JP2016183771A - 車両の制御装置 - Google Patents

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正太郎 荒井
章 竹市
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邦雄 服部
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Abstract

【課題】エンジン動作点を最適燃費線に沿わせることなく、車速とアクセル開度との関係に基づいて無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第一駆動力制御の実行中に、最適燃費線に基づいて無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第二駆動力制御を実行しても、車速のハンチングが発生することを抑制する。【解決手段】第一駆動力制御中に第二駆動力制御へ切り替わる場合、第一駆動力制御中に設定された最新の目標入力軸回転速度Nintgtを第二駆動力制御中に設定される目標入力軸回転速度Nintgtとして駆動力制御する。第一駆動力制御中に第二駆動力制御を実行しても、再度、第一駆動力制御が実行された場合に、目標入力軸回転速度Nintgtが変化させられない為、第二駆動力制御が実行されることにより目標入力軸回転速度Nintgtが変化し、再度、第一駆動力制御が実行されることによる車速Vのハンチングを、抑制することができる。【選択図】図7

Description

本発明は、予め設定されている車速の上限値を超えないように最適燃費線に基づいて無段変速機の目標入力軸回転速度を設定して駆動力制御することができる車両の制御装置に関するものである。
車速とアクセル開度との関係に基づいて無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する駆動力制御を実行する、車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された無段変速機の制御装置がそれである。この特許文献1には、アクセル開度が所定開度以上であり且つ所定変化率以上の変化率でアクセル開度が変化した場合に、無段変速機の入力軸回転速度を車速に比例して増大させるリニアシフト制御を実施することが開示されている。
特開2009−185869号公報
アクセル開度が一定である場合において、リニアシフト制御の実行中に、エンジン動作点を最適燃費線に沿わせつつ車速を変化させる他の駆動力制御へ切り替えられた場合には、最適燃費線に沿わせるように車速が低下され、再びリニアシフト制御へ切り替わった際にはアクセル開度に基づいて車速が増加する場合がある。このように、駆動力制御中の車速が駆動力制御の切替えによってハンチングする可能性がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジン動作点を最適燃費線に沿わせることなく、車速とアクセル開度との関係に基づいて無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第一駆動力制御の実行中に、最適燃費線に基づいて無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第二駆動力制御を実行しても、車速のハンチングが発生することを抑制することができる車両の制御装置を提供することにある。
前記目的を達成する為の第1の発明の要旨とするところは、(a) エンジンの動力を駆動輪側へ伝達する無段変速機を備える車両の、制御装置であって、(b) 車速とアクセル開度との関係に基づいて前記無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第一駆動力制御を実行する第一駆動力制御部と、(c) 予め設定されている車速の上限値を超えないように、最適燃費線に基づいて前記無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第二駆動力制御を実行する第二駆動力制御部と、(d) 前記第一駆動力制御の実行中に、前記第二駆動力制御へ切り替わる場合、前記第一駆動力制御の実行中に設定された最新の目標入力軸回転速度を前記第二駆動力制御の目標入力軸回転速度として設定する目標入力軸回転速度設定部とを、含むことにある。
このようにすれば、エンジン動作点を最適燃費線に沿わせることなく、車速とアクセル開度との関係に基づいて無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第一駆動力制御の実行中に、最適燃費線に基づいて無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第二駆動力制御を実行しても、再度、第一駆動力制御が実行された場合に、目標入力軸回転速度が変化させられない為、第二駆動力制御が実行されることにより目標入力軸回転速度が変化し、再度、第一駆動力制御が実行されることによる車速のハンチングを、抑制することができる。
