JP2016185551A - プレス加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレス材をプレス加工する第1、第2金型の温度が上昇して熱膨張が生じたとしても、寸法精度の点で、より所望の製品が形成できるようにする。【解決手段】第1金型5の対向面12の一部分12aに凹型15が形成される。第2金型6の対向面13の一部分13aに、一方向Aでの第1、第2金型5,6同士の接近により凹型15に嵌入される凸型16が形成される。第1金型5は、凹型15の底面を通る分断面18で分断されて複数の分断金型5a,5aで構成される。各分断金型5a,5aの分断面18,18同士を弾性的に当接させる弾性材19が設けられる。一方向Aに対し傾斜する傾斜面21,22が第1、第2金型5,6の各対向面12,13の他部分12b,13bに形成される。第1、第2金型5,6同士が接近するとき、両傾斜面21,22が互いに摺接して第1金型5の分断金型5a,5a同士が上記弾性材19の弾性力に対抗しつつ離される。【選択図】図1

Description

本発明は、プレス材を挟み付けてプレス加工する両金型が熱膨張する際、これら両金型間のクリアランスの厚さ寸法が、より所望値となるよう自動調整するためのプレス加工装置に関するものである。
上記プレス加工装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上下方向で互いに対向する対向面が形成され、これら両対向面の間でプレス材をプレス加工可能とする第1、第2金型が設けられる。これら両金型のうち、第1金型の対向面の面方向での一部分に凹型が形成され、第2金型の対向面の面方向での一部分に、上下方向での上記第1、第2金型同士の接近により上記凹型に嵌入される凸型が形成される。また、上記第1、第2金型にはそれぞれ水通路が形成され、これら水通路を冷却水が流動して、上記第1、第2金型が所定温度となるよう冷却されるようになっている。
上記プレス加工装置は、高温にしたプレス材を第1、第2金型で挟み付けることによりホットプレス加工し、この直後に、上記プレス材を上記第1、第2金型との熱交換により急冷却して焼入れし、製品を形成する、というダイクエンチ加工を行うためのものである。具体的には、上記プレス加工装置を用いてのダイクエンチ加工は次のように行われる。
即ち、まず、予め900℃など所定の高温度にまで加熱されたプレス材が上記第1、第2金型の間に配置される。
次に、これら第1、第2金型同士の接近により、これら第1、第2金型の互いの対向面の間に上記プレス材が挟み付けられる。すると、このプレス材は、上記凹型の内面を含む対向面と、この凹型に嵌入された凸型の外面を含む対向面との間のクリアランス形状に合致するようホットプレス加工される。この場合、プレス材は、予め所定の高温とされて軟化させられるため、このホットプレス加工により、寸法精度のよい所望形状の製品が容易に形成される。
また、上記ホットプレス加工直後の上記プレス材は、前記冷却水により冷却されている第1、第2金型との熱交換により急冷却されて焼入れされる。そして、上記したホットプレス加工直後の焼入れにより、上記した所望形状で所望剛性を有する製品が形成される。
特願2011−240373号公報
ところで、上記プレス加工では、ホットプレス加工直後のプレス材に所望の焼入れができるようにするため、上記第1、第2金型は上記冷却水により冷却されて170℃程度の温度に維持される。この場合、この温度は常温から見て高温状態であるため、その分、第1、第2金型は全体的に熱膨張するが、これと共に上記凸型と、この凸型周りの凹型の部分とがそれぞれ熱膨張することにより、第1、第2金型の両対向面間のクリアランスの厚さ寸法が狭められがちとなる。
そして、上記の場合には、ホットプレス加工時に、所望のクリアランス形状が得られなくなるおそれがあるため、第1、第2金型とプレス材との接触が部分的となるなど不十分となって、寸法精度が低下すると共に焼入れが不十分となり、所望形状や所望剛性の製品が形成できないおそれを生じる。
