駆動装置を示す横断面図である。インホイールモータ駆動装置21は、電気自動車やハイブリッド車両といった電動車両の車輪を駆動する車両用モータ駆動装置の一種であって、図1に示すように駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速部Bと、減速部Bからの出力を車輪に伝える車輪ハブ軸受部Cとを備える。モータ部A、減速部B、および車輪ハブ軸受部Cはこの順序で、インホイールモータ駆動装置21の軸線Oに沿って同軸に配置される。以下の説明において、モータ部Aから車輪ハブ軸受部Cに向かう方向を軸線O方向一方ともいい、反対に車輪ハブ軸受部Cからモータ部Aに向かう方向を軸線O方向他方ともいう。
インホイールモータ駆動装置21は、図示しないサスペンション装置を介して、電気モータを駆動源とする電気自動車、あるいは電気モータおよびエンジンを駆動源とするハイブリッド車両、の車体に取り付けられる。かかる電気自動車およびハイブリッド車両は乗用自動車であり、一般的なエンジン自動車と同様に公道を高速走行可能である。
インホイールモータ駆動装置21は図示しない車輪のロードホイール内空領域に配置され、モータ部Aの駆動力によって該車輪を駆動する。インホイールモータ駆動装置21の軸線Oは、車輪の軸線と一致して車幅方向、つまり水平方向、に延びる。このため図1中、車輪ハブ軸受部C側になる軸線O方向一方は車幅方向外側となり、モータ部A側になる軸線O方向他方は車幅方向内側となる。
モータ部Aはモータ部の外郭を形成するモータケーシングとして、モータケーシング円筒部22a、ポンプケーシング22p、およびモータリヤカバー22tを有する。ポンプケーシング22pはモータケーシング円筒部22aの軸線O方向一方端開口を覆う円板(モータケーシング円板部)であり、モータリヤカバー22tはモータケーシング円筒部22aの軸線O方向他方端開口を覆う円板である。また減速部Bは減速部の外郭を形成する円筒状の減速部ケーシング22bを有する。モータ部Aのモータリヤカバー22tおよびモータケーシング円筒部22aはボルト等により相互に結合し、ポンプケーシング22pはモータケーシング円筒部22aに一体形成され、さらにポンプケーシング22pおよび減速部ケーシング22bはボルト等により相互に結合する等、全体として1個の円筒状のケーシング22を構成する。このようにケーシング22は複数のケーシング部材あるいはケーシング部分からなる。そしてケーシング22には、車輪ハブ軸受部Cの外輪部材33aが取付固定される。
モータ部Aは、モータケーシング円筒部22aの内周に固定されるステータ23と、ステータ23の内側に径方向に開いた隙間を介して対面する位置に配置されるロータ24と、ロータ24の内側に連結固定されてロータ24と一体回転するモータ回転軸35とを備えるラジアルギャップモータである。あるいは図示はしなかったが、モータ部Aはアキシャルギャップモータであってもよい。
ステータ23はステータコイル23cを含む。ロータ24は、ロータ本体24dと積層体24pを含む。ロータ本体24dは円筒形状であり、ロータ本体24dの内径部分がモータ回転軸35と同軸かつ一体に結合する。積層体24pは円板形状の鋼板を軸線O方向に積層させた円筒体であり、積層体24pの内径部分がロータ本体24dの外径部分に取付固定される。積層体24pの両端面は、ロータ本体24dの両端側に取り付けられたフランジ状のリング部24rに挟持される。これにより積層体24pは軸線O方向に移動しないよう固定される。
モータケーシング円筒部22aは、モータ回転軸35の軸線Oを中心とし、この軸線方向に延びる。ケーシング22の一部であるポンプケーシング22pは、略円板形状であって、モータケーシング円筒部22aの一方端に一体形成され、モータ部Aの軸線O方向一方端で減速部Bとの境界を形成する隔壁であるとともに、転がり軸受37を介してモータ回転軸35の一方端部を回転自在に支持する。さらにポンプケーシング22pの壁厚内部には、潤滑油回路の吸入油路52、オイルポンプ51、および吐出油路54が形成される。潤滑油回路については後述する。ケーシング22の一部であるモータリヤカバー22tは、略円板形状であって、モータケーシング円筒部22aの他方端に突き合わされて固定され、モータ部Aの軸線O方向他方端でモータ部Aの端面を形成するとともに、転がり軸受36を介してモータ回転軸35の他方端部を回転自在に支持する。モータリヤカバー22tはモータ部Aの端部であるとともに、インホイールモータ駆動装置21の車幅方向内側の端部でもある。
軸線Oに沿って延びるモータ回転軸35の一端は、減速部Bの内部に回転自在に設けられた減速部入力軸25と結合する。この結合はスプライン嵌合あるいはセレーション嵌合であり、管状に形成されたモータ回転軸35の端部開口に、先細に形成された減速部入力軸25が挿入係合される。
