JP2016186983A - 超電導電力機器用冷却装置、及び超電導電力機器の冷却方法 - Google Patents

超電導電力機器用冷却装置、及び超電導電力機器の冷却方法 Download PDF

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賢悦 上森
Katanobu Uemori
賢悦 上森
吉田 茂
Shigeru Yoshida
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【課題】本発明は、貯槽内の気相部の圧力が所定の圧力よりも上昇した際に、貯槽内の気相部から導出した冷媒ガスを有効利用した上で、貯槽内の圧力を所定の圧力に調整することが可能になるとともに、冷媒ガスに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することの可能な超電導電力機器用冷却装置、及び超電導電力機器の冷却方法を提供することを課題とする。【解決手段】一端が貯槽11の気相部15から冷媒ガスを導出可能な状態で貯槽11の上端と接続され、ポンプ17の前段に位置する液化冷媒供給ライン16内に収容された熱交換部及び他端を有する冷媒ガス導出ライン61を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、超電導電力機器用冷却装置、及び超電導電力機器の冷却方法に関する。
従来、超電導送電ケーブル、超電導変圧器、超電導モーター、超電導限流器、超電導電力貯蔵器等の超電導電力機器を冷却する際、特に、高温超電導電力機器を冷却する際には、液体窒素が冷媒として使用されている。
超電導電力機器を冷却する場合、侵入熱や超電導電力機器を構成する超電導体(例えば、コイルやケーブル等)に通電することによる発熱で液化冷媒が昇温する。
このため、超電導電力機器を冷却する超電導電力機器用冷却装置は、液化冷媒を冷却するための冷凍機と、冷媒を循環するための循環ポンプと、冷媒を貯留する貯槽と、を含む構成とされている。
図5は、従来の超電導電力機器用冷却装置の概略構成を示す系統図である。図5では、超電導電力機器110の一例として、超電導ケーブルを図示する。
図5を参照するに、従来の超電導電力機器用冷却装置100は、液化冷媒を貯留する貯槽101と、超電導電力機器110に液化冷媒を供給する液化冷媒供給ライン102と、液化冷媒を冷凍機105に送り出すポンプ103と、冷凍機105と、超電導電力機器110から導出された液化冷媒を回収する液化冷媒回収ライン106と、貯槽101の上端と接続された排気ライン108と、排気ライン108に設けられた開放弁109と、を有する。
上記構成とされた従来の超電導電力機器用冷却装置100では、貯槽101内の液化冷媒は、冷凍機105によって直接冷却されている訳ではない。このため、貯槽101の外部からの侵入熱により、貯槽101内の液化冷媒の温度が上昇すると、液化冷媒が気化して、冷媒ガスが発生する。
これにより、貯槽101内の気相部112の圧力は、上記冷媒ガスによって徐々に上昇し、所定の圧力(安全な圧力)を超える場合があった。
特許文献1には、安全弁を介して、貯槽に相当する簡易なリザーバータンク内の余分な冷媒ガスを外部に放出する技術が開示されている。
特許文献1に開示された技術を用いることで、貯槽101内の気相部112の圧力を逃がすことは可能である。
しかしながら、超電導電力機器用冷却装置、或いは貯槽を設置する環境によっては、酸欠や窒息の安全面から冷媒ガスの放出が制限される場合がある。また、冷媒ガスを大気放出させること自体、冷媒の損失となることから、非効率的である。
これに対し、特許文献2には、貯槽の気相部に、冷凍機の低温部を引き込んで、気化した冷媒を、サブクール温度まで直接冷却し再液化する方法が開示されている。
特許第3648731号公報 国際公開第99/62127号
ところで、特許文献2に開示された方法を実施するためには、既設または既存の貯槽の内部を改造する必要がある。
しかしながら、現実的な貯槽としては、真空二重構造とされ、かつ大型低温貯槽であるコールドエバポレーター等を利用することが考えられ、特許文献2に開示された方法を実施するためには、コールドエバポレーターの内部を大きく改造する必要があるという問題があった。
そこで本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、貯槽内の気相部の圧力が所定の圧力よりも上昇した際に、貯槽内の気相部から導出した冷媒ガスを有効利用した上で、貯槽内の圧力を所定の圧力に調整することが可能になるとともに、冷媒ガスに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することの可能な超電導電力機器用冷却装置、及び超電導電力機器の冷却方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、液化冷媒が貯留された貯槽と、一端が前記貯槽の液相部と接続され、該貯槽内の前記液化冷媒を超電導電力機器に供給する液化冷媒供給ラインと、前記液化冷媒供給ラインに設けられ、前記液化冷媒を圧送循環させるポンプと、前記ポンプと前記超電導電力機器との間に位置する前記液化冷媒供給ラインの一部を収容し、該前記液化冷媒供給ラインの一部を流れる前記液化冷媒をサブクール温度まで冷却する冷凍機と、一端が前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出可能な状態で前記貯槽の上端と接続され、前記ポンプの前段に位置する前記液化冷媒供給ライン内に収容された熱交換部及び他端を有する冷媒ガス導出ラインと、を有することを特徴とする超電導電力機器用冷却装置が提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、液化冷媒が貯留された貯槽と、一端が前記貯槽の液相部と接続され、該貯槽内の前記液化冷媒を超電導電力機器に供給する液化冷媒供給ラインと、前記液化冷媒供給ラインに設けられ、前記液化冷媒を圧送循環させるポンプと、前記ポンプと前記超電導電力機器との間に位置する前記液化冷媒供給ラインの一部を収容し、該前記液化冷媒供給ラインの一部を流れる前記液化冷媒をサブクール温度まで冷却する冷凍機と、一端が前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出可能な状態で前記貯槽の上端と接続され、一部が前記冷凍機内に配置され、他端が前記冷凍機と前記超電導電力機器との間に位置する前記液化冷媒供給ラインと接続された冷媒ガス導出ラインと、を有することを特徴とする超電導電力機器用冷却装置が提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、液化冷媒が貯留された貯槽と、前記貯槽から供給された前記液化冷媒を貯留するリザーバータンクと、前記リザーバータンク内に貯留された前記液化冷媒を、超電導電力機器に供給する液化冷媒供給ラインと、前記液化冷媒供給ラインに設けられ、前記液化冷媒を圧送循環させるポンプと、前記ポンプと前記超電導電力機器との間に位置する前記液化冷媒供給ラインの一部を収容し、該前記液化冷媒供給ラインの一部を流れる前記液化冷媒をサブクール温度まで冷却する冷凍機と、一端が前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出可能な状態で前記貯槽の上端と接続され、前記リザーバータンク内の液相部に浸漬された熱交換部及び他端を有する冷媒ガス導出ラインと、を有することを特徴とする超電導電力機器用冷却装置が提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、前記貯槽の気相部の圧力を検出する圧力計と、前記冷媒ガス導出ラインに設けられ、前記圧力計が検出した圧力値に応じて開閉量を調節可能な流量制御弁と、を有することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置が提供される。
また、請求項5に係る発明によれば、前記冷媒ガス導出ラインに設けられた逆止弁を有し、前記逆止弁は、該逆止弁の入口側の圧力が高く、かつ前記入口側の圧力と前記逆止弁の出口側との圧力差が、予め設定した圧力差を超えたときに開き、前記予め設定した圧力差よりも小さいときに閉じることを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置が提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記気相部の圧力を検出する圧力計と、前記冷媒ガス導出ラインに設けられ、前記圧力計が検出する圧力値が所定の圧力値を超えたときに開かれる開閉弁と、を有することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置が提供される。