そこで、通常は、プレス加工時に予想される上記第1、第2金型の温度において、上記クリアランスの厚さ寸法が所望値となるよう第1、第2金型の形状が予め設定される。しかし、プレス加工時の第1、第2金型の実際の温度と予想温度とは相違しがちであるため、より所望の製品を形成する上で、改善の余地が残されている。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、第1、第2金型の間にプレス材を挟み付けてプレス加工するとき、上記第1、第2金型の温度が上昇して熱膨張が生じたとしても、特に寸法精度の点で、より所望の製品が形成できるようにすると共に、これが簡単な構成で安価に達成できるようにすることである。
請求項1の発明は、図1,2で示すように、ある一方向Aで互いに対向する対向面12,13が形成され、これら両対向面12,13の間でプレス材2をプレス加工可能とする第1、第2金型5,6を設け、第1金型5の対向面12の面方向での一部分12aに凹型15を形成し、第2金型6の対向面13の面方向での一部分13aに、上記一方向Aでの上記第1、第2金型5,6同士の接近により上記凹型15に嵌入される凸型16を形成したプレス加工装置において、
図1で示すように、上記第1金型5を、上記凹型15の底面を通る分断面18で分断して複数の分断金型5a,5aで構成し、これら各分断金型5a,5aの分断面18,18同士を弾性的に当接させる弾性材19を設け、上記一方向Aに対し傾斜する傾斜面21,22を上記第1、第2金型5,6の各対向面12,13の他部分12b,13bにそれぞれ形成し、上記第1、第2金型5,6同士が接近するとき、上記両傾斜面21,22が互いに摺接して上記第1金型5の分断金型5a,5a同士が上記弾性材19の弾性力に対抗しつつ離れる(図1(b)中矢印B)ようにし、
および/もしくは、図2で示すように、上記第2金型6を、上記凸型16の頂面を通る分断面28で分断して複数の分断金型6a,6aで構成し、これら各分断金型6a,6aの分断面28,28同士を所定寸法だけ弾性的に離れさせる弾性材29を設け、上記一方向Aに対し傾斜する傾斜面21,22を上記第1、第2金型5,6の各対向面12,13の他部分12b,13bにそれぞれ形成し、上記第1、第2金型5,6同士が接近するとき、上記両傾斜面21,22が互いに摺接して上記第2金型6の分断金型6a,6a同士が上記弾性材29の弾性力に対抗しつつ接近する(図2(b)中矢印D)ようにしたことを特徴とするプレス加工装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、ある一方向で互いに対向する対向面が形成され、これら両対向面の間でプレス材をプレス加工可能とする第1、第2金型を設け、第1金型の対向面の面方向での一部分に凹型を形成し、第2金型の対向面の面方向での一部分に、上記一方向での上記第1、第2金型同士の接近により上記凹型に嵌入される凸型を形成したプレス加工装置において、
上記第1金型を、上記凹型の底面を通る分断面で分断して複数の分断金型で構成し、これら各分断金型の分断面同士を弾性的に当接させる弾性材を設け、上記一方向に対し傾斜する傾斜面を上記第1、第2金型の各対向面の他部分にそれぞれ形成し、上記第1、第2金型同士が接近するとき、上記両傾斜面が互いに摺接して上記第1金型の分断金型同士が上記弾性材の弾性力に対抗しつつ離れるようにしたことを第1特徴点とし、
また、上記第1特徴点に加え、もしくはこれに代えて、上記第2金型を、上記凸型の頂面を通る分断面で分断して複数の分断金型で構成し、これら各分断金型の分断面同士を所定寸法だけ弾性的に離れさせる弾性材を設け、上記一方向に対し傾斜する傾斜面を上記第1、第2金型の各対向面の他部分にそれぞれ形成し、上記第1、第2金型同士が接近するとき、上記両傾斜面が互いに摺接して上記第2金型の分断金型同士が上記弾性材の弾性力に対抗しつつ接近するようにしたことを第2特徴点としており、次の効果が生じる。
即ち、上記第1、第2金型同士の接近により、これら第1、第2金型の互いの対向面の間にプレス材を挟み付ければ、このプレス材のプレス加工ができるが、このプレス加工において、第1、第2金型が何らかの理由により温度上昇し、その分、第1、第2金型が全体的に熱膨張すると共に、上記凸型と、この凸型周りの凹型の部分とが熱膨張する場合には、これら第1、第2金型の両対向面間のクリアランスの厚さ寸法は狭められがちとなる。