減速部Bは、モータ部Aの軸線O方向一方側に同軸配置されるサイクロイド減速機であって、円筒形状の減速部ケーシング22bと、減速部ケーシング22bの内周面に取付固定される外ピン保持部材45と、軸線Oに沿って延びる減速部入力軸25と、減速部入力軸25に形成された一対の偏心部25a,25bと、それぞれの偏心部25a,25bに回転自在に保持される公転部材としての一対の曲線板26a,26bと、曲線板26a,26bの外周部に係合する外周係合部材としての複数の外ピン27と、軸線Oに沿って延びる減速部出力軸28と、減速部出力軸28と結合し曲線板26a,26bの自転運動を取り出す内側係合部材としての複数の内ピン31と、一対の曲線板26a,26b間の隙間に取り付けられてこれら曲線板26a,26bの端面に当接して曲線板の傾きを防止するカラー部材29と、複数の内ピン31のモータ部A側の端部同士を固定する補強部材61とを有する。
減速部ケーシング22bは軸線Oと同軸に配置され、モータケーシング円筒部22aよりも小さな外径寸法を有する。減速部ケーシング22bの外周は、サスペンション装置のサスペンション部材(図示せず)と回動可能に連結する。車輪荷重(車体重量ともいう)は、これらのサスペンション部材と、減速部ケーシング22bと、車輪ハブ軸受部Cと、車輪を介して、路面に伝達される。
減速部入力軸25は、モータ回転軸35の軸線Oに沿って延び、その両端部のうちモータ部Aに近い側にある減速部入力軸25の端部がモータ回転軸35の一端と結合する。モータ部Aから遠い側にある減速部入力軸25の端部は、転がり軸受39を介して、後述する減速部出力軸28の端部に回転自在に支持される。減速部入力軸25の外周には、一対の偏心部25a,25bが軸線Oから偏心して形成される。減速部入力軸25は、円筒形状の補強部材61の中心孔に通され、偏心部25a,25bよりもモータ部Aに近い側で、転がり軸受38によって補強部材61に対し回転自在に支持される。
各偏心部25a,25bは、円板形状であり、軸線Oから偏心して減速部入力軸25に設けられる。また偏心部25a,25bは、2個で一対をなし、軸線O方向に離隔して配置され、偏心運動による遠心力で発生する振動を互いに打ち消し合うために、周方向180°位相を変えて設けられている。モータ回転軸35および減速部入力軸25は、モータ部Aの駆動力を減速部Bに伝達するモータ側回転部材を構成し、一体に回転する。
図2を参照して、曲線板26bは円板形状であり、その外周部を波形に形成される。具体的には曲線板26bの外周部は、エピトロコイド等のトロコイド系曲線で構成されて径方向に窪んだ複数の曲線凹部であり、外ピン27と噛合する。また曲線板26bは、一方側端面から他方側端面に貫通する複数の貫通孔30a,30bを有する。貫通孔30aは、曲線板26bの自転軸心Xを中心とする円周上に等間隔に複数個設けられており、内ピン31を受入れる。また、貫通孔30bは、曲線板26bの自転軸心Xを中心とし、曲線板26bの内周になる。曲線板26bは、偏心部25bの外周に相対回転可能に取り付けられる。
内ピン31は、針状ころ軸受を含み、内ピン本体31aと、転動体としての複数の針状ころ31bと、内ピンに回転自在に支持される内ピン外輪としての軸受外輪31cを有する。内ピン本体31aは軸受外輪31cを貫通し、針状ころ31bは内ピン本体31aおよび軸受外輪31c間の環状空間に配置される。軸受外輪31cの外径寸法は貫通孔30aの内径寸法よりも充分小さいため、軸受外輪31cの外周面の一部が貫通孔30aの孔壁面に接触するとともに、軸受外輪31cの外周面の残部が貫通孔30aの孔壁面から離れている。かかる状態のまま軸受外輪31cは貫通孔30aの孔壁面に沿って転がり回転する。
曲線板26bは、転がり軸受41によって偏心部25bに対して回転自在に支持されている。理解を容易にするため図2では転がり軸受41の周方向一部を破断して示す。この転がり軸受41は、外径面に内側軌道面42aを有する環状の内輪部材42と、内側軌道面42aと外側軌道面になる貫通孔30bの孔壁面との間に配置される複数のころ44と、周方向で隣り合うころ44の間隔を保持する保持器(図示せず)とを備える円筒ころ軸受である。あるいは深溝玉軸受であってもよい。内輪部材42の内径面は偏心部25bの外径面に嵌合する。内輪部材42は内側軌道面42aに位置し径方向に貫通する孔43および内側軌道面42aを挟んで向かい合う一対の鍔部をさらに有する。孔43は、偏心部25b内部を軸線O直角方向に延びる分岐油路58bと接続する。曲線板26aについても同様である。
外ピン27は、モータ側回転部材の軸線Oを中心とする円周軌道上に等間隔に複数設けられ、図1に示すように軸線Oと平行に延びる円柱部材である。そして、2枚で一対の曲線板26a,26bが軸線Oを中心として公転運動すると、図2に示すように曲線板26a,26b外周の曲線凹部と外ピン27とが係合して、曲線板26a,26bに自転運動を生じさせる。
なお、減速部ケーシング22b内部に配設された外ピン27は、減速部ケーシング22bの内壁面に直接連結固定されていてもよいが、本実施形態では、減速部ケーシング22bの内壁面に取付固定されている外ピン保持部材45に保持されている。より具体的には、図1に示すように、外ピン27の軸線方向両端部を外ピン保持部材45に取り付けられた針状ころ軸受27a(転がり軸受)によって回転自在に支持されている。
