JP2016186638A - 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置 - Google Patents
照明装置、投射装置および投射型映像表示装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】光学素子50は、対応するコヒーレント光La,Lbを回折するホログラム素子55a,55bを有している。各ホログラム素子55a,55bによって回折された各コヒーレント光La,Lbは、少なくとも被照明領域LZを照明する。各ホログラム素子55a,55bに入射する各コヒーレント光La,Lbの進行方向に対して、各ホログラム素子55a,55bによって回折されて被照明領域LZに進む各コヒーレント光La,Lbの進行方向が成す角度をψa,ψbとすると、ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなっている。
【選択図】図1
Description
第1ホログラム素子および第2ホログラム素子を含む光学素子と、
第1波長域の第1コヒーレント光が前記第1ホログラム素子上を走査し且つ前記第1波長域よりも長波長側にある第2波長域の第2コヒーレント光が前記第2ホログラム素子上を走査するように、波長域が異なる複数のコヒーレント光を前記光学素子に照射する照射装置と、を備え、
前記照射装置から前記第1ホログラム素子の各位置に入射した前記第1コヒーレント光が、それぞれ、前記第1ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記照射装置から前記第2ホログラム素子の各位置に入射した前記第2コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記第1コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第2コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分は、少なくとも一部の範囲で重なっており、
前記第1ホログラム素子に入射する前記第1コヒーレント光の進行方向に対して、前記第1ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第1コヒーレント光の進行方向が成す角度をψaとし、前記第2ホログラム素子に入射する前記第2コヒーレント光の進行方向に対して、前記第2ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第2コヒーレント光の進行方向が成す角度をψbとすると、
ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなる。
第1ホログラム素子、第2ホログラム素子および第3ホログラム素子を含む光学素子と、
第1波長域の第1コヒーレント光が前記第1ホログラム素子上を走査し、前記第1波長域よりも長波長側にある第2波長域の第2コヒーレント光が前記第2ホログラム素子上を走査し且つ前記第2波長域よりも長波長側にある第3波長域の第3コヒーレント光が前記第3ホログラム素子上を走査するように、波長域が異なる複数のコヒーレント光を前記光学素子に照射する照射装置と、を備え、
前記照射装置から前記第1ホログラム素子の各位置に入射した前記第1コヒーレント光が、それぞれ、前記第1ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記照射装置から前記第2ホログラム素子の各位置に入射した前記第2コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記照射装置から前記第3ホログラム素子の各位置に入射した前記第3コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記第1コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第2コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第3コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分は、少なくとも一部の範囲で重なっており、
前記第1ホログラム素子に入射する前記第1コヒーレント光の進行方向に対して、前記第1ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第1コヒーレント光の進行方向が成す角度をψaとし、前記第2ホログラム素子に入射する前記第2コヒーレント光の進行方向に対して、前記第2ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第2コヒーレント光の進行方向が成す角度をψbとし、前記第3ホログラム素子に入射する前記第3コヒーレント光の進行方向に対して、前記第3ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第3コヒーレント光の進行方向が成す角度をψcとすると、
ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなり、且つ、
ψaの絶対値の最大値が、ψcの絶対値の最大値よりも小さくなる。
上述した本発明による第1または第2の照明装置のいずれかと、
前記照明装置からの各コヒーレント光によって照明される空間光変調器と、を備える。
上述した本発明による投射装置のいずれかと、
前記空間光変調器上に得られる変調画像を投影されるスクリーンと、を備える。
上述した本発明による照明装置のいずれかと、
前記照明装置からの各コヒーレント光によって照明される位置に配置されたスクリーンと、を備える。
透過型の第1ホログラム素子および透過型の第2ホログラム素子を備え
前記第1ホログラム素子は、前記第1ホログラム素子の各位置に入射した、第1波長域の第1コヒーレント光が、それぞれ、前記第1ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明するよう構成されており、