ここで、第2の発明は、前記第1の発明に記載の車両の制御装置において、前記目標入力軸回転速度設定部は、前記第一駆動力制御の実行中でないときに、前記第二駆動力制御による要求駆動力に基づいて駆動力制御を実行する場合には、エンジン動作点が前記最適燃費線上で制御されるように、前記最適燃費線と前記第二駆動力制御による要求駆動力とに基づいて目標入力軸回転速度を決定することにある。このようにすれば、エンジン動作点を最適燃費線上で制御することができて、燃費が向上させられる。
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。 予め定められたスロットル開度マップの一例を示す図である。 予め定められたマップの一例を示す図である。 予め定められた変速マップの一例を示す図である。 予め定められたリニアシフト時の変速マップの一例を示す図である。 予め定められた最適燃費線の一例を示す図である。 電子制御装置の制御作動の要部すなわち第一駆動力制御の実行中に第二駆動力制御を実行しても車速のハンチングが発生することを抑制する為の制御作動を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、走行用の駆動力源としてのエンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間に設けられた動力伝達装置16とを備えている。動力伝達装置16は、非回転部材としてのハウジング17内において、エンジン12に連結された流体式伝動装置としての公知のトルクコンバータ18、トルクコンバータ18に連結されたタービン軸20、タービン軸20に連結された前後進切替装置22、前後進切替装置22に連結された入力軸24、入力軸24に連結された無段変速機26、無段変速機26に連結された出力軸28、減速歯車装置30、差動歯車装置32等を備えている。このように構成された動力伝達装置16において、エンジン12の動力(特に区別しない場合にはトルクや出力も同義)は、トルクコンバータ18、前後進切替装置22、無段変速機26、減速歯車装置30、差動歯車装置32等を順次介して、左右の駆動輪14へ伝達される。
トルクコンバータ18は、エンジン12に連結されたポンプ翼車18p、及びタービン軸20に連結されたタービン翼車18tを備えている。ポンプ翼車18pには、無段変速機26を変速制御したり、無段変速機26におけるベルト挟圧力を発生させたり、後述する前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1の各々の作動を切り替えたり、動力伝達装置16の各部に潤滑油を供給したりする為の作動油圧をエンジン12により回転駆動されることにより発生する機械式のオイルポンプ34が連結されている。
前後進切替装置22は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置22p、前進用クラッチC1、及び後進用ブレーキB1を備えている。遊星歯車装置22pのサンギヤ22sはタービン軸20に連結され、遊星歯車装置22pのキャリア22cは入力軸24に連結され、遊星歯車装置22pのリングギヤ22rは後進用ブレーキB1を介してハウジング17に選択的に連結されている。又、キャリア22cとサンギヤ22sとは前進用クラッチC1を介して選択的に連結される。前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1は、公知の油圧式摩擦係合装置である。このように構成された前後進切替装置22では、前進用クラッチC1が係合されると共に後進用ブレーキB1が解放されると、前進用の動力伝達経路が形成される。又、後進用ブレーキB1が係合されると共に前進用クラッチC1が解放されると、後進用の動力伝達経路が形成される。又、前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1が共に解放されると、前後進切替装置22は動力伝達を遮断するニュートラル状態(動力伝達遮断状態)とされる。
無段変速機26は、入力軸24に設けられた有効径が可変のプライマリプーリ36と、出力軸28に設けられた有効径が可変のセカンダリプーリ38と、それら各プーリ36,38の間に巻き掛けられた伝達要素としての伝動ベルト40とを備え、それら各プーリ36,38と伝動ベルト40との間の摩擦力を介してエンジン12の動力を駆動輪14側へ伝達する。
プライマリプーリ36は、入力軸24に固定された固定シーブ36aと、入力軸24に対して軸回りの相対回転不能且つ軸方向の移動可能に設けられた可動シーブ36bと、それら各シーブ36a,36bの間のV溝幅を変更する為のプライマリプーリ36におけるプライマリ推力Win(=プライマリ圧Pin×受圧面積Ain)を付与する油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ36cとを備えている。又、セカンダリプーリ38は、出力軸28に固定された固定シーブ38aと、出力軸28に対して軸回りの相対回転不能且つ軸方向の移動可能に設けられた可動シーブ38bと、それら各シーブ38a,38bの間のV溝幅を変更する為のセカンダリプーリ38におけるセカンダリ推力Wout(=セカンダリ圧Pout×受圧面積Aout)を付与する油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ38cとを備えている。プライマリ圧Pinは油圧シリンダ36cへ供給される油圧であり、セカンダリ圧Poutは油圧シリンダ38cへ供給される油圧である。各油圧Pin,Poutは、各々、可動シーブ36b,38bを固定シーブ側36a,38aへ押圧する推力Win,Woutを付与するプーリ油圧である。