また、請求項7に係る発明によれば、前記冷媒ガス導出ラインに設けられ、開度が固定された絞りを有することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置が提供される。
また、請求項8に係る発明によれば、前記熱交換部は、コイル形状とされた管状部材であることを特徴とする請求項2ないし7のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置が提供される。
また、請求項9に係る発明によれば、超電導電力機器と接続され、かつ一部が冷凍機を通過する液化冷媒供給ラインに、ポンプを介して、貯槽内に貯留された液化冷媒を供給する液化冷媒供給工程と、冷凍機を用いて、前記液化冷媒供給ラインの一部を通過する前記液化冷媒を、サブクール温度まで冷却し、前記超電導電力機器に供給することで、該超電導電力機器を冷却する超電導電力機器冷却工程と、前記貯槽の外部からの侵入熱により、前記貯槽の液相部を構成する前記液化冷媒が気化して冷媒ガスとなり、前記貯槽内の気相部の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、前記気相部に溜まった前記冷媒ガスを前記貯槽から導出させる冷媒ガス導出工程と、前記貯槽から導出させた前記冷媒ガスを、前記冷凍機でサブクール温度まで冷却することで液化させ、前記ポンプの前段に位置する前記液化冷媒供給ラインに液化した前記冷媒ガスを供給することで、サブクール温度まで冷却され、かつ前記超電導電力機器を冷却する前記液化冷媒と合流させる工程と、を有することを特徴とする超電導電力機器の冷却方法が提供される。
また、請求項10に係る発明によれば、超電導電力機器と接続され、かつ一部が冷凍機を通過する液化冷媒供給ラインに、ポンプを介して、貯槽内に貯留された液化冷媒を供給する液化冷媒供給工程と、冷凍機を用いて、前記液化冷媒供給ラインの一部を通過する前記液化冷媒を、サブクール温度まで冷却し、前記超電導電力機器に供給することで、該超電導電力機器を冷却する超電導電力機器冷却工程と、前記貯槽の外部からの侵入熱により、前記貯槽の液相部を構成する前記液化冷媒が気化して冷媒ガスとなり、前記貯槽内の気相部の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、前記貯槽の上端と接続された冷媒ガス導出ラインを介して、前記気相部に溜まった前記冷媒ガスを前記貯槽から導出させる冷媒ガス導出工程と、前記冷媒ガス導出工程後、前記ポンプの前段に位置する前記液化冷媒供給ライン内に収容され、かつ前記冷媒ガス導出ラインを構成する熱交換部に前記冷媒ガスを供給し、前記液化冷媒供給ライン内を流れる前記液化冷媒と、前記熱交換部内を流れる前記冷媒ガスと、を熱交換させることで、前記冷媒ガスを冷却し、冷却した前記冷媒ガスを、前記冷凍機の前段に位置する前記液化冷媒供給ライン内を流れる前記液化冷媒と合流させる合流工程と、前記合流工程後、前記冷凍機を用いて、前記液化冷媒とともに、前記冷媒ガスを液化させた後、前記超電導電力機器を冷却する工程と、を有することを特徴とする超電導電力機器の冷却方法が提供される。
また、請求項11に係る発明によれば、貯槽内に貯留された液化冷媒をリザーバータンク内に供給する第1の液化冷媒供給工程と、超電導電力機器と接続され、かつ一部が冷凍機を通過する液化冷媒供給ラインに、ポンプを用いて、前記リザーバータンク内に貯留された前記液化冷媒を供給する第2の液化冷媒供給工程と、冷凍機を用いて、前記液化冷媒供給ラインの一部を通過する前記液化冷媒を、サブクール温度まで冷却し、前記超電導電力機器に供給することで、該超電導電力機器を冷却する超電導電力機器冷却工程と、前記貯槽の外部からの侵入熱により、前記貯槽の液相部を構成する前記液化冷媒が気化して冷媒ガスとなり、前記貯槽内の気相部の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、前記貯槽の上端と接続された冷媒ガス導出ラインを介して、前記気相部に溜まった前記冷媒ガスを前記貯槽から導出させる冷媒ガス導出工程と、前記冷媒ガス導出工程後、前記リザーバータンク内の液相部に浸漬され、かつ前記冷媒ガス導出ラインを構成する熱交換部に前記冷媒ガスを供給し、前記リザーバータンク内の液相部を構成する前記液化冷媒と、前記熱交換部内を流れる前記冷媒ガスと、を熱交換させることで、前記冷媒ガスを冷却させ、冷却した前記冷媒ガスを、前記リザーバータンク内の前記液化冷媒と合流させる合流工程と、を有することを特徴とする超電導電力機器の冷却方法が提供される。
また、請求項12に係る発明によれば、前記冷媒ガス導出工程では、前記貯槽の気相部の圧力値に応じて開閉量を調節可能な流量制御弁を介して、前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出させることを特徴とする請求項9ないし11のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器の冷却方法が提供される。
また、請求項13に係る発明によれば、前記冷媒ガス導出工程では、逆止弁を用いて、前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスの導出を行い、前記逆止弁の入口側の圧力が高く、かつ前記入口側の圧力と前記逆止弁の出口側との圧力差が、予め設定した圧力差を超えたときに前記逆止弁を開き、前記予め設定した圧力差よりも小さいときに前記逆止弁を閉じることを特徴とする請求項9ないし11のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器の冷却方法が提供される。
また、請求項14に係る発明によれば、前記冷媒ガス導出工程では、開閉弁を用いて、前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスの導出を行い、前記気相部の圧力値が所定の圧力値を超えた際、前記開閉弁を開くことを特徴とする請求項9ないし11のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器の冷却方法が提供される。
また、請求項15に係る発明によれば、前記冷媒ガス導出工程では、開度が固定された絞りを介して、前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出させることを特徴とする請求項9ないし11のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器の冷却方法が提供される。
本発明によれば、貯槽内の気相部の圧力が所定の圧力よりも上昇した際に、貯槽内の気相部から導出した冷媒ガスを有効利用した上で、貯槽内の圧力を所定の圧力に調整できるとともに、冷媒ガスに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る超電導電力機器用冷却装置の概略構成を示す系統図である。 本発明の第2の実施の形態に係る超電導電力機器用冷却装置の概略構成を示す系統図である。 図2に示す領域Fで囲まれた部分を拡大した図である。 本発明の第3の実施の形態に係る超電導電力機器用冷却装置の概略構成を示す系統図である。 従来の超電導電力機器用冷却装置の概略構成を示す系統図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施の形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の超電導電力機器用冷却装置の寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る超電導電力機器用冷却装置の概略構成を示す系統図である。なお、図1では、超電導電力機器の一例として、超電導ケーブル21を図示して、以下の説明を行う。
図1を参照するに、第1の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置10は、貯槽11と、液化冷媒供給ライン16と、ポンプ17と、第1の超電導ケーブルターミナル19と、第2の超電導ケーブルターミナル23と、液化冷媒回収ライン25と、超電導ケーブル21を冷却する液化冷媒12をサブクール温度まで冷却する冷凍機27と、圧力調整用ライン31と、圧力計32,37と、開放弁34と、冷媒ガス導出ライン36と、制御装置38と、流量制御弁39と、を有する。
ここでの「サブクール温度」とは、サブクール状態(液体がその飽和温度(沸騰が起きる温度)より低い状態)となる温度帯のことをいう。大気圧下における液体窒素を液化冷媒12として用いる場合、サブクール温度とは、沸点(約77K)から凝固点(約63K)までの温度帯のことをいう。なお、飽和温度とは、ある液体の圧力がその飽和蒸気圧と等しくなる温度のことをいう。
貯槽11は、液化冷媒12を貯留するためのタンクである。貯槽11内は、液化冷媒12よりなる液相部13と、液化冷媒12が気化することで発生する冷媒ガス(以下、「冷媒ガスA」という)を含む気相部15と、が形成されている。
