JP2016182053A - 刈払機 - Google Patents

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直樹 藤松
Naoki Fujimatsu
直樹 藤松
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Abstract

【課題】刈払機において、回転刃が摩耗や損傷により回転質量分布がアンバランスになった場合でも、アンバランスを補償して、好ましくない振動や騒音を生じないようにする。【解決手段】刈払機は、前端部を有する棒状体を呈する支持棹と、原動機により駆動される従動軸に取り付けられて回転可能な刈払いのための回転刃を含み支持棹の前端部に配設されたカッタユニットと、支持棹に配設された作業者が使用時に把持するためのハンドルとを備えて構成される。カッタユニットは、その下面外部に回転刃を回転可能に保持しているとともに、回転刃の回転面に隣接させて回転刃の回転に対するオートバランサを配設してある。【選択図】図3

Description

この発明は、草刈機、芝刈機など、刈払機に関し、特に、支持棹の前端に草刈りなどのための動力による回転刃を含むカッタユニットを備え、支持棹の所定位置に作業者が使用時に刈払機を把持するためのハンドルを備えてなる刈払機に関し、回転刃がその回転軸の回りを動力により高速で回転するに際して、ぶれないで安定して回転するように工夫したものである。
公園や土手の雑草、庭の芝生などを刈り払うための刈払機として、前端に動力による回転刃を含むカッタユニットが配設された支持棹を、支持棹の後方または途中位置に配設されたハンドルを両手で持って小脇に抱えて、カッタユニットの回転刃を地面に沿って左右に振りながら前後に移動させて、そこに生えている雑草や芝を刈り払うタイプのものが存在する。このタイプの刈払機の使用状態では、回転刃はモータまたはエンジンの動力により高速で回転するので、回転刃を含む回転系に回転軸芯から見て不釣り合いがあると、ぶれが生じることがある。また、刈払機は、使用時に回転刃が地面に散在する石ころなどにぶつかって摩耗していくし、極端な場合は刃が欠けたりすることもあり、回転体としての回転刃の中心軸から見た円周方向の質量分布に不均衡が生じる(つまり、重心が偏心する)可能性がある。回転刃の質量分布が周方向に不均衡になると、回転刃の回転に伴って回転軸がぶれることになり、使用者が把持している手に不快な振動が伝わり、また、振動による騒音が発生する。ひいては、カッタユニット部分が故障する事態にもつながる。ナイロンコード刃の場合も、リールから互いに直径方向反対側に2本繰り出されているカッタ機能部分のコード長が不均一に摩耗または破断することにより、回転系の重心の偏心が生じやすく、同様の問題が内在する。
高速に回転する回転系を有する機器において、回転系の重心の偏心を自動的に修正して安定したぶれない回転を保つための装置として、回転軸上の所定箇所に取り付けて制振するボールバランサなどのオートバランサが知られており、例えば、特許文献1および2に開示されているように、遠心分離器やCDドライブなどで実用化されている。
しかしながら、従来の動力刈払機においては、使用時に回転刃の損傷により重心の偏心が起こる可能性があるにも拘わらず、回転刃の回転によるぶれを効果的に減少するための構成は、採用されていなかった。
特許第3713884号公報 特開平11−113213号公報
この発明は、刈払機の使用に伴って発生しがちな回転刃の摩耗や損傷による回転系の重心の偏心を効果的に自動的に補償して、好ましくない振動や騒音を生じないように構成した刈払機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明による刈払機は、前端部を有する棒状体を呈する支持棹と、原動機により駆動される従動軸に取り付けられて回転可能な刈払いのための回転刃を含み、前記支持棹の前端部に配設されたカッタユニットと、前記支持棹に配設された作業者が使用時に把持するためのハンドルとを備えてなり、前記カッタユニットは、その下面外部に前記回転刃を回転可能に保持しているとともに、前記回転刃の回転面に隣接させて当該回転刃の回転に対するオートバランサを配設してなることを特徴とする。
この発明の刈払機では、前記オートバランサが、回転中心軸に対して同心円状に延びる環状チャンネル部材の中に複数個のボールを移動可能に収容してなるボールバランサであると、構造が簡単で所望の効果を得ることができて好適である。