前記第2ホログラム素子は、前記第2ホログラム素子の各位置に入射した、前記第1波長域よりも長波長側にある第2波長域の第2コヒーレント光が、それぞれ、前記第2ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明するよう構成されており、
前記第1コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第2コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分は、少なくとも一部の範囲で重なっており、
前記第1ホログラム素子に入射する前記第1コヒーレント光の進行方向に対して、前記第1ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第1コヒーレント光の進行方向が成す角度をψaとし、前記第2ホログラム素子に入射する前記第2コヒーレント光の進行方向に対して、前記第2ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第2コヒーレント光の進行方向が成す角度をψbとすると、
ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなる。
まず、コヒーレント光を投射する照明装置および投射装置を含み且つスペックルを目立たなくさせることができる投射型映像表示装置の構成を、主として図1〜図6を参照して説明する。
これにより、変調画像がスクリーン15上に等倍で或いは変倍(通常、拡大)されて表示され、観察者は当該画像を観察することができる。
より具体的には、以下に説明する照明装置40は、コヒーレント光からなる拡散光で被照明領域LZを照明するが、この拡散光の入射角度が経時的に変化していく。この結果、スクリーン15上でのコヒーレント光の拡散パターンも時間的に変化するようになり、コヒーレント光の拡散で生じるスペックルが時間的に重畳されて目立たなくなる。以下、このような照明装置40について、さらに詳細に説明する。
この際、図2に示すように、ミラーデバイス66は、概ね、基準点SPにおいて第1光源61aを受けるようになっている。このため、ミラーデバイス66で進行方向を最終調整された第1コヒーレント光Laは、基準点SPからの発散光束の一光線をなし得る再生照明光La(図6参照)として、光学素子50のホログラム素子55の第1ホログラム素子55aへ入射し得る。結果として、照射装置60からの第1コヒーレント光Laが第1ホログラム素子55a上を走査するようになり、且つ、第1ホログラム素子55a上の各位置に入射した第1コヒーレント光Laが同一の輪郭を有した散乱板の像5を同一の位置(被照明領域LZ)に少なくとも再生するようになる。
具体的には、走査デバイス65がコヒーレント光の進行方向を第1ホログラム素子55aへ向けている場合、第1光源61aのみがコヒーレント光を生成し、走査デバイス65がコヒーレント光の進行方向を第2ホログラム素子55bへ向けている場合、第2光源61bのみがコヒーレント光を生成し、走査デバイス65がコヒーレント光の進行方向を第3ホログラム素子55cへ向けている場合、第3光源61cのみがコヒーレント光を生成するようにしてもよい。これによって、瞬間的には、各コヒーレント光La,Lb,Lcのうちの、いずれか一つのコヒーレント光のみが、被照明領域LZ、または、空間光変調器30を照明するようにすることができる。
同様に、偏向角ψa(2)は「θa+φa(2)」に等しくなっており、また偏向角ψa(3)は「θa+φa(3)」に等しくなっている。従って、第1ホログラム素子55aから出射する各第1コヒーレント光Laがどのような平面上に存在するかに依らず、「θa+φa」の絶対値の最大値は、偏向角ψaの絶対値の最大値に一致する。従って、各ホログラム素子55a,55b,55cから出射するコヒーレント光La,Lb,Lcおよび各ホログラム素子55a,55b,55cの法線が存在する平面が、各ホログラム素子55a,55b,55cに入射するコヒーレント光La,Lb,Lcおよび各ホログラム素子55a,55b,55cの法線が存在する平面とは異なる場合であっても、各入射角θa,θb,θcおよび各出射角φa,φb,φcに関する上述の条件を、偏向角ψa,ψb,ψcに関する上述の条件に言い換えることができる。
ここでいうモードとは、互いに無相関なスペックルパターンのことである。例えば、複数のレーザ光源から同一のスクリーンに異なる方向からコヒーレント光を投射した場合、レーザ光源の数だけ、モードが存在することになる。また、同一のレーザ光源からのコヒーレント光を、時間を区切って異なる方向から、スクリーンに投射した場合、人間の目で分解不可能な時間の間にコヒーレント光の入射方向が変化した回数だけ、モードが存在することになる。そして、このモードが多数存在する場合には、光の干渉パターンが無相関に重ねられて平均化され、結果として、観察者の目によって観察されるスペックルが目立たなくなるものと考えられている。
図1〜6に例示された一具体例に基づいて説明してきた本実施の形態に対して、種々の変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明で用いる図面では、上述した本実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いており、重複する説明を省略する。
上述した形態において、照射装置60が、発散光束に含まれる一光線の光路をたどるようにして、各コヒーレント光La,Lb,Lcを光学素子50へ入射させる例を示したが、これに限られない。例えば、上述した形態において、走査デバイス65が、各コヒーレント光La,Lb,Lcの光路に沿ってミラーデバイス66の下流側に配置された集光レンズ67を、さらに含むようにしてもよい。この場合、図7に示すように、発散光束を構成する光線の光路を進むミラーデバイス66からの光が、集光レンズ67によって、一定の方向に進む光となる。すなわち、照射装置60は、平行光束を構成する光線の光路をたどるようにして、各コヒーレント光La,Lb,Lcを光学素子50の各ホログラム素子55a,55b,55cへ入射させるようになる。なおレンズ67には、互いに波長域の異なる複数のコヒーレント光La,Lb,Lcを含んで成る合成光SLが入射することから、色分散等の不具合を防止する観点から、レンズ67としてアクロマチックレンズを用いることが好ましい。
