JP2016181999A - 固定子および固定子の製造方法 - Google Patents

固定子および固定子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016181999A
JP2016181999A JP2015061346A JP2015061346A JP2016181999A JP 2016181999 A JP2016181999 A JP 2016181999A JP 2015061346 A JP2015061346 A JP 2015061346A JP 2015061346 A JP2015061346 A JP 2015061346A JP 2016181999 A JP2016181999 A JP 2016181999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
teeth
insulating
winding
core back
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015061346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6436825B2 (ja
Inventor
啓宇 川▲崎▼
Hirotaka Kawasaki
啓宇 川▲崎▼
淳一 尾▲崎▼
Junichi Ozaki
淳一 尾▲崎▼
雅大 加藤
Masahiro Kato
雅大 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015061346A priority Critical patent/JP6436825B2/ja
Publication of JP2016181999A publication Critical patent/JP2016181999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6436825B2 publication Critical patent/JP6436825B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】製造コストを抑えて巻線間の絶縁性能の確保を図ることができる固定子を得ること。【解決手段】回転電機の固定子であって、円筒形状を呈するコアバックと、コアバックと別体に形成されて、コアバックの内周面に対して周方向に沿って一定の間隔で設けられた複数のティース2と、ティース2に巻き付けられた巻線と、ティース2と巻線との間に介在する絶縁部材4a,4dと、複数のティース2のうち隣接しないティース同士に設けられた絶縁部材4a,4d同士を連結させる連結部材6adと、連結部材6adに一体に形成されて、連結部材6adが連結させるティース2と異なるティース2間に設けられる絶縁セパレータ7bc,7efと、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、回転電機の固定子および固定子の製造方法に関する。
従来、回転電機の固定子では、巻線間の絶縁をより確実にして、電源電圧の高電圧化への対応を図る場合がある。特許文献1では、固定子の巻線間に板状の絶縁物が挿入されて、巻線間の絶縁の確実化が図られている。
特開2008−43020号公報
しかしながら、上記従来の技術では、巻線工程後に巻線間に板状の絶縁物を挿入する工程が発生し、製造コストの増大を招く場合があった。また、絶縁性能の確保のためには、板状の絶縁物の位置ずれを防ぐ必要がある。そのため、板状の絶縁物を固定するための余計な費用が発生し、製造コストの増大を招く場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、製造コストを抑えて巻線間の絶縁性能の確保を図ることができる固定子を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、回転電機の固定子であって、円筒形状を呈するコアバックと、コアバックと別体に形成されて、コアバックの内周面に対して周方向に沿って一定の間隔で設けられた複数のティースと、ティースに巻き付けられた巻線と、ティースと巻線との間に介在する絶縁部材と、複数のティースのうち隣接しないティース同士に設けられた絶縁部材同士を連結させる連結部材と、連結部材に一体に形成されて、連結部材が連結させるティースと異なるティース間に設けられる絶縁セパレータと、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる固定子によれば、製造コストを抑えて巻線間の絶縁性能の確保を図ることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる回転電機の固定子を示す図 実施の形態1における電磁鋼板から打ち抜かれる前の固定子鉄心の構成部品の配置状態を示す図 実施の形態1における電磁鋼板から打ち抜かれた後の構成部品であって、ティースを構成する部品を示す図 実施の形態1における電磁鋼板から打ち抜かれた後の構成部品であって、コアバックを構成する部品を示す図 