外ピン保持部材45は円筒形状であり、軸線Oと同軸に配置される。外ピン保持部材45の円筒部の両端部には一対の内向きフランジ部45fが形成される。各内向きフランジ部45fには、外ピン27の端部および針状ころ軸受27aを受け入れる貫通孔が周方向に間隔を空けて複数形成される。このように、外ピン27を転がり軸受を介して外ピン保持部材45に転がり回転自在に取り付けることにより、曲線板26a,26bとの係合による接触抵抗を低減することができる。外ピン保持部材45の両端面には、一対のリングプレート27c,27dが隣接して配置される。リングプレート27c,27dは、軸線Oと中心とする環状の円板であり、図1に示すように全ての外ピン27の端面と対向する。
減速部出力軸28は、モータ部A側の端部に大径フランジ部28bを、車輪ハブ軸受部C側に軸部28dを有する。大径フランジ部28bと軸部28dとの接続箇所には小径フランジ部28cが形成される。大径フランジ部28bの中心には減速部入力軸25の一端を受け入れる円形凹部34が形成され、円形凹部34に転がり軸受39が配置される。大径フランジ部28bには、減速部出力軸28の軸線Oを中心とする円周上の等間隔に内ピン31の一端部を固定する穴が形成されている。内ピン31は、曲線板26,26bの内周寄りに設けられてこれら曲線板26,26bと係合することから内側係合部材ともいう。内ピン31および貫通孔30aは運動変換機構を構成する。運動変換機構の機能については後述する。
大径フランジ部28bから離れた側にある内ピン31の他端部には、補強部材61が設けられている。補強部材61は、減速部B内部で複数の内ピン31先端と結合固定するフランジ形状の大径円板部61bと、大径円板部61bに隣接して同軸に形成され、大径円板部61bよりも小径の小径円板部61cと、小径円板部61cの内周縁からモータ部Aへ延びるさらに小径の円筒部61dとを含む。大径円板部61bは軸線Oを中心とし、小径円板部61cは大径円板部61bよりもモータ部A寄りに配置され、円筒部61dは小径円板部61cからモータ部Aに向かって軸線Oに沿って延びる。
2枚の曲線板26a、26bから一部の内ピン31に負荷される荷重は、補強部材61の大径円板部61bおよび減速部出力軸28の大径フランジ部28bを介して全ての内ピン31によって支持されるため、各内ピン31に作用する応力を低減させ耐久性を向上させることができる。円筒部61dの先端は、トロコイド式のオイルポンプ51に差し込まれて、オイルポンプ51を駆動する。小径円板部61cの内周面には転がり軸受38が取り付けられ、転がり軸受38は減速部入力軸25を回転自在に支持する。
補強部材61は、内ピン31を介して減速部出力軸28と連結することから、減速部出力軸28と一体に回転する。減速部出力軸28および補強部材61は減速部Bの駆動力を車輪ハブ32に伝達する車輪側回転部材を構成する。なお図1には図示しなかったが、車輪ハブ32はボルト32cで車輪と連結する。
外ピン保持部材45の内向きフランジ部45fの内周には、外ピン保持部材45の外径よりも小径になる小径円筒部45cが延設される。小径円筒部45cは1対の内向きフランジ部45fにそれぞれ設けられ、互いに離れるように延びる。
1対の小径円筒部45cの内周面には転がり軸受62,64がそれぞれ設けられる。転がり軸受62,64は車輪側回転部材を回転自在に支持する。具体的には、転がり軸受62は補強部材61の小径円板部61cの外径面に嵌合して補強部材61を回転自在に支持し、転がり軸受64は減速部出力軸28の小径フランジ部28cの外径面に嵌合して減速部出力軸28を回転自在に支持する。転がり軸受62はモータ部Aに近い側に配置され、転がり軸受64は車輪ハブ軸受部Cに近い側に配置される。
車輪ハブ軸受部Cは、内輪33c、回転軸としての車輪ハブ32、複数の転動体33、および非回転部材としての外輪部材33aを有する転がり軸受である。車輪ハブ32は減速部出力軸28の軸線O方向一方側に同軸配置され、減速部出力軸28に連結固定される。外輪部材33aは減速部ケーシング22bの一端にボルト33bで固定され、内輪33cは車輪ハブ32の外周面に嵌合固定される。車輪ハブ軸受部Cは多数の転動体33を2列に有する複列アンギュラ玉軸受であって、第1列の転動体33が減速部Bに近い側で、外輪部材33aおよび内輪33c間に配置され、第2列の転動体33が減速部Bから遠い側で、外輪部材33aおよび車輪ハブ32間に配置される。外輪部材33aは耐摩耗性および耐久性の観点から鋼製である。これに対しケーシング22は、軽量化の観点からアルミニウム等の軽金属製である。
外輪部材33aと内輪33cとの環状隙間にはシール材33sおよびシール材33tが設けられる。シール材33sは車輪ハブ軸受部Cと減速部Bの境界を遮断し、減速部Bの内部空間を封止する。シール材33tは車輪ハブ軸受部Cとインホイールモータ駆動装置21の外方空間との間を遮断する。このようにシール材33s,33tは、外輪部材33aの両端部にそれぞれ配置され、車輪ハブ軸受部Cの環状空間を封止する。