このことにより、第1ホログラム素子55aにおける回折効率や光利用効率が低くなってしまうことを抑制することができる。
この場合、「θb+φb」の絶対値の最大値は、「θc+φc」の絶対値の最大値と同一となっていてもよい。言い換えると、偏向角ψbの絶対値の最大値が偏向角ψcの絶対値の最大値と同一となっていてもよい。
上述した形態によれば、スペックルを効果的に目立たなくさせることができる。ただし、この作用効果は、主として照明装置40に起因したものである。そして、この照明装置40を、種々の既知な空間光変調器、投射光学系、スクリーン等と組み合わせても、スペックルを効果的に目立たなくさせることができる。この点から、空間光変調器、投射光学系、スクリーンは、例示したものに限られず、種々の既知な部材、部品、装置等を用いることができる。
また、各ホログラム素子55a,55b,55cが、空間光変調器30の入射面に対応した形状を有した平面状の散乱板の像を再生するよう構成される例を示したが、これに限られず、各ホログラム素子55a,55b,55cが、何らかのパターンを有した散乱板を用いて、干渉露光法により作製されてもよい。この場合、各ホログラム素子55a,55b,55cによって、何らかのパターンを持った散乱板の像が再生されるようになる。
言い換えると、各ホログラム素子55a,55b,55cを有する光学素子50は、何らかのパターンを持った被照明領域LZを照明するようになる。この光学素子50を用いる場合、空間光変調器30を、さらには投射光学系25をも上述の本実施の形態における投射型映像表示装置10から省き、スクリーン15を被照明領域LZと重なる位置に配置することによって、スクリーン15上に各ホログラム素子55a,55b,55cに記録された何らかのパターンを表示することが可能となる。この表示装置においても、各コヒーレント光La,Lb,Lcが各ホログラム素子55a,55b,55c上を走査するように、照射装置60が光学素子50に各コヒーレント光La,Lb,Lcを照射することによって、スクリーン15上でのスペックルを目立たなくさせることができる。
この場合、照明装置40は、被照明領域LZをより明るく照明することが可能となる。また、異なる固体のレーザ光源からのコヒーレント光は、互いに干渉性を有しない。したがって、散乱パターンの多重化がさらに進み、スペックルをさらに目立たなくさせることができる。
上述した形態において、光学素子50のホログラム素子55が、計算機合成ホログラム(CGH)としてのレリーフ型ホログラムからなる例を示したが、これに限られることはなく、様々なタイプのホログラム素子が用いられ得る。例えば上述した形態においては、いわゆるフレネルタイプのホログラム素子が用いられる例を示したが、これに限られることはなく、いわゆるフーリエ変換タイプのホログラム素子が用いられてもよい。なお上述のように、互いに異なる波長域の光に対してそれぞれが所定の回折作用を及ぼす複数のホログラム素子として、波長選択性の弱いホログラム素子が用いられる場合、各ホログラム素子は、積層されるのではなく、空間的にずらして配置される。この場合、上述のように、最も低波長域のコヒーレント光を回折するホログラム素子における偏向角が小さくなるよう、各ホログラム素子を適切に配置することによって、最も低波長域のコヒーレント光に対応するホログラム素子の回折効率および光の利用効率を高めることができる。
10 投射型映像表示装置
15 スクリーン
20 投射装置
22 インテグレーターロッド
23 リレー光学系
25 投射光学系
30 空間光変調器
40 照明装置
50 光学素子
55 ホログラム素子
55a 第1ホログラム素子
55b 第2ホログラム素子
55c 第3ホログラム素子
60 照射装置
61 光源機構
61a 第1光源
61b 第2光源
61c 第3光源
62 合成デバイス
64 レンズ
65 走査デバイス
66 ミラーデバイス(反射デバイス)
66a ミラー(反射面)
67 集光レンズ
LZ 被照明領域
La 第1コヒーレント光
Lb 第2コヒーレント光
Lc 第3コヒーレント光
Claims (14)
- 第1ホログラム素子および第2ホログラム素子を含む光学素子と、
第1波長域の第1コヒーレント光が前記第1ホログラム素子上を走査し且つ前記第1波長域よりも長波長側にある第2波長域の第2コヒーレント光が前記第2ホログラム素子上を走査するように、波長域が異なる複数のコヒーレント光を前記光学素子に照射する照射装置と、を備え、
前記照射装置から前記第1ホログラム素子の各位置に入射した前記第1コヒーレント光が、それぞれ、前記第1ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記照射装置から前記第2ホログラム素子の各位置に入射した前記第2コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記第1コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第2コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分は、少なくとも一部の範囲で重なっており、
前記第1ホログラム素子に入射する前記第1コヒーレント光の進行方向に対して、前記第1ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第1コヒーレント光の進行方向が成す角度をψaとし、前記第2ホログラム素子に入射する前記第2コヒーレント光の進行方向に対して、前記第2ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第2コヒーレント光の進行方向が成す角度をψbとすると、
ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなる、照明装置。 - 第1ホログラム素子、第2ホログラム素子および第3ホログラム素子を含む光学素子と、
第1波長域の第1コヒーレント光が前記第1ホログラム素子上を走査し、前記第1波長域よりも長波長側にある第2波長域の第2コヒーレント光が前記第2ホログラム素子上を走査し且つ前記第2波長域よりも長波長側にある第3波長域の第3コヒーレント光が前記第3ホログラム素子上を走査するように、波長域が異なる複数のコヒーレント光を前記光学素子に照射する照射装置と、を備え、
前記照射装置から前記第1ホログラム素子の各位置に入射した前記第1コヒーレント光が、それぞれ、前記第1ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記照射装置から前記第2ホログラム素子の各位置に入射した前記第2コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記照射装置から前記第3ホログラム素子の各位置に入射した前記第3コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記第1コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第2コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第3コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分は、少なくとも一部の範囲で重なっており、
前記第1ホログラム素子に入射する前記第1コヒーレント光の進行方向に対して、前記第1ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第1コヒーレント光の進行方向が成す角度をψaとし、前記第2ホログラム素子に入射する前記第2コヒーレント光の進行方向に対して、前記第2ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第2コヒーレント光の進行方向が成す角度をψbとし、前記第3ホログラム素子に入射する前記第3コヒーレント光の進行方向に対して、前記第3ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第3コヒーレント光の進行方向が成す角度をψcとすると、
ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなり、且つ、
ψaの絶対値の最大値が、ψcの絶対値の最大値よりも小さくなる、照明装置。 - 前記第1波長域は第1の原色成分に対応し、前記第2波長域は第2の原色成分に対応し、前記第3波長域は第3の原色成分に対応する、請求項2に記載の照明装置。
- ψbの絶対値の最大値が、ψcの絶対値の最大値よりも小さくなる、請求項2または3のいずれか一項に記載の照明装置。
- 前記第1ホログラム素子、前記第2ホログラム素子および前記第3ホログラム素子は、この順番で一平面上に配列されている、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の照明装置。
- ψbの絶対値の最大値は、ψcの絶対値の最大値と同一となる、請求項2または3に記載の照明装置。
- 前記第2ホログラム素子および前記第3ホログラム素子は、前記第1ホログラム素子を中心として、対称的に配置されている、請求項2,3および6のいずれか一項に記載の照明装置。
- 各ホログラム素子は、レリーフ型の計算機合成ホログラムである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の照明装置。
- 波長域が異なる複数のコヒーレント光を出射させる照明装置と、
前記照明装置からの各コヒーレント光によって照明される空間光変調器と、を備え、
前記照明装置は、
第1ホログラム素子および第2ホログラム素子を含む光学素子と、
第1波長域の第1コヒーレント光が前記第1ホログラム素子上を走査し且つ前記第1波長域よりも長波長側にある第2波長域の第2コヒーレント光が前記第2ホログラム素子上を走査するように、波長域が異なる複数のコヒーレント光を前記光学素子に照射する照射装置と、を備え、
前記照明装置において、前記照射装置から前記第1ホログラム素子の各位置に入射した前記第1コヒーレント光が、それぞれ、前記第1ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記照射装置から前記第2ホログラム素子の各位置に入射した前記第2コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記第1コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第2コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分は、少なくとも一部の範囲で重なっており、
前記照明装置において、前記第1ホログラム素子に入射する前記第1コヒーレント光の進行方向に対して、前記第1ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第1コヒーレント光の進行方向が成す角度をψaとし、前記第2ホログラム素子に入射する前記第2コヒーレント光の進行方向に対して、前記第2ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第2コヒーレント光の進行方向が成す角度をψbとすると、ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなる、投射装置。 - 前記照明装置と空間光変調器との間に配置されたインテグレーターロッドを、さらに備える請求項9に記載の投射装置。