実施の形態1における第1の環状絶縁ティース対を示す図 実施の形態1における第2の環状絶縁ティース対を示す図 実施の形態1における第3の環状絶縁ティース対を示す図 実施の形態1における第1の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図 実施の形態1における第2の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図 実施の形態1における第3の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図 実施の形態1において、図8に示すA−A線に沿った矢視断面図 実施の形態1における環状絶縁ティース部を示す図 本発明の実施の形態2にかかる回転電機の固定子を示す図 実施の形態2における電磁鋼板から打ち抜かれる前の固定子鉄心の構成部品の配置状態を示す図 実施の形態2における第1の環状絶縁ティース対を示す図 実施の形態2における第2の環状絶縁ティース対を示す図 実施の形態2における第3の環状絶縁ティース対を示す図 実施の形態2における第1の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図 実施の形態2における第2の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図 実施の形態2における第3の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図 実施の形態2にいて、図18に示すB−B線に沿った矢視断面図
以下に、本発明の実施の形態にかかる固定子および固定子の製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる回転電機の固定子を示す図である。図2は、電磁鋼板から打ち抜かれる前の固定子鉄心の構成部品の配置状態を示す図である。図3は、電磁鋼板から打ち抜かれた後の構成部品であって、ティースを構成する部品を示す図である。図4は、電磁鋼板から打ち抜かれた後の構成部品であって、コアバックを構成する部品を示す図である。図5は、第1の環状絶縁ティース対を示す図である。図6は、第2の環状絶縁ティース対を示す図である。図7は、第3の環状絶縁ティース対を示す図である。図8は、第1の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図である。図9は、第2の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図である。図10は、第3の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図である。図11は、図8に示すA−A線に沿った矢視断面図である。図12は、環状絶縁ティース部を示す図である。なお、図面の理解の簡単化のために、コアバック1およびティース2にはハッチングを付して示している。
図1に示す固定子100は、環状形状(円筒形状)を呈するコアバック1と、コアバック1の内側に嵌め込まれた環状絶縁ティース部3と、を備える。環状絶縁ティース部3は、コアバック1と別体に形成されて、コアバック1の内周面に対して周方向に沿って一定の間隔で設けられた複数のティース2(2a,2b,2c,2d,2e,2f)と、ティース2に各々施される複数の絶縁部材である絶縁巻枠4a,4b,4c,4d,4e,4fと、複数の絶縁巻枠4a〜4fを介してティース2に巻き付けられる巻線5a〜5fと、絶縁巻枠4aと絶縁巻枠4dを連結する環状の連結部材6adと、絶縁巻枠4bと絶縁巻枠4eを連結する環状の連結部材6beと、絶縁巻枠4cと絶縁巻枠4fを連結する環状の連結部材6cfと、連結部材6adに一体で設けたセパレータ7bcおよび7efと、連結部材6beに一体で設けたセパレータ7cdおよび7faと、連結部材6cfに一体で設けたセパレータ7abおよび7deとを備える。
コアバック1は、図2および図4に示すように電磁鋼板50を円環形状に打ち抜いたコアバックの構成部材10を積層させたものである。ティース2は、図2および図3に示すように、電磁鋼板50をT字形状に打ち抜いたティースの構成部材20を積層させたものである。絶縁巻枠4a〜4fは、ティース2のうち巻線5a〜5fが巻き付けられる部分を覆っており、ティース2と巻線5a〜5fとの間に介在する。なお、積層方向とは、図1、図5から図10、図12において紙面に対して鉛直方向である。コアバック1とティース2により固定子鉄心が構成される。
以下に固定子100の製造手順を説明する。図示しないプレス装置で、図2に示す形でコアバックの構成部材10およびティースの構成部材20が打ち抜かれて、それぞれが紙面に対し鉛直方向にカシメや接着などの方法で、連結しながら必要な枚数を積層されて、ティース2およびコアバック1が形成される。このように、本実施の形態1では、固定鉄心を構成するコアバック1とティース2とが別体で形成される。