無段変速機26では、車両10に備えられた油圧制御回路50によってプライマリ圧Pin及びセカンダリ圧Poutが各々調圧制御されることにより、プライマリ推力Win及びセカンダリ推力Woutが各々制御される。これにより、各プーリ36,38のV溝幅が変化して伝動ベルト40の掛かり径(有効径)が変更され、変速比(ギヤ比)γ(=入力軸回転速度Nin/出力軸回転速度Nout)が変化させられると共に、伝動ベルト40が滑りを生じないように各プーリ36,38と伝動ベルト40との間の摩擦力(すなわち挟圧力;以下ベルト挟圧力という)が制御される。つまり、プライマリ圧Pin(プライマリ推力Winも同意)及びセカンダリ圧Pout(セカンダリ推力Woutも同意)が各々制御されることで、伝動ベルト40の滑りが防止されつつ実変速比γが目標変速比γtgtとされる。
車両10には、例えば無段変速機26の制御装置を含む電子制御装置60が備えられている。電子制御装置60は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。例えば、電子制御装置60は、エンジン12の出力制御、無段変速機26のベルト挟圧力制御を含む変速制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用、油圧制御用等に分けて構成される。
電子制御装置60には、車両10が備える各種センサ(例えば各種回転速度センサ70,72,74,76、アクセル開度センサ78、スロットル開度センサ80など)による検出信号に基づく各種実際値(例えばエンジン回転速度Ne、タービン軸20の回転速度であるタービン回転速度Nt、入力軸回転速度Nin、車速Vに対応する出力軸回転速度Nout、アクセル操作部材(例えば公知のアクセルペダル)の操作量であるアクセル開度pap、エンジン12の吸気管に設けられた電子スロットル弁の開き角(又は開き量)であるスロットル開度tapなど)が、それぞれ供給される。又、電子制御装置60からは、車両10に設けられた各装置(例えばエンジン12、油圧制御回路50など)に各種出力信号(例えばエンジン12の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号Se、無段変速機26の変速等に関する油圧制御の為の油圧制御指令信号Scvt、前進用クラッチC1や後進用ブレーキB1の係合作動に関する油圧制御の為の油圧制御指令信号Scltなど)が供給される。尚、アクセル開度papは、運転者が車両10(又はエンジン12)に対して要求する出力(駆動力)を表している。つまり、アクセル開度papは、運転者の車両10(又はエンジン12)に対する出力要求量、すなわち運転者の操作に基づいた出力要求量である。
電子制御装置60は、要求駆動力算出手段すなわち要求駆動力算出部62、自動車速制御手段すなわち自動車速制御部64、エンジン出力制御手段すなわちエンジン出力制御部66、及び無段変速機制御手段すなわち無段変速機制御部68を備えている。
要求駆動力算出部62は、アクセル開度papをドライバ要求スロットル開度tapdに変換する。要求駆動力算出部62は、例えば図2に示すような予め実験的に或いは設計的に求められて記憶された(すなわち予め定められた)スロットル開度マップに実際のアクセル開度papを適用することで、ドライバ要求スロットル開度tapdを算出する。
要求駆動力算出部62は、ドライバ要求スロットル開度tapdをドライバ要求エンジントルクTedに変換する。要求駆動力算出部62は、例えば図3に示すような予め定められたマップにドライバ要求スロットル開度tapd及び入力軸回転速度Ninを適用することで、ドライバ要求エンジントルクTedを算出する。上記マップは、エンジントルクTeと入力軸回転速度Ninとスロットル開度tapとの予め定められた関係である。尚、ここでのドライバ要求スロットル開度tapdからドライバ要求エンジントルクTedへの変換では、エンジン12側にて実現できるエンジントルクTeの最大値と最小値とを考慮に入れた補正が為される。尚、前進走行時には、前進用クラッチC1の係合によりタービン回転速度Ntと入力軸回転速度Ninとは一致するので、エンジン回転速度Neと入力軸回転速度Ninとは、速度比eを用いて、(Ne=Nin/e)の関係で表される。従って、図3や後述する図6等に示すようなマップにおいて、入力軸回転速度Ninはエンジン回転速度Neと置換可能である。