貯槽11の構造としては、外気の環境温度の影響により液化冷媒12を気化しにくくする観点から、例えば、真空二重構造や断熱材を用いた断熱構造が好ましい。
貯槽11としては、例えば、大型低温貯槽であるコールドエバポレーターを用いることができる。上記コールドエバポレーターとしては、例えば、貯蔵容積が2〜100m、高さが3〜16m、外径が1.5〜3.5mのものを用いることができる。
このように、貯槽11は、非常に大きなタンクであるため、外部からの侵入熱により、液化冷媒12が気化すると、非常に多くの量の冷媒ガスAが発生する。
液化冷媒12としては、超電導ケーブル21の超電導状態を維持可能とする臨界温度領域で液化可能な物質が好ましく、かつサブクール状態で絶縁性の高いものが好ましい。このような液化冷媒12としては、安全面やコスト面を考慮すると、例えば、液化窒素(液体窒素)を用いることができるが、その他、液化酸素、液化アルゴン、液化空気、及び窒素よりも高沸点物質を冷媒として用いてもよい。
液化冷媒供給ライン16は、貯槽11内の液化冷媒12を導出可能な状態で、一端が貯槽11の下端と接続されている。
液化冷媒供給ライン16の他端は、第1の超電導ケーブルターミナル19と接続されている。液化冷媒供給ライン16は、第1の超電導ケーブルターミナル19を介して、超電導ケーブル21の一端と接続されている。
液化冷媒供給ライン16は、冷凍機27を構成する液化冷媒用熱交換器43内に収容される区間16A(ポンプ17と第1の超電導ケーブルターミナル19との間に位置する液化冷媒供給ライン16の一部)を有する。液化冷媒供給ライン16のうち、貯槽11の近傍に位置する部分には、液化冷媒回収ライン25の他端が接続されている。
ポンプ17は、液化冷媒回収ライン25と液化冷媒供給ライン16との接続位置と、冷凍機27と、の間に位置する液化冷媒供給ライン16に設けられている。ポンプ17は、液化冷媒供給ライン16内に液化冷媒12を圧送循環させる。
液化冷媒12として液化窒素を用いる場合、ポンプ17としては、例えば、30L/min〜100L/minの範囲内で液化窒素を圧送可能なものを用いるとよい。
第1の超電導ケーブルターミナル19は、超電導ケーブル21の一端に設けられている。超電導ケーブル21の一端には、液化冷媒供給ライン16及び第1の超電導ケーブルターミナル19を介して、液化冷媒12が供給される。
第2の超電導ケーブルターミナル23は、超電導ケーブル21の他端に設けられている。超電導ケーブル21が十分に冷却されているときには、第2の超電導ケーブルターミナル23を介して、超電導ケーブル21から液化冷媒12が導出される。
外部環境からの侵入熱による熱負荷を小さくする観点から、第1及び第2の超電導ケーブルターミナル19,23、並びに超電導ケーブル21としては、例えば、真空断熱構造を有するものを用いるとよい。
液化冷媒回収ライン25は、一端が第2の超電導ケーブルターミナル23と接続されている。液化冷媒回収ライン25の一端には、超電導ケーブル21を通過した液化冷媒12が導出される。液化冷媒回収ライン25は、回収した液化冷媒12を液化冷媒供給ライン16に戻す機能を有する。
冷凍機27は、冷媒ガス循環ライン41と、液化冷媒用熱交換器43と、圧縮機45と、水冷部46と、冷媒ガス用熱交換器49と、膨張タービン51と、を有する。
なお、圧縮機45及び水冷部46を除く、冷凍機27の構成要素は、図示していない真空容器(コールドボックス)内に収容されている。該真空容器は、外部からの熱の侵入を抑制するためのものである。
冷媒ガス循環ライン41は、ループ状とされたラインである。冷媒ガス循環ライン41は、冷凍機27内で冷媒ガス(以下、「冷媒ガスB」という)を循環させるためのラインである。冷媒ガスBは、貯槽11内で気化した液化冷媒12である冷媒ガスAとは異なる冷媒ガスである。
冷媒ガス循環ライン41は、第1ないし第3の区間41A,41B,41Cを有する。第1の区間41Aは、液化冷媒用熱交換器43内に配置されている。第1の区間41Aには、膨張タービン51で断熱膨張された冷媒ガスBが供給される。
第2及び第3の区間41B,41Cは、冷媒ガス用熱交換器49内に配置されており、同じ方向に延在している。第2の区間41Bには、液化冷媒用熱交換器43を通過した冷媒ガスBが供給される。第3の区間41Cには、圧縮機45で圧縮され、その後、水冷部46で冷却された冷媒ガスBが供給される。
冷媒ガスBとしては、貯槽11内に貯留された液化冷媒12の液化温度よりも十分に低い液化温度を有するものを用いるとよい。
液化冷媒12として液化窒素を用いる場合、冷媒ガスBとしては、例えば、ヘリウムガス、ネオンガス、或いはヘリウムガスとネオンガスとを混合させた混合ガス等を用いることが可能であるが、ネオンガスを用いることが好ましい。
このように、冷媒ガスBとして、ヘリウムよりも分子量の大きいネオンを含むネオンガスを用いることで、音速が小さくなり、圧縮機45や膨張タービン51の回転数を低く抑えることが可能となる。また、設計が容易になるとともに、冷凍機27の稼働信頼性を向上させることができる。
液化冷媒用熱交換器43は、区間16Aと第1の区間41Aとを収容可能な位置に設けられている。液化冷媒用熱交換器43は、区間16Aを流れる液化冷媒12と、第1の区間41Aを流れ、膨張タービン51で断熱膨張により冷却させられた冷媒ガスBと、を熱交換させることで、液化冷媒12をサブクール温度まで冷却させる。
サブクール温度とされた液化冷媒12は、第1の超電導ケーブルターミナル19を介して、超電導ケーブル21に導入されることで、超電導ケーブル21を冷却し、その後、超電導ケーブル21から導出される。
一方、液化冷媒12の冷却に寄与した冷媒ガスBは、第2の区間41Bに移動し、第2の区間41Bを介して、圧縮機45に供給される。
液化冷媒用熱交換器43としては、小型化及び高性能化の観点から、例えば、アルミプレートフィン熱交換器を用いることができる。
圧縮機45は、第2の区間41Bと第3の区間41Cとの間に位置する冷媒ガス循環ライン41に設けられている。
圧縮機45では、冷媒ガスBを圧縮することで、高温及び高圧とされた冷媒ガスBを生成する。圧縮機45により生成された高温及び高圧の冷媒ガスBは、冷媒ガス循環ライン41を介して、水冷部46に供給される。
なお、図1では、1つの圧縮機45のみを設けた場合を例に挙げて図示したが、第2の区間41Bと第3の区間41Cとの間に位置する冷媒ガス循環ライン41に、複数の圧縮機45を設けてもよい。このように、複数の圧縮機45を設けることで、より高圧の冷媒ガスBを生成することができる。
水冷部46は、圧縮機45と第3の区間41Cとの間に位置する冷媒ガス循環ライン41に設けられている。水冷部46は、高温及び高圧とされた冷媒ガスBの温度を大気温度近くまで冷却する。水冷部46により冷却された冷媒ガスBは、第3の区間41Cに供給される。水冷部46としては、例えば、水冷式クーラーを用いることができる。
冷媒ガス用熱交換器49は、第2の区間41Bを流れ、液化冷媒用熱交換器43を通過した冷媒ガスBと、第3の区間41Cを流れ、圧縮機45及び水冷部46を通過した冷媒ガスBと、を熱交換させる。
冷媒ガス用熱交換器49としては、小型化及び高性能化の観点から、例えば、アルミプレートフィン熱交換器を用いることができる。
膨張タービン51は、液化冷媒用熱交換器43と冷媒ガス用熱交換器49との間に位置する冷媒ガス循環ライン41に設けられている。膨張タービン51は、冷媒ガスBを断熱膨張させることで、液化冷媒供給ライン16中の液化冷媒12をサブクールにできる温度まで冷却させる。
なお、膨張タービン51と圧縮機45とを同軸に配置させて、一体化させてもよい。これにより、膨張タービン51で発生した動力を圧縮機45の駆動に利用することが可能となるので、冷凍機27の小型化並びに動力の省力化を図ることができる。
圧力調整用ライン31は、一端が貯槽11の上端と接続されている。圧力調整用ライン31は、貯槽11内の気相部15を構成する冷媒ガスAの一部をタンク11外に逃がすことで、気相部15の圧力を所定の圧力に調整するためのラインである。
圧力計32は、気相部15の圧力を検出可能な状態で圧力調整用ライン31に設けられている。圧力計32は、制御装置38と電気的に接続されており、検出した圧力値に関するデータを制御装置38に送信する。
開放弁34は、貯槽11の外側に位置する圧力調整用ライン31に設けられている。開放弁34は、圧力計32と電気的に接続されており、圧力計32が測定する圧力に応じて、貯槽11内の圧力が所定の圧力(安全な圧力)となるように開閉する。
開放弁34は、制御装置38と電気的に接続されている。開放弁34は、制御装置38により開閉動作の制御が可能な構成とされている。
冷媒ガス導出ライン36は、一端が貯槽11内の気相部15に存在する冷媒ガスAを導出可能な状態で、貯槽11の上端と接続されている。また、冷媒ガス導出ライン36は、他端がポンプ17と貯槽11の近傍に位置する部分との間に位置する液化冷媒供給ライン16と接続されている。