車輪ハブ32は、円筒形状の中空部32aと、中空部32aの一端から径方向外方に突出する車輪取付けフランジ部32bとを有する。中空部32aの中心孔には軸部28dがスプライン嵌合(セレーション嵌合も含む。以下同じ)する。また中空部32aの外周面には第2列の転動体33と転がり接触する内側軌道面が直接形成される。車輪取付けフランジ部32bにはボルト32cによって図1に示されない車輪のロードホイールが連結固定される。図示しないロードホイールは、少なくともインホイールモータ駆動装置21の軸線O方向一方側、具体的には車輪ハブ軸受部C、を収容する。
図1および図2を参照して、上記構成のインホイールモータ駆動装置21の作動原理を詳しく説明する。
モータ部Aは、例えば、ステータ23のコイルに交流電流を供給することによって、永久磁石または磁性体によって構成されるロータ24が回転する。これにより、ロータ24に接続されたモータ回転軸35が回転すると、曲線板26a,26bはモータ側回転部材の軸線Oを中心として公転運動する。このとき、外ピン27が、曲線板26a,26bの外周に形成された曲線凹部と転がりながら接触しつつ係合して、曲線板26a,26bをモータ側回転部材の回転とは逆向きに自転運動させる。自転運動は公転運動よりも1/10程度に減速されている。
各貫通孔30aに挿通される内ピン31は、貫通孔30aの内径よりも十分に細く、曲線板26a,26bの自転運動に伴って貫通孔30aの孔壁面と当接する(図2参照)。これにより、曲線板26a,26bの公転運動が内ピン31に伝わらず、曲線板26a,26bの自転運動のみが内ピン31に伝わる。軸線Oに沿って延びる減速部出力軸28の端部は全ての内ピン31と結合する。
これにより、減速部入力軸25の回転が減速部Bによって減速されて減速部出力軸28に伝達されるので、低トルク、高回転型のモータ部Aを採用した場合でも、トルクを増加させて、駆動輪に必要なトルクを伝達することが可能となる。つまり貫通孔30aおよび内ピン31は、曲線板26a,26bの自転運動を取り出す運動変換機構を構成する。
ここで運動変換機構につき附言すると、内ピン31は、貫通孔30aに遊嵌されているので、貫通孔30aが軸線Oを中心として高速で回転しても、かかる公転部材の公転運動は内ピン31に伝達しない。これに対し貫通孔30aが自転軸心Xを中心として低速で回転すると、かかる公転部材の自転運動は内ピン31に伝達される。このように貫通孔30aおよび内ピン31は、軸線Oを中心として高速で公転する曲線板26a,26bの運動を、軸線Oを中心とする低速の回転運動に変換して減速部出力軸28へ出力する。なお本実施形態では貫通孔30aが公転部材に設けられ内ピン31が減速部出力軸28に設けられるところ、図示しない変形例として、逆に設けられていてもよい。減速部出力軸28の回転は車輪ハブ軸受部Cに伝達される。
なお、上記構成の減速部Bの減速比は、外ピン27の数をZ、曲線板26a,26bの波形の数をZとすると、(Z−Z)/Zで算出される。図2に示す実施形態では、Z=12、Z=11であるので、減速比は1/11と、非常に大きな減速比を得ることができる。このように、多段構成とすることなく大きな減速比を得ることができる減速部Bを採用することにより、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を得ることができる。本実施形態に係るインホイールモータ駆動装置21を電気自動車に採用することにより、バネ下重量を抑えることができる。その結果、走行安定性に優れた電気自動車を得ることができる。
次に本実施形態の潤滑油回路につき説明する。
本実施形態のインホイールモータ駆動装置21は潤滑油回路として、モータ部Aおよび減速部Bの下側に設けられるオイルタンク53と、オイルタンク53から潤滑油を吸入するオイルポンプ51と、オイルポンプ51の吐出口からモータ回転軸35まで延びる油路54,55,56と、モータ回転軸35に設けられる軸線油路57と、ロータ24に設けられて径方向に延びるロータ油路59と、モータ部Aおよび減速部Bからオイルタンク53まで延びる回収油路65,66と、ロータ油路59に設けられる開閉弁81を有する。
図1に示すようにインホイールモータ駆動装置21の下部にはオイルタンク53が配置される。オイルタンク53は減速部ケーシング22bの下部に一体形成される。ポンプケーシング22pの壁厚内部に設けられた吸入油路52は、オイルタンク53の底面まで延びる。
ポンプケーシング22pの壁厚内部に設けられたオイルポンプ51は吸入油路52および吐出油路54と接続し、減速部Bの下部に設けられたオイルタンク53から吸入油路52を経て潤滑油を吸い込み、吐出油路54から高圧の潤滑油を吐き出す。吐出油路54は、モータケーシング円筒部22aの壁厚内部に設けられて軸方向に延びるモータケーシング油路55と、モータリヤカバー22tの壁厚内部に設けられて径方向に延びるモータリヤカバー油路56と、管状のモータ回転軸35および減速部入力軸25の内部に設けられて軸線Oに沿って延びる軸線油路57と、軸線Oから偏心部25a内を径方向外側に向かって延びる分岐油路58aおよび偏心部25b内を同様に延びる分岐油路58bと、偏心部25a,25bの外周にそれぞれ嵌合する内輪部材42に穿設された孔43(図2参照)と順次接続する。また軸線油路57の先端には、円形凹部34と接続する開口58cが設けられる。