次に、図5に示すように、ティース2(2a,2d)のうち、巻線が巻き付けられる部分を絶縁部材である樹脂で覆って絶縁巻枠4a,4dを形成する。絶縁巻枠4a,4dは、巻線を巻き付ける時のガイドとしても機能する。また、絶縁巻枠4aと絶縁巻枠4dを樹脂製の連結部材6adで連結し、連結部材6adに樹脂製のセパレータ7bc,7efを立設させて、連結体である第1の環状絶縁ティース対30が形成される。
同様に、図6に示すように、ティース2(2b,2e)のうち、巻線が巻き付けられる部分を絶縁部材である樹脂で覆って絶縁巻枠4b,4eを形成する。絶縁巻枠4b,4eは、巻線を巻き付ける時のガイドとしても機能する。また、絶縁巻枠4bと絶縁巻枠4eを樹脂製の連結部材6beで連結し、連結部材6beに樹脂製のセパレータ7cd,7faを立設させて、連結体である第2の環状絶縁ティース対31が形成される。
同様に、図7に示すように、ティース2(2c,2f)のうち、巻線が巻き付けられる部分を絶縁部材である樹脂で覆って絶縁巻枠4c,4fを形成する。絶縁巻枠4c,4fは、巻線を巻き付ける時のガイドとしても機能する。また、絶縁巻枠4cと絶縁巻枠4fを樹脂製の連結部材6cfで連結し、連結部材6cfに樹脂製のセパレータ7ab,7deを立設させて、連結体である第3の環状絶縁ティース対32が形成される。
なお、第1〜第3の環状絶縁ティース対30〜32のうち、ティース2を除いた樹脂部分は一体で成形してもよいし、別体で成形したものを組立により一体にしてもよい。また、ティース2をインサートして一体樹脂成形して第1〜第3の環状絶縁ティース対30〜32を形成してもよい。
次に、図8および図11に示すように、第1の環状絶縁ティース対30のティース2(2a,2d)に巻線5a,5dを巻き付ける。また、図9に示すように、第2の環状絶縁ティース対31のティース2(2b,2e)に巻線5b,5eを巻き付ける。また、図10に示すように、第3の環状絶縁ティース対32のティース2(2c,2f)に巻線5c,5fを巻き付ける。例えば、ティース2a,2dの組がU相を構成し、ティース2b,2eの組みがV相を構成し、ティース2c,2fの組みがW相を構成する場合、各組みに施された2つの巻線間を渡り線で連結することで結線作業を省くことができる。一方、固定子のティースの数が12個で、回転子が10極で、三相の場合には、十文字にティースを4個配置した3組の環状絶縁ティース対に分割して、各ティースに巻線を巻き付けることとなる。この場合、同一の環状絶縁ティース対には2つの相の異なる巻線を施すことになるので、巻線間を渡り線で連結することができない。この場合、巻線の巻始め部と巻終わり部を、絶縁巻枠に設けた図示しないからげピンにからげておくことで、巻線の緩みを抑えることができる。
次に、図12に示すように、第1〜第3の環状絶縁ティース対30〜32を組み合わせて、ティース2a〜2fが円環状に並んだ環状絶縁ティース部(環状ティース部)3を形成する。セパレータ7ab,7bc,7cd,7de,7ef,7faは、第1〜第3の環状絶縁ティース対30〜32を組み合わせて環状絶縁ティース部3を形成した際に、ティース2間に挿入される位置に形成されている。より具体的には、第1の環状絶縁ティース対30に形成されるセパレータ7bc,7efは、第1の環状絶縁ティース対30が有するティース2a,2dとは異なるティース同士の間に挿入される位置に形成される。また、第2の環状絶縁ティース対31に形成されるセパレータ7cd,7faは、第2の環状絶縁ティース対31が有するティース2b,2eとは異なるティース同士の間に挿入される位置に形成される。また、第3の環状絶縁ティース対32に形成されるセパレータ7ab,7deは、第3の環状絶縁ティース対32が有するティース2c,2fとは異なるティース同士の間に挿入される位置に形成される。
次に、環状絶縁ティース部3をコアバック1の内側に圧入、またはコアバック1を高温にし、ティース2を低温にして嵌め合わせる焼嵌めを行うことにより、図1に示す固定子100を形成する。
以上説明した固定子100によれば、第1〜第3の環状絶縁ティース対30〜32において、環状絶縁ティース部3として組み合わせた状態では隣接しないティース2同士が連結されている。そのため、ティース間にスペースを確保しやすい。また、複数のティース2は、コアバック1と分離されている。そのため、巻線を巻き付ける際に、コアバック1が邪魔にならない。また、セパレータ7ab,7bc,7cd,7de,7ef,7faは、各環状絶縁ティース対30〜32において、その環状絶縁ティース対が連結させているティースとは異なるティース同士の間に挿入される位置に形成されているため、絶縁巻枠4a〜4fとセパレータ7ab,7bc,7cd,7de,7ef,7faとの間にスペースを確保しやすい。したがって、絶縁巻枠4a〜4fの周囲に巻線を巻き付けるための作業スペースを確保しやすくなる。例えば、マグネットワイヤの軌道を妨げにくくなり、短時間に整然と高密度に巻線を巻き付けることができる。
また、第1〜第3の環状絶縁ティース対30〜32の状態で、予めセパレータ7ab,7bc,7cd,7de,7ef,7faが形成されているため、巻線の巻き付け後にセパレータを挿入して固定する作業が不要となるため、巻線間の絶縁性能の確保を図りつつ、製造コストの抑制を図ることができる。
実施の形態2.