要求駆動力算出部62は、ドライバ要求エンジントルクTedをドライバ要求駆動力Fdemdに変換する。要求駆動力算出部62は、例えば次式(1)を用いて、ドライバ要求駆動力Fdemdを算出する。次式(1)において、tはトルクコンバータ18のトルク比(=タービントルクTt/ポンプトルクTp)であり、γtgtは無段変速機26の現在の目標変速比γtgt(すなわち既に算出された最新の目標変速比γtgtであり、目標入力軸回転速度と相関する値)であり、iは減速歯車装置30や差動歯車装置32等の減速比であり、rwは駆動輪14のタイヤ有効半径である。尚、トルク比tは、トルクコンバータ18の速度比e(=タービン回転速度Nt/ポンプ回転速度Np(すなわちエンジン回転速度Ne))の関数であり、速度比eとトルク比tとの予め定められた関係(マップ)に実際の速度比eを適用することで算出される。
Fdemd = Ted×t×γtgt×i/rw …(1)
自動車速制御部64は、アクセル開度papに拘わらず実際の車速Vを制御する自動車速制御に用いる他システム要求駆動力Fdemvを算出する。自動車速制御部64は、運転者により設定された目標車速Vtgtに基づいて車速Vを制御する他システム要求駆動力Fdemvを算出する。上記自動車速制御は、例えば運転者により設定された目標車速Vtgtへ車速Vを追従させるように駆動力Fを制御する公知のクルーズコントロールである。又、上記自動車速制御は、例えば車速Vが運転者により設定された目標車速Vtgtを超えないように駆動力Fを制御する(すなわち駆動力Fに上限ガードがかかる)公知の自動車速制限制御(ASL(Adjustable Speed Limiter))である。このように、電子制御装置60は、アクセル開度papに拘わらず他システム要求駆動力Fdemvを設定し、他システム要求駆動力Fdemvに基づいて駆動力制御(自動車速制御)を実行する。
要求駆動力算出部62は、ドライバ要求駆動力Fdemd及び他システム要求駆動力Fdemvのうちで、何れの要求駆動力Fdemを優先させるかを、予め定められた駆動力調停手順に従って選択し、この選択した要求駆動力Fdemを調停後要求駆動力Fdemaに設定する。上記駆動力調停手順は、例えばドライバ要求駆動力Fdemdとクルーズコントロールによる他システム要求駆動力Fdemvとでは、通常は他システム要求駆動力Fdemvを優先するが、アクセル開度papが所定以上増大した場合等にはドライバ要求駆動力Fdemdを優先するように定められている。又、上記駆動力調停手順は、例えばドライバ要求駆動力FdemdとASLによる他システム要求駆動力Fdemvとでは、ミニマムセレクトするように定められている。
エンジン出力制御部66は、調停後要求駆動力Fdemaを実現する為の要求エンジントルクTedemを例えば次式(2)を用いて算出する。次式(2)において、rw、γtgt、i、tは、前記式(1)と同じである。
Tedem = (Fdema×rw)/(γtgt×i×t) …(2)
エンジン出力制御部66は、要求エンジントルクTedemが得られる目標スロットル開度taptgtを算出する。エンジン出力制御部66は、例えば図3に示すような予め定められたマップに要求エンジントルクTedem及び入力軸回転速度Nin(例えば目標入力軸回転速度Nintgt)を適用することで、目標スロットル開度taptgtを算出する。エンジン出力制御部66は、要求エンジントルクTedemが得られるように、実際のスロットル開度tapを目標スロットル開度taptgtとする為のエンジン出力制御指令信号Seをスロットルアクチュエータへ出力する。加えて、エンジン出力制御部66は、要求エンジントルクTedemが得られるように、噴射信号や点火時期信号などのエンジン出力制御指令信号Seをそれぞれ燃料噴射装置や点火装置へ出力する。
無段変速機制御部68は、要求駆動力算出部62による選択結果(すなわち調停結果)がドライバ要求駆動力Fdemdであるときには、アクセル開度papに基づいて無段変速機26の目標変速比γtgtを算出する。無段変速機制御部68は、例えば図4に示すような予め定められた変速マップに、車速V(又は出力軸回転速度Nout)、及び例えば図2に示すようなスロットル開度マップを用いてアクセル開度papから変換したドライバ要求スロットル開度tapdを適用することで、目標入力軸回転速度Nintgtを算出する。無段変速機制御部68は、この目標入力軸回転速度Nintgtに基づいて目標変速比γtgt(=Nintgt/Nout)を算出する。よって、要求駆動力算出部62による選択結果がドライバ要求駆動力Fdemdであるときには、ドライバ要求スロットル開度tapdが変速比制御用スロットル開度tap1である。図4の変速マップは、スロットル開度tapをパラメータとした車速V(出力軸回転速度Nout)と目標入力軸回転速度Nintgtとの予め定められた関係である。この変速マップは、運転性(動力性能)と燃費性(燃費性能)とを両立させる為の変速条件に相当するものであり、例えばエンジン動作点PEをエンジン12の最適燃費線Lfeに沿わせる目標入力軸回転速度Nintgtが設定されるように予め定められている。上記エンジン動作点PEは、エンジン回転速度NeとエンジントルクTeとで定められるエンジン12の動作点(運転点)である。上記最適燃費線Lfeは、エンジン回転速度NeとエンジントルクTeとで構成される二次元座標内において、運転性と燃費性とを両立するように予め定められた公知の関係(燃費マップ)である(図6参照)。