吸入油路52からモータリヤカバー油路56まで連続する潤滑油経路は、オイルポンプ51の吐出口からモータ回転軸35まで延びる供給油路を構成する。潤滑油は、モータケーシング油路55およびモータリヤカバー油路56を流れることから、ケーシング22に沿って冷却される。潤滑油は、吸入油路52からオイルポンプ51に吸入される。オイルポンプ51から吐出された潤滑油は、これら油路54,55,56,57,58a(58b)、および孔43を順次流れ、また油路57から開口58cを流れ、減速部B内部(転がり軸受38,39,41,62,64、曲線板26a,26b、内ピン31、および外ピン27、カラー部材29等)を潤滑および冷却する。潤滑後の潤滑油は、減速部Bの内部空間の中を落下し、次に減速部ケーシング22bの下部を上下方向に貫通する回収油路65を通り、オイルタンク53に受け止められる。なお回収油路65は、減速部ケーシング22b下部の壁厚に穿設されて上下方向略鉛直に延びる縦孔である。
また潤滑油は、軸線油路57から分岐して、ロータ24に形成されたロータ油路59を流れ、内部空間Lへ噴射され、ステータ23にかかることでモータ部A内部を冷却するとともに、転がり軸受36,37を潤滑する。潤滑後の潤滑油は、モータ部Aの内部空間Lの中を落下して内部空間Lの下部に集まる。内部空間Lの下部に集まった潤滑油は、モータケーシングの内側壁面を伝う等して、ポンプケーシング22pの下部を貫通する回収油路66を流下し、オイルタンク53に受け止められる。なお回収油路66は、ポンプケーシング22p下部の壁厚に穿設されて軸線O方向に延びる排出孔である。オイルタンク53はモータ部Aおよび減速部Bよりも下方に配置されるため、潤滑油は回収油路65,66を自然流下する。回収油路66,65は、モータ部Aおよび減速部Bから潤滑油をそれぞれ回収する。モータ部Aの内部空間Lはポンプケーシング22pによって減速部Bの内部空間から仕切られている。
落下および自然流下によりオイルタンク53に貯留された潤滑油は、オイルポンプ51によって再び吸入されて、インホイールモータ駆動装置21の内部を循環する。このように本実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、軸心給油方式の潤滑油回路を備える。潤滑油回路を循環して流れる潤滑油は、モータ部Aおよび減速部Bの軸心に配置された軸線油路57から径方向外側に流れて減速部Bを潤滑するとともにモータ部Aを冷却する。
ロータ油路59は、軸線油路57から分岐してロータ本体24dの外径側まで延びる。次にロータ油路59は、積層体24p内径面とロータ本体24dの外径面の間を軸線O方向に延びる。次にロータ油路59は、直角方向に向きを変えて、積層体24p端面とリング部24rの間を外径方向に延びる。ロータ油路59の外径側端はステータコイル23cに指向する。
図3はロータ本体24dおよびモータ回転軸35を取り出して示す側面図である。図4はロータ本体24dおよびモータ回転軸35を、図3中IV−IVで切断し、かかる切断面を矢印方向にみて示す横断面図である。本実施形態では図4に示すように、等間隔に4本のロータ油路59を設ける。各ロータ油路59の内径側端は、軸線油路57の内壁面と接続する。軸線油路57の内壁面は軸線Oを包囲する。
図5および図6は、図4に開閉弁を設けた状態を示す横断面図である。理解を容易にするため、紙面左側の開閉弁を破断して示す。開閉弁81は、複数のロータ油路59のうち少なくとも1本のロータ油路59に設けられる。本実施形態では4本中、2本のロータ油路59に開閉弁81がそれぞれ設けられる。各ロータ油路59は、90°異なる位相で配置され、開閉弁81は180°異なる位相で配置される。このように開閉弁を軸線Oに関して等間隔に設けることにより、軸線Oを中心とする回転運動によるアンバランスを互いに打ち消し合うことができる。各開閉弁81は、ロータ油路59の内径側端に設けられ、弁体82と、弁体82を収容する弁通路83を含む。弁通路83はロータ油路59の内径側端部の内壁面と、軸線油路57の内壁面のうちロータ油路59の内径側端と接続する環状部分を含む。
弁体82は、軸線油路57の内壁面と同じ曲率で湾曲した板であり、ロータ油路59の内径側端部の内径よりも大きな外径を有する円板である。弁体82の両面は湾曲外側面と湾曲内側面を構成する。弁体82の湾曲外側面は軸線油路57の内壁面と対向し、弁体82の湾曲内側面は軸線Oと平行に向き合う。弁体82の中心には軸部82pが一体に形成される。軸部82pは弁体82の湾曲外側面から突出し、ロータ油路59の内径側端に指向する。軸部82pはコイルスプリング84に包囲される。
ロータ油路59の内径側端部はロータ油路59の外径側領域よりも大きな外径を有する。このためロータ油路59の外径側領域と内径側端部の境界に環状段差59dが形成される。コイルスプリング84はロータ油路59の内径側端部に差し込まれ、コイルスプリング84の一端が環状段差59dに支持される。またコイルスプリング84の他端は弁体82の湾曲外側面に支持される。コイルスプリング84は弁体82をロータ24の内径側、つまり軸線O、に向かって付勢する。