この発明の刈払機では、前記回転刃が、前記従動軸に対してレシーブワッシャとクランプワッシャで挟まれて取り付けられていて、前記ボールバランサが、前記レシーブワッシャに一体に組み込まれていると、製造における組立が容易になって好適である。
この発明の刈払機では、前記カッタユニットが、前記ボールバランサの上方内側から前記環状チャンネルの内側に向かって広がり接近する傘状部が形成されたハウジングを有すると、刈り払った草などの巻き込みを防ぐことができて好適である。
この発明の刈払機では、前記カッタユニットが、前記ボールバランサの上方内側から前記環状チャンネルの外側上方まで向かって広がり覆う傘状部が形成されたハウジングを有すると、刈り払った草などの巻き込みを防ぐことができて好適である。
この発明の刈払機では、前記回転刃が、円板状の中央領域と、前記中央領域の外縁から連続して斜め上外方に傾斜して広がる連結領域と、前記連結領域の外縁から連続して前記中央領域と平行な面方向に外方に延びる切削刃領域とを含んでいて、前記ボールバランサが前記切削刃領域を通る平面内に存在するように、前記切削刃領域が前記中央領域から上方に偏位した平面内に形成されていると、回転刃の摩耗や損傷に対してボールバランサが効果的に作用して好適である。
この発明の刈払機では、前記回転刃が、円板状の中央領域と、前記中央領域の外縁から連続して斜め上外方に傾斜して広がる連結領域と、前記連結領域の外縁から連続して前記中央領域と平行な面方向に外方に延びる切削刃領域とを含んでなり、前記ボールバランサが前記中央領域を通る平面と前記切削刃領域を通る平面との間に存在するように、前記切削刃領域が前記中央領域から上方に偏位した平面内に形成されていると、回転系のアンバランスに対してボールバランサが効果的に作用して好適である。
この発明の刈払機では、前記回転刃が、前記従動軸に対してレシーブワッシャとクランプワッシャで挟まれて取り付けられていて、前記ボールバランサが、前記クランプワッシャに一体に組み込まれていると、製造における組立が容易になるとともに、ボールバランサを備えていない刈払機に対しても交換部品として取り付けることができて好適である。
この発明の刈払機では、前記ボールバランサが組み込まれているクランプワッシャのさらに下面に摩耗時交換可能な保護部品を取り付けてあると、ボールバランサが摩耗や損傷から保護されて好適である。
この発明の刈払機では、前記回転刃が、円板状の中央領域と、前記中央領域の外縁から連続して斜め下外方に傾斜して広がる連結領域と、前記連結領域の外縁から連続して前記中央領域と平行な面方向に外方に延びる切削刃領域とを含んでいて、前記ボールバランサが前記中央領域を通る平面と前記切削刃領域を通る平面との間に存在するように、前記切削刃領域が前記中央領域から下方に偏位した平面内に形成されていると、回転系のアンバランスに対してボールバランサが効果的に作用して好適である。
この発明の刈払機では、前記回転刃が、円板状で円内に軽量化のための複数の孔が設けられていて、前記環状チャンネル部材が、前記回転刃に面する側の外面に突起を有し、当該突起を前記複数の孔のいずれかに嵌合することにより、前記環状チャンネル部材が前記回転刃に対して位置決めされていると、ボールバランサが安定して位置決めされて好適である。
この発明の刈払機では、前記回転刃が、コードリールに巻回された可撓性コードの終端部の所定長部分が当該コードリールから外方に繰り出されてなるコード端片で構成されていて、前記コードリールが前記従動軸に取り付けられていて回転することにより、前記コード端片が対象物を刈り払う刃として機能するものであって、前記ボールバランサは、前記環状チャンネル部材が前記コードリールのコード巻回部分と前記従動軸との間に設けられていると、コードリールを小型に設計できて好都合である。
この発明の刈払機では、前記回転刃が、コードリールに巻回された可撓性コードの終端部の所定長部分が当該コードリールから外方に繰り出されてなるコード端片で構成されていて、前記コードリールが前記従動軸に取り付けられていて回転することにより、前記コード端片が対象物を刈り払う刃として機能するものであって、前記ボールバランサは、前記環状チャンネル部材が前記コードリールのコード巻回部分より外方に設けられていると、リールアセンブリのアンバランスに対してボールバランサが効果的に作用して好適である。
この発明によれば、カッタユニットにおいて、その下面外部に回転可能に保持されている回転刃の回転面に隣接させて当該回転刃の回転に対するオートバランサを配設してあるので、刈払機の使用に伴って発生しがちな回転刃の摩耗や損傷による回転系の重心の偏心を効果的に自動的に補償して、好ましくない振動や騒音を生じないように構成した刈払機が提供される。