しかし、上記第1特徴点によれば、上記プレス加工に先立って、上記第1金型の対向面における他部分の傾斜面と、上記第2金型の対向面における他部分の傾斜面とが互いに摺接して、上記第1金型の分断金型同士が上記弾性材の弾性力に対抗しつつ離されるため、上記凸型と凹型の部分との熱膨張により上記クリアランスの厚さ寸法が狭められようとする分、上記した両傾斜面同士の摺接により両分断金型同士が機械的に離されることにより、上記厚さ寸法は所望値となるよう矯正可能とされる。
また、上記第2特徴点によれば、上記プレス加工に先立って、上記第1金型の対向面における他部分の傾斜面と、上記第2金型の対向面における他部分の傾斜面とが互いに摺接して、上記第2金型の分断金型同士が上記弾性材の弾性力に対抗しつつ接近させられるため、上記凸型と凹型の部分との熱膨張により上記クリアランスの厚さ寸法が狭められようとする分、上記した両傾斜面同士の摺接により両分断金型同士が機械的に接近させられることにより、上記厚さ寸法は所望値となるよう矯正可能とされる。
よって、その後、上記プレス材は、上記凹型の内面を含む対向面と、この凹型に嵌入された凸型の外面を含む対向面との間に形成される所望厚さ寸法のクリアランス形状に合致するようプレス加工され、特に寸法精度のよい所望形状の製品が形成される。
しかも、上記した第1、第2金型を用いてのプレス加工による所望形状の製品の形成は、上記第1、第2金型にそれぞれ傾斜面を形成する、という簡単な構成で安価に達成することができ、実用的に極めて有益である。
実施例1を示し、(a)はプレス加工前のプレス加工装置の側面図、(b)はプレス加工時のプレス加工装置の側面図である。 実施例1を示し、(a)はプレス加工前のプレス加工装置の側面図、(b)はプレス加工時のプレス加工装置の側面図である。
本発明のプレス加工装置に関し、第1、第2金型の間にプレス材を挟み付けてプレス加工するとき、上記第1、第2金型の温度が上昇して熱膨張が生じたとしても、特に寸法精度の点で、より所望の製品が形成できるようにすると共に、これが簡単な構成で安価に達成できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、プレス加工装置において、ある一方向で互いに対向する対向面が形成され、これら両対向面の間でプレス材をプレス加工可能とする第1、第2金型が設けられる。これら両金型のうち、第1金型の対向面の面方向での一部分に凹型が形成される。第2金型の対向面の面方向での一部分に、上記一方向での上記第1、第2金型同士の接近により上記凹型に嵌入される凸型が形成される。
上記第1金型は、上記凹型の底面を通る分断面で分断されて複数の分断金型で構成される。これら各分断金型の分断面同士を弾性的に当接させる弾性材が設けられる。上記一方向に対し傾斜する傾斜面が上記第1、第2金型の各対向面の他部分にそれぞれ形成される。上記第1、第2金型同士が接近するとき、上記両傾斜面が互いに摺接して上記第1金型の分断金型同士が上記弾性材の弾性力に対抗しつつ離れることとされる。
また、上記構成に加え、もしくは上記構成に代えて、上記第2金型は、上記凸型の頂面を通る分断面で分断されて複数の分断金型で構成される。これら各分断金型の分断面同士を所定寸法だけ弾性的に離れさせる弾性材が設けられる。上記一方向に対し傾斜する傾斜面が上記第1、第2金型の各対向面の他部分にそれぞれ形成される。上記第1、第2金型同士が接近するとき、上記両傾斜面が互いに摺接して上記第2金型の分断金型同士が上記弾性材の弾性力に対抗しつつ接近することとされる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1に従って説明する。
図1において、符号1は、プレス加工のうち、プレス材2をダイクエンチ加工することにより車両の車体部品である製品3を形成するためのプレス加工装置である。上記プレス材2は板金材で、上記製品3は長手方向の各部横断面がハット形状をなす長尺材である。
上記プレス加工装置1は、ある一方向Aである上下方向に並設される第1、第2金型5,6を有している。上記第1金型5は、油圧により昇降可能な昇降台9に支持されて可動型とされ、この昇降台9と共に昇降可能とされる。上記第2金型6は、静止側部材である基台10上に固着されて固定型とされる。
なお、説明の便宜上、図1の紙面に垂直な方向を前後方向とし、上記一方向Aおよび前後方向にそれぞれ直交する方向を左右方向として、以下説明する。