本実施形態では、遠心力を利用して開閉弁81を開閉することができる。すなわちロータ本体24dおよびモータ回転軸35が低速回転する場合および回転停止中は、弁体82に小さな遠心力が作用するか、ロータ外径方向の遠心力が全く作用しない。このため弁体82は図5に示すように、コイルスプリング84によって弁通路83の内壁面から離され、軸線油路57の内壁面と当接しない。つまり開閉弁81は開位置にされる。
開閉弁81によってロータ油路59が開かれると、オイルポンプ51から軸線油路57に供給される潤滑油は、一部が分岐してロータ油路59を流れ、モータ部Aに向かう。また潤滑油の残部が減速部Bに向かう。したがって4本全てのロータ油路59は開通し、潤滑油はモータ部Aおよび減速部Bへ供給される。
モータ部Aのモータ回転数が所定値よりも大きくなり、ロータ本体24dおよびモータ回転軸35が高速回転する場合、弁体82に大きな遠心力が作用し、コイルスプリング84が押し縮められる。あるいは軸線油路57を流れる潤滑油の油圧が高くなると、弁体82に大きな圧力が作用し、コイルスプリング84が押し縮められる。このため弁体82は図6に示すように、弁通路83の内壁面に近づき、閉じ方向にされる。モータ回転数が所定値よりも大きくなり、弁体82に作用する遠心力、あるいは軸線油路57を流れる潤滑油の油圧がある程度大きくなると、弁体82はついに軸線油路57の内壁面と当接する。つまり開閉弁81は閉位置にされる。
開閉弁81によってロータ油路59が閉じられると、4本中2本のロータ油路59が遮断され、オイルポンプ51から軸線油路57に供給される潤滑油の多くが、減速部Bに向かう。したがって潤滑油はモータ部Aよりも減速部Bへ重点的に供給される。
図7はモータ部Aのモータ回転数−出力トルク線図Lmと、開閉弁81が開閉するモータ回転数の所定値Rcを示す特性図である。図7中、縦軸はモータトルクを、横軸はモータ回転数を表す。図7に示すように、モータ回転数が所定値Rcよりも小さい場合、モータ部Aは高トルクで運転され、モータ部Aの発熱量が比較的大きい。具体的には車両の発進時などの高トルク条件時であり、モータ部Aの冷却が主となる。
これに対し、モータ回転数が所定値Rcよりも大きい場合、モータ部Aは低トルクで運転され、モータ部Aの発熱量が比較的小さい。また高回転であるため減速部Bに充分な潤滑油を供給する必要がある。具体的には車両の高速運転時などの高回転条件時であり、減速部の潤滑が主となる。
本実施形態ではモータ回転数が0以上Rc未満で開閉弁81が開き、モータ部Aに多くの潤滑油を供給することができる。これにより、高トルク条件時に発熱量が大きなモータ部Aを効率良く冷却することができる。これに対しモータ回転数がRc以上で開閉弁81が閉じ、高回転条件時の減速部Bを効率よく潤滑することができる。
また本実施形態では、弁体82の開位置が弁通路83における上流側に配置され、弁体82の閉位置が弁通路83における下流側に配置される。これにより潤滑油の油圧を利用して開閉弁81を開閉することができる。この場合は図7中の横軸を、軸線油路57内の潤滑油の油圧に読み替えるとよい。軸線油路57内の油圧は、オイルポンプ51の吐出状態、つまり補強部材61の回転数、ひいては減速部Bの出力回転数に比例する。
このように本実施形態によれば、遠心力または油圧を利用することから、簡易な構成により、モータ部Aのモータ回転数や減速部Bの出力回転数に応じて、モータ部Aに供給する潤滑油量と減速部Bに供給する潤滑油量の配分を変化させることができる。したがってコスト上有利である。
本発明の変形例になる開閉弁を図8に示す。図8は、ロータ本体24dおよびモータ回転軸35を、軸線Oを含む平面で切断し、この切断面を表す縦断面図である。なお図8中、下半分は弁体の開位置を表し、上半分は弁体の閉位置を表す。図8に示される弁体82は、軸線Oと平行に延びる帯状の板であり、長手方向にロータ油路59の内径側端を跨いで設置される。弁体82の長手方向両端部にはコイルスプリング等の弾性部材85が設けられる。弾性部材85の一端は弁体82と連結し、弾性部材85の他端は軸線油路57の内壁面と連結する。また弁体82は、前述した図5および図6のように、短手方向において湾曲している。
図8に示す開閉弁81も遠心力または油圧を利用することにより、モータ部Aのモータ回転数が所定値よりも大きい場合にロータ油路59を閉じて、モータ部Aに供給する潤滑油量を減らすとともに減速部Bに供給する潤滑油量を増やすことができる。
次に本発明の他の実施形態を図9および図10に示す。図9および図10は、前述した図4に他の実施形態の開閉弁を設けた状態であり、図9は弁体の開位置を表し、図10は弁体の閉位置を表す。
開閉弁81はロータ油路59と接続する弁通路83と、弁通路83の内壁面に近づく閉位置と弁通路83の内壁面から遠ざかる開位置の間で変位する弁体86と、弁体86を開位置に付勢するばね87を含む。
弁通路83はテーパ孔であり、太い方が内径側を指向し細い方が外径側を指向する。弁体86は球状であってテーパ孔の弁通路83に収容される。弁体86の半径はテーパ孔の細い方の内径よりも大きいが、太い方の内径よりも小さい。このため弁体86はテーパ孔を閉塞可能である。