要求駆動力算出部62による選択結果がドライバ要求駆動力Fdemdであるときでも、アクセル開度papが所定開度以上且つアクセル開度papの変化率が所定変化率以上である場合には、無段変速機制御部68は、例えば図5に示すような予め定められた変速マップに、車速V(又は出力軸回転速度Nout)を適用することで、目標入力軸回転速度Nintgtを算出する。無段変速機制御部68は、この目標入力軸回転速度Nintgtに基づいて目標変速比γtgt(=Nintgt/Nout)を算出する。図5の変速マップは、車速V(出力軸回転速度Nout)と目標入力軸回転速度Nintgtとの予め定められた関係であって、車速Vの増大に伴って入力軸回転速度Ninを増加させる変速制御であるリニアシフト制御に用いられる変速マップである。この変速マップは、リニアシフト制御時に燃費性能よりも動力性能を優先させる為の変速条件に相当するものであり、例えばエンジン動作点PEを最適燃費線Lfeに沿わせることなく目標入力軸回転速度Nintgtが設定されるように予め定められている。
このように、電子制御装置60は、車速Vとアクセル開度papとの関係に基づいて、無段変速機26の目標入力軸回転速度Nintgtを設定する駆動力制御であるリニアシフト制御を実行する。このリニアシフト制御は、車速Vの増大に伴って入力軸回転速度Ninが増加するように、エンジン動作点PEを最適燃費線Lfeに沿わせることなくドライバ要求駆動力Fdemdに基づいて駆動力制御が実行される第一駆動力制御である。又、電子制御装置60は、予め設定されている車速Vの上限値を超えないように、最適燃費線に基づいて無段変速機26の目標入力軸回転速度Nintgtを設定する駆動力制御であるクルーズコントロールやASLなどの制御を実行する。このクルーズコントロールやASLなどのように、車速Vのリミッタとして車速Vに閾値が設定され、他システム要求駆動力Fdemvに基づいてエンジン動作点PEが最適燃費線Lfeに沿うように駆動力制御が実行される制御が第二駆動力制御である。従って、無段変速機制御部68は、第一駆動力制御を実行する第一駆動力制御部68aとしての機能を有している。又、自動車速制御部64は、第二駆動力制御を実行する第二駆動力制御部である。又、無段変速機制御部68は、駆動力制御が実行される際の目標入力軸回転速度Nintgtを設定する目標入力軸回転速度設定部68bとしての機能を有している。
ここで、要求駆動力算出部62による選択結果が他システム要求駆動力Fdemvであるときの変速比制御用スロットル開度tap1の算出方法を説明する。
第二駆動力制御はエンジン動作点PEが最適燃費線Lfeに沿うようにエンジン12を作動することが望ましい。その為、図6に示すように、エンジン動作点PEが他システム要求駆動力Fdemv(図6中のASL要求Fを示す等駆動力線LF(ある車速での等パワー線)参照)と最適燃費線Lfeとの交点となるように目標入力軸回転速度Nintgtを決定し、その目標入力軸回転速度Nintgtに基づいて変速比制御用スロットル開度tap1を算出することが考えられる。
ところで、第一駆動力制御では、図6の破線に示すように最適燃費線Lfeに沿うことなくエンジン動作点PEが定められる(図6中の点a参照)。第一駆動力制御では、車速Vの上昇に伴ってドライバ要求駆動力Fdemd(図6中のドライバ要求F参照)が上昇する。この第一駆動力制御中にASL要求Fが設定されている場合、ドライバ要求駆動力Fdemdの上昇に伴い、図6のドライバ要求Fの破線は、ASL要求Fの実線側に移動し、ASL要求Fの等駆動力線LFと交わった時点、つまり、第二駆動力制御にて設定された車速Vの閾値に車速Vが到達した時点で、ASL要求Fが選択されるように調停される。ASL要求Fが選択されると、最適燃費線Lfeに沿うようにエンジン動作点PEが点bから点cに遷移させられる。これにより、車速Vが第二駆動力制御にて設定された閾値を下回ると、再度ドライバ要求Fが選択される。このとき、点cにあたる目標入力軸回転速度Nintgt、且つ、ドライバ要求tapの線上にて第一駆動力制御が実施され、その後、再び車速Vが上昇させられて、ドライバ要求tapの線に沿ってエンジン動作点PEが点bへ遷移させられ、上述の作動が繰り返される。このように、第一駆動力制御中に他システム要求駆動力Fdemvが設定されている場合、第二駆動力制御でのエンジン動作点PEを最適燃費線Lfeに沿うように設定すると、他システム要求駆動力Fdemvとの切替時に目標入力軸回転速度Nintgt及び車速Vのハンチングが発生する可能性がある。