この発明の一実施形態による刈払機の全体の外観を示す斜視図である。 図1に示す刈払機における支持棹の前端近傍部分とカッタユニットの断面側面図である。 図2のカッタユニットの部分を拡大して示す断面側面図である。 この発明の他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明のさらに他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明のさらに他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明のさらに他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明のさらに他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明のさらに他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明のさらに他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明のさらに他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明のさらに他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明のさらに他の実施形態によるカッタユニットの部分の断面側面図である。 この発明の実施形態で使用するボールバランサの断面図である。
以下に、この発明による刈払機の実施形態を、図面を参照しながら説明する。この発明の一実施形態による刈払機は、内燃機関エンジンを動力原とする動力式刈払機であって、その全体像は、図1に示すような外観を呈するものであり、支持棹1の前端にカッタユニット2が配設され、支持棹1の後端にエンジン3が配設され、支持棹1の中程の後端寄りの位置にハンドル4が配設されて構成されており、ハンドル4を両手で持って支持棹1を小脇に抱えて、カッタユニット2の回転刃22を地面に沿って左右に振りながら前後に移動させて、そこに生えている雑草や芝を刈り払うものである。カッタユニット2の後方には、回転刃22から作業者を保護するための保護カバー5が支持棹1に取り付けられている。図1に示す刈払機は、動力としてのエンジン3が支持棹1の後端に配設されているので、中空の支持棹1の中にエンジン3の回転をカッタユニット2まで伝える駆動軸11(図2)が設けられている。図2は、図1に示す刈払機における支持棹1の前端近傍部分とカッタユニット2の内部構造を示す断面側面図である。カッタユニット2のハウジング20は、回転軸である従動軸21を始めとするカッタユニット2の内部構造部品を収納しているとともに、支持棹1の先端部にカッタユニット2を接続している。
図3は、図2のカッタユニット2の部分をさらに拡大して示す断面側面図であり、駆動軸11の先端部分はベアリング11bにより回転可能に支持棹1の先端部位置でカッタユニットハウジング20に対して支承されているとともに、その先に傘歯車11gが取り付けられていて、ベアリング21a、21bにより回転可能にカッタユニットハウジング20に対して支承された従動軸21に取り付けられている傘歯車21gと噛み合っており、駆動軸11の回転を軸方向の異なる従動軸21の回転に変換する。回転刃22は、レシーブワッシャ23とクランプワッシャ24に挟まれて、クランプカバー25とともにクランプナット26で締め付けて従動軸21に取り付けられており、従動軸21の回転に伴って回転する。クランプカバー25は、従動軸21の下端部分とクランプワッシャ24、クランプナット26を囲んで設けられていて、この部分が使用時に摩耗したり損傷したりすることから保護している。
図3の実施形態では、レシーブワッシャ23にこの発明の特徴とするオートバランサとしてのボールバランサ80が固定して設けられており、これにより回転刃22の回転面に隣接させてボールバランサ80が配設されている。ボールバランサ80は、図14の断面図に示すように、中心軸Oに対して同心円状に延びる環状チャンネル部材81の中に複数個のボール82を移動可能に収容し、環状チャンネル部材81の上部開口を環状の蓋体83で覆ってなるもので、回転時に回転系の重心が中心軸Oの位置に来るようにボール82が自動的に移動して配置されてバランスを取るものである。カッタユニットハウジング20は、ボールバランサ80の上方の小径部分から環状チャンネル部材81の内周に向かって広がり内周壁面に接近する傘状部20aが形成されていて、これにより、刈り払った草などがレシーブワッシャ23に絡み付くのを防止している。