図13は、本発明の実施の形態2にかかる回転電機の固定子を示す図である。図14は、実施の形態2における電磁鋼板から打ち抜かれる前の固定子鉄心の構成部品の配置状態を示す図である。図15は、実施の形態2における第1の環状絶縁ティース対を示す図である。図16は、実施の形態2における第2の環状絶縁ティース対を示す図である。図17は、実施の形態2における第3の環状絶縁ティース対を示す図である。図18は、実施の形態2における第1の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図である。図19は、実施の形態2における第2の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図である。図20は、実施の形態2における第3の環状絶縁ティース対に巻線を巻き付けた状態を示す図である。図21は、実施の形態2にいて、図18に示すB−B線に沿った矢視断面図である。なお、上記実施の形態1と同様の構成については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図13に示す固定子110は、環状形状(円筒形状)を呈するコアバック51と、コアバック51の内周面に対して周方向に沿って一定の間隔で設けられた複数のティース52(52a,52b,52c,52d,52e,52f)と、を備える。ティース52は、コアバック51が呈する円筒形状の径方向に沿って突出形成される。
コアバック51は、周方向に沿ってティース52の数で分割された単位部材51a,51b,51c,51d,51e,51fを連結して円筒形状とされたものである。本実施の形態2では、ティースが6本形成されているので、単位部材51a,51b,51c,51d,51e,51fは、コアバック51を周方向に沿って6つに分割して形成される。
また、固定子110は、上記実施の形態1と同様に、複数のティース52(52a,52b,52c,52d,52e,52f)に各々施される複数の絶縁部材である絶縁巻枠4a,4b,4c,4d,4e,4fと、複数の絶縁巻枠4a〜4fを介してティース2に巻き付けられる巻線5a〜5fと、絶縁巻枠4aと絶縁巻枠4dを連結する環状の連結部材6adと、絶縁巻枠4bと絶縁巻枠4eを連結する環状の連結部材6beと、絶縁巻枠4cと絶縁巻枠4fを連結する環状の連結部材6cfと、連結部材6adに一体で設けたセパレータ7bcおよび7efと、連結部材6beに一体で設けたセパレータ7cdおよび7faと、連結部材6cfに一体で設けたセパレータ7abおよび7deとを備える。
単位部材51a,51b,51c,51d,51e,51fは、図14に示すように電磁鋼板70を円環形状に打ち抜いて得られた単位部材とティースとの構成部材80を積層させたものである。
以下に固定子110の製造手順を説明する。図示しないプレス装置で、図14に示す形で単位部材とティースとの構成部材80が打ち抜かれて、それぞれが紙面に対し鉛直方向にカシメや接着などの方法で、連結しながら必要な枚数を積層されて、単位部材51a,51b,51c,51d,51e,51fとティース52とが一体となった部材が形成される。
次に、図15に示すように、ティース52(52a,52d)のうち、巻線が巻き付けられる部分を絶縁部材である樹脂で覆って絶縁巻枠4a,4dを形成する。絶縁巻枠4a,4dは、巻線を巻き付ける時のガイドとしても機能する。また、絶縁巻枠4aと絶縁巻枠4dを樹脂製の連結部材6adで連結し、連結部材6adに樹脂製のセパレータ7bc,7efを立設させて、連結体である第1の環状絶縁ティース対90が形成される。上記実施の形態1と異なり、第1の環状絶縁ティース対90には、コアバック51を分割した単位部材51a,51b,51c,51d,51e,51fが設けられている。
同様に、図16に示すように、ティース52(52b,52e)のうち、巻線が巻き付けられる部分を絶縁部材である樹脂で覆って絶縁巻枠4b,4eを形成する。絶縁巻枠4b,4eは、巻線を巻き付ける時のガイドとしても機能する。また、絶縁巻枠4bと絶縁巻枠4eを樹脂製の連結部材6beで連結し、連結部材6beに樹脂製のセパレータ7cd,7faを立設させて、連結体である第2の環状絶縁ティース対91が形成される。
同様に、図17に示すように、ティース52(52c,52f)のうち、巻線が巻き付けられる部分を絶縁部材である樹脂で覆って絶縁巻枠4c,4fを形成する。絶縁巻枠4c,4fは、巻線を巻き付ける時のガイドとしても機能する。また、絶縁巻枠4cと絶縁巻枠4fを樹脂製の連結部材6cfで連結し、連結部材6cfに樹脂製のセパレータ7ab,7deを立設させて、連結体である第3の環状絶縁ティース対92が形成される。