そこで、電子制御装置60(特には目標入力軸回転速度設定部68b)は、第一駆動力制御の実行中に、第二駆動力制御へ切り替わる場合、第一駆動力制御の実行中に設定された最新の目標入力軸回転速度Nintgtを第二駆動力制御の目標入力軸回転速度Nintgtとして設定する。つまり、電子制御装置60は、第一駆動力制御の実行中に、第一駆動力制御によるドライバ要求駆動力Fdemdと第二駆動力制御による他システム要求駆動力Fdemvとのうちで他システム要求駆動力Fdemvが選択される場合には、第一駆動力制御の実行中に設定された目標入力軸回転速度Nintgtを第二駆動力制御の実行中に設定される目標入力軸回転速度Nintgtとして駆動力制御する。一方で、電子制御装置60(特には目標入力軸回転速度設定部68b)は、第一駆動力制御の実行中でないときに、第二駆動力制御による他システム要求駆動力Fdemvに基づいて駆動力制御を実行する場合には、エンジン動作点PEが最適燃費線上で制御されるように、最適燃費線Lfeと第二駆動力制御による他システム要求駆動力Fdemvとに基づいて目標入力軸回転速度Nintgtを決定する。
具体的には、無段変速機制御部68は、第一駆動力制御(リニアシフト制御)の実行中であって、且つ要求駆動力算出部62による選択結果が他システム要求駆動力Fdemvであるときには、先ず、例えば次式(3)を用いてタービントルクTtを算出することで、調停後要求駆動力FdemaをタービントルクTtに変換する。次式(3)において、rw、γtgt、iは、前記式(1)と同じである。次いで、無段変速機制御部68は、タービントルクTtをエンジントルクTe(=Tt/トルク比t)に変換する。前述したように、要求駆動力算出部62によるドライバ要求スロットル開度tapdからドライバ要求エンジントルクTedへの変換において、エンジン12側が実現できるエンジントルクTeの最大値と最小値とを考慮に入れた補正を行っている。ここでのエンジントルクTeへの変換では、その逆変換となっている為、エンジントルクTeの最大値と最小値とを考慮に入れた補正の逆変換が為される。次いで、無段変速機制御部68は、エンジントルクTeを変速比制御用スロットル開度tap1に変換する。無段変速機制御部68は、例えば図3に示すような予め定められたマップにエンジントルクTe及び目標入力軸回転速度Nintgtの前回値(すなわち第一駆動力制御の実行中に設定された最新の目標入力軸回転速度Nintgt)を適用することで、変速比制御用スロットル開度tap1を算出する。そして、無段変速機制御部68は、例えば図4に示すような予め定められた変速マップに、車速V(又は出力軸回転速度Nout)、及び変速比制御用スロットル開度tap1を適用することで目標入力軸回転速度Nintgtを算出し、その目標入力軸回転速度Nintgtに基づいて目標変速比γtgt(=Nintgt/Nout)を算出する。
Tt = (Fdema×rw)/(γtgt×i) …(3)
一方で、無段変速機制御部68は、第一駆動力制御(リニアシフト制御)の実行中でなく、且つ要求駆動力算出部62による選択結果が他システム要求駆動力Fdemvであるときには、先ず、調停後要求駆動力Fdemaをトルク比tで除算する。これは、トルクコンバータのロックアップオンとロックアップオフとの切替えを条件とした、他システム要求駆動力Fdemvを変速比制御用スロットル開度tap1に変換する際に用いるマップの切り分けを省く為であり、マップ変換前に予め調停後要求駆動力Fdemaをトルク比tで除算するのである。次いで、無段変速機制御部68は、トルク比tで除算後の調停後要求駆動力Fdemaをマップを用いて変速比制御用スロットル開度tap1に変換する。無段変速機制御部68は、例えば図6に示すような予め定められた最適燃費線Lfeにトルク比tで除算後の調停後要求駆動力Fdemaを適用することで、すなわちその最適燃費線Lfeとその調停後要求駆動力Fdemaを示す等駆動力線LFとの交点より目標入力軸回転速度Nintgtを設定する。更に、無段変速機制御部68は、例えば図4に示すような予め定められた変速マップに、車速V(又は出力軸回転速度Nout)、及びその設定した目標入力軸回転速度Nintgtを適用することで、変速比制御用スロットル開度tap1を算出する。そして、無段変速機制御部68は、例えば図4に示すような予め定められた変速マップに、車速V(又は出力軸回転速度Nout)、及び変速比制御用スロットル開度tap1を適用することで目標入力軸回転速度Nintgtを算出し、その目標入力軸回転速度Nintgtに基づいて目標変速比γtgt(=Nintgt/Nout)を算出する。
無段変速機制御部68は、例えば無段変速機26のベルト滑りが発生しないようにしつつ無段変速機26の目標変速比γtgtを達成するように、プライマリ圧Pinの目標値(以下、目標プライマリ圧Pintgtという)と、セカンダリ圧Poutの目標値(以下、目標セカンダリ圧Pouttgt)とを決定し、目標プライマリ圧Pintgtと目標セカンダリ圧Pouttgtとに各々対応する油圧制御指令信号Scvtを油圧制御回路50へ出力する。
図7は、電子制御装置60の制御作動の要部すなわち第一駆動力制御の実行中に第二駆動力制御を実行しても車速Vのハンチングが発生することを抑制する為の制御作動を説明するブロック図であって、制御作動を示すフローチャートに相当するものであり、例えば繰り返し実行される。