ばね87は弁通路83の外径側端と弁体86の間に配置されるコイルスプリング等であり、弁体86を内径側、つまり開位置に付勢する。なおばね87はテーパ孔の細い方の内径よりも大きいため、弁通路83から外径側に抜け出すことはない。
弁通路83の内径側には、弁体86を弁通路83に保持するストッパ88が設けられる。ストッパ88はテーパ孔の太い方の内壁面に附設される突起あるいはリングである。弁体86およびばね87は、ストッパ88によって抜け止めされる。
図9および図10に示す開閉弁81も遠心力または油圧を利用することにより、モータ部Aのモータ回転数が所定値よりも大きい場合にロータ油路59を閉じて、モータ部Aに供給する潤滑油量を減らすとともに減速部Bに供給する潤滑油量を増やすことができる。
次に本発明のさらに他の実施形態を図11に示す。図11は、前述した図4にさらに他の実施形態の開閉弁を設けた状態であり、図11中の下半分は弁体の開位置を表し、図11中の上半分は弁体の閉位置を表す。図11に示す開閉弁91はロータ本体24dの径方向に延びる筒状の弁通路96と、弁通路96の内壁面のうちロータ外径側に設けられる外径側突起94と、弁通路96の内壁面のうちロータ内径側に設けられる内径側突起95と、弁通路96に収容されて内径側突起95と外径側突起94の間で径方向移動を規制される弁体92と、弁体92と内径側突起95の間に配置されるばね93を含む。
弁通路96はロータ本体24d内部で径方向に延び、内径側で軸線油路57と接続する。また弁通路96は、ロータ油路59の内径側端に配置され、ロータ油路59から連続して延びる。このため弁通路96およびロータ油路59は同一内径を有する。
外径側突起94は中心孔を有するリングであって、該リングの外周が弁通路96の内壁面全周に亘って結合する。弁体92は例えば円板等であり、外径側突起94によって弁通路96からロータ内径側に抜け出すことを防止される。弁体92は閉位置で外径側突起94の中心孔を閉塞する。また弁体92は開位置で外径側突起94から離れる。内径側突起95は、弁体92およびばね93が弁通路96からロータ内径側に抜け出すことを防止するストッパである。ばね93は例えばコイルスプリングであり、一端が内径側突起95と連結し他端が弁体92と連結する。ばね93は弁体をロータ内径側に付勢する。
モータ回転数が所定値よりも小さい場合、弁体92に作用する遠心力が小さいことから弁体92はばね93の付勢力によってロータ内径側にされる。つまり弁体92は外径側突起94から離れて開位置にされる。また補強部材61が低速回転である等の理由でオイルポンプ51の吐出圧が小さい場合も同様である。
モータ回転数が所定値以上の場合、弁体92に作用する遠心力が大きいことから弁体92はばね93の付勢力に抗してロータ外径側にされる。つまり弁体92は外径側突起94に当接して閉位置にされる。また補強部材61が高速回転である等の理由でオイルポンプ51の吐出圧が大きい場合も同様である。
図11に示す開閉弁91も遠心力または油圧を利用することにより、モータ部Aのモータ回転数が所定値よりも大きい場合にロータ油路59を閉じて、モータ部Aに供給する潤滑油量を減らすとともに減速部Bに供給する潤滑油量を増やすことができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
開閉弁81,91は、軸線油路57に挿入されることによりロータ油路59に取り付けられる。あるいはロータ本体24dは例えば複数のセグメントに分割可能であり、ロータ本体24dを分解してロータ油路59の一部を露出させることにより開閉弁81,91はロータ油路59に組み込まれる。あるいはロータ油路59は管状体であってロータ本体24dから分離可能であり、ロータ油路59を分離することにより開閉弁81,91はロータ油路59に組み込まれる。あるいは軸線油路57は管状体であってモータ回転軸35から分離可能であり、軸線油路57を分離することにより開閉弁81,91はロータ油路59の内径側端に組み込まれる。
この発明になる車両用モータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
21 インホイールモータ駆動装置、 22 ケーシング、
22a モータケーシング円筒部、 22b 減速部ケーシング、
22p ポンプケーシング、 22t モータリヤカバー、
23 ステータ、 23c ステータコイル、 24 ロータ、
24d ロータ本体、 24p 積層体、 24r リング部、
25 減速部入力軸、 25a,25b 偏心部、
26a,26b 曲線板、 27 外ピン、
28 減速部出力軸、 31 内ピン、 31a 内ピン本体、
32 車輪ハブ、 35 モータ回転軸、 43 孔、
45 外ピン保持部材、 51 オイルポンプ、 52 吸入油路、
53 オイルタンク、 54 吐出油路、
55 モータケーシング油路、 56 モータリヤカバー油路、
57 軸線油路、 58a,58b 分岐油路、 58c 開口、
59 ロータ油路、 61 補強部材、 65,66 回収油路、
81,91 開閉弁、 82 弁体、 83 弁通路、