図4は、図3の構造を変形した実施形態を示し、レシーブワッシャ23自体の外周近傍に互いに間隔を置いた同心管状の垂直壁23a、23bを一体に形成してボールバランサ80の管状チャンネルを形成し、中にボール82を移動可能に収容している。これにより、ボールバランサ80としての部品点数を減らすことができる。また、傘状部20bが、ボールバランサ80の上方のカッタユニットハウジング20の小径部分からレシーブワッシャ23の外周上方まで向かって広がりボールバランサ80の全体を覆うように形成されており、これにより、刈り払った草などがレシーブワッシャ23およびボールバランサ80に絡み付くのを防止している。さらに、傘状部20bの垂直外周部とレシーブワッシャ23の外側垂直壁23aとに掛けて水平方向に同一直線上で整合する位置(一または複数箇所)に工具差込孔20h、23hが穿設されており、これらの孔20h、23hを通して工具を差し込むことにより、レシーブワッシャ23が傘状部20bに対して回転しないようにロックして、従動軸21に対するクランプナット26の締め付け作業に供する。
図5は、図4の構造をさらに変形した実施形態を示し、傘状部20bの外周近傍に水平壁部分20bhを形成して、この水平壁部分20bhをボールバランサ80の垂直壁23a、23bの上縁に接近させて対向させることにより、水平壁部分20bhにボールバランサ80の蓋体83の役割を持たせて、部品点数を減らしている。
図6は、回転刃22自体の形状を変形した実施形態を示し、回転刃22が、円板状の中央領域22aと、中央領域22aの外縁から連続して斜め上方に傾斜して広がる連結領域22bと、連結領域22bの外縁から連続して中央領域22aと平行な面方向に外方に延びる切削刃領域22cとを含んで形成されており、ボールバランサ80が回転刃22の切削刃領域22cを通る平面内に存在するように、切削刃領域22cが中央領域22aから上方に変位した平面内に形成されている。このような構造にすると、回転刃22の切削刃領域22cの重心面とボールバランサ80の重心面が一致するので、切削刃領域22cの摩耗や破損による回転刃22の重心の偏心に対してオートバランサ作用をより効果的に働かせることができる。
図7は、回転刃22自体の形状を図6の実施形態よりもさらに大きく変形した実施形態を示し、回転刃22は、円板状の中央領域22aと、中央領域22aの外縁から連続して斜め上方に傾斜して広がる連結領域22bと、連結領域22bの外縁から連続して中央領域22aと平行な面方向に外方に延びる切削刃領域22cとを含んで形成されているが、ボールバランサ80が回転刃22の中央領域22aを通る平面と回転刃22の切削刃領域22cを通る平面との間に存在するように、切削刃領域22cが中央領域22aから上方に変位した平面内に形成されている。このような構造にすると、回転刃22を含む回転系においてクランプカバー25を含む下端部分の摩耗や損傷による回転系の重心の偏心に対してオートバランサ作用をより効果的に働かせることができる。
図8は、この発明の特徴とするオートバランサとしてのボールバランサ80を回転刃22より下方でクランプカバー25の中に設けた実施形態を示す。この構造は、カッタユニット2にボールバランサ80を配設するに際して、カッタユニットハウジング20の中に内蔵するよりも設計が簡単であり、製作も簡単である。さらに、既存の刈払機に対してもクランプカバー25を付け替えるだけでボールバランサ80を設けることができる点で、好都合である。
図9は、図8の構造を変形した実施形態を示し、ボールバランサ80aをクランプワッシャ24aと一体に形成したものである。クランプカバー25aは、摩耗してもよい交換可能な保護部品として、ボールバランサ部80aのさらに先端(下方)に取り付けられている。このような構造にすると、部品点数を減らすことができ、また、交換部品として安価な構造の部品で設計することができて、製作の手間およびコストにおいて好都合である。
図10は、図8の構造において、回転刃22自体の形状を変形した実施形態を示し、回転刃22が、円板状の中央領域22aと、中央領域22aの外縁から連続して斜め下方に傾斜して広がる連結領域22dと、連結領域22dの外縁から連続して中央領域22aと平行な面方向に外方に延びる切削刃領域22cを含んで形成されており、ボールバランサ80が回転刃22の中央領域22aを通る平面と回転刃22の切削刃領域22cを通る平面との間に存在するように、切削刃領域22cが中央領域22aから下方に変位した平面内に形成されている。また、図9の構造においても、回転刃22の形状を同様に変形したものとすることができる。このような構造にすると、回転刃22を含む回転系においてクランプカバー25を含む下端部分の摩耗や損傷による回転系の重心の偏心に対してオートバランサ作用をより効果的に働かせることができる。また、回転刃22の切削刃領域22cがより地面に近づくため、刈払い作業において草などをより短く刈り込むことができる。