冷媒ガス導出ライン36は、液化冷媒用熱交換器43内に収容される区間36A(冷媒ガス導出ライン36の一部)を有する。区間36Aは、液化冷媒用熱交換器43内において、区間16Aと第1の区間41Aとの間に配置されている。
なお、図1では、一例として、区間16Aと第1の区間41Aとの間に、区間36Aを配置させた場合を例に挙げて説明したが、区間36Aは、区間16A及び第1の区間41Aのうち、少なくとも一方と隣り合うように配置されていればよく、図1に示す配置例に限定されない。
区間36Aは、区間16A及び第1の区間41Aと同じ方向に延在するように配置されている。
このため、区間36Aを流れる冷媒ガスAは、第1の区間41A内を流れる冷媒ガスBとの熱交換により、サブクール温度まで冷却され、液化冷媒(液化した冷媒ガスA)となる。その後、液化冷媒(液化した冷媒ガスA)は、ポンプ17の前段に位置する液化冷媒供給ライン16内に導入されることで、超電導ケーブル21の冷却に利用される。
上記構成とされた冷媒ガス導出ライン36を有することで、外部からの侵入熱により、貯槽11内の液化冷媒12が気化して冷媒ガスAが発生し、貯槽11内の気相部15の圧力が所定の圧力よりも上昇した際、圧力調整用ライン31を介して、貯槽11の外部に冷媒ガスAを導出するのではなく、液化冷媒供給ライン16と接続された冷媒ガス導出ライン36に導出させることが可能となる。
これにより、貯槽11内の圧力を所定の圧力に調整することができるとともに、冷媒ガスAに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することができる。
また、冷凍機27内において、貯槽11内の気相部15から抜き出した冷媒ガスAと、第1の区間41Aを流れる冷媒ガスBと、を熱交換させて、冷媒ガスAをサブクール温度まで冷却して液化冷媒とし、ポンプ17と貯槽11との間に位置する液化冷媒供給ライン16のうち、ポンプ17の近傍に位置する部分に該液化冷媒を導入させることで、該液化冷媒で超電導ケーブル21を冷却することができる。つまり、従来、大気放出させていた液化冷媒Aを有効利用することができる。
圧力計37は、気相部15の圧力を検出可能な状態で、冷媒ガス導出ライン36に設けられている。圧力計37は、冷媒ガス導出ライン36を介して、貯槽11内の気相部15の圧力を検出する。
圧力計37は、制御装置38と電気的に接続されている。圧力計37は、連続的に気相部15の圧力値を検出し、制御装置38に検出した圧力値に関するデータを連側的に送信する。
制御装置38は、開放弁34、圧力計37、及び流量制御弁39等を含む超電導電力機器用冷却装置10の構成要素と電気的に接続されている。制御装置38は、超電導電力機器用冷却装置10の制御全般を行う。
制御装置38は、記憶部(図示せず)と、制御部(図示せず)と、を有する。記憶部(図示せず)には、超電導電力機器用冷却装置10の制御全般を行うためのプログラム、流量制御弁39の開閉量と気相部15の圧力値との関係に関する予め取得したデータ(以下、「データC」という)や、開放弁34を開く際の閾値となる圧力値(以下、「圧力値D」という)等が格納されている。
制御装置38は、圧力計37が検出する気相部15の実際の圧力値、データC、及び圧力値Dに基づいて、流量制御弁39の開閉量を調節する。
貯槽11の貯蔵容積や液化冷媒12の循環時の圧力(ポンプ17の吐出圧力)にもよるが、気相部15の所定の圧力が0.0〜0.8MPaGの範囲内の場合、圧力値Dは、例えば、0.0〜1.0MPaGの範囲内で設定できる。この場合、流量制御弁39が閉状態から開状態となるときの圧力値(以下、「圧力値E」という)は、例えば、0.2MPaG以上とすることができる。
流量制御弁39は、制御装置38によって開閉量を制御され、気相部15の圧力が所定の圧力(安全な圧力)となるように、貯槽11の気相部15から導出させる冷媒ガスAの流量を調節する。
上記説明した圧力計37及び流量制御弁39を有することにより、貯槽11の外部からの侵入熱によって、液化冷媒12が気化することで発生する冷媒ガスAにより、貯槽11内の気相部15の圧力が上昇して、気相部15の実際の圧力値が圧力値E以上になった際、気相部15の圧力が所定の圧力(安全な圧力)となるように、気相部15から導出させる冷媒ガスAの流量を調節することができる。これにより、気相部15の圧力が所定の圧力となるように、容易に調整を行うことができる。
第1の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置によれば、冷媒ガス導出ライン36を有することで、外部からの侵入熱により、貯槽11内の液化冷媒12が気化して冷媒ガスAとなり、貯槽11内の気相部15の圧力が所定の圧力よりも上昇した際、液化冷媒供給ライン16と接続された冷媒ガス導出ライン36に冷媒ガスAを導出させることが可能となる。これにより、貯槽11内の圧力を所定の圧力(安全な圧力)に調整することができるとともに、冷媒ガスAに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することができる。
また、冷凍機27内において、貯槽11内の気相部15から抜き出した冷媒ガスAと、第1の区間41Aを流れる冷媒ガスBと、を熱交換させて、冷媒ガスAをサブクール温度まで冷却された液化冷媒とし、ポンプ17と貯槽11との間に位置する液化冷媒供給ライン16のうち、ポンプ17の近傍に位置する部分に該液化冷媒に供給することで、従来、大気放出させていた冷媒ガスAを有効利用することができる。
なお、第1の実施の形態では、図1において、超電導電力機器の一例として、超電導ケーブル21を図示して説明したが、第1の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置10は、超電導ケーブル21以外の超電導電力機器である超電導変圧器、超電導モーター、超電導限流器、超電導電力貯蔵器等にも適用可能であり、この場合、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述した第1の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置10では、制御装置38を用いて、流量制御弁39を制御する場合を例に挙げて説明したが、例えば、圧力計37が検出する圧力値に基づいて、作業者が手動で流量制御弁39の開閉量を調節してもよい。
また、図1では、一例として、冷媒ガス導出ライン36に流量制御弁39を設けた場合を例に挙げて説明したが、これに替えて、冷媒ガス導出ライン36に逆止弁(図示せず)を設けてもよい。
逆止弁(図示せず)としては、例えば、貯槽11の気相部15の圧力が、逆止弁(図示せず)の後段に位置する冷媒ガス導出ライン36内の圧力よりも高くなり、予め設定した圧力差(例えば、0.05MPa)を超えた際に、逆止弁の後段に位置する冷媒ガス導出ライン36に冷媒ガスAを流すことの可能なものを用いるとよい。
上記逆止弁(図示せず)としては、例えば、リフト式逆止弁、スプリングディスク式逆止弁等を用いることができる。
上記構成とされた逆止弁(図示せず)を冷媒ガス導出ライン36に設けることで、逆止弁の前段及び後段の圧力差のみで、貯槽11内の気相部15からの冷媒ガスAの導出を制御することができる。
また、図1に示す冷媒ガス導出ライン36に流量制御弁39に替えて、圧力計37の後段に位置する冷媒ガス導出ライン36に、圧力計37が検出する圧力値が所定の圧力値(例えば、0.2MPaG)を超えた際、開かれる開閉弁(図示せず)を設けてもよい。
この場合、気相部15の圧力が所定の圧力値を超えた際に、貯槽11の気相部15から冷媒ガスAを導出させることができる。
例えば、貯槽11に対する外部からの侵入熱が略一定の場合には、気相部15の圧力上昇も略一定となる。このような場合には、図1に示す圧力計37及流量制御弁39に替えて、冷媒ガス導出ライン36に開度が固定された絞り(図示せず)を設けてもよい。絞りとしては、例えば、オリフィスやキャピラリー管等を用いることができる。
このように、冷媒ガス導出ライン36に開度が固定された絞り(図示せず)を設けることで、気相部15から一定量の冷媒ガスAを導出させることができる。
例えば、流量が1g/secの冷媒ガスAを導出させる場合、その質量流量分の冷媒ガスAを流すことができる絞り、オリフィスの開口径やキャピラリーの長さや管径(図示せず)を選択することが可能である。
次に、図1に示す超電導電力機器用冷却装置10を用いた第1の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法について説明する。なお、ここでも超電導電力機器の一例として、超電導ケーブル21を例に挙げて説明する。
初めに、ポンプ17を用いて、超電導ケーブル21と接続され、かつ区間16A(一部)が液化冷媒用熱交換器43(冷凍機27の構成要素の一部)を通過する液化冷媒供給ライン16に、貯槽11内に貯留された液化冷媒12を供給する(液化冷媒供給工程)。