- 前記インテグレーターロッドから前記空間光変調器までの間に配置されたリレー光学系を、さらに備える請求項10に記載の投射装置。
- 波長域が異なる複数のコヒーレント光を出射させる照明装置と、前記照明装置からの各コヒーレント光によって照明される位置に配置された空間光変調器と、を有する投射装置と、
前記空間光変調器上に得られる変調画像を投影されるスクリーンと、を備え、
前記照明装置は、
第1ホログラム素子および第2ホログラム素子を含む光学素子と、
第1波長域の第1コヒーレント光が前記第1ホログラム素子上を走査し且つ前記第1波長域よりも長波長側にある第2波長域の第2コヒーレント光が前記第2ホログラム素子上を走査するように、波長域が異なる複数のコヒーレント光を前記光学素子に照射する照射装置と、を備え、
前記照明装置において、前記照射装置から前記第1ホログラム素子の各位置に入射した前記第1コヒーレント光が、それぞれ、前記第1ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記照射装置から前記第2ホログラム素子の各位置に入射した前記第2コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記第1コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第2コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分は、少なくとも一部の範囲で重なっており、
前記照明装置において、前記第1ホログラム素子に入射する前記第1コヒーレント光の進行方向に対して、前記第1ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第1コヒーレント光の進行方向が成す角度をψaとし、前記第2ホログラム素子に入射する前記第2コヒーレント光の進行方向に対して、前記第2ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第2コヒーレント光の進行方向が成す角度をψbとすると、ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなる、投射型映像表示装置。 - 波長域が異なる複数のコヒーレント光を出射させる照明装置と、
前記照明装置からの各コヒーレント光によって照明される位置に配置されたスクリーンと、を備え、
前記照明装置は、
第1ホログラム素子および第2ホログラム素子を含む光学素子と、
第1波長域の第1コヒーレント光が前記第1ホログラム素子上を走査し且つ前記第1波長域よりも長波長側にある第2波長域の第2コヒーレント光が前記第2ホログラム素子上を走査するように、波長域が異なる複数のコヒーレント光を前記光学素子に照射する照射装置と、を備え、
前記照明装置において、前記照射装置から前記第1ホログラム素子の各位置に入射した前記第1コヒーレント光が、それぞれ、前記第1ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記照射装置から前記第2ホログラム素子の各位置に入射した前記第2コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明し、前記第1コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第2コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分は、少なくとも一部の範囲で重なっており、
前記照明装置において、前記第1ホログラム素子に入射する前記第1コヒーレント光の進行方向に対して、前記第1ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第1コヒーレント光の進行方向が成す角度をψaとし、前記第2ホログラム素子に入射する前記第2コヒーレント光の進行方向に対して、前記第2ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第2コヒーレント光の進行方向が成す角度をψbとすると、ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなる、投射型映像表示装置。 - 透過型の第1ホログラム素子および透過型の第2ホログラム素子を備えた光学素子であって、
前記第1ホログラム素子は、前記第1ホログラム素子の各位置に入射した、第1波長域の第1コヒーレント光が、それぞれ、前記第1ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明するよう構成されており、
前記第2ホログラム素子は、前記第2ホログラム素子の各位置に入射した、前記第1波長域よりも長波長側にある第2波長域の第2コヒーレント光が、それぞれ、前記第2ホログラム素子で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明するよう構成されており、
前記第1コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分と、前記第2コヒーレント光によって重なり合うように照明される前記少なくとも一部分は、少なくとも一部の範囲で重なっており、
前記第1ホログラム素子に入射する前記第1コヒーレント光の進行方向に対して、前記第1ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第1コヒーレント光の進行方向が成す角度をψaとし、前記第2ホログラム素子に入射する前記第2コヒーレント光の進行方向に対して、前記第2ホログラム素子によって回折されて前記一部の範囲に進む前記第2コヒーレント光の進行方向が成す角度をψbとすると、
ψaの絶対値の最大値が、ψbの絶対値の最大値よりも小さくなる、光学素子。
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