図7において、要求駆動力算出部62に対応するブロック(以下、ブロックを省略する)B10において、アクセル開度papがドライバ要求駆動力Fdemdに変換される。具体的には、B11において、図2に示すスロットル開度マップを用いてアクセル開度papがドライバ要求スロットル開度tapdに変換される。次に、B12において、図3に示すマップにドライバ要求スロットル開度tapd及び入力軸回転速度Nin(例えば目標入力軸回転速度Nintgt)が適用されることでドライバ要求エンジントルクTedが算出される。次に、B13において、前記式(1)を用いてドライバ要求エンジントルクTedがドライバ要求駆動力Fdemdに変換される。次いで、要求駆動力算出部62に対応するB20において、ドライバ要求駆動力Fdemd及び自動車速制御部64により算出された他システム要求駆動力Fdemvのうちで、何れの要求駆動力Fdemを優先させるかが、予め定められた駆動力調停手順に従って選択され、この選択された要求駆動力Fdemが調停後要求駆動力Fdemaに設定される。次いで、エンジン出力制御部66に対応するB30において、調停後要求駆動力Fdemaを実現する為の要求エンジントルクTedemが前記式(2)を用いて算出される。又、上記B10−B30の実行に並行して、無段変速機制御部68に対応するB40において、図2に示すスロットル開度マップを用いてアクセル開度papがドライバ要求スロットル開度tapd(ここでは変速比制御用スロットル開度tap1)に変換される。又、上記B40の実行に並行して、無段変速機制御部68に対応するB50において、調停後要求駆動力Fdemaが変速比制御用スロットル開度tap1に変換される。具体的には、B51において、調停後要求駆動力Fdemaがトルク比tで除算される。次に、B52において、図6に示す最適燃費線Lfeとトルク比tで除算後の調停後要求駆動力Fdemaを示す等駆動力線LFとの交点より目標入力軸回転速度Nintgtが設定され、更に、図4に示す変速マップに車速V(又は出力軸回転速度Nout)及びその目標入力軸回転速度Nintgtが適用されることで変速比制御用スロットル開度tap1が算出される。又、上記B40の実行に並行して、無段変速機制御部68に対応するB60において、上記B50とは別の方法で、調停後要求駆動力Fdemaが変速比制御用スロットル開度tap1に変換される。具体的には、B61において、前記式(3)を用いて調停後要求駆動力FdemaがタービントルクTtに変換される。次に、B62において、タービントルクTtがエンジントルクTe(=Tt/トルク比t)に変換される。次に、B63において、エンジントルクTeの最大値と最小値とを考慮に入れた補正の逆変換が為される。次に、B64において、例えば図3に示すマップにエンジントルクTe及び目標入力軸回転速度Nintgtの前回値(すなわち第一駆動力制御の実行中に設定された最新の目標入力軸回転速度Nintgt)が適用されることで変速比制御用スロットル開度tap1が算出される。上記B40−B60に次いで、無段変速機制御部68に対応するB70において、上記B20における要求駆動力Fdemの選択結果(調停結果)に基づいてB40−B60にて算出された変速比制御用スロットル開度tap1の何れか一つが選択される。具体的には、上記B20における調停結果がドライバ要求駆動力Fdemdであるときには、B40にて算出された変速比制御用スロットル開度tap1が選択される。一方で、上記B20における調停結果が他システム要求駆動力Fdemvであり、且つ目標入力軸回転速度Nintgtがエンジン動作点PEを最適燃費線Lfeに沿わせるとき(すなわち第一駆動力制御(リニアシフト制御)の実行中でないとき)には、B50にて算出された変速比制御用スロットル開度tap1が選択される。他方で、上記B20における調停結果が他システム要求駆動力Fdemvであり、且つ目標入力軸回転速度Nintgtがエンジン動作点PEを最適燃費線Lfeに沿わせないとき(すなわち第一駆動力制御(リニアシフト制御)の実行中であるとき)には、B60にて算出された変速比制御用スロットル開度tap1が選択される。上記B70に次いで、無段変速機制御部68に対応するB80において、図4に示す変速マップに車速V(又は出力軸回転速度Nout)及び変速比制御用スロットル開度tap1を適用することで目標入力軸回転速度Nintgtが算出される。そして、その目標入力軸回転速度Nintgtに基づいて目標変速比γtgt(=Nintgt/Nout)が算出される。但し、上記B20における調停結果がドライバ要求駆動力Fdemdであるときに、第一駆動力制御(リニアシフト制御)の実行中である場合には、図5に示す変速マップに車速V(又は出力軸回転速度Nout)が適用されることで目標入力軸回転速度Nintgtが算出される。