次いで、冷凍機27を用いて、液化冷媒供給ライン16の区間16Aを通過する液化冷媒12を、サブクール温度まで冷却し、超電導ケーブル21に供給することで、超電導ケーブル21を冷却する(超電導電力機器冷却工程)。
具体的には、超電導電力機器冷却工程では、以下の処理を行う。
初めに、冷凍機27を起動し、圧縮機45により冷媒ガスBを断熱圧縮する。高圧側の冷媒ガスBの圧力は、例えば、1〜2MPa程度とすることができる。圧縮され高温になった冷媒ガスBは、水冷部46により、常温まで冷却され、冷媒ガス用熱交換器49を通過する。
そして、冷媒ガス用熱交換器49では、圧縮機45により圧縮され、第3の区間41Cを流れる冷媒ガスBと、液化冷媒用熱交換器43を通過し、第2の区間41Bを流れる低温とされた冷媒ガスBと、を熱交換させることで、第3の区間41Cを流れる冷媒ガスBを冷却する。冷却された冷媒ガスBは、膨張タービン51を介して、さらに冷却され、第1の区間41Aに供給される。
次いで、液化冷媒用熱交換器43において、第1の区間41Aを流れ、膨張タービン51によりさらに冷却された冷媒ガスBと、区間16Aを流れる液化冷媒12と、を熱交換させることで、液化冷媒12をさらに低温のサブクール温度まで冷却する。
さらに低温のサブクール温度まで冷却された液化冷媒12は、第1の超電導ケーブルターミナル19を介して、超電導ケーブル21内に導入され、超電導ケーブル21を冷却する。
そして、超電導ケーブル21の冷却に寄与した液化冷媒12は、超電導ケーブル21から導出された後、液化冷媒回収ライン25を介して、液化冷媒供給ライン16に戻される。
上述した超電導ケーブル21の冷却処理を行う中で、外部の侵入熱により貯槽11内の液化冷媒12が気化することで発生する冷媒ガスAによって、貯槽11の気相部15の圧力が所定の圧力(安全な圧力)を超えた際、貯槽11の気相部15の圧力に応じて、流量制御弁39の開度が調節され、気相部15に溜まった冷媒ガスAの一部が冷媒ガス導出ライン36に導出される(冷媒ガス導出工程)。
冷媒ガス導出ライン36から導出された冷媒ガスAは、流量制御弁39を介して、流量制御弁39の下流側に位置する冷媒ガス導出ライン36(区間36Aも含む)に供給される。
そして、区間36Aを流れる冷媒ガスAは、第1の区間41Aを流れ、かつ液化冷媒12をサブクールとすることができる温度とされた冷媒ガスBと熱交換することで、液化しサブクール温度まで冷却される。
その後、液化冷媒供給ライン16に液化冷媒(液化した冷媒ガスA)を供給することで、液化冷媒供給ライン16を流れる液化冷媒12と同等の温度まで冷却され、超電導ケーブル21を冷却する液化冷媒12と液化冷媒(液化した冷媒ガスA)とを合流させる。
液化冷媒供給ライン16に供給された液化冷媒(サブクール温度まで冷却された冷媒ガスA)は、液化冷媒供給ライン16を流れ、かつ液化冷媒用熱交換器43によりさらに低温のサブクール温度まで冷却された液化冷媒12とともに、超電導ケーブル21を冷却する。
その後、超電導ケーブル21の冷却に寄与した液化冷媒(サブクール温度まで冷却された冷媒ガスA)は、液化冷媒12とともに、液化冷媒回収ライン25に回収され、再利用される。
第1の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法によれば、貯槽11の外部からの侵入熱により、貯槽11の液相部13を構成する液化冷媒12が気化して冷媒ガスAが発生し、貯槽11内の気相部15の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、冷媒ガス導出ライン36を介して、気相部15に溜まった冷媒ガスAを貯槽11から導出させ、その後、サブクール温度まで冷却した冷媒ガスAを、ポンプ17の前段に位置する液化冷媒供給ライン16に供給することで、従来、大気放出させていた冷媒ガスAを有効利用(具体的には、液化させて超電導ケーブル21の冷却に利用)した上で、貯槽11内の圧力を所定の圧力(安全な圧力)に調整できるとともに、冷媒ガスAに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することができる。
なお、第1の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法では、一例として、流量制御弁39を用いた場合を例に挙げて説明したが、「逆止弁」、「開閉弁」、及び「絞り」を用いた場合、冷媒ガスAの流量の調整方法が異なること以外は、上述した第1の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法と同様な手法により行うことができる。
例えば、流量制御弁39に替えて、逆止弁(図示せず)を用いる場合、冷媒ガス導出工程では、逆止弁(図示せず)の入口側の圧力が高く、かつ入口側の圧力と該逆止弁の出口側との圧力差が、予め設定した圧力差(例えば、0.05MPa)を超えたときに逆止弁を開き、予め設定した圧力差よりも小さいときに逆止弁を閉じる処理を行うことで、冷媒ガスAの供給及び停止を制御する。
また、流量制御弁39に替えて、開閉弁(図示せず)を用いる場合、冷媒ガス導出工程では、貯槽11内の気相部15の圧力値が所定の圧力値(例えば、0.2MPaG)を超えた際、開閉弁(図示せず)を開くことで、該開閉弁の下流側に冷媒ガスAを供給する。
また、流量制御弁39に替えて、絞り(図示せず)を用いる場合、冷媒ガス導出工程では、開度が固定された絞り(図示せず)を介して、貯槽11の気相部15から冷媒ガスAを一定量導出させる。例えば、流量が1g/secの冷媒ガスAを導出させる場合、その質量流量分の冷媒ガスAを流すことができる絞り、オリフィスの開口径やキャピラリーの長さや管径(図示せず)を選択することが可能である。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る超電導電力機器用冷却装置の概略構成を示す系統図である。図2において、図1に示す第1の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置10と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3は、図2に示す領域Fで囲まれた部分を拡大した図である。図3において、図2に示す構成と同一構成部分には、同一の符号を付す。
図2及び図3を参照するに、第2の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置60は、第1の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置10を構成する冷媒ガス導出ライン36に替えて、冷媒ガス導出ライン61を有すること以外は、超電導電力機器用冷却装置10と同様に構成される。
冷媒ガス導出ライン61は、一端61Aが貯槽11の気相部15から冷媒ガスAを導出可能な状態で貯槽11の上端と接続されている。冷媒ガス導出ライン61は、外部の侵入熱により、液化冷媒12が気化して貯槽11内の気相部15の圧力が上昇した際、気相部15から液化冷媒Aを抜き出すためのラインである。
冷媒ガス導出ライン61は、ポンプ17の前段に位置する液化冷媒供給ライン16を貫通しており、一部が液化冷媒供給ライン16内に配置されている。冷媒ガス導出ライン61の一部を収容する液化冷媒供給ライン16内は、貯槽11の下端から導出された液化冷媒12で充填されている。
冷媒ガス導出ライン61は、液化冷媒供給ライン16内に配置された熱交換部63及び他端61Bを有する。熱交換部63は、貯槽11内から導出され、液化冷媒供給ライン16内に充填された液化冷媒12と、熱交換部63を流れる冷媒ガスAと、を熱交換させることで、冷媒ガスAを冷却する。
このため、熱交換部63の形状は、液化冷媒供給ライン16内に充填された液化冷媒12との接触面積を多くして、効率良く熱交換させる観点から、例えば、コイル形状にすることができる。
このように、熱交換部63の形状をコイル形状とすることで、熱交換部63内を流れる冷媒ガスAを短時間で効率良く冷却することができる。
なお、図3では、熱交換部63の形状の一例として、円形のコイル形状を例に挙げて図示したが、熱交換部63の形状は、これに限定されない。熱交換部63の形状は、効率良く熱交換を行うことが可能な形状であればよく、例えば、四角形のコイル形状、楕円形のコイル形状、或いは、螺旋形状でもよい。
熱交換部63内において、冷却された冷媒ガスAは、冷媒ガス導出ライン61の他端61Bを介して、液化冷媒12で充填された液化冷媒供給ライン16内に導出され、貯槽11内から導出された液化冷媒12とともに、液化冷媒用熱交換器43によりさらに低温のサブクール温度まで冷却され、液化冷媒12とともに超電導ケーブル21を冷却する。