なお、第1〜第3の環状絶縁ティース対90〜92のうち、単位部材51a,51b,51c,51d,51e,51fおよびティース52を除いた樹脂部分は一体で成形してもよいし、別体で成形したものを組立により一体にしてもよい。また、ティース52をインサートして一体樹脂成形して第1〜第3の環状絶縁ティース対90〜92を形成してもよい。
次に、図18および図21に示すように、第1の環状絶縁ティース対90のティース52(52a,52d)に巻線5a,5dを巻き付ける。また、図19に示すように、第2の環状絶縁ティース対91のティース52(52b,52e)に巻線5b,5eを巻き付ける。また、図20に示すように、第3の環状絶縁ティース対92のティース52(52c,52f)に巻線5c,5fを巻き付ける。例えば、ティース52a,52dの組がU相を構成し、ティース52b,52eの組みがV相を構成し、ティース52c,52fの組みがW相を構成する場合、各組みに施された2つの巻線間を渡り線で連結することで結線作業を省くことができる。一方、固定子のティースの数が12個で、回転子が10極で、三相の場合には、十文字にティースを4個配置した3組の環状絶縁ティース対に分割して、各ティースに巻線を巻き付けることとなる。この場合、同一の環状絶縁ティース対には2つの相の異なる巻線を施すことになるので、巻線間を渡り線で連結することができない。この場合、巻線の巻始め部と巻終わり部を、絶縁巻枠に設けた図示しないからげピンにからげておくことで、巻線の緩みを抑えることができる。
次に、第1〜第3の環状絶縁ティース対90〜92を組み合わせて、単位部材51a,51b,51c,51d,51e,51fを連結させることで、円筒形状のコアバック51が形成されて、図13に示した固定子110が形成される。単位部材51a,51b,51c,51d,51e,51f同士は、互いの接触面を嵌め合い形状として嵌め合わすこと、または互いの接触面同士を溶接することで連結される。
セパレータ7ab,7bc,7cd,7de,7ef,7faは、第1〜第3の環状絶縁ティース対90〜92を組み合わせて固定子110を形成した際に、ティース52間に挿入される位置に形成されている。より具体的には、第1の環状絶縁ティース対90に形成されるセパレータ7bc,7efは、第1の環状絶縁ティース対90が有するティース52a,52dとは異なるティース同士の間に挿入される位置に形成される。また、第2の環状絶縁ティース対91に形成されるセパレータ7cd,7faは、第2の環状絶縁ティース対91が有するティース52b,52eとは異なるティース同士の間に挿入される位置に形成される。また、第3の環状絶縁ティース対92に形成されるセパレータ7ab,7deは、第3の環状絶縁ティース対92が有するティース52c,52fとは異なるティース同士の間に挿入される位置に形成される。
以上説明した固定子110によれば、第1〜第3の環状絶縁ティース対90〜92において、固定子110の状態では隣接しないティース52同士が連結されている。そのため、ティース間にスペースを確保しやすい。また、セパレータ7ab,7bc,7cd,7de,7ef,7faは、各環状絶縁ティース対90〜92において、その環状絶縁ティース対が連結させているティースとは異なるティース同士の間に挿入される位置に形成されているため、絶縁巻枠4a〜4fとセパレータ7ab,7bc,7cd,7de,7ef,7faとの間にスペースを確保しやすい。したがって、絶縁巻枠4a〜4fの周囲に巻線を巻き付けるための作業スペースを確保しやすくなる。例えば、マグネットワイヤの軌道を妨げにくくなり、短時間に整然と高密度に巻線を巻き付けることができる。
また、第1〜第3の環状絶縁ティース対90〜92の状態で、予めセパレータ7ab,7bc,7cd,7de,7ef,7faが形成されているため、巻線の巻き付け後にセパレータを挿入して固定する作業が不要となるため、巻線間の絶縁性能の確保を図りつつ、製造コストの抑制を図ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 コアバック、2,2a,2b,2c,2d,2e,2f ティース、3 環状絶縁ティース部(環状ティース部)、4a,4b,4c,4d,4e,4f 絶縁巻枠(絶縁部材)、5a,5b,5c,5d,5e,5f 巻線、6ad,6be,6cf 連結部材、7ab,7bc,7cd,7de,7ef,7fa セパレータ、10 コアバックの構成部材、20 ティースの構成部材、30 第1の環状絶縁ティース対、31 第2の環状絶縁ティース対、32 第3の環状絶縁ティース対、50 電磁鋼板、51 コアバック、51a,51b,51c,51d,51e,51f 単位部材、52,52a,52b,52c,52d,52e,52f ティース、70 電磁鋼板、80 単位部材とティースとの構成部材、90 第1の環状絶縁ティース対、91 第2の環状絶縁ティース対、92 第3の環状絶縁ティース対、100,110 固定子。