84 コイルスプリング、 85 弾性部材、 86 弁体、
87 ばね、 88 ストッパ、 91 開閉弁、
92 弁体、 93 ばね、 94 外径側突起、
95 内径側突起、 96 弁通路、 A モータ部、
B 減速部、 C 車輪ハブ軸受部、 L モータ部の内部空間、
O 軸線、 X 自転軸心。

Claims (12)

  1. 車輪と駆動結合するモータ回転軸および前記モータ回転軸に支持されるロータを有するモータ部と、前記モータ部の回転を減速して出力する減速部と、前記モータ部および前記減速部に潤滑油を供給する潤滑油回路とを備え、
    前記潤滑油回路は、オイルタンクと、前記オイルタンクから前記モータ回転軸まで延びる供給油路と、モータ回転軸に設けられて一端が前記供給油路と接続し他端が前記減速部に向かって延びる軸線油路と、前記ロータに設けられて径方向に延び内径側端が前記軸線油路と接続し外径側端が前記モータ部の内部空間と接続するロータ油路と、前記モータ部の内部空間および前記減速部から前記オイルタンクまで延びる回収油路と、前記ロータ油路に設けられて遠心力または油圧を受けて閉じる開閉弁を有する、車両用モータ駆動装置。
  2. 前記軸線油路の内壁面は前記モータ回転軸の軸線を包囲し、
    前記開閉弁は前記内壁面と接続する前記ロータ油路の内径側端に設けられる、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。
  3. 前記開閉弁は前記ロータ油路と接続する弁通路と、前記弁通路の内壁面に近づく閉位置と前記弁通路の内壁面から遠ざかる開位置の間で変位する弁体と、前記弁体を開位置に付勢するばねを含む、請求項1または2に記載の車両用モータ駆動装置。
  4. 前記弁通路は太い方が内径側を指向し細い方が外径側を指向するテーパ孔であり、
    前記弁体は球状であって前記テーパ孔に収容され、
    前記ばねは前記テーパ孔の外径側端と前記弁体の間に配置され、前記弁体を内径側に付勢する、請求項3に記載の車両用モータ駆動装置。
  5. 前記弁通路は、前記ロータ油路の内径側端部の内壁面と、前記軸線油路の内壁面のうち前記ロータ油路の内径側端と接続する環状部分を含み、
    前記弁体は前記軸線油路の内部に配置されて前記環状部分と当接可能な板である、請求項3に記載の車両用モータ駆動装置。
  6. 前記弁体は、前記板の中心から突出して前記ロータ油路の内径側端に差し込まれる軸部を有し、
    前記ばねは前記軸部を包囲するコイルスプリングであって、一端部で前記円板を支持し、他端部で前記ロータ油路の内壁面に支持される、請求項5に記載の車両用モータ駆動装置。
  7. 前記ばねの一端が前記弁体と連結し、前記ばねの他端が前記弁通路の内壁面と連結する、請求項5に記載の車両用モータ駆動装置。
  8. 前記開閉弁は前記ロータの径方向に延びる筒状の弁通路と、
    前記弁通路の内壁面のうちロータ内径側に設けられる内径側突起と、
    前記弁通路の内壁面のうちロータ外径側に設けられる外径側突起と、
    前記弁通路に収容されて前記内径側突起と前記外径側突起の間で径方向移動を規制される弁体とを含む、請求項1または2に記載の車両用モータ駆動装置。
  9. 前記外径側突起は中心孔を有するリングであって、該リングの外周が前記弁通路の内壁面全周に亘って結合し、
    前記弁体は前記リングの中心孔を覆う閉位置と、前記リングの中心孔から離れる開位置に選択的にされる、請求項8に記載の車両用モータ駆動装置。
  10. 前記ロータ油路は、前記ロータの周方向等間隔に複数配置され、
    前記開閉弁は、少なくとも2本の前記ロータ油路に設けられて前記ロータの周方向等間隔に配置される、請求項1〜9のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置。
  11. 前記減速部の出力軸と結合する車輪ハブを含み該車輪ハブを回転自在に支持する車輪ハブ軸受部をさらに備える、請求項1〜10のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置。
  12. 前記減速部は、前記モータ部から回転を入力される減速部入力軸と、
    前記減速部入力軸に偏心して結合した偏心部と、
    内周および外周を有し、前記内周が前記偏心部の外周に相対回転可能に取り付けられ、前記減速部入力軸の回転に伴って前記減速部入力軸の軸線を中心とする公転運動を行う公転部材と、
    前記公転部材の外周に係合して前記公転部材の自転運動を生じさせる外周係合部材と、
    前記公転部材の内周寄りに設けられて前記公転部材の自転運動を取り出す運動変換機構と、
    前記運動変換機構によって取り出された回転を車輪側へ出力する減速部出力軸と、
    これら偏心部、公転部材、外周係合部材、および運動変換機構を収容する減速部ケーシングを有する、請求項1〜11のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置。
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