図11は、オートバランサの位置決めを工夫した実施形態である。この実施形態において、回転刃22には、その面内に軽量化のための複数の孔22hが設けられており、他方、ボールバランサ80の環状チャンネル部材81は、回転刃22に面する側の外面(下面)に突起81pを有し、当該突起81pを孔22hのうちのちょうど適当な位置に存在する孔22h(軽量化のための孔22hのうちの適当数の孔22hを環状チャンネル部材81の突起81pが来るべき位置に開けておく)に嵌合して、回転刃22の面内における環状チャンネル部材81の位置を定める。他方、レシーブワッシャ23の外周縁部分に上方にずれた段違い部23aを形成しておいて、当該段違い部23aでボールバランサ80を回転刃22に押しつけて保持する。
以上は、この発明を金属円板式の回転刃22の場合における種々の実施形態について説明してきたが、この発明は、ナイロンコードなどの可撓性コードによる回転刃の場合にも実施することができ、以下にその場合の実施形態を説明する。
図12は、ナイロンコードなどの可撓性コードによる回転刃を利用した刈払機において、この発明を実施した実施形態である。この実施形態では、回転刃として、コードリール60に巻回された可撓性コード62の終端部の所定長部分が当該コードリール60から外方に繰り出されてなるコード端片62aで構成され、前記コードリール60が前記従動軸21に取り付けられていて回転することにより、前記コード端片62aが対象物を刈り払う刃として機能するものである。コードリール60のコード巻回部分61と従動軸2との間にボールバランサ80が設けられている。
図13は、図12と同様に、ナイロンコードによる回転刃を利用した刈払機において、この発明を実施したさらに他の実施形態である。回転刃は、コードリール60に巻回された可撓性コード62の終端部の所定長部分が当該コードリール60から外方に繰り出されてなるコード端片62aで構成され、前記コードリール60が前記従動軸21に取り付けられていて回転することにより、前記コード端片62aが対象物を刈り払う刃として機能するものであるが、この実施形態では、コードリール60のコード巻回部分61より外方にボールバランサ80が設けられている。
なお、以上の説明では、動力としてエンジンを利用した実施形態についてこの発明を説明したが、モーターを利用した電動式の刈払機においても同様にこの発明を実施することができる。その場合、モーターは、後端ユニットに配設することもできるし、カッタユニット内に配設することもできる。また、モーターの場合の電源は、後端ユニットにバッテリを配設することもできるし、後端ユニットに電源ケーブルを接続して外部電源(商用電源など)から電力供給を受けるように構成することもできる。
以上説明したように、この発明の刈払機によれば、カッタユニットにおいて、その下面外部に回転可能に保持されている回転刃の回転面に隣接させて当該回転刃の回転に対するオートバランサを配設したので、刈払機の使用に伴って発生しがちな回転刃の摩耗や損傷による回転系の重心の偏心を効果的に自動的に補償して、好ましくない振動や騒音を生じないようになる。
1…支持棹、2…カッタユニット、3…エンジン、4…ハンドル、5…保護カバー、11…駆動軸、20…カッタユニットハウジング、20a…傘状部、21…従動軸、22…回転刃、22a…中央領域、22b…連結領域、22c…切削刃領域、23…レシーブワッシャ、24…クランプワッシャ、25…クランプカバー、25a…保護部品、26…クランプナット、60…コードリール、61…コード巻回部分、62…可撓性コード、62a…コード端片、80…ボールバランサ。

Claims (13)

  1. 前端部を有する棒状体を呈する支持棹と、
    原動機により駆動される従動軸に取り付けられて回転可能な刈払いのための回転刃を含み、前記支持棹の前端部に配設されたカッタユニットと、
    前記支持棹に配設された作業者が使用時に把持するためのハンドルと
    を備えてなる刈払機において、
    前記カッタユニットは、その下面外部に前記回転刃を回転可能に保持しているとともに、前記回転刃の回転面に隣接させて当該回転刃の回転に対するオートバランサを配設してなる
    ことを特徴とする刈払機。