上述のように、本実施例によれば、エンジン動作点PEを最適燃費線Lfeに沿わせない第一駆動力制御の実行中に第二駆動力制御へ切り替わる場合、第一駆動力制御の実行中に設定された最新の目標入力軸回転速度Nintgtを第二駆動力制御の実行中に設定される目標入力軸回転速度Nintgtとして駆動力制御する。目標入力軸回転速度Nintgtが変化しない場合には、アクセル開度papに基づいて設定されるドライバ要求エンジントルクTedと、前記式(1)から求められる目標変速比γtgtとが変化しない為、ドライバ要求駆動力Fdemdも変化しない。これにより、前記式(3)から求められるタービントルクTt及びタービントルクTtに基づくエンジントルクTeも変化しない。その為、エンジントルクTeに基づいて設定される変速比制御用スロットル開度tap1が変化しないことになる為、第一駆動力制御の実行中に第二駆動力制御を実行しても、再度、第一駆動力制御が実行された場合に、目標入力軸回転速度Nintgtが変化させられない為、第二駆動力制御が実行されることにより目標入力軸回転速度Nintgtが変化し、再度、第一駆動力制御が実行されることによる目標入力軸回転速度Nintgt及び車速Vのハンチングを、抑制することができる。
また、本実施例によれば、第一駆動力制御の実行中でないときに、第二駆動力制御による他システム要求駆動力Fdemvに基づいて駆動力制御を実行する場合には、エンジン動作点PEが最適燃費線上で制御されるように、最適燃費線Lfeと他システム要求駆動力Fdemvとに基づいて目標入力軸回転速度Nintgtを決定するので、エンジン動作点PEを最適燃費線Lfe上で制御することができて、燃費が向上させられる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、第一駆動力制御としてリニアシフト制御を例示したが、この態様に限らない。例えば、第一駆動力制御は、車速Vとアクセル開度papとだけで一意に入力軸回転速度Ninが決まらない駆動力制御であり、マニュアルシフト制御であっても良い。このマニュアルシフト制御は、無段変速機26の変速比γの変化範囲を制限する複数種類の変速レンジの最ハイ変速比を超えない範囲で自動変速制御を実行すると共にシフトレバーやパドルスイッチ等の手動操作により変更された変速レンジに基づいて手動変速制御を実行する制御様式である。このマニュアルシフト制御は、変速レンジの固定に替えて、変速比が指定される変速比固定ものであっても構わない。この場合、無段変速機26ではマニュアルシフト操作される度にその操作に対応する所定の変速比となるように変速制御が実行される。
また、前述の実施例において、要求駆動力Fdemの調停に用いるドライバ要求駆動力Fdemdは、フィルタ(例えばローパスフィルタ)によってなましを施された後の値を用いても良い。
また、前述の実施例では、走行用の駆動力源としてエンジン12を例示したが、この態様に限らない。例えば、走行用の駆動力源として、電動機等の他の原動機をエンジン12と組み合わせて採用することもできる。又、エンジン12の動力は、トルクコンバータ18を介して、無段変速機26へ伝達されたが、この態様に限らない。例えば、トルクコンバータ18に替えて、トルク増幅作用のない流体継手(フルードカップリング)などの他の流体式伝動装置が用いられても良い。或いは、この流体式伝動装置は必ずしも設けられなくても良い。
また、前述の実施例では、無段変速機26は、ベルト式無段変速機であったが、この態様に限らない。例えば、無段変速機26の伝達要素として伝動ベルト40を例示したが、この伝達要素は伝動チェーンであっても良い。この場合、無段変速機はチェーン式無段変速機となるが、広義には、ベルト式無段変速機の概念にチェーン式無段変速機を含んでも良い。又、無段変速機はトラクション型無段変速機であっても良い。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
12:エンジン
14:駆動輪
26:無段変速機
60:電子制御装置(制御装置)
64:自動車速制御部(第二駆動力制御部)
68a:第一駆動力制御部
68b:目標入力軸回転速度設定部

Claims (2)

  1. エンジンの動力を駆動輪側へ伝達する無段変速機を備える車両の、制御装置であって、
    車速とアクセル開度との関係に基づいて前記無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第一駆動力制御を実行する第一駆動力制御部と、
    予め設定されている車速の上限値を超えないように、最適燃費線に基づいて前記無段変速機の目標入力軸回転速度を設定する第二駆動力制御を実行する第二駆動力制御部と、
    前記第一駆動力制御の実行中に、前記第二駆動力制御へ切り替わる場合、前記第一駆動力制御の実行中に設定された最新の目標入力軸回転速度を前記第二駆動力制御の目標入力軸回転速度として設定する目標入力軸回転速度設定部と
    を、含むことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記目標入力軸回転速度設定部は、前記第一駆動力制御の実行中でないときに、前記第二駆動力制御による要求駆動力に基づいて駆動力制御を実行する場合には、エンジン動作点が前記最適燃費線上で制御されるように、前記最適燃費線と前記第二駆動力制御による要求駆動力とに基づいて目標入力軸回転速度を決定することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
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