第2の実施の形態に係る超電導電力機器用冷却装置60によれば、一端が貯槽11の気相部15から冷媒ガスAを導出可能な状態で貯槽11と接続され、ポンプ17の前段に位置する液化冷媒供給ライン16内に配置された熱交換部63及び他端61Bを含む冷媒ガス導出ライン61を有することで、ポンプ17の前段において、液化冷媒供給ライン16内を流れる液化冷媒12と、貯槽11の気相部15から導出させた冷媒ガスAと、を熱交換させることで冷却した冷媒ガスAを、液化冷媒供給ライン16内を流れる液化冷媒12と合流させ、サブクール温度まで冷却後に、液化冷媒12とともに超電導ケーブル21に導入して、超電導ケーブル21を冷却することが可能となる。
これにより、従来、大気放出させていた冷媒ガスAを有効利用(超電導ケーブル21の冷却に利用)した上で、貯槽11内の圧力を所定の圧力(安全な圧力)に調整できるとともに、冷媒ガスAに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することができる。
なお、図2では、一例として、冷媒ガス導出ライン61に流量制御弁39を設けた場合を例に挙げて説明したが、流量制御弁39に替えて、第1の実施の形態で説明した図示していない逆止弁、開閉弁、絞り等を用いてもよい。
また、第2の実施の形態で説明した冷媒ガス導出ライン61と、第1の実施の形態で説明した冷媒ガス導出ライン36とを組み合わせて構成してもよい。
次いで、図2及び図3を参照して、第2の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法について説明する。なお、ここでも超電導電力機器の一例として、超電導ケーブル21を例に挙げて説明する。
第2の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法は、冷媒ガス導出工程において、貯槽11内の気相部15の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、冷媒ガス導出ライン61を用いて、気相部15の冷媒ガスAを導出させることと、冷媒ガス導出工程後に行う工程が異なること以外は、第1の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法と同様な手法により行うことができる。
第2の実施の形態では、冷媒ガス導出工程後、ポンプ17の前段に位置する液化冷媒供給ライン16内に収容された熱交換部63(冷媒ガス導出ライン61の一部)に、貯槽11の気相部15から導出させた冷媒ガスAを供給する。
次いで、液化冷媒供給ライン16内を流れる液化冷媒12と、熱交換部63内を流れる冷媒ガスAと、を熱交換させることで、冷媒ガスAを冷却して、液化させる。
次いで、冷却した冷媒ガスAを、冷凍機27の前段に位置する液化冷媒供給ライン16内を流れる液化冷媒12と合流させる(合流工程)。
液化冷媒12と合流した冷媒ガスAは、液化冷媒12とともに区間16Aに供給され、液化冷媒12とともに、第1の区間41Aを流れ、かつ液化冷媒12をさらに低温のサブクール温度まで冷却することができる冷媒ガスBとの熱交換により、さらに低温のサブクール温度まで冷却される。
サブクール温度まで冷却され、液化した冷媒ガスAは、液化冷媒12とともに超電導ケーブル21に供給され、超電導ケーブル21を冷却し、その後、液化冷媒回収ライン25に回収される。
第2の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法によれば、貯槽11の外部からの侵入熱の影響により、貯槽11内の気相部15の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、気相部15に溜まった冷媒ガスAを貯槽11の気相部15から導出させた後、液化冷媒供給ライン16内を流れる液化冷媒12によって冷媒ガスAを冷却し、冷却した冷媒ガスAと液化冷媒12とを合流させ、その後、冷媒ガスA及び液化冷媒12をサブクール温度まで冷却して超電導ケーブル21に供給することで、従来、大気放出させていた冷媒ガスAを有効利用(具体的には、液化させて超電導ケーブル21の冷却に利用)した上で、貯槽11内の圧力を所定の圧力(安全な圧力)に調整できるとともに、冷媒ガスAに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することができる。
なお、第2の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法では、一例として、流量制御弁39を用いた場合を例に挙げて説明したが、流量制御弁39に替えて、第1の実施の形態で説明した「逆止弁」、「開閉弁」、及び「絞り」を用いてもよい。
(第3の実施の形態)
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る超電導電力機器用冷却装置の概略構成を示す系統図である。図4において、図1に示す第1の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置10と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4を参照するに、第3の実施の形態に係る超電導電力機器用冷却装置70は、第1の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置10を構成する液化冷媒供給ライン16及び冷媒ガス導出ライン36に替えて、液化冷媒導出ライン71、リザーバータンク73、液化冷媒供給ライン75、及び冷媒ガス導出ライン77を有すること以外は、超電導電力機器用冷却装置10と同様に構成されている。
液化冷媒導出ライン71は、一端71Aが貯槽11内の液化冷媒12を導出可能な状態で貯槽11の下端と接続されている。液化冷媒導出ライン71は、リザーバータンク73の上端を貫通しており、一部がリザーバータンク73内に収容されている。
リザーバータンク73内に収容された液化冷媒導出ライン71の一部は、他端71Bがリザーバータンク73の液相部72に到達するように、リザーバータンク73の深さ方向に延在している。
液化冷媒導出ライン71は、貯槽11の下端から導出させた液化冷媒12を、リザーバータンク73内に導入させるためのラインである。液化冷媒導出ライン71のうち、貯槽11の近傍に位置する部分は、液化冷媒回収ライン25と接続されている。
リザーバータンク73は、貯槽11と比較して小型化されたタンクである。リザーバータンク73内には、貯槽11から導入された液化冷媒12で構成された液相部72と、気相部74と、が形成されている。
リザーバータンク73としては、例えば、貯蔵容積が0.1〜1.5m、高さが1〜2m、外径が0.5〜1mのものを用いることができる。
液化冷媒供給ライン75は、一端75Aを含む一部がリザーバータンク73内の液相部72に配置されており、リザーバータンク73の側壁部を貫通することで、残りの部分がリザーバータンク73の外側に配置されている。
なお、図4では、一例として、液化冷媒供給ライン75がリザーバータンク73の側壁部を貫通する場合を例に挙げて図示したが、例えば、リザーバータンク73の上部または底部を貫通するように液化冷媒供給ライン75を配置してもよい。
液化冷媒供給ライン75は、一端75Aがリザーバータンク73の底部に配置されており、他端が第1の超電導ケーブルターミナル19と接続されている。
液化冷媒供給ライン75のうち、リザーバータンク73と冷凍機27との間に位置する部分には、ポンプ17が設けられている。
液化冷媒供給ライン75は、液化冷媒用熱交換器43内に収容される区間75Aを有する。ポンプ17により、リザーバータンク73の液相部72から抜き出された液化冷媒12は、区間75Aを通過する際、第1の区間41Aを流れる際に冷媒ガスBとの熱交換により、さらに低温のサブクール温度まで冷却された後、超電導ケーブル21に供給される。
冷媒ガス導出ライン77は、一端77Aが貯槽11の気相部15から冷媒ガスAを導出可能な状態で貯槽11の上端と接続されている。冷媒ガス導出ライン77は、貯槽11の外部からの侵入熱により、液化冷媒12が気化して貯槽11内の気相部15の圧力が上昇した際、気相部15に溜まった冷媒ガスAを抜き出すためのラインである。
冷媒ガス導出ライン77は、リザーバータンク73の上端を貫通しており、リザーバータンク73内において、リザーバータンク73の深さ方向に延在している。
冷媒ガス導出ライン77には、貯槽11内の気相部15の圧力を検出する圧力計37、及び圧力計37の後段に設けられた流量調節弁39が設けられている。
冷媒ガス導出ライン77は、リザーバータンク73内の液相部72に浸漬された熱交換部79及び他端77Bを有する。熱交換部79は、ザーバータンク73内に貯留された液化冷媒12(液相部72)と、熱交換部79を流れる冷媒ガスAと、を熱交換させることで、冷媒ガスAを冷却する。