  2. 請求項1に記載の刈払機において、
    前記オートバランサは、回転中心軸に対して同心円状に延びる環状チャンネル部材の中に複数個のボールを移動可能に収容してなるボールバランサである
    ことを特徴とする刈払機。
  3. 請求項2に記載の刈払機において、
    前記回転刃は、前記従動軸に対してレシーブワッシャとクランプワッシャで挟まれて取り付けられており、
    前記ボールバランサは、前記レシーブワッシャに一体に組み込まれている
    ことを特徴とする刈払機。
  4. 請求項3に記載の刈払機において、
    前記カッタユニットは、前記ボールバランサの上方内側から前記環状チャンネルの内周に向かって広がり内周壁面接近する傘状部が形成されたハウジングを有する
    ことを特徴とする刈払機。
  5. 請求項3に記載の刈払機において、
    前記カッタユニットは、前記ボールバランサの上方内側から前記環状チャンネルの外周上方まで向かって広がり覆う傘状部が形成されたハウジングを有する
    ことを特徴とする刈払機。
  6. 請求項3に記載の刈払機において、
    前記回転刃は、円板状の中央領域と、前記中央領域の外縁から連続して斜め上外方に傾斜して広がる連結領域と、前記連結領域の外縁から連続して前記中央領域と平行な面方向に外方に延びる切削刃領域とを含んでなり、前記ボールバランサが前記切削刃領域を通る平面内に存在するように、前記切削刃領域が前記中央領域から上方に偏位した平面内に形成されている
    ことを特徴とする刈払機。
  7. 請求項3に記載の刈払機において、
    前記回転刃は、円板状の中央領域と、前記中央領域の外縁から連続して斜め上外方に傾斜して広がる連結領域と、前記連結領域の外縁から連続して前記中央領域と平行な面方向に外方に延びる切削刃領域とを含んでなり、前記ボールバランサが前記中央領域を通る平面と前記切削刃領域を通る平面との間に存在するように、前記切削刃領域が前記中央領域から上方に偏位した平面内に形成されている
    ことを特徴とする刈払機。
  8. 請求項2に記載の刈払機において、
    前記回転刃は、前記従動軸に対してレシーブワッシャとクランプワッシャで挟まれて取り付けられており、
    前記ボールバランサは、前記クランプワッシャに一体に組み込まれている
    ことを特徴とする刈払機。
  9. 請求項8に記載の刈払機において、
    前記ボールバランサが組み込まれているクランプワッシャのさらに下面に摩耗時交換可能な保護部品を取り付けてなる
    ことを特徴とする刈払機。
  10. 請求項8または9に記載の刈払機において、
    前記回転刃は、円板状の中央領域と、前記中央領域の外縁から連続して斜め下外方に傾斜して広がる連結領域と、前記連結領域の外縁から連続して前記中央領域と平行な面方向に外方に延びる切削刃領域とを含んでなり、前記ボールバランサが前記中央領域を通る平面と前記切削刃領域を通る平面との間に存在するように、前記切削刃領域が前記中央領域から下方に偏位した平面内に形成されている
    ことを特徴とする刈払機。
  11. 請求項2に記載の刈払機において、
    前記回転刃は、その面内に軽量化のための複数の孔が設けられており、前記環状チャンネル部材は、前記回転刃に面する側の外面に突起を有し、当該突起を前記複数の孔のいずれかに嵌合することにより、前記環状チャンネル部材が前記回転刃に対して位置決めされている
    ことを特徴とする刈払機。
  12. 請求項2に記載の刈払機において、
    前記回転刃は、コードリールに巻回された可撓性コードの終端部の所定長部分が当該コードリールから外方に繰り出されてなるコード端片で構成され、前記コードリールが前記従動軸に取り付けられていて回転することにより、前記コード端片が対象物を刈り払う刃として機能するものであり、
    前記ボールバランサは、前記コードリールのコード巻回部分と前記従動軸との間に設けられている
    ことを特徴とする刈払機。
  13. 請求項2に記載の刈払機において、
    前記回転刃は、コードリールに巻回された可撓性コードの終端部の所定長部分が当該コードリールから外方に繰り出されてなるコード端片で構成され、前記コードリールが前記従動軸に取り付けられていて回転することにより、前記コード端片が対象物を刈り払う刃として機能するものであり、
    前記ボールバランサは、前記コードリールのコード巻回部分より外方に設けられている
    ことを特徴とする刈払機。
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