Claims (5)

  1. 回転電機の固定子であって、
    円筒形状を呈するコアバックと、
    前記コアバックと別体に形成されて、前記コアバックの内周面に対して周方向に沿って一定の間隔で設けられた複数のティースと、
    前記ティースに巻き付けられた巻線と、
    前記ティースと巻線との間に介在する絶縁部材と、
    複数の前記ティースのうち隣接しないティース同士に設けられた絶縁部材同士を連結させる連結部材と、
    前記連結部材に一体に形成されて、前記連結部材が連結させる前記ティースと異なるティース間に設けられる絶縁セパレータと、を備えることを特徴とする固定子。
  2. 回転電機の固定子の製造方法であって、
    複数のティースのうち巻線が巻き付けられる部分を絶縁部材で覆う工程と、
    前記ティースに巻線を巻き付ける工程と、
    複数の前記ティースに設けられた絶縁部材を連結部材で連結させて連結体を形成する工程と、
    複数の前記連結体を組み合わせて環状ティース部を形成する工程と、
    円筒形状を呈するコアバックの内側に前記環状ティース部を嵌め込む工程と、を含むことを特徴とする固定子の製造方法。
  3. 前記コアバックの内側に前記環状ティース部を嵌め込む工程は、前記コアバックを高温とし、前記環状ティース部を低温とする焼嵌めによって行われることを特徴とする請求項2に記載の固定子の製造方法。
  4. 回転電機の固定子であって、
    円筒形状を呈するコアバックと、
    前記コアバックと一体に形成されて、前記コアバックの内周面に対して周方向に沿って一定の間隔で設けられた複数のティースと、
    前記ティースに巻き付けられた巻線と、
    前記ティースと巻線との間に介在する絶縁部材と、
    複数の前記ティースのうち隣接しないティース同士に設けられた絶縁部材同士を連結させる連結部材と、
    前記連結部材に一体に形成されて、前記連結部材が連結させる前記ティースと異なるティース間に設けられる絶縁セパレータと、を備え、
    前記コアバックは、周方向に沿って前記ティースの数で分割された単位部材を連結して円筒形状とされることを特徴とする固定子。
  5. 回転電機の固定子の製造方法であって、
    円筒形状を呈するコアバックを周方向に沿って分割した単位部材に形成されたティースのうち巻線が巻き付けられる部分を絶縁部材で覆う工程と、
    前記ティースに巻線を巻き付ける工程と、
    複数の前記ティースに設けられた絶縁部材を連結部材で連結させて連結体を形成する工程と、
    複数の前記連結体を組み合わせて、前記単位部材を円筒形状に連結する工程と、を含むことを特徴とする固定子の製造方法。
JP2015061346A 2015-03-24 2015-03-24 固定子および固定子の製造方法 Active JP6436825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015061346A JP6436825B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 固定子および固定子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015061346A JP6436825B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 固定子および固定子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016181999A true JP2016181999A (ja) 2016-10-13
JP6436825B2 JP6436825B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=57132797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015061346A Active JP6436825B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 固定子および固定子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6436825B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023058420A1 (ja) * 2021-10-07 2023-04-13 三菱電機株式会社 回転電機の製造方法および回転電機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006174672A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Yaskawa Electric Corp モータのステータ