このため、熱交換部79の形状は、ザーバータンク73内に貯留された液化冷媒12との接触面積が多くなるように(言い換えれば、効率良く熱交換させる観点から)、例えば、コイル形状にすることができる。
このように、熱交換部79の形状をコイル形状とすることで、熱交換部79内を流れる冷媒ガスAを短時間で効率良く液化させることができる。
なお、図4では、熱交換部79の形状の一例として、円形のコイル形状を例に挙げて図示したが、熱交換部79の形状は、これに限定されない。熱交換部79の形状は、例えば、四角形のコイル形状、楕円形のコイル形状、或いは、螺旋形状にしてもよい。
熱交換部79において、液化した冷媒ガスAは、冷媒ガス導出ライン77の他端77Bからリザーバータンク73の液相部72に導出され、リザーバータンク73内の液化冷媒12とともに、区間75Aに供給され、さらに低温のサブクール温度まで冷却された後、液化冷媒12とともに、超電導ケーブル21の冷却に利用される。
第3の実施の形態に係る超電導電力機器用冷却装置によれば、一端が貯槽11の気相部15から冷媒ガスAを導出可能な状態で貯槽11と接続され、リザーバータンク73内の液相部72に浸漬された熱交換部79及び他端77Bを含む冷媒ガス導出ライン77を有することで、リザーバータンク73内の液相部72を構成する液化冷媒12と、貯槽11の気相部15から導出され、熱交換部79を流れる冷媒ガスAと、の熱交換により、冷媒ガスAを冷却させた後、リザーバータンク73内の液化冷媒12とともに、サブクール温度まで冷却させ、その後、超電導ケーブル21の冷却に利用することが可能となる。
これにより、従来、大気放出させていた冷媒ガスAを有効に利用した上で、貯槽11内の圧力を所定の圧力(安全な圧力)に調整できるとともに、冷媒ガスAに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することができる。
なお、図4では、一例として、冷媒ガス導出ライン77に流量制御弁39を設けた場合を例に挙げて説明したが、流量制御弁39に替えて、第1の実施の形態で説明した図示していない逆止弁、開閉弁、絞り等を用いてもよい。
また、第3の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置70を構成する貯槽11に、第1の実施の形態の図1に示す冷媒ガス導出ライン36、圧力計37、及び流量制御弁39よりなる構造体(以下、「第1の構造体」という)、或いは第2の実施の形態の図2に示す冷媒ガス導出ライン61、圧力計37、及び流量制御弁39よりなる構造体(以下、「第2の構造体」という)を設けてもよい。
また、貯槽11ではなく、リザーバータンク73に、上述した第1の構造体または第2の構造体を設けてもよい。
この場合、第1の構造体を構成する冷媒ガス導出ライン36、及び第2の構造体を構成する冷媒ガス導出ライン61は、リザーバータンク73内の気相部74に溜まった冷媒ガス(液化冷媒12が気化することで発生する冷媒ガス)を超電導ケーブル21の冷却に使用することができる。
次いで、図4を参照して、第3の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法について説明する。なお、ここでも超電導電力機器の一例として、超電導ケーブル21を例に挙げて説明する。
初めに、貯槽11内に貯留された液化冷媒12をリザーバータンク73内に供給する(第1の液化冷媒供給工程)。
これにより、リザーバータンク73内に一定の液相部72を形成する。この段階で、液化冷媒供給ライン77の熱交換部79は、液相部72を構成する液化冷媒12に浸漬されている。
次いで、超電導ケーブル21と接続され、かつ区間75Aが液化冷媒用熱交換器43を通過する液化冷媒供給ライン75に、ポンプ17を用いて、リザーバータンク73内に貯留された液化冷媒12を供給する(第2の液化冷媒供給工程)。
その後、リザーバータンク73内に貯留された液化冷媒12は、区間75Aを通過する際に、冷媒ガス循環ライン41を流れ、かつ液化冷媒Bとの熱交換により、さらに低温のサブクール温度まで冷却される。
冷却された液化冷媒12は、超電導ケーブル21に供給され、超電導ケーブル21を冷却する(超電導電力機器冷却工程)。
その後、超電導ケーブル21から導出された液化冷媒12は、液化冷媒回収ライン25に回収される。
そして、貯槽11の外部からの侵入熱により、貯槽11の液相部13を構成する液化冷媒12が気化して冷媒ガスAとなり、貯槽11内の気相部15の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、気相部15に溜まった冷媒ガスAを貯槽11から導出させる(冷媒ガス導出工程)。
上記冷媒ガス導出工程後、リザーバータンク73内の液相部72に浸漬され、かつ冷媒ガス導出ライン77を構成する熱交換部79に冷媒ガスAを供給し、リザーバータンク73内の液相部72を構成する液化冷媒12と、熱交換部79を流れる冷媒ガスAと、を熱交換させることで、冷媒ガスAを冷却し液化させ、その冷媒ガスAをリザーバータンク73内の液化冷媒12と合流させる(合流工程)。
その後、液化した冷媒ガスAは、液化冷媒供給ライン75を介して、液化冷媒12とともに、リザーバータンク73内から導出され、冷凍機27でさらに低温のサブクール温度まで冷却され、超電導ケーブル21の冷却に利用される。
第3の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法によれば、貯槽11の外部からの侵入熱の影響により、貯槽11内の気相部15の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、気相部15に溜まった冷媒ガスAを貯槽11から導出させ、その後、リザーバータンク73内の液相部72を構成する液化冷媒12によって、熱交換部79を流れる冷媒ガスAを冷却し、冷却した冷媒ガスAをリザーバータンク73内の液化冷媒12と合流させることで、従来、大気放出させていた冷媒ガスAを有効利用(具体的には、液化させて超電導ケーブル21の冷却に利用)した上で、貯槽11内の圧力を所定の圧力(安全な圧力)に調整できるとともに、冷媒ガスAに起因する酸欠や窒息等の安全面を改善することができる。
なお、第3の実施の形態の超電導電力機器の冷却方法では、一例として、流量制御弁39を用いた場合を例に挙げて説明したが、流量制御弁39に替えて、第1の実施の形態で説明した「逆止弁」、「開閉弁」、及び「絞り」を用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、第2及び第3の実施の形態では、超電導電力機器の一例として、超電導ケーブル21を例に挙げて説明したが、第2及び第3の実施の形態の超電導電力機器用冷却装置60,70は、超電導ケーブル21以外の超電導電力機器である超電導変圧器、超電導モーター、超電導限流器、超電導電力貯蔵器等にも適用可能である。
本発明は、超電導電力機器用冷却装置、及び超電導電力機器の冷却方法に適用可能である。
10,60,70…超電導電力機器用冷却装置、11…貯槽、12…液化冷媒、13,72…液相部、15,74…気相部、16…液化冷媒供給ライン、16A,36A,75A…区間、17…ポンプ、19…第1の超電導ケーブルターミナル、21…超電導ケーブル、23…第2の超電導ケーブルターミナル、25…液化冷媒回収ライン、27…冷凍機、31…圧力調整用ライン、32,37…圧力計、34…開放弁、36,61…冷媒ガス導出ライン、38…制御装置、39…流量制御弁、41…冷媒ガス循環ライン、41A…第1の区間、41B…第2の区間、41C…第3の区間、43…液化冷媒用熱交換器、45…圧縮機、46…水冷部、49…冷媒ガス用熱交換器、51…膨張タービン、61A,71A,75A,77A…一端、61B,71B,75B,77B…他端、63,79…熱交換部、71…液化冷媒導出ライン、73…リザーバータンク、75…液化冷媒供給ライン、77…冷媒ガス導出ライン、F…領域

Claims (15)

  1. 液化冷媒が貯留された貯槽と、
    一端が前記貯槽の液相部と接続され、該貯槽内の前記液化冷媒を超電導電力機器に供給する液化冷媒供給ラインと、
    前記液化冷媒供給ラインに設けられ、前記液化冷媒を圧送循環させるポンプと、
    前記ポンプと前記超電導電力機器との間に位置する前記液化冷媒供給ラインの一部を収容し、該前記液化冷媒供給ラインの一部を流れる前記液化冷媒をサブクール温度まで冷却する冷凍機と、
    一端が前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出可能な状態で前記貯槽の上端と接続され、前記ポンプの前段に位置する前記液化冷媒供給ライン内に収容された熱交換部及び他端を有する冷媒ガス導出ラインと、
    を有することを特徴とする超電導電力機器用冷却装置。
  2. 液化冷媒が貯留された貯槽と、
    一端が前記貯槽の液相部と接続され、該貯槽内の前記液化冷媒を超電導電力機器に供給する液化冷媒供給ラインと、