上記第1金型5の下面と第2金型6の上面とには、上記一方向Aで互いに対向する対向面12,13が形成される。上記第1金型5の対向面12の左右方向の中央部である一部分12aに、下方に向かって開口する横断面が台形状の凹型15が形成される。また、上記第2金型6の対向面13の左右方向の中央部である一部分13aに、上方に向かって突出する横断面が台形状の凸型16が形成される。上記一方向Aで、上記第1、第2金型5,6同士が接近したとき(図1(b))、上記凹型15に上記凸型16が嵌入される。
上記第1金型5は、上記凹型15の底面を直角に横切るよう通り、上記一方向Aおよび前後方向にそれぞれ平坦に延びる分断面18で分断された左右分断金型5a,5aで構成される。また、これら各分断金型5a,5aの分断面18,18同士を弾性的に当接させるコイルばね構造の弾性材19が設けられる。この弾性材19は、上記左右分断金型5a,5aが互いに引き付け合うようこれら分断金型5a,5aに架設される。
上記第1、第2金型5,6の各対向面12,13の他部分12b,13bに、それぞれ上記一方向Aに対し同じ交角で傾斜する傾斜面21,22が形成される。これら各傾斜面21,22はそれぞれ左右一対設けられ、いずれも下方に向かうに従い上記凹型15および凸型16から外側方に離れる方向に傾斜する。
そして、図1(b)で示すように、上記第1、第2金型5,6同士が接近するとき、上記第1金型5の対向面12における他部分12bの傾斜面21と、上記第2金型6の対向面13における他部分13bの傾斜面22とが互いに摺接して、上記第1金型5の分断金型5a,5a同士が上記弾性材19の弾性力に対抗しつつ左右にわずかに離されるようになっている(図1(b)中矢印B)。
上記第1、第2金型5,6にはそれぞれ不図示の水通路が形成される。これら水通路を冷却水が流動して、上記第1、第2金型5,6が所定温度となるよう冷却される。
上記プレス加工装置1によるダイクエンチ加工は次のように行われる。
即ち、図1(a)で示すように、まず、予め900℃など所定の高温度にまで加熱されたプレス材2が上記第1、第2金型5,6の間に配置される。
次に、図1(b)で示すように、これら第1、第2金型5,6同士の接近により、これら第1、第2金型5,6の互いの対向面12,13の間に上記プレス材2を挟み付ければ、このプレス材2のプレス加工ができるが、このプレス加工において、第1、第2金型5,6が上記プレス材2により加熱されて温度上昇し、その分、第1、第2金型5,6が全体的に熱膨張すると共に、上記凸型16と、この凸型16周りの凹型15の部分とが熱膨張する場合には、これら第1、第2金型5,6の両対向面12,13間のクリアランスの厚さ寸法Cは狭められがちとなる。
しかし、上記プレス加工に先立って、上記第1金型5の対向面12における他部分12bの傾斜面21と、上記第2金型6の対向面13における他部分13bの傾斜面22とが互いに摺接して、上記第1金型5の分断金型5a,5a同士が上記弾性材19の弾性力に対抗しつつ左右にわずかに離される(図1(b)中矢印B)。この場合、互いに対面する凹型15の内側面と凸型16の外側面との間のクリアランスの厚さ寸法Cが、その時の第1、第2金型5,6の温度において所望寸法となるよう上記各傾斜面21,22の位置や形状が予め設定されている。
このため、上記凸型16と凹型15の部分との熱膨張により上記クリアランスの厚さ寸法Cが狭められようとする分、上記した両傾斜面21,22同士の摺接により両分断金型5a,5a同士が機械的に離されることにより、上記厚さ寸法Cは所望値となるよう矯正可能とされる。
よって、その後、上記プレス材2は、上記凹型15の内面を含む対向面12と、この凹型15に嵌入された凸型16の外面を含む対向面13との間に形成される所望厚さ寸法Cのクリアランス形状に合致するようホットプレス加工される。この場合、プレス材2は、予め所定の高温とされて軟化させられるため、そのホットプレス加工により、寸法精度のよい所望形状の製品3が容易に形成される。
また、上記ホットプレス加工直後の上記プレス材2は、前記冷却水により冷却されている第1、第2金型5,6との熱交換により急冷却されて焼入れされる。そして、上記したホットプレス加工直後の焼入れにより、上記した所望形状で所望剛性を有する製品3が形成される。