JP2013240259A (ja) * 2012-04-19 2013-11-28 Asmo Co Ltd ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法
JP2014050187A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Asmo Co Ltd ステータ、ステータの製造方法及びブラシレスモータ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006174672A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Yaskawa Electric Corp モータのステータ
JP2013240259A (ja) * 2012-04-19 2013-11-28 Asmo Co Ltd ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法
JP2014050187A (ja) * 2012-08-30 2014-03-17 Asmo Co Ltd ステータ、ステータの製造方法及びブラシレスモータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023058420A1 (ja) * 2021-10-07 2023-04-13 三菱電機株式会社 回転電機の製造方法および回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6436825B2 (ja) 2018-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6328319B2 (ja) 電機子および回転電機
US20120299410A1 (en) Rotary electric machine
JP5738385B2 (ja) 固定子およびその固定子を備えた回転電機
JP6294469B2 (ja) アキシャルエアギャップ型回転電機
JP5353874B2 (ja) 回転電機の固定子及びその製造方法
JP6044382B2 (ja) マルチギャップ型回転電機
JP4502041B2 (ja) 回転電機の固定子およびその製造方法
JPWO2018037529A1 (ja) 回転電機
JP5911018B2 (ja) 電機子およびその電機子を備えた回転電機
US11336133B2 (en) Stator for an electric motor
JP5376262B2 (ja) 回転電機の固定子及びその製造方法
JP6551819B2 (ja) 多相クローポールモータと該多相クローポールモータを構成する固定子
JP6436825B2 (ja) 固定子および固定子の製造方法
JP5042253B2 (ja) 回転電機の電機子およびその製造方法
JP6739497B2 (ja) 回転電機の電機子
JP6200854B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2012105543A (ja) 電動機の固定子
KR101348636B1 (ko) 원주방향 다상 분포를 가지는 횡자속 전기기기의 고정자
JP2017225208A (ja) 電機子、回転電機および電機子の製造方法
JP5256835B2 (ja) 回転電機の固定子及び回転電機
JP2015201967A (ja) 回転電機のステータコア
JP6095462B2 (ja) 回転電機の電機子、回転電機、および回転電機の電機子の製造方法
JP7229402B2 (ja) 電機子の製造方法、及び、電機子
JP5988955B2 (ja) 回転電機およびその製造方法
JP2009213310A (ja) 回転電機の固定子及び回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6436825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250