    前記液化冷媒供給ラインに設けられ、前記液化冷媒を圧送循環させるポンプと、
    前記ポンプと前記超電導電力機器との間に位置する前記液化冷媒供給ラインの一部を収容し、該前記液化冷媒供給ラインの一部を流れる前記液化冷媒をサブクール温度まで冷却する冷凍機と、
    一端が前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出可能な状態で前記貯槽の上端と接続され、一部が前記冷凍機内に配置され、他端が前記冷凍機と前記超電導電力機器との間に位置する前記液化冷媒供給ラインと接続された冷媒ガス導出ラインと、
    を有することを特徴とする超電導電力機器用冷却装置。
  3. 液化冷媒が貯留された貯槽と、
    前記貯槽から供給された前記液化冷媒を貯留するリザーバータンクと、
    前記リザーバータンク内に貯留された前記液化冷媒を、超電導電力機器に供給する液化冷媒供給ラインと、
    前記液化冷媒供給ラインに設けられ、前記液化冷媒を圧送循環させるポンプと、
    前記ポンプと前記超電導電力機器との間に位置する前記液化冷媒供給ラインの一部を収容し、該前記液化冷媒供給ラインの一部を流れる前記液化冷媒をサブクール温度まで冷却する冷凍機と、
    一端が前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出可能な状態で前記貯槽の上端と接続され、前記リザーバータンク内の液相部に浸漬された熱交換部及び他端を有する冷媒ガス導出ラインと、
    を有することを特徴とする超電導電力機器用冷却装置。
  4. 前記貯槽の気相部の圧力を検出する圧力計と、
    前記冷媒ガス導出ラインに設けられ、前記圧力計が検出した圧力値に応じて開閉量を調節可能な流量制御弁と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置。
  5. 前記冷媒ガス導出ラインに設けられた逆止弁を有し、
    前記逆止弁は、該逆止弁の入口側の圧力が高く、かつ前記入口側の圧力と前記逆止弁の出口側との圧力差が、予め設定した圧力差を超えたときに開き、前記予め設定した圧力差よりも小さいときに閉じることを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置。
  6. 前記気相部の圧力を検出する圧力計と、
    前記冷媒ガス導出ラインに設けられ、前記圧力計が検出する圧力値が所定の圧力値を超えたときに開かれる開閉弁と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置。
  7. 前記冷媒ガス導出ラインに設けられ、開度が固定された絞りを有することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置。
  8. 前記熱交換部は、コイル形状とされた管状部材であることを特徴とする請求項2ないし7のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器用冷却装置。
  9. 超電導電力機器と接続され、かつ一部が冷凍機を通過する液化冷媒供給ラインに、ポンプを介して、貯槽内に貯留された液化冷媒を供給する液化冷媒供給工程と、
    冷凍機を用いて、前記液化冷媒供給ラインの一部を通過する前記液化冷媒を、サブクール温度まで冷却し、前記超電導電力機器に供給することで、該超電導電力機器を冷却する超電導電力機器冷却工程と、
    前記貯槽の外部からの侵入熱により、前記貯槽の液相部を構成する前記液化冷媒が気化して冷媒ガスとなり、前記貯槽内の気相部の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、前記気相部に溜まった前記冷媒ガスを前記貯槽から導出させる冷媒ガス導出工程と、
    前記貯槽から導出させた前記冷媒ガスを、前記冷凍機でサブクール温度まで冷却することで液化させ、前記ポンプの前段に位置する前記液化冷媒供給ラインに液化した前記冷媒ガスを供給することで、サブクール温度まで冷却され、かつ前記超電導電力機器を冷却する前記液化冷媒と合流させる工程と、
    を有することを特徴とする超電導電力機器の冷却方法。
  10. 超電導電力機器と接続され、かつ一部が冷凍機を通過する液化冷媒供給ラインに、ポンプを介して、貯槽内に貯留された液化冷媒を供給する液化冷媒供給工程と、
    冷凍機を用いて、前記液化冷媒供給ラインの一部を通過する前記液化冷媒を、サブクール温度まで冷却し、前記超電導電力機器に供給することで、該超電導電力機器を冷却する超電導電力機器冷却工程と、
    前記貯槽の外部からの侵入熱により、前記貯槽の液相部を構成する前記液化冷媒が気化して冷媒ガスとなり、前記貯槽内の気相部の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、前記貯槽の上端と接続された冷媒ガス導出ラインを介して、前記気相部に溜まった前記冷媒ガスを前記貯槽から導出させる冷媒ガス導出工程と、
    前記冷媒ガス導出工程後、前記ポンプの前段に位置する前記液化冷媒供給ライン内に収容され、かつ前記冷媒ガス導出ラインを構成する熱交換部に前記冷媒ガスを供給し、前記液化冷媒供給ライン内を流れる前記液化冷媒と、前記熱交換部内を流れる前記冷媒ガスと、を熱交換させることで、前記冷媒ガスを冷却し、冷却した前記冷媒ガスを、前記冷凍機の前段に位置する前記液化冷媒供給ライン内を流れる前記液化冷媒と合流させる合流工程と、
    前記合流工程後、前記冷凍機を用いて、前記液化冷媒とともに、前記冷媒ガスを液化させた後、前記超電導電力機器を冷却する工程と、
    を有することを特徴とする超電導電力機器の冷却方法。
  11. 貯槽内に貯留された液化冷媒をリザーバータンク内に供給する第1の液化冷媒供給工程と、
    超電導電力機器と接続され、かつ一部が冷凍機を通過する液化冷媒供給ラインに、ポンプを用いて、前記リザーバータンク内に貯留された前記液化冷媒を供給する第2の液化冷媒供給工程と、
    冷凍機を用いて、前記液化冷媒供給ラインの一部を通過する前記液化冷媒を、サブクール温度まで冷却し、前記超電導電力機器に供給することで、該超電導電力機器を冷却する超電導電力機器冷却工程と、
    前記貯槽の外部からの侵入熱により、前記貯槽の液相部を構成する前記液化冷媒が気化して冷媒ガスとなり、前記貯槽内の気相部の圧力が所定の圧力よりも高くなった際、前記貯槽の上端と接続された冷媒ガス導出ラインを介して、前記気相部に溜まった前記冷媒ガスを前記貯槽から導出させる冷媒ガス導出工程と、
    前記冷媒ガス導出工程後、前記リザーバータンク内の液相部に浸漬され、かつ前記冷媒ガス導出ラインを構成する熱交換部に前記冷媒ガスを供給し、前記リザーバータンク内の液相部を構成する前記液化冷媒と、前記熱交換部内を流れる前記冷媒ガスと、を熱交換させることで、前記冷媒ガスを冷却させ、冷却した前記冷媒ガスを、前記リザーバータンク内の前記液化冷媒と合流させる合流工程と、
    を有することを特徴とする超電導電力機器の冷却方法。
  12. 前記冷媒ガス導出工程では、前記貯槽の気相部の圧力値に応じて開閉量を調節可能な流量制御弁を介して、前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出させることを特徴とする請求項9ないし11のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器の冷却方法。
  13. 前記冷媒ガス導出工程では、逆止弁を用いて、前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスの導出を行い、
    前記逆止弁の入口側の圧力が高く、かつ前記入口側の圧力と前記逆止弁の出口側との圧力差が、予め設定した圧力差を超えたときに前記逆止弁を開き、前記予め設定した圧力差よりも小さいときに前記逆止弁を閉じることを特徴とする請求項9ないし11のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器の冷却方法。
  14. 前記冷媒ガス導出工程では、開閉弁を用いて、前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスの導出を行い、
    前記気相部の圧力値が所定の圧力値を超えた際、前記開閉弁を開くことを特徴とする請求項9ないし11のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器の冷却方法。
  15. 前記冷媒ガス導出工程では、開度が固定された絞りを介して、前記貯槽の気相部から前記冷媒ガスを導出させることを特徴とする請求項9ないし11のうち、いずれか1項記載の超電導電力機器の冷却方法。
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