なお、上記構成では、第1金型5を可動型、第2金型6を固定型としたが、これを逆にしてもよく、共に可動型としてもよい。また、上記一方向Aは前後方向であってもよく、左右方向であってもよい。また、上記プレス加工装置1は、ダイクエンチではないホットプレス加工に適用してもよく、冷間プレス加工であっても、プレス加工により第1、第2金型5,6が高温になる場合には、これに適用してもよい。
以下の図2は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図2に従って説明する。
図2において、上記第2金型6は、上記基台10の平坦な上面に摺動可能に載置される。上記第2金型6は、上記凸型16の頂面を直角に横切るよう通り、上記一方向Aおよび前後方向にそれぞれ平坦に延びる分断面28で分断された左右分断金型6a,6aで構成される。また、これら各分断金型6a,6aの分断面28,28同士を弾性的に離れさせるコイルばね構造の弾性材29が設けられる。この弾性材29は、上記左右分断金型6a,6aが互いに離れるようこれら分断金型6a,6aに架設される。また、上記左右分断金型6a,6aが所定寸法だけ互いに離されたとき、それ以上に離れることを阻止する左右ストッパ31,31が上記基台10の上面に形成される。
そして、図2(b)で示すように、上記第1、第2金型5,6同士が接近するとき、上記第1金型5の対向面12における他部分12bの傾斜面21と、上記第2金型6の対向面13における他部分13bの傾斜面22とが互いに摺接して、上記第2金型6の分断金型6a,6a同士が上記弾性材29の弾性力に対抗しつつ左右から互いに接近させられるようになっている(図2(b)中矢印D)。
ここで、上記プレス加工において、第1、第2金型5,6が上記プレス材2により加熱されて温度上昇し、その分、第1、第2金型5,6が全体的に熱膨張すると共に、上記凸型16と、この凸型16周りの凹型15の部分とが熱膨張する場合にいは、これら第1、第2金型5,6の両対向面12,13間のクリアランスの厚さ寸法Cは狭められがちとなる。
しかし、上記のように、凸型16と凹型15の部分との熱膨張により上記クリアランスの厚さ寸法Cが狭められようとする分、前記した両傾斜面21,22同士の摺接により両分断金型6a,6a同士が機械的に接近させられることにより、上記厚さ寸法Cは所望値となるよう矯正可能とされる。
1 プレス加工装置
2 プレス材
3 製品
5 第1金型
5a 分断金型
6 第2金型
6a 分断金型
9 昇降台
10 基台
12 対向面
12a 一部分
12b 他部分
13 対向面
13a 一部分
13b 他部分
15 凹型
16 凸型
18 分断面
19 弾性材
21 傾斜面
22 傾斜面
28 分断面
29 弾性材
31 ストッパ
A 一方向
C 厚さ寸法

Claims (1)

  1. ある一方向で互いに対向する対向面が形成され、これら両対向面の間でプレス材をプレス加工可能とする第1、第2金型を設け、第1金型の対向面の面方向での一部分に凹型を形成し、第2金型の対向面の面方向での一部分に、上記一方向での上記第1、第2金型同士の接近により上記凹型に嵌入される凸型を形成したプレス加工装置において、
    上記第1金型を、上記凹型の底面を通る分断面で分断して複数の分断金型で構成し、これら各分断金型の分断面同士を弾性的に当接させる弾性材を設け、上記一方向に対し傾斜する傾斜面を上記第1、第2金型の各対向面の他部分にそれぞれ形成し、上記第1、第2金型同士が接近するとき、上記両傾斜面が互いに摺接して上記第1金型の分断金型同士が上記弾性材の弾性力に対抗しつつ離れるようにし、
    および/もしくは上記第2金型を、上記凸型の頂面を通る分断面で分断して複数の分断金型で構成し、これら各分断金型の分断面同士を所定寸法だけ弾性的に離れさせる弾性材を設け、上記一方向に対し傾斜する傾斜面を上記第1、第2金型の各対向面の他部分にそれぞれ形成し、上記第1、第2金型同士が接近するとき、上記両傾斜面が互いに摺接して上記第2金型の分断金型同士が上記弾性材の弾性力に対抗しつつ接近するようにしたことを特徴とするプレス加工装置。
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